(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-03
(45)【発行日】2022-03-11
(54)【発明の名称】多機能可視型電動歯ブラシ
(51)【国際特許分類】
A61C 17/32 20060101AFI20220304BHJP
A61C 17/22 20060101ALI20220304BHJP
A61C 17/02 20060101ALI20220304BHJP
A61C 15/02 20060101ALI20220304BHJP
A61C 15/04 20060101ALI20220304BHJP
【FI】
A61C17/32 A
A61C17/22 B
A61C17/02 B
A61C15/02 504
A61C15/04 505
(21)【出願番号】P 2018553148
(86)(22)【出願日】2017-06-01
(86)【国際出願番号】 CN2017086825
(87)【国際公開番号】W WO2018129851
(87)【国際公開日】2018-07-19
【審査請求日】2020-05-29
(31)【優先権主張番号】201710030761.5
(32)【優先日】2017-01-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511051616
【氏名又は名称】チョウ,シン
【氏名又は名称原語表記】ZHOU,Xing
【住所又は居所原語表記】A601,Guangzhou International Business Incubator,Guangzhou Science Park,Guangzhou,Guangdong 510663,China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,シン
【審査官】石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-212161(JP,A)
【文献】特開2001-128995(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0000666(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A46B 1/00-17/08
A46D 1/00-99/00
A61C 15/00-17/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多機能可視型電動歯ブラシであって、
前記多機能可視型電動歯ブラシ(900)は、本体(100)と、口内ビューア(200)と、歯間清掃器具(400)と、電動歯ブラシヘッド(500)とを備え、
A.前記本体(100)は、電源システム(11)と、回路システム(12)と、制御システム(13)と、歯ブラシ駆動機構(14)と、筐体(15)とを有し、前記電源システム(11)、前記制御システム(13)および前記歯ブラシ駆動機構(14)は、前記回路システム(12)を介して接続されており、前記電動歯ブラシヘッド(500)は、前記歯ブラシ駆動機構(14)に接続されて前記本体(100)に取り付けられており、
B.前記口内ビューア(200)は、筐体(21)と、照明システム(23)と、観察システム(24)と、スイッチ(26)とを有し、前記照明システム(23)、前記観察システム(24)、前記電源システム(11)および前記スイッチ(26)は、前記回路システム(12)および前記制御システム(13)を介して接続されており、前記口内ビューア(200)は、前記本体(100)に接続されており、
C.前記歯間清掃器具(400)は、前記口内ビューア(200)に取り付けられて
おり、
前記照明システム(23)および前記観察システム(24)は、前記口内ビューア(200)の先端部(200-1)に配置されており、前記照明システム(23)および前記観察システム(24)は、前記回路システム(12)および前記制御システム(13)を介して前記本体(100)に接続されており、
前記口内ビューア(200)の前記先端部(200-1)は、前記本体(100)に取り外し可能に取り付けられている、
多機能可視型電動歯ブラシ。
【請求項2】
前記歯ブラシ駆動機構(14)は、振動発生装置(14-1)と、前記振動発生装置(14-1)によって発生された振動を伝達することができる振動伝達装置(14-2)とを有し、前記振動伝達装置(14-2)の一端が前記振動発生装置(14-1)に接続されており、他端が前記電動歯ブラシヘッド(500)に接続されている、請求項1に記載の多機能可視型電動歯ブラシ。
【請求項3】
前記振動発生装置(14-1)は、電磁振動装置であり、電磁発振器、磁気浮上モータまたは圧電トランスデューサを有する、請求項2に記載の多機能可視型電動歯ブラシ。
【請求項4】
前記電動歯ブラシヘッド(500)は、前記振動伝達装置(14-2)に取り外し可能に取り付けられている、請求項2に記載の多機能可視型電動歯ブラシ。
【請求項5】
前記電動歯ブラシヘッド(500)は、凹凸嵌合接続方法、締り嵌め接続方法または回転接続方法を介して前記振動伝達装置(14-2)に取り外し可能に取り付けられている、請求項4に記載の多機能可視型電動歯ブラシ。
【請求項6】
前記口内ビューア(200)の前記先端部(200-1)は、回転接続方法または凹凸嵌合接続方法を介して前記本体(100)に取り外し可能に取り付けられている、請求項
1に記載の多機能可視型電動歯ブラシ。
【請求項7】
前記口内ビューア(200)の前記先端部(200-1)は、前記本体(100)に折り畳み可能に取り付けられている、請求項
1に記載の多機能可視型電動歯ブラシ。
【請求項8】
前記口内ビューア(200)の前記先端部(200-1)は、回転軸型移動機構または凹凸嵌合機構を介して前記本体(100)に折り畳み可能に取り付けられている、請求項
7に記載の多機能可視型電動歯ブラシ。
【請求項9】
歯間清掃器具(400)は、歯間ブラシ(401)、デンタルフロス(402)、歯ブラシ(403)、ウォッシャ(404)、物体取出しクランプ(405)または物体取出しフック(406)である、請求項1に記載の多機能可視型電動歯ブラシ。
【請求項10】
前記歯間ブラシ(401)のブラシヘッド(401-1)、前記デンタルフロス(402)のフロス(402-1)、前記歯ブラシ(403)の毛(403-1)、前記ウォッシャ(404)によって噴射された水柱、前記物体取出しクランプ(405)のクランプヘッド(405-1)および前記物体取出しフック(406)のヘッド(406-1)は、前記口内ビューア(200)の前記観察システム(24)の視野内にある、請求項
9に記載の多機能可視型電動歯ブラシ。
【請求項11】
前記歯間清掃器具(400)は、接続機構(300)を介して前記口内ビューア(200)に取り外し可能に取り付けられている、請求項
9に記載の多機能可視型電動歯ブラシ。
【請求項12】
前記接続機構(300)は、回転接続機構、凹凸嵌合接続機構または締り嵌め接続機構である、請求項
11に記載の多機能可視型電動歯ブラシ。
【請求項13】
前記ウォッシャ(404)は、噴射ノズル(404-1)、水タンク(404-2)、水管(404-3)、噴射水噴射スイッチ(404-4)および加圧装置(404-5)を有し、前記水タンク(404-2)および前記加圧装置(404-5)は、前記本体(100)の前記筐体(15)に取り付けられ、前記ノズル(404-1)は、前記口内ビューア(200)の前記先端部(200-1)の前記観察システム(24)の近傍に取り付けられている、請求項
9に記載の多機能可視型電動歯ブラシ。
【請求項14】
前記加圧装置(404-5)は、電動加圧装置(404-51)である、請求項
13に記載の多機能可視型電動歯ブラシ。
【請求項15】
前記電動加圧装置(404-51)は、電動空気加圧装置(404-51-1)または電動水加圧装置(404-51-2)である、請求項
14に記載の多機能可視型電動歯ブラシ。
【請求項16】
前記電動水加圧装置(404-51-2)は、水中ポンプ(404-51-21)または水ポンプ(404-51-22)である、請求項
15に記載の多機能可視型電動歯ブラシ。
【請求項17】
前記ウォッシャ(404)の前記ノズル(404-1)は、前記口内ビューア(200)の前記先端部(200-1)の前記筐体(21)の内部に配置されることが可能である、請求項
9に記載の多機能可視型電動歯ブラシ。
【請求項18】
前記ウォッシャ(404)は、前記歯間ブラシ(401)、前記デンタルフロス(402)、前記歯ブラシ(403)、前記物体取出しクランプ(405)または前記物体取出しフック(406)と合わせて使用されることが可能である、請求項
9に記載の多機能可視型電動歯ブラシ。
【請求項19】
前記ウォッシャ(404)によって噴射される水柱の方向は、前記歯間ブラシ(401)または前記デンタルフロス(402)が歯の隙間に入る方向とほぼ同じである、請求項
18に記載の多機能可視型電動歯ブラシ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は口内清掃器具に関し、特に、歯、歯の隙間および口腔を清掃するための多機能可視型電動歯ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術の電動歯ブラシは、毎分30,000回以上の振動を行うことで、口腔内の歯磨きと水との混合物中に多量の微小な気泡を発生させ、これらの気泡が破裂したときに発生する圧力を利用して、歯の隙間の奥にある汚れを清掃する目的を達成する。それにしても、歯の隙間に詰まった食物残渣は、従来技術の電動歯ブラシを用いて完全に除去することが依然として困難である。
【0003】
加齢または病理学的な理由により、歯茎の萎縮、歯の隙間の拡大を引き起こしやすくなり、よって、食物残渣が非常に溜まりやすくなる。口腔を適切な時間内に清掃できない場合、一方では口臭が生じてしまい、他方では様々な歯の疾患、口内疾患、特に、歯周炎が生じてしまう。
【0004】
このような状況を鑑みて、現在の市場では、ユーザの補助的な使用に提供するために、様々なデンタルフロス、歯間ブラシおよびウォーターフロスなどの製品が開発されてきた。様々な構造や異なる仕様のデンタルフロスおよび歯間ブラシなどの製品が現在の市場に存在しているが、既存の製品は歯の隙間を観察しにくい欠点がある。特に、第3臼歯と第2臼歯との間の隙間、第2臼歯と第1臼歯との間の隙間または第1臼歯と第2小臼歯との間の隙間を清掃する場合、清掃すべき歯の隙間の位置は口腔の奥にあるため、清掃部分は非常に暗く、ユーザは清掃すべき歯の隙間をはっきり見えず、感覚で操作することを余儀なくされ、これは歯茎の出血または損傷を引き起こす可能性がある。
【0005】
このような従来技術の欠点を克服するために、口腔および歯に対して迅速かつ広範囲にわたって効果的に清掃することができるとともに、可視状態で、歯の隙間などの清掃し難い部分に対して細かく清掃することができる専用の歯清掃器具を開発することが必要である。
【発明の概要】
【0006】
本発明の多機能可視型電動歯ブラシは、電動歯ブラシの広範囲かつ高効率の清掃能力を有するとともに、可視状態で歯の隙間などの清掃し難い部分に対して、歯間ブラシ、デンタルフロス、歯ブラシ、ウォッシャ、物体取出しクランプおよび物体取出しフックなどの専用の道具を使用して、絞ったかつ正確な清掃を実行することができる。
【0007】
本発明は、多機能可視型電動歯ブラシを提供する。多機能可視型電動歯ブラシ900は、本体100、口内ビューア(oral viewer)200、歯間清掃器具400および電動歯ブラシヘッド500を備えることを特徴とする。
【0008】
A.本体100は、電源システム11、回路システム12、制御システム13、歯ブラシ駆動機構14および筐体15を有する。電源システム11、制御システム13および歯ブラシ駆動機構14は、回路システム12を介して接続されている。電動歯ブラシヘッド500は、歯ブラシ駆動機構14に接続されて本体100に取り付けられている。
【0009】
B.口内ビューア200は、筐体21、照明システム23、観察システム24およびスイッチ26を有する。照明システム23、観察システム24、電源システム11およびスイッチ26は、回路システム12および制御システム13を介して接続されている。口内ビューア200は、本体100に接続されている。
【0010】
C.歯間清掃器具400は、口内ビューア200に取り付けられている。
【0011】
本発明では、観察システム24はカメラシステム24-1であってもよい。カメラシステム24-1は、カメラ24-1-1と、データ処理および出力システム24-1-2と、ディスプレイ24-1-3とを有する。カメラ24-1-1によって撮影された画像は、データ処理および出力システム24-1-2によって速やかにディスプレイ24-1-3に送信することができる。ディスプレイ24-1-3は、スマートフォン24-1-31、コンピュータ24-1-32、液晶ディスプレイ/テレビ24-1-33またはタブレットコンピュータ24-1-34であってもよい。
【0012】
本発明の多機能可視型電動歯ブラシは、電動歯ブラシ、口内ビューアおよび歯間清掃器具を効果的に整合し、回路システム12および制御システム13は、電源システム11を歯ブラシ駆動機構14に接続することで、歯ブラシ駆動機構14によって電動歯ブラシヘッド500を駆動させることができ、また、口内ビューア200の照明システム23、観察システム24およびスイッチ26を接続することで、口内ビューア200に動作に必要な電力を提供して、口内ビューア200の動作を制御することができる。従って、本出願では、本体100は、電動歯ブラシヘッド400を駆動することができ、また、口内ビューア200の照明システム23および観察システム24などに駆動力および制御システムを提供することができ、さらに、観察システム24のカメラ24-1-1によって撮影された画像を速やかに観察システム24、例えばスマートフォン24-1-31などのディスプレイ24-1-3に送信することができ、そして、歯間を清掃しながら、歯間清掃器具400の清掃プロセスおよび清掃効果を即時に観察することを実現し、歯および歯の隙間を徹底的に清掃する目的を達成する。
【0013】
さらに、本体100の内部に配置されている歯ブラシ駆動機構14は、モータ駆動の機械式回転型の歯ブラシ駆動機構であってもよく、電動の電磁振動駆動機構であってもよい。
【0014】
歯ブラシ駆動機構14は、一般的に電磁振動駆動機構を採用し、振動発生装置14-1と、振動発生装置14-1によって発生された振動を伝達できる振動伝達装置14-2とを有する。振動伝達装置14-2の一端が振動発生装置14-1に接続され、他端が電動歯ブラシヘッド500に接続されている。
【0015】
振動発生装置14-1は、電磁振動装置であり、この電磁振動装置は、電磁発振器、磁気浮上モータまたは圧電トランスデューサである。
【0016】
電動歯ブラシヘッド500は、振動伝達装置14-2に取り外し可能に取り付けられている。一般的に、電動歯ブラシヘッド500は、振動伝達装置14-2の遠位端に取り外し可能に取り付けられている。取り外し可能な取り付け方法によって、交換、収納および携帯のために、電動歯ブラシヘッド500を簡単に本体100から取り外すことができる。特に、取り外し可能な取り付け方法では、歯間清掃器具400を用いてさらなる清掃を行う必要な場合、電動歯ブラシヘッド500を本体から取り外し、歯間清掃器具400と交換することができ、ユーザが歯間清掃器具400を用いて清掃することがより便利になる。
【0017】
電動歯ブラシヘッド500は、凹凸嵌合接続方法、締り嵌め接続方法または回転接続方法によって振動伝達装置14-2に取り外し可能に取り付けられている。ここで、本願出願人は、上記3つの取り外し可能な接続方法のみを列挙しているが、当業者は、本出願の保護の範囲から逸脱しない範囲で、実際のニーズに応じて、従来技術と組み合わせて異なる接続方法を設計することができる。
【0018】
照明システム23および観察システム24は、口内ビューア200の先端部200-1に配置され、照明システム23および観察システム24は、回路システム12および制御システム13を介して本体100に接続されている。電源システム11がオンに切り換えられた後に、スイッチ26がオンに切り換えられて、本体100は、回路システム12および制御システム13を介して口内ビューア200に電力を供給し、口内ビューア200の照明システム23および観察システム24を動作するように駆動することができる。
【0019】
口内ビューア200の先端部200-1は、本体100に取り外し可能に取り付けられる。口内ビューア200の先端部200-1は、本体100に取り外し可能に取り付けられる。電動歯ブラシヘッド500を使用して広範囲にわたって歯を掃除する必要な場合、口内ビューア200の先端部200-1を本体100から取り外し、電動歯ブラシヘッド500を歯ブラシ駆動機構14の振動伝達装置14-2に取り付けることで、本体100は、歯ブラシ駆動機構14を介して電動歯ブラシヘッド500を駆動する。口腔内の歯の隙間などの清掃し難しい部分に対して絞った清掃をさらに実行することが必要な場合、電動歯ブラシヘッド500を振動伝達装置14-2から取り外し、口内ビューア200の先端部200-1を本体100に取り付けることで、口内ビューア200を介して口腔清掃状況を観察することができ、また、必要に応じて、歯間清掃器具400を口内ビューア200に取り付けて絞った清掃を行う。使用後、個別の収納および洗浄の便宜のために、口内ビューア200、歯間清掃器具400および電動歯ブラシヘッド500を本体から取り外すことができる。
【0020】
口内ビューア200の先端部200-1は回転接続方法または凹凸嵌合接続方法を介して本体100に取り外し可能に取り付けられている。ここで、本願出願人は、上述した2つの取り外し可能な接続方法のみを列挙しているが、当業者は、本出願の保護の範囲から逸脱しない範囲で、実際のニーズに応じて、従来技術と組み合わせて異なる接続方法を設計することができる。
【0021】
口内ビューア200の先端部200-1は、本体100に折り畳み可能に取り付けられる。
【0022】
口内ビューア200の先端部200-1は、回転軸型移動機構または凹凸嵌合機構を介して本体100に折り畳み可能に取り付けられている。ここで、本願出願人は、上記2つの折り畳み可能な接続方法のみを列挙しているが、当業者は、本出願の保護の範囲から逸脱しない範囲で、実際のニーズに応じて、従来技術と組み合わせて様々接続方法を設計することができる。
【0023】
歯間清掃器具400は、歯間ブラシ401、デンタルフロス402、歯ブラシ403、ウォッシャ404、物体取出しクランプ405または物体取出しフック406である。ここで、本願出願人は、口内ビューア200と合わせて使用することができる上記6つの特定の歯間清掃器具のみを列挙しているが、当業者は、本出願の保護の範囲から逸脱しない範囲で、実際のニーズに応じて、口内ビューア200と合わせて使用するその他の様々な清掃器具を設計することができる。
【0024】
歯間ブラシ401のブラシヘッド401-1、デンタルフロス402のフロス402-1、歯ブラシ403の毛403-1、ウォッシャ404によって噴射された水柱、物体取出しクランプ405のクランプヘッド405-1および物体取出しフック406のヘッド406-1は、口内ビューア200の観察システム24の視野内にあり、それにより観察システム24は歯間清掃器具400の清掃状況をリアルタイムで観察することができる。
【0025】
歯間清掃器具400は、接続機構300を介して口内ビューア200に取り外し可能に取り付けられる。清掃器具400が口内ビューア200に取り外し可能に取り付けられることで、ユーザは、使用プロセスの必要性に応じて様々な歯間清掃器具400を交換することができ、使用プロセスはより便利になる。
【0026】
接続機構300は、回転接続機構、凹凸嵌合接続機構または締り嵌め接続機構である。当然、当業者は、本出願の保護の範囲から逸脱しない範囲で、実際のニーズに応じて、異なる接続機構を設計することができる。
【0027】
ウォッシャ404は、ノズル404-1、水タンク404-2、水管404-3、水噴射スイッチ404-4および加圧装置404-5を有する。水タンク404-2および加圧装置404-5は、本体100の筐体15に取り付けられている。ノズル404-1は、口内ビューア200の先端部200-1で観察システム24の近傍に取り付けられる。従って、ノズル404-1によって噴射される水流は、観察システム24の視野内に維持されることができ、そしてウォッシャ404による口腔内の清掃効果を便利に観察することができる。
【0028】
加圧装置404-5は、電動加圧装置404-51である。電動加圧装置404-51は、電源をオンに切り換えるだけで自動加圧を実現し、圧力を安定した状態に保つことができ、使用プロセスはより便利になる。
【0029】
電動加圧装置404-51は、電動空気加圧装置404-51-1または電動水加圧装置404-51-2である。
【0030】
電動加圧装置404-51は電動空気加圧装置404-51-1である場合、電動空気加圧装置404-51-1は加圧された空気を水タンク404-2に充填して水タンク404-2内の水を加圧し、水噴射スイッチ404-4をオンに切り換え、加圧された水が水管404-3を介してノズル404-1から噴射されることで、歯または歯の隙間を洗浄する。
【0031】
さらに、電動水加圧装置404-51-2は、水中ポンプ404-51-21または水ポンプ404-51-22である。
【0032】
電動水加圧装置404-51-2は水中ポンプ404-51-21である場合、水タンク404-2内の水が水中ポンプ404-51-21に抽入されて加圧され、水中ポンプ404-51-21によって加圧された水が水管404-3に流入し、ノズル404-1から噴射されることで、歯または歯の隙間を洗浄する。
【0033】
電動水加圧装置404-51-2は水ポンプ404-51-22である場合、水タンク404-2内の水が水ポンプ404-51-22に吸入され、水ポンプ404-51-22によって加圧された水が水管404-3に流入し、ノズル404-1から噴射されることで、歯または歯の隙間を洗浄する。
【0034】
ウォッシャ404のノズル404-1は、口内ビューア200の先端部200-1の筐体21に配置されてもよい。
【0035】
ウォッシャ404は、歯間ブラシ401、デンタルフロス402、歯ブラシ403、物体取出しクランプ405または物体取出しフック406と合わせて使用することができる。
【0036】
ウォッシャ404のノズル404-1が口内ビューア200の先端部200-1で筐体21の内部に配置されることで、歯間ブラシ401、デンタルフロス402、歯ブラシ403、物体取出しクランプ405または物体取出しフック406などの歯間清掃器具が、接続機構300を介して同時に口内ビューア200の先端部200-1に簡単に取り付けられることができる。口腔を清掃するとき、水で洗浄しながら、必要に応じて歯間ブラシ401、デンタルフロス402、歯ブラシ403、物体取出しクランプ405または物体取出しフック406を使用することができ、特に、操作プロセスをリアルタイムで様々なディスプレイに送信され、直視状態で、食物残渣に対して正確な絞った清掃または口腔内の様々な異物の除去が行われ、そして、清掃効果が大幅に改善され、使用プロセスはより安全かつ便利になる。
【0037】
ウォッシャ404によって噴射される水柱の方向は、歯間ブラシ401またはデンタルフロス402が歯の隙間に入る方向とほぼ同じである。
【0038】
このように、歯間ブラシ401のブラシヘッド401-1またはデンタルフロス402のフロス402-1が歯の隙間の間を前後に往復移動して清掃を行うとともに、ノズル404-1から噴射される水流は、歯の隙間の食物残渣を補助的に洗浄することができる。
【0039】
使用するとき、まず電動歯ブラシヘッド500を本体100の歯ブラシ駆動機構14に取り付け、この電動歯ブラシヘッド500を用いて広範囲にわたって口腔の清掃を行う。続いて、電動歯ブラシヘッド500を本体100から取り外し、口内ビューア200を本体100に取り付けて、この口内ビューア200によって口腔内の清掃状況を観察する。さらなる絞った清掃が必要な部分に対して、状況に応じて歯間ブラシ401、デンタルフロス402、歯ブラシ403、ウォッシャ404、物体取出しクランプ405または物体取出しフック406などの歯間清掃器具400を口内ビューア200の先端部200-1に取り付けることで、口内ビューア200の観察システム24の観察の下で、さらなる絞った清掃が必要な歯の隙間などの部分に対して、歯間清掃器具400を使用してさらなる清掃を行う。
【0040】
本発明の多機能可視型電動歯ブラシは、本体100と、口内ビューア200と、歯間清掃器具400と、電動歯ブラシヘッド500とを備える。口内ビューア200は本体100に接続され、歯間清掃器具400は口内ビューア200の先端部200-1に接続され、電動歯ブラシヘッド500は歯ブラシ駆動機構14に接続され、本体100に取り付けられている。本体100の回路システム12および制御システム13は、電源11のエネルギーを歯ブラシ駆動機構14に伝達するで、電動歯ブラシヘッド500を駆動して広範囲の口内清掃を行うことができ、また、口内ビューア200の照明システム23、観察システム24およびスイッチ26を接続することで、口内ビューア200の動作を制御することができる。歯間清掃器具400はビューア200と合わせて使用することで、口腔内の清掃し難しい食物残渣に対して絞った清掃を行う。本発明の多機能可視型電動歯ブラシは、電動歯ブラシの広範囲および高効率の清掃能力を有するとともに、可視状態で、歯間ブラシ、デンタルフロス、歯ブラシ、ウォッシャ、物体取出しクランプおよび物体取出しフックなどの専用の道具を用いて、歯の隙間などの清掃し難しい部分に対して絞ったかつ正確な清掃を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】電動歯ブラシヘッドが本体に接続されているときの本発明の多機能可視型電動歯ブラシの斜視図である。
【
図1-2】デンタルフロスおよびウォッシャと組み合された口内ビューアが本体に接続されているときの本発明の多機能可視型電動歯ブラシの斜視図である。
【
図1-4】デンタルフロスが口内ビューアから取り外されているときの斜視図である。
【
図1-5】本発明の多機能可視型電動歯ブラシの分解図であり、口内ビューアおよび関連の歯間清掃器具、ならびに電動歯ブラシヘッドは、本発明の多機能可視型電動歯ブラシの本体に取り外し可能に取り付けることができる。
【
図1-6】本発明の多機能可視型電動歯ブラシの取付構造の概略図である。
【
図3】ウォッシャを有する口内ビューアが本体に取り付けられているときの正面図である。
【
図4】歯間ブラシを有する口内ビューアが本体に接続されているときの斜視図である。
【
図4-1】歯間ブラシが口内ビューアから取り外されているときの構造の概略図である。
【
図5-1】歯ブラシが口内ビューアから取り外されているときの斜視図である。
【
図6】物体取出しクランプを有する場合の斜視図である。
【
図7】物体取出しフックを有する場合の斜視図である。
【
図8】本発明の多機能可視型電動歯ブラシが有線式にディスプレイに接続されているときの概略図である。
【
図9】本発明の多機能可視型電動歯ブラシが無線式にディスプレイに接続されているときの概略図である。
【
図10】本発明の水ポンプを有する多機能可視型電動歯ブラシの構造の概略図である。
【
図11】本発明の電気式空気圧縮器を有する多機能可視型電動歯ブラシの構造の概略図である。
【0042】
上記図中:
【0043】
100は本体、200は口内ビューア、300は接続機構、400は歯間清掃器具、500は電動歯ブラシヘッド、900は本発明の多機能可視型電動歯ブラシである。
【0044】
200-1は口内ビューアの先端部である。
【0045】
201は取り外し可能なネジ付き接続機構、201-1はネジ付き上部カバー、201-2は水路ポート、201-3は回路ポート、201-4はネジ付きベース、201-5はシールリング、201-6はシールカバー、201-7は伝達軸取付孔である。
【0046】
本体において:
【0047】
11は電源システム、12は回路システム、13は制御システム、14は歯ブラシ駆動機構、15は筐体である。
【0048】
13-1は電源スイッチ、13-2は歯ブラシ駆動スイッチである。
【0049】
14-1は振動発生装置、14-2は振動伝達装置、14-2-1は伝達軸接続部分、14-2-11は接続溝、14-2-12は回転防止凸状段差、14-2-13は接続軸である。
【0050】
15-1は電気取付けスペース、15-2は水および水路取付けスペース、15-3は吸気孔、15-2-1は仕切板、15-2-11は水タンク取付けスペース、15-2-12は加圧装置取付けスペースである。
【0051】
口内ビューアにおいて:
【0052】
21は筐体、23は照明システム、24は観察システム、26はスイッチである。
【0053】
24-1はカメラシステムである。
【0054】
24-1-1はカメラ、24-1-2はデータ処理および出力システム、24-1-3はディスプレイである。
【0055】
24-1-31はスマートフォン、24-1-32はコンピュータ、24-1-33は液晶ディスプレイ/テレビ、24-1-34はタブレットコンピュータである。
【0056】
接続機構において:
【0057】
31はウォッシャを口内ビューアに取り付けるための位置決めブロック、32はウォッシャを口内ビューアに取り付けるための位置決めスロット、33はウォッシャを口内ビューアに取り付けるためのクランプブロックである。
【0058】
歯間清掃器具において:
【0059】
401は歯間ブラシ、402はデンタルフロス、403は歯ブラシ、404はウォッシャ、405は物体取出しクランプ、406は物体取出しフックである。
【0060】
401-1はブラシヘッド、401-2はスライダ、401-3はエルボ、402-1はフロス、403-1は毛、405-1はクランプヘッド、406-1は物体取出しフックのヘッドである。
【0061】
404-1はノズル、404-2は水タンク、404-3は水管、404-4は噴射水噴射スイッチ、404-5は加圧装置、404-6は水充填口である。
【0062】
404-51は電動加圧装置である。
【0063】
404-51-1は電動空気加圧装置、404-51-11は電気式空気圧縮器、404-51-111は吸気システム、404-51-112は空気圧縮器、404-51-113は空気充填管である。
【0064】
404-51-2は電動水加圧装置、404-51-21は水中ポンプ、404-51-22は水ポンプ、404-51-211は吸水システム、404-51-212は加圧システム、404-51-213は排水システム、404-51-221は吸水システム、404-52-222は負圧吸引システム、404-52-223は排水システムである。
【0065】
電動歯ブラシヘッドにおいて:
【0066】
51は弾性接続片、52は取付けスロットである。
【発明を実施するための形態】
【0067】
実施形態1:本発明の多機能可視型電動歯ブラシ
【0068】
図1~
図4-4に示すように、本発明の多機能可視型電動歯ブラシは、本体100、口内ビューア200、歯間清掃器具400および電動歯ブラシヘッド500を備える。本実施形態では、歯間清掃器具400は、ウォッシャ404を有する。
【0069】
本体100は、電源システム11、回路システム12、制御システム13、歯ブラシ駆動機構14、および筐体15を有する。電源スイッチ13-1および歯ブラシ駆動スイッチ13-2が制御システム13に配置されている。電源スイッチ13-1および歯ブラシ駆動スイッチ13-2は、
図1および
図1-1に示すように、筐体15に配置されている。
【0070】
本実施形態では、歯ブラシ駆動機構14は、電磁振動駆動機構を採用する。歯ブラシ駆動機構14は、振動発生装置14-1と、振動発生装置14-1によって発生された振動を伝達可能な振動伝達装置14-2とを有する。
図2および
図2-1に示すように、振動伝達装置14-2の近位端が振動発生装置14-1に接続され、遠位端が電動ブラシヘッド500に接続されている。
【0071】
本実施形態では、振動発生装置14-1は電磁振動装置であり、この電磁振動装置は、電磁発振器、磁気浮上モータ、圧電トランスデューサまたは他の形態の電磁振動装置である。ここで、本願出願人は他の形態の電磁振動装置を1つずつ列挙しないが、それらは本出願の保護の範囲から逸脱しないものであればよい。
【0072】
勿論、本体100に配置された歯ブラシ駆動機構14は、モータ駆動型機械式回転歯ブラシ駆動機構であってもよく、本願出願人はこれに関する説明を省略する。
【0073】
本実施形態では、ウォッシャ404が含まれているため、本体100の筐体15内には、電気的取付けスペース15-1と、水および水路取付けスペース15-2との2つの部分が設けられている。
図2-1および
図3-1に示すように、電源システム11、回路システム12および制御システム13は、電気的取付けスペース15-1内に取り付けられている。
【0074】
電源システム11、制御システム13および歯ブラシ駆動機構14は、回路システム12を介して接続されている。電源システム11は、歯ブラシ駆動機構を駆動することができ、これによって電動歯ブラシヘッド500を駆動する。
【0075】
口内ビューア200は、筐体21と、照明システム23と、観察システム24と、スイッチ26とを有する。スイッチ26は、本体100の筐体15に配置されている。照明システム23および観察システム24は、口内ビューア200の先端部200-1に配置されている。
【0076】
本実施形態では、観察システム24はカメラシステム24-1である。カメラシステム24-1は、カメラ24-1-1と、データ処理および出力システム24-1-2と、ディスプレイ24-1-3とを有する。カメラ24-1-1によって撮影された画像は、データ処理および出力システム24-1-2を介してリアルタイムでディスプレイ24-1-3に送信することができる。ディスプレイ24-1-3は、
図8および
図9に示すように、スマートフォン24-1-31、コンピュータ24-1-32、液晶ディスプレイ/テレビ24-1-33またはタブレットコンピュータ24-1-34であってもよい。
【0077】
本実施形態では、口内ビューア200の先端部200-1は、取外し可能なネジ接続機構201によってネジ接続の方法で本体100に取外し可能に接続されている。
【0078】
取外し可能ネジ接続機構201は、ネジ付き上部カバー201-1と、水路ポート201-2と、回路ポート201-3と、ネジ付きベース201-4とを有する。
図1-5および
図1-6に示すように、清掃プロセス中の汚水が回路または水路へ侵入することを防止するために、水路ポート201-2および回路ポート201-3には、シールリング201-5が配置されている。
【0079】
また、回路システム12および制御システム13は、照明システム23、観察システム24、電源システム11およびスイッチ26を接続することができ、電源システム11は、口内ビューア200の照明システム23および観察システム24を駆動することで、口内ビューア200を制御する。
【0080】
従って、本出願では、本体100は、電動歯ブラシヘッド500を駆動することができ、また、口内ビューア200の照明システム23、観察システム24等のために電源および制御システムを提供することができ、観察システム24のカメラ24-1-1によって撮影した画像を、観察システム24、例えばスマートフォン24-1-31などのディスプレイ24-1-3に速やかに送信することができ、そして、清掃しながら、歯間清掃器具400の歯間清掃プロセスおよび清掃効果を携帯電話上で即時に観察することができ、歯および歯の隙間を徹底的に清掃する目的を達成する。
【0081】
本実施形態では、電動歯ブラシヘッド500は、振動伝達装置14-2の遠位端に取外し可能に取り付けられている。この取外し可能な取付け方法によって、電動歯ブラシヘッド500が本体100から取り外されて交換、収納および携帯され易くなる。特に、この取外し可能な取り付け方法では、歯間清掃器具400を使用してさらなる清掃を行うことが必要な場合、電動歯ブラシヘッド500を本体から取り外し、歯間清掃器具400と交換することができ、ユーザが歯間清掃器具400を使用して清掃することがより便利になる。
【0082】
本実施形態では、電動歯ブラシヘッド500は、凹凸嵌合接続によって振動伝達装置14-2に取り外し可能に取り付けられる。振動伝達装置14-2は、伝達軸接続部14-2-1を有し、この伝達軸接続部14-2-1には接続溝14-2-11、回転防止凸状段差14-2-12および接続軸14-2-13が設けられている。電動歯ブラシヘッド500の底部には、弾性接続片51と取付溝52とが配置されている。取付溝52の形状は、伝達軸接続部14-2-1の外形とマッチングする。接続ときに、電動歯ブラシヘッド500の取付溝52を、伝達軸接続部14-2-1に差し込めるように伝達軸接続部14-2-1に向けて、下方に向かって軽く押すと、弾性接続片51が接続軸14-2-13の作用によって外側に弾性変形し、伝達軸接続部14-2-1が取付溝52に入り始め、接続溝14-2-11に達するまで下方に向かって押し続ける。そして、弾性接続片51に作用する外力を外し、弾性接続片51は元の状態に戻り、接続溝14-2-11の内側を押し付け、よって、電動歯ブラシヘッド500が振動伝達装置14-2から分離することを防止することができる。電動歯ブラシヘッド500を取り外するとき、
図1-5~
図2-1に示すように、上方に向かって電動歯ブラシヘッド500を引っ張ればよい。
【0083】
当然、電動歯ブラシヘッド500は、締り嵌め接続や回転接続などの他の方法で振動伝達装置14-2に取り外し可能に取り付けることができる。ここでは、本願出願人は他の方法を列挙しない。
【0084】
電動歯ブラシヘッド500を用いて広い面積にわたり歯を掃除するとき、口内ビューア200の先端部200-1を本体100から取り外し、電動歯ブラシヘッド500を歯ブラシ駆動機構14の振動伝達装置14-2に取り付けることで、本体100は歯ブラシ駆動機構14を介して電動歯ブラシヘッド500を駆動する。口腔内の歯の隙間などの清掃し難しい部分に対して絞った清掃をさらに行うことが必要なとき、電動歯ブラシヘッド500を振動伝達装置14-2から取り外し、口内ビューア200の先端部200-1を本体100に取り付けることで、口内ビューア200を介して口腔清掃状況を観察することができ、また、必要に応じて歯間清掃器具400を口内ビューア200に取り付けることで絞った清掃を行う。使用後、別々の収納および洗浄の便宜のために、口内ビューア200、歯間清掃器具400および電動歯ブラシヘッド500は本体から取り外すことができる。
【0085】
図2-1および
図3-1に示すように、本実施形態では、歯間清掃器具は、ウォッシャ404を有する。ウォッシャ404は、ノズル404-1と、水タンク404-2と、水管404-3と、水噴射スイッチ404-4と、加圧装置404-5とを有する。本実施形態では、ノズル404-1は、口内ビューア200の先端部200-1の筐体21に配置されている。水タンク404-2および加圧装置404-5は、本体100の筐体15の水および水路取付け空間15-2に取り付けられている。ノズル404-1は、口内ビューア200の先端部200-1の観察システム24の近くに取り付けられており、これによってノズル404-1によって噴射される水流が観察システム24の視界内に維持されることが確保され、ウォッシャ404による口腔内の清掃効果が簡単に観察することができる。
【0086】
本実施形態では、加圧装置404-5は電動加圧装置404-51である。電動加圧装置404-51は、電動水加圧装置404-51-2である。電動水加圧装置404-51-2は、
図2-1および
図3-1に示すように、水中ポンプ404-51-21である。
【0087】
水中ポンプ404-51-21は、取水システム404-51-211、加圧システム404-51-212および排水システム404-51-213を有する。
【0088】
図2-1に示すように、水中ポンプ404-51-21は水タンク404-2の底部に取り付けられ、排水システム404-51-213は水管404-3に接続されている。電源システム11が水中ポンプ404-51-21に電力を供給した後、加圧システム404-51-212は作動し、取水システム404-51-211を通過して水中ポンプ404-51-21に入った水を加圧する。水噴射スイッチ404-4がオンに切り換えられ、加圧された水が排水システム404-51-213によって、水管404-3を通過した後にノズル404-1から噴射されて歯を洗浄する。
【0089】
水タンク404-2には水充填口404-6がさらに設けられており、水は水補充ノズル404-6を介して水タンク404-2補充されてもよい。
【0090】
本実施形態では、ウォッシャ404のノズル404-1は、口内ビューア200の先端部200-1で筐体21の内部に配置され、また、口内ビューア200の先端部は、他の歯間清掃器具400、例えば歯間ブラシ401、デンタルフロス402、歯ブラシ403、物体取出しクランプ405または物体取出しフック406などとさらに組み合わせ、セットで使用してもよい。口腔を清掃するとき、水で洗浄しながら、必要に応じて、歯間ブラシ401、デンタルフロス402、歯ブラシ403、物体取出しクランプ405または物体取出しフック406などの他の歯間清掃器具が同時に清掃を行い、特に、操作プロセスはリアルタイムで様々なディスプレイに送信されることで、直視状態で、食物残渣に対して正確な絞った清掃または口腔内の様々な異物の除去が行われ、そして清掃効果が大幅に改善され、また、使用プロセスはより安全、便利になる。
【0091】
図4~
図4-4に示すように、口内ビューア200の先端部200-1は、歯間ブラシ401と組み合わされている。歯間ブラシ401は、接続機構300によって口内ビューア200の先端部200-1に取り外し可能に取り付けられている。
【0092】
接続機構300は独立した構成要素であってもよく、歯間ブラシ401にまたは口内ビューア200に配置されてもよく、または、取り外し可能な機械的接続機構の一部が歯間ブラシ401に配置され、別の部分が複合型機械的接続機構を形成するために口内ビューア200上に配置されてもよい。
【0093】
本実施形態では、接続機構300は凹凸嵌合接続を採用するものとしたが、接続機構300は、摺動シュート接続、ピン接続、キー接続、ネジ接続、スクリュー接続、バックル接続、フック接続、締り嵌め接続またはそれらに類する接続を採用してもよい。当業者による本発明に開示された技術的解決法を含む様々な具体的な製品設計が、本出願の保護の範囲に含む。
【0094】
本実施形態では、歯間ブラシ401と接続可能な位置決めスロット32およびクランプブロック33が、口内ビューア200の筐体21に配置されており、歯間ブラシ401上の逆T字形位置決めブロック31が位置決めスロット32内に埋め込まれることができ、クランプブロック33は、歯間ブラシ401が後方へ滑ることを防止することができ、位置決めブロック31、位置決めスロット32およびクランプブロック33は、接続機構300を構成するように協同する。
【0095】
歯間ブラシ401のブラシヘッド401-1は、観察システム24の視野内にある。スライダ401-2が歯間ブラシ401に配置され、スライダ401-2を押すことによって、歯間ブラシ401のブラシヘッド401-1は、歯間ブラシ401の先端部のエルボ401-3内で前後に往復移動する。
【0096】
図1-2~
図1-5に示すように、口内ビューア200の先端部200-1は、デンタルフロス402と組み合されている。デンタルフロス402は、接続機構300を介して口内ビューア200の先端部200-1に取り付けられている。デンタルフロス402のフロス402-1は観察システム24の視野内にある。
【0097】
本実施形態では、ウォッシャ404によって噴射される水柱の方向は、歯間ブラシ401またはデンタルフロス402が歯の隙間に入る方向とほぼ同じである。
【0098】
このように、歯間ブラシ401のブラシヘッド401-1またはデンタルフロス402のフロス402-1が歯の隙間の間に前後に往復移動することで、歯の清掃とともに、ノズル404-1から噴射された水流が歯の隙間の食物残渣を補助的に洗浄することができる。
【0099】
さらに、
図5~
図7に示すように、口内ビューア200が接続機構300を介して他の歯間清掃器具400、例えば歯ブラシ403、物体取出しクランプ405および物体取出しフック406などと接続されるプロセスはここで説明を省略するが、歯ブラシ403の毛403-1、ウォッシャ404によって噴射される水柱、物体取出しクランプ405のクランプヘッド405-1および物体取出しフック406のヘッド406-1が、清掃プロセスにおいて直接観察ができるように、観察システム24の視野内にあることを確保すればよい。
【0100】
使用時、まず、電動歯ブラシヘッド500を本体100の歯ブラシ駆動機構14に取り付け、電源スイッチ13-1を押した後に、歯ブラシ駆動スイッチ13-2を押し、それにより電動歯ブラシヘッド500を広範囲にわたって口腔内を清掃するために使用することができる。このとき、歯のブラッシング中に取り外し可能なネジ接続機構201の水路ポート201-2または回路ポート201-3に液体または泡が誤って入ることを防止するために、シールカバー201-6をカバーすることが必要である。
【0101】
電動歯ブラシヘッド500の使用後、歯ブラシ駆動スイッチ13-2および電源スイッチ13-1をオフに切り換え、続いて、上方に向かって電動歯ブラシヘッド500を引っ張ると、電動歯ブラシヘッド500を本体100から取り外すことができる。振動伝達装置14-2の伝達軸接続部14-2-1を、取り外し可能なネジ接続機構201内の伝達軸取付孔201-7に差し込めるようにこの伝達軸取付孔201-7に向けるとともに、水路ポート201-2および回路ポート201-3に差し込めるように水路ポート201-2および回路ポート201-3に向けて、ネジ付き上部カバー201-1を回転させ、ネジ付き上部カバー201-1をネジ付きベース201-4に接続し、シールリング201-5が良好なシールを形成するまでネジ付き上部カバー201-1を締め付けることで、口内ビューアを本体100に取り付けることができる。このとき、口内ビューア200を介して口腔内の清掃状況を観察することができ、さらに絞った清掃を行う必要な部分がある場合、状況に応じて、歯間ブラシ401、デンタルフロス402、歯ブラシ403、ウォッシャ404、物体取出しクランプ405または物体取出しフック406などの歯間清掃器具400が接続機構300を介して口内ビューア200の先端部200-1に取り付けされることができ、口内ビューア200の観察システム24の観察下で、さらに絞った清掃が必要な歯の隙間などの部分を、歯間清掃器具400を使用してさらなる清掃を行う。
【0102】
本発明の多機能可視型電動歯ブラシは、電動歯ブラシの広範囲かつ高効率の清掃能力を有するとともに、可視状態で、歯の隙間などの清掃し難い部分に対して、歯間ブラシ、デンタルフロス、歯ブラシ、ウォッシャ、物体取出しクランプおよび物体取出しフックなどの専用の道具を使用して、絞ったかつ正確な清掃を行う。
【0103】
本実施形態では、電動加圧装置404-51は、水中ポンプ404-51-21である。なお、電動加圧装置404-51は、水ポンプ404-51-22であってもよい。
【0104】
図10に示すように、電動加圧装置404-51は水ポンプ404-51-22である場合、筐体15の水および水路取付けスペース15-2には仕切板15-2-1がさらに配置され、仕切板15-2-1は、水および水路取付けスペース15-2を水タンク取付けスペース15-2-11と加圧装置取付けスペース15-2-12とに仕切る。
【0105】
水ポンプ404-51-22は、吸水システム404-51-221、負圧吸引システム404-52-222および排水システム404-52-223を有する。負圧吸引システム404-52-222は、加圧装置取付けスペース15-2-12に取り付けられ、水と隔離されており、吸水システム404-51-221は仕切板15-2-1を貫通して水タンク404-2の底部に配置されており、排水システム404-52-223は仕切板15-2-1を貫通して水管404-3に接続されている。
【0106】
電源システム11がオンに切り換えられ電源システム11が電力を水ポンプ404-51-22に供給した後に、負圧吸引システム404-52-222が作動し、水タンク404-2内の水が吸水システム404-51-221を介して水ポンプ404-51-22に吸入され、負圧吸引システム404-52-222によって加圧された後に、水噴射スイッチ404-4がオンに切り換えられ、加圧された水が、排水システム404-52-223を介して水管404-3を通過した後にノズル404-1から噴射されて歯の洗浄を行う。
【0107】
図11に示すように、電動加圧装置404-51は同じく電動空気加圧装置404-51-1であってもよい。電動空気加圧装置404-51-1は、電気式空気圧縮器404-51-11であってもよい。この場合において、筐体15の水および水路取付けスペース15-2にも仕切板15-2-1が配置され、仕切板15-2-1は水および水路取付けスペース15-2を、水タンク取付けスペース15-2-11と加圧装置取付けスペース15-2-12とに仕切る。
【0108】
電気式空気圧縮器404-51-11は、吸気システム404-51-111、空気圧縮器404-51-112および空気充填管404-51-113を有する。空気圧縮器404-51-112は、加圧装置取付けスペース15-2-12に取り付けられており、空気充填管404-51-113は、仕切板15-2-1を貫通して空気充填口が水タンク404-2内の水面よりも上方に配置されており、電気式空気圧縮器404-51-11が確実に連続して空気を圧縮して加圧できるために、筐体15の側壁には、吸気孔15-3も形成されている。
【0109】
電源システム11がオンに切り換えられた後、電源システム11は電気式空気圧縮器404-51-11に電力を供給し、空気圧縮器404-51-112は作動する。吸気システム404-51-111が空気を空気圧縮器404-51-112に送り、空気圧縮器404-51-112が空気を圧縮して加圧した後に、加圧された空気を用いて空気充填管404-51-113に通過させて水タンク404-2内の水を加圧する。水噴射スイッチ404-4がオンに切り換えられると、加圧された水が、水管404-3を介して噴射器11から噴射されて歯を洗浄する。
【0110】
本発明に開示及び説明された構造は、同じ効果を有する他の構造で置き換えられてもよく、本発明に記載された実施形態は、本発明の唯一の構成ではない。。本発明の好ましい実施形態が本明細書にて紹介して説明したが、当業者はこれらの実施形態は単に例として記載されているものであることを明確に認識している。、また、当業者は、各実施形態に変更、改良又は置換を加えたものも、本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。従って、本発明の保護範囲は、本発明の添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲によって定義されるべきである。