(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-03
(45)【発行日】2022-03-11
(54)【発明の名称】エネルギー貯蔵バッテリーのハウジング、エネルギー貯蔵バッテリーおよびエネルギー貯蔵システム
(51)【国際特許分類】
H01M 50/256 20210101AFI20220304BHJP
H01M 50/233 20210101ALI20220304BHJP
H01M 50/244 20210101ALI20220304BHJP
H01M 50/296 20210101ALI20220304BHJP
H01M 50/298 20210101ALI20220304BHJP
H01M 50/24 20210101ALI20220304BHJP
【FI】
H01M50/256 101
H01M50/233
H01M50/244 A
H01M50/296
H01M50/298
H01M50/24
(21)【出願番号】P 2021126373
(22)【出願日】2021-08-02
【審査請求日】2021-08-06
(31)【優先権主張番号】202110656050.5
(32)【優先日】2021-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519095522
【氏名又は名称】ジョジアン ジンコ ソーラー カンパニー リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】519095533
【氏名又は名称】ジンコ ソーラー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100199819
【氏名又は名称】大行 尚哉
(74)【代理人】
【識別番号】100087859
【氏名又は名称】渡辺 秀治
(72)【発明者】
【氏名】高雲輝
(72)【発明者】
【氏名】王娟
(72)【発明者】
【氏名】郭志球
【審査官】山本 雄一
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-512844(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/20-50/298
H05K 5/00- 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エネルギー貯蔵バッテリーのハウジングであって、
前記ハウジングの一部の側壁をくぼんで形成された溝
と、
前記ハウジングの一部の側壁をくぼんで形成され、かつ上下に貫通する配線溝とを含み、
前記溝は手持ちスペースを提供することに用いられ、
且つ前記溝に通信配線スロットが設けられ、前記溝は前記通信配線スロットに差し込んだ通信接続端子を収容することに用いられ
、前記通信配線スロットは前記ハウジング内に配置されたバッテリー管理システムと接続することに用いられることを特徴とするエネルギー貯蔵バッテリーのハウジング。
【請求項2】
前記通信接続端子には防水カバーを套設し、前記通信接続端子を前記通信配線スロットに差し込むと、前記防水カバーは前記溝内に収容されることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー貯蔵バッテリーのハウジング。
【請求項3】
前記溝の内壁に前記ハウジング内のバッテリー管理システムと接続するためのボタンが設けられ、前記ボタンと前記通信配線スロットとは前記溝の縦方向の内壁に設置され、かつ前記ボタンと前記溝の入口との間の距離は、前記通信配線スロットと前記溝の入口との間の距離より小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載のエネルギー貯蔵バッテリーのハウジング。
【請求項4】
前記ボタンと前記溝の上側内壁との間の距離は、前記通信配線スロットと前記溝の上側内壁との間の距離より小さいまたは大きいことを特徴とする請求項3に記載のエネルギー貯蔵バッテリーのハウジング。
【請求項5】
前記配線溝の内側壁に貫通穴が設けられ、前記貫通穴は、前記配線溝と同じ側のハウジングの側壁に位置する前記溝までに貫通し、前記配線溝は、前記通信接続端子のリードを収容するために用いられることを特徴とする請求項1又は2に記載のエネルギー貯蔵バッテリーのハウジング。
【請求項6】
前記エネルギー貯蔵バッテリーのハウジングは、カバープレートをさらに含み、前記カバープレートは、前記配線溝の上を覆いで設置して前記配線溝の内部スペースを遮断することを特徴とする請求項5に記載のエネルギー貯蔵バッテリーのハウジング。
【請求項7】
前記配線溝は、前記ハウジングの対向する両側壁の後端に設置され、前記溝が前記配線溝の前に設置されることを特徴とする請求項5に記載のエネルギー貯蔵バッテリーのハウジング。
【請求項8】
前記ハウジングの同じ側に位置する前記配線溝と前記溝との窪んだ深さが同じであることを特徴とする請求項7に記載のエネルギー貯蔵バッテリーのハウジング。
【請求項9】
前記ハウジングの一方の側壁の溝内におけるボタンは、エネルギー貯蔵バッテリーのスタートストップボタンであり、前記ハウジングの他方の側壁の溝内におけるボタンは、前記エネルギー貯蔵バッテリーのリセットボタンであることを特徴とする請求項7に記載のエネルギー貯蔵バッテリーのハウジング。
【請求項10】
前記溝の上側内壁には、空気層を備えた板金層構造が設置されることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー貯蔵バッテリーのハウジング。
【請求項11】
各前記配線溝内には、前記ハウジング内に配置されたバッテリーユニットと接続された電源配線スロットがさらに設置され、前記電源配線スロットが、電源接続端子の差し込みに協力することで、前記電源接続端子が前記配線溝に収容されることを特徴とする請求項5に記載のエネルギー貯蔵バッテリーのハウジング。
【請求項12】
各前記配線溝内には2つの前記電源配線スロットが設けられ、かつ前記ハウジングの一方の側壁における前記配線溝内の2つの前記電源配線スロットは、共に正の配線スロットであり、前記ハウジングの他方の側壁における前記配線溝内の2つの前記電源配線スロットは、共に負の配線スロットであり、前記ハウジングの上表面と下表面の少なくとも1つには、上下に隣接する他のエネルギー貯蔵バッテリーのハウジングと接続するためのマッチングロック構造を形成し、または、前記ハウジングの上表面および下表面は共に平面であることを特徴とする請求項11に記載のエネルギー貯蔵バッテリーのハウジング。
【請求項13】
エネルギー貯蔵バッテリーであって、前記エネルギー貯蔵バッテリーは、請求項1~12のいずれかの1項に記載の前記ハウジングを有し、前記ハウジング内には、バッテリー管理システムおよびバッテリーユニットが設けられ、
前記溝は、前記バッテリー管理システムと前記バッテリーユニットとの間のギャップに位置され、前記溝の上側内壁は、水平面と平行になることを特徴とするエネルギー貯蔵バッテリー。
【請求項14】
前記溝は、深さ*幅*高さが58mm*100mm*55mmであることを特徴とする請求項13に記載のエネルギー貯蔵バッテリー。
【請求項15】
エネルギー貯蔵システムであって、複数の請求項13~14のいずれかの1項に記載のエネルギー貯蔵バッテリーを含み、前記複数のエネルギー貯蔵バッテリーは縦方向に沿って配置され、かつ前記複数のエネルギー貯蔵バッテリーの配線溝が接続されることを特徴とするエネルギー貯蔵システム。
【請求項16】
各前記エネルギー貯蔵バッテリーの2つの正の配線スロットは、電力接続端子を介して、当該エネルギー貯蔵バッテリーの上下に隣接するエネルギー貯蔵バッテリーの正の配線スロットとそれぞれに接続し、各前記エネルギー貯蔵バッテリーの2つの負の配線スロットは、電力接続端子を介して、当該エネルギー貯蔵バッテリーの上下に隣接するエネルギー貯蔵バッテリーの負の配線スロットとそれぞれに接続することを特徴とする請求項15に記載のエネルギー貯蔵システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、電子製品の技術分野に関し、特にエネルギー貯蔵バッテリーのハウジング、エネルギー貯蔵バッテリー、およびエネルギー貯蔵システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、エネルギー貯蔵バッテリー製品のハンドルは、一般的に取付式の既製防水ハンドルを採用し、製造および取付のプロセスにおいて、防水ハンドルをエネルギー貯蔵バッテリー製品のハウジングに固定して取り付ける必要がある。防水ハンドルの防水方法は、主にエッジのところに防水ゴムリングを設置することである。このような防水ハンドルは、取付が面倒で防水性能が悪く、且つ防水ハンドルをハウジングの外側から突き出て固定するため、一部のスペースを占有する。
【0003】
また、既存のエネルギー貯蔵バッテリー製品は、通常、スイッチをハウジングの表面に直接配置するので、作業者より誤って触れやすく、バッテリーが異常に停止することを起こす。かつ、既存のエネルギー貯蔵バッテリー製品のプラグアンドプレイ式通信端子は、ほとんどが製品の表面に配置されているため、携帯や搬送に不便をもたらし、製品の取付サイズにも影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、エネルギー貯蔵バッテリーによるスペースの占有を効果的に減少することができ、通信配線スロットとそれに差し込んだ通信接続端子に対して保護の効果を有し、かつエネルギー貯蔵バッテリーに対しての搬送が簡単になるエネルギー貯蔵バッテリーのハウジング、エネルギー貯蔵バッテリー、およびエネルギー貯蔵システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の技術的課題を解決するために、本発明の実施形態は、エネルギー貯蔵バッテリーのハウジングを提供し、前記ハウジングの一部の側壁をくぼんで形成された溝を含み、前記溝の内壁に、前記ハウジング内に配置されたバッテリー管理システムと接続するための通信配線スロットが設けられ、前記溝は、手持ちスペースを提供することに用いられ、かつ前記通信配線スロットに差し込んだ通信接続端子を収容することに用いられる。
【0006】
従来技術と比べて、本発明の実施形態において、エネルギー貯蔵バッテリーの手持ちスペースは、ハウジングの一部の側壁を窪んで形成された溝によって提供され、エネルギー貯蔵バッテリーのハウジングに既製ハンドルを固定して取り付ける必要がなくなり、かつ、溝とエネルギー貯蔵バッテリーのハウジングの側壁とは継ぎ目がなく一体に形成されているため、既製ハンドルを取り付けるときのエネルギー貯蔵バッテリーの外部スペースの占有を回避し、かつ一体に形成されることで溝縁の防水効果も向上させ、水気がバッテリーのハウジングに入ってバッテリーとバッテリー管理システムを損傷することを回避する。溝の内壁には、エネルギー貯蔵バッテリーのバッテリー管理システムに接続された通信配線スロットが設けられ、溝のスペースは、通信配線スロットと通信配線スロットに差し込んだ通信接続端子とを収容するために用いられるので、通信接続端子がエネルギー貯蔵バッテリーのハウジングの外に突出し、通信接続端子によるエネルギー貯蔵バッテリーの外部スペースの占有を余計に増やすことを効果的に回避し、かつ溝の構造は通信配線スロットと通信接続端子に対して保護の効果を有する。
【0007】
また、前記通信接続端子には防水カバーを套設し、前記通信接続端子を前記通信配線スロットに差し込むと、前記防水カバーは前記溝内に収容される。防水カバーを溝の内部に隠すことで、防水カバーによるエネルギー貯蔵バッテリーの外部スペースの占有を減少することができ、かつ防水カバーに対して防水の役割を果たすことができる。
【0008】
また、前記溝の内壁に前記ハウジング内のバッテリー管理システムと接続するためのボタンが設けられ、前記ボタンと前記通信配線スロットとは前記溝の縦方向の内壁に設置され、かつ前記ボタンと前記溝の入口との間の距離は、前記通信配線スロットと前記溝の入口との間の距離より小さい。このように設定することで、ボタンの手動操作が容易になる。
【0009】
また、前記ボタンと前記溝の上側内壁との間の距離は、前記通信配線スロットと前記溝の上側内壁との間の距離より小さいまたは大きい。ボタンと通信配線スロットを水平位置で上下にずらすことで、両者による溝の内壁に対しての全体的なスペースの占用を減少する。
【0010】
また、前記エネルギー貯蔵バッテリーのハウジングは、前記ハウジングの一部の側壁を窪んで形成され、かつ上下に貫通する配線溝をさらに含み、前記配線溝の内側壁に貫通穴が設けられ、前記貫通穴は、前記配線溝と同じ側のハウジングの側壁に位置する前記溝までに貫通し、前記配線溝は、前記通信接続端子のリードを収容するために用いられる。配線溝を設置することで、通信配線スロットに差し込んだ通信接続端子のリードを容易に収容することができ、配線が便利になる。
【0011】
また、前記エネルギー貯蔵バッテリーのハウジングは、カバープレートをさらに含み、前記カバープレートは、前記配線溝の上を覆いで設置して前記配線溝の内部スペースを遮断する。カバープレートのカバーにより、配線溝における部品をある程度で遮断して保護することができる。
【0012】
また、前記配線溝は、前記ハウジングの対向する両側壁の後端に設置され、前記溝が前記配線溝の前に設置される。このように設計することで、溝内に位置する通信接続端子のリードが自然に後部の配線溝に入ることができるので、エネルギー貯蔵バッテリーの前面から見ると、通信接続端子の配線が見えない。
【0013】
また、前記ハウジングの同じ側に位置する前記配線溝と前記溝との窪んだ深さが同じである。
【0014】
また、前記ハウジングの一方の側壁の溝内におけるボタンは、エネルギー貯蔵バッテリーのスタートストップボタンであり、前記ハウジングの他方の側壁の溝内におけるボタンは、前記エネルギー貯蔵バッテリーのリセットボタンである。溝にスタートストップボタンとリセットボタンを設置することで、ボタンに対して保護することができる。
【0015】
また、前記溝の上側内壁には、空気層を備えた板金層構造が設置されることで、手持ちの接触位置には優れた構造支持強度と緩衝の効果とを有し、接触部の変形を防ぐだけでなく、手で持ったときの力が均一になり、手の快適性を向上させる。
【0016】
また、各前記配線溝内には、前記ハウジング内に配置されたバッテリーユニットと接続された電源配線スロットがさらに設置され、前記電源配線スロットが、電源接続端子の差し込みに協力することで、前記電源接続端子が前記配線溝に収容される。配線溝は、電源配線スロットおよび電源接続端子を収容するために用いられ、電源配線用の配線チャネルを形成する。
【0017】
また、各前記配線溝内には2つの前記電源配線スロットが設けられ、かつ前記ハウジングの一方の側壁における前記配線溝内の2つの前記電源配線スロットは、共に正の配線スロットであり、前記ハウジングの他方の側壁における前記配線溝内の2つの前記電源配線スロットは、共に負の配線スロットである。前記ハウジングの上表面と下表面の少なくとも1つには、上下に隣接する他のエネルギー貯蔵バッテリーのハウジングと接続するためのマッチングロック構造を形成し、または、前記ハウジングの上表面および下表面は共に平面である。ハウジングの同じ側に同じ極性の電源配線スロットを2つ設置することで、エネルギー貯蔵バッテリーの並列接続を便利に実現することができる。また、ハウジングの上表面と下表面がともに平面であること、またはエネルギー貯蔵バッテリーと安定的に接続することに用いられるマッチングロック構造を形成することを追加的に限定することで、複数のエネルギー貯蔵バッテリーを縦方向に積み重ねると、形成された積み重ね構造がより安定になる。
【0018】
本発明の実施形態は、エネルギー貯蔵バッテリーを提供し、当該エネルギー貯蔵バッテリーは、上記いずれかの1項に記載の前記ハウジングを有し、前記ハウジング内には、バッテリー管理システムおよびバッテリーユニットが設けられ、前記溝は、前記バッテリー管理システムと前記バッテリーユニットとの間のギャップに位置され、前記溝の上側内壁は、水平面と平行になる。
【0019】
また、前記溝は、深さ*幅*高さが58mm*100mm*55mmであり、より快適な手持ちスペースを提供する。
【0020】
本発明の実施形態は、エネルギー貯蔵システムを提供し、上記のような複数のエネルギー貯蔵バッテリーを含み、前記複数のエネルギー貯蔵バッテリーは縦方向に沿って配置され、かつ複数のエネルギー貯蔵バッテリーの配線溝が接続される。当該エネルギー貯蔵システムは、全体としてレイアウトスペースを節約できる。
【0021】
また、各前記エネルギー貯蔵バッテリーの2つの正の配線スロットは、電力接続端子を介して、当該エネルギー貯蔵バッテリーの上下に隣接するエネルギー貯蔵バッテリーの正の配線スロットとそれぞれに接続し、各前記エネルギー貯蔵バッテリーの2つの負の配線スロットは、電力接続端子を介して、当該エネルギー貯蔵バッテリーの上下に隣接するエネルギー貯蔵バッテリーの負の配線スロットとそれぞれに接続することで、複数のエネルギー貯蔵バッテリーの並列接続を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
1つ又は複数の実施例を対応する添付図面の図によって例示的に説明する。これらの例示的な説明は実施例を限定するものではなく、図面において同じ符号を有する要素は類似する要素として表され、特に説明しない限り、添付図面の図は比例的制限を構成しない。
【0023】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係るエネルギー貯蔵バッテリーのハウジングの概略図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係るエネルギー貯蔵バッテリーのハウジングの概略図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係るエネルギー貯蔵バッテリーのハウジングの概略図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態に係るエネルギー貯蔵バッテリーのハウジングの概略図である。
【
図5】
図5は、第1実施形態に係るエネルギー貯蔵バッテリーの概略図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態に係るエネルギー貯蔵バッテリーの概略図である。
【
図7】
図7は、第2実施形態に係るエネルギー貯蔵バッテリーの概略図である。
【
図8】
図8は、第3実施形態に係るエネルギー貯蔵システムの概略図である。
【
図9】
図9は、第3実施形態に係るエネルギー貯蔵システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の実施形態の目的、技術考案、および利点をより明確にするために、本発明の様々な実施形態を、添付の図面と併せて以下に詳細に説明する。しかしながら、当業者は、本発明の各実施形態において、読者が本出願をよりよく理解するために多くの技術的詳細が提案されていることを理解することができる。しかしながら、これらの技術的詳細および以下の実施形態に基づく様々な変更および修正がなくても、本出願で主張される技術考案を実現することができる。
【0025】
本発明の第1実施形態は、エネルギー貯蔵バッテリーのハウジングに関する。
図1~
図4に示すように、当該エネルギー貯蔵バッテリー1のハウジングは、ハウジングの一部の側壁をくぼんで形成された溝2を含み、溝2の内壁に、ハウジング内に配置されたバッテリー管理システム(図示せず)と接続するための通信配線スロット4が設けられ、溝2は、手持ちスペースを提供することに用いられ、通信配線スロット4に差し込んだ通信接続端子5を収容することに用いられる。
【0026】
従来技術と比べて、本発明の実施形態において、エネルギー貯蔵バッテリーの手持ちスペースは、ハウジングの一部の側壁を窪んで形成された溝によって提供され、エネルギー貯蔵バッテリーのハウジングに既製ハンドルを固定して取り付ける必要がなくなり、かつ、溝とエネルギー貯蔵バッテリーのハウジングの側壁とは継ぎ目がなく一体に形成されているため、既製ハンドルを取り付けるときのエネルギー貯蔵バッテリーの外部スペースの占有を回避し、かつ一体に形成されることで溝縁の防水効果も向上させ、水気がバッテリーのハウジングに入ってバッテリーとバッテリー管理システムを損傷することを回避する。溝の内壁には、エネルギー貯蔵バッテリーのバッテリー管理システムに接続された通信配線スロットが設けられ、溝のスペースは、通信配線スロットと通信配線スロットに差し込んだ通信接続端子とを収容するために用いられるので、通信接続端子がエネルギー貯蔵バッテリーのハウジングの外に突出し、通信接続端子によるエネルギー貯蔵バッテリーの外部スペースの占有を余計に増やすことを効果的に回避し、かつ溝の構造は通信配線スロットと通信接続端子に対して保護の効果を有する。
【0027】
以下に、本実施形態の取付構造を実現することを詳細に説明する。以下の内容は、提供された構造を容易に理解することに用いられ、本実施形態の必要な内容ではない。
【0028】
図1~
図4に示すように、本実施形態におけるエネルギー貯蔵バッテリー1のハウジングは、具体的に、エネルギー貯蔵バッテリー1の両側のハウジングであり、溝2は、当該両側のハウジングにおける斜めの上部位置に設置することが好ましく、手持ちで搬送することが便利になる。溝2の手持ちスペースは、水平方向または斜め上向きの方向に延び、ハウジングの側壁の内側に延びて形成されたスペースであり、且つ溝2内に設置された通信配線スロット4の具体的な構造、数量、機能及び溝2の内壁における位置に対しては限定されない。例えば、通信配線スロット4は、ネットワークケーブル水晶プラグポート、COMシリアルポートなどの通信に使用される配線スロットであってもよい。
【0029】
一例において、
図3または
図4に示すように、通信接続端子5には防水カバー(図示せず)を套設する。通信接続端子5を通信配線スロット4に差し込むと、防水カバーは溝2内に収容される。防水カバーを溝2の内部に隠すことで、防水カバーがエネルギー貯蔵バッテリー1のハウジングの外側に突き出るのを防ぎ、防水カバーによるエネルギー貯蔵バッテリーの外部スペースの占有を減少することができ、かつ溝2は防水カバーに対して保護の役割を果たすことができる。
【0030】
一例において、
図1または
図2に示すように、溝2の内壁にハウジング内のバッテリー管理システムと接続するためのボタン3が設けられ、ボタン3と通信配線スロット4とは溝2の縦方向の内壁に設置され、かつボタン3と溝2の入口との間の距離は、通信配線スロット4と溝2の入口との間の距離より小さい。ここで、溝2内に設けられたボタン3の具体的な構造、数量、機能、および溝2の内壁における位置に対しては限定されない。例えば、ボタン3は、エネルギー貯蔵バッテリー1のスタートストップボタンまたはリセットボタンであってもよい。
【0031】
具体的には、ボタン3と通信配線スロット4を溝2の縦方向の内壁に設置することで、ボタン3に対しての押し方向及び通信配線スロット4に差し込んだ通信接続端子5の伸長方向は共に水平方向に沿って設置させることができるため、上側内壁およびその周辺のスペースが空けられ、手を溝2の内部に届いて手で搬送することが便利になる。空いている上側内壁は、エネルギー貯蔵バッテリー1を手で搬送する時、手持ちの接触面として使用することができ、かつ上側内壁にボタンが設けられた場合、ボタンへの誤接触を回避することができる。これに対して、下側内壁が空けられると、エネルギー貯蔵バッテリー1を手で搬送する時、下側内壁に設けられたボタン3への誤接触により、搬送することに影響を与えることを有効的に回避することができ、かつ下側内壁に水がたまりやすいため、下側内壁に設けられた部品の防水効果が悪いという問題も回避できる。ボタン3と溝2の入口との間の距離は、通信配線スロット4と溝2の入口との間の距離より小さいと設置し、すなわち、ボタン3は、通信配線スロット4に対して溝2の入口により近いので、手が溝2の内部に届いてボタン3を操作するとき、通信配線スロット4が水平方向に手をふさぐことを回避することができ、操作が便利になる。
【0032】
一例において、
図1または
図2に示すように、ボタン3と溝2の上側内壁との間の距離は、通信配線スロット4と溝2の上側内壁との間の距離より小さいまたは大きい。(「より大きい」の場合は図示せず)。すなわち、ボタン3と通信配線スロット4は、縦方向において上下にずらして設置されている(同じ水平面ではない)。溝2の手持ちスペースが、エネルギー貯蔵バッテリー1の内部部品の容積および配置によって制限されるため、特に溝2の縦方向の側壁が、内部へ窪んだ方向に沿っての水平距離が小さいので、ボタン3と通信配線スロット4は、縦方向において上下にずらして設置することにより、並べて設置することによる溝の内部へ窪んだ方向においてより多くのスペースを占有することを回避することができ、それにより、溝2の手持ちスペースによるエネルギー貯蔵バッテリー1の内部スペースの占有を減少することができる。
【0033】
図1~
図4に示すように、本実施形態において、ハウジングは、ハウジングの一部の側壁を窪んで形成され、かつ上下に貫通する配線溝6をさらに含み、配線溝6の内側壁に貫通穴(図示せず)が設けられ、貫通穴は、配線溝6と同じ側のハウジングの側壁に位置する溝2までに貫通し、配線溝6は、通信接続端子5のリードを収容するために用いられる。配線溝を設置することで、通信配線スロットに差し込んだ通信接続端子のリードを容易に収容することができ、配線が便利になる。
【0034】
具体的には、エネルギー貯蔵バッテリー1における溝2が位置しているハウジングの側壁には、上下に貫通する配線溝6が設けられ、溝2と配線溝6は、配線溝6の内側壁に設けられた貫通穴(図示せず)を介して互いに接続する。通信配線スロット4に差し込んだ通信接続端子5のリードは、当該貫通穴を通って配線溝6に入ることができ、リードの配線チャネルを提供する。
【0035】
一例において、
図3、
図4、
図5に示すように、前記エネルギー貯蔵バッテリー1のハウジングは、カバープレート8をさらに含み、カバープレート8は、配線溝6の上を覆いで設置して配線溝6の内部スペースを遮断する。カバープレート8のカバーにより、配線溝6における部品をある程度で遮断して保護することができる。カバープレート8は、エネルギー貯蔵バッテリー1のハウジングの正方形の輪郭の一部として形成され、エネルギー貯蔵バッテリー1のハウジングと一緒に正方形の構造を形成することで、きれいな外観を有し、正方形の構造の周りのスペースを占有しない。
【0036】
一例において、
図3~
図4に示すように、前記配線溝6は、ハウジングの対向する両側壁の後端に設置され、溝2が配線溝6の前に設置される。
【0037】
具体的には、通信配線スロット4が溝2の前側の内壁に位置している場合、通信配線スロット4に差し込んだ通信接続端子5のリードは、自然に後側の内壁へ延在し、かつ貫通穴を通って配線溝6に入って、通信接続端子5の配線チャネルが形成される。配線溝6がハウジングの側壁を窪んで形成されるので、通信接続端子5のリードは、エネルギー貯蔵バッテリー1のハウジングの側壁から突出せず、通信接続端子5のリードによるエネルギーの外部スペースの占有を減少する。かつ、配線溝6がハウジングの側壁の後端に設置されているため、エネルギー貯蔵バッテリーの正面(前面)から見ると、通信接続端子5の配線が見えないため、通信接続端子5のリードにとってよく隠されている。
【0038】
一例において、配線を便利にするために、ハウジングの同じ側の側壁における配線溝6と溝2との窪んだ深さが同じである。一例において、
図1と
図2に示すように、ハウジングの一方の側壁の溝2内におけるボタン3は、エネルギー貯蔵バッテリーのスタートストップボタンであり、ハウジングの他方の側壁の溝2内におけるボタン3は、エネルギー貯蔵バッテリーのリセットボタンである。複数のボタン3を2つの溝2内に均等に設置することで、溝のスペースの占有を減少することができる。もちろん、溝2の手持ちスペースが十分であれば、同じ溝2に複数のボタン3が設けられることもできる。
【0039】
一例(図示せず)において、溝2の上側内壁には、空気層を備えた板金層構造が設置される。具体的には、溝2の上部に高さ10mmの位置を確保して、2層の板金構造を作り、2層の板金構造の間に空気層を設置することで、手持ちの接触位置には優れた構造支持強度と緩衝の効果とを有し、接触部の変形を防ぐだけでなく、手で持ったときの力が均一になり、手の快適性を向上させる。
【0040】
一例において、
図1、
図2に示すように、各配線溝6内には、ハウジング内に配置されたバッテリーユニットと接続された電源配線スロット7がさらに設置される。電源配線スロット7が、電源接続端子の差し込みに協力することで、電源接続端子が配線溝6に収容される。
【0041】
ここで、各配線溝6に設けられた電源配線スロット7の数に対して制限はない。配線溝6は、電源配線スロット7および電源接続端子を収容するために用いられ、電源配線用の配線チャネルを形成することで、エネルギー貯蔵バッテリー1のスペースに対する占有を減少することができる。
【0042】
一例において、
図1、
図2に示すように、各配線溝6内には2つの電源配線スロット7が設けられ、かつハウジングの一方の側壁における配線溝6内の2つの電源配線スロット7は、共に正の配線スロットであり、ハウジングの他方の側壁における配線溝6内の2つの電源配線スロット7は、共に負の配線スロットである。ハウジングの上表面と下表面の少なくとも1つには、上下に隣接する他のエネルギー貯蔵バッテリー1のハウジングと接続するためのマッチングロック構造(図示せず)を形成し、または、ハウジングの上表面および下表面は共に平面である。ハウジングの同じ側に同じ極性の電源配線スロット7を2つ設置することで、エネルギー貯蔵バッテリーの並列接続を便利に実現することができる。また、ハウジングの上表面と下表面がともに平面であること、またはエネルギー貯蔵バッテリーと安定的に接続することに用いられるマッチングロック構造を形成することを追加的に限定することで、複数のエネルギー貯蔵バッテリーを縦方向に積み重ねると、形成された積み重ね構造がより安定になる。
【0043】
ここで、本実施形態において、マッチングロック構造の具体的な形態に対しては限定されない。例えば、マッチングロック構造は、形状マッチング構造であってもよく、例えば、マッチングしている溝と隆起であってもよい。
【0044】
また、実際のアプリケーションシナリオにおいて、本発明の実施形態が提供された溝2と通信配線スロット4によって形成されたハウジング構造は、従来のハンドル構造と組み合わせて使用することができ、エネルギー貯蔵バッテリーのハウジングの側壁に一緒に設置することができる。例えば、
図6に示すように、本出願の実施形態におけるハウジング構造(S1)と従来のハンドル構造(S2)とは、エネルギー貯蔵バッテリーのハウジングの同じ側の側壁に設置されることができる。エネルギー貯蔵バッテリーを搬送するとき、従来のハンドル構造が搬送のための主な手持ち位置として使用され、本出願の実施形態における溝2は、搬送プロセスを支援するための補助手持ち位置として使用される。溝2には、通信接続端子を差し込むための通信配線スロット4が2つ設けられる。
【0045】
本発明の第2実施形態は、エネルギー貯蔵バッテリーに関する。
図7に示すように、当該エネルギー貯蔵バッテリー1は、上記実施形態のいずれかに記載の前記ハウジングを有し、当該ハウジングには、バッテリー管理システム11およびバッテリーユニット12が設けられ、溝2は、バッテリー管理システム11とバッテリーユニット12との間のギャップに位置され、溝2の上側内壁は、水平面と平行になる。
【0046】
具体的には、バッテリー管理システム(Battery Management System、BMS)11およびバッテリーユニット12は、エネルギー貯蔵バッテリーの内部の上側および下側にそれぞれに位置される。バッテリー管理システム11は、横方向の幅がバッテリーユニット12より狭いので、バッテリー管理システム11とバッテリーユニット12が直接に向かい合っている場合、バッテリー管理システム11の両側にはバッテリーユニット12に直面するギャップスペースが存在する。本実施例は、エネルギー貯蔵バッテリー1の両側の斜め上向きにおけるギャップスペースを利用して、溝2のエネルギー貯蔵バッテリー1に窪んだ手持ちスペースを設置することで、エネルギー貯蔵バッテリー1の内部スペースを最大限に活用して、エネルギー貯蔵バッテリーの全体積を減少する。当該ギャップスペースに基づいて、溝2の上側内壁は、エネルギー貯蔵バッテリー1の内側に向かって水平方向に十分に延在することができ、上側内壁が水平面と平行になることで、手で操作する場合、水平方向の力が均一に受けられ、快適で手を切らない。
【0047】
図2に示すように、本実施形態における溝は、深さ*幅*高さが58mm*100mm*55mmのつかみスペースを提供することができる。ここで、深さ(L)は、溝2がエネルギー貯蔵バッテリー1の内部に窪んだ水平距離であり、幅(W)は、溝2のエネルギー貯蔵バッテリー1における前後方向に沿っての開口距離であり、高さ(H)は、溝2のエネルギー貯蔵バッテリー1における上下方向に沿っての開口距離である。既存の通信接続端子と防水カバーを組み合わせた構造は、一般的に長さが70mmを超える。本発明の実施形態は、既存のエネルギー貯蔵バッテリーの狭い内部スペースによって引き起こされる窪んだ手持ちスペースの制限性を克服し、BMS11とバッテリーユニット12との間のギャップを最大限に活用し、高さが55mmで、深さが58mmであると設計する。このサイズは、BMS11とバッテリーユニット12がエネルギー貯蔵バッテリー内における実際のサイズと配置とを十分に考慮し、BMS11とバッテリーユニット12以外のエネルギー貯蔵バッテリー内部の残りのスペースを十分に活用し、溝2の最大設計限界に達し、一方では、BMS11とバッテリーユニット12の通常の作業と熱放散には影響しなく、他方では、溝2の手持ちスペースの設計として、溝2の上側内壁を最大深さ58mmの水平力面と設定することで、防水、硬さ、手を切ること、スペースを占有することなどの問題を解決する。
【0048】
本発明の第3実施形態はエネルギー貯蔵システムに関する。
図8、
図9に示すように、エネルギー貯蔵システムは、第2実施形態に示すような複数のエネルギー貯蔵バッテリー1を含み、当該複数のエネルギー貯蔵バッテリー1は縦方向に沿って配置され、かつ複数のエネルギー貯蔵バッテリー1の配線溝6が接続される。
【0049】
一例において、各エネルギー貯蔵バッテリー1の2つの正の配線スロットは、電力接続端子を介して、エネルギー貯蔵バッテリー1の上下に隣接するエネルギー貯蔵バッテリーの正の配線スロットと接続し(
図8に示すように、ハウジングの一方の側壁の電源配線スロットの接続状態である)、各エネルギー貯蔵バッテリーの2つの負の配線スロットは、電力接続端子を介して、エネルギー貯蔵バッテリー1の上下に隣接するエネルギー貯蔵バッテリーの負の配線スロットと接続する(
図9に示すように、ハウジングの一方の側壁の電源配線スロットである)ことで、複数のエネルギー貯蔵バッテリー1の並列接続を実現する。
【0050】
具体的には、複数のエネルギー貯蔵バッテリー1を並列に使用する場合、エネルギー貯蔵バッテリー1の両側で正と負の電源接続端子が分離され、安全性と絶対確実性との効果があり、正極と負極の誤った接続を回避し、かつマルチワイヤルーティングのハーネスの肥大化の問題を回避する。端子配線干渉の問題を回避するために、正と負の電源接続端子は上下の構造を採用し、上部端子は上向きに接続され、下部端子は下向きに接続される。
【0051】
従来技術と比べて、本発明の実施形態において、エネルギー貯蔵バッテリーの手持ちスペースは、ハウジングの一部の側壁を窪んで形成された溝によって提供され、エネルギー貯蔵バッテリーのハウジングに既製ハンドルを固定して取り付ける必要がなくなり、かつ、溝とエネルギー貯蔵バッテリーのハウジングの側壁とは継ぎ目がなく一体に形成されているため、既製ハンドルを取り付けるときのエネルギー貯蔵バッテリーの外部スペースの占有を回避し、かつ一体に形成されることで溝縁の防水効果も向上させ、水気がバッテリーのハウジングに入ってバッテリーとバッテリー管理システムを損傷することを回避する。溝の内壁には、エネルギー貯蔵バッテリーのバッテリー管理システムに接続された通信配線スロットが設けられ、溝のスペースは、通信配線スロットと通信配線スロットに差し込んだ通信接続端子とを収容するために用いられるので、通信接続端子がエネルギー貯蔵バッテリーのハウジングの外に突出し、通信接続端子によるエネルギー貯蔵バッテリーの外部スペースの占有を余計に増やすことを効果的に回避し、かつ溝の構造は通信配線スロットと通信接続端子に対して保護の効果を有する。
【0052】
これに基づいて、両側の配線溝6を上下に貫通させて後端に設置し、複数のエネルギー貯蔵バッテリー1を上下に積み重ねて並列すると、両側の配線溝6は、それぞれに接続することができ、かつ正極および負極を接続するための電源接続端子の配線に用いられることができ、各エネルギー貯蔵バッテリー1の並列接続配置操作が大幅に容易になる。各エネルギー貯蔵バッテリーの両側を電源接続端子によって接続した後、各エネルギー貯蔵バッテリーの相互接続はしっかりして分離できず、設置の安定性がより優れている。接続後、全体的な構造は、エネルギー貯蔵バッテリー自体を除いて余分なスペースを占有しないので、エネルギー貯蔵システムの全体的な集中的なレイアウト設計にとって非常に重要である。
【0053】
当業者が理解できるように。上記の各実施例は、本発明を実現するための具体的な実施例であるが、実際の応用において、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、形式及び細部で種々の変更を行うことができる。
【要約】
【課題】本発明の実施例は、電子製品の技術分野に関し、エネルギー貯蔵バッテリーのハウジング、エネルギー貯蔵バッテリー、およびエネルギー貯蔵システムが開示される。
【解決手段】エネルギー貯蔵バッテリーのハウジングは、前記ハウジングの一部の側壁をくぼんで形成された溝を含み、前記溝の内壁に、前記ハウジング内に配置されたバッテリー管理システムと接続するための通信配線スロットが設けられ、前記溝は、手持ちスペースを提供することに用いられ、かつ前記通信配線スロットに差し込んだ通信接続端子を収容することに用いられる。本実施例では、エネルギー貯蔵バッテリーによるスペースの占有を効果的に減少することができ、通信配線スロットとそれに差し込んだ通信接続端子に対して防水の効果を有し、かつエネルギー貯蔵バッテリーに対しての搬送が容易になる。
【選択図】
図1