(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-07
(45)【発行日】2022-03-15
(54)【発明の名称】パネル構造
(51)【国際特許分類】
B60K 37/00 20060101AFI20220308BHJP
【FI】
B60K37/00 Z
B60K37/00 G
(21)【出願番号】P 2018165683
(22)【出願日】2018-09-05
【審査請求日】2020-12-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】110001117
【氏名又は名称】特許業務法人ぱてな
(72)【発明者】
【氏名】長橋 怜
【審査官】菅野 京一
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-177523(JP,A)
【文献】特開平09-271129(JP,A)
【文献】特開平06-183284(JP,A)
【文献】特開2016-088260(JP,A)
【文献】特開2016-022875(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面から裏面までの厚さを有するパネル本体と、
前記パネル本体内にオプション装置を装備するために前記表面から前記裏面まで後加工によって貫通される開口に設けられ、前記開口の少なくとも周縁を隠蔽する隠蔽部材とを備えたパネル構造において、
前記パネル本体は、前記裏面に設けられ、前記開口から前記表面に平行な第1方向に位置する前記パネル本体で隠蔽された係合部を有し、
前記隠蔽部材は、前記開口から挿入可能であり、前記隠蔽部材が前記第1方向に移動することによって前記係合部と係合する被係合部を有し、
前記隠蔽部材は、前記係合部と前記被係合部との係合によって、前記パネル本体に対する前記第1方向の位置決めがされて
おり、
前記第1方向において、前記係合部と前記被係合部との係合位置が、前記開口の加工位置に関わらず不変とされていることを特徴とするパネル構造。
【請求項2】
前記隠蔽部材は、前記係合部と前記被係合部との係合によって、前記第1方向と直交する厚さ方向の位置決めがされている請求項1記載のパネル構造。
【請求項3】
前記パネル本体又は前記隠蔽部材には、前記隠蔽部材の前記第1方向の移動を許容しつつ、前記隠蔽部材の前記厚さ方向の位置決めを行なう案内手段が設けられて
おり、
前記隠蔽部材は、前記案内手段により、前記パネル本体に対して前記表面と平行でかつ前記第1方向と交差する方向の位置決めがされている請求項1又は2記載のパネル構造。
【請求項4】
前記パネル本体はインスツルメントパネルであり、
前記オプション装置はヘッドアップディスプレイ投影装置であり、
前記隠蔽部材はベゼルである請求項1乃至3のいずれか1項記載のパネル構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパネル構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1、2に従来のパネル構造が開示されている。これらのパネル構造は、パネル本体と隠蔽部材とを備えている。パネル本体は表面から裏面までの厚さを有している。隠蔽部材は、パネル本体内にオプション装置を装備するために形成される開口に設けられ、開口の少なくとも周縁を隠蔽する。
【0003】
オプション装置は装備される場合もあれば、装備されない場合もある。このため、オプション装置が装備される場合には、パネル本体に表面から裏面まで後加工によって開口が貫通される。後加工で形成される開口は、パネル本体の成形と同時に形成される開口と比べ、設定位置からずれ易い。
【0004】
このため、特許文献1のパネル構造では、パネル本体に相当する樹脂パネルが裏面にリブを有し、隠蔽部材に相当するリッドが表面及び裏面に係止爪を有している。リブは、樹脂パネルの裏面で一体をなし、設定位置からずれる方向に一定の高さで延びている。このパネル構造では、例え開口がずれていても、樹脂パネルの表面からリブの裏面までの高さが一定になり、リッドの表面及び裏面の係止爪が樹脂パネルの表面とリブの裏面とを挟み得る。こうして、開口の加工精度にかかわらず、リッドがその開口に好適に設けられ得る。
【0005】
また、特許文献2のパネル構造では、パネル本体に相当する成形体が裏面に係止支持体を有している。この係止支持体は、成形体における裏側の基材と一体をなし、基材に開口を設けたときに開口の側縁に配置され、基材と直交する下方向に屈曲可能なヒンジ部と、ヒンジ部と一体をなす係止面部とからなる。係止面部には、ヒンジ部が下方向に屈曲された場合、ヒンジ部からパネル本体の表面と平行な方向で隔てられて開口側を向くとともに開口内に位置する膨出片部が形成されている。隠蔽部材に相当する部材は、ヒンジ部が屈曲されて膨出片部の先端面によって表面と平行な方向の位置決めがされる。このパネル構造では、例え開口がずれていても、係止支持体のヒンジ部が下方向に屈曲され、係止支持体の係止面部における膨出片部の先端面が表面と平行な方向で一定の位置に保たれるため、部材の係止部が膨出片部に確実に係止される。こうして、開口の加工精度にかかわらず、部材がその開口に好適に設けられ得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2000-177523号公報
【文献】特開2003-63278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記特許文献1のパネル構造では、開口がずれた場合、リッドである隠蔽部材も同じ方向にずれてしまう。
【0008】
また、上記特許文献2のパネル構造では、成形体の一部である係止支持体のヒンジ部を下方に屈曲させるため、係止支持体自体を成形体の残部とは別に屈曲できるようにしなければならない。そのため、パネル本体に対し面方向の位置決めを行う場合、成形体自体が複雑な構造となったり、開口を形成する工程が複雑になったりし、製造コストの高騰化が懸念される。
【0009】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、製造コストの低廉化を実現しつつ、後加工による形成によって開口が設定位置からずれた場合でも、隠蔽部材を適正な位置に設けることが可能なパネル構造を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のパネル構造は、表面から裏面までの厚さを有するパネル本体と、
前記パネル本体内にオプション装置を装備するために前記表面から前記裏面まで後加工によって貫通される開口に設けられ、前記開口の少なくとも周縁を隠蔽する隠蔽部材とを備えたパネル構造において、
前記パネル本体は、前記裏面に設けられ、前記開口から前記表面に平行な第1方向に位置する前記パネル本体で隠蔽された係合部を有し、
前記隠蔽部材は、前記開口から挿入可能であり、前記隠蔽部材が前記第1方向に移動することによって前記係合部と係合する被係合部を有し、
前記隠蔽部材は、前記係合部と前記被係合部との係合によって、前記パネル本体に対する前記第1方向の位置決めがされており、
前記第1方向において、前記係合部と前記被係合部との係合位置が、前記開口の加工位置に関わらず不変とされていることを特徴とする。
【0011】
本発明のパネル構造では、例え開口がずれていても、パネル本体の係合部に隠蔽部材の被係合部が係合し、これらが第1方向で一定の位置に保たれる。このため、隠蔽部材は、開口がずれる方向と同じ第1方向の位置決めがされる。こうして、開口の加工精度にかかわらず、隠蔽部材がその開口に好適に設けられる。
【0012】
また、このパネル構造では、開口を後加工で形成する際、パネル本体の係合部が開口から外れた位置でパネル本体にて隠蔽されているため、開口を容易に形成することができる。そのため、パネル本体自体は比較的簡易な構造であり、開口を形成する工程を複雑化する必要もない。
【0013】
したがって、本発明のパネル構造によれば、製造コストの低廉化を実現しつつ、後加工による形成によって開口が設定位置からずれた場合でも、隠蔽部材を適正な位置に設けることが可能である。
【0014】
隠蔽部材は、係合部と被係合部との係合によって、第1方向と直交する厚さ方向の位置決めがされていることが好ましい。この場合、隠蔽部材が厚さ方向でも位置決めされる。
【0015】
パネル本体又は隠蔽部材には、隠蔽部材の第1方向の移動を許容しつつ、隠蔽部材の厚さ方向の位置決めを行なう案内手段が設けられていることが好ましい。この場合、隠蔽部材が厚さ方向で容易に位置決めされる。
【0016】
パネル本体はインスツルメントパネルであり、オプション装置はヘッドアップディスプレイ投影装置であり、隠蔽部材はベゼルであることが好ましい。この場合、車両のインストルメントパネルの適正な位置にベゼルを設けることができ、使用者がヘッドアップディスプレイシステムを好適に使用することが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明のパネル構造によれば、製造コストの低廉化を実現しつつ、後加工による形成によって開口が設定位置からずれた場合でも、隠蔽部材を適正な位置に設けることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、実施例の車両の一部の模式断面図である。
【
図2】
図2は、実施例のインスツルメントパネルの一部平面図である。
【
図3】
図3は、実施例のインスツルメントパネル及びベゼルの一部の拡大断面図である。
【
図4】
図4は、実施例の係合部及び被係合部の拡大断面図である。
【
図5】
図5は、実施例の係合穴の拡大正面図である。
【
図6】
図6は、実施例のインスツルメントパネル及びベゼルの一部の拡大断面図である。
【
図7】
図7は、実施例の係合部及び被係合部の拡大断面図である。
【
図8】
図8は、実施例のパネル構造の前後方向の断面図である。
【
図9】
図9は、実施例のパネル構造の幅方向の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、前後上下の方向は車両を基準にした方向である。
【0020】
実施例のパネル構造は、
図1に示すように、パネル本体を車両1のインスツルメントパネル3とし、隠蔽部材をベゼル5として本発明を具体化したものである。オプション装置はヘッドアップディスプレイ(HUD)投影装置7である。
【0021】
HUD投影装置7が装備される場合、インスツルメントパネル3には、HUD投影装置7の投影像がフロントウインドウ9によって反射して運転者Mに目視され、運転者Mが運転中にその投影像を視認できるように、
図2に示すように、開口3aが形成される。この開口3aは略水平に形成される。
図1に示すように、開口3aの周縁がベゼル5によって隠蔽される。
【0022】
実施例では、
図2に示すように、長方形状の開口3aを形成する。HUD投影装置7が装備されない場合には、インスツルメントパネル3に開口3aは形成されない。このため、開口3aは、インスツルメントパネル3の表面から裏面まで後加工の打抜工程によって貫通される。打抜工程で形成される開口3aは、打抜時の加工バラツキ等によってインスツルメントパネル3の成形と同時に形成される開口と比べ、設定位置に対して1~2mm程度、全体が表面3bと平行な第1方向D1にずれ易い。特に開口が狭い第1方向D1に開口3aが設定位置からずれ、ベゼル5も設定位置からずれてしまうと、HUD投影装置7の投影像が運転者Mに目視され難くなってしまう。
【0023】
実施例で用いるインスツルメントパネル3は、
図3、
図4等に示すように、皮革等からなる表皮材31と、発泡ポリウレタンからなる発泡層32と、合成樹脂製の基材33とからなる。表皮材31がインスツルメントパネル3の表面3bを形成し、基材33がインスツルメントパネル3の裏面3cを形成している。
【0024】
基材33には、
図2、
図4及び
図7に示すように、2個の固定片11が形成されている。これら固定片11は、開口3aの設定位置の後方、つまりインスツルメントパネル3によって隠蔽された位置にある。両固定片11は、
図4及び
図7に示すように、インスツルメントパネル3の厚さ方向、つまり基材33から下方に板状に延びる係合部35と、各係合部35が第1方向D1で撓むことを防止するリブ37とからなる。両係合部35は、
図2に示すように、開口3aの設定位置の後辺3dと平行に延びている。
【0025】
図4及び
図7に示すように、係合部35には第1方向D1に延びる係合穴36が形成されている。係合穴36は、
図5に示すように、上半分が半円筒状に形成された上半円筒面36aとされている。係合穴36の下半分は、前方に向かって下り傾斜された半円筒状に形成された下半円筒面36bと、係合部35の左右で上半円筒面36aと下半円筒面36bとを繋ぐ平坦な側面36c、36dとからなる。上半円筒面36aと下半円筒面36bとは、係合部35の後端で円を形成している。
【0026】
ベゼル5は、
図8及び
図9に示すように、開口3a内に挿通される筒状をなす筒部51を有している。筒部51の前方上端には、
図3、
図6及び
図8に示すように、前方に板状に突出する第1庇部52が形成されている。筒部51の後方上端には、
図4、
図7及び
図8に示すように、後方に板状に突出する第2庇部53が形成されている。筒部51の右方上端には、
図9に示すように、右方に板状に突出する第3庇部54が形成され、筒部51の左方上端には、左方に板状に突出する第4庇部55が形成されている。第1庇部52は、第2庇部53、第3庇部54及び第4庇部55よりも突出長さが長い。また、第1庇部52の前端から第2庇部53の後端までの長さは開口3aの前後方向の長さより長く設定されている。同様に、第3庇部54の右端から第4庇部55の左端までの長さは開口3aの左右方向の長さより長く設定されている。
【0027】
ベゼル5は、
図3、
図6及び
図8に示すように、第1庇部52の下方に前方に板状に突出する第1爪部56を有している。第1庇部52及び第1爪部56はほぼ平行に延びている。ベゼル5における第1庇部52と第1爪部56との間には、収納空間5aが形成されている。収納空間5aは、インスツルメントパネル3の開口3aの前方縁を収納可能である。
【0028】
また、ベゼル5は、
図4、
図7及び
図8に示すように、第2庇部53の下方に後方に突出する2個の被固定片57を有している。これら被固定片57は、筒部51から柱状に延びる支持部59と、支持部59と一体をなし、支持部59より小径の円柱状に形成された軸部61と、軸部61一体をなす被係合部63とからなる。支持部59、軸部61及び被係合部63は同軸に後方に延びている。また、被係合部63の後方の先端は、第2庇部53の後方の先端より後側に位置するように延びている。
【0029】
軸部61は係合部35における係合穴36の上半円筒面36aと整合している。被係合部63は途中で屈曲した複数本の枝部63aからなり、各枝部63a間には空間が形成されている。ベゼル5における第2庇部53と被固定片57との間にはインスツルメントパネル3の開口3aの後方が位置するようになっている。
【0030】
さらに、ベゼル5は、
図9に示すように、第3庇部54の下方に右方に突出する第1レール部65を有し、第4庇部55の下方に左方に突出する第2レール部67を有している。第1レール部65と筒部51との間にはリブ69が設けられ、第2レール部65と筒部51との間にはリブ71が設けられている。ベゼル5における第3庇部54と第1レール部65との間隔と、第4庇部55と第2レール部67との間隔とは、インスツルメントパネル3における開口3aが形成される部分の厚さより、僅かに小さくされている。第3庇部54及び第1レール部65が案内手段に相当し、第4庇部55及び第2レール部67も案内手段に相当する。
【0031】
このパネル構造では、開口3aを貫設後、ベゼル5をやや撓ませながら、被固定片57を含めて開口3a内に設ける。具体的には、
図3に示すように、第1庇部52と第1爪部56との間に開口3aの前方側のインスツルメントパネル3を挟んだ状態でベゼル5を前方に位置させ、収納空間5a内にインスツルメントパネル3の開口3aの前方を収納する。また、
図9に示すように、第3庇部54と第1レール部65との間に開口3aの右方側のインスツルメントパネル3を挟むとともに、第4庇部55と第2レール部67との間に開口3aの左方側のインスツルメントパネル3を挟む。この状態では、
図4に示すように、第2庇部53は開口3aの後方側のインスツルメントパネル3よりも前方に位置しているとともに、各係合部35の係合穴36の前方に被固定片57の被係合部63が位置している。
【0032】
この後、
図6、
図7及び
図8に示すように、ベゼル5を第1方向D1に移動させる。この際、各被固定片57の被係合部63では、下方に位置する枝部63aが下半円筒面36bに案内されながら、各枝部63aが係合穴36内に導かれる。そして、各枝部63aが弾性変形によって空間内に縮径して係合穴36を抜け、弾性復元力によって拡径する。こうして、被係合部63が係合穴36に係合し、各被固定片57の軸部61が係合穴36に保持される。軸部61は半円筒状の上半円筒面36aと、平坦な側面36c、36dとによって保持される。また、第3庇部54及び第1レール部65並びに第4庇部55及び第2レール部67は、ベゼル5の第1方向D1の移動を許容しつつ、ベゼル5の厚さ方向の位置決めを行なう。
【0033】
この動作は、例え開口3aがずれていても行なわれる。こうして、各被固定片57が第1方向D1で一定の位置に保たれる。このため、ベゼル5は、開口3aがずれる方向と同じ第1方向D1の位置決めがされる。こうして、開口3aの加工精度にかかわらず、ベゼル5がその開口3aに好適に設けられる。
【0034】
また、このパネル構造では、開口3aを後加工で形成する際、インスツルメントパネル3の係合部35が開口3aから隠蔽されているため、開口3aを容易に形成することができる。そのため、インスツルメントパネル3自体は比較的簡易な構造であり、開口3aを形成する工程を複雑化する必要もない。
【0035】
さらに、バゼル5は、係合部35と被係合部63とが係合し、軸部61が半円筒状の上半円筒面36aと、平坦な側面36c、36dとによって保持され、厚さ方向の位置決めもされる。
【0036】
したがって、このパネル構造によれば、製造コストの低廉化を実現しつつ、後加工による形成によって開口3aが設定位置からずれた場合でも、車両1のインストルメントパネル3の適正な位置にベゼル5を設けることができ、使用者がHUDシステムを好適に使用することが可能となる。
【0037】
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【0038】
例えば、上記実施例では車両1のインストルメントパネル3をパネル本体としたが、パネル本体はこれに限定されない。また、パネル本体は、表皮材31、発泡層32及び基材33からなるものに限定されない。さらに、車両1に用いる場合でも、オプション装置としては、HUD投影装置7に限定されず、エアバッグ、エアコンの吹出装置等を採用し得る。
【0039】
また、開口3aは長方形状には限定されない。隠蔽部材は、ベゼル5のように開口3aの周縁を隠蔽するものに限定されず、開口3a全体を隠蔽するものであってもよい。
【0040】
また、係合穴36は円形形状に限定されない。例えば、係合穴は矩形に形成されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、車両のインストルメントパネル装置等に利用可能である。
【符号の説明】
【0042】
3b…表面
3c…裏面
3…パネル本体、インストルメントパネル
7…オプション装置、ヘッドアップディスプレイ(HUD)投影装置
3a…開口
5…隠蔽部材、ベゼル
D1…第1方向
35…係合部
63…被係合部
54、55、65、67…案内手段(54…第3庇部、65…第1レール部、55…第4庇部、67…第2レール部)