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特許7034261参照信号のための統一インデックス付けフレームワーク
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-03
(45)【発行日】2022-03-11
(54)【発明の名称】参照信号のための統一インデックス付けフレームワーク
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20220304BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20220304BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04L27/26 114
H04L27/26 420
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020513701
(86)(22)【出願日】2018-09-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-11-19
(86)【国際出願番号】 US2018050108
(87)【国際公開番号】W WO2019051331
(87)【国際公開日】2019-03-14
【審査請求日】2020-05-01
(31)【優先権主張番号】15/699,548
(32)【優先日】2017-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507220730
【氏名又は名称】エイ・ティ・アンド・ティ インテレクチュアル プロパティ アイ,エル.ピー.
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】ワン,シャオイ
(72)【発明者】
【氏名】ゴーシュ,アルナバ
(72)【発明者】
【氏名】アクーム,サラム
(72)【発明者】
【氏名】ノヴラン,トーマス
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】ZTE,On CSI-RS for beam management[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1710194,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1710194.zip>,2017年06月27日
【文献】CATT,Considerations on beam measurement and reporting[online],3GPP TSG RAN WG1 #90 R1-1712378,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90/Docs/R1-1712376.zip>,2017年08月21日
【文献】AT & T,Measurement based on CSI-RS for L3 mobility[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1710424,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1710424.zip>,2017年06月27日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
H04L 27/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行される実行可能命令を記憶するメモリと、
を備えるシステムであって、前記命令は、
前記システムに関連付けられた第1の識別子と、参照信号の参照信号タイプと、ユーザー機器デバイスに関連付けられた第2の識別子と、の機能に基づいて、参照信号リソースに関連付けられた一意識別子を生成することと、
前記参照信号の前記参照信号タイプ及びインデックスデータのリストを用いて、前記参照信号リソースを割り当てることであって前記インデックスデータのリストは複数の参照信号の参照信号タイプ及び複数のコンポーネントキャリアの代表的なインデックスデータを含み、前記一意識別子は前記参照信号の前記参照信号タイプ及び前記インデックスデータのリストに関連付けられ、
前記参照信号リソースを前記ユーザー機器デバイスによる使用のために構成することと、
前記参照信号及び前記一意識別子を前記ユーザー機器デバイスに送信することと、
前記ユーザー機器デバイスが前記一意識別子に関連付けられた前記参照信号を測定することと、
を含む、システム。
【請求項2】
前記測定することは、参照信号測定について疑似コロケーション仮定を使用することを更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記測定することは、ビーム管理について参照シンボル受信電力測定を使用することを更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記測定することは、モビリティ管理について参照シンボル受信電力測定を使用することを更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記参照信号タイプは、チャネル状態情報参照信号を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記参照信号タイプは、位相追跡参照信号を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記参照信号タイプは、アップリンク送信における復調参照信号を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記参照信号タイプは、ダウンリンク送信における復調参照信号を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
プロセッサを備えるシステムによって、システムに関連付けられた第1の識別子と、参照信号の参照信号タイプと、ユーザー機器デバイスに関連付けられた第2の識別子と、の機能に基づいて、参照信号リソースに関連付けられた一意識別子を生成することと、
前記システムによって、前記参照信号の前記参照信号タイプ及びインデックスデータのリストを用いて、前記参照信号リソースを割り当てることであって前記インデックスデータのリストは複数の参照信号の参照信号タイプ及び複数のコンポーネントキャリアの代表的なインデックスデータを含み、前記一意識別子は前記参照信号の参照信号タイプ及び前記インデックスデータのリストに関連付けられ、
前記システムによって、前記参照信号リソースを前記ユーザー機器デバイスによる使用のために構成することと、
前記システムによって、前記参照信号及び前記一意識別子を前記ユーザー機器デバイスに送信することと、
前記ユーザー機器デバイスが、前記一意識別子に関連付けられた前記参照信号を測定することと、
を含む、方法。
【請求項10】
前記測定することは、参照信号測定について疑似コロケーション仮定を使用することを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記測定することは、ビーム管理について参照シンボル受信電力測定を使用することを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記測定することは、モビリティ管理について参照シンボル受信電力測定を使用することを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記参照信号タイプは、ダウンリンク送信における復調参照信号を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記参照信号タイプは、位相追跡参照信号を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
プロセッサによって実行されると実行可能命令を含む機械可読記憶媒体であって、前記命令は、
前記システムに関連付けられた第1の識別子と、参照信号の参照信号タイプと、ユーザー機器デバイスに関連付けられた第2の識別子と、の機能に基づいて、参照信号リソースに関連付けられた一意識別子を生成することと、
前記参照信号の前記参照信号タイプ及びインデックスデータのリストを用いて、前記参照信号リソースを割り当てることであって前記インデックスデータのリストは複数の参照信号の参照信号タイプ及び複数のコンポーネントキャリアの代表的なインデックスデータを含み、前記一意識別子は前記参照信号の前記参照信号タイプ及び前記インデックスデータのリストに関連付けられ、
前記参照信号リソースを前記ユーザー機器デバイスによる使用のために構成することと、
前記参照信号及び前記一意識別子を前記ユーザー機器デバイスに送信することと、
前記ユーザー機器デバイスが、前記一意識別子に関連付けられた前記参照信号を測定することと、
を含む、機械可読記憶媒体。
【請求項16】
前記測定することは、参照信号測定について疑似コロケーション仮定を使用することを更に含む、請求項15に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項17】
前記測定することは、ビーム管理について参照シンボル受信電力測定を使用することを更に含む、請求項15に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項18】
前記測定することは、モビリティ管理について参照シンボル受信電力測定を使用することを更に含む、請求項15に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項19】
前記参照信号タイプは、チャネル状態情報参照信号を含む、請求項15に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項20】
前記参照信号タイプは、位相追跡参照信号を含む、請求項15に記載の機械可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、「UNIFIED INDEXING FRAMEWORK FOR REFERENCE SIGNALS」と題する2017年9月8日に出願の米国特許出願第15/699,548号の優先権を主張し、その出願は引用することにより本明細書の一部をなす。
【0002】
本開示は、包括的には、無線通信システム全般に関し、詳細には、異なるタイプの参照信号を構成するシグナリングフレームワークに対する第5世代セルラー無線通信システムに関する。
【背景技術】
【0003】
データセントリックアプリケーションに関する莫大な需要を満たすために、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)システム、及び無線通信に関する第4世代(4G)規格の仕様の1つ以上の態様を利用するシステムが、無線通信に関する第5世代(5G)規格に拡張されることになる。無線通信に関する来るべき5G又は他の次世代ネットワーク規格に関連付けられるサービスレベルを提供するには、特有の課題がある。
【0004】
種々の非限定的な実施形態が、添付の図面を参照して更に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】異なるタイプの参照信号を構成する一例示の非限定的なシステムを示す図である。
図2】本明細書において説明される1つ以上の実施形態による、異なるタイプの参照信号を構成する一例示の非限定的な例のシステムを示す図である。
図3】本明細書において説明される1つ以上の実施形態による、異なるタイプの参照信号を構成する一例示の非限定的な例のシステムを示す図である。
図4】本明細書において説明される1つ以上の実施形態による、異なるタイプの参照信号を構成する一例示の非限定的な例のシステムを示す図である。
図5】本明細書において説明される1つ以上の実施形態による、異なるタイプの参照信号を構成する一例示の非限定的な例のシステムを示す図である。
図6】本明細書において説明される1つ以上の実施形態による、異なるタイプの参照信号を構成する、概括的な一例示の非限定的な方法を示す図である。
図7】本明細書において説明される1つ以上の実施形態による、異なるタイプの参照信号を構成する一例示の非限定的な方法を示す図である。
図8】本開示の種々の特徴又は態様を実施及び利用するモバイルネットワークプラットフォームの一例示の実施形態のブロック図である。
図9】本明細書において説明される1つ以上の実施形態による、無線通信を容易にするシステムアーキテクチャに関与するように動作可能な一例示のモバイルハンドセットの一例示のブロック図である。
図10】本明細書において説明される1つ以上の実施形態による、無線通信を容易にするシステムアーキテクチャに関与するように動作可能な一例示のコンピューターの一例示のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
ここで、1つ以上の実施形態が、以降、例示の実施形態が示されている添付の図面を参照してより十分に説明される。以下の説明では、種々の実施形態を十分に理解してもらうために、説明の目的上、数多くの具体的な細部が記述される。しかしながら、これらの具体的な細部を用いることなく(そして、任意の特定のネットワーク化された環境又は規格に適用することなく)、種々の実施形態を実施できる。
【0007】
ロングタームエボリューション(LTE)第5世代(5G)New Radio(NR:新無線)セルラーシステムにおける最重要設計は、共通参照信号(CRS:Common Reference Signal)の除去である。代わりとして、CRSベースの機能の多くが、今では、ユーザー機器(UE)固有参照信号に基づいており、それゆえ、送信は必要に応じて行う形式にすることができる。その結果、いくつかの新たな参照信号タイプが、NRに導入されている。例えば、位相オフセットを追跡する位相追跡参照信号(PT-RS)と、時間及び周波数を追跡する時間及び周波数参照信号(TRS)とが導入されている。さらに、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)を今では複数の用途、例えば、モビリティ、ビーム管理、及び/又はチャネル状態情報(CSI)取得のために用いることができる。
【0008】
ロングタームエボリューション(LTE)の従来版(例えば、LTEの第4世代(4G))は、参照信号構成が典型的にはタイプに基づくように設計されていた。無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて、例えば、ネットワークは、まず、それぞれインデックス値を有するCSI-RSリソースのリストを構成する。次に、ネットワークは、或る特定の機能によって用いられるCSI-RSを構成するのにそのインデックス値を用いることのみを必要とする。例えば、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)レートマッチング及び疑似コロケーションインジケーター(PQI)状態構成において、基地局デバイス(例えば、eNBデバイス)は、CSI-RSインデックス値=2を、疑似コロケーション(QCL:quasi-co-location)及び物理ダウンリンク共有チャネルリソース要素(PDSCH RE)マッピングのためにこの状態で用いることを単に示すことができる。
【0009】
上記は単純かつ能率的な解決策ではあるものの、多数の異種のRSタイプを有するシステムを扱うようには設計されていない。NRの状況では、データ構造、例えばインデックステーブルを、RSのタイプごとに構築及び維持する必要がある。したがって、機能関連付け及び/又は構成の間、機能によっては異なるRSタイプに基づく可能性があるので、更なるシグナリングが、RSのタイプを示すために必要となり得る。例えば、ビーム管理手順及びビーム復元手順は、同期信号ブロック(SSブロック)及び/又はチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)に基づく可能性がある。
【0010】
さらに、NRセルラーシステムの設計は、ユーザー機器(UE)デバイスが、第1のコンポーネントキャリアから取得された同期を、別の異種の第2のコンポーネントキャリア上での復調及び/又はチャネル管理の際に利用することを可能にするクロスコンポーネントキャリア疑似コロケーション仮定を導入している。LTEにおける従来のRSインデックス付けはコンポーネントキャリア(CC)に基づいており、これによって、シグナリング設計において別の次元が加わる可能性がある。例えば、クロスCC QCLを構成するとき、シグナリングは、CCがRSのタイプと組み合わせてQCLされたRSがいずれであるかを示す必要がある。
【0011】
以下の解説は、多様かつ異種のタイプのRSの構成をサポートするように一意識別子を用いた統一RSリソース構成をサポートする、改善及び/又は改良されたシグナリングフレームワークを提供するシステム及び方法を説明及び開示する。説明する改善及び/又は改良されたシグナリングフレームワークは、異なる多様なコンポーネントキャリア上のRSの間でQCLを構成することをサポートする。さらに、開示する改善及び/又は改良されたシグナリングフレームワークは、別々の方向(例えば、アップリンク及びダウンリンク)におけるRSの間でQCLを構成することをサポートする。さらに、説明する改善及び/又は改良されたシグナリングフレームワークは、異なる時間周期性におけるRSの間でQCLを構成することをサポートする。さらに、開示及び説明する改善及び/又は改良されたシグナリングフレームワークは、異なる測定において異なるRSの間でQCLを構成することをサポートする。
【0012】
図面を参照すると、図1は、一実施形態による、異なるタイプの参照信号を構成するシステム100の説明図を提供している。システム100は、例示の目的で、プロセッサを備え、及び/又は、有線及び/又は無線ネットワークトポロジーに有効及び/又は動作可能に通信することが可能な任意のタイプの機構、機械、デバイス、設備、装置、及び/又は器具/手段とすることができる、任意の無線デバイスとすることができる。システム100は、マルチキャリア無線ネットワークインフラストラクチャを形成することができる複数のネットワークデバイスのうちの或るネットワークデバイスとすることができる。システム100を備えることができる機構、機械、装置、デバイス、設備、及び/又は器具/手段は、タブレットコンピューティングデバイス、ハンドヘルドデバイス、サーバークラスコンピューティングデバイス、機械及び/又はデータベース、ラップトップコンピューター、ノートブックコンピューター、デスクトップコンピューター、携帯電話、スマートフォン、民生用機器及び/又は器具類、産業用デバイス及び/又は構成要素、パーソナルデジタルアシスタント、マルチメディアインターネット対応電話、マルチメディアプレーヤー、自動車車両に関連付けられた民生用及び/又は産業用機器及び/又は器具類、地球低軌道、対地同期軌道を周回する航空宇宙ビークル及び/又は衛星に関連付けられた産業用及び/又は民生用機器及び/又は器具類等を含むことができる。
【0013】
図示するように、システム100は、プロセッサ104、メモリ106、及び/又はストレージ108と動作可能に通信することができる構成エンジン102を備えることができる。構成エンジン102は、構成エンジン102によるコンピューター実行可能命令又は機械実行可能命令及び/又は構成要素の動作を容易にするプロセッサ104、データ及び/又はコンピューター実行可能命令及び/又は機械実行可能命令及び/又は構成要素を記憶するメモリ106、及び/又は、データ及び/又は機械可読命令及び/又はコンピューター可読命令のより長期の記憶を提供するストレージ108と通信することができる。さらに、システム100は、構成エンジン102による使用、操作及び/又は変換のために入力110を受信して、1つ以上の有用、具体的かつ有形の結果を生成し、及び/又は1つ以上の項目(articles)を異なる状態又は事物に変換することもできる。さらに、システム100は、構成エンジン102によって生成された(及び/又は他の関連及び/又は追加の異種のエンジン及び/又は構成要素によって生成されるか又は容易にされた)有用、具体的かつ有形の結果及び/又は変換された1つ以上の項目を、出力112として生成及び出力することもできる。
【0014】
一実施形態によれば、システム100は、システム100が通信することができるユーザー機器デバイス(図示せず)から、参照信号値を入力110として受信することができる。参照信号(RS)値は、同期信号ブロック(SSブロック)値、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)値、サウンディング参照信号(SRS:sounding reference signal)値、アップリンク送信における復調参照信号(DMRS:demodulation reference signal)値、全放射感度(TRS:total radiated sensitivity)値、位相追跡参照信号(PT-RS)値等に関する及び関連付けることができる。RS値を受信すると、この受信に応答して、構成エンジン102は、受信RS値、RSタイプ、システム100に関連付けられたセル識別子値(及び/又はセルセクター識別子アドレス)、ユーザー機器デバイスに関連付けられた識別子値(例えば、国際モバイル加入者識別情報(IMSI:international mobile subscriber identity)、メディアアクセス制御(MAC)アドレス又はEthernetハードウェアアドレス(EHA))、基地局デバイス(例えば、次世代NodeB(gNB)、進化型NodeB(eNodeB)...)一意識別子等に応じて、RSに関連付けられる一意識別子を生成することができる。
【0015】
構成エンジン102は、その後、RSタイプ及びCCインデックスリストに基づいて又はそれらに応じて、RSに関連付けられるリソースを配分することができる。構成エンジン102によって実行又は容易にされるリソース配分は、RSタイプ、サブキャリア値、直交周波数分割多重(OFDM)シンボルリソース値、帯域幅(帯域幅部分(bandwidth part)構成を含む)値、絶対無線周波数チャネル番号(ARFCN:absolute radiofrequency channel number)中心周波数値からの周波数オフセット値、帯域幅部分(BWP)中心周波数値からの周波数オフセット値、サブフレームオフセット値、サブフレーム周期性値、ポート数を示す値等に基づいて決定することができる。
【0016】
リソース配分を実行したか又は容易にした構成エンジン102は、以前に生成された一意識別子を、データ構造内のリソース配分、コンポーネントキャリアインデックスリスト、及び参照信号タイプに関連付けることができる。データ構造として利用することができる例示のデータ構造は、アレイ、リスト、二重リンクリスト、アレイリスト、リンクリスト、自己組織化リスト、二分木、ランダム化二分探索木(randomized binary search trees)、平衡二分探索木(self balancing binary search trees)、ヒープ、二分ヒープ、ハッシュテーブル、ハッシュ木、有向グラフ、隣接行列、隣接リスト、ハイパーグラフ等を含むことができる。その後、構成エンジン102は、データ構造をメモリに記憶するとともに、呼び出し側又は開始側ユーザー機器デバイスに返信することもできる。
【0017】
上述の(呼び出し側)ユーザー機器デバイスの状況では、このデバイスは、プロセッサを備え、及び/又は、有線及び/又は無線ネットワークトポロジーに有効及び/又は動作可能に通信することが可能な任意のタイプの機構、機械、デバイス、設備、装置、及び/又は器具又は手段とすることができる。ユーザー機器デバイスを備えることができる例示の機構、機械、デバイス、設備、装置、及び/又は器具/手段は、タブレットコンピューティングデバイス、ハンドヘルドデバイス、サーバークラスコンピューティングデバイス、機械及び/又はデータベース、ラップトップコンピューター、ノートブックコンピューター、デスクトップコンピューター、携帯電話、スマートフォン、民生用機器及び/又は器具類、産業用デバイス及び/又は構成要素、ハンドヘルドデバイス、パーソナルデジタルアシスタント、マルチメディアインターネット対応電話、マルチメディアプレーヤー、自動車車両に関連付けられた民生用及び/又は産業用デバイス及び/又は器具類、地球低軌道、静止軌道を周回する航空宇宙ビークル及び/又は衛星に関連付けられた産業用及び/又は民生用機器及び/又は器具類等を含むことができる。
【0018】
呼び出し側ユーザー機器デバイスからRSが受信される状況では、システム100(及びより具体的には構成エンジン102)は、そのRSのための個別化一意識別子を生成し、この個別化一意識別子は、受信RS、RSタイプ、システム100に関連付けられたセル識別子、呼び出し側ユーザー機器デバイスに関連付けられた識別子等に基づくことに更に留意されたい。個別化一意識別子を生成するとき、構成エンジン102は、識別子の一意性を保証するために1つ以上の暗号解析技法を利用することもできる。さらに、構成エンジン102は、一意性、セキュリティを保証する目的で、また、データ構造パラダイムとして使用するために、ブロックチェーン技術(例えば、暗号としてセキュアなブロックのチェーン)の態様を利用することもできる。
【0019】
図2は、一実施形態による、異なるタイプの参照信号を構成する、ここではシステム200として識別されるシステム100の更なる描写を提供している。図示したように、システム200は、構成エンジン102、プロセッサ104、メモリ106、及び/又はストレージ108と協同して異なるタイプの参照信号の構成を提供する疑似コロケーション構成要素202を含む。疑似コロケーション構成要素202は、RSの個別化一意識別子(例えば、構成エンジン102によって以前に生成された個別化一意識別子)に基づいて、また、参照信号ごとの各個別化一意識別子に応じて、RSごとに基本的なシグナリングインジケーションを提供することができる。さらに、疑似コロケーション構成要素202は、RSごとの個別化一意識別子に基づいて、複数の異種のコンポーネントキャリア(例えば、異なる多様なコンポーネントキャリア(CC)からのRSリソース)にわたってQCL構成をサポートすることができる。さらに、疑似コロケーション構成要素202は、RSの個別化一意識別子に基づいて、異なる多様なタイプのRS(例えば、異なるタイプを有するRSリソース)の間でQCL構成をサポートすることができる。さらに、疑似コロケーション構成要素202は、RSの個別化一意識別子に基づいて、ダウンリンクとアップリンクとのRSリソース、例えば、サウンディング参照信号(SRS)とチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)との間でQCL構成をサポートすることができる。
【0020】
図3は、一実施形態による、異なるタイプの参照信号を構成する、ここではシステム300として識別されるシステム100の更なる説明図を提供している。図示したように、システム300は、疑似コロケーション構成要素202、構成エンジン102、プロセッサ104、メモリ106、及び/又はストレージ108と協同して異なるタイプの参照信号の構成を提供することができるビーム管理構成要素302を含むことができる。ビーム管理構成要素302は、RSの個別化一意識別子(例えば、構成エンジン102によって以前に生成された個別化一意識別子)に基づいて、また、参照信号ごとの各個別化一意識別子に応じて、参照シンボル受信電力(RSRP:reference symbol received power)測定値と、測定値についてのRSのタイプを示すことができる個別化一意識別子を含む報告構成値とを提供することができる。例えば、同期信号ブロック(SSブロック)ベースRSRP及び/又はCSI-RSベースRSRPを、同じシグナリングフレームワークによってサポートすることができる。
【0021】
図4は、一実施形態による、異なるタイプの参照信号を構成する、ここではシステム400として識別されるシステム100の更なる説明図を提供している。図示したように、システム400は、ビーム管理構成要素302、疑似コロケーション構成要素202、構成エンジン102、プロセッサ104、メモリ106、及び/又はストレージ108と協同して異なるタイプの参照信号の構成を提供するとともに容易にすることができるチャネル状態構成要素402を含むことができる。チャネル状態構成要素402は、RSの個別化一意識別子(例えば、構成エンジン102によって以前に生成された個別化一意識別子)に基づいて、また、参照信号ごとの各個別化一意識別子に応じて、非周期的CSI-RS、周期的CSI-RS及び半永続CSI-RSをサポートすることができる。一実施形態によれば、チャネル状態構成要素402は、ダウンリンク制御情報(DCI)ベーストリガーの場合、DCIトリガー状態ごとの各個別化一意識別子に応じてRSリソースを構成することができ、この場合、周期性情報は、通常、非周期的CSI-RSのためのトリガータイミングによって上書きされる。
【0022】
更なる実施形態によれば、チャネル状態構成要素402は、半永続トリガーの場合、RSリソースのグループに関連付けられた個別化一意識別子の各々に応じてRSリソースのグループを構成することができ、その後、メディアアクセス制御共通要素(MAC-CE)を用いて、このRSリソースのグループをアクティベート又はディアクティベートすることができる。この場合、周期性及びサブフレームオフセットは、MAC-CEによって求められたアクティベーション持続時間とともに用いられる。
【0023】
更なる実施形態によれば、チャネル状態構成要素402は、周期的トリガーの場合、無線リソース制御(RRC)シグナリングを含むRSリソースの各個別化一意識別子に応じて、RRCシグナリングにおいてRSリソースを構成することができ、その後、CSI-RS送信は、各RSリソースにおいて定義された周期性及びサブフレームオフセットに従う。
【0024】
図5は、一実施形態による、異なるタイプの参照信号を構成する、ここではシステム500として識別されるシステム100の更なる説明図を提供している。システム500は、チャネル状態構成要素402、ビーム管理構成要素302、疑似コロケーション構成要素202、構成エンジン102、プロセッサ104、メモリ106、及び/又はストレージ108と協同して異なるタイプの参照信号の構成を容易にすることができる無線リソース管理構成要素502を含むことができる。一実施形態によれば、ユーザー機器デバイスが、所与のCC又はBWP上での無線リソース管理(RRM)測定のために複数のRSタイプとともに構成される場合、複数のRSタイプの各々に関連付けられた測定値を報告するとき、ユーザー機器デバイスは、所与の測定のために利用されるRS(複数の場合もある)を、RSの対応する一意識別子(例えば、構成エンジン102によって以前に生成され、ユーザー機器デバイスに送信されてデータ構造内に含められた、個別化一意識別子)とともに示すことができる。したがって、無線リソース管理構成要素502は、通信側ユーザー機器デバイスから、各タイプのRSに関連付けられた測定値を、測定対象の一部として受信することができる。測定対象を含むことができる更なる測定値は、他の関連上位レイヤ(例えば、無線リソース制御(RRC))表示測定値、及び報告構成値を含むことができる。
【0025】
更なる実施形態によれば、所与のユーザー機器デバイスについて周波数内測定又は周波数間測定を構成するとき、一意識別子(例えば、構成エンジン102によって以前に生成され、ユーザー機器デバイスに送信されてデータ構造内に含められた、個別化一意識別子)を、無線リソース管理コンポ-ネント502が受信することができる。一意識別子は、複数の用途に用いることができる共通RS構成へのリンクを示すことができ、例えば、CSI-RSを、ビーム管理、CSI取得、及び/又はLTEレイヤ3(L3)モビリティのために用いることができる。
【0026】
図6は、一実施形態による、異なるタイプの参照信号を構成する方法600を示している。方法600は、システム100等の基地局デバイス上で実施することができる。602において、システム100は、受信RS値、RSタイプ、システム100に関連付けられたセル識別子値(及び/又はセルセクター識別子アドレス)、ユーザー機器デバイスに関連付けられた識別子値(例えば、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)、メディアアクセス制御(MAC)アドレス又はEthernetハードウェアアドレス(EHA))、基地局デバイス(例えば、次世代NodeB(gNB)、進化型NodeB(eNodeB)...)一意識別子等に応じて、RSに関連付けられる一意識別子を生成することができる。604において、RSタイプ及びCCインデックスリストに基づいて又はそれらに応じて、リソースを配分し(正:be allocated)、RSに関連付けることができる。リソース配分は、RSタイプ、サブキャリア値、直交周波数分割多重(OFDM)シンボルリソース値、帯域幅(帯域幅部分構成を含む)値、絶対無線周波数チャネル番号(ARFCN)中心周波数値からの周波数オフセット値、帯域幅部分(BWP)中心周波数値からの周波数オフセット値、サブフレームオフセット値、サブフレーム周期性値、ポート数を示す値等に基づいて決定することができる。606において、以前に生成された一意識別子を、リソース配分、コンポーネントキャリアインデックスリスト及び参照信号タイプに関連付けるとともに、適切なデータ構造内に配置することができる。608において、データ構造は、メモリに対して持続することができるとともに、ユーザー機器デバイスに送信することもできる。
【0027】
図7は、一実施形態による、異なるタイプの参照信号を構成する方法700を示している。方法700は、ユーザー機器デバイスからの参照信号(RS)を受信することができる702において開始することができる。704において、受信RS値、RSタイプ、セル識別子値及び/又はセルセクター識別子アドレス、例えば、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)、メディアアクセス制御(MAC)アドレス又はEthernetハードウェアアドレス(EHA)等の、ユーザー機器デバイスに関連付けられた識別子値、又は基地局デバイス一意識別子に応じて、RSに関連付けられる一意識別子を生成することができる。次いで、一意識別子は、生成されたリソース配分、コンポーネントキャリアインデックスリスト及び参照信号タイプを有する適切なデータ構造内に関連付けることができ、その後、データ構造をメモリ(例えば、メモリ106及び/又はストレージ108)又は複数のデータベースデバイスのうちの或るデータベースデバイスに記憶することができる。データ構造をユーザー機器デバイスに送信することもでき、ユーザー機器デバイスは、このユーザー機器デバイスに関連付けられたメモリにデータ構造を記憶することができる。
【0028】
本明細書において説明される種々の態様は、new radioに関することができ、new radioは、スタンドアローン無線アクセス技術、又は、例えばロングタームエボリューション(LTE)等、別の無線アクセス技術によって支援される非スタンドアローン無線アクセス技術として展開することができる。種々の態様及び実施形態を、本明細書において、5G、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)、及び/又はロングタームエボリューション(LTE)又は他の次世代ネットワークの状況で説明してきたが、その技法を3G、4G又はLTEシステムにおいても適用することができるため、開示される態様は5G、UMTS実施態様、及び/又はLTE実施態様に限定されないことに留意するべきである。例えば、開示される実施形態の態様又は特徴は、実質的に任意の無線通信技術において活用することができる。そのような無線通信技術は、UMTS、符号分割多重アクセス(CDMA)、Wi-Fi、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX:worldwide interoperability for microwave access)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、拡張GPRS、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)、LTE、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、高速パケットアクセス(HSPA)、発展型高速パケットアクセス(HSPA+)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、Zigbee、又は別のIEEE 802.XX技術を含むことができる。さらに、本明細書において開示される実質的に全ての態様を、レガシー電気通信技術において活用することができる。
【0029】
本明細書において用いられる場合、「5G」は、New Radio(NR)アクセスと称することもできる。したがって、5Gシステムのためのグループ共通ダウンリンク制御チャネルの管理を容易にするシステム、方法、及び/又は機械可読記憶媒体が望まれる。本明細書において用いられる場合、5Gネットワークの1つ以上の態様は、数万人のユーザーのためにサポートされる数十メガビット/秒(Mbps)のデータレート、数十人のユーザー(例えば、同じオフィスフロアにいる数十人の労働者)に同時に提供される少なくとも1ギガビット/秒(Gbps)、マッシブセンサー展開のためにサポートされる数十万の同時接続、4Gと比較して大幅に高められたスペクトル効率、4Gに対するカバレッジの改善、4Gと比較して高められたシグナリング効率、及び/又はLTEと比較して大幅に低減されたレイテンシーを含むことができるが、これらに限定されるものではない。
【0030】
説明される実施形態では、システムは、プロセッサと、このプロセッサによって実行されると、動作の実行を容易にする機械実行可能命令及び/又はコンピューター実行可能命令を記憶するメモリとを備えることができる。この動作は、複数のネットワークデバイスのうちの或るネットワークデバイスから、このネットワークデバイスのダウンリンクチャネルに該当するダウンリンク制御情報を含むダウンリンク送信データを受信することと、ダウンリンク送信データに応じて、複数のサブバンドのうちの或るサブバンドを調整し、結果として複数のサブバンドのアグリゲーションをもたらすことと、この複数のサブバンドのアグリゲーションを介して、アップリンク無線トラフィックデータをネットワークデバイスに送信することとを含むことができる。
【0031】
ダウンリンク送信データは、物理ダウンリンク共有チャネルデータと、ネットワークデバイスのダウンリンクチャネルに該当するチャネル状態情報取得データの参照信号と、ネットワークデバイスのダウンリンクチャネルに該当する無線リソース管理データとを更に含むことができる。
【0032】
更なる動作は、複数のサブバンドのうちのサブバンドの第1のサブバンドにおいてダウンリンク送信データを受信することと、ネットワークデバイスが直交周波数分割多重符号化方式を使用したことに応答して、複数のサブバンドのうちのサブバンドの第1のサブバンドにおけるダウンリンク制御情報(DCI)データを表す、第1の直交周波数分割多重シンボルを受信することと、第1の直交周波数分割多重シンボルに後続する第2の直交周波数分割多重シンボルを受信することであって、第2の直交周波数分割多重シンボルは、物理ダウンリンク共有チャネルデータを含むこととを含むことができる。
【0033】
更なる説明される実施形態では、方法は、複数のネットワークデバイスのうちの或るネットワークデバイスのダウンリンクチャネルに該当するダウンリンク制御情報を含むダウンリンク送信データを、プロセッサを備えたシステムによって受信することと、ダウンリンク送信データに応じて、複数のサブバンドのうちの或るサブバンドをシステムによって調整し、結果として複数のサブバンドのアグリゲーションをもたらすことと、システムによって、この複数のサブバンドのアグリゲーションを介して、アップリンク無線トラフィックデータをネットワークデバイスに送信することとを含むことができる。
【0034】
ダウンリンク送信データは、物理ダウンリンク共有チャネルデータ、ネットワークデバイスのダウンリンクチャネルに該当するチャネル状態情報取得データの参照信号、及び/又は、ネットワークデバイスのダウンリンクチャネルに該当する無線リソース管理データを更に含むことができる。
【0035】
この方法によって実行することができる更なる動作は、複数のサブバンドのうちのサブバンドの第1のサブバンドにおいてダウンリンク送信データを受信することと、ネットワークデバイスが直交周波数分割多重符号化方式を使用したことに応答して、システムによって、複数のサブバンドのうちのサブバンドの第1のサブバンドにおけるダウンリンク制御情報(DCI)データを表す、第1の直交周波数分割多重シンボルを受信することと、システムによって、第1の直交周波数分割多重シンボルに後続する第2の直交周波数分割多重シンボルを受信することであって、第2の直交周波数分割多重シンボルは、物理ダウンリンク共有チャネルデータを含むこととを含む。
【0036】
別の実施形態では、プロセッサによって実行されると、動作の実行を容易にする実行可能命令を含む機械可読記憶媒体が説明される。この動作は、複数のネットワークデバイスのうちの或るネットワークデバイスから、このネットワークデバイスのダウンリンクチャネルに該当するダウンリンク制御情報を含むダウンリンク送信データを受信することと、ダウンリンク送信データに応じて、複数のサブバンドのうちの或るサブバンドを調整し、結果として複数のサブバンドのアグリゲーションをもたらすことと、この複数のサブバンドのアグリゲーションを介して、アップリンク無線トラフィックデータをネットワークデバイスに送信することとを含むことができる。
【0037】
ダウンリンク送信データは、物理ダウンリンク共有チャネルデータ、ネットワークデバイスのダウンリンクチャネルに該当するチャネル状態情報取得データの参照信号、及び/又は、ネットワークデバイスのダウンリンクチャネルに該当する無線リソース管理データを更に含むことができる。
【0038】
更なる動作は、複数のサブバンドのうちのサブバンドの第1のサブバンドにおいてダウンリンク送信データを受信することと、ネットワークデバイスが直交周波数分割多重符号化方式を使用したことに応答して、複数のサブバンドのうちのサブバンドの第1のサブバンドにおけるダウンリンク制御情報(DCI)データを表す、第1の直交周波数分割多重シンボルを受信することと、第1の直交周波数分割多重シンボルに後続する第2の直交周波数分割多重シンボルを受信することであって、第2の直交周波数分割多重シンボルは、物理ダウンリンク共有チャネルデータを含むこととを含むことができる。
【0039】
5Gネットワークにおける無線通信システムの広帯域動作のための仮想キャリアアグリゲーションを容易にすることができるシステム、方法、製品、及び他の実施形態又は実施態様が更に説明される。5Gネットワークにおける無線通信システムの広帯域動作のための仮想キャリアアグリゲーションを容易にすることは、通信ネットワークへの接続を有する任意のタイプのデバイス(例えば、モバイルハンドセット、コンピューター、ハンドヘルドデバイス等)、任意のモノのインターネット(IoT)デバイス(例えば、トースター、コーヒーメーカー、ブラインド、音楽プレーヤー、スピーカー等)、及び/又は任意のコネクテッドビークル(車、飛行機、宇宙ロケット、及び/又は他の少なくとも部分的に自動化されたビークル(例えば、ドローン))に関連して実施することができる。いくつかの実施形態では、ユーザー機器(UE)という非限定的な用語が使われる。この用語は、セルラー通信システム又はモバイル通信システムにおいて無線ネットワークノードと通信する任意のタイプの無線デバイスを指すことができる。UEの例は、ターゲットデバイス、デバイスツーデバイス(D2D)UE、マシンタイプUEすなわちマシンツーマシン(M2M)通信が可能なUE、PDA、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ組み込み型機器(LEE:laptop embedded equipped)、ラップトップ搭載型機器(LME:laptop mounted equipment)、USBドングル等である。要素(element, elements)及びアンテナポートという用語は、本開示では区別なく用いられる可能性があるが、同じ意味を有することに留意されたい。実施形態は、UEのシングルキャリア及びマルチキャリア(MC)又はキャリアアグリゲーション(CA)動作に適用可能である。キャリアアグリゲーション(CA)という用語は、「マルチキャリアシステム」、「マルチセル動作」、「マルチキャリア動作」、「マルチキャリア」送信及び/又は受信とも呼ばれる(例えば、同義で呼ばれる)。
【0040】
いくつかの実施形態では、無線ネットワークノード又は単にネットワークノードという非限定的な用語が使われる。この用語は、1つ以上のUEにサービングし、及び/又は、他のネットワークノード若しくはネットワーク要素に結合される任意のネットワークノード、又は1つ以上のUEが信号を受信する送信元である任意のタイプの無線ノードを指すことができる。無線ネットワークノードの例は、NodeB、基地局(BS)、マルチスタンダード無線(MSR)ノード、例えば、MSR BS、eNodeB、ネットワークコントローラー、無線ネットワークコントローラー(RNC)、基地局コントローラー(BSC)、中継器、ドナーノード制御中継器、ベース送受信機局(BTS:Base Transceiver Station)、アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、RRU、RRH、分散アンテナシステム(DAS:distributed antenna system)におけるノード等である。
【0041】
クラウド無線アクセスネットワーク(RAN)は、5Gネットワークにおけるソフトウェア定義ネットワーク(SDN:Software-Defined Network)及びネットワーク機能仮想化(NFV)等の概念の実施を可能にすることができる。本開示は、5Gネットワークのための包括的なチャネル状態情報フレームワーク設計を容易にすることができる。本開示のいくつかの特定の実施形態は、ネットワーク内のトラフィックのルーティング、及びネットワークとトラフィック宛先との間のトラフィックのルーティングを制御することができるSDNコントローラーを含むことができる。SDNコントローラーは、5Gネットワークアーキテクチャと統合して、オープンアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介してサービス配信を可能にするとともに、ネットワークコアを、全インターネットプロトコル(IP)、クラウドベース、及びソフトウェア駆動電気通信ネットワークに移すことができる。SDNコントローラーは、ポリシー及び課金ルール機能(PCRF:Policy and Charging Rules Function)ネットワーク要素とともに機能するか、又はこの要素の代理を務めることができ、それにより、サービス品質並びにトラフィック管理及びルーティング等のポリシーを同期して、エンドツーエンドで管理することができる。
【0042】
データセントリックアプリケーションに対する莫大な需要を満たすために、4G規格を、New Radio(NR)アクセスとも呼ばれる5Gに適用することができる。5Gネットワークは、以下、すなわち、数万人のユーザーのためにサポートされる数十メガビット/秒のデータレート、同じオフィスフロアにいる数十人の労働者に同時に(又は同時的に)提供することができる1ギガビット/秒、マッシブセンサー展開のためにサポートすることができる数十万の同時(又は同時的)接続、4Gと比較して高めることができるスペクトル効率、改善されたカバレッジ、高められたシグナリング効率、及びLTEと比較して低減されたレイテンシーを含むことができる。OFDM等のマルチキャリアシステムにおいて、各サブキャリアが或る帯域幅(例えば、サブキャリア間隔)を占有することができる。キャリアが同じ帯域幅間隔を用いる場合、これは、単一のヌメロロジーとみなすことができる。一方で、キャリアが異なる帯域幅及び/又は間隔を占有する場合、これは、複数のヌメロロジーとみなすことができる。
【0043】
図8は、本明細書において説明される開示の主題の1つ以上の態様を実施及び活用することができるモバイルネットワークプラットフォーム810の例示の実施形態800を提示している。概して、無線ネットワークプラットフォーム810は、パケット交換(PS)トラフィック(例えば、インターネットプロトコル(IP)、フレームリレー、非同期転送モード(ATM))と、回線交換(CS)トラフィック(例えば、音声及びデータ)との双方、及びネットワーク化無線電気通信のための制御生成を容易にする構成要素、例えば、ノード、ゲートウェイ、インターフェース、サーバー、又は異種のプラットフォームを含むことができる。非限定的な例として、無線ネットワークプラットフォーム810を、本明細書の他の部分で論述したように、電気通信キャリアネットワーク内に含めて、キャリア側構成要素とみなすことができる。モバイルネットワークプラットフォーム810は、電話網(複数の場合もある)840(例えば、公衆交換電話網(PSTN)、又は公衆陸上モバイルネットワーク(PLMN:public land mobile network))又はシグナリングシステム#7(SS7)ネットワーク860のようなレガシーネットワークから受信されたCSトラフィックをインターフェースすることができる、CSゲートウェイノード(複数の場合もある)812を含む。回路交換ゲートウェイノード(複数の場合もある)812は、そのようなネットワークから生じたトラフィック(例えば音声)を認可及び認証することができる。さらに、CSゲートウェイノード(複数の場合もある)812は、SS7ネットワーク860を通じて生成されたモビリティデータ又はローミングデータ、例えば、在圏ロケーションレジスタ(VLR:visited location register)内に記憶されたモビリティデータにアクセスすることができ、VLRは、メモリ830内に常駐することができる。さらに、CSゲートウェイノード(複数の場合もある)812は、CSベーストラフィック及びシグナリング並びにPSゲートウェイノード(複数の場合もある)818にインターフェースする。一例として、3GPP UMTSネットワークでは、CSゲートウェイノード(複数の場合もある)812は、ゲートウェイGPRSサポートノード(複数の場合もある)(GGSN)において少なくとも部分的に実現することができる。CSゲートウェイノード(複数の場合もある)812、PSゲートウェイノード(複数の場合もある)818、及びサービングノード(複数の場合もある)816の機能及び特定の動作は、電気通信のためにモバイルネットワークプラットフォーム810が利用する無線技術(複数の場合もある)によって提供及び命令されることを理解すべきである。
【0044】
CS交換トラフィック及びシグナリングの受信及び処理に加えて、PSゲートウェイノード(複数の場合もある)818は、サービングされるモバイルデバイスとのPSベースデータセッションを認可及び認証することができる。データセッションは、ワイドエリアネットワーク(複数の場合もある)(WAN)850、ローカルエリアネットワーク(複数の場合もある)(LAN)において具現化することができるとともに、PSゲートウェイノード(複数の場合もある)818を通してモバイルネットワークプラットフォーム810にインターフェースすることもできる企業ネットワーク(複数の場合もある)870及びサービスネットワーク(複数の場合もある)880のような、無線ネットワークプラットフォーム810に対して外部のネットワークと交換されるトラフィック、又はコンテンツ(複数の場合もある)を含むことができる。WAN850及び企業ネットワーク(複数の場合もある)870は、IPマルチメディアサブシステム(IMS)のようなサービスネットワーク(複数の場合もある)を、少なくとも部分的に具現化することができることに留意されたい。技術リソース(複数の場合もある)817において利用可能な無線技術レイヤ(複数の場合もある)に基づいて、パケット交換ゲートウェイノード(複数の場合もある)818は、データセッションが確立されると、パケットデータプロトコルコンテキストを生成することができる。パケット化データのルーティングを容易にする他のデータ構造も生成することができる。そのために、一態様では、PSゲートウェイノード(複数の場合もある)818は、Wi-Fiネットワーク等、異種の無線ネットワーク(複数の場合もある)とのパケット化通信を容易にすることができるトンネルインターフェース(例えば、3GPP UMTSネットワーク(複数の場合もある)におけるトンネル終端ゲートウェイ(TTG:tunnel termination gateway)(図示せず))を含むことができる。
【0045】
実施形態800では、無線ネットワークプラットフォーム810は、技術リソース(複数の場合もある)817内の利用可能な無線技術レイヤ(複数の場合もある)に基づいて、PSゲートウェイノード(複数の場合もある)818を通じて受信されたデータストリームの種々のパケット化フローを伝達する、サービングノード(複数の場合もある)816も含む。主にCS通信に依拠する技術リソース(複数の場合もある)817の場合、サーバーノード(複数の場合もある)は、PSゲートウェイノード(複数の場合もある)818に依拠することなくトラフィックを伝送することができ、例えば、サーバーノード(複数の場合もある)は、モバイルスイッチングセンターを少なくとも部分的に具現化することができることに留意されたい。一例として、3GPP UMTSネットワークでは、サービングノード(複数の場合もある)816を、サービングGPRSサポートノード(複数の場合もある)(SGSN)において具現化することができる。
【0046】
パケット化通信を活用する無線技術の場合、無線ネットワークプラットフォーム810内のサーバー(複数の場合もある)814は、複数の異種のパケット化データストリーム又はフローを生成し、このようなフローを管理(例えば、スケジューリング、キューイング、フォーマット化...)することができる数多のアプリケーションを実行することができる。このようなアプリケーション(複数の場合もある)は、無線ネットワークプラットフォーム810によって提供される、標準的なサービスに対するアドオン特徴(例えば、プロビジョニング、請求、顧客サポート...)を含むことができる。データストリーム(例えば、音声呼又はデータセッションの一部であるコンテンツ(複数の場合もある))を、或るデータセッションの認可/認証及び開始のためにPSゲートウェイノード(複数の場合もある)818に送達するとともに、その後の通信のためにサービングノード(複数の場合もある)816に送達することができる。アプリケーションサーバーに加えて、サーバー(複数の場合もある)814は、ユーティリティサーバー(複数の場合もある)を含むことができ、ユーティリティサーバーは、プロビジョニングサーバー、運用及び保守サーバー、認証局及びファイアウォール並びに他のセキュリティメカニズムを少なくとも部分的に実装することができるセキュリティサーバー等を含むことができる。一態様では、セキュリティサーバー(複数の場合もある)は、CSゲートウェイノード(複数の場合もある)812及びPSゲートウェイノード(複数の場合もある)818が確立することができる認可及び認証手順に加えて、ネットワークの運用及びデータインテグリティを保証するために、無線ネットワークプラットフォーム810を通じてサービングされる通信をセキュア化する。さらに、プロビジョニングサーバー(複数の場合もある)は、異種のサービスプロバイダーによって運用されるネットワークのような外部ネットワーク(複数の場合もある)、例えば、WAN850又は全地球測位システム(GPS)ネットワーク(複数の場合もある)(図示せず)からのサービスをプロビジョニングすることができる。プロビジョニングサーバー(複数の場合もある)は、(例えば、同じサービスプロバイダーによって展開及び運用される)無線ネットワークプラットフォーム810に関連付けられたネットワーク、例えば、UE875を介した家庭環境内又はビジネス環境内での加入者サービス体験を向上するために、屋内の限られた空間内における無線サービスカバレッジを向上し、無線アクセスネットワークをオフロードするフェムトセルネットワーク(複数の場合もある)(図示せず)を通じてカバレッジもプロビジョニングすることができる。
【0047】
サーバー(複数の場合もある)814は、マクロネットワークプラットフォーム810の機能を少なくとも部分的に与えるように構成された、1つ以上のプロセッサを含むことができることに留意されたい。そのために、1つ以上のプロセッサは、例えば、メモリ830に記憶されたコード命令を実行することができる。サーバー(複数の場合もある)814は、前述したのと実質的に同じように動作するコンテンツマネージャー815を含むことができることを理解すべきである。
【0048】
例示の実施形態800では、メモリ830は、無線ネットワークプラットフォーム810の運用に関する情報を記憶することができる。他の運用情報は、無線プラットフォームネットワーク810、加入者データベースを通じてサービングされたモバイルデバイスのプロビジョニング情報、アプリケーションインテリジェンス、価格決定方式、例えば、プロモーション率(promotional rate)、フラットレートプログラム、クーポンキャンペーン、異種の無線技術レイヤの動作のための電気通信プロトコルと整合性のとれた技術的仕様(複数の場合もある)等を含むことができる。メモリ830は、電話網(複数の場合もある)840、WAN850、企業ネットワーク(複数の場合もある)860、又はSS7ネットワーク870のうちの少なくとも1つからの情報も記憶することができる。一態様では、メモリ830は、例えば、データストア構成要素の一部として、又は遠隔接続メモリストアとしてアクセスすることができる。
【0049】
ここで図9を参照すると、本明細書において説明される1つ以上の実施形態による、無線通信を容易にするシステムアーキテクチャにおいて関与するように動作可能な一例示のモバイルハンドセット900の一例示のブロック図が示されている。モバイルハンドセットが本明細書で示されているが、他のデバイスがモバイルデバイスであり得ること、及び、モバイルハンドセットが、本明細書に述べる種々の実施形態のうちの実施形態についての状況を提供するために示されているにすぎないことが理解されるであろう。以下の議論は、種々の実施形態を実施することができる、適した環境の一例についての簡潔な一般的説明を提供することを意図している。説明は、機械可読記憶媒体上で具現化されるコンピューター実行可能命令の一般的な状況を含むが、革新を、他のプログラムモジュールと組み合わせて及び/又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとしても実施することができることを当業者であれば認識するであろう。
【0050】
一般に、アプリケーション(例えば、プログラムモジュール)は、特定のタスクを実行するか又は特定の抽象データタイプを実装する、ルーチン、プログラム、構成要素、データ構造等を含むことができる。さらに、本明細書で述べる方法は、各々を1つ以上の関連するデバイスに動作可能に結合することができる、シングルプロセッサ又はマルチプロセッサシステム、ミニコンピューター、メインフレームコンピューター、及び、パーソナルコンピューター、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、マイクロプロセッサベース又はプログラマブル消費者向け電子機器等を含む、他のシステム構成とともに実施することができることを当業者であれば理解するであろう。
【0051】
コンピューティングデバイスは、通常、種々の機械可読媒体を含むことができる。機械可読媒体は、コンピューターによってアクセスすることができる任意の入手可能な媒体とすることができ、揮発性及び不揮発性媒体、取外し可能及び取外し不能媒体の両方を含む。限定としてではなく例として、コンピューター可読媒体は、コンピューター記憶媒体及び通信媒体を含むことができる。コンピューター記憶媒体は、コンピューター可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータ等の情報を記憶するための任意の方法又は技術で実装される、揮発性及び/又は不揮発性媒体、取外し可能及び/又は取外し不能媒体を含むことができる。コンピューター記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、CD ROM、デジタルビデオディスク(DVD)、若しくは他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気記憶デバイス、又は、所望の情報を記憶するために使用することができ、かつ、コンピューターによってアクセスすることができる任意の他の媒体を含むことができるが、それに限定されない。
【0052】
通信媒体は、通常、搬送波又は他の搬送機構等の被変調データ信号内で、コンピューター可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータを具現化し、任意の情報送達媒体を含む(正:include)。「被変調データ信号(modulated data signal)」という用語は、信号内に情報を符号化するように設定又は変更されたその特性のうちの1つ以上を有する当該信号を意味する。限定としてではなく例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直結される接続等の有線媒体、並びに、音響、RF、赤外線、及び他の無線媒体等の無線媒体を含む。上記のうちの任意のものの組み合わせも、コンピューター可読媒体の範囲に含まれるべきである。
【0053】
ハンドセットは、全てのオンボード動作及び機能を制御及び処理するためのプロセッサ902を備える。メモリ904は、データ及び1つ以上のアプリケーション906(例えば、ビデオプレイヤーソフトウェア、ユーザーフィードバック構成要素ソフトウェア等)を記憶するためにプロセッサ902にインターフェースする。他のアプリケーションは、ユーザーフィードバック信号の始動を容易にする所定の音声コマンドの音声認識を含むことができる。アプリケーション906は、メモリ904及び/又はファームウェア908に記憶し、メモリ904及び/又はファームウェア908のいずれか又は両方からプロセッサ902によって実行することができる。ファームウェア908は、ハンドセット900を初期化するときに実行するための起動コードも記憶することができる。通信構成要素910は、外部システム、例えば、セルラーネットワーク、VoIPネットワーク等との有線/無線通信を容易にするためにプロセッサ902にインターフェースする。ここで、通信構成要素910は、対応する信号通信のために、適したセルラートランシーバー911(例えば、GSMトランシーバー)及び/又は免許不要トランシーバー913(例えば、Wi-Fi、WiMax)も含むことができる。ハンドセット900は、セルラーフォン、モバイル通信能力を有するPDA、及びメッセージングセントリックデバイス等のデバイスとすることができる。また、通信構成要素910は、地上無線ネットワーク(例えば、ブロードキャスト)、デジタル衛星無線ネットワーク、及びインターネットベース無線サービスネットワークからの通信受信を容易にする。
【0054】
ハンドセット900は、テキスト、画像、ビデオ、電話機能(例えば、呼出し側ID機能)、セットアップ機能を表示するための、また、ユーザー入力のためのディスプレイ912を備える。例えば、ディスプレイ912は、マルチメディアコンテンツ(例えば、音楽メタデータ、メッセージ、壁紙、グラフィックス等)の提示を収容することができる「スクリーン(screen)」とも呼ぶことができる。ディスプレイ912は、ビデオも表示することができ、ビデオクオート(video quote)の生成、編集、及び共有を容易にすることができる。シリアルI/Oインターフェース914は、プロセッサ902と通信状態で設けられて、ハードワイヤ接続及び他のシリアル入力デバイス(例えば、キーボード、キーパッド、及びマウス)を通した有線及び/又は無線シリアル通信(例えば、USB及び/又はIEEE 1394)を容易にする。これは、例えば、ハンドセット900を更新すること及びトラブルシューティングすることをサポートする。オーディオ能力は、オーディオI/O構成要素916によって提供され、オーディオI/O構成要素916は、例えば、ユーザーフィードバック信号を始動するために適切なキー又はキー組み合わせをユーザーが押したというインジケーションに関連するオーディオ信号を出力するためのスピーカーを含むことができる。また、オーディオI/O構成要素916は、データ及び/又は電話音声データを記録するために、また、電話会話のための音声信号を入力するために、マイクロフォンを通したオーディオ信号の入力を容易にする。
【0055】
ハンドセット900は、カード型加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identity Module)又はユニバーサルSIM920のフォームファクターのSIC(加入者識別構成要素(Subscriber Identity Component))を収容するための、また、SIMカード920をプロセッサ902にインターフェースするためのスロットインターフェース918を含むことができる。しかしながら、SIMカード920をハンドセット900に入るように製造し、データ及びソフトウェアをダウンロードすることによって更新することができることが理解される。
【0056】
ハンドセット900は、通信構成要素910を通してIPデータトラフィックを処理して、ISP又はブロードバンドケーブルプロバイダーを通して、例えば、インターネット、企業イントラネット、ホームネットワーク、パーソナルエリアネットワーク等のようなIPネットワークからIPトラフィックを収容することができる。そのため、VoIPトラフィックは、ハンドセット900によって利用することができ、IPベースマルチメディアコンテンツは、符号化フォーマット又は復号フォーマットで受信することができる。
【0057】
ビデオ処理構成要素922(例えば、カメラ)は、符号化されたマルチメディアコンテンツを復号するために設けることができる。ビデオ処理構成要素922は、ビデオクオートの生成、編集、及び共有を容易にするのを支援することができる。ハンドセット900は、電池及び/又はAC電力サブシステムの形態の電源924も備え、その電源924は、電力I/O構成要素926によって外部電力システム又は充電機器(図示せず)にインターフェースすることができる。
【0058】
ハンドセット900は、受信されたビデオコンテンツを処理し、ビデオコンテンツを記録及び送信するためのビデオ構成要素930も含むことができる。例えば、ビデオ構成要素930は、ビデオクオートの生成、編集、及び共有を容易にすることができる。ロケーショントラッキング構成要素932は、ハンドセット900を地理的に位置特定することを容易にする。上記で述べたように、これは、ユーザーがフィードバック信号を自動的に又は手動で始動するときに起こり得る。ユーザー入力構成要素934は、ユーザーが品質フィードバック信号を始動することを容易にする。ユーザー入力構成要素934も、ビデオクオートの生成、編集、及び共有を容易にすることができる。ユーザー入力構成要素934は、例えば、キーパッド、キーボード、マウス、スタイラスペン、及び/又は、タッチスクリーン等のこうした従来の入力デバイス技術を含むことができる。
【0059】
再度アプリケーション906を参照すると、ヒステリシス構成要素936は、アクセスポイントに関連付けるときを決定するために利用されるヒステリシスデータの解析及び処理を容易にする。Wi-Fiトランシーバー913がアクセスポイントのビーコンを検出するとヒステリシス構成要素936のトリガーを容易にするソフトウェアトリガー構成要素938を設けることができる。SIPクライアント940は、ハンドセット900が、SIPプロトコルをサポートし、SIPレジスターサーバーに加入者を登録することを可能にする。アプリケーション906は、マルチメディアコンテンツ、例えば、音楽の、少なくとも発見、再生、及び記憶の能力を提供するクライアント942も含むことができる。
【0060】
ハンドセット900は、通信構成要素910に関連して上記で示したように、室内ネットワーク無線トランシーバー913(例えば、Wi-Fiトランシーバー)を備える。この機能は、デュアルモードGSMハンドセット900についてIEEE 802.11等の室内無線リンクをサポートする。ハンドセット900は、無線音声及びデジタル無線チップセットを組み合わせて単一ハンドヘルドデバイスにすることができるハンドセットを通して少なくとも衛星無線サービスを収容することができる。
【0061】
ここで図10を参照すると、本明細書において説明される1つ以上の実施形態による、無線通信を容易にするシステムアーキテクチャにおいて関与するように動作可能な一例示のコンピューター1000の一例示のブロック図が示されている。コンピューター1000は、有線又は無線通信ネットワークと、サーバー(例えば、Microsoft社のサーバー)及び/又は通信デバイスとの間のネットワーク接続及び通信能力を提供することができる。その種々の態様について更なる状況を提供するために、図10及び以下の議論は、革新の種々の態様を実装して、エンティティと第3者との間のトランザクションの確立を容易にすることができる、適したコンピューティング環境の簡潔な一般的説明を提供することを意図している。上記説明は、1つ以上のコンピューター上で実行することができるコンピューター実行可能命令の一般的な状況内にあるが、革新を、他のプログラムモジュールと組み合わせて及び/又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとしても実装することができることを当業者であれば認識するであろう。
【0062】
一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行する又は特定の抽象データタイプを実装する、ルーチン、プログラム、構成要素、データ構造等を含む。さらに、本発明の方法は、各々を1つ以上の関連するデバイスに動作可能に結合することができる、シングルプロセッサ又はマルチプロセッサコンピューターシステム、ミニコンピューター、メインフレームコンピューター、及び、パーソナルコンピューター、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、マイクロプロセッサベース又はプログラマブル消費者向け電子機器等を含む、他のコンピューターシステム構成とともに実施することができることを当業者であれば理解するであろう。
【0063】
革新の例示される態様は、或る特定のタスクが通信ネットワークを通してリンクされるリモート処理デバイスによって実行される分散型コンピューティング環境において実施することもできる。分散型コンピューティング環境では、プログラムモジュールをローカルメモリ記憶デバイス及びリモートメモリ記憶デバイス内の両方に配置することができる。
【0064】
コンピューティングデバイスは通常、種々の媒体を含み、それらの媒体はコンピューター可読記憶媒体又は通信媒体を含むことができ、その2つの用語は、以下のように、本明細書において互いに異なるように使用される。
【0065】
コンピューター可読記憶媒体は、コンピューターによってアクセスすることができる任意の入手可能な記憶媒体とすることができ、揮発性及び不揮発性媒体、取外し可能及び取外し不能媒体の両方を含む。例であって、限定はしないが、コンピューター可読記憶媒体は、コンピューター可読命令、プログラムモジュール、構造化データ又は非構造化データ等の情報を記憶するための任意の方法又は技術に関連して実現することができる。コンピューター可読記憶媒体は、限定はしないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタルバーサタイルディスク(DVD)若しくは他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気記憶デバイス、又は所望の情報を記憶するために用いることができる他の有形及び/又は非一時的媒体を含むことができる。コンピューター可読記憶媒体は、媒体によって記憶される情報に関する種々の動作のために、例えば、アクセス要求、問い合わせ又は他のデータ検索プロトコルを介して、1つ以上のローカル若しくはリモートコンピューティングデバイスによってアクセスすることができる。
【0066】
通信媒体は、被変調データ信号、例えば、搬送波又は他の搬送機構等のデータ信号において、コンピューター可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他の構造化若しくは非構造化データを具現化することができ、任意の情報送達又は搬送媒体を含む(正:include)。「被変調データ信号」又は信号という用語は、1つ以上の信号内に情報を符号化するように設定又は変更される特性のうちの1つ以上を有する信号を指している。例であって、限定はしないが、通信媒体は、有線ネットワーク又は直結される接続等の有線媒体、並びに、音響、RF、赤外線及び他の無線媒体等の無線媒体を含む。
【0067】
図10を参照すると、エンドユーザーデバイスに関して本明細書で述べる種々の態様を実装することは、処理ユニット1004、システムメモリ1006、及びシステムバス1008を備えるコンピューター1000を含むことができる。システムバス1008は、限定はしないが、システムメモリ1006を含むシステム構成要素を処理ユニット1004に結合する。処理ユニット1004は種々の市販のプロセッサのうちのいずれかとすることができる。処理ユニット1004として、デュアルマイクロプロセッサ及び他のマルチプロセッサアーキテクチャも利用することができる。
【0068】
システムバス1008は、種々の市販のバスアーキテクチャのいずれかを用いて、メモリバス(メモリコントローラーを備えるか、又は備えない)、周辺機器用バス及びローカルバスに更に相互接続することができるいくつかのタイプのバス構造のいずれかとすることができる。システムメモリ1006は、リードオンリーメモリ(ROM)1027及びランダムアクセスメモリ(RAM)1012を含む。ROM、EPROM、EEPROM等の不揮発性メモリ1027内に基本入出力システム(BIOS)が記憶され、BIOSは、起動中等に、コンピューター1000内の要素間で情報を転送するのを助ける基本ルーチンを含む。RAM1012は、データをキャッシュするためのスタティックRAM等の高速RAMも含むことができる。
【0069】
コンピューター1000は、適切なシャーシ(図示せず)において外部で使用するように構成することもできる内部ハードディスクドライブ(HDD)1014(例えば、EIDE、SATA)と、磁気フロッピーディスクドライブ(FDD)1016(例えば、取外し可能ディスケット1018に対する読出し又は書込み用)と、光ディスクドライブ1020(例えば、CD-ROMディスク1022の読出し、又はDVDのような他の大容量光学媒体に対する読出し若しくは書込み用)とを更に含む。ハードディスクドライブ1014、磁気ディスクドライブ1016及び光ディスクドライブ1020はそれぞれ、ハードディスクドライブインターフェース1024、磁気ディスクドライブインターフェース1026及び光ドライブインターフェース1028によって、システムバス1008に接続することができる。外部ドライブを実現するためのインターフェース1024は、ユニバーサルシリアルバス(USB)及びIEEE 1394インターフェース技術のうちの少なくとも一方又は両方を含む。他の外部ドライブ接続技術も本革新の考慮の範囲内にある。
【0070】
ドライブ及びその関連するコンピューター可読媒体は、データ、データ構造、コンピューター実行可能命令等の不揮発性記憶を提供する。コンピューター1000の場合、ドライブ及び媒体は、適切なデジタルフォーマットにおいて任意のデータの記憶に対応する。上記のコンピューター可読媒体の説明は、HDD、取外し可能磁気ディスケット、及びCD又はDVD等の取外し可能光媒体を参照するが、ジップドライブ、磁気カセット、フラッシュメモリカード、カートリッジ等の、コンピューター1000によって読出し可能である他のタイプの媒体も例示的な動作環境において使用できること、更に任意のそのような媒体が、開示される革新の方法を実行するためのコンピューター実行可能命令を含むことができることは、当業者には理解されたい。
【0071】
ドライブ及びRAM1012内に、オペレーティングシステム1030、1つ以上のアプリケーションプログラム1032、他のプログラムモジュール1034及びプログラムデータ1036を含む、複数のプログラムモジュールを記憶することができる。オペレーティングシステム、アプリケーション、モジュール及び/又はデータの全て又は一部をRAM1012にキャッシュすることもできる。革新を、種々の市販のオペレーティングシステム又はオペレーティングシステムの組み合わせによって実装することができることが理解される。
【0072】
ユーザーは、1つ以上の有線/無線入力デバイス、例えば、キーボード1038及びマウス1040等のポインティングデバイスを通して、コンピューター1000にコマンド及び情報を入力することができる。他の入力デバイス(図示せず)は、マイクロフォン、IR遠隔制御、ジョイスティック、ゲームパッド、スタイラスペン、タッチスクリーン等を含むことができる。これらの入力デバイス及び他の入力デバイスは、多くの場合に、システムバス1008に結合される入力デバイスインターフェース1042を通して処理ユニット1004に接続されるが、パラレルポート、IEEE 1394シリアルポート、ゲームポート、USBポート、IRインターフェース等の他のインターフェースによって接続することもできる。
【0073】
モニター1044又は他のタイプのディスプレイデバイスも、ビデオアダプター1046等のインターフェースを介して、システムバス1008に接続される。モニター1044に加えて、コンピューター1000は通常、スピーカー、プリンター等の他の周辺出力デバイス(図示せず)を含む。
【0074】
コンピューター1000は、リモートコンピューター(複数の場合もある)1048等の1つ以上のリモートコンピューターとの有線及び/又は無線通信を介しての論理接続を用いてネットワーク化された環境において動作することができる。リモートコンピューター(複数の場合もある)1048は、ワークステーション、サーバーコンピューター、ルーター、パーソナルコンピューター、ポータブルコンピューター、マイクロプロセッサ内蔵娯楽機器、ピアデバイス又は他の共通ネットワークノードとすることができ、通常、コンピューターに関して説明される要素の多く又は全てを含むが、簡潔にするために、1つのメモリ/記憶デバイス1050のみが示される。図示される論理接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)1052及び/又はより大きなネットワーク、例えば、ワイドエリアネットワーク(WAN)1054への有線/無線接続を含む。そのようなLAN及びWANネットワーク化環境はオフィス及び企業では一般的であり、その全てがグローバル通信ネットワーク、例えば、インターネットに接続することができるイントラネット等の企業規模のコンピューターネットワークを容易にする。
【0075】
LANネットワーク化環境において用いられるときに、コンピューター1000は、有線及び/又は無線通信ネットワークインターフェース又はアダプター1056を通して、ローカルネットワーク1052に接続される。アダプター1056は、LAN1052との有線又は無線通信を容易にすることができ、LANは、そこに配置され、無線アダプター1056と通信するための無線アクセスポイントも含むことができる。
【0076】
WANネットワーク化環境において用いられるときに、コンピューター1000は、モデム1058を含むことができるか、又はWAN1054上の通信サーバーに接続されるか、又は例えばインターネットによって、WAN1054を介して通信を確立するための他の手段を有する。モデム1058は、内部又は外部、及び有線又は無線デバイスとすることができ、入力デバイスインターフェース1042を介して、システムバス1008に接続される。ネットワーク化された環境では、コンピューターに関して図示されるプログラムモジュール又はその一部は、リモートメモリ/記憶デバイス1050に記憶することができる。図示されるネットワーク接続は例であり、コンピューター間に通信リンクを確立する他の手段を用いることができることは理解されよう。
【0077】
コンピューターは、無線通信において動作可能に配置される任意の無線デバイス又はエンティティ、例えば、プリンター、スキャナー、デスクトップ及び/又はポータブルコンピューター、ポータブルデータアシスタント、通信衛星、無線で検出可能なタグに関連付けられる任意の機器又は場所(例えば、キオスク、ニューススタンド、化粧室)、及び電話と通信するように動作可能である。これは、少なくともWi-Fi及びBluetooth(商標)無線技術を含む。このようにして、通信は、従来のネットワーク、又は単に少なくとも2つのデバイス間のアドホック通信の場合のような規定された構造とすることができる。
【0078】
Wi-Fi、すなわちワイヤレスフィディリティによって、自宅の長椅子から、ホテルの部屋から、又は仕事中に会議室から、無線でインターネットに接続できるようになる。Wi-Fiは携帯電話において使用されるのに類似の無線技術であり、それにより、そのようなデバイス、例えば、コンピューターが、基地局の範囲内の屋内外いずれの場所にもデータを送信及び受信できるようになる。Wi-Fiネットワークは、安全で、信頼性があり、高速の無線接続性を提供するために、IEEE 802.11(a、b、g等)と呼ばれる無線技術を使用する。Wi-Fiネットワークを用いて、コンピューターを互いに、インターネットに、そして有線ネットワーク(IEEE 802.3又はEthernetを使用する)に接続することができる。Wi-Fiネットワークは、例えば、免許不要2.4GHz及び5GHz無線帯域において、10Mbps(802.11a)若しくは54Mbps(802.11b)データレートで動作するか、又は両方の帯域(デュアルバンド)を含む製品を用いて動作するので、ネットワークは、多くのオフィスにおいて使用される基本10BaseT有線Ethernetネットワークに類似の実世界性能を提供することができる。
【0079】
従来の4Gシステムとは区別される5Gの一態様は、NRの使用である。NRアーキテクチャは、RACH手順に用いられるリソースの独立した構成のために複数の配置事例をサポートするように設計することができる。NRは、LTEによって提供されるサービスよりも更にサービスを提供することができるので、本明細書において論述されるように、LTEとNRとの間の相互作用を容易にするように、LTEとNRとの長所及び短所を活用することによって、効率性を生み出すことができる。
【0080】
本明細書全体にわたって「1つの実施形態」又は「一実施形態」と言及するとき、これは、その実施形態に関連して説明された特定の特徴、構造、又は特性は、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な箇所で「1つの実施形態では」、「1つの態様では」又は「一実施形態では」という文言が出現しても、必ずしも全てが同じ実施形態を指しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、又は特性は、1つ以上の実施形態において任意の好適な方法で組み合わせることができる。
【0081】
本開示において使用されるときに、いくつかの実施形態において、「構成要素」、「システム」、「インターフェース」等の用語は、コンピューター関連エンティティ、又は1つ以上の特定の機能を有する運用装置に関連するエンティティを指すか、又は備えることを意図しており、そのエンティティはハードウェア、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェア、及び/又はファームウェアのいずれかとすることができる。一例として、構成要素は、限定はしないが、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、コンピューター実行可能命令、プログラム及び/又はコンピューターとすることができる。例示であって、限定はしないが、サーバー上で実行されるアプリケーション及びサーバーの両方を構成要素とすることができる。
【0082】
1つ以上の構成要素は、プロセス及び/又は実行スレッド内に常駐することができ、構成要素は、1つのコンピューター上に位置することができ、及び/又は2つ以上のコンピューターの間に分散させることができる。加えて、これらの構成要素は、種々のデータ構造がその上に記憶されている種々のコンピューター可読媒体から実行することができる。構成要素は、1つ以上のデータパケット(例えば、ローカルシステム内で、分散システム内で別の構成要素と、及び/又は、インターネット等のネットワークにわたって信号を介して他のシステムと相互作用する1つの構成要素からのデータ)を含む信号に従って等で、ローカル及び/又はリモートプロセスを介して通信することができる。別の例として、構成要素は、1つ以上のプロセッサによって実行されるソフトウェアアプリケーション又はファームウェアアプリケーションによって動作する電気又は電子回路要素によって動作する機械部品によって提供される特定の機能を有する装置とすることができる。ここで、プロセッサは、装置の内部又は外部にある可能性があり、ソフトウェア又はファームウェアアプリケーションの少なくとも一部を実行することができる。更なる別の例として、構成要素は、機械部品なしで電子構成要素を通して特定の機能を提供する装置とすることができ、その電子構成要素は、電子構成要素の機能を少なくとも部分的に与えるソフトウェア又はファームウェアを実行するために内部にプロセッサを備えることができる。一態様では、構成要素は、例えばクラウドコンピューティングシステム内の仮想マシンを介して電子構成要素をエミュレートすることができる。種々の構成要素を別個の構成要素として示してきたが、例示の実施形態から逸脱することなく、複数の構成要素を単一の構成要素として実施することもできるし、単一の構成要素を複数の構成要素として実施することもできることを理解されたい。
【0083】
さらに、「例」及び「例示的」という用語は、事例又は例示としての役割を果たすことを意図して本明細書において使用される。「例」又は「例示的」として本明細書において説明される任意の実施形態又は設計は、必ずしも、他の実施形態又は設計より好ましいか、又は有利であると解釈されるべきではない。むしろ、例又は例示的という言葉を使用することは、概念を具体的に提示することを意図している。本出願において使用されるときに、「又は」という用語は、排他的な「又は」ではなく、包含的な「又は」を意味することを意図している。すなわち、別段の指示がない限り、又は文脈において明らかでない限り、「XがA又はBを利用する」は、自然な包含的置換のいずれかを意味することを意図している。すなわち、XがAを利用する、XがBを利用する、又はXがA及びBの両方を利用する場合には、上記の事例のうちのいずれのもとにおいても、「XがA又はBを利用する」が満たされる。さらに、本出願及び添付の特許請求の範囲において用いられるときに、数量を特定していない用語は、別段の指示がない限り、又は単数のものを対象とすることが文脈から明らかでない限り、一般に「1つ以上」を意味すると解釈されるべきである。
【0084】
さらに、「モバイルデバイス機器」、「モバイル局」、「モバイル」、「加入者局」、「アクセス端末」、「端末」、「ハンドセット」、「通信デバイス」、「モバイルデバイス」等の用語(及び/又は類似の用語を表す用語)は、データ、制御、音声、ビデオ、サウンド、ゲーミング、又は実質的に任意のデータストリーム若しくはシグナリングストリームを受信又は伝達するために、無線通信サービスの加入者又はモバイルデバイスによって利用される無線デバイスを指すことができる。上記の用語は、本明細書において、及び関連する図面を参照しながら同義で利用される。同様に、「アクセスポイント(AP)」、「基地局(BS)」、BS送受信機、BSデバイス、セルサイト、セルサイトデバイス、「ノードB(NB)」、「進化型ノードB(eNodeB)」、「ホームノードB(HNB)」等の用語は本出願において同義で利用され、1つ以上の加入者局との間で、データ、制御、音声、ビデオ、サウンド、ゲーミング、又は実質的に任意のデータストリーム若しくはシグナリングストリームを送信及び/又は受信する無線ネットワーク構成要素又は電化製品を指す。データストリーム及びシグナリングストリームは、パケット化された、又はフレームベースのフローとすることができる。
【0085】
さらに、「デバイス」、「通信デバイス」、「モバイルデバイス」、「加入者」、「顧客エンティティ」、「消費者」、「エンティティ」等の用語は、文脈上、それらの用語間を特に区別することが正当化されない限り、全体を通して同義で利用される。そのような用語は、人間エンティティを指すことができるか、又はシミュレートされたビジョン、音認識等を提供することができる人工知能(例えば、複雑な数学的表現に基づいて推論する能力)を通してサポートされる自動化された構成要素を指すことができることを理解されたい。
【0086】
本明細書において説明される実施形態は、限定はしないが、ワイヤレスフィディリティ(Wi-Fi)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX)、拡張汎用パケット無線サービス(拡張GPRS)、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、高速パケットアクセス(HSPA)、Z-Wave、Zigbee及び他の802.XX無線技術及び/又はレガシー電気通信技術を含む、実質的に任意の無線通信技術において利用することができる。
【0087】
5Gシステムのために2段階ダウンリンク制御チャネルを容易にするシステム、方法及び/又は機械可読記憶媒体が、本明細書において提供される。LTE、ロングタームエボリューションアドバンスト(LTE-A)、高速パケットアクセス(HSPA)等、レガシー無線システムは、ダウンリンク制御チャネルのために固定変調フォーマットを使用する。固定変調フォーマットは、ダウンリンク制御チャネルフォーマットが、常に単一のタイプの変調(例えば、四位相偏移変調(QPSK))によって符号化され、固定符号レートを有することを暗示する。さらに、前方誤り訂正(FEC)エンコーダーは、レートマッチングによる1/3の単一の固定マザー符号レートを用いる。この設計は、チャネル統計を考慮に入れていない。例えば、BSデバイスからモバイルデバイスへのチャネルが非常に良好である場合、制御チャネルは、この情報を用いて変調、コードレートを調整することができず、それにより、この制御チャネルに不必要な電力を配分する。同様に、BSからモバイルデバイスへのチャネルが不良である場合、モバイルデバイスは、固定変調及びコードレードだけでは受信した情報を復号することができない場合があり得る。本明細書において用いられる場合、「推論する」又は「推論」という用語は、一般に、イベント及び/又はデータを介して捕捉された一組の観測値からシステム、環境、ユーザー、及び/又は意図について推理するプロセス、又は、それらの状態を推論するプロセスを指す。捕捉されたデータ及びイベントは、ユーザーデータ、デバイスデータ、環境データ、センサーからのデータ、センサーデータ、アプリケーションデータ、暗黙的なデータ、明示的なデータ等を含むことができる。推論は、例えば、特定の状況又は動作を識別するのに用いることもできるし、データ及びイベントの検討に基づいて、対象となる状態に関する確率分布を生成することもできる。
【0088】
推論は、一組のイベント及び/又はデータからより高いレベルのイベントを構成するのに用いられる技法も指すことができる。そのような推論は、イベントが、時間的に近接して相関されるか否かを問わず、また、イベント及びデータが1つ又はいくつかのイベント源及びデータ源からのものであるか否かを問わず、一組の観測されたイベント及び/又は記憶されたイベントデータからの新たなイベント又は動作の構築をもたらす。種々の分類方式及び/又は分類システム(例えば、サポートベクターマシン、ニューラルネットワーク、エキスパートシステム、ベイジアン信念ネットワーク、ファジー論理、及びデータ融合エンジン)を、開示された主題と関連した自動的な及び/又は推論された動作の実行とともに用いることができる。
【0089】
さらに、種々の実施形態は、標準的なプログラミング及び/又はエンジニアリング技法を用いて、開示される主題を実現するようにコンピューターを制御するソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア又はその任意の組み合わせをもたらす、方法、装置又は製品として実現することができる。本明細書において用いられる場合、「製品」という用語は、任意のコンピューター可読デバイス、機械可読デバイス、コンピューター可読キャリア、コンピューター可読媒体、機械可読媒体、コンピューター可読(若しくは機械可読)記憶/通信媒体からアクセス可能なコンピュータープログラムを含むことを意図している。例えば、コンピューター可読媒体は、限定はしないが、磁気記憶デバイス、例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップ(複数の場合もある)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、Blu-rayディスク(商標)(BD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、及び/又は記憶デバイスを模倣する仮想デバイス、及び/又は上記コンピューター可読媒体のうちの任意のものを含むことができる。当然、種々の実施形態の範囲及び趣旨から逸脱することなく、この構成に数多くの変更を加えることができることが当業者には認識されよう。
【0090】
要約書において記述されることを含む、本開示の例示される実施形態の上記の記述は、網羅的に述べることを意図するものではなく、開示される実施形態を開示されるのと全く同じ形態に限定することを意図するものでもない。例示のために、本明細書において具体的な実施形態及び例が記述されるが、当業者が認識できるような、そのような実施形態及び例の範囲内で考えられる種々の変更が可能である。
【0091】
この関連で、本主題は種々の実施形態及び対応する図に関連して本明細書において記述されてきたが、適用可能な場合には、開示される主題から逸脱することなく、他の類似の実施形態を用いることができるか、又は開示される主題の同じ機能、類似の機能、代替機能又は代用機能を実行するために記述される実施形態に対して変更を加えること及び追加することができることは理解されたい。それゆえ、開示される主題は、本明細書において記述される任意の単一の実施形態に限定されるべきではなく、添付の特許請求の範囲による広さ及び範囲内で解釈されるべきである。
図1
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