(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-03
(45)【発行日】2022-03-11
(54)【発明の名称】駐車場予約システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/02 20120101AFI20220304BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220304BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2018044824
(22)【出願日】2018-03-12
【審査請求日】2020-03-17
(73)【特許権者】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100154195
【氏名又は名称】丸林 敬子
(74)【代理人】
【識別番号】100171826
【氏名又は名称】丸林 啓介
(73)【特許権者】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100154195
【氏名又は名称】丸林 敬子
(72)【発明者】
【氏名】成田 直人
(72)【発明者】
【氏名】本間 惠
(72)【発明者】
【氏名】ピシュバ ジョンサイルスパランカ
(72)【発明者】
【氏名】岡田 義一
(72)【発明者】
【氏名】浦川 真一
【審査官】田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-045233(JP,A)
【文献】特開2017-174184(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予約入力装置と予約管理装置と駐車場に設けられた車両検出装置とがネットワークで互いに通信可能に接続さ
れ、
前記予約管理装置が前記車両検出装置から入力された駐車状況情報に基づき車両検出装置の設けられた駐車場の満車空車情報を作成しその作成した満車空車情報を予約入力装置に出力した状態において、
前記予約管理装置が前記予約入力装置から入力された目的地の位置情報から駐車予約対象地域として特定された目的地エリアにおける駐車場の満車空車情報に基づき空車となっている1つの車室に対し前記予約入力装置から入力された駐車予定時間と当該駐車予定時間に対して設定された駐車可能時間とを割り当てた予約完了情報を前記車両検出装置と前記予約入力装置とに出力す
るか、
又は、前記予約管理装置が前記予約入力装置から入力された目的地の位置情報から駐車予約対象地域として特定された目的地エリアにおける駐車場の満車空車情報に基づき空車となっている複数個の車室に対し前記予約入力装置から入力された駐車予定時間を割り当てた予約完了情報を前記車両検出装置と前記予約入力装置とに出力す
る駐車場予約システムであって、
前記予約管理装置が複数個の車室に対し予約が一定数に到達すると当該一定数の予約を確定しかつアラート情報を前記予約入力装置に出力することを特徴とするか、
又は、前記予約管理装置が複数個の車室の中の1つの車室に対する予約を本予約とし残る車室に対する予約を仮予約とし、この仮予約とした残る車室に対する予約が一定数に到達すると当該一定数の予約を確定しかつアラート情報を前記予約入力装置に出力することを特徴とするか、
又は、前記予約管理装置が複数個の車室に対する全ての予約を仮予約とし、この仮予約とした車室に対する予約が一定数に到達すると当該一定数の予約を確定しかつアラート情報を前記予約入力装置に出力することを特徴とする駐車場予約システム。
【請求項2】
予約入力装置と予約管理装置と駐車場に設けられた車両検出装置とがネットワークで互いに通信可能に接続された駐車場予約システムであって、
前記予約管理装置が複数個の車室に対し予約が一定数に到達すると当該一定数の予約を確定しかつアラート情報を前記予約入力装置に出力することを特徴とするか、
又は、前記予約管理装置が複数個の車室の中の1つの車室に対する予約を本予約とし残る車室に対する予約を仮予約とし、この仮予約とした残る車室に対する予約が一定数に到達すると当該一定数の予約を確定しかつアラート情報を前記予約入力装置に出力することを特徴とするか、
又は、前記予約管理装置が複数個の車室に対する全ての予約を仮予約とし、この仮予約とした車室に対する予約が一定数に到達すると当該一定数の予約を確定しかつアラート情報を前記予約入力装置に出力することを特徴とする駐車場予約システム。
【請求項3】
前記予約管理装置が車室に対する予約を完了した後に前記予約入力装置から入力された予約変更情報により別のエリアにおける駐車場の満車空車情報に基づき空車となっている車室に対する変更後の予約完了情報を前記予約の成立した車両検出装置と予約入力装置とに出力することを特徴とする請求項1又は2記載の駐車場予約システム。
【請求項4】
前記予約入力装置と前記予約管理装置との間で会員登録が完了したことを条件として予約が可能になることを特徴とする請求項1又は2記載の駐車場予約システム。
【請求項5】
前記車両検出装置が設けられた駐車場には車両の入庫および出庫を規制するゲートや駐車料金を精算する現金精算機等の付帯設備が設けられていないことを特徴とする請求項1又は2記載の駐車場予約システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予約して駐車場に到着したときに駐車できない状況の発生を減少する、駐車場予約システムに関する。
【背景技術】
【0002】
図13を用いて、特許文献1で開示された駐車場予約システムを説明する。
図13に示した駐車場予約システムは、携帯電話1301と地域管理サーバ1302と駐車場情報サーバ1303と駐車場管理装置1304;1305;1306;1307とがネットワーク1308で互いに通信可能に接続されている。そして、携帯電話1301が駐車場1311;1312;1313;1314における少なくとも1つの車室を予約する人の操作に応じて目的地の位置情報及び駐車場1311乃至1314の検索条件を地域管理サーバ1306に送り、地域管理サーバ1306が携帯電話1301から入力された目的地の位置情報から目的地を含むエリアを担当する駐車場情報サーバ1303を決定し、かつ、地域管理サーバ1302が決定された駐車場情報サーバ1303に携帯電話1301から入力された検索条件を送り、駐車場情報サーバ1303が検索条件に該当する駐車場名及びその満空情報を抽出して地域管理サーバ1302に送り、地域管理サーバ1302が駐車場情報サーバ1303から送られた駐車場名及び満空情報を携帯電話1301へ送り、携帯電話1301が地域管理サーバ1302から送られた駐車場名及び満空情報の一覧を表示し、かつ、携帯電話1301が指定された駐車場1302乃至1305の予約情報を駐車場管理装置1304乃至1307の少なくとも1つに出力すると、その少なくとも1つの駐車場管理装置1304乃至1307が該当する駐車場1302乃至1305の最適な車室を確保し、該当する車両が該当する駐車場1302乃至1305に到着すると、駐車場管理装置1304乃至1307が前記確保した車室を示す駐車位置番号を前記携帯電話1301に通知する。しかしながら、駐車場管理装置1304乃至1307が該当する駐車場1302乃至1305の最適な車室を確保する構成であるから、駐車場1302乃至1305を予約して使う場合に、予約して駐車場1302乃至1305に到着したら別の車が駐車していて、駐車できない状況が多々発生する可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、予約して駐車場に到着したときに駐車できない状況の発生を減少する、駐車場予約システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、予約入力装置と予約管理装置と駐車場に設けられた車両検出装置とがネットワークで互いに通信可能に接続された駐車場予約システムであって、前記予約管理装置が前記車両検出装置から入力された駐車状況情報に基づき車両検出装置の設けられた駐車場の満車空車情報を作成しその作成した満車空車情報を予約入力装置に出力した状態において、前記予約管理装置が前記予約入力装置から入力された目的地の位置情報から駐車予約対象地域として特定された目的地エリアにおける駐車場の満車空車情報に基づき空車となっている1つの車室に対し前記予約入力装置から入力された駐車予定時間と当該駐車予定時間に対して設定された駐車可能時間とを割り当てた予約完了情報を前記車両検出装置と前記予約入力装置とに出力するか、又は、前記予約管理装置が前記予約入力装置から入力された目的地の位置情報から駐車予約対象地域として特定された目的地エリアにおける駐車場の満車空車情報に基づき空車となっている複数個の車室に対し前記予約入力装置から入力された駐車予定時間を割り当てた予約完了情報を前記車両検出装置と前記予約入力装置とに出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、予約時に空車となっている車室に対し駐車予定時間と駐車可能時間とを割り当てた予約が確定するか、又は、予約時に空車となっている複数個の車室に対し駐車予定時間を割り当てた予約が確定するので、予約して駐車場に到着したときに駐車できない状況の発生を減少するという効果がある。本発明において、前記予約管理装置が複数個の車室に対し予約が一定数に到達すると当該一定数の予約を確定しかつアラート情報を前記予約入力装置に出力すれば、又は、前記予約管理装置が複数個の車室の中の1つの車室に対する予約を本予約とし残る車室に対する予約を仮予約とし、この仮予約とした残る車室に対する予約が一定数に到達すると当該一定数の予約を確定しかつアラート情報を前記予約入力装置に出力すれば、又は、前記予約管理装置が複数個の車室に対する全ての予約を仮予約とし、この仮予約とした車室に対する予約が一定数に到達すると当該一定数の予約を確定しかつアラート情報を前記予約入力装置に出力すれば、前記予約管理装置が一定数を超えた予約を受け付けないので、予約して駐車場に到着したときに駐車できない状況の発生を減少させることができる。又、本発明において、前記予約管理装置が車室に対する予約を完了した後に前記予約入力装置から入力された予約変更情報により別のエリアにおける駐車場の満車空車情報に基づき空車となっている車室に対する変更後の予約完了情報を前記予約の成立した車両検出装置と予約入力装置とに出力すれば、予約を行う人にとって好都合となることがある。又、本発明において、前記予約入力装置と前記予約管理装置との間で会員登録が完了したことを条件として予約が可能になれば、駐車場予約システムの運営が健全になる。又、本発明において、前記車両検出装置が設けられた駐車場には車両の入庫および出庫を規制するゲートや駐車料金を精算する現金精算機等の付帯設備が設けられていなければ、駐車の構成が簡単となり、駐車場予約システムの導入が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施するための形態1に係る駐車場予約システムの構成図。
【
図2】実施するための形態1に係る駐車場予約システムのフローチャート。
【
図3】A図乃至C図は発明を実施するための形態1に係る空車、予約、仮予約の図表。
【
図4】発明を実施するための形態2に係る駐車場予約システムの構成図。
【
図5】発明を実施するための形態2に係る駐車場予約システムのフローチャート。
【
図6】発明を実施するための形態3に係る駐車場予約システムの構成図。
【
図7】発明を実施するための形態3に係る駐車場予約システムのフローチャート。
【
図8】発明を実施するための形態3に係る駐車場予約システムのフローチャート。
【
図9】発明を実施するための形態4に係る駐車場予約システムの構成図。
【
図10】発明を実施するための形態4に係る駐車場予約システムのフローチャート。
【
図11】発明を実施するための形態5に係る駐車場予約システムの構成図。
【
図12】発明を実施するための形態5に係る駐車場予約システムのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1を用いて発明を実施するための形態1に係る駐車場予約システムの構成を説明する。
図1に示した駐車場予約システムは、予約入力装置1と予約管理装置2と車両検出装置3;4;5;6;7とがネットワーク8で互いに通信可能に接続され、駐車場21乃至25に車両の入庫および出庫を規制するゲートや駐車料金を精算する現金精算機等の付帯設備が設けられていない、簡単な構造になっている。つまり、駐車場21乃至25の構成が簡単となり、駐車場予約システムの導入が容易になる予約入力装置1は、携帯電話、携帯端末、コンピュータ等により構成される。予約管理装置2はサーバにより構成され、駐車状況作成手段11と単数予約作成手段12と課金手段13と予約枠設定手段14と記憶部15とを備える。
【0009】
駐車状況作成手段11と単数予約作成手段12と課金手段13と予約枠設定手段14とは、サーバにコンピュータプログラムとして格納された予約ソフトウエア10で具現化される。車両検出装置3乃至7は駐車場21乃至25ごとに設置され、設置された駐車場21乃至25ごとに単数又は複数個設けられた駐車スペースとしての車室に駐車した車両ごとを検出する検出部を備える。1つの目的地エリア20に設けられた駐車場21乃至25の個数は、5箇所に限定されるものではなく、2乃至4箇所、6箇所以上でもよい。検出部としては車両のナンバープレートに表示された車両番号を画像として読み取ることが可能なカメラであれば車室に駐車した車両の特定が適切になる。
【0010】
次に、
図1に示した駐車場予約システムの作用を説明する。予約管理装置2の予約枠設定手段14が予約管理装置2を操作する人の操作に基づき1つの予約枠に対する駐車可能時間を設定しその設定した駐車可能時間を予約管理装置2の記憶部15に記憶させる。又、車両検出装置3乃至7が自分の設置された駐車場21乃至25の駐車状況情報を予約管理装置2に出力し、予約管理装置2の駐車状況作成手段11が車両検出装置3乃至7から入力された駐車状況情報に基づき車両検出装置3乃至7の設置された駐車場21乃至25の満車空車情報を作成する。その後、駐車状況作成手段11が前記作成した満車空車情報を予約入力装置1に出力する。
【0011】
又、予約を行う人が予約入力装置1を操作して会員登録を行うと、予約入力装置1が会員登録情報を予約管理装置2に出力し、予約入力装置1と予約管理装置2とが会員登録に必要な情報のやり取りを行い、予約を行う人が予約管理装置2に会員として登録される。このように予約を行う人が予約管理装置2に会員として登録された状態において、予約を行う人が予約入力装置1を操作して駐車の予約を行う場合には、予約入力装置1と予約管理装置2との間で前記予約を行う人の会員登録に対する認証処理が行われる。そして、予約管理装置2が予約を行う人を正規に登録された会員と認証し予約入力装置1からの駐車場の予約を受け付けることが可能な状態になる。つまり、予約入力装置1と予約管理装置2との間で会員登録が完了したことを条件として駐車場の予約が可能になることにより、駐車場予約システムの運営が健全になる。
【0012】
前記のような予約管理装置2が予約入力装置1からの駐車場の予約を受け付けることが可能になった状態において、予約入力装置1が予約を行う人の操作に応じた目的地の位置情報及び駐車予定時間並びに車両番号等の予約要求情報を予約管理装置2に出力し、予約管理装置2が予約入力装置1から入力された予約要求情報を記憶部15に記憶した後、予約管理装置2の単数予約作成手段12が予約入力装置1から入力された目的地の位置情報から駐車予約対象地域としての目的地エリア20を特定する。
【0013】
その後、単数予約作成手段12が前記特定された目的地エリア20における駐車場21乃至25の満車空車情報に基づき空車となっている駐車スペースとしての1つの車室に対して予約を成立させる。更に、単数予約作成手段12が前記予約の成立した車室及び予約入力装置1から入力された車両番号に対し予約入力装置1から入力された前記駐車予定時間とバッファ時間とからなる駐車可能時間を記憶部15から抽出して設定する。その後、単数予約作成手段12が前記駐車可能時間及び前記予約の成立した1つの車室等を示す予約完了情報を予約入力装置1と前記予約の成立した1つの車室を有する駐車場21又は22又は23又は24又は25に設置された車両検出装置3又は4又は5又は6又は7とに出力する。つまり、単数予約作成手段12が予約の成立した車室に対し予約入力装置1から入力された駐車予定時間と当該駐車予定時間に対して設定された駐車可能時間とを割り当てた予約完了情報を予約入力装置1と車両検出装置3又は4又は5又は6又は7とに出力する。
【0014】
これによって、単数予約作成手段12が予約の成立した空車となっている車室に対し予約入力装置1から入力された予約要求情報の駐車予定時間と駐車可能時間とを割り当てた予約を確定するので、予約して駐車場21乃至25に到着したときに駐車できない状況の発生を減少させることができる。
【0015】
又、予約管理装置2の課金手段13は駐車場21乃至25の車両検出装置3乃至7から入力された車両番号及び駐車時間に基づき駐車料金を算出しその算出した駐車料金を予約入力装置1に出力する。そして、予約入力装置1で予約した人が予約入力装置1に表示された駐車料金を人予約管理装置2を運営する人に支払う。この支払いを受け取った予約管理装置2を運営する人は受け取った駐車料金の一部を駐車場21乃至25を運営する人に支払う。
【0016】
図2を参照し、予約管理装置2の駐車予約処理を説明する。予約枠設定手段14で設定された駐車可能時間が予約管理装置2の記憶部に記憶された状態において、ステップ201で駐車状況情報が入力されたかを判断する。駐車状況情報が車両検出装置3乃至7の少なくとも1つから入力されなければ、ステップ201がNOとなり、ステップ201に戻る。駐車状況情報が車両検出装置3乃至7の少なくとも1つから入力されると、ステップ201がYESとなり、ステップ202に進む。
【0017】
ステップ202では駐車状況情報に基づき満車空車情報を作成して予約入力装置1に出力し、ステップ203に進む。ステップ203では予約入力情報が入力されたかを判断する。予約入力情報が入力されなければ、ステップ203がNOとなり、ステップ203に戻る。予約入力情報が入力されると、ステップ203がYESとなり、ステップ204に進む。
【0018】
ステップ204では入力された予約入力情報と前記作成した満車空車情報とに基づき設定された駐車可能時間と車両番号とを含む予約完了情報を作成しこの作成した予約完了情報を予約入力装置1と駐車場21乃至25の車両検出装置3乃至7のうちの該当する1つとに出力し、ステップ205に進む。ステップ205では該当車両が入庫したかを判断する。前記作成された予約情報中の車両番号と同じ車両番号が車両検出装置3乃至7の何れかから入力されなければ、該当車両が入庫していないことになり、ステップ205がNOとなり、ステップ205に戻る。前記作成された予約情報中の車両番号と同じ車両番号が車両検出装置3乃至7の何れかから入力されると、該当車両が入庫したことになり、ステップ205がYESとなり、ステップ206に進む。
【0019】
ステップ206では該当車両が出庫したかを判断する。前記ステップ205で入力された車両番号が消去されなければ、該当車両が出庫していないことになり、ステップ206がNOとなり、ステップ206に戻る。前記ステップ205で入力された車両番号が消去されると、該当車両が出庫したことになり、ステップ206がYESとなり、ステップ207に進む。ステップ207では該当車両の入出庫情報に基づき駐車料金の請求を予約入力装置1に出力し、予約入力装置1により予約を行った人から駐車料金の支払いを受け取る。
【0020】
図3を用いて発明を実施するための形態1に係る予約管理装置2の空車及び予約並びに仮予約の関係を説明する。
図3に示した予約管理装置2では3時間を1つの予約枠として設定してある。1つの予約枠としての時間は3時間以外の時間単位又は分単位又は駐車利用の多少の時間帯で可変に設定しても良い。そして、
図3のA図に示した9時から21時まで予約が入っていない空車の場合において、
図3のB図に示したように12時から15時までの枠に予約が入ると、
図3のC図に示したように12時から15時までの枠を予約として設定しかつ15時から18時までの枠をバッファ時間として仮予約を設定するようにしても良い。
又、
図3のA図に示した9時から21時まで予約が入っていない空車の場合において、
図3のB図に示したように12時から15時までの枠に予約が入ると、
図3のD図に示したように、12時から15時までの枠を予約として設定しかつ9時から12時までの枠をバッファ時間として仮予約を設定するようにしても良い。又、
図3のA図に示した9時から21時まで予約が入っていない空車の場合において、
図3のB図に示したように12時から15時までの枠に予約が入ると、
図3のE図に示したように、12時から15時までの枠を予約として設定しかつ9時から12時までの枠と15時から18時までの枠とをバッファ時間として仮予約を設定するようにしても良い。つまり、
図3のC図及びD図並びにE図に示したように予約と表示された駐車予定時間とその後又はその前又はその前後の何れかに仮予約と表示されたバッファ時間とからなる駐車可能時間が予約として確定するので、駐車場21乃至25のうちの何れかの1箇所を予約して使う場合に予約して駐車場21乃至25のうちの何れかの1箇所に到着したら別の車が駐車している状態を減少することができる。
【0021】
図4を用いて発明を実施するための形態2に係る駐車場予約システムの構成を説明する。
図4に示した駐車場予約システムは、予約入力装置1と予約管理装置2と1つの目的地エリア20に設けられた駐車場21乃至25ごとに設置された車両検出装置3;4;5;6;7とがネットワーク8で互いに通信可能に接続され、駐車場21乃至25に車両の入庫および出庫を規制するゲートや駐車料金を精算する現金精算機等の付帯設備が設けられていない、簡単な構造になっている。予約管理装置2はサーバにより構成され、駐車状況作成手段11と課金手段13と記憶部15と複数予約作成手段16とアラート手段17とを備える。駐車状況作成手段11と課金手段13と複数予約作成手段16とアラート手段17とは、サーバにコンピュータプログラムとして格納された予約ソフトウエア10で具現化される。
【0022】
図4に示した駐車場予約システムの作用を説明する。車両検出装置3乃至7が自分の設置された駐車場21乃至25の駐車状況情報を予約管理装置2に出力し、予約管理装置2の駐車状況作成手段11が車両検出装置3乃至7から入力された駐車状況情報に基づき車両検出装置3乃至7の設置された駐車場21乃至25の満車空車情報を作成する。その後、駐車状況作成手段11が前記作成した満車空車情報を予約入力装置1に出力する。
【0023】
又、予約を行う人が予約入力装置1を操作して会員登録を行うと、予約入力装置1が会員登録情報を予約管理装置2に出力し、予約入力装置1と予約管理装置2とが会員登録に必要な情報のやり取りを行い、予約を行う人が予約管理装置2に会員として登録される。このように予約を行う人が予約管理装置2に会員として登録された状態において、予約を行う人が予約入力装置1を操作して駐車の予約を行う場合には、予約入力装置1と予約管理装置2との間で前記予約を行う人の会員登録に対する認証処理が行われる。そして、予約管理装置2が予約を行う人を正規に登録された会員と認証し予約入力装置1からの駐車場の予約を受け付けることが可能な状態になる。つまり、予約入力装置1と予約管理装置2との間で会員登録が完了したことを条件として駐車場の予約が可能になることにより、駐車場予約システムの運営が健全になる。
【0024】
前記のような予約管理装置2が予約入力装置1からの駐車場の予約を受け付けることが可能になった状態において、予約を行う人が予約入力装置1に表示された満車空車情報を視認して予約入力装置1を操作すると、予約入力装置1が前記予約を行う人の操作に応じた目的地の位置情報及び駐車予定時間並びに車両番号等の予約要求情報を予約管理装置2に出力し、予約管理装置2が予約入力装置1から入力された予約要求情報を記憶部15に記憶した後、予約管理装置2の複数予約作成手段16が予約入力装置1から入力された目的地の位置情報から駐車予約対象地域としての目的地エリア20を特定する。
【0025】
その後、複数予約作成手段16が前記特定された目的地エリア20における駐車場21乃至25の満車空車情報に基づき空車となっている駐車スペースとしての複数個の車室に対して予約を成立させる。更に、複数予約作成手段16が前記予約の成立した車室及び予約入力装置1から入力された車両番号に対し予約入力装置1から入力された前記駐車予定時間を記憶部15から抽出して設定する。その後、複数予約作成手段16が前記駐車予約時間及び前記予約の成立した複数個の車室等を示す予約完了情報を予約入力装置1と前記予約の成立した複数個の車室を有する駐車場21又は22又は23又は24又は25に設置された車両検出装置3又は4又は5又は6又は7とに出力する。
【0026】
つまり、複数予約作成手段16が予約入力装置1から入力された目的地の位置情報や車両番号等の予約入力情報と駐車状況作成手段11で作成された満車空車情報とに基づき空車の複数個の車室の予約完了情報を作成しこの作成した予約完了情報を予約入力装置1と該当する空車の複数個の車室の車両検出装置3乃至7とに出力する。前記予約の成立した複数個の車室が駐車場21乃至25に分散していても又は1箇所に集中していても良い。
【0027】
これによって、複数予約作成手段16が予約の成立した複数個の車室に対し予約入力装置1から入力された予約要求情報の駐車予定時間を割り当てた予約を確定する。つまり、予約をする際に予約を希望する1つの車室だけでなく条件にあった別の車室も一緒に複数予約対象にしてしまうので、予約して駐車場21乃至25に到着したときに駐車できない状況の発生を減少させることができる。
【0028】
尚、複数個の車室を予約する過程において、予約管理装置1が予約入力装置1から予約要求情報を受信した際に目的地エリア20に存在する駐車場21乃至25における空車としての複数個の車室を全て予約とし、それぞれの車室に対する予約が予約管理装置2に設定された一定数に到達すると、それ以上の予約を受け付けないようにしても良く、又は、それまで受けた一定数の予約を確定させるとともにそれ以上の予約を受け付けないようにしても良い。具体的には、複数予約作成手段16が複数個の車室のそれぞれの車室に対する予約数を監視し、予約数が一定数に到達すると複数予約作成手段16がそれまで受けた一定数の予約を確定させるとともにそれ以上の予約を受け付けることなく確定情報をアラート手段17に出力する。このように複数予約作成手段16がそれまで受けた一定数の予約を確定させることで、駐車場利用者側と駐車場提供者側との両者の損失を抑えることができる。又、アラート手段17が複数予約作成手段16から入力された確定情報に基づきアラート情報を予約入力装置1に出力し、このアラート手段17から入力されたアラート情報に基づき予約入力装置1及び予約管理装置1が一定数を超えた予約を受け付けないことで、予約して駐車場21乃至25に到着したときに駐車できない状況の発生を減少させることができる。
【0029】
図5を参照し、予約管理装置2の駐車予約処理を説明する。ステップ501で駐車状況情報が入力されたかを判断する。駐車状況情報が車両検出装置3乃至7の少なくとも1つから入力されなければ、ステップ501がNOとなり、ステップ501に戻る。駐車状況情報が車両検出装置3乃至7の少なくとも1つから入力されると、ステップ501がYESとなり、ステップ502に進む。
【0030】
ステップ502では駐車状況情報に基づき満車空車情報を作成して予約入力装置1に出力し、ステップ503に進む。ステップ503では予約入力情報が入力されたかを判断する。予約入力情報が入力されなければ、ステップ503がNOとなり、ステップ503に戻る。予約入力情報が入力されると、ステップ503がYESとなり、ステップ504に進む。
【0031】
ステップ504では入力された予約入力情報と前記作成した満車空車情報とに基づき複数個の車室に対する駐車予約時間と車両番号とを含む予約完了情報を作成しこの作成した予約完了情報を予約入力装置1と該当する駐車場21乃至25の車両検出装置3乃至7とに出力し、ステップ505に進む。ステップ505では該当車両が入庫したかを判断する。前記作成された予約情報中の車両番号と同じ車両番号が車両検出装置3乃至7の何れかから入力されなければ、該当車両が入庫していないことになり、ステップ505がNOとなり、ステップ505に戻る。前記作成された予約情報中の車両番号と同じ車両番号が車両検出装置3乃至7の何れかから入力されると、該当車両が入庫したことになり、ステップ505がYESとなり、ステップ506に進む。
【0032】
ステップ506では該当車両が出庫したかを判断する。前記ステップ505で入力された車両番号が消去されなければ、該当車両が出庫していないことになり、ステップ506がNOとなり、ステップ506に戻る。前記ステップ505で入力された車両番号が消去されると、該当車両が出庫したことになり、ステップ506がYESとなり、ステップ507に進む。ステップ507では該当車両の入出庫情報に基づき駐車料金の請求を予約入力装置1に出力し、予約入力装置1により予約を行った人から駐車料金の支払いを受け取る。
【0033】
図6を用いて発明を実施するための形態3に係る駐車場予約システムの構成を説明する。
図6に示した駐車場予約システムは、予約入力装置1と予約管理装置2と1つの目的地エリア20に設けられた駐車場21乃至25ごとに設置された車両検出装置3;4;5;6;7とがネットワーク8で互いに通信可能に接続され、駐車場21乃至25に車両の入庫および出庫を規制するゲートや駐車料金を精算する現金精算機等の付帯設備が設けられていない、簡単な構造になっている。予約管理装置2はサーバにより構成され、駐車状況作成手段11と課金手段13と記憶部15とアラート手段17と本予約作成手段18と仮予約作成手段19とを備える。駐車状況作成手段11と課金手段13とアラート手段17と本予約作成手段18と仮予約作成手段19とは、サーバにコンピュータプログラムとして格納された予約ソフトウエア10で具現化される。
【0034】
図6に示した駐車場予約システムの作用を説明する。車両検出装置3乃至7が自分の設置された駐車場21乃至25の駐車状況情報を予約管理装置2に出力し、予約管理装置2の駐車状況作成手段11が車両検出装置3乃至7から入力された駐車状況情報に基づき車両検出装置3乃至7の設置された駐車場21乃至25の満車空車情報を作成する。その後、駐車状況作成手段11が前記作成した満車空車情報を予約入力装置1に出力する。
【0035】
又、予約を行う人が予約入力装置1を操作して会員登録を行うと、予約入力装置1が会員登録情報を予約管理装置2に出力し、予約入力装置1と予約管理装置2とが会員登録に必要な情報のやり取りを行い、予約を行う人が予約管理装置2に会員として登録される。このように予約を行う人が予約管理装置2に会員として登録された状態において、予約を行う人が予約入力装置1を操作して駐車の予約を行う場合には、予約入力装置1と予約管理装置2との間で前記予約を行う人の会員登録に対する認証処理が行われる。そして、予約管理装置2が予約を行う人を正規に登録された会員と認証し予約入力装置1からの駐車場の予約を受け付けることが可能な状態になる。つまり、予約入力装置1と予約管理装置2との間で会員登録が完了したことを条件として駐車場の予約が可能になることにより、駐車場予約システムの運営が健全になる。
【0036】
前記のような予約管理装置2が予約入力装置1からの駐車場の予約を受け付けることが可能になった状態において、そして、予約を行う人が予約入力装置1に表示された満車空車情報を視認して予約入力装置1を操作すると、予約入力装置1が前記予約を行う人の操作に応じた目的地の位置情報及び駐車予定時間並びに車両番号等の予約要求情報を予約管理装置2に出力し、予約管理装置2が予約入力装置1から入力された予約要求情報を記憶部15に記憶した後、予約管理装置2の本予約作成手段18が予約入力装置1から入力された目的地の位置情報から駐車予約対象地域としての目的地エリア20を特定する。
【0037】
その後、本予約作成手段18が前記特定された目的地エリア20における駐車場21乃至25の満車空車情報に基づき空車となっている駐車スペースとしての複数個の車室に対して予約を成立させる。更に、本予約作成手段18が前記予約の成立した車室及び予約入力装置1から入力された車両番号に対し予約入力装置1から入力された前記駐車予定時間を記憶部15から抽出して設定する。
【0038】
次に、本予約作成手段18が前記駐車予約時間及び前記予約の成立した1つの車室等を示す予約完了情報を予約入力装置1と前記予約の成立した車室を有する駐車場21又は22又は23又は24又は25に設置された車両検出装置3又は4又は5又は6又は7とに出力する。つまり、本予約作成手段18が目的地エリア20における駐車場21の空車になった1つの車室を本予約する。又、仮予約作成手段19が前記本予約の成立した車室及び予約入力装置1から入力された車両番号に対し予約入力装置1から入力された前記駐車予定時間を記憶部15から抽出して設定する。つまり、駐車場21の空車になった1つの車室が本予約されると、仮予約作成手段19が事前に指定された若しくは駐車場21の空車となっている1つの車室の条件に類似する駐車場22乃至25の空室となっている車室を仮予約する。
【0039】
その後、仮予約作成手段19が前記駐車予約時間及び前記本予約の成立した以外の空車の1つ又は複数個の車室等を示す仮予約完了情報を予約入力装置1と前記予約の成立した空車の1つの車室を有する駐車場以外の駐車場21又は22又は23又は24又は25に設置された車両検出装置3又は4又は5又は6又は7とに出力する。
【0040】
これによって、本予約作成手段18が本予約の成立した空車の1つの車室及び予約入力装置1から入力された車両番号に対し予約入力装置1から入力された予約要求情報の駐車予定時間を本予約として確定し、仮予約作成手段19が仮予約の成立した1つ又は複数個の車室及び予約入力装置1から入力された車両番号に対し予約入力装置1から入力された予約要求情報の駐車予定時間を仮予約として確定する。つまり、予約をする際に本予約を希望する空車となっている1つの車室だけでなく条件にあった別の空車となっている車室も一緒に仮予約の対象にしてしまうので、駐車場21乃至25の何れかを本予約して使う場合に本予約して駐車場21乃至25の何れかに到着したら別の車が駐車している状態を減少することができる。
【0041】
尚、予約入力装置1を操作する人が予約入力装置1を操作する時に事前指定として例えば駐車場21における1つの車室を本予約として予約する場合に駐車場21における1つの車室を使用できない場合の予備として駐車場22乃至25における1つ又は複数個の車室も仮予約する場合において、仮予約中の駐車場22乃至25に本予約が予約管理装置2に設定された一定数に到達すると、それ以上の仮予約を受け付けないようにしても良く、又は、それまで受けた一定数の仮予約を予約として確定させるとともにそれ以上の仮予約を受け付けないようにしても良い。具体的には、仮予約作成手段19が複数個の車室のそれぞれの車室に対する予約数を監視し、予約数が一定数に到達すると仮予約作成手段19がそれまで受けた一定数の仮予約を予約として確定させるとともにそれ以上の仮予約を受け付けることなく確定情報をアラート手段17に出力する。このように仮予約作成手段19がそれまで受けた一定数の仮予約を予約として確定させることで、駐車場利用者側と駐車場提供者側との両者の損失を抑えることができる。又、アラート手段17が仮予約作成手段19から入力された確定情報に基づきアラート情報を予約入力装置1に出力し、このアラート手段17から入力されたアラート情報に基づき予約入力装置1及び予約管理装置1が一定数を超えた仮予約を受け付けないことで、予約して駐車場21乃至25に到着したときに駐車できない状況の発生を減少させることができる。
【0042】
図7及び8を参照し、予約管理装置2の駐車予約処理を説明する。ステップ701で駐車状況情報が入力されたかを判断する。駐車状況情報が車両検出装置3乃至7の少なくとも1つから入力されなければ、ステップ701がNOとなり、ステップ701に戻る。駐車状況情報が車両検出装置3乃至7の少なくとも1つから入力されると、ステップ701がYESとなり、ステップ702に進む。
【0043】
ステップ702では駐車状況情報に基づき満車空車情報を作成して予約入力装置1に出力し、ステップ703に進む。ステップ703では本予約入力情報が入力されたかを判断する。本予約入力情報が入力されなければ、ステップ703がNOとなり、ステップ703に戻る。本予約入力情報が入力されると、ステップ703がYESとなり、ステップ704に進む。
【0044】
ステップ704では入力された本予約入力情報と前記作成した満車空車情報とに基づき1つの車室に対する駐車予約時間と車両番号とを含む本予約完了情報を作成しこの作成した本予約完了情報を予約入力装置1と駐車場21乃至25の車両検出装置3乃至7のうちの該当する複数個とに出力し、ステップ705に進む。ステップ705では本予約の成立した以外で本予約の成立した車室の条件に類似した空車の1つ又は複数個の車室等を示す仮予約完了情報を予約入力装置1と前記予約の成立した1つの車室を有する駐車場以外の駐車場21又は22又は23又は24又は25の車両検出装置3又は4又は5又は6又は7とに出力し、ステップ706に進む。
【0045】
ステップ706では、仮予約された空車の車室への本予約数が一定数に到達したかを判断する。仮予約された車室への本予約数が一定数に到達していなければ、ステップ706がNOとなり、ステップ708に進む。仮予約された空車の車室への本予約数が一定数に到達したならば、ステップ706がYESとなり、ステップ707に進む。ステップ707ではアラート情報を予約入力装置1に出力し、ステップ708に進む。
【0046】
ステップ708では該当車両が入庫したかを判断する。前記作成された予約情報中の車両番号と同じ車両番号が車両検出装置3乃至7の何れかから入力されなければ、該当車両が入庫していないことになり、ステップ708がNOとなり、ステップ708に戻る。前記作成された予約情報中の車両番号と同じ車両番号が車両検出装置3乃至7の何れかから入力されると、該当車両が入庫したことになり、ステップ708がYESとなり、ステップ709に進む。
【0047】
ステップ709では該当車両が出庫したかを判断する。前記ステップ708で入力された車両番号が消去されなければ、該当車両が出庫していないことになり、ステップ709がNOとなり、ステップ709に戻る。前記ステップ708で入力された車両番号が消去されると、該当車両が出庫したことになり、ステップ709がYESとなり、ステップ710に進む。ステップ710では該当車両の入出庫情報に基づき駐車料金の請求を予約入力装置1に出力し、予約入力装置1により予約を行った人から駐車料金の支払いを受け取る。
【0048】
図9を用いて発明を実施するための形態4に係る駐車場予約システムの構成を説明する。
図9に示した駐車場予約システムは、予約入力装置1と予約管理装置2と1つの目的地エリア20に設けられた駐車場21乃至25ごとに設置された車両検出装置3;4;5;6;7とがネットワーク8で互いに通信可能に接続され、駐車場21乃至25に車両の入庫および出庫を規制するゲートや駐車料金を精算する現金精算機等の付帯設備が設けられていない、簡単な構造になっている。予約管理装置2はサーバにより構成され、駐車状況作成手段11と課金手段13と記憶部15とアラート手段17と仮予約作成手段19とを備える。駐車状況作成手段11と課金手段13とアラート手段17と仮予約作成手段19とは、サーバにコンピュータプログラムとして格納された予約ソフトウエア10で具現化される。
【0049】
図9に示した駐車場予約システムの作用を説明する。車両検出装置3乃至7が自分の設置された駐車場21乃至25の駐車状況情報を予約管理装置2に出力し、予約管理装置2の駐車状況作成手段11が車両検出装置3乃至7から入力された駐車状況情報に基づき車両検出装置3乃至7の設置された駐車場21乃至25の満車空車情報を作成する。その後、駐車状況作成手段11が前記作成した満車空車情報を予約入力装置1に出力する。
【0050】
又、予約を行う人が予約入力装置1を操作して会員登録を行うと、予約入力装置1が会員登録情報を予約管理装置2に出力し、予約入力装置1と予約管理装置2とが会員登録に必要な情報のやり取りを行い、予約を行う人が予約管理装置2に会員として登録される。このように予約を行う人が予約管理装置2に会員として登録された状態において、予約を行う人が予約入力装置1を操作して駐車の予約を行う場合には、予約入力装置1と予約管理装置2との間で前記予約を行う人の会員登録に対する認証処理が行われる。そして、予約管理装置2が予約を行う人を正規に登録された会員と認証し予約入力装置1からの駐車場の予約を受け付けることが可能な状態になる。つまり、予約入力装置1と予約管理装置2との間で会員登録が完了したことを条件として駐車場の予約が可能になることにより、駐車場予約システムの運営が健全になる。
【0051】
前記のような予約管理装置2が予約入力装置1からの駐車場の予約を受け付けることが可能になった状態において、予約を行う人が予約入力装置1に表示された満車空車情報を視認して予約入力装置1を操作すると、予約入力装置1が前記予約を行う人の操作に応じた目的地の位置情報及び駐車予定時間並びに車両番号等の予約要求情報を予約管理装置2に出力し、予約管理装置2が予約入力装置1から入力された予約要求情報を記憶部15に記憶した後、仮予約作成手段19が予約入力装置1から入力された目的地の位置情報から駐車予約対象地域としての目的地エリア20を特定する。
【0052】
その後、仮予約作成手段19が前記特定された目的地エリア20における駐車場21乃至25の満車空車情報に基づき空車となっている車室の全てに対して仮予約を成立させる。更に、仮予約作成手段19が前記予約の成立した車室及び予約入力装置1から入力された車両番号に対し予約入力装置1から入力された前記駐車予定時間を記憶部15から抽出して設定する。その後、仮予約作成手段19が前記駐車予約時間及び前記予約の成立した空車となっている車室等を示す予約完了情報を予約入力装置1と前記予約の成立した空車となっている車室を有する駐車場21又は22又は23又は24又は25に設置された車両検出装置3又は4又は5又は6又は7とに出力する。
【0053】
これによって、仮予約作成手段19が仮予約の成立した空車の車室の全て及び予約入力装置1から入力された車両番号に対し予約入力装置1から入力された予約要求情報の駐車予定時間を仮予約として確定する。つまり、予約をする際に条件にあった空車の車室の全てを仮予約の対象にしてしまうので、駐車場21乃至25の何れかを仮予約して使う場合に仮予約して駐車場21乃至25の何れかに到着したら別の車が駐車している状態を減少することができる。仮予約作成手段19による予約可能な空車となっている車室の個数に上限値を設け、それ以上の仮予約を受けないようにしても良い。
【0054】
尚、予約入力装置1を操作する人が予約入力装置1を操作する時に駐車場21における空車の車室の全てを仮予約として予約する場合において、仮予約中の駐車場22乃至25に本予約が予約管理装置2に設定された一定数に到達すると、それ以上の仮予約を受け付けないようにしても良く、又は、それまで受けた一定数の仮予約を予約として確定させるとともにそれ以上の仮予約を受け付けないようにしても良い。具体的には、仮予約作成手段19が複数個の車室のそれぞれの車室に対する予約数を監視し、予約数が一定数に到達すると仮予約作成手段19がそれまで受けた一定数の仮予約を予約として確定させるとともにそれ以上の仮予約を受け付けることなく確定情報をアラート手段17に出力する。このように仮予約作成手段19がそれまで受けた一定数の仮予約を予約として確定させることで、駐車場利用者側と駐車場提供者側との両者の損失を抑えることができる。又、アラート手段17が仮予約作成手段19から入力された確定情報に基づきアラート情報を予約入力装置1に出力し、このアラート手段17から入力されたアラート情報に基づき予約入力装置1及び予約管理装置1が一定数を超えた仮予約を受け付けないことで、予約して駐車場21乃至25に到着したときに駐車できない状況の発生を減少させることができる。
【0055】
図10及び8を参照し、予約管理装置2の駐車予約処理を説明する。ステップ1001で駐車状況情報が入力されたかを判断する。駐車状況情報が車両検出装置3乃至7の少なくとも1つから入力されなければ、ステップ1001がNOとなり、ステップ1001に戻る。駐車状況情報が車両検出装置3乃至7の少なくとも1つから入力されると、ステップ1001がYESとなり、ステップ1002に進む。
【0056】
ステップ1002では駐車状況情報に基づき満車空車情報を作成して予約入力装置1に出力し、ステップ1003に進む。ステップ1003では本予約入力情報が入力されたかを判断する。本予約入力情報が入力されなければ、ステップ1003がNOとなり、ステップ1003に戻る。本予約入力情報が入力されると、ステップ1003がYESとなり、ステップ1004に進む。
【0057】
ステップ1004では入力された仮予約入力情報と前記作成した満車空車情報とに基づき空車の車室の全てに対する駐車予約時間と車両番号とを含む仮予約完了情報を作成しこの作成した仮予約完了情報を予約入力装置1と該当する複数個の駐車場21乃至25の車両検出装置3乃至7とに出力し、ステップ1005に進む。ステップ1005では、仮予約された空車の車室への本予約数が一定数に到達したかを判断する。仮予約された車室への本予約数が一定数に到達していなければ、ステップ1005がNOとなり、
図8のステップ708に進む。仮予約された空車の車室への本予約数が一定数に到達したならば、ステップ1005がYESとなり、ステップ1006に進む。スッテプ1006ではアラート情報を予約入力装置1に出力し、
図8のステップ708に進む。
【0058】
図8のステップ708では該当車両が入庫したかを判断する。前記作成された予約情報中の車両番号と同じ車両番号が車両検出装置3乃至7の何れかから入力されなければ、該当車両が入庫していないことになり、ステップ708がNOとなり、ステップ708に戻る。前記作成された予約情報中の車両番号と同じ車両番号が車両検出装置3乃至7の何れかから入力されると、該当車両が入庫したことになり、ステップ708がYESとなり、
図8のステップ709に進む。
【0059】
ステップ709では該当車両が出庫したかを判断する。前記ステップ708で入力された車両番号が消去されなければ、該当車両が出庫していないことになり、ステップ709がNOとなり、ステップ709に戻る。前記ステップ708で入力された車両番号が消去されると、該当車両が出庫したことになり、ステップ709がYESとなり、ステップ710に進む。ステップ710では該当車両の入出庫情報に基づき駐車料金の請求を予約入力装置1に出力し、予約入力装置1により予約を行った人から駐車料金の支払いを受け取る。
【0060】
図11を用いて発明を実施するための形態5に係る駐車場予約システムの構成を説明する。
図11に示した駐車場予約システムは、予約入力装置1と予約管理装置2と1つの目的地エリア20に設けられた駐車場21乃至23ごとに設置された車両検出装置3;4;5と別のエリア34に設けられた駐車場35及び36ごとに設置された車両検出装置8及び9とがネットワーク8で互いに通信可能に接続され、駐車場21乃至25に車両の入庫および出庫を規制するゲートや駐車料金を精算する現金精算機等の付帯設備が設けられていない、簡単な構造になっている。予約管理装置2はサーバにより構成され、駐車状況作成手段11と課金手段13と記憶部15と予約作成手段31と予約変更手段32とを備える。駐車状況作成手段11と課金手段13と記憶部15と予約作成手段31と予約変更手段32とは、サーバにコンピュータプログラムとして格納された予約ソフトウエア10で具現化される。
【0061】
図11に示した駐車場予約システムの作用を説明する。車両検出装置3乃至5と8及び9が自分の設置された駐車場21乃至23と35及び36の駐車状況情報を予約管理装置2に出力し、予約管理装置2の駐車状況作成手段11が車両検出装置3乃至5と8及び9から入力された駐車状況情報に基づき車両検出装置3乃至5と8及び9の設置された駐車場21乃至23と35及び36の満車空車情報を作成する。その後、駐車状況作成手段11が前記作成した満車空車情報を予約入力装置1に出力する。
【0062】
又、予約を行う人が予約入力装置1を操作して会員登録を行うと、予約入力装置1が会員登録情報を予約管理装置2に出力し、予約入力装置1と予約管理装置2とが会員登録に必要な情報のやり取りを行い、予約を行う人が予約管理装置2に会員として登録される。このように予約を行う人が予約管理装置2に会員として登録された状態において、予約を行う人が予約入力装置1を操作して駐車の予約を行う場合には、予約入力装置1と予約管理装置2との間で前記予約を行う人の会員登録に対する認証処理が行われる。そして、予約管理装置2が予約を行う人を正規に登録された会員と認証し予約入力装置1からの駐車場の予約を受け付けることが可能な状態になる。つまり、予約入力装置1と予約管理装置2との間で会員登録が完了したことを条件として駐車場の予約が可能になることにより、駐車場予約システムの運営が健全になる。
【0063】
前記のような予約管理装置2が予約入力装置1からの駐車場の予約を受け付けることが可能になった状態において、そして、予約を行う人が予約入力装置1に表示された満車空車情報を視認して予約入力装置1を操作し、予約入力装置1が前記予約を行う人の操作に応じた目的地の位置情報及び駐車予定時間並びに車両番号等の予約要求情報を予約管理装置2に出力し、予約管理装置2が予約入力装置1から入力された予約要求情報を記憶部15に記憶した後、予約作成手段31が予約入力装置1から入力された目的地の位置情報から駐車予約対象地域としての目的地エリア20を特定する。
【0064】
その後、予約作成手段31が前記特定された目的地エリア20における駐車場21乃至23の満車空車情報に基づき空車となっている駐車スペースとしての1つ又は複数個の車室に対して予約を成立させる。更に、予約作成手段31が前記予約の成立した車室及び予約入力装置1から入力された車両番号に対し予約入力装置1から入力された前記駐車予定時間を記憶部15から抽出して設定する。その後、予約作成手段31が前記駐車予約時間及び前記予約の成立した空車の1つ又は複数個の車室等を示す予約完了情報を予約入力装置1と前記予約の成立した空車の1つ又は複数個の車室を有する駐車場21又は22又は23に設置された車両検出装置3又は4又は5とに出力する。前記予約の成立した複数個の車室が駐車場21乃至23に分散していても又は1箇所に集中していても良い。
【0065】
これによって、予約作成手段31が予約の成立した空車の1つ又は複数個の車室及び予約入力装置1から入力された車両番号に対し予約入力装置1から入力された予約要求情報の駐車予定時間を予約として確定する。つまり、予約をする際に予約を希望する1つの車室だけでなく条件にあった別の車室も一緒に複数予約対象にしてしまうので、駐車場21乃至23の何れかを予約して使う場合に予約して駐車場21乃至23の何れかに到着したら別の車が駐車している状態を減少することができる。
【0066】
又、予約作成手段31による予約が予約管理装置2に成立した後において、予約を行う人が予約入力装置1を操作して予約の変更を入力装置1に入力すると、入力装置1が予約変更情報を予約管理装置2に出力し、予約管理装置2が予約入力装置1から入力された予約変更情報を記憶部15に記憶した後、予約変更手段32が予約入力装置1から入力された予約変更情報に含まれる変更後の目的地の位置情報から駐車予約対象地域としての別のエリア34を特定する。
【0067】
その後、予約変更手段32が前記特定された別のエリア34における駐車場35及び36の満車空車情報に基づき空車となっている1つ又は複数個の車室に対して予約を成立させる。更に、予約変更手段32が前記予約の成立した車室及び予約入力装置1から入力された予約変更情報に含まれる変更後の車両番号に対し予約入力装置1から入力された前記駐車予定時間を記憶部15から抽出して設定する。その後、予約変更手段32が予約変更情報に含まれる変更後の駐車予約時間及び前記予約の成立した空車の1つ又は複数個の車室等を示す予約完了情報を予約入力装置1と前記予約の成立した空車の1つ又は複数個の車室を有する駐車場35又は36に設置された車両検出装置8又は9とに出力する。前記予約の成立した変更後の複数個の車室が駐車場35又は36に分散していても又は1箇所に集中していても良い。
【0068】
これによって、予約変更手段32が予約の成立した変更後の空車の1つ又は複数個の車室及び予約入力装置1から入力された変更後の車両番号に対し予約入力装置1から入力された予約変更情報の駐車予定時間を予約として確定する。つまり、予約を変更する際に予約の変更を希望する1つの車室だけでなく条件にあった別の車室も一緒に複数予約対象にすれば、予約の変更によって駐車場35又は36の何れかを予約して使う場合に予約して駐車場35又は36の何れかに到着したら別の車が駐車している状態を減少することができる。
【0069】
図11に示した駐車場予約システムにおいて、予約作成手段31が例えば電車又はバス等の公共交通機関の路線の或る1つの駅の周辺を目的地エリア20として特定し、この特定された目的地エリア20における空車となっている車室に駐車予約が成立した後において、駐車場の周辺情報としての属性を基に車室を選定することで、予約を行う人が前記路線の別の駅の周辺の車室の駐車予約を変更した方が好都合となることがある。
【0070】
図12を参照し、予約管理装置2の駐車予約処理を説明する。ステップ1201で駐車状況情報が入力されたかを判断する。駐車状況情報が車両検出装置3乃至5と8及び9の少なくとも1つから入力されなければ、ステップ1201がNOとなり、ステップ1201に戻る。駐車状況情報が車両検出装置3乃至5と8及び9の少なくとも1つから入力されると、ステップ1201がYESとなり、ステップ1202に進む。
【0071】
ステップ1202では駐車状況情報に基づき満車空車情報を作成して予約入力装置1に出力し、ステップ1203に進む。ステップ1203では予約入力情報が入力されたかを判断する。予約入力情報が入力されなければ、ステップ1203がNOとなり、ステップ1203に戻る。予約入力情報が入力されると、ステップ1203がYESとなり、ステップ1204に進む。
【0072】
ステップ1204では予約変更情報が入力されたかを判断する。予約変更情報が入力されなければ、ステップ1203がNOとなり、
図8のステップ708に進む。予約変更情報が入力されれば、ステップ1203がYESとなり、
図10のステップ1205に進む。ステップ120では変更後の別のエリア34の空車となっている車室を予約し、
図8のステップ708に進む。
【0073】
図8のステップ708では該当車両が入庫したかを判断する。前記作成された予約情報中の車両番号と同じ車両番号が車両検出装置3乃至7の何れかから入力されなければ、該当車両が入庫していないことになり、ステップ708がNOとなり、ステップ708に戻る。前記作成された予約情報中の車両番号と同じ車両番号が車両検出装置3乃至7の何れかから入力されると、該当車両が入庫したことになり、ステップ708がYESとなり、
図8のステップ709に進む。
【0074】
ステップ709では該当車両が出庫したかを判断する。前記ステップ708で入力された車両番号が消去されなければ、該当車両が出庫していないことになり、ステップ709がNOとなり、ステップ709に戻る。前記ステップ708で入力された車両番号が消去されると、該当車両が出庫したことになり、ステップ709がYESとなり、ステップ710に進む。ステップ710では該当車両の入出庫情報に基づき駐車料金の請求を予約入力装置1に出力し、予約入力装置1により予約を実行した人から駐車料金の支払いを受け取る。
【符号の説明】
【0075】
1 予約入力装置
2 予約管理装置
3 車両検出装置
4 車両検出装置
5 車両検出装置
6 車両検出装置
7 車両検出装置
8 ネットワーク
10 予約ソフトウエア
11 駐車状況作成手段
12 単数予約作成手段
13 課金手段
14 予約枠設定手段
15 記憶部
16 複数予約作成手段
17 アラート手段
18 本予約作成手段
19 仮予約作成手段
20 目的地エリア
21 駐車場
22 駐車場
23 駐車場
24 駐車場
25 駐車場
31 約作成手段
32 予約変更手段
34 別のエリア
35 駐車場
36 駐車場