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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-04
(45)【発行日】2022-03-14
(54)【発明の名称】ミストスプレー
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/00 20060101AFI20220307BHJP
   B05B 9/04 20060101ALI20220307BHJP
   B05B 11/00 20060101ALI20220307BHJP
【FI】
B65D83/00 K
B05B9/04
B05B11/00 103H
B05B11/00 102Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020097577
(22)【出願日】2020-06-04
(65)【公開番号】P2021187545
(43)【公開日】2021-12-13
【審査請求日】2020-07-29
(73)【特許権者】
【識別番号】307032423
【氏名又は名称】株式会社サイエンス
(74)【代理人】
【識別番号】100085316
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 三雄
(74)【代理人】
【識別番号】100171572
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100213425
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 正憲
(74)【代理人】
【識別番号】100221707
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100221718
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 誠悟
(72)【発明者】
【氏名】水上 康洋
(72)【発明者】
【氏名】平江 真輝
(72)【発明者】
【氏名】奥村 隆宏
【審査官】田中 一正
(56)【参考文献】
【文献】特表平04-502441(JP,A)
【文献】特開2013-230854(JP,A)
【文献】特表2008-532858(JP,A)
【文献】特開平08-192878(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 83/00
B05B 9/04
B05B 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を密封状態で貯留し、及び前記液体の液面上の気体空間に圧縮空気を密封状態で貯留する流体容器と、
前記流体容器内に対し密封されて、前記圧縮気体を貯留した前記気体空間に配置され、前記液体及び前記圧縮気体を混合する流体混合室を形成する流体混合器と、
一方の開口端が前記流体混合室に連通される流体路を有するスプレー体と、
前記スプレー体に配置され、前記流体路の他方の開口端に連通される噴霧ノズルと、
前記流体路を開閉する開閉弁と、
開閉操作によって、前記開閉弁を開弁又は閉弁する弁開閉体と、
一方の管端が前記流体容器に貯留した前記液体中に浸漬される液管体と、を備え、
前記流体混合器は、
両端が閉塞されて内部に前記流体混合室を形成し、一方の筒端を前記流体容器に貯留した前記液体の液面に向けて、前記気体空間に配置される気液筒体と、
前記気液筒体の一方の筒端を貫通して、前記気体空間及び前記流体混合室に開口され、前記開閉弁の開弁によって、前記気体空間に貯留した前記圧縮気体を前記流体混合室に噴射する気体噴出穴と、
前記気液筒体の一方の筒端を貫通して、前記気体空間及び前記流体混合室に開口され、前記圧縮気体の前記流体混合室への噴射によって、前記流体容器に貯留した前記液体を前記流体混合室に噴射する液体噴出穴と、を有し、
前記流体路は、前記気液筒体の他方の筒端を貫通して、一方の開口端が前記流体混合室に連通され、
前記液管体は、他方の管端が前記液体噴出穴に連通され、
前記開閉弁は、
前記気液筒体の他方の筒端に当接して前記流体混合室に配置される弁座と、
前記弁座及び前記気液筒体の一方の筒端の間において、前記気液筒体の内周面に弁隙間を隔てて前記流体混合室に配置され、前記弁座に当接し、又は前記弁座から離間して前記流体路を開閉する弁体と、を有し、
前記弁開閉体は、開操作によって、前記開閉弁を開弁して、前記流体路を前記流体混合室に連通し、
前記弁体は、前記弁開閉体の開操作によって、前記弁座から離間されて、前記気液筒体の一方の筒端に開弁隙間を隔てて配置され、
前記気体空間に貯留した前記圧縮気体は、前記開閉弁の開弁によって、前記気体噴出穴を通って前記流体混合室に噴射されると共に、前記開弁隙間において、前記弁体に衝突され、
前記流体容器に貯留した液体は、前記圧縮気体の前記流体混合室への噴射によって、前記液管体及び前記液体噴出穴を通って前記流体混合室に噴射されると共に、前記開弁隙間において、前記弁体に衝突される
ことを特徴とするミストスプレー。
【請求項2】
前記流体混合器は、複数の気体噴出穴を有し、
前記液体噴出穴は、
前記気液筒体と同心に配置され、前記気液筒体の一方の筒端を貫通して、前記気体空間及び前記流体混合室に開口され、
前記圧縮気体の前記流体混合室への噴射によって、前記流体容器に貯留した前記液体を前記流体混合室に噴射し、
前記各気体噴出穴は、
前記気液筒体の周方向に等間隔を隔てて前記液体噴出穴の外周りに配置され、前記気液筒体の一方の筒端を貫通して、前記気体空間及び前記流体混合室に開口され、
前記開閉弁の開弁によって、前記気体空間に貯留した前記圧縮気体を前記流体混合室に噴射し、
前記弁体は、
前記気液筒体の筒中心線と同心に配置され、
前記弁座及び前記気液筒体の一方の筒端の間において、前記気液筒体の内周面に弁隙間を隔てて前記流体混合室に配置され、及び前記気液筒体の一方の筒端に弁間隔を隔てて前記弁座に当接され、前記弁座に当接し、又は前記弁座から離間して前記流体路を開閉する
ことを特徴とする請求項1に記載のミストスプレー。
【請求項3】
前記噴霧ノズルに配置されるミスト発生器を備え、
前記ミスト発生器は、
前記噴霧ノズルを貫通して、前記流体路に連通されるミスト絞り穴と、
円錐渦巻き状に形成され、同一渦巻き状の複数の渦巻き面を有するミストガイドと、
を備え、
前記ミスト絞り穴は、
前記流体路側から縮径しつつ前記噴霧ノズルを貫通する円錐穴に形成され、
前記各渦巻き面は、
前記ミストガイドの円錐側面に交差して円錐底面及び円錐上面の間に配置され、
前記円錐底面から前記円錐上面に向けて縮径しつつ渦巻き状に形成され、
前記ミストガイドは、
前記円錐側面及び前記ミスト絞り穴の円錐内周面の間に隙間を隔てて、前記円錐上面から前記ミスト絞り穴内に挿入され、
前記各渦巻き面及び前記円錐内周面の間に、渦巻き状の複数のミスト流路を形成して、前記ミスト絞り穴内に装着され、
前記各ミスト流路は、
前記ミスト絞り穴内に開口され、前記流体路に連通される
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のミストスプレー。
【請求項4】
前記流体容器内に圧縮気体を供給する圧縮気体供給器を備え、
前記圧縮気体供給器は、
前記流体容器に貯留した液体の中に、圧縮気体を噴射する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項の何れかに記載のミストスプレー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、微細な液滴(極微細な液滴)を噴射(噴霧)するミストスプレーに関する。
【背景技術】
【0002】
液滴(ミスト)を噴射する技術として、特許文献1は、トリガースプレイヤを開示する。トリガースプレイヤは、トリガーレバーを回動操作することで、容器の貯留した液体をノズル部に流出して、ノズル部から液体を噴射する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-13008号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、液体のみをノズル部から噴射しているので、微細な液滴(微細なミスト)を発生することができない。
【0005】
本発明は、マイクロバブル及びウルトラファンバブルの混入、溶け込んだ微細な液滴(微細なミスト)を噴射できるミストスプレーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る請求項1は、液体を密封状態で貯留し、及び前記液体の液面上の気体空間に圧縮空気を密封状態で貯留する流体容器と、前記流体容器内に対し密封されて、前記圧縮気体を貯留した前記気体空間に配置され、前記液体及び前記圧縮気体を混合する流体混合室を形成する流体混合器と、一方の開口端が前記流体混合室に連通される流体路を有するスプレー体と、前記スプレー体に配置され、前記流体路の他方の開口端に連通される噴霧ノズルと、前記流体路を開閉する開閉弁と、開閉操作によって、前記開閉弁を開弁又は閉弁する弁開閉体と、一方の管端が前記流体容器に貯留した前記液体中に浸漬される液管体と、を備え、前記流体混合器は、両端が閉塞されて内部に前記流体混合室を形成し、一方の筒端を前記流体容器に貯留した前記液体の液面に向けて、前記気体空間に配置される気液筒体と、前記気液筒体の一方の筒端を貫通して、前記気体空間及び前記流体混合室に開口され、前記開閉弁の開弁によって、前記気体空間に貯留した前記圧縮気体を前記流体混合室に噴射する気体噴出穴と、前記気液筒体の一方の筒端を貫通して、前記気体空間及び前記流体混合室に開口され、前記圧縮気体の前記流体混合室への噴射によって、前記流体容器に貯留した前記液体を前記流体混合室に噴射する液体噴出穴と、を有し、前記流体路は、前記気液筒体の他方の筒端を貫通して、一方の開口端が前記流体混合室に連通され、前記液管体は、他方の管端が前記液体噴出穴に連通され、前記開閉弁は、前記気液筒体の他方の筒端に当接して前記流体混合室に配置される弁座と、前記弁座及び前記気液筒体の一方の筒端の間において、前記気液筒体の内周面に弁隙間を隔てて前記流体混合室に配置され、前記弁座に当接し、又は前記弁座から離間して前記流体路を開閉する弁体と、を有し、前記弁開閉体は、開操作によって、前記開閉弁を開弁して、前記流体路を前記流体混合室に連通し、前記弁体は、前記弁開閉体の開操作によって、前記弁座から離間されて、前記気液筒体の一方の筒端に開弁隙間を隔てて配置され、前記気体空間に貯留した前記圧縮気体は、前記開閉弁の開弁によって、前記気体噴出穴を通って前記流体混合室に噴射されると共に、前記開弁隙間において、前記弁体に衝突され、前記流体容器に貯留した液体は、前記圧縮気体の前記流体混合室への噴射によって、前記液管体及び前記液体噴出穴を通って前記流体混合室に噴射されると共に、前記開弁隙間において、前記弁体に衝突されることを特徴とするミストスプレーである。
本発明に係る請求項1では、前記流体混合器は、流体容器内、及び流体混合室に開口され、圧縮気体の流体混合室への噴射に起因して(又は、噴射に伴って)、流体容器に貯留した液体を流体混合室に噴射する液体噴出穴を有する構成も採用できる。請求項1では、気体噴出穴を、気体絞り穴、気体ノズル穴、又は気体オリフィス穴、液体噴出穴を、液体絞り穴、液体ノズル穴、又は液体オリフィス穴で構成できる。
【0007】
本発明に係る請求項1によれば、弁開閉体は、開操作によって、開閉弁を開弁し、及び流体路を開いて、流体路を流体混合室に連通する。流体路を開くと、流体容器の気体空間に貯留した圧縮気体は、各気体噴出穴を通って、流体混合室に噴射される。流体容器に貯留した液体は、圧縮気体の流体混合室への噴射によって、液体噴出穴を通って、流体混合室に噴射される。圧縮気体は、流体混合室に噴射されると、流体混合室、開弁した開閉弁を流れ、更に、開弁した開閉弁を通って、流体路を流れる。流体容器に貯留した液体は、流体混合室に噴射された圧縮気体の流れによって、液管体を通して液体噴出穴(流体混合室)に引っ張れて、液管体及び液体噴出穴を通って、流体混合室に噴射される。流体混合室には、圧縮気体の噴射に続いて、液体が噴射される。
流体混合室に噴射された液体は、流体混合室に噴射された圧縮気体を巻き込みしつつ圧縮気体と衝突し、流体混合室において、圧縮気体及び液体は混合されて、微細な液滴(微細なミスト)となる。流体混合室において、圧縮気体及び液体の衝突(乱流)によって、液体中の気泡は、マイクロバブル及びウルトラファインバブルに粉砕(剪断)されて、マイクロバブル及びウルトラファンバブルの混入、溶け込んだ微細な液滴(微細なミスト)となる。
マイクロバブル及びウルトラファンバブルの混入、溶け込んだ微細な液滴及び圧縮気体(気体)は、流体混合室から開弁した開閉弁を通って、流体路に流出(噴射)されて、流体路を流れて、噴霧ノズルから外側(外部)に噴射(噴霧)される。
このように、本発明の請求項1では、流体容器の気体空間に貯留した圧縮気体を流体混合室に噴射し、続いて、流体容器に貯留した液体を流体混合室に噴射することで、液体を圧縮気体に衝突して、液体及び圧縮気体を混合できることから、微細な液滴(微細のミスト)を生成できる。これにより、噴霧ノズルから微細の液滴(微細なミスト)を噴射(噴霧)することが可能となる。
なお、国際標準化機構(ISO)の国際規格「ISO20480-1」には、1マイクロメートル(μm)以上100マイクロメートル(μm)の気泡を「マイクロバブル」1マイクロメートル(μm)未満の気泡を「ウルトラファインバブル」と定めている(以下、同様)。
【0008】
本発明に係る請求項2は、前記流体混合器は、複数の気体噴出穴を有し、前記液体噴出穴は、前記気液筒体と同心に配置され、前記気液筒体の一方の筒端を貫通して、前記気体空間及び前記流体混合室に開口され、前記圧縮気体の前記流体混合室への噴射によって、前記流体容器に貯留した前記液体を前記流体混合室に噴射し、前記各気体噴出穴は、前記気液筒体の周方向に等間隔を隔てて前記液体噴出穴の外周りに配置され、前記気液筒体の一方の筒端を貫通して、前記気体空間及び前記流体混合室に開口され、前記開閉弁の開弁によって、前記気体空間に貯留した前記圧縮気体を前記流体混合室に噴射し、前記弁体は、前記気液筒体の筒中心線と同心に配置され、前記弁座及び前記気液筒体の一方の筒端の間において、前記気液筒体の内周面に弁隙間を隔てて前記流体混合室に配置され、及び前記気液筒体の一方の筒端に弁間隔を隔てて前記弁座に当接され、前記弁座に当接し、又は前記弁座から離間して前記流体路を開閉することを特徴とする請求項1に記載のミストスプレーである。
【0009】
本発明によれば、流体容器の気体空間に貯留した圧縮気体は、各気体噴出穴によって、液面に直交する方向に向けて流体混合室に噴射されて、液面に直交する方向に向けて流体混合室、開弁する開閉弁を通って、流体路を流れる。流体容器に貯留した液体は、圧縮気体の流れによって、液管体を通して液体噴出穴に引っ張られて、各気体噴出穴の間において流体混合室に噴射される。液体は、流体混合室に噴射されると、圧縮気体(圧縮気体の流れ)に向けて流れて、圧縮気体に衝突され、圧縮気体に混合される。
このように、流体混合室において、圧縮気体及び液体を衝突し、圧縮気体及び液体を混合することで、マイクロバブル及びウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ微細な液滴(微細なミスト)を生成できる。
【0010】
本発明に係る請求項3は、前記噴霧ノズルに配置されるミスト発生器を備え、前記ミスト発生器は、前記噴霧ノズルを貫通して、前記流体路に連通されるミスト絞り穴と、円錐渦巻き状に形成され、同一渦巻き状の複数の渦巻き面を有するミストガイドと、を備え、前記ミスト絞り穴は、前記流体路側から縮径しつつ前記噴霧ノズルを貫通する円錐穴に形成され、前記各渦巻き面は、前記ミストガイドの円錐側面に交差して円錐底面及び円錐上面の間に配置され、前記円錐底面から前記円錐上面に向けて縮径しつつ渦巻き状に形成され、前記ミストガイドは、前記円錐側面及び前記ミスト絞り穴の円錐内周面の間に隙間を隔てて、前記円錐上面から前記ミスト絞り穴内に挿入され、前記各渦巻き面及び前記円錐内周面の間に、渦巻き状の複数のミスト流路を形成して、前記ミスト絞り穴内に装着され、前記各ミスト流路は、前記ミスト絞り穴内に開口され、前記流体路に連通されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のミストスプレーである。
【0011】
本発明に係る請求項3によれば、ミスト発生器の各ミスト流路に微細な液滴(微細なミスト)及び圧縮気体(気体)を流すことで、微細な液滴より粒子の細かい微粒子であって、微細な液滴より更に多量のマイクロバブル及びウルトラファンバブルの混入、溶け込んだ極微細な液滴(極微細なミスト)として、噴霧ノズルから噴射(噴霧)できる。
【0012】
本発明に係る請求項4は、前記流体容器内に圧縮気体を供給する圧縮気体供給器を備え、前記圧縮気体供給器は、前記流体容器に貯留した液体の中に、圧縮気体を噴射することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のミストスプレーである。
【0013】
本発明に係る請求項4によれば、圧縮気体を流体容器に貯留した液体中に噴射すると、圧縮気体、及び圧縮気体を噴射した領域の液体は、衝突して乱流となる。圧縮気体は、乱流(衝突)によって、液体中で気泡となって、液体中に混入、溶け込む。
これにより、流体容器に貯留した液体中の溶存気体量(液体中の気泡の混入、溶け込み量)を増加することができ、流体混合器で微細な液滴を生成する際、ミスト発生器で極微細な液滴を生成する際に、多量のマイクロバブル及びウルトラファインバブルを微細な液滴、又は極微細な液滴に混入、溶け込ませることが可能となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、多量のマイクロバブル及びウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ微細な液滴(又は極微細な液滴)を噴射(噴霧)できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】ミストスプレーの斜視図である。
図2】ミストスプレーの側面図である。
図3】ミストスプレーの上面図である。
図4図3のA-A断面図であって、弁開閉体(操作レバー)の初期位置及び圧縮気体供給器の圧縮気体導入位置を示す図である。
図5図42の一部拡大図であって、スプレー体(バネ保持筒部、連結筒部及びスプレー軸)を示す断面図である。
図6図4の一部拡大図であって、流体混合器、及びスプレー本(連結筒部)を示す断面図である。
図7図4の一部拡大図であって、噴霧ノズル、ノズルキャップ、及びミスト発生器を示す断面図である。
図8図4の一部拡大図であって、流体混合器、開閉弁、及び弁開閉体を示す断面図である。
図9図4の一部拡大図であって、圧縮気体供給器(シリンダー体、圧縮ピストン体、ビストンシャフト)を示す断面図である。
図10】流体容器を示す図であって、(a)は上面図、(b)は図10(a)のB-B断面図である。
図11】蓋、スプレー本体(バネ保持筒部)、及びシャフトボスを示す図であって、(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)は図11(b)のC-C断面図である。
図12】保持板体、気液筒体、閉塞筒体、シリンダーを示す図であって、(a)は斜視図、(b)は上面図である。
図13図12(b)のD-D断面図である。
図14図13の一部拡大図であって、(a)は保持板体、流体混合器(気液筒体、連結筒体)を示す断面図、(b)はシリンダーを示す断面図である。
図15】閉塞筒体を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)は図15(b)のE-E断面図である。
図16】ノズルユニット(噴霧ノズル、ノズルキャップ)を示す図であって、(a)は上面図、(b)は側面図である。
図17】ノズルユニット(噴霧ノズル、ノズルキャップ、ミスト発生器)示す図であって、(a)は底面図、(b)は図17(a)のF-F断面図である。
図18図17(b)の一部拡大図であって、噴霧ノズル、ノズルキャップ、ミスト絞り穴、ガイド体(ガイド円板、ミストガイド)を示す断面図である。
図19】ガイド体(ガイド円板、ミストガイド)を示す図であって、(a)は上面図、(b)は側面図である。
図20】ガイド体(ガイド円板、ミストガイド)を示す図であって、(a)は底面図、(b)は図19(b)のG-G断面図である。
図21】ピストン本体を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は正面図である。
図22図3のA-A断面図であって、圧縮気体供給器の気体初期位置を示す図である。
図23図22の一部拡大図であって、シリンダー体、及びピストン本体を示す図である。
図24図4の一部拡大図であって、シリンダー、ピストンシャフト、操作ハンドルを示す断面図である。
図25図3のA-A断面図であって、弁開閉体(操作レバー)を開操作して開閉弁を開弁した図である。
図26図25の一部拡大図であって、流体混合器、及び開閉弁(開弁)を示す図である。
図27図25の一部拡大図であって、噴霧ノズル、ノズルキャップ、ミスト発生器(ミスト絞り穴、ガイド体)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に係るミストスプレーについて、図1乃至図27を参照して説明する。
【0017】
図1乃至図27において、ミストスプレーX(ミストスプレー装置)は、流体容器1、保持板体2、流体混合器3(気液混合手段)、スプレー体4、噴霧ノズル5、ミスト発生器Y(ミスト発生手段)、開閉弁6、弁開閉体7(弁開閉手段)、液管体8、及び圧縮気体供給器9(圧縮気体供給手段)を備える。
【0018】
流体容器1は、図4及び図10に示すように、液体Wを密封状態で貯留する。流体容器1は、圧縮気体Aが貯留した液体W中に供給されて、圧縮気体Aを貯留する。
流体容器1は、貯留した液体Wの液面WL上(液面WLの上方)の気体空間Rに圧縮気体Aを密封状態で貯留する。
液体Wは、例えば、水、化粧水、及び美顔、美肌等を目的とした薬液である。
圧縮気体Aは、例えば、空気である。
【0019】
流体容器1は、図1乃至図4、及び図10に示すように、容器本体10、及び蓋11を有する。
【0020】
容器本体10は、図4及び図10に示すように、円筒状の胴部12(円筒胴部)、胴部12の一方の筒端を閉塞する底部13、及び胴部12の他方の筒端に連続する頭部14(首部)を有する。頭部14(円筒頭部)は、円筒状に形成され、胴部12の内部に連続して、胴部12の外部に開口される。頭部14は、雄ネジ部15を有し、雄ネジ部15は、頭部14の外周(外周面)に形成される。容器本体10において、胴部12、底部13及び頭部14は、一体に形成される。
容器本体10(流体容器1)は、図10に示すように、流体容器1(容器本体10)の筒中心線bの方向B(以下、「筒中心線方向B」という)に容器全長Laを有する。容器本体10(流体容器1)において、胴部12は、内直径da(内周直径)を有し、内半径ra(内周半径)は、ra=(1/2)×daとなる。
容器本体10(流体容器1)は、液体Wが頭部14の頭部筒端14A(容器本体10の筒開口端)から流入(供給)されて、液体Wを貯留する。
【0021】
蓋11(キャップ)は、図1乃至図6、及び図11に示すように、蓋本体21、及び蓋板22(蓋閉塞板)を有する。蓋11において、蓋本体21及び蓋板22は、一体に形成される。
蓋本体21(蓋円筒本体)は、円筒状に形成される。蓋本体21は、雌ネジ部23を有し、雌ネジ部23は、蓋本体21の内周(内周面)に形成される。蓋板22は、蓋本体21の一方の蓋筒端21Aを閉塞して、蓋本体21に固定される。
【0022】
流体容器1は、図4及び図6に示すように、蓋11を容器本体10に取外自在に取付けて密封される。蓋11は、容器本体10の頭部14に取付けられる。
蓋11において、蓋本体21は、他方の蓋筒端21B(蓋筒開口端)から容器本体10の頭部14に外嵌されて、雌ネジ部23を頭部14の雄ネジ部15に螺着して、容器本体10に取付けられる。
容器本体10は、頭部14を他方の蓋筒端21B(蓋筒開口端)から蓋本体21内に挿入して、雄ネジ部15を蓋本体21の雌ネジ部23に螺着して蓋11(蓋本体21)と一体にされる。
これにより、蓋11(蓋体)は、図4及び図6に示すように、蓋本体21及び蓋板22にて容器本体10の筒開口端(頭部筒端14A)を閉塞して、容器本体10内(流体容器1)を密封する。
流体容器1は、容器本体10及び蓋11によって、内部に液体W及び圧縮気体Aを貯留する気液空間AWを形成(区画)する。
【0023】
流体容器1は、蓋11にて容器本体10を閉塞(閉鎖)することで、容器本体10内(気液空間AW)に液体Wを密封状態で貯留し、及び貯留した液体Wの液面WL上の気体空間Rに圧縮気体Aを密封状態で貯留する。
流体容器1(容器本体10)において、液体Wは、図10に示すように、液体貯留深さLWを有して気液空間AWに貯留される。
液体貯留深さLWは、筒中心線方向Bにおいて、容器本体10の底部13から筒開口端(頭部筒端14A)に向けた深さ(長さ)であって、流体容器1(容器本体10)に貯留した液体Wの液面WL及び容器本体10の底部13の間の深さ(長さ)である。液体貯留深さLWは、例えば、容器本体10(流体容器1)の容器全長Laに対し、0(零)を超え1/2(2分の1)以下の深さとする[0×La<LW≦(1/2)×La]。液体貯留深さLWは、好ましくは、容器本体10の容器全長Laに対して、0(零)を超え1/3(3分の1)以下の深さとする[0×La<LW≦(1/3)×La]。
流体容器1(容器本体10)において、圧縮気体Aの気体貯留深さLAは、図10に示すように、容器本体10(流体容器1)の容器全長Laとすると、容器全長Laから液体貯留深さLWを減算した深さとなる[La<LA≦[La-(1/2)×La]、又はLa<LA≦[La-(1/3)×La]]。
気体貯留深さLAは、筒中心線方向Bにおいて、流体容器1(容器本体10)に貯留した液体Wの液面WL及び容器本体10の筒開口端(頭部筒端14A)の間の深さ(長さ)である。
これにより、流体容器1は、容器本体10内に液体Wを貯留すると、気液空間AWに対し、気体貯留深さLAの気体空間Rを形成する(気液空間AW>気体空間R)。
【0024】
流体容器1(容器本体10)において、液体Wを流体容器1内(気液空間AW)に貯留する液体貯留量VW(液体貯留体積)は、図10に示すように、胴部12の内半径ra、液体貯留深さLW、及び円周率:πとすると、VW=(ra)×π×LWとなる。圧縮気体Aを流体容器1内(気体空間R)に貯留する気体貯留量VA(気体貯留体積)は、容器本体10の気液空間AWの総体積VTとすると、気液空間AWの総体積VTから液体Wの貯留量VWを減算した体積となる(VA=VT-VW)。
圧縮気体Aの気体貯留量VAは、例えば、液体Wの液体貯留量VWと同一、又は液体貯留量VWより多い量とする(VA≧VW)。
【0025】
保持板体2は、図4乃至図6図8、及び図12乃至図14(a)に示すように、円形板に形成される。
【0026】
流体混合器3は、図4乃至図6、及び図8に示すように、流体容器1内(容器本体10内/気液空間AW)に対し密封されて、圧縮気体Aを貯留した気体空間Rに配置される。流体混合器3は、図6図8、及び図12乃至図14(a)に示すように、流体容器1(気液空間AW)に貯留した液体W及び圧縮気体Aを混合する流体混合室Mを形成(区画)する。流体混合器3は、保持板体2の板中心線cから径外方に間隔を隔てて配置されて、保持板体2の裏板面2Bに固定される。
流体混合器3は、図6図8、及び図12乃至図14(a)に示すように、気液筒体30、閉塞筒体31、管案内筒体32、液体噴出穴33、及び複数(2つ)の気体噴出穴34を有する。
【0027】
気液筒体30は、例えば、円筒状に形成される。気液筒体30は、図12図13及び図14(a)に示すように、両筒端30A,30B(両気液筒端)が閉塞(閉鎖)されて、内部に流体混合室Mを形成(区画)する。気液筒体30は、他方の筒端30Bを保持板体2の裏板面2Bに当接して、保持板体2に固定される。気液筒体30は、保持板体2と一体に形成される。
気液筒体30は、保持板体の板中心線cの方向C(以下、「板中心線方向C」という)において、保持板体2の裏板面2Bから突出して配置される。
【0028】
閉塞筒体31は、例えば、円筒状に形成される。閉塞筒体31は、図12図13図14(a)及び図15に示すように、一方の筒端31A(一方の閉塞筒端)が閉塞板35にて閉塞(閉鎖)されて、気液筒体30に外嵌して配置される。閉塞筒体31は、他方の筒端31B(筒開口端)から気液筒体30に外嵌して固定され、気液筒体30は、一方の筒端30A(一方の気液筒端)から閉塞筒体31内に圧入される。
閉塞筒体31は、閉塞板35の裏板面35Bを気液筒体30の一方の筒端30Aに当接して、気液筒体30の一方の筒端30Aを閉塞(閉鎖)する。
これにより、気液筒体30(流体混合器3)は、両筒端30A,30Bが保持板体2(裏板面2B)、及び閉塞筒体31の閉塞板35(裏板面35B)にて閉塞(閉鎖)されて、内部に流体混合室Mを形成(区画)する。
【0029】
管案内筒体32は、例えば、円筒状に形成される。管案内筒体32は、図12図14(a)及び図15に示すように、閉塞筒体31(気液筒体30)と同心に配置される。管案内筒体32は、一方の筒端32A(一方の案内筒端)を閉塞筒体31の閉塞板35の表板面35Aに当接して、閉塞板35に固定される。管案内筒体32は、閉塞筒体31(閉塞板35)と一体に形成される。
管案内筒体32は、閉塞筒体31の閉塞板35の表板面35Aから突出して配置される。
【0030】
液体噴出穴33(気体絞り穴、気体ノズル穴、気体オリフィス穴)は、図13図14(a)及び図15に示すように、気液筒体30の筒中心線dに位置して、気液筒体30(管案内筒体32)と同心に配置されて、閉塞筒体31の閉塞板35に形成される。液体噴出穴33は、気液筒体30の筒中心線dの方向D(以下、「筒中心線方向D」という)において、気液筒体30の一方の筒端30A(閉塞板35)を貫通して、流体混合室M及び流体容器1内(管案内筒体32内)に開口される。
【0031】
各気体噴出穴34(液体絞り穴、液体ノズル穴、液体オリフィス穴)は、図13図14(a)及び図15に示すように、液体噴出穴33の外周りに配置される。各気体噴出穴34は、管案内筒体32(液体噴出穴33)より外側に位置して、気液筒体30の筒中心線dを中心とする円上に配置される。各気体噴出穴34は、気液筒体30の周方向に等間隔(角度:180度の間隔)を隔てて配置される。各気体噴出穴34は、閉塞筒体31の閉塞板35に形成される。各気体噴出穴34は、筒中心線方向Dにおいて、気液筒体30の一方の筒端30A(閉塞板35)を貫通して、流体混合室Mに開口される。
各気体噴出穴34は、液体噴出穴33と平行に配置されて、筒中心線方向Dにおいて、気液筒体30の一方の筒端30A(閉塞板35)を貫通する。
なお、液体噴出穴33、及び複数の気体噴出穴34は、二流体ノズルを構成し、二流体ノズルは、液体噴出穴33及び複数の気体噴出穴34を有して、流体混合器3(閉塞板35)に配置される。
【0032】
保持板体2、及び流体混合器3は、図4図5乃至図6、及び図8に示すように、流体容器1内(気体空間R)に配置される。保持板体2は、表板面2Aを蓋11の蓋板22に向けて、蓋11の蓋本体21内に取外自在に挿入される。保持板体2は、図6に示すように、蓋本体21内において、蓋板22及び容器本体10の頭部14の間に配置されて、蓋11の蓋板22に当接される。
保持板体2は、容器本体10の筒開口端(頭部筒端14A)の間にシールリング板36を介在して、蓋本体21内に収納される。保持板体2は、シールリング板36を容器本体10の筒開口端(頭部筒端14A)に押付けて、容器本体10内(気液空間AW)を密封する。
【0033】
流体混合器3は、図6に示すように、保持板体2の裏板面2Bから容器本体10内に突出して、圧縮気体Aを貯留した気体空間Rに配置される。
流体混合器3において、気液筒体30は、図4及び図6に示すように、一方の筒端30Aを流体容器1(容器本体10)に貯留した液体Wの液面WLに向けて、気体空間Rに配置される。気液筒体30は、筒中心線dを液体Wの液面WLと直交する方向B(筒中心線方向B)に向けて、気体空間Rに配置される。
これにより、流体混合器3(気液筒体30、閉塞筒体31及び管案内筒体32)は、流体容器1内(気液空間AW)において、圧縮気体Aを貯留した気体空間R(流体容器1内)に配置される。
流体容器1内(気体空間R)において、気液筒体30、閉塞筒体31及び管案内筒体32は、保持板体2の裏板面2Bから液体Wの液面WLと直交する方向Bに突出して、気体空間R内(流体容器1内)に配置される。
流体容器1内(気体空間R)において、管案内筒体32の他方の筒端32B(他方の案内筒端)は、図4に示すように、気体空間Rに開口する。
【0034】
液体噴出穴33は、図4及び図6に示すように、液体Wの液面WLと直交する方向B(筒中心線方向B)において、気液筒体30の一方の筒端31A(閉塞板35)を貫通して、圧縮気体Aを貯留した気体空間R及び流体混合室Mに開口される。
【0035】
各気体噴出穴34は、図4及び図6に示すように、液体Wの液面WLと直交する方向B(筒中心線方向B)において、気液筒体30の一方の筒端30A(閉塞板35)を貫通して、圧縮気体Aを貯留した気体空間A(管案内筒体32内)、及び流体混合室Mに開口される。
流体容器1内(気体空間R)において、液体噴出穴33、及び各気体噴出穴34は、相互に平行して配置され、気液筒体30の一方の筒端30A(閉塞板35)を貫通して、流体混合室M及び気体空間R(又は管案内筒体32内)に開口される。
流体容器1内において、各気体噴出穴34は、気体空間Rに貯留した圧縮気体Aを流体混合室Mに噴射し、液体噴出穴33は、圧縮気体Aの流体混合室Mへの噴射によって、流体容器1に貯留した液体Wを流体混合室Mに噴射する。
【0036】
スプレー体4は、図1乃至図6図11図8及び図12乃至図14に示すように、保持板体2、及び蓋11に配置される。スプレー体4は、スプレー本体40、スプレー軸41及び流体路42を有する。
【0037】
スプレー本体40は、図5図6、及び図11乃至図14に示すように、バネ保持筒部43、及び連結筒部44を有する。
【0038】
バネ保持筒部43は、例えば、円筒状に形成される。バネ保持筒部43は、図5及び図11に示すように、気液筒体30(流体混合器3)と同心に配置される。バネ保持筒部43は、蓋11(蓋板22)と一体に形成される。バネ保持筒部43は、図11に示すように、一方の筒端43A(一方の保持筒端)を蓋板22の表板面22Aに当接して、蓋板22に固定される。
バネ保持筒部43は、蓋板22の表板面22Aから突出して配置され、他方の筒端43B(他方の保持筒端)がバネ閉塞板45にて閉塞(閉鎖)される。バネ保持筒部43は、内部に第1バネ収納穴46を形成(区画)する。第1バネ収納穴46は、バネ保持筒部43の筒中心線eの方向E(筒中心線方向D)において、バネ保持筒部43の一方の筒端43A及び蓋板22を貫通して、蓋11内(蓋本体21内)に開口される。
【0039】
バネ保持筒部43は、図5及び図11に示すように、弁軸穴47、及び連結ネジ穴48を有する。
弁軸穴47は、バネ保持筒部43の筒中心線eの方向E(以下、「筒中心線方向E」という)において、バネ閉塞板45を貫通して、第1バネ収納穴46に開口される。
連結ネジ穴48は、バネ保持筒部43の他方の筒端43B側において、バネ閉塞板45に隣接して配置される。連結ネジ穴48は、筒中心線方向Eと直交する方向において、バネ保持筒部43を貫通して、第1バネ収納穴46に開口される。
【0040】
連結筒部44は、例えば、円筒状に形成される。連結筒部44は、図6図8図12図13及び図14(a)に示すように、気液筒体30(バネ保持筒部43)と同心に配置される。連結筒部44は、保持板体2と一体に形成される。連結筒部44は、図14(a)に示すように、一方の筒端44A(一方の連結筒端)を保持板体2の表板面2Aに当接して、保持板体2に固定される。
連結筒部44は、保持板体2の表板面2Aから突出して配置される。連結筒部44は、図6及び図8に示すように、蓋11内(蓋本体21内)に配置されて、他方の筒端44B側からバネ保持筒部43の第1バネ収納穴46にシールリングを介在して、気密に挿入される。
連結筒部44は、内部に第2バネ収納穴49を形成(区画)する。第2バネ収納穴49は、連結筒部44の筒中心線の方向(筒中心線方向D)において、連結筒部44の他方の筒端44B(他方の連結筒端)を貫通して、バネ保持筒部43の第1バネ収納穴46に開口(連通)される。
これにより、バネ保持筒部43及び連結筒部44は、図6及び図8に示すように、第1バネ収納穴46及び第2バネ収納穴49にてバネ収納空間SPを形成(区画)する。
【0041】
スプレー軸41は、例えば、円筒状の軸体に形成される。スプレー軸41は、図4図5図7及び図8に示すように、スプレー軸中心線mを気液筒体30の筒中心線d(流体容器1の筒中心線b)に直交して配置される。スプレー軸41は、一方の軸端41Aをバネ保持筒部43の連結ネジ穴48(雌ネジ穴)にシールリングを介在して、気密に挿入される。スプレー軸41は、一方の軸端41A側をバネ保持筒部43の連結ネジ穴48に螺着して、バネ保持筒部43(スプレー本体40、蓋11)に固定される。
これにより、スプレー軸41は、気液筒体30の筒中心線dと直交する方向において、バネ保持筒部43(スプレー本体40)から突出して延在される。
スプレー軸41は、図7に示すように、他方の軸端41B側に雄ネジ部51を有し、雄ネジ部51は、一方の軸端41B側において、スプレー軸41の外周に形成される。
【0042】
スプレー軸41は、内部に流通穴52を形成(区画)する。流通穴52は、図4図5及び図7に示すように、スプレー軸41のスプレー軸中心線mの方向において、スプレー軸41を貫通して、各軸端41A,41Bに開口される。
これにより、スプレー軸41において、流通穴52は、スプレー本体40(バネ保持筒部43)のバネ収納空間SP(第1バネ収納穴46)に開口(連通)される。
【0043】
流体路42は、図4図5図7及び図8に示すように、スプレー本体40及びスプレー軸41(スプレー体4内)に形成される。流体路42は、図5及び図7に示すように、一方の開口42Aが流体混合室Mに連通(開口)され、他方に開口端42Bがスプレー軸41の他方の軸端41Bに開口される。
流体路42は、図5図6及び図8に示すように、一方の開口42A側に流体穴53を有する。流体穴53は、連結筒部44の第2バネ収納穴49に連続して保持板体2に形成される。流体穴53は、第2バネ収納穴49から縮径して保持板体2を貫通して、流体混合室Mに開口される。流体穴53は、図6に示すように、気液筒体30の筒中心線方向Dにおいて、流体混合室Mから縮径されて気液筒体30の他方の筒端30B(保持板体2)を貫通し、流体混合室M及び第2バネ収納穴49に連通(開口)される。流体路42は、一方の開口42Aが流体穴53を通して、流体混合室Mに連通される。
これにより、スプレー体4において、流体路42は、流体穴53、スプレー本体40のバネ収納空間SP(第1及び第2バネ収納穴46,49)、及びスプレー軸41の流通穴52にて形成(区画)される。
【0044】
噴霧ノズル5(噴射ノズル)は、図1乃至図4図7、及び図16乃至図18に示すように、ノズルキャップ55に一体に形成される。
ノズルキャップ55は、図16及び図17に示すように、一方の筒端55A(一方のノズル筒端)を閉塞した円筒状に形成され、ノズル穴56及びノズル雌ネジ部57を有する。ノズル穴56は、ノズルキャップの筒中心線と同心に配置されて、ノズルキャップ55に形成される。ノズル穴56は、ノズルキャップ55の筒中心線の方向に延在して他方の筒端55B(他方のノズル筒端)に開口される。ノズル雌ネジ部57は、ノズルキャップ55の他方の筒端55B側に配置されて、ノズル穴56の内周面に形成される。ノズル穴56は、穴直径:dGを有する。
【0045】
噴霧ノズル5は、図17(b)に示すように、ノズルキャップ55の一方の筒端55A(一方のキャップ筒端)に一体に形成される。噴霧ノズル5は、一方のノズル端5Aでノズルキャップ55の一方の筒端55Aを閉塞する。
噴霧ノズル5は、図7、及び図16乃至図18に示すように、円形突起58、ノズル絞り穴59及びミスト絞り穴60を有する。
【0046】
円形突起58は、図7図17及び図18に示すように、円環状に形成される。円形突起58は、ノズルキャップ55と同心に配置されて、噴霧ノズル5に一体に形成される。円形突起58は、ノズルキャップ55のノズル穴56(穴内周面)に環状挿入空間61を隔てて配置される。円形突起58は、噴霧ノズル5のノズル中心線gの方向において、ノズル穴56内に突出される。円形突起58において、ノズル穴56内に突出する突起端は、噴霧ノズル5の他方のノズル端5Bとなる。
【0047】
ノズル絞り穴59は、図4図7図16(a)、図17及び図18に示すように、噴霧ノズル5に形成され、ノズル穴56(円形突起58)と同心に配置される。ノズル絞り穴59は、噴霧ノズル5のノズル中心線fの方向に延在して、噴霧ノズル5の一方のノズル端5Aに開口される。
【0048】
ミスト発生器Y(ミスト発生手段)は、図4図7図17及び図18に示すように、噴霧ノズル5に配置される。
ミスト発生器Yは、図7、及び図17乃至図20に示すように、ミスト絞り穴60及びガイド体62を有する。
【0049】
ミスト絞り穴60は、図4図7図17(a)及び図18に示すように、噴霧ノズル5に形成される。ミスト絞り穴60は、円形突起58の突起端であって、噴霧ノズル5の他方のノズル端5B及びノズル絞り穴59の間に配置される。ミスト絞り穴60は、円形突起58、ノズル絞り穴59と同心に配置される。
ミスト絞り穴60は、噴霧ノズル5のノズル中心線fの方向において、他方のノズル端5Bに開口して、ノズル穴56(ノズルキャップ55内)に連通される。
ミスト絞り穴60は、円形突起58の筒端であって、他方のノズル端5B(ノズル穴56)から縮径して、噴霧ノズル5のノズル中心線fの方向に延在される。
ミスト絞り穴60は、噴霧ノズル5のノズル中心線fの方向において、他方のノズル端5B(ノズル穴56、流体路42側)から一方のノズル端5Aに向けて段々に縮径する円錐穴(円錐台形穴)に形成される。ミスト絞り穴60は、ノズル絞り穴59に連通されて、噴霧ノズル5を貫通する。
ミスト絞り穴60は、図18に示すように、噴霧ノズル5のノズル中心線fの方向に穴長さMLを有する。ミスト絞り穴60は、噴霧ノズル5の他方のノズル端5Bに穴直径dM、一方のノズル端5Aに穴直径dFを有する(穴直径dM>穴直径dF)。
【0050】
ガイド体62は、図7図17乃至図20に示すように、ガイド円板63、及びミストガイド65を備える。
【0051】
ガイド円板63は、図17乃至図20に示すように、複数(一対)の円形凹部66,67、及び複数(4つ)の気液流れ穴69を有する
各円形凹部66,67は、ガイド円板63の板中心線gと同心に配置されて、ガイド円板63に形成される。
円形凹部66は、図20(b)に示すように、ガイド円板63の表板面63A(表板平面)からガイド円板63の板中心線gの方向に凹んで、ガイド円板63の表板面63Aに開口する。円形凹部67は、図20(b)に示すように、ガイド円板63の裏板面63B(裏板平面)からガイド円板63の板中心線gの方向に凹んで、ガイド円板63の裏板面63Bに開口する。
【0052】
各気液流れ穴69は、図17乃至図20に示すように、円形凹部66,67内に配置されて、ガイド円板63に形成される。各気液流れ穴69は、ガイド円板63の周方向に等間隔を隔てて配置される。各気液流れ穴69は、ガイド円板63の板中心線gの方向において、ガイド円板63を貫通して、各円形凹部66,67の凹部底面66A,67Aに開口される。
ガイド円板63は、図20(b)に示すように、ミスト絞り穴60の穴直径dMより大きく、及びノズル穴56の穴直径dGより小さい外周直径DBに形成される。
【0053】
ミストガイド65は、図19及び図20に示すように、円錐渦巻き状(円錐螺旋状、又は円錐台形の渦巻き状)に形成される。
ミストガイド65は、図19及び図20に示すように、円錐上面65A、円錐底面65B(円錐底平面)、円錐側面65C、及び複数の渦巻き面であって、例えば、第1及び第2渦巻き面71,72(螺旋状面)を備える。
【0054】
第1及び第2渦巻き面71,72は、図19及び図20に示すように、同一渦巻き状に形成される。第1及び第2渦巻き面71,72は、ミストガイド65の円錐側面65Cに交差して円錐底面65B及び円錐上面65Aの間に配置される。
第1及び第2渦巻き面71,72は、ミストガイド65の円錐中心線Lを対称点として点対称に配置される。第2渦巻き面72は、円錐中心線Lを中心として、第1渦巻き面71の位置から角度:180度だけ回転して配置される。
第1及び第2渦巻き面71,72は、円錐底面65Bから円錐上面65Aに向けて縮径しつつ渦巻き状に形成されて、円錐上面65Aまで延在される。
第1及び第2渦巻き面71,72は、円錐上面65Aにおいて、相互に対向して配置される。
【0055】
ミストガイド65は、図20(a)に示すように、円錐中心線Lの方向にガイド高さGLを有する。ガイド高さGLは、ミスト絞り穴60の穴長さMLより低く(短く)する。
ミストガイド65は、図19(a)に示すように、円錐底面65Bの最大底幅GHを有する。最大底幅GHは、ミスト絞り穴60の穴直径dM、及びガイド円板63の外周直径DBより幅狭である。
【0056】
ガイド体62において、ミストガイド65は、図19及び図20に示すように、円錐中心線Lをガイド円板63の板中心線gに一致して、ガイド円板63と同心に配置される。
ミストガイド65は、図20(b)に示すように、円錐底面65Bから円形凹部66内に挿入される。ミストガイド65は、円錐底面65Bを円形凹部66の凹部底面66Aに当接して、ガイド円板63に配置(載置)される。ミストガイド65及びガイド円板63は、一体に形成される。
これにより、ミストガイド65は、ガイド円板63の板中心線g(円錐中心線L)の方向において、円錐上面65Aを円形凹部66(ガイド円板63の一方の表板面63A)から突出して配置される。ミストガイド65は、各気液流れ穴69を塞ぐことなく、ガイド円板63の円形凹部66上(凹部底面66A上)に配置される。
各気液流れ穴69は、ミストガイド65の外周りに配置されて、ガイド円板63を貫通する。
【0057】
ミスト発生器Yにおいて、ガイド体62(ガイド円板63及びミストガイド65)は、図17及び図18に示すように、噴霧ノズル5内及びノズルキャップ55内に組込まれる。
ガイド体62は、ミストガイド65の円錐上面65A(ガイド円板63の表板面63A)からノズルキャップ55のノズル穴56内に挿入される。
ガイド体62は、円錐中心線Lを噴霧ノズル5のノズル中心線fに一致して、ミスト絞り穴60と同心に配置される。ガイド体62は、図18に示すように、ガイド円板63をノズルキャップ55のノズル穴56内に挿入し、及び環状挿入空間61(円形突起58及びノズル穴56の穴内周面の間)に配置する。ガイド体62は、ノズル穴56内において、ガイド円板63の円形凹部66内に円形突起58(噴霧ノズル5の他方のノズル端5B)を挿入し、及びガイド円板63の円形凹部66の凹部底面66Aに他方のノズル端5Bを当接して配置される。円形突起58(円環突起)は、ミストガイド65(円錐側面65C)に隙間δaを隔てて円形凹部66内に挿入される。
ガイド体62は、図18に示すように、ミストガイド65をミスト絞り穴60内に挿入して配置される。
各気液流れ穴69は、ミストガイド65(円錐側面65C)及び円形突起58の間の隙間δaにおいて、ミスト絞り穴60及びノズル穴56に連通される。
【0058】
ミストガイド65は、図17(b)及び図18に示すように、円錐上面65Aからミスト絞り穴60内に挿入される。ミストガイド65は、円錐中心線Lをミスト絞り穴60の中心線f(噴霧ノズル5のノズル中心線f)に一致して、ミスト絞り穴60内に配置される。ミストガイド65は、円錐側面65C及びミストシ絞り穴60の円錐内周面60Aの間に隙間を隔てて、円錐上面65Aからミスト絞り穴60内に挿入される。
これにより、ミストガイド65は、図17(b)及び図18に示すように、第1及び第2渦巻き面71,72、ミスト絞り穴60の円錐内周面60A、及び円錐側面65Cの間に、渦巻き状の第1及び第2ミスト流路α,βを形成して、ミスト絞り穴60内に装着される。
ミストガイド65及びミスト絞り穴60は、第1及び第2渦巻き面71,72に沿って渦巻き状(螺旋状)の第1及び第2ミスト流路α,βを形成する。
【0059】
第1及び第2ミスト流路α,βは、図17(b)及び図18に示すように、第1及び第2渦巻き面71,72、ミスト絞り穴60の円錐内周面60A、及びミストガイド65の円錐側面65Cの間に渦巻き状に形成される。
第1及び第2ミスト流路α,βは、噴霧ノズル5のノズル中心線fの方向において、ミストガイド65の円錐底面65B(円形凹部66の凹部底面66A)から円錐上面65Aに渦巻き状に延在されて、ミスト絞り穴60内、及び各気液流れ穴69内に開口される。第1及び第2ミスト流路α,βは、各気液流れ穴69を通して、ノズル穴56に連通される。第1及び第2ミスト流路α,βは、噴霧ノズル5のノズル絞り穴59に連通される。
【0060】
ガイド体62を組込んだ噴霧ノズル5、及びノズルキャップ55(以下、「ノズルユニットNU」という)は、図4及び図7に示すように、スプレー体4(スプレー軸41)に配置される。
ノズルユニットNUは、図7に示すように、スプレー軸41の流体路42(流通穴52)の他方の開口端42B側において、ノズルキャップ55をスプレー軸41に外嵌して、スプレー体4(スプレー軸41)に取付けられる。ノズルユニットNUは、ノズルキャップ55のノズル雌ネジ部57にスプレー軸41の雄ネジ部51を螺着して、スプレー体4(スプレー軸41)に気密に固定される。
ガイド体62は、図7に示すように、ガイド円板63の裏板面63Bをスプレー軸41他方の軸端41Bに当接して配置され、噴霧ノズル5の他方のノズル端5B(円形突起58)及びスプレー軸41の他方の軸端41Bで挟持される。
これにより、ノズルユニットNUにおいて、噴霧ノズル5(ノズル絞り穴59)は、ミスト絞り穴60(第1及び第2ミスト流路α,β)、ガイド円板63の円形凹部66及び各気液流れ穴69を通して、流体路42(流通穴52)の他方の開口端42Bに連通される。
ノズルユニットNUおいて、ミスト絞り穴60(ミスト発生器Y)は、図7に示すように、ガイド体62(ガイド円板63)の円形凹部66、各気液流れ穴69、円形凹部67を通して、流体路42に連通される。ミスト絞り穴60は、流体路42側から縮径しつつ噴霧ノズル5を貫通する円錐穴(又は、円錐台形穴)に形成される。
ノズルユニットNUにおいて、第1及び第2ミスト流路α,βは、図7に示すように、ノズル絞り穴59側のミスト絞り穴60内に開口され、ガイド体62(ガイド円板63)の円形凹部66、各気液流れ穴69及び円形凹部67を通して、流体路42(流通穴52)に連通される。
【0061】
開閉弁6は、流体路42を開閉する。開閉弁6は、図8に示すように、弁座75、弁本体76、バネ受け77及び弁バネ78を有する。
【0062】
弁座75は、例えば、合成ゴム等の弾性材(弾性体)で円筒状(円環状板)に形成される。弁座75は、図8に示すように、流体混合器3の流体混合室Mに配置される。弁座75は、気液筒体30の筒中心線dと同心に配置される。
弁座75は、流体混合室M内において、一方の弁座面75Aを保持板体2の裏板面2Bに(気液筒体30の他方の筒端30B)に当接して、保持板体2に固定される。
【0063】
弁本体76は、図8に示すように、弁軸79及び弁体80を有し、弁体80は、弁軸79の一方の弁軸端79Aに一体に形成されて、弁軸79に固定される。
【0064】
弁本体76は、図8に示すように、弁収納空間SP(第1及び第2バネ収納穴46,49)、及び流体混合室Mに配置される。
弁本体76は、弁軸79及び弁体80を気液筒体30(流体路42の流体穴53)の筒中心線dと同心にして配置される。
【0065】
弁本体76において、弁体80は、図8に示すように、弁座75及び閉塞板35の間において、流体混合室Mに配置される。弁体80は、気液筒体30の筒中心線方向Dにおいて、閉塞板35(裏板面35B)に弁間隔を隔てて、流体混合室Mに配置される。弁体80は、気液筒体30の筒中心線方向Dと直交する方向において、気液筒体30(内周面30C)に弁隙間を隔てて、流体混合室Mに配置される。
これにより、弁体80は、気液筒体30の筒中心線方向Dにおいて、弁座75(他方の弁座面75B)に当接し、又は弁座75から離間して、流体路42(流体穴53)を開閉(開弁又は閉弁)する。
【0066】
弁本体76において、弁軸79は、図8に示すように、流体混合室M及びバネ収納空間SPに配置される。弁軸79は、気液筒体30の筒中心線方向Dにおいて、弁体80から弁座75、及び流体穴53を通して、バネ収納空間SPに延在される。弁軸79は、弁座75及び流体穴53に流通隙間を隔てて、弁座75及び流体穴53(保持板体2)を貫通する。
弁軸79は、気液筒体30の筒中心線方向Dにおいて、流体混合室Mからバネ収納空間SP内に延在され、及びスプレー本体40(バネ保持筒部43)の弁軸穴47を気密に貫通して、他方の弁軸端79B(他方の弁軸端79B側)をスプレー本体40の外側に配置する。弁軸79は、バネ保持筒部43のバネ閉塞板45に摺動自在として、弁軸穴47を貫通する。弁軸の他方の弁軸端79B側は、バネ収納空間SPからスプレー本体40(バネ保持筒部43)の外側に突出される。
【0067】
バネ受け77は、図8に示すように、弁軸79の他方の弁軸端79B側に配置される。バネ受け77は、バネ収納空間SP内に配置される。バネ受け77は、弁軸79に外嵌されて、弁軸79に固定される。
【0068】
弁バネ78は、図8に示すように、例えば、コイルバネであって、バネ収納空間SPに配置される。弁バネ78は、バネ収納空間SPの流体混合室M側の底面BP、及びバネ受け77の間に配置されて、弁軸79に外嵌される。弁バネ78は、圧縮状態で、底面BP及びバネ受け77の間に配置される。
弁バネ78の一方のバネ端は、バネ収納空間SPの底面BPに当接し、他方のバネ端は、バネ受け77に当接する。
これより、開閉弁6は、弁バネ78のバネ力(付勢力)によって、弁体80を弁座75に押圧して、流体路42(流体穴53)を閉弁する。
【0069】
弁開閉体7は、開閉操作(手動操作)によって、開閉弁6を開弁又は閉弁する。
弁開閉体7は、図1乃至図4、及び図8に示すように、回動軸82、及び操作レバー83(トリガレバー)を有する。
【0070】
回動軸82は、図1乃至図4、及び図8に示すように、流体容器1(蓋11)に配置される。回動軸82は、バネ保持筒部43(スプレー本体40)より流体容器1(容器本体10)の筒中心線b側に配置されて、スプレー本体40(スプレー軸41)に並設される。回動軸82は、図8に示すように、回動軸中心線kを流体容器1(容器本体10)の筒中心線b、及びスプレー軸41のスプレー軸中心線mと直交する方向に向けて、蓋11に固定される。
【0071】
操作レバー83は、図1乃至図4、及び図8に示すように、例えば、湾曲した弓状に形成され、一方のレバー端83Aを回動軸82に回動自在に外嵌して、回動軸82に軸支される。
操作レバー83は、図3図4及び図8に示すように、流体容器1の筒中心線方向Bにおいて、スプレー本体40(バネ保持筒部43から突出する弁軸79(他方の弁軸端79B)の上方に位置して、操作レバー83の裏面83Dを弁軸79の他方の弁軸端79Bに当接して配置される。操作レバー83は、容器本体10及び蓋11に間隔を隔てて、ノズルキャップ55及び流体容器1(容器本体10及び蓋11)の間に配置されて、スプレー軸41の上方から容器本体10の底部13に向けて延在される。操作レバー83において、他方のレバー端83Bは、ノズルキャップ55及び容器本体10の間において、胴部12まで延在されて、胴部12に対向して配置される。
【0072】
操作レバー83は、図1図3及び図4に示すように、操作穴84を有する。操作穴84は、ノズルキャップ55に対向して、操作レバー83に形成される。操作穴84は、スプレー軸41のスプレー軸中心線mの方向(筒中心線方向Bと直交する方向)において、操作レバー83を貫通して、操作レバーの表面83C及び裏面83Dに開口する。
操作レバー83は、図1及び図4に示すように、操作穴84にスプレー軸41を貫通して、蓋11に回動自在に軸支される。スプレー軸41は、気液筒体30の筒中心線方向Dにおいて、操作穴84に隙間を隔てて、操作穴84を貫通して配置される。
【0073】
操作レバー83は、図1及び図4に示すように、開閉弁6が閉弁する位置(以下、「初期位置P1」という)において、操作穴84の穴下端84B(穴下縁)にスプレー軸41を当接して配置される。操作レバー83は、閉弁位置P1において、蓋11側から操作穴84の穴下端84Bをスプレー軸41に当接する。弁本体76は、初期位置P1において、弁バネ78を圧縮して、弁軸79の他方の弁軸端79Bを操作レバー83の裏面83Dに当接する。
【0074】
液管体8は、図4に示すように、液導入管であって、流体容器1内に配置される。液管体8は、一方の管端8Aが流体容器1(気液空間AW)に貯留した液体Wに浸漬される。液管体8において、一方の管端8Aは、液体W中において、流体容器1(容器本体10)の底部13に僅かな隙間(隙間)を隔てて、底部13に近接して配置される。
液管体8は、図8に示すように、他方の管端8Bが液体噴出穴33に連通される。液管体8は、他方の管端8B側を他方の筒端32Bから管案内筒体32内に圧入して管案内筒体32に固定され、液体噴出穴33に連通される。
これにより、液管体8は、液体噴出穴33を通して、流体混合器3の流体混合室Mに連通される。
液管体8は、流体容器1に貯留した液体Wを液体噴出穴33に導入(流入)する。
【0075】
圧縮気体供給器9は、図4図22に示すように、流体容器1内(気液空間AW)に圧縮気体Aを供給(導入)する。圧縮気体供給器9は、流体容器1に貯留した液体W中に、圧縮気体Aを噴射(噴出)する。
圧縮気体供給器9は、図1乃至図4図9及び図24に示すように、流体容器1(容器本体10内及び蓋11内)に配置される。圧縮気体供給器9は、流体混合器3及びスプレー体4に並列して配置される。
圧縮気体供給器9は、図1乃至図4図9及び図24に示すように、シリンダー体85、圧縮ピストン体89、シャフトボス90、ピストンシャフト91及び操作ハンドル92を備える。
【0076】
シリンダー体85は、図4図9図12図13及び図14(b)に示すように、シリンダー86、シリンダー筒蓋87(シリンダー蓋)及び逆止弁88を有する。
【0077】
シリンダー86は、図9図13及び図14(b)に示すように、円筒状に形成され、一方のシリンダー筒端86Aがシリンダー閉塞板93で閉塞される。
シリンダー86は、図9図12(b)、図13及び図14(b)に示すように、シリンダー穴94、連絡穴95、円形突部105、弁保持穴96及び複数(4つ)の気体流出穴97を有する。
【0078】
シリンダー穴94は、図9図13及び図14(b)に示すように、シリンダー86の他方のシリンダー筒端86Bに開口して、シリンダー86の筒中心線nの方向において、一方のシリンダー筒端86A側に延在される。
【0079】
連絡穴95は、図9図13及び図14(b)に示すように、シリンダー穴94に連続して、シリンダー86の一方のシリンダー筒端86A側に配置される。
連絡穴95は、シリンダー穴94から段差部94Aを有して縮径されて、シリンダー86の筒中心線nの方向において、一方のシリンダー筒端86A(シリンダー閉塞板93)まで延在される。連絡穴95は、一方の穴端(一方のシリンダー筒端86A)をシリンダー閉塞板93で閉塞される。シリンダー閉塞板93は、裏板面93B(裏板面)をシリンダー86の一方のシリンダー筒端86Aに当接して、シリンダー86を閉塞する。
【0080】
円形突部105は、図9図13図14(b)に示すように、逆止弁88の弁座であって、シリンダー閉塞板93に形成される。円形突部105は、シリンダー86と同心に配置される。円形突部105は、シリンダー86の筒中心線nの方向において、シリンダー閉塞板93の表板面93Aから突出して配置される。
【0081】
弁保持穴96は、図9図12(b)、図13及び図14(b)に示すように、シリンダー86の一方のシリンダー筒端86A(シリンダー閉塞板93)に配置される。弁保持穴96は、穴中心線をシリンダー86の筒中心線nに位置して、シリンダー86と同心に配置される。弁保持穴96は、円形突部105内において、シリンダー閉塞板93に形成される。弁保持穴96は、シリンダー86のシリダンー筒中心線nの方向において、シリンダー86の一方のシリンダー筒端86A(シリンダー閉塞板93)を貫通して、連絡穴95に開口(連通)される。
【0082】
各気体流出穴97は、図9図12(b)、図13及び図14(b)に示すように、シリンダー86の一方のシリンダー筒端86A(シリンダー閉塞板93)に配置される。各気体流出穴97は、弁保持穴96の外周りに配置される。各気体流出穴97は、円形突部105内において、シリンダー閉塞板93に形成される。
各気体流出穴97は、シリンダー86の筒中心線nを中心とする円上に配置される。各気体流出穴97は、シリンダー86の周方向に等間隔(角度:90度の間隔)を隔てて配置される。各気体流出穴97は、シリンダー86のシリンダー筒中心線nの方向において、シリンダー86の一方のシリンダー筒端86A(シリンダー閉塞板93)を貫通して、連絡穴95に開口(連通)される。
【0083】
シリンダー筒蓋87は、図9に示すように、例えば、円筒状に形成され、一方のシリンダー蓋筒端87Aが蓋閉塞板98で閉塞される。
シリンダー筒蓋87は、複数(2つ)の気液噴射穴99を有する。各気液噴射穴99は、シリンダー筒蓋87の周方向に等間隔(角度:180度の間隔)を隔てて配置される。各気液噴射穴99は、シリンダー筒蓋87の筒中心線pの方向において、シリンダー筒蓋87の一方のシリンダー蓋筒端87A(蓋閉塞板98)を貫通する。
シリンダー筒蓋87は、図9に示すように、他方のシリンダー蓋端87Bからシリンダー86の一方のシリンダー筒端86A側に外嵌して、シリンダー86に配置される。シリンダー筒蓋87は、シリンダー86の外周(外周面)に螺着されて、シリンダー86の一方のシリンダー筒端86A側に固定される。
シリンダー筒蓋87は、シリンダー86の一方のシリンダー筒端86Aに当接されて、一方のシリンダー蓋筒端87A(蓋閉塞板98)及び一方のシリンダー筒端86A(シリンダー閉塞板93)の間に気液溜め室Sを形成(区画)する。
これにより、各気体流出穴97は、連絡穴95及び気液溜め室Sに開口(連通)され、各気液噴射穴99は、気液溜め室Sに開口(連通)される。
【0084】
逆止弁88は、合成ゴム等の弾性材(弾性体)で形成される。逆止弁88は、図9に示すように、逆止弁体100、及び逆止弁軸101を有する。逆止弁体100及び逆止弁軸101は、一体に形成される。
逆止弁体100は、例えば、球冠状に形成される。逆止弁軸101は、図9に示すように、逆止弁体100と同心に配置されて、逆止弁体100に固定される。逆止弁軸101は、逆止弁体100の弁平面100Aから逆止弁の弁中心線sの方向に突出される。
逆止弁88は、シリンダー86の一方のシリンダー筒端86A(シリンダー閉塞板93)及びシリンダー筒蓋87の一方のシリンダー蓋筒端87A(蓋閉塞板98)の間の気液溜め室S内に配置される。
逆止弁88は、図9に示すように、逆止弁軸101を気液溜め室S内から弁保持穴96に圧入して、シリンダー86の一方のシリンダー筒端86A(シリンダー閉塞板93)に固定される。
逆止弁88において、逆止弁体100は、閉弁の際(閉弁時)、気液溜め室Sから弁平面100Aを円形突部105に押圧(当接)されて、各気体流出穴97に流出隙間を隔てて各気体流出穴97を閉じる。
これにより、逆止弁88は、逆止弁体100の弁平面100A、及び円形突部105内によって、各気体流出穴97(シリンダー閉塞板93)の間に気体導入室SQを形成(区画)する。
【0085】
シリンダー体85は、図4図12図13及び図24に示すように、シリンダー86を保持板体2と一体に形成して、保持板体2に保持される。
シリンダー体85において、シリンダー86は、筒中心線nを、気液筒体30の筒中心線dの方向Cに向けて、気液筒体30と平行に配置される。シリンダー86は、他方のシリンダー筒端86B側を保持板体2に固定して配置される。
【0086】
シリンダー体85は、図4図9及び図24に示すように、流体容器1内(気液空間AW)に配置される。シリンダー体85は、スプレー本体40(バネ保持筒部43)の間に弁開閉体7の回動軸82を配置して、気液筒体30(流体混合器3)に平行して並設される。
シリンダー体85は、図4及び図9に示すように、流体容器1内(気液空間AW)において、シリンダー筒蓋87を容器本体10の底部13に向け配置される。シリンダー体85は、シリンダー筒蓋87側(シリンダー86の一方のシリンダー筒端86A側)を流体容器1に貯留した液体W中に浸漬して配置される。シリンダー体85は、シリンダー筒蓋87を流体容器1の底部13に僅かな隙間(隙間)を隔てて、底部13に近接して配置される。
シリンダー体85は、図24に示すように、流体容器1内(気液空間AW)において、シリンダー86の他方のシリンダー筒端86B側を蓋11(蓋本体21)内の挿入し、他方のシリンダー筒端86Bを蓋板22の裏板面22Bに気密に当接して配置される。
これにより、シリンダー86の他方のシリンダー筒端86Bは、流体容器1内(気液空間AW)において、蓋11の蓋板22で閉塞される。
各気液噴射穴99は、図9に示すように、流体容器1内(気液空間AW)において、容器本体10に貯留した液体W中、及び気液溜め室Sに開口(連通)される。流体容器1内(気液空間AW)に貯留した液体Wは、各気液噴射穴99から気液溜め室Sに流入する。
逆止弁88において、逆止弁体100は、気液溜め室Sに流入した液体W(水圧)によって、円形突部105に押圧される。
【0087】
圧縮ピストン体89は、図4図9及び図21に示すように、ピストン本体111、及びシールリング112を備える。
【0088】
ピストン本体111は、図21に示すように、ピストン軸115、第1ピストン円板116、第2ピストン円板117、及び複数(4つ)の気体流れ突起118を有する。
【0089】
ピストン軸115は、図21に示すように、ピストン穴119を有する。ピストン穴119は、ピストン軸115と同心に配置される。ピストン穴119は、ピストン軸115のピストン軸中心線tの方向において、ピストン軸115を貫通して、ピストン軸115の両方のピストン軸端115A,115Bに開口される。
【0090】
第1ピストン円板116は、図21に示すように、ピストン軸115と同心に配置されて、ピストン軸115に一体に形成される。第1ピストン円板116は、ピストン軸115の他方のピストン軸端115B側に配置される。第1ピストン円板116は、ピストン軸115の外周面115Cから突出して形成される。
第1ピストン円板116は、複数の(2つ)の気体流れ溝121を有する。各気体流れ溝121は、ピストン軸115(第1ピストン円板116)の周方向に等間隔(角度:180度の間隔)を隔てて配置される。各気体流れ溝121は、ピストン軸115のピストン軸中心線tの方向において、第1ピストン円板116を貫通して形成される。各気体流れ溝121は、ピストン軸115の外周面115Cから延在して第1ピストン円板116の外周面116Aに開口される。
【0091】
第2ピストン円板117は、図21に示すように、ピストン軸115のピストン軸中心線tの方向において、一方のピストン軸端115A側に配置される。第2ピストン円板117は、ピストン軸115のピストン軸中心線tの方向において、第1ピストン円板116にリング間隔Uを隔てて並列(並設)される。第2ピストン円板117は、ピストン軸115と同心に配置されて、ピストン軸115に一体に形成される。
第2ピストン円板117は、ピストン軸115の外周面115Cから突出して形成される。
【0092】
各気体流れ突起118は、図21に示すように、第1及び第2ピストン円板116,117の間に配置される。各気体流れ突起118は、ピストン軸115(第1及び第2ピストン円板116,117)の周方向に等間隔(角度:90度の間隔)を隔てて配置され、例えば、2つの気体流れ突起118は、各気体流れ溝121の位置に形成される。
各気体流れ突起118は、ピストン軸115に一体に形成される。各気体流れ突起118は、ピストン軸115の外周面115Cから突出して、第1及び第2ピストン円板116,117の外周面116A,117Aに間隔を隔てて配置される。
【0093】
ピストン本体111は、図9に示すように、シリンダー86内(シリンダー穴94)に配置される。ピストン本体111は、ピストン軸115の他方のピストン軸端115B(第1ピストン円板116)をシリンダー86の一方のシリンダー筒端86Aに向けて、シリンダー86内に挿入される。ピストン本体111は、シリンダー86のシリンダー穴94内に配置される。
ピストン本体111において、ピストン軸115は、シリンダー86(シリンダー穴94)のシリンダー筒中心線nと同心に配置されて、シリンダー86のシリンダー筒中心線nの方向に延在される。
【0094】
ピストン本体111において、第1ピストン円板116は、図9に示すように、シリンダー86のシリンダー穴94(穴内周面)に隙間Tを隔てて配置される。
第2ピストン円板117は、シリンダー86の他方のシリンダー筒端86B側において、第1ピストン円板116にリング間隔Uを隔てて並列される。第2ピストン円板117は、シリンダー穴94(穴内周面)に隙間τを隔てて配置される。
【0095】
シールリング112は、合成ゴム等の弾性材(弾性体)で形成される。シールリング112は、図4及び図9に示すように、シリンダー86内(シリンダー穴94)に配置される。シールリング112は、第1及び第2ピストン円板115,116の間に配置される。シールリング112は、ピストン軸115のピストン軸中心線tの方向(シリンダー86のシリンダー筒中心線nの方向)において、第1及び第2ピストン円板115,116にリング移動間隔Vを隔てて、第1及び第2ピストン円板115,116の間で移動自在に配置される。
シールリング112は、リング外周面112Aをシリンダー穴94(穴内周面)に摺動自在に当接し、及び内周面112Bを各気体流れ突起118に隙間を隔てて、ピストン軸115に外嵌される。
これにより、ピストン本体111は、シールリング112をシリンダー穴94(穴内周面)に当接しつつ、シリンダー86内(シリンダー穴94)に摺動自在に配置される。
【0096】
シャフトボス90は、図2図4図6図12及び図24に示すように、蓋11に配置される。シャフトボス90は、図4及び図24に示すように、スプレー本体40(バネ保持筒部43)の間に弁開閉体7の回動軸82を位置して、スプレー本体40に並列して配置される。
シャフトボス90は、蓋11の蓋板22に一体に形成される。シャフトボス90は、シリンダー86と同心に配置される。
シャフトボス90は、シリンダー86のシリンダー筒中心線nの方向において、蓋板22の表板面22Aから突出して配置される。
シャフトボス90は、図6及び図24に示すように、シャフト穴122を有する。シャフト穴122は、シャフトボス90に形成される。シャフト穴122は、穴中心線をシリンダー86のシリンダー筒中心線nと同心に配置される。シャフト穴122は、シリンダー筒中心線nの方向において、シャフトボス90を貫通して、シリンダー86の他方のシリンダー筒端86Bからシリンダー穴94内に開口(連通)される。
【0097】
ピストンシャフト91は、図4図9及び図24に示すように、シリンダー86内(シリンダー穴94内)において、ピストン本体111及び他方のシリンダー筒端86Bの間に配置される。ピストンシャフト91は、一方のシャフト軸端91A側に雄ネジ部123を有する。
ピストンシャフト91において、他方のシャフト軸端91B側は、図9に示すように、ピストン軸115のピストン穴119を気密に貫通して、ピストン本体111に固定される。
ピストンシャフト91は、シリンダー86のシリンダー筒中心線nの方向において、シャフトボス90側に延在される。ピストンシャフト91は、図4及び図24に示すように、シャフトボス90のシャフト穴122を貫通(挿通)して、シリンダー86(流体容器1)の外側(外部)に一方のシャフト軸端91Aを配置する。ピストンシャフト91の一方のシャフト軸端91Aは、シャフトボス90(シャフト穴122)に僅かな隙間(隙間)を隔てて、シャフト穴122を貫通して、蓋11(蓋板22)の外側(外部)に配置される。
【0098】
操作ハンドル92は、図1乃至図4、及び図24に示すように、流体容器1(蓋11)に配置される。操作ハンドル92は、シリンダー86のシリンダー筒中心線nの方向において、蓋板22に間隔を隔てて配置される。操作ハンドル92は、スプレー本体40(バネ保持筒部43)の間に回動軸82を位置して、スプレー本体40(バネ保持筒部43)に並列して配置される。
操作ハンドル92は、図24に示すように、ハンドルネジ穴124(ネジ穴)を有する。操作ハンドル92は、ハンドルネジ穴124にピストンシャフト91の雄ネジ部123を螺着して、ピストンシャフト91の一方のシャフト軸端91A側に取付けられる。
これにより、操作ハンドル92は、流体容器1(蓋11)の外側(外部)に配置されて、ピストンシャフト91に連結される。
【0099】
次に、ミストスプレーXにおける微細な液滴(極微細な液滴)の噴射(噴霧)について、図4乃至図6図8図9図22乃至図27を参照して説明する。
なお、説明の便宜上、流体容器1は、図4及び図10に示すように、液体Wを液体貯留深さLW(液体貯留量VW)で貯留している。流体容器1に貯留した液体Wは、一方の管端8Aから液管体8内に流入して、流体容器1に貯留した液体Wの液面WLまで液管体8に充填される。
また、開閉弁6は、図4及び図8に示すように、流体路42を流体混合室Mから閉じて閉弁されている。
また、弁開閉体7(操作レバー83)は、図4に示すように、初期位置P1に配置される。
更に、圧縮気体供給器9において、ピストン本体111は、図4及び図9に示すように、シリンダー穴94の段差部94Aに隣接(近接)した位置に配置され、及び逆止弁88は、各気体流出穴97(シリンダー穴94)を気液溜め室Sから閉じて閉弁されている(以下、「圧縮気体導入位置P5」という)。
【0100】
圧縮気体供給器9において、先ず、操作ハンドル92を把持して、ピストンシャフト91をシリンダー86内から引き出す方向(図4のA方向)に引っ張る。
操作ハンドル92を引っ張ると、シリンダー86の一方のシリンダー筒端86A(シリンダー閉塞板93)、及びピストン本体111(第1ピストン円板116)の間に形成(区画)される下側空間K1(第1空間)は、図23に示すように、負圧(負圧状態)になる。
【0101】
下側空間K1が負圧になると、ピストン本体111(第2ピストン円板117)、及びシリンダー86の他方にシリンダー筒端86B(蓋板22)の間に形成(区画)される上側空間K2(第2空間)の気体AX(空気)は、上側空間K2から下側空間K1に向けて流れて、シールリング112に作用する。
シールリング112は、図23に示すように、上側空間K2から下側空間K1に向けて流れる気体AXによって、シリンダー86のシリンダー穴94(穴内周面)を摺動しつつ第2ピストン円板117から第1ピストン円板116に移動されて、第1ピストン円板116に押圧される。
これにより、上側空間K2の気体AX(空気)は、隙間τ(第2ピストン円板117及びシリンダー穴94の間)、シールリング112の内周面112B及びピストン軸115の外周面115Cの間の隙間、及び各気体流れ溝121を通って、下側空間K1に流れる。
【0102】
操作ハンドル92を引っ張ると、ピストン本体111は、図22に示すように、蓋板22に当接する位置(以下、「気体初期位置P6」という)に配置される。
【0103】
圧縮気体供給器9において、操作ハンドル92を気体初期位置PSから圧縮気体導入位置P5に向けて押すと、ピストン本体111は、下側空間K1の容積(体積)を減少しつつ、シリンダー86の一方のシリンダー筒端86A(シリンダー閉塞板93側)に移動される。
これにより、下側空間K1の気体AXは、圧縮され、及び下側空間K1は高圧状態となる。
【0104】
下側空間K1で圧縮された気体A(圧縮気体)は、図9に示すように、隙間T(第1ピストン円板116及びシリンダー穴94の間)からシールリング112に作用する。
これにより、シールリング112は、圧縮気体A(圧縮空気)によって、シリンダー86(シリンダー穴94の穴内周面)を摺動しつつ、第1ピストン円板116から第2ピストン円板117に向けて移動されて、第2ピストン円板117に押圧される。
シールリング112は、図9に示すように、隙間τ(第2ピストン円板117及びシリンダー穴94の穴内周面の間)を閉塞して、下側空間K1を上側空間K2から遮断(閉塞)する。
【0105】
シリンダー86において、下側空間K1の圧縮気体Aは、図9に示すように、各気体流出穴97を通って、気体導入室SQ(円形突部105内)に流入される。
気体導入室SQに流入した圧縮気体Aは、逆止弁体100の弁平面100A(弁平面100Aの略全面)に均一に作用する。
【0106】
下側空間K1(気体導入室SQ)の圧縮気体Aは、一定圧以上(流体容器1の内圧以上/液体Wの水圧以上)になると、逆止弁体100の弁外周側を弾性変形して、円形突部105(弁座)から離間する。
これにより、逆止弁88は、圧縮気体Aの作用によって、逆止弁体100(弁外周側)を弾性変形して、各気体流出穴97を開いて開弁する。下側空間K1(連絡穴95)は、各気体流出穴97、逆止弁88を通して、気液溜め室Sに連通される。
【0107】
圧縮気体供給器9において、ピストン本体111を気体初期位置P1から圧縮気体導入位置P5に向けて移動すると、上側空間K2には、図24に示すように、シャフトボス90のシャフト穴122(シャフト穴122及びピストンシャフト91の間の隙間)を通して、外気(空気)が流入(導入)される。
【0108】
各気体流出穴97を開いて開弁すると、圧縮気体Aは、図9に示すように、シリンダー86(連絡穴95)の上側空間K1から各気体流出穴97を通って、気液溜め室S内に噴射(噴出)される。
【0109】
気液溜め室Sに噴射された圧縮気体Aは、気液溜め室S内の液体Wと共に、各気液噴射穴99から流体容器1(気液空間AW)に貯留した液体W中に噴射される。気液溜め室Sの全ての液体Wが各気液噴射穴99から流体容器1に貯留した液体W中に噴射されると、圧縮気体Aは、気液溜め室Sを通って、各気液噴射穴99から流体容器1に貯留した液体W中に噴射される。
各気液噴射穴99は、圧縮気体Aの流速を増加しつつ減圧して、流体容器1に貯留した液体W中に噴射する。
【0110】
圧縮気体Aを流体容器1に貯留した液体W中に噴射すると、圧縮気体A、及び圧縮気体Aを噴射した領域(底部13及びシリンダー筒蓋87の間の領域)の液体Wは、衝突して乱流となる。圧縮気体Aは、乱流(衝突)によって、液体W中で気泡(例えば、数ミリの気泡)となって、液体W中に混入、溶け込む。
これにより、流体容器1(気液空間AW)に貯留した液体Wは、溶存気体量(液体W中の気泡の混入、溶け込み量)が増加される。
【0111】
圧縮気体Aは、図4に示すように、流体容器1に貯留した液体Wに噴射(噴出)されると、液体W中で気泡となって、気体空間R(容器本体10の他方の筒端10B、流体混合器3)に向けて、液体W中を流れて、気体空間Rに貯留(充填)される。
このように、圧縮気体供給器9は、気体初期位置PS及び圧縮気体導入位置P5を1回、又は複数回、繰り返すことで、流体容器1に貯留した液体Wの溶存気体量を増加しつつ、十分な量(十分な体積)の圧縮気体Aを流体容器1の気体空間Rに貯留(充填)する。
【0112】
上側空間K1の圧縮気体Aを全て流体容器1内に噴射すると、流体容器1に貯留した液体Wは、各気液噴射穴99から気液溜め室Sに流入して、逆止弁88の逆止弁体100に作用する。これにより、逆止弁88は、図9に示すように、気液溜め室Sの液体W(液体Wの水圧)によって、逆止弁体100の弁平面100Aを円形突部105に当接して、各気体流出穴97を閉弁して、シリンダー86(シリンダー穴94、連絡穴95)を流体容器1内(貯留した液体W)から遮断(閉塞)する。
これにより、流体容器1に貯留した液体Wは、逆止弁88で各気体流出穴97を閉弁することで、シリンダー86内に逆流して、流入しない。
【0113】
スプレーミストXにおいて、圧縮気体Aを流体容器1の気体空間Rに貯留(充填)すると、操作レバー83に人の指を掛けて、操作レバー83を流体容器1側(胴部12側)に引いて回動して開操作する(図25参照)。
操作レバー83は、図25に示すように、回動軸82を中心として、初期位置P1から一方向に回動(旋回)される。操作レバー83は、初期位置P1から弁バネ78のバネ力(付勢力)に抗して、容器本体10側に向けて回動(旋回)される。
これにより、弁軸79(他方の弁軸端79B)に当接する操作レバー83は、開操作によって、弁軸79(弁体80)を弁バネ78のバネ力(付勢力)に抗して、バネ収納空間SP(スプレー本体40内)に移動する。
弁本体76(弁軸79、弁体80)は、図25及び図26に示すように、操作レバー83の一方向の回動(開操作)によって、気液筒体30の筒中心線方向Dに移動して、バネ収納空間SP(スプレー本体40)に押込まれる。
これにより、弁体80は、図25及び図26に示すように、筒中心線方向Dにおいて、弁座75から離間される。
開閉弁6は、弁体80を弁座75から離間することで、流体路42を開いて開弁する。流体路42は、開閉弁6の開弁によって、流体穴53を通して流体混合室Mに連通される。
【0114】
操作レバー83は、図25に示すように、一方向の回動によって、操作穴84の穴上案84Aにスプレー軸41を当接して、一方向の回動(旋回)を停止する。
これにより、弁本体76の移動が停止されて、弁体80は、気液筒体30の筒中心線方向Dにおいて、気液筒体30の一方の筒端30A(閉塞板35)に開弁間隔ε(開弁隙間)を隔てて配置される。
このように、弁開閉体7は、操作レバー83の開操作(一方向の回動)によって、開閉弁6を開弁して、流体路42を流体混合室Mに連通する。
【0115】
開閉弁6を開弁して、流体路42を流体混合室Mに連通すると、流体容器1の気体空間Rに貯留した圧縮気体Aは、図26に示すように、各気体噴出穴34を通って、気液筒体30の筒中心線方向D(液面WLに直交する方向B)に向けて流体混合室Mに噴射(噴出)される。
圧縮気体Aは、流体混合室Rに噴射されると、筒中心線方向D(液面WLに直交する方向B)に向けて流体混合室M、弁体80及び気液筒体30の内周面30Cの間の隙間、開弁する開閉弁6(弁体80と弁座75の間の隙間)、及び流体路42の流体穴53を通って、流体路42(バネ収納空間SP)を流れる。
液管体8内の液体W(流体容器1に貯留した溶存気体量の増加した液体)は、圧縮気体Aの流体混合室Mへの噴射によって、液体噴出穴33を通って、流体混合室Mに噴射(噴出)される。液管体8内の液体Wは、圧縮気体Aの流体混合室Mへの噴射に起因して、流体混合室Mに噴射される。液管体8内の液体Wは、図26に示すように、流体混合室Mに噴射された圧縮気体Aの流れによって、液管体8を通して液体噴出穴33(流体混合室M)に引っ張られて、液管体8及び液体噴出穴33を通って、各気体噴出穴34の間において流体混合室Mに噴射される。
【0116】
各気体噴出穴34は、圧縮気体Aの流速を増加しつつ減圧して、圧縮気体Aを流体混合室M内に噴射し、液体噴出穴33は、液体Wの流速を増加しつつ減圧して、液体Wを各気体噴出穴34の間において流体混合室Mに噴射する。
これにより、液気噴出室Mには、圧縮気体Aの噴射に続いて、液体Wが噴射される。
【0117】
圧縮気体Aは、図26に示すように、流体混合室Mに噴射されると、気液筒体30の筒中心線方向D(液面WLに直交する方向B)に流れると共に、開弁隙間εにおいて、弁体80に衝突して乱流となる。
液体Wは、流体混合室Mに噴射されると、圧縮気体A(圧縮気体)の流れ)に向けて流れると共に、開弁隙間εにおいて、弁体80に衝突して乱流となる。
液体Wは、流体混合室Mに噴射されると、圧縮気体Aを巻き込みつつ圧縮気体Aと衝突し、流体混合室Mにおいて、圧縮気体A及び液体Wは混合されて、マイクロバブル及びウルトラファンバブルの混入、溶け込んだ微細な液滴AW(以下、「微細な液滴又は微細なミスト」という)となる。
流体混合室Mに噴射される液体Wは、溶存気体量が増加されており、流体混合室Mにおいて、圧縮気体A及び液体Wの衝突(乱流)によって、液体W中の気泡は、多量のマイクロバブル及びウルトラファインバブルに粉砕(剪断)されて、多量のマイクロバブル及びウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ微細な液滴AW(微細なミスト)となる。
このように、流体混合室Mにおいて、圧縮気体A及び溶存気体量の増加した液体Wを衝突し、圧縮気体A及び液体Wを混合することで、多量のマイクロバブル及びウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ微細な液滴(微細なミスト)を生成する。
【0118】
微細な液滴AW(微細なミスト)及び圧縮気体A(気体)は、図26に示すように、流体混合室Mから弁体80及び弁座75の間を通って、流体路42の流体穴53に流入し、バネ収納室SP(流体路42)に噴射(噴出)される。微細な液滴AW及び圧縮気体A(気体)は、図25及び図27に示すように、流体路42のバネ収納空間SP(弁軸79及び第1、第2バネ収納穴46,49の間)、及び流通穴52(スプレー軸41内)を流れて、ミスト発生器Yに流入する。
微細な液滴AW及び圧縮気体Aは、図27に示すように、流体路42(流通穴52)からガイド円板63の各気液流れ穴69(隙間δa)を通って、ミスト絞り穴60に流入する。
【0119】
ミスト絞り穴60内に流入した微細な液滴AW及び圧縮気体Aは、図27に示すように、渦巻き状の第1及び第2ミスト流路α,βを流れて、ノズル絞り穴59側のミスト絞り穴60内に噴射(噴出)される。
微細な液滴AW及び圧縮気体A(気体)は、図27に示すように、渦巻き状の第1及び第2ミスト流路α,βを流れることによって、流速を増加しつつ減圧されて、第1及び第2ミスト流路α,βからノズル絞り穴59側のミスト絞り穴60内に噴射される。更に、ミスト絞り穴60、ノズル絞り穴59を通って、多量のマイクロバブル及びウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ極微細な液滴AZ(以下、「極微細な液滴又は極微細なミスト」という)として、噴霧ノズル5から外側(外部)に噴射(噴霧)される。
これにより、第1及び第2ミスト流路α,βからミスト絞り穴60に噴射される微細な液滴AW及び圧縮気体Aは、高圧で乱流となる。
微細な液滴AWは、ノズル絞り穴59側のミスト絞り穴60において、ミスト絞り穴60に噴射された圧縮気体Aに衝突して、微細な液滴AW及び圧縮気体Aは混合して、極微細な液滴AZ(極微細なミスト)となる。極微細な液滴AZは、微細な液滴AWより粒子の細かい微粒子であって、雲や霧の中のような、ガスに近い極微細の粒子である。
【0120】
ノズル絞り穴59(ミスト絞り穴60)から微細な液滴AZが噴射(噴霧)されると、ノズル絞り穴59(ミスト絞り穴59)の出口側(微細な液滴AZの噴射した側)で負圧状態となる。
ミスト絞り穴69(ノズル絞り穴59)の出口側を負圧状態にすることで、第1及び第2ミスト流路α,βからノズル絞り穴59側のミスト絞り穴60に流出された高圧及び乱流の微細な液滴AZは、ミスト絞り穴60の出口部分を通過する際に、減圧による気泡析出と、噴射の際に巻き込んだ気体が乱流により粉砕(剪断)され、微細な液滴AWより更に、多量のマイクロバブル及びウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ極微細な液滴AZ(極微細なミスト)となる。
また、微細な液滴AZは、ミストガイド65の円錐上面65Aにおいて、相互に対向する第1及び第2ミスト流路α,βからノズル絞り穴59側のミスト絞り穴60に噴射されて、衝突されて、極微細な液滴AZとなる。
極微細な液滴AZは、図27に示すように、ミスト絞り穴60を通って、噴霧ノズル5のノズル絞り穴59から噴射(噴霧)される。ミスト絞り穴60は、極微細な液滴AZをノズル絞り穴59から外側(外部)に噴射(噴霧)する。
【0121】
ミストスプレーXにおいて、操作レバー83から人の指を離して閉操作すると、弁本体76は、弁バネ78のバネ力(付勢力)によって、気液筒体30の筒中心線方向Dに移動されて、弁軸79の他方の弁軸端79B側をバネ収納空間SP(スプレー本体40内)から突出する(図4及び図25参照)。
これにより、開閉弁6は、弁体80を弁座75に押圧して、流体路42(流体穴53)を閉じて閉弁する。
流体路42は、開閉弁6の閉弁によって、流体混合室Mから遮断(閉塞)される。
【0122】
操作レバー83は、図4及び図25に示すように、バネ収納空間SP(スプレー本体40内)から突出する弁軸79によって、流体容器1側(胴部12側)から離間しつつ、他方向に回動(旋回)される。操作レバー83は、他方の回動(旋回)によって、操作穴84の穴下端84Bにスプレー軸41を当接して、他方の回動を停止する。
これにより、弁本体76の移動が停止されて、弁体80は、一定圧によって、弁座75に押圧されて、流体路42を流体混合室Mから閉じて閉弁する。
【0123】
ミストスプレーXでは、ミスト発生器Yを備えない構成も採用でき、微細の液滴AW(微細なミスト)は、噴霧ノズル5(ノズル絞り穴59)から外側(外部)に噴射(噴霧)される。
【0124】
ミストスプレーXにおいて、圧縮気体Aの気体貯留量VA(液体貯留深さLA)を液体Wの液体貯留量VW(液体貯留深さLW)より多い量とすることで、流体容器1に貯留した液体Wの全てを微細な液滴AW(極微細な液滴AZ)として噴射(噴霧)できる十分な圧縮気体を流体容器1に貯留(充填)できる。
これにより、十分な量の圧縮気体A(圧縮気体Aの圧力)を使用して、流体容器1に貯留した液体Wの全てを微細の液滴AW(極微細の液滴AZ)として、噴霧ノズル5(ノズル絞り穴59)から噴霧(噴射)することが可能となる。
また、流体混合室Mに噴射する圧縮気体Aの圧力が低下した際には、圧縮気体供給器9によって、圧縮気体Aを流体容器1(気体空間R)に貯留(充填)することで、流体容器1に貯留した液体Wの全てを微細の液滴AW(極微細の液滴AZ)として、噴霧ノズル5(ノズル絞り穴59)から噴霧(噴射)できる。
【産業上の利用可能性】
【0125】
本発明は、微細な液滴を噴射するのに最適である。
【符号の説明】
【0126】
X ノズルスプレー
Y ミスト発生器
1 流体容器
3 流体混合器
4 スプレー体
5 噴霧ノズル(噴射ノズル)
6 開閉弁
7 弁開閉体
8 液管体
9 圧縮気体供給器
33 液体噴出穴
34 気体噴出穴
42 流体路
M 流体混合室
R 気体空間
W 液体
A 圧縮気体(圧縮空気)
WL 液面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27