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特許7035098ハンドレール、ハンドレールを有するチャイルドキャリア、及びハンドレールを製造する方法
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  • 特許-ハンドレール、ハンドレールを有するチャイルドキャリア、及びハンドレールを製造する方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-04
(45)【発行日】2022-03-14
(54)【発明の名称】ハンドレール、ハンドレールを有するチャイルドキャリア、及びハンドレールを製造する方法
(51)【国際特許分類】
   B62B 9/24 20060101AFI20220307BHJP
   B32B 1/08 20060101ALI20220307BHJP
【FI】
B62B9/24 A
B32B1/08 Z
【請求項の数】 18
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020001404
(22)【出願日】2020-01-08
(65)【公開番号】P2020117213
(43)【公開日】2020-08-06
【審査請求日】2020-03-05
(31)【優先権主張番号】201910019946.5
(32)【優先日】2019-01-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 海濤
【審査官】林 政道
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-331377(JP,A)
【文献】特開2002-361610(JP,A)
【文献】特開2013-248926(JP,A)
【文献】特開2009-022534(JP,A)
【文献】特開平08-275859(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62B 7/00- 9/28
B32B 1/00-43/00
E04F 11/18
B25G 1/10
A63B 60/14
A45B 9/02
A45C 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドレール本体と、
手触りを改良するための、前記ハンドレール本体の内側に配置された第1材料層であり、通気、吸湿、蒸散、及び/又は保温の特徴を有する第1材料層と、
外観テクスチャを改良するための、前記ハンドレール本体の外側に配置された第2材料層と、
を含むハンドレールであって、
前記第2材料層の2つの端が、前記第1材料層の2つの端にそれぞれ接続されて、前記ハンドレール本体を覆っており、
前記内側は、前記ハンドレールが取り外し可能に取り付けられるキャリア本体に向かって面する側であり、
前記外側は、前記内側とは反対であり、前記キャリア本体から離れた側である、ハンドレール。
【請求項2】
前記第1材料層は、レザー、ポリウレタン(PU)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステル、弾性繊維、ポリアミド繊維、コットン、リネン、絹、ニット生地、及びレーヨンのうち少なくとも1つを含む材料で作られている、請求項1に記載のハンドレール。
【請求項3】
前記第2材料層は、レザー、ポリウレタン(PU)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステル、弾性繊維、ポリアミド繊維、コットン、リネン、絹、ニット生地、及びレーヨンのうち少なくとも1つを含む材料で作られている、請求項1に記載のハンドレール。
【請求項4】
前記第1材料層と前記ハンドレール本体との間に配置されたフィラー層をさらに含む、請求項1に記載のハンドレール。
【請求項5】
前記フィラー層は、フォーム又はシリコーンゴムで作られている、請求項4に記載のハンドレール。
【請求項6】
前記ハンドレール本体は、支持部分と、前記支持部分の両端からそれぞれ曲げられた2つの接続部分とを含む、請求項1に記載のハンドレール。
【請求項7】
前記第1材料層は、前記接続部分と前記支持部分との接続部に位置する少なくとも1つのドレープ部分を含む、請求項6に記載のハンドレール。
【請求項8】
前記ドレープ部分は、ステッチを縫うことによって形成されている、請求項7に記載のハンドレール。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか一項に記載のハンドレールを含む、チャイルドキャリア。
【請求項10】
ハンドレールを製造する方法であって、
ハンドレールスリーブを形成するために第1材料層及び第2材料層を縫い合わせるステップと、
前記ハンドレールスリーブで前記ハンドレールのハンドレール本体を覆うステップと、
手触りを改良するための前記第1材料層及び外観テクスチャを改良するための前記第2材料層を、前記ハンドレール本体の内側及び外側にそれぞれ置くステップと、
を含み、前記第1材料層は、通気、吸湿、蒸散、及び/又は保温の特徴を有し、
前記内側は、前記ハンドレールが取り外し可能に取り付けられるキャリア本体に向かって面する側であり、
前記外側は、前記内側とは反対であり、前記キャリア本体から離れた側である、方法。
【請求項11】
前記第1材料層及び前記第2材料層を縫い合わせる前に、前記第1材料層の一側面上にフィラー層を縫うステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
フォーム又はシリコーンゴムによって前記フィラー層を形成するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
レザー、ポリウレタン(PU)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステル、弾性繊維、ポリアミド繊維、コットン、リネン、絹、ニット生地、及びレーヨンのうち少なくとも1つを含む材料によって前記第1材料層を形成するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
レザー、ポリウレタン(PU)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステル、弾性繊維、ポリアミド繊維、コットン、リネン、絹、ニット生地、及びレーヨンのうち少なくとも1つを含む材料によって前記第2材料層を形成するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
支持部分と、前記支持部分の両端から曲げられた2つの接続部分とを含む前記ハンドレール本体を形成するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記接続部分と前記支持部分との接続部に位置する前記第1材料層の少なくとも1つのドレープ部分を形成するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ドレープ部分を形成するために、前記第1材料層をステッチで縫うステップをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ハンドレールスリーブでハンドレールのハンドレール本体を覆うステップは、
前記ハンドレールスリーブを裏返しにひっくり返して、ひっくり返したハンドレールスリーブで前記ハンドレールのハンドレール本体を覆うことを含む、請求項10に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、子供向け製品に関し、特に、ハンドレール、ハンドレールを有するチャイルドキャリア、及びハンドレールを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
社会の発展、経済の成長、及び技術の発達と共に、市販される消費財がますます増えて、人々の生活に利便性を与えている。例えば、チャイルドキャリアは、消費者向け製品の一つである。
【0003】
市場には様々なチャイルドキャリアが存在することはよく知られている。例えば、動き周る又は移動する際に、手で子供を抱える代わりに、子供を運ぶために車輪付きのベビーカーを使用することは、親にとって一般的な方法である。ベビーカーは、親の負担を軽減するだけでなく、子供にとって快適で安全な座る環境も提供することができる。従って、ベビーカーは、ますます人気になってきている。ベビーカーは、フレーム構造を有する本体と、子供の安全を守るためのフェンスとして使用することができるだけでなく、さらに重要なことには、子供が持つことで、子供を支えることができるハンドレールとを含む。しかし、従来のハンドレールは、通常、金属又はプラスチックの材料で作られており、高い硬度を有しているため、手触り及び審美的テクスチャに悪影響を及ぼしている。
【0004】
従って、改良された手触り及び改良された審美的テクスチャを有する改善されたハンドレールを提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の問題を解決するための、ハンドレール、ハンドレールを有するチャイルドキャリア、及びハンドレールを製造する方法を提供することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的を達成するために、本発明は、ハンドレールを開示する。当該ハンドレールは、ハンドレール本体と、第1材料層と、第2材料層とを含む。第1材料層は、ハンドレール本体の第1側面上に配置される。第2材料層は、ハンドレール本体の第2側面上に配置され、第2材料層の2つの端は、第1材料層の2つの端にそれぞれ接続されて、ハンドレール本体を覆う。
【0007】
本発明の一実施形態によると、好ましくは、第1材料層は、レザー、ポリウレタン(PU)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステル、弾性繊維、ポリアミド繊維、コットン、リネン、絹、ニット生地、及びレーヨンのうち少なくとも1つを含む材料で作られる。
【0008】
本発明の一実施形態によると、好ましくは、第2材料層は、レザー、ポリウレタン(PU)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステル、弾性繊維、ポリアミド繊維、コットン、リネン、絹、ニット生地、及びレーヨンのうち少なくとも1つを含む材料で作られる。
【0009】
本発明の一実施形態によると、好ましくは、ハンドレールは、第1材料層とハンドレール本体との間に配置されたフィラー層をさらに含む。
【0010】
本発明の一実施形態によると、好ましくは、フィラー層は、フォーム(foam)又はシリコーンゴムで作られる。
【0011】
本発明の一実施形態によると、好ましくは、ハンドレール本体は、支持部分と、支持部分の両端からそれぞれ曲げられた2つの接続部分とを含む。
【0012】
本発明の一実施形態によると、好ましくは、第1材料層は、接続部分と支持部分との接続部に位置する少なくとも1つのドレープ部分を含む。
【0013】
本発明の一実施形態によると、好ましくは、ドレープ部分は、ステッチを縫うこと(sewing stitches)によって形成される。
【0014】
上述の目的を達成するために、本発明は、上述のハンドレールを含むチャイルドキャリアをさらに開示する。
【0015】
上述の目的を達成するために、本発明は、ハンドレールを製造する方法をさらに開示する。当該方法は、ハンドレールスリーブを形成するために第1材料層及び第2材料層を縫い合わせるステップ;ハンドレールスリーブでハンドレールのハンドレール本体を覆うステップ;及び、第1材料層及び第2材料層を、ハンドレール本体の第1側面及び第2側面にそれぞれ置くステップ;を含む。
【0016】
本発明の一実施形態によると、好ましくは、当該方法は、第1材料層及び第2材料層を縫い合わせる前に、第1材料層の一側面上にフィラー層を縫うステップをさらに含む。
【0017】
本発明の一実施形態によると、好ましくは、当該方法は、フォーム又はシリコーンゴムによってフィラー層を形成するステップをさらに含む。
【0018】
本発明の一実施形態によると、好ましくは、当該方法は、レザー、ポリウレタン(PU)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステル、弾性繊維、ポリアミド繊維、コットン、リネン、絹、ニット生地、及びレーヨンのうち少なくとも1つを含む材料によって第1材料層を形成するステップをさらに含む。
【0019】
本発明の一実施形態によると、好ましくは、当該方法は、レザー、ポリウレタン(PU)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステル、弾性繊維、ポリアミド繊維、コットン、リネン、絹、ニット生地、及びレーヨンのうち少なくとも1つを含む材料によって第2材料層を形成するステップをさらに含む。
【0020】
本発明の一実施形態によると、好ましくは、当該方法は、支持部分と、支持部分の両端から曲げられた2つの接続部分とを含むハンドレール本体を形成するステップをさらに含む。
【0021】
本発明の一実施形態によると、好ましくは、当該方法は、接続部分と支持部分との接続部に位置する第1材料層の少なくとも1つのドレープ部分を形成するステップをさらに含む。
【0022】
本発明の一実施形態によると、好ましくは、当該方法は、ドレープ部分を形成するために、第1材料層をステッチで縫うステップをさらに含む。
【0023】
本発明の一実施形態によると、好ましくは、ハンドレールスリーブでハンドレールのハンドレール本体を覆うステップは、ハンドレールスリーブを裏返しにひっくり返して、ひっくり返したハンドレールスリーブでハンドレールのハンドレール本体を覆うことを含む。
【0024】
要約すると、本発明では、ハンドレール本体の両側面に配置され、共にハンドレール本体を覆う第1材料層及び第2材料層は、異なる手触り及び異なる審美的テクスチャを提供することができ、これによって、審美的外観及び機能性が高められ、実用的な要求が満たされる。
【0025】
本発明の上記及び他の目的は、様々な図及び図面において例示されている好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後に、疑いなく当業者には明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の一実施形態によるチャイルドキャリアの概略図である。
図2】本発明の実施形態による、図3とは異なる観点でハンドレールを示した図である。
図3】本発明の実施形態による、図2とは異なる観点でハンドレールを示した図である。
図4】本発明の実施形態による、図3において示されているA-A線に沿ったハンドレールの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下の好ましい実施形態の詳細な説明においては、本明細書の一部を形成し、本発明を実施することができる例示的な特定の実施形態として示されている付随の図面が参照される。これに関して、「上部」、「底部」、「表」、「裏」等の方向性の用語が、記載されている1つ又は複数の図の向きに関して使用される。本発明の構成要素は、多くの異なる向きで置くことができる。そのようなものとして、方向性の用語は、例示の目的で使用され、決して限定的なものではない。従って、図面及び説明は、本質的に例示的であるとみなされ、限定的であるとはみなされない。
【0028】
図1を参照されたい。図1は、本発明の一実施形態によるチャイルドキャリア100の概略図である。図1において示されているように、チャイルドキャリア100は、フレーム構造を有するキャリア本体10と、キャリア本体10に接続されるハンドレール20とを含む。この実施形態では、チャイルドキャリア100はベビーカーであってもよく、ハンドレール20は、キャリア本体10に取り外し可能に取り付けることができるが、この実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、チャイルドキャリアは、チャイルドチェア又はチャイルドカーシートであってもよく、ハンドレールは、キャリア本体上に固定して又は移動できるように配置することができる。
【0029】
具体的には、図2及び図3を参照されたい。図2及び図3は、本発明の実施形態による、異なる観点のハンドレール20の図である。図2及び図3において示されているように、ハンドレール20は、ハンドレール本体21と、第1材料層31と、第2材料層33とを含む。第1材料層31は、ハンドレール本体21の第1側面上に配置され、第2材料層33は、ハンドレール本体21の第2側面上に配置される。第1側面及び第2側面は、向かい合っていてもよい。第1材料層31の2つの端は、第2材料層33の2つの端にそれぞれ接続されて、協同的にハンドレール本体21を覆う。この実施形態では、ハンドレール本体21の第1側面は、キャリア本体10に向かって面するハンドレール本体21の内側であってもよく、ハンドレール本体21の第2側面は、ハンドレール本体21の第1側面とは反対であり、キャリア本体10から離れたハンドレール本体21の外側であってもよい。詳細には、第1材料層31及び第2材料層33は、縫うことによって互いに接続させて、ハンドレールスリーブ30を形成することができる。その後、ハンドレール本体21は、ハンドレールスリーブ30で覆うことができ、第1材料層31及び第2材料層33は、ハンドレール本体21の第1側面、すなわち内側、及び、第2側面、すなわち外側にそれぞれ位置させることができる。或いは、ハンドレールスリーブ30が、第1材料層31及び第2材料層33を縫い合わせることによって形成された後、縫い糸を隠すために、ハンドレールスリーブ30を裏返しにひっくり返して、ひっくり返したハンドレールスリーブ30でハンドレール本体21を覆うことができる。
【0030】
さらに、第1材料層31は、レザー、ポリウレタン(PU)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステル、弾性繊維、ポリアミド繊維、コットン、リネン、絹、ニット生地、レーヨン、及びその混合物のうち少なくとも1つを含む材料で作ることができる。第2材料層33は、レザー、ポリウレタン(PU)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステル、弾性繊維、ポリアミド繊維、コットン、リネン、絹、ニット生地、レーヨン、及びその混合物のうち少なくとも1つを含む材料で作ることができる。第2材料層33の材料は、第1材料層31の材料とは異なる。この実施形態において、第1材料層31の材料は、好ましくは、ニット生地が柔らかいテクスチャ、通気、吸湿、蒸散、保温等の特徴を有するため、ニット生地であり得る。一方で、第2材料層33の材料は、好ましくは、外観テクスチャを改良するためにレザーであり得る。言い換えると、ニット生地とレザーとの組み合わせで作られたハンドレールスリーブ30は、手触りだけでなく、外観テクスチャも改良する。
【0031】
図4を参照されたい。図4は、本発明の実施形態による、図3において示されているA-A線に沿ったハンドレール20の断面図である。図4において示されているように、ハンドレール20は、第1材料層31とハンドレール本体21との間に配置されたフィラー層35をさらに含む。この実施形態では、ハンドレールスリーブ30がハンドレール本体21を覆う場合にフィラー層35が第1材料層31とハンドレール本体21との間に位置するように、フィラー層35を、第1材料層31と第2材料層33を縫い合わせてハンドレールスリーブ30を形成する前に縫うことによって、第1材料層31の内側に取り付けることができる。フィラー層35は、第1材料層31により多くの支持を提供して、子供又は介護者が第1材料層31を触るときの手触りを改良する。具体的には、フィラー層35は、フォーム又はシリコーンゴムで作ることができる。この実施形態では、フィラー層35は、好ましくは、柔らかく快適な手触り等、手触りを改良するために、フォームで作ることができる。
【0032】
しかし、本発明はこの実施形態に限定されない。フィラー層35は、第1材料層31及び第2材料層33が縫い合わされてハンドレールスリーブ30を形成する前に縫うことによって、第1材料層31の外側に取り付けることができる。第1材料層31と第2材料層33が縫い合わされてハンドレールスリーブ30を形成した後で、ハンドレールスリーブ30を裏返しにひっくり返して、縫い糸を隠す、及び、ハンドレールスリーブ30の内側にフィラー層35を位置づけることができる。
【0033】
図2及び図3において示されているように、ハンドレール本体21は、支持部分211と、支持部分211の両端から曲げられた2つの接続部分213とを含む。それぞれの接続部分213は、キャリア本体10を接続するためのものである。支持部分211及び2つの接続部分213がハンドレールスリーブ30で覆われると、支持部分211と接続部分213との接続部に対応する位置に置かれる第1材料層31の一部が折り重ねられ、第1材料層31の表面を不均等にさせる。この状況を改善するために、第1材料層31は、ステッチを縫うことによって形成され、支持部分211と接続部分213との接続部に対応する位置に置かれる少なくとも1つのドレープ部分311をさらに含み、少なくとも1つのドレープ部分311内に、支持部分211と接続部分213との接続部に対応する第1材料層31の表面の不均等な部分を位置づけて、第1材料層31の表面の他の部分を、外観テクスチャ及び手触りを改良するために均一に保つようにしている。この実施形態では、2つの対称なドレープ部分311が、支持部分211と2つの接続部分213との2つの接続部に対応する位置に置かれるが、この実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、1つのドレープ部分のみが、支持部分と2つの接続部分の2つの接続部のうち1つに対応する位置に置かれてもよい。
【0034】
従来技術とは対照的に、本発明では、ハンドレール本体の2つの側面上に配置され、共にハンドレール本体を覆う第1材料層及び第2材料層は、異なる手触り及び異なる審美的テクスチャを提供することができ、これによって、審美的外観及び機能性が高められ、実用的な要求が満たされる。
【0035】
当業者は、本発明の教示を保持しながら、装置及び方法の数多くの修正及び変更を行うことができるということを容易に認めることになる。従って、上記の開示は、付随の特許請求の範囲の保護の境界(metes and bounds)によってのみ限定されるとして解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4