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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-01
(45)【発行日】2022-03-09
(54)【発明の名称】情報提示方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/50 20180101AFI20220302BHJP
   H04L 67/51 20220101ALI20220302BHJP
   H04W 4/021 20180101ALI20220302BHJP
【FI】
H04W4/50
H04L67/51
H04W4/021
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2019529227
(86)(22)【出願日】2017-11-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-01-30
(86)【国際出願番号】 CN2017112615
(87)【国際公開番号】W WO2018099319
(87)【国際公開日】2018-06-07
【審査請求日】2019-07-08
【審判番号】
【審判請求日】2021-05-11
(31)【優先権主張番号】201611078110.5
(32)【優先日】2016-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520015461
【氏名又は名称】アドバンスド ニュー テクノロジーズ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】ユエグアン・ジャン
【合議体】
【審判長】角田 慎治
【審判官】林 毅
【審判官】▲高▼瀬 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0195664(US,A1)
【文献】特開2014-112321(JP,A)
【文献】特開2016-184436(JP,A)
【文献】特表2016-511861(JP,A)
【文献】特表2015-531503(JP,A)
【文献】特開2006-171814(JP,A)
【文献】特開2015-49615(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第1971118(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/50
H04W4/021
H04L67/51
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報提示のための方法であって、
クライアントデバイスによって、前記クライアントデバイスの現在のシナリオ情報をサーバに送信するステップであって、前記クライアントデバイスによって、前記クライアントデバイスの起動時、または指定されたインターフェースがリフレッシュされたときに、前記クライアントデバイスの前記現在のシナリオ情報を前記サーバに送信するステップを備え、前記現在のシナリオ情報が、前記クライアントデバイス上で実行された第1のアプリケーションの使用情報を含む、ステップと、
前記サーバによって返された複数のサービスのサービス情報を取得するステップであって、前記サービス情報が、前記クライアントデバイスのユーザが配置されているシナリオを推測するために、あらかじめ定められたシナリオコンテンツ情報と前記現在のシナリオ情報とを照合して、首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報を決定することによって前記サーバによって取得され、前記サービス情報が、前記首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報に対応し、前記ユーザが利用する可能性があると推測される複数のサービスの情報である、ステップと、
視覚化テンプレートを使用することによって、指定されたインターフェースに前記サービス情報を表示するステップと
を備え、
前記サービス情報が文字列の形式であり、第2のアプリケーションのアクセスエントリ情報または前記第2のアプリケーションのアプリケーションインターフェースを備える、方法。
【請求項2】
前記現在のシナリオ情報が、前記クライアントデバイスが配置されている環境を反映する情報、または前記クライアントデバイスが配置されているデバイス上で実行された動作を反映する情報を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記クライアントデバイスが配置されている前記環境を反映する前記情報が、前記クライアントデバイスが配置されている前記デバイスの全地球測位システム測位情報、または前記クライアントデバイスが配置されている前記デバイスに接続されたワイヤレスフィデリティに関する情報を備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記サービス情報が、前記クライアントデバイスが配置されている前記環境を反映する前記情報をあらかじめ定められた地理的位置情報と照合することによって前記サーバによって取得され、前記サービス情報が首尾よく一致した地理的位置情報に対応する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記視覚化テンプレートを使用することによって、前記指定されたインターフェースに前記サービス情報を表示するステップの前に、
前記クライアントデバイスによって、前記サーバによって返されたテンプレート指示情報を取得するステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記視覚化テンプレートを使用することによって、前記指定されたインターフェースに前記サービス情報を表示するステップが、
テンプレート指示情報によって指示された視覚化テンプレートを使用することによって、前記指定されたインターフェースに前記サービス情報を表示するステップを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記視覚化テンプレートを使用することによって、前記指定されたインターフェースに前記サービス情報を表示するステップが、
前記サービス情報を同じ視覚化テンプレートに追加するステップと、
前記指定されたインターフェースに前記サービス情報を備える視覚化テンプレートを表示するステップと
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記サービス情報が前記第2のアプリケーションの前記アクセスエントリ情報を備えるときに、前記視覚化テンプレートを使用することによって、前記指定されたインターフェースに前記サービス情報を表示する前記ステップの後に、
前記第2のアプリケーションの前記アクセスエントリ情報を備える前記表示された視覚化テンプレートに対して実行された特定の動作の検出に応答して、前記クライアントデバイスによって、前記サービス情報に対応する前記第2のアプリケーションのアプリケーションインターフェースを表示するステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記サービス情報が、前記現在のシナリオ情報と首尾よく一致した前記サーバ上のシナリオコンテンツ情報に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記視覚化テンプレートを使用することによって、前記指定されたインターフェースに前記サービス情報を表示するステップの後に、
前記クライアントデバイスの前記現在のシナリオ情報が前記首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報ともはや首尾よく一致しなくなったという決定に応答して、前記クライアントデバイスによって、前記サービス情報を備える前記表示された視覚化テンプレートを削除または隠すステップをさらに備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記視覚化テンプレートがカードスタイルのテンプレートを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記カードスタイルのテンプレートが、前記複数のサービスのうちの1つに対応する前記サービス情報をそれぞれのサービスカードに追加するように構成される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記視覚化テンプレートが、前記複数のサービスに対応する複数のカードを同時に表示するように構成される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
情報提示のための装置であって、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された複数のモジュールを備える、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、コンピュータソフトウェア技術の分野に関し、具体的には、情報提示方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイルエンドユーザデバイスの普及に伴い、モバイルエンドユーザデバイス上の様々なアプリケーションも爆発的に増加している。ほとんどのアプリケーションは通常、ニュース閲覧、外国語学習、または写真編集などの特定のサービスを1つだけ提供する。
【0003】
既存の技術において、ユーザが特定のサービスを必要とするとき、ユーザは、そのサービスに対応するアプリケーションアイコンを検索するために、モバイルエンドユーザデバイスのデスクトップを閲覧することができる。ユーザがアプリケーションアイコンを見つけることができると、対応するアプリケーションサービスインターフェースを開くために、ユーザはそれをクリックすることができる。
【0004】
しかしながら、デスクトップ上に多くのアプリケーションアイコンがある場合、ユーザは、必要なサービスに対応するアプリケーションアイコンを検索するために、ページをめくったり、アイコンフォルダを開いたり、あいまい検索をしたりなどの、比較的面倒な動作を実行する必要がある可能性があり、デスクトップ上のアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションは、必ずしもユーザによって必要とされるサービスを提供するわけではない。既存の技術において、ユーザがサービスを受けることは不便であることが分かる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願の実装形態は、既存の技術において、ユーザがサービスを受けることはあまり便利ではないという問題を軽減するための情報提示方法および装置を提供する。
【0006】
前述の技術的問題を軽減するために、本出願の実装形態は以下のように実装される。
【0007】
本出願の一実装形態は、クライアントデバイスによって、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報をサーバに送信するステップと、サーバによって返された複数のサービスのサービス情報を取得するステップであって、サービス情報が、現在のシナリオ情報と照合することによってサーバによって取得される、ステップと、視覚化テンプレートを使用することによって、指定されたインターフェースにサービス情報を表示するステップとを含み、サービス情報は、アプリケーションのアクセスエントリ情報および/またはアプリケーションのアプリケーションインターフェースを含む、情報提示方法を提供する。
【0008】
本出願の一実装形態は、サーバによって、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報を取得するステップと、現在のシナリオ情報を照合することによって、複数のサービスのサービス情報を取得するステップと、クライアントデバイスが視覚化テンプレートを使用することによって指定されたインターフェースにサービス情報を表示するように、クライアントデバイスにサービス情報を返すステップとを含み、サービス情報は、アプリケーションのアクセスエントリ情報および/またはアプリケーションのアプリケーションインターフェースを含む、別の情報提示方法を提供する。
【0009】
本出願の一実装形態は、情報提示装置を提供し、本装置はクライアントデバイス上に配置され、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報をサーバに送信するように構成された送信モジュールと、サーバによって返された複数のサービスのサービス情報を取得するように構成された取得モジュールであって、サービス情報が、現在のシナリオ情報と照合することによってサーバによって取得される、取得モジュールと、視覚化テンプレートを使用することによって、指定されたインターフェースにサービス情報を表示するように構成された表示モジュールとを含み、サービス情報は、アプリケーションのアクセスエントリ情報および/またはアプリケーションのアプリケーションインターフェースを含む。
【0010】
本出願の一実装形態は、情報提示装置を提供し、本装置はサーバ上に配置され、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報を取得するように構成された第1の取得モジュールと、現在のシナリオ情報を照合することによって、複数のサービスのサービス情報を取得するように構成された第2の取得モジュールと、クライアントデバイスが視覚化テンプレートを使用することによって指定されたインターフェースにサービス情報を表示するように、サービス情報をクライアントデバイスに返すように構成された返却モジュールとを含み、サービス情報は、アプリケーションのアクセスエントリ情報および/またはアプリケーションのアプリケーションインターフェースを含む。
【0011】
本出願の実装形態において使用される前述の少なくとも1つの技術的解決策は、以下の有益な効果を達成することができる。ユーザが配置されているシナリオは、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報に基づいて推測することができ、ユーザがシナリオにおいて必要とする可能性がある複数のサービスのサービス情報が取得され、視覚化テンプレートを使用することによってサービス情報がユーザに表示され、したがってユーザは表示されたサービス情報に基づいて対応するサービスを取得する。サービス情報は、アプリケーションのアクセスエントリ情報および/またはアプリケーションのアプリケーションインターフェースを含む。したがって、ユーザがサービスを受けることがより便利であり、既存の技術におけるいくつかまたはすべての問題を軽減することができる。
【0012】
本出願の実装形態または既存の技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下では、実装形態または既存の技術を説明するための添付の図面について簡単に説明する。明らかに、以下の説明における添付の図面は本出願のいくつかの実装形態を示し、当業者は、創造的な努力なしに、依然としてこれらの添付の図面から他の図面を導出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本出願の一実装形態による情報提示方法を示す概略流れ図である。
図2】本出願の一実装形態による、図1に対応する別の情報提示方法を示す概略流れ図である。
図3】本出願の一実装形態による、実際のアプリケーションシナリオにおける前述の情報提示方法の特定の実装形態の解決策を示す概略原理図である。
図4】本出願の一実装形態による、図3に示されたシナリオにおいてクライアントデバイスに表示されたカードを示す概略図である。
図5】本出願の一実装形態による、図3に示されたシナリオにおいてクライアントデバイスに表示された別のカードを示す概略図である。
図6】本出願の一実装形態による、図1に対応する情報提示装置を示す概略構成図である。
図7】本出願の一実装形態による、図2に対応する情報提示装置を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本出願の実装形態は、情報提示方法および装置を提供する。
【0015】
当業者が本出願における技術的解決策をよりよく理解することを可能にするために、以下は、本出願の実装形態における添付の図面を参照して本出願の実装形態における技術的解決策を明確かつ包括的に説明する。明らかに、記載された実装形態は、本出願の実装形態のほんの一部にすぎず、すべてではない。創造的な努力なしに本出願の実装形態に基づいて当業者によって得られる他のすべての実装形態は、本出願の保護範囲内に入るものとする。
【0016】
本出願の中核となる考えは以下の通りである。ユーザが現在配置されているシナリオは、ユーザのクライアントデバイスの現在のシナリオ情報に基づいて推測され、シナリオに適用可能な複数のサービスのサービス情報(ユーザがシナリオにおいてこれらのサービスを必要とする可能性がある)が取得され、カードなどの視覚化テンプレートを使用することによってサービス情報がクライアントデバイス上でユーザに柔軟に表示され、したがってユーザはサービス情報を使用することによって対応するサービスを取得し、それはユーザがサービスを受けるために便利である。
【0017】
以下に、本出願の解決策を詳細に説明する。
【0018】
特定の実装形態中、本出願の解決策は、クライアントデバイスおよびサーバ上のアクションに関連することができる。「サーバ」とは、クライアントデバイスのピアエンドに配置され、クライアントデバイスにサービスを提供できるソフトウェアとハードウェアの総称であり、ソフトウェアとハードウェアは必ずしも同じデバイスまたは同じシステムに配置されているわけではない点に留意されたい。
【0019】
図1は、本出願の一実装形態による情報提示方法を示す概略流れ図である。ソフトウェアの観点からは、手順の実行主体はクライアントデバイスである。デバイスの観点からは、手順の実行主体は、クライアントデバイスを含むことができるモバイル電話、タブレットコンピュータ、スマートウォッチ、車両、パーソナルコンピュータ、大型および中型コンピュータ、コンピュータクラスタなどのデバイスを含むことができるが、これらに限定されない。一例としてモバイル電話を使用することによって、クライアントデバイスはモバイル電話上の特定のアプリケーションとすることができる。
【0020】
図1の手順は以下のステップを含むことができる。
【0021】
S101。クライアントデバイスは、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報をサーバに送信する。
【0022】
本出願のこの実装形態において、現在のシナリオ情報は、クライアントデバイスが現在配置されているシナリオを直接的または間接的に反映することができる。
【0023】
具体的には、現在のシナリオ情報は、たとえば、クライアントデバイスが配置されている場所の地理的位置情報、天気情報、および人間活動情報など、クライアントデバイスが配置されている環境を反映する情報とすることができる。あるいは、現在のシナリオ情報は、クライアントデバイスが配置されているデバイス上で実行された動作を反映する情報、たとえば、クライアントデバイス上またはクライアントデバイスが配置されているデバイス上の別のアプリケーションの使用情報および設定情報とすることができる。現在のシナリオ情報は、クライアントデバイスが配置されているデバイス上の任意のプログラムからクライアントデバイスによって取得することができ、またはネットワークから取得することができる。
【0024】
本出願のこの実装形態において、現在のシナリオ情報をサービス情報取得要求に含め、次いでサーバに送信することができる。
【0025】
S102。サーバによって返された複数のサービスのサービス情報を取得し、サービス情報は、現在のシナリオ情報と照合することによってサーバによって取得され、サービス情報は、アプリケーションのアクセスエントリ情報および/またはアプリケーションのアプリケーションインターフェースを含む。
【0026】
本出願のこの実装形態において、クライアントデバイスによって送信された現在のシナリオ情報を受信した後、サーバは、クライアントデバイスのユーザが配置されているシナリオを推測するために、現在のシナリオ情報をあらかじめ定められたシナリオコンテンツ情報と照合することと、シナリオに適用可能な複数のサービスのサービス情報を取得することと、サービス情報をクライアントデバイスに返すこととを行うことができる。
【0027】
現在のシナリオ情報と現在のシナリオ情報との間で照合されたシナリオコンテンツ情報は、同じタイプを有するかまたは関連している。そうでなければ、照合結果は無意味である。たとえば、現在のシナリオ情報が地理的位置情報である場合、現在のシナリオ情報と照合されるシナリオコンテンツ情報はまた、地理的位置情報(または、地理的位置情報に関連する識別情報、たとえば、地理的位置を反映することができる食品情報および人間活動情報)であり得る。現在のシナリオ情報に対応する地理的位置とシナリオコンテンツ情報に対応する地理的位置との間の偏差が所定のしきい値を超えない場合、2つの情報は首尾よく一致したと見なすことができる。
【0028】
本出願のこの実装形態において、シナリオコンテンツ情報を照合することなしに、サービス情報を直接照合することによって、サービス情報を取得することができる。以下の実装形態は、依然として、主に、クライアントデバイスのシナリオ情報をサーバのシナリオコンテンツ情報と照合することによってサービス情報が取得されるという考えを使用することによって説明される。
【0029】
本出願のこの実装形態において、「複数のサービス」のサービス情報が返される必要がある。これは、実際には、たとえユーザが配置されているシナリオが推測されたとしても、確実にそのユーザが特定のサービスを使用する必要があると正確に決定することは困難であるためであり、ユーザが利用する可能性があるサービス(複数のサービスを含む)のみを推測することができる。したがって、1つのサービスのみのサービス情報を返すよりも、複数のサービスのサービス情報を返すことがユーザのニーズを満たす可能性が高い。さらに、ユーザのニーズを満たすための複数のサービスの各々のサービス情報の必要性を減らすことができ、これは本出願における解決策のフォールトトレランスの改善につながる。
【0030】
本出願では、サービスの具体的な量は限定されない。過度に大量のサービスは、クライアントデバイスに負担をかける可能性があり、ユーザ選択には役立たない。したがって、実情に基づいて適切なサービスの量を決定することができる。したがって、サービスの量を減らすことを助けるために、複数のサービスは異なるサービスであることがよりよい(同じかまたは類似する2つのサービスのうちの1つのみが通常ユーザによって使用されるため)。
【0031】
本出願のこの実装形態において、サーバは、具体的には複数の方法でサービス情報を返すことができ、いくつかの方法が例として挙げられる。
【0032】
第1の方法では、サーバは複数のサービスのサービス情報を返すだけであり、クライアントデバイスがサービス情報を表示する方法を妨げない。
【0033】
第2の方法では、サーバはサービス情報と視覚化テンプレートとを統合し、統合された情報をクライアントデバイスに返し、クライアントデバイスは受信した情報を表示するだけでよい。
【0034】
第3の方法では、サーバはサービス情報とテンプレート指示情報とを一緒に、または別々にクライアントデバイスに返し、クライアントデバイスはテンプレート指示情報によって示された視覚化テンプレートを使用することによってサービス情報を表示する。
【0035】
本出願のこの実装形態において、現在のシナリオ情報と首尾よく一致することができるシナリオ情報がサーバ上にない場合、サーバはサービス情報を返さないか、または何らかのデフォルトサービス情報を返す可能性があり、対応するプロンプト情報をクライアントデバイスに返すことができる。
【0036】
本出願のこの実装形態において、サービス情報は、アプリケーションのアクセスエントリ情報(たとえば、サービスに対応するアプリケーションインターフェースまたはアプリケーション開始ショートカットのハイパーリンク)、および/またはアプリケーションのアプリケーションインターフェースであり得る。アプリケーションは、独立した第三者アプリケーションでもよく、クライアントデバイスに統合された少なくとも一部の組込みアプリケーションでもよい。確かに、これに基づいて、サービス情報は、広告または指示情報などの何らかの他の情報をさらに含むことができる。サービス情報に対応するアプリケーションは、サービス情報に対応するサービスを提供することができる。
【0037】
S103。視覚化テンプレートを使用することによって、指定されたインターフェースにサービス情報を表示する。
【0038】
本出願のこの実装形態において、視覚化テンプレートは、具体的には複数のスタイル、たとえば、カードスタイルのテンプレート、およびアイコンスタイルのテンプレートであり得る。特定のスタイルは異なっていてもよく、特定のスタイルは、これらに限定されないが、サイズ、形状、色、テクスチャ、影、パターンなどを含む。
【0039】
本出願のこの実装形態において、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報は、上述のように異なる時間に異なる可能性がある。したがって、図1の手順は通常複数回実行される。たとえば、クライアントデバイスのユーザが配置されているシナリオはある期間中に何度も変化するので、この手順も何度も実行される可能性がある。
【0040】
図1の方法によれば、ユーザが配置されているシナリオは、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報に基づいて推測することができ、ユーザがシナリオにおいて必要とする可能性がある複数のサービスのサービス情報が取得され、視覚化テンプレートを使用することによってサービス情報がユーザに表示され、したがってユーザは表示されたサービス情報に基づいて対応するサービスを取得する。サービス情報は、アプリケーションのアクセスエントリ情報および/またはアプリケーションのアプリケーションインターフェースを含む。したがって、ユーザがサービスを受けることがより便利であり、既存の技術におけるいくつかまたはすべての問題を軽減することができる。
【0041】
図1の方法に基づいて、本出願のこの実装形態は、本方法のいくつかの特定の実装形態解決策および拡張解決策をさらに提供し、それは以下に説明される。
【0042】
本出願のこの実装形態において、ステップS101においてクライアントデバイスがクライアントデバイスの現在のシナリオ情報をサーバに送信することは、具体的には、以下を含むことができる。クライアントデバイスは、クライアントデバイスの起動時、または指定されたインターフェースがリフレッシュされたときに、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報をサーバに送信する。あるいは、クライアントデバイスは、現在のシナリオ情報が変化したことを検出したときに、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報をサーバに送信することができ、あるいは、クライアントデバイスは、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報を定期的にサーバなどに送信する。
【0043】
指定されたインターフェースは、サービス情報を表示するためにクライアントデバイスによって後で使用されるインターフェースとすることができる。
【0044】
本出願のこの実装形態において、現在のシナリオ情報は、上述のように、クライアントデバイスが配置されている環境を反映する情報を含むことができる。実際には、地理的位置情報は環境を反映する重要な情報であり、容易に取得される。コストを考慮すると、地理的位置情報は、本出願の解決策のうちの特定の実装形態解決策において使用することができる。
【0045】
この場合、クライアントデバイスが配置されている環境を反映する情報は、具体的には、クライアントデバイスが配置されているデバイスの全地球測位システム(GPS)測位情報、および/またはクライアントデバイスが配置されているデバイスに接続されているワイヤレスフィデリティ(WiFi)に関する情報とすることができる。クライアントデバイスの地理的位置情報は、(たとえば、位置サービスを使用することによって情報を解析することによって)情報に基づいて直接的または間接的に取得することができる。この場合、サービス情報は、クライアントデバイスが配置されている環境を反映する情報をあらかじめ定められた地理的位置情報と照合することによってサーバによって取得され、サービス情報は、首尾よく一致した地理的位置情報に対応する。
【0046】
さらに、地理的位置情報に対応する複数のサービスのサービス情報は、具体的には、地理的位置においてユーザによって使用されるサービスに適用可能なサービス情報であり得る。それに対応して、その地理的位置にいるとき、ユーザはサービスを使用する必要がある可能性がある。
【0047】
たとえば、A国のユーザがB国に旅行する場合、その国にいる場合、そのユーザは、B国にいる間、通貨交換レート変換サービス、B国における交通情報サービスなどを必要とする可能性がある。
【0048】
地理的位置情報に加えて、環境を反映することができる他の情報、たとえば天気情報も、現在のシナリオ情報として使用することができる。クライアントデバイスから取得した天気情報が雪であると仮定すると、首尾よく一致したシナリオ情報も雪情報であり得、雪情報に対応するサービスは交通情報サービスであってもよく(雪は交通渋滞を引き起こしやすく、したがって、ユーザは、交通情報サービスを必要とする可能性がある)、雪の日の施設案内サービス(たとえば、自動車のタイヤチェーンの取り付け場所を案内するサービス、または除雪車を呼ぶサービスなど)であってもよい。
【0049】
本出願のこの実装形態において、上述のように、現在のシナリオ情報はまた、クライアントデバイスが配置されているデバイス上で行われた動作を反映する情報、たとえば、クライアントデバイス上またはクライアントデバイスが配置されているデバイス上の別のアプリケーションの使用情報および設定情報を含むことができる。
【0050】
一例として使用情報を使用することによって、使用情報は、ユーザがクライアントデバイスが配置されているデバイス上で動作を実行し、ユーザがデバイス上で特定のアプリケーションを起動し、特定のアプリケーションを使用することによってサービス対話を実行するために通常生成される。ユーザが配置されているシナリオはまた、使用情報に基づいて推測することができる。
【0051】
たとえば、現在のシナリオ情報が、具体的には、ユーザが電車のチケット予約サービスを使用するという情報である場合、情報と首尾よく一致したシナリオ情報に対応するサーバ上の複数のサービスのサービス情報は、ユーザが電車のチケットを予約した目的地のホテルサービス情報、人気のある場所のサービス情報などであり得る。これは、ユーザが、電車のチケットを予約した後、目的地のホテルの予約、目的地の景勝地の照会などを続ける必要がある可能性があるためである。
【0052】
本出願のこの実装形態において、サーバによって返される複数のサービスのサービス情報は、あらかじめ定められた各サービスプロバイダから取得することができ、あらかじめ定められたサービスプロバイダは、サーバのサービスプロバイダであってもよく、第三者サービスプロバイダ(たとえば、外部アプリケーションのサービスプロバイダ)であってもよい。
【0053】
サービスプロバイダは、サービス情報を提供しながら、対応するシナリオコンテンツ情報をさらに積極的に提供することができる。この場合、サービス情報とシナリオコンテンツ情報との対応関係は、実際にはサービスプロバイダによって決定される。確かに、対応関係はサーバによっても決定され得る。この場合、サーバは、各サービスプロバイダによって提供されるサービス情報に基づいて対応するシナリオコンテンツ情報を決定することができる。
【0054】
実際には、サービスプロバイダによって提供されるサービス情報、および/またはシナリオコンテンツ情報、ならびに/あるいは2つの情報間の対応関係は必ずしも信頼できるものではない。そのような不確実性がユーザに悪い経験を引き起こさないようにするために、サービスプロバイダによって提供される情報は、サーバ上で事前に機械的または手動で監査され、監査が成功した後にのみ後続の手順において使用することができる。
【0055】
たとえば、以下の機械的または手動の決定結果に基づいて、サービス情報と首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報との対応関係が決定される。サービス情報に対応するサービスは、首尾よく一致したシナリオ情報に対応するシナリオに適用可能である。決定結果は、前述の監査を通じて取得されたものでもよく、サービスプロバイダによって提供された対応関係を使用することによって直接取得されたものでもよい。「~に適用可能」という用語は通常、ビッグデータまたは経験に基づいて、多くのユーザのサービス使用習慣を分析することによって説明される。本出願において、これは限定されない。
【0056】
本出願のこの実装形態において、サーバは、上述のように、テンプレート指示情報をクライアントデバイスにさらに返すことができる。この場合、ステップS103における視覚化テンプレートを使用することによって、指定されたインターフェースにサービス情報を表示するステップの前に、この手順は、クライアントデバイスによって、サーバによって返されたテンプレート指示情報を取得するステップをさらに含むことができる。
【0057】
それに対応して、視覚化テンプレートを使用することによって、指定されたインターフェースにサービス情報を表示するステップは、具体的には、テンプレート指示情報によって指示された視覚化テンプレートを使用することによって、指定されたインターフェースにサービス情報を表示するステップを含むことができる。
【0058】
サーバがテンプレート指示情報とともにサービス情報を返す例が使用される。サーバは、サービス情報とテンプレート指示情報とを文字列JSONまたは文字列XMLの形式で表現し、次いで、その文字列をクライアントデバイスに返すことができる。文字列は、複数のあらかじめ定められたフィールドと、サービス情報に基づいて決定されたフィールド値とを含み、文字列は、サービス情報と、サービス情報を表示するために使用されるべき視覚化テンプレートとを反映する。
【0059】
本出願のこの実装形態において、クライアントデバイスは、サーバによって返されたすべてのサービス情報を同じ視覚化テンプレートに表示用に追加してもよく、すべてのサービス情報の各々を別々に表示用に1つの視覚化テンプレートに追加することもできる。
【0060】
例としてカードスタイルの視覚化テンプレートを使用することによって、前者の場合、サーバによって返されたすべてのサービス情報を表示用に同じ「カード」に追加し、後者の場合、各サービスのサービス情報を表示用に1つの「カード」に追加することができ、カードは特定のレイアウトを使用することによって同時に表示される。前者の表示モードには次の利点がある。統一された管理と表示を容易にするために、各カードは1つのシナリオに対応する。後者の表示モードには次の利点がある。クライアントデバイスが配置されているシナリオが変化するとき、カード単位で1つまたは複数のサービス情報を独立して処理すること(たとえば、特定のカードを修正するか、特定のカードを削除するだけ)が便利であり、これによって表示パターン全体への影響を少なくし、さらにクライアントデバイスの処理負担を軽減することができる。
【0061】
カードスタイルの視覚化テンプレートに加えて、アイコンスタイルの視覚化テンプレート、3次元グラフスタイルの視覚化テンプレートなども、本出願の解決策に適用可能である。簡潔にするために、詳細はここでは省略する。
【0062】
本出願のこの実装形態において、表示されたサービス情報に基づいてサービスを取得するためにユーザによって使用される方法は、サービス情報の特定の形式によって変わる。
【0063】
サービス情報がアプリケーションのアクセスエントリ情報を含む場合、ユーザは、対応するサービスを取得するために、アクセス動作をさらに実行する必要がある。具体的には、視覚化テンプレートを使用することによって、指定されたインターフェースにサービス情報を表示するステップの後に、この手順は、アプリケーションのアクセスエントリ情報を含む表示された視覚化テンプレートに対して実行された特定の動作を検出したときに、クライアントデバイスによって、サービス情報に対応するアプリケーションのアプリケーションインターフェースを表示するステップ、または、別のクライアントがサービス情報に対応するアプリケーションのアプリケーションインターフェースを表示するように、別のクライアントを呼び出すステップをさらに含むことができる。さらに、ユーザはサービスインターフェースを使用することによってサービスを受けることができる。
【0064】
特定の動作は、アクセスエントリ情報によって表示された領域に対して実行されるクリック動作、プレス動作などであり得る。
【0065】
本出願のこの実装形態において、クライアントデバイスが配置されているというシナリオは、上記のように変化する可能性がある。したがって、クライアントデバイスに表示された視覚化テンプレートに含まれるサービス情報は変更されないままであるべきではない。サービス情報は、少なくとも次の2つの方法で変更することができる。
【0066】
第1の方法では、クライアントデバイスに表示されているサービス情報の少なくとも一部が、図1の手順を実行することによって置き換えられ更新される。
【0067】
第2の方法では、クライアントデバイスおよび/またはサーバは、クライアントデバイスの変更された現在のシナリオ情報を検出し、変更された現在のシナリオ情報が以前に首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報と首尾よく一致できないと決定した場合、クライアントデバイスおよび/またはサーバは、サービス情報を含む現在表示されている視覚化テンプレートの少なくとも一部を削除または非表示にすることができる。
【0068】
一例としてカードスタイルの視覚化テンプレートを使用することによって、ユーザの観点から、クライアントデバイスは、ユーザが配置されているシナリオが変更した後に、新しいカードを表示し(サーバが新しいカードをプッシュする)、前のカードを削除または非表示にする(サーバが前のカードを回収する)。この場合、ユーザは、シナリオが変化するにつれて現在のシナリオに適用可能な複数のサービスを便利に取得することができ、それはユーザにシナリオイマージョンサービスの経験をもたらす。ユーザにとっての「シナリオイマージョン」は、通常、ユーザが現在配置されているシナリオ、ユーザが必要とする可能性があるサービス、およびこれらのサービスのサービス情報が時間内に正確にユーザに提供されるシナリオをユーザのクライアントデバイスが知っていることを意味する。
【0069】
図1の手順は、クライアントデバイスの観点から主に説明されている。本出願の一実装形態は、サーバの観点から説明された手順をさらに提供し、その手順は図1の手順に対応し、それは図2に示されている。
【0070】
図2は、本出願の一実装形態による、図1に対応する別の情報提示方法を示す概略流れ図である。ソフトウェアの観点から、手順の実行主体はサーバである。デバイスの観点からは、手順の実行主体は、サーバを含むことができるモバイル電話、タブレットコンピュータ、スマートウォッチ、車両、パーソナルコンピュータ、大型および中型コンピュータ、コンピュータクラスタなどのデバイス(この場合、通常はサーバとして使用される)を含むことができるが、これらに限定されない。
【0071】
図2の手順は以下のステップを含むことができる。
【0072】
S201。サーバは、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報を取得する。
【0073】
S202。現在のシナリオ情報を照合することによって複数のサービスのサービス情報を取得し、サービス情報は、アプリケーションのアクセスエントリ情報および/またはアプリケーションのアプリケーションインターフェースを含む。
【0074】
S203。クライアントデバイスが視覚化テンプレートを使用することによって指定されたインターフェースにサービス情報を表示するように、サービス情報をクライアントデバイスに返す。
【0075】
図2の方法によれば、ユーザが配置されているシナリオは、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報に基づいて推測することができ、ユーザがシナリオにおいて必要とする可能性がある複数のサービスのサービス情報が取得され、視覚化テンプレートを使用することによってサービス情報がユーザに表示され、したがってユーザは表示されたサービス情報に基づいて対応するサービスを取得する。サービス情報は、アプリケーションのアクセスエントリ情報および/またはアプリケーションのアプリケーションインターフェースを含む。したがって、ユーザがサービスを受けることがより便利であり、既存の技術におけるいくつかまたはすべての問題を軽減することができる。
【0076】
本出願の解決策におけるサーバのいくつかのアクションは上記で詳細に説明されているので、ここでは補足説明が主に提供され、繰り返される内容は省略または単に説明される。
【0077】
本出願のこの実装形態において、ステップS202における現在のシナリオ情報を照合することによって、複数のサービスのサービス情報を取得するステップは、具体的には、首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報を決定するために現在のシナリオ情報をあらかじめ定められたシナリオコンテンツ情報と照合するステップと、首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報に対応する複数のサービスのサービス情報を取得するステップとを含むことができる。
【0078】
本出願のこの実装形態において、ステップS202における現在のシナリオ情報を照合することによって、複数のサービスのサービス情報を取得するステップの前に、この手順は、あらかじめ定められたインターフェースを使用することによって、あらかじめ定められた各サービスプロバイダによって送信される、サービスプロバイダによって提供され得るサービスのサービス情報およびサービス情報に対応する地理的位置情報を取得するステップをさらに含むことができ、取得された地理的位置情報はサービス情報に対応するシナリオコンテンツ情報として使用される。この場合、クライアントデバイスから取得された現在のシナリオ情報は地理的位置情報であり得る。
【0079】
本出願のこの実装形態において、図2の手順は、クライアントデバイスがテンプレート指示情報によって示された視覚化テンプレートを使用することによって指定されたインターフェースにサービス情報を表示するように、サーバによって、テンプレート指示情報をクライアントデバイスに返すステップをさらに含むことができる。
【0080】
本出願のこの実装形態において、サーバの各シナリオ情報は、サービスの複数のサービス情報に対応する可能性があり、複数のサービスプロバイダによって提供され得る同一のサービスが複数のサービス情報に対応する可能性がある。実際には、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報と一致するシナリオ情報に対応するすべてのサービス情報をクライアントデバイスに返すことは非現実的である。これは、多くの冗長サービスがあり、その結果、クライアントデバイスとサーバの処理負担が非常に大きいためである。対応する対策もまた、この問題に対する本出願の解決策において提供されており、それは以下に説明される。
【0081】
具体的には、ステップS202における首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報に対応する複数のサービスのサービス情報を取得するステップは、具体的には、首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報に対応するすべてのサービスのうちの少なくともいくつかのサービス情報を取得するステップと、繰り返されない複数のサービスのサービス情報を取得するために、あらかじめ定められた統合規則および/またはフィルタリング規則に基づいて、首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報に対応する少なくともいくつかのサービスのサービス情報に対して統合および/またはフィルタリングを実行するステップとを含むことができる。
【0082】
重複排除は、前述の統合および/またはフィルタリングを通じて達成することができる目的の1つにすぎず、さらに多くの目的を達成することができる点に留意されたい。
【0083】
たとえば、前述の統合および/またはフィルタリングを通じて、繰り返されない複数のサービスのサービス情報を含む視覚化テンプレートを取得することができ、または、繰り返されない複数のサービスのサービス情報およびテンプレート指示情報(文字列JSON、文字列XMLなどの形式で表現可能)を取得することができる。これに対応して、ステップS203におけるクライアントデバイスにサービス情報を返すステップは、具体的には、繰り返されない複数のサービスのサービス情報を含む視覚化テンプレートをクライアントデバイスに返すステップ、または、繰り返されない複数のサービスのサービス情報およびテンプレート指示情報をクライアントデバイスに返すステップを含むことができる。
【0084】
別の例では、より高い優先度を有するサービス情報は、特定のサービス情報優先度ポリシーに基づいて選択することができ、次いで、返されることが好ましい。
【0085】
本出願のこの実装形態において、ステップS203においてサービス情報をクライアントデバイスに返すステップの後、この手順は、サーバによって、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報を検出するステップと、検出された現在のシナリオ情報が、首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報と首尾よく一致できないと決定した場合(ユーザが前のシナリオを離れたと見なすことができる)、クライアントデバイスが、首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報に対応するサービス情報を含む表示された視覚化テンプレートを削除または非表示にするように、対応する指示情報をクライアントデバイスに送信するステップとをさらに含むことができる。検出関連のアクションは、図2の手順を再び実行することによって実装することもでき、あるいは、図2の手順以外の論理的手順を使用することによって実装することもできる。
【0086】
指示情報は、サーバによって再び返されるサービス情報とすることもでき、サービス情報を含まないが、単にサービス情報を削除または非表示にするようにクライアントデバイスに命令する情報とすることもできる。
【0087】
本出願の実装形態において提供される情報提示方法は、クライアントデバイスの観点からおよびサーバの観点から別々に上述された。理解を容易にするために、本出願の一実装形態は、本出願の一実装形態に従って、実際のアプリケーションシナリオにおける前述の情報提示方法の特定の実装形態解決策を示す概略原理図をさらに提供し、それは図3に示される。
【0088】
実際のアプリケーションシナリオでは、クライアントデバイスはモバイル電話にある。クライアントデバイスは、ユーザがクライアントデバイスを起動するたびに、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報(GPS測位情報および/またはWi-Fi情報と仮定される)を搬送するサービス情報取得要求をサーバ側のシナリオコンテンツシステムに送信する。
【0089】
サーバ側の監査システムは、あらかじめ定められた複数のサービスプロバイダ(外部サービスプロバイダ、外部業者等と仮定される)から、サービスのサービス情報と、対応するシナリオコンテンツ情報(地理的位置情報と仮定される)をあらかじめ取得し、機械的または手動で情報を監査し、監査された情報を記憶のためにシナリオコンテンツシステムに送信する。
【0090】
サービス情報取得要求を受信した後、シナリオコンテンツシステムは、対応する地理的ロケーション情報を取得するために、位置サービスを使用することによって、要求において搬送されたGPS測位情報および/またはWi-Fi情報を解析し、地理的位置情報を記憶されたシナリオコンテンツ情報と照合し、照合されたシナリオコンテンツ情報に対応するサービス情報の少なくとも一部をサーバ側の統合システムに送信する。
【0091】
統合システムは、テンプレート指示情報と複数のサービスのサービス情報とを含む文字列JSON(表示されるべき「カード」に相当する)を生成するためにサービス情報を統合し、文字列JSONをクライアントデバイスに返す。
【0092】
クライアントデバイスは、受信した文字列JSONに基づいて、対応するカードを指定されたインターフェースに表示する
【0093】
さらに、本出願の実装形態は、図3に示すシナリオにおいてクライアントデバイスに表示された2枚のカードを示す概略図をさらに提供し、それらは図4および図5に示されている。
【0094】
図4は、本出願の一実装形態による、図3に示されたシナリオにおいてクライアントデバイスに表示されたカードを示す概略図である。カードは、クライアントデバイスによってサーバに送信され、クライアントデバイスが配置されている環境を反映することができる情報、たとえばGPS測位情報および/またはWifi情報に基づいて取得され得る。
【0095】
ある中国人ユーザが出張で韓国に行き、そのユーザが韓国にいるときにモバイル電話上の前述のクライアントを初めてオンにしたときに、クライアントデバイスがサーバと対話することによってカードを表示すると仮定する。カードは図4に示すことができる。カードは、ユーザが韓国で使用する必要がある可能性がある7つのサービスのサービス情報、すなわち「Uber」(複数の国において使用可能なタクシーを呼ぶアプリケーションに対応する)、「Airbnb」(複数の国においてホテルを予約するために使用可能なホテル予約アプリケーションに対応する)、「海外データプラン」(あるモバイル電気通信会社によって提供される国際データプランサービスに対応する)、「税金還付」(韓国における税金還付情報サービスに対応する)、「為替レート変換」(少なくとも人民元と韓国ウォンとの間の為替レートサービスに対応する)、「ディスカウントストア」(少なくとも韓国におけるショッピングサービスに対応する)、および「直接支払い」(少なくとも国際的な電子支払いサービスに対応する)を含むことが分かる。
【0096】
サービス情報「為替レート変換」はアプリケーションのアプリケーションインターフェースであり、ユーザはカードから現在の為替レートが「100韓国ウォンで0.6人民元」であることを直接見ることができる。他のサービス情報は、アプリケーションのアクセスエントリ情報であり得る。ユーザは、サービス情報をクリックすることによって対応するアプリケーションインターフェースを開き、次いで対応するサービスを取得することができる。
【0097】
ユーザが韓国を去った後、クライアントデバイスは図4のカードを削除し、次いで、シナリオに適した別のカードを表示することができる。
【0098】
図5は、本出願の一実装形態による、図3に示されたシナリオにおいてクライアントデバイスに表示された別のカードを示す概略図である。カードは、クライアントデバイスからサーバに送信され、クライアントデバイスが配置されているデバイスに対して実行された動作を反映する情報、たとえばアプリケーション利用情報に基づいて取得することができる。
【0099】
アプリケーション使用情報は、ユーザが初めてクライアントデバイスをオンにしたときに、クライアントデバイスが配置されているデバイス上でネットワークチケットアプリケーションを使用することによって、ユーザが特定のコンサートのチケットを購入したばかりであることを反映し、クライアントデバイスはサーバと対話することによってカードを表示すると仮定する。カードは図5に示すことができる。カードは、コンサートのチケットを購入した後にユーザが使用する必要がある可能性がある6つのサービスのサービス情報、すなわち「ライブTVアプリケーション」(ユーザはコンサートを放送する可能性がある)、「ギフトショッピングアプリケーション」(ユーザはコンサートの歌手、または同伴する友人への贈り物を購入する可能性がある)、「小道具ショッピングアプリケーション」(ユーザはコンサートの歌手に声援を送るために使用した小道具を購入する可能性がある)、「目覚まし時計アプリケーション」(ユーザはコンサートの前のある重要な時間に目覚まし時計を設定する可能性がある)、「歌詞アプリケーション」(ユーザはコンサートで一緒に歌うときに歌詞を検索する必要がある可能性がある)、および「写真アプリケーション」(ユーザはコンサートで写真を撮る必要がある可能性がある)を含むことが分かる。
【0100】
コンサートが終了した後、クライアントデバイスは図5のカードを削除することができ、次いで、シナリオに適した別のカードを表示する。
【0101】
図4および図5におけるカードの特定のスタイルおよびカードに含まれるサービス情報一例にすぎず、本出願に対する制限を構成しない点に留意されたい。
【0102】
さらに、本出願の一実装形態は、図6および図7に示された前述の情報提示方法に対応する装置をさらに提供する。
【0103】
図6は、本出願の一実装形態による、図1に対応する情報提示装置を示す概略構成図である。本装置は、図1の手順の実行主体(たとえば、クライアントデバイス)に配置することができ、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報をサーバに送信するように構成された送信モジュール601と、サーバによって返された複数のサービスのサービス情報を取得するように構成された取得モジュール602であって、サービス情報が、現在のシナリオ情報と照合することによってサーバによって取得される、取得モジュール602と、視覚化テンプレートを使用することによって、指定されたインターフェースにサービス情報を表示するように構成された表示モジュール603とを含み、サービス情報は、アプリケーションのアクセスエントリ情報および/またはアプリケーションのアプリケーションインターフェースを含む。
【0104】
任意で、送信モジュール601がクライアントデバイスの現在のシナリオ情報をサーバに送信することは、具体的には以下を含むことができる。送信モジュール601は、クライアントデバイスの起動時、または指定されたインターフェースがリフレッシュされたときに、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報をサーバに送信する。
【0105】
任意で、現在のシナリオ情報は、クライアントデバイスが配置されている環境を反映する情報、および/またはクライアントデバイスが配置されているデバイス上で実行された動作を反映する情報を含む。
【0106】
任意で、クライアントデバイスが配置されている環境を反映する情報が、クライアントデバイスが配置されているデバイスの全地球測位システム(GPS)測位情報、および/またはクライアントデバイスが配置されているデバイスに接続されたワイヤレスフィデリティ(WiFi)に関する情報を備え、サービス情報が、クライアントデバイスが配置されている環境を反映する情報をあらかじめ定められた地理的位置情報と照合することによってサーバによって取得され、サービス情報が首尾よく一致した地理的位置情報に対応する。
【0107】
任意で、表示モジュール603が視覚化テンプレートを使用することによって指定されたインターフェースにサービス情報を表示する前に、取得モジュール602は、サーバによって返されたテンプレート指示情報を取得し、表示モジュール603が視覚化テンプレートを使用することによって指定されたインターフェースにサービス情報を表示することは、具体的には、表示モジュール603が、テンプレート指示情報によって示された視覚化テンプレートを使用することによって、指定されたインターフェースにサービス情報を表示することを含む。
【0108】
表示モジュール603が視覚化テンプレートを使用することによって指定されたインターフェースにサービス情報を表示することは、具体的には、表示モジュール603が、サービス情報を同じ視覚化テンプレートに追加し、指定されたインターフェースにサービス情報を含む視覚化テンプレートを表示することを含む。
【0109】
任意で、サービス情報がアプリケーションのアクセスエントリ情報を含むとき、表示モジュール603が視覚化テンプレートを使用することによって指定されたインターフェースにサービス情報を表示した後に、アプリケーションのアクセスエントリ情報を含む表示された視覚化テンプレートに対して実行された特定の動作を検出したときに、表示モジュール603は、サービス情報に対応するアプリケーションのアプリケーションインターフェースを表示するか、別のクライアントがサービス情報に対応するアプリケーションのアプリケーションインターフェースを表示するように、別のクライアントを呼び出す。
【0110】
任意で、サービス情報は、現在のシナリオ情報と首尾よく一致したサーバ上のシナリオコンテンツ情報に対応し、表示モジュール603が、視覚化テンプレートを使用することによって指定されたインターフェースにサービス情報を表示した後に、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報が首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報ともはや首尾よく一致しなくなったと決定された場合、表示モジュール603は、サービス情報を含む表示された視覚化テンプレートを削除または非表示にする。
【0111】
任意で、視覚化テンプレートはカードスタイルのテンプレートを含む。
【0112】
図7は、本出願の一実装形態による、図2に対応する情報提示装置を示す概略構成図である。本装置は、図2の手順の実行主体(たとえば、サーバ)に配置することができ、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報を取得するように構成された第1の取得モジュール701と、現在のシナリオ情報を照合することによって、複数のサービスのサービス情報を取得するように構成された第2の取得モジュール702と、クライアントデバイスが視覚化テンプレートを使用することによって指定されたインターフェースにサービス情報を表示するように、サービス情報をクライアントデバイスに返すように構成された返却モジュール703とを含み、サービス情報は、アプリケーションのアクセスエントリ情報および/またはアプリケーションのアプリケーションインターフェースを含む。
【0113】
任意で、現在のシナリオ情報は、クライアントデバイスが配置されている環境を反映する情報、および/またはクライアントデバイスが配置されているデバイス上で実行された動作を反映する情報を含む。
【0114】
任意で、第2の取得モジュール702が現在のシナリオ情報を照合することによって複数のサービスのサービス情報を取得することは、具体的には、第2の取得モジュール702が、首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報を決定するために、現在のシナリオ情報をあらかじめ定められたシナリオコンテンツ情報と照合して、首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報に対応する複数のサービスのサービス情報を取得することを含む。
【0115】
任意で、クライアントデバイスが配置されている環境を反映する情報は、具体的には、クライアントデバイスが配置されているデバイスの全地球測位システム(GPS)測位情報、および/またはクライアントデバイスが配置されているデバイスに接続されているワイヤレスフィデリティ(WiFi)に関する情報を含み、シナリオコンテンツ情報は地理的位置情報である。
【0116】
任意で、現在のシナリオ情報を照合することによって複数のサービスのサービス情報を取得するステップの前に、第2の取得モジュール702は、あらかじめ定められたインターフェースを使用することによって、あらかじめ定められた各サービスプロバイダによって送信される、サービスプロバイダによって提供され得るサービスのサービス情報およびサービス情報に対応する地理的位置情報を取得し、取得された地理的位置情報はサービス情報に対応するシナリオコンテンツ情報として使用される。
【0117】
任意で、クライアントデバイスがテンプレート指示情報によって示された視覚化テンプレートを使用することによって指定されたインターフェースにサービス情報を表示するように、返却モジュール703は、テンプレート指示情報をクライアントデバイスにさらに返す。
【0118】
任意で、第2の取得モジュール702が、首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報に対応する複数のサービスのサービス情報を取得することは、具体的には、第2の取得モジュール702が、首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報に対応するすべてのサービスのうちの少なくともいくつかのサービス情報を取得することと、繰り返されない複数のサービスのサービス情報を取得するために、あらかじめ定められた統合規則および/またはフィルタリング規則に基づいて、首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報に対応する少なくともいくつかのサービスのサービス情報に対して統合および/またはフィルタリングを実行することとを含む。
【0119】
任意で、第2の取得モジュール702が、繰り返されない複数のサービスのサービス情報を取得するために、あらかじめ定められた統合規則および/またはフィルタリング規則に基づいて、首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報に対応する少なくともいくつかのサービスのサービス情報に対して統合および/またはフィルタリングを実行することが、具体的には、繰り返されない複数のサービスのサービス情報およびテンプレート指示情報を取得するために、第2の取得モジュール702が、首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報に対応する少なくともいくつかのサービスのサービス情報に対して統合および/またはフィルタリングを実行することを含み、返却モジュール703がサービス情報をクライアントデバイスに返却することが、具体的には、返却モジュール703が、繰り返されない複数のサービスのサービス情報およびテンプレート指示情報をクライアントデバイスに返却することを含む。
【0120】
任意で、クライアントデバイスにサービス情報を返すステップの後、返却モジュール703がクライアントデバイスの現在のシナリオ情報を検出し、サーバによって、クライアントデバイスの現在のシナリオ情報を検出するステップと、検出された現在のシナリオ情報が、首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報と首尾よく一致できないと決定した場合、クライアントデバイスが、首尾よく一致したシナリオコンテンツ情報に対応するサービス情報を含む表示された視覚化テンプレートを削除または非表示にするように、対応する指示情報をクライアントデバイスに送信する。
【0121】
任意で、視覚化テンプレートはカードスタイルのテンプレートを含む。
【0122】
本出願の実装形態において提供される装置および方法は、1対1の対応関係にある。したがって、本装置も本方法と同様の有益な技術的効果を奏する。本方法の有利な技術的効果は詳細に説明されているので、対応する装置の有利な技術的効果はここでは省略される。
【0123】
1990年代において、技術の改善は、ハードウェアの改善(たとえば、ダイオード、トランジスタ、またはスイッチなどの回路構造の改善)とソフトウェアの改善(方法手順の改善)との間で明確に区別することができる。しかしながら、技術の発展と共に、多くの方法手順の改善はハードウェア回路構造の直接的な改善として考えることができる。設計者はほとんどすべて、対応するハードウェア回路構造を得るために、改善された方法手順をハードウェア回路にプログラムする。したがって、ハードウェアエンティティモジュールを使用することによって方法手順の改善を実装することはできないとは言えない。たとえば、プログラム可能ロジックデバイス(PLD)(たとえば、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA))はそのような集積回路である。プログラム可能ロジックデバイスの論理機能は、ユーザによって実行されるコンポーネントプログラミングによって決定される。設計者は、チップ製造者が専用の集積回路チップを設計し製造することを必要とせずに、デジタルシステムを単一のPLDに「統合する」ために任意のプログラミングを実行する。さらに、手作業で集積回路チップを製造する代わりに、プログラミングは大部分が「ロジックコンパイラ」ソフトウェアによって実施され、これはプログラム開発中に使用されるソフトウェアコンパイラと同様である。コンパイル前のオリジナルコードは、ハードウェア記述言語(HDL)と呼ばれる特定のプログラミング言語でも書かれており、また、ABEL(Advanced Boolean Expression Language)および、AHDL(Altera Hardware Description Language)、Confluence、CUPL(Cornell University Programming Language)、HDCal、JHDL(Java Hardware Description Language)、Lava、Lola、MyHDL、PALASM、およびRHDL(Ruby Hardware Description Language)などの、複数の種類のHDLがある。現在、VHDL(超高速集積回路ハードウェア記述言語)およびVerilogが最も一般的に使用されている。当業者はまた、方法手順を論理的にプログラムし、論理的
方法手順を実施するハードウェア回路を容易に得ることができるように前述のハードウェア記述言語を使用することによって集積回路にプログラムするだけでよいことを理解するべきである。
【0124】
コントローラは、任意の適切な方法を使用することによって実装することができる。たとえば、コントローラは、マイクロプロセッサまたはプロセッサ、あるいはコンピュータ可読媒体、論理ゲート、スイッチ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラム可能ロジックコントローラ、あるいはマイクロプロセッサまたはプロセッサによって実行できるコンピュータ可読プログラムコード(ソフトウェアまたはファームウェアなど)を記憶する組込みマイクロプロセッサであり得る。コントローラの例は、これらに限定されないが、以下のマイクロプロセッサを含む:ARC 625D、Atmel AT91SAM、Microchip PIC18F26K20、およびSilicone Labs C8051F320。メモリコントローラは、メモリの制御ロジックの一部として実装することもできる。当業者はまた、純粋なコンピュータ可読プログラムコードを使用することによってコントローラを実装できること、およびコントローラが論理ゲート、スイッチ、特定用途向け集積回路、プログラム可能ロジックコントローラ、組込みマイクロコントローラなどの形で同じ機能をさらに実装できるように方法におけるステップを論理的にプログラムできることを知っている。したがって、コントローラはハードウェア構成要素と見なすことができ、コントローラに含まれ、各種機能を実装するように構成されるコントローラもハードウェア構成要素内の構造と見なすことができる。あるいは、様々な機能を実装するように構成された装置は、本方法を実装するためのソフトウェアモジュールおよびハードウェアコンポーネント内の構造の両方と見なすことができる。
【0125】
記載された実装形態に記載されたシステム、装置、モジュール、またはユニットは、コンピュータチップまたはエンティティによって実装することができ、あるいは特定の機能を有する製品によって実装することができる。典型的な実装形態はコンピュータである。コンピュータは、たとえば、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、セルラー電話、カメラ付き電話、スマートフォン、携帯情報端末、メディアプレーヤ、ナビゲーションデバイス、電子メールデバイス、ゲーム機、タブレット、またはウェアラブルデバイス、あるいはこれらのデバイスのいずれかの組合せであり得る。
【0126】
説明を容易にするために、説明された装置は、機能を様々なユニットに分割することによって説明される。確かに、本出願が実装されるとき、ユニットの機能は1つまたは複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアにおいて実装され得る。
【0127】
当業者は、本開示の実装形態が方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解するべきである。したがって、本開示は、ハードウェアのみの実装形態、ソフトウェアのみの実装形態、またはソフトウェアとハードウェアとの組合せを用いた実装形態の形態を使用することができる。さらに、本開示は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つまたは複数のコンピュータ使用可能ストレージ媒体(ディスクメモリ、CD-ROM、および光学メモリを含むが、これらに限定されない)上で実装されるコンピュータプログラム製品の形態を使用することができる。
【0128】
本開示は、本開示の実装形態による方法、デバイス(システム)、およびコンピュータプログラム製品の流れ図および/またはブロック図を参照して説明される。流れ図および/またはブロック図内の各プロセスおよび/または各ブロック、ならびに流れ図および/またはブロック図内のプロセスおよび/またはブロックの組合せを実装するためにコンピュータプログラム命令を使用することができることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは任意の他のプログラム可能データ処理デバイスのプロセッサによって実行される命令が、流れ図内の1つまたは複数のプロセスまたはブロック図内の1つまたは複数のブロックにおいて特定の機能を実装するための装置を生成するように機械を生成するために、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込みプロセッサ、または任意の他のプログラム可能データ処理デバイスのプロセッサに提供することができる。
【0129】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは任意の他のプログラム可能データ処理デバイスに特定の方法で動作するように命令することができるコンピュータ可読メモリに記憶することができ、その結果、コンピュータ可読メモリに記憶された命令は命令装置を含むアーチファクトを生成する。命令装置は、フローチャート内の1つまたは複数のプロセス内および/またはブロック図内の1つまたは複数のブロック内で特定の機能を実装する。
【0130】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは別のプログラム可能データ処理デバイスにロードすることができ、その結果、コンピュータまたは別のプログラム可能デバイス上で一連の動作およびステップが実行され、コンピュータ実装処理が生成される。したがって、コンピュータまたは別のプログラム可能デバイス上で実行される命令は、流れ図の1つまたは複数のプロセス内、またはブロック図内の1つまたは複数のブロック内の特定の機能を実装するためのステップを提供する。
【0131】
典型的な構成では、コンピューティングデバイスは、1つまたは複数のプロセッサ(CPU)、1つまたは複数の入力/出力インターフェース、1つまたは複数のネットワークインターフェース、および1つまたは複数のメモリを含む。
【0132】
メモリは、コンピュータ可読媒体内の非持続的メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)および/または不揮発性メモリ、たとえば読出し専用メモリ(ROM)またはフラッシュメモリ(フラッシュRAM)を含むことができる。
【0133】
コンピュータ可読媒体は、任意の方法または技術を使用することによって情報ストレージを実装することができる持続的、非持続的、移動可能、および移動不能の媒体を含む。情報は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータであり得る。コンピュータ記憶媒体は、これらに限定されないが、パラメータランダムアクセスメモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、別のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラム可能読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリまたは別のメモリ技術、コンパクトディスク読出し専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)または別の光ディスクストレージ、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、別の磁気ストレージデバイス、あるいはコンピューティングデバイスによってアクセスすることができる情報を記憶するために使用することができる任意の他の非伝送媒体を含む。本明細書の定義に基づいて、コンピュータ可読媒体は、一時的コンピュータ可読媒体(一時的媒体)、たとえば、変調されたデータ信号およびキャリアを含まない。
【0134】
さらに、「含む(include)」、「含む(contain)」という用語、またはそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含を網羅することが意図されており、したがって、要素のリストを含むプロセス、方法、商品、またはデバイスは、それらの要素を含むだけではなく、明示的に挙げられていない他の要素をも含み、あるいは、そのようなプロセス、方法、商品、またはデバイスに固有の要素をさらに含む点に留意されたい。「を含む(includes a ...)」で始まる要素は、それ以上の制約がない限り、その要素を含むプロセス、方法、商品、またはデバイス内に追加の同一要素が存在することを妨げるものではない。
【0135】
当業者は、本出願の実装形態が方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解するべきである。したがって、本出願は、ハードウェアのみの実装形態、ソフトウェアのみの実装形態、またはソフトウェアとハードウェアとの組合せを用いた実装形態の形態を使用することができる。さらに、本出願は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つまたは複数のコンピュータ使用可能ストレージ媒体(ディスクメモリ、CD-ROM、および光学メモリを含むが、これらに限定されない)上で実装されるコンピュータプログラム製品の形態を使用することができる。
【0136】
本出願は、コンピュータ、たとえばプログラムモジュールによって実行されるコンピュータ実行可能命令の一般的な文脈で説明することができる。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するため、または特定の抽象データ型を実装するためのルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。本出願は、分散コンピューティング環境においても実施することができる。分散コンピューティング環境では、通信ネットワークを通じて接続された遠隔処理デバイスによってタスクが実行される。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、ストレージデバイスを含むローカルコンピュータストレージ媒体と遠隔コンピュータストレージ媒体の両方に配置することができる。
【0137】
本明細書における実装形態はすべて漸進的な方法で記載されている。実装形態の同一または類似の部分については、実装形態を参照されたい。各実装形態は、他の実装形態との違いに焦点を当てている。具体的には、システム実装形態は方法実装形態と基本的に似ているため、簡単に説明される。関連部分については、方法実装形態の部分的な説明を参照されたい。
【0138】
前述の説明は、本出願の単なる実施形態であり、本出願を限定することが意図されるものではない。当業者は、本出願に対して様々な修正および変更を加えることができる。本出願の趣旨および原理の範囲内で行われる任意の修正、等価の置換え、改良などは、本出願の特許請求の範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0139】
601 送信モジュール
602 取得モジュール
603 表示モジュール
701 第1の取得モジュール
702 第2の取得モジュール
703 返却モジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7