(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-02
(45)【発行日】2022-03-10
(54)【発明の名称】ダンネージ変換システムおよび拡張可能なシート材の拡張方法
(51)【国際特許分類】
B31D 5/00 20170101AFI20220303BHJP
【FI】
B31D5/00
(21)【出願番号】P 2020512485
(86)(22)【出願日】2018-08-31
(86)【国際出願番号】 US2018048999
(87)【国際公開番号】W WO2019046669
(87)【国際公開日】2019-03-07
【審査請求日】2020-09-09
(32)【優先日】2017-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513206315
【氏名又は名称】ランパク コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】シェイク ロバート シー.
(72)【発明者】
【氏名】ワグナー デニス ジェー.
【審査官】田中 一正
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/039792(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0050476(KR,A)
【文献】国際公開第2016/077728(WO,A1)
【文献】米国特許第05782735(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B31D 5/00
B65H 16/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダンネージ変換装置であって、
フレームと、
前記フレームに取り付けられ、シート材の供給品をサポートする供給サポート部と、
前記供給サポート部の下流で前記フレームに回転可能に取り付けられた第1および第2拡張部材であって、前記第1および第2拡張部材間で前記シート材を受け止め、第1および第2拡張軸それぞれの周りを回転する第1および第2拡張部材と、
駆動部材と、駆動部材軸周りに前記駆動部材を回転させて、前記供給品から前記シート材を供給する動力装置と、を備えた駆動アセンブリとを備え、
前記第1拡張部材または前記第2拡張部材の少なくとも一方が、前記拡張軸周りを回転するように駆動され、
前記駆動部材は、前記供給サポート部に隣接する操作位置と前記供給サポート部から離れた解除位置との間を移動可能であり、前記操作位置にある駆動部材は、前記供給サポート部に向かって付勢され
、
前記駆動アセンブリが、前記操作位置と前記解除位置との間で前記駆動部材を手動で移動させるためのハンドルを備え、前記ハンドルに作用する重力が前記駆動部材を前記供給サポート部に向かって付勢するように、前記ハンドルが重み付けされている、ダンネージ変換装置。
【請求項2】
操作位置にある駆動部材が重力によって前記供給サポート部に向かって付勢されるように、前記駆動アセンブリが構成されている、請求項
1に記載のダンネージ変換装置。
【請求項3】
前記駆動部材が前記操作位置と前記解除位置との間で旋回可能である、請求項
1又は2に記載のダンネージ変換装置。
【請求項4】
前記第1拡張部材または前記第2拡張部材の前記少なくとも一方は前記駆動部材よりも速い速度で駆動される、請求項1~
3のいずれか1項に記載のダンネージ変換装置。
【請求項5】
前記第1拡張部材および前記第2拡張部材は、両方とも同じ速度で、かつ前記第1および第2拡張軸それぞれの周りを逆回転方向に駆動される、請求項1~
4のいずれか1項に記載のダンネージ変換装置。
【請求項6】
前記駆動部材が前記操作位置にある場合、前記第1および第2拡張軸と前記駆動部材軸とが互いに平行に配置される、請求項1~
5のいずれか1項に記載のダンネージ変換装置。
【請求項7】
前記動力装置が、前記駆動部材と、前記第1拡張部材または前記第2拡張部材の少なくとも一方の両方を駆動する、請求項1~
6のいずれか1項に記載のダンネージ変換装置。
【請求項8】
前記第1および第2拡張部材それぞれが、前記第1および第2拡張部材の対向する軸方向の端部間で前記第1および第2拡張軸それぞれに沿って交互に配置される複数の凹部および外方部を備える、請求項1~
7のいずれか1項に記載のダンネージ変換装置。
【請求項9】
前記第1および第2拡張部材の少なくとも一方が、付勢要素を介して前記第1および第2拡張部材の他方に向かって付勢される、請求項1~
8のいずれか1項に記載のダンネージ変換装置。
【請求項10】
前記供給サポート部から前記第1および第2拡張部材への送り方向に加えられる張力下で拡張するように構成された複数のスリットを備えたシート材を含む、シート材の供給品と組み合わせて使用される、請求項1~
9のいずれか1項に記載のダンネージ変換装置。
【請求項11】
前記ダンネージ変換装置と組み合わせて使用される前記シート材の供給品が、横方向に延び、縦方向に間隔を空けた複数の列に配置された前記複数のスリットを備える、請求項
10に記載のダンネージ変換装置。
【請求項12】
セパレータシート材の供給品をサポートするための第2供給サポート部をさらに備え、前記第2供給サポート部でサポートされたセパレータシート材の供給品と組み合わせて使用される、請求項
10または請求項1
1に記載のダンネージ変換装置。
【請求項13】
前記駆動部材が前記解除位置にある場合に、前記供給サポート部は前記フレームから取り外し可能であり、前記駆動部材が前記操作位置にある場合は、前記供給サポート部の取り外しが妨げられる、請求項1~
12のいずれか1項に記載のダンネージ変換装置。
【請求項14】
前記操作位置にある駆動部材は、前記シート材の供給品の軸方向の端部に係合するように配置される、請求項1~
13のいずれか1項に記載のダンネージ変換装置。
【請求項15】
請求項1~
14のいずれか1項に記載の前記ダンネージ変換装置を、前記供給サポート部でサポートされ、前記駆動アセンブリによって係合可能である拡張可能なシート材の前記供給品と組み合わせて使用して、拡張されたスリットシート材を供給する方法であって、
前記供給サポート部から前記第1および第2拡張部材への送り方向に前記駆動アセンブリと前記第1および第2拡張部材とで前記シート材を駆動するステップと、
前記駆動アセンブリによって前記シート材に与えられる供給力と前記第1および第2拡張部材によって前記シート材に与えられる把持力との間の張力を介して、前記拡張可能なシート材を拡張させるステップと、
前記駆動アセンブリを前記シート材の供給品に係合させることによって、前記シート材の前記供給品からの供給が可能になり、前記駆動アセンブリを前記シート材の供給品から切り離すことによって、前記供給サポート部の前記フレームからの取り外しが可能になるように、前記シート材の供給品を前記駆動アセンブリに選択的に係合させるステップと、
前記駆動アセンブリと前記シート材の供給品とが係合している場合に、前記駆動アセンブリを前記供給サポート部に向かって付勢するステップとを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[発明の分野]
本発明は、概してダンネージ変換システムおよびシート材のダンネージ製品への変換方法、特にダンネージ変換システムおよび事前スリットシート材の自動拡張方法に関する。
[背景]
ある場所から別の場所に1つ以上の物品を配送する過程で、パッカーは通常、段ボール箱などの配送用コンテナに、配送する物品と一緒に、ある種の梱包材を入れる。ダンネージとも称される梱包材は、物品を包んだり、コンテナ内の物品の周りの空きスペースまたは空隙容量を部分的にまたは完全に埋めるために使用される。空隙容量を埋めることにより、梱包材は、配送プロセス中の破損につながる可能性のある、物品の移動を防いだりあるいは最小限に抑えたりする。梱包材はまた、ブロッキング、ブレース、またはクッション機能を果たすことができる。一般に使用される梱包材としては、プラスチックパッキングピーナツ、プラスチックバブルパック、エアバッグ、および変換紙の梱包材がある。
【0002】
多くのプラスチック梱包品と違って、変換紙の梱包材は、リサイクル可能で、生分解性があり、再生可能資源からなる、環境に優しい梱包材である。拡張可能なスリットシート紙の梱包材は、物品を包むクッション材として、また梱包用空間充填材として有用である。本明細書で使用される「拡張」という用語は、3次元の拡張または体積膨張を指す。スリットシート紙を、スリット方向を横断する方向に引き伸ばすと、紙は変形し、長さと厚さが増加する。この引き伸ばしと厚さ、特にスリットシート紙の梱包材の体積の増加を「拡張」と称する。シート材は、幅を縮小しつつ長さと厚さにおいて拡張し、それにより、体積が約20倍に増加し、密度は同等に減少する。スリットシート紙の梱包材と、その例示的な加工は、米国特許第5,667,871号および第5,688,578号に詳細に説明されており、参照によりその全体を本明細書に組み込むものとする。
[発明の概要]
多くのダンネージ変換装置が適切なダンネージ製品を製造する一方で、既存のダンネージ変換装置およびダンネージ製品が、すべての用途に理想的というわけではない。本発明は、コンパクトで、充填および使用が簡単なダンネージ変換装置を提供する。当該ダンネージ変換装置は、事前にスリットされた拡張可能なシート材とともに使用され、輸送および操作のための容量を削減する一方で、クッション性および空間充填特性の両方を備えた拡張ダンネージ製品を供給することができる。ダンネージ変換装置は、拡張可能なシート材の拡張と、それに続く拡張ダンネージ製品または梱包品の供給を行うように構成されている。供給速度の制御は、ダンネージ変換装置のモータの制御を介して行われてもよい。
【0003】
本発明による例示的なダンネージ変換装置は、フレームと、フレームに取り付けられて、シート材の供給をサポートする供給サポート部とを備える。第1および第2拡張部材は、第1および第2拡張部材間でシート材を受け止め、第1および第2拡張軸それぞれの周りを回転するように供給サポート部の下流でフレームに回転可能に取り付けられており、第1拡張部材または第2拡張部材の少なくとも一方が、各拡張軸周りに回転するように駆動される。駆動アセンブリは、駆動部材と、供給源からシート材を供給するために駆動部材軸周りに駆動部材を回転させる動力装置とを備える。駆動部材は、供給サポート部に隣接する操作位置と供給サポート部から離れた解除位置との間を移動可能である。操作位置では、駆動部材は、供給サポート部に向かって付勢される。
【0004】
駆動アセンブリは、操作位置にある駆動部材が重力によって供給サポート部に向かって付勢されるように構成されてもよい。
【0005】
駆動アセンブリは、操作位置と解除位置との間で駆動部材を手動で動かすハンドルを備えてもよく、ハンドルに作用する重力が駆動部材を供給サポート部に向かって付勢するようにハンドルに重み付けしてもよい。
【0006】
駆動部材は、操作位置と解除位置との間で旋回可能であってもよい。
【0007】
第1拡張部材または第2拡張部材の少なくとも一方を駆動部材よりも速い速度で駆動してもよい。
【0008】
第1拡張部材および第2拡張部材をともに同じ速度で、かつ第1および第2拡張軸それぞれの周りを逆回転方向に駆動してもよい。
【0009】
駆動部材が操作位置にあるとき、第1および第2拡張軸と駆動部材軸とを互いに平行に配置してもよい。
【0010】
動力装置は、駆動部材と、第1拡張部材または第2拡張部材の少なくとも一方の両方を駆動してもよい。
【0011】
第1および第2拡張部材はそれぞれ、第1および第2拡張部材の対向する軸方向の端部間で第1および第2拡張軸それぞれに沿って交互に配置される複数の凹部および外方部を備えてもよい。
【0012】
第1および第2拡張部材の少なくとも一方は、付勢要素を介して第1および第2拡張部材の他方に向かって付勢されていてもよい。
【0013】
ダンネージ変換装置を、複数のスリットを有するシート材を含むシート材の供給品と組み合わせて使用してもよく、複数のスリットは、供給サポート部から第1および第2拡張部材への送り方向に加えられる張力下で拡張するように構成される。
【0014】
ダンネージ変換装置と組み合わせて使用されるシート材の供給品は、横方向に延び、縦方向に間隔を空けた複数の列に配置された複数のスリットを含んでもよい。
【0015】
ダンネージ変換装置は、セパレータシート材の供給をサポートする第2供給サポート部をさらに備えていてもよく、ダンネージ変換装置を、第2供給サポート部でサポートされるセパレータシート材の供給品と組み合わせて使用してもよい。
【0016】
駆動部材が解除位置にある場合に供給サポート部はフレームから取り外し可能で、駆動部材が操作位置にある場合は供給サポート部の取り外しが妨げられるようにしてもよい。
【0017】
操作位置にある駆動部材は、シート材の供給品の軸方向の端部に係合するように配置されてもよい。
【0018】
本発明による別の例示的なダンネージ変換装置は、フレームと、フレームに取り付けられてシート材の供給品をサポートする供給サポート部とを備える。第1および第2拡張部材は、部材間でシート材を受け止め、また第1および第2拡張軸それぞれの周りを回転するように供給サポート部の下流で回転可能にフレームに取り付けられる。駆動アセンブリは、1つ以上の動力装置を備える。駆動アセンブリは、供給サポート部の縦供給軸周りに供給品を回転させると同時に、第1および第2拡張軸それぞれの周りに第1および第2拡張部材両方を回転させるように構成される。
【0019】
駆動アセンブリは、1つ以上の動力装置によって駆動部材軸周りに駆動される駆動部材を備えてもよく、駆動部材は、供給サポート部に隣接してシート材の供給品を回転させる操作位置と、供給サポート部から離れた解除位置との間で移動可能であってもよく、操作位置にある駆動部材は、フレームに対する供給サポート部の取り外しを妨げるように構成されてもよい。
【0020】
操作位置にある駆動部材が、供給サポート部に向かって付勢されてもよい。
【0021】
供給サポート部でサポートされ駆動アセンブリによって係合可能である拡張可能なシート材の供給品と組み合わせてダンネージ変換装置を使用して、拡張されたスリットシート材を供給する例示的な方法が、本発明に従って提供されてもよい。該方法は、(a)シート材を駆動アセンブリと第1および第2拡張部材とともに供給サポート部から第1および第2拡張部材への送り方向に駆動するステップと、(b)駆動アセンブリによってシート材に与えられる供給力と第1および第2拡張部材によってシート材に与えられる把持力との間で張力を介して拡張可能なシート材を拡張するステップと、(c)駆動アセンブリのシート材の供給品との係合によって、供給品からのシート材の供給が可能になり、シート材の供給品からの駆動アセンブリの切り離しによって、フレームからの供給サポート部の取り外しが可能になるように、シート材の供給品を駆動アセンブリに選択的に係合させるステップと、(d)駆動アセンブリとシート材の供給品とが係合している場合に、駆動アセンブリを供給サポート部に向かって付勢するステップとを含んでもよい。
【0022】
本発明による別の例示的なダンネージ変換装置は、フレームと、フレームに取り付けられ、拡張可能なシート材の供給品をサポートするように構成されたサポート手段とを備える。駆動供給手段は、フレームに取り付けられ、拡張可能なシート材の供給品を回転させて供給品からシート材を供給するように構成される。駆動供給手段はさらに、サポート手段に隣接する操作位置とサポート手段から離れた解除位置との間を移動するように構成され、操作位置にある駆動供給手段はサポート手段に向かって付勢される。駆動把持手段はサポート手段の下流でフレームに取り付けられ、駆動供給手段を介して供給品から引き出される際にシート材に把持力を与えるように構成される。駆動把持手段および駆動供給手段は、シート材が駆動把持手段と駆動供給手段との間で引っ張られると、協力してシート材を拡張させるように構成される。
【0023】
本発明の前述およびその他の特徴は以下に完全に説明され、特に特許請求の範囲において示される。以下の説明および添付の図面は、本発明の特定の例示的な実施形態を詳細に示しているが、これらの実施形態は、本発明の原理を採用し得る様々な方法のほんの一部を示すにすぎない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本開示の様々な態様を示すために、必ずしも縮尺通りではない添付の図面を提供する。
【
図1】ダンネージ変換装置とシート材の供給品の両方を含む、本発明に従って提供される例示的なダンネージ変換システムの正面図である。
【
図2】本発明により提供されるスリットシート材の概略図であり、シートの、拡張ダンネージ製品への拡張を示す。
【
図3】
図1に示すシステムの反対側から見た、
図1の例示的なダンネージ変換システムの正面図である。
【
図4】
図1の例示的なダンネージ変換システムの背面直交図である。
【
図5】
図1の例示的なダンネージ変換システムの正面図である。
【
図6】
図1に示す例示的なダンネージ変換システムの右側面図であり、駆動モータが不在の駆動アセンブリを示す。
【
図7】
図6の線7-7で示される、
図6の例示的なダンネージ変換システムの駆動アセンブリの一部の断面図である。
【
図8】
図1に示す例示的なダンネージ変換システムの正面図であり、拡張可能なシート材が拡張され、システムから出力されている様子を示すとともに、重み付けされたハンドルが
図1に示すのとは異なる位置へ移動されている様子を示す。
【
図9】
図1に示す例示的なダンネージ変換システムの側面直交図であり、
図1に示す駆動モータの代わりに手動クランクを備えた駆動アセンブリを示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明は、コンパクトで簡単に再供給可能な装置からの未拡張スリットシート材の供給品から、拡張されたスリットシート梱包材を自動または手動で製造するためのダンネージ変換システムを提供する。未拡張スリットシート材は、例えば、シート材またはスリットシート材と称してもよい。ダンネージ変換システムは、拡張ダンネージ製品とも称される拡張された梱包品の迅速な製造を促進し、歩留まりと性能を改善する。さらに、ダンネージ変換システムは、コンパクトで、設置面積が比較的小さく、容積が比較的小さいため、システムの輸送と保管を容易にする。ダンネージ変換システムのダンネージ変換装置も、未拡張シート材の供給品を容易に充填できる。
【0026】
最初に
図1を参照すると、例示的なダンネージ変換システム10の態様が示されており、ダンネージ変換装置12と未拡張シート材16の供給品14とを備えている。本明細書では、装置、拡張装置、ダンネージ拡張装置、変換機、またはコンバータとも称される変換装置12により、オペレータは供給品14から拡張ダンネージ製品18(
図2)を製造できる。
【0027】
シート材16の供給品14は、1つ以上のロールで供給される。図示した各ロールのシート材16は、ダンネージ変換装置12の供給サポート部に収容される中空コアに巻かれている。中空コアは、シート材16がロールから巻き戻される際に、供給サポート部周りをまたは供給サポート部とともに、回転する。中空コアは、いくつかの実施例では省略してもよい。
【0028】
供給品14は、スリットされていて、通常1つ以上の層を含むシート材16を含む。例示的なシート材16は、クラフト紙などの紙、特に単層クラフト紙である。適切なクラフト紙は、例えば20ポンド、40ポンドのような様々な坪量を有する。いくつかの実施例では、シート材16は、積層していてもよいし、あるいは別の紙、プラスチックシート、金属箔、またはそれらの任意の組み合わせなどの他の適切な材料を含んでもよい。
【0029】
次に
図2を参照すると、例示的なシート材16が詳細に示されている。シート材16は、シート材16を貫通し、ロールの軸にほぼ平行な、対向する横方向のエッジ34間でシート材16の幅方向32に横方向に延びる複数のスリット30を有する。横方向は、装置12を通ってシート材16の縦送り方向36を横断する方向である。スリット30は、シート材16を切断することにより、そうでなければ、シート材16全体にわたってシート材16を断続的に弱めることにより形成されてもよい。このようにして、シート材16は、進行方向または長手方向とも称される送り方向36に設けられた縦張力下において各スリット30で分離する。
【0030】
通常、スリットは、縦方向に間隔を空けた、横方向に延びる横列40のような列40で提供され、互いにほぼ並行であり、ほぼ周期的にかつ互いにほぼ等間隔で配置される。スリット30は、列40全体に断続的に分散し、各列40のスリット30は、直接隣接する列40のスリット30に関してほぼ互い違いになっている。スリット30の各列40にわたって、スリット終点44間に配置されたスリットのない部分42同士を足した長さよりもスリット30同士を組み合わせた長さのほうが大きくてもよい。本発明によって提供される装置12はまた、スリット30の配置が異なるシート材16の供給品14とともに使用してもよい。
【0031】
この例示的なスリットシート材16は、本明細書では体積膨張とも称される1つ以上の方向に拡張するように構成されている。シート材16が、スリット30の方向を横切る方向、通常はシート材16のロールの幅方向32に垂直な縦送り方向36に引っ張られると、シート材の縦の長さ寸法とその厚さ寸法とが増加し、シート材の横幅方向32が減少する。
【0032】
厚さ寸法は、未拡張シート材16の平面に対して、またはシート材16の面に対して、法線方向に延びる。法線方向は、シート材の縦の長さにほぼ垂直であり、また横エッジ34間を幅方向32に沿って延びるシート材16の横方向の広がりにほぼ垂直な方向として定義される。
【0033】
シート材16が縦方向に引き伸ばされる際の厚さの増加は、スリット30の上流側に隣接するシート材16がスリット30の下流側に隣接するシート材16から離れることにより引き起こされる。さらに、スリット30の列40間のシート材16のスリットのない部分42は、未拡張シート材16の平面に対して回転する。厚さの増加は、スリットの列間の縦方向の間隔と相関している。シート材16の体積膨張の際、この方法で引き伸ばすと、シート材16の厚さを元の厚さに対して1桁以上増加できる。
【0034】
要約すると、拡張されたスリットシート材またはダンネージ製品18は、未拡張スリットシート材16に比べ、長さと厚さが増加し、幅が縮小する。体積が増加し密度が減少することにより、拡張ダンネージ製品18は、コンテナに物品を包装するための穴あき保護空間充填ラップまたはクッションラップとして機能することが可能になる。
【0035】
次に
図3~
図5を参照すると、シート材16を拡張するためのダンネージ変換装置12は、フレーム60と、サポート手段62と、供給手段64と、把持手段68とを備える。
【0036】
図示したフレーム60は、右側面71に対向する左側面73を含む対向する側面70を備える。側面70は、1つ以上の横方向に延びるフレーム部材72によって互いにサポートされる。図示したように、3つのフレーム部材72が、側面70の間に延びるとともに側面70に適切に接続されている。底部74(
図4)も側面70の間に延びるとともに側面70に適切に接続されている。底部74は、装置12の低い領域に配置され、供給品14の概ね下方にある。底部74は、供給品14から把持手段68に隣接する装置12の出力位置に向かってシート材16をガイドするのを支援してもよい。底部74もまた、テーブルなどの作業面から供給品14を離してもよい。フレーム60の側面70は、ネジ、ボルト、またはその他の留め具などの適切な手段によってそのような作業面に取り付けられてもよい。
【0037】
サポート手段64は、供給品14をサポートするように構成されている。そのために、サポート手段64は、フレーム60に取り付けられてシート材16の供給品14をサポートする供給サポート部80を含む。図示した供給サポート部80は、供給品14の中空コアを受け止める軸としての役割を果たす。対向する側面70によって画定される対向するノッチ82は供給サポート部80を受け止める。位置合わせカラー84は、供給サポート部80に配置されて供給サポート部80に沿った供給品14、また側面70間の供給品14の横方向の位置合わせを支援する。例えば、一対の位置合わせカラー84は、図示した供給品の軸方向の端面86と側面70との間に間隔を置いて配置され、別の対の位置合わせカラー84は、側面70の外方向に(側面70間の内方向にではなく)間隔を置いて配置される。
【0038】
しかしながら、サポート手段は、図示した軸に制限されない。他の実施形態では、サポート手段64は、それぞれの側面70から内側に向かって延びる一対の突起を備えて、その上に供給品14を設置してもよく、突起が中空コアまたはシート材16のロールを受け止めるなどしてもよい。
【0039】
次に
図5~
図7を参照すると、供給手段64は、供給品14を回転させて供給品14からシート材16を供給するように構成されている。図示した供給手段64は、駆動部材軸94周りを回転可能な駆動部材92を備えた駆動アセンブリ90を含む。図示した駆動部材92は、駆動部材軸94周りを駆動部材シャフト93と共に回転するための駆動部材シャフト93に固定連結され、受け止められる円筒ころである。駆動部材シャフト93は、ピボットアーム96に回転可能に連結され、駆動部材92は、ピボットアーム96に対して回転する。他の実施形態において、駆動部材シャフト93および駆動部材92は統合されていてもよい。
【0040】
ピボットアーム96は、図示した右側面71のような側面70の1つに連結され、ピボットアーム96を通って延びるピボット軸100周りを旋回する。ピボット軸100は、駆動部材軸94から離れてほぼ平行に配置される。その結果、駆動部材92および駆動部材シャフト93は、フレーム60のそれぞれの側面70に対してピボット軸100を中心にピボットアーム96と共に旋回可能に移動可能である。
【0041】
駆動シャフト98などのサポートシャフトは、ピボットアーム96が連結されている側面71に取り付けられている。駆動シャフト98は、側面71に対するピボットアーム96の旋回運動のためにピボットアーム96をサポートするとともに、駆動アセンブリ90を通して駆動力を駆動部材92に転送するための駆動シャフトでもある。
【0042】
ピボットアーム96は、駆動シャフト98によって受け止められるとともにサポートされる。
図5に示すように、ベアリングまたはブッシング102を、駆動シャフト98とピボットアーム96との間で周方向に配置してもよい。別のベアリングまたはブッシング103を駆動シャフト98と右側面71との間で周方向に配置してもよい。このようにして、ピボットアーム96は、駆動シャフト98に固定されず、独立して自由に回転するため、駆動シャフト98は、ピボットアーム96の旋回とは別に回転可能である。
【0043】
駆動シャフト98を回転させるために、駆動シャフト98の近位端は、駆動モータ104などの駆動アセンブリ90の動力装置に連結される。駆動モータ104は、電気機械モータなどの任意の適切なモータであってもよい。駆動モータ104は、フレーム60によってサポートされるように、適当な手段(図示せず)によってフレーム60に連結されてもよいし、フレーム60とは別にサポートされてもよい。駆動モータ104は、ピボット軸100と同一直線状にある駆動シャフト軸106を中心に駆動シャフト98を回転させる。
【0044】
駆動シャフト98を介して、駆動モータ104は、駆動部材92を回転させるように構成されている。図示した駆動アセンブリ90において、ベルトまたはドライブチェーンなどの転送部材110が駆動シャフト98と駆動部材シャフト93との間に延在する。図示した転送部材110はドライブチェーンであり、駆動シャフト98および駆動部材シャフト93はそれぞれ、ドライブチェーンと協働して駆動部材92を回転させるために取り付けられた歯付きギアを備える。特に、第1ギア112は、右側面71の内側で駆動シャフト98の遠位端に固定連結されている。第2ギア114は、駆動部材シャフト93に固定連結されている。図示した転送部材110は、第1および第2歯付きギア112,114の周りに、したがって駆動シャフト98および駆動部材シャフト93それぞれの周りに延在して、駆動モータ104および駆動シャフト98から駆動部材92への回転力を転送する。駆動モータ104は、移動および旋回する駆動部材98に対し固定されたままであり、駆動部材92の旋回移動を促進する。
【0045】
駆動アセンブリ90は、ピボットアーム96などを介して構成されているため、駆動部材92は、供給サポート部80に隣接する操作位置と供給サポート部80から離れた解除位置との間を移動可能である。ハンドル120は、駆動シャフト98に受け止められるピボットアーム96の近位端の反対側で、ピボットアーム96の遠位端に連結されている。ハンドル120は、ピボット軸100を中心とした操作位置と解除位置との間での駆動部材92の手動での移動を可能にする。
【0046】
図示したハンドル120も重み付けされているため、ハンドル120に作用する重力は、駆動部材92が操作位置にあるときに駆動部材92を供給サポート部80に向かって付勢する。駆動部材92を付勢することにより、駆動部材92は供給品14と接触し続けることができる。シート材16が供給品14から供給され、供給品14におけるシート材16の各ロールの円周が減少するにつれて、駆動部材92は、供給サポート部80に向かって付勢されて供給品14に接触し続ける。
【0047】
図示した操作位置において、駆動部材92は、右側面71に隣接するストックロール/供給品14の軸方向の端部124に係合するように配置される。右軸方向の端部124は、供給品14の右軸方向の端面86を含む。他の実施例においては、駆動部材92は、駆動部材シャフト93に沿って離れて配置されてもよく、図示したものよりも広いまたは狭い面で供給品14と接触してもよく、またはその組み合わせであってもよい。
【0048】
図5および
図6からわかるように、操作位置にある駆動部材92は、フレーム60のノッチ82からの供給サポート部80の取り外しを妨げる。供給サポート部80は、駆動部材92とピボットアーム96とが供給サポート部80から離れるように外側方向に旋回して駆動部材92が解除位置にあるときのみ、装置12の前面から取り外すことができる。駆動部材92は、把持手段68またはフレーム60がサポートされている作業面に対し、例えば解除位置で静止する。この駆動部材92の解除位置において、供給サポート部80は、フレーム60のノッチ82から容易に取り外されてもよい。また、駆動部材92が解除位置にある場合、駆動部材92が供給品14および供給サポート部80から離れて配置されるために、供給品14を駆動部材92によって回転するように駆動させることができない。
【0049】
代替実施例において、(a)駆動部材92を、バネまたは他の弾力性のある部材などによって、供給サポート部80に向かって付勢してもよく、(b)ハンドル120を省略してもよく、(c)駆動アセンブリ90を重み付けするかまたはその組み合わせであってもよい。さらにまたは代わりに、付勢重量を駆動部材92に対して適切に配置してもよい。例えば、
図8に示すように、ハンドル120を、側面70間でかつ駆動部材軸94に沿って内側に駆動部材シャフト93に連結してもよい。
【0050】
再び
図5および
図6、そして把持手段68を見ると、シート材16はさらに把持手段68を介してその供給を支援されている。把持手段68は供給手段64と協働して、装置12からの供給の間、シート材16を拡張する。図示した把持手段68は、上側の第1拡張部材130および下側の第2拡張部材132を含む、一対の拡張部材を備える。拡張部材130,132は、供給サポート部80の下流の離れた位置で回転可能にフレーム60に取り付けられ、その間でシート材16を受け止める。拡張部材130,132は、側面70の対向するスロット134に受け止められ、側面70に連結されている間隔部材136を介してスロット134内に離れて配置される。図示した拡張部材130,132の互いからの間隔は固定されているが、他の実施形態では、拡張部材130,132の少なくとも一方は、拡張部材130,132の他方に向かって付勢されていてもよい。
【0051】
拡張部材130,132は、駆動アセンブリ90を介して供給品14から引き出されると、シート材16に一貫した把持力を加えるように構成されている。拡張部材130,132は、平行な拡張軸138,140それぞれについて回転可能であり、拡張軸138,140はまた、駆動部材軸94に平行に駆動部材軸94から離れて配置される。
【0052】
図示した拡張部材130,132それぞれが、第1および第2拡張部材130,132の対向する軸方向の端部間で第1および第2拡張軸138,140それぞれに沿って交互に配置された複数の凹部142と外方部144とを備える。各拡張部材130,132の凹部142および外方部144は、対向する拡張部材130または132の対応する凹部142および外方部144と整列する。凹部142および外方部144は、シート材16の把持と、シート材16の横幅32全体にわたるシート材16の一貫した把持および均一な拡張の提供を支援する。ここで使用される均一な拡張とは、拡張されたシート材16の横幅32に沿った様々な地点でのほぼ等しい拡張を意味する。他の実施例においては、シート材16を把持する他の手段を設けてもよい。
【0053】
拡張部材130,132の少なくとも一方、および図示したように、各拡張部材130,132は、拡張軸138,140それぞれの周りを回転するように駆動される。拡張部材130,132はまた、駆動部材92と相互接続して、駆動モータ104によって共同で駆動される。第1拡張部材130の駆動をサポートするために、歯付きギア146が、フレーム60の右側面71の外側に向かって拡張部材130の右軸方向の端部に固定的に連結されている。第2拡張部材132の駆動をサポートするために、歯付きギア148が、フレーム60の右側面71の外側に向かって拡張部材132の右軸方向の端部に固定的に連結されている。
【0054】
ドライブチェーン150などの転送部材は、歯付きギア146,148のそれぞれと、右側面71の外側に向かって駆動シャフト98の周りに配置されるとともに駆動シャフト98に固定された歯付きギア152とを相互接続する。特に、ドライブチェーン150の内周は、下側拡張軸140周りに周方向に配置され、ドライブチェーン150の外周は、上側歯付きギア146に当接する。このようにして、拡張部材130,132を、拡張軸138,140それぞれの周りに逆回転方向に駆動できる。
【0055】
相互接続する歯付きギア112,114,146,148,152および転送部材110,150を介して、駆動モータ104は、駆動部材92それぞれと、拡張部材130,132の両方とを回転させる。さらに、駆動アセンブリ90は、同じ速度で、また駆動部材92を駆動するよりも速い速度で、拡張部材130,132それぞれを駆動するように構成されている。駆動部材92よりも速い速度で拡張部材130,132を駆動することにより、供給サポート部80と拡張部材130,132との間でシート材16の張力が発生し、その間でのシート材16の拡張が促進される。張力および異なる速度は、駆動ギア152と従動ギア146,148との間、同様に駆動ギア112と従動ギア114との間のギア比によって生じる。
【0056】
図6は特に、駆動部材92および拡張部材130,132の共同運転をさらに図示している。それぞれの回転方向は、装置12の右側を示す
図6の図に関して記載されている。例えば、駆動シャフト98および駆動歯付きギア112が反時計回り方向に駆動されると、ドライブチェーン110および駆動部材92もまた反時計回り方向に駆動される。これにより、供給品14は時計回り方向に駆動され、シート材16は、供給品14のロールの下で供給される。ドライブチェーン150および従動ギア152も反時計回り方向に駆動される。ドライブチェーン150を上側ギア146および下側ギア148と噛合わせることにより、上側拡張部材130は時計回り方向に駆動され、下側拡張部材132は反時計回り方向に駆動される。拡張部材130,132の逆回転により、一貫したほぼ等しい把持力がその間に引き出されて把持されるシート材16の上側と下側それぞれに与えられるのが促進される。
【0057】
一般的な駆動アセンブリ90に戻ると、駆動アセンブリ90も、シート材16を拡張して装置12から拡張したシート材16を供給するように適切に構成されてもよい。代替実施例において、駆動アセンブリ90は、以下の1つ以上を実施してもよい。(a)転送部材110,150の一方または両方が、例えば歯付きギア112,114,146,148それぞれの代わりに、滑車の周りで受け止められるバンドまたはコードであってもよい、(b)駆動部材92または拡張部材130,132を駆動するために追加のギアまたは転送部材を使用してもよい(c)別個の動力装置が、駆動部材92、上側拡張部材130または下側拡張部材132の1つ以上を駆動してもよい(d)拡張部材130,132の一方のみを駆動してもよい。
【0058】
追加でまたは代わりに、動力装置の代わりにまたは動力装置に加えて、手動クランクを使用して駆動部材92および拡張部材130,132の1つ以上を駆動してもよい。例えば、
図9に示すように、駆動部材92と、拡張部材130,132と、供給品14とを回転させるために、手動クランク170を駆動シャフト98の近位端に連結する。
【0059】
要約すると、本発明は、拡張可能なシート材16の供給品14と、拡張可能なシート材を拡張するように構成されたダンネージ変換装置12とを備えたダンネージ変換アセンブリ10を提供する。装置12は、フレーム60と、フレーム60に取り付けられてシート材16の供給品14をサポートする供給サポート部80と、供給サポート部80の下流で回転可能にフレーム60に取り付けられその間でシート材16を受け止める第1および第2拡張部材130,132とを含む。第1拡張部材130または第2拡張部材132の少なくとも一方は回転可能に駆動される。装置12の駆動アセンブリ90は、駆動部材92と、駆動部材92を回転させて供給品14からシート材16を供給する動力装置104とを備える。駆動部材92は、供給サポート部80に隣接する操作位置と、供給サポート部80から離れた解除位置との間を移動可能であり、操作位置にある駆動部材92は、供給サポート部80に向かって付勢される。
【0060】
本発明は、フレーム60と、フレーム60に連結された供給サポート部80にサポートされた拡張可能なシート材14の供給品と、供給品14からシート材16を供給するための駆動アセンブリ90と、供給サポート部80の下流で拡張部材130,132間を通るシート材16を把持するための一対の対向する拡張部材130,132とを備えたダンネージ変換システム10を使用して拡張されたスリットシート材16を供給する方法も提供する。該方法は、(a)供給サポート部80から第1および第2拡張部材130,132への送り方向36に駆動アセンブリ90および第1および第2拡張部材130,132でシート材16を駆動することと、(b)駆動アセンブリ90によってシート材16に与えられる供給力と、第1および第2拡張部材130,132によってシート材16に与えられる把持力との間の張力とを介して、拡張可能なシート材16を拡張することと、(c)駆動アセンブリ90のシート材16の供給品14との係合によって、供給品14からのシート材16の供給が可能になり、シート材16の供給品14からの駆動アセンブリ90の切り離しによって、フレーム60からの供給サポート部80の取り外しが可能になるように、シート材16の供給品14を駆動アセンブリ90に選択的に係合させることと、(d)駆動アセンブリ90とシート材16の供給品14とが係合している場合に、駆動アセンブリ90を供給サポート部80に向かって付勢することとを含む。
【0061】
最後に、
図5に戻って、ダンネージ変換システム10は、装置12と拡張可能なシート材16の供給品14と組み合わせて使用される、セパレータシート材160のセパレータ供給品162も備えてもよい。セパレータシート材160を、得られた拡張ダンネージ製品18と拡張ダンネージ製品18によって保護される製品との間のセパレータシートとして使用してもよい。間紙材とも称される例示的なセパレータシート材160は、ティッシュペーパー、スリットシート材16よりも坪量が薄いまたは軽い、薄いクラフト紙、プラスチック、またはその組み合わせであってもよい。セパレータシート材160は通常スリットされない。
【0062】
セパレータシート材160の供給品162は、通常、1つ以上のロールに設けられる。図示したダンネージ変換装置12は、1つ以上のロールをサポートし供給するように構成されている。各ロールの図示したセパレータシート材160は、ダンネージ変換装置12のセパレータ供給サポート部166が受け止める中空コアの周りに巻かれる。図示したセパレータ供給サポート部166は、軸としての役割を果たす。中空コアは、セパレータシート材160をロールからほどく際に、セパレータ供給サポート部166の周りをまたはセパレータ供給サポート部166とともに回転してもよい。中空コアは、いくつかの実施例においては省略されてもよい。
【0063】
セパレータ供給サポート部166は、対向する側面70によって画定される対向するノッチ170が受け止める。位置合わせカラー172は、セパレータ供給サポート部166上に配置されて、セパレータ供給サポート部166に沿ったセパレータ供給品160の横方向の位置合わせと、また側面70間のセパレータ供給品160の横方向の位置合わせとをサポートする。
【0064】
図示したように、セパレータ供給サポート部166は、供給サポート部80の垂直方向の上方および水平方向の上流に配置されるが、他の実施例においては、セパレータ供給サポート部166を、供給サポート部80の垂直方向に同じ高さにまたは垂直方向の下方に配置してもよい。追加的にまたは代わりに、いくつかの実施例において、セパレータ供給サポート部166を、供給サポート部80の水平方向に同じ高さに配置するかまたは供給サポート部80の下流で水平方向に離れて配置してもよい。
【0065】
セパレータ供給品162からセパレータシート材160を供給するために、セパレータシート材160を、供給品14の後方および下方、底部74の上方、およびガイド手段68の拡張部材130,132を通してガイドしてもよい。したがって、拡張部材130,132の回転によって、拡張ダンネージ製品18およびセパレータシート160の共同供給を行ってもよい。
【0066】
本発明を特定の例示的な実施形態に関して示すとともに説明したが、本明細書および添付図面を読んで理解すれば、当業者には同等の変更及び修正が思い浮かぶであろう。特に、上記の整数(コンポーネント、アセンブリ、デバイス、構成など)によって実行される様々な機能に関して、そのような整数を記述するのに使用される用語(「手段」への参照を含む)は、特に断りのない限り、本明細書に示される本発明の実施形態においてその機能を実施する開示された構造と構造的に同等ではないが、指定された機能を実行する任意の整数に対応する(すなわち、機能的に同等である)ことを意図している。