IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 中興通訊股▲ふん▼有限公司の特許一覧

特許7032380走査時間ブロックに基づく情報伝送方法および装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-28
(45)【発行日】2022-03-08
(54)【発明の名称】走査時間ブロックに基づく情報伝送方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/06 20060101AFI20220301BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220301BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20220301BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20220301BHJP
【FI】
H04B7/06 950
H04W72/04 131
H04W16/28
H04B7/06 984
H04L27/26 114
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019506620
(86)(22)【出願日】2017-05-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-10-31
(86)【国際出願番号】 CN2017082899
(87)【国際公開番号】W WO2018028252
(87)【国際公開日】2018-02-15
【審査請求日】2019-10-09
(31)【優先権主張番号】201610669806.9
(32)【優先日】2016-08-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】劉星
(72)【発明者】
【氏名】畢峰
(72)【発明者】
【氏名】張峻峰
(72)【発明者】
【氏名】▲カク▼鵬
(72)【発明者】
【氏名】高波
【審査官】吉江 一明
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-520433(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0358129(US,A1)
【文献】Mitsubishi Electric,Beam control operation for common channels/signals in NR, 3GPP TSG-RAN WG1#86 R1-166228,2016年08月10日,pp.1-10
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/06
H04W 72/04
H04W 16/28
H04L 27/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、前記方法は、
走査周期内のデータ伝送サブフレームの1つ以上のシンボルを前記データ伝送サブフレームの走査時間ブロックとして構成することであって、前記データ伝送サブフレームは、14個のシンボルを有する、ことと、
前記データ伝送サブフレームの前記走査時間ブロックにおいて、伝送のために走査信号チャネルを担持することと
を含み、
前記走査信号チャネルは、基地局の全てのビームを通して伝送されるべき少なくとも1つの信号およびチャネルを含み、
前記走査時間ブロックは、セルサーチにおいて下り走査信号チャネルを担持する下り走査時間ブロックを含み、前記走査信号チャネルは、前記下り走査信号チャネルを含み、前記下り走査信号チャネルは、下り同期信号とシステムインフォメーションと下りポート参照信号とを含み、
前記走査時間ブロック内の前記走査信号チャネルは、前記走査時間ブロックの時間領域位置情報を示し、前記時間領域位置情報は、前記走査時間ブロックが位置するフレームと、前記走査時間ブロックが位置するサブフレームと、前記サブフレームにおける前記走査時間ブロックの位置とを含む、方法。
【請求項2】
前記方法は、前記走査周期内の前記データ伝送サブフレームの開始シンボルおよび終了シンボル以外のシンボルを、連続的に配置されている複数の走査時間ブロックとして構成することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、前記走査周期内の前記データ伝送サブフレームの1つ以上のシンボルを複数の走査時間ブロックとして構成することを含み、前記複数の走査時間ブロックは、分散配置されている、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、前記走査周期内の1つ以上のシンボルを複数の走査時間ブロックとして構成することを含み、前記複数の走査時間ブロックは、複数の走査時間間隔で構成されており、各走査時間間隔は、1つ以上の連続するデータ伝送フレームのために構成されている走査時間ブロックを有し、前記複数の走査時間間隔のうちの隣接する2つは、少なくとも1つのデータ伝送サブフレームによって離間している、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、前記走査周期内の1つ以上の連続するデータ伝送サブフレームの1つ以上のシンボルを複数の走査時間ブロックとして構成することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
電子機器であって、
前記電子機器は、アンテナと、プロセッサと、前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するメモリとを備え、
前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、情報伝送方法を実行することを前記プロセッサに行わせ、
前記情報伝送方法は、
走査周期内のデータ伝送サブフレームの1つ以上のシンボルを前記データ伝送サブフレームの走査時間ブロックとして構成することであって、前記データ伝送サブフレームは、14個のシンボルを有する、ことと、
前記データ伝送サブフレームの前記走査時間ブロックにおいて、伝送のために走査信号チャネルを担持することと
を含み、
前記走査信号チャネルは、基地局の全てのビームを通して伝送されるべき少なくとも1つの信号およびチャネルを含み、
前記走査時間ブロックは、セルサーチにおいて下り走査信号チャネルを担持する下り走査時間ブロックを含み、前記走査信号チャネルは、前記下り走査信号チャネルを含み、前記下り走査信号チャネルは、下り同期信号とシステムインフォメーションと下りポート参照信号とを含み、
前記走査時間ブロック内の前記走査信号チャネルは、前記走査時間ブロックの時間領域位置情報を示し、前記時間領域位置情報は、前記走査時間ブロックが位置するフレームと、前記走査時間ブロックが位置するサブフレームと、前記サブフレームにおける前記走査時間ブロックの位置とを含む、電子機器。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記走査周期内の前記データ伝送サブフレームの開始シンボルおよび終了シンボル以外のシンボルを、連続的に配置されている複数の走査時間ブロックとして構成するように構成されている、請求項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記走査周期内の前記データ伝送サブフレームの1つ以上のシンボルを複数の走査時間ブロックとして構成するように構成されており、前記複数の走査時間ブロックは、分散配置されている、請求項に記載の電子機器。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記走査周期内の1つ以上のシンボルを複数の走査時間ブロックとして構成するように構成されており、前記複数の走査時間ブロックは、複数の走査時間間隔で構成されており、各走査時間間隔は、1つ以上の連続するデータ伝送フレームのために構成されている走査時間ブロックを有し、前記複数の走査時間間隔のうちの隣接する2つは、少なくとも1つのデータ伝送サブフレームによって離間している、請求項に記載の電子機器。
【請求項10】
前記プロセッサは、前記走査周期内の1つ以上の連続するデータ伝送サブフレームの1つ以上のシンボルを複数の走査時間ブロックとして構成するように構成されている、請求項に記載の電子機器。
【請求項11】
命令を記憶する非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令は、アンテナを有する電子機器によって実行されると、
走査周期内のデータ伝送サブフレームの1つ以上のシンボルを前記データ伝送サブフレームの走査時間ブロックとして構成することであって、前記データ伝送サブフレームは、14個のシンボルを有する、ことと、
前記データ伝送サブフレームの前記走査時間ブロックにおいて、伝送のために走査信号チャネルを担持することと
を前記電子機器に行わせ、
前記走査信号チャネルは、基地局の全てのビームを通して伝送されるべき少なくとも1つの信号およびチャネルを含み、
前記走査時間ブロックは、セルサーチにおいて下り走査信号チャネルを担持する下り走査時間ブロックを含み、前記走査信号チャネルは、前記下り走査信号チャネルを含み、前記下り走査信号チャネルは、下り同期信号とシステムインフォメーションと下りポート参照信号とを含み、
前記走査時間ブロック内の前記走査信号チャネルは、前記走査時間ブロックの時間領域位置情報を示し、前記時間領域位置情報は、前記走査時間ブロックが位置するフレームと、前記走査時間ブロックが位置するサブフレームと、前記サブフレームにおける前記走査時間ブロックの位置とを含む、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願に対する相互参照)
これは、2016年8月12日に出願された中国特許出願番号201610669806.9に対する優先権を主張する2017年5月3日に出願された国際特許出願番号PCT/CN2017/082899の日本国内移行出願であり、これら両方の内容全体が、参照により、本明細書に援用される。
本願は、移動通信分野に関し、それに限定されず、特に、走査時間ブロックに基づく情報伝送方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線技術の進歩に伴い、様々な無線サービスが大量に現れるが、無線サービスを支えるスペクトルリソースは限られている。帯域幅に対する需要が増加していくことに対処するために、従来のビジネス通信に主に使用される300MHz~3GHzの範囲内のスペクトルリソースが逼迫し、未来の無線通信の需要を満たすことができなくなった。
【0003】
未来の無線通信において、第四世代(4G)通信システムに採用される搬送波周波数よりも高い搬送波周波数、例えば、28GHz、45GHz、70GHz等の搬送波周波数で通信し、このような高周波のチャネルは、自由伝搬ロスが大きく、酸素ガスに吸収されやすく、降雨減衰の影響が大きい等の欠点を有し、高周波通信システムのカバー性能に大きく影響を及ぼす。しかし、高周波通信に対応する搬送波周波数がより短い波長を有するため、単位面積により多くのアンテナエレメントが収容され得ることを保証でき、より多くのアンテナエレメントは、ビームフォーミングの方法でアンテナ利得を向上させ、高周波通信のカバー性能を保証できることを意味する。
【0004】
ビームフォーミングの方法を採用すると、送信側は送信エネルギーをある方向に集中し、他の方向においてエネルギーが小さくまたはないようにすることができる。つまり、各ビームは自体の方向性を有し、各ビームは一定の方向における端末のみをカバーでき、送信側、すなわち基地局は、全方位のカバーを完成するために、数十ないし数百の方向にビームを送信する必要がある。関連技術において、端末をネットワークに初期アクセスする過程にビーム方向の初期測定および識別を行い、1つの時間間隔内に集中して基地局側から送信されたビームを1回ポーリングし、端末が好ましいビームまたはポートを測定して識別するという傾向がある。図1に示すように、下りビーム走査サブフレーム(DL beam sweeping subframe)は、内部に複数の連続するビーム走査時間ブロック(beam sweeping block)が含まれる(図1に示すようなメッシュ領域)。それぞれのビーム走査時間ブロック内に、基地局のRFチェーンの数により、複数のビームまたはポートで同期信号(SS、Synchronous Signal)、システムインフォメーション(SI、System Information)を送信することができ、ビーム/ポート測定参照信号(BRS、Beam Reference Signal)を含んでもよい。端末は、同期信号の測定、システムインフォメーションの取得、および選択可能な測定参照信号の測定により、好ましい下り送信ビームまたはポートを識別し、セル基本情報を取得し、配置情報にアクセスし、それによりネットワークにアクセスする。同様に、上りリンクにも連続的に配置された走査時間ブロックを有する。
【0005】
このような過程において、システムの実行周波数の向上に伴い、必要とするビームフォーミング利得も増大する。これによって、より「狭くなる」ビームで所定の範囲をカバーする必要があり、ビーム数が数十から数百に達する可能性があり、更に、ビーム走査が行われる時間ブロックの数を対応して増加させる必要もあり、ビーム走査が行われるサブフレームの全長が長くなる。また、ビーム走査が行われるサブフレーム内に、ビームの送信方向が予め定義された順序で交替されるため、現在のビームごとに異なるデータ送信要件を満たすことができず、すなわち、データ送信の需要のあるビーム方向において、走査サブフレームが終了しなければデータサブフレームを配置できないという可能性がある。全ビームポーリングが占める時間(ビーム走査サブフレーム)は長すぎると、データビーム伝送の柔軟性および効率に影響を及ぼし、サービス伝送の遅延も増加する。また、走査時間ブロックの送信方向を連続的に頻繁に変換すると、基地局のハードウェアコストおよびオーバーヘッドが増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以下は本開示を詳細に説明する主題の概要である。本概要は、特許請求の範囲を制限するためのものではない。
【0007】
本発明の実施例は、データビーム伝送の柔軟性および効率を向上させ、且つサービス伝送の遅延を減少することができる走査時間ブロックに基づく情報伝送方法および装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施例は、走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を走査時間ブロックとして配置することと、走査信号チャネルを前記走査時間ブロック内に担持させて伝送することと、を含む、走査時間ブロックに基づく情報伝送方法であって、前記走査信号チャネルとは、全てのポートまたはビームにおいてポーリング送信する必要がある信号、または信号およびチャネルである、走査時間ブロックに基づく情報伝送方法を提供する。
【0009】
本発明の実施例は、走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を走査時間ブロックとして配置するように構成される配置モジュールと、走査信号チャネルを前記走査時間ブロック内に担持させて伝送するように構成される伝送モジュールとを備える走査時間ブロックに基づく情報伝送装置であって、前記走査信号チャネルとは、全てのポートまたはビームにおいてポーリング送信する必要がある信号または信号およびチャネルである、走査時間ブロックに基づく情報伝送装置を更に提供する。
【0010】
本発明の実施例は、上記走査時間ブロックに基づく情報伝送装置を備える電子機器を更に提供する。
【0011】
本発明の実施例は、プロセッサおよび前記プロセッサで実行可能な命令が記憶されたメモリを備え、前記命令がプロセッサによって実行されると、走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を走査時間ブロックとして配置する動作と、走査信号チャネルを前記走査時間ブロック内に担持させて伝送する動作とを実行する電子機器であって、前記走査信号チャネルとは、全てのポートまたはビームにおいてポーリング送信する必要がある信号または信号およびチャネルである、電子機器を更に提供する。
【0012】
本発明の実施例は、コンピュータ実行可能命令が記憶され、前記コンピュータ実行可能命令がプロセッサによって実行されると、上記走査時間ブロックに基づく情報伝送方法を実現する機械可読媒体を更に提供する。
【0013】
本発明の実施例は、走査時間ブロックに基づく情報伝送方法および装置を提出し、新たなビーム/ポート走査リソース構造を定義し、走査時間ブロックを分散配置してデータ伝送サブフレームに挿入し、すなわち、走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を走査時間ブロックとして配置する。また、データ伝送サブフレームにおける下り制御領域は、走査時間ブロック内の走査信号チャネル以外のリソースをスケジューリングし、同一ポートまたは同一ビームのデータを送信することができる。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を走査時間ブロックとして配置することと、
走査信号チャネルを前記走査時間ブロック内に担持させて伝送することと、を含む、走査時間ブロックに基づく情報伝送方法であって、
前記走査信号チャネルとは、全てのポートまたはビームにおいてポーリング送信する必要がある信号、または信号およびチャネルである、走査時間ブロックに基づく情報伝送方法。
(項目2)
前記走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を走査時間ブロックとして配置することは、走査周期内の1つまたは複数のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を1つまたは複数の走査時間ブロックとして配置することを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を走査時間ブロックとして配置することとは、走査周期内の1つまたは複数のデータ伝送サブフレーム内の予約領域以外のシンボルを1つまたは複数の走査時間ブロックとして配置することを含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
走査周期内の1つまたは複数のデータ伝送サブフレーム内の予約領域以外のシンボルを1つまたは複数の走査時間ブロックとして配置すると、前記走査時間ブロックが配置されたデータ伝送サブフレームの構造は、
下り制御領域および下り走査時間ブロックの組み合わせと、
下り制御領域、ガードインターバル、及び上り走査時間ブロックの組み合わせと、
下り制御領域、下り走査時間ブロック、ガードインターバル、及び上り制御領域の組み合わせと、
下り制御領域、ガードインターバル、上り走査時間ブロック、及び上り制御領域の組み合わせと、
下り制御領域、下り走査時間ブロック、ガードインターバル、上り走査時間ブロック、及び上り制御領域の組み合わせと、のいずれか1種であり、
前記下り制御領域、下り走査時間ブロック、ガードインターバル、上り走査時間ブロック、上り制御領域は、それぞれ1つまたは複数のシンボルを含む、項目3に記載の方法。
(項目5)
前記走査周期内の1つまたは複数のデータ伝送サブフレーム内の予約領域以外のシンボルを1つまたは複数の走査時間ブロックとして配置することは、走査周期内の1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレーム内の予約領域以外のシンボルの全部を走査時間ブロックとして配置することを含み、
走査周期内の1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレーム内の予約領域以外のシンボルの全部を走査時間ブロックとして配置すると、前記走査時間ブロックが配置された1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレームは、1つの走査時間間隔を構成する、項目3に記載の方法。
(項目6)
前記予約領域は、下り制御領域、上り制御領域のうちの1種または複数種を含む、項目3から5のいずれか1項に記載の方法。
(項目7)
前記走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を走査時間ブロックとして配置することとは、走査周期内の1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレームのシンボルの全部を走査時間ブロックとして配置することを含み、
走査周期内の1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレームのシンボルの全部を走査時間ブロックとして配置すると、前記走査時間ブロックが配置された1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレームは、1つの走査時間間隔を構成する、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を走査時間ブロックとして配置することとは、走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を1つの走査時間ブロックのみとして配置することを含み、
走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を1つの走査時間ブロックのみとして配置すると、前記データ伝送サブフレームのポートまたはビームは、前記走査時間ブロックのポートまたはビームのサブセットまたはフルセットである、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記走査周期とは、前記走査信号チャネルが全てのポートまたはビームにおいて1回ポーリング送信する時間間隔である、前記走査周期内に複数のサブフレームが含まれる、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記走査周期は、5ms、10ms、20ms、40ms、80msのいずれか1種に予め定義される、項目9に記載の方法。
(項目11)
前記走査時間ブロックは、下り走査時間ブロック、上り走査時間ブロックのうちの1種または複数種を含み、前記走査信号チャネルは、上り走査信号チャネル、下り走査信号チャネルのうちの1種または複数種を含む、項目1に記載の方法。
(項目12)
前記下り走査時間ブロックは、セルサーチ、下りポートまたはビームの測定および識別の少なくとも1つに用いられる下り走査信号チャネルを担持し、前記下り走査信号チャネルは、前記ポートまたはビームに対応する下り同期信号、システムインフォメーション、下りポート測定参照信号という信号またはチャネルのうちの1種または複数種を含む、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記上り走査時間ブロックは、上りアクセス、上りポートまたはビームの測定および識別の少なくとも1つに用いられる上り走査信号チャネルを担持し、前記上り走査信号チャネルは、前記ポートまたはビームに対応する上りランダムアクセス要求信号、上りポート測定参照信号という信号またはチャネルのうちの1種または複数種を含む、項目11に記載の方法。
(項目14)
前記走査周期内に1つまたは複数の走査時間ブロックが含まれ、それぞれの走査時間ブロックは、1つまたは複数のポートの走査信号チャネルを送信し、1つまたは複数のシンボルを占め、前記走査周期内に全てのポートまたはビームの走査信号チャネルの送信を完成する、項目1に記載の方法。
(項目15)
前記走査時間ブロックにおける走査信号チャネルは、更に、前記走査時間ブロックの時間領域位置情報を指示するために用いられ、前記時間領域位置情報は、走査時間ブロックが位置するフレーム、走査時間ブロックが位置するサブフレーム、走査時間ブロックの前記サブフレームにおける位置の1種または複数種を含む、項目1に記載の方法。
(項目16)
前記データ伝送サブフレームは、特定のポートまたはビームにおける1つまたは複数の端末のデータを送信または受信するために用いられる、項目1に記載の方法。
(項目17)
前記データ伝送サブフレームの構造は、
下り制御領域および下りデータ領域の組み合わせと、
下り制御領域、ガードインターバル、及び上りデータ領域の組み合わせと、
下り制御領域、下りデータ領域、ガードインターバル、及び上り制御領域の組み合わせと、
下り制御領域、ガードインターバル、上りデータ領域、及び上り制御領域の組み合わせと、
下り制御領域、下りデータ領域、ガードインターバル、上りデータ領域、及び上り制御領域の組み合わせと、のいずれか1種を含み、
前記下り制御領域、下りデータ領域、ガードインターバル、上りデータ領域、上り制御領域は、それぞれ1つまたは複数のシンボルを含む、項目1に記載の方法。
(項目18)
下りデータまたは上りデータを前記走査時間ブロック内に担持させて伝送することを更に含み、前記下りデータまたは上りデータは、前記走査時間ブロックの前のサブフレームまたはシンボル内の下り制御領域において割り当てられるまたはスケジューリングされる、項目1に記載の方法。
(項目19)
前記下り制御領域が用いるポートまたはビームは、前記下りデータの所属する走査時間ブロックのポートまたはビームのサブセットまたはフルセットである、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記下りデータまたは上りデータが用いるポートまたはビームは、前記走査時間ブロックのポートまたはビームのサブセットまたはフルセットであり、走査時間ブロック内の前記走査信号チャネルに占められていないリソースを使用する、項目18に記載の方法。
(項目21)
前記下りデータまたは上りデータは、前記走査時間ブロック内の走査信号チャネルと周波数多重される、項目18に記載の方法。
(項目22)
下り制御には、走査時間ブロック内のデータ伝送リソースに対する上りスケジューリング情報または下り割当情報が含まれる、項目18に記載の方法。
(項目23)
前記走査時間ブロック内のデータ伝送リソースは、前記データ伝送サブフレーム内のデータ伝送リソースと関連して割り当て・指示され、または、独立して割り当て・指示される、項目22に記載の方法。
(項目24)
前記下り制御は、前記走査時間ブロック内のデータ伝送リソースの時間領域位置情報、前記走査時間ブロック内のデータ伝送リソースの周波数領域位置情報のうちの1種または複数種を更に含む、項目22に記載の方法。
(項目25)
前記走査時間ブロック内のデータ伝送リソースの時間領域位置情報は、
前記走査時間ブロックと前記下り制御が位置するデータ伝送サブフレームと間の絶対時間オフセットと、
前記走査時間ブロックが位置するサブフレームと前記下り制御が位置するデータ伝送サブフレームとの間の絶対時間オフセット、および前記走査時間ブロックの前記サブフレーム内の位置と、
前記走査時間ブロックが位置するサブフレームのインデックス、および前記走査時間ブロックの前記サブフレーム内の位置と、
のいずれか1種によって説明され、
前記絶対時間オフセットは、オフセットしたシンボル数、またはオフセットした絶対時間である、項目24に記載の方法。
(項目26)
前記走査時間ブロックの前記サブフレーム内の位置とは、前記走査時間ブロックが前記サブフレームを占めるシンボル情報、または、前記走査時間ブロックと前記走査時間ブロックが位置するサブフレームの境界との間のオフセット(offset)情報である、項目15または25に記載の方法。
(項目27)
前記走査時間ブロックが等間隔でデータ伝送サブフレームにマッピングされる、項目1に記載の方法。
(項目28)
前記走査時間ブロックが等間隔でデータ伝送サブフレームにマッピングされることは、
前記走査周期T内の全ての走査時間ブロックをNグループに分け、各グループの走査時間ブロックが固定の時間間隔でデータ伝送サブフレームにマッピングされ、各グループ内の隣接する前記走査時間ブロックが等間隔でマッピングされること、または、
前記走査周期内の全ての隣接する前記走査時間ブロックが等間隔でマッピングされること、または、
全ての隣接する前記走査時間ブロックが等間隔でマッピングされること、
を含む、項目27に記載の方法。
(項目29)
前記各グループの走査時間ブロックが固定の時間間隔でデータ伝送サブフレームにマッピングされることは、隣接する2グループの走査時間ブロック内の1番目の走査時間ブロックの開始境界間のオフセットが固定であることを含む、項目28に記載の方法。
(項目30)
前記隣接する2グループの走査時間ブロック内の1番目の走査時間ブロックの開始境界間のオフセットは、前記走査周期TとNの比に等しい、項目29に記載の方法。
(項目31)
走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を走査時間ブロックとして配置するように構成される配置モジュールと、
走査信号チャネルを前記走査時間ブロック内に担持させて伝送するように構成される伝送モジュールと、を備える走査時間ブロックに基づく情報伝送装置であって、
前記走査信号チャネルとは、全てのポートまたはビームにおいてポーリング送信する必要がある信号または信号およびチャネルである、走査時間ブロックに基づく情報伝送装置。
(項目32)
前記配置モジュールは、走査周期内の1つまたは複数のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を1つまたは複数の走査時間ブロックとして配置するように構成される、項目31に記載の装置。
(項目33)
前記配置モジュールは、走査周期内の1つまたは複数のデータ伝送サブフレーム内の予約領域以外のシンボルを1つまたは複数の走査時間ブロックとして配置するように構成される、項目31に記載の装置。
(項目34)
前記配置モジュールによって、走査周期内の1つまたは複数のデータ伝送サブフレーム内の予約領域以外のシンボルを1つまたは複数の走査時間ブロックとして配置すると、前記走査時間ブロックが配置されたデータ伝送サブフレームの構造は、
下り制御領域および下り走査時間ブロックの組み合わせと、
下り制御領域、ガードインターバル、及び上り走査時間ブロックの組み合わせと、
下り制御領域、下り走査時間ブロック、ガードインターバル、及び上り制御領域の組み合わせと、
下り制御領域、ガードインターバル、上り走査時間ブロック、及び上り制御領域の組み合わせと、
下り制御領域、下り走査時間ブロック、ガードインターバル、上り走査時間ブロック、及び上り制御領域の組み合わせと、のいずれか1種であり、
前記下り制御領域、下り走査時間ブロック、ガードインターバル、上り走査時間ブロック、上り制御領域は、それぞれ1つまたは複数のシンボルを含む、項目33に記載の装置。
(項目35)
前記配置モジュールは、走査周期内の1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレーム内の予約領域以外のシンボルの全部を走査時間ブロックとして配置するように構成され、
前記配置モジュールによって、走査周期内の1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレーム内の予約領域以外のシンボルの全部を走査時間ブロックとして配置すると、前記走査時間ブロックが配置された1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレームは、1つの走査時間間隔を構成する、項目33に記載の装置。
(項目36)
前記予約領域は、下り制御領域、上り制御領域のうちの1種または複数種を含む、項目33~35のいずれか1項に記載の装置。
(項目37)
前記配置モジュールは、走査周期内の1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレームのシンボルの全部を走査時間ブロックとして配置するように構成され、
前記配置モジュールによって、走査周期内の1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレームのシンボルの全部を走査時間ブロックとして配置すると、前記走査時間ブロックが配置された1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレームは、1つの走査時間間隔を構成する、項目31に記載の装置。
(項目38)
前記配置モジュールは、走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を1つの走査時間ブロックのみとして配置するように構成され、
前記配置モジュールによって、走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を1つの走査時間ブロックのみとして配置すると、前記データ伝送サブフレームのポートまたはビームは、前記走査時間ブロックのポートまたはビームのサブセットまたはフルセットである、項目31に記載の装置。
(項目39)
前記走査時間ブロックは、下り走査時間ブロック、上り走査時間ブロックのうちの1種または複数種を含み、前記走査信号チャネルは、上り走査信号チャネル、下り走査信号チャネルのうちの1種または複数種を含み、
前記下り走査時間ブロックは、セルサーチ、下りポートまたはビームの測定および識別の少なくとも1つに用いられる下り走査信号チャネルを担持し、前記下り走査信号チャネルは、前記ポートまたはビームに対応する下り同期信号、システムインフォメーション、下りポート測定参照信号という信号またはチャネルのうちの1種または複数種を含み、
前記上り走査時間ブロックは、上りアクセス、上りポートまたはビームの測定および識別の少なくとも1つに用いられる上り走査信号チャネルを担持し、前記上り走査信号チャネルは、前記ポートまたはビームに対応する上りランダムアクセス要求信号、上りポート測定参照信号という信号またはチャネルのうちの1種または複数種を含む、項目31に記載の装置。
(項目40)
前記走査時間ブロックにおける走査信号チャネルは、更に、前記走査時間ブロックの時間領域位置情報を指示するために用いられ、前記時間領域位置情報は、走査時間ブロックが位置するフレーム、走査時間ブロックが位置するサブフレーム、走査時間ブロックの前記サブフレームにおける位置の1種または複数種を含む、項目31に記載の装置。
(項目41)
前記伝送モジュールは、更に、下りデータまたは上りデータを前記走査時間ブロック内に担持させて伝送するように構成され、前記下りデータまたは上りデータは、前記走査時間ブロックの前のサブフレームまたはシンボル内の下り制御領域において割り当てられるまたはスケジューリングされる、項目31に記載の装置。
(項目42)
前記走査時間ブロックが等間隔でデータ伝送サブフレームにマッピングされる、項目31に記載の装置。
(項目43)
項目31から42のいずれか1項に記載の走査時間ブロックに基づく情報伝送装置を備える、電子機器。
(項目44)
プロセッサおよび前記プロセッサで実行可能な命令が記憶されたメモリを含み、前記命令がプロセッサによって実行されると、項目1から30のいずれか1項に記載の走査時間ブロックに基づく情報伝送方法のステップを実行する、電子機器。
(項目45)
コンピュータ実行可能命令が記憶され、前記コンピュータ実行可能命令がプロセッサによって実行されると、項目1から30のいずれか1項に記載の走査時間ブロックに基づく情報伝送方法を実現する、機械可読媒体。
【発明の効果】
【0014】
関連技術と比べ、走査周期内の同一数の走査時間ブロックが保証される前提(すなわち、走査遅延が増加しない)で、データ伝送がより柔軟になり、走査時間ブロック内の残りのリソースを更に利用しやすくなり、リソースの利用効率を向上させる。また、走査サブフレームに含まれる走査時間ブロックの数が減少し、全長が短縮され、走査サブフレームの送信によるサービス伝送の遅延への影響も減少した。また、本発明の実施例は、データ伝送サブフレームにおける予約領域以外のシンボルを走査時間ブロックとして配置することを支持し、このように、走査時間ブロックは元のポート制御情報の送信に影響を及ぼさず、すなわち、所定のポートで重要な情報を伝達することができ、これによって、システムの安定性を大きく向上させる。
【0015】
図面および詳細な説明を読んで理解した上、他の態様が理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】関連技術における連続走査サブフレームの構造模式図である。
図2】本発明の実施例に係る走査時間ブロックに基づく情報伝送方法のフローチャートである。
図3】本発明の実施例の走査時間ブロックの内部構造の模式図である。
図4】実施例1に対応する走査時間ブロックの配置模式図である。
図5】実施例2に対応する下り走査時間ブロックの配置模式図である。
図6】実施例2に対応する別の下り走査時間ブロックの配置模式図である。
図7】実施例2に対応する上り走査時間ブロックの配置模式図である。
図8】実施例2に対応する別の上り走査時間ブロックの配置模式図である。
図9】実施例3に対応する走査時間ブロックの配置模式図である。
図10】実施例3に対応する別の走査時間ブロックの配置模式図である。
図11】実施例3に対応する更なる走査時間ブロックの配置模式図である。
図12】実施例4に対応する走査時間ブロックの配置模式図である。
図13】実施例5に対応する走査時間ブロックの配置模式図である。
図14】実施例6に対応する走査時間ブロックの配置模式図である。
図15】実施例7に対応する走査時間ブロックの配置模式図である。
図16】実施例8に対応する走査時間ブロックの配置模式図である。
図17】実施例9に対応する走査時間ブロックの配置模式図である。
図18】実施例9に対応する別の走査時間ブロックの配置模式図である。
図19】実施例10に対応する走査時間ブロックの配置模式図である。
図20】実施例11に対応する同期信号ブロックに採用されるサブキャリア間隔が240kHzである場合のマッピング構造模式図である。
図21】実施例11に対応する同期信号ブロックに採用されるサブキャリア間隔が120kHzである場合のマッピング構造模式図である。
図22】実施例11に対応する同期信号ブロックに採用されるサブキャリア間隔が30kHzである場合のマッピング構造模式図である。
図23】実施例11に対応する同期信号ブロックに採用されるサブキャリア間隔が15kHzである場合のマッピング構造模式図である。
図24】実施例11に対応する同期信号ブロックに採用されるサブキャリア間隔が15kHzである場合の別のマッピング構造模式図である。
図25】実施例11に対応する同期信号ブロックに採用されるサブキャリア間隔が240kHzである場合の別のマッピング構造模式図である。
図26】実施例12に対応する同期信号ブロックに採用されるサブキャリア間隔が240kHzである場合のマッピング構造模式図である。
図27】実施例12における同期信号ブロックが0.5msの境界を越えた模式図である。
図28】実施例13における同期信号ブロックのマッピング構造模式図である。
図29】実施例14における同期信号ブロックのマッピング構造模式図である。
図30】本発明の実施例に係る走査時間ブロックに基づく情報伝送装置の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について詳細に説明し、以下に説明する実施例は、本願を説明および解釈するためのものに過ぎず、本願を限定するものではないことが理解されるべきである。
【0018】
なお、本願において、走査時間間隔(sweeping time interval)は、走査サブフレーム(sweeping subframe)、またはビーム走査時間間隔(beam sweeping time interval)、またはビーム走査サブフレーム(beam sweeping subframe)と呼ばれてもよい。データ伝送サブフレームは、データ伝送時間間隔(Time Interval)と呼ばれてもよい。走査時間間隔は、1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレームであってもよい。走査時間ブロック(sweeping time block)は走査ブロック(sweeping block)、またはビーム走査時間ブロック(beam sweeping time block)、またはビーム走査ブロック(beam sweeping block)と呼ばれてもよい。また、前記「ビーム」および「ポート」の意味は同じであり、ここでは区別せずに通用してもよい。
【0019】
本発明の実施例は、走査時間ブロックに基づく情報伝送方法を提供する。図2に示すように、本実施例に係る走査時間ブロックに基づく情報伝送方法は、
走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を走査時間ブロックとして配置するステップ201と、
走査信号チャネルを前記走査時間ブロック内に担持させて伝送するステップ202と、
を含む。
【0020】
ここで、前記走査信号チャネルとは、全てのポートまたはビームにおいてポーリング送信する必要がある信号または信号およびチャネルである。
【0021】
ステップ201は、走査周期内の1つまたは複数のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を1つまたは複数の走査時間ブロックとして配置することを含んでもよい。
【0022】
ここで、走査周期内の1つのデータ伝送サブフレームのシンボルの一部を1つまたは複数の走査時間ブロックとして配置してもよいし、または、走査周期内の1つのデータ伝送サブフレームのシンボルの全部を1つまたは複数の走査時間ブロックとして配置してもよいし、または、走査周期内の複数のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部をそれぞれ1つの走査時間ブロックとして配置してもよいし、または、走査周期内の複数のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部をそれぞれ複数の走査時間ブロックとして配置してもよい。すなわち、走査周期内の1つのデータ伝送サブフレームに1つまたは複数の走査時間ブロックを配置し、それぞれの走査時間ブロックが1つまたは複数のシンボルを占めるようにしてもよいし、または、走査周期内の複数のデータ伝送サブフレームに1つまたは複数の走査時間ブロックをそれぞれ配置し、それぞれの走査時間ブロックが1つまたは複数のシンボルを占めるようにしてもよい。
【0023】
例示的な実施形態において、ステップ201は、走査周期内の1つまたは複数のデータ伝送サブフレーム内の予約領域以外のシンボルを1つまたは複数の走査時間ブロックとして配置することを含んでもよい。
【0024】
例示的な実施形態において、走査周期内の1つまたは複数のデータ伝送サブフレーム内の予約領域以外のシンボルを1つまたは複数の走査時間ブロックとして配置すると、前記走査時間ブロックが配置されたデータ伝送サブフレームの構造は、
下り制御領域および下り走査時間ブロックの組み合わせと、
下り制御領域、ガードインターバル、及び上り走査時間ブロックの組み合わせと、
下り制御領域、下り走査時間ブロック、ガードインターバル、及び上り制御領域の組み合わせと、
下り制御領域、ガードインターバル、上り走査時間ブロック、及び上り制御領域の組み合わせと、
下り制御領域、下り走査時間ブロック、ガードインターバル、上り走査時間ブロック、及び上り制御領域の組み合わせとのいずれか1種であってもよい。
【0025】
ここで、前記下り制御領域、下り走査時間ブロック、ガードインターバル、上り走査時間ブロック、上り制御領域は、それぞれ1つまたは複数のシンボルを含み、例えば、周波数多重(OFDM)シンボルを含む。
【0026】
例示的な実施形態において、前記走査周期内の1つまたは複数のデータ伝送サブフレーム内の予約領域以外のシンボルを1つまたは複数の走査時間ブロックとして配置することは、走査周期内の1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレーム内の予約領域以外のシンボルの全部を走査時間ブロックとして配置することを含んでもよい。ここで、走査周期内の1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレーム内の予約領域以外のシンボルの全部を走査時間ブロックとして配置すると、前記走査時間ブロックが配置された1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレームは、1つの走査時間間隔(sweeping time interval)を構成する。
【0027】
例示的な実施形態において、前記予約領域は、下り制御領域、上り制御領域のうちの1種または複数種を含んでもよい。
【0028】
例示的な実施形態において、前記走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を走査時間ブロックとして配置することは、走査周期内の1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレームのシンボルの全部を走査時間ブロックとして配置することを含んでもよい。ここで、走査周期内の1つまたは複数のデータ伝送サブフレームのシンボルの全部を走査時間ブロックとして配置すると、前記走査時間ブロックが配置された1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレームは、1つの走査時間間隔を構成する。
【0029】
このような配置では、関連技術と異なり、走査時間間隔の長さがデータ伝送サブフレームの長さの倍数であり、データ伝送サブフレームの長さと関係なく任意の量ではない。このようにして、データ伝送サブフレームの開始点の潜在的な位置を変えることがなく、すなわち、端末は、固定のサブフレーム長に基づいてサブフレームの開始点を見つけ、且つサブフレームの開始点において制御チャネルをブラインド検出することができる。しかし、関連技術において、走査時間間隔とデータ伝送サブフレームの長さとは直接関係がなく、このようにして、1つの走査時間間隔を挿入すると、データ伝送サブフレームの開始点の位置は固定せず、端末は、データ伝送サブフレームの開始点においての制御チャネルを見逃しないことを保証するために、シンボルごとにブラインド検出する必要がある。端末のブラインド検出の複雑さが高まる。
【0030】
例示的な実施形態において、前記走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を走査時間ブロックとして配置することは、走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を1つの走査時間ブロックのみとして配置することを含んでもよい。すなわち、データ伝送サブフレーム内に1つの走査時間ブロックのみを配置する。
【0031】
ここで、走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を1つの走査時間ブロックのみとして配置すると、前記データ伝送サブフレームのポートまたはビームは、前記走査時間ブロックのポートまたはビームのサブセットまたはフルセットである。
【0032】
例示的な実施形態において、前記走査周期とは、前記走査信号チャネルが全てのポートまたはビームにおいて1回ポーリング送信するための時間間隔であってもよく、前記走査周期内に複数のサブフレームが含まれる。例示的な実施形態において、前記走査周期は、5ms(ms)、10ms、20ms、40ms、80msのいずれか1種に予め定義される。
【0033】
例示的な実施形態において、前記走査周期内に1つまたは複数の走査時間ブロックが含まれ、それぞれの走査時間ブロックは、1つまたは複数のポートの走査信号チャネルを送信し、1つまたは複数のシンボルを占め、前記走査周期内に全てのポートまたはビームの走査信号チャネルの送信を完成する。
【0034】
例示的な実施形態において、前記走査時間ブロックは、下り走査時間ブロック、上り走査時間ブロックのうちの1種または複数種を含み、前記走査信号チャネルは、上り走査信号チャネル、下り走査信号チャネルのうちの1種または複数種を含む。ここで、前記下り走査時間ブロックは、セルサーチ、下りポートまたはビームの測定および識別の少なくとも1つに用いられる下り走査信号チャネルを担持し、前記下り走査信号チャネルは、前記ポートまたはビームに対応する下り同期信号、システムインフォメーション、下りポート測定参照信号という信号またはチャネルのうちの1種または複数種を含む。前記上り走査時間ブロックは、上りアクセス、上りポートまたはビームの測定および識別の少なくとも1つに用いられる上り走査信号チャネルを担持し、前記上り走査信号チャネルは、前記ポートまたはビームに対応する上りランダムアクセス要求信号、上りポート測定参照信号という信号またはチャネルのうちの1種または複数種を含む。
【0035】
例示的な実施形態において、前記走査時間ブロックにおける走査信号チャネルは、更に、前記走査時間ブロックの時間領域位置情報を指示するために用いられ、前記時間領域位置情報は、走査時間ブロックが位置するフレーム、走査時間ブロックが位置するサブフレーム、走査時間ブロックの前記サブフレームにおける位置の1種または複数種を含む。ここで、前記走査時間ブロックの前記サブフレームにおける位置とは、前記走査時間ブロックが前記サブフレームで占めるシンボル情報、または、前記走査時間ブロックと前記走査時間ブロックが位置するサブフレームの境界との間のオフセット(offset)情報である。
【0036】
例示的な実施形態において、前記データ伝送サブフレームは、特定のポートまたはビームにおける1つまたは複数の端末のデータを送信または受信するために用いられてもよい。
【0037】
例示的な実施形態において、前記データ伝送サブフレームの構造は、
下り制御領域および下りデータ領域の組み合わせと、
下り制御領域、ガードインターバル、及び上りデータ領域の組み合わせと、
下り制御領域、下りデータ領域、ガードインターバル、及び上り制御領域の組み合わせと、
下り制御領域、ガードインターバル、上りデータ領域、及び上り制御領域の組み合わせと、
下り制御領域、下りデータ領域、ガードインターバル、上りデータ領域、及び上り制御領域の組み合わせとのいずれか1種を含んでもよい。
【0038】
ここで、前記下り制御領域、下りデータ領域、ガードインターバル、上りデータ領域、上り制御領域は、それぞれ1つまたは複数のシンボルを含み、例えば、周波数多重(OFDM)シンボルを含む。
【0039】
例示的な実施形態において、データ伝送サブフレームの構造が下り制御領域と下りデータ領域との組み合わせを含む場合、上記データ伝送サブフレームに走査時間ブロックを配置すると、前記走査時間ブロックが配置されたデータ伝送サブフレームの構造は、下り制御領域と下り走査時間ブロックとの組み合わせ、または、下り制御領域と、下り走査時間ブロックと、下りデータ領域との組み合わせであってもよい。
【0040】
データ伝送サブフレームの構造が下り制御領域と、ガードインターバルと、上りデータ領域との組み合わせを含む場合、上記データ伝送サブフレームに走査時間ブロックを配置すると、前記走査時間ブロックが配置されたデータ伝送サブフレームの構造は、下り制御領域と、ガードインターバルと、上り走査時間ブロックとの組み合わせ、または、下り制御領域と、ガードインターバルと、上り走査時間ブロックと、上りデータ領域との組み合わせであってもよい。
【0041】
データ伝送サブフレームの構造が下り制御領域と、下りデータ領域と、ガードインターバルと、上り制御領域との組み合わせを含む場合、上記データ伝送サブフレームに走査時間ブロックを配置すると、前記走査時間ブロックが配置されたデータ伝送サブフレームの構造は、下り制御領域と、下り走査時間ブロックと、ガードインターバルと、上り制御領域との組み合わせ、または、下り制御領域と、下り走査時間ブロックと、下りデータ領域と、ガードインターバルと、上り制御領域との組み合わせ、または、下り制御領域と、下りデータ領域と、ガードインターバルと、上り走査時間ブロックと、上り制御領域との組み合わせ、または、下り制御領域と、下りデータ領域と、ガードインターバルと、上り制御領域と、上り走査時間ブロックとの組み合わせであってもよい。
【0042】
データ伝送サブフレームの構造が下り制御領域と、ガードインターバルと、上りデータ領域と、上り制御領域との組み合わせである場合、上記データ伝送サブフレームに走査時間ブロックを配置すると、前記走査時間ブロックが配置されたデータ伝送サブフレームの構造は、下り制御領域と、ガードインターバルと、上り走査時間ブロックと、上り制御領域との組み合わせ、または、下り制御領域と、ガードインターバルと、上り走査時間ブロックと、上りデータ領域と、上り制御領域との組み合わせであってもよい。
【0043】
データ伝送サブフレームの構造が下り制御領域と、下りデータ領域と、ガードインターバルと、上りデータ領域と、上り制御領域との組み合わせを含む場合、上記データ伝送サブフレームに走査時間ブロックを配置すると、前記走査時間ブロックが配置されたデータ伝送サブフレームの構造は、下り制御領域と、下り走査時間ブロックと、ガードインターバルと、上り走査時間ブロックと、上り制御領域との組み合わせ、または、下り制御領域と、下り走査時間ブロックと、下りデータ領域と、ガードインターバルと、上り走査時間ブロックと、上り制御領域との組み合わせ、または、下り制御領域と、下り走査時間ブロックと、ガードインターバルと、上り走査時間ブロックと、上りデータ領域と、上り制御領域との組み合わせ、または、下り制御領域と、下り走査時間ブロックと、下りデータ領域と、ガードインターバルと、上り走査時間ブロックと、上りデータ領域と、上り制御領域との組み合わせ、または、下り制御領域と、下り走査時間ブロックと、下りデータ領域と、ガードインターバルと、上りデータ領域と、上り制御領域との組み合わせ、または、下り制御領域と、下り走査時間ブロックと、ガードインターバルと、上りデータ領域と、上り制御領域との組み合わせ、または、下り制御領域と、下りデータ領域と、ガードインターバルと、上り走査時間ブロックと、上りデータ領域と、上り制御領域との組み合わせ、または、下り制御領域と、下りデータ領域と、ガードインターバルと、上り走査時間ブロックと、上り制御領域との組み合わせであってもよい。
【0044】
例示的な実施形態において、本実施例の方法は、下りデータまたは上りデータを前記走査時間ブロック内に担持させて伝送することを更に含んでもよい。ここで、前記下りデータまたは上りデータは、前記走査時間ブロックの前のサブフレームまたはシンボル内の下り制御領域において割り当てられるまたはスケジューリングされる。
【0045】
例示的な実施形態において、前記下り制御領域が用いるポートまたはビームは、前記下りデータの所属する走査時間ブロックのポートまたはビームのサブセットまたはフルセットである。
【0046】
例示的な実施形態において、前記下りデータまたは上りデータが用いるポートまたはビームは、前記走査時間ブロックのポートまたはビームのサブセットまたはフルセットであり、走査時間ブロック内の前記走査信号チャネルに占められていないリソースを使用する。
【0047】
例示的な実施形態において、前記下りデータまたは上りデータは、前記走査時間ブロック内の走査信号チャネルと周波数多重される。
【0048】
例示的な実施形態において、下り制御には、走査時間ブロック内のデータ伝送リソースに対する上りスケジューリング(Uplink scheduling)情報または下り割当(Downlink assignment)情報が含まれる。
【0049】
例示的な実施形態において、前記走査時間ブロック内のデータ伝送リソースは、前記データ伝送サブフレーム内のデータ伝送リソースと関連して割り当て・指示され、または、独立して割り当て・指示される。
【0050】
例示的な実施形態において、前記下り制御は、前記走査時間ブロック内のデータ伝送リソースの時間領域位置情報、前記走査時間ブロック内のデータ伝送リソースの周波数領域位置情報のうちの1種または複数種を更に含む。
【0051】
例示的な実施形態において、前記走査時間ブロック内のデータ伝送リソースの時間領域位置情報は、
前記走査時間ブロックと前記下り制御が位置するデータ伝送サブフレームと間の絶対時間オフセット(ここで、前記絶対時間オフセットは、オフセットしたシンボル数であってもよいし、オフセットした絶対時間であってもよい)と、
前記走査時間ブロックが位置するサブフレームと前記下り制御が位置するデータ伝送サブフレームとの間の絶対時間オフセット、および前記走査時間ブロックの前記サブフレーム内の位置と、
前記走査時間ブロックが位置するサブフレームのインデックス、および前記走査時間ブロックの前記サブフレーム内の位置と、
のいずれか1種によって説明される。
【0052】
ここで、前記走査時間ブロックの前記サブフレーム内の位置とは、前記走査時間ブロックが前記サブフレームを占めるシンボル情報、または、前記走査時間ブロックと前記走査時間ブロックが位置するサブフレームの境界との間のオフセット(offset)情報である。
【0053】
例示的な実施形態において、走査時間ブロックが等間隔でデータ伝送サブフレームにマッピングされる。
【0054】
例示的な実施形態において、前記走査時間ブロックが等間隔でデータ伝送サブフレームにマッピングされることは、
前記走査周期T内の全ての走査時間ブロックをNグループに分け、各グループの走査時間ブロックが固定の時間間隔でデータ伝送サブフレームにマッピングされ、各グループ内の隣接する前記走査時間ブロックが等間隔でマッピングされること、または、
前記走査周期内の全ての隣接する前記走査時間ブロックが等間隔でマッピングされること、または、
全ての隣接する前記走査時間ブロックが等間隔でマッピングされること、
を含んでもよい。
【0055】
ここで、Nは正の整数であってもよい。
【0056】
例示的な実施形態において、前記各グループの走査時間ブロックが固定の時間間隔でデータ伝送サブフレームにマッピングされることは、隣接する2グループの走査時間ブロック内の1番目の走査時間ブロックの開始境界間のオフセットが固定であることを含んでもよい。
【0057】
例示的な実施形態において、前記隣接する2グループの走査時間ブロック内の1番目の走査時間ブロックの開始境界間のオフセットは、前記走査周期TとNの比に等しい。
【0058】
以下、1つの例により本実施例における走査時間ブロックの構造について説明する。図3は、本発明の実施例の走査時間ブロックの内部構造の模式図である。ここで、図3(a)は下り走査時間ブロックの構造の例であり、図3(b)は上り走査時間ブロックの構造の例である。
【0059】
図3(a)に示すように、この例において、下り走査時間ブロックは2つのシンボルを占め、同期信号(SS)とシステムインフォメーション(SI)とは、時分割多重され、それぞれ1つのシンボルの時間領域リソースを占め、周波数領域でそれぞれ6つのリソースブロック(RB、Resource Block)を占め、両者は異なるRB数を占めてもよい。ビーム測定参照信号(BRS)とSS/SIとは、周波数多重され、端末のビームに対する測定および識別に用いられる。走査時間ブロックの他の多重方式も可能であり、例えば、SS、SI、BRSがいずれも時分割多重され、またはSS、SI、BRSがいずれも周波数多重され、または他の多重方式である。また、下り走査時間ブロックには、必ずしも全ての下り走査信号チャネル(すなわち、同期信号SS、システムインフォメーションSI、ビーム測定参照信号BRS)が含まれるのではなく、一部の下り走査時間ブロックは下り走査信号チャネルにおける一部の信号またはチャネルのみを含む可能性があり、例えば、初期アクセスのための下り走査時間ブロックは、SSおよびSIのみを含んでもよく、後続のビームトラッキング(beam tracking)のための下り走査時間ブロックは、BRSのみを含み、端末の下りビームに対する測定識別のみを支持すればよい。他の一部の下り走査信号チャネルを含む形式も可能である。以下の実施例において、3種類の信号またはチャネルが全て含まれる場合を例として説明し、下り走査信号チャネルが一部の信号またはチャネルのみを含む場合も本願の保護範囲に属する。
【0060】
図3(b)に示すような上り走査時間ブロックにおいて、RACHはランダムアクセス要求リソースを示し、BRSは上りビーム測定参照信号であり、図3(b)において、2つのリソースが周波数多重の関係であるが、本願では他の多重方式も除外しない。また、上り走査時間ブロック内には、両者のうちのいずれかのみを含んでもよく、例えばBRSのみを含み、ビームトラッキングに用いられる。以下の実施例では、両者が全て含まれる場合を例として説明し、上り走査信号チャネルが一部の信号またはチャネルのみを含む場合も本願の保護範囲に属する。
【0061】
以下、いくつかの実施例により本願を詳細に説明する。
【0062】
実施例1
本実施例に係る下り走査時間ブロックの配置構造は図4に示すとおり、本実施例において、データ伝送サブフレームの構造について、下り制御領域+下りデータ領域を例として説明する。
【0063】
1つの走査または同期周期(sweeping/sync period)(例えば、5ms)内に、複数の下り(DL)データ伝送サブフレームが含まれ、これら下りデータ伝送サブフレームに使用されるポートまたはビームは、サービス伝送の需要に応じて動的にスケジューリングされ、すなわち、あるポートまたはビーム方向に伝送しようとする下りデータがあると、対応するポートの下り制御および下りデータを送信するための1つの下りデータ伝送サブフレームを配置する。
【0064】
この走査周期内に、複数の走査時間ブロックの配置を完成する必要があり、これら走査時間ブロックは、全てのポート走査信号チャネルのポーリング送信に使用され、すなわち、前記複数の走査時間ブロック内に、各ポートまたはビームで走査信号チャネルを少なくとも1回送信することを完了する必要がある。
【0065】
ここで、前記走査時間ブロックは、セルサーチ(同期信号)、ポートまたはビームの測定および識別(例えば、ビーム測定参照信号)のための走査信号チャネルを担持し、前記走査信号チャネルは、前記ポートまたはビームに対応する同期信号、システムメッセージ、ビーム測定参照信号という信号またはチャネルに含まれる。図4に示す走査時間ブロックの構造は1つの例に過ぎず、この例において、走査時間ブロックは2つのシンボルを占め、同期信号SSとシステムインフォメーションSIとは時分割多重され、それぞれ1つのシンボルの時間領域リソースを占め、周波数領域ではそれぞれ6つのRBを占め、両者は異なるRB数を占めてもよい。ビーム測定参照信号BRSとSS/SIとは周波数多重され、端末のビームに対する測定および識別に用いられる。走査時間ブロックの他の多重方式も可能であり、例えば、SS、SI、BRSがいずれも時分割多重され、またはSS、SI、BRSがいずれも周波数多重され、または他の多重方式である。
【0066】
走査時間ブロックにおける走査信号チャネルは、更に、この走査時間ブロックの時間領域位置情報を指示するために用いられ、時間領域位置情報は、走査時間ブロックが位置するフレーム、走査時間ブロックが位置するサブフレーム、および走査時間ブロックの前記サブフレームにおける位置を含む。走査時間ブロックのサブフレームにおける位置は、すなわち、前記走査時間ブロックがサブフレーム内のどのシンボルを占めるかであり、この情報により、前記走査時間ブロックが位置するサブフレームの境界情報も間接的に指示される。本実施例において、SIには走査時間ブロックの時間領域位置情報が担持され、すなわち、SIには、SIの属する走査時間ブロックが位置するフレーム番号、サブフレーム番号、および走査時間ブロックの前記データ伝送サブフレームにおける位置情報が含まれる。下りサブフレーム(DLサブフレーム)2における走査時間ブロック(sweeping block)2を例とし、そのうちのSIには、システムフレーム番号が0001001110で、サブフレーム番号が2で、走査時間ブロックのデータ伝送サブフレームにおける位置が最後の2つのシンボル(シンボル12、13)で、対応するサブフレームの境界も決定することができる情報が担持される。末尾の走査サブフレーム内の走査時間ブロックについて、SIに担持される情報は類似する。sweeping block 5を例とし、そのうちのSIには、システムフレーム番号が0001001110で、サブフレーム番号が5で、走査時間ブロックの走査サブフレームにおける位置が最初の2つのシンボル(すなわち、シンボル0、1)であることが指示される。
【0067】
走査時間ブロックの時間領域位置情報は、更に、走査信号チャネル内の他の信号により指示することができ、例えば、同期信号により一部の時間領域位置情報を指示する。1つの無線フレームに10個のサブフレームが含まれると仮定すると、同期信号がいずれかのサブフレームに現れる可能性があるため、同期信号シーケンスを10グループに分け、各グループの同期信号シーケンスとサブフレーム番号とのマッピング関係を予め定義し、端末が同期信号に対する検出によりサブフレーム番号を更に得ることができる。上記シーケンスリソースの区分によりサブフレーム番号を指示する方式のほか、同期信号が位置する周波数領域位置も1つの可能な選択肢であり、例えば、無線フレームにおけるサブフレームの数に応じて各走査時間ブロックに複数の同期信号の周波数領域位置を定義し、周波数領域位置とサブフレーム番号とのマッピング関係を予め定義する必要があり、端末は同期信号の周波数領域位置に対する判断により、サブフレーム番号情報を得る。上記2種類の方式に類似し、同期信号により走査時間ブロックのサブフレームにおける位置およびフレーム番号情報を指示することに用いられてもよい。
【0068】
それに類似し、ビーム測定参照信号(BRS)で走査時間ブロックの時間領域位置情報を指示してもよく、具体的な方式は同期信号で時間領域位置情報を指示する方式と同一であり、ここでは説明を省略する。
【0069】
また、走査時間ブロックの時間領域位置情報は、更に、SS/SI/BRSとの3者のうちの任意2つまたは3つの組み合わせにより指示されてもよく、例えば、SIによりフレーム番号を指示し、SSによりサブフレーム番号を指示し、BRSにより走査時間ブロックのサブフレームにおける位置を指示する。例示的な実施形態において、SIにはフレーム番号情報が担持され、SSのシーケンスがグループ分けされ、各グループがサブフレーム番号に対応する。BRSのシーケンスがグループ分けされ、各グループが走査時間ブロックのサブフレームにおける位置に対応する。他の合わせて指示する方式も支持される。
【0070】
同一の走査時間ブロックは、1つまたは複数のポートまたはビームの走査信号チャネルを送信してもよく、すなわち、同一の走査時間ブロック内に、複数のRFチェーンが走査信号チャネルを同時に送信し、異なるRFチェーンが送信した走査信号チャネルの内容は、同じであってもよいし、異なってもよい。
【0071】
図4に示すように、走査周期全体内に、4つの下りデータ伝送サブフレーム(DLサブフレーム)1~4を有し、それぞれの下りデータ伝送サブフレームの末尾(2つのシンボル)に1つの走査時間ブロックが配置され、下りデータ伝送サブフレームのポートはこの走査時間ブロックのポートのサブセットまたはフルセットである。例示的な実施形態において、前記走査時間ブロックは複数のポートまたはビーム(例えば、ポート1~4)を含み、複数のポートまたはビームの走査信号チャネルを送信し、下りデータ伝送サブフレームのポートは上記複数のポートまたはビームの一部(例えば、ポート1、2)または全てである。
【0072】
本実施例において、4つの下りデータ伝送サブフレームのみをスケジューリングし、走査時間ブロックが8つあるため、残りの4つの走査時間ブロック(sweeping block)5~8は、走査周期の最後のサブフレーム内に上記残りの4つの走査時間ブロックを含み、すなわち、この下りデータ伝送サブフレームのシンボルの全部(8つ)は走査時間ブロックとして配置される。
【0073】
このように、走査周期内に、全ての走査時間ブロックの配置を完成し、且つ、走査時間ブロックは各下りデータ伝送サブフレームに分散される。
【0074】
例示的な実施形態において、走査時間ブロック内の走査信号チャネル以外の他のリソースは、下りデータを更に担持するために用いることができ、sweeping block 1~4のポートが対応する下りデータ伝送サブフレームに使用されるポートを含むため、下りデータ伝送サブフレーム内の下り制御領域は、sweeping block内の残りのリソースをスケジューリングして下りデータを送信するために用いることができる。下り制御および下りデータに使用されるポートまたはビームは、いずれも前記走査時間ブロックのポートまたはビームのサブセットまたはフルセットであるが、下り制御および下りデータは、同一ポートまたはビームを使用することを制限しない。
【0075】
例示的な実施形態において、sweeping block内の下りリソース(図4における点状の部分に示すように)は、元の下りデータ伝送サブフレームにおける下りデータチャネルリソースと合わせて番号付け、共にスケジューリングし、且つ、同一の変調符号化方式を採用してもよい。例えば、元の下りデータ伝送リソース内に50個のRBが含まれ、sweeping block内の下りデータの伝送に使用可能なリソースが10個のRBを有し、60個のRBが合わせて番号付けられ、端末に下りデータを受信するRBリソースを指示し、例えば、UE1は、その下りデータがRB3~4を占め、UE2の下りデータがRB60~64を占める。なお、前の50個のRBは後の10個のRBと時間領域リソースが異なり、後の10個のRBは時間領域のみが2つのシンボルしか占めない。そのため、基地局が下りスケジューリングを行う際に、RBに対応する時間領域幅、および時間領域起始位置を指示する必要があり、例えば、DLサブフレーム 1が合計14つのシンボルを占め、下り制御領域が2つのシンボルを占め、下りデータ領域が10個のシンボルを占め、sweeping blockが2つのシンボルを占めると、UE1が占めるRB3~4は時間領域で10個のシンボルを占め、UE2が占めるRB60~65は時間領域で2つのシンボル(シンボル12、13)を占め、開始点がシンボル12(シンボルはシンボル0~シンボル13のように番号付けられる)である。
【0076】
走査時間ブロック内の下りデータリソース(10個のRB)については、システムがこの10個のRBの周波数領域位置を既に予め定義すれば、UEにRB番号および上述した時間領域位置を指示すればよく、システムが10個のRBの周波数領域位置を予め定義していなければ、RBの周波数領域位置を更に指示する必要があり、例えば、この10個のRBは、システム帯域幅の両端にそれぞれ5つのRBに分布される。
【0077】
また、本実施例に係る方式は上り走査時間ブロックの配置にも適用され、なお、図4に示す下り走査時間ブロックを対応して上り走査時間ブロックに置き換えることができるが、その区別は、データサブフレーム内に挿入された上り走査時間ブロックの前に、下りから上りへの変換のガードインターバルを予約する必要があることである。
【0078】
実施例2
実施例1において、下りデータ伝送サブフレームを例として説明したが、走査周期内に、各データ伝送サブフレームは他のタイプであってもよい。図5(a)は内蔵型構造(self-contained)の下りデータ伝送サブフレームを示し、すなわち、サブフレームの末尾にガードインターバル(GP)および上り制御領域が含まれる。図6(a)は上りデータ伝送サブフレームを示し、図5(a)および図6(a)はそれぞれ1つのサブフレームを具現化した場合を示し、全体構造は実施例1における説明と類似する。この2種類のデータ伝送サブフレームの下で、走査時間ブロックをどのようとして配置するかをそれぞれ考えると、図5(b)に示すように、データ伝送サブフレームの下り部分の末尾の2つのシンボルを下りsweeping block 1として配置するか、または、下り制御の後、下りデータの前に2つのシンボルを下りsweeping block 1として配置する。図6(b)に示すように、下り制御の後、下りデータの前に2つのシンボルを下りsweeping block 1として配置することができる。この2種類のサブフレーム構造で、データ伝送サブフレーム内の下り制御領域は依然として同一ポートの下りデータを送信するために、sweeping block内の走査信号チャネル以外のリソースをスケジューリングすることができ、相関方式は実施例1と同じであり、ここでは説明を省略する。
【0079】
本実施例に提供される図5(a)および図6(a)に示すようなデータサブフレーム構造で、上り走査時間ブロックを配置してもよい。図7は、図5(a)におけるデータ伝送サブフレーム構造で、1つの上り走査時間ブロックが配置された2種類の配置形式を示し、例示的な実施形態において、上り走査時間ブロックは上り制御の前または後ろとして配置されてもよい。
【0080】
図8は、図6(a)におけるデータ伝送サブフレーム構造で、1つの上り走査時間ブロックが配置された2種類の形式を示す。例示的な実施形態において、上り走査時間ブロックは上りデータの最初、または最後として配置されてもよい。
【0081】
実施例3
本実施例は、依然として下りデータ伝送サブフレームに走査時間ブロックを配置することを例とし、他の可能な配置方式を説明する。
【0082】
図9に示すように、下りデータ伝送サブフレームにおける下り制御の後、下りデータの前に2つのシンボルをsweeping blockとして配置してもよい。
【0083】
図10に示すように、sweeping blockを下り制御領域の前の2つのシンボルとして配置してもよいが、このような方式で、下り制御はsweeping block内の走査信号チャネル以外のリソースをスケジューリングすることができない。
【0084】
図11に示すように、sweeping blockを下りデータシンボルの中間に挿入してもよく、すなわち、sweeping blockは下りデータ領域を2つの部分に分ける。下り制御領域は依然としてsweeping block内の走査信号チャネル以外のリソース送信下りデータをスケジューリングすることができる。実施例1に類似し、下りデータ伝送リソースは合わせて番号付けして割り当てることができ、例えば、図11に示す構造で、シンボルは、下りデータが4つのシンボルで、sweeping blockが2つのシンボルで、下りデータが6つのシンボルであるようとして配置されてもよい。前の4つのシンボル周波数領域では50個のRBに分けられ、sweeping block周波数領域に10個のRBの下りデータ伝送リソースがあり、後の6つのシンボル周波数領域では50個のRBに分けられる。3部分のリソースを合わせて110個のRBリソース(RB0~RB109)に番号付け、基地局が端末に下りデータリソースを割り当てる際に、対応するRBの時間領域リソースの大きさおよび開始点を同時に指示する必要があり、例えば、RB0~RB49は、時間領域が4つのシンボルで、開始点がシンボル0であり、RB50~RB59は、時間領域が2つのシンボルで、開始点がシンボル4であり、RB60~RB109は、時間領域が6つのシンボルで、開始点がシンボル6である。
【0085】
実施例4
本実施例において、実施例1に類似する配置で、残りのsweeping blockで集約された走査時間間隔(sweeping time interval)は、走査周期内の任意の位置(すなわち、最後のサブフレームに限定されない)に位置してもよい。図12に示すように、走査周期内のN個目のデータ伝送サブフレームは全て下り走査時間ブロックとして配置され、1つの下り走査時間間隔(sweeping time interval)を形成する。他のデータ伝送サブフレームは依然として1つの下り走査時間ブロックを配置する。この場合、走査周期内にどのビーム送信データがスケジューリングされたかは事前に知られていると考えられ、sweeping time intervalはそれらのsweeping blockを含むと、予め配置することができる。
【0086】
また、走査周期内には走査時間ブロックを配置しないデータ伝送サブフレームが存在してもよい。
【0087】
本実施例に係る走査時間ブロックの配置方式は、同様に上り走査時間ブロックの配置に適用し、なお、データ伝送サブフレームとして配置された上り走査時間ブロックの前に、下りから上りへの変換のためのガードインターバルを予約する必要がある。
【0088】
実施例5
実施例1における配置に基づき、残りの下り走査時間ブロックが1つの下り走査時間間隔を構成することを制限せず、1つの走査周期内には複数のsweeping time intervalが含まれてもよく、図13に示すように、2つの走査時間間隔(sweeping time interval)1および2が存在し、他のデータ伝送サブフレームの配置は実施例1と同じである。
【0089】
本実施例に係る走査時間ブロックの配置方式は、同様に上り走査時間ブロックの配置に適用し、なお、データ伝送サブフレームとして配置された上り走査時間ブロックの前に、下りから上りへの変換のためのガードインターバルを予約する必要がある。
【0090】
また、上記実施例1~実施例5に係る方法において、データ伝送サブフレームには1つの走査時間ブロックのみが配置され、各データ伝送サブフレームに複数の走査時間ブロックを配置する方式も支持され、すなわち、走査周期内の1つまたは複数のデータ伝送サブフレームに複数の走査時間ブロックを配置する。この複数の走査時間ブロックは、連続的として配置されてもよく、分散配置されてもよい。データ伝送サブフレームのポートは、上記複数の走査時間ブロックの1つのポートのサブセットまたはフルセットであり、それに対応し、データ伝送サブフレームのポートを含む走査時間ブロック内のデータ伝送リソースは、データ伝送サブフレームにおける下り制御領域によって割り当てたり、スケジューリングしたりすることができる。
【0091】
実施例6
図14は、本実施例に対応する走査時間ブロックの配置模式図を示す。
【0092】
本実施例において、合計10個の走査時間ブロックがあり、それぞれを2つのデータ伝送サブフレームに挿入され、本実施例において、以下のりデータ伝送サブフレームを例とし、DLサブフレーム 1およびDLサブフレーム 2は、走査時間ブロックが配置された下りデータ伝送サブフレームであり、下り制御領域以外の他の下りシンボルはいずれも走査時間ブロックとして配置される。2つの下りデータ伝送サブフレームは、走査時間ブロックが配置された後、1つの走査時間間隔(sweeping time interval)を構成する。本実施例における配置方式は、データ伝送サブフレームで比較的重要な領域を考えて保留し、他のシンボルを走査時間ブロックとして配置し、すなわち、現在の下り制御領域に送信する必要のある比較的重要な情報(例えば、下り制御が前の上りデータに対するフィードバック情報であり、または、後の上りデータに対するスケジューリング情報等である)があるため、データ伝送サブフレームに下り制御領域を保留する。
【0093】
本実施例に類似し、データ伝送サブフレームに保留される領域が必ず下り制御領域であることを制限しなくてもよく、他のシンボルが保留されてもよい。このような方式で、データ伝送サブフレームは正常な需要に応じて配置され、走査時間ブロックは一定の順序で一部のシンボルを連続的に占め、比較的重要な、予約する必要のあるデータシンボルに遇うと、この部分のシンボルをスキップし、後の複数のシンボルに残りの走査時間ブロックを配置し続ける。
【0094】
本実施例に係る走査時間ブロックの配置方式は、同様に上り走査時間ブロックの配置に適用し、なお、データ伝送サブフレームとして配置された上り走査時間ブロックの前に、下りから上りへの変換のためのガードインターバルを予約する必要がある。
【0095】
実施例7
図15に示すように、実施例6に類似し、連続する2つの下りデータ伝送サブフレームは、上り、下り制御領域以外の他のシンボルの全部がいずれも走査時間ブロックである場合、この2つの下りデータ伝送サブフレームは1つの走査時間間隔(sweeping time interval)を構成し、ここでの1番目の下りデータ伝送サブフレームは、1つの内蔵型構造(self-contained)であり、すなわち、末尾に上り制御領域が配置されるようとして配置される。下り走査時間ブロックを配置する際に、対応する上り制御領域およびその前のガードインターバル(GP)をスキップする。
【0096】
本実施例において、上り制御が1番目の下りデータ伝送サブフレームにあることは1つの例に過ぎず、このような配置方式で、Sweeping time interval範囲内に上り、下り制御領域が含まれると、全て保留されてもよく、または1つまたは複数を選択的に予約してもよい。
【0097】
実施例8
本実施例は、上り走査時間ブロックの配置方式を説明する。図16に示すように、1つの走査周期内に、連続する2つのデータ伝送サブフレームが1つの走査時間間隔として配置される模式図であり、走査時間間隔内の2つのデータ伝送サブフレームの元の制御領域が保留され、1番目のデータ伝送サブフレームにおける上り、下り制御領域が占めるシンボル、および2つ目のデータ伝送サブフレームにおける下り制御領域が占めるシンボルに関し、且つ、下り制御および上り走査時間ブロックの前に、それぞれ下り伝送から上り伝送への変換のためのガードインターバル(GP)を配置する。
【0098】
実施例9
図17は、本実施例における走査時間ブロックの配置方式を示す。
【0099】
全てのsweeping blockが1つのsweeping time intervalに集約される場合、sweeping time intervalの走査周期内の相対位置は任意として配置でき、例示的な実施形態において、図17に示すように、走査時間間隔を走査周期の最後のサブフレームとして配置する。このような場合、前の下りデータ伝送サブフレーム内の下り制御は、同一ポートの走査時間ブロック内の下りデータリソース、すなわち、走査時間ブロック内の走査信号チャネル以外のリソースをスケジューリングすることができ、図17において矢印でこのようなサブフレームを越えて下りデータを割り当てる関係を示す。
【0100】
例示的な実施形態において、DLサブフレーム Xのポートはsweeping block 1のサブセットであり、DLサブフレーム Xにおける下り制御部分は本下りデータ伝送サブフレーム内の下りデータをスケジューリングするほか、更に、sweeping block 1における下りデータ伝送リソースをスケジューリングする。下りスケジューリングにおいて、この2部分のリソースをそれぞれスケジューリングすることができ、DLサブフレーム X内の下りデータに対し、通常の割当方式でUEにリソース割当、変調符号化方式、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest、ハイブリッド自動再送要求)プロセス番号、新規データインジケータ(NDI)、リダンダンシバージョン(RV、Redundancy version)等の情報を指示する。
【0101】
走査サブフレームの走査時間ブロック1における下りデータの割当について、基地局は、前記走査時間ブロックが位置する走査サブフレームと前記下り制御が位置するデータ伝送サブフレームとの間の時間オフセット(絶対時間または間隔のサブフレーム数でこの時間オフセット量を指示すると、サブフレーム数を例とし、5つのサブフレームを間隔する)を指示する必要があり、且つ、UEに前記走査時間ブロック(sweeping block 1)の前記走査サブフレーム内の相対位置、すなわち、どのシンボルリソースを占めたかを指示する必要があり、sweeping block 1はシンボル0、シンボル1を占める。上記情報により、UEはsweeping block 1の時間領域位置を見つけることができる。
【0102】
周波数領域情報:走査時間ブロック内の下りデータリソース(10個のRB)については、システムがこの10個のRBの周波数領域位置を予め定義すれば、UEにRB番号および前記の時間領域位置を指示すればよく、システムが10個のRBの周波数領域位置を予め定義していなければ、RBの具体的な周波数領域位置を更に指示する必要があり、例えば、この10個のRBは、システム帯域幅の両端にそれぞれ5つのRBに分布される。
【0103】
sweeping block内のデータ伝送の変調符号化方式、HARQプロセス番号、新規データインジケータ(NDI)(現在割り当てられる下りデータリソース内に担持されたのが新規データであるか、再送データであるかを指示する)、リダンダンシバージョン(RV、Redundancy version)等の情報も、UEに指示する必要がある。
【0104】
本実施例に係る走査時間ブロックの配置方式は、同様に上り走査時間ブロックの配置に適用する。上り走査時間ブロック内の上りデータリソースに対し、同様に前の対応する下り制御領域においてスケジューリングする必要があり、このように、下り制御領域は、データ伝送サブフレーム内の下りデータに対する割当を含むとともに、走査時間ブロック内の上りデータに対するスケジューリングも含む。
【0105】
上述したsweeping time intervalは走査周期の中間として配置される場合、図18に示すように、このような場合には、後のデータサブフレーム(例えば、DLサブフレーム Z)が対応するsweeping block内の下りデータリソースをスケジューリングできず、リソースの利用が不十分であるという欠点がある。しかし、これも1種の潜在的な配置方式である。
【0106】
実施例10
図19は、本実施例に対応する走査時間ブロックの配置方式の模式図を示す。
【0107】
全てのsweeping blockが複数のサブフレームに集約され、すなわち、走査時間ブロックは依然として走査時間間隔に組み合わせられるが、複数のサブフレームに分けられる。このような方式で、同様にサブフレームを越える下りデータの割当(図19における矢印に示すように)に関する。実施例9に示す構造と比べ、一方、サブフレームを越えるスケジューリングの遅延が減少し、他方、sweeping time intervalの長すぎることを回避し、サービスデータのスケジューリングの待ち遅延を増加する。
【0108】
実施例11
典型的には、下り走査時間ブロックは同期信号ブロック(SS block)と呼ばれてもよく、走査周期内の全てのSS blockは1つの同期信号バーストセット(SS burst set)と呼ばれ、同期信号バーストセットの周期は走査周期である。本実施例は、SS burst set内のSS blockを更にグループ分けし、各グループ内の隣接するSS blockが等間隔でマッピングされる場合について説明する。
【0109】
本実施例において、図20に示すように、PBCH更新周期Tpbch-u=80msで、その中に4つの周期が20msのSS burst set(すなわち、1つの走査周期)を含み、前記走査周期T内の全ての走査時間ブロックをNグループ(本実施例において、N=4)に分け、各グループの走査時間ブロックを1つの同期信号バースト(SS burst)と呼び、同期信号バースト内に1つまたは複数のSS blockが含まれ、固定の時間間隔でデータ伝送サブフレームにマッピングされ、ここで、時間間隔が20ms/4=5msであり、隣接する2グループの走査時間ブロックの開始境界間の時間領域オフセットが5msである。各グループ内の走査時間ブロックが連続するデータ伝送サブフレームにマッピングされ、持続時間が0.5msであり、且つ、隣接する前記走査時間ブロックが等間隔でマッピングされる。ここで、サブキャリア間隔が240kHzの場合を例とし、0.5msに8つの14シンボルのデータ伝送サブフレーム/データ伝送スロット(slot)が含まれ、SS blockが4つのシンボル(その中に同期信号、物理報知チャネルを含み、他の参照信号、制御、データ等を含む可能性もある)を占める。以下のような方式を採用してSS blocksをデータ伝送スロットにマッピングする。14シンボルスロットごとに2つの潜在的なSS blockを含まれ、それぞれ2つ目のシンボル~5つ目のシンボル、および9つ目のシンボル~12個目のシンボルにマッピングされる。異なるスロットは上記マッピング構造を繰り返す。上述した潜在的なSS blockとは、図に示すSS blockのマッピング位置がSS blockを担持可能な全てのリソースであるものを指し、基地局がそれぞれのSS blockリソースで実際にSS blockを送信するために用いられるか否かはネットワークの需要に依存する。そのうちの一部のSS blockリソースが実際にSS blockを送信しない場合、これらリソースは、下り制御、上り制御、ガードインターバルGP、下りデータ、ミニスロット(mini-slot)、上りデータの少なく1つを伝送するようとして配置されてもよい。上記マッピング方式で、各グループSS block内(すなわち、SS burst内)に、隣接する2つのSS blockの間はいずれも3つのシンボルが間隔され、すなわち、2つのSS block時間領域の開始点境界のオフセットが7つのシンボルである。このようなマッピング方式で、SS burst内に、それぞれのSS blockがデータ伝送slotにマッピングされる際に、いずれもslot境界を越えないことが保証でき、それにより、slot配置の柔軟性が保証され、且つ、隣接するSS block間のオフセットがいずれも同一であり、端末が同期信号または物理報知チャネルを検出する際に、隣接する2つのSS block間の合併を実現することに寄与する。隣接するSS block間のオフセットが異なると、端末は次のSS blockの時間領域位置をブラインド検出して決定する必要があり、これは端末の実現の複雑さに高い要求をもたらし、且つ、SS block間の合併に不利である。
【0110】
本実施例は、240kHzのサブキャリア間隔(SCS、Subcarrier Spacing)を例として説明し、それに類似し、SS blockが他のサブキャリア間隔を採用すると、対応する構造は図21図24に示すとおりである。ここで、図21はSCS=120kHzである場合の構造であり、図22はSCS=30kHzである場合の構造であり、図23および図24はSCS=15kHzである場合の構造である。図23図24との区別は、SS burst周期が5msであるか10msであるかということであり、それに対応し、SS burst周期が5msであると、SS burst set周期全体の20ms内に4つのSS burstが含まれ、且つそれぞれのSS burst内に1つのSS blockが含まれる。SS blockは1つの7シンボルスロットにマッピングされてもよく、半14シンボルスロットにマッピングされてもよい。SS blockが14シンボルスロットにマッピングされると、SS blockがマッピングされる時間領域位置は前半のスロット(シンボル1~シンボル4)にあってもよく、後半のスロット(シンボル8~シンボル11)にあってもよい。2つの潜在位置からそのうちの1つを選択すればよいが、全てのSS burst内に、SS blockの相対位置が同一であることを保証する必要があり、例えば、各SS burst内にSS blockがいずれも位置1(すなわち、シンボル1~シンボル4)を占める。図24の構造において、SS burst周期が10msであり、SS burst set周期全体の20ms内に2つのSS burstが含まれ、且つ、それぞれのSS burst内に2つのSS blockが含まれる。
【0111】
本実施例において、SS blockが連続する4つのシンボルを占めることを例として説明し、SS blockは5つのシンボルを占めてもよく、この場合、SS blockが等間隔でマッピングされる原則は変わらず、具体的な構造は図25に示すとおりである。この時、SS blockはそれぞれ各slotの2つ目のシンボル~6つ目のシンボル、および9つ目のシンボル~13個目のシンボルにマッピングされ、SS burst内の隣接するSS blockの間隔は2つのシンボルであり、オフセットは依然として7つのシンボルである。
【0112】
実施例12
本実施例は、SS burst set内のSS blockを更にグループ分けし、且つ、各グループ内の隣接するSS blockが等間隔でマッピングされる別の場合について説明する。
【0113】
図26に示すように、実施例11との区別は、実施例11において、4つのSS burstがSS burst PBCH内に均一に分布され、すなわち、隣接するSS burstのオフセットが20ms/4=5msであり、このような配置で、異なるSS burst set間の隣接するSS burstのオフセットも同様に5msであることである。本実施例において、SS burst set内の隣接するSS burstが等間隔であることを依然として保持するが、SS burst set間の隣接するSS burstはT/N(ここで、Tが走査周期であり、NがSS burst数である)として配置する必要がない。本実施例の配置で、SS burst set内のSS blockは相対的に集中してマッピングされる。
【0114】
ここで、隣接する2つのSS burstの1番目のSS blockの開始境界間のオフセットが1msであり、SS burstの持続時間が0.5msである。SS burstの内部では、依然としてサブキャリア間隔が240kHzの場合を例とし、0.5msに8つの14シンボルのデータ伝送サブフレーム/データ伝送スロット(slot)が含まれ、SS blockが4つのシンボル(その中に同期信号、物理報知チャネルを含み、他の参照信号、制御、データ等を含む可能性もある)を占める。以下のような方式を採用してSS blocksをデータ伝送スロットにマッピングする。14シンボルスロットごとに2つの潜在的なSS blockが含まれ、それぞれ2つ目のシンボル~5つ目のシンボル、および9つ目のシンボル~12つ目のシンボルにマッピングされる。異なるスロットは上記マッピング構造を繰り返す。上述した潜在的なSS blockとは、図に示すSS blockのマッピング位置がSS blockを担持可能な全てのリソースであるものを指し、基地局がそれぞれのSS blockリソースで実際にSS blockを送信するために用いられるか否かはネットワークの需要に依存する。そのうちの一部のSS blockリソースが実際にSS blockを送信しない場合、これらリソースは、下り制御、上り制御、ガードインターバルGP、下りデータ、ミニスロット(mini-slot)、上りデータの少なく1つを伝送するようとして配置されてもよい。上記マッピング方式で、各グループSS block内(すなわち、SS burst内)に、隣接する2つのSS blockの間はいずれも3つのシンボルが間隔され、すなわち、2つのSS block時間領域の開始点境界のオフセットが7つのシンボルである。このようなマッピング方式で、SS burst内に、それぞれのSS blockがデータ伝送slotにマッピングされる際に、いずれもslot境界を越えないことが保証でき、それにより、slot配置の柔軟性が保証され、且つ、SS burst内の隣接するSS block間のオフセットがいずれも同一であり、端末が同期信号または物理報知チャネルを検出する際に、SS burst内の隣接する2つのSS block間の合併を実現することに寄与する。
【0115】
隣接するSS block間のオフセットが異なると、端末が次のSS blockの時間領域位置をブラインド検出して決定する必要があり、これは端末の実現の複雑さに高い要求をもたらし、且つ、SS block間の合併に不利である。
【0116】
また、本実施例において、SS burstの持続時間が0.5msであり、このような配置は1つの付加的な利点を有し、すなわち、次世代無線通信システムにおいて、複数種のサブキャリア間隔が存在し、各種のサブキャリア間隔で、0.5msの境界での1番目のシンボルは相対的により長いCP(Cyclic Prefix、サイクリックプレフィックス)長さを有し、15kHzを例とし、シンボル0およびシンボル7のCP長さが約5.2usで、他のシンボル(1、2、3、4、5、6、8、9、10、11、12、13)のCP長さが約4.7usであり、SS burst長さが0.5msを超えると、図27に示すように、SS burstが0.5msの境界を越えることが必ず現れ、このように、2つのSS blockの間に、3つの短いCPシンボルである可能性があるとともに、1つの長いCPおよび2つの短いCPシンボルである可能性もあり、端末は上記2種類の場合に対して次のSS blockの位置をブラインド検出し、追加の端末ブラインド検出の複雑さが導入されるため、ここではSS burstの持続時間を0.5msと定義することができる。
【0117】
実施例13
典型的には、下り走査時間ブロックは同期信号ブロック(SS block)と呼ばれてもよく、走査周期内の全てのSS blockは1つの同期信号バーストセット(SS burst set)と呼ばれ、同期信号バーストセットの周期は走査周期である。本実施例は、SS burst set内の全ての隣接するSS blockが等間隔でマッピングされる場合について説明する。
【0118】
本実施例において、図28に示すように、PBCH更新周期Tpbch-u=80msで、その中に4つの周期が20msのSS burst set(すなわち、1つの走査周期)を含み、前記走査周期T内の全ての走査時間ブロック/SS blockを2ms内に集中して配置する。ここで、サブキャリア間隔が240kHzの場合を例とし、2msに32個の14シンボルのデータ伝送サブフレーム/データ伝送スロット(slot)が含まれ、各slot内に2つのSS blockがマッピングされ、SS blockが4つのシンボル(その中に同期信号、物理報知チャネルを含み、他の参照信号、制御、データ等を含む可能性もある)を占める。以下のような方式を採用してSS blocksをデータ伝送スロットにマッピングする。14シンボルスロットごとに2つの潜在的なSS blockが含まれ、それぞれ2つ目のシンボル~5つ目のシンボル、および9つ目のシンボル~12つ目のシンボルにマッピングされる。異なるスロットは上記マッピング構造を繰り返す。本実施例において、同期信号バーストセット(SS burst set)内の全てのSS blockは連続するスロットにマッピングされる。上述した潜在的なSS blockとは、図に示すSS blockのマッピング位置がSS blockを担持可能な全てのリソースであるものを指し、基地局がそれぞれのSS blockリソースで実際にSS blockを送信するために用いられるか否かはネットワークの需要に依存する。そのうちの一部のSS blockリソースが実際にSS blockを送信しない場合、これらリソースは、下り制御、上り制御、ガードインターバルGP、下りデータ、ミニスロット(mini-slot)、上りデータの少なく1つを伝送するようとして配置されてもよい。上記マッピング方式で、2ms内に任意に隣接する2つのSS blockの間はいずれも3つのシンボルが間隔され、すなわち、2つのSS block時間領域の開始点境界のオフセットが7つのシンボルである。このようなマッピング方式で、SS burst内に、それぞれのSS blockがデータ伝送slotにマッピングされる際に、いずれもslot境界を越えないことが保証でき、それにより、slot配置の柔軟性が保証され、且つ、隣接するSS block間のオフセットがいずれも同一であり、端末が同期信号または物理報知チャネルを検出する際に、隣接する2つのSS block間の合併を実現することに寄与する。隣接するSS block間のオフセットが異なると、端末が次のSS blockの時間領域位置をブラインド検出して決定する必要があり、これは端末の実現の複雑さに高い要求をもたらし、且つ、SS block間の合併に不利である。
【0119】
本実施例は、240kHzのサブキャリア間隔を例として説明し、マッピングの基本的な特徴は、SS burst set内の全てのSS blockが1つの同一オフセット量を保証することで、SS block間の対応する信号チャネルの合併に寄与し、それに類似し、SS blockが他のサブキャリア間隔を採用する場合のマッピングの構造を得ることもできることである。
【0120】
実施例14
典型的には、下り走査時間ブロックは同期信号ブロック(SS block)と呼ばれてもよく、走査周期内の全てのSS blockは1つの同期信号バーストセット(SS burst set)と呼ばれ、同期信号バーストセットの周期は走査周期である。本実施例は、全ての隣接するSS blockが等間隔でマッピングされる場合について説明する。
【0121】
本実施例において、図29に示すように、PBCH更新周期Tpbch-u=80msで、その中に4つの周期が20msのSS burst set(すなわち、1つの走査周期)を含み、それぞれの走査周期内に20個の走査時間ブロック/SS blockを含み、この20個のSS blockを各1ms内にそれぞれ配置し、図29は、30kHzのサブキャリア間隔で、それぞれのSS blockが各ms内の1番目のslotのシンボル1~4を占めることを示す。このように、SS burst set内の隣接する2つのSS blockは等間隔でデータ伝送slot内にマッピングされ、且つ、異なるSS burst set間の隣接する2つのSS blockも等間隔でマッピングされる。
【0122】
このようなマッピング方式で、任意の2つの隣接するSS block間のオフセットがいずれも同一(すなわち、1ms)であることが保証でき、端末が同期信号または物理報知チャネルを検出する際に、隣接する2つのSS block間の合併を実現することに寄与する。隣接するSS block間のオフセットが異なると、端末が次のSS blockの時間領域位置をブラインド検出して決定する必要があり、これは端末の実現の複雑さに高い要求をもたらし、且つ、SS block間の合併に不利である。
【0123】
本実施例において、SS blockが各ms内の1番目のslotのシンボル1~4にマッピングされることを例として説明し、SS blockの各ms内に占めるシンボルは、任意の連続する4つのシンボルであってもよく、各ms内にSS blockが占めるシンボルの相対位置が同一であることを満たせばよい。例えば、各ms(すなわち、SS blockの伝送周期)内に、SS blockはいずれもM個目~M+3個目のシンボルを占める。同様に、全てのSS blockが等間隔でマッピングされることを満たすことができる。本実施例において、SS blockの伝送周期を1msとするものを例とし、該伝送周期は他の値であってもよい。
【0124】
本実施例は、30kHzのサブキャリア間隔を例として説明し、マッピングの基本的な特徴は、全てのSS blockに対し、任意の2つの間に1つの同一のオフセット量を保証することで、SS block間の対応する信号チャネルの合併に寄与し、それに類似し、SS blockが他のサブキャリア間隔を採用する場合のマッピングの構造を得ることができる。
【0125】
実施例15
上記実施例1~10に示される走査時間ブロック、走査サブフレームの配置方式は、互いに組み合わせて現れることができる。例えば、
1、走査周期内には、1つまたは複数の走査時間ブロックが配置されたデータ伝送サブフレームが含まれるとともに、制御領域以外の他のシンボルがいずれも走査時間ブロックとして配置されたデータ伝送サブフレームも含まれる場合と、
2、走査周期内には、1つまたは複数の走査時間ブロックが配置されたデータ伝送サブフレームが含まれるとともに、シンボルの全部が走査時間ブロックとして配置されたデータ伝送サブフレームも含まれる場合と、
3、走査周期内には、制御領域以外の他のシンボルがいずれも走査時間ブロックとして配置されたデータ伝送サブフレームが含まれるとともに、シンボルの全部が走査時間ブロックとして配置されたデータ伝送サブフレームも含まれる場合と、
4、走査周期内には、1つまたは複数の走査時間ブロックが配置されたデータ伝送サブフレームと、制御領域以外の他のシンボルがいずれも走査時間ブロックとして配置されたデータ伝送サブフレームと、シンボルの全部が走査時間ブロックとして配置されたデータ伝送サブフレームとの三種類のサブフレームが含まれる場合と、
も支持される。
【0126】
また、走査周期内に異なる形式の上り走査時間ブロックおよび下り走査時間ブロックが同時として配置されることも支持される。
【0127】
図30は、本発明の実施例に係る走査時間ブロックに基づく情報伝送装置の模式図である。図30に示すように、本実施例に係る装置は、
走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を走査時間ブロックとして配置するように構成される配置モジュール301と、
走査信号チャネルを前記走査時間ブロック内に担持させて伝送するように構成される伝送モジュール302と、
を備える。
【0128】
ここで、前記走査信号チャネルとは、全てのポートまたはビームにおいてポーリング送信する必要がある信号または信号およびチャネルである。
【0129】
例示的な実施形態において、前記配置モジュール301は、走査周期内の1つまたは複数のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を1つまたは複数の走査時間ブロックとして配置するように構成されてもよい。
【0130】
例示的な実施形態において、前記配置モジュール301は、走査周期内の1つまたは複数のデータ伝送サブフレーム内の予約領域以外のシンボルを1つまたは複数の走査時間ブロックとして配置するように構成されてもよい。
【0131】
例示的な実施形態において、前記配置モジュール301が走査周期内の1つまたは複数のデータ伝送サブフレーム内の予約領域以外のシンボルを1つまたは複数の走査時間ブロックとして配置した後、前記走査時間ブロックが配置されたデータ伝送サブフレームの構造は、
下り制御領域および下り走査時間ブロックの組み合わせと、
下り制御領域、ガードインターバル、及び上り走査時間ブロックの組み合わせと、
下り制御領域、下り走査時間ブロック、ガードインターバル、及び上り制御領域の組み合わせと、
下り制御領域、ガードインターバル、上り走査時間ブロック、及び上り制御領域の組み合わせと、
下り制御領域、下り走査時間ブロック、ガードインターバル、上り走査時間ブロック、及び上り制御領域の組み合わせと、のいずれか1種であってもよい。
【0132】
ここで、前記下り制御領域、下り走査時間ブロック、ガードインターバル、上り走査時間ブロック、上り制御領域は、それぞれ1つまたは複数のシンボルを含み、例えば、OFDMシンボルを含む。
【0133】
例示的な実施形態において、前記配置モジュール301は、走査周期内の1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレーム内の予約領域以外のシンボルの全部を走査時間ブロックとして配置するように構成されてもよい。
【0134】
ここで、前記配置モジュール301が走査周期内の1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレーム内の予約領域以外のシンボルの全部を走査時間ブロックとして配置した後、前記走査時間ブロックが配置された1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレームは1つの走査時間間隔を構成する。
【0135】
例示的な実施形態において、前記予約領域は、下り制御領域、上り制御領域のうちの1種または複数種を含んでもよい。
【0136】
例示的な実施形態において、前記配置モジュール301は、走査周期内の1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレームのシンボルの全部を走査時間ブロックとして配置するように構成されてもよい。
【0137】
ここで、前記配置モジュール301が走査周期内の1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレームのシンボルの全部を走査時間ブロックとして配置した後、前記走査時間ブロックが配置された1つまたは複数の連続するデータ伝送サブフレームは1つの走査時間間隔を構成する。
【0138】
例示的な実施形態において、前記配置モジュール301は、走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を1つの走査時間ブロックのみとして配置するように構成されてもよい。
【0139】
ここで、前記配置モジュール301が走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を1つの走査時間ブロックのみとして配置した後、前記データ伝送サブフレームのポートまたはビームは、前記走査時間ブロックのポートまたはビームのサブセットまたはフルセットである。
【0140】
例示的な実施形態において、前記走査周期とは、前記走査信号チャネルが全てのポートまたはビームで1回ポーリング送信する時間間隔を指し、前記走査周期内に複数のサブフレームが含まれる。オプションとして、前記走査周期は、5ms、10ms、20ms、40ms、80msのいずれか1種と予め定義される。
【0141】
例示的な実施形態において、前記走査時間ブロックは、下り走査時間ブロック、上り走査時間ブロックのうちの1種または複数種を含み、前記走査信号チャネルは、上り走査信号チャネル、下り走査信号チャネルのうちの1種または複数種を含む。前記下り走査時間ブロックは、セルサーチ、下りポートまたはビームの測定および識別の少なくとも1つに用いられる下り走査信号チャネルを担持し、前記下り走査信号チャネルは、前記ポートまたはビームに対応する下り同期信号、システムインフォメーション、下りポート測定参照信号という信号またはチャネルのうちの1種または複数種を含む。前記上り走査時間ブロックは、上りアクセス、上りポートまたはビームの測定および識別の少なくとも1つに用いられる上り走査信号チャネルを担持し、前記上り走査信号チャネルは、前記ポートまたはビームに対応する上りランダムアクセス要求信号、上りポート測定参照信号という信号またはチャネルのうちの1種または複数種を含む。
【0142】
例示的な実施形態において、前記走査周期内に1つまたは複数の走査時間ブロックが含まれ、それぞれの走査時間ブロックは1つまたは複数のポートの走査信号チャネルを送信し、1つまたは複数のシンボルを占め、前記走査周期内に全てのポートまたはビームの走査信号チャネルの送信を完成する。
【0143】
例示的な実施形態において、前記走査時間ブロックにおける走査信号チャネルは、更に、前記走査時間ブロックの時間領域位置情報を指示するために用いられ、前記時間領域位置情報は、走査時間ブロックが位置するフレーム、走査時間ブロックが位置するサブフレーム、走査時間ブロックの前記サブフレームにおける位置の1種または複数種を含む。ここで、前記走査時間ブロックの前記サブフレームにおける位置とは、前記走査時間ブロックが前記サブフレームで占めるシンボル情報、または、前記走査時間ブロックと前記走査時間ブロックが位置するサブフレームの境界との間のオフセット情報である。
【0144】
例示的な実施形態において、前記データ伝送サブフレームは、特定のポートまたはビームにおける1つまたは複数の端末のデータを送信または受信するために用いられる。
【0145】
前記データ伝送サブフレームの構造は、
下り制御領域および下りデータ領域の組み合わせと、
下り制御領域、ガードインターバル、及び上りデータ領域の組み合わせと、
下り制御領域、下りデータ領域、ガードインターバル、及び上り制御領域の組み合わせと、
下り制御領域、ガードインターバル、上りデータ領域、及び上り制御領域の組み合わせと、
下り制御領域、下りデータ領域、ガードインターバル、上りデータ領域、及び上り制御領域の組み合わせと、のいずれか1種を含む。
【0146】
ここで、前記下り制御領域、下りデータ領域、ガードインターバル、上りデータ領域、上り制御領域は、それぞれ1つまたは複数のシンボルを含み、例えば、周波数多重(OFDM)シンボルを含む。
【0147】
上記データ伝送サブフレームに走査時間ブロックを配置した後の構造については、前述した方法の実施例に記載されたとおりであり、ここでは説明を省略する。
【0148】
例示的な実施形態において、前記伝送モジュール302は、更に、下りデータまたは上りデータを前記走査時間ブロック内に担持させて伝送するように構成されてもよい。ここで、前記下りデータまたは上りデータは、前記走査時間ブロックの前のサブフレームまたはシンボル内の下り制御領域において割り当てられるまたはスケジューリングされる。
【0149】
例示的な実施形態において、前記下り制御領域が採用したポートまたはビームは、前記下りデータの所属する走査時間ブロックのポートまたはビームのサブセットまたはフルセットである。
【0150】
例示的な実施形態において、前記下りデータまたは上りデータが採用したポートまたはビームは、前記走査時間ブロックのポートまたはビームのサブセットまたはフルセットであり、走査時間ブロック内の前記走査信号チャネルに占められていないリソースを使用する。
【0151】
例示的な実施形態において、前記走査時間ブロック内の走査信号チャネルと周波数多重される。
【0152】
例示的な実施形態において、下り制御には、走査時間ブロック内のデータ伝送リソースに対する上りスケジューリング情報または下り割当情報が含まれる。
【0153】
例示的な実施形態において、前記走査時間ブロック内のデータ伝送リソースは、前記データ伝送サブフレーム内のデータ伝送リソースと関連して割り当て・指示され、または、独立して割り当て・指示される。
【0154】
例示的な実施形態において、前記下り制御は、前記走査時間ブロック内のデータ伝送リソースの時間領域位置情報、前記走査時間ブロック内のデータ伝送リソースの周波数領域位置情報のうちの1種または複数種を更に含む。
【0155】
例示的な実施形態において、前記走査時間ブロック内のデータ伝送リソースの時間領域位置情報は、
前記走査時間ブロックと前記下り制御が位置するデータ伝送サブフレームと間の絶対時間オフセット(ここで、前記絶対時間オフセットはオフセットしたシンボル数であってもよいし、オフセットした絶対時間であってもよい)、
前記走査時間ブロックが位置するサブフレームと前記下り制御が位置するデータ伝送サブフレームとの間の絶対時間オフセット、および前記走査時間ブロックの前記サブフレーム内の位置、
前記走査時間ブロックが位置するサブフレームのインデックス、および前記走査時間ブロックの前記サブフレーム内の位置、
のいずれか1種によって説明される。
【0156】
ここで、前記走査時間ブロックの前記サブフレーム内の位置とは、前記走査時間ブロックが前記サブフレームを占めるシンボル情報、または、前記走査時間ブロックと前記走査時間ブロックが位置するサブフレームの境界との間のオフセット情報である。
【0157】
例示的な実施形態において、前記走査時間ブロックは、等間隔でデータ伝送サブフレームにマッピングされる。
【0158】
例示的な実施形態において、前記走査時間ブロックが等間隔でデータ伝送サブフレームにマッピングされることは、
前記走査周期T内の全ての走査時間ブロックをNグループに分け、各グループの走査時間ブロックは、固定の時間間隔でデータ伝送サブフレームにマッピングされ、各グループ内の隣接する前記走査時間ブロックは等間隔でマッピングされることと、
または、前記走査周期内の全ての隣接する前記走査時間ブロックは等間隔でマッピングされることと、
または、全ての隣接する前記走査時間ブロックは等間隔でマッピングされることと、
を含んでもよい。
【0159】
例示的な実施形態において、前記各グループの走査時間ブロックが固定の時間間隔でデータ伝送サブフレームにマッピングされることは、隣接する2グループの走査時間ブロック内の1番目の走査時間ブロックの開始境界間のオフセットが固定であることを含んでもよい。
【0160】
例示的な実施形態において、前記隣接する2グループの走査時間ブロック内の1番目の走査時間ブロックの開始境界間のオフセットは、前記走査周期TとNの比に等しくなってもよい。
【0161】
上記装置の処理フローについては、上記方法の実施例と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0162】
また、本発明の実施例は、上記走査時間ブロックに基づく情報伝送装置を備える電子機器を更に提供する。
【0163】
また、本発明の実施例は、プロセッサおよび前記プロセッサで実行可能な命令が記憶されたメモリを含み、前記命令がプロセッサによって実行されると、走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を走査時間ブロックとして配置する動作と、走査信号チャネルを前記走査時間ブロック内に担持させて伝送する動作とを実行する電子機器であって、前記走査信号チャネルとは、全てのポートまたはビームにおいてポーリング送信する必要がある信号または信号およびチャネルである、電子機器を更に提供する。
【0164】
例示的な実施形態において、前記命令がプロセッサによって実行されると、以下の方式により、走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を走査時間ブロックとして配置する。
【0165】
走査周期内の1つまたは複数のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を1つまたは複数の走査時間ブロックとして配置する。
【0166】
例示的な実施形態において、前記命令がプロセッサによって実行されると、以下の方式により、走査周期内のデータ伝送サブフレームのシンボルの一部または全部を走査時間ブロックとして配置する。
【0167】
走査周期内の1つまたは複数のデータ伝送サブフレーム内の予約領域以外のシンボルを1つまたは複数の走査時間ブロックとして配置する。
【0168】
例示的な実施形態において、前記命令がプロセッサによって実行されると、更に以下の動作を実行する。
【0169】
下りデータまたは上りデータを前記走査時間ブロック内に担持して伝送し、ここで、前記下りデータまたは上りデータは、前記走査時間ブロックの前のサブフレームまたはシンボル内の下り制御領域において割り当てられるまたはスケジューリングされる。
【0170】
上記電子機器の処理フローについては、前述した方法の実施例を参照することができるため、ここでは説明を省略する。
【0171】
また、本発明の実施例は、コンピュータ実行可能命令が記憶され、前記コンピュータ実行可能命令がプロセッサによって実行されると、上記走査時間ブロックに基づく情報伝送方法を実現する機械可読媒体を更に提供する。
【0172】
当業者であれば、上文に開示された方法における全てまたは一部のステップ、システム、装置内の機能モジュール/ユニットは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェアおよびその適当な組み合わせとして実施することができることは理解できる。ハードウェアの実施形態において、以上の説明に言及された機能モジュール/ユニットの間の区分が必ずしも物理的な構成要素の区分に対応するとは限らない。例えば、1つの物理的な構成要素は複数の機能を有することができ、あるいは1つの機能またはステップは複数の物理的な構成要素によって協働して実行することができる。一部の構成要素または全ての構成要素は、デジタルシグナルプロセッサまたはマイクロプロセッサのようなプロセッサによって実行されるソフトウェアとして実行されてもよく、またはハードウェアとして実行され、または専用集積回路のような集積回路として実行される。このようなソフトウェアは機械可読媒体(例えば、コンピュータ可読媒体)に分布されてもよく、コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体(または非一時的媒体)および通信媒体(または一時的媒体)を備えてもよい。当業者によく知られているように、コンピュータ記憶媒体という用語は、情報(例えば、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールまたは他のデータ)を記憶するための任意の方法、または技術で実施される揮発性および不揮発性、リムーバブルおよびリムーバブルでない媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD-ROM、ディジタルビデオディスク(DVD)または他の光ディスクメモリ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクメモリまたは他の磁気記憶装置、または所望の情報を記憶するために使用可能かつコンピュータがアクセスできる任意の他の媒体を含んでもよいが、それらに限定されない。また、当業者によく知られているように、通信媒体は通常、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールまたは搬送波または他の伝送機構のような変調データ信号内の他のデータを含み、且つ、任意の情報配信媒体を含んでもよい。
【0173】
以上、本願の基本的な原理、主な特徴、および本願の利点を示して説明した。本願は上記実施例に限定されず、上記実施例及び明細書に説明したものは本願の原理を説明するためのものに過ぎず、本願の精神および範囲から逸脱しない前提で、本願は様々な変化及び改良があり、これら変化及び改良は全て特許請求の範囲内に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0174】
本願の実施例は、走査時間ブロックに基づく情報伝送方法および装置を提供し、走査周期内の同じ数の走査時間ブロックが保証された前提(すなわち、走査遅延を増加しない)で、データ伝送がより柔軟になり、走査時間ブロック内の残りのリソースを更に利用しやすくなり、リソースの利用効率を向上させる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30