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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-04
(45)【発行日】2022-03-14
(54)【発明の名称】バランスボード
(51)【国際特許分類】
   A63B 22/16 20060101AFI20220307BHJP
【FI】
A63B22/16
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020546882
(86)(22)【出願日】2019-04-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-07-29
(86)【国際出願番号】 US2019026504
(87)【国際公開番号】W WO2019199761
(87)【国際公開日】2019-10-17
【審査請求日】2020-10-28
(31)【優先権主張番号】15/950,069
(32)【優先日】2018-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520337433
【氏名又は名称】メトカーフ,ダニエル,ベンジャミン
(73)【特許権者】
【識別番号】520337444
【氏名又は名称】ユーバンクス,ロバート,リーランド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】メトカーフ,ダニエル,ベンジャミン
【審査官】槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第3961787(US,A)
【文献】欧州特許出願公開第2583724(EP,A1)
【文献】米国特許第6872175(US,B2)
【文献】米国特許出願公開第2013/0324382(US,A1)
【文献】米国特許第8678985(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 22/16-22/18
A63B 23/00
A63G 23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
運動装置であって、
基部を備え、
前記基部は、
左側領域及び右側領域と、前側領域及び後側領域とを有する頂面であって、前記前側領域は、前記頂面の中央部を含み前記頂面の中央部は、ユーザが前記頂面上に前記ユーザの足を置くための位置を有し、前記位置には前記頂面に部分的に埋め込まれたエラストマーボールが設けられる頂面と、
底面であって、前記基部の第1端部の第1安定点と前記基部の第2端部の第2安定点との間にある中央ピボット点を有する底面と、
前記頂面に取り付けられる少なくとも1つのハンドルと、を有する運動装置。
【請求項2】
前記底面は、前記ユーザが前記足を置く前記頂面の前記前側領域の前記中央部の直下にあ第3安定点、及び前記頂面の前記前側領域の反対側の前記後側領域の下にある第4安定点、を含み、
前記中央ピボット点は、前記第3安定点と前記第4安定点との間にある、請求項1に記載の運動装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのハンドルは、第1ハンドル及び第2ハンドルを含む、請求項2に記載の運動装置。
【請求項4】
前記第1ハンドル及び前記第2ハンドルは、前記頂面から前記頂面の上の点まで延在し、前記第1ハンドル及び前記第2ハンドルは、前記ユーザが、前記ユーザの足が配置される前記頂面の前記中央部に立つ間、前記第1ハンドル及び前記第2ハンドルの両方を把持することができるように延在して構成される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記第1ハンドル及び前記第2ハンドルは、前記頂面から取り外し可能である、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記頂面は、前記頂面の上に複数の異なる穴を含み、前記複数の異なる穴は、前記第1ハンドルと前記第2ハンドルのそれぞれが配置され得る異なる位置を規定する、請求項4に記載の装置。
【請求項7】
運動装置であって、
基部を備え、
前記基部は、
左側領域及び右側領域と、前側領域及び後側領域とを有する頂面であって、前記前側領域は、前記頂面の中央部を含み前記頂面の中央部は、ユーザが前記頂面上に前記ユーザの足を置くための位置を有する頂面と、
底面であって、前記基部の第1端部の第1安定点と前記基部の第2端部の第2安定点との間にある中央ピボット点を有する底面と、
前記頂面に取り付けられる少なくとも1つのハンドルと、を有し、
前記底面は、前記ユーザが前記足を置く前記頂面の前記前側領域の前記中央部の直下にある第3安定点、及び前記頂面の前記前側領域の反対側の前記後側領域の下にある第4安定点、を含み、前記中央ピボット点は、前記第3安定点と前記第4安定点との間にあり、
前記少なくとも1つのハンドルは、第1ハンドル及び第2ハンドルを含み、
前記第1ハンドル及び前記第2ハンドルは、前記頂面から前記頂面の上の点まで延在し、前記第1ハンドル及び前記第2ハンドルは、前記ユーザが、前記ユーザの足が配置される前記頂面の前記中央部に立つ間、前記第1ハンドル及び前記第2ハンドルの両方を把持することができるように延在して構成され、
前記第1ハンドル及び前記第2ハンドルは、円筒状ポールである、運動装置。
【請求項8】
前記ユーザが前記足を置くための前記位置は、前記頂面に部分的に埋め込まれたエラストマーボールを含む、請求項に記載の装置。
【請求項9】
運動装置であって、
基部を備え、
前記基部は、
左側領域及び右側領域と、前側領域及び後側領域とを有する頂面であって、前記前側領域は、前記頂面の中央部を含み、前記頂面の中央部は、ユーザが前記頂面上に前記ユーザの足を置くための位置を有する頂面と、
底面であって、中央ピボット点と、第1安定点と、第2安定点と、第3安定点と、第4安定点とを有し、前記中央ピボット点は前記基部の第1端部の第1安定点と前記基部の第2端部の第2安定点との間にあり、前記第3安定点は前記ユーザが前記足を置く前記頂面の前記前側領域の前記中央部の直下にあり、前記第4安定点は前記頂面の前記前側領域の反対側の前記後側領域の下にあり、前記中央ピボット点はさらに前記第3安定点と前記第4安定点との間にある、底面と、
前記頂面に取り付けられる円筒状ポールである第1ハンドル及び第2ハンドルと、を有する運動装置。
【請求項10】
前記ユーザが前記足を置くための前記位置は、前記頂面に部分的に埋め込まれたエラストマーボールを含む、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
運動方法であって、
基部を備える運動装置を配置することであって、
前記基部は、
左側領域及び右側領域と、前側領域及び後側領域とを有する頂面であって、前記前側領域は、前記頂面の中央部を含み、前記頂面の中央部は、ユーザが前記頂面上に前記ユーザの足を置くための位置を有する頂面と、
底面であって、中央ピボット点と、第1安定点と、第2安定点と、第3安定点と、第4安定点とを有し、前記中央ピボット点は前記基部の第1端部の第1安定点と前記基部の第2端部の第2安定点との間にあり、前記第3安定点は前記ユーザが前記足を置く前記頂面の前記前側領域の前記中央部の直下にあり、前記第4安定点は前記頂面の前記前側領域の反対側の前記後側領域の下にあり、前記中央ピボット点はさらに前記第3安定点と前記第4安定点との間にある、底面と、
前記頂面に取り付けられる2つのハンドルと、を有する、運動装置を配置することと、
ユーザが頂面上に立つことであって、前記ユーザが前記頂面の中央部において前記頂面上にその足を置くことができる前記前側領域の位置に立つ、立つことと、
前記ユーザが前記2つのハンドルを保持することと、
前記ユーザが前記第1安定点から前記第2安定点まで左右に且つ前記第3安定点から第4安定点まで前後に前記運動装置を揺らすことと、を含み、
前記2つのハンドルは、円筒状ポールである第1ハンドル及び第2ハンドルである、運動方法。
【請求項12】
前記ユーザがその足を置くための位置は、前記頂面に部分的に埋め込まれたエラストマーボールを含む、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[0001] 人体のバランスは、年齢とともに衰える機能の状態である。肉体が年を重ねると、体幹の筋肉は、弱くなり、締まりがなくなり、バランスが衰えることがある。
【0002】
[0002] バランスのために必要とされる筋肉の運動は、知られているシステムでは十分に扱われてこなかった。
【0003】
[0003] 高齢世代の活動の問題は、この無視された世代を支援する計画の懸念及び欠如のために多くの人々に無視されてきた。住宅の設備を含むほとんどのジムの設備及び活動は、身体を鍛えることに取り組んできた。しかしながら、この設備は、本発明者らが身体において最も重要な衰えであると考えているもの-バランスを対象としていない。
【0004】
[0004] 本発明者らは、バランスが中心的な動作であり、物理的な動作に筋力トレーニングを補うことにより、日常生活のための機能が高められると考えている。
【発明の概要】
【0005】
[0005] 本発明は、身体の再訓練を支援して、バランス、上下半身の強度、敏捷性、可動性及び移動における生活の質の向上を伴う身体の機能及び日常的な活動に加わる能力を見出すために作成される。
【0006】
[0006] 実施形態は、運動を可能にする特別なバランスボードを説明する。実施形態の解決方法は、活発で健康なライフスタイルを維持するための身体のバランス及び自信の減少に対処することにより、身体活動のための健康及び身体の動きを取り戻すという問題を解決する。
【0007】
異なる図は、異なる実施形態を示す。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】バランスボードの上面図を示す。
図2】バランスボードの頂面及びその中の穴を示す。
図3】ボードが側面間で揺れることができる方法を示すボードの背面図を示す。
図4】前面を示す。
図5】バランスボードに乗っている人を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0013] バランスボードは、踏みつけたときに最小限だけ左右に揺動する、中央の平坦なピボット点を有する台として設計される。台は、レジスタンスバンドを取り付ける包括的な穴を有する。台の前面は、特定のバランストレーニング及び下半身の筋力のための半分のバランスボールを有する。台は、安全のための及びバランスを補助するための2つの着脱可能なハンドルを有する。ステップは、脚部を取り付けることによって安定させることもできる。設計は、安全性、バランス、強度、調整、上下半身作業、オールインワンの小さい自己完結型装置を含む。
【0010】
[0014] バランスボードの利点は、減退から改善に人生を変化させるその能力である。このトレーニングは、年をとるにつれて多くの人々が被る転倒を防止及び最小化する訓練を支援する。身体的なニーズのすべての態様を支援するボード上でのトレーニングにより、日常生活は、より快適になる。台は、歩行、回転、階段の使用、日用品の運搬及び重要な生活機能のための移動を支援する。台は、屋外でよりアクティブであるための自信も育み、活動の不足による肥満の進行を抑えることを支援する。ユーザの全体的な健康が改善し、身体的な衰えの年齢的な時計を逆戻りさせる。
【0011】
[0015] ある実施形態が図1に示されている。図1は、バランスボード組立体100の斜視図で前面を示す。バランスボード組立体は、頂面にある穴に配置された第1ポール110及び第2ポール112を含む頂面105を含む。図2は、バランスボードの頂面110が外側穴200、202及び内側穴205、206を含む複数の異なる穴とともにどのように形成されるかを示す。内側穴205及び206間において、略円形であり、バランス運動の少なくとも1つを行うためにその上にユーザが乗るエラストマーボール装置120を保持するように意図された窪み210が配置されている。
【0012】
[0016] 図1は、外側穴200、202にそれぞれ配置されたポール110、112も示す。ポールは、異なる運動のために内側穴205、206に移動させることができる。
【0013】
[0017] 基部は、本明細書で説明され、図面を通して示される複数の底部屈曲点を有し、それは、全体的な安定性を維持しながら、ひっくり返ることなく基部が左右且つ前後に揺れることを可能にする。図3は、基部100を示し、基部300の略シーソの形状を有する底面がどのように平坦でないかを示す。第1側面305は、その第1端部306でより薄く、第1端部306から中央部分310まで厚さが直線的に増加し、中央部分310は、基部320の頂部台と基部300の底面との間で最も厚い距離がある部分である。この最も厚い部分310において、基部は、第2端部315に到達するまで再び直線的に薄くなり、最小厚さの第2端部は、第1端部の反対側にある。このように、基部の底部は、床の上で安定せず、平坦でないが、むしろ第1端部で静止することを含めてその2つの左右の位置でのみ安定し、基部は、第1端部306と中央部分310との間に形成された平坦面307で静止するか、又は基部は、中央部分と第2端部315との間に形成された第2平坦面314で静止する。
【0014】
[0018] 代替的な実施形態において、表面307は、実際に平坦でなく、いくらか湾曲している。
【0015】
[0019] 図4は、基部の正面図を示し、基部の底面が2つの異なる部分をどのように有するかを示す。後方部分400は、図3に示された寸法形状パラメータを含み、後方部分400は、中央部分の方に直線的に厚くなり、縁部の方に直線的に薄くなる厚さを有し、不安定な基部を形成する。しかしながら、前部410は、後部400から延在し、ユーザが運動を行うために踏むエラストマーボールの位置の直下に丸い底部412を含む。
【0016】
[0020] 図5は、正面から背面までの不安定部分を示す基部の側面図を示す。基部は、その中央部分5000及び501で最も薄い。部分500から第1端部520まで、基部は、厚さが徐々に小さくなる。部分500は、実際には、前部410の底部である。図5は、510などの特定の点にのみ構造があり、520などの他の部分が空洞である実施形態を示す。同様に、中央部分500、501は、2つの構造点と、それらの間の中空部分とを含む。501から510の他の端部の低い点までの部分は、同様に、前後に揺れることを可能にする湾曲部であるが、いずれかの代替的な端部での安定性を維持する。
【0017】
[0021] 図6は、操作を示し、ここで、ユーザは、装置のボールのところに立ち、ハンドル110、112につかまり、ボール600の上に立っている。エラストマーボールを踏んでいる間、ユーザは、運動ボードを左右に押しつけ、従って体幹の筋肉を鍛える。
【0018】
[0022] 本発明の構造は、基部100の中央の平坦な安定点から外れて配置されている。ひっくり返る危険性なしに台が左右に揺れることを可能にする基部の湾曲である。本設計の前面は、安定性ボールの挿入の一体的なセットアップをもたらす。着脱可能な安定性ボールと同程度に独特である、台に挿入されたポールが役に立つ。これらは、プログラムのフィジカルトレーニングセグメントのためにも使用することができる。
【0019】
[0023] 台は、揺れるものとして、揺動を防ぐ動的な筋収縮の必要性のため、上半身の筋力トレーニングのために使用することができる。体重の移動により、下りトレーニングから上りトレーニングまで体幹の運動の強度を変えることができるため、台は、腹部の運動にも最適である。組み込まれた穴により、複数の付属装置によるさらなるレジスタンストレーニングが可能になる。基部に挿入する追加の脚部により、追加のトレーニングプログラムのために、揺れるものを、堅固な揺動しない基部に変形させることができる。
【0020】
[0024] バランスボードは、この1つの単一の装置により、トレーニングのすべての態様に対処する。装置は、ユーザが使用する、揺動する堅固な高さ調整及び複数入力点により、同時にユーザを支援する安定ポールを提供することにより、負担の少ない体幹運動を可能にする。ポールを取り外すことで、追加のアクティビティ及び身体機能運動のためのより大きい基台がもたらされ、収納しやすくなる。
【0021】
[0025] 開示された例示的な実施形態の前述の説明は、当業者が本発明を実施又は使用することを可能にするために提供されている。これらの例示的な実施形態に対するさまざまな変更形態が当業者に容易に明らかであろうが、本明細書において定義される一般的な原理は、本発明の趣旨又は範囲から逸脱することなく他の実施形態に適用することができる。従って、本発明は、本明細書に示される実施形態に限定することを意図しないが、本明細書に開示される原理及び新規の特徴と一致する最も広い範囲が与えられる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6