(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-07
(45)【発行日】2022-03-15
(54)【発明の名称】洗車機
(51)【国際特許分類】
B60S 3/06 20060101AFI20220308BHJP
【FI】
B60S3/06
(21)【出願番号】P 2018126641
(22)【出願日】2018-07-03
【審査請求日】2020-12-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000003643
【氏名又は名称】株式会社ダイフク
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】特許業務法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】福永 雅一
【審査官】飯島 尚郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-012808(JP,A)
【文献】特開2016-060329(JP,A)
【文献】特開2015-016741(JP,A)
【文献】特開昭57-182548(JP,A)
【文献】特開2004-148882(JP,A)
【文献】実開平06-075933(JP,U)
【文献】特開平07-017368(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60S 3/00-3/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被洗浄車両に対して前後方向に相対移動する洗車機本体と、前記洗車機本体に設けられる回転ブラシと、貯水タンクと、前記貯水タンクから水を汲み出すポンプと、前記ポンプに配管を介して並列接続される複数の噴射ノズルと、各前記配管を開閉する複数の電磁弁とを備え、前記貯水タンクから供給された水を前記噴射ノズルから噴射して前記回転ブラシにより被洗浄車両を洗浄する洗車機において、前記噴射ノズルと前記ポンプとの間に流量計を配置し、前記ポンプを駆動しながら所定の前記電磁弁を開いた際の前記流量計の検知結果に基づいて異常判定し、判定結果を報知する点検モードを設け
、
各前記電磁弁を択一的に開いた際の単位時間当たりの流量の標準範囲が各前記電磁弁に対応して複数記憶され、前記点検モード時に複数の前記電磁弁を順に開閉して前記流量計の検知流量が前記標準範囲外の場合に異常と判定し、少なくとも一の前記噴射ノズルに対して前記流量計の検知流量がゼロでない場合であって、前記標準範囲よりも少ない場合は前記噴射ノズルの詰まりと判断するとともに、前記標準範囲よりも多い場合は前記噴射ノズルに接続される配管の水漏れと判断してその旨を報知内容に含むことを特徴とする洗車機。
【請求項2】
前記点検モード時に全ての前記噴射ノズルに対して前記流量計の検知流量がゼロの場合に、前記配管の凍結または前記貯水タンクの渇水による異常と判断してその旨を報知内容に含むことを特徴とする請求項
1に記載の洗車機。
【請求項3】
前記標準範囲が複数の前記電磁弁を同時に開いた際の単位時間当たりの流量を含み、前記点検モード時に、複数の前記電磁弁を同時に開いて異常判定することを選択可能にしたことを特徴とする請求項
2に記載の洗車機。
【請求項4】
被洗浄車両に対して前後方向に相対移動する洗車機本体と、前記洗車機本体に設けられる回転ブラシと、貯水タンクと、前記貯水タンクから水を汲み出すポンプと、前記ポンプに配管を介して並列接続される複数の噴射ノズルと、各前記配管を開閉する複数の電磁弁とを備え、前記貯水タンクから供給された水を前記噴射ノズルから噴射して前記回転ブラシにより被洗浄車両を洗浄する洗車機において、前記噴射ノズルと前記ポンプとの間に流量計を配置し、前記ポンプを駆動しながら所定の前記電磁弁を開いた際の前記流量計の検知結果に基づいて異常判定し、判定結果を報知する点検モードを設け、
複数の前記電磁弁を同時に開いた際の単位時間当たりの流量の標準範囲が予め記憶され、前記点検モード時に複数の前記電磁弁を同時に開いて前記流量計の検知流量が前記標準範囲外の場合に異常と判定し、前記流量計の検知流量がゼロでない場合であって、前記標準範囲よりも少ない場合は前記標準範囲外の前記噴射ノズルの詰まりと判断するとともに、前記標準範囲よりも多い場合は前記標準範囲外の前記噴射ノズルの経路の水漏れと判断してその旨を報知内容に含むことを特徴とする洗車機。
【請求項5】
前記点検モード時に前記流量計の検知流量がゼロの場合に、前記配管の凍結または前記貯水タンクの渇水と判断してその旨を報知内容に含むことを特徴とする請求項
4に記載の洗車機。
【請求項6】
所定の前記噴射ノズルから水を噴射して洗浄を行う際に、前記流量計の検知流量が所定流量よりも低下すると洗車を停止することを特徴とする請求項1~請求項
5のいずれかに記載の洗車機。
【請求項7】
複数の前記噴射ノズルから水を噴射して洗浄を行う際に、前記流量計の検知流量がゼロになると前記貯水タンクの渇水と判断してその旨を報知するとともに洗車を停止することを特徴とする請求項1~請求項
6のいずれかに記載の洗車機。
【請求項8】
洗車及び前記点検モードの履歴データを蓄積するデータベースを備え、前記判定結果を
前記履歴データに含むことを特徴とする請求項1~請求項
7のいずれかに記載の洗車機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給水経路の異常判定を行う洗車機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の洗車機は特許文献1に開示されている。この洗車機は被洗浄車両に対して前後方向に移動する門型の洗車機本体を備えている。洗車機本体には複数の噴射ノズル、回転ブラシ及び送風ノズルが設けられる。噴射ノズルは貯水タンクから給水され、被洗浄車両に向けて水、洗剤を含む水、ワックスを含む水等を噴射する。回転ブラシは洗浄水を噴射された被洗浄車両に回転摺動して被洗浄車両を洗浄する。送風ノズルは送風により被洗浄車両の乾燥を行う。
【0003】
貯水タンクには主配管が導出され、主配管から分岐した複数の分岐配管にそれぞれ電磁弁を介して噴射ノズルが接続される。主配管上にはポンプ及び圧力センサが配される。
【0004】
上記洗車機において、被洗浄車両の洗浄時に貯水タンクが渇水すると主配管内の水圧の低下を圧力センサにより検知し、回転ブラシを退避して洗車を停止する。これにより、無給水のブラシ洗浄による被洗浄車両の傷やワックスの塗布不良を防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平07-205769号公報(第3頁~第7頁、第4図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら上記従来の洗車機によると、噴射ノズルのノズル詰まりが発生した際に圧力センサはポンプによる水圧が加わるためノズル詰まりを検知できない。このため、噴射ノズルから水が噴射されず、無給水のブラシ洗浄による被洗浄車両の傷やワックスの塗布不良等の洗車の不具合が発生する問題があった。
【0007】
本発明は、洗車の不具合を防止できる洗車機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明は、被洗浄車両に対して前後方向に相対移動する洗車機本体と、前記洗車機本体に設けられる回転ブラシと、貯水タンクと、前記貯水タンクから水を汲み出すポンプと、前記ポンプに配管を介して並列接続される複数の噴射ノズルと、各前記配管を開閉する複数の電磁弁とを備え、前記貯水タンクから供給された水を前記噴射ノズルから噴射して前記回転ブラシにより被洗浄車両を洗浄する洗車機において、前記噴射ノズルと前記ポンプとの間に流量計を配置し、前記ポンプを駆動しながら所定の前記電磁弁を開いた際の前記流量計の検知結果に基づいて異常判定し、判定結果を報知する点検モードを設けたことを特徴としている。
【0009】
また、本発明は上記構成の洗車機において、各前記電磁弁を択一的に開いた際の単位時間当たりの流量の標準範囲が各前記電磁弁に対応して複数記憶され、前記点検モード時に複数の前記電磁弁を順に開閉して前記流量計の検知流量が前記標準範囲外の場合に異常と判定し、少なくとも一の前記噴射ノズルに対して前記流量計の検知流量がゼロでない場合に、前記標準範囲外の前記噴射ノズルの経路の異常と判断してその旨を報知内容に含むことを特徴としている。
【0010】
また、本発明は上記構成の洗車機において、全ての前記噴射ノズルに対して前記流量計の検知流量がゼロの場合に、前記配管の凍結または前記貯水タンクの渇水による異常と判断してその旨を報知内容に含むことを特徴としている。
【0011】
また、本発明は上記構成の洗車機において、前記標準範囲が複数の前記電磁弁を同時に開いた際の単位時間当たりの流量を含み、前記点検モード時に、複数の前記電磁弁を同時に開いて異常判定することを選択可能にしたことを特徴としている。
【0012】
また、本発明は上記構成の洗車機において、複数の前記電磁弁を同時に開いた際の単位時間当たりの流量の標準範囲が予め記憶され、前記点検モード時に複数の前記電磁弁を同時に開いて前記流量計の検知流量が前記標準範囲外の場合に異常と判定し、前記流量計の検知流量がゼロでない場合にいずれかの前記噴射ノズルの経路の異常と判断してその旨を報知内容に含むことを特徴としている。
【0013】
また、本発明は上記構成の洗車機において、前記流量計の検知流量がゼロの場合に、前記配管の凍結または前記貯水タンクの渇水と判断してその旨を報知内容に含むことを特徴としている。
【0014】
また、本発明は上記構成の洗車機において、所定の前記噴射ノズルから水を噴射して洗浄を行う際に、前記流量計の検知流量が所定流量よりも低下すると洗車を停止することを特徴としている。
【0015】
また、本発明は上記構成の洗車機において、複数の前記噴射ノズルから水を噴射して洗浄を行う際に、前記流量計の検知流量がゼロになると前記貯水タンクの渇水と判断してその旨を報知するとともに洗車を停止することを特徴としている。
【0016】
また、本発明は上記構成の洗車機において、洗車及び前記点検モードの履歴データを蓄積するデータベースを備え、前記判定結果を前記履歴データに含むことを特徴としている。
【0017】
また、本発明は上記構成の洗車機において、洗車時または前記点検モード時の異常の発生箇所を前記履歴データに含むことを特徴としている。
【0018】
また、本発明は上記構成の洗車機において、前記点検モード時の各前記噴射ノズルの流量を前記履歴データに含むことを特徴としている。
【0019】
また、本発明は上記構成の洗車機において、洗車開始から洗車終了までの前記流量計により検知される積算流量を前記履歴データに含むことを特徴としている。
【0020】
また、本発明は上記構成の洗車機において、ネットワークを介して通信を行う通信部を備え、外部端末から前記ネットワークを介して前記データベースにアクセスできることを特徴としている。
【0021】
また、本発明は上記構成の洗車機において、前記データベースが前記ネットワーク上に配されることを特徴としている。
【発明の効果】
【0022】
本発明によると、噴射ノズルとポンプとの間に流量計を配置し、流量計の検知結果に基づいて異常判定して判定結果を報知する点検モードを設けた。このため、貯水タンクの渇水の発生時及び噴射ノズルのノズル詰まりの発生時に流量計によって異常を検知できる。従って、無給水のブラシ洗浄等の洗車の不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図3】本発明の第1実施形態の洗車機の給水経路を示す配管図
【
図4】本発明の第1実施形態の洗車機の構成を示すブロック図
【
図5】本発明の第1実施形態の洗車機の点検モードの動作を示すフローチャート
【
図6】本発明の第2実施形態の洗車機の点検モードの動作を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0024】
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1、
図2は第1実施形態の洗車機1を示す正面図及び側面図である。洗車機1は洗車機本体2及びリモートパネル65を備えている。洗車機本体2は左右の対向する2つのスタンド部3と、スタンド部3の上端を連結する天井部4とを有した門型に形成される。
【0025】
地面G上には左右一対のレール66が敷設され、スタンド部3の底面に設けた車輪2cがレール66上に配される。これにより、洗車機本体2はレール66上に立設し、走行モータ10(
図4参照)の駆動によりレール66上を走行して被洗浄車両70に対して前後方向に移動する。
【0026】
リモートパネル65は洗車機本体2に対する被洗浄車両70の進入経路Aに沿って配される。リモートパネル65は表示部及び複数のボタンから成る入力部を有している。表示部により案内画面、報知画面等を表示し、入力部により洗車条件を設定する。洗車条件として、洗浄方法(水洗い、シャンプー洗い、ワックス・コーティングの有無等)、装備品(フロントガード、フェンダーポール、サイドアンダーミラー、リアワイパー、ルーフスポイラ、ルーフキャリア等)の有無等を設定することができる。
【0027】
洗車機本体2の一方のスタンド部3の正面には操作パネル8が配される。操作パネル8はリモートパネル65と同様に表示部及び入力部が設けられ、洗車条件を設定することができる。
【0028】
洗車機本体2のスタンド部3の入口面2a側の端部には形状センサ9が設けられる。形状センサ9はスタンド部3に縦方向に並設された複数の光電センサにより形成される。一方のスタンド部3に設けた投光部と他方のスタンド部3に設けた受光部との間を被洗浄車両70が通過して遮光することで被洗浄車両70の車形が検知される。形状センサ9を他の超音波センサ等により形成してもよい。
【0029】
洗車機本体2には被洗浄車両70上に回転摺動してブラッシングする複数の回転ブラシが設けられる。回転ブラシはトップブラシ5及びサイドブラシ6から成っている。トップブラシ5は天井部4に配されて水平な回転軸で回転し、ブラシ昇降モータ5b(
図4参照)により昇降して被洗浄車両70の上面を洗浄する。サイドブラシ6はスタンド部3に左右一対配され、上下に延びる回転軸で回転して被洗浄車両70の前後面及び両側面を洗浄する。
【0030】
洗車機本体2の上部には気流を発生するブロア20が配される。ブロア20には被洗浄車両70に向けて送風する複数の送風ノズルが接続される。送風ノズルはトップ送風ノズル21及びサイド送風ノズル22から成っている。
【0031】
トップ送風ノズル21は天井部4に配され、ノズル昇降モータ21a(
図4参照)により昇降し、送風により被洗浄車両70の前面、上面及び後面を乾燥させる。サイド送風ノズル22は両スタンド部3にそれぞれ設けられ、送風により被洗浄車両70の側面を乾燥させる。
【0032】
一方のスタンド部3内には分配配管部30が設けられる。分配配管部30は複数の貯液タンク31、32(
図3参照)を収納し、水道水及び各貯液タンクからの洗剤や液剤を分配する。貯液タンク31には洗剤が貯液され、貯液タンク32にはワックスが貯液される。また、図示しないが、コーティング剤を貯液する貯液タンクも設けられる。
【0033】
天井部4及びスタンド部3には複数の噴射ノズルが設けられる。噴射ノズルは、浄水ノズル11~13、シャンプーノズル14、ワックスノズル15、高圧水ノズル16を有している。浄水ノズル11、12は洗車機本体2の入口面2a側の端部に配され、水道水の洗浄水を噴射する。浄水ノズル11は天井部4に設けられ、浄水ノズル12は両方のスタンド部3に設けられる。浄水ノズル13は洗車機本体2の出口面2b側の端部の天井部4に配され、水道水の洗浄水を噴射する。
【0034】
シャンプーノズル14は浄水ノズル11とトップブラシ5との間の天井部4に配され、洗剤を含む洗浄水を噴射する。ワックスノズル15は洗車機本体2の出口面2b側の端部の天井部4に設けられ、所定濃度のワックスを含む水を噴射する。高圧水ノズル16は洗車機本体2の入口面2a側の端部の天井部4に設けられ、浄水ノズル11~13よりも高圧の水道水から成る洗浄水を噴射する。尚、図示しないが、コーティング剤を噴射する噴射ノズルが天井部4に配される。
【0035】
図3は洗車機1の給水経路の配管図を示している。洗車機本体2の出口面2bの外側には水道水を貯水する貯水タンク34が設置される。貯水タンク34に水道水以外の水(例えば、井戸水、地下水、河川水、回収水)を貯水してもよい。
【0036】
貯水タンク34内には貯水を汲み上げる水ポンプ35(ポンプ)が浸漬され、水ポンプ35から配管40が導出される。水ポンプ35の排水側には三方弁38を介して流量計39が接続され、流量計39の下流には高圧ポンプ36が接続される。高圧ポンプ36は洗浄水の水圧を上げて送出し、高圧ポンプ36の下流には高圧(例えば、2MPa)の水道水を供給する高圧給水経路42が形成される。また、流量計39と高圧ポンプ36との間で配管40が分岐し、高圧給水経路42よりも低圧(例えば、0.2MPa)の水道水を供給する低圧給水経路41が形成される。
【0037】
尚、三方弁38には高圧の圧縮空気を供給する空気ポンプ37が接続される。三方弁38の切り替えによって低圧給水経路41及び高圧給水経路42内を空気及び水道水が択一的に流通する。低圧給水経路41及び高圧給水経路42には洗車終了後に高圧の空気が供給される。これにより、浄水ノズル11~13、シャンプーノズル14、ワックスノズル15及び高圧水ノズル16の水抜きが行われる。
【0038】
高圧給水経路42は高圧ポンプ36の下流で電磁弁56を介して高圧水ノズル16に接続される。電磁弁56の開閉によって高圧水ノズル16による洗浄水の噴射の実行及び停止が切り替えられる。
【0039】
低圧給水経路41は複数に分岐し、それぞれ電磁弁52~55を介して浄水ノズル11~13、シャンプーノズル14及びワックスノズル15に接続される。浄水ノズル11、12は電磁弁52の下流で分岐し、電磁弁52の開閉によって洗浄水の噴射の実行及び停止が切り替えられる。
【0040】
同様に、電磁弁53の開閉によって浄水ノズル13による洗浄水の噴射の実行及び停止が切り替えられる。電磁弁54の開閉によってシャンプーノズル14による洗剤を含む洗浄水の噴射の実行及び停止が切り替えられる。電磁弁55の開閉によってワックスノズル15によるワックスを含む水の噴射の実行及び停止が切り替えられる。
【0041】
シャンプーノズル14の上流にはインジェクタ44が配される。洗剤を貯液する貯液タンク31には、逆止弁47を介してインジェクタ44に接続される吸込部31aが浸漬される。インジェクタ44には配管40を流通する水によって貯液タンク31の洗剤が吸引され、洗剤を含む洗浄水がシャンプーノズル14に供給される。
【0042】
同様に、ワックスノズル15の上流にはインジェクタ45が配される。ワックスを貯液する貯液タンク32には、逆止弁48を介してインジェクタ45に接続される吸込部32aが浸漬される。インジェクタ45には配管40を流通する水によって貯液タンク32のワックスが吸引され、所定の濃度に希釈されたワックスがワックスノズル15に供給される。逆止弁47、48によって水道水の貯液タンク31、32への流入が防止される。尚、コーティング剤を噴射する噴射ノズルはワックスノズル15と同様に接続される。
【0043】
図4は洗車機1の構成を示すブロック図である。洗車機本体2には各部を制御する制御部60が設けられる。制御部60には、通信部61、リモートパネル65、操作パネル8、走行モータ10、回転モータ5a、6a、ブラシ昇降モータ5b、開閉モータ6b、ブロア20、ノズル昇降モータ21a、水ポンプ35、高圧ポンプ36、空気ポンプ37、電磁弁52~56、三方弁38、流量計39、形状センサ9、記憶部62が接続される。
【0044】
通信部61はインターネット網等のネットワークを介して通信を行う。これにより、外部端末からネットワークを介して洗車機1を遠隔操作することができる。
【0045】
回転モータ5aはトップブラシ5(
図1参照)を回転駆動し、回転モータ6aはサイドブラシ6(
図1参照)を回転駆動する。ブラシ昇降モータ5bは被洗浄車両70の上面に沿ってトップブラシ5を昇降させる。開閉モータ6bは被洗浄車両70の側面に沿ってサイドブラシ6を左右方向に移動させる。ノズル昇降モータ21aは被洗浄車両70の上面及び後面に沿ってトップ送風ノズル21(
図1参照)を昇降させる。
【0046】
流量計39は配管40内の単位時間当たりの流量(流体の体積)及び所定期間の積算流量を検知する。低圧給水経路41及び高圧給水経路42が流量計39の下流で分岐するため、流量計39により低圧給水経路41及び高圧給水経路42を流通する水の流量が検知される。このため、電磁弁52~56の一または複数を開くことにより、開かれた電磁弁52~56に対応する噴射ノズルの流量を検知することができる。
【0047】
記憶部62はROM及びRAMから成り、洗車機1の動作プログラム、制御データ等を格納するとともに制御部60による演算結果を一時記憶する。また、記憶部62には洗車の履歴データ及び後述する点検モードの履歴データを蓄積するデータベース63が設けられる。データベース63には通信部61を介して外部端末からアクセスすることができる。
【0048】
記憶部62に記憶される制御データには、各噴射ノズルから噴射される水の単位時間当たりの流量の標準範囲のデータが含まれる。電磁弁52を開いて浄水ノズル11及び浄水ノズル12から噴射される水の流量の標準範囲は例えば、13~17L/minである。電磁弁53を開いて浄水ノズル13から噴射される水の流量の標準範囲は例えば、13~17L/minである。
【0049】
電磁弁54を開いてシャンプーノズル14から噴射される水の流量の標準範囲は例えば、4~6L/minである。電磁弁55を開いてワックスノズル15から噴射される水の流量の標準範囲は例えば、8~12L/minである。電磁弁56を開いて高圧水ノズル16から噴射される水の流量の標準範囲は例えば、18~22L/minである。
【0050】
また、複数の電磁弁を開いた際の流量の標準範囲も記憶部62に記憶される。低圧給水経路41の電磁弁52~55を同時に開いて浄水ノズル11~13、シャンプーノズル14及びワックスノズル15から噴射される水の流量の標準範囲は例えば、36~44L/minである。複数の電磁弁を同時に開いた際の流量は、配管40の圧力損失が大きいため択一的に開いた際の流量の合計よりも少なくなっている。また、洗車条件に応じて複数の噴射ノズルから同時に噴射される水の流量の標準範囲も記憶部62に記憶される。
【0051】
上記構成の洗車機1において、電源が投入された始業時等に点検が行われる。洗車機1の点検を行う点検モードはスタッフにより操作パネル8を操作して選択される。電源投入時に自動的に点検モードを行ってもよい。
【0052】
図5は点検モードのフローチャートを示している。点検モードが開始されると、ステップ#11で水ポンプ35が駆動される。ステップ#12~#17では電磁弁52~56が択一的に順に開閉される。ここでは、電磁弁52、電磁弁53、電磁弁54、電磁弁55、電磁弁56の順に開閉する。また、図示しないが、電磁弁56の開成時には高圧ポンプ36が駆動される。
【0053】
ステップ#12で最初の電磁弁52が開かれると、ステップ#13で流量計39によって流量が検知される。ステップ#14では流量計39の検知流量が記憶部62に一時記憶される。ステップ#15では電磁弁52が閉じられる。ステップ#16では最後の電磁弁(ここでは、電磁弁56)を閉じたか否かが判断される。最後の電磁弁56を開閉していない場合はステップ#17に移行して次の電磁弁が開かれ、ステップ#13~#17が繰り返される。
【0054】
最後の電磁弁56が開閉されると、ステップ#21に移行して水ポンプ35が停止される。ステップ#22では各電磁弁52~56に対応する各噴射ノズルの流量が標準範囲か否かが判断される。全ての噴射ノズルの流量が標準範囲の場合はステップ#27に移行し、少なくとも一の噴射ノズルの流量が標準範囲でない場合はステップ#23に移行する。
【0055】
ステップ#27では操作パネル8及びリモートパネル65上の表示により正常であることが報知される。
【0056】
ステップ#23では全ての噴射ノズルに対して水が流通していない状態(流量計39により検知される流量がゼロ)か否かが判断される。全ての噴射ノズルの流量がゼロの場合はステップ#24に移行し、少なくとも一の噴射ノズルの流量がゼロでない場合はステップ#25に移行する。
【0057】
ステップ#24では各噴射ノズルの配管40の凍結または貯水タンク34の渇水と判断する。ステップ#25では流量が標準範囲外になった噴射ノズルの経路上の異常と判断する。具体的には、流量が標準範囲よりも少ない場合はノズル詰まりと判断され、流量が標準範囲よりも多い場合は噴射ノズルに接続される配管40の水漏れと判断される。
【0058】
ステップ#26では操作パネル8及びリモートパネル65上の表示により異常報知される。この時、配管40の凍結または貯水タンク34の渇水、噴射ノズルの詰まり、噴射ノズルの配管40の水漏れ等の異常発生箇所を同時に報知してもよい。
【0059】
尚、ステップ#26及びステップ#27で判定結果を含む報知内容を通信部61により送信し、ネットワークを介して外部端末に報知してもよい。
【0060】
ステップ#28では点検モードの履歴データがデータベース63に保存され、点検モードを終了する。履歴データには、点検モードの実行日時、判定結果(正常または異常)、異常の発生箇所、流量計39の検知流量等が含まれる。
【0061】
次に、洗車機1の洗車動作について説明する。被洗浄車両70がリモートパネル65の面前で停車すると洗車条件の設定が行われる。洗車条件を設定した後、ユーザの運転により被洗浄車両70が所定の洗浄開始位置まで移動して停車すると洗車が開始される。
【0062】
リモートパネル65の操作により、水洗いコース、シャンプーコース、ワックスコース、コーティングコースから成る洗車コースを選択することができる。水洗いコースは回転ブラシを回転して水道水の洗浄水を噴射し、被洗浄車両70を水洗いする。シャンプーコースは回転ブラシを回転して洗剤を含む洗浄水を噴射し、被洗浄車両70を洗剤により洗浄する。
【0063】
ワックスコースはシャンプーコースと同様に被洗浄車両70を洗浄した後、ワックスノズル15により被洗浄車両70にワックスを塗布する。コーティングコースはシャンプーコースと同様に被洗浄車両70を洗浄した後、被洗浄車両70にコーティング剤を塗布する。また、オプションとして高圧水ノズル16から噴射される高圧水による洗浄を追加することができる。
【0064】
例えばシャンプーコースを選択して洗車が開始されると、洗車機本体2が被洗浄車両70の後方に向かって移動する第1往路が行われる。第1往路では形状センサ9により被洗浄車両70の車形が検知される。入口面2a近傍の浄水ノズル11、12は水道水の洗浄水を噴射する。浄水ノズル11、12と回転ブラシとの間に配されるシャンプーノズル14は洗剤を含む洗浄水を噴射する。また、トップブラシ5及びサイドブラシ6が回転駆動される。これにより、洗浄水により濡れた被洗浄車両70の車体面にトップブラシ5及びサイドブラシ6が摺動し、洗剤を含む洗浄水により洗浄される。
【0065】
被洗浄車両70の後面まで洗浄が終了すると、洗車機本体2が反転して被洗浄車両70の前方に移動する第1復路が行われる。第1復路では回転する回転ブラシに先行する浄水ノズル13及び後行する浄水ノズル11、12から水道水の洗浄水が噴射される。これにより、被洗浄車両70を水洗いして洗剤のすすぎ洗浄が行われる。
【0066】
第1復路が終了すると、洗車機本体2が反転して被洗浄車両70の後方に移動する第2往路が行われる。第2往路では回転ブラシが停止され、各送風ノズルから送風して被洗浄車両70を乾燥させる。乾燥が終了すると履歴データをデータベース63に保存して洗車が終了する。
【0067】
第1往路及び第1復路では浄水ノズル11~13及びシャンプーノズル14から洗浄水を噴射する際に、流量計39によって流量が監視される。流量計39により標準範囲外の流量を検知すると異常と判断し、回転ブラシを退避して洗車を停止する。そして、操作パネル8及びリモートパネル65により異常報知され、履歴データをデータベース63に保存して洗車を終了する。
【0068】
この時、複数の噴射ノズルから同時に水を噴射した際の流量計39の検知流量がゼロの場合は、貯水タンク34の渇水による異常と判断する。流量計39の検知流量がゼロの場合に配管40の凍結の可能性もあるが、配管40の凍結は始業点検時に解消されている可能性が高いため、貯水タンク34の渇水と判断する。
【0069】
また、一または複数の噴射ノズルの流量がゼロではなく標準範囲よりも少ない場合はノズル詰まりと判断し、標準範囲よりも多い場合は水漏れと判断する。この時、複数の電磁弁を所定の時間差で順に開くことにより、ノズル詰まりまたは水漏れの生じた噴射ノズルを特定することができる。
【0070】
尚、標準範囲外の流量を検知した際に所定の流量が確保されている場合は、洗車を継続して乾燥終了後に異常報知してもよい。即ち、所定の噴射ノズルから水を噴射して洗浄を行う際に、流量計39の検知流量が所定流量よりも低下した場合に洗車を停止してもよい。
【0071】
洗車の履歴データには、洗車の実行日時、洗車条件、形状センサ9により検知した車長、洗車の実行結果(正常終了または異常終了)、異常の発生箇所、流量計39により検知した洗車開始から洗車終了までの積算流量等が含まれる。洗車開始から洗車終了までの積算流量によって洗車時の使用水量が取得されるため、洗車機1のランニングコストを把握することができる。
【0072】
尚、洗車条件として水洗いが選択された場合は第1往路でシャンプーノズル14を停止する。
【0073】
洗車条件としてワックスやコーティングが選択された場合は、第1復路の終了後に第2往路及び第2復路において所定の噴射ノズル(ワックスノズル15等)からワックスまたはコーティング剤を噴射する。これにより、被洗浄車両70上にワックスやコーティング剤の被膜が形成され、第3往路で乾燥が行われる。また、オプションとして高圧洗浄が追加された場合は、第1往路で高圧水ノズル16から高圧水が噴射される。これらの場合も上記と同様に噴射ノズルの流量が流量計39により監視される。
【0074】
本実施形態によると、噴射ノズルと水ポンプ35との間に流量計39を配置し、流量計39の検知結果に基づいて異常判定して判定結果を報知する点検モードを設けた。このため、貯水タンク34の渇水の発生時及び噴射ノズルのノズル詰まりの発生時に流量計39によって異常を検知できる。また、配管40や流量計39の凍結が発生した際に流量計39の検知流量がゼロとなるため異常を検知できる。これにより、異常を解消して洗車を行うことができ、無給水のブラシ洗浄やワックスの塗布不良等の洗車の不具合を防止することができる。
【0075】
また、電磁弁52~56を択一的に開いた際の単位時間当たりの流量の標準範囲が各電磁弁52~56に対応して記憶部62に記憶される。点検モード時に複数の電磁弁52~56を順に開閉して流量計39の検知流量が標準範囲外の場合に異常と判定して異常報知する。この時、少なくとも一の噴射ノズルに対して流量計39の検知流量がゼロでない場合に、標準範囲外の噴射ノズルの経路の異常(ノズル詰まりまたは水漏れ)と判断してその旨を報知内容に含む。これにより、スタッフは異常箇所を容易に把握することができ、洗車機1の利便性を向上することができる。
【0076】
また、点検モード時に順に開閉される全ての噴射ノズルに対して流量計39の検知流量がゼロの場合に、配管40の凍結または貯水タンク34の渇水による異常と判断してその旨を報知内容に含む。これにより、スタッフは異常箇所を容易に把握することができ、洗車機1の利便性を向上することができる。
【0077】
また、噴射ノズルから水を噴射して洗浄を行う際に、流量計39の検知流量が所定流量よりも低下すると洗車を停止する。これにより、洗車時に異常が発生した際に洗車を停止して無給水の洗車をより確実に防止することができる。
【0078】
また、複数の噴射ノズルから水を噴射して洗浄を行う際に、流量計39の検知流量がゼロになると貯水タンク34の渇水と判断してその旨を報知するとともに洗車を停止する。これにより、洗車時に貯水タンク34が渇水すると洗車を停止して無給水の洗車をより確実に防止できるとともに、異常箇所を容易に把握して洗車機1の利便性を向上することができる。
【0079】
また、点検モードの判定結果をデータベース63に蓄積する履歴データに含むため、異常の発生状況を把握することができ、洗車機1の利便性を向上することができる。
【0080】
また、洗車時または点検モード時の異常の発生箇所を履歴データに含むため、異常解析を容易に行うことができ、洗車機1の利便性をより向上することができる。
【0081】
また、点検モード時の各噴射ノズルの流量を履歴データに含むため、異常解析をより詳細に行うことができ、洗車機1の利便性をより向上することができる。
【0082】
また、洗車開始から洗車終了までの流量計39により検知される積算流量を履歴データに含むため、洗車時の使用水量が取得され、洗車機1のランニングコストを把握することができる。従って、洗車機1の利便性をより向上することができる。
【0083】
また、ネットワークを介して通信を行う通信部61を備え、外部端末からネットワークを介してデータベース63にアクセスできるので、洗車機1から離れた場所でデータベース63を閲覧して異常解析等を行うことができる。従って、洗車機1の利便性を向上することができる。
【0084】
尚、データベース63をネットワーク上に配し、履歴データを通信部61から送信してデータベース63に保存してもよい。これにより、外部端末からネットワークを介してデータベース63にアクセスすることができる。
【0085】
<第2実施形態>
次に、第2実施形態の洗車機1について説明する。本実施形態の洗車機1は第1実施形態と同様に構成され、点検モードの動作が異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
【0086】
図6は本実施形態の洗車機1の点検モードのフローチャートを示している。点検モードが開始されると、ステップ#11で水ポンプ35が駆動される。ステップ#12では低圧給水経路41の電磁弁52~55が開かれる。ステップ#13では流量計39によって流量が検知される。ステップ#14では流量計39の検知流量が記憶部62に一時記憶される。ステップ#15では電磁弁52~55が閉じられる。
【0087】
ステップ#16では高圧給水経路42の電磁弁56が開閉されたか否か判断される。高圧給水経路42の電磁弁56を開閉していない場合はステップ#17に移行して電磁弁56が開かれ、ステップ#13~#16が再度行われる。
【0088】
電磁弁56が開閉されると、ステップ#21に移行して水ポンプ35が停止される。ステップ#22では電磁弁52~55を同時に開いた際の流量計39の検知流量及び電磁弁56を開いた際の流量計39の検知流量が標準範囲か否かが判断される。全ての流量計39の検知流量が標準範囲の場合はステップ#27に移行し、いずれかの検知流量が標準範囲でない場合はステップ#23に移行する。
【0089】
ステップ#27では操作パネル8及びリモートパネル65上の表示により正常であることが報知される。
【0090】
ステップ#23では全ての噴射ノズルに対して水が流通していない状態(流量計39により検知される流量がゼロ)か否かが判断される。流量計39の検知流量がゼロの場合はステップ#24に移行し、少なくとも一の噴射ノズルに水が流通して流量計39の検知流量がゼロでない場合はステップ#25に移行する。
【0091】
ステップ#24ではいずれかの噴射ノズルの配管40の凍結または貯水タンク34の渇水と判断する。ステップ#25ではいずれかの噴射ノズルの経路上の異常と判断する。ステップ#26では操作パネル8及びリモートパネル65上の表示により異常報知される。そして、ステップ#28で履歴データがデータベース63に保存される。
【0092】
本実施形態によると、第1実施形態と同様に、無給水のブラシ洗浄やワックスの塗布不良等の洗車の不具合を防止することができる。
【0093】
また、点検モード時に複数の電磁弁52~55を同時に開いて流量計39の検知流量が標準範囲外の場合に異常と判定するので、第1実施形態よりも点検モードの作業時間を短縮することができる。この時、流量計39の検知流量がゼロでない場合にいずれかの噴射ノズルの経路が異常と判断してその旨を報知内容に含むので、異常箇所を容易に把握して洗車機1の利便性を向上することができる。
【0094】
また、点検モード時に流量計39の検知流量がゼロの場合に、配管40の凍結または貯水タンク34の渇水と判断してその旨を報知内容に含むので、異常箇所を容易に把握して洗車機1の利便性を向上することができる。
【0095】
尚、電磁弁52~55を同時に開くため、噴射ノズルの経路異常の際に複数の噴射ノズルから異常発生した噴射ノズルを特定できない。しかし、作業者が手動で点検して異常発生した噴射ノズルを特定することができるため、異常を解消して無給水のブラシ洗浄を防止できる。
【0096】
本実施形態において、前述の
図5に示す点検モード及び
図6に示す点検モードの両方を設け、一方を選択可能にしてもよい。これにより、時間を掛けた詳細な点検と時間短縮した簡易点検とを状況に応じて使い分けることができ、洗車機1の利便性をより向上することができる。
【0097】
第1、第2実施形態において、流量計39を各噴射ノズルに対応して複数設けてもよい。また、洗車機本体2が被洗浄車両70に対して相対移動する洗車機であればよく、被洗浄車両70が前後方向に移動して洗車を行う洗車機であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本発明によると、給水経路の異常判定を行う洗車機に利用することができる。
【符号の説明】
【0099】
1 洗車機
2 洗車機本体
3 スタンド部
4 天井部
5 トップブラシ
5a、6a 回転モータ
5b ブラシ昇降モータ
6 サイドブラシ
6b 開閉モータ
8 操作パネル
9 形状センサ
10 走行モータ
11~13 浄水ノズル
14 シャンプーノズル
15 ワックスノズル
16 高圧水ノズル
20 ブロア
21 トップ送風ノズル
21a ノズル昇降モータ
22 サイド送風ノズル
30 分配配管部
31、32 貯液タンク
34 貯水タンク
35 水ポンプ
36 高圧ポンプ
37 空気ポンプ
38 三方弁
39 流量計
40 配管
41 低圧給水経路
42 高圧給水経路
44、45 インジェクタ
47、48 逆止弁
52~56 電磁弁
60 制御部
61 通信部
62 記憶部
63 データベース
65 リモートパネル
66 レール
70 被洗浄車両
G 地面