(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-25
(45)【発行日】2022-03-07
(54)【発明の名称】部分帯域幅非アクティブタイマーの処理方法、装置、端末およびデバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20220228BHJP
H04W 72/12 20090101ALI20220228BHJP
【FI】
H04W72/04 132
H04W72/12 150
(21)【出願番号】P 2020527774
(86)(22)【出願日】2018-10-09
(86)【国際出願番号】 CN2018109517
(87)【国際公開番号】W WO2019095888
(87)【国際公開日】2019-05-23
【審査請求日】2020-05-18
(31)【優先権主張番号】201711147913.6
(32)【優先日】2017-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲チェン▼ ▲麗▼
(72)【発明者】
【氏名】ベルトラン・ピエール
(72)【発明者】
【氏名】▲鄭▼ 方政
【審査官】田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/099817(WO,A1)
【文献】特表2021-503231(JP,A)
【文献】国際公開第2019/066687(WO,A1)
【文献】ASUSTeK,Details of BWP inactivity timer [online],3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #100 R2-1712212, [検索日 2021.05.12],インターネット <URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_100/Docs/R2-1712212.zip>,2017年11月16日,p.1-5
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,On remaining aspects of NR CA/DC and BWPs [online],3GPP TSG-RAN WG1Meeting NRAH#3 R1-1715755, [検索日 2021.05.12],インターネット <URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1709/Docs/R1-1715755.zip>,2017年09月11日,p.1-11
【文献】InterDigital Inc.,Timer-based change to default bandwidth part [online],3GPP TSG-RAN WG2 #99bisR2-1710663, [検索日 2021.05.12],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_99bis/Docs/R2-1710663.zip>,2017年09月29日,p.1-5
【文献】InterDigital,SPS and grant free operation [online],3GPP TSG-RAN WG2 #99bis R2-1710662, [検索日 2021.05.12],インターネット <URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_99bis/Docs/R2-1710662.zip>,2017年09月29日,p.1-4
【文献】ZTE Corporation,Sanechips,Discussion on the RAN2 impacts with the BWP terminologies introduced in RAN1 [online],3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #100 R2-1712601, [検索日 2021.05.12],インターネット <URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_100/Docs/R2-1712601.zip>,2017年11月16日,p.1-8
【文献】CATT,BWP Inactivity Timer for active UL BWP [online],3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #100R2-1712861, [検索日 2021.05.12],インターネット <URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_100/Docs/R2-1712861.zip>,2017年11月17日,p.1-3
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
DB名 3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末は、ネットワーク側によって送信されたアップリンク送信に関する命令を受信するステップと、
前記端末は、前記命令に従って、部分帯域幅非アクティブタイマーを開始または再開するステップと
、
現在時刻で事前構成されたアップリンクリソースがあり、前記端末が前記事前構成されたアップリンクリソースを使用してアップリンク送信を送信する場合、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開するステップとを備え
、
前記命令は、アップリンク部分帯域幅(BWP)を変更する命令であり、新しいアクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
前記命令は、現在BWPのアップリンク送信PUSCHをスケジューリングするスケジューリング命令であり、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
前記命令は、現在アクティブアップリンクBWPでランダムアクセスを開始する命令であり、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開することを特徴とする部分帯域幅非アクティブタイマーの処理方法。
【請求項2】
部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになると、
前記端末は、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更し、または、
部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになると、ネットワーク側が端末にデフォルトアップリンクBWPを構成していない場合、
前記端末は、アクティブアップリンクBWPを初期アップリンクBWPに変更することを特徴とする請求項1に記載の部分帯域幅非アクティブタイマーの処理方法。
【請求項3】
前記端末は、アップリンクアクティブBWPに対してアップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、ダウンリンクアクティブBWPに対してダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、アップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、アップリンクアクティブBWPを処理し、ダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、ダウンリンクアクティブBWPを処理し、または、
前記端末は、アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPに対して1つの部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、前記部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPを同時に処理することを特徴とする請求項
1に記載の部分帯域幅非アクティブタイマーの処理方法。
【請求項4】
前記端末が、アップリンクアクティブBWPに対してアップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、ダウンリンクアクティブBWPに対してダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定するときに、
ダウンリンクBWPが変更されたときに、
前記端末は、前記ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
前記ダウンリンクBWPのスケジューリングダウンリンク送信的ダウンリンクスケジューリング命令を受信したとき、または事前構成されたリソースで基地局によって送信されるダウンリンク送信ダウンリンク送信を受信するときに、
前記端末は、前記ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
前記ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるとき、
前記端末は、アクティブダウンリンクBWPをデフォルトダウンリンクBWPに変更し、または、
アップリンクBWPが変更されたときに、
前記端末は、前記アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
前記アップリンクBWPのアップリンクシグナリングまたはデータ送信のトリガー条件の指示を受信するときに、
前記端末は、前記アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
前記アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるとき、
前記端末は、アクティブアップリンクBWPをデフォルト
アップリンクBWPに変更することを特徴とする請求項
3に記載の部分帯域幅非アクティブタイマーの処理方法。
【請求項5】
アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPに対して1つの部分帯域幅非アクティブタイマーを設定するとき、
ダウンリンクBWPが変更されたとき、またはアップリンクBWPが変更されたときに、
前記端末は、部分帯域幅非アクティブタイマーを開始または再開し、前記部分帯域幅非アクティブタイマーは、現在アクティブ化されたアップリンクおよびダウンリンクBWPのセットで有効になり、または、
アップリンクおよびダウンリンク送信のトリガー条件の指示を受信したときに、
前記端末は、部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、前記部分帯域幅非アクティブタイマーは、現在アクティブ化されたアップリンクおよびダウンリンクBWPのセットで有効になり、または、
部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるときに、
前記端末は、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更し、アクティブダウンリンクBWPをデフォルトダウンリンクBWPに変更することを特徴とする請求項
3に記載の部分帯域幅非アクティブタイマーの処理方法。
【請求項6】
プロセッサの制御下でデータを送受信して以下のプロセスを実行するように構成された送受信機と、
メモリ内のプログラムを読み取って次のプロセスを実行するように構成されたプロセッサとを備え、
前記送受信機は、ネットワーク側によって送信されたアップリンク送信に関する命令を受信し、
前記プロセッサは、
前記命令に従って、部分帯域幅非アクティブタイマーを開始または再開
し、
現在時刻で事前構成されたアップリンクリソースがあり、端末が前記事前構成されたアップリンクリソースを使用してアップリンク送信を送信する場合、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、
前記命令は、アップリンク部分帯域幅(BWP)を変更する命令であり、新しいアクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
前記命令は、現在BWPのアップリンク送信PUSCHをスケジューリングするスケジューリング命令であり、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
前記命令は、現在アクティブアップリンクBWPでランダムアクセスを開始する命令であり、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開することを特徴とする端末。
【請求項7】
部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになると、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更し、または、
部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになると、ネットワーク側が端末にデフォルトアップリンクBWPを構成していない場合、アクティブアップリンクBWPを初期アップリンクBWPに変更することを特徴とする請求項
6に記載の端末。
【請求項8】
アップリンクアクティブBWPに対してアップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、ダウンリンクアクティブBWPに対してダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、アップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、アップリンクアクティブBWPを処理し、ダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、ダウンリンクアクティブBWPを処理し、または、
アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPに対して1つの部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、前記部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPを同時に処理することを特徴とする請求項
6に記載の端末。
【請求項9】
アップリンクアクティブBWPに対してアップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、ダウンリンクアクティブBWPに対してダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定するときに、
ダウンリンクBWPが変更されたときに、前記ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
前記ダウンリンクBWPのスケジューリングダウンリンク送信的ダウンリンクスケジューリング命令を受信したとき、または事前構成されたリソースで基地局によって送信されるダウンリンク送信ダウンリンク送信を受信するときに、前記ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
前記ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるとき、アクティブダウンリンクBWPをデフォルトダウンリンクBWPに変更し、または、
アップリンクBWPが変更されたときに、前記アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
前記アップリンクBWPのアップリンクシグナリングまたはデータ送信のトリガー条件の指示を受信するときに、前記アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
前記アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるとき、アクティブアップリンクBWPをデフォルト
アップリンクBWPに変更することを特徴とする請求項
8に記載の端末。
【請求項10】
アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPに対して1つの部分帯域幅非アクティブタイマーを設定するとき、
ダウンリンクBWPが変更されたとき、またはアップリンクBWPが変更されたときに、部分帯域幅非アクティブタイマーを開始または再開し、前記部分帯域幅非アクティブタイマーは、現在アクティブ化されたアップリンクおよびダウンリンクBWPのセットで有効になり、または、
アップリンクおよびダウンリンク送信のトリガー条件の指示を受信したときに、部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、前記部分帯域幅非アクティブタイマーは、現在アクティブ化されたアップリンクおよびダウンリンクBWPのセットで有効になり、または、
部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるときに、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更し、アクティブダウンリンクBWPをデフォルトダウンリンクBWPに変更することを特徴とする請求項
8に記載の端末。
【請求項11】
プロセッサによって実行されたときに請求項1から
5のいずれか一項に記載の方法のステップを実行するように構成されたコンピュータプログラムが格納された機械可読不揮発性記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2017年11月17日に中国特許局に提出し、出願番号が201711147913.6であり、発明の名称が「部分帯域幅非アクティブタイマーの処理方法、装置、端末およびデバイス」である中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示のすべてをここに取り込む。
【0002】
[技術分野]
本発明は、通信技術分野に関し、特に部分帯域幅非アクティブタイマー(BWP inactivity timer)の処理方法、装置、端末およびデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
従来のロングタームエボリューション(LTE)システムでは、ネットワーク側のセル帯域幅は端末の20MHzの受信帯域幅以下であるので、ネットワーク側は常にセルのアップリンクおよびダウンリンク合計帯域幅を端末に割り当て、端末はセル帯域幅全体で機能する。次世代無線(next generation Radio,NR)システムでは、ネットワーク側の帯域幅は最大400 MHzで、端末の受信能力よりはるかに大きくなる。したがって、部分帯域幅(Band Width Part,BWP)の概念が導入される。つまり、ネットワーク側の大きな帯域幅が複数のBWPに分割され、1つ以上のBWPが端末に対して構成され、構成されたBWPの一部がアクティブ化され、端末のアップリンクおよびダウンリンク送信に用いられる。アクティブ化されたダウンリンクBWPはactive DL BWPと呼ばれ、アクティブ化されたアップリンクBWPはactive UL BWPと呼ばれる。R15リリースでは、端末の場合、1つの時刻にアクティブにできるのは1つのDL BWPと1つのUL BWPのみであり、非アクティブBWPはアップリンクとダウンリンクのシグナリングとデータ送信を実行できない。
【0004】
BWPに関して、3GPPはさらにいくつかの基本的な概念を定義する:
初期BWP(initial BWP):最初にアクセスする端末の場合、それは、接続確立プロセスを完了するために初期BWPのみを使用することができる。初期BWPには、基本的なセルブロードキャストシグナリングとランダムアクセスリソースなどが含まれている。
【0005】
デフォルトBWP(default BWP):ネットワーク側の次世代NodeB(next generation NodeB,gNB)は、接続状態の端末に対してデフォルトBWPを構成することができ、端末は、セル接続の維持、セル測定の実行、ランダムアクセスの開始など、デフォルトBWPに対していくつかの基本的な作業を実行することができる。
【0006】
構成BWP(configured BWP):接続状態の単一の端末のためにネットワーク側によって構成されたBWP。各BWPは、物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel,PUCCH)構成、半永続的スケジューリング(Semi-persistent Schedule,SPS)構成などの異なる構成コンテンツを有することができる。など。 DL BWP(ダウンリンクBWP)およびUL BWP(アップリンクBWP)は、それぞれ構成できる。
【0007】
アクティブBWP(active BWP):端末のためにネットワーク側によって構成されたBWPにおいて、端末は、アップリンクおよびダウンリンク送信のためにアクティブBWPのみを使用する。アクティブBWPは、アクティブDL BWPとアクティブUL BWPに分けられます。
【0008】
端末に複数のBWPを構成した後、ネットワーク側は、物理層シグナリングダウンリンク制御インジケータ(Downlink Control Indicator,DCI)を使用してアクティブBWPを変更することができ、アクティブアップリンクおよびダウンリンクBWPはそれぞれ変更することができる。さらに、BWP非アクティブタイマー(Band Width Part inactivity timer)が導入された。BWP非アクティブタイマーの期限が切れると、端末のダウンリンクアクティブDL BWPをデフォルトのDL BWPに変更する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来技術の欠点は、BWP inactivity timerーの作動メカニズムが特定されていないことである。
【0010】
本発明は、部分帯域幅非アクティブタイマーの処理方法、装置、端末およびデバイスして、BWP inactivity timerーの作動メカニズムを明確にする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の実施形態に係る部分帯域幅非アクティブタイマーの処理方法は、
ネットワーク側によって送信されたアップリンク送信に関する命令を受信するステップと、
受信された命令に従って、部分帯域幅非アクティブタイマーを開始または再開するステップとを備える。
【0012】
一実施態様では、前記命令は、アップリンク部分帯域幅(BWP)を変更する命令であり、当該新しいアクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
前記命令は、現在BWPのアップリンク送信PUSCHをスケジューリングするスケジューリング命令であり、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
前記命令は、現在アクティブアップリンクBWPでランダムアクセスを開始する命令であり、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開する。
【0013】
ここで、アップリンクBWPを変更する命令は、アップリンクBWPのみを変更する命令、または現在アップリンクBWPではない別のアップリンクBWPをスケジューリングアップリンクスケジューリング命令、または現在アップリンクBWPではない別のBWPにランダムアクセスを介しさせるようにトリガーする命令を指す。
【0014】
一実施態様では、さらに、現在時刻で事前構成されたアップリンクリソースがあり、端末が当該事前構成されたアップリンクリソースを使用してアップリンク送信を送信する場合、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開する。
【0015】
一実施態様では、さらに、
部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになると、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更し、または、
部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになると、ネットワーク側が端末にデフォルトアップリンクBWPを構成していない場合、アクティブアップリンクBWPを初期アップリンクBWPに変更する。
【0016】
一実施態様では、さらに、
アップリンクアクティブBWPに対してアップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、ダウンリンクアクティブBWPに対してダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、アップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、アップリンクアクティブBWPを処理し、ダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、ダウンリンクアクティブBWPを処理し、または、
アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPに対して1つの部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、当該部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPを同時に処理する。
【0017】
一実施態様では、アップリンクアクティブBWPに対してアップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、ダウンリンクアクティブBWPに対してダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定するときに、
ダウンリンクBWPが変更されたときに、当該ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
当該ダウンリンクBWPのスケジューリングダウンリンク送信的ダウンリンクスケジューリング命令を受信したとき、または事前構成されたリソースで基地局によって送信されるダウンリンク送信ダウンリンク送信を受信するときに、当該ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
当該ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるとき、アクティブダウンリンクBWPをデフォルトダウンリンクBWPに変更し、または、
アップリンクBWPが変更されたときに、当該アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
当該アップリンクBWPのアップリンクシグナリングまたはデータ送信のトリガー条件の指示を受信するときに、当該アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
当該アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるとき、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更する。
【0018】
一実施態様では、アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPに対して1つの部分帯域幅非アクティブタイマーを設定するとき、
ダウンリンクBWPが変更されたとき、またはアップリンクBWPが変更されたときに、部分帯域幅非アクティブタイマーを開始または再開し、当該部分帯域幅非アクティブタイマーは、現在アクティブ化されたアップリンクおよびダウンリンクBWPのセットで有効になり、または、
アップリンクおよびダウンリンク送信のトリガー条件の指示を受信したときに、部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、当該部分帯域幅非アクティブタイマーは、現在アクティブ化されたアップリンクおよびダウンリンクBWPのセットで有効になり、または、
部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるときに、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更し、アクティブダウンリンクBWPをデフォルトダウンリンクBWPに変更する。
【0019】
本発明の実施形態に係る端末は、
プロセッサの制御下でデータを送受信して以下のプロセスを実行するように構成された送受信機と、
メモリ内のプログラムを読み取って次のプロセスを実行するように構成されたプロセッサとを備え、
前記送受信機は、ネットワーク側によって送信されたアップリンク送信に関する命令を受信し、
前記プロセッサは、受信された命令に従って、部分帯域幅非アクティブタイマーを開始または再開する。
【0020】
一実施態様では、前記命令は、アップリンク部分帯域幅(BWP)を変更する命令であり、当該新しいアクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
【0021】
前記命令は、現在BWPのアップリンク送信PUSCHをスケジューリングするスケジューリング命令であり、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
前記命令は、現在アクティブアップリンクBWPでランダムアクセスを開始する命令であり、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開する。
【0022】
一実施態様では、さらに、現在時刻で事前構成されたアップリンクリソースがあり、端末が当該事前構成されたアップリンクリソースを使用してアップリンク送信を送信する場合、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開する。
【0023】
一実施態様では、さらに、部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになると、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更し、または、
部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになると、ネットワーク側が端末にデフォルトアップリンクBWPを構成していない場合、アクティブアップリンクBWPを初期アップリンクBWPに変更する。
【0024】
一実施態様では、さらに、アップリンクアクティブBWPに対してアップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、ダウンリンクアクティブBWPに対してダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、アップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、アップリンクアクティブBWPを処理し、ダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、ダウンリンクアクティブBWPを処理し、または、
アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPに対して1つの部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、当該部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPを同時に処理する。
【0025】
一実施態様では、アップリンクアクティブBWPに対してアップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、ダウンリンクアクティブBWPに対してダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定するときに、
ダウンリンクBWPが変更されたときに、当該ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
当該ダウンリンクBWPのスケジューリングダウンリンク送信的ダウンリンクスケジューリング命令を受信したとき、または事前構成されたリソースで基地局によって送信されるダウンリンク送信ダウンリンク送信を受信するときに、当該ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
当該ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるとき、アクティブダウンリンクBWPをデフォルトダウンリンクBWPに変更し、または、
アップリンクBWPが変更されたときに、当該アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
当該アップリンクBWPのアップリンクシグナリングまたはデータ送信のトリガー条件の指示を受信するときに、当該アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
当該アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるとき、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更する。
【0026】
一実施態様では、アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPに対して1つの部分帯域幅非アクティブタイマーを設定するとき、
ダウンリンクBWPが変更されたとき、またはアップリンクBWPが変更されたときに、部分帯域幅非アクティブタイマーを開始または再開し、当該部分帯域幅非アクティブタイマーは、現在アクティブ化されたアップリンクおよびダウンリンクBWPのセットで有効になり、または、
アップリンクおよびダウンリンク送信のトリガー条件の指示を受信したときに、部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、当該部分帯域幅非アクティブタイマーは、現在アクティブ化されたアップリンクおよびダウンリンクBWPのセットで有効になり、または、
部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるときに、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更し、アクティブダウンリンクBWPをデフォルトダウンリンクBWPに変更する。
【0027】
本発明の実施形態に係る部分帯域幅非アクティブタイマーの処理装置は、
ネットワーク側によって送信されたアップリンク送信に関する命令を受信するように構成された受信モジュールと、
受信された命令に従って、部分帯域幅非アクティブタイマーを開始または再開するように構成された処理モジュールとを備える。
【0028】
本発明の実施形態は、プロセッサによって実行されたときに上記部分帯域幅非アクティブタイマーの処理方法を実行するように構成されたコンピュータプログラムを格納する、コンピュータ記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0029】
本発明は、以下の有益な効果を有する。
本発明の実施形態によって提供される解決策では、ネットワーク側によって送信されたアップリンク送信に関する命令が受信された後、受信された命令に従って、部分帯域幅非アクティブタイマーを開始または再開し、それにより、BWP inactivity timerの特定の動作メカニズムを明確にする。
【0030】
さらに、この解決策はまた、異なる命令の下での部分帯域幅非アクティブタイマーの動作、現在時刻で事前構成されたアップリンクリソースがあり、端末が当該事前構成されたアップリンクリソースを使用してアップリンクを送信するときの動作、および部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになった後の動作を明らかにする。また、2つの部分帯域幅非アクティブタイマーを設定するときの動作、1つの部分帯域幅非アクティブタイマーを設定するときの動作などを明らかにする。これにより、BWP inactivity timerの特定の動作メカニズムがさらに明確になる。
【0031】
当該解決策を通じて、端末および基地局は、正しいリソース上でシグナリングおよびデータ送信を実行し、シグナリングおよびデータ送信エラーおよびリソースの浪費を回避することができる。
【0032】
本発明の実施例や従来の技術解決策をより明確に説明するために、以下に実施例或いは従来技術を説明するために必要な図面をについて簡単に紹介する。当然、以下の説明における図面は本発明の実施例の一部であり、当業者は、創造性作業を行わないことを前提として、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明の実施形態における、部分帯域幅非アクティブタイマーの処理方法の実施プロセスの概略図である。
【
図2】本発明の実施形態における端末の構造概略図である。
【
図3】本発明の実施形態における部分帯域幅非アクティブタイマーの処理装置の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
発明者は、本発明を考案中に以下のことに気づいた:
現在、BWP非アクティブタイマー(BWP inactivity timer)の特定の動作メカニズムは指定されていない。特にアップリンクアクティブBWPの場合、タイマーとは関係ない。これにより、次の問題が発生する可能性がある。
【0035】
1)TDM(Time Division Multiplexing,時分割多重)モードの場合、アップリンクとダウンリンクに同じ帯域幅が使用され、端末でアップリンク送信があるときにBWP非アクティブタイマーの期限が切れたためにアクティブBWPがデフォルトBWPに変更された場合、アップリンク送信が正常に実行できない。
2)たとえば、アップリンク送信とダウンリンク送信で使用される帯域幅リソースをセットで使用する必要がある場合、デフォルトBWPのダウンリンク送信に対応するフィードバックリソースPUCCHは、特定のUL BWP(デフォルトBWPなど)でのみ構成される。アップリンクでのフィードバックがないので、DL BWPの変更のみが指定されているため、ダウンリンク送信は正常に実行できない。
3)デフォルトのBWPは通常、RACH(Random Access Channel,ランダムアクセスチャネル)リソース構成などの一般的な機能を持つBWPであり、DL BWPのみが変更された場合、アクティブUL BWPにRACHリソースが含まれず、RACHプロセスを実行できない。
【0036】
これに基づいて、本発明の実施形態によって提供される技術的解決策は、送信帯域幅を正しく維持し、その結果、端末は適切なBWP上で送信を実行することができる。本発明の特定の実施形態を、図面と組み合わせて以下に説明する。
図1は、部分帯域幅非アクティブタイマーの処理方法の実施プロセスの概略図であり、示されるように、方法は以下ステップを含み得る:
ステップ101:ネットワーク側によって送信されたアップリンク送信に関する命令を受信する。
ステップ102:受信された命令に従って部分帯域幅非アクティブタイマーを開始または再開する。
【0037】
具体的には、端末は、ネットワーク側によって送信されたアップリンク送信に関する命令を受信した後、部分帯域幅非アクティブタイマー(BWP inactivity timer)を開始または再開する。
【0038】
一実施態様では、前記命令は、アップリンクBWPを変更する命令であり、当該新しいアクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
前記命令は、現在BWPのアップリンク送信PUSCHをスケジューリングするスケジューリング命令であり、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
前記命令は、現在アクティブアップリンクBWPでランダムアクセスを開始する命令であり、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開する。
【0039】
具体的には、部分帯域幅非アクティブタイマーの開始および再開のために、それは、具体的には、1つまたは複数の以下のモードの組み合わせであり得る。
(1)端末は、アップリンクBWPを変更する命令を受信した後、当該新しいアクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始する
一実施態様では、アップリンクBWPを変更する命令は、アップリンクBWPのみを変更する命令、または現在アップリンクBWPではない別のアップリンクBWPをスケジューリングアップリンクスケジューリング命令、または現在アップリンクBWPではない別のBWPにランダムアクセスを介しさせるようにトリガーする命令を含む。
(2)端末は、アップリンク送信の物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel,PUSCH)をスケジューリングするためのスケジューリング命令PDCCHを受信した後、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開する。
(3)端末は、現在アクティブアップリンクBWP上でランダムアクセスが開始されたことを示す命令(物理層命令PDCCHなど)を受信した後、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開する。
【0040】
一実施態様では、上記方法はさらに以下を含むことができる。
現在時刻で事前構成されたアップリンクリソースがあり、端末が当該事前構成されたアップリンクリソースを使用してアップリンク送信を送信する場合、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開する。
【0041】
具体的には、現在時刻で事前構成されたアップリンクリソースがあり、端末が当該事前構成されたアップリンクリソースを使用してアップリンク送信を送信するときに、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開する。
【0042】
この解決策は、ネットワーク側によって送信されたアップリンク送信に関連する命令が実施で受信されていることを必ずしも必要とせず、これは、別個に実施され得る部分帯域幅非アクティブタイマーの再開に関する処理解決策である。つまり、端末が当該事前構成されたアップリンクリソースを使用してアップリンク送信を送信する場合、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、アップリンク送信に関する命令が受信したがどうかを確認できない。
【0043】
一実施形態では、上記方法はさらに以下を含むことができる。
部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになると、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更し、または、
部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになると、ネットワーク側が端末にデフォルトアップリンクBWPを構成していない場合、アクティブアップリンクBWPを初期アップリンクBWPに変更する。
【0044】
具体的には、実施において、方法は、部分帯域幅非アクティブタイマーが満了すると、端末はアクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更し、ネットワーク側が端末に対してデフォルトアップリンクBWP(UL default BWP)を構成しない場合アップリンクBWP(ULデフォルトBWP)、デフォルトのアップリンクBWPは初期アップリンクBWP(UL initial BWP)である。
【0045】
一実施形態では、上記方法はさらに以下を含むことができる。
アップリンクアクティブBWPに対してアップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、ダウンリンクアクティブBWPに対してダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、アップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、アップリンクアクティブBWPを処理し、ダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、ダウンリンクアクティブBWPを処理し、または、
アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPに対して1つの部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、当該部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPを同時に処理する。
【0046】
具体的には、アクティブアップリンクおよびダウンリンクBWPについて、部分帯域幅非アクティブタイマーをそれぞれアップリンクおよびダウンリンクに設定するか、またはただ1つの部分帯域幅非アクティブタイマーを設定することができる。2つの部分帯域幅の非アクティブタイマーが設定されている場合、アクティブアップリンクおよびダウンリンクBWPがそれぞれ維持される。1つの部分帯域幅の非アクティブタイマーが設定されている場合、アクティブアップリンクおよびダウンリンクBWPは、タイマーが期限切れになると、デフォルトアップリンクおよびダウンリンクBWPに同時に変更される。
【0047】
つまり、アップリンクアクティブBWPに対してアップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、ダウンリンクアクティブBWPに対してダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定するときに、
ダウンリンクBWPが変更されたときに、当該ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
当該ダウンリンクBWPのスケジューリングダウンリンク送信的ダウンリンクスケジューリング命令を受信したとき、または事前構成されたリソースで基地局によって送信されるダウンリンク送信ダウンリンク送信を受信するときに、当該ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
当該ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるとき、アクティブダウンリンクBWPをデフォルトダウンリンクBWPに変更し、または、
アップリンクBWPが変更されたときに、当該アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
当該アップリンクBWPのアップリンクシグナリングまたはデータ送信のトリガー条件の指示を受信するときに、当該アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
当該アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるとき、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更する。
【0048】
アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPに対して1つの部分帯域幅非アクティブタイマーを設定するとき、
ダウンリンクBWPが変更されたとき、またはアップリンクBWPが変更されたときに、部分帯域幅非アクティブタイマーを開始または再開し、当該部分帯域幅非アクティブタイマーは、現在アクティブ化されたアップリンクおよびダウンリンクBWPのセットで有効になり、または、
アップリンクおよびダウンリンク送信のトリガー条件の指示を受信したときに、部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、当該部分帯域幅非アクティブタイマーは、現在アクティブ化されたアップリンクおよびダウンリンクBWPのセットで有効になり、または、
部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるときに、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更し、アクティブダウンリンクBWPをデフォルトダウンリンクBWPに変更する。
【0049】
アップリンクおよびダウンリンクのそれぞれの部分帯域幅非アクティブタイマーの設定およびその特定の動作は、以下の第6の実施形態で説明され、1つの均一部分帯域幅非アクティブタイマーの設定およびその特定の動作は、以下の第5の実施形態にも示されている。
【0050】
本発明の実施をよりよく理解するために、実施形態は、以下の例示のために使用される。
【0051】
第1の実施形態
この実施形態は、ネットワーク側がアップリンクBWPを変更する命令を端末に送信する実施を示すために使用される。
端末側:ネットワーク側によって送信されたBWPを変更する命令を受信し、ネットワーク側によって示されたアップリンクBWPをアクティブアップリンクBWPとして設定し、当該アクティブアップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始する。
基地局側:アクティブアップリンクBWPを変更する命令を端末に送信し、新しいアクティブアップリンクBWP上で端末とのアップリンク送信を実行する。これには、当該新しいアクティブアップリンクBWPのためのスケジューリング命令を送信および受信することを含む。新しくアクティブアップリンクBWPであるのアップリンク送信など。基地局は、当該アクティブアップリンクBWPの端末の部分帯域幅非アクティブタイマーを同時に開始して維持する。
【0052】
第2の実施形態
この実施形態は、ネットワーク側がスケジューリング命令を端末に送信してアップリンクデータ送信をスケジューリングする実施を示すために使用される。
端末側:ネットワーク側から現在アクティブアップリンクBWPのためのスケジューリング命令を受信し、現在アクティブアップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開する。ネットワーク側のスケジューリング命令に従って、現在アクティブアップリンクBWP上でアップリンク送信が送信される。
基地局側:スケジューリング命令を端末に送信して、アップリンクデータ送信をスケジューリングする。現在アクティブアップリンクBWPの端末の部分帯域幅非アクティブタイマーが再開される。端末のアップリンク送信は、スケジューリングされたリソースで受信される。
【0053】
第3の実施形態
この実施形態は、ネットワーク側がPDCCH命令を端末に送信して、指定されたBWP上でランダムアクセスを開始する実施を例示するために使用される。
端末側:ネットワーク側によって送信されたPDCCH命令を受信し、当該命令はランダムアクセス情報を含む。
ランダムアクセスを開始するアクティブアップリンクBWPが現在アクティブアップリンクBWPであることをPDCCH命令が示す場合、現在アクティブアップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーが再開される。
ランダムアクセスを開始するアップリンクBWPが別のアップリンクBWPであることをPDCCH命令が示す場合、アクティブアップリンクBWPは指定されたアップリンクBWPに変更され、当該指定されたアップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーが開始される。
基地局側:ランダムアクセスをトリガーするためにPDCCH命令を端末に送信し、指定されたアップリンクBWP上でランダムアクセスプロセスを実行し、当該ランダムプロセスに使用されるアップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始または再開する。
【0054】
第4の実施形態
この実施形態は、端末がアクティブアップリンクBWPの構成リソース上であるアップリンク送信を送信する実施を示すために使用される。
端末側:現在アクティブアップリンクBWPの事前構成されたリソース上でアップリンク送信を送信し、同時に、現在アクティブアップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開する。
基地局側:端末の現在アクティブアップリンクBWPの事前構成されたリソース上で端末のアップリンク送信を受信し、現在アクティブアップリンクBWPのための端末の部分帯域幅非アクティブタイマーを再開する。
【0055】
第5の実施形態
この実施形態は、端末が1つの部分帯域幅非アクティブタイマーを維持する実施を説明するために使用される。この実施形態では、端末は、アクティブアップリンクBWPおよびダウンリンクBWPに対して同時に有効になる1つの部分帯域幅非アクティブタイマーのみを維持する。つまり、アクティブアップリンクBWPとアクティブダウンリンクBWPに対して部分帯域幅非アクティブタイマーが設定される。当該部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPを同時に処理する。
開始:ダウンリンクBWPが変更されたとき、またはアップリンクBWPが変更されたときに、部分帯域幅非アクティブタイマー部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、当該タイマーは、現在アクティブ化されたアップリンクおよびダウンリンクBWPのセットに対して有効である。たとえば、アップリンクBWPのみが変更され、新たにアクティブになったアップリンクBWPに対して部分帯域幅の非アクティブタイマーが開始される。実際に変更されていないアクティブダウンリンクBWPの場合、部分帯域幅の非アクティブタイマーを再開することと同じである。
再開:アップリンクまたはダウンリンクのいずれのトリガー条件の下で部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、以下の1つ以上を含む:ダウンリンクデータスケジューリング命令を受信すること、アップリンクデータスケジューリング命令を受信すること、ランダムアクセスを開始する命令(PDCCH order)を受信すること、アップリンク構成済みリソース上でアップリンク送信を送信すること、またはダウンリンク構成済みリソース上でダウンリンク送信を受信すること。
期限切れ:部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになると、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更し、アクティブダウンリンクBWPをデフォルトダウンリンクBWPに変更する。
【0056】
第6の実施形態
この実施形態は、端末が2つの部分帯域幅非アクティブタイマーを維持する実施を説明するために使用される。この実施形態では、端末は、アクティブアップリンクおよびダウンリンクのBWPのそれぞれについて1つの部分帯域幅非アクティブタイマーを維持し、部分帯域幅非アクティブタイマーは、対応する送信方向のアクティブBWPにのみ有効である。つまり、アップリンクアクティブBWPに対してアップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、ダウンリンクアクティブBWPに対してダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、アップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、アップリンクアクティブBWPを処理し、ダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、ダウンリンクアクティブBWPを処理する。
ダウンリンク:
開始:ダウンリンクBWPが変更されたときに、当該ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始する。
再開:任意のダウンリンクトリガー条件下部分帯域幅非アクティブタイマーを再開する場合、当該条件は、以下の1つまたは複数を含む:ダウンリンクデータスケジューリング命令を受信すること、または事前構成されたリソース上であるダウンリンク送信を受信すること。
期限切れ:部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになる,アクティブダウンリンクBWPをデフォルトダウンリンクBWPに変更する。
アップリンク:
開始:アップリンクBWPが変更されたときに、当該アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始する。
再開:任意のアップリンクトリガー条件下部分帯域幅非アクティブタイマーを再開する場合、当該条件は、以下の1つまたは複数を含む:アップリンクデータスケジューリング命令の受信、ランダムアクセスを開始する命令(PDCCH order)の受信、またはアップリンク事前構成されたリソースじょうでアップリンク送信の送信。
期限切れ:部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになると、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更する。
【0057】
同じ発明思想に基づいて、本発明の実施形態はさらに、端末および部分帯域幅非アクティブタイマーの処理装置を提供する。これらの装置の問題を解決する原理は、部分帯域幅非アクティブタイマーの処理方法の原理と同様であるあるため、これらの装置の実施は、方法の実施を参照することがであるき、その繰り返しの説明はここでは省略される。
【0058】
図2は、端末の構造概略図であり、示されるように、端末は、
プロセッサ200の制御下でデータを送受信して以下のプロセスを実行するように構成された送受信機210と、
メモリ220内のプログラムを読み取って次のプロセスを実行するように構成されたプロセッサ200とを備える。
前記送受信機210は、ネットワーク側によって送信されたアップリンク送信に関する命令を受信する。
前記プロセッサ200は、受信された命令に従って、部分帯域幅非アクティブタイマーを開始または再開する。
【0059】
一実施態様では、前記命令は、アップリンク部分帯域幅(BWP)を変更する命令であり、当該新しいアクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
前記命令は、現在BWPのアップリンク送信PUSCHをスケジューリングするスケジューリング命令であり、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
前記命令は、現在アクティブアップリンクBWPでランダムアクセスを開始する命令であり、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開する。
【0060】
一実施態様では、さらに、現在時刻で事前構成されたアップリンクリソースがあり、端末が当該事前構成されたアップリンクリソースを使用してアップリンク送信を送信する場合、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開する。
【0061】
一実施態様では、さらに、部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになると、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更し、または、
部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになると、ネットワーク側が端末にデフォルトアップリンクBWPを構成していない場合、アクティブアップリンクBWPを初期アップリンクBWPに変更する。
【0062】
一実施態様では、さらに、アップリンクアクティブBWPに対してアップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、ダウンリンクアクティブBWPに対してダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、アップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、アップリンクアクティブBWPを処理し、ダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、ダウンリンクアクティブBWPを処理し、または、
アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPに対して1つの部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、当該部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPを同時に処理する。
【0063】
一実施態様では、アップリンクアクティブBWPに対してアップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、ダウンリンクアクティブBWPに対してダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定するときに、
ダウンリンクBWPが変更されたときに、当該ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
当該ダウンリンクBWPのスケジューリングダウンリンク送信的ダウンリンクスケジューリング命令を受信したとき、または事前構成されたリソースで基地局によって送信されるダウンリンク送信ダウンリンク送信を受信するときに、当該ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
当該ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるとき、アクティブダウンリンクBWPをデフォルトダウンリンクBWPに変更し、または、
アップリンクBWPが変更されたときに、当該アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
当該アップリンクBWPのアップリンクシグナリングまたはデータ送信のトリガー条件の指示を受信するときに、当該アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
当該アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるとき、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更する。
【0064】
一実施態様では、アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPに対して1つの部分帯域幅非アクティブタイマーを設定するとき、
ダウンリンクBWPが変更されたとき、またはアップリンクBWPが変更されたときに、部分帯域幅非アクティブタイマーを開始または再開し、当該部分帯域幅非アクティブタイマーは、現在アクティブ化されたアップリンクおよびダウンリンクBWPのセットで有効になり、または、
アップリンクおよびダウンリンク送信のトリガー条件の指示を受信したときに、部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、当該部分帯域幅非アクティブタイマーは、現在アクティブ化されたアップリンクおよびダウンリンクBWPのセットで有効になり、または、
部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるときに、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更し、アクティブダウンリンクBWPをデフォルトダウンリンクBWPに変更する。
【0065】
ここで、
図2において、バスアーキテクチャは、いずれ数の相互接続するバス及びブリッジを備える。具体的に、プロセッサ200によって表される1つまたは複数のプロセッサ及びメモリ220によって表されるメモリの多様な回路により接続される。バスアーキテクチャは、外部設備、電圧レギュレーター及び電力管理回路等の他の回路を接続することもできる。これらは、当該分野の周知技術であるため、本発明において、詳細に説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。送受信機210は、複数の部品であることができ、即ち、送信機及び受信機を備え、伝送媒体を介して他の装置と通信するユニットを提供する。異なるユーザー設備に対し、ユーザーインターフェース230は、外部接続または内部接続に必要な設備のインターフェースであることもできる。接続する設備は、キーパッド、ディスプレー、スピーカー、マイクロホン、ジョイスティック等を備えるが、これに限られない。
【0066】
プロセッサ200は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ220は、プロセッサ200が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
本発明の実施形態によって提供される技術的解決策が実施されるとき、以下のように実施され得る。
【0067】
図3は、部分帯域幅非アクティブタイマーの処理装置の構造概略図であり、示されるように、装置は
ネットワーク側によって送信されたアップリンク送信に関する命令を受信ように構成された受信モジュール301と、
受信された命令に従って、部分帯域幅非アクティブタイマーを開始または再開するように構成された処理モジュール302とを備える。
【0068】
一実施態様では、前記命令は、アップリンク部分帯域幅(BWP)を変更する命令であり、当該新しいアクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
前記命令は、現在BWPのアップリンク送信PUSCHをスケジューリングするスケジューリング命令であり、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
前記命令は、現在アクティブアップリンクBWPでランダムアクセスを開始する命令であり、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開する。
【0069】
一実施態様では、さらに、現在時刻で事前構成されたアップリンクリソースがあり、端末が当該事前構成されたアップリンクリソースを使用してアップリンク送信を送信する場合、現在アクティブBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開する。
【0070】
一実施態様では、さらに、部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになると、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更し、または、
部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになると、ネットワーク側が端末にデフォルトアップリンクBWPを構成していない場合、アクティブアップリンクBWPを初期アップリンクBWPに変更する。
【0071】
一実施態様では、さらに、
アップリンクアクティブBWPに対してアップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、ダウンリンクアクティブBWPに対してダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、アップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、アップリンクアクティブBWPを処理し、ダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、ダウンリンクアクティブBWPを処理し、または、
アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPに対して1つの部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、当該部分帯域幅非アクティブタイマーの開始または再開、期限切れに応じて、アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPを同時に処理する。
【0072】
一実施態様では、アップリンクアクティブBWPに対してアップリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定し、ダウンリンクアクティブBWPに対してダウンリンク部分帯域幅非アクティブタイマーを設定するときに、
ダウンリンクBWPが変更されたときに、当該ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
当該ダウンリンクBWPのスケジューリングダウンリンク送信的ダウンリンクスケジューリング命令を受信したとき、または事前構成されたリソースで基地局によって送信されるダウンリンク送信ダウンリンク送信を受信するときに、当該ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
当該ダウンリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるとき、アクティブダウンリンクBWPをデフォルトダウンリンクBWPに変更し、または、
アップリンクBWPが変更されたときに、当該アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを開始し、または、
当該アップリンクBWPのアップリンクシグナリングまたはデータ送信のトリガー条件の指示を受信するときに、当該アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、または、
当該アップリンクBWP部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるとき、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更する。
【0073】
一実施態様では、アップリンクアクティブBWPおよびダウンリンクアクティブBWPに対して1つの部分帯域幅非アクティブタイマーを設定するとき、
ダウンリンクBWPが変更されたとき、またはアップリンクBWPが変更されたときに、部分帯域幅非アクティブタイマーを開始または再開し、当該部分帯域幅非アクティブタイマーは、現在アクティブ化されたアップリンクおよびダウンリンクBWPのセットで有効になり、または、
アップリンクおよびダウンリンク送信のトリガー条件の指示を受信したときに、部分帯域幅非アクティブタイマーを再開し、当該部分帯域幅非アクティブタイマーは、現在アクティブ化されたアップリンクおよびダウンリンクBWPのセットで有効になり、または、
部分帯域幅非アクティブタイマーが期限切れになるときに、アクティブアップリンクBWPをデフォルトアップリンクBWPに変更し、アクティブダウンリンクBWPをデフォルトダウンリンクBWPに変更する。
【0074】
説明の便宜のために、前記装置のすべての部分は、それぞれ説明される機能によって様々なモジュールまたはモジュールに分割される。もちろん、様々なモジュールまたはモジュールの機能は、本アプリケーションが実施されるとき、同じ1つまたは複数のソフトウェアまたはハードウェアである実施されてもよい。
【0075】
要約すると、本発明の実施形態によって提供される技術的解決策は、BWP非アクティブタイマーの特定のステップメカニズムを明らかにする。本発明の実施形態によって提供される技術的解決策を通じて、端末および基地局は、正しいリソース上でシグナリングおよびデータ送信を実行し、シグナリングおよびデータ送信エラーおよびリソースの浪費を回避することができる。
【0076】
本発明の実施形態は、コンピューティング端末上で実行するときに、コンピューティング端末に、本発明の実施形態に係る部分帯域幅非アクティブタイマーの処理方法のステップを実行させるように構成されたプログラムコードを含むコンピュータ可読不揮発性記憶媒体をさらに提供する。
【0077】
本分野の技術者として、本発明の実施形態が、方法、システム或いはコンピュータプログラム製品を提供できるため、本発明は完全なハードウェア実施形態、完全なソフトウェア実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの両方を結合した実施形態を採用できることがわかるはずである。さらに、本発明は、一つ或いは複数のコンピュータプログラム製品の形式を採用できる。また、当該製品はコンピュータ使用可能なプログラムコードを含むコンピュータ使用可能な記憶媒体(ディスク記憶装置と光学記憶装置等を含むがそれとは限らない)において実施する。
【0078】
以上は本発明の実施形態の方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフロー図および/またはブロック図によって、本発明を記述した。理解すべきことは、コンピュータプログラム指令によって、フロー図および/またはブロック図における各フローおよび/またはブロックと、フロー図および/またはブロック図におけるフローおよび/またはブロックの結合を実現できる。プロセッサはこれらのコンピュータプログラム指令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込み式処理装置、或いは他のプログラム可能なデータ処理装置設備の処理装置器に提供でき、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサは、これらのコンピュータプログラム指令を実行し、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0079】
これらのコンピュータプログラム指令は、又、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置を特定方式で動作させるコンピュータ読取記憶装置に記憶できる。これによって、指令を含む装置は当該コンピュータ読取記憶装置内の指令を実行でき、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0080】
これらコンピュータプログラム指令はさらに、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置設備に実装もできる。コンピュータプログラム指令が実装されたコンピュータ或いは他のプログラム可能設備は、一連の操作ステップを実行することによって、関連の処理を実現し、コンピュータ或いは他のプログラム可能な設備において実行される指令によって、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0081】
上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。
【0082】
無論、当業者によって、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。そのような改造と置換は、すべて本発明の請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0083】
200 プロセッサ
210 送受信機
220 メモリ
230 ユーザーインターフェース
301 受信モジュール
302 処理モジュール