(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-04
(45)【発行日】2022-03-14
(54)【発明の名称】共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法、そのためのデバイスおよび装置、ならびに記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04L 51/04 20220101AFI20220307BHJP
G06Q 50/00 20120101ALI20220307BHJP
【FI】
H04L51/04
G06Q50/00 300
(21)【出願番号】P 2020562761
(86)(22)【出願日】2018-11-01
(86)【国際出願番号】 CN2018113509
(87)【国際公開番号】W WO2020000840
(87)【国際公開日】2020-01-02
【審査請求日】2020-11-06
(31)【優先権主張番号】201810718747.9
(32)【優先日】2018-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100147991
【氏名又は名称】鳥居 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100201743
【氏名又は名称】井上 和真
(72)【発明者】
【氏名】ハン,シヤオウエイ
(72)【発明者】
【氏名】ワーン,クン
(72)【発明者】
【氏名】シェン,ウエイミン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ジンレイ
【審査官】白井 亮
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第08832212(US,B1)
【文献】国際公開第2006/047720(WO,A2)
【文献】米国特許出願公開第2017/147547(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/331067(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/019484(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/04
G06Q 50/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
共有ドキュメントに基づいてコンピュータで実施されるグループチャット開始方法であって、
前記共有ドキュメントにアクセスする第1のユーザアカウントを決定するステップと、
前記共有ドキュメントに照会して、前記共有ドキュメントに挿入されたグループ名刺を取得するステップと、
前記第1のユーザアカウントのチャットグループへの参加状態に従って、前記参加状態に対応するグループチャットコントロールを前記共有ドキュメント内に表示するステップであって、前記グループチャットコントロールが、前記チャットグループに参加するため、または前記チャットグループのインターフェースを表示するために使用される、ステップと、
前記グループチャットコントロール上での操作に応答して、対応するグループチャット要求を送信するステップと
を含む、グループチャット開始方法。
【請求項2】
当該表示されたグループチャットコントロールが、前記チャットグループの前記インターフェースを表示するために使用され、
前記グループチャットコントロール上での前記操作に応答して、前記対応するグループチャット要求を送信するステップは、前記グループチャット要求をソーシャルアプリケーションのクライアントに送信するステップを含み、
前記ソーシャルアプリケーションの前記クライアントによって受信される前記グループチャット要求は、前記チャットグループの識別子を保持して、前記ソーシャルアプリケーションの前記クライアントが、前記チャットグループの前記識別子に従って、前記チャットグループの前記インターフェースを前面表示状態に切り替えるようにする、請求項1に記載のグループチャット開始方法。
【請求項3】
前記グループチャット要求を前記ソーシャルアプリケーションの前記クライアントに送信した後、前記共有ドキュメントのインターフェースがフォーカス外れであるかどうかに基づいて、前記クライアントのダウンロードページがアクセスされるべきかどうかを判定するステップをさらに含む、請求項2に記載のグループチャット開始方法。
【請求項4】
当該表示されたグループチャットコントロールが、前記チャットグループに参加するために使用され、
前記グループチャットコントロール上での前記操作に応答して、前記対応するグループチャット要求を送信するステップは、前記グループチャット要求をソーシャルアプリケーションのサーバに送信するステップを含み、
前記サーバによって受信される前記グループチャット要求は、前記チャットグループの識別子および前記第1のユーザアカウントの識別子を保持して、前記サーバが、前記第1のユーザアカウントを前記チャットグループに追加した後、前記ソーシャルアプリケーションのクライアントにグループチャットへの参加を示す通知メッセージを表示するように、および/または前記チャットグループの前記インターフェースを前面表示状態に切り替えるように命令するようにする、請求項1から3のうちのいずれか1項に記載のグループチャット開始方法。
【請求項5】
前記共有ドキュメントに照会して、前記共有ドキュメントに挿入された前記グループ名刺を取得する前に、
前記共有ドキュメントにアクセスする第2のユーザアカウントを決定するステップと、
前記第2のユーザアカウントによって前記共有ドキュメントに挿入された事前設定の識別子に応答して、前記第2のユーザアカウントが参加したことがあるチャットグループのグループリストを表示するステップと、
前記グループリストから前記第2のユーザアカウントによって選択されたチャットグループに従って、対応するグループ名刺を前記共有ドキュメントに挿入するステップと
をさらに含む、請求項1から4のうちのいずれか1項に記載のグループチャット開始方法。
【請求項6】
前記第2のユーザアカウントが参加したことがあるチャットグループの前記グループリストを表示した後、
前記事前設定の識別子の後に前記第2のユーザアカウントによって入力された検索語に従って、前記グループリストを検索して前記検索語と一致する候補チャットグループを探し出すステップと、
前記候補チャットグループに従って前記グループリストを更新および表示するステップと
をさらに含む、請求項5に記載のグループチャット開始方法。
【請求項7】
前記第1のユーザアカウントの前記チャットグループへの前記参加状態に従って、前記参加状態に対応する前記グループチャットコントロールを前記共有ドキュメント内に表示する前に、
照会要求をソーシャルアプリケーションのサーバに送信するステップであって、前記照会要求が、前記第1のユーザアカウントの前記チャットグループへの前記参加状態を照会するため、かつ前記参加状態に従って照会応答を生成するために、前記サーバによって使用される、ステップと、
前記サーバによって当該送信された照会応答を受信し、前記照会応答に従って前記参加状態を決定するステップと
をさらに含む、請求項1から6のうちのいずれか1項に記載のグループチャット開始方法。
【請求項8】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、かつ前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムとを備える電子デバイスであって、
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサにより実行されると、
共有ドキュメントにアクセスする第1のユーザアカウントを決定するステップと、
前記共有ドキュメントに照会して、前記共有ドキュメントに挿入されたグループ名刺を取得するステップと、
前記第1のユーザアカウントのチャットグループへの参加状態に従って、前記参加状態に対応するグループチャットコントロールを前記共有ドキュメント内に表示するステップであって、前記グループチャットコントロールが、前記チャットグループに参加するため、または前記チャットグループのインターフェースを表示するために使用される、ステップと、
前記グループチャットコントロール上での操作に応答して、対応するグループチャット要求を送信するステップと
を前記プロセッサに実施させる、電子デバイス。
【請求項9】
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサにより実行されると、前記グループチャット要求をソーシャルアプリケーションのクライアントに送信するステップをさらに前記プロセッサに実施させ、
前記ソーシャルアプリケーションの前記クライアントによって受信される前記グループチャット要求は、前記チャットグループの識別子を保持して、前記ソーシャルアプリケーションの前記クライアントが、前記チャットグループの前記識別子に従って、前記チャットグループの前記インターフェースを前面表示状態に切り替えるようにする、請求項8に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサにより実行されると、前記共有ドキュメントのインターフェースがフォーカス外れであるかどうかに基づいて、前記クライアントのダウンロードページがアクセスされるべきかどうかを判定するステップをさらに前記プロセッサに実施させる、請求項9に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサにより実行されると、前記グループチャット要求をソーシャルアプリケーションのサーバに送信するステップをさらに前記プロセッサに実施させ、
前記サーバによって受信される前記グループチャット要求は、前記チャットグループの識別子および前記第1のユーザアカウントの識別子を保持して、前記サーバが、前記第1のユーザアカウントを前記チャットグループに追加した後、前記ソーシャルアプリケーションのクライアントにグループチャットへの参加を示す通知メッセージを表示するように、および/または前記チャットグループの前記インターフェースを前面表示状態に切り替えるように命令するようにする、請求項8から10のうちのいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサにより実行されると、
前記共有ドキュメントにアクセスする第2のユーザアカウントを決定するステップと、
前記第2のユーザアカウントによって前記共有ドキュメントに挿入された事前設定の識別子に応答して、前記第2のユーザアカウントが参加したことがあるチャットグループのグループリストを表示するステップと、
前記グループリストから前記第2のユーザアカウントによって選択されたチャットグループに従って、対応するグループ名刺を前記共有ドキュメントに挿入するステップと
をさらに前記プロセッサに実施させる、請求項8から11のうちのいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項13】
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサにより実行されると、
前記事前設定の識別子の後に前記第2のユーザアカウントによって入力された検索語に従って、前記グループリストを検索して前記検索語と一致する候補チャットグループを探し出すステップと、
前記候補チャットグループに従って前記グループリストを更新および表示するステップと
をさらに前記プロセッサに実施させる、請求項12に記載の電子デバイス。
【請求項14】
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサにより実行されると、
照会要求をソーシャルアプリケーションのサーバに送信するステップであって、前記照会要求が、前記第1のユーザアカウントの前記チャットグループへの前記参加状態を照会するため、かつ前記参加状態に従って照会応答を生成するために、前記サーバによって使用される、ステップと、
前記サーバによって当該送信された照会応答を受信し、前記照会応答に従って前記参加状態を決定するステップと
をさらに前記プロセッサに実施させる、請求項8から13のうちのいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項15】
コンピュータプログラムが記憶された非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムが、プロセッサによって実行されると、請求項1から7のうちのいずれか1項に記載の共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法を前記プロセッサに実施させる、非一時的記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本開示は、2018年6月29日にBeijing Bytedance Technology Co.,Ltd.によって出願された「Group chat initiation method and apparatus based on shared document, and device and storage medium(共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法および装置、ならびにデバイスおよび記憶媒体)」という名称の中国特許出願第201810718747.9号の優先権を主張し、その内容全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002]本開示は、インターネット技術の分野に関し、詳細には、共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法および装置、ならびにデバイスおよび記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]インターネット通信技術の絶え間ない開発により、インターネットソフトウェアは、チームメンバーの日常のコミュニケーションプロセスに不可欠なツールになった。インスタントメッセージング(IM)チャットツールは、製品プラットフォームを使用して個人間またはチーム間の通信プラットフォームを迅速に確立することができるので、ユーザはいつでもどこでもオンラインで相互に通信することが可能になり、それによって情報伝送効率およびチームの運用効率が大幅に向上する。
【0004】
[0004]現在、グループチャットへの参加またはチャットウィンドウの呼出しは、携帯電話を介して2次元コードを走査することによって実施される。しかしながら、パーソナルコンピュータ(PC)のエンドユーザは、まず携帯電話を使用することによってコードを走査し、次いでPC側で操作を実行する必要がある。したがって、その既存の技術的解決策では、操作が複雑であり、通信効率が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[0005]本開示は、関連技術における技術的課題のうちの1つを少なくともある程度解決することを目的とする。
【0006】
[0006]この目的のため、本開示の第1の目的は、共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法を提供して、グループチャットへの参加またはチャットウィンドウの呼出しの操作を簡素化し、通信効率を向上させることである。
【0007】
[0007]本開示の第2の目的は、共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置を提供することである。
【0008】
[0008]本開示の第3の目的は、電子デバイスを提供することである。
【0009】
[0009]本開示の第4の目的は、非一時的記憶媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
[0010]上記の目的を達成するために、本開示の第1の態様の実施形態における共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法は、共有ドキュメントにアクセスする第1のユーザアカウントを決定するステップと、共有ドキュメントに照会して、共有ドキュメントに挿入されたグループ名刺を取得するステップと、第1のユーザアカウントのチャットグループへの参加状態に従って、参加状態に対応するグループチャットコントロールを共有ドキュメント内に表示するステップであって、グループチャットコントロールが、チャットグループに参加するため、またはチャットグループのインターフェースを表示するために使用される、ステップと、グループチャットコントロール上での操作に応答して、対応するグループチャット要求を送信するステップとを含む。
【0011】
[0011]加えて、本開示の実施形態における共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法は、以下のような追加の技術的特徴をさらに有する。
【0012】
[0012]オプションとして、当該表示されたグループチャットコントロールは、チャットグループのインターフェースを表示するために使用されるものであり、グループチャットコントロール上での操作に応答して、対応するグループチャット要求を送信するステップは、グループチャット要求をソーシャルアプリケーションのクライアントに送信するステップを含み、ソーシャルアプリケーションのクライアントによって受信されるグループチャット要求は、チャットグループの識別子を保持して、ソーシャルアプリケーションのクライアントが、当該チャットグループの識別子に従って、チャットグループのインターフェースを前面表示状態に切り替えるようにする。
【0013】
[0013]オプションとして、グループチャット要求をソーシャルアプリケーションのクライアントに送信した後、方法は、共有ドキュメントのインターフェースがフォーカス外れであるかどうかに基づいて、クライアントのダウンロードページがアクセスされるべきかどうかを判定するステップをさらに含む。
【0014】
[0014]オプションとして、当該表示されたグループチャットコントロールは、チャットグループに参加するために使用され、グループチャットコントロール上での操作に応答して、対応するグループチャット要求を送信するステップは、グループチャット要求をソーシャルアプリケーションのサーバに送信するステップを含み、サーバによって受信されるグループチャット要求は、チャットグループの識別子および第1のユーザアカウントの識別子を保持し、その結果、サーバは、第1のユーザアカウントをチャットグループに追加した後、ソーシャルアプリケーションのクライアントに、グループチャットへの参加を示す通知メッセージを表示するように、および/またはチャットグループのインターフェースを前面表示状態に切り替えるように命令する。
【0015】
[0015]オプションとして、共有ドキュメントに照会して、共有ドキュメントに挿入されたグループ名刺を取得する前に、方法は、共有ドキュメントにアクセスする第2のユーザアカウントを決定するステップと、第2のユーザアカウントによって共有ドキュメントに挿入された事前設定の識別子に応答して、第2のユーザアカウントが参加したことがあるチャットグループのグループリストを表示するステップと、グループリストから第2のユーザアカウントによって選択されたチャットグループに従って、対応するグループ名刺を共有ドキュメントに挿入するステップとをさらに含む。
【0016】
[0016]オプションとして、グループリストを表示した後、当該方法は、事前設定の識別子の後に第2のユーザアカウントによって入力された検索語に従って、検索語と一致する候補チャットグループのグループリストを検索するステップと、候補チャットグループに従ってグループリストを更新および表示するステップとをさらに含む。
【0017】
[0017]オプションとして、第1のユーザアカウントのチャットグループへの参加状態に従って、参加状態に対応するグループチャットコントロールを共有ドキュメント内に表示する前に、当該方法は、照会要求をソーシャルアプリケーションのサーバに送信するステップであって、照会要求が、第1のユーザアカウントのチャットグループへの参加状態を照会するため、かつ参加状態に従って照会応答を生成するためにサーバによって、使用される、ステップと、サーバによって当該送信された照会応答を受信し、照会応答に従って参加状態を決定するステップとをさらに含む。
【0018】
[0018]本開示の第2の態様の実施形態における共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置は、共有ドキュメントにアクセスする第1のユーザアカウントを決定するように構成された決定モジュールと、共有ドキュメントに照会して、共有ドキュメントに挿入されたグループ名刺を取得するように構成された照会モジュールと、第1のユーザアカウントのチャットグループへの参加状態に従って、参加状態に対応するグループチャットコントロールを共有ドキュメント内に表示するように構成された表示モジュールであって、グループチャットコントロールが、チャットグループに参加するため、またはチャットグループのインターフェースを表示するために使用される、表示モジュールと、グループチャットコントロール上での操作に応答して、対応するグループチャット要求を送信するように構成された送信モジュールとを含む。
【0019】
[0019]本開示の第3の態様の実施形態における電子デバイスは、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、かつプロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムとを含み、プロセッサは、プログラムを実行すると、上記の方法の実施形態で説明されたような方法を実施する。
【0020】
[0020]本開示の第4の態様の実施形態における非一時的記憶媒体が提供され、非一時的記憶媒体は、コンピュータプログラムが記憶されるものであり、コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、上記の方法の実施形態で説明されたような方法が実施される。
【0021】
[0021]本開示の実施形態において提供される技術的解決策は、以下の有益な効果を含み得る。
【0022】
[0022]共有ドキュメントにアクセスする第1のユーザアカウントの決定後、共有ドキュメントに照会して、共有ドキュメントに挿入されたグループ名刺を取得するステップと、第1のユーザアカウントのチャットグループへの参加状態に従って、参加状態に対応するグループチャットコントロールを共有ドキュメント内に表示するステップであって、グループチャットコントロールが、チャットグループに参加するため、またはチャットグループのインターフェースを表示するために使用され得る、ステップと、次いでグループチャットコントロール上での操作に応答して、対応するグループチャット要求を送信するステップとがある。したがって、共有ドキュメント内のコントロールを操作することによって、グループチャットへの参加またはチャットウィンドウの呼出しを実施することができ、これにより、通信経路を最適化し、操作プロセスを削減し、従来技術における通信効率が低いという技術的課題を解決する。
【0023】
[0023]本開示の追加の態様および利点は、一部は以下の説明において提示され、一部は以下の説明から明らかになるか、または本開示の実施によって理解されよう。
【0024】
[0024]本開示の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、1つまたは複数の実施形態は、図面内でそれらの対応する画面を使用することによって以下に例示的に説明され、例示的な説明は、実施形態に対する制限を構成しない。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】[0025]本開示の実施形態による共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法のフローチャートである。
【
図2】[0026]ウェブブラウザでフローティングウィンドウを呼び出した結果の概略図である。
【
図3】[0027]「会話を開始」というグループチャットコントロールをウェブブラウザに表示した結果の概略図である。
【
図4】[0028]「グループチャットに参加」というグループチャットコントロールをウェブブラウザに表示した結果の概略図である。
【
図5】[0029]ウェブブラウザでグループに参加するかどうかの2回目の確認の結果の概略図である。
【
図6A】[0030]本開示の別の実施形態による共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法のフローチャートである。
【
図6B】[0031]本開示のさらに別の実施形態による共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法のフローチャートである。
【
図7】[0032]本開示のさらに別の実施形態による共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法のフローチャートである。
【
図8】[0033]本開示の実施形態において提供される共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置の概略構成図である。
【
図9A】[0034]本開示の実施形態において提供される共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置の別の概略構成図である。
【
図9B】[0035]本開示の実施形態において提供される共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置のさらに別の概略構成図である。
【
図10】[0036]本開示の実施形態において提供される共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置のさらに別の概略構成図である。
【
図11】[0037]本開示の実施形態による非一時的記憶媒体を示す概略図である。
【
図12】[0038]本開示の実施形態による電子デバイスの概略的なハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
[0039]本開示の実施形態が以下で詳細に説明され、実施形態の例が図面に示され、図面全体を通して同じまたは類似の参照番号は、同じもしくは類似の要素または同じもしくは類似の機能を有する要素を表す。添付の図面を参照して以下に説明される実施形態は例示であり、本開示を説明することを意図しているが、限定するものとして解釈されることを意図していない。
【0027】
[0040]以下、本開示の実施形態における共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法および装置、ならびにデバイスおよび記憶媒体が、図面を参照して説明される。
【0028】
[0041]上記の従来技術の説明から、既存のグループチャットへの参加またはチャットウィンドウの呼出しは、携帯電話を使用して、一定のグループチャットに参加するための2次元コードを走査することによって実施されることが分かる。PCのエンドユーザは、まず携帯電話を使用することによってコードを走査し、次いでPC側で操作を実行する必要がある。したがって、既存の技術的解決策は操作が複雑であり、通信効率が低い。
【0029】
[0042]本開示の実施形態では、共有ドキュメントに挿入されたグループ名刺を取得するために、共有ドキュメントが照会され、第1のユーザアカウントのチャットグループへの参加状態に従って、対応するグループチャットコントロールが表示され、グループチャットコントロール上でのユーザの操作に応答して、対応するグループチャット要求が送信される。
【0030】
[0043]具体的には、
図1は、本開示の一実施形態による共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法のフローチャートである。本実施形態において提供される方法は、ブラウザによって実行され得るか、または共有ドキュメントにアクセスするために使用される他のアプリケーションプログラムによって実現され得る。本実施形態において提供される方法を実現するアプリケーションプログラムは、PC側で実行され得る。当業者であれば、PC側が、可能な一実装にすぎないことを理解し得る。アプリケーションプログラムは、携帯電話、スマートフォン、ノートブックコンピュータ、デジタル放送受信機、携帯情報端末(PDA)、PAD(タブレット)、ポータブルマルチメディアプレーヤ(PMP)、ナビゲーション装置、車載電子デバイス、車載ディスプレイ電子機器、および車載電子バックミラーなどの携帯電子デバイス、ならびにデジタルTVなどの固定電子デバイスなどの、他の電子デバイスにも適用可能である。
【0031】
[0044]
図1に示すように、共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法は、以下のステップを含む。
【0032】
[0045]S110:共有ドキュメントにアクセスする第1のユーザアカウントが決定される。
【0033】
[0046]具体的には、共有ドキュメントは、区別を容易にするために、第1のユーザアカウント、第2のユーザアカウントなどとしてマークされている複数のユーザアカウントによって共有および編集され得る。第1のユーザアカウントが属するユーザは、現在のグループチャットの開始者、すなわちグループチャットを能動的に開始するユーザである。一般に、ユーザとユーザアカウントの間には1対1の対応関係があるので、ユーザを識別するためにユーザアカウントが使用され得る。このステップでは、共有ドキュメントにアクセスするアカウントを決定するように、以下に例として図示されたいくつかの方法で、ユーザの識別情報が具体的に認識され得る。
【0034】
[0047]例Iでは、ユーザ登録メカニズムが実装され、異なるユーザを区別および検証するために、ユーザのアカウントおよびログインパスワードがサーバに記憶され、その結果、ユーザが異なる端末でログインするとき、識別情報の認識およびメッセージの同期が実行され得る。
【0035】
[0048]例IIでは、生体認識技術が実装され、異なるユーザを区別および検証するために、ユーザの指紋および虹彩などの生体特徴がサーバに記憶され、その結果、ユーザが異なる端末でログインするとき、識別情報の認識およびメッセージの同期が実行され得る。
【0036】
[0049]例IIIでは、異なるユーザを区別するために、関連するデバイスの媒体アクセス制御(MAC)アドレスおよびBluetoothアドレスなどのハードウェア情報が、識別情報の認識のために読み取られ、ユーザがログインデバイスを変更すると、ユーザは新しいユーザと見なされる。本装置を介してユーザによって送信および受信される情報は、本装置にのみ記憶されるので、メッセージを同期することは不可能になる。また、本装置でログインしている別のユーザもそのユーザと見なされ、したがって本装置上で送信および受信されるすべての情報にアクセスすることができる。
【0037】
[0050]S120:共有ドキュメントに挿入されたグループ名刺を取得するために、共有ドキュメントが照会される。
【0038】
[0051]具体的には、既に存在するチャットグループの場合、チャットグループの識別子は、グループ名刺の形で共有ドキュメントに記憶され、共有ドキュメントに挿入されたグループ名刺は、第1のユーザアカウントの前に共有ドキュメントにアクセスする第2のユーザアカウントによって挿入される。グループ名刺を挿入するプロセスについて、例を挙げて以下に説明する。
【0039】
[0052]第1の例では、
図2に示すように、説明のための例として、Larkソーシャルアプリケーションが使用される。ウェブブラウザにおいて、入力文字@がドキュメントから読み取られると、フローティングウィンドウが呼び出され、ユーザまたはドキュメントを参照することと、Larkグループ名刺を挿入することの両方のために、記号@の2つの機能がフローティングウィンドウに表示される。Larkグループ名刺の挿入中に展開されるオプションに、最近チャットに参加したグループのリストが表示される。
【0040】
[0053]第2の例では、ウェブブラウザにおいて、入力文字@がドキュメントから読み取られると、フローティングウィンドウが呼び出され、グループ名に含まれるキーワードが引き続きドキュメントから読み取られると、グループのリストがフィルタリングされ、その結果、グループ名に含まれる入力キーワードを有するグループのリストのみが表示されて、ユーザがグループ名を迅速に検索するのに役立つ。
【0041】
[0054]第3の例では、ウェブブラウザにおいて、入力文字@がドキュメントから読み取られると、フローティングウィンドウが呼び出され、グループ名に含まれるキーワードが引き続きドキュメントから読み取られ、かつすべてのグループ名に入力キーワードが含まれていないとき、Larkグループ名刺の挿入中に展開されるオプションに表示される内容は空になる。
【0042】
[0055]S130:第1のユーザアカウントのチャットグループへの参加状態に対応するグループチャットコントロールが、参加状態に従って共有ドキュメントに表示される。
【0043】
[0056]ここで、グループチャットコントロールは、チャットグループに参加するため、またはチャットグループのインターフェースを表示するために使用される。
【0044】
[0057]具体的には、特に2つのタイプのグループチャットコントロールが存在し、一方は、チャットグループに参加するために使用され、他方はチャットグループのインターフェースを表示するために使用される。2つのタイプのグループチャットコントロールのうちの一方は、第1のユーザアカウントのチャットグループへの参加状態に基づいて表示され得、これについて、例を挙げて以下に説明する。
【0045】
[0058]
図3に示すように、ユーザが以前にチャットグループに参加したことがある場合、グループチャットコントロールの内容は、「会話を開始」と表示される。
図4に示すように、ユーザがまだチャットグループに参加したことがない場合、グループチャットコントロールの内容は「グループチャットに参加」と表示される。
【0046】
[0059]S140:グループチャットコントロール上での操作に応答して、対応するグループチャット要求が送信される。
【0047】
[0060]異なる第1のユーザアカウントは異なるグループチャットコントロールに対応し、グループチャットコントロール上で検出された操作も異なることに留意されるべきであり、これについて、例を挙げて以下に説明する。
【0048】
[0061]第1の例では、
図5に示すように、ユーザが第1のユーザアカウントを介して「グループチャットに参加」するための
グループチャットコントロールを操作したことが検出されるとき、「グループチャットに参加」するための
グループチャットコントロールは、グループに参加するかどうかの2回目の確認のための新しいグループチャットコントロールにジャンプし、ユーザによって実行された2回目の確認の操作が検出された後、フロントエンドは、第1のユーザアカウントのuserId(ユーザId)およびグループチャットのchatId(チャットId)をバックエンドに送信し、バックエンドは、userIdをchatIdに関連付けて、第1のユーザアカウントのグループ参加の操作を完了する。
【0049】
[0062]第1のユーザアカウントのuserIdは、このアカウントシステムにおけるアカウントの識別子であり、第1のユーザアカウントの情報は、userIdを用いて決定され得る。グループチャットのchatIdは、Larkソーシャルアプリケーションにおけるチャットグループの識別子であり、チャットグループの情報は、chatIdを用いて決定され得る。
【0050】
[0063]第2の例では、ユーザが第1のユーザアカウントを介して「会話を開始」するためのグループチャットコントロールを操作したことが検出されると、グループのチャット会話ウィンドウがすぐに表示される。
【0051】
[0064]要約すると、本開示の実施形態における共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法は、共有ドキュメントにアクセスする第1のユーザアカウントを決定するステップと、共有ドキュメントに照会して、共有ドキュメントに挿入されたグループ名刺を取得するステップと、第1のユーザアカウントのチャットグループへの参加状態に従って、参加状態に対応するグループチャットコントロールを共有ドキュメント内に表示するステップと、グループチャットコントロール上での操作に応答して、対応するグループチャット要求を送信するステップとを含む。したがって、共有ドキュメントに照会すること、およびグループチャットコントロール上での操作に応答して、第1のユーザアカウントのチャットグループへの参加状態に従って、対応するグループチャット要求を送信することによって、従来技術における携帯電話を使用してコードを走査するという複雑な操作の技術的課題が解決される。
【0052】
[0065]上記の実施形態の説明に基づけば、共有ドキュメントにアクセスするためのアプリケーションプログラムが、共有ドキュメントに挿入されたグループ名刺に基づいてどのようにグループチャットを開始するかを知ることができ、本開示の実施形態における共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法を当業者にとってより明確にするために、ソーシャルアプリケーションのクライアントまたはサーバが具体的にどのようにグループチャットを実行するかというプロセスが、以下で説明される
【0053】
[0066]可能なシナリオでは、
図1に示す方法のフローに基づいて、ステップS140において、第1のユーザアカウントが「会話を開始」するための
グループチャットコントロールを操作したことが検出された場合、「会話を開始」のグループチャット要求がクライアントに送信され、グループチャット要求は、チャットグループの識別子chatIdを保持し、その結果、クライアントは、対応するチャットグループのインターフェースを前面表示状態に切り替えることができる。
【0054】
[0067]
図6Aは、本開示の別の実施形態による共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法のフローチャートである。
図6Aに示すように、
図1に示す方法のフローに基づいて、ステップS140において、グループチャット要求がソーシャルアプリケーションのクライアントに送信された後、グループチャット開始方法は以下のステップをさらに含む。
【0055】
[0068]S210:共有ドキュメントにアクセスするためのアプリケーションプログラムは、共有ドキュメントのインターフェースがフォーカス外れであるかどうかを判定し、共有ドキュメントのインターフェースがフォーカス外れである場合、ステップS220が実行され、そうでない場合、ステップS230が実行される。
【0056】
[0069]共有ドキュメントのインターフェースがフォーカス外れであるかどうかを判定することによって、クライアントのダウンロードページがアクセスされるべきかどうかが判定される。その理由は、以下の通りである。共有ドキュメントのインターフェースがフォーカス外れである場合、クライアントがチャットグループのインターフェースを前面表示状態に正常に切り替えたことを示し、共有ドキュメントのインターフェースがフォーカス外れではない場合、クライアントがチャットグループのインターフェースを前面表示状態に切り替えていないことを示し、現在のデバイスにクライアントがインストールされていない場合があり得、そのため、第1のユーザアカウントが属するユーザに、現在のデバイスにクライアントをダウンロードおよびインストールするように通知する必要がある。
【0057】
[0070]S220:クライアントのダウンロードページにアクセスする必要はない。
【0058】
[0071]具体的には、クライアントは、共有ドキュメントのアプリケーションプログラムによって送信されたグループチャット要求内に保持されているチャットグループの識別子chatIdに従って、チャットグループのインターフェースを前面表示状態に切り替える。
【0059】
[0072]S230:クライアントのダウンロードページにアクセスされる。
【0060】
[0073]具体的には、共有ドキュメントにアクセスするアプリケーションプログラムは、クライアントのダウンロードページに自動的にアクセスし、第1のユーザアカウントが属するユーザにクライアントのダウンロードリンクを表示する。このとき、ユーザは、クライアントをダウンロードおよびインストールするかどうかを選択してよい。ユーザがクライアントのダウンロードおよびインストールを中止した場合、グループチャットを開始することはできず、ユーザがクライアントをダウンロードおよびインストールすることを選択した場合、クライアントがダウンロードおよびインストールされた後、共有ドキュメントのアプリケーションプログラムによって送信されたグループチャット要求内に保持されているチャットグループの識別子chatIdに従って、チャットグループのインターフェースが、前面表示状態に切り替えられる。
【0061】
[0074]したがって、共有ドキュメントのインターフェースがフォーカス外れであるかどうかを判定することによって、ユーザがクライアントをダウンロードおよびインストールする必要があるかどうかが判定され、クライアントをダウンロードおよびインストールする必要があるユーザにダウンロードリンクが提供され、その結果、ユーザの操作プロセスが削減され、作業効率が向上する。
【0062】
[0075]別の可能な適用シナリオでは、
図1に示す方法のフローに基づいて、ステップS140において、第1のユーザアカウントが「グループチャットに参加」するための
グループチャットコントロールを操作したこと、および2回目の確認の操作が検出されたことが検出された場合、「グループチャットに参加」というグループチャット要求がサーバに送信され、グループチャット要求は、チャットグループの識別子chatIdおよび第1のユーザアカウントの識別子userIdを保持し、その結果、サーバは、第1のユーザアカウントをチャットグループに追加した後、クライアントに、グループチャットへの参加の通知メッセージを表示するように、および/またはチャットグループのインターフェースを前面表示状態に切り替えるように命令する。
【0063】
[0076]
図6Bは、本開示のさらに別の実施形態による共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法のフローチャートである。
図6Bに示すように、
図1に示す方法のフローに基づいて、ステップS140において、グループチャット要求がソーシャルアプリケーションのサーバに送信された後、グループチャット開始方法は以下のステップをさらに含む。
【0064】
[0077]S310:サーバは、グループチャット要求を受信する。
【0065】
[0078]具体的には、サーバは、共有ドキュメントにアクセスするアプリケーションプログラムによって送信されたグループチャット要求を受信し、そこからチャットグループの識別子chatIdおよび第1のユーザアカウントの識別子userIdを取得する。
【0066】
[0079]S320:サーバは、第1のユーザアカウントをチャットグループに追加する。
【0067】
[0080]具体的には、サーバは、第1のユーザアカウントのデータ情報をチャットグループのメンバーの情報ライブラリに追加する。
【0068】
[0081]S330:サーバは、対応する動作を実行するようにクライアントに命令する。
【0069】
[0082]具体的には、サーバは、クライアントに、グループチャットへの参加を示す通知情報を表示するように、および/またはチャットグループのインターフェースを前面表示状態に切り替えるように命令する。
【0070】
[0083]したがって、共有ドキュメントにアクセスするアプリケーションプログラムが、ソーシャルアプリケーションのサーバにグループチャット要求を送信し、第1のユーザアカウントがソーシャルアプリケーションのグループチャットに追加され、チャットグループのインターフェースがフロントエンドに表示され、その結果、グループに参加するユーザの操作が削減され、作業効率が向上する。
【0071】
[0084]上記の実施形態の説明に基づけば、共有ドキュメントに挿入されたグループ名刺に基づいてグループチャットを開始する方法が分かる。本開示の実施形態における共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法を当業者にとってより明確にするために、グループ名刺を共有ドキュメントに挿入する方法が説明され、これは、
図7に関連して以下で詳細に記載される。
【0072】
[0085]
図7は、本開示のさらに別の実施形態による共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法のフローチャートである。
図7に示すように、
図1に示す方法のフローに基づいて、S110の前に、グループチャット開始方法は、以下のステップをさらに含む。
【0073】
[0086]S410:ドキュメントにアクセスする第2のユーザアカウントが決定される。
【0074】
[0087]S420:第2のユーザアカウントによって共有ドキュメントに挿入された事前設定の識別子に応答して、第2のユーザアカウントが参加したことがあるチャットグループのグループリストが表示される。
【0075】
[0088]具体的には、第2のユーザアカウントによって挿入された事前設定の識別子は、@、#、$、&、および*などの特別な記号であり得るが、共有ドキュメント内の特別な機能を有する一部の記号と同じであるべきではない。
【0076】
[0089]第2のユーザアカウントが参加したことがあるグループチャットは多く存在する可能性があることに留意されるべきであり、第2のユーザアカウントが属するユーザが、共有ドキュメントを参加させたいグループを迅速に見つけ出すことを容易にするために、グループチャット記録が最近生成されたグループが優先的に表示されるか、または頻繁に使用するグループが優先的に表示されるように手動で事前設定され得る。
【0077】
[0090]S430:事前設定の識別子の後に第2のユーザアカウントによって入力された検索語に従って、検索語と一致する候補チャットグループが、グループリスト内で検索される。
【0078】
[0091]S440:第2のユーザアカウントの候補チャットグループに従って、グループリストが更新および表示される。
【0079】
[0092]具体的には、検索語に一致するチャットグループを候補チャットグループとして選別し、その他のチャットグループをフィルタリングして除外するために、第2のユーザアカウントは、事前設定の識別子の後に検索語を入力することによって、グループリストをフィルタリングおよび選別し、次いで、元のグループリストを候補チャットグループで更新し、その結果、グループリストは、検索語に一致するチャットグループの名前のみを表示する。
【0080】
[0093]S450:グループリストから第2のユーザアカウントによって選択されたチャットグループに従って、対応するグループ名刺が共有ドキュメントに挿入される。
【0081】
[0094]同じアカウントシステムにおいて、ユーザは、他のユーザをグループチャットに参加するよう招待するために、ユーザが参加したことがあるグループチャットを他のユーザに送信してよいことに留意されたい。説明を簡単にするために、第2のユーザアカウントが、共有ドキュメントの内容を変更し、第1のユーザアカウントをグループチャットに参加するように招待する場合について説明される。
【0082】
[0095]具体的には、第2のユーザアカウントによって共有ドキュメントに挿入された事前設定の識別子に応答して、第2のユーザアカウントが参加したことがあるチャットグループのグループリストが表示され、事前設定の識別子の後に第2のユーザアカウントによって入力された検索語に従って、候補チャットグループが照合され、グループリストが更新され、第2のユーザアカウントによって選択されたチャットグループに従って、対応するグループ名刺が共有ドキュメントに挿入される。このとき、第1のユーザアカウントは変更された共有ドキュメントにアクセスし、ドキュメントに挿入されたグループ名刺を取得するために、変更された共有ドキュメントが照会され、第1のユーザアカウントのチャットグループへの参加状態に従って、対応するグループチャットコントロールが表示され、グループチャットコントロール上での第1のユーザアカウントの操作に応答して、対応するグループチャット要求が送信される。これについては、例を挙げて以下に説明する。
【0083】
[0096]第2のアカウントユーザは、第1のアカウントユーザを、第2のアカウントユーザが参加したことがあるが共有ドキュメントにはないチャットグループに参加するように、招待したいと望んでいる。第1のアカウントユーザは、共有ドキュメントに照会して、挿入されたグループ名刺を見つけ出し、次いでグループチャットコントロールを操作することによって、グループチャット要求を送信することはできない。第2のアカウントユーザは、事前設定の識別子を共有ドキュメントに挿入して、第2のアカウントユーザが参加したことがあるグループチャットのリストを取得し、検索語を使用することによってグループチャットを選別および選択し、その結果、グループのグループ名刺が共有ドキュメントに挿入され得る。このとき、第1のアカウントユーザは、共有ドキュメント内のグループのグループ名刺を、照会によって見つけ出し、対応するグループチャットコントロールを操作することができる。
【0084】
[0097]したがって、ユーザは、共有ドキュメントにグループ名刺を挿入することによって、チャットグループの情報を共有することができ、これは、グループ情報を共有することを容易にし、グループチャットに参加するステップを簡素化する。
【0085】
[0098]上記の実施形態を実装するために、本開示は、共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置をさらに提供する。
図8は、本開示の実施形態において提供される共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置の概略構成図である。
図8に示すように、共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置は、決定モジュール81、照会モジュール82、表示モジュール83、および送信モジュール84を含む。
【0086】
[0099]決定モジュール81は、共有ドキュメントにアクセスする第1のユーザアカウントを決定するように構成される。
【0087】
[0100]照会モジュール82は、共有ドキュメントに照会して、共有ドキュメントに挿入されたグループ名刺を取得するように構成される。
【0088】
[0101]表示モジュール83は、第1のユーザアカウントのチャットグループへの参加状態に従って、参加状態に対応するグループチャットコントロールを共有ドキュメント内に表示するように構成される。
【0089】
[0102]送信モジュール84は、グループチャットコントロール上での操作に応答して、対応するグループチャット要求を送信するように構成される。
【0090】
[0103]共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法の実施形態の上記の説明および記載は、本実施形態における共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置にも適用可能であり、本明細書では再度説明されないことに留意されたい。
【0091】
[0104]本開示の実施形態における共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置において、決定モジュールは、共有ドキュメントにアクセスする第1のユーザアカウントを決定するように構成され、照会モジュールは、共有ドキュメントに照会して、共有ドキュメントに挿入されたグループ名刺を取得するように構成され、表示モジュールは、第1のユーザアカウントのチャットグループへの参加状態に従って、対応するグループチャットコントロールを表示するように構成され、送信モジュールは、グループチャットコントロール上での操作に応答して、対応するチャット要求を送信するように構成される。共有ドキュメントに照会すること、およびグループチャットコントロール上での操作に応答して、第1のユーザアカウントのチャットグループへの参加状態に従って対応するグループチャット要求を送信することによって、従来技術における携帯電話を使用してコードを走査するという複雑な操作の技術的課題が解決される。
【0092】
[0105]上記の実施形態に基づいて、本開示の実施形態は、共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置の可能な実装をさらに提供する。
図9Aは、本開示の実施形態において提供される共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置の別の概略構成図である。
図9Aに示すように、先の実施形態に基づいて、装置は、判定モジュール85およびアクセスモジュール86をさらに含む。
【0093】
[0106]本実施形態の可能な実装として、送信モジュール84は、具体的には、チャットグループの識別子を保持するチャット要求を、ソーシャルアプリケーションのクライアントに送信するように構成され得る。
【0094】
[0107]判定モジュール85は、共有ドキュメントのインターフェースがフォーカス外れであるかどうかを判定するように構成される。
【0095】
[0108]アクセスモジュール86は、クライアントのダウンロードインターフェースにアクセスするように構成される。
【0096】
[0109]共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法の実施形態の上記の説明および記載は、本実施形態における共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置にも適用可能であり、本明細書では再度説明されないことに留意されたい。
【0097】
[0110]本開示の本実施形態における共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置では、共有ドキュメントのインターフェースがフォーカス外れであるかどうかを判定することによって、ユーザがクライアントをダウンロードおよびインストールする必要があるかどうかが判定され、クライアントをダウンロードおよびインストールする必要があるユーザにダウンロードリンクが提供され、その結果、ユーザの操作プロセスが削減され、作業効率が向上する。
【0098】
[0111]上記の実施形態に基づいて、本開示の実施形態は、共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置の可能な実装をさらに提供する。
図9Bは、本開示の実施形態において提供される共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置のさらに別の概略構成図である。共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置は、決定モジュール81、照会モジュール82、表示モジュール83、および送信モジュール84を含む。
【0099】
[0112]本実施形態の可能な実装として、送信モジュール84は、具体的には、チャットグループの識別子および第1のユーザアカウントの識別子を保持するチャット要求を、ソーシャルアプリケーションのサーバに送信するように構成され得る。
【0100】
[0113]共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法の実施形態の上記の説明および記載は、本実施形態における共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置にも適用可能であり、本明細書では再度説明されないことに留意されたい。
【0101】
[0114]本開示の本実施形態における共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置では、共有ドキュメントにアクセスするアプリケーションプログラムが、グループチャット要求をソーシャルアプリケーションのサーバに送信し、ソーシャルアプリケーションにおけるグループチャット内に第1のユーザアカウントが追加され、チャットグループのインターフェースがフロントエンドに表示され、その結果、グループに参加するユーザの操作が削減され、作業効率が向上する。
【0102】
[0115]上記の実施形態に基づいて、本開示の実施形態は、共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置の可能な実装をさらに提供する。
図10は、本開示の実施形態において提供される共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置のさらに別の概略構成図である。
図10に示すように、先の実施形態に基づいて、装置は、挿入モジュール87をさらに含む。
【0103】
[0116]本実施形態の可能な実装として、決定モジュール81は、具体的には、共有ドキュメントにアクセスする第2のユーザアカウントを決定するようにさらに構成され得る。
【0104】
[0117]挿入モジュール87は、以下のステップ、すなわち、第2のユーザアカウントによって共有ドキュメントに挿入された事前設定の識別子に応答して、第2のユーザアカウントが参加したチャットグループのグループリストを表示するステップと、事前設定の識別子の後に第2のユーザアカウントによって入力された検索語に従って、前記グループリストを検索して当該検索語と一致する候補チャットグループを探し出すステップと、第2のユーザアカウントの候補チャットグループに従ってグループリストを更新および表示するステップと、グループリストから第2のユーザアカウントによって選択されたチャットグループに従って、対応するグループ名刺を共有ドキュメントに挿入するステップと、によって第2のユーザアカウントが参加したチャットグループを共有ドキュメントに挿入するように構成される。
【0105】
[0118]方法の実施形態の上記の説明および記載は、本実施形態における装置にも適用可能であり、本明細書では再度説明されないことに留意されたい。
【0106】
[0119]本開示の本実施形態における共有ドキュメントに基づくグループチャット開始装置では、ユーザが、共有ドキュメントにグループ名刺を挿入することによってチャットグループの情報を共有できるように、グループ名刺は第2のユーザアカウントを介して共有ドキュメントに挿入され、共有ドキュメントは第1のユーザアカウントを介して照会され、これは、グループ情報を共有することを容易にし、グループチャットに参加するステップを簡素化する。
【0107】
[0120]上記の実施形態を実装するために、本開示の実施形態はさらに、コンピュータプログラムが記憶された非一時的記憶媒体を提供し、そのプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の方法の実施形態で説明されたような共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法が実施される。
【0108】
[0121]
図11は、本開示の実施形態による非一時的記憶媒体を示す概略図である。
図11に示すように、本開示の実施形態による非一時的記憶媒体300は、そこに非一時的コンピュータ可読命令301が記憶される。非一時的コンピュータ可読命令301がプロセッサによって実行されると、本開示の上記の実施形態で説明されたような共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法のステップの全部または一部が実行される。
【0109】
[0122]上記の実施形態を実装するために、本開示の実施形態はさらに、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、かつプロセッサ上で実行され得るコンピュータプログラムとを含む電子デバイスを提供し、プロセッサは、そのプログラムを実行するとき、上記の方法の実施形態で説明されたような共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法を実施する。
【0110】
[0123]
図12は、本開示の実施形態による電子デバイスの概略的なハードウェア構成図である。電子デバイスは様々な形態で実装されてよく、本開示の電子デバイスには、携帯電話、スマートフォン、ノートブックコンピュータ、デジタル放送受信機、携帯情報端末(PDA)、PAD(タブレット)、ポータブルマルチメディアプレーヤ(PMP)、ナビゲーション装置、車載電子デバイス、車載ディスプレイ電子機器、および車載電子バックミラーなどの携帯電子デバイス、ならびにデジタルTVおよびデスクトップコンピュータなどの固定電子デバイスが含まれ得るが、これらに限定されない。
【0111】
[0124]
図12に示すように、電子デバイス1100は、ワイヤレス通信ユニット1110、A/V(オーディオ/ビデオ)入力ユニット1120、ユーザ入力ユニット1130、検知ユニット1140、出力ユニット1150、メモリ1160、インターフェースユニット1170、コントローラ1180、電源ユニット1190などを含み得る。図
12は、様々な構成要素を有する電子デバイスを示す。しかしながら、図示されている構成要素のすべてが実装される必要があるわけではないことを理解されたい。代替として、より多くのまたはより少ない構成要素が実装され得る。
【0112】
[0125]ワイヤレス通信ユニット1110は、電子デバイス1100とワイヤレス通信システムまたはネットワークとの間の無線通信を可能にする。A/V入力ユニット1120は、オーディオ信号またはビデオ信号を受信するために使用される。ユーザ入力ユニット1130は、電子デバイスの様々な動作を制御するように、ユーザによって入力されたコマンドに従ってキー入力データを生成することができる。検知ユニット1140は、電子デバイス1100の現在の状態、電子デバイス1100の位置、電子デバイス1100上でユーザのタッチ入力があるかどうか、電子デバイス1100の向き、電子デバイス1100の加速または減速の動きおよび方向などを検出し、電子デバイス1100の動作を制御するためのコマンドまたは信号を生成する。インターフェースユニット1170は、少なくとも1つの外部装置が電子デバイス1100に接続されるインターフェースとして使用される。出力ユニット1150は、視覚的、聴覚的、および/または触覚的な方法で出力信号を提供するように構成される。メモリ1160は、動作を処理および制御するためにコントローラ1180によって実行されるソフトウェアプログラムを記憶し得るか、または出力されたまたは出力されるべきデータを一時的に記憶し得る。メモリ1160は、少なくとも1つのタイプの記憶媒体を含み得る。さらに、電子デバイス1100は、ネットワーク接続を介してメモリ1160の記憶機能を実行するネットワーク記憶装置と連携し得る。コントローラ1180は、一般に、電子デバイスの全体的な動作を制御する。加えて、コントローラ1180は、マルチメディアデータを再現または再生するためのマルチメディアモジュールを含み得る。コントローラ1180は、パターン認識処理を実行して、タッチスクリーン上で実行された手書き入力または描画入力を文字または画像として認識することができる。電源ユニット1190は、コントローラ1180の制御下で外部電力または内部電力を受け取り、様々な要素および構成要素を動作させるために必要な適切な電力を供給する。
【0113】
[0126]本開示において提供される共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法の様々な実装は、たとえば、コンピュータソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組合せを使用してコンピュータ可読媒体において実装され得る。ハードウェア実装の場合、本開示で提供される共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法の様々な実装は、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、および本明細書に記載の機能を実行するように設計された電子ユニットのうちの少なくとも1つを使用することによって実装され得る。場合によっては、本開示において提供される共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法の様々な実装は、コントローラ1180で実装され得る。ソフトウェア実装の場合、本開示において提供される共有ドキュメントに基づくグループチャット開始方法の様々な実装は、少なくとも1つの機能または動作の実行が許可された個別のソフトウェアモジュールによって実装され得る。ソフトウェアコードは、任意の適切なプログラミング言語で書かれたソフトウェアアプリケーションプログラム(またはプログラム)によって実装され得、ソフトウェアコードは、メモリ1160に記憶されて、コントローラ1180によって実行され得る。
【0114】
[0127]当業者であれば、上記の実施形態の説明を通じて、実施形態が、ソフトウェアおよび必要な一般的なハードウェアプラットフォームによって実装され得ることを明確に理解することができる。もちろん、実施形態は、ハードウェアにおいても実装され得る。このような理解に基づいて、実質的に、上記の技術的解決策、または従来技術に対する貢献となるその部分は、ソフトウェア製品の形で具現化されることが可能であり、コンピュータソフトウェア製品は、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであり得る)が実施形態または実施形態の一部の方法を実行できるようにするための命令を含む、磁気ディスク、光ディスク、読み取り専用メモリ(ROM)、またはランダムアクセスメモリ(RAM)などの非一時的記憶媒体に記憶され得る。
【0115】
[0128]最後に、上記の実施形態は、本開示の技術的解決策を説明するためだけのものであり、限定するものではないことに留意されたい。本開示が、上記の実施形態を参照して詳細に説明されたが、当業者であれば、上記の実施形態で述べられた技術的解決策がなお修正され得ること、またはその中の技術的特徴のいくつかが同等に置換され得ることを理解するはずであり、このような修正または置換は、対応する技術的解決策の本質を、本開示のそれぞれの実施形態の技術的解決策の趣旨および範囲から逸脱させるものではない。