特許7033565 | 知財ポータル「IP Force」

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

青山学院大学 (神奈川県相模原市中央区淵野辺)

▶ 華碩電腦股▲ふん▼有限公司の特許一覧

特許7033565無線通信システムにおいてスロットフォーマットを決定するのための方法および装置

書誌要約請求の範囲詳細な説明課題実施例実施するための形態図面の説明

目に優しい文字サイズ小中大 PDF Top

< >

1
2
3
4
5A
5B
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2022-03-02

(45)【発行日】2022-03-10

(54)【発明の名称】無線通信システムにおいてスロットフォーマットを決定するのための方法および装置

(51)【国際特許分類】

H04W 72/04 20090101AFI20220303BHJP

【ＦＩ】

H04W72/04 131

H04W72/04 132

H04W72/04 111

【請求項の数】 18

【外国語出願】

(21)【出願番号】P 2019133603

(22)【出願日】2019-07-19

(65)【公開番号】P2020014209

(43)【公開日】2020-01-23

【審査請求日】2019-09-18

(31)【優先権主張番号】62/701,214

(32)【優先日】2018-07-20

(33)【優先権主張国・地域又は機関】US

(73)【特許権者】

【識別番号】517114621

【氏名又は名称】華碩電腦股▲ふん▼有限公司

(74)【代理人】

【識別番号】100107766

【弁理士】

【氏名又は名称】伊東忠重

(74)【代理人】

【識別番号】100070150

【弁理士】

【氏名又は名称】伊東忠彦

(74)【代理人】

【識別番号】100091214

【弁理士】

【氏名又は名称】大貫進介

(72)【発明者】

【氏名】▲黄▼ 俊偉

(72)【発明者】

【氏名】劉家宏

【審査官】野村潔

(56)【参考文献】

【文献】Huawei, HiSilicon，TP on UE behavior for determining slot format[online]，3GPP TSG RAN WG1 #92 R1-1801779，Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1801779.zip>，2018年02月17日

【文献】Qualcomm Incorporated，TP for 38.213 for SFI[online]，3GPP TSG RAN WG1 #93 R1-1807813，Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1807813.zip>，2018年05月24日

【文献】ASUSTeK，Remaining issues on downlink control channel[online]，3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1809246，Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1809246.zip>，2018年08月10日，（本願優先日以降に公開された同出願人による文献）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｈ０４Ｂ７／２４－７／２６

Ｈ０４Ｗ４／００－９９／００

３ＧＰＰＴＳＧＲＡＮＷＧ１－４

ＳＡＷＧ１－４

ＣＴＷＧ１、４

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

ネットワークのための方法であって、
前記ネットワークが、第１のサービングセルにおいてＤＬ（下りリンク）ＢＷＰ（帯域幅部分）とＵＬ（上りリンク）ＢＷＰをＵＥ（ユーザ機器）に設定することと、
前記ネットワークが、前記第１のサービングセルにおいて対スペクトル動作をＵＥに設定することと、
前記ネットワークが、前記第１のサービングセルのために第１のセットのスロットフォーマット組み合わせで前記ＵＥを設定することであって、前記第１のセットにおける候補スロットフォーマット組み合わせのスロットフォーマット値の個数が、第１の数で割れず、前記第１の数は、第１のＳＣＳ（サブキャリア間隔）設定に対応する第１の値と第２のＳＣＳ設定に対応する第２の値の差の絶対値に関連付けられ、前記スロットフォーマット値の個数は、前記第１の数より大きく、前記第１のＳＣＳ設定に対応する前記第１の値および前記第２のＳＣＳ設定に対応する前記第２の値は、μ _ＳＦＩ、μ _{ＳＦＩ，ＤＬ} 、μ _{ＳＦＩ，ＵＬ} またはμ _{ＳＦＩ，ＳＵＬ} である、設定することと、
前記ネットワークが、第１のＤＣＩ（下りリンク制御情報）をＵＥに送信することであって、該第１のＤＣＩは、前記ＤＬＢＷＰのための１つ以上のスロットフォーマット値と前記ＵＬＢＷＰのための１つ以上のスロットフォーマット値とを示すスロットフォーマット組み合わせを含む、送信することと、
前記ネットワークが、前記第１のＤＣＩにおいて前記スロットフォーマット組み合わせを送信する際に前記候補スロットフォーマット組み合わせを指示することを防止することと、を含む方法。

【請求項2】

前記第１の数は、２のＮ乗プラス１（２^Ｎ＋１）であり、Ｎは、前記第１のＳＣＳ設定に対応する前記第１の値と前記第２のＳＣＳ設定に対応する前記第２の値の差の絶対値である、請求項１に記載の方法。

【請求項3】

前記第１のＳＣＳ設定は、前記ＤＬＢＷＰのための１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用され、前記第２のＳＣＳ設定は、前記ＵＬＢＷＰのための１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用される、請求項１に記載の方法。

【請求項4】

前記ネットワークが、第２のサービングセルにおいて第１のＵＬキャリアと第２のＵＬキャリアを前記ＵＥに設定することと、
前記ネットワークが、前記第２のサービングセルにおいて不対スペクトル動作を前記ＵＥに設定することと、
前記ネットワークが、第２のＤＣＩを前記ＵＥに送信することであって、該第２のＤＣＩは、前記第１のＵＬキャリアのための１つ以上のスロットフォーマット値と前記第２のＵＬキャリアのための１つ以上のスロットフォーマット値とを示すスロットフォーマット組み合わせを含む、送信することと、
前記ネットワークが、前記第２のＤＣＩ内のスロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が第２の数で割れないように設定することを防止することであって、該第２の数は、第３のＳＣＳ設定に対応する第３の値と第４のＳＣＳ設定に対応する第４の値の差の絶対値に関連付けられる、請求項１に記載の方法。

【請求項5】

前記第２の数は、２のＭ乗プラス１（２^Ｍ＋１）であり、Ｍは、前記第３のＳＣＳ設定に対応する前記第３の値と前記第４のＳＣＳ設定に対応する前記第４の値の差の絶対値である、請求項４に記載の方法。

【請求項6】

前記ネットワークが、前記第２のサービングセルのために第２のセットのスロットフォーマット組み合わせで前記ＵＥを設定する、請求項４に記載の方法。

【請求項7】

前記第２のセットにおける候補スロットフォーマット組み合わせのスロットフォーマット値の個数が、前記第２の数で割れない、請求項６に記載の方法。

【請求項8】

前記第３のＳＣＳ設定は、前記第１のＵＬキャリアのための１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用され、前記第４のＳＣＳ設定は、前記第２のＵＬキャリアのための１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用される、請求項４に記載の方法。

【請求項9】

ＵＥ（ユーザ機器）のための方法であって、
前記ＵＥが、ネットワークによって、第１のサービングセルにおいてＤＬ（下りリンク）ＢＷＰ（帯域幅部分）とＵＬ（上りリンク）ＢＷＰで設定されることと、
前記ＵＥが、前記ネットワークによって、前記第１のサービングセルにおいて対スペクトル動作で設定されることと、
前記ＵＥが、前記ネットワークによって、前記第１のサービングセルのために第１のセットのスロットフォーマット組み合わせで設定されることであって、前記第１のセットにおける候補スロットフォーマット組み合わせのスロットフォーマット値の個数が、第１の数で割れない、設定されることと、
前記ＵＥが、第１のＤＣＩ（下りリンク制御情報）を監視することであって、該第１のＤＣＩは、前記ＤＬＢＷＰのための１つ以上のスロットフォーマット値と前記ＵＬＢＷＰのための１つ以上のスロットフォーマット値とを示すスロットフォーマット組み合わせを含む、監視することと、
前記ＵＥが、前記第１のＤＣＩを受信することであって、前記第１のＤＣＩ内のスロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が前記第１の数で割れず、該第１の数は、第１のＳＣＳ（サブキャリア間隔）設定に対応する第１の値と第２のＳＣＳ設定に対応する第２の値の差の絶対値に関連付けられる、前記スロットフォーマット値の個数は、前記第１の数より大きく、前記第１のＳＣＳ設定に対応する前記第１の値および前記第２のＳＣＳ設定に対応する前記第２の値は、μ _ＳＦＩ、μ _{ＳＦＩ，ＤＬ} 、μ _{ＳＦＩ，ＵＬ} またはμ _{ＳＦＩ，ＳＵＬ} である、受信することと、
前記ＵＥが、前記第１のＤＣＩ内のスロットフォーマット組み合わせを破棄することと、を含む方法。

【請求項10】

前記第１の数は、２のＮ乗プラス１（２^Ｎ＋１）であり、Ｎは、前記第１のＳＣＳ設定に対応する前記第１の値と前記第２のＳＣＳ設定に対応する前記第２の値の差の絶対値である、請求項９に記載の方法。

【請求項11】

前記ＵＥは、前記第１のＤＣＩ内の前記スロットフォーマット組み合わせを適用しない、請求項９に記載の方法。

【請求項12】

前記第１のＳＣＳ設定は、前記ＤＬＢＷＰのための１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用され、前記第２のＳＣＳ設定は、前記ＵＬＢＷＰのための１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用される、請求項９に記載の方法。

【請求項13】

前記ＵＥが、ネットワークによって、第２のサービングセルにおいて第１のＵＬキャリアと第２のＵＬキャリアで設定されることと、
前記ＵＥが、前記ネットワークによって、前記第２のサービングセルにおいて不対スペクトル動作で設定されることと、
前記ＵＥが、第２のＤＣＩを監視することであって、該第２のＤＣＩは、前記第１のＵＬキャリアのための１つ以上のスロットフォーマット値と前記第２のＵＬキャリアのための１つ以上のスロットフォーマット値とを示すスロットフォーマット組み合わせを含む、監視することと、
前記ＵＥが、前記第２のＤＣＩを受信することであって、前記第２のＤＣＩ内のスロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が第２の数で割れず、該第２の数は、第３のＳＣＳ設定に対応する第３の値と第４のＳＣＳ設定に対応する第４の値の差の絶対値に関連付けられる、受信することと、
前記ＵＥが、前記第２のＤＣＩ内のスロットフォーマット組み合わせを破棄することと、をさらに含む、請求項９に記載の方法。

【請求項14】

前記第２の数は、２のＭ乗プラス１（２^Ｍ＋１）であり、Ｍは、前記第３のＳＣＳ設定に対応する前記第３の値と前記第４のＳＣＳ設定に対応する前記第４の値の差の絶対値である、請求項１３に記載の方法。

【請求項15】

前記第３のＳＣＳ設定は、前記第１のＵＬキャリアのための１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用され、前記第４のＳＣＳ設定は、前記第２のＵＬキャリアのための１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用される、請求項１３に記載の方法。

【請求項16】

前記ＵＥは、前記第２のＤＣＩ内の前記スロットフォーマット組み合わせを適用しない、請求項１３に記載の方法。

【請求項17】

ネットワークであって、
制御回路と、
前記制御回路に設けられたプロセッサと、
前記制御回路内に設置され、前記プロセッサに動作可能に結合されたメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムコードを実行して、
第１のサービングセルにおいてＤＬ（下りリンク）ＢＷＰ（帯域幅部分）とＵＬ（上りリンク）ＢＷＰをＵＥ（ユーザ機器）に設定することと、
前記第１のサービングセルにおいて対スペクトル動作をＵＥに設定することと、
前記第１のサービングセルのために第１のセットのスロットフォーマット組み合わせで前記ＵＥを設定することと、前記第１のセットにおける候補スロットフォーマット組み合わせのスロットフォーマット値の個数が、第１の数で割れず、前記第１の数は、第１のＳＣＳ（サブキャリア間隔）設定に対応する第１の値と第２のＳＣＳ設定に対応する第２の値の差の絶対値に関連付けられ、前記スロットフォーマット値の個数は、前記第１の数より大きく、前記第１のＳＣＳ設定に対応する前記第１の値および前記第２のＳＣＳ設定に対応する前記第２の値は、μ _ＳＦＩ、μ _{ＳＦＩ，ＤＬ} 、μ _{ＳＦＩ，ＵＬ} またはμ _{ＳＦＩ，ＳＵＬ} である、設定することと、
第１のＤＣＩ（下りリンク制御情報）をＵＥに送信することであって、該第１のＤＣＩは、前記ＤＬＢＷＰのための１つ以上のスロットフォーマット値と前記ＵＬＢＷＰのための１つ以上のスロットフォーマット値とを示すスロットフォーマット組み合わせを含む、送信することと、
前記第１のＤＣＩにおいて前記スロットフォーマット組み合わせを送信する際に前記候補スロットフォーマット組み合わせを指示することを防止することと、
を行うように構成されている、ネットワーク。

【請求項18】

ＵＥ（ユーザ機器）であって、
制御回路と、
前記制御回路に設けられたプロセッサと、
前記制御回路内に設置され、前記プロセッサに動作可能に結合されたメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムコードを実行して、
ネットワークによって、第１のサービングセルにおいてＤＬ（下りリンク）ＢＷＰ（帯域幅部分）とＵＬ（上りリンク）ＢＷＰで設定されることと、
前記ネットワークによって、前記第１のサービングセルにおいて対スペクトル動作で設定されることと、
前記ネットワークによって、前記第１のサービングセルのために第１のセットのスロットフォーマット組み合わせで設定されることであって、前記第１のセットにおける候補スロットフォーマット組み合わせのスロットフォーマット値の個数が、第１の数で割れない、設定されることと、
第１のＤＣＩ（下りリンク制御情報）を監視することであって、該第１のＤＣＩは、前記ＤＬＢＷＰのための１つ以上のスロットフォーマット値と前記ＵＬＢＷＰのための１つ以上のスロットフォーマット値とを示すスロットフォーマット組み合わせを含む、監視することと、
前記第１のＤＣＩを受信することであって、前記第１のＤＣＩ内のスロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が第１の数で割れず、該第１の数は、第１のＳＣＳ（サブキャリア間隔）設定に対応する第１の値と第２のＳＣＳ設定に対応する第２の値の差の絶対値に関連付けられ、前記スロットフォーマット値の個数は、前記第１の数より大きく、前記第１のＳＣＳ設定に対応する前記第１の値および前記第２のＳＣＳ設定に対応する前記第２の値は、μ _ＳＦＩ、μ _{ＳＦＩ，ＤＬ} 、μ _{ＳＦＩ，ＵＬ} またはμ _{ＳＦＩ，ＳＵＬ} である、受信することと、
前記第１のＤＣＩ内のスロットフォーマット組み合わせを破棄することと、を行うように構成されている、ＵＥ。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本願は、２０１８年７月２０日に出願された米国仮特許出願第６２／７０１，２１４号の利益を主張するものであり、そのすべての開示は全体として基準により本明細書に援用される。

【0002】

この開示は、概して、無線通信ネットワークに関連し、より詳細には、無線通信システムにおいてスロットフォーマットを決定するのための方法および装置に関する。
に関連する。

【背景技術】

【0003】

移動体通信デバイスとの大量データの通信に対する要求が急速に高まる中、従来の移動体音声通信ネットワークは、インターネットプロトコル（ＩＰ）データパケットをやり取りするネットワークへと発展している。そのようなＩＰデータパケット通信は、移動体通信デバイスのユーザに、ボイスオーバＩＰ、マルチメディア、マルチキャスト、およびオンデマンド通信サービスを提供可能である。

【0004】

例示的なネットワーク構造は、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク（Ｅ－ＵＴＲＡＮ）である。Ｅ－ＵＴＲＡＮシステムは、上記のボイスオーバＩＰおよびマルチメディアサービスを実現するために、高いデータスループットを提供可能である。現在、次世代（例えば、５Ｇ）の新しい無線技術が３ＧＰＰ標準化機構によって論じられている。このため、現行の３ＧＰＰ標準内容に対する変更が現在提出され、３ＧＰＰ標準の発展および確定に向けて検討されている。

【発明の概要】

【0005】

方法および装置は、ネットワークの観点から開示される。一実施形態では、本方法は、ネットワークが、第１のサービングセルにおいてＤＬ（下りリンク）ＢＷＰ（帯域幅部分）およびＵＬ（上りリンク）ＢＷＰをＵＥ（ユーザ機器）に設定することを含む。本方法はまた、ネットワークが、第１のサービングセルサービングセルにおいて対スペクトル動作を設定することを含む。本方法はさらに、ネットワークが、第１のＤＣＩ（下りリンク制御情報）をＵＥに送信すことを含み、第１のＤＣＩは、ＤＬＢＷＰのための１つ以上のスロットフォーマット値とＵＬＢＷＰのための１つ以上のスロットフォーマット値とを示すスロットフォーマット組み合わせを含む。追加的に、本方法は、ネットワークが、第１のＤＣＩにおけるスロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が第１の数で割れないように設定することを防止することを含み、第１の数は、第１のＳＣＳ（サブキャリア間隔）設定と第２のＳＣＳ設定の差の絶対値に関連付けられる。

【図面の簡単な説明】

【0006】

【図1】例示的な一実施形態による無線通信システムの図を示す。

【図2】例示的な一実施形態による送信機システム（アクセスネットワークとしても知られている）および受信機システム（ユーザ機器またはＵＥとしても知られている）のブロック図である。

【図3】例示的な一実施形態による通信デバイスの機能ブロック図である。

【図4】例示的な一実施形態による図３のプログラムコードの機能ブロック図である。

【図5A】３ＧＰＰＴＳ３８．２１３Ｖ１５．２．０の表１１．１．１－１の複製である。

【図5B】３ＧＰＰＴＳ３８．２１３Ｖ１５．２．０の表１１．１．１－１の複製である。

【図6】３ＧＰＰＴＳ３８．２１１Ｖ１５．２．０の表４．２－１の複製である。

【図7】３ＧＰＰＴＳ３８．２１１Ｖ１５．２．０の表４．３．２－１の複製である。

【図8】例示的な一実施形態による図である。

【図9】例示的な一実施形態による図である。

【図10】例示的な一実施形態による図である。

【図11】例示的な一実施形態による図である。

【図12】例示的な一実施形態によるフローチャートである。

【図13】例示的な一実施形態によるフローチャートである。

【図14】例示的な一実施形態によるフローチャートである。

【図15】例示的な一実施形態によるフローチャートである。

【図16】例示的な一実施形態によるフローチャートである。

【図17】例示的な一実施形態によるフローチャートである。

【図18】例示的な一実施形態によるフローチャートである。

【図19】例示的な一実施形態によるフローチャートである。

【発明を実施するための形態】

【0007】

以下に説明する例示的な無線通信システムおよびデバイスは、無線通信システムを採用し、ブロードキャストサービスをサポートする。無線通信システムは、音声、データ等の様々なタイプの通信を提供するように広く展開されている。これらのシステムは、符号分割多元接続（ＣＤＭＡ）、時間分割多元接続（ＴＤＭＡ）、直交周波数分割多元接続（ＯＦＤＭＡ）、３ＧＰＰＬＴＥ（ロングタームエボリューション）無線アクセス、３ＧＰＰＬＴＥ－Ａ若しくはＬＴＥ－アドバンスト（ロングタームエボリューションアドバンスト）、３ＧＰＰ２ＵＭＢ（Ultra Mobile Broadband：超モバイル広帯域）、ＷｉＭａｘ、３ＧＰＰＮＲ（New Radio）またはその他何らかの変調技術に基づいてよい。

【0008】

特に、以下に説明する例示的な無線通信システムおよびデバイスは、本明細書において３ＧＰＰと呼ばれる「第３世代パートナーシッププロジェクト」という名称のコンソーシアムにより提示される標準などの１つ以上の標準をサポートするように設計されてよく、その標準は、TS 38.213 V15.2.0, “Physical layer procedures for control”; TS 38.211 V15.2.0, “Physical channels and modulation”; Final Report of 3GPP TSG RAN WG1 #AH_1801 v1.0.0 (Vancouver, Canada, 22nd ‐ 26th January 2018); Final Report of 3GPP TSG RAN WG1 #92 v1.0.0 (Athens, Greece, 26th February ‐ 2nd March 2018); Final Report of 3GPP TSG RAN WG1 #92bis v1.0.0 (Sanya, China, 16th ‐ 20th April 2018); Draft Report of 3GPP TSG RAN WG1 #93 v0.2.0 (Busan, South Korea, 21st ‐ 25th May 2018); TS 38.331 V15.2.0, “ Radio Resource Control (RRC) protocol specification”; およびTS 38.212 V15.2.0, “Multiplexing and channel coding”を含む。上記に挙げた標準および文書は、全体として基準により本明細書に明示的に援用される。

【0009】

図１は、本発明の一実施形態に係る多重アクセス無線通信システムを示している。アクセスネットワーク１００（ＡＮ）は、複数のアンテナグループを含み、あるグループは１０４および１０６、別のグループは１０８および１１０、また別のグループは１１２および１１４を含む。図１においては、各アンテナグループに対して、アンテナが２つしか示されていないが、より多くのあるいはより少ないアンテナが各アンテナグループに利用されてよい。アクセス端末１１６（ＡＴ）は、アンテナ１１２および１１４と通信しており、アンテナ１１２および１１４は、順方向リンク１２０を介して情報をアクセス端末１１６に送信すると共に、逆方向リンク１１８を介して情報をアクセス端末１１６から受信している。アクセス端末（ＡＴ）１２２は、アンテナ１０６および１０８と通信しており、アンテナ１０６および１０８は、順方向リンク１２６を介して情報をアクセス端末（ＡＴ）１２２に送信すると共に、逆方向リンク１２４を介して情報をアクセス端末（ＡＴ）１２２から受信している。ＦＤＤシステムにおいては、通信リンク１１８、１２０、１２４、および１２６は通信に異なる周波数を使用してよい。例えば、順方向リンク１２０では、逆方向リンク１１８によって使用される周波数とは異なる周波数を使用してよい。

【0010】

アンテナの各グループおよび／またはアンテナが通信するように設計されたエリアは、アクセスネットワークのセクターと称することが多い。本実施形態において、アンテナグループはそれぞれ、アクセスネットワーク１００によってカバーされるエリアのセクターにおいて、アクセス端末と通信するように設計されている。

【0011】

順方向リンク１２０および１２６を介した通信において、アクセスネットワーク１００の送信アンテナは、異なるアクセス端末１１６および１２２に対する順方向リンクの信号対雑音比を改善するために、ビームフォーミングを利用してよい。また、カバレッジにランダムに分散したアクセス端末への送信にビームフォーミングを使用するアクセスネットワークは、１つのアンテナからすべてのそのアクセス端末に送信を行うアクセスネットワークよりも、隣接セルのアクセス端末への干渉が少ない。

【0012】

アクセスネットワーク（ＡＮ）は、端末と通信するのに使用される固定局または基地局でよく、アクセスポイント、ノードＢ、基地局、拡張型基地局、進化型ノードＢ（ｅＮＢ）、ネットワークノード、ネットワークまたはその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。アクセス端末（ＡＴ）は、ユーザ機器（ＵＥ）、無線通信デバイス、端末、アクセス端末、またはその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。

【0013】

図２は、ＭＩＭＯシステム２００における送信機システム２１０（アクセスネットワークとしても知られている）および受信機システム２５０（アクセス端末（ＡＴ）またはユーザ機器（ＵＥ）としても知られている）の実施形態の簡易ブロック図である。送信機システム２１０では、多くのデータストリームのトラフィックデータがデータ源２１２から送信（ＴＸ）データプロセッサ２１４に提供される。

【0014】

一実施形態において、各データストリームは、それぞれの送信アンテナを介して送信される。ＴＸデータプロセッサ２１４は、データストリームに対して選択された特定の符号化方式に基づいて、各データストリームについてのトラフィックデータをフォーマット、符号化、およびインターリーブして、符号化データを提供する。

【0015】

各データストリームについての符号化データを、ＯＦＤＭ技術を使用してパイロットデータと多重化してよい。パイロットデータは、代表的には、既知の様態で処理される既知のデータパターンであり、受信機システムでチャネル応答を推定するのに使用されてよい。そして、各データストリームについての多重化パイロットおよび符号化データは、データストリームに対して選択された特定の変調方式（例えば、ＢＰＳＫ、ＱＰＳＫ、Ｍ－ＰＳＫ、またはＭ－ＱＡＭ）に基づいて変調（すなわち、シンボルマッピング）されて、変調シンボルを提供する。各データストリームについてのデータレート、符号化、および変調は、プロセッサ２３０により実行される命令によって決定されてよい。

【0016】

そして、すべてのデータストリームについての変調シンボルはＴＸＭＩＭＯプロセッサ２２０に与えられ、これが（例えば、ＯＦＤＭの場合に）変調シンボルをさらに処理してよい。そして、ＴＸＭＩＭＯプロセッサ２２０は、Ｎ_Ｔ個の変調シンボルストリームをＮ_Ｔ個の送信機（ＴＭＴＲ）２２２ａ～２２２ｔに提供する。特定の実施形態において、ＴＸＭＩＭＯプロセッサ２２０は、ビームフォーミング加重をデータストリームのシンボルおよびシンボルが送信されているアンテナに適用する。

【0017】

各送信機２２２は、各シンボルストリームを受信および処理して１つ以上のアナログ信号を提供し、さらに、アナログ信号を調節（例えば、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート）して、ＭＩＭＯチャネルを介した送信に適した変調信号を提供する。そして、送信機２２２ａ～２２２ｔからのＮ_Ｔ個の変調信号がそれぞれ、Ｎ_Ｔ個のアンテナ２２４ａ～２２４ｔから送信される。

【0018】

受信機システム２５０においては、送信された変調信号はＮ_Ｒ個のアンテナ２５２ａ～２５２ｒによって受信され、各アンテナ２５２からの受信信号は、各受信機（ＲＣＶＲ）２５４ａ～２５４ｒに提供される。各受信機２５４は、それぞれの受信信号を調節（例えば、フィルタリング、増幅、およびダウンコンバート）して、調節された信号をディジタル化してサンプルを与え、さらに、これらのサンプルを処理して対応する「受信」シンボルストリームを提供する。

【0019】

そして、ＲＸデータプロセッサ２６０は、特定の受信機処理技術に基づいて、Ｎ_Ｒ個の受信機２５４からのＮ_Ｒ個の受信シンボルストリームを受信および処理して、Ｎ_Ｔ個の「検出」シンボルストリームを提供する。そして、ＲＸデータプロセッサ２６０は、各検出シンボルストリームを復調、デインターリーブ、および復号して、データストリームについてのトラフィックデータを復元する。ＲＸデータプロセッサ２６０による処理は、送信機システム２１０でのＴＸＭＩＭＯプロセッサ２２０およびＴＸデータプロセッサ２１４により実行される処理と相補的である。

【0020】

プロセッサ２７０は、どのプリコーディングマトリクス（後述）使用するかを定期的に決定する。プロセッサ２７０は、マトリクス指標部およびランク値部を含む逆方向リンクメッセージを構築する。

【0021】

逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび／または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を含んでよい。そして、逆方向リンクメッセージは、データ源２３６からの多くのデータストリームについてのトラフィックデータも受信するＴＸデータプロセッサ２３８により処理され、変調器２８０により変調され、送信機２５４ａ～２５４ｒにより調節され、送信機システム２１０に送り戻される。

【0022】

送信機システム２１０では、受信機システム２５０からの変調信号がアンテナ２２４により受信され、受信機２２２により調節され、復調器２４０により復調され、ＲＸデータプロセッサ２４２により処理されて、受信機システム２５０により送信された逆方向リンクメッセージを抽出する。そして、プロセッサ２３０は、ビームフォーミング加重を決定するのにどのプリコーディングマトリクスを使用するかを決定し、そして、抽出されたメッセージを処理する。

【0023】

図３を参照すると、この図は、本発明の一実施形態による通信デバイスの代替的な簡易機能ブロック図を示している。図３に示されるように、無線通信システムにおける通信デバイスは、図１のＵＥ（若しくはＡＴ）１１６および１２２または図１の基地局（若しくはＡＮ）１００を実現するのに利用可能であり、無線通信システムは、好ましくはＮＲシステムである。通信デバイスは、入力デバイス３０２、出力デバイス３０４、制御回路３０６、中央演算処理装置（ＣＰＵ）３０８、メモリ３１０、プログラムコード３１２、およびトランシーバ３１４を含んでよい。制御回路３０６は、ＣＰＵ３０８を介してメモリ３１０内のプログラムコード３１２を実行することにより、通信デバイスの動作を制御する。通信デバイス３００は、キーボード、キーパッド等の入力デバイス３０２を介してユーザにより入力された信号を受信することができ、モニタ、スピーカ等の出力デバイス３０４を介して画像および音声を出力することができる。トランシーバ３１４は、無線信号を受信および送信するのに使用され、受信信号を制御回路３０６に伝達すると共に、制御回路３０６により生成された信号を無線で出力する。無線通信システムにおける通信デバイス３００は、図１のＡＮ１００を実現するのにも利用可能である。

【0024】

図４は、本発明の一実施形態による図３に示すプログラムコード３１２の簡易ブロック図である。本実施形態において、プログラムコード３１２は、アプリケーションレイヤ４００、レイヤ３部４０２、およびレイヤ２部４０４を含み、レイヤ１部４０６に結合されている。レイヤ３部４０２は一般的に、無線リソース制御を実行する。レイヤ２部４０４は一般的に、リンク制御を実行する。レイヤ１部４０６は一般的に、物理的接続を実行する。

【0025】

３ＧＰＰＴＳ３８．２１３は、ＰＤＣＣＨ監視、スロットフォーマット、フレーム構造、帯域幅部分（ＢＷＰ）、およびいくつかの略語について、以下の手順を説明している。スロットフォーマット値は、３ＧＰＰＴＳ３８．２１３Ｖ１５．２．０の表１１．１．１－１（図５として複製）のエントリを示す０～２５５とすることができる。スロットフォーマット値は、通常の周期的プレフィックスを有するスロットのスロットフォーマットを示すことができる。
［外１］

［“Slot formats for normal cyclic prefix”と題する、３ＧＰＰＴＳ３８．２１３Ｖ１５．２．０の表１１．１．１－１は、図５Ａおよび図５Ｂとして複製される。］
［外２］

【0026】

３ＧＰＰＴＳ３８．２１１は、以下のようにフレーム構造について説明している。
［外３］

［“Supported transmission numerologies”と題する、３ＧＰＰＴＳ３８．２１１Ｖ１５．２．０の表４．２－１は、図６として複製される。］
［外４］

［“Number of OFDM symbols per slot, slots per frame, and slots per subframe for normal cyclic prefix”と題する、３ＧＰＰＴＳ３８．２１１Ｖ１５．２．０の表４．３．２－１は、図７として複製される。］

【0027】

３ＧＰＰＴＳＧＲＡＮＷＧ１＃ＡＨ＿１８０１ｖ１．０．０の最終報告（Final Report）は、以下の合意を含む：
［外５］

【0028】

３ＧＰＰＴＳＧＲＡＮＷＧ１＃９２ｂｉｓｖ１．０．０の最終報告は、フレーム構造および／またはＳＦＩ（スロットフォーマット表示）に関する以下の合意を含む：
［外６］

【0029】

３ＧＰＰＴＳＧＲＡＮＷＧ１＃９３ｖ０．２．０の草案報告（Draft Report）は、フレーム構造および／またはＳＦＩ（スロットフォーマット表示）に関する以下の合意を含む：
［外７］

【0030】

３ＧＰＰＴＳ３８．３３１は、以下のようにスロットフォーマットに関する情報要素（ＩＥ）を説明している。
［外８］

【0031】

３ＧＰＰＴＳ３８．１２１は、以下のようにスロットフォーマットを示すためのＤＣＩフォーマットを説明している：
［外９］

［“DCI formats”と題する、３ＧＰＰＴＳ３８．１２１Ｖ１５．２．０の表７．３．１－１は図８として複製される。］
［外１０］

【0032】

以下の用語の１つまたは複数を以下に使用することがある：
・ＢＳ：１つまたは複数のセルに関連する１つまたは複数のＴＲＰを制御するために使用される、ＮＲにおけるネットワーク中央ユニットまたはネットワークノードである。ＢＳとＴＲＰの間の通信は、フロントホールを介する。ＢＳは、中央ユニット（ＣＵ）、ｅＮＢ、ｇＮＢ、またはＮｏｄｅＢとも呼ばれ得る。
・ＴＲＰ：送信および受信ポイントは、ネットワークカバレッジを提供し、ＵＥと直接に通信する。ＴＲＰは、分散ユニット（ＤＵ）またはネットワークノードとも呼ばれ得る。
・セル：セルは、１つまたは複数の関連するＴＲＰから構成され、すなわち、セルのカバレッジは、すべての関連するＴＲＰのカバレッジから構成される。１つのセルは、１つのＢＳによって制御される。セルはＴＲＰグループ（ＴＲＰＧ）とも呼ばれ得る。
・サービングビーム：ＵＥのためのサービングビームは、例えば、送信および／または受信のためにＵＥと通信するのに現在使用されているネットワークノード、例えばＴＲＰによって生成されるビームである。
・候補ビーム：ＵＥのための候補ビームは、サービングビームの候補である。サービングビームは、候補ビームであってもなくてもよい。

【0033】

ＮＲでは、フレーム構造はＬＴＥのものよりも柔軟にすることができる。ＮＲにおけるスロットフォーマットは、半静的シグナリングおよび／または動的シグナリングを介してシグナリングされ得る。さらに、動的シグナリングは、グループ共通シグナリングおよび／またはユニキャストシグナリングとすることができる。３ＧＰＰＴＳ３８．２１３では、グループ共通シグナリングは、下りリンク制御情報（ＤＣＩ）フォーマット２＿０とすることができる。１つ以上のスロットフォーマット表示（ＳＦＩ）インデックスフィールド値は、ＤＣＩフォーマット２＿０によって示され得る。ＳＦＩインデックスフィールド値は、（アクティブな）サービングセルのスロットフォーマットまたはフレーム構造を参照することができる。ＳＦＩインデックスフィールド値はエントリインデックスを示し、エントリインデックスはスロットフォーマット組み合わせを表すことができる。スロットフォーマット組み合わせが１つのスロットフォーマット値を含む、あるいはスロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が１つである場合、スロットフォーマット組み合わせは、スロットフォーマット値によって基準スロットのスロットフォーマットを示す。スロットフォーマット組み合わせが複数のスロットフォーマット値を含む、あるいはスロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が複数である場合、スロットフォーマット組み合わせは、複数のスロットフォーマット値によって複数の基準スロットのスロットフォーマットを示す。基準スロットの継続時間は基準サブキャリア間隔に依存する。スロットフォーマット値は、スロット内の各ＯＦＤＭシンボルの送信の方向、状態または機能性を示すことができる。ＯＦＤＭシンボルの送信の方向、状態または機能性は、少なくとも「下りリンク」、「上りリンク」、または「フレキシブル（flexible）」とすることができる。

【0034】

ＮＲセルで動作される対スペクトル（paired spectrum）の場合、ＤＣＩフォーマット２＿０で示されるスロットフォーマット組み合わせは、ＮＲＰＨＹ仕様（３ＧＰＰＴＳ３８．２１３で論じられているように）に従って解釈され得る。ＵＥは、下りリンクスペクトルまたは帯域幅部分（ＢＷＰ）のために第１の基準サブキャリア間隔設定μ_{ＳＦＩ，ＤＬ}と、上りリンクスペクトル／ＢＷＰのために第２の基準サブキャリア間隔設定μ_{ＳＦＩ，ＵＬ}で設定される。μ_{ＳＦＩ，ＤＬ}≧μ_{ＳＦＩ，ＵＬ}である場合、各

【数1】

個のスロットフォーマット値について、最初の

【数2】

スロットフォーマット値は下りリンクスペクトルまたはＢＷＰのためのスロットフォーマットを示し、その次のあるいは最後のスロットフォーマット値は上りリンクスペクトル／ＢＷＰのためのスロットフォーマットを示す。μ_{ＳＦＩ，ＤＬ}＜μ_{ＳＦＩ，ＵＬ}である場合、各

【数3】

個のスロットフォーマット値に対して、最初のスロットフォーマット値が下りリンクスペクトルまたはＢＷＰのためのスロットフォーマットを示し、その次のあるいは残りの

【数4】

スロットフォーマット値は上りリンクスペクトルまたはＢＷＰのためのスロットフォーマットを示す。同様の解釈は、不対スペクトル（unpaired spectrum）が設定される場合、通常のＵＬキャリアおよび補助的なＵＬキャリアのためのスロットフォーマット表示にも適用することができる。

【0035】

しかし、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が、

【数5】

または

【数6】

で分割することができない場合、ＵＥはスロットフォーマット組み合わせにおける残余の（残りの、あるいは孤立する）スロットフォーマット値をどのように扱うのであろうか。この問題は、ＤＣＩフォーマット２＿０が補助的上りリンク（ＳＵＬ）キャリアと非ＳＵＬキャリアのためのスロットフォーマット組み合わせを示す場合にも発生する可能性がある。この問題にたいする可能な解決策を以下に説明する。

【0036】

この発明のいくつかの一般的概念は、以下のように説明される。一般的な概念の１つは、ＵＥが、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマットの値の個数が、ある数で割れない、スロットフォーマット組み合わせを受信するとは思わないことである。一実施形態では、スロットフォーマット組み合わせは、第１のＢＷＰと第２のＢＷＰのためのスロットフォーマットを示すことができる。その数は比率と関連付けられ得る。その比率は、第１のＢＷＰのＳＣＳ（サブキャリア間隔）の第２のＢＷＰのＳＣＳに対するもの、あるいは第２のＢＷＰのＳＣＳの第１のＢＷＰのＳＣＳに対するものとすることができる。代替的には、その数は比率＋１とすることができる。

【0037】

別の一般的な概念は、ＵＥが、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が、ある数で割れない、スロットフォーマット組み合わせを受信してもよいということである。一実施形態では、ＵＥが、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が、ある数で割れない、スロットフォーマット組み合わせで設定されるか、あるいはそれを受信する場合、ＵＥは、ＳＦＩ組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数がその数で割ることができるまで、１つ以上のスロットフォーマット値（例えば、スロットフォーマット値２５５）をパッドする。また、ＵＥが、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマットの値の個数が、ある数で割れない、スロットフォーマット組み合わせで設定されるか、あるいはそれを受信する場合、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマットの値の個数の後ろに［その数－ｍｏｄ（スロットフォーマット値の個数，その数）］個のスロットフォーマット値（例えば、スロットフォーマット値２５５）を仮定またはパッドする。

【0038】

代替的には、ＵＥが、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が、ある数で割れない、スロットフォーマット組み合わせで設定されるか、あるいはそれを受信する場合、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマットの値の個数の前に［その数－ｍｏｄ（スロットフォーマット値の個数，その数）］個のスロットフォーマット値（例えば、スロットフォーマット値２５５）を仮定またはパッドする。

【0039】

一実施形態では、ＵＥは、ＳＦＩが示されない、あるいは受信されない場合のスロットと同じものを［比率－ｍｏｄ（第１のセットのスロットの個数、比率）］個のスロットのためのスロットフォーマットと考慮または決定する。一実施形態では、ＵＥがスロットフォーマット組み合わせを周期的に受信するように設定される場合、ＵＥは、設定されたＳＦＩ（スロットフォーマット表示）伝送機会にスロットフォーマット組み合わせを検出しないことに応答して、スロットフォーマット組み合わせを検出または受信するまで、制御リソースセット（ＣＯＲＥＳＥＴ）においてＰＤＣＣＨ（物理下りリンク制御チャネル）を監視または受信することを除いて、伝送（または受信設定されたＲＳ／チャネル）を実行することができない。

【0040】

一実施形態では、スロットフォーマット組み合わせは、第１のＢＷＰおよび第２のＢＷＰのためのスロットフォーマットを示すことができる。その数は、第１のＢＷＰのＳＣＳの第２のＢＷＰのＳＣＳに対する比率、または第２のＢＷＰのＳＣＳの第１のＢＷＰのＳＣＳに対する比率に関連付けられ得る。その数はまた、比率＋１の比率にすることができる。不対スペクトルの場合、ＤＬＢＷＰに対応するＤＬＢＷＰインデックスがＵＬＢＷＰに対応するＵＬＢＷＰインデックスに等しい場合、ＤＬＢＷＰはＵＬＢＷＰにリンクされる。不対スペクトルの場合、ＤＬＢＷＰに対応するＤＬＢＷＰインデックスがＵＬＢＷＰに対応するＵＬＢＷＰインデックスに等しい場合、ＤＬＢＷＰについての中心周波数はＵＬＢＷＰについての中心周波数と同じである。対スペクトルの場合、ＤＬＢＷＰに対応するＤＬＢＷＰインデックスがＵＬＢＷＰに対応するＵＬＢＷＰインデックスに等しい場合、ＤＬＢＷＰはＵＬＢＷＰにリンクされない。対スペクトルの場合、設定されたＤＬＢＷＰは任意の設定されたＵＬＢＷＰにリンクされない。対スペクトルの場合、ＤＬＢＷＰに対応するＤＬＢＷＰインデックスがＵＬＢＷＰに対応するＵＬＢＷＰインデックスに等しい場合、ＤＬＢＷＰについての中心周波数はＵＬＢＷＰについての中心周波数と異なる。対スペクトルの場合、ＤＬＢＷＰについての中心周波数は、設定されたＵＬＢＷＰについての中心周波数とは異なる。不対スペクトルの場合、ＤＬＢＷＰとＵＬＢＷＰは、同時にスイッチングされ得る、あるいは同一または単一のＢＷＰスイッチングＤＣＩ（または現在のアクティブＢＷＰとは異なるＢＷＰを示すＤＣＩ）によって、スイッチングされ得る。対スペクトルの場合、ＤＬＢＷＰとＵＬＢＷＰは、独立にスイッチングされ得る、あるいは同一または単一のＢＷＰスイッチングＤＣＩ（または現在のアクティブＢＷＰとは異なるＢＷＰを示すＤＣＩ）によって、スイッチングされ得る。上述の任意の概念は、実施形態を形成するために形成または組み合わせられ得る。

【0041】

実施形態１－ネットワークは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が、ある数で割れないスロットフォーマット組み合わせを設定する、あるいは示すことが許可されない。一実施形態では、ネットワークは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が、ある数で割れないスロットフォーマット組み合わせを設定する、あるいは示すことを防止してよい。さらに、ネットワークは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が、ある数によって割れないように設定することを防止する、あるいは許可されなくてよい。

【0042】

ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が、ある数割れないスロットフォーマット組み合わせを受信するとは思わない。一実施形態では、ＵＥがスロットフォーマット組み合わせを受信する場合、ＵＥはそのスロットフォーマット組み合わせを無視することができる。さらに、ＵＥがスロットフォーマット組み合わせを受信する場合、ＵＥはそのスロットフォーマット組み合わせを破棄することができる。追加的または代替的に、ＵＥがスロットフォーマット組み合わせを受信する場合、ＵＥは、そのスロットフォーマット組み合わせで示される情報を使用しなくてよい。

【0043】

一実施形態では、ＵＥがスロットフォーマット組み合わせを受信する場合、ＵＥは、それをエラーケースとみなすか、あるいは考慮することができる。代替的には、ＵＥがスロットフォーマット組み合わせを受信する場合、ＵＥは、そのスロットフォーマット組み合わせを矛盾する制御信号として考慮することができる。追加的に、ＵＥが、下りリンク制御情報（ＤＣＩ）によって示されるスロットフォーマット組み合わせを受信する場合、ＵＥは、ＤＣＩまたはスロットフォーマット組み合わせが検出されないとみなすか、あるいは考慮することができる。さらに、受信したスロットフォーマット組み合わせに応答するＵＥの挙動は、スロットフォーマット組み合わせを検出しない場合またはＤＣＩを検出しない場合と同じである。

【0044】

一実施形態では、ネットワークは、その数に基づいてスロットフォーマット組み合わせを決定することができる。特に、ネットワークは、その数に基づいてスロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数を決定することができる。しかし、ネットワークは、その数に基づかないスロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数を決定しなくてもよい、あるいは決定することが許可されなくてもよい。

【0045】

一実施形態では、ネットワークは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が、その数で割れるように、スロットフォーマット組み合わせを決定することができる。ネットワークはまた、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数に基づいて、対スペクトルで動作するセルに対してスロットフォーマット組み合わせを示すことができるかどうかを決定することができる。

【0046】

一実施形態では、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマットの値の個数がその数で割れない場合、スロットフォーマット組み合わせを示すか、あるいは設定することが許可されない。さらに、ネットワークは、第１の（基準）サブキャリア間隔（ＳＣＳ）設定でＵＥを設定することができる。一実施形態では、第１のＳＣＳ設定の値又は第１のＳＣＳ設定に対応する値は｛－２，－１，０，１，２，３，４｝とすることができる。

【0047】

一実施形態では、ネットワークは、第２の（基準）サブキャリア間隔（ＳＣＳ）設定でＵＥを設定することができる。第２のＳＣＳ設定の値または第２のＳＣＳ設定に対応する値は｛－２，－１，０，１，２，３，４｝とすることができる。

【0048】

一実施形態では、第１のＳＣＳ設定は、下りリンク帯域幅部分、上りリンク帯域幅部分、ＳＵＬキャリア、または非ＳＵＬキャリアのための（基準）スロットを示すために使用され得る。追加的に、第２のＳＣＳ設定は、下りリンク帯域幅部分、上りリンク帯域幅部分、ＳＵＬキャリア、または非ＳＵＬキャリアのための（基準）スロットを示すために使用され得る。

【0049】

一実施形態では、第１のＳＣＳ設定は、基準ＤＬＢＷＰに適用され得る。第２のＳＣＳ設定は、基準ＵＬＢＷＰに適用され得る。第１のＳＣＳ設定は、第１の基準ＵＬキャリアとして命名することができる、基準第１のＵＬキャリアに適用され得る。第２のＳＣＳ設定は、第２の基準ＵＬキャリアとして命名することができる、基準第２のＵＬキャリアに適用され得る。

【0050】

一実施形態では、スロットフォーマット値は、（基準）スロットのスロットフォーマットを示すことができ、（基準）スロットの継続時間は、第１のＳＣＳ設定または第２のＳＣＳ設定に基づいて決定され得る。さらに、スロットフォーマット値は、（基準）スロットのスロットフォーマットを示すことができ、（基準）スロットの継続時間は、第１のＳＣＳ設定の第２のＳＣＳ設定に対する比率に基づいて決定され得る。

【0051】

一実施形態では、基準下りリンク帯域幅部分、上りリンク帯域幅部分、ＳＵＬキャリア、または非ＳＵＬキャリアのための（基準）スロットの継続時間は、アクティブ下りリンク帯域幅部分、上りリンク帯域幅部分、ＳＵＬキャリア、または非ＳＵＬ（ＵＬ）キャリアの（実際の）ＳＣＳではなく、第１のＳＣＳ設定および／または第２のＳＣＳ設定に基づいて決定され得る。（基準）スロットの継続時間が、アクティブ下りリンク帯域幅部分、上りリンク帯域幅部分、ＳＵＬキャリア、または非ＳＵＬ（ＵＬ）キャリアのＳＣＳに基づいて決定されるスロットの継続時間よりも長い場合、（基準）スロットのためのスロットフォーマットは、（基準）スロット内の複数スロットのスロットフォーマットを示すことができる。

【0052】

例えば、（基準）スロットの継続時間が、１５ｋＨｚＳＣＳ（すなわち、ＳＣＳ設定μ＝０）に基づいて決定され、ＵＥは、ＳＣＳが６０ｋＨｚである、アクティブ下りリンク帯域幅部分（、上りリンク帯域幅部分、ＳＵＬキャリア、または非ＳＵＬ（ＵＬ）キャリア）に対して意図されたスロットフォーマット値を示すスロットフォーマット組み合わせを受信すると仮定する。一実施形態では、スロットフォーマット値がスロットフォーマットを｛ＤＤＤＸＸＸＸＸＸＸＸＸＵＵ｝として示す場合、ＵＥは、１５ｋＨｚＳＣＳスロットのためのスロットフォーマットとみなしてよい。ＵＥは、１つのシンボルに対してスロットフォーマットを４回繰り返してよく、１つのシンボルに対する送信の方向／状態は４回繰り返される。言い換えると、ＵＥは、同じ示された送信の方向、機能性または状態は、４つの連続するシンボルに対して適用されると考慮することができる。４つの６０ｋＨｚＳＣＳスロットのスロットフォーマットは、｛ＤＤＤＤＤＤＤＤＤＤＤＤＸＸ｝、｛ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ｝、｛ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ｝｛ＸＸＸＸＸＸＵＵＵＵＵＵＵＵ｝とすることができる。

【0053】

一実施形態では、第１のＳＣＳ設定の値は、第２のＳＣＳ設定の値と異なるか、あるいは同じとすることができる。その数は２のｎ乗プラス１（すなわち、２^ｎ＋１）とすることができる。指数「ｎ」は、第１のＳＣＳ設定の値（または第１のＳＣＳ設定に対応する値）と第２のＳＣＳ設定の値（または第２のＳＣＳ設定に対応する値）の差の絶対値とすることができる。

【0054】

一実施形態では、第１のＳＣＳ設定の値が第２のＳＣＳ設定の値以上である場合、各２^ｎ＋１個のスロットフォーマット値に対して、最初の２のｎ乗個のスロットフォーマット値は第１のＳＣＳ設定に使用されることができ、その次または左の（１個の）スロットフォーマット値は第２のＳＣＳ設定に使用され得る。さらに、第１のＳＣＳ設定の値が第２のＳＣＳ設定の値未満である場合、各２^ｎ＋１個のスロットフォーマット値に対して、最初の１個のスロットフォーマット値は第１のＳＣＳ設定に対して使用されることができ、その次または左の（２のｎ乗個の）スロットフォーマット値は第２のＳＣＳ設定に使用され得る。

【0055】

一実施形態では、スロットフォーマット組み合わせにおいて示されるスロットフォーマット値は、第１のＢＷＰおよび第２のＢＷＰに適用され得る。一実施形態では、（基準）第１のＳＣＳ設定は、第１のＢＷＰのためとすることができ、（基準）第２のＳＣＳ設定は、第２のＢＷＰのためとすることができる。その数は、比率と関連付けられ得る。

【0056】

一実施形態では、比率は、第２のＢＷＰの基準ＳＣＳに対する第１のＢＷＰの基準ＳＣＳとすることができる。例えば、第１のＢＷＰの基準ＳＣＳが３０ＫＨｚであり、第２のＢＷＰの基準ＳＣＳが１５ＫＨｚである場合、比率は２である。

【0057】

代替的には、比率は、第１のＢＷＰの基準ＳＣＳに対する第２のＢＷＰの基準ＳＣＳとすることができる。指数「ｎ」は比率とすることができ、その数は、比率＋１とすることができる。

【0058】

一実施形態では、ネットワークは、下りリンク制御情報（ＤＣＩ）によってスロットフォーマット組み合わせを示すことができる。ＤＣＩは、ＤＣＩフォーマット２＿０とすることができる。

【0059】

【0060】

さらに、スロットフォーマット組み合わせがＳＵＬキャリアのスロットフォーマットと非ＳＵＬキャリアのスロットフォーマットを示すために使用される場合、第１のＳＣＳ設定に基づいて決定される継続時間を有する（基準）スロットに適用されるスロットフォーマット値は、ＳＵＬキャリアまたは非ＳＵＬ（ＵＬ）キャリアの１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用され得る。さらに、スロットフォーマット組み合わせが、ＳＵＬキャリアのスロットフォーマットと非ＳＵＬキャリアのスロットフォーマットを示すために使用される場合、第２のＳＣＳ設定に基づいて決定される継続時間を有する（基準）スロットに適用されるスロットフォーマット値が、非ＳＵＬキャリアまたはＳＵＬキャリアの１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用され得る。

【0061】

【0062】

代替的には、第１のＳＣＳ設定は、μ_ＳＦＩ、μ_{ＳＦＩ，ＤＬ}、μ_{ＳＦＩ，ＵＬ}またはμ_{ＳＦＩ，ＳＵＬ}とすることができる。さらに、第２のＳＣＳ設定は、μ_ＳＦＩ、μ_{ＳＦＩ，ＤＬ}、μ_{ＳＦＩ，ＵＬ}またはμ_{ＳＦＩ，ＳＵＬ}とすることができる。

【0063】

例えば、第１のＳＣＳ設定がμ＝１（すなわち、ＳＣＳ＝３０ＫＨｚ）であり、第２のＳＣＳ設定がμ＝０（すなわち、ＳＣＳ＝１５ＫＨｚ）であると仮定すると、その数は３（すなわち、２^１＋１または３０／１５＋１）とすることができる。この例では、ネットワークが対スペクトルで動作するサービングセルで動作する場合、ネットワークは、サービングセルのスロットフォーマット組み合わせを示し、スロットフォーマット組み合わせは、その数に基づいて決定される。ネットワークは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数がその数（すなわち、３）で割れないスロットフォーマット組み合わせを示すことが許可されない。つまり、スロットフォーマット組み合わせが｛０，１，２，７，１１｝である、５個のスロットフォーマットの値を含む場合、ネットワークはそのスロットフォーマット組み合わせをＵＥに対して示すことを防止するか、あるいは示さない。同じ例では、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が、その数で割れるように制限される（すなわち、スロットフォーマット値の個数は３の倍数）。

【0064】

一実施形態では、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値は、ＵＥがスロットフォーマット組み合わせを示すＤＣＩを受信するスロットから開始または整列することが適用されるものとする。対スペクトルの場合、ＤＬＢＷＰまたはスペクトルにおけるスロットに適用されるスロットフォーマット値については、ＵＥは、ＵＥがスロットフォーマット組み合わせを示すＤＣＩを受信するスロットの先頭から開始または整列するスロットフォーマット値を適用するものとする。対スペクトルの場合、ＵＬＢＷＰ／スペクトルにおけるスロットに適用されるスロットフォーマット値については、ＵＥは、ＵＥがスロットフォーマット組み合わせを示すＤＣＩを受信するスロットの先頭から整列する上りリンクスロットから開始するスロットフォーマット値を適用するものとする。

【0065】

追加的に、不対スペクトルにおけるスロットに適用されるスロットフォーマット値については、ＵＥは、ＵＥがスロットフォーマット組み合わせを示すＤＣＩを受信するスロットの先頭から開始または整列するスロットフォーマット値を適用するものとする。例えば、図１１に示すように、アクティブＤＬＢＷＰのＳＣＳが６０ｋＨｚであると仮定すると、ＳＦＩ監視機会（スロットフォーマット組み合わせを示すための機会）は、６０ｋＨｚＳＣＳに基づいて４個のスロットごとである。ＵＥが対スペクトルで動作するセルで伝送を行う場合、ＵＥは、ＤＬＢＷＰにおけるスロットとＵＬＢＷＰにおけるスロットのためのスロットフォーマットを示すスロットフォーマット組み合わせを受信することができる。ＵＥは、ＤＬＢＷＰに適用されるスロットフォーマット値のためにＳＣＳ（３０ｋＨｚと仮定）と、ＵＬＢＷＰに適用されるスロットフォーマット値のためにＳＣＳ（１５ｋＨｚと仮定）で設定される。この例では、ＵＥがスロット＃４ｎにおいて｛０，５，１｝としてスロットフォーマット組み合わせを受信する場合、スロットフォーマット値｛０｝と｛５｝は、２つの３０ｋＨｚスロットのためのスロットフォーマットを示すことができ、スロットフォーマット｛１｝は、１つの１５ｋＨｚスロットのための１つのスロットフォーマットを示すことができる。３０ｋＨｚスロットのスロットフォーマットは、ＤＬＢＷＰにおける２つの連続する６０ｋＨｚスロットに適用され得る。｛０｝で示される３０ｋＨｚのスロットフォーマットは、ＤＬＢＷＰにおけるスロット＃４ｎから開始することが適用されるものとする。１５ｋＨｚスロットのスロットフォーマットは、１つの１５ｋＨｚスロットに適用され得る。｛１｝で示される１５ｋＨｚのスロットフォーマットは、ＵＬＢＷＰにおけるスロット＃ｎから開始することが適用されるものとする。この例では、ＤＬＢＷＰに適用される第１のスロットフォーマット値（すなわち、スロットフォーマット値｛０｝）とＵＬＢＷＰに適用される第１のスロットフォーマット値（すなわち、スロットフォーマット値｛１｝）は、スロットフォーマット組み合わせが送信されるスロットの先頭から適用されるものとする。

【0066】

一実施形態では、ネットワークは、対スペクトルで、サービングセルで動作してよい。さらに、ネットワークは、周波数分割複信（ＦＤＤ）を介して動作または通信してよい。代替的には、ネットワークは、不対スペクトルで、サービングセルで動作してよい。さらに、ネットワークは、時分割複信（ＴＤＤ）を介して動作または通信してよい。追加的に、ネットワークは、補助的上りリンク（ＳＵＬ）キャリアでセルをサービスしてよい。ネットワークはまた、補助的上りリンク（ＳＵＬ）キャリアでＵＬ伝送を受信してよい。

【0067】

一実施形態では、ＵＥは、対スペクトルで、サービングセルで動作してよい。さらに、ＵＥは、周波数分割複信（ＦＤＤ）を介して動作または通信してよい。代替的は、ＵＥは、不対スペクトルで、サービングセルで動作してよい。さらに、ＵＥは、時分割複信（ＴＤＤ）を介して動作または通信してよい。追加的に、ＵＥは、補助的上りリンク（ＳＵＬ）キャリアでセルをサービスしてよい。ＵＥはまた、補助上りリンク（ＳＵＬ）キャリアでＵＬ伝送を送信してよい。

【0068】

一実施形態では、スロットフォーマット値は、スロット内の各シンボルの送信の方向／状態または機能性を含む、所定のあるいは設定された組み合わせに対応してよい。スロットフォーマット値の可能な値は［０，２５５］の範囲とすることができる。

【0069】

実施形態２－ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマットの値の個数がある数で割れないスロットフォーマット組み合わせを示され、あるいは受信することができる。スロットフォーマット組み合わせは、下りリンク制御情報（ＤＣＩ）によって示され得る。ＤＣＩは、ＤＣＩフォーマット２＿０とすることができる。

【0070】

一実施形態では、ＵＥが、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数がその数で割れないスロットフォーマット組み合わせで設定されるあるいは受信する場合、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数の後ろに、［その数－ｍｏｄ（スロットフォーマット値の個数，その数）］個のスロットフォーマット値を仮定またはパッドする。代替的には、ＵＥが、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数がその数で割れないスロットフォーマット組み合わせで設定されるあるいは受信する場合、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数の前に、［その数－ｍｏｄ（スロットフォーマット値の個数，その数）］個のスロットフォーマット値を仮定またはパッドする。

【0071】

一実施形態では、［その数－ｍｏｄ（スロットフォーマット値の個数，その数）］個のスロットフォーマット値は、特定のスロットフォーマット値とすることができる。さらに、［その数－ｍｏｄ（スロットフォーマット値の個数，その数）］個のスロットフォーマット値は、空および／またはブランクスロットフォーマット値とすることができる。追加的に、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数プラスパッドまたは仮定された［その数－ｍｏｄ（スロットフォーマット値の個数，その数）］個のスロットフォーマット値は、その数の倍数とすることができる。

【0072】

一実施形態では、ＵＥは、規則に基づいて、スロットフォーマット値と仮定またはパッドされたスロットフォーマット値の個数を解釈することができる。さらに、ＵＥは、規則に基づいて、１つ以上の残余の、あるいは残りのスロットフォーマット値および１つ以上の空またはブランクスロットフォーマット値を解釈することができる。特定のスロットフォーマット値は「２５５」とすることができる。

【0073】

一実施形態では、ＵＥが、スロットのセットに対してスロットフォーマット値「２５５」を受信する、あるいはスロットのセットに対してスロットフォーマット値「２５５」と考慮／仮定する場合、ＵＥは、スロットのセットのスロットフォーマットを「フレキシブル」と仮定することができる。例えば、図１０において、セットは、右側の４個の６０ｋＨｚＳＣＳスロットとすることができる。

【0074】

一実施形態では、１つ以上のスロットのスロットフォーマットが、スロットフォーマット値「２５５」であると示され、考慮され、あるいは仮定される場合、ＵＥは、１つ以上のスロットにおいて（事前に）設定されたリソース（ＤＣＩが、衝突した送信の方向、状態または機能性を示さない場合）で送信または受信を行うことができる。さらに、１つ以上のスロットのスロットフォーマットがスロットフォーマット値「２５５」として示されている場合、ＵＥは、（ＤＣＩが、衝突した送信の方向、状態または機能性を示さない場合）（事前に）設定された送信または受信を行うことができる。（事前に）設定された送信または受信は、制御リソース・セット（ＣＯＲＥＳＥＴ）監視、定期的な基準信号測定、ＳＰＳＰＤＳＣＨ受信、設定されたグラント送信とすることができる。

【0075】

一実施形態では、ＵＥがスロットフォーマット値「２５５」を受信する場合、ＵＥは、１つ以上のスロットのスロットフォーマットが半静的設定に基づいて参照される（、従う、または決定される）と仮定することができる。半静的設定としては、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon2、および／またはtdd-UL-DL-ConfigDedicatedとすることができる。

【0076】

一実施形態では、ＵＥは、第１の（基準）サブキャリア間隔（ＳＣＳ）設定で設定される。第１のＳＣＳ設定の値または第１のＳＣＳ設定に対応する値は｛－２，－１，０，１，２，３，４｝とすることができる。

【0077】

代替的には、ＵＥは、第２の（基準）サブキャリア間隔（ＳＣＳ）設定で設定される。第２のＳＣＳ設定の値または第２のＳＣＳ設定に対応する値は｛－２，－１，０，１，２，３，４｝であり得る。

【0078】

一実施形態では、第１のＳＣＳ設定は、下りリンク帯域幅部分、上りリンク帯域幅部分、ＳＵＬキャリア、または非ＳＵＬキャリアのための（基準）スロットを示すために使用され得る。さらに、第２のＳＣＳ設定は、下りリンク帯域幅部分、上りリンク帯域幅部分、ＳＵＬキャリア、または非ＳＵＬキャリアのための（基準）スロットを示すために使用され得る。第１のＳＣＳ設定は、基準ＤＬＢＷＰに適用され得る。第２のＳＣＳ設定は、基準ＵＬＢＷＰに適用され得る。第１のＳＣＳ設定は、第１の基準ＵＬキャリアとして命名することができる、基準第１のＵＬキャリアに適用され得る。第２のＳＣＳ設定は、第２の基準ＵＬキャリアとして命名することができる、基準第２のＵＬキャリアに適用され得る。

【0079】

一実施形態では、スロットフォーマット値は、（基準）スロットのスロットフォーマットを示すことができ、（基準）スロットの継続時間は、第１のＳＣＳ設定または第２のＳＣＳ設定に基づいて決定され得る。代替的には、スロットフォーマット値は、（基準）スロットのスロットフォーマットを示すことができ、（基準）スロットの継続時間は、第１のＳＣＳ設定の第２のＳＣＳ設定に対する比率に基づいて決定され得る。

【0080】

【0081】

一実施形態では、スロットフォーマット組み合わせにおいて示されるスロットフォーマット値は、第１のＢＷＰおよび第２のＢＷＰに適用され得る。第１の（基準）ＳＣＳ設定は、第１のＢＷＰのためとすることができる。第２の（基準）ＳＣＳ設定は、第２のＢＷＰのためとすることができる。

【0082】

一実施形態では、その数は、比率と関連付けられ得る。。比率は、第２のＢＷＰの基準ＳＣＳに対する第１のＢＷＰの基準ＳＣＳとすることができる。例えば、第１のＢＷＰの基準ＳＣＳが３０ＫＨｚであり、第２のＢＷＰの基準ＳＣＳが１５ＫＨｚである場合、比率は２である。

【0083】

一実施形態では、比率は、第１のＢＷＰの基準ＳＣＳに対する第２のＢＷＰの基準ＳＣＳとすることができる。指数「ｎ」は比率とすることができ、その数は、比率＋１とすることができる。

【0084】

【0085】

一実施形態では、スロットフォーマット値によって示されるスロットフォーマットは、（基準）スロットに適用されることができ、（基準）スロットの継続時間は、第１のＳＣＳ設定および／または第２のＳＣＳ設定に基づいて決定される。スロットフォーマット組み合わせが対スペクトルのスロットフォーマットを示すために使用される場合、第１のＳＣＳ設定に基づいて決定される継続時間を有する（基準）スロットに適用されるスロットフォーマット値は、ＤＬＢＷＰ／スペクトルまたはＵＬＢＷＰ／スペクトルの１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用され得る。代替的には、スロットフォーマット組み合わせが対スペクトルのスロットフォーマットを示すために使用される場合、第２のＳＣＳ設定に基づいて決定される継続時間を有する（基準）スロットに適用されるスロットフォーマット値は、ＵＬＢＷＰ／スペクトルまたはＤＬＢＷＰ／スペクトルの１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用され得る。追加的に、スロットフォーマット組み合わせがＳＵＬキャリアのスロットフォーマットと非ＳＵＬキャリアのスロットフォーマットを示すために使用される場合、第１のＳＣＳ設定に基づいて決定される継続時間を有する（基準）スロットに適用されるスロットフォーマット値は、ＳＵＬキャリアまたは非ＳＵＬ（ＵＬ）キャリアの１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用され得る。さらに、スロットフォーマット組み合わせが、対スペクトルのスロットフォーマットを示すために使用される場合、第２のＳＣＳ設定に基づいて決定される継続時間を有する（基準）スロットに適用されるスロットフォーマット値が、非ＳＵＬキャリアまたはＳＵＬ（ＵＬ）キャリアの１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用され得る。

【0086】

一実施形態では、第１のＳＣＳ設定は、SlotFormatCombinationsPerCell情報要素内のSubcarrierSpacingとすることができる。さらに、第２のＳＣＳ設定は、SlotFormatCombinationsPerCell情報要素のSubcarrierSpacing2とすることができる。追加的に、第１のＳＣＳ設定は、μ_ＳＦＩ、μ_{ＳＦＩ，ＤＬ}、μ_{ＳＦＩ，ＵＬ}またはμ_{ＳＦＩ，ＳＵＬ}とすることができる。さらに、第２のＳＣＳ設定は、μ_ＳＦＩ、μ_{ＳＦＩ，ＤＬ}、μ_{ＳＦＩ，ＵＬ}またはμ_{ＳＦＩ，ＳＵＬ}とすることができる。例えば、第１のＳＣＳ設定がμ＝１（すなわち、ＳＣＳ＝３０ＫＨｚ）であり、第２のＳＣＳ設定がμ＝０（すなわち、ＳＣＳ＝１５ＫＨｚ）であると仮定すると、その数は３（すなわち、２^１＋１または３０／１５＋１）とすることができる。

【0087】

一実施形態において、規則は、第１のＳＣＳ設定の値が第２のＳＣＳ設定の値以上である場合、各２^ｎ＋１個のスロットフォーマット値に対して、最初の２のｎ乗個のスロットフォーマット値は第１のＳＣＳ設定に使用されることができ、その次または左の（１個の）スロットフォーマット値は第２のＳＣＳ設定に使用されることができる、とすることができる。さらに、規則は、第１のＳＣＳ設定の値が第２のＳＣＳ設定の値未満である場合、各２^ｎ＋１個のスロットフォーマット値に対して、最初の１個のスロットフォーマット値は第１のＳＣＳ設定に対して使用されることができ、その次または左の２のｎ乗個のスロットフォーマット値は第２のＳＣＳ設定に使用されることができる、とすることができる。

【0088】

例えば、図８に示すように、ＵＥが対スペクトルで動作するサービングセルで設定されると仮定すると、ＵＥは、第１の基準ＳＣＳ設定μ＝１（すなわち、ＳＣＳ＝３０ＫＨｚ）と第２の基準ＳＣＳ設定μ＝０（すなわち、ＳＣＳ＝１５ＫＨｚ）で設定され、数は３とすることができる。より具体的には、第１の基準ＳＣＳ設定は、下りリンクＢＷＰ／スペクトルのための基準スロットのスロットフォーマットを示すことができ、第２の基準ＳＣＳ設定は、上りリンクＢＷＰ／スペクトルのための基準スロットのスロットフォーマットを示すことができる。この例では、ＵＥが｛１，２，４，５，１０，１５｝としてスロットフォーマット組み合わせを受信する場合、ＵＥは、３つのスロットフォーマット値ごとに決定することができる。ＵＥは、スロットフォーマット値｛１｝、｛２｝、｛５｝、｛１０｝が２つの３０ｋＨｚスロットのスロットフォーマットを示し、スロットフォーマット値｛４｝、｛１５｝が１つの１５ｋＨｚスロットのスロットフォーマットを示すとみなしてよい。

【0089】

図９に示すように、同様の例では、ＵＥが、その数で割れない、｛１，２，４，５｝としてスロットフォーマット組み合わせを示すＤＣＩフォーマット２＿０を受信する場合、ＵＥは、｛１｝、｛２｝、｛５｝が最初の３つの３０ｋＨｚスロットのためのものであり、｛４｝が最初の１５ｋＨｚスロットのためのものとみなすことができる。一つの選択肢としては、ＵＥは、４つ目の３０ｋＨｚスロットのスロットフォーマットと２つ目の１５ｋＨｚスロットのスロットフォーマットが半静的設定に基づいて決定され得るとみなしてよい。代替的には、ＵＥは、４つ目の３０ｋＨｚスロットのスロットフォーマットと２つ目の１５ｋＨｚスロットのスロットフォーマットがＳＦＩを受信しない場合のスロットのものとみなすことができる。代替的には、ＵＥは、４つ目の３０ｋＨｚスロットのスロットフォーマットと２つ目の１５ｋＨｚスロットのスロットフォーマットを、すべてのシンボルがフレキシブルあるとみなすことができる。

【0090】

一実施形態では、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値は、ＵＥがスロットフォーマット組み合わせを示すＤＣＩを受信するスロットから開始することが適用されるものとする。対スペクトルの場合、ＤＬＢＷＰまたはスペクトルにおけるスロットに適用されるスロットフォーマット値については、ＵＥは、ＵＥがスロットフォーマット組み合わせを示すＤＣＩを受信するスロットの先頭から開始するスロットフォーマット値を適用するものとする。対スペクトルの場合、ＵＬＢＷＰまたはスペクトルにおけるスロットに適用されるスロットフォーマット値については、ＵＥは、ＵＥがスロットフォーマット組み合わせを示すＤＣＩを受信するスロットの先頭から整列する上りリンクスロットから開始するスロットフォーマット値を適用するものとする。追加的に、不対スペクトルにおけるスロットに適用されるスロットフォーマット値については、ＵＥは、ＵＥがスロットフォーマット組み合わせを示すＤＣＩを受信するスロットの先頭から開始または整列するスロットフォーマット値を適用するものとする。

【0091】

例えば、図１１に示すように、アクティブＤＬＢＷＰのＳＣＳが６０ｋＨｚであると仮定すると、ＳＦＩ監視機会（スロットフォーマット組み合わせを示すための機会）は、４つの６０ｋＨｚスロットごとである。ＵＥが対スペクトルで動作するセルで伝送を行う場合、ＵＥは、ＤＬＢＷＰにおけるスロットとＵＬＢＷＰにおけるスロットのためのスロットフォーマットを示すスロットフォーマット組み合わせを受信することができる。ＵＥは、ＤＬＢＷＰに適用されるスロットフォーマット値のためにＳＣＳ（３０ｋＨｚと仮定）と、ＵＬＢＷＰに適用されるスロットフォーマット値のためにＳＣＳ（１５ｋＨｚと仮定）で設定される。この例では、ＵＥがスロット＃４ｎにおいて｛０，５，１｝としてスロットフォーマット組み合わせを受信する場合、スロットフォーマット値｛０｝と｛５｝は、２つの３０ｋＨｚスロットのためのスロットフォーマットを示すことができ、スロットフォーマット｛１｝は、１つの１５ｋＨｚスロットのための１つのスロットフォーマットを示すことができる。３０ｋＨｚスロットのスロットフォーマットは、ＤＬＢＷＰにおける２つの連続する６０ｋＨｚスロットに適用され得る。｛０｝で示される３０ｋＨｚのスロットフォーマットは、ＤＬＢＷＰにおけるスロット＃４ｎから開始することが適用されるものとする。１５ｋＨｚスロットのスロットフォーマットは、１つの１５ｋＨｚスロットに適用され得る。｛１｝で示される１５ｋＨｚのスロットフォーマットは、ＵＬＢＷＰにおけるスロット＃ｎから開始することが適用されるものとする。この例では、ＤＬＢＷＰに適用される第１のスロットフォーマット値（すなわち、スロットフォーマット値｛０｝）とＵＬＢＷＰに適用される第１のスロットフォーマット値（すなわち、スロットフォーマット値｛１｝）は、スロットフォーマット組み合わせが送信されるスロットの先頭から適用されるものとする。

【0092】

一実施形態では、ＵＥは、対スペクトルでサービングセルにおいて伝送を送信または受信を行ってよい。より具体的には、ＵＥは、周波数分割複信（ＦＤＤ）を介して、サービングセルにおいて伝送を送信または受信してよい。代替的には、ＵＥは、不対スペクトルでサービングセルにおいて伝送を送信または受信してよい。より具体的には、ＵＥは、時分割複信（ＴＤＤ）を介して、サービングセルにおいて伝送を送信／受信してよい。追加的に、ＵＥは、補助的上りリンク（ＳＵＬ：Supplementary uplink）キャリアで設定される。

【0093】

実施形態３－ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数がある数で割れない、スロットフォーマット組み合わせが示されることができ、あるいはこれを受信することができる。スロットフォーマット組み合わせは、下りリンク制御情報（ＤＣＩ）によって示され得る。ＤＣＩは、ＤＣＩフォーマット２＿０とすることができる。

【0094】

一実施形態では、ＵＥは、第１の（基準）サブキャリア間隔（ＳＣＳ）設定で設定される。第１のＳＣＳ設定の値または第１のＳＣＳ設定の値に対応する値は｛－２，－１，０，１，２，３，４｝とすることができる。さらに、ＵＥは、第２の（基準）サブキャリア間隔（ＳＣＳ）設定で設定され得る。第２のＳＣＳ設定の値または第２のＳＣＳ設定に対応する値は｛－２，－１，０，１，２，３，４｝とすることができる。

【0095】

一実施形態では、第１のＳＣＳ設定は、下りリンク帯域幅部分、上りリンク帯域幅部分、ＳＵＬキャリア、または非ＳＵＬ（ＵＬ）キャリアのための（基準）スロットを示すために使用され得る。追加的に、第２のＳＣＳ設定は、下りリンク帯域幅部分、上りリンク帯域幅部分、ＳＵＬキャリア、および非ＳＵＬ（ＵＬ）キャリアのための（基準）スロットを示すために使用され得る。

【0096】

一実施形態では、ＵＥが、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数がその数で割れない、スロットフォーマット組み合わせで設定されるか、あるいはスロットフォーマット組み合わせを受信する場合、
－第１のＳＣＳ設定の値が第２のＳＣＳ設定の値以上である場合、ＵＥは、最後のｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数、その数）個のスロットフォーマット値が基準ＤＬＢＷＰに適用可能であると考慮または決定し、
■ 一実施形態では、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおける最後のｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数、その数）個のスロットフォーマット値がＤＬＢＷＰにおける１つ以上のスロットに適用可能であると考慮または決定し、
■ 一実施形態では、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおける最後のｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数、その数）個のスロットフォーマット値に従って、ＤＬＢＷＰにおける１つ以上のスロット内の１つ以上のシンボルで受信を行い、
■ 例えば、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数は５であり、その数は３であり、最後のｍｏｄ（５，３）個のスロットフォーマット値は基準ＤＬＢＷＰに適用可能である。同じ例では、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値は｛１６，１１，４５，２３，２４｝であり、｛２３，２４｝は基準ＤＬＢＷＰに適用できる。
－第１のＳＣＳコンフィグレーションの値が第２のＳＣＳコンフィグレーションの値未満である場合、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおける最後のｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマットの値の個数、その数）個のスロットフォーマット値のうちの最初の１個のスロットフォーマット値が基準ＤＬＢＷＰに適用可能であり、スロットフォーマット組み合わせにおける最後の［ｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマットの値の個数、その数）－１］個のスロットフォーマット値が基準ＵＬＢＷＰに適用可能であると考慮または決定し、
■ 一実施形態では、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおける最後のｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数、その数）個のスロットフォーマット値のうちの最初の１個のスロットフォーマット値が、ＤＬＢＷＰ内の１つ以上のスロットに適用可能であると考慮または決定し、
■ 一実施形態では、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおける最後の［ｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数、その数）－１］個のスロットフォーマット値が、ＵＬＢＷＰ内の１つ以上のスロットに適用可能であると考慮または決定し、
■ 一実施形態では、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおける最後のｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数、その数）個のスロットフォーマット値のうちの最初の１個のスロットフォーマット値に従って、ＤＬＢＷＰにおいて１つ以上のスロット内の１つ以上のシンボルで受信を行い、
■ 一実施形態では、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおける最後の［ｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数、その数）－１］個のスロットフォーマット値に従って、ＵＬＢＷＰにおいて１つ以上のスロット内の１つ以上のシンボルで送信を行い、
■ 例えば、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数は５であり、数は３であり、最後のｍｏｄ（５，３）個のスロットフォーマット値のうちの最初の１スロットフォーマット値は基準ＤＬＢＷＰに適用可能であり、最後の［ｍｏｄ（５，３）－１］個のスロットフォーマット値は基準ＵＬＢＷＰに適用可能である。同じ例では、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値は｛１６，１１，４５，２３，２４｝であり、｛２３｝が基準ＤＬＢＷＰに適用可能であり、｛２４｝が基準ＵＬＢＷＰに適用可能である。
－一実施形態では、その数は、（基準）ＵＬＢＷＰの基準ＳＣＳに対する（基準）ＤＬＢＷＰの基準ＳＣＳの比率と関連付けられ得る。
－一実施形態では、その数は、（基準）ＤＬＢＷＰの基準ＳＣＳと（基準）ＵＬＢＷＰの基準ＳＣＳの差に関連付けられ得る。

【0097】

一実施形態では、ＵＥが、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数がその数で割れない、スロットフォーマット組み合わせで設定されるか、あるいはスロットフォーマット組み合わせを受信する場合、
－第１のＳＣＳ設定の値が第２のＳＣＳ設定以上である場合、ＵＥは、最後のｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数、その数）個のスロットフォーマット値が第１の基準ＵＬキャリアに適用可能であると考慮または決定し、
■ 一実施形態では、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおける最後のｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数、その数）個のスロットフォーマット値が、第１のＵＬキャリアにおいて１つ以上のスロットに適用可能であると考慮または決定し、
■ 一実施形態では、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおける最後のｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数、その数）個のスロットフォーマット値に従って、第１のＵＬキャリアにおいて１つ以上のスロット内の１つ以上のシンボルで受信を行い、
■ 例えば、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数は５であり、その数は３であり、最後のｍｏｄ（５，３）個のスロットフォーマット値は、第１の基準ＵＬキャリアに適用可能である。同じ例では、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値は｛１６，１１，４５，２３，２４｝であり、｛２３，２４｝は、第１の基準ＵＬキャリアに適用可能であり、
－第１のＳＣＳ設定の値が第２のＳＣＳ設定の値未満である場合、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおける最後のｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数、その数）個のスロットフォーマット値のうちの最初の１個のスロットフォーマット値が第１の基準ＵＬキャリアに適用可能であり、スロットフォーマット組み合わせにおける最後の［ｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数、その数）－１］個のスロットフォーマット値が第２の基準ＵＬキャリアに適用可能であると考慮または決定し、
■ 一実施形態では、ＵＥは、スロット組み合わせにおける最後のｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数、その数）個のスロットフォーマット値のうちの最初の１個のスロットフォーマット値が、第１のＵＬキャリアにおいて１つ以上のスロットに適用可能であると考慮または決定し、
■ 一実施形態では、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおける最後の［ｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数、その数）－１］のスロットフォーマット値が、第２のＵＬキャリアにおいて１つ以上のスロットに適用可能であると考慮または決定し、
■ 一実施形態では、ＵＥは、スロット組み合わせにおける最後のｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数、その数）個のスロットフォーマット値のうちの最初の１個のスロットフォーマット値に従って、第１のＵＬキャリアにおいて１つ以上のスロット内の１つ以上のシンボルにおいて受信を行い、
■ 一実施形態では、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおける最後の［ｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数、その数）－１］のスロットフォーマット値に従って、第２のＵＬキャリア内の１つ以上のスロット内の１つ以上のシンボルで送信を行い、
■ 例えば、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数は５であり、その数は３であり、最後のｍｏｄ（５，３）個のスロットフォーマット値のうちの最初の１個のスロットフォーマット値は、第１の基準ＵＬキャリアに適用可能であり、最後の［ｍｏｄ（５，３）－１］個のスロットフォーマット値は、第２の基準ＵＬキャリアに適用可能である。同じ例では、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値は、｛１６，１１，４５，２３，２４｝であり、｛２３｝は、第１の基準ＵＬキャリアに適用可能であり、｛２４｝は、第２の基準ＵＬキャリアに適用可能である。
－一実施形態では、その数は、第１の（基準）ＵＬキャリアの基準ＳＣＳの第２の（基準）ＵＬキャリアの基準ＳＣＳに対する比率と関連付けられ得る。
－一実施形態では、その数は、第１の（基準）ＵＬキャリアの基準ＳＣＳと第２の（基準）ＵＬキャリアの基準ＳＣＳの差と関連付けられ得る。

【0098】

一実施形態では、ＵＥが、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数がその数で割れない、スロットフォーマット組み合わせで設定されるか、あるいはスロットフォーマット組み合わせを受信する場合、
－ＵＥは、最後のｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数、その数）個のスロットフォーマット値が第１の基準ＵＬキャリアに適用可能であると考慮または決定し、
■ 一実施形態では、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおける最後のｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数、その数）個のスロットフォーマット値が、第１のＵＬキャリアにおいて１つ以上のスロットに適用可能であると考慮または決定し、
■ 一実施形態では、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおける最後のｍｏｄ（スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数、その数）個のスロットフォーマット値に従って、第１のＵＬキャリアにおいて１つ以上のスロット内の１つ以上のシンボルで受信を行い、
■ 例えば、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数は５であり、その数は３であり、最後のｍｏｄ（５，３）個のスロットフォーマット値は、第１の基準ＵＬキャリアに適用可能である。同じ例では、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値は｛１６，１１，４５，２３，２４｝であり、｛２３，２４｝は、第１の基準ＵＬキャリアに適用可能である。
－一実施形態では、その数は、第１の（基準）ＵＬキャリアの基準ＳＣＳの第２の（基準）ＵＬキャリアの基準ＳＣＳに対する比率と関連付けられ得る。
－一実施形態では、その数は、第１の（基準）ＵＬキャリアの基準ＳＣＳと第２の（基準）ＵＬキャリアの基準ＳＣＳの差と関連付けられ得る。

【0099】

実施形態では、第１のＳＣＳ設定は、基準ＤＬＢＷＰに適用されることができ、第２のＳＣＳ設定は、基準ＵＬＢＷＰに適用され得る。さらに、第１のＳＣＳ設定は、第１の基準ＵＬキャリアとして命名することができる、基準第１のＵＬキャリアに適用され得る。追加的に、第２のＳＣＳ設定は、第２の基準ＵＬキャリアとして命名することができる、基準第２のＵＬキャリアに適用され得る。

【0100】

【0101】

一実施形態では、第１のＳＣＳ設定の値は、第２のＳＣＳ設定の値と異なるか、あるいは同じとすることができる。その数は２のｎ乗プラス１（すなわち、２^ｎ＋１）とすることができる。指数「ｎ」は、第１のＳＣＳ設定の値と第２のＳＣＳ設定の値の差の絶対値とすることができる。

【0102】

一実施形態では、スロットフォーマット組み合わせにおいて示されるスロットフォーマット値は、第１のＢＷＰおよび第２のＢＷＰに適用され得る。第１の（基準）ＳＣＳ設定は、第１のＢＷＰのためとすることができ、第２の（基準）ＳＣＳ設定は、第２のＢＷＰのためとすることができる。その数は、比率と関連付けられ得る。比率は、第２のＢＷＰの基準ＳＣＳに対する第１のＢＷＰの基準ＳＣＳとすることができる。例えば、第１のＢＷＰの基準ＳＣＳが３０ＫＨｚであり、第２のＢＷＰの基準ＳＣＳが１５ＫＨｚである場合、比率は２である。

【0103】

【0104】

【0105】

一実施形態では、スロットフォーマット値によって示されるスロットフォーマットは、（基準）スロットに適用されることができ、（基準）スロットの継続時間は、第１のＳＣＳ設定および／または第２のＳＣＳ設定に基づいて決定される。スロットフォーマット組み合わせが対スペクトルのスロットフォーマットを示すために使用される場合、第１のＳＣＳ設定に基づいて決定される継続時間を有する（基準）スロットに適用されるスロットフォーマット値は、ＤＬＢＷＰ／スペクトルまたはＵＬＢＷＰ／スペクトルの１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用され得る。さらに、スロットフォーマット組み合わせが対スペクトルのスロットフォーマットを示すために使用される場合、第２のＳＣＳ設定に基づいて決定される継続時間を有する（基準）スロットに適用されるスロットフォーマット値は、ＵＬＢＷＰ／スペクトルまたはＤＬＢＷＰ／スペクトルの１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用され得る。追加的に、スロットフォーマット組み合わせがＳＵＬキャリアのスロットフォーマットと非ＳＵＬキャリアのスロットフォーマットを示すために使用される場合、第１のＳＣＳ設定に基づいて決定される継続時間を有する（基準）スロットに適用されるスロットフォーマット値は、ＳＵＬキャリアまたは非ＳＵＬ（ＵＬ）キャリアの１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用され得る。また、スロットフォーマット組み合わせが、対スペクトルのスロットフォーマットを示すために使用される場合、第２のＳＣＳ設定に基づいて決定される継続時間を有する（基準）スロットに適用されるスロットフォーマット値が、非ＳＵＬキャリアまたはＳＵＬ（ＵＬ）キャリアの１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用され得る。

【0106】

第１のＳＣＳ設定は、SubcarrierSpacingとすることができ、第２のＳＣＳ設定は、SubcarrierSpacing2とすることができる。さらに、第１のＳＣＳ設定は、μ_ＳＦＩ、μ_{ＳＦＩ，ＤＬ}、μ_{ＳＦＩ，ＵＬ}またはμ_{ＳＦＩ，ＳＵＬ}とすることができる。さらに、第２のＳＣＳ設定は、μ_ＳＦＩ、μ_{ＳＦＩ，ＤＬ}、μ_{ＳＦＩ，ＵＬ}またはμ_{ＳＦＩ，ＳＵＬ}とすることができる。例えば、第１のＳＣＳ設定がμ＝１（すなわち、ＳＣＳ＝３０ＫＨｚ）であり、第２のＳＣＳ設定がμ＝０（すなわち、ＳＣＳ＝１５ＫＨｚ）であると仮定すると、その数は３（すなわち、２^１＋１または３０／１５＋１）とすることができる。

【0107】

【0108】

【0109】

【0110】

一実施形態では、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値は、ＵＥがスロットフォーマット組み合わせを示すＤＣＩを受信するスロットから開始または整列することが適用されるものとする。対スペクトルの場合、ＤＬＢＷＰ／スペクトルにおけるスロットに適用されるスロットフォーマット値については、ＵＥは、ＵＥがスロットフォーマット組み合わせを示すＤＣＩを受信するスロットの先頭から開始または整列するスロットフォーマット値を適用するものとする。さらに、対スペクトルの場合、ＵＬＢＷＰ／スペクトルにおけるスロットに適用されるスロットフォーマット値については、ＵＥは、ＵＥがスロットフォーマット組み合わせを示すＤＣＩを受信するスロットの先頭から整列する上りリンクスロットから開始するスロットフォーマット値を適用するものとする。追加的に、不対スペクトルにおけるスロットに適用されるスロットフォーマット値については、ＵＥは、ＵＥがスロットフォーマット組み合わせを示すＤＣＩを受信するスロットの先頭から開始するスロットフォーマット値を適用するものとする。

【0111】

【0112】

一実施形態では、ＵＥは、対スペクトルでサービングセルにおいて伝送を送信または受信を行ってよい。より具体的には、ＵＥは、周波数分割複信（ＦＤＤ）を介して、サービングセルにおいて伝送を送信または受信してよい。さらに、ＵＥは、不対スペクトルでサービングセルにおいて伝送を送信または受信してよい。より具体的には、ＵＥは、時分割複信（ＴＤＤ）を介して、サービングセルにおいて伝送を送信／受信してよい。ＵＥは、補助的上りリンク（ＳＵＬ：Supplementary uplink）キャリアで設定され得る。上記の実施形態の全部または一部を組み合わせて新たな実施形態を形成することができる。

【0113】

図１２は、ネットワークの観点からの１つの例示的実施形態によるフローチャート１２００である。ステップ１２０５では、ネットワークは、第１のサービングセルにおいてＤＬ（下りリンク）ＢＷＰ（帯域幅部分）とＵＬ（上りリンク）ＢＷＰをＵＥ（ユーザ機器）に設定する。ステップ１２１０では、ネットワークは、第１のサービングセルにおいて対スペクトル動作をＵＥに設定する。ステップ１２１５では、ネットワークは、第１のＤＣＩ（下りリンク制御情報）をＵＥに送信し、第１のＤＣＩは、ＤＬＢＷＰのための１つ以上のスロットフォーマット値とＵＬＢＷＰのための１つ以上のスロットフォーマット値とを示すスロットフォーマット組み合わせを含む。

【0114】

ステップ１２２０では、ネットワークは、第１のＤＣＩ内のスロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が第１の数で割れないように設定することを防止し、第１の数は、第１のＳＣＳ（サブキャリア間隔）設定と第２のＳＣＳ設定の差の絶対値に関連付けられる。一実施形態では、第１の数は、２のＮ乗プラス１（２^Ｎ＋１）とすることができ、Ｎは、第１のＳＣＳ設定に対応する第１の値と第２のＳＣＳ設定に対応する第２の値の差の絶対値である。

【0115】

一実施形態では、ネットワークは、第１のサービングセルのための第１のセットのスロットフォーマット組み合わせでＵＥを設定することができる。第１のセットにおける候補スロットフォーマット組み合わせのスロットフォーマット値の個数が、第１の数で割れない。第１のＳＣＳ設定は、ＤＬＢＷＰのための１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用されることができ、第２のＳＣＳ設定は、ＵＬＢＷＰのための１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用されることができる。

【0116】

一実施形態では、ネットワークが、第２のサービングセルにおいて第１のＵＬキャリアと第２のＵＬキャリアをＵＥに設定することができる。さらに、ネットワークは、第２のサービングセルにおいて不対スペクトル動作をＵＥに設定することができる。追加的に、ネットワークが、第２のＤＣＩをＵＥに送信することができ、第２のＤＣＩは、第１のＵＬキャリアのための１つ以上のスロットフォーマット値と第２のＵＬキャリアのための１つ以上のスロットフォーマット値とを示すスロットフォーマット組み合わせを含む。ネットワークがまた、第２のＤＣＩ内のスロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が第２の数で割れないように設定することを防止することができ、第２の数は、第３のＳＣＳ設定と第４のＳＣＳ設定の差の絶対値に関連付けられる。一実施形態では、第２の数は、２のＭ乗プラス１（２^Ｍ＋１）であり、Ｍは、第３のＳＣＳ設定に対応する第３の値と第４のＳＣＳ設定に対応する第４の値の差の絶対値である。

【0117】

一実施形態では、ネットワークは、第２のサービングセルのために第２のセットのスロットフォーマット組み合わせでＵＥを設定することができる。第２のセットにおける候補スロットフォーマット組み合わせのスロットフォーマット値の個数は、第２の数で割れない。第３のＳＣＳ設定は、第１のＵＬキャリアのための１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用されることができ、第４のＳＣＳ設定は、第２のＵＬキャリアのための１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用されることができる。

【0118】

図３および図４に戻って基準すると、ネットワークの１つの例示的実施形態では、デバイス３００は、メモリ３１０に記憶されたプログラムコード３１２を含む。ＣＰＵ３０８はプログラムコード３１２を実行して、ネットワークが（ｉ）第１のサービングセルにおいてＤＬＢＷＰとＵＬＢＷＰをＵＥに設定することと、（ｉｉ）第１のサービングセルにおいて対スペクトル動作をＵＥに設定することと、（ｉｉｉ）第１のＤＣＩをＵＥに送信することであって、第１のＤＣＩは、ＤＬＢＷＰのための１つ以上のスロットフォーマット値とＵＬＢＷＰのための１つ以上のスロットフォーマット値とを示すスロットフォーマット組み合わせを含む、送信することと、（ｉｖ）第１のＤＣＩ内のスロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が第１の数で割れないように設定することを防止することであって、第１の数は、第１のＳＣＳ設定と第２のＳＣＳ設定の差の絶対値に関連付けられる、防止することと、を行うことを可能することができる。さらに、ＣＰＵ３０８は、プログラムコード３１２を実行して、本明細書で説明する上述のアクションおよびステップまたは他のもののすべてを実行することができる。

【0119】

図１３は、ＵＥの観点からの１つの例示的実施形態によるフローチャート１３００である。ステップ１３０５では、ＵＥが、ネットワークによって、第１のサービングセルにおいてＤＬ（下りリンク）ＢＷＰ（帯域幅部分）とＵＬ（上りリンク）ＢＷＰで設定される。ステップ１３１０では、ＵＥが、ネットワークによって、第１のサービングセルにおいて対スペクトル動作で設定される。ステップ１３１５では、ＵＥが、第１のＤＣＩ（下りリンク制御情報）を監視し、第１のＤＣＩは、ＤＬＢＷＰのための１つ以上のスロットフォーマット値とＵＬＢＷＰのための１つ以上のスロットフォーマット値とを示すスロットフォーマット組み合わせを含む。

【0120】

ステップ１３２０では、ＵＥは、第１のＤＣＩを受信し、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が第１の数で割れず、第１の数は、第１のＳＣＳ設定と第２のＳＣＳ設定の差の絶対値に関連付けられる。一実施形態では、第１の数は、２のＮ乗プラス１（２^Ｎ＋１）であり、Ｎは、第１のＳＣＳ設定に対応する第１の値と第２のＳＣＳ設定に対応する第２の値の差の絶対値である。第１のＳＣＳ設定は、ＤＬＢＷＰのための１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用されることができ、第２のＳＣＳ設定は、ＵＬＢＷＰのための１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用されることができる。

【0121】

ステップ１３２５では、ＵＥは、第１のＤＣＩ内のスロットフォーマット組み合わせを破棄する。一実施形態では、ＵＥは、第１のＤＣＩ内のスロットフォーマット組み合わせを適用しなくてよい。

【0122】

一実施形態では、ＵＥが、ネットワークによって、第２のサービングセルにおいて第１のＵＬキャリアと第２のＵＬキャリアで設定されることができる。さらに、ＵＥが、ネットワークによって、第２のサービングセルにおいて不対スペクトル動作で設定されることができる。追加的に、ＵＥは、第２のＤＣＩを監視することができ、第２のＤＣＩは、第１のＵＬキャリアのための１つ以上のスロットフォーマット値と、第２のＵＬキャリアのための１つ以上のスロットフォーマット値とを示すスロットフォーマット組み合わせを含む。また、ＵＥは、第２のＤＣＩを受信することができ、前記スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が第２の数で割れず、第２の数は、第３のＳＣＳ設定と第４のＳＣＳ設定の差の絶対値に関連付けられる。追加的に、ＵＥは、第２のＤＣＩ内のスロットフォーマット組み合わせを破棄することができる。

【0123】

一実施形態では、第２の数は、２のＭ乗プラス１（２^Ｍ＋１）のであり、Ｍは、第３のＳＣＳ設定に対応する第３の値と第４のＳＣＳ設定に対応する第４の値の差の絶対値である。第３のＳＣＳ設定は、第１のＵＬキャリアのための１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用されることができ、第４のＳＣＳ設定は、第２のＵＬキャリアのための１つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すために使用されることができる。ＵＥは、第２のＤＣＩ内のスロットフォーマット組み合わせを適用しなくてよい。

【0124】

図３および図４に戻って基準すると、ＵＥの１つの例示的実施形態において、デバイス３００は、メモリ３１０に記憶されたプログラムコード３１２を含む。ＣＰＵ３０８はプログラムコード３１２を実行して、ＵＥが、（ｉ）ネットワークによって、第１のサービングセルにおいてＤＬＢＷＰとＵＬＢＷＰで設定されることと、（ｉｉ）ネットワークによって、第１のサービングセルにおいて対スペクトル動作で設定されることと、（ｉｉｉ）第１のＤＣＩを監視することであって、第１のＤＣＩが、ＤＬＢＷＰのための１つ以上のスロットフォーマット値とＵＬＢＷＰのための１つ以上のスロットフォーマット値とを示すスロットフォーマット組み合わせを含む、監視することと、（ｉｖ）第１のＤＣＩを受信することであって、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が第１の数によって割れず、第１の数は、第１のＳＣＳ設定と第２のＳＣＳ設定の差の絶対値に関連付けられる、受信することと、（ｖ）第１のＤＣＩ内のスロットフォーマット組み合わせを破棄することと、を行うことを可能することができる。さらに、ＣＰＵ３０８は、プログラムコード３１２を実行して、本明細書で説明する上述のアクションおよびステップまたは他のもののすべてを実行することができる。

【0125】

図１４は、ネットワークの観点からの１つの例示的実施形態によるフローチャート１４００である。ステップ１４０５では、ネットワークは、対スペクトルで動作するセルをサービスする。ステップ１４１０では、ネットワークは、スロットフォーマット組み合わせを示す下りリンク制御信号を送信し、ネットワークは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が、ある数で割れない、スロットフォーマット組み合わせを示すことが許可されない。

【0126】

図３および図４に戻って参照すると、ネットワークの１つの例示的実施形態では、デバイス３００は、メモリ３１０に記憶されたプログラムコード３１２を含む。ＣＰＵ３０８はプログラムコード３１２を実行して、ネットワークが、（ｉ）対スペクトルで動作するセルをサービスすることと、（ｉｉ）スロットフォーマット組み合わせを示す下りリンク制御信号を送信することであって、ネットワークは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数がある数で割れない、スロットフォーマット組み合わせを示すことが許可されない、送信することと、を行うことを可能することができる。さらに、ＣＰＵ３０８は、プログラムコード３１２を実行して、本明細書で説明する上述のアクションおよびステップまたは他のもののすべてを実行することができる。

【0127】

図１５は、ＵＥの観点から見た１つの例示的実施形態によるフローチャート１５００である。ステップ１５０５では、ＵＥは、対スペクトルで動作するセルと通信する。ステップ１５１０では、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせを示す下りリンク制御信号を受信し、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数は、ある数で割ることができる。

【0128】

図３および図４に戻って参照すると、ＵＥの１つの例示的実施形態では、デバイス３００は、メモリ３１０に記憶されたプログラムコード３１２を含む。ＣＰＵ３０８はプログラムコード３１２を実行して、ＵＥが、（ｉ）対スペクトルで動作するセルと通信することと、（ｉｉ）スロットフォーマット組み合わせを示す下りリンク制御信号を受信することであって、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数は、ある数で割ることができる、受信することと、を行うことを可能することができる。さらに、ＣＰＵ３０８は、プログラムコード３１２を実行して、本明細書で説明する上述のアクションおよびステップまたは他のもののすべてを実行することができる。

【0129】

図１４および図１５に示し、上述した実施形態の関連では、一実施形態では、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が、ある数で割れないスロットフォーマット組み合わせを受信するとは思わなくてよい。その数は、第１のサブキャリア間隔（ＳＣＳ）設定および第２のＳＣＳ設定に基づいて決定され得る。その数は、２のＮ乗プラス１とすることができ、Ｎは、第１のＳＣＳ設定と第２のＳＣＳ設定の差の絶対値である。

【0130】

一実施形態では、スロットフォーマット組み合わせは、第１のＢＷＰと第２のＢＷＰのためのスロットフォーマットを示すことができる。（基準）第１のＳＣＳ設定は、第１のＢＷＰのためとすることができ、（基準）第２のＳＣＳ設定は、第２のＢＷＰためとすることができる。

【0131】

一実施形態では、その数は、比率と関連付けられ得る。比率は、第１のＢＷＰの基準ＳＣＳの第２のＢＷＰの基準ＳＣＳに対するもの、または第２のＢＷＰの基準ＳＣＳの第１のＢＷＰの基準ＳＣＳに対するものとすることができる。その数は比率＋１とすることができる。

【0132】

一実施形態では、ネットワークは、第１のＳＣＳ設定および／または第２のＳＣＳ設定および／またはスロットフォーマット組み合わせに基づいてスロットのスロットフォーマットを示すことができる。ＵＥは、第１のＳＣＳ設定および／または第２のＳＣＳ設定に基づいて、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマットを解釈することができる。スロットフォーマット値は、スロットのスロットフォーマットを示すことができ、スロットの継続時間は、第１のＳＣＳ設定および／または第２のＳＣＳ設定に基づいて決定される。スロットフォーマット値はまた、スロットの各ＯＦＤＭシンボルの送信の方向、状態、または機能性を示すことができる。

【0133】

一実施形態では、ＯＦＤＭシンボルの送信の方向、状態、または機能性は、下りリンク、上りリンク、またはフレキシブルとすることができる。下りリンク帯域幅部分（ＢＷＰ）またはスペクトルのためのＯＦＤＭシンボルの送信の方向、状態または機能性は、下りリンクまたはフレキシブルとすることができる。上りリンク帯域幅部分（ＢＷＰ）またはスペクトルのためのＯＦＤＭシンボルの送信の方向、状態または機能性は、上りリンクまたはフレキシブルとすることができる。

【0134】

一実施形態では、ネットワークは、スロットフォーマット値を解釈するための第１のＳＣＳ設定を使用することができ、スロットフォーマット値は、下りリンクスロットまたは上りリンクスロットのスロットフォーマットを示す。ネットワークはまた、スロットフォーマット値を解釈するための第２のＳＣＳ設定を使用することができ、スロットフォーマット値は、上りリンクスロットまたは下りリンクスロットのスロットフォーマットを示す。

【0135】

一実施形態では、ＵＥは、スロットフォーマット値を解釈するために第１のＳＣＳ設定を使用することができ、スロットフォーマット値は、下りリンクスロットまたは上りリンクスロットのスロットフォーマットを示す。ＵＥはまた、スロットフォーマット値を解釈するために第２のＳＣＳ設定を使用することができ、スロットフォーマット値は、上りリンクスロットまたは下りリンクスロットのスロットフォーマットを示す。

【0136】

一実施形態では、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値は、第１のスロットフォーマット値から複数のグループに（等しく）分割することができ、各グループのカーディナリティは、番号である。第１のＳＣＳ設定の値が第２のＳＣＳ設定の値以上である場合、各２^ｎ＋１個のスロットフォーマット値に対して、最初の２のｎ乗個のスロットフォーマット値は第１のＳＣＳ設定に使用されることができ、その次または左の（１個の）スロットフォーマット値は第２のＳＣＳ設定に使用され得る。第１のＳＣＳ設定の値が第２のＳＣＳ設定の値未満である場合、各２^ｎ＋１個のスロットフォーマット値に対して、最初の１個のスロットフォーマット値は第１のＳＣＳ設定に対して使用されることができ、その次または左の（２のｎ乗個の）スロットフォーマット値は第２のＳＣＳ設定に使用され得る。

【0137】

図１６は、ネットワークの観点からの１つの例示的実施形態による、フローチャート１６００である。ステップ１６０５では、ネットワークは、不対スペクトルで動作するセルをサービスし、第１のキャリアおよび第２のキャリアを介して信号を受信する。ステップ１６１０では、ネットワークは、スロットフォーマット組み合わせを介して、第１のキャリアおよび／または第２のキャリアのスロットのスロットフォーマットを示す。ステップ１６１５では、ネットワークは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマットの値の個数が、ある数で割れない、スロットフォーマット組み合わせを示すことが許可されない。

【0138】

図３および図４に戻って参照すると、ネットワークの１つの例示的実施形態では、デバイス３００は、メモリ３１０に記憶されたプログラムコード３１２を含む。ＣＰＵ３０８はプログラムコード３１２を実行して、ネットワークが、（ｉ）不対スペクトルで動作するセルをサービスすることと、第１のキャリアおよび第２のキャリアを介して信号を受信することと、（ｉｉ）スロットフォーマット組み合わせを介して、第１のキャリアおよび／または第２のキャリアのスロットのスロットフォーマットを示すことと、（ｉｉｉ）スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマットの値の個数が、ある数で割れないスロットフォーマット組み合わせを示すことが許可されないことと、を行うことを可能することができる。さらに、ＣＰＵ３０８は、プログラムコード３１２を実行して、本明細書で説明する上述のアクションおよびステップまたは他のもののすべてを実行することができる。

【0139】

図１７は、ＵＥの観点からの１つの例示的実施形態によるフローチャート１７００である。ステップ１７０５では、ＵＥは、不対スペクトルで動作するセルと通信する。ステップ１７１０では、ＵＥは、第１のキャリアおよび第２のキャリアで設定され、ＵＥは、第１のキャリアおよび／または第２のキャリアを介して上りリンク信号を送信することができる。ステップ１７１５では、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせを示す下りリンク制御信号を受信し、スロットフォーマット組み合わせは、第１のキャリアおよび／または第２のキャリアのスロットのスロットフォーマットを示し、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数は、ある数で割ることができる。

【0140】

図３および図４に戻って参照すると、ＵＥの１つの例示的実施形態では、デバイス３００は、メモリ３１０に記憶されたプログラムコード３１２を含む。ＣＰＵ３０８はプログラムコード３１２を実行して、ＵＥが（ｉ）不対スペクトルで動作するセルと通信することと、（ｉｉ）第１のキャリアおよび第２のキャリアで設定され、ＵＥは、第１のキャリアおよび／または第２のキャリアを介して上りリンク信号を送信することができる、設定されることと、（ｉｉｉ）スロットフォーマット組み合わせを示す下りリンク制御信号を受信することであって、スロットフォーマット組み合わせは、第１のキャリアおよび／または第２のキャリアのスロットのスロットフォーマットを示し、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数は、ある数で割ることができる、受信することと、を行うことを可能することができる。さらに、ＣＰＵ３０８は、プログラムコード３１２を実行して、本明細書で説明する上述のアクションおよびステップまたは他のもののすべてを実行することができる。

【0141】

図１６および図１７に示し、上述した実施形態の関連では、一実施形態では、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数がある数で割れない、スロットフォーマット組み合わせを受信するとは思わなくてよい。その数は、第１のサブキャリア間隔（ＳＣＳ）設定および第２のＳＣＳ設定に基づいて決定され得る。その数は、２のＮ乗プラス１とすることができ、Ｎは、第１のＳＣＳ設定と第２のＳＣＳ設定の差の絶対値である。

【0142】

【0143】

【0144】

一実施形態では、ネットワークは、第１のＳＣＳ設定、第２のＳＣＳ設定、および／またはスロットフォーマット組み合わせに基づいてスロットのスロットフォーマットを示すことができる。ＵＥは、第１のＳＣＳ設定および／または第２のＳＣＳ設定に基づいて、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマットを解釈することができる。

【0145】

一実施形態では、スロットフォーマット値は、スロットのスロットフォーマットを示すことができ、スロットの継続時間は、第１のＳＣＳ設定および／または第２のＳＣＳ設定に基づいて決定される。スロットフォーマット値は、スロットの各ＯＦＤＭシンボルの送信の方向、状態または機能性を示す。ＯＦＤＭシンボルの送信の方向、状態または機能性は、下りリンク、上りリンクまたはフレキシブルとすることができる。第１のキャリアおよび／または第２のキャリアのためのＯＦＤＭシンボルの送信の方向、状態または機能性はまたは、上りリンクまたはフレキシブルとすることができる。

【0146】

一実施形態では、ネットワークは、スロットフォーマット値を解釈するための第１のＳＣＳ設定を使用することができ、スロットフォーマット値は、第１のキャリアおよび／または第２のキャリアのスロットのスロットフォーマットを示す。ネットワークはまた、スロットフォーマット値を解釈するための第２のＳＣＳ設定を使用することができ、スロットフォーマット値は、第１のキャリアおよび／または第２のキャリアのスロットのスロットフォーマットを示す。ＵＥは、スロットフォーマット値を解釈するために第１のＳＣＳ設定を使用することができ、スロットフォーマット値は、第１のキャリアおよび／または第２のキャリアのスロットのスロットフォーマットを示す。ＵＥはまた、スロットフォーマット値を解釈するために第２のＳＣＳ設定を使用することができ、スロットフォーマット値は、第１のキャリアおよび／または第２のキャリアのスロットのスロットフォーマットを示す。

【0147】

一実施形態では、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値は、第１のスロットフォーマット値から複数のグループに（等しく）分割することができ、各グループのカーディナリティは、番号である。第１のＳＣＳ設定の値が第２のＳＣＳ設定の値以上である場合、各２^ｎ＋１個のスロットフォーマット値に対して、最初の２のｎ乗個のスロットフォーマット値は第１のＳＣＳ設定に使用されることができ、その次／左の（１個の）スロットフォーマット値は第２のＳＣＳ設定に使用され得る。第１のＳＣＳ設定の値が第２のＳＣＳ設定の値未満である場合、各２^ｎ＋１個のスロットフォーマット値に対して、最初の１個のスロットフォーマット値は第１のＳＣＳ設定に対して使用されることができ、その次／左の（２のｎ乗個の）スロットフォーマット値は第２のＳＣＳ設定に使用され得る。

【0148】

図１８は、ＵＥの観点からの１つの例示的実施形態によるフローチャート１８００である。ステップ１８０５では、ＵＥは、対スペクトルで動作するセルで伝送を実行する。ステップ１８１０では、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせを示す下りリンク制御信号を受信する。ステップ１８１５では、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が、ある数で割れない場合、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数の後ろに、［その数－ｍｏｄ（スロットフォーマット値の個数，その数）］個のスロットフォーマット値を仮定またはパッドする。

【0149】

一実施形態では、［その数－ｍｏｄ（スロットフォーマット値の個数，その数）］個のスロットフォーマット値は、特定のスロットフォーマット値とすることができる。代替的には、［その数－ｍｏｄ（スロットフォーマット値の個数，その数）］個のスロットフォーマット値は、空および／またはブランクスロットフォーマット値とすることができる。

【0150】

一実施形態では、その数は、第１のサブキャリア間隔（ＳＣＳ）設定および第２のＳＣＳ設定に基づいて決定され得る。その数は、２のｎ乗プラス１とすることができ、ｎは、第１のＳＣＳ設定と第２のＳＣＳ設定の差の絶対値である。

【0151】

一実施形態では、スロットフォーマット組み合わせは、第１のＢＷＰおよび第２のＢＷＰのためのスロットフォーマットを示すことができる。その数は比率と関連付けられ得る。その比は、第１のＢＷＰの基準ＳＣＳの第２のＢＷＰの基準ＳＣＳに対するもの、または第２のＢＷＰの基準ＳＣＳの第１のＢＷＰの基準ＳＣＳに対するものとすることができる。その数は比率＋１とすることができる。

【0152】

一実施形態では、ＵＥは、第１のＳＣＳ設定および／または第２のＳＣＳ設定に基づくスロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマットを解釈することができる。スロットフォーマット値は、スロットのスロットフォーマットを示すことができ、スロットの継続時間は、第１のＳＣＳ設定および／または第２のＳＣＳ設定に基づいて決定される。スロットフォーマット値はまた、スロットの各ＯＦＤＭシンボルの送信の方向、状態または機能性を示すことができる。ＯＦＤＭシンボルの送信の方向、状態または機能性は、下りリンク、上りリンクまたはフレキシブルとすることができる。下りリンク帯域幅部分（ＢＷＰ）／スペクトルのためのＯＦＤＭシンボルの送信の方向、状態、または機能性は、下りリンクまたはフレキシブルとすることができる。代替的には、上りリンク帯域幅部分（ＢＷＰ）／スペクトルのためのＯＦＤＭシンボルの送信の方向、状態または機能性は、上りリンクまたはフレキシブルとすることができる。

【0153】

【0154】

一実施形態では、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値および１つ以上の空および／またはブランクスロットフォーマット値は、第１のスロットフォーマット値から複数のグループに（等しく）分割することができ、各グループのカーディナリティは、番号である。第１のＳＣＳ設定の値が第２のＳＣＳ設定の値以上である場合、各２^ｎ＋１個のスロットフォーマット値に対して、最初の２のｎ乗個のスロットフォーマット値は第１のＳＣＳ設定に使用されることができ、その次／左の（１個の）スロットフォーマット値は第２のＳＣＳ設定に使用され得る。また、第１のＳＣＳ設定の値が第２のＳＣＳ設定の値未満である場合、各２^ｎ＋１個のスロットフォーマット値に対して、最初の１個のスロットフォーマット値は第１のＳＣＳ設定に対して使用されることができ、その次／左の（２のｎ乗個の）スロットフォーマット値は第２のＳＣＳ設定に使用され得る。
一実施形態では、１つ以上の空のおよび／またはブランクスロットフォーマット値によって示されるスロットのスロットフォーマットについて、ＵＥは、スロットのスロットフォーマットが下りリンク制御信号によって示されない／カバーされないと仮定することができる。１つ以上の空のおよび／またはブランクスロットフォーマット値によって示されるスロットのスロットフォーマットについて、ＵＥは、スロットのスロットフォーマットが半静的設定に基づいて決定されると仮定することができる。半静的設定は「フレキシブル」とすることができる。

【0155】

図３および図４に戻って参照すると、ＵＥの１つの例示的実施形態では、デバイス３００は、メモリ３１０に記憶されたプログラムコード３１２を含む。ＣＰＵ３０８はプログラムコード３１２を実行して、ＵＥが、（ｉ）対スペクトルで動作するセルで伝送を実行することと、（ｉｉ）スロットフォーマット組み合わせを示す下りリンク制御信号を受信することと、（ｉｉｉ）スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が、ある数で割れない場合、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数の後ろに、［その数－ｍｏｄ（スロットフォーマット値の個数，その数）］個のスロットフォーマット値を仮定またはパッドすることと、を行うことを可能することができる。さらに、ＣＰＵ３０８は、プログラムコード３１２を実行して、本明細書で説明する上述のアクションおよびステップまたは他のもののすべてを実行することができる。

【0156】

図１９は、ＵＥの観点からの１つの例示的実施形態によるフローチャート１９００である。ステップ１９０５では、ＵＥは、不対スペクトルまたは対スペクトルで動作するセルで伝送を行う。ステップ１９１０では、ＵＥは、第１のキャリアおよび第２のキャリアで設定され、ＵＥは、第１のキャリアおよび／または第２のキャリアを介して上りリンク信号を送信することができる。ステップ１９１５において、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせを示す下りリンク制御信号を受信する。

【0157】

ステップ１９２０では、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数が、ある数で割れない場合、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数の後ろに、［その数－ｍｏｄ（スロットフォーマット値の個数，その数）］個のスロットフォーマット値を仮定またはパッドする。一実施形態では、［その数－ｍｏｄ（スロットフォーマット値の個数，その数）］個のスロットフォーマット値は特定のスロットフォーマット値とすることができる。代替的には、［その数－ｍｏｄ（スロットフォーマット値の個数，その数）］個のスロットフォーマット値は、空および／またはブランクスロットフォーマット値とすることができる。

【0158】

一実施形態では、その数は、第１のサブキャリア間隔（ＳＣＳ）設定および第２のＳＣＳ設定に基づいて決定され得る。その数は、２のｎ乗プラス１であり、ｎは、第１のＳＣＳ設定と第２のＳＣＳ設定の差の絶対値である。

【0159】

一実施形態では、スロットフォーマット組み合わせは、第１のＢＷＰおよび第２のＢＷＰのためのスロットフォーマットを示すことができる。（基準）第１のＳＣＳ設定は、第１のＢＷＰのためとすることができ、（基準）第２のＳＣＳ設定は、第２のＢＷＰのためとすることができる。

【0160】

一実施形態では、その数は、比率と関連付けられ得る。この比は、第１のＢＷＰの基準ＳＣＳの第２のＢＷＰの基準ＳＣＳに対するもの、または第２のＢＷＰの基準ＳＣＳの第１のＢＷＰの基準ＳＣＳに対するものとすることができる。その数は＋１の比率とすることができる。

【0161】

一実施形態では、ＵＥは、第１のＳＣＳ設定および／または第２のＳＣＳ設定に基づいてスロットフォーマット組み合わせにおけるスロットのスロットフォーマットを解釈することができる。スロットフォーマット値は、スロットのスロットフォーマットを示すことができ、スロットの継続時間は、第１のＳＣＳ設定および／または第２のＳＣＳ設定に基づいて決定される。スロットフォーマット値はまた、スロットの各ＯＦＤＭシンボルの送信の方向、状態、または機能性を示すことができる。ＯＦＤＭシンボルの送信の方向、状態または機能性は、下りリンク、上りリンクまたはフレキシブルとすることができる。第１のキャリアおよび／または第２のキャリアのためのＯＦＤＭシンボルの送信の方向、状態または機能性はまた、上りリンクまたはフレキシブルとすることができる。

【0162】

一実施形態では、ＵＥは、スロットフォーマット値を解釈するために第１のＳＣＳ設定を使用することができ、スロットフォーマット値は、第１のキャリアおよび／または第２のキャリアのスロットのスロットフォーマットを示す。ＵＥはまた、スロットフォーマット値を解釈するために第２のＳＣＳ設定を使用することができ、スロットフォーマット値は、第１のキャリアおよび／または第２のキャリアのスロットのスロットフォーマットを示す。

【0163】

【0164】

一実施形態では、１つ以上の空スロットおよび／またはブランクスロットフォーマット値によって示されるスロットフォーマットについて、ＵＥは、スロットのスロットフォーマットが下りリンク制御信号によって示されない、あるいはカバーされないと仮定することができる。代替的には、１つ以上の空スロットフォーマット値によって示されるスロットのスロットフォーマットについて、ＵＥは、スロットのスロットフォーマットが半静的設定に基づいて決定されると仮定することができる。半静的設定は、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon2および／またはtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedとすることができる。半静的設定はまた、「フレキシブル」とすることができる。

【0165】

図３および図４に戻って参照すると、ＵＥの１つの例示的実施形態では、デバイス３００は、メモリ３１０に記憶されたプログラムコード３１２を含む。ＣＰＵ３０８はプログラムコード３１２を実行して、ＵＥが、（ｉ）不対スペクトルまたは対スペクトルで動作するセルで伝送を実行することと、（ｉｉ）第１のキャリアおよび第２のキャリアで設定され、ＵＥは、第１のキャリアおよび／または第２のキャリアを介して上りリンク信号を送信することができる、設定されることと、（ｉｉｉ）スロットフォーマット組み合わせを示す下りリンク制御信号を受信することと、（ｉｖ）スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数がある数で割れない場合、ＵＥは、スロットフォーマット組み合わせにおけるスロットフォーマット値の個数の後ろに、［その数－ｍｏｄ（スロットフォーマット値の個数，その数）］個のスロットフォーマット値を仮定またはパッドすることと、を行うことを可能することができる。さらに、ＣＰＵ３０８は、プログラムコード３１２を実行して、本明細書で説明する上述のアクションおよびステップまたは他のもののすべてを実行することができる。

【0166】

以上、本開示の種々の態様を説明した。当然のことながら、本明細書の教示内容を多種多様な形態で具現化することができ、本明細書に開示されている如何なる特定の構造、機能、または両者も代表的なものに過ぎない。本明細書の教示内容に基づいて、当業者には当然のことながら、本明細書に開示される態様は、他の如何なる態様からも独立に実装されることができ、これら態様のうちの２つ以上を種々組み合わせることができる。例えば、本明細書に記載された態様のうちの任意の数の態様を用いて、装置を実装することができ、方法を実現することができる。追加的に、本明細書に記載された態様のうちの１つ以上の追加または代替で、他の構造、機能、または構造と機能を用いて、このような装置を実装することができ、このような方法を実現することができる。上記概念の一部の一例として、いくつかの態様においては、パルス繰り返し周波数に基づいて、同時チャネルを確立することができる。いくつかの態様においては、パルス位置またはオフセットに基づいて、同時チャネルを確立することができる。いくつかの態様においては、時間ホッピングシーケンスに基づいて、同時チャネルを確立することができる。いくつかの態様においては、パルス繰り返し周波数、パルス位置またはオフセットおよび時間ホッピングシーケンスに基づいて、同時チャネルを確立することができる。

【0167】

当業者であれば、多様な異なるテクノロジおよび技術のいずれかを使用して、情報および信号を表わしてよいを理解するであろう。例えば、上記説明全体で言及されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは粒子、光場若しくは粒子、またはこれらの任意の組み合わせによって表わしてよい。

【0168】

さらに、当業者には当然のことながら、本明細書に開示された態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズムステップは、電子的ハードウェア（例えば、ソースコーディングまたはその他何らかの技術を用いて設計することがあるディジタル実装、アナログ実装、またはこれら２つの組み合わせ）、命令を含む種々の形態のプログラム若しくは設計コード（本明細書においては便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュール」と称されることがある）、または両者の組み合わせとして実装されてよい。このハードウェアおよびソフトウェアの互換性を明確に示すため、種々の例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、概略的にそれぞれの機能の側面から上述した。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定用途およびシステム全体に課される設計上の制約によって決まる。当業者であれば、特定各用途に対して、説明した機能を様々なやり方で実装してもよいが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱の原因として解釈されるべきではない。

【0169】

追加的に、本明細書に開示される態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、集積回路（「ＩＣ」）、アクセス端末、またはアクセスポイント内で実装される、あるいはこれらによって実行されてよい。ＩＣとしては、汎用プロセッサ、ディジタルシグナルプロセッサ（ＤＳＰ）、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、その他プログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気部品、光学部品、機械部品、または本明細書で説明した機能を実行するように設計されたこれらの任意の組み合わせを含み、ＩＣ内、ＩＣ外、またはその両方に存在するコードまたは命令を実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとしてよいが、代替として、プロセッサは、従来の任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械としてよい。また、プロセッサは、ＤＳＰとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、ＤＳＰコアと協働する１つ以上のマイクロプロセッサ、またはその他任意のこのような構成である、コンピュータデバイスの組み合わせとして実装されてよい。

【0170】

任意の開示プロセスにおけるステップの如何なる特定の順序または階層は、実例的な手法の一例であることが了解される。設計の選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序または階層を、本開示の範囲内に留まりつつ、再構成してよいことが了解される。添付の方法の請求項は、種々のステップの要素を実例的な順序で示しており、提示の特定順序または階層に限定されることを意図していない。

【0171】

本明細書に開示される態様に関連して記載された方法またはアルゴリズムのステップを、ハードウェアにおいて直接具現化してよく、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールにおいて具現化してよく、これら２つの組み合わせにおいて具現化してよい。（例えば、実行可能な命令および関連するデータを含む）ソフトウェアモジュールおよび他のデータは、ＲＡＭメモリ、フラッシュメモリ、ＲＯＭメモリ、ＥＰＲＯＭメモリ、ＥＥＰＲＯＭメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムバーブルディスク、ＣＤ－ＲＯＭ等のデータメモリ、または当技術分野において知られているその他任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体に存在してよい。実例的な記憶媒体がコンピュータ／プロセッサ（本明細書においては便宜上、「プロセッサ」と称されることがある）等の機械に結合されてよい、このようなプロセッサは、記憶媒体からの情報（例えば、コード）の読み出しおよび記憶媒体への情報の書き込みが可能である。実例的な記憶媒体は、プロセッサと一体化されてよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ＡＳＩＣに存在してよい。ＡＳＩＣは、ユーザ機器に存在していてもよい。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ディスクリートコンポーネントとしてユーザ機器に存在してよい。さらに、いくつかの態様においては、任意の適当なコンピュータプログラム製品が、本開示の態様のうちの１つ以上に関連するコードを含むコンピュータ可読媒体を含んでもよい。いくつかの態様において、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料を含んでよい。

【0172】

以上、種々の態様に関連して本発明を説明したが、本発明は、さらに改良可能であることが了解される。本願は、概して本発明の原理に従うと共に、本発明が関係する技術分野における既知で慣習的な実施となるような本開示からの逸脱を含む本発明の任意の変形、使用、または適応を網羅することを意図している。

【図1】