(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-02
(45)【発行日】2022-03-10
(54)【発明の名称】イベント成功による販売収益分配を用いた商品販売促進システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220303BHJP
【FI】
G06Q30/02 368
(21)【出願番号】P 2018541185
(86)(22)【出願日】2017-01-23
(86)【国際出願番号】 KR2017000760
(87)【国際公開番号】W WO2017135607
(87)【国際公開日】2017-08-10
【審査請求日】2020-01-20
(31)【優先権主張番号】10-2016-0015339
(32)【優先日】2016-02-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2016-0046620
(32)【優先日】2016-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518023957
【氏名又は名称】エスブイ インク
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カン ヨン ヒュン
(72)【発明者】
【氏名】キム ド ヒュン
【審査官】貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-170021(JP,A)
【文献】特開2001-351002(JP,A)
【文献】特開2006-195915(JP,A)
【文献】特開2002-189847(JP,A)
【文献】特開2001-256387(JP,A)
【文献】特表2006-519434(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
販売者の端末により、商品の販売価格、販売目標期間、販売目標数量、及び購買者に分配すべき基本利益
金が入力され、前記販売目標期間の間、前記販売目標数量の商品が販売されたら成功するイベントが設定され、前記イベントが成功したら前記購買者に分配すべき追加利益金の金額、追加分配方式、及び追加分配割
合が入力されるイベント設定部と、
前記購買者の端末により、前記商品の決済が行われる商品決済部と、
前記商品決済部で行われた前記商品の決済の数が前記販売目標数量に到逹したか否かを確認するイベント管理部と、
前記購買者に前記基本利益金を支給し、前記イベント管理部により、前記イベントが成功したと確認されると、前記購買者に前記追加利益金を支給する利益金分配部と、
を含み、
前記決済時、前記利益金分配部は、前記決済を行った購買者を前記追加分配方式により順次配列した予想追加分配順位を、前記決済を行った購買者の端末に送信し、
前記予想追加分配順位は、前記決済の順序により前記決済を行った購買者を順次配列したものである、
ことを特徴とする商品販売促進システム。
【請求項2】
前記イベント設定部では、前記販売者の端末により、前記販売価格よりも低い金額の保証金が入力され、
イベント管理部で行われる前記決済は、前記保証金の決済または前記販売価格の決済である、
ことを特徴とする請求項1に記載の商品販売促進システム。
【請求項3】
前記商品販売促進システムは、
前記決済により発生した決済代金が預け入れられるシステム口座部と、
前記商品販売促進システムに加入した会員に割り当てられ、電子マネー及び現金のうち少なくとも一つが積み立てられる会員口座部と、
をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の商品販売促進システム。
【請求項4】
前記追加利益金と同じ金額の前記販売者のイベント預け金が、前記販売者の会員口座部から前記システム口座部に送信される、
ことを特徴とする請求項3に記載の商品販売促進システム。
【請求項5】
前記イベント管理部は、前記保証金のみを決済した購買者(以下、「保証金決済購買者」という。)の端末に前記販売価格の追加決済要請を送信し、
前記商品決済部において、前記保証金決済購買者の端末により前記販売価格が追加決済されると、前記システム口座部に預け入れられた金額から、前記販売価格を追加決済した前記保証金決済購買者(以下、「販売価格追加決済購買者」という。)の会員口座部に、前記保証金に該当する金額が送信される、
ことを特徴とする請求項4に記載の商品販売促進システム。
【請求項6】
前記商品販売促進システムは、
前記保証金の決済なしに、前記販売価格を決済した購買者(以下、「販売価格決済購買者」という。)と前記販売価格追加決済購買者の配送住所を前記販売者の端末に送信する配送管理部、
をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の商品販売促進システム。
【請求項7】
前記商品販売促進システムは、
前記販売価格決済購買者の端末と、前記販売価格追加決済購買者の端末に購買確定要請を発送し、前記販売価格決済購買者の端末と、前記販売価格追加決済購買者の端末から前記購買確定要請に対する応答を受信する購買確定管理部をさらに含むが、前記応答が購買確定応答であれば、前記利益金分配部は、前記システム口座部に預け入れられた金額から、前記販売価格決済購買者及び前記販売価格追加決済購買者の会員口座部に前記基本利益金を送信し、
前記応答が購買取消応答であれば、前記利益金分配部は、前記販売価格決済購買者及び前記販売価格追加決済購買者の会員口座部に前記販売価格に該当する金額を送信するが、前記イベント管理部により、前記イベントが成功したと確認されると、前記保証金に該当する金額を減算した金額を送信する、
ことを特徴とする請求項6に記載の商品販売促進システム。
【請求項8】
前記商品販売促進システムは、
前記販売価格決済購買者の端末と、前記販売価格追加決済購買者の端末に購買確定要請を発送し、前記販売価格決済購買者の端末と、前記販売価格追加決済購買者の端末から前記購買確定要請に対する応答を受信する購買確定管理部をさらに含むが、前記応答が、購買確定応答であれば、前記利益金分配部は、前記システム口座部に預け入れられた金額から、前記販売価格決済購買者及び前記販売価格追加決済購買者の会員口座部に前記基本利益金を送信し、
前記応答が購買取消応答であれば、前記利益金分配部は、前記販売価格決済購買者及び前記販売価格追加決済購買者の会員口座部に、前記販売価格から前記保証金に該当する金額を減算した金額を送信し、前記イベント管理部により、前記イベントが失敗したと確認されると、前記利益金分配部は、前記販売価格決済購買者及び前記販売価格追加決済購買者の会員口座部に前記保証金に該当する金額を送信する、
ことを特徴とする請求項6に記載の商品販売促進システム。
【請求項9】
前記イベント管理部により、前記イベントが成功したと確認されると、前記利益金分配部は、前記追加利益金に対して、前記追加分配方式と前記追加分配割合を適用して、前記購買確定応答を行った前記販売価格決済購買者及び前記販売価格追加決済購買者(以下、「購買確定購買者」という。)に分配すべき個別追加利益金を確定し、
前記利益金分配部は、前記システム口座部に格納された金額から前記購買確定購買者の会員口座部に前記個別追加利益金を送信する、
ことを特徴とする請求項7または8に記載の商品販売促進システム。
【請求項10】
前記商品販売促進システムは、
前記販売者の端末により、前記イベント設定部から前記保証金が入力されるとき、前記販売者の端末に最小保証金を知らせる最小保証金計算部をさらに含むが、
前記最小保証金は、前記イベントが成功したときに計算される前記個別追加利益金のうち、最も大きな金額を前記販売目標数量で除算した値である、
ことを特徴とする請求項9に記載の商品販売促進システム。
【請求項11】
前記商品販売促進システムは、
前記販売者の端末により、前記イベント設定部から前記保証金が入力されるとき、前記販売者の端末に最小保証金を知らせる最小保証金計算部をさらに含むが、
前記最小保証金は、前記イベント預け金を前記販売目標数量で除算した値である、
ことを特徴とする請求項9に記載の商品販売促進システム。
【請求項12】
前記追加分配方式は、
決済順序により、前記購買確定購買者を順次配列する段階と、
前記追加利益金に前記追加分配割合を乗算して得られた第1の個別追加利益金を、最も早い決済を行った第1の購買確定購買者に支給する段階と、
前記追加利益金から前記第1の個別追加利益金を減算して残った金額に前記追加分配割合を乗算して得られた第2の個別追加利益金を、2番目に早い決済を行った第2の購買確定購買者に支給する段階と、
を含むことを特徴とする請求項9に記載の商品販売促進システム。
【請求項13】
前記会員口座部は、電子マネーが積み立てられる電子マネー口座を含み、
前記追加分配方式は、
前記購買確定購買者の電子マネー口座に積み立てられた電子マネー金額と、前記購買確定購買者の決済回数を乗算した値(以下、「順位用電子マネー金額」という。)により、前記購買確定購買者を順次配列する段階と、
前記追加利益金に前記追加分配割合を乗算して得られた第1の個別追加利益金を、最も多くの順位用電子マネー金額を有した第1の購買確定購買者に支給する段階と、
前記追加利益金から前記第1の個別追加利益金を減算して残った金額に前記追加分配割合を乗算して得られた第2の個別追加利益金を、2番目に多くの順位用電子マネー金額を有した第2の購買確定購買者に支給する段階と、
を含むことを特徴とする請求項9に記載の商品販売促進システム。
【請求項14】
前記追加分配方式は、
前記販売価格の決済順序により、前記購買確定購買者を順次配列する段階と、
前記追加利益金に前記追加分配割合を乗算して得られた第1の個別追加利益金を、最も早く前記販売価格を決済した第1の購買確定購買者に支給する段階と、
前記追加利益金から前記第1の個別追加利益金を減算して残った金額に前記追加分配割合を乗算して得られた第2の個別追加利益金を、2番目に早く前記販売価格を決済した第2の購買確定購買者に支給する段階と、
を含むことを特徴とする請求項9に記載の商品販売促進システム。
【請求項15】
前記追加分配方式は、
購買確定応答順序により、前記購買確定購買者を順次配列する段階と、
前記追加利益金に前記追加分配割合を乗算して得られた第1の個別追加利益金を、最も早い購買確定応答を行った第1の購買確定購買者に支給する段階と、
前記追加利益金から前記第1の個別追加利益金を減算して残った金額に前記追加分配割合を乗算して得られた第2の個別追加利益金を、2番目に早い購買確定応答を行った第2の購買確定購買者に支給する段階と、
を含むことを特徴とする請求項9に記載の商品販売促進システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イベント成功による収益分配を用いた商品販売促進システム及び方法に係り、さらに詳しくは、販売者が設定した商品販売イベントが成功した場合、購買者に販売収益の一部を分配することにより、購買者の現金資産を増加させ、商品の販売を促進するようにする、商品販売促進システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の経済システムにおける消費行為は、消費により現金が支出されると、その現金に該当する商品が得られるものである。このような構造では、消費すればするほど、消費者の現金資産が減少する結果だけが発生するので、消費者が現金資産を増やしまたは維持するためには、消費を減らすしかなくなる。
【0003】
したがって、経済不況が始まると、消費者は、消費を減らし、これにより、商品販売が減少し、商品販売者にとっては、売出しが減るので、労働者を減らし、または賃金を削減し、これにより、消費者は、減少した収入のため、さらに消費を減らすことになるという悪循環が繰り返される。
【0004】
しかしながら、消費すればするほど現金資産が増えるなら、反対の現象が生じるであろう。消費者は、消費をさらに増やし、これにより商品販売が急増し、商品販売者にとっては、売出しが急増して労働者を増やし、賃金を上げ、これにより、消費者は、増えた収入をもって消費をさらに増やすであろう。このような経済システムが可能であれば、世界経済は、好況期が維持され続けるであろう。
【0005】
したがって、消費すればするほど現金資産が増えるような経済構造を実現することができるシステムが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一実施例に係る商品販売促進システム及び方法は、販売者が設定した商品販売イベントが成功した場合、購買者に販売収益の一部を分配することにより、購買者の現金資産を増加させ、商品の販売を促進することができるようにする、商品販売促進システム及び方法を提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明の目的は、上述したことに限定されず、言及されていない他の目的は、下記の記載から通常の技術者にとって明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施例に係る商品販売促進システムは、販売者の端末により、商品の販売価格、販売目標期間、販売目標数量、及び購買者に分配すべき基本利益金のうち少なくとも一つが入力され、前記販売目標期間の間、前記販売目標数量の商品が販売されたら成功するイベントが設定され、前記イベントが成功したら前記購買者に分配すべき追加利益金の金額、追加分配方式、及び追加分配割合のうち少なくとも一つが入力されるイベント設定部と、前記購買者の端末により、前記商品の決済が行われる商品決済部と、前記イベントを活性化させ、前記商品決済部で行われた前記商品の決済の数が前記販売目標数量に到逹したか否かを確認するイベント管理部と、前記購買者に前記基本利益金を支給し、前記イベント管理部により、前記イベントが成功したと確認されると、前記購買者に前記追加利益金を支給する利益金分配部と、を含むことができる。
【0009】
前記イベント管理部は、前記イベントの活性化前、前記イベント活性化の開始日及び開始時間を知らせるイベント報知メッセージを、前記商品販売促進システムに加入した会員の端末に送信することができる。
【0010】
前記イベント管理部は、前記イベント活性化の開始時間から待ち時間が経過した後、前記イベントが活性化されるものであってもよい。
【0011】
前記イベント設定部では、前記販売者の端末により、前記販売価格よりも低い金額の報奨金(保証金)が入力され、前記イベント管理部で行われる前記決済は、前記報奨金の決済または前記販売価格の決済であってもよい。
【0012】
前記商品販売促進システムは、前記決済により発生した決済代金が預け入れられるシステム口座部と、前記商品販売促進システムに加入した会員に割り当てられ、電子マネー及び現金のうち少なくとも一つが積み立てられる会員口座部と、をさらに含むことができる。
【0013】
前記イベント活性化の開始前または開始と同時に、前記追加利益金と同じ金額の前記販売者のイベント預け金が、前記販売者の会員口座部から前記システム口座部に送信されてもよい。
【0014】
前記イベント管理部は、前記報奨金のみを決済した購買者(以下、「報奨金決済購買者」という。)の端末に前記販売価格の追加決済要請を送信し、前記商品決済部において、前記報奨金決済購買者の端末により前記販売価格が追加決済されると、前記システム口座部に預け入れられた金額から、前記販売価格を追加決済した前記報奨金決済購買者(以下、「販売価格追加決済購買者」という。)の会員口座部に、前記報奨金に該当する金額が送信されてもよい。
【0015】
前記商品販売促進システムは、前記報奨金の決済なしに、前記販売価格を決済した購買者(以下、「販売価格決済購買者」という。)と前記販売価格追加決済購買者の配送住所を前記販売者の端末に送信する配送管理部をさらに含むことができる。
【0016】
前記商品販売促進システムは、前記販売価格決済購買者の端末と、前記販売価格追加決済購買者の端末に購買確定要請を発送し、前記販売価格決済購買者の端末と、前記販売価格追加決済購買者の端末から前記購買確定要請に対する応答を受信する購買確定管理部をさらに含むが、前記応答が購買確定応答であれば、前記利益金分配部は、前記システム口座部に預け入れられた金額から、前記販売価格決済購買者及び前記販売価格追加決済購買者の会員口座部に前記基本利益金を送信し、前記応答が購買取消応答であれば、前記利益金分配部は、前記販売価格決済購買者及び前記販売価格追加決済購買者の会員口座部に前記販売価格に該当する金額を送信するが、前記イベント管理部により、前記イベントが成功したと確認されると、前記報奨金に該当する金額を減算した金額を送信することができる。
【0017】
前記商品販売促進システムは、前記販売価格決済購買者の端末と、前記販売価格追加決済購買者の端末に購買確定要請を発送し、前記販売価格決済購買者の端末と、前記販売価格追加決済購買者の端末から前記購買確定要請に対する応答を受信する購買確定管理部をさらに含むが、前記応答が、購買確定応答であれば、前記利益金分配部は、前記システム口座部に預け入れられた金額から、前記販売価格決済購買者及び前記販売価格追加決済購買者の会員口座部に前記基本利益金を送信し、前記応答が購買取消応答であれば、前記利益金分配部は、前記販売価格決済購買者及び前記販売価格追加決済購買者の会員口座部に、前記販売価格から前記報奨金に該当する金額を減算した金額を送信し、前記イベント管理部により、前記イベントが失敗したと確認されると、前記利益金分配部は、前記販売価格決済購買者及び前記販売価格追加決済購買者の会員口座部に前記報奨金に該当する金額を送信することができる。
【0018】
前記イベント管理部により、前記イベントが成功したと確認されると、前記利益金分配部は、前記追加利益金に対して、前記追加分配方式と前記追加分配割合を適用して、前記購買確定応答を行った前記販売価格決済購買者及び前記販売価格追加決済購買者(以下、「購買確定購買者」という。)に分配すべき個別追加利益金を確定し、前記利益金分配部は、前記システム口座部に格納された金額から前記購買確定購買者の会員口座部に前記個別追加利益金を送信することができる。
【0019】
前記商品販売促進システムは、前記販売者の端末により、前記イベント設定部から前記報奨金が入力されるとき、前記販売者の端末に最小報奨金を知らせる最小報奨金計算部をさらに含むが、前記最小報奨金は、前記イベントが成功したときに計算される前記個別追加利益金のうち、最も大きな金額を前記販売目標数量で除算した値であってもよい。
【0020】
前記商品販売促進システムは、前記販売者の端末により、前記イベント設定部から前記報奨金が入力されるとき、前記販売者の端末に最小報奨金を知らせる最小報奨金計算部をさらに含むが、前記最小報奨金は、前記イベント預け金を前記販売目標数量で除算した値であってもよい。前記追加分配方式は、決済順序により、前記購買確定購買者を順次配列する段階と、前記追加利益金に前記追加分配割合を乗算して得られた第1の個別追加利益金を、最も早い決済を行った第1の購買確定購買者に支給する段階と、前記追加利益金から前記第1の個別追加利益金を減算して残った金額に前記追加分配割合を乗算して得られた第2の個別追加利益金を、2番目に早い決済を行った第2の購買確定購買者に支給する段階と、を含むことができる。
【0021】
前記会員口座部は、電子マネーが積み立てられる電子マネー口座を含み、前記追加分配方式は、前記購買確定購買者の電子マネー口座に積み立てられた電子マネー金額と、前記購買確定購買者の決済回数を乗算した値(以下、「順位用電子マネー金額」という。)により、前記購買確定購買者を順次配列する段階と、前記追加利益金に前記追加分配割合を乗算して得られた第1の個別追加利益金を、最も多くの順位用電子マネー金額を有した第1の購買確定購買者に支給する段階と、前記追加利益金から前記第1の個別追加利益金を減算して残った金額に前記追加分配割合を乗算して得られた第2の個別追加利益金を、2番目に多くの順位用電子マネー金額を有した第2の購買確定購買者に支給する段階と、を含むことができる。
【0022】
前記追加分配方式は、前記販売価格の決済順序により、前記購買確定購買者を順次配列する段階と、前記追加利益金に前記追加分配割合を乗算して得られた第1の個別追加利益金を、最も早く前記販売価格を決済した第1の購買確定購買者に支給する段階と、前記追加利益金から前記第1の個別追加利益金を減算して残った金額に前記追加分配割合を乗算して得られた第2の個別追加利益金を、2番目に早く前記販売価格を決済した第2の購買確定購買者に支給する段階と、を含むことができる。
【0023】
前記追加分配方式は、購買確定応答順序により、前記購買確定購買者を順次配列する段階と、前記追加利益金に前記追加分配割合を乗算して得られた第1の個別追加利益金を、最も早い購買確定応答を行った第1の購買確定購買者に支給する段階と、前記追加利益金から前記第1の個別追加利益金を減算して残った金額に前記追加分配割合を乗算して得られた第2の個別追加利益金を、2番目に早い購買確定応答を行った第2の購買確定購買者に支給する段階と、を含むことができる。
【0024】
前記決済時、前記利益金分配部は、前記決済を行った購買者を前記追加分配方式により順次配列した予想追加分配順位を、前記決済を行った購買者の端末に送信することができる。
【0025】
前記予想追加分配順位は、前記決済の順序により、前記決済を行った購買者を順次配列したものであってもよい。
【0026】
前記予想追加分配順位は、前記決済を行った購買者の会員口座部に含まれた電子マネー口座に積み立てられた電子マネー金額と、前記決済の回数を乗算した値の大きさにより、前記決済を行った購買者を順次配列したものであってもよい。
【0027】
前記予想追加分配順位は、前記販売価格の決済順序により、前記決済を行った購買者を順次配列したものであってもよい。
【0028】
前記予想追加分配順位は、前記決済を行った購買者が、購買確定管理部が前記決済を行った購買者の端末に送信した購買確定要請に対して、購買確定応答を行った順序により、前記決済を行った購買者を順次配列したものであってもよい。
【0029】
本発明の一実施例に係る商品販売促進方法において、(a)イベント設定部において、前記販売者の端末により前記商品の販売価格、販売目標期間、販売目標数量、及び購買者に分配すべき基本利益金のうち少なくとも一つが設定される段階と、(b)前記イベント設定部において、前記販売者の端末により、前記販売目標期間の間、前記商品の前記販売目標数量が達成されたら成功するイベントが設定され、前記イベントが成功したら前記購買者に分配すべき追加利益金の金額、追加分配方式、及び追加分配割合のうち少なくとも一つが入力される段階と、(c)前記イベント管理部が前記イベントを活性化させる段階と、(d)商品決済部において、前記購買者の端末により前記商品の決済が行われる段階と、(e)前記イベント管理部により、前記商品決済部で行われた前記商品の決済の数が前記販売目標数量に到逹したか否かを確認する段階と、(f)利益金分配部が前記購買者に前記基本利益金を支給する段階と、(g)前記イベント管理部により、前記イベントが成功したと確認されると、前記利益金分配部が前記購買者に前記追加利益金を支給する段階と、を含むことができる。
【0030】
前記商品販売促進方法は、前記(c)段階の前、前記イベント管理部が、前記イベント活性化の開始日及び開始時間を知らせるイベント報知メッセージを、前記商品販売促進システムに加入した会員の端末に送信する段階をさらに含むことができる。
【0031】
前記(c)段階は、前記イベント管理部が、前記イベント活性化の開始時間から待ち時間が経過した後、前記イベントを活性化させる段階を含むことができる。
【0032】
前記商品販売促進方法は、前記(c)段階の前、前記イベント設定部において、前記販売者の端末により前記販売価格よりも低い金額の報奨金が入力される段階をさらに含むが、前記イベント管理部で行われる前記決済は、前記報奨金の決済または前記販売価格の決済であってもよい。
【0033】
前記商品販売促進方法は、前記(c)段階の前または前記(c)段階と同時に、前記追加利益金と同じ金額の前記販売者のイベント預け金が、前記販売者の会員口座部からシステム口座部に送信される段階をさらに含むことができる。
【0034】
前記商品販売促進方法は、前記(d)段階の後、前記決済により発生した決済代金が前記システム口座部に預け入れられる段階をさらに含むことができる。
【0035】
前記(d)段階は、前記商品決済部において、前記購買者の端末により、前記商品の報奨金の決済が行われる段階と、前記イベント管理部が前記報奨金決済購買者の端末に前記販売価格の追加決済要請を送信する段階と、前記商品決済部において、前記報奨金決済購買者の端末により、前記販売価格が追加決済される段階と、前記システム口座部に預け入れられた金額から、前記販売価格追加決済購買者の会員口座部に、前記報奨金に該当する金額が送信される段階と、を含むことができる。
【0036】
前記商品販売促進方法は、前記(d)段階の後、配送管理部が、前記販売価格決済購買者と前記販売価格追加決済購買者の配送住所を前記販売者の端末に送信する段階をさらに含むことができる。
【0037】
前記(f)段階は、購買確定管理部が、前記販売価格決済購買者の端末と、前記販売価格追加決済購買者の端末に購買確定要請を発送する段階と、前記購買確定管理部が、前記販売価格決済購買者の端末と、前記販売価格追加決済購買者の端末から送信される前記購買確定要請に対する応答を受信する段階と、前記応答が購買確定応答であれば、前記利益金分配部が、前記システム口座部に預け入れられた金額から、前記販売価格決済購買者及び前記販売価格追加決済購買者の会員口座部に前記基本利益金を送信し、前記応答が購買取消応答であれば、前記利益金分配部は、前記販売価格決済購買者及び前記販売価格追加決済購買者の会員口座部に、前記販売価格に該当する金額を送信するが、前記イベント管理部により、前記イベントが成功したと確認されると、前記報奨金に該当する金額を減算した金額を送信する段階と、を含むことができる。
【0038】
前記(f)段階は、購買確定管理部が、前記販売価格決済購買者の端末と、前記販売価格追加決済購買者の端末に購買確定要請を発送する段階と、前記購買確定管理部が、前記販売価格決済購買者の端末と、前記販売価格追加決済購買者の端末から送信される前記購買確定要請に対する応答を受信する段階と、前記応答が購買確定応答であれば、前記利益金分配部が、前記システム口座部に預け入れられた金額から、前記販売価格決済購買者及び前記販売価格追加決済購買者の会員口座部に前記基本利益金を送信し、前記応答が購買取消応答であれば、前記利益金分配部は、前記販売価格決済購買者及び前記販売価格追加決済購買者の会員口座部に、前記販売価格から前記報奨金に該当する金額を減算した金額を送信し、前記イベント管理部により、前記イベントが失敗したと確認されると、前記利益金分配部は、前記販売価格決済購買者及び前記販売価格追加決済購買者の会員口座部に、前記報奨金に該当する金額を送信する段階と、を含むことができる。
【0039】
前記(g)段階は、前記イベント管理部により、前記イベントが成功したと確認された後、前記利益金分配部が、前記追加利益金に対して前記追加分配方式と前記追加分配割合を適用して、前記購買確定購買者に分配すべき個別追加利益金を確定する段階と、前記利益金分配部が、前記システム口座部に格納された金額から、前記購買確定購買者の会員口座部に前記個別追加利益金を送信する段階と、を含むことができる。
【0040】
前記商品販売促進方法は、前記イベント設定部において、前記販売者の端末により、前記販売価格よりも低い金額の報奨金が入力される段階の前、最小報奨金計算部が前記販売者の端末に最小報奨金を知らせる段階をさらに含むが、前記最小報奨金は、前記イベントが成功したときに計算される前記個別追加利益金のうち、最も大きな金額を前記販売目標数量で除算した値であってもよい。
【0041】
前記商品販売促進方法は、前記イベント設定部において、前記販売者の端末により、前記販売価格よりも低い金額の報奨金が入力される段階の前、最小報奨金計算部が前記販売者の端末に最小報奨金を知らせる段階をさらに含むが、前記最小報奨金は、前記イベント預け金を前記販売目標数量で除算した値であってもよい。
【0042】
前記追加分配方式は、決済順序により、前記購買確定購買者を順次配列する段階と、前記追加利益金に前記追加分配割合を乗算して得られた第1の個別追加利益金を、最も早い決済を行った第1の購買確定購買者に支給する段階と、前記追加利益金から前記第1の個別追加利益金を減算して残った金額に前記追加分配割合を乗算して得られた第2の個別追加利益金を、2番目に早い決済を行った第2の購買確定購買者に支給する段階と、を含むことができる。
【0043】
前記追加分配方式は、前記購買確定購買者の順位用電子マネー金額により、前記購買確定購買者を順次配列する段階と、前記追加利益金に前記追加分配割合を乗算して得られた第1の個別追加利益金を、最も多くの順位用電子マネー金額を有した第1の購買確定購買者に支給する段階と、前記追加利益金から前記第1の個別追加利益金を減算して残った金額に前記追加分配割合を乗算して得られた第2の個別追加利益金を、2番目に多くの順位用電子マネー金額を有した第2の購買確定購買者に支給する段階と、を含むことができる。
【0044】
前記追加分配方式は、前記販売価格の決済順序により、前記購買確定購買者を順次配列する段階と、前記追加利益金に前記追加分配割合を乗算して得られた第1の個別追加利益金を、最も早く前記販売価格を決済した第1の購買確定購買者に支給する段階と、前記追加利益金から前記第1の個別追加利益金を減算して残った金額に前記追加分配割合を乗算して得られた第2の個別追加利益金を、2番目に早く前記販売価格を決済した第2の購買確定購買者に支給する段階と、を含むことができる。
【0045】
前記追加分配方式は、購買確定応答順序により、前記購買確定購買者を順次配列する段階と、前記追加利益金に前記追加分配割合を乗算して得られた第1の個別追加利益金を、最も早い応答を行った第1の購買確定購買者に支給する段階と、前記追加利益金から前記第1の個別追加利益金を減算して残った金額に前記追加分配割合を乗算して得られた第2の個別追加利益金を、2番目に早い応答を行った第2の購買確定購買者に支給する段階と、を含むことができる。
【0046】
前記(d)段階は、前記決済時、前記利益金分配部が、前記決済を行った購買者を前記追加分配方式により順次配列した予想追加分配順位を、前記決済を行った購買者の端末に送信する段階を含むことができる。
【0047】
前記予想追加分配順位は、前記決済の順序により、前記決済を行った購買者を順次配列したものであってもよい。
【0048】
前記予想追加分配順位は、前記決済を行った購買者の会員口座部に含まれた電子マネー口座に積み立てられた電子マネー金額と、前記決済の回数を乗算した値の大きさにより、前記決済を行った購買者を順次配列したものであってもよい。
【0049】
前記予想追加分配順位は、前記販売価格の決済順序により、前記決済を行った購買者を順次配列したものであってもよい。
【0050】
前記予想追加分配順位は、前記決済を行った購買者が、購買確定管理部が前記決済を行った購買者の端末に送信した購買確定要請に対して購買確定応答を行った順序により、前記決済を行った購買者を順次配列したものであってもよい。
【発明の効果】
【0051】
本発明の一実施例に係る商品販売促進システム及び方法は、販売者が設定した商品販売イベントが成功した場合、購買者に販売収益の一部を分配することにより、購買者の現金資産を増加させ、商品の販売を促進することができるようにする効果を有する。
【0052】
本発明の効果は、上述したことに限定されず、言及されていない他の効果は、下記の記載から通常の技術者にとって明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【
図1】本発明の一実施例に係る商品販売促進システムの構成を概略的に示す図である。
【
図2】本発明の一実施例に係る商品販売促進システムにおいて、商品が販売され、利益金が分配される過程を示すフローチャートであって、販売者が設定したイベントに対して購買者が報奨金を決済し、購買確定応答を行った場合を示す。
【
図3】本発明の一実施例に係る商品販売促進システムにおいて、商品が販売され、利益金が分配される過程を示すフローチャートであって、
図2のS230段階において、購買確定管理部が販売価格追加決済購買者から購買取消応答を受信した場合を示すフローチャートである。
【
図4】本発明の一実施例に係る商品販売促進システムにおいて、商品が販売され、利益金が分配される過程を示すフローチャートであって、販売者が設定したイベントに対して、購買者が販売価格を決済し、購買確定応答を行った場合を示す。
【
図5】本発明の一実施例に係る商品販売促進システムにおいて、商品が販売され、利益金が分配される過程を示すフローチャートであって、
図4のS500段階において、購買確定管理部が販売価格を決済した購買者から購買取消応答を受信した場合を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0054】
以下、添付した図面を参照して、本発明の一実施例に係る商品販売促進システム及び方法について詳述する。本発明を説明するに当たって、通常の技術者に公知の機能または構成については、詳細な説明を省略する。
【0055】
図1は、本発明の一実施例に係る商品販売促進システムの構成を概略的に示す図である。
【0056】
本発明の一実施例に係る商品販売促進システム100は、イベント設定部110、商品決済部120、イベント管理部130、利益金分配部140、システム口座部150、会員口座部160、配送管理部170、購買確定管理部180、及び最小報奨金計算部190を含むことができる。
【0057】
販売者は、販売者の端末10を用いて、有・無線ネットワークを介して、商品販売促進システム100にアクセスすることができる。購買者は、購買者の端末20を用いて、有・無線ネットワークを介して商品販売促進システム100にアクセスすることができる。販売者の端末10と購買者の端末20は、商品販売促進システム100にアクセスしてデータを送受信する装置を意味し、例えばデスクトップPC、ラップトップ型PC、スマートフォン、タブレット型PC等が、販売者の端末10と購買者の端末20として用いられ得る。しかし、販売者の端末10と購買者の端末20が例示した装置に限定されるのではない。
【0058】
販売者及び購買者は、商品販売促進システム100に加入された会員であり、商品販売促進システム100の会員は、自分のアカウントと連結された電子マネー口座と現金口座を有することになる。電子マネー口座と現金口座は、会員口座部160に含まれる。電子マネー口座に預け入れられた電子マネーは、後述する追加利益金の分配時に分配基準として用いられ、基本利益金と追加利益金が電子マネーの形態で電子マネー口座に入金される。現金口座の現金は、電子マネー口座への振込みが可能であり、1:1で両替されて電子マネー口座に入金され得る。これに対して、電子マネー口座の電子マネーも、現金口座への振込みが可能であるが、この場合は、振込み金額の所定の割合に対して引出し手数料が賦課されることが好ましい。引出し手数料は、商品販売促進システム100のシステム口座部150に振り込まれ、現金は、会員の現金口座に振り込まれ得る。
【0059】
図2は、本発明の一実施例に係る商品販売促進システムにおいて、商品が販売され、利益金が分配される過程を示すフローチャートであって、販売者が設定したイベントに対して購買者が報奨金を決済し、購買確定応答を行った場合を示す。
【0060】
販売者は、販売者の端末10を介して商品販売促進システム100にアクセスし、販売目標期間の間、商品の販売目標数量が達成されたら成功するイベントを設定するために、イベント設定メニューを選択する。イベント設定部110は、販売者の端末10の上に、イベント条件値である商品の販売価格、販売目標期間、販売目標数量、基本利益金、報奨金、イベントが成功したら購買確定応答を行った購買者に分配すべき追加利益金、追加分配方式、及び追加分配割合を入力する入力画面をディスプレーし、販売者は、商品販売促進システム100を通じて販売しようとする商品の販売価格、販売目標期間、販売目標数量、基本利益金、報奨金、追加利益金、追加分配方式、及び追加分配割合を販売者の端末10を介して入力する。販売者の端末10を介してイベント設定部110に入力された値は、イベント設定部110に保存されることにより、イベントが設定される(S110)。
【0061】
基本利益金は、イベント成功の可否にかかわらず、販売価格の一部を購買確定応答を行った購買者に分配する金額である。報奨金は、販売価格よりも低い金額の金額に設定され、商品を購買しようとする購買者は、商品の販売価格を全て決済し、または報奨金を決済することができる。イベント管理部130は、販売価格決済または報奨金決済が行われると、決済確認証を発行し、決済確認証の数が販売目標数量に到逹すると、イベントが成功したものとみなす。すなわち、購買者は、イベント参加のために販売価格の全額を決済しても、または報奨金のみを決済してもよい。
【0062】
商品の販売価格、販売目標期間、販売目標数量、基本利益金、報奨金、追加利益金、追加分配方式、及び追加分配割合は、販売者により任意に決められてもよく、これらの一部は、商品販売促進システム100により適切な値として提案されてもよく、これらの一部は、商品販売促進システム100により最適化した値が予め計算され固定された値として提供されてもよい。
【0063】
最小報奨金計算部190は、最小報奨金を計算することができ、計算された最小報奨金は、販売者の端末10に送信される。
【0064】
最小報奨金を、イベントが成功したときに計算される個別追加利益金のうち、最も大きな金額を販売目標数量で除算した値に決定することが好ましい。最小報奨金計算部190が推薦する最小報奨金(イベントが成功したときに計算される個別追加利益金のうち、最も大きな金額/販売目標数量)としてイベントを設定すると、イベントの成功後、最も大きな個別追加利益金を有する購買者のみを除いて、残りの購買者がみんな購買取消を行っても、報奨金により個別追加利益金の支給が可能となるので、販売者が損害を受けることはない。
【0065】
また、最小報奨金を、イベント預け金を販売目標数量で除算した値に決定することも好ましい。後述するように、イベントの成功後、購買者が購買取消応答を行うと、購買者には、販売価格から報奨金を除いた金額が返金され、販売者には、報奨金が支給される。もし、最小報奨金計算部190が推薦する最小報奨金(イベント預け金/販売目標数量)としてイベントを設定すれば、イベントの成功後、全ての購買者が購買取消応答を行っても、イベント預け金と同じ金額の全体報奨金が全ての販売者に支給されるので、販売者は、イベント預け金の損害なしに取り戻すことになる。
【0066】
イベント管理部130は、追加利益金に該当する金額をイベント預け金としてシステム口座部150に預け入れるようにとのメッセージを販売者の端末10に送信する。販売者は、販売者の端末10を介して自分のアカウントに連結された電子マネー口座または現金口座から追加利益金と同じ金額のイベント預け金を、システム口座部150に送信することを、イベント管理部130に要請し、イベント管理部130は、販売者の電子マネー口座または現金口座からイベント預け金をシステム口座部150に送信する(S120)。システム口座部150には、現金が送信されることが好ましく、電子マネー口座からシステム口座部150にイベント預け金が現金で送信される場合は、引出し手数料が発生するため、電子マネー口座からイベント預け金と引出し手数料に該当する金額が引き出される。
【0067】
イベント管理部130は、イベントの活性化前、イベント活性化の開始日及び開始時間を知らせるイベント報知メッセージを、商品販売促進システム100に加入した会員の端末に送信する(S130)。イベント活性化の開始日及び開始時間を予告することにより、商品販売促進システム100の瞬間同時接続ユーザの数を相当に大きくする効果が得られる。このようなイベントを予告するイベント報知メッセージは、追加分配方式が、決済順序(すなわち、決済確認証発行順序)、販売価格の決済順序、または購買確定応答順序により、追加利益金を分配する方式である場合、公正な販売を保証することになる。すなわち、イベント情報を先に知った一部の購買者が、追加分配順位において先順位を先占することが防がれる。
【0068】
また、イベント管理部130は、イベントの活性化前、イベント活性化の開始可能期間を予告し、開始可能期間内において突発的にイベント活性化を開始してもよい。例えば2016年5月1日から5月8日までの間をイベント活性化の開始可能期間として会員に予告し、2016年5月3日13時定刻に追加の予告なしにイベントを活性化することができる。
【0069】
イベント管理部130は、販売者が販売者の端末10を介してイベント設定部110で設定したイベントを活性化させる(S140)。イベント管理部130は、販売者がイベントを活性化させる前、販売者の端末10にシステム使用手数料の入金を要請することができ、システム口座部150へのシステム使用手数料の入金が確認されると、イベントを活性化させる。
【0070】
イベントは、イベントの活性化前、商品販売促進システム100に加入した会員にイベント報知メッセージが送信されず、予告なしにイベントの開始日及び開始時間に活性化されることもできる。
【0071】
イベント管理部130は、販売者が、販売者の端末10を介して、イベント設定部110で設定したイベント活性化の開始時間に直ちにイベントが活性化されるものではなく、開始時間から所定の待ち時間の経過後、イベントが活性化されるようにすることもできる。これにより、追加分配方式が、決済順序(すなわち、決済確認証発行順序)、販売価格の決済順序、または購買確定応答順序により、追加利益金を分配する方式である場合、公正な販売を保証することができることになる。すなわち、所定の待ち時間の間、会員がイベントについて分かることになるので、イベント情報を先に知った一部の購買者が、追加分配順位において先順位を先占することが防がれることになる。
【0072】
イベントが活性化されると、購買者は、購買者の端末20を介して商品を購買することになる。購買者は、報奨金のみを決済してもよく、販売価格を全部決済してもよい。以下、購買者が報奨金のみを決済した場合について説明する。
【0073】
購買者は、商品を購買するために、購買者の端末20を介して、商品決済部120が提供する決済画面において報奨金を決済し、商品決済部120により、報奨金決済代金がシステム口座部150に預け入れられる(S150)。ここで、報奨金決済代金は、購買者の電子マネー口座または現金口座から引き出される現金、クレジットカード会社から送信されるカード売上金、携帯電話通信会社から送信される決済金等である。決済方式は、公知のオンライン決済方式であれば、いずれも適用可能であり、これについての詳細な説明を省略する。
【0074】
報奨金決済が行われると、イベント管理部130は、決済確認証を発行し、購買者の端末20に送信する(S160)。
【0075】
イベント管理部130が各購買者の決済確認証を発行する度に、イベント管理部130は、イベント成功の可否を確認する(S170)。これは、報奨金を決済した購買者により販売目標数量が達成され、イベントが成功したかを確認するためである。報奨金を決済した購買者によりイベントが成功したことが確認されると、既に商品を購買し、購買確定応答を行った後、イベント成功を待っている他の購買者に追加利益金が分配され始める。追加利益金の分配の具体的な内容については、後述する。
【0076】
イベント管理部130は、報奨金のみを決済した購買者(以下、「報奨金決済購買者」という。)の端末20に、販売価格追加決済要請メッセージを送信する(S180)。
【0077】
報奨金決済購買者は、販売価格追加決済要請メッセージを受け、購買者の端末20を介して、商品決済部120が提供する決済画面において販売価格を追加決済する(S190)。もし、追加決済有效期間内に報奨金決済購買者の端末20により販売価格が追加決済されなければ、イベント管理部130は、報奨金決済購買者が購買取消しを行ったと決定し、報奨金を販売者の現金口座に直ちに支給し、またはイベント終了後に支給してもよい。
【0078】
報奨金決済購買者が販売価格を追加決済すると、イベント管理部130は、販売価格を追加決済した報奨金決済購買者(以下、「販売価格追加決済購買者」という。)に報奨金を返金する(S200)。報奨金は、システム口座部150に格納された金額から引き出され、販売価格追加決済購買者の現金口座に送信される。
【0079】
配送管理部170は、販売価格追加決済購買者の配送住所と決済確認証を販売者の端末10に送信し、販売者をして販売価格追加決済購買者に商品を配送させる(S210)。配送方法としては、宅配または直接受領が可能であり、直接受領時は、販売価格追加決済購買者が提示する決済確認証のバーコードを販売者がスキャンして、本人確認を行った後、商品を販売価格追加決済購買者に伝達する。
【0080】
購買確定管理部180は、商品を配送され、または商品を直接受領した販売価格追加決済購買者に購買確定要請を発送する(S220)。
【0081】
購買確定管理部180は、販売価格追加決済購買者から購買確定要請に対する応答を受信する(S230)。購買確定要請に対する応答は、購買確定応答と購買取消応答のうち一つである。以下、購買確定要請に対する応答が購買確定応答である場合について説明する。
【0082】
購買確定管理部180が、販売価格追加決済購買者から購買確定応答を受信すると、利益金分配部140は、販売価格追加決済購買者に基本利益金を電子マネーで支給する(S240)。基本利益金は、システム口座部150に格納された金額から引き出され、販売価格追加決済購買者の電子マネー口座に送信される。基本利益金は、電子マネーで支給されるものと説明しているが、販売価格追加決済購買者の現金口座に現金で送信されることもできる。
【0083】
利益金分配部140が基本利益金を支給した後、イベント管理部130は、イベント成功の可否を確認する(S250)。イベント管理部130が商品に対する決済(販売価格決済及び報奨金決済を全て含む。)により発行された決済確認証の数が販売目標数量に到逹したことを確認すると、イベントが成功したと判断し、利益金分配部140が、購買確定応答を行った販売価格追加決済購買者に追加利益金から計算された個別追加利益金を電子マネーで支給する(S260)。利益金分配部140は、追加利益金に対して追加分配方式と追加分配割合を適用して個別追加利益金を計算する。個別追加利益金は、システム口座部150に格納された金額から引き出され、購買確定応答を行った販売価格追加決済購買者の電子マネー口座に送信される。追加利益金は、電子マネーで支給されるものと説明しているが、購買確定応答を行った販売価格追加決済購買者の現金口座に現金で送信されることもできる。
【0084】
利益金分配部140が基本利益金を支給し(S240)、個別追加利益金を支給した後(S260)、イベント管理部130は、総販売金額(販売価格と購買確定数量を乗算した金額)から、総基本利益金(基本利益金と購買確定数量を乗算した金額)と、支給済み個別追加利益金との合を減算して精算した販売金額を、販売者の現金口座に支給し(S270)、システム口座部150に預け入れられたイベント預け金も販売者の現金口座に返金する(S280)。ここで、S240、S260、S270及びS280の段階は、順次進行するものと説明しているが、同時に進行しても、順序が入れ替えられて進行してもよい。
【0085】
S250段階において、イベント管理部130が、商品に対する決済(販売価格決済及び報奨金決済を全て含む。)により発行された決済確認証の数が販売目標数量に到逹しなかったことを確認すると、イベントが失敗したことと判断する。イベントが失敗したら、個別追加利益金分配段階(S260)は実行されない。
【0086】
イベントが失敗した場合、イベント管理部130は、基本利益金を支給した後(S240)、総販売金額(販売価格と購買確定数量を乗算した金額)から総基本利益金(基本利益金と購買確定数量を乗算した金額)を減算して精算した販売金額を、販売者の現金口座に支給し(S270)、システム口座部150に預け入れられたイベント預け金も販売者の現金口座に返金する(S280)。ここで、S240、S270及びS280の段階は、順次進行するものと説明しているが、同時に進行しても、順序が入れ替えられて進行してもよい。
【0087】
図3は、
図2のS230段階において、購買確定管理部180が販売価格追加決済購買者から購買取消応答を受信した場合を示すフローチャートであって、S110段階乃至S220段階までは、その構成が
図2の構成と同一であるので、重複する説明を省略し、
図2のS230段階(
図3のS310段階に対応する)から詳述する。
【0088】
購買確定管理部180は、販売価格追加決済購買者に購買確定要請を発送する(S220)。
【0089】
購買確定管理部180は、販売価格追加決済購買者から購買確定要請に対する応答を受信する(S230)。購買確定要請に対する応答は、購買確定応答と購買取消応答のうち一つである。以下、購買確定要請に対する応答が購買取消応答である場合について説明する。購買取消応答とは、購買した商品が満足でないとき、払い戻そうとする購買者の意思表示である。
【0090】
購買確定管理部180が販売価格追加決済購買者から購買取消応答を受信すると(S310)、イベント管理部130は、イベント成功の可否を確認する(S320)。イベント管理部130が、商品に対する決済(販売価格決済及び報奨金決済を全て含む。)により発行された決済確認証の数が販売目標数量に到逹したことを確認すると、イベントが成功したと判断し、発行された決済確認証の数が販売目標数量に到逹しなかったことを確認すると、イベントが失敗したと判断する。
【0091】
イベントが成功した場合、利益金分配部140は、購買取消応答を行った販売価格追加決済購買者に販売価格から報奨金を減算した金額を払戻金として支給する(S330)。払戻金は、システム口座部150に格納された金額から引き出され、購買取消応答を行った販売価格追加決済購買者の現金口座に送信される。販売価格から報奨金を減算することは、報奨金が購買確定を行った他の購買者に支給されるイベント成功による追加利益金として使われるからである。販売価格追加決済購買者は、イベントが成功したにもかかわらず、購買を取り消すと、報奨金を損してしまうので、販売価格追加決済購買者が購買取消応答を選択し難くなるという効果もある。
【0092】
利益金分配部140が購買確定応答を行った他の購買者に基本利益金及び個別追加利益金を支給した後、イベント管理部130は、総販売金額(販売価格と購買確定数量を乗算した金額)から、総基本利益金(基本利益金と購買確定数量を乗算した金額)と、支給済み個別追加利益金との合を減算して精算した販売金額を、販売者の現金口座に支給し(S350)、システム口座部150に預け入れられたイベント預け金も販売者の現金口座に返金する(S360)。
【0093】
ここで、購買確定管理部180が販売価格追加決済購買者から購買取消応答を受信し(S310)、イベント管理部130がイベント成功を確認した後(S320)、利益金分配部140が払戻金(販売価格から報奨金を減算した金額)を支給(S330)するものと説明しているが、購買確定管理部180が販売価格追加決済購買者から購買取消応答を受信すると、直ちに利益金分配部140が払戻金(販売価格から報奨金を減算した金額)を、購買取消応答を行った販売価格追加決済購買者に支給し、イベント管理部130がイベント成功の可否を確認し、イベントが成功していると、購買取消応答を行った販売価格追加決済購買者への報奨金の追加払戻しを行わない手順で進行してもよい。報奨金は、直ちに販売者に支給されてもよい。S320段階において、イベントが失敗した場合、利益金分配部140は、購買取消応答を行った販売価格追加決済購買者に販売価格に該当する金額を払戻金として支給する(S340)。払戻金は、システム口座部150に格納された金額から引き出され、購買取消応答を行った販売価格追加決済購買者の現金口座に送信される。販売価格から報奨金を減算しないことは、イベントの成功時、販売価格から報奨金を減算したことと反対の理由による。
【0094】
利益金分配部140が購買確定応答を行った他の購買者に基本利益金を支給した後、イベント管理部130は、総販売金額(販売価格と購買確定数量を乗算した金額)から総基本利益金(基本利益金と購買確定数量を乗算した金額)を減算して精算した販売金額を販売者の現金口座に支給し(S350)、システム口座部150に預け入れられたイベント預け金も販売者の現金口座に返金する(S360)。
【0095】
ここで、購買確定管理部180が販売価格追加決済購買者から購買取消応答を受信し(S310)、イベント管理部130がイベント失敗を確認した後(S320)、利益金分配部140が払戻金(販売価格に該当する金額)を支給(S340)するものと説明しているが、購買確定管理部180が販売価格追加決済購買者から購買取消応答を受信すると、直ちに利益金分配部140が払戻金(販売価格から報奨金を減算した金額)を、購買取消応答を行った販売価格追加決済購買者に1次支給し、イベント管理部130がイベント成功の可否を確認し、イベントが失敗していると、購買取消応答を行った販売価格追加決済購買者に報奨金を2次支給する手順で進行してもよい。
【0096】
図4は、本発明の一実施例に係る商品販売促進システムにおいて、商品が販売され、利益金が分配される過程を示すフローチャートであって、販売者が設定したイベントに対して購買者が販売価格を全て決済し、購買確定応答を行った場合を示す。
【0097】
S110段階乃至S140段階までは、その構成が
図2と同一であるので、重複する説明を省略し、
図2のS150段階(
図4のS450段階に対応する)から詳述する。
【0098】
イベント管理部130によりベントが活性化すると(S140)、購買者は、購買者の端末20を介して商品を購買することになる。購買者は、報奨金のみを決済してもよく、販売価格を全部決済してもよいが、以下では、購買者が販売価格を決済した場合について説明する。
【0099】
購買者は、商品を購買するために、購買者の端末20を介して商品決済部120が提供する決済画面において販売価格を決済し、商品決済部120により、販売価格決済代金は、システム口座部150に預け入れられる(S450)。ここで、販売価格決済代金は、購買者の電子マネー口座または現金口座から引き出される現金、クレジットカード会社から送信されるカード売上金、携帯電話通信会社から送信される決済金等である。決済方式は、公知のオンライン決済方式であれば、いずれも適用可能であり、これについての詳細な説明を省略する。
【0100】
販売価格の決済が行われると、イベント管理部130は、決済確認証を発行し、購買者の端末20に送信する(S460)。
【0101】
イベント管理部130が各購買者の決済確認証を発行する度に、イベント管理部130は、イベント成功の可否を確認する(S470)。これは、販売価格を決済した購買者により、販売目標数量が達成され、イベントが成功したかを確認するためである。販売価格を決済した購買者によりイベントが成功したことが確認されると、既に商品を購買し、購買確定応答を行った後、イベント成功を待っている他の購買者に追加利益金が分配され始める。
【0102】
配送管理部170は、販売価格を決済した購買者(以下、「販売価格決済購買者」という。)の配送住所と決済確認証を販売者の端末10に送信し、販売者をして販売価格決済購買者に商品を配送させる(S480)。配送方法としては、宅配または直接受領が可能であり、直接受領時は、販売価格決済購買者が提示する決済確認証のバーコードを販売者がスキャンして、本人確認を行った後、商品を販売価格決済購買者に伝達する。
【0103】
購買確定管理部180は、商品を配送され、または商品を直接受領した販売価格決済購買者に購買確定要請を発送する(S490)。
【0104】
購買確定管理部180は、販売価格追加決済購買者から購買確定要請に対する応答を受信する(S500)。購買確定要請に対する応答は、購買確定応答と購買取消応答のうち一つである。以下、購買確定要請に対する応答が購買確定応答である場合について説明する。
【0105】
購買確定管理部180が、販売価格決済購買者から購買確定応答を受信すると、利益金分配部140は、販売価格決済購買者に基本利益金を電子マネーで支給する(S510)。基本利益金は、システム口座部150に格納された金額から引き出され、販売価格決済購買者の電子マネー口座に送信される。基本利益金は、電子マネーで支給されると説明しているが、販売価格決済購買者の現金口座に現金で送信されることもできる。
【0106】
利益金分配部140が基本利益金を支給した後、イベント管理部130は、イベント成功の可否を確認する(S520)。イベント管理部130が商品に対する決済(販売価格決済及び報奨金決済を全て含む。)により発行された決済確認証の数が販売目標数量に到逹したことを確認すると、イベントが成功したと判断し、利益金分配部140が、購買確定応答を行った販売価格決済購買者に追加利益金から計算された個別追加利益金を電子マネーで支給する(S530)。利益金分配部140は、追加利益金に対して追加分配方式と追加分配割合を適用して個別追加利益金を計算する。個別追加利益金は、システム口座部150に格納された金額から引き出され、購買確定応答を行った販売価格決済購買者の電子マネー口座に送信される。追加利益金は、電子マネーで支給されるものと説明しているが、購買確定応答を行った販売価格決済購買者の現金口座に現金で送信されることもできる。
【0107】
利益金分配部140が基本利益金を支給し(S510)、個別追加利益金を支給した後(S530)、イベント管理部130は、総販売金額(販売価格と購買確定数量を乗算した金額)から、総基本利益金(基本利益金と購買確定数量を乗算した金額)と、支給済み個別追加利益金との合を減算して精算した販売金額を、販売者の現金口座に支給し(S540)、システム口座部150に預け入れられたイベント預け金も販売者の現金口座に返金する(S550)。ここで、S510、S530、S540及びS550の段階は、順次進行するものと説明しているが、同時に進行しても、順序が入れ替えられて進行してもよい。
【0108】
S520段階において、イベント管理部130が商品に対する決済(販売価格決済及び報奨金決済を全て含む。)により発行された決済確認証の数が販売目標数量に到逹しなかったことを確認すると、イベントが失敗したことと判断する。イベントが失敗したら、個別追加利益金分配段階(S530)は実行されない。
【0109】
イベントが失敗した場合、イベント管理部130は、基本利益金を支給した後(S510)、総販売金額(販売価格と購買確定数量を乗算した金額)から総基本利益金(基本利益金と購買確定数量を乗算した金額)を減算して精算した販売金額を、販売者の現金口座に支給し(S540)、システム口座部150に預け入れられたイベント預け金も販売者の現金口座に返金する(S550)。ここで、S510、S540及びS550の段階は、順次進行するものと説明しているが、同時に進行しても、順序が入れ替えられて進行してもよい。
【0110】
図5は、
図4のS500段階において、購買確定管理部180が販売価格決済購買者から購買取消応答を受信した場合を示すフローチャートであって、S110段階乃至S140段階とS450段階乃至S490段階までは、その構成が
図4の構成と同一であるので、重複する説明を省略し、
図4のS500段階(
図5のS600段階に対応する)から詳述する。
【0111】
購買確定管理部180は、販売価格決済購買者に購買確定要請を発送する(S490)。
【0112】
購買確定管理部180は、販売価格決済購買者から購買確定要請に対する応答を受信する(S600)。購買確定要請に対する応答は、購買確定応答と購買取消応答のうち一つである。以下、購買確定要請に対する応答が購買取消応答である場合について説明する。購買取消応答とは、購買した商品が満足でないとき、払い戻そうとする購買者の意思表示である。
【0113】
購買確定管理部180が販売価格決済購買者から購買取消応答を受信すると(S600)、イベント管理部130は、イベント成功の可否を確認する(S610)。イベント管理部130が商品に対する決済(販売価格決済及び報奨金決済を全て含む。)により発行された決済確認証の数が販売目標数量に到逹したことを確認すると、イベントが成功したと判断し、発行された決済確認証の数が販売目標数量に到逹しなかったことを確認すると、イベントが失敗したと判断する。
【0114】
イベントが成功した場合、利益金分配部140は、購買取消応答を行った販売価格決済購買者に販売価格から報奨金を減算した金額を払戻金として支給する(S620)。払戻金は、システム口座部150に格納された金額から引き出され、購買取消応答を行った販売価格決済購買者の現金口座に送信される。販売価格から報奨金を減算することは、報奨金が購買確定を行った他の購買者に支給されるイベント成功による追加利益金として使われるからである。販売価格決済購買者は、イベントが成功したにもかかわらず、購買を取り消すと、報奨金を損してしまうので、販売価格決済購買者が購買取消応答を選択し難くなるという効果もある。
【0115】
利益金分配部140が購買確定応答を行った他の購買者に基本利益金及び個別追加利益金を支給した後、イベント管理部130は、総販売金額(販売価格と購買確定数量を乗算した金額)から、総基本利益金(基本利益金と購買確定数量を乗算した金額)と、支給済み個別追加利益金との合を減算して精算した販売金額を、販売者の現金口座に支給し(S640)、システム口座部150に預け入れられたイベント預け金も販売者の現金口座に返金する(S650)。
【0116】
ここで、購買確定管理部180が販売価格決済購買者から購買取消応答を受信し(S600)、イベント管理部130がイベント成功を確認した後(S610)、利益金分配部140が払戻金(販売価格から報奨金を減算した金額)を支給(S620)するものと説明しているが、購買確定管理部180が販売価格決済購買者から購買取消応答を受信すると、直ちに利益金分配部140が払戻金(販売価格から報奨金を減算した金額)を、購買取消応答を行った販売価格決済購買者に支給し、イベント管理部130がイベント成功の可否を確認し、イベントが成功していると、購買取消応答を行った販売価格決済購買者への報奨金の追加払戻しを行わない手順で進行してもよい。報奨金は、直ちに販売者に支給されてもよい。
【0117】
S610段階において、イベントが失敗した場合、利益金分配部140は、購買取消応答を行った販売価格決済購買者に販売価格に該当する金額を払戻金として支給する(S630)。払戻金は、システム口座部150に格納された金額から引き出され、購買取消応答を行った販売価格決済購買者の現金口座に送信される。販売価格から報奨金を減算しないことは、イベントの成功時、販売価格から報奨金を減算したことと反対の理由による。
【0118】
利益金分配部140が購買確定応答を行った他の購買者に基本利益金を支給した後、イベント管理部130は、総販売金額(販売価格と購買確定数量を乗算した金額)から総基本利益金(基本利益金と購買確定数量を乗算した金額)を減算して精算した販売金額を販売者の現金口座に支給し(S640)、システム口座部150に預け入れられたイベント預け金も販売者の現金口座に返金する(S650)。
【0119】
ここで、購買確定管理部180が販売価格決済購買者から購買取消応答を受信し(S600)、イベント管理部130がイベント失敗を確認した後(S610)、利益金分配部140が払戻金(販売価格に該当する金額)を支給(S630)するものと説明しているが、購買確定管理部180が販売価格決済購買者から購買取消応答を受信すると、直ちに利益金分配部140が払戻金(販売価格から報奨金を減算した金額)を、購買取消応答を行った販売価格決済購買者に1次支給し、イベント管理部130がイベント成功の可否を確認し、イベントが失敗していると、購買取消応答を行った販売価格決済購買者に報奨金を2次支給する手順で進行してもよい。
【0120】
本発明の一実施例に係る商品販売促進システム及び方法において、予想追加分配順位は、報奨金決済購買者及び販売価格決済購買者による購買確定応答の完了前も、算出が可能である。利益金分配部140は、イベント管理部130により決済確認証が発行される度に、リアルタイムで報奨金決済購買者及び販売価格決済購買者の予想追加分配順位を計算し、報奨金決済購買者及び販売価格決済購買者の端末20に、リアルタイムの予想追加分配順位を送信することができる。
【0121】
この場合、利益金分配部140は、イベントが成功するまで、リアルタイムの予想追加分配順位を公開せず、イベントが成功した後、リアルタイムの予想追加分配順位を報奨金決済購買者及び販売価格決済購買者の端末20に送信してもよい。この場合は、イベントが成功するまで、報奨金決済購買者及び販売価格決済購買者が自分のリアルタイムの予想追加分配順位がわからないので、不確実性が購買欲をさらに刺激し、これにより、さらに短期間にイベントが成功することになる。
【0122】
本発明の一実施例に係る商品販売促進システム及び方法において、追加分配方式は、販売者により多様な方式が選択され得る。例えば、追加分配方式として、決済順序(すなわち、決済確認証が発行された順序)により分配する方式、電子マネー保有量により分配する方式、販売価格を決済した順序により分配する方式、購買確定応答順序により分配する方式が選ばれ得る。
【0123】
決済順序により分配する方式は、購買確定応答を行った購買者(以下、「購買確定購買者」という。)を決済順序により順次配列する。ここで、決済は、報奨金決済と販売価格決済を全て含む。続いて、追加利益金に追加分配割合を乗算して得られた第1の個別追加利益金を、最も早い決済を行った第1の購買確定購買者に支給し、次に、追加利益金から第1の個別追加利益金を減算して残った金額に追加分配割合を乗算して得られた第2の個別追加利益金を、2番目に早い決済を行った第2の購買確定購買者に支給する。
【0124】
電子マネー保有量により分配する方式は、購買確定購買者のアカウントに割り当てられた電子マネー口座に積み立てられた電子マネー金額と、購買確定購買者が発行された決済確認証の個数を乗算した値(以下、「順位用電子マネー金額」という。)により、購買確定購買者を順次配列する。ここで、電子マネー口座には、購買確定購買者が現金を入金して追加された電子マネー、他のイベントから基本利益金として入金された電子マネー、及び他のイベントから追加利益金として入金された電子マネーが存在する。続いて、追加利益金に追加分配割合を乗算して得られた第1の個別追加利益金を、最も多くの順位用電子マネー金額を有した第1の購買確定購買者に支給し、次に、追加利益金から第1の個別追加利益金を減算して残った金額に追加分配割合を乗算して得られた第2の個別追加利益金を、2番目に多くの順位用電子マネー金額を有した第2の購買確定購買者に支給する。例えば、一人の購買確定購買者が5つの決済確認証を発行された場合は、その購買確定購買者の順位用電子マネー金額は、(電子マネー保有量×5)と計算される。
【0125】
販売価格を決済した順序により分配する方式は、購買確定購買者を販売価格の決済順序により順次配列する。ここで、販売価格の決済は、報奨金の決済後、販売価格を決済した場合と、報奨金を決済せず、販売価格を全部決済した場合を全て含む。続いて、追加利益金に追加分配割合を乗算して得られた第1の個別追加利益金を、最も早い販売価格決済を行った第1の購買確定購買者に支給し、次に、追加利益金から第1の個別追加利益金を減算して残った金額に追加分配割合を乗算して得られた第2の個別追加利益金を、2番目に早い販売価格決済を行った第2の購買確定購買者に支給する。
【0126】
購買確定応答順序により分配する方式は、購買確定購買者を購買確定応答順序により順次配列する。続いて、追加利益金に追加分配割合を乗算して得られた第1の個別追加利益金を、最も早い購買確定応答を行った第1の購買確定購買者に支給し、次に、追加利益金から第1の個別追加利益金を減算して残った金額に追加分配割合を乗算して得られた第2の個別追加利益金を、2番目に早い購買確定応答を行った第2の購買確定購買者に支給する。
【0127】
前記追加分配方式では、1番目及び2番目の購買確定購買者のみを挙げて説明しているが、後順位の購買確定購買者にも同一の方式で計算された個別追加利益金が支給される。例えば、第3の購買確定購買者には、追加利益金から第1の個別追加利益金と第2の追加利益金を減算して残った金額に追加分配割合を乗算して得られた第3の個別追加利益金が支給されるであろう。
【0128】
もし、全ての購買確定購買者に個別追加利益金が支給されたにもかかわらず、追加利益金が残った場合は、追加利益金の残額に追加分配割合を乗算して、第1の購買確定購買者から同一の方式で追加分配を繰り返すことができる。しかし、追加利益金残額が所定の金額以下である場合は、利益金分配部140がその残額をシステム口座部150に送信し、追加分配を終了することができる。
【0129】
本発明の一実施例に係る商品販売促進システム及び商品販売促進方法により得られる効果について、わかりやすい例を挙げて説明する。
【0130】
コンピューター製造会社であるA社のある販売代理店が、消費者価格が2,000ドルであるノート型パソコンXを販売してきている。この販売代理店のノート型パソコンXの一月平均販売量は、50台である。このノート型パソコンは、実際、オンラインマーケットにおいて1,800ドルで最低価販売されている。
【0131】
この販売代理店は、本発明の一実施例に係る商品販売促進システムを用いて販売することに決め、下記の条件によりイベントを設定した。
-販売価格:2,000ドル
-販売目標期間:1ヶ月
-販売目標数量:2,000台
-購買者に分配すべき基本利益金:200ドル
-報奨金:20ドル
-イベントが成功したら購買者に分配すべき追加利益金:780,000ドル
-追加分配方式:購買確定購買者の電子マネー口座に積み立てられた電子マネー金額により分配
-追加分配割合:0.1%
【0132】
この代理店は、従来の1ヶ月間得られた販売量よりも40倍増加した販売量を、同期間のただ1ヶ月間に達成するようになるので、従来の1ヶ月間の現金流入である100,000ドルの販売金額よりも3,900,000ドル(=2,000ドル×1,950台)の追加現金流入が発生することになる。これにより、この代理店は、追加現金流入の20%である780,000ドルを追加利益金として購買者に分配することに決める(この代理店が、従来方式により1,950台のノート型パソコンXをさらに売るためには、3年3月が所要するであろう)。
【0133】
Bの購買者は、2,000名の購買者のうち、電子マネー口座の金額が1位であることに決められ、Cの購買者は、2番目順位であり、Dの購買者は、500番目順位であり、Eの購買者は、2,000番目順位である購買者になった。この場合、B、C、D及びEが受けるべき電子マネーを計算すれば、下記の通りである。
【0134】
[Bが受けるべき金額]:
(1)基本利益金200ドル
(2)個別追加利益金780ドル(=追加利益金780,000ドル×追加分配割合0.1%)
[Cが受けるべき金額]:
(1)基本利益金200ドル
(2)個別追加利益金779ドル(=追加利益金780,000ドルから1番目の個別追加利益金780ドルを減算した金額779,220ドル×追加分配割合0.1%)
[Dが受けるべき金額]:
(1)基本利益金200ドル
(2)個別追加利益金473ドル(=追加利益金780,000ドルから499番目までの個別追加利益金を減算した金額473,449ドル×追加分配割合0.1%)
[Eが受けるべき金額]:
(1)基本利益金200ドル
(2)個別追加利益金106ドル(=追加利益金780,000ドルから1999番目までの個別追加利益金を減算した金額105,562ドル×追加分配割合0.1%)
【0135】
B、C、D、Eは、それぞれ報奨金20ドルを返金され、基本利益金200ドルを分配され、オンラインマーケットの最低価である1,800ドルと同じ価格でノート型パソコンXを購買し、さらにはイベント成功により、それぞれ780ドル、779ドル、473ドル及び106ドルの個別追加利益金を電子マネーで分配されることになった。この電子マネーは、引出し手数料を支払い、電子マネー口座から現金口座に現金送信をし、または電子マネー口座から直ちに現金引出しを行うことができるので、購買者の現金資産が増えることになる。また、今度の購買を通じて、分配された電子マネーにより、購買者の電子マネー保有順位が上昇するので、次の購買時、さらに多くの個別追加利益金を分配されることになる。
【0136】
購買者がクレジットカード会社から提供する無利子の分割払いプログラムを用いて決済すると、購買者が得る利益は極大化されるであろう。従来の購買システムでは、購買者が、2,000ドルのノート型パソコンを買うためには、直ちに2,000ドルを準備しなければならなかったので、負担を感じて購買しなくなるが、商品販売促進システム100では、販売金額を無利子の分割払いで決済してから、基本利益金と個別追加利益金で分割払い金額を支払うことができるので、購買者の購買負担がなくなる。これは、時間の価値が電子マネーに転換されることにより得られることである。特に、販売者が追加分配割合を高めると、上位購買者に追加分配される金額が極めて大きくなり、会員の消費意志及びイベント参加意志がさらに大きくなることになる。これに関する例は、後述する。
【0137】
販売者の立場でも、短期間に従来の販売量とは比較できないほどの販売量を達成し、さらに大きな営業利益を得ることになり、追加利益金を分配しても、数ヶ月乃至数年の販売量を短期間に得ることができるので、損害が発生しない。また、イベント成功可能性を高めるために、販売者が追加利益金を高め、または追加分配割合を高めると、会員のイベント参加欲求を強く刺激することになるので、所望の販売目標数量を早くてかつ確実に達成することができるようになる。
【0138】
商品販売促進システムは、販売者がイベントを活性化させるとき、販売者から受けるシステム使用手数料、及び会員が電子マネー口座から電子マネーを引き出すとき、会員から受ける引出し手数料により収益を収めることができる。また、全世界の数多くの販売者が活性化させたイベントの数が数え切れないほど多くなると、イベントにより発生するシステム口座部の現金残高額が極めて大きな金額に維持されるので、システム使用手数料、引出し手数料、及びイベントによりシステム口座部に残っている現金残高額を用いて、電子マネー担保貸付や2次委託投資をして収益を収めることができることになる。
【0139】
会員は、電子マネー口座の電子マネーを引き出して現金化し、または電子マネーを担保として商品販売促進システムから貸し出すことができるようになる。会員は、引出し手数料を出して現金化することができるが、この場合は、電子マネー口座の電子マネー保有量が減少して、イベントの追加分配順位において不利益を被る恐れがある。これにより、電子マネー保有量を維持しながら現金化を可能にするために、商品販売促進システムが会員の電子マネーを担保とし、システム口座部の現金を用いて貸出金を支給するようになる。結局として、商品販売促進システムは、実質的に金融業を営むことになる。
【0140】
以下、本発明の一実施例に係る商品販売促進システム及び商品販売促進方法において、販売者が追加利益金及び追加分配割合を増加させて得られるさらに向上した効果について、わかりやすい例を挙げて説明する。
【0141】
有名なフィットネスセンターA社において、消費者価格が3,000ドルである3年会員証を販売してきている。このフィットネスセンターの3年会員証Xの一日最大販売量は、10個である。この会員証は、実際、オンラインマーケットにおいて2,800ドルで最低価販売されており、このフィットネスセンターの3年会員証Xを一つ販売する場合に得られる営業利益金は、1,650ドルである。
【0142】
このフィットネスセンターAにおいて、本発明の一実施例に係る商品販売促進システムを用いて販売することに決め、下記の条件によりイベントを設定した。
-販売価格:3,000ドル
-販売目標期間:1日
-販売目標数量:1,000個
-購買者に分配すべき基本利益金:200ドル
-報奨金:1,300ドル
-イベントが成功したら購買者に分配すべき追加利益金:1,300,000ドル
-追加分配方式:購買確定購買者の決済順序により分配
-追加分配割合:0.6%
【0143】
このフィットネスセンターは、従来、1日間の最大販売量よりも100倍増加した販売量を、同期間のただ1日間に達成するようになるので、従来の1日間の現金流入である30,000ドルの販売金額よりも2,970,000ドル(=3,000ドル×990個)の追加現金流入が発生することになる。
【0144】
また、1日間の営業利益金は、従来の16,500ドルよりも1,633,500ドル(=1,650ドル×990個)の追加営業利益金の流入が発生することになる。
【0145】
これにより、このフィットネスセンターは、追加営業利益金流入の約78%である1,300,000ドルを追加利益金として購買者に分配することに決める(このフィットネスセンターが、従来方式により990個の3年会員証をさらに売るためには、少なくとも約3ヶ月が所要し、約3ヶ月後も990個の3年会員証を全て販売するという保証もない)。
【0146】
Bの購買者は、1,000名の購買者のうち、決済した順序が1位であることに決められ、Cの購買者は、2番目順位であり、Dの購買者は、500番目順位であり、Eの購買者は、1,000番目順位である購買者になった。この場合、B、C、D及びEが受けるべき電子マネーを計算すれば、下記の通りである。
【0147】
[Bが受けるべき金額]:
(1)基本利益金200ドル
(2)個別追加利益金7,800ドル(=追加利益金1,300,000ドル×追加分配割合0.6%)
[Cが受けるべき金額]:
(1)基本利益金200ドル
(2)個別追加利益金7,753ドル(=追加利益金1,300,000ドルから1番目の個別追加利益金7,800ドルを減算した金額12,922,00ドル×追加分配割合0.6%)
[Dが受けるべき金額]:
(1)基本利益金200ドル
(2)個別追加利益金387ドル(=追加利益金1,300,000ドルから499番目までの個別追加利益金を減算した金額64,528ドル×追加分配割合0.6%)
[Eが受けるべき金額]:
(1)基本利益金200ドル
(2)個別追加利益金19ドル(=追加利益金1,300,000ドルから999番目までの個別追加利益金を減算した金額3,184ドル×追加分配割合0.6%)
【0148】
B、C、D、Eは、それぞれ報奨金1,300ドルを返金され、基本利益金200ドルを分配され、オンラインマーケット最低価である2,800ドルと同じ価格でフィットネスセンターの3年会員証Xを購買し、さらにはイベント成功により、それぞれ7,800ドル、7,753ドル、387ドル及び19ドルの個別追加利益金を電子マネーで分配されることになった。
【0149】
この電子マネーは、引出し手数料を支払い、電子マネー口座から現金口座に現金送信をし、または電子マネー口座から直ちに現金引出しを行うことができるので、購買者の現金資産が増えることになる。特に、追加分配順位が1、2位であるB及びCは、3年会員証Xの価格を除いてもかえってお金を儲けることになる。消費により、富が増えたことである。
【0150】
上述した2つの例を通じて、本発明の一実施例に係る商品販売促進システム100が消費を通じて富を増やす消費テク(消費+財テク)システムを提供することが確認され、消費すればするほど富が増大するので、消費、取引、回転率が極大化され、従来とは異なる新たな経済パラダイムに進入することができることになる。
【0151】
以上、具体的な実施例について説明したが、本発明の範囲を逸脱しない範囲内で様々な変形が可能であるのは、通常の技術者にとって自明であろう。
【符号の説明】
【0152】
10 販売者の端末、20 購買者の端末、100 商品販売促進システム、110 イベント設定部、120 商品決済部、130 イベント管理部、140 利益金分配部、150 システム口座部、160 会員口座部、170 配送管理部、180 購買確定管理部、190 最小報奨金計算部。