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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-25
(45)【発行日】2022-03-07
(54)【発明の名称】情報処理装置、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20220228BHJP
【FI】
G06Q30/06
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2020196581
(22)【出願日】2020-11-27
【審査請求日】2020-11-27
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145838
【弁理士】
【氏名又は名称】畑添 隆人
(74)【代理人】
【識別番号】100103137
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 滋
(74)【代理人】
【識別番号】100216367
【弁理士】
【氏名又は名称】水谷 梨絵
(72)【発明者】
【氏名】中澤 愛
【審査官】青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-341761(JP,A)
【文献】国際公開第2018/042908(WO,A1)
【文献】特開2020-144538(JP,A)
【文献】特開2017-220127(JP,A)
【文献】特開2017-049843(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G16H 10/00 - 80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末から第一の注文を受け付ける第一の注文受付手段と、
前記第一の注文に係る第一のユーザに予め関連付けられた1以上の第二のユーザを特定するユーザ特定手段と、
前記第一の注文が受け付けられた後、所定の期間内において、1以上の前記第二のユーザから1以上の第二の注文を受け付ける第二の注文受付手段と、
前記第一の注文に係る注文情報と前記第二の注文に係る注文情報とを関連付けて、注文に係る店舗が併せて手配すべき注文情報バンドルとする注文情報関連付け手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記第一の注文が受け付けられた場合に、該第一の注文に係る前記第二の注文を受け付け可能な受付期間を決定する受付期間決定手段を更に備え、
前記第二の注文受付手段は、前記受付期間において、前記第二の注文を受け付ける、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第一のユーザが店舗に到着するのに要する移動時間を取得する移動時間取得手段を更に備え、
前記受付期間決定手段は、少なくとも前記移動時間に基づいて、前記受付期間を決定する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受付期間決定手段は、少なくとも前記第一の注文に含まれる商品の準備が完了するまでの準備時間に基づいて、前記受付期間を決定する、
請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第一の注文に係る店舗の店舗端末から、該店舗の混雑状況情報を取得する混雑状況情報取得手段を更に備え、
前記受付期間決定手段は、少なくとも前記準備時間及び前記混雑状況情報に基づいて、前記受付期間を決定する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記受付期間決定手段は、前記第一のユーザ又は店舗によって指定された予定に基づいて、前記受付期間を決定する、
請求項2から5の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第一の注文が受け付けられた後、前記ユーザ特定手段によって特定された前記第二のユーザに、前記第二の注文を受け付けることを通知する受付通知手段を更に備える、
請求項1から6の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記ユーザ特定手段は、前記第一のユーザと同一のグループに属する他のユーザを、前記第二のユーザとして特定する、
請求項1から7の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記ユーザ特定手段は、前記第一のユーザによって予め指定された他のユーザを、前記第二のユーザとして特定する、
請求項1から8の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記第二の注文受付手段によって受け付けられた前記第二の注文に係る注文情報を、前記第一のユーザに通知する注文情報通知手段を更に備える、
請求項1から9の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記第一のユーザによる商品のピックアップ及び/又はドロップに関する状況を、前記第二のユーザに通知する状況通知手段を更に備える、
請求項1から10の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記注文情報バンドルに係る発注を1の発注として店舗に対して送信する発注手段と、
請求項1から11の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
コンピュータが、
ユーザ端末から第一の注文を受け付ける第一の注文受付と、
前記第一の注文に係る第一のユーザに予め関連付けられた1以上の第二のユーザを特定するユーザ特定と、
前記第一の注文が受け付けられた後、所定の期間内において、1以上の前記第二のユーザから1以上の第二の注文を受け付ける第二の注文受付と、
前記第一の注文に係る注文情報と前記第二の注文に係る注文情報とを関連付けて、注文に係る店舗が併せて手配すべき注文情報バンドルとする注文情報関連付けと、
を実行する方法。
【請求項14】
コンピュータを、
ユーザ端末から第一の注文を受け付ける第一の注文受付手段と、
前記第一の注文に係る第一のユーザに予め関連付けられた1以上の第二のユーザを特定するユーザ特定手段と、
前記第一の注文が受け付けられた後、所定の期間内において、1以上の前記第二のユーザから1以上の第二の注文を受け付ける第二の注文受付手段と、
前記第一の注文に係る注文情報と前記第二の注文に係る注文情報とを関連付けて、注文に係る店舗が併せて手配すべき注文情報バンドルとする注文情報関連付け手段と、
として機能させるためのプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ユーザが端末を介して商品を注文するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、顧客が購入した商品の情報と前記顧客の店舗への来店予定日時とを含む注文情報を顧客のユーザ端末から受信する注文情報受信部と、来店予定日時に基づき、店員に商品の準備の開始を指示する準備開始指示部と、顧客が店舗に到着したことを示す到着通知の受信に応じて、顧客に引き渡す商品に関する情報を通知する引渡商品情報通知部と、を有し、引渡商品情報通知部は、到着通知を受信した場合に、他の顧客が注文した前記商品を含む2以上の商品の準備が完了しているときは、先に準備が完了した商品に関する情報を通知する販売管理装置が提案されている(特許文献1を参照)。
【0003】
その他、商品注文者のユーザ端末の接近を感知して、来店予想時刻に合わせて商品の受け渡し準備を行い、来店時に迅速に提供することを可能とする店舗販売システム等、ユーザが端末を介して商品を注文するための技術が種々提案されている(特許文献2から4を参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-067048号公報
【文献】特開2004-280468号公報
【文献】特開2018-101409号公報
【文献】特開2019-185727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、ユーザが端末を介して商品を注文し、指定の場所に配達してもらうサービス(以下、「デリバリーサービス」)や、ユーザが端末を介して商品を注文し、ユーザ自ら店舗で商品をピックアップするサービス(以下、「事前注文テイクアウトサービス」)等がある。しかし、このようなサービスでは、配達やピックアップが注文を行ったユーザ毎に行われることで、配達や店舗における作業負荷が増大していた。
【0006】
本開示は、上記した問題に鑑み、ユーザが端末を介して商品を注文するサービスにおいて、配達や店舗における作業負荷を抑制することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一例は、ユーザ端末から第一の注文を受け付ける第一の注文受付手段と、前記第一の注文に係る第一のユーザに予め関連付けられた1以上の第二のユーザを特定するユーザ特定手段と、前記第一の注文が受け付けられた後、所定の期間内において、1以上の前記第二のユーザから1以上の第二の注文を受け付ける第二の注文受付手段と、前記第一の注文に係る注文情報と前記第二の注文に係る注文情報とを関連付けて、注文に係る店舗が併せて手配すべき注文情報バンドルとする注文情報関連付け手段と、を備える情報処理装置である。
【0008】
本開示は、情報処理装置、システム、コンピュータによって実行される方法又はコンピュータに実行させるプログラムとして把握することが可能である。また、本開示は、そのようなプログラムをコンピュータその他の装置、機械等が読み取り可能な記録媒体に記録したものとしても把握できる。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的又は化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、ユーザが端末を介して商品を注文するサービスにおいて、配達や店舗における作業負荷を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態に係る情報処理システムのハードウェア構成の概略を示す図である。
図2】実施形態に係る情報処理システムの機能構成の概略を示す図である。
図3】実施形態に係る店舗・商品情報提供処理の流れを示すフローチャートである。
図4】実施形態に係る注文管理処理の流れを示すフローチャート(A)である。
図5】実施形態に係る注文管理処理の流れを示すフローチャート(B)である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示に係る情報処理装置、方法及びプログラムの実施の形態を、図面に基づいて説明する。但し、以下に説明する実施の形態は、実施形態を例示するものであって、本開示に係る情報処理装置、方法及びプログラムを以下に説明する具体的構成に限定するものではない。実施にあたっては、実施の態様に応じた具体的構成が適宜採用され、また、種々の改良や変形が行われてよい。
【0012】
本実施形態では、本開示に係る技術を、あるユーザが事前注文テイクアウト型サービスを利用する際に、他のユーザに対して「相乗り注文」を呼びかけ、他のユーザからの相乗り注文があった場合に当該ユーザが注文した商品と他のユーザが注文した商品とをまとめて店頭で受け取ることが可能なシステムにおいて実施した場合の実施の形態について説明する。本実施形態において、複数のユーザによる個別の注文であるが、商品の受け取り(ピックアップやデリバリー等)がまとめて行われる注文を、相乗り注文と称する。本開示に係る技術は、相乗り注文が可能な技術について広く用いることが可能であり、本開示の適用対象は、実施形態において示した例に限定されない。例えば、本開示に係る技術は、デリバリーサービスのためのシステムに適用されてもよい。
【0013】
<システムの構成>
図1は、本実施形態に係るシステムのハードウェア構成の概略を示す図である。本実施形態に係るシステムは、ネットワークに接続されることで互いに通信可能なサーバ1と、1又は複数のユーザ端末9と、1又は複数の店舗端末7と、を備える。
【0014】
サーバ1は、複数のユーザ端末9の夫々から注文情報を受け付け、受け付けられた注文情報のうち所定の条件を満たす複数の注文情報をまとめて1の注文情報バンドルとして店舗端末7へ送信することで、相乗り注文を実現するためのサーバである。サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置14、NIC(Network Interface Card)等の通信ユニット15、等を備えるコンピュータである。但し、サーバ1の具体的なハードウェア構成に関しては、実施の態様に応じて適宜省略や置換、追加が可能である。また、サーバ1は、単一の筐体からなる装置に限定されない。サーバ1は、所謂クラウドや分散コンピューティングの技術等を用いた、複数の装置によって実現されてよい。
【0015】
ユーザ端末9は、ユーザによって使用される端末装置である。ユーザ端末9は、CPU、ROM、RAM、記憶装置、通信ユニット、入力装置、出力装置等(図示は省略する)を備えるコンピュータである。また、ユーザ端末9は、単一の筐体からなる装置に限定されない。ユーザ端末9は、所謂クラウドや分散コンピューティングの技術等を用いた、複数の装置によって実現されてよい。ユーザは、これらのユーザ端末9を介してサーバ1によって提供される各種サービスを利用する。
【0016】
店舗端末7は、店舗において店舗スタッフによって使用される端末装置である。店舗端末7は、CPU、ROM、RAM、記憶装置、通信ユニット、入力装置、出力装置等(図示は省略する)を備えるコンピュータである。また、店舗端末7は、単一の筐体からなる装置に限定されない。店舗端末7は、所謂クラウドや分散コンピューティングの技術等を用いた、複数の装置によって実現されてよい。店舗スタッフは、これらの店舗端末7を介してサーバ1によって提供される各種サービスを利用する。
【0017】
図2は、本実施形態に係る情報処理システムの機能構成の概略を示す図である。サーバ1は、記憶装置14に記録されているプログラムが、RAM13に読み出され、CPU11によって実行されて、サーバ1に備えられた各ハードウェアが制御されることで、データベース21、第一の注文受付部22、移動時間取得部23、混雑状況情報取得部24、受付期間決定部25、ユーザ特定部26、受付通知部27、第二の注文受付部28、注文情報関連付け部29、発注部30、注文情報通知部31及び状況通知部32を備える情報処理装置として機能する。なお、本実施形態及び後述する他の実施形態では、サーバ1の備える各機能は、汎用プロセッサであるCPU11によって実行されるが、これらの機能の一部又は全部は、1又は複数の専用プロセッサによって実行されてもよい。
【0018】
データベース21は、本実施形態に開示されたシステムにおいて用いられる、店舗情報、ユーザ情報、注文情報を含む各種情報を蓄積・管理するためのデータベースである。ここで、店舗情報は、店舗ID、位置情報、商品情報及び混雑状況情報等を含む、事前注文テイクアウト型サービスを利用可能な店舗に係る情報である。ユーザ情報は、ユーザID、アドレス(メールアドレスやIPアドレス)、決済情報、及び当該ユーザが属するグループのグループIDを含む、本システムを利用するユーザに係る情報である。また、注文情報は、注文ID、ユーザID、店舗ID、商品情報、価格、個数、ピックアップ予定時間、及び相乗り注文商品のドロップ場所等の情報等を含む、ユーザによってなされた注文の内容を示す情報である。
【0019】
第一の注文受付部22は、ユーザ端末9から第一の注文を受け付ける。当該注文に係るユーザは、相乗り注文におけるホスト(第一のユーザ)となる。
【0020】
移動時間取得部23は、第一の注文に係るユーザ(第一のユーザ)が店舗に到着するのに要する移動時間を取得する。より具体的には、移動時間取得部23は、第一のユーザの位置情報と店舗の位置情報に基づいて算出された、第一のユーザが店舗に到着するのに要する移動時間を取得する。移動時間の算出には、地図情報や交通情報を用いて2地点間の移動時間を算出する従来の技術が用いられてよいため、説明を省略する。
【0021】
混雑状況情報取得部24は、第一の注文に係る店舗の店舗端末7から、当該店舗の混雑状況情報を取得する。店舗の混雑状況情報を取得することで、後述する受付期間決定部25は、商品等が受け取り可能になるまでに必要な準備時間に、現在の混雑状況を加味して第二の注文(相乗り注文)の受付期間を決定することが可能となる。なお、混雑状況情報取得部24は、営業時間内における時間帯毎の混雑状況情報を店舗から予め取得して店舗IDに紐付けて保持しておいてもよい。例えば、24時間営業の店舗から時間帯毎の混雑状況情報を予め取得する場合、0-6時は混雑度「1」、6-9時は混雑度「3」、9-12時は混雑度「2」、12-13時は混雑度「5」、のようなランク付けを取得することが可能である。このようにすることで、混雑状況を通知するための操作を都度店舗側に要求することなく、時間帯毎に予め準備された混雑状況情報を用いることが出来る。
【0022】
受付期間決定部25は、第一の注文が受け付けられた場合に、当該第一の注文に対する第二の注文(相乗り注文)を受け付け可能な受付期間を決定する。ここで、受付期間決定部25は、(1)第一のユーザ又は店舗によって指定された予定、(2)移動時間取得部23によって取得された移動時間、(3)第一の注文に含まれる商品の準備が完了するまでの標準準備時間、及び(4)混雑状況情報取得部24によって取得された混雑状況情報の少なくとも何れかに基づいて、受付期間を決定する。
【0023】
より具体的には、受付期間決定部25は、前記(1)及び/又は(2)に基づいてピックアップ予定時間を算出し、更に、前記(3)及び/又は(4)に基づいて商品の準備時間を算出して、「ピックアップ予定時刻-商品の準備時間」によって算出された時間を、相乗り注文の受付期間として決定する。
【0024】
ここで、ピックアップ予定時間には、第一のユーザ又は店舗によって指定したタイミング(「n分後」や「午前/午後h時m分」等)、又は移動時間取得部23によって取得された移動時間、の何れかが採用されてよい。また、商品の準備時間には、予めデータベース21に登録されている店舗毎又は商品毎の標準準備時間に、混雑状況情報取得部24によって取得された混雑状況情報に基づく重み付け/加減処理が施された値が用いられてよい。ここで、店舗の混雑状況は、大/中/小や数値によるランク付けで表されてよく、このような混雑状況情報に基づく重み付け/加減処理は、店舗毎に大(待ち時間20分以上)、中(待ち時間20分未満、0分より大)、小(待ち時間0分)のように予め決定されていてもよいし、大(標準準備時間*2.0)、中(標準準備時間*1.5)、小(標準準備時間*1.0)や大(標準準備時間+30分)、中(標準準備時間+10分)、小(標準準備時間+0分)のように算出されてもよい。
【0025】
なお、本実施形態では、受付期間として、第一の注文のタイミングからの時間を用いる例について説明しているが、受付期間は、時間ではなく、受付の締切時刻によって示されてもよい。ここで、締切時刻は、第一のユーザによる注文時刻に基づいて算出することが出来る。
【0026】
ユーザ特定部26は、第一のユーザに予め関連付けられた1以上の第二のユーザを特定する。この際、ユーザ特定部26は、第一のユーザと同一のグループに属する他のユーザを、第二のユーザとして特定してもよいし、第一のユーザによって予め指定された他のユーザを、第二のユーザとして特定してもよい。第二のユーザの特定がグループに基づいて行われる場合、グループは、所定のルールに基づいて形成されてよい。例えば、グループは、同一企業、同一オフィス、同一フロア、同一チーム、等の基準に基づいて形成されてよい。グループをこのように形成することで、例えば、ランチタイムにおける食事の注文において、本実施形態に係るシステムを利用することが簡便となる。また、グループの形成には、所定のユーザに招待リンクを送信してリンク先のページで承認操作を行ったユーザを追加する方法や、ユーザからのグループへの参加リクエストを受け付け、リクエストが承認されたユーザを追加する方法等が採用されてよい。
【0027】
受付通知部27は、第一の注文が受け付けられた後、ユーザ特定部26によって特定された第二のユーザに、第二の注文(相乗り注文)を受け付けることを通知する。
【0028】
第二の注文受付部28は、第一の注文が受け付けられた後、所定の期間内において、1以上の第二のユーザから1以上の第二の注文(相乗り注文)を受け付ける。なお、本実施形態において、第二の注文受付部28は、受付期間決定部25によって決定された受付期間において第二の注文を受け付けるが、第二の注文を受付可能な期間は、本実施形態における例示に限定されない。例えば、第二の注文を受付可能な期間は、第一の注文よりも前に予め設定された期間であってもよい。
【0029】
注文情報関連付け部29は、第一の注文に係る注文情報と第二の注文(相乗り注文)に係る注文情報とを関連付けて、注文に係る店舗が併せて手配すべき注文情報バンドルとする。
【0030】
発注部30は、注文情報バンドルに係る発注を、1のピックアップに係る発注として、店舗に対して送信する。
【0031】
注文情報通知部31は、第二の注文受付部28によって受け付けられた第二の注文(相乗り注文)に係る注文情報を、第一のユーザに通知する。
【0032】
状況通知部32は、第一のユーザによる商品のピックアップ及び/又はドロップに関する状況を、第二のユーザに通知する。
【0033】
<処理の流れ>
次に、本実施形態に係る情報処理システムによって実行される処理の流れを説明する。なお、以下に説明する処理の具体的な内容及び処理順序は、本開示を実施するための一例である。具体的な処理内容及び処理順序は、本開示の実施の形態に応じて適宜選択されてよい。
【0034】
図3は、本実施形態に係る店舗・商品情報提供処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、ユーザ端末9によって送信された検索要求が受信されたことを契機として実行される。
【0035】
ユーザ端末9は、ユーザ操作に応じてネットワークを介してサーバ1に接続し、事前注文テイクアウト型サービスを利用可能な店舗の検索要求を行う。この際、本実施形態に係るユーザ端末9は、当該ユーザ端末9に内蔵されたGPS(Global Positioning System)ユニット(図示は省略する)等を用いて現在位置情報を取得し、サーバ1に対して現在位置情報を送信する。但し、ユーザの位置情報は、GPS以外の手段(例えば、無線LANアクセスポイントや携帯電話網基地局から得られる情報を用いる方法等)によって取得されてよい。検索要求を受け付けたサーバ1は(ステップS101)、ユーザ端末9から得られた位置情報等に基づいて、データベース21からユーザが利用可能な店舗を索出する(ステップS102)。
【0036】
本実施形態では、サーバ1は、ユーザ端末9から得られた位置情報と、データベース21に保持されている店舗毎の位置情報とに基づいて、ユーザの現在の位置から所定の範囲内にある店舗を索出する。但し、ユーザが利用可能な店舗の索出方法は、本実施形態における例示に限定されない。例えば、利用可能な店舗は、ユーザ又はユーザが属するグループ毎に予め作成されたリストから取得されてもよい。また、利用可能な店舗は、ユーザ又はユーザが属するグループによって予め指定されたカテゴリ(例えば、和食、カフェ、等)に基づいて抽出されてもよい。例えば、サーバ1は、ユーザ端末9から得られた位置情報及び指定されたカテゴリと、データベース21に保持されている店舗毎の位置情報及び店舗毎に設定されたカテゴリとに基づいて、ユーザの現在の位置から所定の範囲内にあり且つカテゴリが一致/近似する店舗を索出する。ユーザが利用可能な店舗が索出されると、サーバ1は、検索結果に含まれる店舗の店舗情報をユーザ端末9に送信し、ユーザ端末9に表示させる(ステップS103)。この際、ユーザ端末9は、検索結果を、リスト形式で表示してもよいし、地図上に表示してもよい。ユーザは、ユーザ端末9に表示された検索結果から、商品を受け取りたい店舗を選択する。
【0037】
ユーザによって店舗が選択されると、ユーザ端末9は、ユーザによって選択された店舗の店舗IDをサーバ1に通知し、サーバ1は、ユーザ端末9からの通知を受信すると(ステップS104)、ユーザによって選択された店舗において注文可能な商品リストをデータベース21から取得し(ステップS105)、ユーザ端末9に対して送信する(ステップS106)。その後、本フローチャートに示された処理は終了する。
【0038】
図3を用いて説明した店舗・商品情報提供処理でサーバ1から商品リストを受信したユーザ端末9は、受信した商品リストを表示し、ユーザからの商品選択を受け付ける。ユーザは、表示された商品リストから、注文したい商品を選択し、商品の個数を指定して、注文指示を入力する。また、この際、ユーザは、ピックアップ予定時間を入力することも可能である。ここで、ピックアップ予定時間とは、ユーザが商品をピックアップしたい時間を、「〇〇分後」又は時刻の形式で指定したものである。
【0039】
更に、この際、ユーザは、当該注文について相乗り注文を受け付けてよい場合、ピックアップした相乗り注文に係る商品のドロップ場所(相乗り注文した第二のユーザの商品を届ける場所)を入力する。ユーザによって注文のために用いられる情報及び注文指示が入力されると、ユーザ端末9は、ユーザによって入力された情報に基づいて注文情報を生成し、サーバ1に対して送信する。ここで、注文情報は、ユーザID、店舗ID、商品情報、価格、個数、ピックアップ予定時間、及び相乗り注文商品のドロップ場所等の情報を含む。
【0040】
図4及び図5は、本実施形態に係る注文管理処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、ユーザ端末9によって送信された注文情報が受信されたことを契機として実行される。
【0041】
ステップS201及びステップS202では、相乗り注文のホストとなるユーザ(第一のユーザ)による注文が受け付けられる。第一の注文受付部22は、ユーザ端末9から送信された注文情報を受信し、ユーザ端末9と通信することで、ユーザによる商品の注文を受け付ける(ステップS201)。本実施形態では、注文の受付と併せて、ユーザ端末9から受信されるか又はユーザ情報に含まれている当該ユーザの決済情報(クレジットカード情報やポイント情報等)に基づいて、当該注文に係る支払いが処理される。注文受付の時点で支払処理を完了させておくことで、ユーザは、商品をピックアップする際に店舗での支払いを省略することができる。なお、支払処理には従来の技術が用いられてよいため、支払処理の詳細な説明は省略する。注文を受け付けたサーバ1は、当該注文情報に注文IDを付与し、注文ID、ユーザID、店舗ID、商品情報、価格、個数、ピックアップ予定時間、及び相乗り注文商品のドロップ場所等の情報を含む注文情報をデータベース21に格納する(ステップS202)。その後、処理はステップS203へ進む。
【0042】
ステップS203及びステップS204では、相乗り注文の受付期間が決定される。混雑状況情報取得部24は、ステップS201で受信された注文情報に示されている店舗IDに係る店舗の混雑状況情報を取得する(ステップS203)。ここで取得される混雑状況情報は、予め店舗からサーバ1に通知されてサーバ1によって店舗IDに紐付けて保持されている当該店舗の現在の混雑状況を示す情報であってもよいし、当該注文のタイミングでサーバ1から店舗端末7に問い合わせることで店舗端末7から得られた混雑状況情報であってもよい。受付期間決定部25は、ステップS201で受信された注文情報に係る注文に対する相乗り注文が可能な受付期間を決定する(ステップS204)。その後、処理はステップS205へ進む。
【0043】
ステップS205及びステップS206では、相乗り注文の受付が開始される。ユーザ特定部26は、ステップS201で受信された注文情報に示されているユーザIDに基づいて、当該ユーザをホスト(第一のユーザ)とした相乗り注文に招待するユーザ(第二のユーザ)を特定する(ステップS205)。第二のユーザの特定は、様々な方法で行うことが可能である。例えば、ユーザ特定部26は、第一のユーザによって予め指定されたリストから第二のユーザを特定することが出来る。また、例えば、ユーザ特定部26は、第一のユーザが属しているグループに属する他のユーザを特定することが出来る。なお、グルーピングには、ユーザ情報に当該ユーザが属するグループのグループIDを記録する方式、及び/又はグループのメンバーリストに当該グループに属するユーザのユーザIDを記録する方式等が採用されてよい。
【0044】
相乗り可能な第二のユーザが特定されると、受付通知部27は、特定された第二のユーザのアドレスをデータベース21から取得し、取得されたアドレス宛に、相乗り注文の受付が可能となったことを通知する(相乗り提案。ステップS206)。具体的には、受付通知部27は、アドレスがメールアドレスである場合には電子メールを送信し、IPアドレス等のユーザ端末を識別可能なアドレスである場合にはユーザ端末において動作するアプリケーション宛のプッシュ通知等を送信する。当該通知には、第一の注文の注文ID、第一のユーザのユーザID、相乗り注文が可能な店舗(具体的には、第一のユーザの注文に係る店舗)、相乗り注文の受付期間、及び相乗り注文商品のドロップ場所等が含まれる。また、当該通知には、第一のユーザが注文した商品情報等が更に含まれていてもよい。通知を受信した第二のユーザのユーザ端末9は、相乗り注文が可能となったことと併せて、サーバ1から提供された情報、即ち、相乗り注文が可能な店舗、相乗り注文の受付期間、及び相乗り注文商品のドロップ場所等に加えて、注文可能な商品リストを表示する。その後、処理はステップS207へ進む。
【0045】
ステップS207及びステップS208では、相乗り注文の受付期間内において、相乗り注文可能通知を受けたユーザによる相乗り注文が受け付けられる。第二の注文受付部28は、ステップS204で算出された相乗り注文の受付期間が経過するまで(ステップS208)、相乗り注文可能通知を受けたユーザ端末9からの第二の注文(相乗り注文)を受け付ける(ステップS207)。第二の注文受付部28は、ステップS204で算出された相乗り注文の受付期間が経過するまで、複数の異なるユーザから、複数の異なる注文を受け付けることが可能である。また、相乗り注文の受付期間が経過するまでの間、第一のユーザのユーザ端末9には、注文情報通知部31が、他のユーザが参加したことや、相乗り注文の状況等を逐次通知し、表示させてよい。
【0046】
なお、相乗り注文の受付には、受付期間以外の制限が設定されてもよい。例えば、ホスト(第一のユーザ)がピックアップ可能な商品の量には限度があるため、店舗や商品の種類に応じて、相乗り注文可能なユーザ数や、1つの注文情報バンドルに含めることが出来る商品の数等に制限が設けられてもよい。
【0047】
受付通知部27による通知を受けた第二のユーザは、相乗り注文を行いたい場合、相乗り注文の受付期間内において、自身の端末を用いてサーバ1へ商品の注文を行うことが可能である。具体的には、通知を受けた第二のユーザは、通知に係る店舗において注文可能な商品リストから、注文したい商品を選択し、商品の個数を指定して、注文指示を入力する。第二のユーザによって注文のために用いられる情報が入力されると、第二のユーザのユーザ端末9は、第二のユーザによって入力された情報に基づいて第二の注文情報を生成し、サーバ1に対して送信する。ここで、第二の注文情報は、第一のユーザによる第一の注文の注文ID、第二のユーザのユーザID、店舗ID、商品情報、価格、個数等の情報を含む。
【0048】
なお、本実施形態では、何れの第一の注文に係る相乗り注文であるか否かを識別するための情報として第一の注文の注文IDを用いる例について説明するが、何れの第一の注文に係る相乗り注文であるか否かを識別するための情報としては、第一のユーザのユーザID等、その他の情報が採用されてもよい。また、サーバ1とユーザ端末9とが互いに通信して第二の注文情報が受け付けられること、この時点で当該相乗り注文に係る支払いが処理されることは、ステップS201において説明した内容と概略同様であるため、説明を省略する。注文受付の時点で支払処理を完了させておくことで、第一のユーザ(ホスト)と第二のユーザ(相乗りユーザ)との間での精算を省略することができる。その後、処理はステップS209へ進む。
【0049】
ステップS209からステップS210では、相乗り注文に係る発注処理が行われる。注文情報関連付け部29は、ステップS201で第一のユーザから受け付けられた第一の注文情報と、ステップS208で受け付けられた第二の注文情報とを関連づけることで、これらの複数の注文情報を1の注文情報バンドルとする(ステップS209)。そして、発注部30は、ステップS209で関連付けられた複数の注文情報を、1の注文情報バンドルとして店舗端末7へ送信する(ステップS210)。店舗は、店舗端末7で受け付けられた注文情報バンドルに含まれる注文を確認し、注文情報バンドルに含まれるピックアップ予定時間内に、商品を用意し、第一のユーザによる商品のピックアップを待つ。その後、処理はステップS211へ進む。
【0050】
ステップS211からステップS214では、商品のピックアップに関する状況の更新及び通知が行われる。商品の発注が完了すると、注文情報通知部31は、ステップS208で受け付けられた第二の注文情報、及び店舗への発注が完了したことを、第一のユーザのユーザ端末9へ通知する(ステップS211)。このようにすることで、相乗り注文があった場合に、第一のユーザが、自身がピックアップすべき商品を把握することが出来る。但し、相乗り注文の内容については、ステップS208で相乗り注文が受け付けられる毎に第一のユーザに通知されてもよい。第一のユーザは、ピックアップ予定時間内に、自身が注文を行った店舗へ赴き、自身が注文した商品と、相乗り注文に係る商品とをピックアップする。
【0051】
サーバ1は、店舗端末7から商品の準備が完了した(商品のピックアップが可能となった)旨の通知を受信するか、又はピックアップ予定時間を経過した場合、第一のユーザのユーザ端末9に、商品をピックアップした第一のユーザが分配場所に到達し、商品をドロップ(配達)した場合に操作されるボタン(例えば、「I’m Back」ボタン等)を表示させる(ステップS212)。店舗でピックアップした商品をドロップした第一のユーザが当該ボタンを操作すると、ユーザ端末9は、当該ボタンが操作された旨をサーバ1に通知し、当該通知を受信した(ステップS213)サーバ1の状況通知部32は、相乗り注文を行った第二のユーザのユーザ端末9に対して、商品が予め指定された分配場所にドロップされたことを通知する(ステップS214)。その後、処理はステップS215へ進む。
【0052】
ステップS215では、第一のユーザに対してインセンティブが付与される。サーバ1は、相乗り注文のホストとしての役割を完遂した第一のユーザに対して、ポイントやクーポン等のインセンティブを付与し、ユーザIDに関連付けてデータベースに保存する。この際、ポイントやクーポンによって第一のユーザが受け取ることが出来るインセンティブの量は、今回の相乗り注文においてホストが負った責任や負荷の大きさに応じて変動してよい。例えば、サーバ1は、第一のユーザに付与されるインセンティブの量を、「相乗り注文したユーザの数*所定ポイント」や「相乗り注文された商品の量*所定ポイント」、「相乗り注文された金額*所定割合」のような算出方法を用いて算出することが出来る。その後、本フローチャートに示された処理は終了する。
【0053】
従来、事前注文テイクアウトサービスでは、例えば、あるユーザと、当該ユーザと同じ職場で勤務している複数のユーザとが、同一の店舗へ、同じような時間帯(タイミング)で注文をした場合であっても、各個人で店舗に商品を取りに行かなければならず、店舗の混雑促進の原因となっていた。また、各ユーザが店舗に対してそれぞれ注文を行うことで、店舗とサーバ間の通信負荷が増大していた。
【0054】
しかし、上記説明した実施形態に係るシステムによれば、相乗り注文については第一のユーザがホストとなって店舗にピックアップに赴くため、店舗の混雑を緩和することが可能となる。また、本実施形態に係るシステムによれば、商品の準備時間、注文したユーザの店舗までの移動時間、店舗の混雑状況等を加味して他のユーザが相乗り注文できる期間が制御されるため、サーバ1、端末及び店舗の間の通信負荷を軽減させることが可能となる。更に、代金の決済については店舗と各ユーザとの間で行われるため、第一のユーザ(ホスト)によるピックアップ作業が煩雑となることはない。
【0055】
<バリエーション>
上記説明した実施形態では、本開示に係る技術を事前注文テイクアウト型サービスのためのシステムに適用した例について説明したが、本開示に係る技術は、相乗り注文が可能な技術について広く用いることが可能であり、本開示の適用対象は、事前注文テイクアウト型サービスに限定されない。例えば、本開示に係る技術は、デリバリーサービスのためのシステムに適用されてもよい。
【0056】
本開示に係る技術をデリバリーサービスのためのシステムに適用する場合、上記説明した具体的な処理内容のうち、第一のユーザによるピックアップ/ドロップのための処理は、配達員によるデリバリーのための処理に置き換えられる。具体的には、例えば、移動時間取得部23は、配達員が店舗に到着するのに要する移動時間を取得し、受付期間決定部25は、「(1)第一のユーザ又は店舗によって指定された予定」に代えて、「(1b)配達員又は店舗によって指定された予定」に基づいて、受付期間を決定する。また、注文情報通知部31は、注文情報を配達員に通知し、状況通知部32は、配達員による商品のピックアップ及び/又はドロップに関する状況を、第一のユーザ及び第二のユーザに通知する。更に、図4及び図5のフローチャートを用いて説明した処理のうち、例えば、商品をピックアップした配達員が分配場所に到達した場合に操作されるボタン(ステップS212を参照)は配達員の端末に表示され、配達員によって操作される。その他、本開示に係る技術をデリバリーサービスに適用するために、種々の変更が採用されてよい。
【0057】
また、サーバ1は、ユーザが属するグループによる相乗り注文サービスの利用状況を当該ユーザのユーザ端末に対して提供し、ユーザ端末において動作する本開示に係るサービスを利用するためのアプリケーションを介して、利用状況をユーザに閲覧可能としてもよい。また、サーバ1は、相乗り注文に参加した第二のユーザにも、当該第二のユーザの利用状況やグループの利用状況に応じたインセンティブを付与することで、サービスの利用を促進してもよい。
【0058】
また、サーバ1から店舗に送信される注文情報には、データベースから取得された、ピックアップのために店舗に訪れる者(事前注文テイクアウト型サービスの場合は第一のユーザ、デリバリーサービスの場合は配達員)の外見情報(ポートレート等)が含まれていてもよい。このようにすることで、店舗はピックアップのために店舗を訪れたユーザを容易に認識することが可能となる。但し、店舗におけるユーザ判別方法は、ユーザによって提示されたID(物理媒体で提示されてもよいし、電子的に提示されてもよい)を店舗側で読み取る等の方法であってもよい。
【0059】
更に、上記説明した実施形態では、代金の決済については店舗と各ユーザとの間で行われることとしていたが、このような方法に代えて、第一のユーザが代表して全ての注文についての料金を支払い、ピックアップの前又は後の任意のタイミングで第二のユーザから当該第二のユーザ分の料金を回収することとしてもよい。また、この際の第一のユーザと第二のユーザとの間の精算についても、サーバ1に登録されたユーザ毎の決済手段を用いて処理されてよい。
【符号の説明】
【0060】
1 サーバ
9 ユーザ端末

【要約】
【課題】ユーザが端末を介して商品を注文するサービスにおいて、配達や店舗における作業負荷を抑制することを課題とする。
【解決手段】情報処理装置に、ユーザ端末から第一の注文を受け付ける第一の注文受付部22と、第一の注文に係る第一のユーザに予め関連付けられた1以上の第二のユーザを特定するユーザ特定部26と、第一の注文が受け付けられた後、所定の期間内において、1以上の第二のユーザから1以上の第二の注文を受け付ける第二の注文受付部28と、第一の注文に係る注文情報と第二の注文に係る注文情報とを関連付けて、注文に係る店舗が併せて手配すべき注文情報バンドルとする注文情報関連付け部29と、を備えた。
【選択図】図2

図1
図2
図3
図4
図5