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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-04
(45)【発行日】2022-03-14
(54)【発明の名称】スタガードキーフレームビデオ符号化
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/262 20110101AFI20220307BHJP
   H04N 21/236 20110101ALI20220307BHJP
【FI】
H04N21/262
H04N21/236
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019568237
(86)(22)【出願日】2018-06-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-08-06
(86)【国際出願番号】 US2018036976
(87)【国際公開番号】W WO2018231736
(87)【国際公開日】2018-12-20
【審査請求日】2020-02-10
(31)【優先権主張番号】15/620,673
(32)【優先日】2017-06-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506267178
【氏名又は名称】ネットフリックス・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】NETFLIX, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100123652
【弁理士】
【氏名又は名称】坂野 博行
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】マヴランカー,アディティア
(72)【発明者】
【氏名】カサヴォニディス,イオアニス
(72)【発明者】
【氏名】ワトソン,マーク
【審査官】岩井 健二
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0269932(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
H04N 19/00-19/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の再生品質で符号化されたデジタルコンテンツを格納するための第1のビデオストリームを生成する工程であって、該第1のビデオストリームが複数のキーフレームを含み、該複数のキーフレームのうちの各キーフレームが、前記デジタルコンテンツのそれぞれ異なる符号化されたシーケンスと関連付けられており、前記複数のキーフレームのうちの第1のキーフレームが、前記第1のビデオストリーム内において、同じく前記複数のキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの第1の時間的距離に位置する、工程と、
第2の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第2のビデオストリームを生成する工程であって、該第2のビデオストリームが複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、前記複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第2のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からのオフセット距離に位置する、工程と
を含み、
前記第2のキーフレームが、前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへと切り替えるための、または前記第1のキーフレームが、前記第2のビデオストリームから前記第1のビデオストリームへと切り替えるための第1の切替点を構成し、
第3の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第3のビデオストリームを生成する工程であって、該第3のビデオストリームが、第2の複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、該第2の複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第3のキーフレームが、前記第3のビデオストリーム内において、同じく前記第2の複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からの前記第1の時間的距離に位置する、工程を更に含み、
前記第1の再生品質が前記第2の再生品質より高く、前記第2の再生品質が前記第3の再生品質より高い
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1のキーフレームが第1の符号化されたシーケンスと関連付けられており、該第1の符号化されたシーケンスのセグメントが再生された後に、前記デジタルコンテンツのダウンロードが前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへと切り替えられ、前記オフセット距離が前記第1の時間的距離の半分であり、前記セグメントの長さが前記第1の時間的距離の半分である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第3のキーフレームが、前記第1の符号化されたシーケンスが再生された後に、前記第3のキーフレームにおいて前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第3のビデオストリームへと切り替えるための、第2の切替点を構成する、請求項記載の方法。
【請求項4】
前記第2の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第4のビデオストリームを生成する工程であって、前記第4のビデオストリームが、第3の複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、該第3の複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第4のキーフレームが、前記第4のビデオストリーム内において、同じく前記第3の複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離の倍数の距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からの前記第1の時間的距離に位置する、工程を更に含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記第2の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第4のビデオストリームを生成する工程であって、前記第4のビデオストリームが、第3の複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、該第3の複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第4のキーフレームが、前記第4のビデオストリーム内において、同じく前記第3の複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離の倍数の距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からの前記第1の時間的距離に位置する、工程を更に含む、請求項2記載の方法。
【請求項6】
前記第3のキーフレームが、前記第1の符号化されたシーケンスが再生された後に、前記第3のキーフレームにおいて前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第3のビデオストリームへと切り替えるための、第2の切替点を構成する、請求項記載の方法。
【請求項7】
前記第2の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第3のビデオストリームを生成する工程であって、前記第2のビデオストリームが、第2の複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、該第2の複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第3のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記第2の複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からの前記第1の時間的距離の倍数の距離に位置する、工程を更に含む、請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへの切り替えの際に、前記セグメントの直後に再生される前記第1の符号化されたシーケンスの次のセグメントが、前記第2のキーフレームと関連付けられていることを決定する工程を更に含む、請求項2記載の方法。
【請求項9】
前記第2のキーフレームと関連付けられており前記次のセグメントに対応する符号化されたデータの第2のセグメントをダウンロードする前に、前記第2のビデオストリームから前記第2のキーフレームをダウンロード可能である場合にのみ、前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへと切り替えさせる工程を更に含む、請求項記載の方法。
【請求項10】
前記第1のビデオストリームが、再生のために個々にダウンロードされる複数のダウンロード可能単位を含み、該複数のダウンロード可能単位のうちの第1のダウンロード可能単位が前記第1のキーフレームを含み、前記複数のダウンロード可能単位のうちの第2のダウンロード可能単位が、前記第1のキーフレームと関連付けられているコンテンツフレームを含む、請求項1記載の方法。
【請求項11】
コンピュータ可読媒体において、
プロセッサによって指示が実行された際に、該プロセッサに、
第1の再生品質で符号化されたデジタルコンテンツを格納するための第1のビデオストリームを生成する工程であって、該第1のビデオストリームが複数のキーフレームを含み、該複数のキーフレームのうちの各キーフレームが、前記デジタルコンテンツのそれぞれ異なる符号化されたシーケンスと関連付けられており、前記複数のキーフレームのうちの第1のキーフレームが、前記第1のビデオストリーム内において、同じく前記複数のキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの第1の時間的距離に位置する、工程と、
第2の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第2のビデ
オストリームを生成する工程であって、該第2のビデオストリームが複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、前記複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第2のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からのオフセット距離に位置する、工程と
を行わせる指示を格納しており、
前記第2のキーフレームが、前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへと切り替えるための、または前記第1のキーフレームが、前記第2のビデオストリームから前記第1のビデオストリームへと切り替えるための第1の切替点を構成し、
第3の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第3のビデオストリームを生成する工程であって、該第3のビデオストリームが、第2の複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、該第2の複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第3のキーフレームが、前記第3のビデオストリーム内において、同じく前記第2の複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からの前記第1の時間的距離に位置する、工程を更に含み、
前記第1の再生品質が前記第2の再生品質より高く、前記第2の再生品質が前記第3の再生品質より高い
ことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項12】
コンピュータシステムにおいて、
デジタルコンテンツを処理する符号化サーバであって、
第1の再生品質で符号化されたデジタルコンテンツを格納するための第1のビデオストリームを生成する工程であって、該第1のビデオストリームが複数のキーフレームを含み、該複数のキーフレームのうちの各キーフレームが、前記デジタルコンテンツのそれぞれ異なる符号化されたシーケンスと関連付けられており、前記複数のキーフレームのうちの第1のキーフレームが、前記第1のビデオストリーム内において、同じく前記複数のキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの第1の時間的距離に位置する、工程と、
第2の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第2のビデオストリームを生成する工程であって、該第2のビデオストリームが複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、前記複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第2のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からのオフセット距離に位置する、工程と
を行う符号化サーバと、
前記デジタルコンテンツのダウンロードを、前記第2のキーフレームにおいては前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへと、または前記第1のキーフレームにおいては前記第2のビデオストリームから前記第1のビデオストリームへと切り替えるコンテンツプレイヤーと
を含み、
前記符号化サーバは、第3の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第3のビデオストリームを生成する工程であって、該第3のビデオストリームが、第2の複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、該第2の複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第3のキーフレームが、前記第3のビデオストリーム内において、同じく前記第2の複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からの前記第1の時間的距離に位置する、工程を更に行い、
前記第1の再生品質が前記第2の再生品質より高く、前記第2の再生品質が前記第3の再生品質より高いことを特徴とするコンピュータシステム
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、2017年6月12日に出願された米国特許出願第15/620,673号による利益を主張するものであり、これを参照して本明細書に組み込む。
【技術分野】
【0002】
本発明は、一般的には、デジタルメディアに関し、より具体的には、スタガードキーフレーム符号化に関する。
【背景技術】
【0003】
従来のデジタルコンテンツ配信システムは、通常、コンテンツサーバ、コンテンツプレイヤー、および、コンテンツサーバをコンテンツプレイヤーに接続する通信ネットワークを含む。コンテンツサーバは、コンテンツサーバからコンテンツプレイヤーへと(完全または部分的に)ダウンロード可能な複数の異なるコンテンツタイトルに対応するデジタルコンテンツファイルを格納するよう構成される。各デジタルコンテンツファイルは、特定の再生品質に合わせて符号化されたビデオストリームおよび音声ストリームと関連付けられる。よく理解されているように、高い再生品質に合わせて符号化されたビデオストリームは、低い再生品質に合わせて符号化されたビデオストリームよりもサイズが大きくなる。
【0004】
コンテンツプレイヤーは、ユーザーが再生のためにコンテンツタイトルを選択したことに応答して、特定のコンテンツタイトルに対応するデジタルコンテンツファイルをダウンロードして再生するよう構成される。デジタルコンテンツファイルのダウンロードは、典型的には、当技術分野において「ストリーミング」として知られている技術を伴い、それにより、コンテンツサーバは、選択されたコンテンツタイトルに対応するデジタルコンテンツファイルをコンテンツプレイヤーへと順次送信する。次に、コンテンツプレイヤーは、そのデジタルコンテンツファイルに含まれるビデオストリームおよび音声ストリームを、それらのストリームの各分部が利用可能になるにつれて再生する。デジタルコンテンツファイルのダウンロードを開始する前に、コンテンツプレイヤーは、コンテンツサーバからの利用可能な帯域幅を測定し、測定された利用可能な帯域幅によってサポート可能な品質に合わせて符号化されたビデオストリームを有するデジタルコンテンツファイルを選択し得る。通信ネットワークが、品質要件を満たしつつ、選択されたデジタルコンテンツファイルをダウンロードするのに十分な帯域幅を提供可能な範囲内で、ダウンロードされたデジタルコンテンツファイルの再生が満足に進行する。
【0005】
しかし、実際には、通信ネットワークにおいて利用可能な帯域幅は、通信ネットワークに接続された様々な装置がそれぞれ独立したタスクを実行すると共に、通信ネットワークの環境を構成する要因が変化するにつれて、絶えず変化する。例えば、モバイル接続のための通信チャネルは、大きく変動し得る。変化する帯域幅の可用性に直面しながらも再生品質を最大化するために、適応的ストリーミング技術が実装され得る。適応的ストリーミングにおいては、通信ネットワークにおいて利用可能な帯域幅が増加した場合には、コンテンツプレイヤーは、より高い再生品質に合わせて符号化されたビデオストリームを含む、選択されたコンテンツタイトルに対応する異なるコンテンツファイルをダウンロードする。同様に、通信ネットワークにおいて利用可能な帯域幅が減少した場合には、コンテンツプレイヤーは、より低い再生品質に合わせて符号化されたビデオストリームを含む、選択されたコンテンツタイトルに対応する異なるコンテンツファイルのダウンロードに切り替え得る。
【0006】
現在のビデオストリームのダウンロードから、新たなビデオストリームのダウンロードへの切り替えは、切り替え後に最初に再生されるビデオフレームが、切り替え前に最後に再生されたビデオフレームに直に続くように、シームレスであるべきである。2つの異なるビデオストリーム内のビデオフレームは、典型的には、キーフレームの位置に対応する切替点において一致させられる。従来技術では、ビデオストリーム内のキーフレームは時間的に等間隔で配置されており、同じデジタルコンテンツの異なるビデオストリーム内の対応するキーフレームと完全に位置合わせされている。
【0007】
図1は、従来技術による、複数の異なるビデオストリームにわたって位置合わせされたキーフレームを示している。ビデオストリーム102、104、および106は、複数の異なる再生品質で符号化された同じデジタルコンテンツに対応する。各ビデオストリーム102~106は、図において「K」で示されているキーフレームを含む。ビデオストリーム102~106内の各キーフレームKは、直前のキーフレームからのキーフレーム時間的距離108に位置する。一実施形態では、キーフレームは、それ以前のフレームから独立して復号化可能な唯一のタイプのビデオフレームであり、従って、再生はキーフレームにおいて開始され得る。各キーフレームKの後には、所与の数のフレームが続き、これらは共に、コンテンツプレイヤーによって再生のために独立してダウンロード可能な、ダウンロード可能単位116を構成する。
【0008】
更に、複数のビデオストリーム102~106にわたる対応するキーフレームは、時間的距離108において完全に位置合わせされている。その結果、各切替点110~114は、直前の切替点からのキーフレーム時間的距離108に位置する。例えば、切替点112は、切替点110からのキーフレーム時間的距離108に位置する。複数のビデオストリーム102~106間において切り替えを行うコンテンツプレイヤーは、切替点110~114のみにおいて切り替えを行うことができ、従って、少なくともキーフレーム時間的距離108の再生長さの後にのみ、切り替えを行うことができる。
【0009】
ビデオストリーム間の切替点の頻度を増やしつつ、キーフレームの位置合わせを維持するためには、全てのビデオストリーム内のキーフレームの頻度を増やさなければならない。しかし、キーフレームは、非キーフレームと比較して、特定の品質で符号化するために5倍~40倍のビット数を必要とする。従って、ビデオストリーム内のキーフレームの頻度を増やすと、ビデオストリームの全体的なサイズが増加する。そのようなビデオストリームのサイズの増加は、ストレージコストの増加、および、コンテンツプレイヤーへのビデオストリームの送信時間または通信帯域幅の増加を理由として、望ましくない。
【発明の概要】
【0010】
本発明の一実施形態は、第1の再生品質で符号化されたデジタルコンテンツを格納するための第1のビデオストリームを生成する工程であって、第1のビデオストリームは複数のキーフレームを含み、複数のキーフレームのうちの各キーフレームは、デジタルコンテンツのそれぞれ異なる符号化されたシーケンスと関連付けられており、複数のキーフレームのうちの第1のキーフレームは、第1のビデオストリーム内において、同じく複数のキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの第1の時間的距離に位置する、工程を含む方法を述べる。本方法は、第2の再生品質で符号化されたデジタルコンテンツを格納するための第2のビデオストリームを生成する工程であって、第2のビデオストリームは複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第2のキーフレームは、第2のビデオストリーム内において、同じく複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの第1の時間的距離に位置し、且つ、第1のビデオストリーム内の第1のキーフレームの位置からのオフセット距離に位置する、工程を更に含む。第2のキーフレームは、デジタルコンテンツのダウンロードを第1のビデオストリームから第2のビデオストリームへと、または第2のビデオストリームから第1のビデオストリームへと切り替えるための第1の切替点を構成する。
【発明の効果】
【0011】
本開示の方法の1つの長所は、コンテンツプレイヤーが、最も最近再生されたキーフレームからのオフセット時間的距離において、現在のビデオストリームより1段階上または下の再生品質を有するビデオストリームへと、頻繁に切り替えを行うことができることである。その効果として、コンテンツプレイヤーは、切り替えを行う前に、全キーフレーム時間的距離だけ待機する必要がない。従って、ビデオストリームを構成するためのこの機構は、ビデオストリーム内のキーフレームの頻度を増やすことなく、ビデオストリーム間における切替点の頻度を増やす。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】従来技術による、複数の異なるビデオストリームにわたって位置合わせされたキーフレームを示す
図2】本発明の一実施形態による、複数の異なるビデオストリームにわたってオフセットされたスタガード配置に位置するキーフレームを示す
図3】本発明の1以上の態様を実施するよう構成されたコンテンツ配信システムを示す
図4】本発明の一実施形態による、図3の符号化サーバのより詳細な図
図5】本発明の一実施形態による、図4の符号化サーバによって処理される、同じデジタルコンテンツと関連付けられた複数のビデオストリームを示す
図6】本発明の一実施形態による、図4の符号化サーバによって処理される、同じデジタルコンテンツと関連付けられた複数のグループのビデオストリームを示す
図7】本発明の別の実施形態による、デジタルコンテンツと関連付けられたビデオストリームを符号化するための方法のステップのフロー図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の説明において、本発明のより完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が述べられる。しかし、当業者には、これらの具体的な詳細の1以上を含まずとも本発明が実施され得ることが自明であろう。他の例では、本発明を曖昧にすることを回避するために、周知の特徴については説明しない。
【0014】
図2は、本発明の一実施形態による、複数の異なるビデオストリームにわたってオフセットされたスタガード配置に位置するキーフレームを示す。ビデオストリーム202、204、および206は、異なる再生品質で符号化された同じデジタルコンテンツに対応する。ビデオストリーム204は、ビデオストリーム202より1段階下であり且つビデオストリーム206より1段階上の品質を有する。各ビデオストリーム202~206は、図において「K」で示されているキーフレームを含む。所与のビデオストリーム202、204、または206内の各キーフレームKは、同じビデオストリーム内の直前のキーフレームからのキーフレーム時間的距離208に位置する。更に、所与のビデオストリーム202、204、または206内の各キーフレームKは、所与のビデオストリームより1段階上または下の品質を有する異なるビデオストリーム内の直前のキーフレームからのオフセット時間的距離228に位置する。例えば、ビデオストリーム204内のキーフレーム224は、ビデオストリーム202内のキーフレーム222からのオフセット時間的距離228に位置する。同様に、ビデオストリーム206内のキーフレーム226は、ビデオストリーム204内のキーフレーム224からのオフセット時間的距離228に位置する。各キーフレームKの後には、所与の数のフレームが続き、これらは共に、コンテンツプレイヤーによって再生のために独立してダウンロード可能なダウンロード可能単位230を構成する。キーフレームKを含む各ダウンロード可能単位の後には、コンテンツプレイヤーによって再生のために独立してダウンロード可能な、キーフレームを含まない別のダウンロード可能単位が続く。例えば、キーフレームを含まないダウンロード可能単位232が、キーフレームを含むダウンロード可能単位230に続く。
【0015】
オフセット時間的距離228は時間的距離208よりも小さい。一実施形態では、オフセット時間的距離228は時間的距離208の半分である。その結果、ビデオストリーム202~206にわたってスタガード配置されたキーフレームに対応する切替点210~220は、オフセット時間的距離228毎に生じる。これにより、コンテンツプレイヤーは、最も最近再生されたキーフレームからのオフセット時間的距離228において、現在のビデオストリームより1段階上または下の品質を有するビデオストリームのダウンロードへと切り替えることができる。その効果として、コンテンツプレイヤーは、切り替えを行う前に、全キーフレーム時間的距離208だけ待機する必要がない。従って、ビデオストリームを構成するためのこの機構は、ビデオストリーム内のキーフレームの頻度を増やすことなく、ビデオストリーム間における切替点の頻度を増やす。一実施形態では、コンテンツプレイヤーは、1段階上の品質を有するビデオストリーム内の切替点が利用できない場合には、現在のビデオストリームより2段階上の品質を有するビデオストリームへと切り替えてもよい。同様に、コンテンツプレイヤーは、1段階下の品質を有するビデオストリーム内の切替点が利用できない場合には、現在のビデオストリームより2段階下の品質を有するビデオストリームへと切り替えてもよい。
【0016】
図3は、本発明の1以上の態様を実施するよう構成されたコンテンツ配信システム300を示す。図示されているように、コンテンツ配信システム300は、符号化サーバ302、通信ネットワーク304、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)306、およびコンテンツプレイヤー308を含む。
【0017】
通信ネットワーク304は、符号化サーバ302、CDN306、およびコンテンツプレイヤー308間におけるデータ通信を容易にするよう構成されたルータおよびスイッチ等といった、複数のネットワーク通信システムを含む。周知のインターネット通信ネットワークを展開する際に実践される技術を含む、通信ネットワーク304を構築するための多くの技術的に実行可能な技術が存在することが、当業者には認識されよう。
【0018】
符号化サーバ302は、適応的ストリーミングのために、デジタルコンテンツファイルと関連付けられたビデオストリームを符号化するよう構成されたコンピュータシステムである。適応的ストリーミングのためにビデオストリームを符号化するための符号化ワークフローについては、図4~7を参照してより詳細に後述する。コンテンツ配信システム300は、1以上の符号化サーバ302を含み得るものであり、各符号化サーバ302は、ビデオストリームを符号化するために必要な全ての機能を行うよう構成されるか、または、各符号化サーバ302は、ビデオストリームを符号化するために必要な特定の機能を行うよう構成される。符号化されたビデオストリームを含むデジタルコンテンツファイルは、コンテンツプレイヤー308への配信のために、CDN306によって通信ネットワーク304を介して取り出される。
【0019】
CDN306は、コンテンツプレイヤー308からの、デジタルコンテンツファイルを求めるダウンロード要求に対してサービスを行うよう構成された1以上のコンピュータシステムを含む。デジタルコンテンツファイルは、コンピュータシステムにアクセス可能な大容量ストレージシステム上に存在し得る。大容量ストレージシステムとしては、ダイレクト・アタッチド・ストレージ、ネットワーク・アタッチド・ファイルストレージ、またはネットワーク・アタッチド・ブロックレベル・ストレージが挙げられるが、これらに限定されない。デジタルコンテンツファイルは、技術的に実行可能な任意の技術を用いて、フォーマットされて大容量ストレージシステムに格納される。コンテンツサーバ106からコンテンツプレイヤー308へとデジタルコンテンツファイルをダウンロードするために、周知のハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)等のデータ転送プロトコルが用いられ得る。
【0020】
コンテンツプレイヤー308は、コンピュータシステム、セットトップボックス、携帯電話等のモバイル装置、または、ネットワーク接続性を有し、ビデオフレームを提示するためのディスプレイ装置および音響出力を生成するためのスピーカ装置に結合されたまたはそれらを含む他の任意の技術的に実現可能なコンピューティングプラットフォームを含み得る。コンテンツプレイヤー308は、適応的ストリーミングのために、即ち、特定の再生品質に合わせて符号化されたビデオストリームのセグメントをダウンロードし、通信ネットワーク304内における支配的な帯域幅条件に基づいて、異なる再生品質に合わせて符号化されたビデオストリームの後続のセグメントのダウンロードへと切り替えるよう構成される。セグメントは、個別にダウンロード可能なビデオストリームの最小単位である。通信ネットワーク304内の利用可能な帯域幅が制限された際には、コンテンツプレイヤー308は、より低い再生品質に合わせて符号化されたビデオストリームを選択し得る。利用可能な帯域幅が増加した際には、より高い再生品質に合わせて符号化されたビデオストリームが選択され得る。
【0021】
上記の説明では、コンテンツ配信システム300は1つのコンテンツプレイヤー308および1つのCDN306と共に示されているが、図3のアーキテクチャは、単に本発明の例示的な実施形態を想定したものであることが当業者には認識されよう。他の実施形態は、任意の数のコンテンツプレイヤー308および/またはCDN306を含み得る。従って、図3は、決して本発明の範囲を限定することを意図したものではない。
【0022】
図4は、本発明の一実施形態による、図3の符号化サーバ302のより詳細な図である。図示されているように、符号化サーバ302は、中央処理装置(CPU)402、システムディスク404、入出力(I/O)装置インターフェース406、ネットワークインターフェース408、相互接続410、およびシステムメモリ412を含む。
【0023】
CPU402は、システムメモリ412に格納されているプログラミング指示を取り出して実行するよう構成される。同様に、CPU402は、アプリケーションデータを格納すると共に、システムメモリ412からアプリケーションデータを取り出すよう構成される。相互接続410は、CPU402、システムディスク404、I/O装置インターフェース406、ネットワークインターフェース408、およびシステムメモリ412間におけるプログラミング指示およびアプリケーションデータ等のデータの送信を容易にするよう構成される。I/O装置インターフェース406は、I/O装置422から入力データを受信し、その入力データを、相互接続410を介してCPU402へと送信するよう構成される。例えば、I/O装置422は、1以上のボタン、キーボード、およびマウスまたは他のポインティングデバイスを備え得る。また、I/O装置インターフェース406は、相互接続410を介してCPU402から出力データを受信し、その出力データをI/O装置422へと送信するよう構成される。ハードディスクドライブまたはフラッシュメモリストレージドライブ等のシステムディスク404は、符号化されたビデオストリーム等の不揮発性データを格納するよう構成される。次に、符号化されたビデオストリームは、通信ネットワーク304を介してCDN306によって取り出され得る。ネットワークインターフェース408は、相互接続410を介してCPU402に結合され、通信ネットワーク304を介してデータパケットを送受信するよう構成される。一実施形態では、ネットワークインターフェース408は、周知のイーサネット(登録商標)規格に準拠して動作するよう構成される。
【0024】
システムメモリ412は、適応的ストリーミングのために、特定のコンテンツタイトルと関連付けられた1以上のビデオストリームを符号化するための指示を含むソフトウェアコンポーネントを含む。図示されているように、これらのソフトウェアコンポーネントは、シーケンスエンコーダ414およびシーケンスヘッダーインデックス(SHI)生成器416を含む。
【0025】
シーケンスエンコーダ414は、符号化されたビデオストリームが適応的ストリーミングのために構成されるように、特定の再生品質または視覚品質で符号化されたビデオストリームを生成するための符号化処理を実行する。一実施形態では、ビデオストリームは、特定の視覚的品質を達成するよう符号化され、ビデオストリームのそれぞれ異なるセグメントのビットレートは様々であり得る。異なる実施形態では、ビデオストリームは、VC1、MPEG、またはH.264等の異なるビデオコーデック規格に準拠するよう符号化され得る。シーケンスエンコーダ414によって生成された符号化されたビデオストリームは、一連の符号化されたシーケンスを含む。各符号化されたシーケンスは、1つのキーフレームおよび1以上の非キーフレーム(本明細書においては「データフレーム」と称する)を含む1つのセグメントと、データフレームのみを含む別のセグメントとを含む。一実施形態では、符号化されたシーケンスは、コンテンツタイトルのそれぞれ異なる部分を表す。
【0026】
所与のビデオストリーム内の2つの連続した符号化されたシーケンスのキーフレーム間の時間的距離は、本明細書においては「キーフレーム時間的距離」として参照される。同じコンテンツタイトルと関連付けられた、2つの連続した再生品質で符号化された2つのビデオストリームについては、シーケンスエンコーダは414は、これらのビデオストリームにわたって、キーフレームを、オフセット距離だけずれたスタガード配置にする。動作においては、所与のビデオストリームAについて、シーケンスエンコーダ414は、キーフレームを、キーフレーム時間的距離に等しい長さを有する規則的な間隔で配置する。所与のキーフレームの位置は、ビデオストリームAより1段階上または下の再生品質を有するビデオストリームB内の直前のキーフレームに対してオフセットされる。オフセットの長さ(本明細書においては「オフセット距離」として参照される)は、キーフレーム時間的距離よりも小さい。一実施形態では、オフセット距離はキーフレーム時間的距離の半分である。
【0027】
図5は、本発明の一実施形態による、シーケンスエンコーダ414によって処理される例示的なビデオストリーム502、504、および506を示す。図示されている例では、ビデオストリーム504は所与の再生品質Aと関連付けられており、ビデオストリーム502は品質Aより1段階上の再生品質、即ちA+1と関連付けられており、ビデオストリーム506は品質Aより1段階下の再生品質、即ちA-1と関連付けられている。品質A、A+1、およびA-1は、単に、より高い段階およびより低い段階の品質を示すラベルに過ぎず、実際のビットレートまたは品質の値に限定されない。各ストリーム502、504、および506は、ストリーム502内の符号化されたシーケンス508、ストリーム504内の符号化されたシーケンス516、およびストリーム506内の符号化されたシーケンス524等の、複数の符号化されたシーケンスを含む。
【0028】
符号化された各シーケンスは2つのセグメントを含み、1つのセグメントは、そのセグメントと関連付けられたキーフレームおよび別のデータフレームを含み、2つ目のセグメントは2つのデータフレームを含む。例えば、符号化されたシーケンス508内のセグメント510は、キーフレーム514および1つのデータフレームを含み、符号化されたシーケンス508内のセグメント512は、2つのデータフレームを含む。同様に、符号化されたシーケンス516内のセグメント518は、キーフレーム522および1つのデータフレームを含み、符号化されたシーケンス516内のセグメント520は、2つのデータフレームを含む。更に、符号化されたシーケンス524内のセグメント526は、キーフレーム530および1つのデータフレームを含み、符号化されたシーケンス524内のセグメント528は、2つのデータフレームを含む。2つの連続した符号化されたシーケンスのキーフレーム間のキーフレーム時間的距離は、ビデオストリーム502、504、および506にわたって同じである。図示されている例では、キーフレーム時間的距離は4つのフレーム、即ち、1つのキーフレームおよび3つのデータフレームの再生長に等しい。所与のビデオストリーム内の各キーフレームは、異なるビデオストリームから所与のビデオストリームへとダウンロード(および再生)の切り替えを行えるように、切替点として作用する。
【0029】
互いに対して1段階上/下の再生品質と関連付けられたビデオストリーム502および504については、シーケンスエンコーダ414は、ビデオストリーム502および504にわたって、キーフレームを、オフセット距離だけずらしてスタガード配置する。その結果、キーフレーム522は、符号化されたシーケンス508内のキーフレーム514からのオフセット距離において開始する。キーフレーム522の開始位置は、符号化されたシーケンス508内のセグメント512の開始位置に対応する。互いに対して1段階上/下の再生品質と関連付けられたビデオストリーム504および506については、シーケンスエンコーダ414は、ビデオストリーム504および506にわたって、キーフレームを、同じオフセット距離だけずらしてスタガード配置する。その結果、キーフレーム530は、符号化されたシーケンス516内のキーフレーム522からのオフセット距離において開始する。キーフレーム530の開始位置は、符号化されたシーケンス516内のセグメント520の開始位置に対応する。
【0030】
図4に戻ると、SHI生成器416は、各符号化されたビデオストリームと関連付けられたシーケンスヘッダーインデックスを生成する。符号化されたビデオストリームと関連付けられたシーケンスヘッダーは、符号化されたビデオストリーム内の符号化されたシーケンスの各セグメントを個別に識別すると共に、そのセグメントについてのダウンロードオフセットを特定する。一実施形態では、シーケンスヘッダーは、所与のセグメントがキーフレームを含むか否か、従って、「切替先」切替点として作用可能であるか否かも特定する。一実施形態では、「切替先」切替点はキーフレームを有するが、「切替元」切替点は、対応するストリーム内において直後にキーフレームを有する必要はない。「切替元」切替点はセグメントの終わりであり得る。
【0031】
同じコンテンツタイトルの2つの符号化されたビデオストリームと関連付けられたシーケンスヘッダーインデックスに基づいて、コンテンツプレイヤー308は、シーケンスヘッダーインデックス内において適切な切替点を識別することにより、符号化されたビデオストリーム間の切り替えを行うことができる。現在再生中の符号化されたビデオストリームと新たな符号化されたビデオストリームとの間の切り替えを行う際、コンテンツプレイヤー308は、ダウンロードされる次のセグメントを識別し、新たな符号化されたストリームのシーケンスヘッダーインデックス内において次のセグメントのオフセットの位置を特定する。セグメントがキーフレームを含む(従って、有効な切替点である)場合にのみ、コンテンツプレイヤー308は、新たな符号化されたストリームから次のセグメントをダウンロードする。
【0032】
図5のビデオストリーム502、504、および506を例として用い、コンテンツプレイヤー308がセグメント518をダウンロードしており、より高品質のビデオストリーム502への切り替えを行うことを決定する筋書を想定する。コンテンツプレイヤー308は、ビデオストリームと関連付けられたシーケンスヘッダーを処理して、キーフレーム515が、ビデオストリーム502への切り替えを行うための有効な切替点であることを決定する。従って、コンテンツプレイヤー308は、セグメント518の再生を終了し、再生のためにセグメント532をダウンロードする。
【0033】
この筋書を続けると、コンテンツプレイヤー308は、再生のためにセグメント534をダウンロードして、より低品質のビデオストリームへの切り替えを行うことを決定する。シーケンスヘッダーインデックスを評価した際、コンテンツプレイヤー308は、再生される次のセグメントへの切り替えを行うためのストリーム504内の切替点が利用可能でないことを決定する。一実施形態では、ストリーム506内の切替点が利用可能であるため、コンテンツプレイヤー308は、ストリーム502より2段階低い品質を有するストリーム506から、次のセグメント536をダウンロードする。別の実施形態では、コンテンツプレイヤー308は、ストリーム502からの次のセグメントのダウンロードを続け、次に利用可能な切替点において、ストリーム504への切り替えを行う。
【0034】
一実施形態では、シーケンスエンコーダ414は、特定の再生品質で符号化された複数のビデオストリームを生成する。これらのビデオストリームは、図5に示されているスタガード配置によく似た、オフセット距離だけずらしてスタガード配置されたキーフレームを含む。図6は、本発明の一実施形態による、シーケンスエンコーダ414によって処理される、同じデジタルコンテンツと関連付けられた複数のグループのビデオストリームを示す。図示されているように、ビデオストリーム602および604は同じ再生品質と関連付けられており、互いにオフセット距離だけずらしてスタガード配置されたキーフレームを有する。同様に、ビデオストリーム606および608は同じ再生品質と関連付けられており、互いにオフセット距離だけずらしてスタガード配置されたキーフレームを有する。更に、ビデオストリーム610および612は同じ再生品質と関連付けられており、互いにオフセット距離だけずらしてスタガード配置されたキーフレームを有する。
【0035】
特定の再生品質で符号化され、スタガード配置されたキーフレーム(および、それに従って切替点)を有する複数のビデオストリームを有することで、コンテンツプレイヤー308は、ダウンロードされる次のセグメントに対応する切替点を有するビデオストリームへと選択的に切り替えを行うことができる。従って、コンテンツプレイヤー308が待機しなければならない、または、所望の品質よりも低いもしくは高い品質への切り替えを行わなければならない上記の筋書は、生じる頻度が低減されるか、または、完全に回避される。一実施形態では、複数の符号化されたビデオストリームを有することは、ビデオストリームのストレージフットプリントを増加させるので、シーケンスエンコーダ114は、再生中に1以上のコンテンツプレイヤーによって用いられる可能性が最も高い再生品質について、複数の符号化されたビデオストリームを生成する。
【0036】
一実施形態では、シーケンスエンコーダ414は、特定の再生品質で符号化された、異なるキーフレーム距離を有する複数のビデオストリームを生成する。例えば、所与の品質を有する第1の符号化されたビデオストリームはBのキーフレーム距離を有し、所与の品質を有する第2の符号化されたビデオストリームはBの倍数(例えば、Bの3倍)のキーフレーム距離を有し得る。より長いキーフレーム距離を有する符号化されたビデオストリームでは、キーフレームの発生頻繁が高くないため、その符号化されたビデオストリームへの切り替えを行う機会が減少する。そのようなストリームからの切り替えを行う機会は、上述のように、切替先のストリーム内のキーフレームに依存する。一実施形態では、より長いキーフレーム距離を有する符号化されたビデオストリームからデジタルコンテンツをダウンロードするコンテンツプレイヤーは、ダウンロード条件が劇的に変化しない限り、そのようなストリームからの切り替えを行わない。
【0037】
図7は、本発明の一実施形態による、適応的ビデオストリーミングのためにビデオストリームを符号化する方法のステップのフロー図である。この方法のステップは、図1図6のシステムに関連して説明されるが、この方法のステップを任意の順序で行うよう構成された任意のシステムが、本発明の範囲内であることが、当業者には理解されよう。
【0038】
方法700は、ステップ702において開始し、そこで、シーケンスエンコーダ414が、符号化のためにデジタルコンテンツを受信する。ステップ704で、シーケンスエンコーダ414は、デジタルコンテンツに基づいて、第1の品質で符号化され、一定の距離間隔で配置された複数のキーフレームを含む第1のビデオストリームを生成する。各キーフレームは、第1のビデオストリーム内において、直前のキーフレームからのキーフレーム時間的距離に位置する。
【0039】
ステップ706において、シーケンスエンコーダ414は、デジタルコンテンツに基づいて、第2の品質で符号化された第2のビデオストリームであって、一定の時間的距離間隔で配置され、且つ、第1のビデオストリーム内の直前のキーフレームからオフセット距離だけオフセットされた複数のキーフレームを含む、第2のビデオストリームを生成する。第1のビデオストリームと同様に、第2のビデオストリーム内の各キーフレームは、第1のビデオストリーム内において、第2のビデオストリームの直前のキーフレームからのキーフレーム時間的距離に位置する。所与のキーフレームの位置は、第1のビデオストリーム内の直前のキーフレームからのオフセット距離である。オフセット距離はキーフレーム時間的距離よりも小さい。一実施形態では、オフセット距離はキーフレーム時間的距離の半分である。
【0040】
ステップ708において、シーケンスエンコーダ414は、コンテンツプレイヤーに、第1のビデオストリームと第2のビデオストリームとの間における切り替えを可能にするための、第1のビデオストリーム内および第2のビデオストリーム内のキーフレーム位置を識別するシーケンスヘッダーインデックスを送信する。コンテンツプレイヤーは、オフセット距離に相当する再生間隔の後に、第1のビデオストリームと2番目のビデオストリームとの間における切り替えを行うことができる。
【0041】
要約すると、それぞれ異なる再生品質で符号化された異なるビデオストリーム内の切替点が、複数のビデオストリームにわたってスタガード配置されており、オフセット時間的距離毎に生じる。これにより、コンテンツプレイヤーは、最も最近再生されたキーフレームからのオフセット時間的距離において、現在のビデオストリームより1段階上または下の品質を有するビデオストリームへの切り替えを行うことができる。その効果として、コンテンツプレイヤーは、切り替えを行う前に、全キーフレーム時間的距離だけ待機する必要がない。従って、ビデオストリームを構成するためのこの機構は、ビデオストリーム内のキーフレームの頻度を増やすことなく、ビデオストリーム間における切替点の頻度を増やす。
【0042】
項1
幾つかの実施形態において、方法は、第1の再生品質で符号化されたデジタルコンテンツを格納するための第1のビデオストリームを生成する工程であって、該第1のビデオストリームが複数のキーフレームを含み、該複数のキーフレームのうちの各キーフレームが、前記デジタルコンテンツのそれぞれ異なる符号化されたシーケンスと関連付けられており、前記複数のキーフレームのうちの第1のキーフレームが、前記第1のビデオストリーム内において、同じく前記複数のキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの第1の時間的距離に位置する、工程と、第2の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第2のビデオストリームを生成する工程であって、該第2のビデオストリームが複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、前記複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第2のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からのオフセット距離に位置する、工程とを含み、前記第2のキーフレームが、前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへと、または前記第2のビデオストリームから前記第1のビデオストリームへと切り替えるための第1の切替点を構成することを特徴とする方法。
【0043】
項2
前記第1のキーフレームが第1の符号化されたシーケンスと関連付けられており、該第1の符号化されたシーケンスのセグメントが再生された後に、前記デジタルコンテンツのダウンロードが前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへと切り替えられ、前記オフセット距離が前記第1の時間的距離の半分であり、前記セグメントの長さが前記第1の時間的距離の半分である、項1記載の方法。
【0044】
項3
第3の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第3のビデオストリームを生成する工程であって、該第3のビデオストリームが、第2の複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、該第2の複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第3のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記第2の複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からの前記第1の時間的距離に位置する、工程を更に含む、項1または2記載の方法。
【0045】
項4
前記第3のキーフレームが、前記第1の符号化されたシーケンスが再生された後に、前記第3のキーフレームにおいて前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第3のビデオストリームへと切り替えるための、第2の切替点を構成する、項1~3記載の方法。
【0046】
項5
前記第1の再生品質が前記第2の再生品質より高く、前記第2の再生品質が前記第3の再生品質より高い、項1~4記載の方法。
【0047】
項6
前記第2の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第3のビデオストリームを生成する工程であって、前記第2のビデオストリームが、第2の複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、該第2の複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第3のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記第2の複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からの前記第1の時間的距離に位置する、工程を更に含む、項1~5記載の方法。
【0048】
項7
前記第3のキーフレームが、前記第1の符号化されたシーケンスが再生された後に、前記第3のキーフレームにおいて前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第3のビデオストリームへと切り替えるための、第2の切替点を構成する、項1~6記載の方法。
【0049】
項8
前記第2の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第3のビデオストリームを生成する工程であって、前記第2のビデオストリームが、第2の複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、該第2の複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第3のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記第2の複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からの前記第1の時間的距離の倍数の距離に位置する、工程を更に含む、項1~7記載の方法。
【0050】
項9
前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへの切り替えの際に、前記セグメントの直後に再生される前記第1の符号化されたシーケンスの次のセグメントが、前記第2のキーフレームと関連付けられていることを決定する工程を更に含む、項1~8記載の方法。
【0051】
項10
前記第2のキーフレームと関連付けられており前記次のセグメントに対応する符号化されたデータの第2のセグメントをダウンロードする前に、前記第2のビデオストリームから前記第2のキーフレームをダウンロード可能である場合にのみ、前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへと切り替えさせる工程を更に含む、項1~9記載の方法。
【0052】
項11
前記第1のビデオストリームが、再生のために個々にダウンロードされる複数のダウンロード可能単位を含み、該複数のダウンロード可能単位のうちの第1のダウンロード可能単位が前記第1のキーフレームを含み、前記複数のダウンロード可能単位のうちの第2のダウンロード可能単位が、前記第1のキーフレームと関連付けられているコンテンツフレームを含む、項1~10記載の方法。
【0053】
項12
幾つかの実施形態において、コンピュータ可読媒体は、プロセッサによって指示が実行された際に、該プロセッサに、第1の再生品質で符号化されたデジタルコンテンツを格納するための第1のビデオストリームを生成する工程であって、該第1のビデオストリームが複数のキーフレームを含み、該複数のキーフレームのうちの各キーフレームが、前記デジタルコンテンツのそれぞれ異なる符号化されたシーケンスと関連付けられており、前記複数のキーフレームのうちの第1のキーフレームが、前記第1のビデオストリーム内において、同じく前記複数のキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの第1の時間的距離に位置する、工程と、第2の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第2のビデオストリームを生成する工程であって、該第2のビデオストリームが複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、前記複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第2のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からのオフセット距離に位置する、工程とを行わせる指示を格納しており、前記第2のキーフレームが、前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへと、または前記第2のビデオストリームから前記第1のビデオストリームへと切り替えるための第1の切替点を構成する。
【0054】
項13
前記第1のキーフレームが第1の符号化されたシーケンスと関連付けられており、該第1の符号化されたシーケンスのセグメントが再生された後に、前記デジタルコンテンツのダウンロードが前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへと切り替えられ、前記オフセット距離が前記第1の時間的距離の半分であり、前記セグメントの長さが前記第1の時間的距離の半分である、項12記載のコンピュータ可読媒体。
【0055】
項14
前記指示が、前記プロセッサに、第3の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第3のビデオストリームを生成する工程であって、該第3のビデオストリームが、第2の複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、該第2の複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第3のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記第2の複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からの前記第1の時間的距離に位置する、工程を更に行わせる、項12~13記載のコンピュータ可読媒体。
【0056】
項15
前記第3のキーフレームが、前記第1の符号化されたシーケンスが再生された後に、前記第3のキーフレームにおいて前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第3のビデオストリームへと切り替えるための、第2の切替点を構成する、項12~14記載のコンピュータ可読媒体。
【0057】
項16
前記第1の再生品質が前記第2の再生品質より高く、前記第2の再生品質が前記第3の再生品質より高い、項12~15記載のコンピュータ可読媒体。
【0058】
項17
前記指示が、前記プロセッサに、前記第2の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第3のビデオストリームを生成する工程であって、前記第2のビデオストリームが、第2の複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、該第2の複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第3のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記第2の複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からの前記第1の時間的距離に位置する、工程を更に行わせる、項12~16記載のコンピュータ可読媒体。
【0059】
項18
前記第3のキーフレームが、前記第1の符号化されたシーケンスが再生された後に、前記第3のキーフレームにおいて前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第3のビデオストリームへと切り替えるための、第2の切替点を構成する、項12~17記載のコンピュータ可読媒体。
【0060】
項19
前記指示が、前記プロセッサに、前記第2の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第3のビデオストリームを生成する工程であって、前記第2のビデオストリームが、第2の複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、該第2の複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第3のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記第2の複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からの前記第1の時間的距離の倍数の距離に位置する、工程を更に行わせる、項12~18記載のコンピュータ可読媒体。
【0061】
項20
前記指示が、前記プロセッサに、前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへの切り替えの際に、前記セグメントの直後に再生される前記第1の符号化されたシーケンスの次のセグメントが、前記第2のキーフレームと関連付けられていることを決定する工程を更に行わせる、項12~19記載のコンピュータ可読媒体。
【0062】
項21
前記指示が、前記プロセッサに、前記第2のキーフレームと関連付けられており前記次のセグメントに対応する符号化されたデータの第2のセグメントをダウンロードする前に、前記第2のビデオストリームから前記第2のキーフレームをダウンロード可能である場合にのみ、前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへと切り替えさせる工程を更に行わせる、項12~20記載のコンピュータ可読媒体。
【0063】
項22
前記第1のビデオストリームが、再生のために個々にダウンロードされる複数のダウンロード可能単位を含み、該複数のダウンロード可能単位のうちの第1のダウンロード可能単位が前記第1のキーフレームを含み、前記複数のダウンロード可能単位のうちの第2のダウンロード可能単位が、前記第1のキーフレームと関連付けられているコンテンツフレームを含む、項12~21記載のコンピュータ可読媒体。
【0064】
項23
幾つかの実施形態において、コンピュータ環境は、デジタルコンテンツを処理する符号化サーバであって、第1の再生品質で符号化されたデジタルコンテンツを格納するための第1のビデオストリームを生成する工程であって、該第1のビデオストリームが複数のキーフレームを含み、該複数のキーフレームのうちの各キーフレームが、前記デジタルコンテンツのそれぞれ異なる符号化されたシーケンスと関連付けられており、前記複数のキーフレームのうちの第1のキーフレームが、前記第1のビデオストリーム内において、同じく前記複数のキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの第1の時間的距離に位置する、工程と、第2の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第2のビデオストリームを生成する工程であって、該第2のビデオストリームが複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、前記複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第2のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からのオフセット距離に位置する、工程とを行う符号化サーバと、前記第2のキーフレームにおいて前記デジタルコンテンツのダウンロードを、前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへと、または前記第2のビデオストリームから前記第1のビデオストリームへと切り替えるコンテンツプレイヤーとを含む。
【0065】
説明の目的で、様々な実施形態の説明を示したが、これらは網羅的であることを意図したものではなく、開示された実施形態に限定することは意図しない。当業者には、記載された実施形態の範囲および趣旨から逸脱することなく、多くの修正および変形が自明であろう。
【0066】
本実施形態の態様は、システム、方法、またはコンピュータプログラム製品として具現化され得る。従って、本開示の態様は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態(ファームウエア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含む)、または、ソフトウェアおよびハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形態をとり得るものであり、それらの全ては、本明細書においては一般的に「モジュール」、または「システム」として参照される。更に、本開示の態様は、具現化されたコンピュータ可読プログラムコードを有する1以上のコンピュータ可読媒体において具現化されたコンピュータプログラム製品の形態をとり得る。
【0067】
1以上のコンピュータ可読媒体の任意の組合せが用いられ得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体であり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子、磁気、光、電磁、赤外線、もしくは半導体のシステム、装置、もしくはデバイス、またはそれらの任意の適切な組合せであり得るが、それらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例(網羅的ではないリスト)としては、1以上のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータのディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、光ストレージ装置、磁気ストレージ装置、またはそれらの任意の適切な組合せが挙げられる。本明細書の文脈において、コンピュータ可読記憶媒体は、指示を実行するシステム、装置、またはデバイスによって用いられる、またはそれらに関連して用いられるためのプログラムを収容または格納可能な、任意の有体の媒体であり得る。
【0068】
上記において、本開示の態様を、本開示の実施形態による方法、装置(システム)およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照して説明した。フローチャートおよび/またはブロック図の各ブロック、並びに、フローチャートおよび/またはブロック図のブロックの組合せは、コンピュータプログラムの指示によって実装され得ることが理解されよう。これらのコンピュータプログラム指示は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに供給されてマシンを生成し得るものであり、そのコンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサによって実行される指示が、フローチャートおよび/またはブロック図の1または複数のブロックにおいて指定されている機能/動作の実装を可能にするようになっている。そのようなプロセッサは、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、特定用途向けプロセッサ、またはフィールドプログラマブルであり得るが、それらに限定されない。
【0069】
図面中のフローチャートおよびブロック図は、本開示の様々な実施形態によるシステム、方法、およびコンピュータプログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能、および処理を示すものである。この点に関して、フローチャートまたはブロック図の各ブロックは、指定されている論理的機能を実装するための1以上の実行可能な指示を含むモジュール、セグメント、またはコードの一部を表し得る。なお、幾つかの別の実装例においては、ブロック内に記されている機能が、図面に記されている順序から外れて生じ得る。例えば、続けて示されている2つのブロックが、含まれている機能に応じて、実際には略並列に実行される場合もあり、または、それらのブロックが逆の順序で実行される場合もある。また、ブロック図および/またはフローチャートの各ブロック、並びに、ブロック図および/またはフローチャートのブロックの組合せは、指定されている機能もしくは動作を行う専用ハードウェアに基づくシステムによって、または、専用ハードウェアとコンピュータ指示との組合せによって実装され得る。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
第1の再生品質で符号化されたデジタルコンテンツを格納するための第1のビデオストリームを生成する工程であって、該第1のビデオストリームが複数のキーフレームを含み、該複数のキーフレームのうちの各キーフレームが、前記デジタルコンテンツのそれぞれ異なる符号化されたシーケンスと関連付けられており、前記複数のキーフレームのうちの第1のキーフレームが、前記第1のビデオストリーム内において、同じく前記複数のキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの第1の時間的距離に位置する、工程と、
第2の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第2のビデオストリームを生成する工程であって、該第2のビデオストリームが複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、前記複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第2のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からのオフセット距離に位置する、工程と
を含み、
前記第2のキーフレームが、前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへと、または前記第2のビデオストリームから前記第1のビデオストリームへと切り替えるための第1の切替点を構成する
ことを特徴とする方法。
実施形態2
前記第1のキーフレームが第1の符号化されたシーケンスと関連付けられており、該第1の符号化されたシーケンスのセグメントが再生された後に、前記デジタルコンテンツのダウンロードが前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへと切り替えられ、前記オフセット距離が前記第1の時間的距離の半分であり、前記セグメントの長さが前記第1の時間的距離の半分である、実施形態1記載の方法。
実施形態3
第3の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第3のビデオストリームを生成する工程であって、該第3のビデオストリームが、第2の複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、該第2の複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第3のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記第2の複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からの前記第1の時間的距離に位置する、工程を更に含む、実施形態1記載の方法。
実施形態4
前記第3のキーフレームが、前記第1の符号化されたシーケンスが再生された後に、前記第3のキーフレームにおいて前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第3のビデオストリームへと切り替えるための、第2の切替点を構成する、実施形態3記載の方法。
実施形態5
前記第1の再生品質が前記第2の再生品質より高く、前記第2の再生品質が前記第3の再生品質より高い、実施形態3記載の方法。
実施形態6
前記第2の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第3のビデオストリームを生成する工程であって、前記第2のビデオストリームが、第2の複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、該第2の複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第3のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記第2の複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からの前記第1の時間的距離に位置する、工程を更に含む、実施形態1記載の方法。
実施形態7
前記第3のキーフレームが、前記第1の符号化されたシーケンスが再生された後に、前記第3のキーフレームにおいて前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第3のビデオストリームへと切り替えるための、第2の切替点を構成する、実施形態6記載の方法。
実施形態8
前記第2の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第3のビデオストリームを生成する工程であって、前記第2のビデオストリームが、第2の複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、該第2の複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第3のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記第2の複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からの前記第1の時間的距離の倍数の距離に位置する、工程を更に含む、実施形態1記載の方法。
実施形態9
前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへの切り替えの際に、前記セグメントの直後に再生される前記第1の符号化されたシーケンスの次のセグメントが、前記第2のキーフレームと関連付けられていることを決定する工程を更に含む、実施形態1記載の方法。
実施形態10
前記第2のキーフレームと関連付けられており前記次のセグメントに対応する符号化されたデータの第2のセグメントをダウンロードする前に、前記第2のビデオストリームから前記第2のキーフレームをダウンロード可能である場合にのみ、前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへと切り替えさせる工程を更に含む、実施形態9記載の方法。
実施形態11
前記第1のビデオストリームが、再生のために個々にダウンロードされる複数のダウンロード可能単位を含み、該複数のダウンロード可能単位のうちの第1のダウンロード可能単位が前記第1のキーフレームを含み、前記複数のダウンロード可能単位のうちの第2のダウンロード可能単位が、前記第1のキーフレームと関連付けられているコンテンツフレームを含む、実施形態1記載の方法。
実施形態12
コンピュータ可読媒体において、
プロセッサによって指示が実行された際に、該プロセッサに、
第1の再生品質で符号化されたデジタルコンテンツを格納するための第1のビデオストリームを生成する工程であって、該第1のビデオストリームが複数のキーフレームを含み、該複数のキーフレームのうちの各キーフレームが、前記デジタルコンテンツのそれぞれ異なる符号化されたシーケンスと関連付けられており、前記複数のキーフレームのうちの第1のキーフレームが、前記第1のビデオストリーム内において、同じく前記複数のキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの第1の時間的距離に位置する、工程と、
第2の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第2のビデオストリームを生成する工程であって、該第2のビデオストリームが複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、前記複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第2のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からのオフセット距離に位置する、工程と
を行わせる指示を格納しており、
前記第2のキーフレームが、前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへと、または前記第2のビデオストリームから前記第1のビデオストリームへと切り替えるための第1の切替点を構成する
ことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
実施形態13
前記第1のキーフレームが第1の符号化されたシーケンスと関連付けられており、該第1の符号化されたシーケンスのセグメントが再生された後に、前記デジタルコンテンツのダウンロードが前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへと切り替えられ、前記オフセット距離が前記第1の時間的距離の半分であり、前記セグメントの長さが前記第1の時間的距離の半分である、実施形態12記載のコンピュータ可読媒体。
実施形態14
前記指示が、前記プロセッサに、
第3の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第3のビデオストリームを生成する工程であって、該第3のビデオストリームが、第2の複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、該第2の複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第3のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記第2の複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からの前記第1の時間的距離に位置する、工程
を更に行わせる、実施形態12記載のコンピュータ可読媒体。
実施形態15
前記第3のキーフレームが、前記第1の符号化されたシーケンスが再生された後に、前記第3のキーフレームにおいて前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第3のビデオストリームへと切り替えるための、第2の切替点を構成する、実施形態14記載のコンピュータ可読媒体。
実施形態16
前記第1の再生品質が前記第2の再生品質より高く、前記第2の再生品質が前記第3の再生品質より高い、実施形態14記載のコンピュータ可読媒体。
実施形態17
前記指示が、前記プロセッサに、
前記第2の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第3のビデオストリームを生成する工程であって、前記第2のビデオストリームが、第2の複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、該第2の複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第3のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記第2の複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からの前記第1の時間的距離に位置する、工程
を更に行わせる、実施形態12記載のコンピュータ可読媒体。
実施形態18
前記第3のキーフレームが、前記第1の符号化されたシーケンスが再生された後に、前記第3のキーフレームにおいて前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第3のビデオストリームへと切り替えるための、第2の切替点を構成する、実施形態17記載のコンピュータ可読媒体。
実施形態19
前記指示が、前記プロセッサに、
前記第2の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第3のビデオストリームを生成する工程であって、前記第2のビデオストリームが、第2の複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、該第2の複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第3のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記第2の複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からの前記第1の時間的距離の倍数の距離に位置する、工程
を更に行わせる、実施形態12記載のコンピュータ可読媒体。
実施形態20
前記指示が、前記プロセッサに、前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへの切り替えの際に、前記セグメントの直後に再生される前記第1の符号化されたシーケンスの次のセグメントが、前記第2のキーフレームと関連付けられていることを決定する工程を更に行わせる、実施形態12記載のコンピュータ可読媒体。
実施形態21
前記指示が、前記プロセッサに、前記第2のキーフレームと関連付けられており前記次のセグメントに対応する符号化されたデータの第2のセグメントをダウンロードする前に、前記第2のビデオストリームから前記第2のキーフレームをダウンロード可能である場合にのみ、前記デジタルコンテンツのダウンロードを前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへと切り替えさせる工程を更に行わせる、実施形態20記載のコンピュータ可読媒体。
実施形態22
前記第1のビデオストリームが、再生のために個々にダウンロードされる複数のダウンロード可能単位を含み、該複数のダウンロード可能単位のうちの第1のダウンロード可能単位が前記第1のキーフレームを含み、前記複数のダウンロード可能単位のうちの第2のダウンロード可能単位が、前記第1のキーフレームと関連付けられているコンテンツフレームを含む、実施形態12記載のコンピュータ可読媒体。
実施形態23
コンピュータ環境において、
デジタルコンテンツを処理する符号化サーバであって、
第1の再生品質で符号化されたデジタルコンテンツを格納するための第1のビデオストリームを生成する工程であって、該第1のビデオストリームが複数のキーフレームを含み、該複数のキーフレームのうちの各キーフレームが、前記デジタルコンテンツのそれぞれ異なる符号化されたシーケンスと関連付けられており、前記複数のキーフレームのうちの第1のキーフレームが、前記第1のビデオストリーム内において、同じく前記複数のキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの第1の時間的距離に位置する、工程と、
第2の再生品質で符号化された前記デジタルコンテンツを格納するための第2のビデオストリームを生成する工程であって、該第2のビデオストリームが複数のスタガード配置されたキーフレームを含み、前記複数のスタガード配置されたキーフレームのうちの第2のキーフレームが、前記第2のビデオストリーム内において、同じく前記複数のスタガード配置されたキーフレームに含まれる直前のキーフレームからの前記第1の時間的距離に位置し、且つ、前記第1のビデオストリーム内の前記第1のキーフレームの位置からのオフセット距離に位置する、工程と
を行う符号化サーバと、
前記第2のキーフレームにおいて前記デジタルコンテンツのダウンロードを、前記第1のビデオストリームから前記第2のビデオストリームへと、または前記第2のビデオストリームから前記第1のビデオストリームへと切り替えるコンテンツプレイヤーと
を含むことを特徴とするコンピュータ環境。
【0070】
上記は本開示の実施形態に向けられているが、本開示の基本的な範囲から逸脱することなく、本開示の他の実施形態および更なる実施形態も考案され得るものであり、本開示の範囲は添付の特許請求によって決定される。
【符号の説明】
【0071】
202、204、206 ビデオストリーム
208 キーフレーム時間的距離
210、212、214、216、218、220 切替点
222、224、226 キーフレーム
228 オフセット時間的距離
230、232 ダウンロード可能単位
300 コンテンツ配信システム
302 符号化サーバ
304 通信ネットワーク
306 コンテンツ配信ネットワーク(CDN)
308 コンテンツプレイヤー
414 シーケンスエンコーダ
416 シーケンスヘッダーインデックス(SHI)生成器
502、504、506 ビデオストリーム
508、516、524 符号化されたシーケンス
510、512、518、520、526、528 セグメント
514、522、530 キーフレーム
602、604、606、608、610、612 ビデオストリーム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7