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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-01
(45)【発行日】2022-03-09
(54)【発明の名称】レンズ加工方法及びレンズ加工装置
(51)【国際特許分類】
   B24B 13/04 20060101AFI20220302BHJP
   B24B 49/04 20060101ALI20220302BHJP
【FI】
B24B13/04 Z
B24B13/04 J
B24B13/04 G
B24B49/04 Z
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018011716
(22)【出願日】2018-01-26
(65)【公開番号】P2019126899
(43)【公開日】2019-08-01
【審査請求日】2020-07-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】石崎 幸治
【審査官】奥隅 隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-237956(JP,A)
【文献】特開平11-245152(JP,A)
【文献】特開2016-097492(JP,A)
【文献】特開2001-252868(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B24B 13/04
B24B 49/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
加工対象であるレンズに工具を当接させて、前記レンズを研削又は研磨するレンズ加工方法であって、
前記工具、前記レンズ、又は前記レンズを貼付する貼付皿を弾性体に当接させる当接工程と、
前記工具又は前記レンズの少なくともいずれか一方を前記工具と前記レンズとの当接面に向かって加圧する加圧軸の位置と、前記当接工程において前記弾性体に当接させた前記工具、前記レンズ、又は前記貼付皿の位置とを加工中に計測する計測工程と、
前記計測工程における計測結果に基づいて、加工中の前記レンズの中心厚を算出する算出工程と、
前記算出工程において算出した中心厚と目標とする中心厚とが一致したら加工を終了する制御工程と、
を含むことを特徴とするレンズ加工方法。
【請求項2】
前記制御工程は、前記算出工程において算出した中心厚と、記憶部に記憶させた複数の目標とする中心厚のうちのいずれか1つとが一致したら、前記工具と前記レンズとを当接させる圧力、前記工具又は前記レンズの回転数、前記工具又は前記レンズが当接する相対的な角度、又は前記工具又は前記レンズの揺動幅のいずれか1つ以上を変化させることを特徴とする請求項1に記載のレンズ加工方法。
【請求項3】
加工対象であるレンズに工具を当接させて、前記レンズを研削又は研磨するレンズ加工装置であって、
前記工具、前記レンズ、又は前記レンズを貼付する貼付皿に当接する弾性体と、
前記工具又は前記レンズの少なくともいずれか一方を前記工具と前記レンズとの当接面に向かって加圧する加圧軸の位置と、前記弾性体に当接させた前記工具、前記レンズ、又は前記貼付皿の位置とを加工中に計測する計測部と、
前記計測部の計測結果に基づいて、加工中の前記レンズの中心厚を算出する演算部と、
前記演算部が算出した中心厚と目標とする中心厚とが一致したら加工を終了する制御部と、
を備えることを特徴とするレンズ加工装置。
【請求項4】
目標とする中心厚を複数記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、前記演算部が算出した中心厚と、記憶部に記憶させた複数の目標とする中心厚のうちのいずれか1つとが一致したら、前記工具と前記レンズとを当接させる圧力、前記工具又は前記レンズの回転数、前記工具又は前記レンズが当接する相対的な角度、又は前記工具又は前記レンズの揺動幅のいずれか1つ以上を変化させることを特徴とする請求項3に記載のレンズ加工装置。
【請求項5】
前記計測工程は、前記加圧軸の位置と、前記工具、前記レンズ、又は前記貼付皿の少なくともいずれか1つの位置とを加工中に定常的に計測し、
前記算出工程は、前記計測結果に基づいて、加工中の前記レンズの中心厚を逐次算出することを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ加工方法。
【請求項6】
前記算出工程において算出した中心厚と目標とする中心厚とが一致しないと判定した場合、前記計測工程及び前記算出工程を繰り返し実行することを特徴とする請求項1に記載のレンズ加工方法。
【請求項7】
前記計測部は、前記加圧軸の位置と、前記工具、前記レンズ、又は前記貼付皿の少なくともいずれか1つの位置とを加工中に定常的に計測し、
前記演算部は、前記計測部の前記計測結果に基づいて、加工中の前記レンズの中心厚を逐次算出することを特徴とする請求項3又は4に記載のレンズ加工装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンズ加工方法及びレンズ加工装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レンズを工具により研削又は研磨することによって、レンズを所望の中心厚に加工するレンズ加工装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。レンズ加工装置は、工具を回転させながら揺動させて、レンズを工具とレンズとの当接面に向かって加圧軸により加圧し、レンズを研削する。レンズは、不織布やOリング等の弾性体を挟んだ状態で、レンズホルダに保持されている。
【0003】
特許文献1の技術では、加圧軸の位置を検出しながらレンズの研削を行い、検出した位置が第1位置になるまでは第1条件で研削を行い、その後、検出した位置が第2位置になるまでは第2条件で研削を行う。第2条件は、第1条件よりも工具の回転数と加圧軸を加圧する圧力とが低いため、レンズ研磨量の計測誤差の影響が低減され、加工するレンズの中心厚の精度を向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第5797986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、レンズの研削中に加圧軸を加圧する圧力を変更すると、レンズとレンズホルダとの間に位置する弾性体の圧縮変形量が変わり、加工するレンズの中心厚の精度がよくないという課題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、加工するレンズの中心厚の精度がよいレンズ加工方法及びレンズ加工装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係るレンズ加工方法は、加工対象であるレンズに工具を当接させて、前記レンズを研削又は研磨するレンズ加工方法であって、前記工具、前記レンズ、又は前記レンズを貼付する貼付皿を弾性体に当接させる当接工程と、前記工具又は前記レンズの少なくともいずれか一方を前記工具と前記レンズとの当接面に向かって加圧する加圧軸の位置と、前記工具、前記レンズ、又は前記貼付皿の少なくともいずれか1つの位置とを加工中に計測する計測工程と、前記計測工程における計測結果に基づいて、加工中の前記レンズの中心厚を算出する算出工程と、前記算出工程において算出した中心厚と目標とする中心厚とが一致したら加工を終了する制御工程と、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の一態様に係るレンズ加工方法は、前記制御工程は、前記算出工程において算出した中心厚と、記憶部に記憶させた複数の目標とする中心厚のうちのいずれか1つとが一致したら、前記工具と前記レンズとを当接させる圧力、前記工具又は前記レンズの回転数、前記工具又は前記レンズが当接する相対的な角度、又は前記工具又は前記レンズの揺動幅のいずれか1つ以上を変化させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の一態様に係るレンズ加工装置は、加工対象であるレンズに工具を当接させて、前記レンズを研削又は研磨するレンズ加工装置であって、前記工具、前記レンズ、又は前記レンズを貼付する貼付皿に当接する弾性体と、前記工具又は前記レンズの少なくともいずれか一方を前記工具と前記レンズとの当接面に向かって加圧する加圧軸の位置と、前記工具、前記レンズ、又は前記貼付皿の少なくともいずれか1つの位置とを加工中に計測する計測部と、前記計測部の計測結果に基づいて、加工中の前記レンズの中心厚を算出する演算部と、前記演算部が算出した中心厚と目標とする中心厚とが一致したら加工を終了する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の一態様に係るレンズ加工装置は、目標とする中心厚を複数記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記演算部が算出した中心厚と、記憶部に記憶させた複数の目標とする中心厚のうちのいずれか1つとが一致したら、前記工具と前記レンズとを当接させる圧力、前記工具又は前記レンズの回転数、前記工具又は前記レンズが当接する相対的な角度、又は前記工具又は前記レンズの揺動幅のいずれか1つ以上を変化させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、加工するレンズの中心厚の精度がよいレンズ加工方法及びレンズ加工装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の実施の形態1に係るレンズ加工装置の構成を示す模式図である。
図2図2は、本発明の実施の形態1に係るレンズ加工方法を説明するフローチャートである。
図3図3は、固定軸回転数の時間変化を表す図である。
図4図4は、加圧軸に加圧する圧力の時間変化を表す図である。
図5図5は、本発明の実施の形態2に係るレンズ加工装置の構成を示す模式図である。
図6図6は、本発明の実施の形態2に係るレンズ加工方法を説明するフローチャートである。
図7図7は、固定軸回転数の時間変化を表す図である。
図8図8は、加圧軸回転数の時間変化を表す図である。
図9図9は、加圧軸に加圧する圧力の時間変化を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、図面を参照して本発明に係るレンズ加工方法及びレンズ加工装置の実施の形態を説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。以下の実施の形態においては、本発明は、レンズ加工方法及びレンズ加工装置一般に適用することができる。
【0014】
また、図面の記載において、同一又は対応する要素には適宜同一の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
【0015】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るレンズ加工装置の構成を示す模式図である。図1に示すように、本実施の形態1に係るレンズ加工装置100は、研削用又は研磨用の工具1と、工具1を保持している工具ホルダ2と、工具ホルダ2に固定されている固定軸(不図示)を回転させて工具1を回転させる固定軸回転駆動部3と、工具ホルダ2に固定されている固定軸を駆動させて工具1を揺動させる固定軸揺動駆動部4と、加工対象であるレンズ5と、レンズ5に当接する弾性体としての不織布6と、レンズ5を保持しているレンズホルダ7と、レンズホルダ7に固定されている加圧軸10と、加圧軸10を保持している上下移動軸8と、上下移動軸8を上下に移動させる上下移動軸上下駆動部9と、加圧軸10を工具1とレンズ5との当接面に向かって加圧する加圧軸加圧駆動部11と、研削液を供給する研削液供給部12と、加圧軸10の位置を検出する第1検出器13と、レンズ5の位置を検出する第2検出器14と、レンズ加工装置100を統括的に制御する制御装置15と、操作入力を受け付ける入力装置16と、を備える。
【0016】
工具1は、金属又は合金の表面にダイヤモンドを電着した電着砥石、又はメタル砥石、レジン砥石等からなる研削用の工具である。工具1は、加工するレンズ5に応じた球面を有する。ただし、工具1は、ウレタンパッド等からなる研磨用の工具であってもよい。
【0017】
固定軸回転駆動部3は、例えばDD(Direct Drive)モータ、スピンドルモータを含み、制御装置15による制御のもと、工具1を回転させる。
【0018】
固定軸揺動駆動部4は、例えばDDモータを含み、制御装置15による制御のもと、工具1を揺動させる。
【0019】
レンズ5は、ガラス、サファイア等の結晶材料、セラミック等からなる。レンズ5は、例えば内視鏡用等の直径5mm以下の極めて小さいレンズに加工されるため、中心厚の精度がよいことが好ましい。
【0020】
不織布6は、レンズホルダ7とレンズ5とが直接当接することにより、レンズ5に傷がつくことを防止する。
【0021】
上下移動軸上下駆動部9は、LM(Linear Motion)ガイド(登録商標)、ステッピングモータ、サーボモータ等の直動モータを含み、上下移動軸8を上下に移動させる。
【0022】
加圧軸10は、レンズホルダ7の内部の空間を真空引きする真空ライン10aを有する。加圧軸10は、真空ライン10aによってレンズホルダ7の内部の空間を真空引きすることにより、不織布6を挟んでレンズ5を保持することができる。
【0023】
加圧軸加圧駆動部11は、制御装置15による制御のもと、不図示のエアシリンダ又はばねを含み、加圧軸10を工具1とレンズ5との当接面に向かって加圧する。
【0024】
研削液供給部12は、エタノールアミン等を含む水溶性工作油を加工面に供給する。ただし、工具1がウレタンパッド等からなる研磨用の工具である場合は、例えば酸化セリウム、酸化ジルコニウムを含む液体研磨剤である研磨液を加工面に供給する。
【0025】
第1検出器13及び第2検出器14は、接触式の変位計である。ただし、第1検出器13及び第2検出器14は、光学式の変位計であってもよい。第1検出器13は、加圧軸10の位置として、例えば加圧軸10の加圧軸加圧駆動部11側の鉛直方向の位置を検出する。第2検出器14は、レンズ5の位置として、例えばレンズ5の研削面の反対側の裏面の鉛直方向の位置を検出する。
【0026】
制御装置15は、記憶部15aと、計測部15bと、演算部15cと、制御部15dと、を備える。
【0027】
記憶部15aは、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等によって実現される。記憶部15aは、制御装置15を動作させて種々の機能を実行させるためのプログラム、該プログラムの実行中に使用される各種情報を記憶する。記憶部15aは、目標とする中心厚を記憶する。
【0028】
計測部15bは、第1検出器13が検出した加圧軸10の位置と、第2検出器14が検出したレンズ5の位置とを加工中に定常的に計測する。計測部15bは、CPU(Central Processing Unit)等の汎用プロセッサによって実現される。
【0029】
演算部15cは、計測部15bの計測結果に基づいて、加工中のレンズ5の中心厚を逐次算出する。演算部15cは、CPU等の汎用プロセッサによって実現される。
【0030】
制御部15dは、CPU等の汎用プロセッサによって実現され、記憶部15aに記憶された各種プログラムを読み込むことにより、入力装置16から入力された信号等に基づいて、制御装置15を構成する各部への指示やデータの転送等を行い、制御装置15全体の動作を統括的に制御する。なお、制御部15dは、計測部15b又は演算部15cと共通のCPUで構成されていてもよい。また、制御部15dは、演算部15cが算出した中心厚と目標とする中心厚とが一致したら加工を終了する。
【0031】
入力装置16は、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、各種スイッチ等の入力デバイスによって実現される。入力装置16は、ユーザの操作に応じた情報や命令の入力を受け付ける。
【0032】
次に、実施の形態1に係るレンズ加工方法を説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係るレンズ加工方法を説明するフローチャートである。図2に示すように、まず、目標とする中心厚Th1を入力装置16に入力して、中心厚Th1を記憶部15aに記憶させる(ステップS1)。
【0033】
続いて、レンズ5を不織布6に当接させる(ステップS2:当接工程)。
【0034】
さらに、レンズ5を不織布6に当接させた状態のまま、真空ライン10aによってレンズホルダ7内を真空引きし、不織布6を挟んでレンズ5をレンズホルダ7に吸着させる(ステップS3)。
【0035】
その後、レンズ加工装置100の自動運転を開始させる(ステップS4)。
【0036】
自動運転が開始すると、制御装置15による制御のもと、上下移動軸上下駆動部9によって上下移動軸8が下降する(ステップS5)。
【0037】
上下移動軸8が下降して、工具1とレンズ5とが当接すると、真空ライン10aによるレンズ5の吸着が停止し、レンズ5がレンズホルダ7から脱離する(ステップS6)。
【0038】
そして、レンズ加工装置100は、レンズ5の研削を開始する。具体的には、レンズ加工装置100は、研削液供給部12から工具1とレンズ5との間に研削液を供給する。さらに、制御装置15による制御のもと、固定軸回転駆動部3によって、固定軸が回転数R1で回転する。同時に、制御装置15による制御のもと、固定軸揺動駆動部4によって、固定軸が揺動する。さらに同時に、制御装置15による制御のもと、加圧軸加圧駆動部11によって、加圧軸10を圧力P1で加圧する(ステップS7)。
【0039】
図3は、固定軸回転数の時間変化を表す図である。図3に示すように、時間t1において固定軸が回転数R1で回転する。図4は、加圧軸に加圧する圧力の時間変化を表す図である。図4に示すように、時間t1において、加圧軸10を圧力P1で加圧する。
【0040】
レンズ5の研削が開始されると、計測部15bは、第1検出器13を用いて加圧軸10の位置と、第2検出器14を用いてレンズ5の位置とを研削中に定常的に計測する(ステップS8:計測工程)。
【0041】
さらに、演算部15cは、計測工程における計測結果に基づいて、研削中のレンズ5の中心厚Thを逐次算出する(ステップS9:算出工程)。
【0042】
そして、制御部15dは、算出工程において算出した中心厚Thと目標とする中心厚Th1とが一致したか否かを判定する(ステップS10)。
【0043】
制御部15dが、算出工程において算出した中心厚Thと目標とする中心厚Th1とが一致しないと判定した場合(ステップS10:No)、ステップS7に戻り、レンズ5の研削が継続される。
【0044】
一方、制御部15dが、算出工程において算出した中心厚Thと目標とする中心厚Th1とが一致すると判定した場合(ステップS10:Yes)、制御部15dは、レンズ5の研削を終了する(制御ステップ)。具体的には、レンズ加工装置100は、研削液供給部12からの研削液の供給を停止する。さらに、制御装置15による制御のもと、固定軸回転駆動部3によって、固定軸の回転を停止する。同時に、制御装置15による制御のもと、固定軸揺動駆動部4によって、固定軸の揺動を停止する。さらに同時に、制御装置15による制御のもと、加圧軸加圧駆動部11によって、加圧軸10の加圧を停止する(ステップS11)。
【0045】
図3に示すように、時間t2において固定軸の回転が停止する。同様に、図4に示すように、時間t2において、加圧軸10の加圧を停止する。
【0046】
研削が終了すると、真空ライン10aによるレンズ5の吸着を開始し、レンズ5がレンズホルダ7に吸着する(ステップS12)。
【0047】
そして、制御装置15による制御のもと、上下移動軸上下駆動部9によって上下移動軸8が上昇する(ステップS13)。
【0048】
上下移動軸8が上昇して、上下移動軸8が初期の位置まで戻ると、レンズ加工装置100の自動運転が終了する(ステップS14)。
【0049】
最後に、真空ライン10aによるレンズ5の吸着を停止し、レンズ5をレンズホルダ7から取り外す(ステップS15)。レンズ5を取り外した後は、別のレンズを取り付けて再度加工を行うことができる。
【0050】
次に、レンズ5の中心厚Thと第1検出器13及び第2検出器14が検出する変位との関係を説明する。まず、第1検出器13が検出する変位h1は、加圧軸10の移動量であるから、レンズ5の中心厚Thの減少量である加工量ΔThと不織布6の圧縮変形量d1との和であり、h1=ΔTh+d1である。第2検出器14が検出する変位h2は、加圧軸10のレンズ5側の先端とレンズ5の裏面との間の距離であるから不織布6の圧縮変形量d1であり、h2=d1である。これらの式から、ΔTh=h1-h2と算出することができる。さらに、加工前のレンズ5の中心厚をTh0とすると、Th=Th0-ΔTh=Th0-(h1-h2)として中心厚Thを求めることができる。
【0051】
このように算出したThは、不織布6の圧縮変形量d1の影響による誤差を含まないから、実施の形態1によれば、加工するレンズ5の中心厚の精度がよいレンズ加工方法を実現することができる。
【0052】
また、実施の形態1によれば、目標とする中心厚Th1を任意に設定することができるから、中心厚の異なるレンズを加工することができる。さらに、レンズホルダ7を別のレンズホルダに交換してもレンズ5を所望の中心厚に加工することができる。同様に、不織布6が摩耗した場合に、不織布6を新品の不織布に交換してもレンズ5を所望の中心厚に加工することができる。
【0053】
さらに、不織布6の圧縮変形量d1は、研削液による湿潤等により、レンズ5の加工中に随時変化するが、実施の形態1によれば、不織布6の圧縮変形量d1による誤差の影響を受けない。
【0054】
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係るレンズ加工装置の構成を示す模式図である。図5に示すように、本実施の形態2に係るレンズ加工装置200は、研削用又は研磨用の工具201と、工具201を保持している工具ホルダ202と、工具ホルダ202に固定されている固定軸(不図示)を回転させて工具201を回転させる固定軸回転駆動部203と、工具ホルダ202に固定されている固定軸を駆動させて工具201を揺動させる固定軸揺動駆動部204と、加工対象である複数のレンズ205と、複数のレンズ5を貼付する貼付皿206と、レンズ205に当接する弾性体としてのOリング207と、レンズ205を保持しているレンズホルダ208と、レンズホルダ208に固定されている加圧軸211と、加圧軸211を保持している上下移動軸209と、上下移動軸を上下に移動させる上下移動軸上下駆動部210と、加圧軸211を工具201とレンズ205との当接面に向かって加圧する加圧軸加圧駆動部212と、加圧軸211を回転させる加圧軸回転駆動部213と、研削液を供給する研削液供給部214と、加圧軸211の位置を検出する第1検出器215と、貼付皿206の位置を検出する第2検出器216と、レンズ加工装置200を統括的に制御する制御装置217と、操作入力を受け付ける入力装置218と、を備える。レンズ加工装置200は、複数のレンズ205を一度に加工することができるレンズ加工装置である。以下において、実施の形態1と同様の構成については、適宜説明を省略する。
【0055】
工具201は、金属又は合金の表面にダイヤモンドを電着した電着砥石、又はメタル砥石、レジン砥石等からなる研削用の工具である。工具201は、加工するレンズ205に応じた球面を有する。ただし、工具201は、ウレタンパッド等からなる研磨用の工具であってもよい。
【0056】
複数のレンズ205は、ガラス、サファイア等の結晶材料、セラミック等からなる。レンズ205は、例えば内視鏡用等の直径5mm以下の極めて小さいレンズに加工されるため、中心厚の精度がよいことが好ましい。
【0057】
貼付皿206には、複数のザグリ加工が施されている。ザグリが形成されている位置には、熱硬化性等のワックスにより、レンズ5が接着されている。その結果、貼付皿206は、複数のレンズ205を保持する。
【0058】
Oリング207は、レンズホルダ208と貼付皿206との間に位置する。Oリング207は、ゴム又はシリコーン等からなる。
【0059】
加圧軸回転駆動部213は、例えばDDモータ、スピンドルモータを含み、制御装置217による制御のもと、加圧軸211を回転させる。
【0060】
第1検出器215及び第2検出器216は、接触式の変位計である。ただし、第1検出器215及び第2検出器216は、光学式の変位計であってもよい。第1検出器215は、加圧軸211の位置として、例えば加圧軸211の加圧軸加圧駆動部212側の鉛直方向の位置を検出する。第2検出器216は、貼付皿206の位置として、例えば貼付皿206のレンズ205を貼付する面の反対側の裏面の鉛直方向の位置を検出する。
【0061】
制御装置217は、記憶部217aと、計測部217bと、演算部217cと、制御部217dと、を備える。
【0062】
記憶部217aは、フラッシュメモリ、RAM、ROM等によって実現される。記憶部217aは、制御装置217を動作させて種々の機能を実行させるためのプログラム、該プログラムの実行中に使用される各種情報を記憶する。記憶部217aは、目標とする複数の中心厚を記憶する。
【0063】
計測部217bは、第1検出器215が検出した加圧軸211の位置と、第2検出器216が検出した貼付皿206の位置とを加工中に定常的に計測する。計測部217bは、CPU等の汎用プロセッサによって実現される。
【0064】
演算部217cは、計測部217bの計測結果に基づいて、加工中のレンズ205の中心厚を逐次算出する。演算部217cは、CPU等の汎用プロセッサによって実現される。
【0065】
制御部217dは、CPU等の汎用プロセッサによって実現され、記憶部217aに記憶された各種プログラムを読み込むことにより、入力装置218から入力された信号等に基づいて、制御装置217を構成する各部への指示やデータの転送等を行い、制御装置217全体の動作を統括的に制御する。なお、制御部217dは、計測部217b又は演算部217cと共通のCPUで構成されていてもよい。また、制御部217dは、演算部217cが算出した中心厚と目標とする中心厚とが一致したら加工を終了する。
【0066】
入力装置218は、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、各種スイッチ等の入力デバイスによって実現される。入力装置218は、ユーザの操作に応じた情報や命令の入力を受け付ける。
【0067】
次に、実施の形態2に係るレンズ加工方法を説明する。図6は、本発明の実施の形態2に係るレンズ加工方法を説明するフローチャートである。図6に示すように、まず、目標とする中心厚Th2、Th3、Th4を入力装置218に入力して、中心厚Th2、Th3、Th4を記憶部217aに記憶させる(ステップS21)。
【0068】
続いて、貼付皿206をOリング207に当接させる(ステップS22:当接工程)。
【0069】
さらに、貼付皿206をOリング207に当接させた状態のまま、真空ライン211aによってレンズホルダ208内を真空引きし、Oリング207を挟んで貼付皿206をレンズホルダ208に吸着させる(ステップS23)。
【0070】
その後、レンズ加工装置200の自動運転を開始させる(ステップS24)。
【0071】
自動運転が開始すると、制御装置217による制御のもと、上下移動軸上下駆動部210によって上下移動軸209が下降する(ステップS25)。
【0072】
上下移動軸209が下降して、工具201とレンズ205とが当接すると、真空ライン211aによる貼付皿206の吸着が停止し、貼付皿206がレンズホルダ208から脱離する(ステップS26)。
【0073】
そして、レンズ加工装置200は、レンズ205の研削条件1で研削を開始する。具体的には、レンズ加工装置200は、研削液供給部214から工具201とレンズ205との間に研削液を供給する。さらに、制御装置217による制御のもと、固定軸回転駆動部203によって、固定軸が回転数R2で回転する。同時に、制御装置217による制御のもと、固定軸揺動駆動部204によって、固定軸が揺動する。さらに同時に、制御装置217による制御のもと、加圧軸回転駆動部213によって、加圧軸211が回転数S2で回転する。さらに同時に、制御装置217による制御のもと、加圧軸加圧駆動部212によって、加圧軸211を圧力P2で加圧する(ステップS27)。
【0074】
図7は、固定軸回転数の時間変化を表す図である。図7に示すように、時間t11において固定軸が回転数R2で回転する。図8は、加圧軸回転数の時間変化を表す図である。図8に示すように、時間t11において加圧軸211が回転数S2で回転する。図9は、加圧軸に加圧する圧力の時間変化を表す図である。図9に示すように、時間t11において、加圧軸211を圧力P2で加圧する。
【0075】
レンズ205の研削が開始されると、計測部217bは、第1検出器215を用いて加圧軸211の位置と、第2検出器216を用いて貼付皿206の位置とを研削中に定常的に計測する(ステップS28:計測工程)。
【0076】
さらに、演算部217cは、計測工程における計測結果に基づいて、研削中のレンズ205の中心厚Thを逐次算出する(ステップS29:算出工程)。
【0077】
そして、制御部217dは、算出工程において算出した中心厚Thと目標とする中心厚Th2とが一致したか否かを判定する(ステップS30)。
【0078】
制御部217dが、算出工程において算出した中心厚Thと目標とする中心厚Th2とが一致しないと判定した場合(ステップS30:No)、ステップS27に戻り、レンズ205の研削が継続される。
【0079】
一方、制御部217dが、算出工程において算出した中心厚Thと目標とする中心厚Th2とが一致すると判定した場合(ステップS30:Yes)、レンズ加工装置200は、レンズ205の研削条件2で研削を開始する。具体的には、レンズ加工装置200は、研削液供給部214から工具201とレンズ205との間に研削液を供給する。さらに、制御装置217による制御のもと、固定軸回転駆動部203によって、固定軸が回転数R3で回転する。同時に、制御装置217による制御のもと、固定軸揺動駆動部204によって、固定軸が揺動する。さらに同時に、制御装置217による制御のもと、加圧軸回転駆動部213によって、加圧軸211が回転数S3で回転する。さらに同時に、制御装置217による制御のもと、加圧軸加圧駆動部212によって、加圧軸211を圧力P3で加圧する(ステップS31)。
【0080】
図7に示すように、時間t12において固定軸が回転数R3で回転する。図8に示すように、時間t12において加圧軸211が回転数S3で回転する。図9に示すように、時間t12において、加圧軸211を圧力P3で加圧する。
【0081】
レンズ205の研削が開始されると、計測部217bは、第1検出器215を用いて加圧軸211の位置と、第2検出器216を用いて貼付皿206の位置とを研削中に定常的に計測する(ステップS32:計測工程)。
【0082】
さらに、演算部217cは、計測工程における計測結果に基づいて、研削中のレンズ205の中心厚Thを逐次算出する(ステップS33:算出工程)。
【0083】
そして、制御部217dは、算出工程において算出した中心厚Thと目標とする中心厚Th3とが一致したか否かを判定する(ステップS34)。
【0084】
制御部217dが、算出工程において算出した中心厚Thと目標とする中心厚Th3とが一致しないと判定した場合(ステップS34:No)、ステップS31に戻り、レンズ205の研削が継続される。
【0085】
一方、制御部217dが、算出工程において算出した中心厚Thと目標とする中心厚Th3とが一致すると判定した場合(ステップS34:Yes)、レンズ加工装置200は、レンズ205の研削条件3で研削を開始する。具体的には、レンズ加工装置200は、研削液供給部214から工具201とレンズ205との間に研削液を供給する。さらに、制御装置217による制御のもと、固定軸回転駆動部203によって、固定軸が回転数R4で回転する。同時に、制御装置217による制御のもと、固定軸揺動駆動部204によって、固定軸が揺動する。さらに同時に、制御装置217による制御のもと、加圧軸回転駆動部213によって、加圧軸211が回転数S4で回転する。さらに同時に、制御装置217による制御のもと、加圧軸加圧駆動部212によって、加圧軸211を圧力P4で加圧する(ステップS35)。
【0086】
図7に示すように、時間t13において固定軸が回転数R4で回転する。図8に示すように、時間t13において加圧軸211が回転数S4で回転する。図9に示すように、時間t13において、加圧軸211を圧力P4で加圧する。
【0087】
レンズ205の研削が開始されると、計測部217bは、第1検出器215を用いて加圧軸211の位置と、第2検出器216を用いて貼付皿206の位置とを研削中に定常的に計測する(ステップS36:計測工程)。
【0088】
さらに、演算部217cは、計測工程における計測結果に基づいて、研削中のレンズ205の中心厚Thを逐次算出する(ステップS37:算出工程)。
【0089】
そして、制御部217dは、算出工程において算出した中心厚Thと目標とする中心厚Th4とが一致したか否かを判定する(ステップS38)。
【0090】
制御部217dが、算出工程において算出した中心厚Thと目標とする中心厚Th4とが一致しないと判定した場合(ステップS38:No)、ステップS35に戻り、レンズ205の研削が継続される。
【0091】
一方、制御部217dが、算出工程において算出した中心厚Thと目標とする中心厚Th4とが一致すると判定した場合(ステップS38:Yes)、制御部217dは、レンズ205の研削を終了する(制御ステップ)。具体的には、レンズ加工装置200は、研削液供給部214からの研削液の供給を停止する。さらに、制御装置217による制御のもと、固定軸回転駆動部203によって、固定軸の回転を停止する。同時に、制御装置217による制御のもと、固定軸揺動駆動部204によって、固定軸の揺動を停止する。さらに同時に、制御装置217による制御のもと、加圧軸回転駆動部213によって、加圧軸の回転を停止する。さらに同時に、制御装置217による制御のもと、加圧軸加圧駆動部212によって、加圧軸211の加圧を停止する(ステップS39)。
【0092】
図7に示すように、時間t14において固定軸の回転が停止する。図8に示すように、時間t14において加圧軸211の回転が停止する。図9に示すように、時間t14において、加圧軸211の加圧を停止する。
【0093】
研削が終了すると、真空ライン211aによる貼付皿206の吸着を開始し、貼付皿206がレンズホルダ208に吸着する(ステップS40)。
【0094】
そして、制御装置217による制御のもと、上下移動軸上下駆動部210によって上下移動軸209が上昇する(ステップS41)。
【0095】
上下移動軸209が上昇して、上下移動軸209が初期の位置まで戻ると、レンズ加工装置200の自動運転が終了する(ステップS42)。
【0096】
最後に、真空ライン211aによる貼付皿206の吸着を停止し、貼付皿206をレンズホルダ208から取り外す(ステップS43)。貼付皿206を取り外した後は、別の貼付皿を取り付けて再度加工を行うことができる。
【0097】
次に、レンズ205の中心厚Thと第1検出器215及び第2検出器216が検出する変位との関係を説明する。まず、第1検出器215が検出する変位h11は、加圧軸211の移動量であるから、レンズ205の中心厚の減少量である加工量ΔThとOリング207の圧縮変形量d2との和であり、h11=ΔTh+d2である。第2検出器216が検出する変位h12は、加圧軸211のレンズ205側の先端と貼付皿206の裏面との間の距離であるからOリング207の圧縮変形量d2であり、h12=d2である。これらの式から、ΔTh=h11-h12と算出することができる。さらに、加工前のレンズ5の中心厚をTh0とすると、Th=Th0-ΔTh=Th0-(h11-h12)として中心厚Thを求めることができる。
【0098】
このように算出したThは、Oリング207の圧縮変形量d2の影響による誤差を含まないから、実施の形態2によれば、加工するレンズ205の中心厚の精度がよいレンズ加工方法を実現することができる。
【0099】
また、実施の形態2によれば、目標とする中心厚Th2、Th3、Th4を任意に設定することができるから、中心厚の異なるレンズを加工することができる。さらに、レンズホルダ208を別のレンズホルダに交換してもレンズ205を所望の中心厚に加工することができる。同様に、Oリング207が摩耗した場合に、Oリング207を新品のOリングに交換してもレンズ205を所望の中心厚に加工することができる。
【0100】
さらに、Oリング207の圧縮変形量d2は、研削液による湿潤等により、レンズ205の加工中に随時変化するが、実施の形態2によれば、Oリング207の圧縮変形量d2による誤差の影響を受けない。
【0101】
また、実施の形態2では、中心厚Th2まで研削条件1で研削し、中心厚Th3まで研削条件2で研削し、中心厚Th4まで研削条件3で研削する。研削条件1及び研削条件3は、研削条件2より固定軸の回転数、加圧軸211の回転数、加圧軸211に加圧する圧力を小さく設定している。その結果、研削開始時(時間t11~t12)の加工負荷を低減するとともに、加工終了時(時間t13~t14)の加工精度をよくしている。このように、制御部217dは、演算部217cが算出した中心厚と目標とする各中心厚とが一致したら工具201とレンズ205とを当接させる圧力、工具201又はレンズ205の回転数、工具201又はレンズ205が当接する相対的な角度、又は工具201又はレンズ205の揺動幅のいずれか1つ以上を変化させてもよい。
【0102】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、以上のように表し、かつ記述した特定の詳細及び代表的な実施の形態に限定されるものではない。従って、添付のクレーム及びその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神又は範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0103】
1、201 工具
2、202 工具ホルダ
3、203 固定軸回転駆動部
4、204 固定軸揺動駆動部
5、205 レンズ
6 不織布
7、208 レンズホルダ
8、209 上下移動軸
9、210 上下移動軸上下駆動部
10、211 加圧軸
10a、211a 真空ライン
11、212 加圧軸加圧駆動部
12、214 研削液供給部
13、215 第1検出器
14、216 第2検出器
15、217 制御装置
15a、217a 記憶部
15b、217b 計測部
15c、217c 演算部
15d、217d 制御部
16、218 入力装置
100、200 レンズ加工装置
206 貼付皿
207 Oリング
213 加圧軸回転駆動部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9