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特許7034117美観的なトリムカバーアセンブリを備える車両シートアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-03
(45)【発行日】2022-03-11
(54)【発明の名称】美観的なトリムカバーアセンブリを備える車両シートアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/58 20060101AFI20220304BHJP
【FI】
B60N2/58
【請求項の数】 19
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019089432
(22)【出願日】2019-05-10
(65)【公開番号】P2020037380
(43)【公開日】2020-03-12
【審査請求日】2019-10-25
(31)【優先権主張番号】16/119,074
(32)【優先日】2018-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】599094510
【氏名又は名称】リア・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Lear Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】リサ タウンリー
(72)【発明者】
【氏名】トーマス コリシンスキ
(72)【発明者】
【氏名】ポール エス.セヴェリンスキ
(72)【発明者】
【氏名】ルエラ アン パターソン
(72)【発明者】
【氏名】トーマス ウェルシェ ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】サラ ルッソ
(72)【発明者】
【氏名】ドロシー クロム
【審査官】望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】特開昭55-082651(JP,A)
【文献】特開昭51-010632(JP,A)
【文献】特開昭61-082778(JP,A)
【文献】特開昭59-095134(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クッションと、
前記クッション上に配置される皮革トリムカバーアセンブリと、を備える、車両シートアセンブリであって、
前記皮革トリムカバーアセンブリは、皮革上層と高周波溶着点において前記皮革上層に固定される基層とを備え、
前記皮革トリムカバーアセンブリは、前記皮革上層に結合された、間隔を置いて離間された複数の隆起した弾力性のある事前に画定された幾何学的形状の隆起部を備え、
前記弾力性のある事前に画定された幾何学的形状の隆起部は、比較的平坦な上面によって画定されており、
前記高周波溶着点は、前記皮革トリムカバーアセンブリにおける複数のデザイン境界部を画定し、各デザイン境界部は、対応する幾何学的形状の隆起部に隣接する、車両シートアセンブリ。
【請求項2】
前記皮革トリムカバーアセンブリは、前記高周波溶着点における第1の厚さと、前記隆起部における第2の厚さとを有し、前記第2の厚さは、前記第1の厚さよりも大きい、請求項1に記載の車両シートアセンブリ。
【請求項3】
接着層は、前記高周波溶着点において前記皮革上層と前記基層とを接合する、請求項1に記載の車両シートアセンブリ。
【請求項4】
前記皮革上層は、前記隆起部において前記基層に接着されない、請求項1に記載の車両シートアセンブリ。
【請求項5】
前記皮革上層は、前記隆起部において前記基層に接着される、請求項1に記載の車両シートアセンブリ。
【請求項6】
前記基層は、スペーサー層である、請求項1に記載の車両シートアセンブリ。
【請求項7】
前記基層は、フォーム層である、請求項1に記載の車両シートアセンブリ。
【請求項8】
前記高周波溶着点は、0.05mm~50mmの幅を有する、請求項1に記載の車両シートアセンブリ。
【請求項9】
前記高周波溶着点は、少なくとも2N/5cmの接合強度を与える、請求項1に記載の車両シートアセンブリ。
【請求項10】
前記高周波溶着点は、前記皮革トリムカバーアセンブリの表面の1%~80%を構成する、請求項1に記載の車両シートアセンブリ。
【請求項11】
トリムパネルと、
クッション上に取付け可能なトリムカバーアセンブリを形成するように、少なくとも1つのデザイン境界部において前記トリムパネルに固定される基層と、を備え、
前記トリムカバーアセンブリは、間隔を置いて離間された複数の隆起した弾力性のある事前に画定された幾何学的形状の隆起部を備え、
前記弾力性のある事前に画定された幾何学的形状の隆起部は、比較的平坦な上面によって画定されており、
前記少なくとも1つのデザイン境界部は、突出デザイン部の対応する幾何学的形状の隆起部に隣接する、車両シートアセンブリのトリムアセンブリ。
【請求項12】
前記基層と前記トリムパネルとの間には、前記トリムパネルを前記基層に固定するように高周波溶着点が配置され、該高周波溶着点において、接着層が前記トリムパネルと前記基層とを接合する、請求項11に記載のトリムアセンブリ。
【請求項13】
前記トリムアセンブリは、前記高周波溶着点における第1の厚さと、前記隆起部における第2の厚さとを有し、前記第2の厚さは、前記第1の厚さよりも大きい、請求項12に記載のトリムアセンブリ。
【請求項14】
前記高周波溶着点は、0.05mm~50mmの幅を有する、請求項12に記載のトリムアセンブリ。
【請求項15】
前記高周波溶着点は、前記突出デザイン部に少なくとも2N/5cmの接合強度を与える、請求項12に記載のトリムアセンブリ。
【請求項16】
前記高周波溶着点は、前記トリムアセンブリの表面の1%~80%を構成する、請求項12に記載のトリムアセンブリ。
【請求項17】
前記トリムパネルは、皮革、合成皮革、ビニール、織布、合成スエード、不織布又はそれらの組合せを含む、請求項11に記載のトリムアセンブリ。
【請求項18】
クッションを設けることと、
皮革トリム層と、該皮革トリム層の内側に配置される基層とを備えるトリムカバーアセンブリを設けることと、
前記皮革トリム層及び前記基層を、前記トリムカバーアセンブリにおける突出デザイン部の間隔を置いて離間された複数の隆起した弾力性のある事前に画定された幾何学的形状の隆起部であって比較的平坦な上面によって画定される前記弾力性のある事前に画定された幾何学的形状の隆起部に隣接する少なくとも1つのデザイン境界部を画定する、事前に画定された高周波溶着点において固定することと、
前記トリムカバーアセンブリを前記クッション上に配置することと、
を含む、車両シートアセンブリを作製する方法。
【請求項19】
前記事前に画定された高周波溶着点は、前記トリムカバーアセンブリの表面の1%~80%を構成する、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、美観的なトリムカバーアセンブリを備える車両シートアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
車両シートアセンブリには、多くの場合、皮革トリムカバーアセンブリが装着される。皮革及び他の材料から作製されるトリムカバーアセンブリには、望ましい外観をもたらすために、ステッチが施されることが多い。ステッチは簡単にほどけてしまう可能性があり、また、ステッチのパターンによって設計可能性が制限されるため、接合部の耐久性及び設計可能性の柔軟度が低下する。更に、皮革等の或る特定の材料は通例、熱への曝露により収縮し、接着剤により硬化し、燃焼して生地の損傷がもたらされるために、加熱プレス工程において敬遠される。
【発明の概要】
【0003】
1つ以上の実施形態によれば、車両シートアセンブリは、クッションと、前記クッション上に配置される皮革トリムカバーアセンブリとを備える。該皮革トリムカバーアセンブリは、皮革上層と、高周波溶着点において前記皮革上層に固定される基層とを備える。前記高周波溶着点は、前記皮革トリムカバーアセンブリにおける突出デザイン部の隆起部に隣接する少なくとも1つのデザイン境界部を画定する。
【0004】
少なくとも1つの実施形態によれば、前記皮革トリムカバーアセンブリは、前記高周波溶着点における第1の厚さと、前記隆起部における第2の厚さとを有することができ、前記第2の厚さは、前記第1の厚さよりも大きい。1つ以上の実施形態において、接着層は、前記高周波溶着点において前記皮革上層と前記基層とを接合することができる。更に、或る特定の実施形態において、前記皮革上層は、前記隆起部において前記基層に接着されなくてもよい。他の実施形態において、前記皮革上層は、前記隆起部において前記基層に接着することができる。1つ以上の実施形態において、前記基層は、スペーサー層とすることができる。他の実施形態において、前記基層は、フォーム層とすることができる。少なくとも1つの実施形態によれば、前記高周波溶着点は、複数のデザイン境界部を画定することができ、各デザイン境界部は、前記突出デザイン部の対応する隆起部に隣接する。1つ以上の実施形態において、前記高周波溶着点は、0.05mm~50mmの幅を有することができる。少なくとも1つの実施形態において、前記高周波溶着点は、少なくとも2N/5cmの接合強度を与えることができる。少なくとも1つの実施形態によれば、前記高周波溶着点は、前記皮革トリムカバーアセンブリの表面の1%~80%を構成することができる。
【0005】
1つ以上の実施形態によれば、車両シートアセンブリのトリムアセンブリは、トリムパネルと、クッション上に取付け可能なトリムカバーアセンブリを形成するように、少なくとも1つのデザイン境界部において前記トリムパネルに固定される基層とを備える。前記少なくとも1つのデザイン境界部は、突出デザイン部の対応する隆起部に隣接する。
【0006】
少なくとも1つの実施形態によれば、前記基層と前記トリムパネルとの間には、前記トリムパネルを前記基層に固定するように高周波溶着点を配置することができ、該高周波溶着点において、接着層が前記トリムパネルと前記基層とを接合することができる。1つ以上の実施形態によれば、前記トリムアセンブリは、前記高周波溶着点における第1の厚さと、前記隆起部における第2の厚さとを有することができ、前記第2の厚さは、前記第1の厚さよりも大きい。或る特定の実施形態において、前記高周波溶着点は、0.05mm~50mmの幅を有することができる。1つ以上の実施形態において、前記高周波溶着点は、前記突出デザイン部に少なくとも2N/5cmの接合強度を与えることができる。少なくとも1つの実施形態によれば、前記高周波溶着点は、前記トリムアセンブリの表面の1%~80%を構成することができる。或る特定の実施形態において、前記トリムパネルは、皮革、合成皮革、ビニール、織布、合成スエード、不織布若しくは他の好適な材料、又はそれらの組合せを含むことができる。
【0007】
1つ以上の実施形態によれば、車両シートアセンブリを作製する方法は、クッションを設けることと、皮革トリム層と、該皮革トリム層の内側に配置される基層とを備えるトリムカバーアセンブリを設けることと、前記皮革トリム層及び前記基層を、前記トリムカバーアセンブリにおける突出デザイン部の隆起部に隣接する少なくとも1つのデザイン境界部を画定する、事前に画定された高周波溶着点において固定することと、前記トリムカバーアセンブリを前記クッション上に配置することとを含む。或る特定の実施形態において、前記事前に画定された高周波溶着点は、前記トリムカバーアセンブリの表面の1%~80%を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の1つの実施形態に係る、一例示的な車両シートアセンブリの正面斜視図である。
図2】本開示のシートアセンブリの線2-2に沿った断面図である。
図3】本開示の一実施形態に係る車両シートアセンブリの構成要素の斜視図である。
図4】本開示の一実施形態に係るシートアセンブリの構成要素を作製するために使用可能な方法の概略図である。
図5】本開示の一実施形態に係る車両シートアセンブリを作製するために使用される構成要素の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
必要に応じて、本開示の詳細な実施形態が本明細書に開示される。しかしながら、開示される実施形態は本開示の単なる例であり、本開示は、様々な代替の形態において実施することができることが理解される。図は、必ずしも縮尺どおりに描かれていない。いくつかの特徴は、特定の構成要素の細部を示すために誇張又は可能な限り縮小されている場合がある。したがって、本明細書に開示される特定の構造及び機能の細部は、限定ではなく、当業者が本開示を様々に利用するための教示の単に代表的な基礎とみなされるべきである。
【0010】
また、別途明示されていない限り、本開示における全ての数量は、「約」という語によって修飾されているものと理解されるべきである。通常は、記載された数値範囲内での実施が好ましい。また、そうでないことが明示されていない限り、本開示に関する所与の目的に適したものである又は好ましいとの材料の群又は分類の記載は、その群又は分類の混合された任意の2つ以上の要素が、等しく適したものである又は好ましい可能性があることを示す。
【0011】
本開示の実施形態によれば、車両シートクッションのトリムカバーアセンブリが提供される。少なくとも1つの実施形態において、トリムカバーアセンブリは、トリム層(A表面層)を備え、トリム層は、接着剤を介してトリム層を基層に高周波(RF)溶着することによって一体的に形成されるデザイン部を有する。少なくとも1つの実施形態において、上記層の間の接触点は、皮革層A表面における突出デザイン部を画定する隆起部に隣接するデザイン境界部である。RF溶着(誘電体シール又は高周波溶着とも称される)では、高周波エネルギーを用いて熱可塑性材料中の分子の撹拌を引き起こし、熱可塑性材料が溶融してともに流動するようにする。電極間に磁場が発生して、構成要素を貫通し、溶着点において材料層を融合させる。
【0012】
図1を参照すると、シートアセンブリ10の1つの実施形態が示されている。車両シートアセンブリ10は、図1においてバケットシートアセンブリとして示されているが、本開示の原理は、ベンチシートアセンブリ、キャプテンシートアセンブリ及び他のシートアセンブリ等の他のタイプのシートアセンブリに適用可能であることが理解されるべきである。本開示の原理は、皮革がバックレスト、バックサポートパッド、アームレスト及びヘッドレスト等の構成要素である、他の車両インテリアトリム構成要素に適用可能であることも理解されるべきである。また更に、本開示の原理は、全てのタイプの車両シートアセンブリ及び車両シートアセンブリでないシートアセンブリに適用可能であることも理解されるべきである。シートアセンブリ10は、乗用車又はトラックのような自動車等の車両において使用されるように、又は、車両でない用途において使用されるように構成することができる。シートアセンブリ10は、シート座部12と、シート座部12に旋回可能に配置されるシート背部14とを備える。シート座部12は、車両の床等の表面に取付け可能である。
【0013】
シート座部12及びシート背部14は、シートフレーム(図示せず)に支持されるシートフォームパッド18(図1)をそれぞれ備える。シートフォームパッド18は、トリムカバーアセンブリ20の下に配置される。トリムカバーアセンブリ20は、外側シート面を提供する。トリムカバーアセンブリ20は、少なくとも1つの適した材料、例えば、限定されないが、皮革、合成皮革、ビニール、織布、合成スエード、不織布又はそれらの組合せ(織布-織布、皮革-皮革、織布-皮革、皮革-織布等)で作製されるトリムカバーを備える。以下、トリムカバーを皮革トリムカバー又は皮革層と称する場合があるが、トリム層の材料は、任意の適した材料とすることができ、皮革は、本明細書に記載されるトリムアセンブリの非限定的な例として開示されることが理解される。シート背部14のクッション18は、シート座部12のクッション18とは異なってもよいことが理解されるべきである。同様に、シート背部14のトリムカバーアセンブリ20は、シート座部12のトリムカバーアセンブリ20とは異なってもよいことが理解されるべきである。トリムカバーアセンブリ20は、加熱/冷却のシートアセンブリ10において容易に使用可能であり得るが、温度制御されないシートアセンブリ等の他のタイプのシートアセンブリとも等しく使用可能であり得る。トリムカバーアセンブリ20は、薄いフォーム層及びトリムアタッチメント等の他の従来の部材を備えることができ、任意の適した方式で、例えば、フレーム及び/又はクッション部材に取り付けることによって、シート構成要素(複数の場合もある)に取り付けることができる。
【0014】
少なくとも1つの実施形態において、トリムカバーアセンブリ20は、複数のトリムカバーパネルを備え、これらのトリムカバーパネルは、トリムカバーアセンブリ20が、開放端部においてシート座部12又はシート背部14を挿入することができる単一の開口部を有するように、ともに固定される。より詳細には、トリムカバーアセンブリ20は、複数の外縁パネル22を備え、複数の外縁パネル22は、シーム24等のシームにおいて縫い合わされて、又は別様に一緒に固定されて、中央開口部26を形成する。中央パネル部分28は、開口部26におけるステッチ30において、外縁トリムパネル22に同様に縫い合わされる、又は別様に固定される。少なくとも1つの実施形態において、パネル22及び28の全ては、皮革の少なくとも1つの外側層を備える。
【0015】
少なくとも図示の実施形態において、中央トリムカバーパネル28は、複数の列の突出デザイン部、例えば、隆起部36として示されているハニカム状デザイン部等の幾何学的形状デザイン部で構成されるパターン32を備える。幾何学的形状デザイン部は、ハニカム状デザイン部として示されているが、任意の適したデザイン部及び/又は形状部を用いることができることが理解されるべきである。また、複数の同じ形状及びサイズのデザイン部36が示されているが、デザイン部36は、サイズ、形状又は外観を様々とすることができることが理解されるべきである。換言すれば、デザイン部は、一様な又は一貫したパターンにされる必要はない。また、中央トリムカバーパネル28は、複数のデザイン部を有するのではなく、1つのデザイン部を有してもよい。隆起部36は、本明細書において複数あるものとして言及されているが、隆起部36を説明する際、単一のデザイン部を有する中央トリムカバーパネル28にも同じ説明が等しく当てはまることが理解されるべきである。
【0016】
少なくとも1つの実施形態において、図2に示されているように、デザイン部は、デザイン部の周りに延びる溝を形成するデザイン境界部42に隣接する隆起部36によって形成される。少なくとも1つの実施形態において、隆起部36は、それぞれ独立して厚さ(嵩高性)が最大で50mmであり、他の実施形態において、厚さが0.25mm~10mmであるか、又は0.5mm~5mmである。他の実施形態において、隆起部36は、それぞれ独立して厚さ(嵩高性)が1mm~7mmである。いくつかの実施形態において、隆起部36は、仕上げられたトリムカバーアセンブリ20において、厚さが1mm~12mmであり、他の実施形態において、4mm~10mmであるか、6mm~8mmであるか、又は2mm~5mmである。いくつかの実施形態において、隆起部36は、幅及び/又は長さが0.1cm~25cmであり、いくつかの実施形態において、0.2cm~10cmであり、他の実施形態において、0.5cm~5cmである。
【0017】
一実施形態において、デザイン境界部42は、独立して、隆起部間の幅が最大で100mmであり(例えば、シートアセンブリ10上のロゴ又はブランド化のため)、他の実施形態において、幅が10mm~75mmである。他の実施形態において、デザイン境界部42は、独立して、隆起部間の幅が0.05mm~50mmであるか、0.1mm~25mmであるか、又は0.2mm~10mmである。隆起部36は、それぞれ独立して、任意の適した距離だけ任意の適したパターンで離隔することができる。少なくとも1つの実施形態において、隆起部36は、0.02cm~5cmだけ離隔され、他の実施形態において、0.05cm~1.5cmだけ離隔され、更に他の実施形態において、オフセット列パターンで0.1cm~1cmだけ離隔される。或る特定の実施形態において、隆起部36は、図1に示されているようにオフセット列パターンになっているが、隆起部36は、整列パターンにすることができることが理解されるべきである。或る特定の実施形態において、隆起部36の平均厚さは、デザイン境界部42の平均厚さよりも最大で10倍厚く、他の実施形態において、1.5倍~4倍厚い。
【0018】
少なくとも或る特定の実施形態において、デザイン境界部42は、トリムカバーアセンブリ20の材料層がRF溶着プロセスを介して融合されるRF溶着融合点又は接触点であり、圧力下での選択的融合により、隆起部36がもたらされる。少なくとも1つの実施形態において、デザイン境界部42は、層を融合する接着剤を備える。他の実施形態において、デザイン境界部においてRF溶着する前に、基層全体に接着剤を事前に積層することができる。したがって、或る特定の実施形態において、隆起部36に接着剤が存在し得るが、基層は、隆起部36において接着されず、デザイン境界部においてトリム層にRF溶着されるだけである。他の実施形態において、隆起部36に接着剤が存在する場合、基層は、隆起部36においてトリム層に接着することもできる。或る特定の実施形態において、接着剤を伴う隆起部36は、トリム層に更にRF溶着される。
【0019】
デザイン境界部42は、連続的としても非連続的としてもよく、所望の表面デザインに適した任意の形状を有することができる。少なくとも1つの実施形態において、デザイン境界部42は、皮革層54の表面積の1%~80%を構成することができる。他の実施形態において、デザイン境界部42は、表面積の10%~70%を構成し、更に別の実施形態において、表面積の20%~60%を構成する。融合される最小接触面積は、トリム層又は皮革層54の所望の表面デザインと、接合部の所望の強度とに応じて決まる。トリム層及び皮革層は、以下で本開示の非限定的な実施形態を説明するために交換可能に使用されており、したがって、トリム層は、任意の適した材料を含むことができ、皮革に必ずしも限定されない。いくつかの実施形態において、耐久性のある接合部を達成するために、最小接触面積を5%とすることができ、他の実施形態において、10%~95%、更に別の実施形態において、15%~90%とすることができる。
【0020】
RF溶着による層の融合は、高精細度の美観的なデザイン部を伴う、耐久性のある接合部をもたらす。或る特定の実施形態において、トリムカバーアセンブリの接合強度又は剥離強度は、デザイン境界部42によって規定される接触面積及びデザイン境界部42の間隔等のデザイン境界部の特性に応じて様々とすることができる。更に、接合強度又は剥離強度は、接着剤の密度及び間隔等の接着剤の特性、並びにRF溶着の処理パラメーターに応じて決まり得る。接合強度は、様々な試験方法によって測定することができる。1つ以上の実施形態において、トリム層と基層との接合強度は、GM試験法GMW3220によって測定されると、少なくとも2N/5センチメートルであり、他の実施形態において、少なくとも5N/5センチメートルである。或る特定の実施形態において、接合強度は、5N/5センチメートル~100N/5センチメートルであり、他の実施形態において、8N/5センチメートル~75N/5センチメートルであり、更に別の実施形態において、10N/5センチメートル~50N/5センチメートルである。いくつかの他の実施形態において、接合強度は、5N/5cm~25N/5cmであるか、又は10N/5cm~20N/5cmである。他の実施形態において、接合強度は、剥離試験(Toyota試験法TSL2105G-4.11)によって測定されると、少なくとも3N/25.4cmである。或る特定の実施形態において、剥離強度は、3N/25.4cm~80N/25.4cmであり、他の実施形態において、5N/25.4cm~60N/25.4cmであり、更に別の実施形態において、8N/25.4cm~40N/25.4cmである。少なくとも1つの実施形態において、接合強度は、最低でもASTM321によって規定されるような30000回の乗降サイクルに耐えることによって特徴付けることができる。別の実施形態において、接合強度は、30000回~70000回の乗降サイクルに耐えることを特徴とすることができ、更に別の実施形態において、40000回~60000回の乗降サイクルに耐えることによって特徴付けることができる。
【0021】
別の実施形態において、図2に最も良く示されているように、トリムカバーアセンブリ20が示されている。トリムカバーアセンブリ20は、一体的に形成されたデザインアセンブリ62である。デザインアセンブリ62は、外縁トリムパネル22を介してクッションに好適に固定される。デザインアセンブリ62は、基層60と、トリム層54とを備えることができる。基層60は、任意の適した材料、例えば、いくつかの例を挙げると、フォーム(発泡)、プラスチック、又はスペーサー材料で作製することができる。任意の適したフォームは、ポリウレタンフォーム、網状フォーム、又はメモリフォームとすることができる。任意の適したスペーサー材料、例えば、限定されないが、Mueller Textilタイプ、Guilford Mills、ポリエステルニット、人工スエード、ポリエステルのスペーサー材料、又は他の適した材料を使用することができる。いくつかの実施形態において、スペーサー層は、間にフィラメントが延在するスクリム又はメッシュの2層構造を有することができる。或る特定の実施形態において、スペーサー織布は、ポリエステルフリース、網状フォーム、織物、又は他の適した材料から形成される1つの層又は複数の層とすることができる。1つ以上の実施形態において、基層60に接着剤を事前に積層することができる。図示されていないが、層のうちの任意のものは、スクリム、例えば、フォームが事前に積層されたスクリムを含むことができる。他の実施形態において、層のうちの1つは、トリムカバーアセンブリを支持するスクリム層とすることができる。1つのみの基層60が示されているが、追加の基層を積み重ねることができ、各層を異なる材料、例えば、限定されないが、プラスパッド材料(plus-pad material)(例えば、フォーム、スペース、3Dニット材料)とすることができることが理解される。例えば、異なるタイプの基層を接着剤とともに又は接着剤を伴わずに使用して、隆起突出部のデザインの嵩高性及び精細度を向上させることができる。いくつかの実施形態において、基層は、層がRF溶着時に接合されるように、層間に接着剤を含むことができる。他の実施形態において、RF溶着の前に、基層のうちの任意のものに接着剤を事前に積層することができる。例えば、全ての層に接着剤を事前に積層することができる。少なくとも1つの実施形態によれば、基層は、複合スペーサー層とすることができ、複合スペーサー層は、いくつかの例において、接着糸が編み込まれたスクリムを含み、又はいくつかの他の例において、別個のスクリム層上に支持される層を含む。複合スペーサー層を含む実施形態において、基層は、事前の積層又はRF溶着の前に接着剤を付加するステップを必要としない。
【0022】
加えて、スペーサー織布は、比較的高い通気性を有する任意の材料から形成することができ、空気が全ての方向に流れることを可能にすることで、加熱/冷却用途のための通気性を提供する。或る特定の実施形態において、スペーサー層の通気性は、織布の通気性に関するASTM D737を用いる場合、少なくとも50立法フィート毎分(cfm)とすることができる。いくつかの実施形態において、通気性は、50cfm~100cfmであり、他の実施形態において、60cfm~90cfmである。基層60は、任意の適した厚さを有することができるが、少なくとも1つの実施形態において、厚さが最大で50mmである。いくつかの実施形態において、基層60は、厚さが1mm~15mmであり、他の実施形態において、1.5mm~12mmであり、更に他の実施形態において、2mm~10mmである。或る特定の他の実施形態において、基層60は、厚さが5mm~20mmであり、他の実施形態において、6mm~15mmである。或る特定の他の実施形態において、基層60は、20kg/m~50kg/mのポリエステルフォームを含む。
【0023】
図2に図示の実施形態に示されているように、デザインアセンブリを形成するために、糊若しくは他の適した接着剤56の層又は固定機構が、皮革54と基層60との間に配置される。少なくとも1つの実施形態において、糊56は、RF溶着とともに適用されると溶解して、基層60を皮革トリムカバー54に接着する、ウェブ接着剤である。他の実施形態において、接着剤56は、RF溶着の前に基層60に事前に積層される。或る特定の実施形態において、糊56は、ポリアミドスパンファブウェブ接着剤であり、その重量が0.1oz/yd~5.0oz/ydであり、他の実施形態において、0.5oz/yd~4.0oz/ydであり、いくつかの実施形態において、重量が0.9oz/ydである。
【0024】
図3を参照すると、図2のトリムカバーアセンブリ20が部分斜視図で示されている。1つの実施形態において、トリムカバーアセンブリ20の成形は、高周波(RF)金型において行うことができる。トリムカバーアセンブリ20の皮革層54は、隆起部36がトリムカバーアセンブリ20におけるデザイン部を形成するようにRF溶着される。少なくとも1つの実施形態において、デザイン境界部42は、皮革層54を基層(図示せず)に取り付けるための高周波溶着点、すなわちRF溶着点(又は接触点若しくは融合点)である。いくつかの実施形態において、デザイン境界部42及び隆起部36の双方が、皮革層54を基層に取り付けるための溶着点である。溶着点は、従来のキルティング法と比較して耐久性のある装飾的な表面を皮革に形成することに関する設計柔軟性を伴って、層を接合する。上記と同様に、トリムカバーアセンブリの接合強度又は剥離要件は、デザイン境界部42の位置、パターン、及び/又はデザイン境界部42によって規定される接触面積に基づいて様々とすることができる。更に、接合強度は、接着剤の量、間隔、又は密度等の接着剤の特性、並びに、RF溶着の処理パラメーターに応じて決まり得る。或る特定の実施形態において、溶着点(又はデザイン境界部42)は、皮革層54の表面積の1%~95%であり、他の実施形態において、皮革層54の表面積の5%~90%であり、いくつかの実施形態において、10%~80%であり、更に別の実施形態において、15%~75%である。したがって、いくつかの実施形態において、皮革層54及び基層は、隆起部36においてRF溶着によってともに接着されなくてもよく、したがって、溶着点を形成しなくてもよい。隆起部36に接着剤が存在する場合があるが、すなわち基層が隆起部36に事前に積層される場合では、皮革層54及び基層は、隆起部36においてRF溶着しなくてもよい。したがって、溶着点により、デザイン境界部42は、接着剤に起因して隆起部36よりも硬くなり得る。硬さの差は、処理パラメーター、接着強度、選択される基層、層の厚さ、又はそれらの組合せに基づいて様々とすることができる。
【0025】
図3の実施形態に示されているように、皮革層54、基層、又はその両方に、穴76を含むことができる。しかしながら、穴76は、温度制御されないシートとともに使用される場合等に任意に設けられ得ることが理解されるべきである。更に、穴76は、デザインアセンブリに所望の通気性を与えるように、隆起部36及び/又はデザイン境界部42のうちのいくつか又は全てに任意に設けられ得ることが理解されるべきである。
【0026】
1つの実施形態において、トリムカバーアセンブリ20は、RF溶着プロセスを用いて作製することができる。RF金型アセンブリを使用する際、磁場を発生させて接着剤を溶融する。図4を参照すると、トリムカバーアセンブリ20を作製する方法が、一実施形態にしたがって概略的に示されている。適した金型アセンブリ64、例えば、上側金型半部分64a及び下側金型半部分64bを備える図示の金型アセンブリ64が設けられる。また、適したパターン加工ツール70が、金型アセンブリ64に設けられる。パターン加工ツール70は、デザイン部に対応する形状部を有し、パターン加工ツール70内の形状部に応じて、隆起部が形成されるようになっている。少なくとも図示の実施形態において、トリムカバーアセンブリ20の構成要素は、皮革層54(又はA表面材料)と、基層60と、皮革層54及び基層60の間の接着剤56とを含む。或る特定の実施形態において、接着剤は、1つの層とすることができ、他の実施形態において、トリムカバーアセンブリのデザイン境界部の位置に基づいて配置することができる。基層60は、フォーム、プラスチック、スペーサー材料、又は他の適した材料とすることができる。接着層56は、糊層又はウェブ接着剤とすることができる。接着剤は、パターン加工ツール内の形状部(隆起部を形成する)に存在することができるが、層は、いくつかの実施形態において、デザイン境界部においてのみ融合される。他の実施形態において、層は、隆起部において更に接着される。
【0027】
金型アセンブリ64は、緩衝層72を備えるが、これは例示のために示されており、トリムカバーアセンブリ20は、緩衝層72を用いずに成形することができる。緩衝層72は、非粘着層、例えば、限定されないが、シリコーン層、テフロン(登録商標)層、マイラー層、ゴム層、又は任意の適した非粘着層とすることができる。緩衝層の密度又は厚さは、トリムカバーアセンブリ20が上側プレス板64aに粘着するのを防止するために、用いられる成形パラメーターに基づいて様々とすることができる。加えて、材料及びパターン加工ツールを絶縁することは、溶着時に金型内でアークが発生することを防止するのに役立つ。
【0028】
図4を参照すると最もよく理解されるように、トリム層54、接着剤56、基層60及びパターン加工ツール70が、RF金型64内に(必要に応じて緩衝層72を伴って)配置され、磁場をかけられた状態で、適切な時間にわたって適切な条件下で、例えば0.1アンペア~15アンペアで、2000KG~50000KGの圧力で、0.1秒~300秒にわたって圧縮されることで、トリムカバーアセンブリ20における隆起部36及びデザイン境界部42が形成され、基層60がトリムカバー54に接合される。一実施形態において、0.6アンペア~10アンペアで、2000KG~50000KGの圧力で、2秒~300秒にわたって磁場がかけられる。RF金型64に用いられる時間及び条件は、選択される材料及び厚さパラメーター、並びに、仕上げられたトリムカバーの所望の接合強度/耐久性に応じて様々とすることができる。トリム層54は、パターン加工ツール70上に置かれて、パターン加工ツール70のデザイン部にプレスされ、それにより、トリム層54にデザイン部を形成し、糊56又は任意の他の適した接着剤をトリムカバーアセンブリ20に接着させて、中央パネル部分28の最終的なデザイン部の所望の形状及び深さをもたらす。次に、中央パネル部分28は、パネル22に固定される。代替的には、或る特定の実施形態において、パターンは、パネル22を含むトリムカバーアセンブリ全体に形成することができ、更に、いくつかの実施形態において、パネル22上に形成されるパターンとは異なるパターンを、中央パネル部分28上に形成することができる。更に他の実施形態において、中央パネル部分28のみ、又は代替的には、パネル22のみが、パターンを有する。層54は、任意の適した形状及び/又はサイズを有することができることが理解されるが、少なくとも1つの実施形態において、層54は、厚さが0.5mm~5mmであり、他の実施形態において、0.6mm~3mmであり、更に他の実施形態において、0.7mm~2mmである。
【0029】
図5を参照すると、一例示的なパターン加工ツール70が概略的に示されている。パターン加工ツール70は、アルミニウム、真鍮及び他の金属等の適した材料で作製することができる。図6に最もよく示されているように、パターン加工ツール70は、アルミニウム壁部材58内に成形された開口部52を含む。開口部52は、隆起部と略同じ形状であるとともに、蓄積する材料厚さに対応するために隆起部の形状及びサイズよりも僅かに大きい、例えば2%~10%大きい。壁部材58は、トリムカバーアセンブリの層を挟んで締め付け、突出デザイン部の隆起部に隣接するデザイン境界部に対応するRF溶着融合点を形成する。パターン加工ツール70は、任意の適した厚さを有することができ、少なくとも1つの実施形態において、厚さが10mm~100mmである。いくつかの実施形態において、パターン加工ツール70の厚さは、12mm~30mmである。パターン加工ツール70は、RF溶着金型における金型半部分のうちの一方に固定又は隣接することができる。代替的には、パターン加工ツール70は、RF溶着金型の金型半部分のうちの一方と一体化することができる。少なくとも1つの実施形態において、層54は、デザインアセンブリ62上に緩やかに敷かれる。
【0030】
本開示の実施形態によれば、車両シートクッションのトリムカバーアセンブリが提供される。少なくとも1つの実施形態において、トリムカバーアセンブリは、トリム層(A表面層)を備え、トリム層(A表面層)は、トリム層と基層との間の接着剤に磁場をかけることで、トリム層を基層に高周波(RF)溶着することによって、該トリム層内に一体的に形成されるデザイン部を有する。上記層の間の接触点は、金型内のパターン加工ツールに基づいて、隆起部に隣接するデザイン境界部を形成し、それにより、皮革層A表面における突出デザイン部を形成する。
【0031】
本明細書において図示及び記載される細部、設計、変形形態、態様及び実施形態は、自動車のシート、他の車両のシート及び規定外のシートに適用可能である。例示的な実施形態を上述したが、これらの実施形態が本開示の全ての可能な形態を表すことは意図されていない。例えば、皮革層に成形された突出部は、この突出部の輪郭に沿って縫われた糸のパターンを含むことができる。むしろ、本明細書に使用されている文言は、限定ではなく記述のための文言であり、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な変更を加えることができることが理解される。加えて、様々な実施形態の特徴を組み合わせて、本開示の更なる実施形態を形成することができる。本開示は、図面に示されている及び/又は本願に記載されている特徴の任意の組合せを含む、シートシステム又は胸部サポートシートシステムを想定していることが理解されるべきである。
【0032】
本願は、2018年8月31日に出願された米国特許出願第16/119,074号明細書の利益を主張する出願であり、この出願の開示は、引用することによりその全体が本明細書の一部をなす。
図1
図2
図3
図4
図5