IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ コニカミノルタ株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-医用画像処理装置 図1
  • 特許-医用画像処理装置 図2
  • 特許-医用画像処理装置 図3
  • 特許-医用画像処理装置 図4
  • 特許-医用画像処理装置 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-07
(45)【発行日】2022-03-15
(54)【発明の名称】医用画像処理装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 6/00 20060101AFI20220308BHJP
【FI】
A61B6/00 350S
A61B6/00 350A
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2018014246
(22)【出願日】2018-01-31
(65)【公開番号】P2019129989
(43)【公開日】2019-08-08
【審査請求日】2020-09-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】南 寛威
(72)【発明者】
【氏名】松本 洋日
(72)【発明者】
【氏名】小林 剛
【審査官】遠藤 直恵
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-010166(JP,A)
【文献】特開2016-202721(JP,A)
【文献】特開2013-126575(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 6/00-6/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の処理の処理対象の候補となる医用画像をサーバーに要求する要求手段と、
前記要求に応じて前記サーバーから送信された医用画像の少なくとも画像データを用いて、当該医用画像が前記所定の処理の処理対象の画像であるか否かを判別する判別手段と、
前記処理対象の画像と判別された医用画像に対して前記所定の処理を施す処理手段と、
外部装置から前記所定の処理の実施が指示された医用画像に対しては、前記判別手段による判別を行うことなく、その全ての医用画像に対して前記処理手段により前記所定の処理を行うように制御する制御手段と、
を備える医用画像処理装置。
【請求項2】
第1の医用画像を取得する取得手段と、
前記第1の医用画像とともに所定の処理の処理対象となる第2の医用画像の候補となる医用画像をサーバーに要求する要求手段と、
前記要求に応じて前記サーバーから送信された医用画像の少なくとも画像データを用いて、当該医用画像が前記所定の処理の処理対象となる医用画像であるか否かを判別する判別手段と、
前記第1の医用画像及び前記所定の処理の処理対象となる医用画像であると判別された第2の医用画像に対して前記所定の処理を施す処理手段と、
外部装置から前記所定の処理の実施が指示された医用画像に対しては、前記判別手段による判別を行うことなく、その全ての医用画像に対して前記処理手段により前記所定の処理を行うように制御する制御手段と、
を備える医用画像処理装置。
【請求項3】
前記処理手段は、前記第1の医用画像と前記第2の医用画像に対して所定の演算処理を施す請求項2に記載の医用画像処理装置。
【請求項4】
前記処理手段は、前記第1の医用画像と前記第2の医用画像に対して経時差分処理を施す請求項3に記載の医用画像処理装置。
【請求項5】
前記判別手段は、前記医用画像の撮影部位と撮影方向の少なくとも一方を判別し、その判別結果に基づいて、当該医用画像が前記所定の処理の処理対象の画像であるか否かを判別する請求項1~4のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
【請求項6】
前記判別手段は、前記医用画像の付帯情報から前記医用画像が前記所定の処理の処理対象の画像であるか否かを判別可能な場合は、前記付帯情報を用いて当該医用画像が前記所定の処理の処理対象の画像であるか否かを判別し、前記医用画像の付帯情報から前記医用画像が前記所定の処理の処理対象の画像であるか否かを判別不可能な場合は、前記医用画像の画像データを解析することにより当該医用画像が前記所定の処理の処理対象の画像であるか否かを判別する請求項1~5のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
【請求項7】
前記要求手段は、患者識別情報、撮影部位、撮影方向、撮影モダリティーの少なくとも一つの条件を指定して、前記所定の処理の処理対象の候補となる医用画像を前記サーバーに要求する請求項1~6のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
【請求項8】
前記処理手段による処理結果を前記サーバーに送信する送信手段を備える請求項1~7のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
【請求項9】
前記処理手段による処理結果を表示する表示手段を備える請求項1~8のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
【請求項10】
前記処理手段による処理結果は、数値又は画像である請求項1~9のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
【請求項11】
前記医用画像の画像識別情報と前記判別手段による判別結果とを対応付けて保存するためのデータベースを備える請求項1~10のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
【請求項12】
前記制御手段は、前記外部装置から前記所定の処理の実施が指示された医用画像の画像識別情報と前記医用画像が前記処理対象の画像の条件を満たすことを示す情報とを対応付けて前記データベースに保存させる請求項11に記載の医用画像処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、患者に関する情報と、検査対象部位に関する情報と、画像データを特定するために用いられる画像特定情報とを含む過去画像情報を格納するデータベースを備え、外部から入力される第1の医用画像データの付帯情報に基づいて前記データベースを検索することにより、第1の医用画像データと患者及び検査対象部位が同一の第2の医用画像データについての過去画像情報を取得し、取得された過去画像情報に対応する第2の医用画像データを外部の画像サーバーから取得して、第1の医用画像データと第2の医用画像データとの差分演算を行う医用画像情報処理装置(医用画像処理装置)が知られている(例えば、特許文献1参照)。この医用画像情報処理装置においては、画像データの付帯情報に基づいてデータベースに検査対象部位に関する情報等が登録されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-39701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、医用画像によっては、撮影装置のメーカーやモダリティーの違いにより、患者情報やモダリティー情報等の特定の付帯情報以外の、例えば、撮影部位や撮影方向に関する付帯情報がブランクのケースや付帯情報内の文字列が統一されていないケースが存在する。そのため、付帯情報のみでは処理対象の画像か否かを判断することが困難な場合がある。例えば、経時差分処理で胸部正面のみを対象とする場合、付帯情報から撮影部位(=胸部)が分かったとしても、正面か側面を一意に判断できない場合がある。特に、画像データが既に保存された画像サーバーに、後から医用画像処理装置を設置した場合は、画像サーバーに統一されていない様々な付帯情報のデータが入っており、上記事象が頻繁に発生する。
【0005】
このような問題を解決するために、例えば、医用画像処理装置の設置時にサービスマン等の手で画像サーバー内の付帯情報を全て統一することが考えられる。しかし、これには多大な時間を要する。また、付帯情報の文字列を辞書学習し、付帯情報を統一することも考えられるが、付帯情報がブランクの場合は、正しい付帯情報を付与できない。
【0006】
本発明の課題は、医用画像処理装置において、サーバーから送信された医用画像に係る付帯情報からその医用画像が処理対象の画像であるか否かを判別できない場合であっても、その医用画像が処理対象の画像であるか否かを判別できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の医用画像処理装置は、
所定の処理の処理対象の候補となる医用画像をサーバーに要求する要求手段と、
前記要求に応じて前記サーバーから送信された医用画像の少なくとも画像データを用いて、当該医用画像が前記所定の処理の処理対象の画像であるか否かを判別する判別手段と、
前記処理対象の画像と判別された医用画像に対して前記所定の処理を施す処理手段と、
外部装置から前記所定の処理の実施が指示された医用画像に対しては、前記判別手段による判別を行うことなく、その全ての医用画像に対して前記処理手段により前記所定の処理を行うように制御する制御手段と、
備える。
【0008】
請求項2に記載の発明の医用画像処理装置は、
第1の医用画像を取得する取得手段と、
前記第1の医用画像とともに所定の処理の処理対象となる第2の医用画像の候補となる医用画像をサーバーに要求する要求手段と、
前記要求に応じて前記サーバーから送信された医用画像の少なくとも画像データを用いて、当該医用画像が前記所定の処理の処理対象となる医用画像であるか否かを判別する判別手段と、
前記第1の医用画像及び前記所定の処理の処理対象となる医用画像であると判別された第2の医用画像に対して前記所定の処理を施す処理手段と、
外部装置から前記所定の処理の実施が指示された医用画像に対しては、前記判別手段による判別を行うことなく、その全ての医用画像に対して前記処理手段により前記所定の処理を行うように制御する制御手段と、
を備える。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記処理手段は、前記第1の医用画像と前記第2の医用画像に対して所定の演算処理を施す。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記処理手段は、前記第1の医用画像と前記第2の医用画像に対して経時差分処理を施す。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1~4のいずれか一項に記載の発明において、
前記判別手段は、前記医用画像の撮影部位と撮影方向の少なくとも一方を判別し、その判別結果に基づいて、当該医用画像が前記所定の処理の処理対象の画像であるか否かを判別する。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項1~5のいずれか一項に記載の発明において、
前記判別手段は、前記医用画像の付帯情報から前記医用画像が前記所定の処理の処理対象の画像であるか否かを判別可能な場合は、前記付帯情報を用いて当該医用画像が前記所定の処理の処理対象の画像であるか否かを判別し、前記医用画像の付帯情報から前記医用画像が前記所定の処理の処理対象の画像であるか否かを判別不可能な場合は、前記医用画像の画像データを解析することにより当該医用画像が前記所定の処理の処理対象の画像であるか否かを判別する。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項1~6のいずれか一項に記載の発明において、
前記要求手段は、患者識別情報、撮影部位、撮影方向、撮影モダリティーの少なくとも一つの条件を指定して、前記所定の処理の処理対象の候補となる医用画像を前記サーバーに要求する。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項1~7のいずれか一項に記載の発明において、
前記処理手段による処理結果を前記サーバーに送信する送信手段を備える。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項1~8のいずれか一項に記載の発明において、
前記処理手段による処理結果を表示する表示手段を備える。
【0016】
請求項10に記載の発明は、請求項1~9のいずれか一項に記載の発明において、
前記処理手段による処理結果は、数値又は画像である。
【0017】
請求項11に記載の発明は、請求項1~10のいずれか一項に記載の発明において、
前記医用画像の画像識別情報と前記判別手段による判別結果とを対応付けて保存するためのデータベースを備える。
【0019】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、
前記制御手段は、前記外部装置から前記所定の処理の実施が指示された医用画像の画像識別情報と前記医用画像が前記処理対象の画像の条件を満たすことを示す情報とを対応付けて前記データベースに保存させる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、医用画像処理装置において、サーバーから送信された医用画像に係る付帯情報からその医用画像が処理対象の画像であるか否かを判別できない場合であっても、その医用画像が処理対象の画像であるか否かを判別することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施形態における医用画像処理システムの全体構成を示す図である。
図2図1の医用画像処理装置の機能的構成を示すブロック図である。
図3図1の医用画像処理システムにおいて実行される経時差分処理のシーケンスを示すフローチャートである。
図4図3のステップS7及び図5のステップS25において実行される判別処理を示すフローチャートである。
図5図1の医用画像処理システムにおいて実行される肋骨減弱処理のシーケンスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0023】
<第1の実施形態>
(医用画像処理システム100の構成)
まず、第1の実施形態の構成を説明する。
図1に、本実施形態における医用画像処理システム100のシステム構成を示す。
図1に示すように、医用画像処理システム100は、モダリティー1、画像サーバー2、医用画像処理装置3、ビューアー4等を備えて構成されている。これら各装置1~4は、LAN(Local Area Network)等の医療機関内で構築された通信ネットワークNを介して相互にデータを送受信可能に接続されている。通信ネットワークNは、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)規格が適用されている。なお、各装置の台数は、特に限定されない。
【0024】
以下、各構成装置1~4について説明する。
モダリティー1は、人体を撮影し、その撮影画像(医用画像)の画像データを生成するものであり、例えば、CR(Computed Radiography)、FPD(Flat Panel Detector)、CT(Computed Tomography)、MRI(Magnetic Resonance Imaging)等を適用可能である。本実施形態においては、モダリティー1が単純X線画像を撮影するCR又はFPDであることとして説明するが、他の種類のモダリティーが含まれていてもよい。
【0025】
なお、モダリティー1は、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)規格に準拠した装置であり、生成した医用画像に付帯させる各種付帯情報、例えば、患者情報や検査情報を外部から入力可能であるとともに、自動生成することもできる。患者情報には、患者を識別するための患者識別情報(例えば、患者ID)、患者の名前、性別、生年月日等の情報が含まれる。検査情報は、検査を識別するための検査識別情報(例えば、検査ID)、検査日付、撮影部位、撮影方向、モダリティー情報等の情報が含まれる。モダリティー1は、生成された医用画像をDICOM規格に則ったDICOMファイル形式で通信ネットワークNを介して画像サーバー2及び医用画像処理装置3に送信する。
【0026】
ここで、DICOMファイルは、画像部とヘッダー部とから構成される。画像部には医用画像の実データ(画像データ)、ヘッダー部には当該医用画像に関する付帯情報、例えば、上記患者情報や検査情報、医用画像を一意に識別するためのUID(例えば、SOP instance UID)等が書き込まれる。なお、DICOMファイルの必須タグであるTYPE1の付帯情報(例えば、患者情報、モダリティー情報等)は、DICOMの規格により必ず書き込まれるが、それ以外の項目の付帯情報(例えば、撮影部位、撮影方向等)は保障されないため、医用画像に付帯されていない場合がある。
【0027】
画像サーバー2は、モダリティー1により生成された医用画像の画像データ、及び医用画像に関する付帯情報を蓄積記憶・管理するコンピューター装置である。
具体的に、画像サーバー2は、ハードディスク等により構成される記憶部21を有する。この記憶部21は、医用画像や差分画像等の画像データを格納する医用画像DB(Data Base)211、医用画像DB211に記憶されている画像に関する付帯情報を検索可能に格納する付帯情報DB212を記憶している。
画像サーバー2は、医用画像処理装置3及びビューアー4から要求された医用画像を医用画像DB211から読み出して要求元の装置に送信する。
【0028】
医用画像処理装置3は、画像サーバー2から医用画像を取得して、取得した医用画像に各種処理を施す装置である。
図2に、医用画像処理装置3の機能構成例を示す。
図2に示すように、医用画像処理装置3は、制御部31、操作部32、表示部33、通信部34、記憶部35を備えて構成され、各部はバス36により接続されている。
【0029】
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。制御部31のCPUは、記憶部35に記憶されているシステムプログラムや処理プログラム等の各種プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行する。例えば、制御部31は、図3に示す経時差分処理の医用画像処理装置3側の処理を実行する。
制御部31は、要求手段、判別手段、処理手段、制御手段として機能する。
【0030】
操作部32は、文字入力キー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウスによる操作信号とを、入力信号として制御部31に出力する。
【0031】
表示部33は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニタを備えて構成されており、制御部31から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
【0032】
通信部34は、LANカード等により構成され、スイッチングハブを介して通信ネットワークNに接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
通信部34は、取得手段、送信手段として機能する。
【0033】
記憶部35は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリー等で構成されている。記憶部35には、前述のように各種プログラムや各種データが記憶されている。
【0034】
図1に戻り、ビューアー4は、表示部を備え、読影医の操作により指定された医用画像又はその処理結果を画像サーバー2又は医用画像処理装置3から取得して表示する。
【0035】
(医用画像処理システム100の動作)
次に、医用画像処理システム100の動作について説明する。
図3に、医用画像処理システム100において実行される経時差分処理の流れを示す。以下、図3を参照して経時差分処理の流れについて説明する。
【0036】
まず、モダリティー1は、生成された医用画像を医用画像処理装置3に送信する(ステップS1)。
【0037】
医用画像処理装置3において、通信部34によりモダリティー1からの医用画像が受信されると、制御部31は、受信された医用画像(第1の医用画像とする)の付帯情報から患者情報を取得する(ステップS2)。
【0038】
次いで、医用画像処理装置3において、制御部31は、通信部34により画像サーバー2に対して第1の医用画像から取得した患者情報(患者ID等)を送信し、経時差分処理の処理対象の候補画像として、第1の医用画像と同一患者の医用画像の要求を行う(ステップS3)。
【0039】
本実施形態では、第1の医用画像と同一患者の医用画像であることを条件として、この条件を満たす医用画像を画像サーバー2に要求することとしているが、画像サーバー2に要求する医用画像の条件はこれに限定されず、さらにその他の条件(制約)が設定されていてもよい。上述のように、医用画像の付帯情報は、DICOMファイルの必須タグであるTYPE1の付帯情報以外の項目のデータは保障されない。そのため、画像サーバー2に要求する医用画像の条件は、TYPE1の付帯情報に関する条件であることが好ましい。ただし、画像サーバー2に要求する医用画像の条件に必須タグ以外の情報を含めてもよく、画像サーバー2で付帯情報によりある程度絞られた範囲で候補画像を取得して、その中から医用画像処理装置3で最終的に処理対象の画像を判別してもよい。例えば、処理対象の画像の条件が同一患者の胸部正面画像である場合、同一患者の胸部正面画像以外であることが付帯情報から明確な画像(他の患者の患者ID及び他の撮影部位であることを示す撮影部位情報が付帯情報に記載されている画像)を除外した医用画像を画像サーバー2に要求してもよい。この場合、同一患者の胸部正面画像の他、同一患者の医用画像であって、付帯情報が空又は不明な医用画像が画像サーバー2から送信される。このように、画像サーバー2に要求する候補画像に予め所定の条件を付すことで、後段のステップS7の判別処理を効率的に行うことが可能となる。
【0040】
画像サーバー2は、医用画像処理装置3から患者情報及び医用画像の要求を受信すると、受信した患者情報と一致する患者情報の医用画像(同一患者の医用画像)を医用画像DB211から検索し(ステップS4)、検索により抽出された同一患者の医用画像を医用画像処理装置3に送信する(ステップS5)。
【0041】
医用画像処理装置3においては、通信部34により画像サーバー2から医用画像が受信されると、制御部31は、受信された医用画像を処理対象の候補画像として取得して(ステップS6)、候補画像が経時差分処理の処理対象の画像であるか否かを判別する判別処理を行う(ステップS7)。
ここで、経時差分処理の処理対象となる画像は、胸部正面の画像である。
【0042】
図4は、ステップS7において医用画像処理装置3の制御部31により実行される判別処理を示すフローチャートである。
【0043】
判別処理において、制御部31は、候補画像の付帯情報を参照し、撮影部位情報が「空又は不明」であるか否かを判別する(ステップS71)。
ここで、不明とは、ヘッダー部のタグ内の文字列が事前に登録されている文字以外であることを指す。
【0044】
撮影部位情報が「空又は不明」ではないと判別した場合(ステップS71;NO)、制御部31は、付帯情報の撮影部位情報が「胸部」であるか否かを判別する(ステップS72)。
付帯情報の撮影部位情報が「胸部」ではないと判別した場合(ステップS72;NO)、制御部31は、当該候補画像が処理対象外であると判別し(ステップS79)、ステップS81に移行する。
付帯情報の撮影部位情報が「胸部」であると判別した場合(ステップS72;YES)、ステップS75に移行する。
【0045】
一方、ステップS71において、撮影部位の情報が「空又は不明」であると判別した場合(ステップS71;YES)、制御部31は、当該候補画像の付帯情報から当該候補画像が処理対象の画像(ここでは、胸部画像)であるか否かを判別することができないと判断し、当該候補画像の画像データを用いて部位判別処理を実行する(ステップS73)。本願でいう画像データとは、画像を構成する画素値のデータ(ピクセルデータ)を指し、付帯情報は含まない。
【0046】
ステップS73においては、例えば、ディープラーニングの分類問題において一般的なAlexNetの転移学習モデルを利用して判定することができる。AlexNetについては、例えば、参照文献1に記載されているように公知である(参照文献1:https://www.cs.toronto.edu~kriz/imagenet_classification_with_deep_convolutional.pdf)。また、候補画像の画像データに対し、8bit正規化、ヒストグラム均一化、画像サイズ縮小等の前処理を行った後、撮影部位を判定するための特徴量を学習済みのCNN(Convolution Neural Network)モデルにて推論処理を実行して候補画像の撮影部位を判別することとしてもよい。
【0047】
部位判別処理が終了すると、制御部31は、判別結果が「胸部」であるか否かを判別する(ステップS74)。
判別結果が「胸部」ではないと判別した場合(ステップS74;NO)、制御部31は、当該候補画像が処理対象外であると判別し(ステップS79)、ステップS81に移行する。
【0048】
判別結果が「胸部」であると判別した場合(ステップS74;YES)、制御部31は、ステップS75に移行する。
【0049】
ステップS75において、制御部31は、付帯情報の撮影方向が「空又は不明」であるか否かを判別する(ステップS75)。
付帯情報の撮影方向が「空又は不明」ではないと判別した場合(ステップS75;NO)、制御部31は、付帯情報の撮影方向が「正面」であるか否かを判別する(ステップS76)。
付帯情報の撮影部位情報が「正面」ではないと判別した場合(ステップS76;NO)、制御部31は、当該医用画像が処理対象外であると判別し(ステップS79)、ステップS81に移行する。
付帯情報の撮影部位情報が「正面」であると判別した場合(ステップS76;YES)、制御部31は、当該候補画像が処理対象である(第2の医用画像である)と判別し(ステップS80)、ステップS81に移行する。
【0050】
一方、ステップS75において、撮影方向の情報が「空又は不明」であると判別した場合(ステップS75;YES)、制御部31は、当該候補画像の付帯情報から当該候補画像が処理対象の画像(ここでは、正面画像)であるか否かを判別することができないと判断し、当該候補画像の画像データを用いて正面/側面判別処理を実行する(ステップS77)。
ステップS77の処理では、例えば、3層CNNを用いて行うことができる。ステップS77においては、例えば、候補画像の画像データに対し、8bit正規化、ヒストグラム均一化、画像サイズ縮小等の前処理を行った後、胸部正面と胸部側面を分けるための特徴量を学習済みの3層CNNモデルにて推論処理を実行して候補画像が胸部正面であるか胸部側面であるかを判別する。
なお、胸部正面であるか胸部側面であるかの判別は、参照文献2に記載の、画像データの横方向の濃度値の変化を示すプロジェクションのパターンを用いた判別手法等の他の公知の手法を用いてもよい(参照文献2:木戸淳、竹内博著,「肺正面、側面の自動識別」,Medical Imaging Technology,9 巻 4 号(1991))。また、ディープラーニングの分類問題において一般的なAlexNetの転移学習モデルを利用して、候補画像の画像データが肺正面であるか側面であるかを判定することとしてもよい。
【0051】
正面/側面判別処理が終了すると、制御部31は、判別結果が「正面」であるか否かを判別する(ステップS78)。
判別結果が「正面」ではないと判別した場合(ステップS78;NO)、制御部31は、当該候補画像が処理対象外であると判別し(ステップS79)、ステップS81に移行する。
【0052】
判別結果が「正面」であると判別した場合(ステップS78;YES)、制御部31は、当該候補画像が処理対象である(第2の医用画像である)と判別し(ステップS80)、ステップS81に移行する。
【0053】
ステップS81において、制御部31は、受信した全ての候補画像についてステップS71~S80の処理が終了したか否かを判断する(ステップS81)。
受信した全ての候補画像についてステップS71~S80の処理が終了していないと判断した場合(ステップS81;NO)、制御部31は、ステップS71に戻る。
受信した全ての候補画像についてステップS71~S80の処理が終了したと判断した場合(ステップS81;YES)、制御部31は、図3のステップS8に移行する。
【0054】
上記判別処理により、候補画像の付帯情報の撮影部位や撮影方向の情報が空又は不明であっても処理対象の画像(第2の医用画像)であるか否かを判別することができ、経時差分処理を正しく実行することができる。
【0055】
図3に戻り、ステップS8において、制御部31は、モダリティー1から受信した第1の医用画像と、処理対象と判断された第2の医用画像に対して経時差分処理を実行する(ステップS8)。具体的には、第1の医用画像と、処理対象の画像と判別された第2の医用画像との差分をとることで、差分画像を生成する。
【0056】
次いで、制御部31は、生成した差分画像(処理結果)を通信部34により画像サーバー2に送信する(ステップS9)。例えば、制御部31は、生成した差分画像に固有のUIDを割り当てて当該UID及び差分画像を生成する際に使用した医用画像のUID等を付帯情報として付加して画像サーバー2に送信する。
画像サーバー2においては、医用画像処理装置3から差分画像を受信すると、受信した差分画像を医用画像DB211に保存する(ステップS10)。差分画像の保存が終了すると、医用画像処理システム100における経時差分処理は終了する。
【0057】
このように、第1の実施形態においては、医用画像処理装置3の制御部31は、画像サーバー2から送信された候補画像の画像データを用いて、候補画像が胸部正面画像であるか否かを判断し、胸部正面画像であると判断した場合には、当該候補画像が処理対象の画像であると判別する。そして、処理対象の画像と判別された候補画像を第2の医用画像として、第1の医用画像及び第2の医用画像を用いて経時差分処理を施す。したがって、候補画像の付帯情報の撮影部位や撮影方向の情報が空又は不明であり、付帯情報から候補画像が処理対象画像(第2の医用画像)であるか否かを判別することができない場合であっても、候補画像が処理対象画像であるか否かを判別することができ、経時差分処理を正しく実行することができる。
【0058】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態における構成は、第1の実施形態で説明した構成と同様であるので説明を援用し、以下、第2の実施形態における医用画像処理システム100の動作について説明する。
【0059】
図5に、医用画像処理システム100において実行される肋骨減弱処理の流れを示す。以下、図5を参照して肋骨減弱処理の流れについて説明する。
【0060】
医用画像処理装置3の制御部31は、例えば、操作部32による肋骨減弱処理の実行指示等に応じて、通信部34により画像サーバー2に対して胸部画像の要求を行う(ステップS21)。
【0061】
本実施形態では、胸部画像であることを条件として、この条件に合致する医用画像を画像サーバー2に要求することとしているが、画像サーバー2に要求する医用画像の条件はこれに限定されず、さらにその他の条件(制約)が設定されていてもよい。例えば、検査日、患者情報、モダリティー情報等に関する条件が設定されていてもよい。
【0062】
画像サーバー2は、医用画像処理装置3から胸部画像の要求を受信すると、付帯情報に基づいて、撮影部位が「胸部」以外であると明確に判断できる画像を除いた医用画像を医用画像DB211から検索し(ステップS22)、検索により抽出された医用画像を医用画像処理装置3に送信する(ステップS23)。
撮影部位が「胸部」以外であると明確に判断できる画像とは、付帯情報の撮影部位情報として、胸部以外の部位が記載されている画像であり、ステップS23においては、付帯情報の撮影部位が胸部の医用画像とともに、付帯情報の撮影部位が空や不明な医用画像が医用画像処理装置3に送信される。
なお、本実施形態では、医用画像処理装置3から胸部画像の要求を受信すると、画像サーバー2において、付帯情報に基づき撮影部位が「胸部」以外であると明確に判断できる画像を除いた医用画像を医用画像DB211から検索することとしたが、医用画像処理装置3側から「撮影部位が「胸部」以外であると明確に判断できる画像を除いた医用画像」を条件として画像サーバー2に医用画像を要求することとしてもよい。
【0063】
医用画像処理装置3においては、通信部34により画像サーバー2から医用画像が受信されると、制御部31は、受信された医用画像を処理対象の候補画像として取得して(ステップS24)、候補画像が肋骨減弱処理の処理対象画像であるか否かを判別する判別処理を行う(ステップS25)。
ここで、肋骨減弱処理の処理対象となる画像は、胸部正面の画像である。ステップS25において、制御部31は、図4に示す判別処理を実行する。判別処理については、第1の実施形態で説明したので説明を援用する。判別処理により、候補画像の付帯情報の撮影部位や撮影方向の情報が空又は不明であっても処理対象の画像であるか否かを判別することができる。
【0064】
次いで、制御部31は、処理対象と判別された処理対象画像のみに対して肋骨減弱処理(Bone Suppression処理)を実行する(ステップS26)。
【0065】
次いで、制御部31は、肋骨減弱処理済みの医用画像を通信部34により画像サーバー2に送信する(ステップS27)。例えば、制御部31は、肋骨減弱処理済みの医用画像に固有のUIDを割り当てて当該UID及び処理前の医用画像のUID等を付帯情報として付加して画像サーバー2に送信する。
画像サーバー2においては、医用画像処理装置3から肋骨減弱済みの医用画像を受信すると、受信した医用画像を医用画像DB211に保存する(ステップS28)。肋骨減弱済みの医用画像の保存が終了すると、医用画像処理システム100における肋骨減弱処理は終了する。
【0066】
このように、第2の実施形態においては、医用画像処理装置3の制御部31は、画像サーバー2から送信された候補画像の画像データを用いて、候補画像が胸部正面画像であるか否かを判断し、胸部正面画像であると判断した場合には、当該候補画像が処理対象の画像であると判別する。そして、処理対象の画像と判別された候補画像を処理対象の画像として、肋骨減弱処理を施す。
したがって、候補画像の付帯情報の撮影部位や撮影方向の情報が空又は不明であり、付帯情報から候補画像が処理対象画像であるか否かを判別することができない場合であっても、候補画像が処理対象画像であるか否かを判別することができる。
【0067】
以上、本発明の第1の実施形態及び第2の実施形態について説明したが、上記実施形態における記述内容は本発明の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
【0068】
例えば、第1及び第2の実施形態において、記憶部35にステップS73、ステップS77における判別結果を候補画像のUIDに対応付けて保存するためのDB(判別結果保存用DB)を備える構成とし、制御部31は、ステップS73、S77における判別結果を判別結果保存用DBに保存しておくこととしてもよい。そして、制御部31は、S73、S77の判別処理前に、まず候補画像のUIDで判別結果保存用DBを検索し、判別結果が判別結果保存用DBに記憶されている場合は、判別処理を行わずに、判別結果保存用DBの判別結果を用いて処理対象であるか否かを判断してもよい。または、制御部31は、候補画像の付帯情報にステップS73、S77における判別結果を書き込んで画像サーバー2に送信し、画像サーバー2に医用画像DB211及び付帯情報DB212の情報を更新させてもよい。これにより、一度撮影部位や撮影方向が判別された医用画像に対して、再度同じ処理を繰り返す必要がなくなり、処理の高速化を図ることができる。
【0069】
また、上記第1及び第2の実施形態で説明した判別処理では、付帯情報で判別できるものについては付帯情報を用いて処理対象であるか否かの判別を行い、付帯情報で判別できない場合に画像データの解析によって処理対象であるか否かを判別することとして説明したが、全ての候補画像に対して画像データの解析を行って処理対象であるか否かを判別してもよい。また、画像データを用いた判別結果と付帯情報の内容が異なる場合、制御部31は、付帯情報の修正やユーザへの注意喚起を促す表示を表示部33に表示したり、音声等により出力したりすることとしてもよい。
【0070】
また、上記第1の実施形態においては、第1の医用画像との経時差分処理の対象となる第2の医用画像を判別し、第1の医用画像と、処理対象と判別された第2の医用画像に対して経時差分処理を実行することとしたが、第1の医用画像と第2の医用画像に対して実行する処理は経時差分処理に限定されない。
【0071】
例えば、第1の医用画像が胸部正面画像である場合、同一患者の医用画像を画像サーバー2に要求して候補画像を取得し、取得した候補画像について判別処理を行い、胸部側面であった場合に、その候補画像が処理対象の第2の医用画像であると決定して、第1の医用画像と第2の医用画像に所定の処理(例えば、ビューアー4等の外部装置に2つの画像をセットで送信する処理等)を行うこととしてもよい。
【0072】
また、例えば、第1の医用画像と同一種類のモダリティーにより生成された医用画像を画像サーバー2に要求して候補画像を取得し、取得した候補画像について撮影部位及び/又は撮影方向の判別処理を行い、第1の医用画像と同一の撮影部位及び/又は撮影部位と判別された画像を第2の医用画像(群)であると決定して、第1の医用画像と第2の医用画像を用いて類似画像検索処理を行うこととしてもよい。
【0073】
また、上記第2の実施形態においては、胸部正面を画像サーバー2に要求して候補画像を取得し、取得した候補画像について判別処理を行い、胸部正面であった場合に、その候補画像を処理対象の画像であると判別して、肋骨減弱処理を行う場合を例にとり説明したが、肋骨減弱処理に限らず、例えば、病変検出処理、骨密度計測処理、骨折予測処理、写損判定処理、体動検知処理等を施すこととしてもよい。
【0074】
また、上記第1及び第2の実施形態における判別処理では、候補画像が胸部正面画像であるか否かを判別し、胸部正面画像であると判別した場合に、処理対象の画像であると判別することとしたが、処理対象の画像の条件は、これに限定されない。例えば、候補画像の撮影部位と撮影方向の少なくとも一方を判別し、判別結果に基づいて、処理対象の画像であるか否かを判別することとしてもよい。また、上記実施形態においては、医用画像が胸部である場合を例にとり説明したが、他の撮影部位であってもよい。
【0075】
また、上記第1及び第2の実施形態においては、処理対象画像に対して実行された処理(外部装置に画像を送信する処理を除く)の処理結果(例えば、差分画像、肋骨減弱処理済みの画像、病変位置、骨密度の値等)を画像サーバー2に送信することとして説明したが、処理結果を表示部33に表示することとしてもよい。これにより、医用画像処理装置3において処理結果を確認することが可能となる。
【0076】
また、医用画像処理装置3において、ビューアー4等の外部装置から所定の処理(例えば、第1の実施形態の経時差分処理や第2の実施形態の肋骨減弱処理)の実行が指示されて医用画像が送信されてきた場合(入力された場合)、制御部31は、その医用画像が所定の処理の処理対象の画像であるか否かを判別することなく、所定の処理を行うように制御することが好ましい。外部装置から所定の処理の実行が指示された医用画像は、すなわち、所定の処理の処理対象の条件を満たす医用画像であるため、その医用画像が所定の処理の処理対象の条件を満たすか否かを判別する必要はないためである。
【0077】
また、外部装置から所定の処理の実行が指示されて医用画像が送信されてきた場合、その医用画像のUID及び所定の処理の処理対象条件を満たすことを示す情報(例えば、所定の処理が経時差分処理である場合、撮影部位=胸部正面等)を対応付けて上述の判別結果保存用DBに保存しておくことが好ましい。そして、画像サーバー2から候補画像を取得した場合、制御部31は、候補画像のUIDで判別結果保存用DBを検索し、判別結果が判別結果保存用DBに記憶されている場合は、上述のステップS73やステップS77の判別処理を行わずに、判別結果保存用DBの判別結果を用いて処理対象であるか否かを判断してもよい。これにより、処理対象画像であることが明らかな医用画像に対して、判別処理を行う必要がなくなり、処理の高速化を図ることができる。
【0078】
また、上記第1及び第2の実施形態においては、被写体部位が胸部である場合を例にとり説明したが、他の部位を撮影した医用画像においても本発明を適用してもよい。
【0079】
また、例えば、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピューター読み取り可能な媒体としてハードディスクや半導体の不揮発性メモリー等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
【0080】
その他、医用画像処理システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0081】
100 医用画像処理システム
1 モダリティー
2 画像サーバー
21 記憶部
211 医用画像DB
212 付帯情報DB
3 医用画像処理装置
31 制御部
32 操作部
33 表示部
34 通信部
35 記憶部
36 バス
図1
図2
図3
図4
図5