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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-01
(45)【発行日】2022-03-09
(54)【発明の名称】マットレス
(51)【国際特許分類】
   A47C 27/00 20060101AFI20220302BHJP
【FI】
A47C27/00 E
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2016195679
(22)【出願日】2016-10-03
(65)【公開番号】P2018057492
(43)【公開日】2018-04-12
【審査請求日】2019-10-01
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000196129
【氏名又は名称】西川株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100182006
【弁理士】
【氏名又は名称】湯本 譲司
(74)【代理人】
【識別番号】100165526
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 寛
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 克裕
【審査官】寺澤 忠司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0192001(US,A1)
【文献】独国実用新案第29807459(DE,U1)
【文献】実開昭62-033360(JP,U)
【文献】特開2016-112080(JP,A)
【文献】特開2006-346170(JP,A)
【文献】特開平07-275101(JP,A)
【文献】登録実用新案第3008249(JP,U)
【文献】実開昭62-088392(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 27/00
A47G 9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッドフレームの床板の上に乗せられると共に敷き寝具が乗せられるマットレスであって、
前記敷き寝具に接触する上面と、
前記床板に接触する下面と、
前記上面に設けられており、前記上面に乗せられた前記敷き寝具の移動を規制する4本の規制部材と、
を備え、
前記4本の規制部材は、前記マットレスの幅方向に延びる外縁に縫着されており、
前記4本の規制部材のうちの2本の規制部材は、前記マットレスの長手方向の一端の外縁に縫着されており、残り2本の規制部材は、前記長手方向の他端の外縁に縫着されており、
各前記規制部材は、前記敷き寝具と前記上面との間において前記敷き寝具に固定されており、
前記敷き寝具は、下方に延びる帯状部材を備え、
前記規制部材は、前記上面から延びる帯状とされており、
前記帯状部材には、面ファスナの一方のファスナ部が固定され、
前記規制部材には、前記面ファスナの他方のファスナ部が固定されている、
マットレス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベッドフレームの上に乗せられるマットレスに関する。
【背景技術】
【0002】
ベッドフレームの上に乗せられるマットレスとしては、従来から種々のものが知られている。特開2014-184110号公報には、ベッドフレームと、ベッドフレームの上に乗せられる直方体状のマットレスと、マットレスの上に乗せられる敷き寝具とを備えた寝具の構造が記載されている。このマットレスは、直方体状のマットレスカバーに上から収容されており、マットレスカバーの下部四隅には収容したマットレスを保持するゴム紐が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-184110号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した寝具の構造では、ベッドフレームの上にマットレスカバーが載置され、マットレスカバーの上にクッション材及びベッドパッドが敷き寝具として載置されている。よって、使用者が敷き寝具の上で寝ているうちにマットレスに対して敷き寝具がずれてくるという問題が生じる。
【0005】
本発明は、上に乗せられた敷き寝具の位置ずれを抑制することができるマットレスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るマットレスは、ベッドフレームの床板の上に乗せられると共に敷き寝具が乗せられるマットレスであって、敷き寝具に接触する上面と、床板に接触する下面と、上面に設けられており、上面に乗せられた敷き寝具の移動を規制する4本の規制部材と、を備え、4本の規制部材は、マットレスの幅方向に延びる外縁に縫着されており、4本の規制部材のうちの2本の規制部材は、マットレスの長手方向の一端の外縁に縫着されており、残り2本の規制部材は、長手方向の他端の外縁に縫着されており、各規制部材は、敷き寝具と上面との間において敷き寝具に固定されており、敷き寝具は、下方に延びる帯状部材を備え、規制部材は、上面から延びる帯状とされており、帯状部材には、面ファスナの一方のファスナ部が固定され、規制部材には、面ファスナの他方のファスナ部が固定されている。
【0007】
このマットレスは、ベッドフレームの床板と敷き寝具との間に介在するので、床板の上に直接敷き寝具が乗せられた場合と比較して、床板の破損をより確実に防ぐことができると共に寝心地を良好にすることができる。また、このマットレスは、床板に接触する下面と、敷き寝具に接触する上面とを備えており、更に、この上面に敷き寝具の移動を規制する規制部材が設けられている。従って、マットレスの上面に乗せられた敷き寝具の移動を下方から規制することができるので、上に乗せられた敷き寝具の位置ずれを抑制することができる。また、下方に位置するマットレスが敷き寝具の移動を規制することにより、敷き寝具としては従来のものを用いることができる。従って、敷き寝具を長期間使用し続けることができる。
【0010】
また、敷き寝具は、下方に延びる帯状部材を備え、規制部材は、上面から延びる帯状とされており、帯状部材には、面ファスナの一方のファスナ部が固定され、規制部材には、面ファスナの他方のファスナ部が固定されていてもよい。この場合、敷き寝具の下方に延びる帯状部材に固定された一方のファスナ部と、マットレスの上面から延びる帯状の規制部材に固定された他方のファスナ部とを接着することにより、マットレスに対する敷き寝具の位置ずれを抑制できる。従って、面ファスナという簡易な構成により、容易に位置ずれ抑制の効果を発揮することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、上に乗せられた敷き寝具の位置ずれを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第1実施形態に係るマットレスを備えた寝具構造を示す斜視図である。
図2図1のマットレス及び敷布団を示す斜視図である。
図3】第2実施形態に係るマットレスを備えた寝具構造を示す斜視図である。
図4図3のマットレス及び敷布団を示す斜視図である。
図5】第3実施形態に係るマットレスと敷布団とを示す斜視図である。
図6図5のマットレス及び敷布団を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら本発明に係るマットレスの実施形態について説明する。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0014】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るマットレス10を備えた寝具構造1を示す斜視図である。図1に示されるように、寝具構造1は、マットレス10の他に、ベッドフレーム2と、敷き布団3とを備えている。ベッドフレーム2は、マットレス10が乗せられる床板2aと、サイドレール2bと、ヘッドボード2cと、フットボード2dとを備えている。サイドレール2bは、寝具構造1の幅方向D2に一対に設けられており、寝具構造1の長手方向D1に延在している。ヘッドボード2c及びフットボード2dは、寝具構造1の長手方向D1の両端それぞれに設けられており、寝具構造1の幅方向D2に延在している。
【0015】
敷き布団3は、長手方向D1及び幅方向D2に延びる直方体状を成しており、高さ方向D3に厚さを有する。一例として、敷き布団3の長手方向D1の長さは195cmであり、敷き布団3の厚さ(高さ方向D3の長さ)は9cmである。また、敷き布団3の幅方向D2の長さは、ベッドフレーム2のサイズに応じて適宜変更されるが、例えば、ベッドフレーム2がシングルサイズである場合には97cm、ベッドフレーム2がセミダブルサイズである場合には120cm、ベッドフレーム2がダブルサイズである場合には140cmである。敷き布団3は、幅方向D2に延びる2本の折り曲げ部3aを備えており、2本の折り曲げ部3aは、例えば、敷き布団3を長手方向D1に三等分している。この折り曲げ部3aによって、敷き布団3は、長手方向D1に3つに折り曲げることが可能となっている。
【0016】
マットレス10は、直方体状の本体部11と、本体部11に乗せられた敷き布団3の移動を規制する規制部材12とを備えている。本体部11は、例えば、内部に複数のコイルスプリングが配置されて形成されたハニカム構造を有するスプリングマットレスであるが、所謂健康敷布団に用いられるベースマットであってもよい。本体部11の平面視の形状及び大きさは、敷き布団3の平面視の形状及び大きさと略同一であってもよい。また、本体部11の厚さは、敷き布団3の厚さよりも厚く、例えば13.5cmである。
【0017】
図2に示されるように、本体部11は、敷き布団3に接触する上面11aと、上面11aの反対側を向くと共に床板2aに接触する下面11bと、上面11a及び下面11bを互いに接続すると共に長手方向D1及び幅方向D2に延びるように周回する側面11cと、を有する。また、本体部11は、本体部11の内部の換気を行う複数のベンチレータ11dを側面11cに備えており、例えば、長手方向D1に沿って等間隔に配置された3個のベンチレータ11dの組が幅方向D2に一対に設けられている。
【0018】
規制部材12は、マットレス10の長手方向D1の一端及び他端のそれぞれに一対に設けられている。規制部材12は、例えば、ハニカム生地によって構成されている。規制部材12は、敷き布団3の長手方向D1の端部を収容可能な箱状とされており、本体部11の上面11aに設けられている。
【0019】
規制部材12の外観は直方体状とされている。規制部材12は、本体部11の側面11cに沿って上方に延びる側面部12aと、側面部12aの上端で上面11aに沿って延びる天面部12bと、マットレス10の長手方向D1を向く長方形状の開口12cと備えている。側面部12a、天面部12b及び開口12cの形状は、いずれも長方形状である。
【0020】
規制部材12は、側面部12aの下端が本体部11の外縁11eに縫い込まれることによって本体部11に固定されている。開口12cの形状は、例えば、敷き布団3の幅方向D2に延びる側面3bの形状と相似であり、開口12cの面積は、側面3bの面積と同程度とされている。これにより、開口12cに敷き布団3を収容して規制部材12によって敷き布団3を固く保持することが可能となる。
【0021】
また、規制部材12は、ゴム部材12dを内蔵している。ゴム部材12dは、開口12cに沿うように配置されており、高さ方向D3及び幅方向D2に延在している。このようにゴム部材12dが内蔵されていることにより、規制部材12に伸縮性を持たせることが可能となっており、敷き布団3を更に固く保持でき、更に敷き布団3とは大きさが異なる敷き寝具を規制部材12に収容することが可能である。なお、開口12cに沿うように配置されたゴム部材12dとは異なる配置態様のゴム部材を備えていてもよく、ゴム部材の配置態様は特に限定されない。
【0022】
次に、本実施形態に係るマットレス10から得られる効果について説明する。
【0023】
マットレス10は、ベッドフレーム2の床板2aと敷き布団3との間に介在するので、床板2aの上に直接敷き布団3が乗せられた場合と比較して、床板2aの破損をより確実に防ぐことができると共に寝心地を良好にすることができる。また、マットレス10は、床板2aに接触する下面11bと、敷き布団3に接触する上面11aとを備えており、更に、この上面11aに敷き布団3の移動を規制する規制部材12が長手方向D1の端部に一対に設けられている。
【0024】
従って、マットレス10の上面11aに乗せられた敷き布団3の移動を下側のマットレス10によって規制できるので、上に乗せられた敷き布団3の位置ずれを抑制することができる。また、下側に位置するマットレス10が敷き布団3の移動を規制することにより、敷き布団3の他、マットレス10に乗せられる敷き寝具としては、従来のものを含めて種々のものを用いることができる。従って、当該敷き寝具を長期間使用し続けることができる。
【0025】
また、規制部材12は、敷き布団3の一部を収容可能な箱状とされており、上面11aの長手方向D1の一端及び他端のそれぞれに一対に設けられている。従って、箱状とされた規制部材12に敷き布団3の長手方向D1の端部をそれぞれ収容することによって敷き布団3の移動をより確実に規制することができる。
【0026】
よって、敷き布団3が移動しようとしても、箱状の規制部材12によって当該移動を規制できるので、敷き布団3が規制部材12の外に出ていくのを確実に防止することができる。また、規制部材12は、長手方向D1の一端及び他端のそれぞれに設けられるので、長手方向D1に沿って敷き布団3を規制部材12に収容しやすくすることができると共に、長手方向D1の両側から確実に敷き布団3を保持することができる。
【0027】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るマットレス20について図3及び図4を参照しながら説明する。マットレス20は、規制部材12とは形状、材料及び配置態様が異なる規制部材22a,22bを備えた点で第1実施形態と異なっている。以下では、第1実施形態と重複する説明を適宜省略する。マットレス20は、第1実施形態と同様の本体部11と、規制部材22a,22bとを備えている。
【0028】
規制部材22aは、マットレス20の長手方向D1の一端側(ヘッドボード2c側)に設けられる。規制部材22aは、本体部11の幅方向D2の一端に位置する側面11cから、本体部11の幅方向D2の他端に位置する側面11cにまで延在する。規制部材22aは、弾性を有する帯状とされており、例えば硬いゴム状とされていてもよい。規制部材22aが上方に引っ張り上げられた状態で規制部材22aの下側に敷き布団3が通されることによって、規制部材22aが敷き布団3の移動を規制する。
【0029】
規制部材22bは、マットレス20の長手方向D1の他端側(フットボード2d側)において、マットレス20の幅方向D2に一対に設けられている。各規制部材22bは、長手方向D1に延びるマットレス20の側面11cの上端20aから、幅方向D2に延びるマットレス20の側面11cの上端20bに向かって斜めに延びている。規制部材22bは、例えば、ゴム状とされている。従って、各規制部材22bが上方に引っ張り上げられた状態で各規制部材22bの下に敷き布団3が通されることによって、各規制部材22bが敷き布団3の移動を規制する。
【0030】
以上、第2実施形態に係るマットレス20は、第1実施形態と同様、上面11aに敷き布団3の移動を規制する規制部材22a,22bが設けられているので、上に乗せられた敷き布団3の位置ずれを抑制することができると共に、敷き布団3を長期間使用し続けることができる。
【0031】
また、規制部材22a,22bは、マットレス20の一の側面11cから上面11aを超えて当該一の側面11cとは異なる方向を向く他の側面11cにまで延びる帯状とされている。従って、帯状の規制部材22a,22bに敷き布団3を通すことによって規制部材22a,22bに敷き布団3を括り付けることができ、敷き布団3の移動を規制することができる。
【0032】
よって、ずれ対策が施されていない従来の敷き布団3(例えば、下面に引っ掛け用のゴム紐を備えていない敷き布団)を用いた場合であっても、敷き布団3を規制部材22a,22bに通すことによって確実に位置ずれを防止することができ、様々な種類の敷き寝具をマットレス20に乗せつつ位置ずれの防止を実現させることが可能となる。従って、良い寝心地を維持しつつ従来の敷き寝具を長期にわたって使い続けることができる。
【0033】
(第3実施形態)
続いて、第3実施形態に係るマットレス30について図5及び図6を参照しながら説明する。図5及び図6に示されるように、マットレス30は、第1実施形態と同様の本体部11と、本体部11の上面11aから上方に延びる4本の規制部材32とを備えている。4本の規制部材32は、マットレス30の幅方向D2に延びる外縁30aに縫着されている。4本の規制部材32のうち2本の規制部材32は、マットレス30の長手方向D1の一端の外縁30aに縫着されており、残り2本の規制部材32は、長手方向D1の他端の外縁30aに縫着されている。
【0034】
マットレス30の長手方向D1の一端の外縁30aに固定された2本の規制部材32は、例えば、マットレス30の幅方向D2の中央に対して互いに対称となる位置に配置されている。マットレス30の長手方向D1の他端の外縁30aに固定された2本の規制部材32についても、例えば同様に配置されている。各規制部材32は、長手方向D1に沿って延びる帯状部32aと、帯状部32aの先端の下面に固定されたファスナ部32bとを備えている。
【0035】
第3実施形態では、前述した敷き布団3とは異なる敷き布団33を備えており、敷き布団33は、その下面33aから下方に延びる帯状部材33bを備えている。帯状部材33bは、敷き布団33の長手方向D1に沿って一対に設けられており、2本の帯状部材33bは、例えば、長手方向D1の中央に対して互いに対称となる位置に設けられている。2本の帯状部材33bのそれぞれは、長手方向D1に沿って互いに離間する方向に延びる帯状部33cと、帯状部33cの先端の上面に固定されたファスナ部33dとを備えている。
【0036】
前述した敷き布団33の一方のファスナ部33dと、規制部材32の他方のファスナ部32bとは、規制部材32に敷き布団33を接着固定するための面ファスナ35を構成している。従って、各帯状部材33bの一方のファスナ部33dに、各規制部材32の他方のファスナ部32bを貼り付けることにより、各規制部材32は、敷き布団33の移動を確実に規制する。
【0037】
以上、第3実施形態に係るマットレス30では、敷き布団33の位置ずれを規制する規制部材32が設けられているので、敷き布団33の位置ずれを抑制できる。また、敷き布団33は、下方に延びる帯状部材33bを備え、規制部材32は、上面11aから延びる帯状とされており、帯状部材33bには、面ファスナ35の一方のファスナ部33dが固定され、規制部材32には、面ファスナ35の他方のファスナ部32bが固定されている。
【0038】
よって、敷き布団33の下方に延びる帯状部材33bに固定された一方のファスナ部33dと、マットレス30の上面11aから延びる帯状の規制部材32に固定された他方のファスナ部32bとを接着することにより、マットレス30に対する敷き布団33の位置ずれを抑制できる。従って、面ファスナ35という簡易な構成により、容易に位置ずれ抑制の効果を発揮することができる。
【0039】
以上、本発明に係るマットレスの実施形態について説明したが、本発明は、前述した各実施形態に限定されることなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。すなわち、本発明は、特許請求の範囲に記載した要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。
【0040】
例えば、前述の実施形態では、3個のベンチレータ11dの組が幅方向D2に一対に設けられた本体部11を備えるマットレスについて説明したが、本体部の形状及び大きさは適宜変更可能である。また、マットレスが乗せられるベッドフレームの形状及び大きさについても適宜変更可能である。
【0041】
また、前述の実施形態では、外観が直方体状とされた規制部材12、ゴム状とされた規制部材22a,22b、及び、帯状とされた規制部材32について説明したが、規制部材の形状、大きさ、材料、数、及び配置態様は適宜変更可能である。
【0042】
また、前述の実施形態では、マットレスの上に敷き布団3,33が乗せられる例について説明したが、マットレスの上に乗せられる敷き寝具は、敷き布団3,33以外のものであってもよい。例えば、敷き布団3に代えて、ベッドパッド又はオーバレイをマットレスの上に乗せてもよい。ベッドパッド及びオーバレイとしても様々な種類のものを乗せることができる。また、このような敷き布団以外の敷き寝具を乗せた場合であっても、下側のマットレスによって敷き寝具の位置ずれを規制することができる。
【符号の説明】
【0043】
1…寝具構造、2…ベッドフレーム、2a…床板、2b…サイドレール、2c…ヘッドボード、2d…フットボード、3,33…敷き布団(敷き寝具)、3a…折り曲げ部、3b…側面、10,20,30…マットレス、11…本体部、11a…上面、11b…下面、11c…側面、11d…ベンチレータ、11e…外縁、12,22a,22b,32…規制部材、12a…側面部、12b…天面部、12c…開口、12d…ゴム部材、20a,20b…上端、30a…外縁、32a…帯状部、32b…ファスナ部、33a…下面、33b…帯状部材、33c…帯状部、33d…ファスナ部、35…面ファスナ、D1…長手方向、D2…幅方向、D3…高さ方向。
図1
図2
図3
図4
図5
図6