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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-04
(45)【発行日】2022-03-14
(54)【発明の名称】溝内の種のin situ処理
(51)【国際特許分類】
   A01N 25/16 20060101AFI20220307BHJP
   A01P 7/04 20060101ALI20220307BHJP
   A01P 3/00 20060101ALI20220307BHJP
   A01N 53/06 20060101ALI20220307BHJP
   A01M 7/00 20060101ALI20220307BHJP
   A01C 7/00 20060101ALI20220307BHJP
【FI】
A01N25/16
A01P7/04
A01P3/00
A01N53/06 150
A01M7/00 U
A01C7/00 A
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2018533142
(86)(22)【出願日】2016-12-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-01-31
(86)【国際出願番号】 US2016065564
(87)【国際公開番号】W WO2017112422
(87)【国際公開日】2017-06-29
【審査請求日】2019-12-06
(31)【優先権主張番号】62/387,263
(32)【優先日】2015-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】391022452
【氏名又は名称】エフ エム シー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】FMC CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(72)【発明者】
【氏名】マーティン、ティモシー エム
【審査官】奥谷 暢子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/048757(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01N
A01P
A01N
A01C
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、溝へ植え付けられる過程の種に発泡した液体農業製剤を直接適用することを含み、
前記液体農業製剤は、少なくとも1つの農業活性成分、総液体農業製剤に基づき、約0.1重量%~約50重量%の、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、C14-16オレフィンスルホン酸ナトリウム、酸化デシルアミン、ラウレス硫酸アンモニウム、およびトリデセス硫酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも1つの発泡剤、ならびに総液体農業製剤に基づき、約0.1重量%~約15重量%の、グリセリン、カラギーナン、キサンタンガム、グアーガム、アラビアガム、トラガカントガム、ポリ(エチレンオキシド)、アルギニンおよびアルギン酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも1つの泡安定剤を含み、
前記少なくとも1つの農業活性成分は、ビフェントリンと、バチルス株D747とを含み、
前記液体農業製剤は、3cps~10,000cpsの範囲の粘度を有し、
前記適用された泡は、0.01g/mL~0.03g/mLの泡密度を有し、前記溝内でロープ様外観を有し、かつ前記溝内に少なくとも10ftの安定した連続泡ロープをもたらす、溝に植え付けされている種のin situ処理方法。
【請求項2】
前記液体農業製剤が適用された後、前記溝に植え付けされた種を土壌で直ちに覆う工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記液体農業製剤は、安定剤、分散剤、界面活性剤、湿潤剤、防腐剤、アジュバント、殺生物剤および潤滑剤からなる群から選択される1つ以上の添加剤をさらに含む、マイクロエマルジョン剤、水中油型エマルジョン剤、懸濁液、懸濁剤、乳剤、またはマイクロカプセルの形態の水性組成物である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記液体農業製剤は、前記発泡した液体農業製剤を製造するためのガスをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記発泡剤は、前記液体農業製剤の約5重量%~約25重量%の量で前記液体農業製剤中に存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
発泡した前記液体農業製剤は、約0.3~約1ガロン/エーカー以下の発泡していない製剤の有効率で種の植え付け中に適用される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
発泡した前記液体農業製剤は、0.01634g/mL~0.0212g/mLの泡密度を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
発泡した前記液体農業製剤は、前記溝内に少なくとも50ftの安定した連続泡ロープをもたらす、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
発泡した前記液体農業製剤は、前記溝内に少なくとも100ftの安定した連続泡ロープをもたらす、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
発泡した前記液体農業製剤は、前記溝内に少なくとも500ftの安定した連続泡ロープをもたらす、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2015年12月23日に出願された米国仮出願62/387,263号に対する優先権を主張し、その全体が参照をもって本明細書に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本発明は、特定の態様において、液体作物に有益な農薬組成物および製剤の分野に関し、そのような組成物および製剤をプラントの種に適用する装置、キット、システムおよび方法にも関する。
【背景技術】
【0003】
多くの生産者は、植え付け時に、根付け肥、殺虫剤、または他の有益な農薬処理を適用しない。なぜなら、その適用のためにさらなる輸送、ハンドリング、および労働を必要とするからである。
【0004】
大規模なフィールドに活性成分を適用するには、大量の水の輸送を必要とする。水は、限られた容量を有するトラクターによって一般的に運ばれる。
【0005】
さらに、いくつかの地域では、大量に水を使用できない。多くの農薬活性物質は、スプレードリフトする脆弱性があり、正確に適用し得ず、しばしば目的の種ではない種に対して有毒性を含む的はずれな影響をもたらす種まきスプレー散布で作物や土壌に適用される。活性成分は、典型的には、フィールドまたは農作物にスプレーされる前にタンクに加えられ、水のような希釈剤と混合される。活性成分は、例えば、乳剤(EC)、水分散性粒剤(WG)、マイクロカプセル、カプセル懸濁剤(CS)、または懸濁剤(SC)のような多くの既知の製剤種のいずれか1つであり得る。希釈した後、現在既知の製剤および技術を用いた場合、典型的な適用体積は、約3~25ガロン/エーカーの範囲であり得る。典型的な割合で500エーカーへの適用は、1500~12,500ガロンの液体を必要とする。
【0006】
種または他の生物生殖材料を満載して運ぶトラクターまたは他の機械的な植え付け設備は、大きい体積の液体を収容できず、植え付け時の肥料、殺虫剤、または他の処置剤は、トラクターのタンクに再び詰めるために何往復もしなければならない。これらの往復をするよりは、多くの生産者は1度種を積み込んで、1日中中断されることなく植え付けすること好む。これは、貴重な受付時間の節約になるが、生産者が植え付け時の肥料、殺虫剤または他の有益な農薬処理剤を適用することを妨げる。植え付け後に処理剤を適用することは、時間、燃料および装置の面でさらなるコストを必要とする。植え付け時処理剤の適用時に、生産者が、種、肥料、殺虫剤および他の有益な処理剤の積み込みと中断ない植え付けとができれば有益であろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示された主題の目的および利点は、以下の説明に記載され、以下の説明から明らかであり、また開示された主題の実施によって習得されるであろう。開示された主題のさらなる利点は、明細書および特許請求の範囲において、ならびに添付図面から、特に指摘された方法およびシステムによって実現され、かつ達成されるであろう。
【0008】
本発明の一態様は、少なくとも1つの農作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、溝への種の植え付け直前、その間またはその直後に溝に液体製剤を直接適用することを含み、液体製剤は、少なくとも1つの農業活性成分を含む、溝に植え付けされている種のin situ処理方法に関する。一実施形態では、製剤は、連続的な方法で溝に搬送される。別の実施形態では、製剤は、溝への種の植え付け直前、その間、またはその直後に不連続な方法で溝に搬送され、製剤は、種に直接適用され、実施形態では、種が植え付けされた位置を間近で囲む領域に適用される。一実施形態では、方法は、製剤が適用された直後、溝内に植え付けされた種を土壌で覆う工程をさらに含む。別の実施形態では、農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。方法の一実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。方法の別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で溝に適用される。
【0009】
方法の一実施形態では、製剤は、安定剤、分散剤、界面活性剤、湿潤剤、防腐剤、アジュバント、殺生物剤および潤滑剤からなる群から選択される1つ以上の添加剤をさらに含む、マイクロエマルジョン剤、水中油型エマルジョン剤、懸濁液、懸濁剤、乳化剤、またはマイクロカプセル剤の形態の水性組成物である。
【0010】
方法の一実施形態では、製剤は、少なくとも1つの発泡剤および少なくとも1つの泡安定剤を含む発泡性水性組成物を含む。別の実施形態では、農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。一実施形態では、発泡性水性組成物は、発泡した農薬製剤を製造するためのガスをさらに含む。発泡性水性組成物の一実施形態では、少なくとも1つの発泡剤は、製剤の約5重量%~約25重量%の量で製剤中に存在する。方法の一実施形態では、発泡した農薬製剤は、約1ガロン/エーカー以下、好ましくは約0.5ガロン/エーカー以下、より好ましくは約0.3ガロン/エーカー以下の有効率で、植え付けされた種に適用される。
【0011】
本発明のさらなる態様は、少なくとも1つの農業活性成分を含む液体製剤を溝への種の植え付け直前、その間、その直後に溝に適用することを含み、製剤は、少なくとも1つの作物に有益な効果を生成するのに十分な量で種に適用される、作物成長環境において少なくとも1つの作物に有益な処理を提供するための作物保護システムに関する。一実施形態では、農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。システムの一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で溝に適用される。
【0012】
本発明の別のさらなる態様は、a)植物に有益な液体製剤と、b)溝に種を植え付けながら、有効量の液体製剤を溝に適用する適用手段と、を含み、適用手段は、溝への種の植え付け直前、その間、または直後に、製剤を溝に適用する、種の利益のためのin situシステムに関する。一実施形態では、処理された植え付けされた種は、同じ操作において土壌で覆われる。別の実施形態では、農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。システムの一実施形態では、適用手段は、安定な泡ロープの形態で発泡した液体製剤を溝に適用する。
【0013】
本発明のさらにさらなる態様は、a)溝に種を植え付けながら、有効量の植物に有益な液体製剤を溝に適用する工程と、b)同じ操作において溝内の処理された種を土壌で覆う工程と、を含み、液体製剤は、溝への種の植え付け直前、その間またはその直後に、溝に適用される、植え付ける間における種への利益のためのin situ方法に関する。一実施形態では、農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。一実施形態では、液体製剤は、発泡し、泡ロープの形態で適用される。
【0014】
本発明の一態様は、少なくとも1つの農作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、溝への種の植え付けの間またはその直後に種に液体製剤を直接適用することを含み、液体製剤は、少なくとも1つの農業活性成分を含む、溝に植え付けされている種のin situ処理方法に関する。一実施形態では、農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。一実施形態では、製剤は、連続的な方法で溝に搬送される。別の実施形態では、製剤は、溝への種の植え付け直前、その間、またはその直後に不連続な方法で溝に搬送され、製剤は、種に直接適用され、実施形態では、種が植え付けされた位置を間近で囲む領域に適用され、製剤は、発泡し、泡ロープの形態で適用され得る。一実施形態では、方法は、製剤が適用された直後、溝に処理された種を土壌で覆う工程をさらに含む。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で溝に適用される。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で種に適用される。
【0015】
本発明の別の態様は、機械的な植え付け機から溝に種を放出する間、少なくとも1つの農業活性成分を含む液体製剤での種のin situ処理のためのシステムに関し、該システムは、製剤を含有し、散布機または他のアプリケータに連結するリザーバと、種チャンバーと、リザーバに接続した散布機/アプリケータを種チャンバーに連結する少なくとも1つの導管と、を含み、種は、種チャンバーから導管へ放出され、次いで種が溝に入る際にアプリケータによって製剤で処理される。システムの一実施形態では、農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。システムの実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。システムの一実施形態では、液体製剤は、発泡し、種が溝に入る際に安定な泡ロープの形態でアプリケータによって種に適用される。
【0016】
本発明の別の態様は、機械的な植え付け機から溝に種を放出した後、少なくとも1つの農業活性成分を含む液体製剤での種のin situ処理のためのシステムであって、液体製剤を含有し、散布機または他のアプリケータと連結したリザーバと、種チャンバーと、種チャンバーに連結した少なくとも1つの導管と、を含み、種チャンバーからの種は、アプリケータが溝に配置された直後にアプリケータによって製剤で処理される、システムに関する。システムの一実施形態では、農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。システムの一実施形態では、液体製剤は、発泡し、アプリケータが溝に配置された後に、安定な泡ロープの形態でアプリケータによって種に適用される。
【0017】
本発明のさらに別の態様は、発泡性農薬液体製剤を散布するシステムであって、泡として製剤を散布し得る機械的な植え付け機を含み、該機械的な植え付け機は、発泡性製剤(膨張性製剤としても知られている)、および圧縮性流体担体を受容するように構成された発泡混合チャンバーであって、該発泡性製剤は、少なくとも1つの農業活性成分、少なくとも1つの発泡剤、および少なくとも1つの泡安定剤を含む、発泡混合チャンバーと、圧縮された流体が、発泡媒体を介して製剤を泡出口に導くように泡混合チャンバー内に配置された発泡媒体と、泡出口に接続した少なくとも1つの導管であって、泡混合チャンバーに生成された発泡した製剤を搬送ノズル、散布オリフィスまたは他の出口に搬送するように構成された、導管と、溝にさらに向けられた散布オリフィスと、を含み、溝に種が植え付けられている間またはその後の溝への発泡した製剤の搬送は、少なくとも1つの作物に有益な影響を生成するのに十分な量の泡を種に提供する、システムに関する。一実施形態では、農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。一実施形態では、発泡した製剤は、連続的な方法で溝に搬送される。別の実施形態では、発泡した製剤は、不連続な方法で、溝に種が植え付された後に溝へ搬送され、それにより発泡した製剤は種に直接適用され、任意に、種を間近で囲む領域に直接適用される。システムの一実施形態では、有効量の発泡した製剤は、約1ガロン/エーカー以下、好ましくは約0.5ガロン/エーカー以下、より好ましくは約0.3ガロン/エーカー以下の有効率で、溝に搬送される。システムの一実施形態では、農業活性成分は、約1~2年の期間にわたって安定な懸濁剤の形態で農薬液体製剤中に存在する。一実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。一実施形態では、発泡性製剤は、少なくとも10cpsの粘度を有し、約0.75lbs a.i./エーカーの割合で発泡した製剤として溝に搬送される。システムの一実施形態では、発泡した製剤は、少なくとも約25の膨張係数を有する。別の実施形態では、発泡した製剤は、最大約50以上の膨張係数を有する。システムの一実施形態では、溝に搬送された発泡した製剤は、安定な泡ロープの形態である。
【0018】
本発明のさらなる実施形態は、少なくとも1つの農業活性成分を含む液体製剤を溝への種の植え付け直前、その間、その後に種に適用することを含み、製剤は、少なくとも1つの作物に有益な効果を生成するのに十分な量で種に適用される、作物成長環境において少なくとも1つの作物に有益な処理を提供するための作物保護システムに関する。一実施形態では、農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。システムの一実施形態では、製剤は、連続的な方法で適用される。システムの別の実施形態では、製剤は、不連続な方法で適用され、それにより製剤は、種に直接適用され、任意に、種を間近で囲む領域に直接適用される。システムの一実施形態では、製剤中の水の量は、製剤の総重量に基づき、0重量%~約45重量%である。一実施形態では、製剤は、少なくとも1つの発泡剤および少なくとも1つの泡安定剤をさらに含む。システムの実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。システムの一実施形態では、農業活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。システムの一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で適用される。
【0019】
本発明の別の態様は、a)植物に有益な液体製剤と、b)溝に植え付けながら、有効量の液体製剤を種に適用する適用手段と、を含み、適用手段は、溝に植え付ける間、または直後に、製剤を種に適用する、種の利益のためのin situシステムに関する。一実施形態では、植物に有益な液体製剤の農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。一実施形態では、処理された植え付けされた種は、同じ操作において土壌で覆われる。システムの一実施形態では、製剤は、連続的な方法で適用される。別の実施形態では、製剤は、不連続な方法で、溝に種が植え付された直後に適用され、それにより製剤は種に直接適用され、任意に、種を間近で囲む領域に直接適用される。システムの一実施形態では、製剤は、約1ガロン/エーカー以下、好ましくは約0.5ガロン/エーカー以下、より好ましくは約0.3ガロン/エーカー以下の有効率で適用される。一実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。システムの一実施形態では、液体製剤は、安定な泡ロープの形態で適用される。
【0020】
本発明のさらに別の態様は、a)溝に植え付けながら、有効量の植物に有益な液体製剤を種に適用する工程と、b)同じ操作において溝内の処理された種を土壌で覆う工程と、を含み、液体製剤は、溝への植え付け直前、その間またはその直後に、種に適用される、植え付ける間における種の利益のためのin situ方法に関する。一実施形態では、植物に有益な液体製剤の農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。方法の一実施形態では、製剤は、連続的な方法で適用される。別の実施形態では、製剤は、不連続な方法で適用され、それにより製剤は、種に直接適用され、任意に、種を間近で囲む領域に直接適用される。方法の一実施形態では、製剤は、約1ガロン/エーカー以下、好ましくは約0.5ガロン/エーカー以下、より好ましくは約0.3ガロン/エーカー以下の有効率で適用される。方法の一実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で適用される。
【0021】
本発明のさらに別の態様は、殺虫剤、農薬、殺菌剤、除草剤、肥料、植物成長調節剤、植物成長促進剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの農業活性成分を含む低体積農薬液体製剤に関し、低体積農薬液体製剤は、農薬液体製剤の総重量に基づき、0重量%~約45重量%の水を含有し、低体積農薬液体製剤は、発泡性製剤ではない。一実施形態では、低体積液体製剤は、約1重量%~約10重量%の水を含有する。一実施形態では、ネオニコチノイド殺虫剤は、イミダクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラム、アセタミプリド、ジノテフラン、チアクロプリド、およびクロチアニジンからなる群から選択される。一実施形態では、ネオニコチノイド殺虫剤は、約5%~約40%の量で存在する。低体積農薬液体製剤の別の実施形態では、殺菌剤は、植物成長に対して有益な特性を有するバチルス属(Bacillus sp.)D747株の生物学的に純粋な培養物を含む生物学的殺菌剤である。一実施形態では、バチルス属D747は、FERM BP-8234として寄託されている。一実施形態では、細菌株は、胞子または栄養細胞の形態である。一実施形態では、FERM BP-8234として寄託されたバチルス属D747株の生物学的に純粋な培養物は、約7.6×10CFU/ml~約1.2×1010CFU/mlで存在する。
【0022】
一実施形態では、低体積農薬液体製剤は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される1つ以上の活性成分をさらに含む。一実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイドおよびビフェントリンの両方を含む。別の実施形態では、活性成分は、ビフェントリンおよび生物学的殺菌剤の両方を含む。いくつかの実施形態では、ビフェントリンは、約5%~約40%の量で存在する。いくつかの実施形態では、ビフェントリンは、製剤の総重量に基づき、約5%~約40%の量で存在する。いくつかの実施形態では、低体積農薬液体製剤は、分散剤および防腐剤を含む。一実施形態では、農業活性成分は、約1~2年の期間にわたって安定な懸濁剤の形態で存在する。
【0023】
本発明のさらなる別の態様は、容器と、容器の中に配置されたバチルス属D747株の生物学的に純粋な培養物およびビフェントリンを含む低体積農薬液体製剤と、任意に、少なくとも1つの作物に有益な効果を与えるのに有効な量の製剤を植物の種に搬送するための指示書と、を含む発泡性農薬製剤を調製するためのキットに関する。
【0024】
本発明のさらに別の態様は、a)花粉を運ぶ動物および他の有益な昆虫を含む農場において、溝に植え付けながら、有効量の植物に有益な液体製剤を種に適用する工程と、b)同じ操作において溝内の処理された種を土壌で直ちに覆う工程と、を含み、液体製剤は、溝への植え付けの間またはその直後に、種に適用される、農薬に花粉を運ぶ動物および他の有益な昆虫を曝すことを低減する方法に関する。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、溝を植え付けながら安定な泡ロープの形態で種に適用される。
【0025】
本発明のさらなる態様は、少なくとも1つの作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、溝への種の植え付けの間またはその直後の種への液体製剤の標的直接適用を含み、液体製剤は、少なくとも1つの農業活性成分を含む、土壌に適用された農薬の負荷を低減する方法に関する。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で種に適用される。
【0026】
本発明のさらに別の態様は、a)溝に植え付けながら、有効量の植物に有益な液体製剤を種に適用する工程と、b)同じ操作において溝内の処理された種を土壌で直ちに覆う工程と、を含み、液体製剤は、溝への植え付けの間またはその直後に種に適用され、適用は、農薬含有粉塵を生成しない、農薬の粉塵のない適用の方法に関する。一実施形態では、植物に有益な液体製剤の農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で種に適用される。
【0027】
本発明のさらに別の態様は、農場における作物のニーズに特有な少なくとも1つの作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、農場における溝への作物種の植え付けの間またはその直後に作物種に液体の作物に有益な組成物を直接適用することを含み、液体組成物は、少なくとも1つの農業活性成分を含む、作物に有益な組成物での作物種のin situカスタム処理方法に関する。一実施形態では、液体の植物に有益な組成物の農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。方法の一実施形態では、液体組成物は、発泡し、安定な泡ロープの形態で作物種に適用される。
【0028】
本発明の別の態様は、少なくとも1つの作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、溝への種の植え付けの間またはその後に種に低土壌移動性を有する少なくとも1つの作物に有益な薬剤を含む液体組成物を直接適用する工程を含む、低土壌移動性作物に有益な薬剤の活性を増大する方法に関する。一実施形態では、作物に有益な薬剤は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される農業活性成分である。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で種に適用される。
【0029】
本発明の一態様は、少なくとも1つの作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、溝への種の植え付けの間またはその直後に種に液体の作物に有益な製剤を直接適用することを含み、液体製剤は、少なくとも1つの農業活性成分を含む、種の利益を増大する方法に関する。一実施形態では、作物に有益な製剤は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される農業活性成分を含む。方法の一実施形態では、種は前処理された種である。別の実施形態では、種は処理されていない種である。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で種に適用される。
【0030】
発明の別の態様は、少なくとも1つの作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、溝への種の植え付け直前、その間またはその直後に種に液体製剤を直接適用することを含み、液体製剤は、少なくとも1つの農業活性成分を含む、オンデマンド精密種処理方法に関する。一実施形態では、液体製剤は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される農業活性成分を含む。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で種に適用される。
【0031】
発明の別の態様は、a)植物に有益な液体製剤と、b)溝に植え付けながら、有効量の液体製剤を種に標的適用する適用手段と、を含み、適用手段は、溝に植え付ける間、または直後に、製剤を種に適用する、オンデマンド精密種処理のためのシステムに関する。一実施形態では、植物に有益な液体製剤は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される農業活性成分を含む。システムの一実施形態では、適用手段は、安定な泡ロープの形態で発泡した液体製剤を種に適用する。
【0032】
本発明の製剤および組成物は、本発明の方法、キット、装置およびシステムと組み合わせて、溝に安定したロープのような外観を与える安定な泡を生成および適用するように設計される。
【0033】
本明細書に記載された主題の種々の態様、特徴、および実施形態の詳細は、以下に簡潔に記載された添付の図面を参照して提供される。図面は例示であり、必ずしもスケール通りに描かれておらず、明確にするためにいくつかの構成要素および特徴は誇張されている。図面は、本発明の主題の様々な態様および特徴を示し、全体的にまたは部分的に本主題の1つ以上の実施形態または実施例を示し得る。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1図1は、本発明の実施形態による典型的な搬送システムの概略図である。
図2図2は、本発明の実施形態による搬送システムと組み合わせた典型的なタンク混合システムの概略図である。
図3図3は、送出システム内で利用され得る典型的な注入混合システムの概略図である。
図4図4は、本発明の実施形態による典型的な泡混合チャンバーの分解斜視図である。
図5図5は、図4の泡混合チャンバーの断面図である。
図6図6は、本発明の実施形態による別の典型的な泡混合チャンバーの分解斜視図である。
図7図7は、図6の泡混合チャンバーの斜視図である。
図8図8は、図6の泡混合チャンバーの断面図である。
図9図9は、本発明の実施形態による監視ユニットの斜視図である。
図10図10は、本発明の実施形態による典型的な排出ノズルの斜視図である。
図11図11は、図10の吐出ノズルの側面図である。
図12図12は、図11の吐出ノズルの断面図である。
図13図13は、本システムが動作し得る範囲内の典型的な速度およびプランター幅のグラフィカルな図である。
図14図14は、本システムが動作し得る範囲内の典型的な速度およびプランター幅のグラフィカルな図である。
図15図15は、本システムが動作し得る範囲内の典型的な速度およびプランター幅のグラフィカルな図である。
図16図16は、本システムが動作し得る範囲内の典型的な速度およびプランター幅のグラフィカルな図である。
図17図17は、本システムが動作し得る範囲内の典型的な速度およびプランター幅のグラフィカルな図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
参照文献は、開示された主題の典型的な実施形態、添付の図面に示されているその実施形態について詳細に説明されている。開示された主題の方法および対応する工程は、システムの詳細な記載と合わせて説明されるであろう。
【0036】
定義
以下の用語は、それぞれ下記の意味を有するものとする。
粒径、D90、は、組成物中の粒子の少なくとも約90%が、Horiba LA920粒径分析器によって測定された所与のD90よりも小さいことを意味する。
【0037】
「25%排出時間(Drain Time)」またはDT25は、泡の静的安定性の尺度であり、泡の体積の25%が崩壊するのに必要な時間である。
【0038】
本明細書で使用される「有機溶媒」には、環状、直鎖または線状のアミド溶媒、鎖長がC~C18の直鎖または分枝炭化水素を含む。挙げることができる他の適切な溶媒は、グリコールエーテルおよびブチルプロピレンカルバメートである。
【0039】
用語「有効量」は、指定された条件下で特定の特性を有するのに十分な特定の薬剤、組成物または製剤の量を意味する。
【0040】
種に関して、用語「植え付けられた」は、溝に落下、配置、または置かれた種を含み得る。
【0041】
「植え付け直前」および「植え付け直後」という語句に関する用語「直」は、操作(植え付けられた種に作物に有益な組成物または製剤を適用するなど)が、「植え付け」と同じ時間スケールで起こり、その結果、植え付けおよび種適用プロセス全体がフィールドでの単一パスで行われることを指す。含まれる時間スケールは、トラクターまたは他の機械的な植え付け設備の速度に応じて、秒オーダー、好ましくは1秒以下のオーダーである。「種を間近で囲む」という語句に関する用語「間近で」は、植え付けられた種の数インチ以内の種に隣接する土壌を指す。
【0042】
発泡した製剤に関する語句「有効率」は、これは溝内の種に適用される、発泡前の発泡性製剤の体積を指す。
【0043】
用語「種」は、別の植物に展開し得る、再生の開花植物ユニットのその伝統的な意味において理解されるだけではなく、特定の根茎(例えば、ショウガ根)、ジャガイモの目(「シード・ポテト」)、サトウキビ茎の部分(「セッツ」)、および別の植物に展開し得る他の植物部分を指す。「種」はまた、前処理されたまたは予め被覆された種を含み得る。
【0044】
「種処理」に関し、本開示は、特定の殺虫剤、殺菌剤または他の農業化学品を被覆した状態で市販されている予め被覆された種を用いて、農業および種産業において一般的に実施されている種前処理とは対照的である、植え付け時の、in situでの種の処理に関する。
【0045】
本明細書で使用されるように、用語「生物学的薬剤」は、細菌、原生動物または真菌などの微生物、あるいはウイルス、核酸またはタンパク質などの他の生物学的ベクターを指し、それは作物に有利な効果を提供するために使用され得る。様々な実施形態では、生物学的薬剤には、限定されないが、生物学的殺菌剤、生物学的殺虫剤、および生物学的殺線虫剤が含まれ得る。
【0046】
本明細書で使用されるように、「作物保護効果」または「植物保護効果」は、農薬、殺節足動物剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、除草剤、植物成長調節剤、またはこれらの生物学的活性剤の2つ以上の組み合わせとして生物学的活性を発現する作物または分子の植物または分子の組み合わせへの効果を指す。
【0047】
本明細書で使用されるように、用語「作物に有益」または「植物に有益」は、1つ以上の「作物保護効果」もしくは「植物保護効果」および/または増強された成長、増強された活力、改善された土壌質、増加した収率、改善された外観、および改善された品質のような作物もしくは植物に1つ以上の他の正の効果を指す。
【0048】
本明細書で使用されるように、用語「農業活性成分」は、作物保護効果または植物保護効果を有する、あるいは上記のような他の作物または植物に有益である化合物を指す。いくつかの実施形態では、農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。
【0049】
本発明の製剤および組成物によって生成された泡を記載するために使用される場合、用語「安定」は、泡が粘着性であり、製剤または組成物を発泡させることによって形成され、かつ適用されたときに直ちに崩壊しないことを指す。そのような粘着性の泡は、溝に塗布されたときに安定した泡のロープを提供する。
【0050】
農業分野では、殺虫剤、除草剤、殺菌剤、農薬、肥料、および植物栄養素などの農薬活性成分を処方して適用するための新しい技術が絶えず求められている。特に、特定の領域のフィールドを処理するのに必要な農業製剤の体積を減らし得る進歩が必要である。これには、与えられた体積の農薬製剤の有効性の向上の進歩、ならびに農薬製剤が最も有効な領域へのより正確な農薬製剤の搬送を可能にする進歩が含まれる。このような高精度で超低体積の適用技術により、より少ない量の活性成分とより低体積の水を使用しながら、より広い領域をカバーすることが可能になる。
【0051】
これにより、資源効率が向上し、的はずれな毒性が低減され、栽培者の時間が節約される。このような技術はまた、そのような適用が無駄であるかまたは大いに有害である可能性がある領域に適用される活性成分の量を減少させる。これらの技術はまた、環境上の利点を有する。すなわち、適用される農業活性剤の量を減少させることによって、それらは環境中に放出される量を減少させ、それによって殺虫剤の負荷を低減させる。例えば、そのような正確で低体積の搬送は、ネオニコチノイド殺虫剤の、今や一般的に認識されているミツバチのような花粉を運ぶ動物に対する毒性のような、農業活性成分の的はずれな毒性を最小限に抑えるであろう。特に、標的化され粉塵のない殺虫剤を適用する方法は、そのようなミツバチへの毒性を制御するのに有益であろう。農薬活性剤の正確な適用はまた、致死量の農薬活性剤の正確な配置を可能にし、標的害虫の耐性株が発展するのを防ぐのに役立ち得る。
【0052】
本開示は植え付けの間に、溝に少ない体積で種に適用される高濃度の農業活性成分を有する液体製剤を提供することによって、農薬活性成分の超低量、高精度な適用のニーズを提供する。本発明の少なくとも1つの態様において、本開示の製剤は、従来の方法で有効であった体積よりもはるかに低い0.25から1.00ガロン/エーカーの間で適用され得る。好ましくは、製剤は、0.25~0.5ガロン/エーカーの間で適用され、in situで種に作物保護用量を提供する。いくつかの実施形態では、製剤は、約0.3~約0.4ガロン/エーカーで適用される。本開示の目的のために、「in situ」適用は、植え付けプロセスの間に、未処理の種(または以前に処理された種)に対する農薬活性成分のリアルタイム適用として定義される。すなわち、種は、従来の既知の種処理技術を用いて、殺虫剤または殺菌剤などの1つ以上の作物に有益な薬剤で予め被覆されているが、本組成物または製剤の農薬活性成分で予め被覆されていない。このような予め被覆された種/処理された種は、商業的に容易に入手可能である。本発明の実施形態によれば、農薬活性成分は、種が土壌に落下または植え付けられている直前に、あるいは土壌に落下または植え付けられている直後に、空中で種に適用され得る。地上設備による典型的な濃度と従来のスプレーを使用した農業成分のスプレー散布は、典型的にはエーカーあたり10~40ガロンの間の液体を必要とする。肥料と混合され、液体として溝に適用される農薬活性剤は、エーカーあたり約3~12ガロンの液体を典型的に必要とする。農薬活性剤を含有する液体が溝上数インチに配置されたノズルから溝中にスプレーされるT-バンドアプリケーションは、典型的には約3ガロン/エーカーを必要とする。したがって、本開示の製剤は、トラクターまたは他の機械的な植え付け設備によって運ばれる必要がある液体の量を実質的に低減する。1つの実施形態において、泡状物質は、10~100、好ましくは15~80の間の膨張係数を有する。別の実施形態において、泡状物質は40~60の間の範囲の膨張係数を有し得る。
【表1】
【0053】
本発明での使用に適した液体製剤には、高濃度の農薬活性成分を有する低体積および超低体積製剤が含まれる。好ましくは、全農業活性成分の重量%は、製剤全体の重量に基づき、約15%~約80%の範囲である。いくつかの実施形態では、農業活性成分の濃度は、約40重量%~約60重量%である。他の実施形態では、農業活性成分の濃度は、15重量%、または20重量%、または25重量%、または30重量%、または35重量%、40重量%、または45重量%、または50重量%、または55重量%、または60重量%、または65重量%である。他の実施形態では、農業活性成分の濃度は、少なくとも40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、または80%である。他の実施形態では、農業活性成分の濃度は、約18重量%、または約48重量%、または約50重量%、または約61重量%である。
【0054】
少なくとも1つの実施形態では、液体製剤は、液体炭化水素、液体アミドまたはそれらの混合物を含む有機溶媒相を含む。一実施形態では、アミド溶媒は、限定されないが、N,N-ジメチルオクタンアミド、N,N-ジメチルデカンアミド、N-メチル-N-(2-プロピルヘプチル)-アセトアミド、N-メチル-N-(2-プロピルヘプチル)-ホルムアミド、およびジメチルホルムアミドを含む直鎖溶媒である。別の実施形態では、溶媒は、環状アミドを含む。使用され得る環状アミドの例は、N-オクチル-2-ピロリドン、N-ドデシル-2-ピロリドンおよびN-ドデシル-カプロラクタムが含まれる。好ましい一実施形態では、アミド溶媒は、限定されないが、N,N-ジメチルオクタンアミド、N,N-ジメチルデカンアミド、N-メチル-N-(2-プロピルヘプチル)-アセトアミド、N-メチル-N-(2-プロピルヘプチル)-ホルムアミド、またはジメチルホルムアミドを含む直鎖溶媒である。
【0055】
本開示の製剤は、低体積適用に適した安定した濃縮組成物であり、また特定の場合において、動的システム内で空気系の泡の生成にも適し得る。植え付け設備は、泡生成チャンバーから、泡を溝に搬送させるノズルまたは散布オリフィスまでの実質的な距離を備えるので大きくなる。溝に搬送されるまで生存するために、泡は、生成チャンバーからノズルまたは散布オリフィスまでの導管を介して流れる間、安定していなければならない。しかし、その流れの流体力学では、泡が崩壊する可能性がある。結果として、静止時に安定している泡は、導管を通って流れるとき必ずしも安定ではない。同様に、大気中で生成した泡の特性は、例えば導管のような囲まれた空間内で発生した泡とは実質的に異なり得る。
【0056】
本開示の特定の製剤から生成された泡は、以下に述べる装置および対応する方法を介して形成され搬送された場合、安定である。上記のように、本発明の製剤および組成物によって生成された泡を記載するために使用される場合、用語「安定」は、泡が粘着性であり、製剤または組成物を発泡させることによって形成され、かつ適用されたときに直ちに崩壊しないことを指す。そのような粘着性泡は、適用されたとき泡の安定したロープを提供する。本開示の発泡性製剤の開発における他の要素は、本発泡性製剤から生じた泡の品質に影響を与えるという点で水の品質および他の環境的条件は重要な役割を果たす。農場の環境的条件は制御できない。天気は、短時間で冷たい湿潤条件から、暖かい乾燥条件に変化し得る。利用可能な水源は、pHおよび硬度が変化し得る。本開示の製剤は、環境条件の幅広い範囲の下で容認できる水との低体積混合物を生成し、および/または泡を形成する。例えば、本明細書に開示された製剤、これらの製剤を展開するための関連装置および方法は、システム(つまり、製剤または装置)構成要素に適用されるためにいかなる熱処理も必要としない。これは、システムの設計の複雑さ、動作コスト、および電力需要を有利に低減する。しかしながら、所望により、加熱/冷却能力が本開示に容易に組み込まれ得ることは当業者にとって明白である。さらに、本明細書に開示された製剤は、溝に近い位置に配置されたノズルまたは散布オリフィスから析出されまたは排出され得る。説明され、限定されない目的のために、典型的な実施形態においてノズルは、地面から約2~4インチの位置で溝の内部に配置され得る。溝に対してそのような近さにノズルを配置することで、突風等による所望されない製剤の散乱、または泡の破壊を阻害または排除するので有益であり、その結果泡の安定したロープが適用される。
【0057】
したがって、本発明の製剤および組成物は、本発明の方法、キット、装置およびシステムと組み合わせて、溝に安定したロープのような外観を与える安定な泡を生成および適用する。本明細書で使用されるように、泡の「ロープ」は、本発明の装置およびシステムからの連続的な放出によって生成され、溝内で泡が本質的に連続したシリンダーのようなその外観によって特徴付けられる。他の属性の中でも、ロープは溝全体の長さにわたって連続していてもよい。他の属性のなかでも、ロープは溝内で周期的に破損することがあり、その破損周期は、500フィート毎に1回くらい、または100フィート毎に1回くらい、または50フィート毎に1回くらい、あるいは10フィート毎に1回くらいである。他の属性のなかでも、このような泡ロープを形成する発泡性製剤は、3~10,000cps、好ましくは10~7000cps、あるいは少なくとも10cpsの範囲であり得る粘度を有する。泡の密度は0.01g/mL~0.03g/mLであり、好ましくは泡の密度は0.01634g/mL~0.0212g/mLである。
【0058】
このように製剤流れが安定する結果、本開示の製剤は、ノズルまたは散布オリフィスから、溝内の、植え付けられている最中の種に直接適用され得る。活性成分が最も必要とされる場所への直接かつ正確な活性成分の適用は、適用される活性成分の量をさらに低減し得、トラクターまたは他の機械的な植え付け設備で搬送される体積も低減する。
【0059】
本開示の液体製剤は、少なくとも1つの活性成分、少なくとも1つの界面活性剤、および水であり得る少なくとも1つの溶媒を含む。製剤は、複数の活性成分、界面活性剤および/または溶媒を含み得ることが認識される。それらは調製され、希釈せずに使用されるか、またはそれらは、使用前または使用中に水で希釈され得る。製剤は、植え付け中にトラクターまたは他の機械的な植え付け設備の水と貯蔵タンクで混合(「タンク混合」)することにより希釈され得、これらの実施形態において、製剤は、混合物が混合(すなわち、製剤に水を導入する)時に安定したままであるように構成され得る。
【0060】
あるいは、製剤は、水との混合物が撹拌を必要とするように構成され、その撹拌は、タンク内に配置された機械的混合部材(図示せず)によって提供される。加えてまたはそれに代えて、混合動作は、領域上のトラクターまたは他の機械的な植え付け設備の通常動作により誘発される振動および揺れにより提供され得る。他の実施形態において、水と製剤との混合は、その混合が泡形成チャンバーに送り込まれる間にインラインで生じ得る。典型的な実施形態において、混合は、放出または排出ノズルの上流の位置で起こり得る。
【0061】
さらに、バルブ(例えば、電磁弁)は、混合点(すなわち、水が製剤に導入される場所)と必要に応じて導管を開けたり閉めたりするために機能し得る放出ノズルまたは散布オリフィスとの間の位置に配置され得る。これは、製剤と水との間の十分な相互作用に必要な時間を阻害または低減することなく製剤の排出の断続的な停止(例えば、トラクターまたは他の機械的な植え付け設備が植え付け/適用領域から離れている場合の期間)を可能にするので有利であり得る。言い換えれば、バルブは、水が所望の製剤堅さおよび特性を生成するように製剤と相互作用するための十分な時間(および導管内の長さ)を有するように、混合点(つまり、水が製剤に導入される場所)から下流の位置に配置され得る。
【0062】
バルブは、ノズルから製剤が分配されるように必要に応じて開閉し得る。バルブが閉じられた場合、いかなる製剤も無駄にすることなく必要に応じて、トラクターまたは他の機械的な植え付け設備を再配置し得る。製剤は、導管内の「スタンバイ」モードに保持され、バルブが再び開かれるとすぐに排出される準備ができている。したがって、本明細書に開示されたシステムは、(製剤が、上流に配置されたタンクよりもノズルの位置の近くに保持され得るので)望まれない製剤の排出(例えば、トラクターまたは他の機械的な植え付け設備が再配置されるとき)だけでなく排出される製剤を調製するのに必要なドエルタイムによる無駄を最小限にする。
【0063】
製剤の活性成分は、除草剤、殺虫剤、殺菌剤、肥料またはそれらの2つ以上の組み合わせを含む懸濁濃縮物または他の適切な製剤型に製剤化され得る農薬上適切な活性成分である。製剤中の活性成分の最終濃度は、0.1~6.00lbsa.i./ガロン、0.75~4.00lbsa.i./ガロンの範囲であり、好ましくは0.75~2.00lbsa.i./ガロンの範囲であり得る。
【0064】
本開示の発泡性製剤に好適な活性成分は、次のものを含む。
【0065】
殺虫剤:A1)アルジカルブ、アラニカルブ、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、メチオカルブ、メソミル、オキサミル、ピリミカルブ、プロポクスルおよびチオジカルブからなるカーバメート類;A2)アセフェート、アジンホスエチル、アジンホスメチル、クロルフェンビンホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、デメトン-S-メチル、ダイアジノン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、エチオン、フェニトロチオン、フェンチオン、イソキサチオン、マラチオン、メタミダホス(methamidaphos)、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、オキシメトエート(oxymethoate)、オキシデメトンメチル、パラチオン、パラチオンメチル、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ピリミホスメチル、キナルホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、トリアゾホスおよびトリクロルホンからなる有機ホスフェート類;A3)エンドスルファンなどのシクロジエン有機塩素化合物類;A4)エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロールおよびピリプロールからなるフィプロール(fiprole)類;A5)アセタミプリド、クロチアニジン(chlothianidin)、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリドおよびチアメトキサムからなるネオニコチノイド類;A6)スピノサドおよびスピネトラムなどのスピノシン類;A7)アバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、イベルメクチン、レピメクチンおよびミルベメクチンからなるメクチン類由来のクロリドチャネルアクチベーター;A8)ヒドロプレン、キノプレン、メトプレン、フェノキシカルブおよびピリプロキシフェンなどの幼若ホルモン模倣物;A9)ピメトロジン、フロニカミドおよびピリフルキナゾンなどの選択的同翅類摂食遮断薬;A10)クロフェンテジン、ヘキシチアゾクスおよびエトキサゾールなどのダニ成長阻害剤;A11)ジアフェンチウロン、フェンブタチン酸化物およびプロパルギットのようなミトコンドリアATPシンターゼ阻害剤;クロルフェナピルなどの酸化的リン酸化の脱共役剤;A12)ベンスルタップ、カルタップ塩酸塩、チオシクラムおよびチオスルタップ(thiosultap)ナトリウムなどのニコチン性アセチルコリン受容体チャネル遮断薬;A13)ビストリフルロン、ジフルベンズロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロンおよびテフルベンズロンからなるベンゾイル尿素類由来のキチン生合成のタイプ0の阻害剤;A14)ブプロフェジンのようなキチン生合成のタイプ1の阻害剤;A15)シロマジンなどの脱皮撹乱剤(moulting disruptor);A16)メトキシフェノジド、テブフェノジド、ハロフェノジドおよびクロマフェノジド(chromafenozide)のようなエクジソン受容体アゴニスト;A17)アミトラズなどのオクトパミン受容体アゴニスト;A18)ミトコンドリア複合体の電子伝達阻害剤であるピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、フルフェネリム(flufenerim)、シエノピラフェン(cyenopyrafen)、シフルメトフェン、ヒドラメチルノン、アセキノシルまたはフルアクリピリム;A19)インドキサカルブおよびメタフルミゾンのような電位依存性ナトリウムチャネル遮断薬;A20)スピロジクロフェン、スピロメシフェンおよびスピロテトラマトなどの脂質合成の阻害剤;A21)フルベンジアミド、フタルアミド化合物(R)-3-クロル-N1-{2-メチル-4-[1,2,2,2-テトラフルオロ-1-(トリフルオロメチル)エチル]フェニル}-N2-(1-メチル-2-メチルスルホニルエチル)フタルアミド、および(S)-3-クロル-N1-{2-メチル-441,2,2,2-テトラフルオロ-1-(トリフルオロメチル)エチル]フェニル}-N2-(1-メチル-2-メチルスルホニルエチル)フタルアミド、クロラントラニリプロールおよびシアントラニリプロールからなるジアミド類由来のリアノジン受容体モジュレーター;A22)アザジラクチン、アミドフルメト、ビフェナゼート、フルエンスルホン(fluensulfone)、ピペロニルブトキシド、ピリダリル、スルホキサフロル(sulfoxaflor)のような作用機序の不明または不確かな化合物;、またはA23)アクリナトリン、アレスリン、ビフェントリン、シフルトリン、ガンマ-シハロトリン、ラムダ-シハロトリン、シペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、タウ-フルバリネート、ペルメトリン、シラフルオフェン、テフルトリンおよびトラロメトリンおよびそれらの任意の適切な組み合わせからなるピレスロイド類由来のナトリウムチャネルモジュレーター。
【0066】
殺菌剤:B1)ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール(diniconazole)、エニルコナゾール、エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、フェンブコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール(imibenconazole)、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリチコナゾール、プロクロラズ、ペフラゾエート(pefurazoate)、イマザリル、トリフルミゾール、シアゾファミド、ベノミル、カルベンダジム、チアベンダゾール、フベリダゾール、エタボキサム、エトリジアゾールおよびヒメキサゾール、アザコナゾール、ジニコナゾール-M(diniconazole-M)、オキスポコナゾール(oxpoconazol)、パクロブトラゾール、ウニコナゾール、1-(4-クロロ-フェニル)-2-([1,2,4]トリアゾール-1-イル)-シクロヘプタノールならびにイマザリルスルフェート(imazalilsulfphate)からなる群から選択されるアゾール;B2)アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン(enestroburin)、フルオキサストロビン、クレソキシムメチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン、メチル(2-クロロ-541-(3-メチルベンジルオキシイミノ)エチル]ベンジル)カルバメート、メチル(2-クロロ-5-[1-(6-メチルピリジン-2-イルメトキシイミノ)エチル]ベンジル)カルバメートおよびメチル2-(オルト-(2,5-ジメチルフェニルオキシメチレン)-フェニル)-3-メトキシアクリレート、2-(2-(6-(3-クロロ-2-メチル-フェノキシ)-5-フルオロ-ピリミジン-4-イルオキシ)-フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチル-アセトアミド、および3-メトキシ-2-(2-(N-(4-メトキシ-フェニル)-シクロプロパンカルボキシイミドイルスルファニルメチル)-フェニル)-アクリル酸メチルエステルからなる群から選択されるストロビルリン;B3)カルボキシン、ベナラキシル、ベナラキシル-M、フェンヘキサミド、フルトラニル、フラメトピル、メプロニル、メタラキシル、メフェノキサム、オフレース(ofurace)、オキサジキシル、オキシカルボキシン、ペンチオピラド、イソピラザム、チフルザミド、チアジニル、3,4-ジクロロ-N-(2-シアノフェニル)イソチアゾール-5-カルボキサミド、ジメトモルフ、フルモルフ、フルメトベル(flumetover)、フルオピコリド(ピコベンズアミド)、ゾキサミド、カルプロパミド、ジクロシメット、マンジプロパミド、N-(2-(443-(4-クロロフェニル)プロパ-2-インイルオキシ]-3-メトキシフェニル)エチル)-2-メタンスルホニル-アミノ-3-メチルブチルアミド、N-(2-(4-[3-(4-クロロ-フェニル)プロパ-2-インイルオキシ]-3-メトキシフェニル)エチル)-2-エタンスルホニルアミノ-3-メチルブチルアミド、メチル-3-(4-クロロフェニル)-3-(2-イソプロポキシカルボニル-アミノ-3-メチル-ブチリルアミノ)プロピオネート、N-(4’-ブロモビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチルA-メチルチアゾール-6-カルボキサミド、N-(4’-トリフルオロメチル-ビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4’-クロロ-3’-フルオロビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチル-チアゾール-5-カルボキサミド、N-(3\4’-ジクロロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2-シアノ-フェニル)-3,4-ジクロロイソチアゾール-5-カルボキサミド、2-アミノ-4-メチル-チアゾール-5-カルボキシアニリド、2-クロロ-N-(1,1,3-トリメチル-インダン-4-イル)-ニコチンアミド、N-(2-(1,3-ジメチルブチル)-フェニル)-1,3-ジメチル-5-フルオロ-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4’-クロロ-3’,5-ジフルオロ-ビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4’-クロロ-3’,5-ジフルオロ-ビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジクロロ-5-フルオロ-ビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,5-ジフルオロ-4’-メチル-ビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,5-ジフルオロ-4’-メチル-ビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(シス-2-ビシクロプロピル-2-イル-フェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(トランス-2-ビシクロプロピル-2-イル-フェニル)-3-ジフルオロ-メチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、フルオピラム、N-(3-エチル-3,5-5-トリメチル-シクロヘキシル)-3-ホルミルアミノ-2-ヒドロキシ-ベンズアミド、オキシテトラサイクリン、シルチオファム、N-(6-メトキシ-ピリジン-3-イル)シクロプロパンカルボキサミド、2-ヨード-N-フェニル-ベンズアミド、N-(2-ビシクロ-プロピル-2-イル-フェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1,3-ジメチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1,3-ジメチル-5-フルオロピラゾール-4-イル-カルボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-5-クロロ-1,3-ジメチル-ピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-フルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-(クロロフルオロメチル)-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-5-フルオロ-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-5-クロロ-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-(クロロジフルオロメチル)-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-5-フルオロ-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-5-クロロ-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1,3-ジメチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1,3-ジメチル-5-フルオロピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-5-クロロ-1,3-ジメチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-フルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-(クロロフルオロメチル)-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-5-フルオロ-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-5-クロロ-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-(クロロジフルオロメチル)-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-5-フルオロ-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-5-クロロ-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3’,4’-ジクロロ-3-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジクロロ-3-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジフルオロ-3-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジフルオロ-3-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-S-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’-クロロ-4’-フルオロ-3-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジクロロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジフルオロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-S-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジクロロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジフルオロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’-クロロ-4’-フルオロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-S-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジフルオロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-S-ジフルオロメチル-1H-ピラゾールカルボキサミド、N-(3’,4-ジフルオロ-5-フルオロビフ
ェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’-クロロ-4’-フルオロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-フルオロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4’-フルオロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4’-クロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4’-メチル-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4’-フルオロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4’-クロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4’-メチル-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4’-フルオロ-6-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4’-クロロ-6-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロポキシ)-フェニル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4’-(トリフルオロメチルチオ)-ビフェニル-2-イル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、およびN44’-(トリフルオロメチルチオ)-ビフェニル-2-イル]-1-メチル-3-トリフルオロメチル-l-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドからなる群から選択されるカルボキサミド;B4)フルアジナム、ピリフェノックス(pyrifenox)、ブピリメート、シプロジニル、フェナリモル、フェリムゾン、メパニピリム、ヌアリモル、ピリメタニル、トリフォリン、フェンピクロニル、フルジオキソニル、アルジモルフ、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフ、フェンプロピジン、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリン、ファモキサドン、フェンアミドン、オクチリノン(octhilinone)、プロベン(proben)-アゾール、5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)41,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、アニラジン、ジクロメジン、ピロキロン、プロキナジド(proquinazid)、トリシクラゾール、2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン(propylchromen)-4-オン、アシベンゾラル-S-メチル、カプタホール、キャプタン、ダゾメット、ホルペット、フェノキサニル、キノキシフェン、N,N-ジメチル-3-(3-ブロモ-6-フルオロ-2-メチルインドール-1-スルホニル)-[1,2,4]トリアゾール-1-スルホンアミド、5-エチル-6-オクチル41,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-2,7-ジアミン、2,3,5,6-テトラクロロ-4-メタンスルホニル-ピリジン、3,4,5-トリクロロピリジン-2,6-ジカルボニトリル、N-(1-(5-ブロモ-3-クロロ-ピリジン-2-イル)-エチル)-2,4-ジクロロニコチンアミド、N-((5-ブロモ-3-クロロピリジン-2-イル)-メチル)-2,4-ジクロロ-ニコチンアミド、ジフルメトリム、ニトラピリン、ドデモルフアセテート(dodemorphacetate)、フルオロイミド、ブラストサイジン-S、キノメチオネート、デバカルブ、ジフェンゾクワット、ジフェンゾクワット-メチルスルフェート(methylsulphat)、オキソリン酸およびピペラリンからなる群から選択される複素環式化合物;B5)マンコゼブ、マネブ、メタム、メタスルホカルブ(methasulphocarb)、メチラム、フェルバム、プロピネブ、チラム、ジネブ、ジラム、ジエトフェンカルブ、イプロバリカルブ、ベンチアバリカルブ、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、4-フルオロフェニル-N-(1-(1-(4-シアノフェニル)-エタンスルホニル)ブト-2-イル)カルバメート、メチル-3-(4-クロロ-フェニル)-3-(2-イソプロキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリルアミノ)プロパノエートからなる群から選択されるカルバメート;またはB6)グアニジン、ドジン、ドジン遊離塩基、イミノクタジン、グアザチン、抗生物質、例えば、カスガマイシン、ストレプトマイシン、ポリオキシン、バリダマイシンA、ニトロフェニル誘導体:ビナパクリル、ジノカップ、ジノブトン、硫黄含有複素環式化合物:ジチアノン、イソプロチオラン、有機金属化合物:フェンチン塩、有機リン化合物:エジフェンホス、イプロベンホス、ホセチル、ホセチル-アルミニウム、亜リン酸およびその塩、ピラゾホス、トルクロホスメチル、有機塩素化合物:ジクロフルアニド、フルスルファミド、ヘキサクロロベンゼン、フタリド、ペンシクロン、キントゼン、チオファネートメチル、トリルフルアニド、その他:シフルフェナミド、シモキサニル、ジメチリモール、エチリモール、フララキシル、メトラフェノンおよびスピロキサミン、グアザチン酢酸塩、イミノクタジン-トリアセテート、イミノクタジントリス(アルベシレート(albesilate))、カスガマイシン塩酸塩水和物、ジクロロフェン、ペンタクロロフェノールおよびその塩、N-(4-クロロ-2-ニトロ-フェニル)-N-エチル-4-メチル-ベンゼンスルホンアミド、ジクロラン、ニトロタールイソプロピル、テクナゼン、ビフェニル、ブロノポール、ジフェニルアミン、ミルジオマイシン、オキシン銅(oxincopper)、プロヘキサジオンカルシウム、N-(シクロプロピルメトキシイミノ-(6-ジフルオロメトキシ-2,3-ジフルオロフェニル)-メチル)-2-フェニルアセトアミド、N’-(4-(4-クロロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N’-(4-(4-フルオロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N’-(2-メチル-5-トリフルオロメチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジンおよびN’-(5-ジフルオロメチル-2-メチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジンからなる群から選択される他の殺菌剤、およびそれらの任意の組み合わせ。
【0067】
除草剤:C1)アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤(ACC)、例えば、アロキシジム、クレトジム、クロプロキシジム(cloproxydim)、シクロキシジム、セトキシジム、トラルコキシジム、ブトロキシジム、クレフォキシジム(clefoxydim)またはテプラロキシジムのようなシクロヘキセノンオキシムエーテル:クロジナホッププロパルギル、シハロホップブチル、ジクロホップメチル、フェノキサプロップエチル、フェノキサプロップ-P-エチルまたはフェンチアプロップエチル(fenthiapropethyl)、フルアジホップブチル、フルアジホップ-P-ブチル、ハロキシホップエトキシエチル、ハロキシホップメチル、ハロキシホップ-P-メチル、イソキサピリホップ、プロパキザホップ、キザロホップエチル、キザロホップ-P-エチルまたはキザロホップテフリルのようなフェノキシフェノキシプロピオン酸エステル:またはフランプロップ(flamprop)メチルまたはフランプロップイソプロピルなどのアリールアミノプロピオン酸;C2)アセト乳酸塩合成酵素阻害剤(ALS)、例えば、イマザピル、イマザキン、イマザメタベンズ-メチル(imazame)、イマザモックス、イマザピックまたはイマゼタピルのようなイミダゾリノン;ピリチオバック酸、ピリチオバックナトリウム、ビスピリバック-ナトリウム、KIH-6127またはピリベンゾキシム(pyribenzoxym)のようなピリミジルエーテル;フロラスラム、フルメトスラムまたはメトスラムのようなスルホンアミド;または、アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロンメチル、クロリムロン-エチル、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エタメトスルフロンメチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、ハロスルフロンメチル、イマゾスルフロン、メトスルフロンメチル、ニコスルフロン、プリミスルフロンメチル、プロスルフロン、ピラゾスルフロン-エチル、リムスルフロン、スルホメツロンメチル、チフェンスルフロンメチル、トリアスルフロン、トリベヌロン-メチル、トリフルスルフロンメチル、トリトスルフロン、スルホスルフロン、ホラムスルフロンまたはヨードスルフロンのようなスルホニル尿素;C3)例えば、アリドクロル(CDAA)、ベンゾイルプロップ-エチル、ブロモブチド、クロルチアミド、ジフェナミド、エトベンザニジベンズクロメト(etobenzanidibenzchlomet)、フルチアミド、ホサミン(fosamin)、またはモナリド(monalide)のようなアミド;C4)オーキシン除草剤、例えば、クロピラリドもしくはピクロラムのようなピリジンカルボン酸;または2,4-Dもしくはベナゾリン;C5)オーキシン輸送阻害剤、例えば、ナプタラメ(naptalame)またはジフルフェンゾピル;C6)カロテノイド生合成阻害剤、例えば、ベンゾフェナップ、クロマゾン(ジメタゾン)、ジフルフェニカン、フルオロクロリドン、フルリドン、ピラゾリネート、ピラゾキシフェン、イソキサフルトール、イソキサクロルトール、イソキサフルトール、メソトリオン、スルコトリオン(クロルメスロン)、ケトスピラドックス、フルルタモン、ノルフルラゾンまたはアミトロール(amitrol);C7)エノールピルビルシキミ酸塩-3-ホスフェート合成酵素阻害剤(EPSPS)、例えば、グリホサートまたはスルホサート;C8)グルタミン合成酵素阻害剤、例えば、ビアラホス(bialafos、bialaphos)またはグルホシネート-アンモニウム;C9)脂質生合成阻害剤、例えば、アニロホスもしくはメフェナセットのようなアニリド;ジメテナミド、S-ジメテナミド、アセトクロール、アラクロール、ブタクロール、ブテナクロール、ジエタチルエチル、ジメタクロール、メタザクロール、メトラクロール、S-メトラクロール、プレチラクロール、プロパクロール、プリナクロール、テルブクロール、テニルクロールもしくはキシラクロールのようなクロロアセトアニリド、;ブチレート、シクロエート、ジアレート、ジメピペレート、EPTC.エスプロカルブ、モリネート、ペブレート、プロスルホカルブ、チオベンカルブ(ベンチオカルブ)、トリアレートもしくはバーナレート(vemolate)のようなチオ尿素、またはベンフレセートまたはパーフルイドン;C10)有糸分裂阻害剤、例えば、アシュラム、カルベタミド(carbetamid)、クロルプロファム、オルベンカルブ、プロナミド(pronamid(プロピズアミド(propyzamid))、プロファムもしくはチオカルバジルのようなカルバメート;ベネフィン、ブトラリン、ジニトラミン(dinitramin)、エタルフルラリン、フルクロラリン、オリザリン、ペンジメタリン、プロジアミンもしくはトリフルラリンのようなジニトロアニリン;ジチオピルもしくはチアゾピルのようなピリジン;またはブタミホス、クロルタールジメチル(DCPA)もしくはマレイン酸ヒドラジド;C11)プロトポルフィリノーゲンIXオキシダーゼ阻害剤、例えば、アシフルオルフェン、アシフルオルフェン-ナトリウム、アクロニフェン、ビフェノックス、クロロニトロフェン(CNP)、エトキシフェン、フルオロジフェン、フルオログリコフェンエチル、フォメサフェン、フリロキシフェン、ラクトフェン、ニトロフェン、ニトロフルオルフェンもしくはオキシフルオルフェンのようなジフェニルエーテル;オキサジアルギルもしくはオキサジアゾンのようなオキサジアゾール;アザフェニジン、ブタフェナシル、カルフェントラゾンエチル、シニドン-エチル、フルミクロラックペンチル、フルミオキサジン、フルミプロピン、フルプロパシル(flupropacil)、フルチアセットメチル、スルフェントラゾンもしくはチジアジミンのような環状イミド;または、ET-751.JV 485もしくはニピラクロフェンのようなピラゾール;C12)光合成阻害剤、例えば、プロパニル、ピリデートもしくはピリダフォル;ベンタゾンのようなベンゾチアジアジノン;ジニトロフェノール、例えば、ブロモフェノキシム、ジノセブ、ジノセブアセテート、ジノテルブもしくはDNOC;シペルクアット-塩化物、ジフェンゾクワット-メチルスルフェート、ジクワットもしくはパラコートジクロリドのようなジピリジレン;クロルブロムロン、クロロトルロン、ジフェノクスロン(difenoxuron)、ジメフロン、ジウロン、エチジムロン、フェヌロン、フルオメツロン、イソプロトゥロニソウロン(isoproturonisouron)、リヌロン、メタベンズチアズロン、メタゾール、メトベンズロン、メトキスロン、モノリニュロン、ネブロン、シデュロンもしくはテブチウロンのような尿素;ブロモキシニルもしくはイオキシニルのようなフェノール;クロリダゾン;アメトリン、アトラジン、シアナジン、デスメイン、ジメタメトリン、ヘキサジノン、プロメトン、プロメトリン、プロパジン、シマジン、シメトリン、テルブメトン、テルブトリン、テルブチラジンもしくはトリエタジンのようなトリアジン;メタミトロンもしくはメトリブジンのようなトリアジノン;ブロマシル、レナシルもしくはテルバシルのようなウラシル;またはデスメジファムもしくはフェンメジファムのようなビスカルバメート;C13)相乗剤、例えば、トリジファンのようなオキシラン;C14)CIS細胞壁合成阻害剤、例えば、イソキサベンまたはジクロベニル;C16)様々な他の除草剤、例えば、ダラポンのようなジクロロプロピオン酸;エトフメセートのようなジヒドロベンゾフラン;クロルフェナック(フェナック(fenac))のようなフェニル酢酸;または、アジプロトリン、バルバン、ベンスリド、ベンズチアズロン、ベンゾフルオール、ブミナホス、ブチダゾール、ブツロン、カフェンストロール、クロルブファム、クロルフェンプロップメチル、クロロクスロン、シンメチリン、クミルロン、シクルロン、シプラジン、シプラゾール、ジベンジルロン、ジプロペトリン、ダイムロン、エグリナジンエチル、エンドタール、エチオジン、フルカバゾン、フルオルベントラニル、フルポキサム、イソカルバミド、イソプロパリン、カルブチレート、メフルイジド、モヌロン、ナプロップアミド、ナプロップアニリド、ニトラリン、オキサシクロメフォン(oxaciclomefone)、フェニソファム、ピペロホス、プロシアジン、プロフルアリン、ピリブチカルブ、セクブメトン、スルファレート(CDEC)、テルブカルブ、トリアジフラム、トリアゾフェナミドもしくはトリメツロン;またはそれらの環境適合性塩もしくはそれらの組み合わせ。
【0068】
殺線虫剤:ベノミル、クロエトカルブ、アルドキシカルブ、チルペート、ジアミダホス、フェナミホス、カズサホス、ジクロフェンチオン、エトプロホス、フェンスルホチオン、ホスチアゼート、ヘテロホス、イサミドフォフ(isamidofof)、イサゾホス、ホスホカルブ、チオナジン、イミシアホス、メカルホン、アセトプロール、ベンクロチアズ、クロロピクリン、ダゾメット、フルエンスルホン、オキサミル、テルブホスおよびそれらの適切な組み合わせ。
【0069】
植物成長調節剤:D1)クロフィブリン酸、2,3,5-トリヨード安息香酸のようなアンチオーキシン;D2)4-CPA、2,4-D、2,4-DB、2,4-DEP、ジクロルプロップ、フェノプロップ、IAA、IBA、ナフタレンアセトアミド、a-ナフタレン酢酸、1-ナフトール、ナフトキシ酢酸、ナフテン酸カリウム、ナフテン酸ナトリウム、2,4,5-Tのようなオーキシン;D3)2iP、ベンジルアデニン、4-ヒドロキシフェンエチルアルコール、カイネチン、ゼアチンのようなサイトカイニン;D4)例えば、カルシウムシアナミド、ジメチピン、エンドタール、エセフォン、メルホス、:メトクスロン、ペンタクロロフェノール、チジアズロン、トリブホスのような枯葉剤;D5)アビグリシン、1-メチルシクロプロペンのようなエチレン阻害剤;D6)ACC、エタセラシル、エテホン、グリオキシムのようなエチレン放出剤;D7)フェンリダゾン、マレイン酸ヒドラジドのようなガメトシド;D8)ジベレリン、ジベレリン酸のようなジベレリン;D9)アブシジン酸、アンシミドール、ブトラリン、カルバリル、クロルホニウム、クロルプロファム、ジケグラック、フルメトラリン、フルオリドアミド、ホサミン、グリホジン、イソピリモル、ジャスモン酸、マレイン酸ヒドラジド、メピコート、ピプロクタニル、プロヒドロジャスモン、プロファム、チアオジアン(tiaojiean)、2,3,5-トリヨード安息香酸のような成長阻害剤;D10)クロルフルレン、クロルフレノール、ジクロルフルレノール、フルレノールのようなモルファクチン;D11)クレルメコート、ダミノジド、フルルプリミドール、メフルイジド、パクロブトラゾール、テトシクラシス、ウニコナゾールのような成長抑制剤;D12)ブラシノリド、ブラシノリドエチル、DCPTA、ホルクロルフェヌロン、ヒメキサゾール、プロスレル(prosuler)、トリアコンタノールのような成長刺激剤;D13)バクメデシュ(bachmedesh)、ベンゾフルオール(benzofluor)、ブミナホス、カルボン、塩化コリン、シオブチド(ciobutide)、クロフェンセット、シアナミド、シクラニリド、シクロヘキシミド、シプロスルファミド、エポコレオン、エチクロゼート、エチレン、フフェンチオウレア(fuphenthiourea)、フララン(furalane)、ヘプトパルギル、ホロスルフ、イナベンフィド、カレタザン(karetazan)、ヒ酸鉛、メタスルホカルブ、プロヘキサジオン、ピダノン、シントフェン、トリアペンテノール、トリネキサパックのような分類されていない植物成長調節剤。
【0070】
本発明の別の態様において、殺虫剤、除草剤、殺菌剤、殺線虫剤および植物成長促進剤のいずれかの適切な組み合わせは、溝に良い適用範囲を拡張し提供するために提供される。
【0071】
当業者は、本明細書で開示されるシステムが、より大きな作物領域に適切な組み合わせを提供し、リフィル時間を短縮するための低体積のシステムを説明していることを理解し得るが、それは、より大きい体積で溝内の適用範囲をさらに拡大し得る。例えばサツマイモの場合、当業者は、トウモロコシに使用される量よりも10~20倍多い泡を拡大するために、3~5ガロンのキャリアを使用することを決定し得る。本発明のこのような態様において、目的は、水の体積を節約し、リフィル時間を低減する必要はないが、それよりも標準液の適用で達成されているよりもはるかに大きい適用範囲またははるかに大きい「保護のゾーン」を取得することである。少なくとも1つの実施形態において、当業者は、コメツキムシのためのゼロ公差によるさつまいもに追加された利点を理解するであろう。
【0072】
活性成分は、例えば、乳剤(EC)、懸濁剤(SC)、サスポエマルジョン剤(SE)、カプセル懸濁剤(CS)、水分散性粒剤(WG)、乳化性粒剤(EG)、油中水型エマルジョン剤(EO)、水中油型エマルジョン剤(EW)、マイクロエマルジョン剤(ME)、油分散剤(OD)、油混和性フロアブル剤(OF)、油混和性液剤(OL)、可溶性濃縮剤(SL)、超低体積懸濁剤(SU)、超低体積液剤(UL)、分散性濃縮剤(DC)、水和剤(WP)または農薬的に許容されるアジュバントと組み合わせた任意の技術的に可能な製剤のような任意の適切な典型的な形態で本開示の製剤に添加され得る。
【0073】
適切な発泡剤は、アルカノールアミド(コカミドジエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、およびエトキシ化ミリストアミドなど)、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル(アルキルアリールポリグリコールエーテルなど)およびフルオロカーボン(エトキシ化ポリフッ素化アルコールなど)を含む非イオン性界面活性剤;アルキル-、アルキルアリール-、およびアリールスルホネート(ラウリルサルコシン酸ナトリウムまたはアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムなど)、アルキル-、アルキルアリール-、およびアリールスルフェート、タンパク質加水分解物、ポリカルボン酸の誘導体(アンモニウムラウリルエーテルカルボキシレートなど)、オレフィンスルホネート(アルファオレフィンスルホン酸ナトリウムなど)、サルコシネート(アンモニウムシクロヘキシルパルミトイルタウリネートなど)、スクシネート(例えば、ニナトリウムN-オクタデシルスルホスクシナメートなど)、リン誘導体(リン酸エステルおよびそれらの同等物の塩など)を含むアニオン性界面活性剤;アルキルベンジルトリメチルアンモニウムクロリドを含むカチオン性界面活性剤;ベタインを含む両性界面活性剤であり得る。特に好ましい発泡剤は、バイオソフトD-40、バイオタージAS-40、アンモニックスDO、アンモニックスLO、ステオルCA-330、CEDEPAL TD-407、およびポリステップB-25である。製剤における発泡剤の総濃度は、用いる発泡剤に依存し得、最終製剤の約0.1%から約50%の間、好ましくは約0.3%から約30%の間、より好ましくは約5%から約25%、さらにより好ましくは約17%から約23%の間で含み得る。
【0074】
少なくとも1つの実施形態において、タンク混合化学製剤は、製剤における活性成分が、0.75~4.00lbs a.i./ガロンの範囲、好ましくは0.75~2.00lbs a.i./ガロンの範囲で搬送されるように適切な粘度を有する。このような粘度は、3~10,000cps、より好ましくは10~7000cpsの範囲とし得る。少なくとも1つの実施形態において、製剤の粘度は、エーカー当たり約4~16オンスの化学製剤、およびエーカー当たり24~64オンスの水、および時間当たり2~7マイルの範囲のグラウンドスピードを含む速度範囲で最適な泡を提供する装置の速度に調整され得る。少なくとも1つの実施形態において、本発明は、少なくとも0.75lbs a.i./ガロンを備える化学製剤の搬送が、少なくとも0.25ガロン/エーカーの割合で搬送されることを提供する。本発明の別の態様において、少なくとも30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95または100の膨張係数を備える発泡性製剤を提供する。
【0075】
適切な泡安定剤は、液体発泡性製剤から生成された泡を安定させるように作用する。適切な泡安定剤の例は、グリセリン、ケルザン、カラギーナン、キサンタンガム、グアーガム、アラビアガム、トラガカントガム、ポリオックス、アルギンおよびアルギン酸ナトリウムを含む。グリセリンおよびケルザンが特に好ましい。製剤中の泡安定剤の総濃度は、使用される発泡剤に依存し、全製剤の0.1%および15%、好ましくは1~14%、より好ましくは7~12%の間で含み得る。
【0076】
本発明の製剤は、分散剤、および/または防腐剤を含み得る。適切な分散剤は、例えば、アルコールPOEおよび/または-POPエーテル、酸および/またはPOP POEエステル、アルキルアリールおよび/またはPOP POEエーテル、脂肪および/またはPOPのPOE付加物、POE-および/またはPOP-ポリオール誘導体、POE-および/もしくはPOP-ソルビタンまたはPOE-および/もしくはPOP-糖付加物、アルキルもしくはアリールスルフェート、アルキル-もしくはアリールスルホネートおよびアルキルもしくはアリールホスフェート、または対応するPO-エーテル付加物、ならびにそれらの混合物の類由来の非イオン性および/またはイオン性物質を含む。アルキルポリグルコシド、およびリン酸エステルは、好ましい分散剤である。
【0077】
適切な防腐剤は、限定されないが、C12からC15アルキルベンゾエート、アルキルp-ヒドロキシベンゾエート、アロエベラ抽出物、アスコルビン酸、塩化ベンザルコニウム、安息香酸、C9からC15アルコールの安息香酸エステル、ブチル化ヒドロキシトルエン、ブチル化ヒドロキシアニソール、tert-ブチルヒドロキノン、ヒマシ油、セチルアルコール、クロロクレゾール、クエン酸、カカオ脂、ヤシ油、ジアゾリジニル尿素、アジピン酸ジイソプロピル、ジメチルポリシロキサン、DMDMヒダントイン、エタノール、エチレンジアミン四酢酸、脂肪酸、脂肪アルコール、ヘキサデシルアルコール、ヒドロキシ安息香酸エステル、ヨードプロピニルブチルカルバメート、イソノナン酸イソノニル、ホホバ油、ラノリン油、鉱油、オレイン酸、オリーブ油、パラベン、ポリエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ソルビン酸カリウム、没食子酸プロピル、シリコーンオイル、プロピオン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、ソルビン酸、ステアリン脂肪酸、二酸化硫黄、ビタミンE、ビタミンEアセテートおよびそれらの誘導体、エステル、塩、ならびにこれらの混合物を含む。好ましい防腐剤は、ナトリウムo-フェニルフェネート、5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン、2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン、1,2-ベンイソチアゾリン-3-オンを含む。
【0078】
本発明の一態様は、少なくとも1つの農作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、溝への種の植え付けの直前、その間またはその直後に種に液体製剤を直接適用することを含み、液体製剤は、少なくとも1つの農業活性成分を含む、溝に植え付けられている種のin situ処理方法に関する。一実施形態では、製剤は、連続的な方法で溝に搬送される。別の実施形態では、製剤は、不連続な方法で溝に搬送され、製剤は、植え付けされた種に直接適用され、任意に、植え付けされた種を間近で囲む領域に適用され、製剤は、発泡し、泡ロープの形態で適用され得る。一実施形態では、方法は、製剤が適用された直後、溝内の処理された種を土壌で覆う工程をさらに含む。別の実施形態では、農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。方法の一実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。方法の別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で溝に適用される。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で種に適用される。
【0079】
方法の一実施形態では、製剤は、安定剤、分散剤、界面活性剤、湿潤剤、防腐剤、アジュバント、殺生物剤および潤滑剤からなる群から選択される1つ以上の添加剤をさらに含む、マイクロエマルジョン剤、水中油型エマルジョン剤、懸濁液、懸濁剤、乳化剤、またはマイクロカプセル剤の形態の水性組成物である。
【0080】
方法の一実施形態では、製剤は、少なくとも1つの発泡剤および少なくとも1つの泡安定剤を含む発泡性水性組成物を含む。一実施形態では、発泡性水性組成物は、発泡した農薬製剤を製造するためのガスをさらに含む。発泡性水性組成物の一実施形態では、少なくとも1つの発泡剤は、製剤の約5重量%~約25重量%の量で製剤中に存在する。方法の一実施形態では、発泡した農薬製剤は、約1ガロン/エーカー以下、好ましくは約0.5ガロン/エーカー以下、より好ましくは約0.3ガロン/エーカー以下の有効率で、植え付けされた種に適用される。
【0081】
本発明の別の態様は、機械的な植え付け機から溝に種を放出する前、その間、またはその後に、少なくとも1つの農業活性成分を含む液体製剤での種のin situ処理のためのシステムに関し、該システムは、製剤を含有し、散布機または他のアプリケータに連結するリザーバと、種チャンバーと、リザーバに接続した散布機/アプリケータを種チャンバーに連結する少なくとも1つの導管と、を含み、種は、種チャンバーから導管へ放出され、アプリケータによって製剤で処理される。したがって、一実施形態は、機械的な植え付け機から溝に種を放出した後、少なくとも1つの農業活性成分を含む液体製剤での種のin situ処理のためのシステムであって、液体製剤を含有し、アプリケータと連結したリザーバと、種チャンバーと、種チャンバーに連結した少なくとも1つの導管と、を含み、種チャンバーからの種は、種が溝に置かれた後にアプリケータによって製剤で処理される、システムに関する。システムの一実施形態では、農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。システムのさらなる実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。システムの一実施形態では、液体製剤は、発泡し、種が溝に入る際に安定な泡ロープの形態でアプリケータによって種に適用される。
【0082】
本発明の別の態様は、機械的な植え付け機から溝に種を放出した後、少なくとも1つの農業活性成分を含む液体製剤での種のin situ処理のためのシステムであって、液体製剤を含有し、散布機または他のアプリケータと連結したリザーバと、種チャンバーと、種チャンバーに連結した少なくとも1つの導管と、を含み、種チャンバーからの種は、種が溝に置かれた直後にアプリケータによって製剤で処理される、システムに関する。システムの一実施形態では、農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。さらなる実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で適用される。
【0083】
本発明のさらに別の態様は、発泡性農薬液体製剤を散布するシステムであって、泡として製剤を散布し得る機械的な植え付け機を含み、該機械的な植え付け機は、発泡性製剤、および圧縮性流体担体を受容するように構成された発泡混合チャンバーであって、該発泡性製剤は、少なくとも1つの農業活性成分、少なくとも1つの発泡剤、および少なくとも1つの泡安定剤を含む発泡混合チャンバーと、圧縮された流体が、発泡媒体を介して製剤を泡出口に導くように泡混合チャンバーに配置された発泡媒体と、泡出口に接続した少なくとも1つの導管であって、泡混合チャンバー内に生成された発泡した製剤を搬送ノズルまたは散布オリフィスに搬送するように構成された導管と、溝にさらに向けられた搬送ノズルと、を含み、溝に種が植え付けられている前、その間またはその後の溝への発泡した製剤の搬送は、少なくとも1つの作物に有益な影響を生成するのに十分な量の泡を種に提供する、システムに関する。一実施形態では、発泡した製剤は、連続的な方法で溝に搬送される。別の実施形態では、発泡した製剤は、不連続な方法で溝に搬送され、それにより発泡した製剤は、種に直接適用され、任意に、種を間近で囲む領域に直接適用される。システムの一実施形態では、有効量の発泡した製剤は、約1ガロン/エーカー以下、好ましくは約0.5ガロン/エーカー以下、より好ましくは約0.3ガロン/エーカー以下の有効率で、溝に搬送される。システムの一実施形態では、農業活性成分は、約1~2年の期間にわたって安定な懸濁剤の形態で農薬液体製剤中に存在する。一実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。一実施形態では、発泡性製剤は、少なくとも10cpsの粘度を有し、約0.75lbs a.i./エーカーの割合で発泡した製剤として溝に搬送される。システムの一実施形態では、発泡した製剤は、少なくとも約25の膨張係数を有する。別の実施形態では、発泡した製剤は、最大約50以上の膨張係数を有する。システムの一実施形態では、農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。システムの一実施形態では、溝に搬送された発泡した製剤は、安定な泡ロープの形態である。
【0084】
本発明のさらなる実施形態は、少なくとも1つの農業活性成分を含む液体製剤を溝への種の植え付け前、その間、その後に種に適用することを含み、製剤は、少なくとも1つの作物に有益な効果を生成するのに十分な量で種に適用される、作物成長環境において少なくとも1つの作物に有益な処理を提供するための作物保護システムに関する。システムの一実施形態では、製剤は、連続的な方法で適用される。システムの別の実施形態では、製剤は、不連続な方法で適用され、それにより製剤は、種に直接適用され、任意に、種を間近で囲む領域に直接適用される。システムの一実施形態では、製剤中の水の量は、製剤の総重量に基づき、0重量%~約45重量%である。一実施形態では、製剤は、少なくとも1つの発泡剤および少なくとも1つの泡安定剤をさらに含む。システムの一実施形態では、農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。システムの一実施形態では、液体製剤は、安定な泡ロープの形態で適用される。システムの一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で適用される。
【0085】
本発明の別の態様は、a)植物に有益な液体製剤と、b)溝に植え付けながら、有効量の液体製剤を種に適用する適用手段と、を含み、適用手段は、溝に植え付ける直前、その間、または直後に、製剤を種に適用し、製剤は、発泡し、泡ロープの形態で適用され得る、種の利益のためのin situシステムに関する。一実施形態では、処理された植え付けされた種は、同じ操作において土壌で覆われる。システムの一実施形態では、製剤は、連続的な方法で適用される。別の実施形態では、製剤は、不連続な方法で適用され、それにより製剤は、種に直接適用され、任意に、種を間近で囲む領域に直接適用される。システムの一実施形態では、製剤は、約1ガロン/エーカー以下、好ましくは約0.5ガロン/エーカー以下、より好ましくは約0.3ガロン/エーカー以下の有効率で適用される。システムの一実施形態では、農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。
【0086】
本発明のさらに別の態様は、a)溝に植え付けながら、有効量の植物に有益な液体製剤を種に適用する工程と、b)同じ操作において溝内の処理された種を土壌で覆う工程と、を含み、液体製剤は、溝への植え付け直前、その間またはその直後に、種に適用される、植え付ける間における種の利益のためのin situ方法に関する。方法の一実施形態では、製剤は、連続的な方法で適用される。別の実施形態では、製剤は、不連続な方法で適用され、それにより製剤は、種に直接適用され、任意に、種を間近で囲む領域に直接適用される。方法の一実施形態では、製剤は、約1ガロン/エーカー以下、好ましくは約0.5ガロン/エーカー以下、より好ましくは約0.3ガロン/エーカー以下の有効率で適用される。方法の一実施形態では、農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で種に適用される。
【0087】
本発明のさらに別の態様は、殺虫剤、農薬、殺菌剤、除草剤、肥料、植物成長調節剤、植物成長促進剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの農業活性成分を含む低体積農薬液体製剤に関し、低体積農薬液体製剤は、農薬液体製剤の総重量に基づき、0重量%~約45重量%の水を含有し、低体積農薬液体製剤は、発泡性製剤ではない。一実施形態では、低体積液体製剤は、約1重量%~約10重量%の水を含有する。一実施形態では、ネオニコチノイド殺虫剤は、イミダクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラム、アセタミプリド、ジノテフラン、チアクロプリド、およびクロチアニジンからなる群から選択される。一実施形態では、ネオニコチノイド殺虫剤は、約5%~約40%の量で存在する。低体積農薬液体製剤の別の実施形態では、殺菌剤は、植物成長に対して有益な特性を有するバチルス属(Bacillus sp.)D747株の生物学的に純粋な培養物を含む生物学的殺菌剤である。一実施形態では、バチルス属D747は、FERM BP-8234として寄託される。一実施形態では、細菌株は、胞子または栄養細胞の形態である。一実施形態では、FERM BP-8234として寄託されたバチルス属D747株の生物学的に純粋な培養物は、約7.6×10CFU/ml~約1.2×1010CFU/mlで存在する。
【0088】
一実施形態では、低体積農薬液体製剤は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される1つ以上の活性成分をさらに含む。一実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイドおよびビフェントリンの両方を含む。別の実施形態では、活性成分は、ビフェントリンおよび生物学的殺菌剤の両方を含む。いくつかの実施形態では、ビフェントリンは、約5%~約40%の量で存在する。いくつかの実施形態では、低体積農薬液体製剤は、分散剤および防腐剤を含む。一実施形態では、農業活性成分は、約1~2年の期間にわたって安定な懸濁剤の形態で存在する。
【0089】
本発明のさらなる別の態様は、容器と、容器の中に配置されたバチルス属D747株の生物学的に純粋な培養物およびビフェントリンを含む低体積農薬液体製剤と、任意に、少なくとも1つの作物に有益な効果を与えるのに有効な量の製剤を植物の種に搬送するための指示書と、を含む発泡性農薬製剤を調製するためのキットに関する。キットの一実施形態では、1つ以上のさらなる農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。さらなる実施形態では、農業活性成分は、さらなる生物学的薬剤である。
【0090】
本発明のさらに別の態様は、a)花粉を運ぶ動物および/または他の有益な昆虫を含む農場において、溝に植え付けながら、有効量の植物に有益な液体製剤を種に適用する工程と、b)同じ操作において溝内の処理された種を土壌で直ちに覆う工程と、を含み、液体製剤は、溝への植え付け直前、その間またはその直後に、種に適用される、農薬に花粉を運ぶ動物および他の有益な昆虫を曝すことを低減する方法に関する。方法の一実施形態では、植物に有益な液体製剤は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される農業活性成分を含む。実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で種に適用される。
【0091】
本発明のさらなる態様は、少なくとも1つの作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、溝への種の植え付け直前、その間またはその直後の種への液体製剤の標的直接適用を含み、液体製剤は、少なくとも1つの農業活性成分を含む、土壌に適用された農薬の負荷を低減する方法に関する。方法の一実施形態では、液体製剤は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される農業活性成分を含む。実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で種に適用される。
【0092】
本発明のさらに別の態様は、a)溝に植え付けながら、有効量の植物に有益な液体製剤を種に適用する工程と、b)同じ操作において溝内の処理された種を土壌で直ちに覆う工程と、を含み、液体製剤は、溝への植え付け直前、その間またはその直後に種に適用され、適用は、農薬含有粉塵を生成しない、農薬の粉塵のない適用の方法に関する。方法の一実施形態では、植物に有益な液体製剤は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される農業活性成分を含む。実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で種に適用される。
【0093】
本発明のさらに別の態様は、農場における作物のニーズに特有な少なくとも1つの作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、農場における溝への作物種の植え付け直前、その間またはその直後に作物種に液体の作物に有益な組成物を直接適用することを含み、液体組成物は、少なくとも1つの農業活性成分を含む、作物に有益な組成物を用いた作物種のin situカスタム処理方法に関する。方法の一実施形態では、液体の作物に有益な組成物は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される農業活性成分を含む。実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。方法の一実施形態では、液体組成物は、発泡し、安定な泡ロープの形態で作物種に適用される。
【0094】
本発明の別の態様は、少なくとも1つの作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、溝への種の植え付け直前、その間またはその直後に種に低土壌移動性を有する少なくとも1つの作物に有益な薬剤を含む液体組成物を直接適用する工程を含む、低土壌移動性作物に有益な薬剤の活性を増大する方法に関する。方法の一実施形態では、液体製剤は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される農業活性成分を含む。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。さらなる実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で種に適用される。
【0095】
本発明の一態様は、少なくとも1つの作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、溝への種の植え付け直前、その間またはその直後に種に液体の作物に有益な製剤を直接適用することを含み、液体製剤は、少なくとも1つの農業活性成分を含む、種の利益を増大する方法に関する。方法の一実施形態では、種は前処理された種である。別の実施形態では、種は処理されていない種である。方法の一実施形態では、液体の作物に有益な製剤は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される農業活性成分を含む。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。さらなる実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で種に適用される。
【0096】
発明の別の態様は、少なくとも1つの作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、溝への種の植え付け直前、その間またはその直後に種に液体製剤を直接適用することを含み、液体製剤は、少なくとも1つの農業活性成分を含む、オンデマンド精密種処理方法に関する。方法の一実施形態では、液体製剤は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される農業活性成分を含む。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。さらなる実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で種に適用される。
【0097】
発明の別の態様は、a)植物に有益な液体製剤と、b)溝に植え付けながら、有効量の液体製剤を種に標的適用する適用手段と、を含み、適用手段は、溝に植え付ける直前、その間、または直後に、製剤を種に適用する、オンデマンド精密種処理のためのシステムに関する。システムの一実施形態では、植物に有益な液体製剤は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される農業活性成分を含む。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。さらなる実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。システムの一実施形態では、適用手段は、安定な泡ロープの形態で、発泡した液体製剤を種に適用する。
【0098】
本発明の一態様は、少なくとも1つの農作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、溝への種の植え付け直前、その間またはその直後に種に液体製剤を直接適用することを含み、液体製剤は、少なくとも1つの農業活性成分を含む、溝に植え付けられている種のin situ処理方法に関する。一実施形態では、製剤は、連続的な方法で溝に搬送される。別の実施形態では、製剤は、不連続な方法で溝に搬送され、製剤は、植え付けされた種に直接適用され、任意に、植え付けされた種を間近で囲む領域に適用され、製剤は、発泡し、泡ロープの形態で適用され得る。一実施形態では、方法は、製剤が適用された直後、溝内の処理された種を土壌で覆う工程をさらに含む。方法の一実施形態では、植物に有益な液体製剤は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される農業活性成分を含む。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。さらなる実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で種に適用される。
【0099】
本発明のさらなる態様は、少なくとも1つの農業活性成分を含む液体製剤を溝への種の植え付け直前、その間、その直後に溝に適用することを含み、製剤は、少なくとも1つの作物に有益な効果を生成するのに十分な量で種に適用される、作物成長環境において少なくとも1つの作物に有益な処理を提供するための作物保護システムに関する。システムの一実施形態では、植物に有益な液体製剤は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される農業活性成分を含む。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。さらなる実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。システムの一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で溝に適用される。
【0100】
本発明のさらに別の態様は、a)植物に有益な液体製剤と、b)溝に種を植え付けながら、有効量の液体製剤を種に適用する適用手段と、を含み、適用手段は、溝に種を植え付ける直前、その間、または直後に、製剤を溝に適用し、製剤は、発泡し、泡ロープの形態で適用され得る、種の利益のためのin situシステムに関する。一実施形態では、処理された植え付けされた種は、同じ操作において土壌で覆われる。システムの一実施形態では、植物に有益な液体製剤は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される農業活性成分を含む。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。さらなる実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。システムの一実施形態では、適用手段は、安定な泡ロープの形態で、発泡した液体製剤を溝に適用する。
【0101】
本発明のさらにさらなる態様は、a)溝に種を植え付けながら、有効量の植物に有益な液体製剤を溝に適用する工程と、b)同じ操作において溝内の処理された種を土壌で覆う工程と、を含み、液体製剤は、溝への種の植え付け直前、その間またはその直後に、溝に適用される、植え付ける間における種の利益のためのin situ方法に関する。方法の一実施形態では、植物に有益な液体製剤は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される農業活性成分を含む。別の実施形態では、活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。さらなる実施形態では、農業活性成分は、生物学的薬剤である。方法の一実施形態では、液体製剤は、発泡し、安定な泡ロープの形態で溝に適用される。
【実施例
【0102】
実施例1
ビフェントリンテクニカル(514.29g)は、Agnique(登録商標)PG9116(35.00g、Cognis Corpから販売)、Dextrol(商標)OC-180(35.00g、Ashland Incから販売)、および脱イオン水(815.71g)と組み合わせられ、その後、ビフェントリンが2ミクロン未満のD90になるまで粉砕した。得られたビフェントリンSCは、その後、18の発泡性製剤を生成するために低スピードミキサーで、グリセリン、Stepwet(登録商標)DF-95(Stepan Coから販売)、Bio-soft(登録商標)D-40(Stepan Coから販売)、Ammonyx(登録商標)DO(Stepan Coから販売)、Kathon(商標) CG/ICP(Dow Chemical Coから販売)、Kelzan(登録商標)(2%水溶液)、および脱イオン水と混合された。組成物は、以下の表中の全製剤の重量パーセントとして与えられている。
【表2-1】
【表2-2】
【0103】
適切な発泡製剤他の例は、本出願人の同時係属中の米国特許出願第14/502,251号に見いだすことができ、その全体が参照により組み込まれる。
【0104】
実施例2:Agnique(登録商標)PG9116およびDextrol(商標)OC-180にビフェントリンテクニカル(95.8%)を添加し、4ミクロン未満のD90にまで粉砕した。残りの成分を下記の割合で添加し、低速ミキサーで混合した:
【表3】
【0105】
実施例3:生物学的薬剤を含有する発泡性製剤
【表4】
オーバーヘッドパドルスターラーを用いてよく撹拌した水に、グリセリン、Agnique(登録商標)PG9116およびDextrol(商標)OC-180を加え、溶解/分散するまで混合する。ビフェントリンを添加し、滑らかな分散体が形成されるまで混合する。粒径が達成されるまで、例えば、温度を30℃未満に維持しつつ、粒子の90%が3m未満となるまで、この分散体をEiger(商標)ミニミルまたは同等のビーズミルおよび同等のミルに添加する。混合物をオーバーヘッドパドルスターラー付の容器に戻し、Polystep(登録商標)B25およびKelzan(登録商標)とブレンドし、最後にBaD747CX9025を加え、完全に分散するまで混合する。
製剤は、許容可能な膨張比を有する空気を用いて発泡させることができる。
【0106】
安定性試験:54℃での凍結/融解(F/T)および2週間の安定性。
【表5】
データは、生物学的薬剤を含む発泡性組成物が安定であることを示す。
【0107】
実施例4:殺虫性泡組成物用のエマルジョン製剤。泡発生のためのビフェントリンを含むエマルジョン製剤の調製
【0108】
3.92グラムのビフェントリンテクニカル(95.8純度)、9.31グラムのN,N-ジメチルオクタンアミドおよびN,N-ジメチルデカンアミドの混合物(Hallcomid(登録商標)M-8-10、Stepan社製)、7.19グラムのメチルオレエート(Ametolv(登録商標)CME、Amethech製)、2.57グラムのカルシウムドデシルベンゼンスルホネート(Rhodacal(登録商標)60/BE、Solvay Group製)、0.76gのエトプロポキシル化アルコール(Antarox(登録商標)B / 848、Solvay Group製)、2.57グラムのセチルアルコールの混合アルコキシエーテル(Procetyl(商標)AWS、Crodia社製)、および3.79グラムの40%デシル硫酸ナトリウム溶液(Polystep(登録商標)B25、Stepan社製)を均質な溶液が得られるまで周囲温度で撹拌した。
【0109】
実施例4の方法を用いて追加の製剤も調製し、実施例A~Eで表される以下の表にまとめた。
【0110】
【表6】
*Aromatic 100は、ExxonMobile Chemicalsの軽質芳香族溶媒ナフサであるAromatic 100 Fluidである。Hallcomid(登録商標)は、N,N-ジメチルオクタンアミドおよびN,N-ジメチルデカンアミド(Hallcomid(登録商標)M-8-10、Stepan社製)の混合物である。
【0111】
適切なエマルジョン製剤の他の例は、本出願人の同時係属中の米国特許出願第14/748,731号に見いだすことができ、その全体が参照により組み込まれる。
【0112】
実施例5:ビフェントリンおよびFERM BP-8234として寄託されたバチルス属D747株を含む液体組成物の調製
CMC SuperMillフィードタンクに、4.9935キログラムの脱イオン水、1.3316キログラムのC9-11アルキルポリグリコシド(AGNIQUE(登録商標)PG9116、Cognisから入手可能)、1.1651キログラムのエトキシル化脂肪族アルコールリン酸エステルカリウム塩(Dextrol(商標)OC-180、Ashland Specialty Ingredientsから入手可能)、16.6グラムの消泡剤(XIAMETER(登録商標)AFE-0100消泡剤エマルジョンFG、Dow Corning社から入手可能)、16.6グラムの安息香酸ナトリウム、1606グラムのソルビン酸カリウムおよび1.5813キログラムの硫酸アンモニウムを加えた。ミルを開始し、内容物を均一になるまで混合した。結晶性ビフェントリンテクニカル(純度97.2%)を少しずつ加え、添加完了後、内容物を約1時間混合した。供給タンクの内容物を、ミル温度を40°Fに保ちながらミルに移し、約7ミクロン(D90)の粒径が得られるまで粉砕した。所望の粒径が得られたら、1.0キログラムの脱イオン水を供給タンクに添加し、ミル内容物を介して圧送した。液体アタパルジャイト懸濁助剤、1.498キログラムのATTAFLOW(登録商標)FL(BASF The Chemical社から入手可能)を加え、混合物を均一になるまで混合した。酢酸16.6グラムを添加し、均質になるまで混合した。バチルス株D747株(Certis USAから入手可能)、少なくとも2×1011CFUのバチルス胞子を含有する832.2gの乾燥粉末を加え、混合物を均質になるまで撹拌した。
【0113】
ビフェントリン/バチルス製剤の一部を、安定性試験のために密閉ガラス容器に保存した。表2は、25℃に保たれた試料について測定された初期および月毎の胞子生存率をまとめたものである。室温または35℃で保存した試料を1、2および3ヶ月で分析し、各時間において物理的および化学的に安定であることが判明した。54℃で2週間保存した試料は、物理的および化学的に安定であることが判明した。別の試料を3回の凍結および解凍サイクルに付し、物理的および化学的に安定であることが判明した。以下の表のデータから分かるように、製剤中のバチルス胞子は、25℃で177日間保存した後も生存能力を有したままである。
【表7】
【0114】
フィールド試験:実施例2の製剤は、導管を介した送り込み時の安定性および膨張係数を含む発泡特性を決定するために、フィールドテスト装置で試験された。製剤は、4.6%の活性成分濃度まで水とタンクで混合(タンク混合)され、得られた液体は泡立ち、5.2mphの速度および32oz./エーカーの割合(0.1lbs a.i./エーカー)で4列構成で適用された。4列は、40.0、45.7、46.7および44.5(平均44.2)の膨張係数を生じた。
【0115】
搬送システム
【0116】
本開示の別の態様において、搬送システム10は、上述したように、超低割合の水担体を用いて種溝に高膨張泡状物質を提供する農業機器(例えば、シードプランター)の設置に供される。この搬送システムの装置および対応する方法は、元の機器製造者(OEM)の設計に組み込まれ、新たな機械として組み立てられ、または、代わりに、既存の農業機器の再設備用キットとして提供される。さらに、搬送システムは農業機器と一体化して本明細書で説明されるが、システムの構成要素が、例えば、個々の農家によって利用され得るバックパック搬送システムのようなスタンドアロンの搬送システムに組み込まれ得ることをさらに意図する。
【0117】
上述したようにシステムは、発泡性製剤を溝に適用するが、例えばエーカー当たり32から64オンスの水および化学製剤の全体積が用いられる。このシステムは、個々の種溝列に搬送される高膨張水性泡状物質を生成するために、水、圧縮空気、および発泡性化学製剤を利用する。
【0118】
さらに、本明細書に記載されたシステム10は、プランターのセクション幅および速度に応じて適切な適用割合を維持するように用いられる水および化学製剤の量を自動に調整し、列間に均一に泡を分配し、泡の流れの体積、品質および詰まりについてこれら列の各々をモニタリングする。
【0119】
図1~12を参照すると、本発明の実施形態による典型的な搬送システム10を説明する。図1を参照すると、搬送システム10は、制御モジュール12と、タンクおよびポンプアセンブリー100、200と、バルブアセンブリー20、30と、泡混合チャンバー40と、モニタリングユニット70と、制御バルブ80と、搬送ノズル84とを含む。制御モジュール12は、プロセッサーおよび固定コンピューター読み取り可能メモリーを含む「コンピューター装置」または「電子装置」を含む。メモリーはプログラムされた指示を含むことができ、プロセッサーによって実行されたとき、コンピューター装置が当該プログラムされた指示に従って1以上の操作を行う。本明細書で使用されているように、「コンピューター装置」または「電子装置」は、単一の装置であり得、または互いに通信し合い、テーターおよび/または指示を共有する1以上のプロセッサーを有する任意の数の装置であり得る。コンピューター装置または電子装置の例は、限定されないが、パーソナルコンピューター、サーバー、メインフレーム、およびスマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータなどの携帯用電子機器を含む。制御モジュール12は、スタンドアロンデバイスであり得、または既に農業設備に設けられたコンピューターもしくは電子装置と統合され得る。
【0120】
制御モジュール12は、例えば、装置のグラウンドスピードおよび各プランターの動作状態(例えば、植え付けられているまたは植え付けられていない、種搬送速度)のような農業設備の動作状態をモニタリングするために農業設備と通信するように構成されている。制御モジュール12はまた、後に詳細に記載されるように、構成要素から動作情報を受信し、構成要素へ制御信号を送信するために、搬送システムの様々な構成要素と通信するように構成されている。制御モジュール12は、遠隔ネットワークと通信するように構成され得る。制御モジュール12は、搬送システム10から離れて情報が蓄えられ、分析され、さもなくば用いられ得るように、例えば搬送システム10の動作履歴のような情報を遠隔ネットワークに送信し得る。制御モジュール12は、構成要素の制御を補助し得る遠隔ネットワークからの情報を受信し得る。例えば、化学製剤の選択の履歴データおよびある領域のある作物に対する適用割合は、搬送システム10の最適化を容易にするように制御モジュール12と通信され得る。他のストレージ、処理および制御は、制御モジュール12単独または遠隔ネットワークと組み合わせて利用して完了され得る。
【0121】
図2を参照すると、本発明の実施形態による典型的なタンクおよびポンプアセンブリー100を説明する。本実施形態において、化学製剤および水は、単一のタンク102(本明細書では「タンク混合(tank mixing)」と呼ぶ)内に含まれる。タンク102は、十分な容量(例えば、150ガロン)を有する。水導管(または、本開示を通じて交換可能に「ライン」が使用され得る)104は、化学製剤と混合するために外部ソースから水を供給するためにタンク102に接続されている。水導管は、水の流れを制御するためのバルブ105を含み、所望により、連続的または断続的に動作され得る。さらに、タンクリンスノズル106は、化学残渣または破片を除去するのに十分な圧力でタンクの内部の水を加速または分散し得る水導管104に組み込まれ得る。本明細書に開示されている典型的な実施形態では、導管100は水の搬送ラインとして記載されているが、水以外または水に加えた媒体が、本明細書に記載されたシステムに採用され得ることを当業者は理解し得る。
【0122】
本システムのタンク混合構成は、水および化学製剤の両方の所望の適用割合を達成するために単一タンクで化学製剤と水とを混合する。混合された溶液は、タンクを出て、ライン108および手動制御ボールバルブ110を通ってストレーナー112に入る。ラインは、溶液がシステム内にあるかを確認するためにラインをモニタリングする真空スイッチ114を可能にするティーを含む。真空スイッチは、制御モジュール12と好ましく通信し、溶液がないことを検知したら、オペレーターに詰まりをチェックするように警告するアラーム、またはシステム動作を終了させるシャットオフ信号を生成することができる。撹拌に用いられ得る任意ポンプ116を可能にするように下流でラインがティーに再び接続される。いくつかの実施形態において、ポンプ116および撹拌ライン118は、溶液をかき混ぜるように制御された圧力で媒体、例えば水をタンクに搬送するために設けられている。あるいは、システム内で採用される化学製剤は、撹拌の必要なく安定し分散したままであり得、それにより撹拌ポンプおよびラインは不要である。
【0123】
主ライン108は、最適な流量を維持するために、制御モジュール12によってモニタリングされるポンプ120に入る。ポンプの速度は、例えば、グラウンドスピードまたはプランターの断面幅のような様々な要因に基づく所望の速度を維持するために、制御モジュール12によって調整される。1つの実施形態において、ポンプ120は、毎分44オンスの最大流量と見積もられる、12ボルトの電気正変位定量ポンプである。ポンプは、好ましくは正変位、ノンリターン定量ポンプである。ポンプ120の下流で、流体流れ(つまり、化学製剤および水の混合物)は、ライン14を通じた電磁弁マニホールドブロック20に続く。モニタリングユニット70は、流れが遮断されていないことを保証するためにライン14に沿って位置する。
【0124】
図9は、典型的なモニタリングユニット70を示す。示されているように、モニタリングユニット70は、入口74および出口76を備える内部チャンバー78を備えるハウジング72を含む。接点71は、チャンバー78の底に設けられ、カートリッジ79はチャンバー78内を移動するように構成されている。カートリッジ79は、適切な流れが入口74および出口76の間で排出する場合に、カートリッジ79がチャンバー78内に吊るされ、接点71から離間して配置されるように構成される。流れが遮断または適切でない場合、カートリッジ79は落ちて接点71と接触し、それにより不適切な流れを示す信号がワイヤー73(またはワイヤレス)を介して制御モジュール12に送信される。そのような信号を受信すると、制御モジュール12は、オペレーターに遮断をチェックするように警告するアラームおよび/またはシステム動作を終了させるシャットオフ信号を生成することができる。
【0125】
マニホールド20は、各サブストリームが各泡混合チャンバー40に向かう4つの分離したサブストリーム22a~dに流体流れを分割する。マニホールド20は、制御モジュール12の制御の下、互いに独立して制御し得る、各サブストーム22a~d用のバルブ(例えば、ソレノイド)を収容する。したがって、選択ライン22a~dだけが、所望時に操作され得る。同様に、第2ラインが第2モード(例えば、断続的)で操作され得る一方、第1ラインは第1モード(例えば、連続的)で操作され得る。
【0126】
1以上のコンプレッサー130、132を含む圧縮空気ライン16も備えられている。コンプレッサーから、空気ラインは、コンプレッサーダイアフラム上に構築される、高圧空気を排出することを可能とするリリーフバルブ134を通過する。用いられている小さなダイアフラムコンプレッサーは高圧では開始されず、トラクターまたは他の機械的な植え付け設備からの電源消費を助けるために、コンプレッサーは大気圧でのみ開始される。圧力調整器18を介したリリーフバルブ124から、第2バルブマニホールド30を介して、各泡混合チャンバー40に達する。マニホールド30は、各サブストーム32a~d用のバルブ(例えば、ソレノイド)を収容し、それは、制御モジュール12の制御の下、互いに独立して操作され得る。したがって、選択したライン32a~dだけが所望時に操作され得る。同様に、第2ラインが第2モード(例えば、断続的)で操作され得る一方、第1ラインは第1モード(例えば、連続的)で操作され得る。
【0127】
泡混合チャンバーを介した連続流れを説明する前にそことは離れて、本発明の実施形態による他の典型的なタンクおよびポンプアセンブリー200を図3を参照しながら説明する。タンクおよびポンプアセンブリー200において、化学製剤および媒体(例えば、水)は、分離した容器に収容され、分離したシステムで計測され、かつ各容器のラインおよび下流で混合される(「注入混合」)。より具体的には、水は第1タンク202に貯蔵され、化学製剤は分離したタンク202に保持される。1つの化学タンクだけが記載されているが、複数の化学タンクが備えられ得、それにより制御モジュール12は、特定の適用のために所望の化学製剤を選択し得、および/または所望の発泡性製剤を達成するために複数の化学製剤を混合し得る。
【0128】
化学製剤ストリームは、化学製剤タンクを出て、ライン206および手動制御ボールバルブ208を通ってストライナー210に入る。ライン206は、化学製剤がシステム内にあり、供給ラインに遮断がないことを確認するためにラインをモニタリングする真空スイッチ212を可能にするティーを含む。真空スイッチ212は、制御モジュール12と好ましく通信し、化学製剤がないと検知されれば、制御モジュール12は、オペレーターに遮断をチェックするように警告するアラーム、またはシステム操作を終了させるシャットオフ信号を生成することができる。化学製剤ラインは、計量ポンプ214に入る。ポンプ214は、例えば、1分当たり20オンスの最大流れと見積もられる、12ボルトの電気正変位定量ポンプであり得る。ポンプは、流量について制御モジュール12によってモニタリングされる。例えば、制御モジュール12は、マグネットホイールおよびホール効果センサーを用いてポンプ速度をモニタリングし得る。ポンプ214の速度は、グランドスピード、幅および/またはGPS由来の規定に基づく所望の量を維持するために、制御モジュール12によって調節される。化学製剤ストリームは、上述したように、化学製剤の流れが遮断されたかをモニタリングするモニタリングユニット70を介して続く。化学製剤ラインは、ポンプ214を保護するための電子圧力変換器216および静水圧リリーフバルブ218と交差する点まで続く。化学製剤ラインは、チェックバルブ220を介して、ティーまたは混合装置240まで続く。
【0129】
水ストリームは、化学タンク202を出て、ライン222および手動制御されたボールバルブ224を通ってストライナー226に入る。ラインは、水がシステム内にあり供給ラインに遮断がないことを確認するためにラインをモニタリングする真空スイッチを可能にするティーを含む。真空スイッチ228は、制御モジュール12と好ましく通信し、水がないと検知した場合、制御モジュール12は、オペレーターに遮断をチェックするように警告するアラーム、またはシステム操作を終了させるシャットオフ信号を生成することができる。水ラインは、その後、計測ポンプ230に入る。ポンプは、流量について制御モジュール12によってモニタリングされる。ポンプ230は、例えば、1分当たり40オンスの最大流れと見積もられる、12ボルトの電気正変位定量ポンプであり得る。例えば、制御モジュール12は、マグネットホイールおよびホール効果センサーを用いてポンプ速度をモニタリングし得る。ポンプ230の速度は、グランドスピード、幅および/またはGPS由来の規定に基づく所望の量を維持するために、制御モジュール12によって調製される。水ストリームは、上述したように、化学製剤の流れが遮断されたかをモニタリングするモニタリングユニット70を介して続く。水ラインは、ポンプ230を保護するための電子圧力変換器232および静水圧リリーフバルブ234と交差する点まで続く。水ラインは、チェックバルブ236を介して、ティーまたは混合装置240まで続く。水および発泡性製剤の今混合された溶液は、前の実施形態で述べたように、ライン14を介してバルブマニホールドブロック20まで同様に続き、そこから続く。フラッシュライン242は、チェックバルブ244を介してライン14に接続され得る。
【0130】
前の実施形態と同様に、1以上のコンプレッサー250、252を含む圧縮空気ライン16も備えられている。コンプレッサーから、空気ラインは、コンプレッサーダイアフラム上に構築される、高圧空気を排出することを可能とするリリーフバルブ254を通過する。用いられている小さなダイアフラムコンプレッサーは、高圧がかかっている時には開始されず、トラクターまたは他の機械的な植え付け設備からの「電源消費を助けるために、コンプレッサーは、大気圧がかかっている時にだけ開始され得る。レリーフバルブ254から、高圧空気が圧力調整器18に流れ、前の実施形態に関して記載された方法で続く。
【0131】
図1および2を再度参照すると、バルブマニホールド20および30後の搬送システム10を通じた流れが説明される。個々の区画ライン22a~dおよび32a~dは、液体および空気流れを各泡混合チャンバー40に運ぶ。泡混合チャンバー40において、空気および液体ストリームは、混合し、所望の高い膨張率の泡を生成する。図2および4~5を参照すると、各泡混合チャンバー40は、チャンバー本体42および混合ティー50を含む。チャンバー本体42は、中空内部チャンバー45を備える管44を含む。チャンバー45は、内部通路47を介して入口ポート43およびマニホールドヘッド48と連通する。マニホールドヘッド48は、複数の出口ポート49を規定する。示された実施形態において、マニホールド48は6つの出口ポート49を備えるが、より多くまたは少ない出口ポート49が備えられ得る。さらに、必要でないポート49は、キャップされ得る。示された実施形態において、フランジ46は、混合ティー50と接続するために入口ポート43のまわりに備えられる。
【0132】
混合ティー50は、ティー出口ポート53のまわりに延びる接続フランジ54を備える本体52を含む。シート55は、ティー出口ポート53が入口ポート43と連通するようにフランジ46を受け取るために備えられる。示された実施形態において、フランジ46は、シート55内で締りばめで接続する。しかしながら、代わりの結合構成(例えば、ネジ接続、タングアンドグローブ接合等)が採用され得る。さらに、いくつかの実施形態において、混合ティー50は、アセンブリーが単一の構成要素となるようにチャンバー本体42に一体的に形成され得る。ティー本体52は、入口ポート57を備える空気接続56および出口ポート59を備える液体接続58を規定する。ポート57および59の両方が、ティー出口ポート53に連通する。図2を参照すると、空気がポート59に入るときに、空気ライン32a~dから来る空気がチェックバルブストライナー65およびオリフィス板67を好ましく通過する。オリフィス板67は、所望の空気流れが通過を許容する大きさの貫通孔を含む。同様に、液体ライン22a~dから来る液体は、チェックバルブストライナー65、オリフィスコア69およびオリフィス板67を通過する。オリフィス板67は再び、オフィスコア69が液体流れと噛み合い、発泡性製剤を撹拌し始める間に、所望の液体流れの通過を許容する大きさの貫通孔を含む。
【0133】
図5を参照すると、内部チャンバー45は、発泡性製剤がチャンバー45を通過するときに、発泡性製剤を撹拌するように構成された発泡性媒体66を収納する。示された実施形態において、発泡性媒体66は、チャンバー45内に密に詰められた複数のガラス球68を含む。球68は、所望の泡膨張を達成するために所望の量の表面接触領域をもたらす大きさ有するように選択される。例として、球68は5~6mmの直径を有する。さらに、チャンバー45の長さは、所望の膨張を達成するように同様に選択され得る。媒体が予測可能な膨張率を提供するなら、他の発泡性媒体、例えば、スチールウールが利用され得ることが理解される。発泡性媒体66を維持するために、上側スクリーン63は内部通路47の上に配置され、下側スクリーン61は、入口ポート43に位置する係合プラグ60によって維持されている。係合プラグ60は、流れがチャンバー45に入ることを可能にする貫通通路62を含む。係合プラグ60は、締りばめ、ネジ止め等を有し得る。
【0134】
操作において、化学製剤および水(または「溶液」)の混合物は、混合ティー50の入口ポート59を介して泡混合チャンバー40に入り、圧縮空気ストリームは、混合ティー50の入口ポート59に入る。入口ポート59を介して加圧された空気流れは、溶液が発泡性媒体66および泡を通過するように溶液を内部チャンバー45に誘導する。発泡した溶液は、発泡した溶液が出口ポート49を介して分配されてから内部通路47を介してマニホールドヘッド48に入る内部通路47から出て、マニホールドヘッド48に入り、発泡した溶液が当該ヘッドから出口ポート49を通って分配される。泡混合チャンバー40は、好ましくは、出口ポート49が入口ポート57、59の上になるように垂直配向で配置される。このような垂直配向は、泡の品質を改善および/または溶液が混合チャンバー45にプールされるのを防ぐと信じられている。
【0135】
図6~8を参照すると、本発明による他の典型的な泡混合チャンバー300が説明される。泡混合チャンバー300は概して、外側ハウジング部材300、混合ティー320、および内部分割部材330を含む。外側ハウジング部材は、開口端303の間から閉口端306まで延びる中空内部チャンバー305を備える管304を含む。マニホールドヘッド308は、開口端303の近くに備えられ、内部チャンバー305と連通する複数の出口ポート309を規定する。示された実施形態において、マニホールドヘッド308は、6つの出口ポート309を備えるが、より多いまたは少ない出口ポート309が備えられ得る。さらに、必要でないポート309はキャップされ得る。示された実施形態において、フランジ310は混合ティー320と接続するために開口端303のまわりに備えられる。
【0136】
混合ティー320は、前の実施形態と似ており、ティー出口ポート323のまわりに延びる接続フランジ324を備える本体322を含む。シート325は、以下に記載されるように、内部分割部材330のフランジ334を受け入れるために備えられている。ティー本体322は、入口ポート327を備える空気接続326と入口ポート329を備える液体接続328を規定する。ポート327および329の両方は、ティー出口ポート323と連通する。前の実施形態のように、チェックバルブストライナー65、オリフィス板67および/またはオリフィスコア69は、ポート327、329に位置され得る。
【0137】
内部分割部材330は、入口ポート333および出口ポート337の間に延びる内部チャンバー335を規定する管状体332を含む。フランジ334は、入口ポートが混合ティー320のシート325に収容されているとき、入口ポート333はティー出口ポート323一直線に並ぶように、入口ポート333のまわりに備えられている。図8を参照すると、組み立て時に、内部分割部材330は、外側ハウジング部材302および内部分割部材330の間の通路311を規定する。通路311は、出口ポート337および出口ポート309の間を連通する。フランジ334は、ティー出口323が通路311と連通しないように外側ハウジング部材302に関して封止し、混合ティー320からの代わりの流れは、矢印Aで示されるように、プラグ通路62を介して内部チャンバー335に流れ込む。内部チャンバー335は、前の実施形態と同様に、例えばガラス球68のような混合媒体66を含む。入ってくる溶液は発泡性媒体66を介して流れ、泡は出口337から流れ出る。泡は、矢印BおよびCで示されるように、閉口端306により通路311を介して出口ポート309に流れるように再誘導される。マニホールドヘッド308は、矢印Dで示されるように、泡が出口ポート309から流れ出るように分配する。
【0138】
泡混合チャンバー40、300構成のいずれかは、「タンク混合(tank mixing)」または「注入混合(injection mixing)」構成において採用され得る。さらに、いくつかの用途では、2つの構成を組み合わせたものを採用し得る。両方の泡チャンバー構成は、内部で、つまり、風または化学製剤を望ましくなく希釈し得る過剰な水のような周囲環境にさらすことなく泡形成を提供するという点で有利である。さらに、本明細書に記載されているように、分散ノズルから上流の位置で泡形成することは、製剤が水内で混合または溶解するためのさらなるドエルタイムを提供し得るという点で有益である。このさらなるドエルタイムは、より均一な混合物を提供し、分散ノズルへ導く導管内で確立される「完全開発された(fully developed)」流体力学流れプロファイルを備える。
【0139】
図1および2を参照すると、泡混合チャンバー40、300から出る泡ストリームは、各植え付け溝内に直接搬送するための各ノズル84に向かう。モニタリングユニット70および制御バルブ80は、各特定のラインにそって配置されている。モニタリングユニット70は、上述のように、十分な泡流れがそこを通過しているかをモニタリングするように構成されている。制御モジュール12が泡流れが十分でないことを示す信号を受信した場合、制御モジュール12は、オペレーターに遮断をチェックするように警告するアラームおよび/またはシステム操作を終了させるシャットオフ信号を生成できる。制御バルブ80は、制御モジュール12によって制御され、植え付けが例えば止まったり方向が変わったりしたとき、泡のストリームを止めるために列ラインを閉じるように制御され得る。加えて、システムは、バルブ80を制御して断続的に泡を適用するように構成され得る。例えば、泡は、各種に直接にのみ適用され得、種間の移動の間流れは止められる。
【0140】
図10~12を参照して、本発明の実施形態による典型的な分散ノズル84を説明する。各ノズル84は、近位端88から遠位端90まで延びる内部通路86を含む。近位端88は、近位端88が発泡ライン内で簡単に挿入される直径を有するように構成される。近位端92は、発泡ラインにノズルをさらに簡単に挿入できるようにテーパー状または先のとがった形状にされ得る。ノズル84は、発泡ライン内のノズルの過剰挿入を防ぐ止め部材として機能するノズルの2つの末端の間に位置するフランジ92を含む。
【0141】
ノズル84の遠位端90は、散布オリフィスとして作用する。泡がノズルにしがみつき平滑末端の大きさまで拡大または成長する平坦ノズル吐出オリフィスと比較すると、遠位端90は、ロープの形態での泡の散布または放出を容易にする点で有利である鋭角のテーパーを含む。テーパー散布端90のさらなる利点は、泡吐出速度(平滑オリフィスが行うとして知られているような)を低減せず、いつかの例において散布されている泡の速度を加速するように機能し得、それにより、特に植え付けが高速で行われているときに、溝内でさらに連続した吐出泡ロープ(discharge foam rope)を提供する。
【0142】
動作時において、本明細書に記載された泡散布システムは、種と泡とが同時に散布されるように、種植え付け設備に組み込まれ得る。このような用途において、泡吐出ノズルは、顧客の慣行または好みに応じて、種管の前または後ろのいずれかにおいて泡を散布するように配置され得る。いくつかの用途において、種が土壌と十分に接触することを確実にするために、種がプランターから排出された後に泡を散布することが有益である。本開示の態様によれば、発吐出率は、用途に応じて調整され得るが、種が土壌に接触するのが少なすぎるような溝の過剰飽和または過剰充填、および種の「浮遊」を避けるように、溝に堆積される泡の適切な量を確保するために、泡は種の前に散布される。加えて、いくつかの実施形態において、ノズルまたは散布オリフィスは、泡の非直線的(例えば、ジグザグ)ロープが溝に提供されるように関節運動できるように構成され得る。さらに、ライン内のバルブは、水、空気および/または化学製剤の流れを所望により連続または断続的に泡を吐出するよう制御するために独立して操作され得る。
【0143】
発泡性製剤を必要としない他の実施形態では、装置およびシステムは、圧縮エアラインまたは泡を製造するために必要な圧縮空気または他のガス源を含有する必要がない。
【0144】
流れ範囲
【0145】
本明細書で開示されている装置および方法は、化学製剤の量を最小限に抑えながら、速度範囲にわたって動作可能な最適なシステムを提供する。説明のためであり限定されない目的のために、いくつかの典型的な範囲は、時間当たり2~7マイルのグランドスピード範囲を有するプランターには、エーカー当たり約4~16オンスの化学製剤と、エーカー当たり約24~64オンスの水とを含む。
【0146】
図13~17は、例えば12ボルトの電気正変位定量ポンプを用いた場合の搬送システム10の典型的な速度およびプランター幅範囲のグラフ式表現を示す。他の結果は、他の機器を利用して達成され得る。グラフは、制御モジュール12を介して各構成要素を制御することにより搬送システム10の十分な柔軟性を表す。そのような柔軟性により、使用者は操作条件が変わる毎にシステムの再構成をする必要はない。
【0147】
フィールド試験
【0148】
本明細書に記載のシステム内の本発明の泡製剤を評価するために、ビフェントリンを含有する製剤が、コーンルートワーム(corn rootworm)供給を制御する能力を評価するために試験された。このように、コーンルートワーム(ジアブロチカ属)に対するCAPTURE(登録商標)LFR(登録商標)殺虫剤と比較して、実施例2の泡製剤殺虫剤の効果を評価するために、フィールド試験がアメリカ合衆国中西部にわたるいくつかの場所で行われた。
【0149】
これらの試験の目的は、実施例5の製剤の効果が、FMC Corporationから現在市販されている、活性成分としてビフェントリンを含有する製剤であるCAPTURE(登録商標)LFR(登録商標)殺虫剤、およびAMVACにより配布されているテフルトリン殺虫剤を含有するFORCE(登録商標)3Gを用いた市販のコーンルートワーム標準処理と同じまたは良いかを決定することである。
【0150】
試験プロットは、溝を覆う前に、CAPTURE(登録商標)LFR(登録商標)殺虫剤、FORCE(登録商標)3G殺虫剤、または実施例2の製剤を用いて生成された泡のいずれかによるフィールドコーンの植え付けおよび植え付けられた溝の処理の前に植え付けの試験フィールドを準備することにより準備された。未処理の対照試験プロットも含まれた。コールマン、SD、コンコード、NE、ワイオミング、IL、クレイセンター、NEおよびナシュア、IAを含む中西部の5箇所から収集されたデータは、以下の表Aに示される。
【0151】
明らかなように、当業者は、本発明の実施例2の製剤が、未処理よりも有意に低いコーンルートワームの食害を有していることを理解し得る。実施例2の製剤は、CAPTURE(登録商標)LFR(登録商標)およびFORCE(登録商標)3Gの製剤に比べて、等しいかそれ以上のコーンルートワーム摂食制御を示した。食害防止のレベルは、比較製剤(P<0.10、ダンカンの新MRT)と統計的に同等であった。
【表8】
【0152】
これらの結果は、低い、エーカー当たりの全体積割合(48oz.および32oz./acre)で適用されたビフェントリンの実施例2の製剤が、5ガロン/エーカーの液体肥料で適用されたCAPTURE(登録商標)LFR(登録商標)と統計的に等しいまたはより良好に、かつ統計的にFORCE(登録商標)3Gと等しいコーンルートワームの食害防止を提供することを示す。
【0153】
典型的な範囲および寸法は、説明および非限定の目的のため本明細書において提供されているにすぎない。さらに、開示された主題の一実施形態の個々の特徴は、本明細書で議論されまたは他の実施形態ではなく、一実施形態の図面で示され得、一実施形態の個々の特徴は、他の実施形態の1もしくは複数の特徴または複数の実施形態からの特徴と組み合わせられ得ることは明らかである。
【0154】
以下のクレームされた特定の実施形態に加え、開示された主題は、以下のクレームされた従属的な特徴および上記で開示された特徴の任意の他の可能性ある組み合わせを含む他の実施形態にも向けられる。例えば、一実施形態において、当業者は、標準的な液体適用で達成され得たものと比較して保護範囲を広げ得る。このように、従属請求項に示されたおよび上記で開示に特定の特徴は、開示された主題が、他の可能性ある組み合わせを有する他の実施形態にも明確に向けられるように認められるべくように開示された主題の範囲内で他の方法により互いに組み合わせられ得る。したがって、開示された主題の特定の実施形態の上述の説明は、例示および説明の目的で提示された。網羅的であること、または開示された主題を開示されたこれらの実施形態に限定することを意図しない。
【0155】
様々な修正および改変が、開示された主題の精神または範囲から離れることなく開示された主題の方法およびシステムにおいてなされ得ることは、当業者にとって明らかである。したがって、開示された主題が、添付の特許請求の範囲およびその均等物の範囲内にある修正および改変を含むことが意図されている。
【0156】
(付記)
(付記1)
少なくとも1つの作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、溝への種の植え付け直前、その間またはその直後に溝に液体製剤を直接適用することを含み、前記液体製剤は、少なくとも1つの農業活性成分を含む、溝に植え付けされている種のin situ処理方法。
【0157】
(付記2)
前記製剤は、連続的な方法で前記溝に搬送される、付記1に記載の方法。
【0158】
(付記3)
前記製剤は、不連続な方法で前記溝に搬送され、前記製剤は、前記植え付けされた種に直接適用され、任意に、前記植え付けされた種を間近で囲む領域に直接適用される、付記1に記載の方法。
【0159】
(付記4)
前記製剤が適用された後、前記溝に植え付けされた種を土壌で直ちに覆う工程をさらに含む、付記1に記載の方法。
【0160】
(付記5)
前記農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、付記1に記載の方法。
【0161】
(付記6)
前記農業活性成分は、生物学的薬剤である、付記1に記載の方法。
【0162】
(付記7)
前記活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、付記1に記載の方法。
【0163】
(付記8)
前記製剤は、安定剤、分散剤、界面活性剤、湿潤剤、防腐剤、アジュバント、殺生物剤および潤滑剤からなる群から選択される1つ以上の添加剤をさらに含む、マイクロエマルジョン剤、水中油型エマルジョン剤、懸濁液、懸濁剤、乳剤、またはマイクロカプセルの形態の水性組成物である、付記1に記載の方法。
【0164】
(付記9)
前記製剤は、少なくとも1つの発泡剤および少なくとも1つの泡安定剤を含む発泡性水性組成物を含む、付記1に記載の方法。
【0165】
(付記10)
前記発泡性水性組成物は、発泡した農薬製剤を製造するためのガスをさらに含む、付記9に記載の方法。
【0166】
(付記11)
前記発泡剤は、前記製剤の約5重量%~約25重量%の量で前記製剤中に存在する、付記9に記載の方法。
【0167】
(付記12)
発泡した農薬製剤は、約1ガロン/エーカー以下の有効率で種の植え付け中に適用される、付記9に記載の方法。
【0168】
(付記13)
前記有効率は、約0.5ガロン/エーカー以下である、付記12に記載の方法。
【0169】
(付記14)
前記有効率は、約0.3ガロン/エーカー以下である、付記12に記載の方法。
【0170】
(付記15)
機械的な植え付け機から種を溝に放出する際に、少なくとも1つの農業活性成分を含む液体製剤で種をin situ処理するためのシステムであって、
アプリケータに連結された、前記製剤を含有するリザーバと、
種チャンバーと、
前記リザーバに接続したアプリケータを前記種チャンバーに連結する少なくとも1つの導管と、
を含み、
前記種は、前記種チャンバーから前記導管に放出され、次いで前記種が前記溝に入る際に前記アプリケータによって前記製剤で処理される、
システム。
【0171】
(付記16)
前記農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、付記15に記載のシステム。
【0172】
(付記17)
前記活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、付記15に記載のシステム。
【0173】
(付記18)
前記農業活性成分は、生物学的薬剤である、付記15に記載のシステム。
【0174】
(付記19)
機械的な植え付け機から種を溝に放出した後に、少なくとも1つの農業活性成分を含む液体製剤で前記種をin situ処理するためのシステムであって、
アプリケータに連結された、前記液体製剤を含有するリザーバと、
種チャンバーと、
前記種チャンバーに連結された少なくとも1つの導管と、
を含み、
前記種チャンバーからの種は、前記アプリケータが溝に配置された後、前記アプリケータによって前記製剤で処理される、
システム。
【0175】
(付記20)
前記農業活性成分は、農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、付記19に記載のシステム。
【0176】
(付記21)
前記活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、付記19に記載のシステム。
【0177】
(付記22)
前記農業活性成分は、生物学的薬剤である、付記19に記載のシステム。
【0178】
(付記23)
発泡性農薬液体製剤を散布するためのシステムであって、
発泡性製剤および圧縮性流体担体を受容するように構成された泡混合チャンバーであって、前記発泡性製剤は、少なくとも1つの農業活性成分、少なくとも1つの発泡剤、および少なくとも1つの泡安定剤を含む、泡混合チャンバーと、
発泡媒体であって、当該発泡媒体を介して、前記圧縮性流体が前記製剤を泡出口に導くように、前記泡混合チャンバー内に配置された、発泡媒体と、
前記泡出口に接続した少なくとも1つの導管であって、前記泡混合チャンバー内で生成された発泡した製剤を搬送オリフィスに搬送するように構成された、少なくとも1つの導管と、
を含む、泡として前記製剤を散布し得る機械的な植え付け機、
を含み、
前記搬送オリフィスがさらに溝に向けられ、
種が前記溝に植え付けられている間またはその後の前記溝への前記発泡した製剤の搬送は、前記種に少なくとも1つの作物に有益な効果を生成するのに十分な量の泡を提供する、
システム。
【0179】
(付記24)
前記発泡した製剤は、連続的な方法で前記溝に搬送される、付記23に記載のシステム。
【0180】
(付記25)
前記発泡した製剤は、不連続な方法で前記溝に搬送され、それにより前記発泡した製剤は、前記種に直接適用され、任意に、前記種を間近で囲む領域に直接適用される、付記23に記載のシステム。
【0181】
(付記26)
前記発泡した製剤の有効量は、約1ガロン/エーカー以下の有効率で前記溝に搬送される、付記23に記載のシステム。
【0182】
(付記27)
前記有効率は、約0.5ガロン/エーカー以下である、付記26に記載のシステム。
【0183】
(付記28)
前記有効率は、約0.3ガロン/エーカー以下である、付記26に記載のシステム。
【0184】
(付記29)
前記農業活性成分は、約1~2年の期間にわたって安定な懸濁剤の形態で前記農薬液体製剤中に存在する、付記23に記載のシステム。
【0185】
(付記30)
前記農業活性成分は、生物学的薬剤である、付記23に記載のシステム。
【0186】
(付記31)
前記発泡性製剤は、少なくとも10cpsの粘度を有し、約0.75lbs a.i./エーカーの割合で発泡した製剤として前記溝に搬送される、付記23に記載のシステム。
【0187】
(付記32)
前記発泡した製剤は、少なくとも約25の膨張係数を有する、付記23に記載のシステム。
【0188】
(付記33)
前記発泡した製剤は、最大約50以上の膨張係数を有する、付記23に記載のシステム。
【0189】
(付記34)
溝への種の植え付け前、その間またはその後に、少なくとも1つの農業活性成分を含む液体製剤を前記種に適用することを含み、
前記製剤は、前記種に少なくとも1つの作物に有益な効果をもたらすのに十分な量で適用される、
作物成長環境において少なくとも1つの作物に有益な処理を提供するための作物保護システム。
【0190】
(付記35)
前記製剤は、連続的な方法で適用される、付記34に記載のシステム。
【0191】
(付記36)
前記製剤は、不連続な方法で適用され、それにより前記製剤は、前記種に直接適用され、任意に、前記種を間近で囲む領域に直接適用される、付記34に記載のシステム。
【0192】
(付記37)
前記製剤中の水の量は、前記製剤の総重量に基づき、0重量%~約45重量%である、付記34に記載のシステム。
【0193】
(付記38)
前記製剤は、少なくとも1つの発泡剤および少なくとも1つの泡安定剤をさらに含む、付記34に記載のシステム。
【0194】
(付記39)
前記農業活性成分は、ネオニコチノイド殺虫剤、ビフェントリン、生物学的殺菌剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、付記34に記載のシステム。
【0195】
(付記40)
前記農業活性成分は、生物学的薬剤である、付記34に記載のシステム。
【0196】
(付記41)
a)植物に有益な液体製剤と、
b)溝に植え付けながら、有効量の前記液体製剤を種に適用する適用手段と、
を含み、
前記適用手段は、前記溝への植え付け直前、その間またはその直後に前記種に前記製剤を適用し、
処理された植え付けされた前記種は、同じ操作において土壌で覆われる、
種の利益のためのin situシステム。
【0197】
(付記42)
前記製剤は、連続的な方法で適用される、付記41に記載のシステム。
【0198】
(付記43)
前記製剤は、不連続な方法で適用され、それにより前記製剤は、前記種に直接適用され、任意に、前記種を間近で囲む領域に直接適用される、付記41に記載のシステム。
【0199】
(付記44)
前記製剤は、約1ガロン/エーカー以下の有効率で適用される、付記41に記載のシステム。
【0200】
(付記45)
前記有効率は、約0.5ガロン/エーカー以下である、付記44に記載のシステム。
【0201】
(付記46)
前記有効率は、約0.3ガロン/エーカー以下である、付記44に記載のシステム。
【0202】
(付記47)
前記農業活性成分は、生物学的薬剤である、付記41に記載のシステム。
【0203】
(付記48)
a)溝に植え付けながら、有効量の植物に有益な液体製剤を種に適用する工程と、
b)同じ操作において前記溝内の処理された前記種を土壌で覆う工程と、を含み、
前記液体製剤は、前記溝への植え付け直前、その間またはその直後に前記種に適用される、
植え付け中の種の利益のためのin situ方法。
【0204】
(付記49)
前記製剤は、連続的な方法で適用される、付記48に記載のシステム。
【0205】
(付記50)
前記製剤が、不連続な方法で適用され、それにより前記製剤が、前記種に直接適用され、任意に、前記種を間近で囲む領域に直接適用される、付記48に記載のシステム。
【0206】
(付記51)
前記製剤は、約1ガロン/エーカー以下の有効率で適用される、付記48に記載のシステム。
【0207】
(付記52)
前記有効率は、約0.5ガロン/エーカー以下である、付記51に記載のシステム。
【0208】
(付記53)
前記有効率は、約0.3ガロン/エーカー以下である、付記51に記載のシステム。
【0209】
(付記54)
前記農業活性成分は、生物学的薬剤である、付記48に記載のシステム。
【0210】
(付記55)
殺虫剤、農薬、殺菌剤、除草剤、肥料、植物成長調節剤、植物成長促進剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの農業活性成分を含む低体積農薬液体製剤であって、
当該低体積農薬液体製剤は、前記農薬液体製剤の総重量に基づき、0重量%~約45重量%の水を含有し、
前記低体積農薬液体製剤は、発泡性製剤ではない、
低体積農薬液体製剤。
【0211】
(付記56)
約1重量%~約10重量%の水を含有する、付記55に記載の低体積液体製剤。
【0212】
(付記57)
前記ネオニコチノイド殺虫剤は、イミダクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラム、アセタミプリド、ジノテフラン、チアクロプリド、およびクロチアニジンからなる群から選択される、付記55に記載の製剤。
【0213】
(付記58)
前記ネオニコチノイド殺虫剤は、約5%~約40%の量で存在する、付記55に記載の製剤。
【0214】
(付記59)
前記生物学的殺菌剤は、植物成長に対して有益な特性を有するバチルス属(Bacillus sp.)D747株の生物学的に純粋な培養物を含む、付記55に記載の製剤。
【0215】
(付記60)
前記バチルス属D747は、FERM BP-8234として寄託されている、付記59に記載の製剤。
【0216】
(付記61)
前記細菌株は、胞子または栄養細胞の形態である、付記59に記載の製剤。
【0217】
(付記62)
FERM BP-8234として寄託されている前記バチルス属D747株の前記生物学的に純粋な培養物は、約7.6×10CFU/ml~約1.2×1010CFU/mlで存在する、付記60に記載の製剤。
【0218】
(付記63)
ビフェントリンは、約5%~約40%の量で存在する、付記55に記載の製剤。
【0219】
(付記64)
農薬、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺線虫剤、肥料、植物成長調節剤、生物学的薬剤、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される1つ以上の活性成分をさらに含む、付記55に記載の製剤。
【0220】
(付記65)
分散剤および防腐剤をさらに含む、付記55に記載の製剤。
【0221】
(付記66)
前記農業活性成分は、約1~2年の期間にわたって安定な懸濁剤の形態で存在する、付記55に記載の製剤。
【0222】
(付記67)
前記活性成分は、ネオニコチノイドおよびビフェントリンの両方を含む、付記55に記載の製剤。
【0223】
(付記68)
前記活性成分は、ビフェントリンおよび生物学的殺菌剤の両方を含む、付記55に記載の製剤。
【0224】
(付記69)
発泡性農薬液体製剤を調製するためのキットであって、
容器と、
前記容器内に配置されたバチルス属D747株の生物学的に純粋な培養物およびビフェントリンを含む低体積農薬液体製剤と、
任意に、少なくとも1つの作物に有益な効果を提供するのに有効な量で植物の種に前記製剤を搬送するための指示書と、
を含む、キット。
【0225】
(付記70)
a)花粉を運ぶ動物および/または他の有益な昆虫を含む農場において溝に植え付けながら、有効量の植物に有益な液体製剤を種に適用する工程と、
b)同じ操作において前記溝内の処理された前記種を土壌で直ちに覆う工程と、を含み、
前記液体製剤は、前記溝への植え付け直前、その間またはその直後に前記種に適用される、
農薬に花粉を運ぶ動物および他の有益な昆虫を曝すことを低減する方法。
【0226】
(付記71)
少なくとも1つの作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、溝への種の植え付け直前、その間またはその直後の種への液体製剤の標的直接適用を含む、土壌に適用された農薬の負荷を低減する方法であって、
前記液体製剤は、少なくとも1つの農業活性成分を含む、
方法。
【0227】
(付記72)
a)溝に植え付けながら、有効量の植物に有益な液体製剤を種に適用する工程と、
b)同じ操作において前記溝内の処理された前記種を土壌で直ちに覆う工程と、
を含み、
前記液体製剤は、前記溝への植え付け直前、その間またはその直後に前記種に適用され、前記適用は、農薬含有粉塵を生成しない、
農薬の無粉塵適用方法。
【0228】
(付記73)
農場における作物のニーズに特有な少なくとも1つの作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、前記農場における溝への作物種の植え付け直前、その間またはその直後に作物種に液体の作物に有益な組成物を直接適用することを含み、液体組成物は、少なくとも1つの農業活性成分を含む、作物に有益な組成物を用いた作物種のin situカスタム処理方法。
【0229】
(付記74)
少なくとも1つの作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、溝への種の植え付け直前、その間またはその直後に前記種に低土壌移動性を有する少なくとも1つの作物に有益な薬剤を含む液体組成物を直接適用する工程を含む、作物に有益な低土壌移動性薬剤の活性を増大する方法。
【0230】
(付記75)
少なくとも1つの作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、溝への種の植え付け直前、その間またはその直後に種に作物に有益な液体製剤を直接適用することを含み、前記液体製剤は、少なくとも1つの農業活性成分を含む、種の利益を増大する方法。
【0231】
(付記76)
前記種は、前処理された種である、付記75に記載の方法。
【0232】
(付記77)
前記種は、処理されていない種である、付記75に記載の方法。
【0233】
(付記78)
少なくとも1つの作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、溝への種の植え付け直前、その間またはその直後に種に液体製剤を直接適用することを含み、前記液体製剤は、少なくとも1つの農業活性成分を含む、オンデマンド精密種処理方法。
【0234】
(付記79)
a)植物に有益な液体製剤と、
b)溝に植え付けながら、有効量の前記液体製剤を種に標的適用する適用手段と、を含み、
前記適用手段は、前記溝への植え付け直前、その間またはその直後に前記種に前記製剤を適用する、
オンデマンド精密種処理システム。
【0235】
(付記80)
少なくとも1つの作物に有益な効果を提供するのに十分な量で、溝への種の植え付け直前、その間またはその直後に種に液体製剤を直接適用することを含み、前記液体製剤は、少なくとも1つの農業活性成分を含む、溝に植え付けされている種のin situ処理方法。
【0236】
(付記81)
少なくとも1つの農業活性成分を含む液体製剤を溝への種の植え付け直前、その間、またはその直後に前記溝に適用することを含み、
前記製剤は、前記種に少なくとも1つの作物に有益な効果をもたらすのに十分な量で適用される、
作物成長環境において少なくとも1つの作物に有益な処理を提供するための作物保護システム。
【0237】
(付記82)
a)植物に有益な液体製剤と、
b)溝に種を植え付けながら、有効量の前記液体製剤を前記溝に適用する適用手段と、
を含み、
前記適用手段は、前記溝への前記種の植え付け直前、その間またはその直後に前記溝に前記製剤を適用し、
前記処理された植え付けされた種は、同じ操作において土壌で覆われる、種の利益のためのin situシステム。
【0238】
(付記83)
a)溝に種を植え付けながら、有効量の植物に有益な液体製剤を前記溝に適用する工程と、
b)同じ操作において前記溝内の処理された前記種を土壌で覆う工程と、
を含み、
前記液体製剤は、前記溝への種の植え付け直前、その間またはその直後に前記溝に適用される、
植え付け中の種の利益のためのin situ方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17