(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-07
(45)【発行日】2022-03-15
(54)【発明の名称】ドアロックのネットワーク制御方法、装置、サーバ及びPMS
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20220308BHJP
E05B 49/00 20060101ALI20220308BHJP
【FI】
G06Q50/12
E05B49/00 K
(21)【出願番号】P 2018538724
(86)(22)【出願日】2016-12-30
(86)【国際出願番号】 CN2016113556
(87)【国際公開番号】W WO2017128922
(87)【国際公開日】2017-08-03
【審査請求日】2018-07-19
【審判番号】
【審判請求日】2020-09-08
(31)【優先権主張番号】201610066103.7
(32)【優先日】2016-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519142480
【氏名又は名称】北京三快在線科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING SANKUAI ONLINE TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 2106-030 No.9 West North 4th Ring Road,Haidian District Beijing 100080 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王 虎 勝
(72)【発明者】
【氏名】孫 凱
【合議体】
【審判長】渡邊 聡
【審判官】高瀬 勤
【審判官】中野 浩昌
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-249549(JP,A)
【文献】特開平3-110275(JP,A)
【文献】特開平7-224560(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
E05B49/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアロックのネットワーク制御方法であって、
部屋予約要求情報を受信し、前記部屋予約要求情報に応じて相応する注文情報を生成するステップと、
前記注文情報に対応する、異なるパスワードレベルの客室解錠パスワードと、各前記客室解錠パスワードに対応する有効期間とを生成するステップと、
前記注文情報に対応する客室IDと、前記異なるパスワードレベルの客室解錠パスワードと、前記客室解錠パスワードに対応する前記有効期間との間の対応関係を保存するステップと、
前記異なるパスワードレベルの客室解錠パスワードと前記対応する有効期間とを前記客室IDに対応するドアロックに送信するステップとを含み、
前記注文情報に対応する前記異なるパスワードレベルの客室解錠パスワードを生成するステップは、
予め設定されたパスワード生成ルール及び事前設定パスワードレベルに応じて、前記注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するステップ、或いは、
予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベル及び前記注文情報に応じて、前記注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するステップを含
み、
前記事前設定パスワードレベルは、ユーザレベルと、クリーニングレベルと、管理レベルとを含み、前記注文情報は、ユーザ情報と、ホテル情報と、客室情報とを含み、
予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベル及び前記注文情報に応じて、前記注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するステップは、
予め設定されたパスワード生成ルール、前記事前設定パスワードレベルに含まれるユーザレベル、前記注文情報に含まれるユーザ情報及び客室情報に応じて、ユーザに対応する客室解錠パスワードを生成するステップと、
前記予め設定されたパスワード生成ルール、前記事前設定パスワードレベルに含まれるクリーニングレベル及び前記注文情報に含まれる客室情報に応じて、清掃員に対応する客室解錠パスワードを生成するステップと、
前記予め設定されたパスワード生成ルール、前記事前設定パスワードレベルに含まれる管理レベル、前記注文情報に含まれるホテル情報及び客室情報に応じて、ホテル管理者に対応する客室解錠パスワードを生成するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記方法は、
前記注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成した後、
ユーザ端末が前記客室解錠パスワードを保存するように、前記客室解錠パスワードを前記ユーザ端末に送信するステップ、或いは、
ユーザがホテルに到達してチェックイン手続きを行う時、前記注文情報に対応する客室IDに応じて、保存された客室IDと客室解錠パスワードの対応関係から客室解錠パスワードを取得し、前記客室解錠パスワードを表示するステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
ユーザ端末が送信した、客室解錠パスワードと、客室情報とを含む解錠情報を受信するステップと、
前記ドアロックが前記客室解錠パスワードに対して検証を行うように、前記客室解錠パスワードを前記客室情報に対応するドアロックに送信するステップとを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
一つ又は複数のプロセッサが実行可能な機械実行可能命令が記憶されている不揮発性記憶媒体であって、
前記機械実行可能命令が前記一つ又は複数のプロセッサにより実行される時、請求項1乃至
3のいずれか1項に記載の方法を実現することを特徴とする不揮発性記憶媒体。
【請求項5】
ドアロックのネットワーク制御装置であって、
部屋予約要求情報を受信し、前記部屋予約要求情報に応じて相応する注文情報を生成するための受信モジュールと、
前記注文情報に対応する、異なるパスワードレベルの客室解錠パスワードと、各前記客室解錠パスワードに対応する有効期間とを生成するための生成モジュールと、
前記注文情報に対応する客室IDと、前記異なるパスワードレベルの客室解錠パスワードと、前記客室解錠パスワードに対応する前記有効期間との間の対応関係を保存するための保存モジュールと、
前記異なるパスワードレベルの客室解錠パスワードと前記対応する有効期間とを前記客室IDに対応するドアロックに送信するための送信モジュールとを含み、
前記生成モジュールは、
予め設定されたパスワード生成ルール及び事前設定パスワードレベルに応じて、前記注文情報に対応する前記異なるパスワードレベルの客室解錠パスワードを生成するための第1の生成ユニット、或いは、
予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベル及び前記注文情報に応じて、前記注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するための第2の生成ユニットを含
み、
前記事前設定パスワードレベルは、ユーザレベルと、クリーニングレベルと、管理レベルとを含み、前記注文情報は、ユーザ情報と、ホテル情報と、客室情報とを含み、
前記第2の生成ユニットは、
予め設定されたパスワード生成ルール、前記事前設定パスワードレベルに含まれるユーザレベル、前記注文情報に含まれるユーザ情報及び客室情報に応じて、ユーザに対応する客室解錠パスワードを生成するための第1の生成サブユニットと、
前記予め設定されたパスワード生成ルール、前記事前設定パスワードレベルに含まれるクリーニングレベル及び前記注文情報に含まれる客室情報に応じて、清掃員に対応する客室解錠パスワードを生成するための第2の生成サブユニットと、
前記予め設定されたパスワード生成ルール、前記事前設定パスワードレベルに含まれる管理レベル、前記注文情報に含まれるホテル情報及び客室情報に応じて、ホテル管理者に対応する客室解錠パスワードを生成するための第3の生成サブユニットとを含むことを特徴とする装置。
【請求項6】
前記送信モジュールは、更に、前記ユーザ端末が前記客室解錠パスワードを保存するように、前記客室解錠パスワードをユーザ端末に送信するために用いられ、
或いは、前記装置は、
ユーザがホテルに到達してチェックイン手続きを行う時、前記注文情報に対応する客室IDに応じて、保存された客室IDと客室解錠パスワードの対応関係から客室解錠パスワードを取得し、前記客室解錠パスワードを表示するための取得モジュールを更に含むことを特徴とする請求項
5に記載の装置。
【請求項7】
前記受信モジュールは、更に、ユーザ端末が送信した、客室解錠パスワードと、客室情報とを含む解錠情報を受信するために用いられ、
前記送信モジュールは、更に、前記ドアロックが前記客室解錠パスワードに対して検証を行うように、前記客室解錠パスワードを前記客室情報に対応するドアロックに送信するために用いられることを特徴とする請求項
5に記載の装置。
【請求項8】
サーバであって、
部屋予約要求情報を受信し、前記部屋予約要求情報に応じて相応する注文情報を生成するための受信モジュールと、
前記注文情報に対応する、異なるパスワードレベルの客室解錠パスワードと、各前記客室解錠パスワードに対応する有効期間とを生成するための生成モジュールと、
前記部屋予約要求情報に応じて各前記客室解錠パスワードに対応する有効期間を生成するための有効期間生成モジュールと、
ホテル管理システム(PMS)が前記客室解錠パスワードおよび前記対応する有効期間に応じて前記注文情報に対応するドアロックに対して制御を行うように、前記注文情報と、前記異なるパスワードレベルの客室解錠パスワードと、前記対応する有効期間とを前記部屋予約要求情報に対応する前記PMSに送信するための送信モジュールとを含み、
前記生成モジュールは、
予め設定されたパスワード生成ルール及び事前設定パスワードレベルに応じて、前記注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するための第1の生成ユニット、或いは、
予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベル及び前記注文情報に応じて、前記注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するための第2の生成ユニットを含
み、
前記事前設定パスワードレベルは、ユーザレベルと、クリーニングレベルと、管理レベルとを含み、前記注文情報は、ユーザ情報と、ホテル情報と、客室情報とを含み、
前記第2の生成ユニットは、
予め設定されたパスワード生成ルール、前記事前設定パスワードレベルに含まれるユーザレベル、前記注文情報に含まれるユーザ情報及び客室情報に応じて、ユーザに対応する客室解錠パスワードを生成するための第1の生成サブユニットと、
前記予め設定されたパスワード生成ルール、前記事前設定パスワードレベルに含まれるクリーニングレベル及び前記注文情報に含まれる客室情報に応じて、清掃員に対応する客室解錠パスワードを生成するための第2の生成サブユニットと、
前記予め設定されたパスワード生成ルール、前記事前設定パスワードレベルに含まれる管理レベル、前記注文情報に含まれるホテル情報及び客室情報に応じて、ホテル管理者に対応する客室解錠パスワードを生成するための第3の生成サブユニットとを含むことを特徴とするサーバ。
【請求項9】
前記送信モジュールは、更に、前記ユーザ端末が前記客室解錠パスワードを保存するように、前記客室解錠パスワードをユーザ端末に送信するために用いられることを特徴とする請求項
8に記載のサーバ。
【請求項10】
前記サーバは、
ユーザ端末が送信した、客室解錠パスワードと、客室情報とを含む解錠情報を受信するための受信モジュールを更に含み、
前記送信モジュールは、更に、前記PMSが前記客室情報に対応するドアロックを制御して前記客室解錠パスワードに対して検証を行うように、前記解錠情報を前記PMSに送信するために用いられることを特徴とする請求項
8に記載のサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連する出願の参照]
本特許出願は、2016年1月29日に出願された中国特許出願第201610066103.7号(発明の名称:「ドアロックのネットワーク制御方法、装置、サーバ及びPMS」)の優先権を主張するものであり、当該出願の内容は全て本願に取り込まれる。
【0002】
本開示は、インターネット通信及びドアロック技術分野に関する。
【背景技術】
【0003】
ホテルは、複数の客室を持ち、客室毎に対応するドアロックを有する。ユーザの便宜性を図り、客室居住の安全性を向上させるために、ホテル客室のドアロックに対して制御を行うことが可能である。
【0004】
ホテルは、磁気カードにより客室ドアロックの施錠・解錠を制御する。客室毎に少なくとも1枚の磁気カードを備えており、磁気カードには、その対応する客室のID情報が記憶されている。当該磁気カードを客室ドアロックの磁気カードセンシングエリアに置き、NFC(Near Field Communication、近距離無線通信)により磁気カード内のID情報をドアロックに伝送し、ドアロックが当該ID情報に対して検証を行い、検証にパスすると、当該客室のドアロックを解錠する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施例の開示は、ドアロックのネットワーク制御方法、装置及びサーバを提供して、ドアロック制御の効率及び安全性を向上する。
【0006】
第1の側面において、本開示の実施例は、ドアロックのネットワーク制御方法を提供する。前記方法は、
部屋予約要求情報を受信し、前記部屋予約要求情報に応じて相応する注文情報を生成するステップと、
前記注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するステップと、
前記注文情報に対応する客室IDと前記客室解錠パスワードの対応関係を保存するステップと、
前記客室解錠パスワードを前記客室IDに対応するドアロックに送信するステップとを含む。
【0007】
第1の側面を結合して、本開示の実施例は、上記の第1の側面の第1の可能な実現方式を提供する。前記注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するステップは、
予め設定されたパスワード生成ルール及び事前設定パスワードレベルに応じて、前記注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するステップ、或いは、
予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベル及び前記注文情報に応じて、前記注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するステップを含む。
【0008】
第1の側面の第1の可能な実現方式を結合して、本開示の実施例は、上記の第1の側面の第2の可能な実現方式を提供する。前記事前設定パスワードレベルは、ユーザレベルと、クリーニングレベルと、管理レベルとを含み、前記注文情報は、ユーザ情報と、ホテル情報と、客室情報とを含み、
予め設定されたパスワード生成ルール、前記事前設定パスワードレベル及び前記注文情報に応じて、前記注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するステップは、
前記予め設定されたパスワード生成ルール、前記事前設定パスワードレベルに含まれるユーザレベル、前記注文情報に含まれるユーザ情報及び客室情報に応じて、ユーザに対応する客室解錠パスワードを生成するステップと、
前記予め設定されたパスワード生成ルール、前記事前設定パスワードレベルに含まれるクリーニングレベル及び前記注文情報に含まれる客室情報に応じて、清掃員に対応する客室解錠パスワードを生成するステップと、
前記予め設定されたパスワード生成ルール、前記事前設定パスワードレベルに含まれる管理レベル、前記注文情報に含まれるホテル情報及び客室情報に応じて、ホテル管理者に対応する客室解錠パスワードを生成するステップとを含む。
【0009】
第1の側面を結合して、本開示の実施例は、上記の第1の側面の第3の可能な実現方式を提供する。前記方法は、
前記部屋予約要求情報に応じて、前記客室解錠パスワードに対応する有効期間を生成するステップと、
前記ドアロックが前記客室解錠パスワードに対応する有効期間を保存するように、前記有効期間を前記客室IDに対応するドアロックに送信するステップとを更に含む。
【0010】
第1の側面を結合して、本開示の実施例は、上記の第1の側面の第4の可能な実現方式を提供する。前記方法は、
前記注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成した後、
前記ユーザ端末が前記客室解錠パスワードを保存するように、前記客室解錠パスワードをユーザ端末に送信するステップ、或いは、
ユーザがホテルに到達してチェックイン手続きを行う時、前記注文情報に対応する客室IDに応じて、保存された客室IDと客室解錠パスワードの対応関係から客室解錠パスワードを取得し、前記客室解錠パスワードを表示するステップを更に含む。
【0011】
第1の側面を結合して、本開示の実施例は、上記の第1の側面の第5の可能な実現方式を提供する。前記方法は、
ユーザ端末が送信した、客室解錠パスワードと、客室情報とを含む解錠情報を受信するステップと、
前記ドアロックが前記客室解錠パスワードに対して検証を行うように、前記客室解錠パスワードを前記客室情報に対応するドアロックに送信するステップとを更に含む。
【0012】
第2の側面において、本開示の実施例は、ドアロックのネットワーク制御装置を提供する。前記装置は、
部屋予約要求情報を受信し、前記部屋予約要求情報に応じて相応する注文情報を生成するための受信モジュールと、
前記注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するための生成モジュールと、
前記注文情報に対応する客室IDと前記客室解錠パスワードの対応関係を保存するための保存モジュールと、
前記客室解錠パスワードを前記客室IDに対応するドアロックに送信するための送信モジュールとを含む。
【0013】
第2の側面を結合して、本開示の実施例は、上記の第2の側面の第1の可能な実現方式を提供する。前記生成モジュールは、
予め設定されたパスワード生成ルール及び事前設定パスワードレベルに応じて、前記注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するための第1の生成ユニット、或いは、
予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベル及び前記注文情報に応じて、前記注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するための第2の生成ユニットを含む。
【0014】
第2の側面の第1の可能な実現方式を結合して、本開示の実施例は、上記の第2の側面の第2の可能な実現方式を提供する。前記事前設定パスワードレベルは、ユーザレベルと、クリーニングレベルと、管理レベルとを含み、前記注文情報は、ユーザ情報と、ホテル情報と、客室情報とを含む。
【0015】
前記第2の生成ユニットは、
予め設定されたパスワード生成ルール、前記事前設定パスワードレベルに含まれるユーザレベル、前記注文情報に含まれるユーザ情報及び客室情報に応じて、ユーザに対応する客室解錠パスワードを生成するための第1の生成サブユニットと、
前記予め設定されたパスワード生成ルール、前記事前設定パスワードレベルに含まれるクリーニングレベル及び前記注文情報に含まれる客室情報に応じて、清掃員に対応する客室解錠パスワードを生成するための第2の生成サブユニットと、
前記予め設定されたパスワード生成ルール、前記事前設定パスワードレベルに含まれる管理レベル、前記注文情報に含まれるホテル情報及び客室情報に応じて、ホテル管理者に対応する客室解錠パスワードを生成するための第3の生成サブユニットとを含む。
【0016】
第2の側面を結合して、本開示の実施例は、上記の第2の側面の第3の可能な実現方式を提供する。前記装置は、
前記部屋予約要求情報に応じて、前記客室解錠パスワードに対応する有効期間を生成し、前記ドアロックが前記客室解錠パスワードに対応する有効期間を保存するように、前記有効期間を前記客室IDに対応するドアロックに送信するための有効期間生成モジュールを更に含む。
【0017】
第2の側面を結合して、本開示の実施例は、上記の第2の側面の第4の可能な実現方式を提供する。
【0018】
前記送信モジュールは、更に、前記ユーザ端末が前記客室解錠パスワードを保存するように、前記客室解錠パスワードをユーザ端末に送信するために用いられ、
或いは、前記装置は、
ユーザがホテルに到達してチェックイン手続きを行う時、前記注文情報に対応する客室IDに応じて、保存された客室IDと客室解錠パスワードの対応関係から客室解錠パスワードを取得し、前記客室解錠パスワードを表示するための取得モジュールを更に含む。
【0019】
第2の側面を結合して、本開示の実施例は、上記の第2の側面の第5の可能な実現方式を提供する。
【0020】
前記受信モジュールは、更に、ユーザ端末が送信した、客室解錠パスワードと、客室情報とを含む解錠情報を受信するために用いられ、
前記送信モジュールは、更に、前記ドアロックが前記客室解錠パスワードに対して検証を行うように、前記客室解錠パスワードを前記客室情報に対応するドアロックに送信するために用いられる。
【0021】
第3の側面において、本開示の実施例は、サーバを提供する。前記サーバは、
部屋予約要求情報を受信し、前記部屋予約要求情報に応じて相応する注文情報を生成するための受信モジュールと、
前記注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するための生成モジュールと、
前記PMSが前記客室解錠パスワードに応じて前記注文情報に対応するドアロックに対して制御を行うように、前記注文情報及び前記客室解錠パスワードを前記部屋予約要求情報に対応するホテル管理システム(PMS)に送信するための送信モジュールとを含む。
【0022】
第3の側面を結合して、本開示の実施例は、上記の第3の側面の第1の可能な実現方式を提供する。前記生成モジュールは、
予め設定されたパスワード生成ルール及び事前設定パスワードレベルに応じて、前記注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するための第1の生成ユニット、或いは、
予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベル及び前記注文情報に応じて、前記注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するための第2の生成ユニットを含む。
【0023】
第3の側面の第1の可能な実現方式を結合して、本開示の実施例は、上記の第3の側面の第2の可能な実現方式を提供する。前記事前設定パスワードレベルは、ユーザレベルと、クリーニングレベルと、管理レベルとを含み、前記注文情報は、ユーザ情報と、ホテル情報と、客室情報とを含み、
前記第2の生成ユニットは、
予め設定されたパスワード生成ルール、前記事前設定パスワードレベルに含まれるユーザレベル、前記注文情報に含まれるユーザ情報及び客室情報に応じて、ユーザに対応する客室解錠パスワードを生成するための第1の生成サブユニットと、
前記予め設定されたパスワード生成ルール、前記事前設定パスワードレベルに含まれるクリーニングレベル及び前記注文情報に含まれる客室情報に応じて、清掃員に対応する客室解錠パスワードを生成するための第2の生成サブユニットと、
前記予め設定されたパスワード生成ルール、前記事前設定パスワードレベルに含まれる管理レベル、前記注文情報に含まれるホテル情報及び客室情報に応じて、ホテル管理者に対応する客室解錠パスワードを生成するための第3の生成サブユニットとを含む。
【0024】
第3の側面を結合して、本開示の実施例は、上記の第3の側面の第3の可能な実現方式を提供する。前記サーバは、
前記部屋予約要求情報に応じて、前記客室解錠パスワードに対応する有効期間を生成するための有効期間生成モジュールを更に含み、
前記送信モジュールは、更に、前記PMSが前記有効期間を前記注文情報に対応するドアロックに送信するように、前記有効期間を前記PMSに送信するために用いられる。
【0025】
第3の側面を結合して、本開示の実施例は、上記の第3の側面の第4の可能な実現方式を提供する。
【0026】
前記送信モジュールは、更に、前記ユーザ端末が前記客室解錠パスワードを保存するように、前記客室解錠パスワードをユーザ端末に送信するために用いられる。
【0027】
第3の側面を結合して、本開示の実施例は、上記の第3の側面の第5の可能な実現方式を提供する。前記サーバは、
ユーザ端末が送信した、客室解錠パスワードと、客室情報とを含む解錠情報を受信するための受信モジュールを更に含み、
前記送信モジュールは、更に、前記PMSが前記客室情報に対応するドアロックを制御して前記客室解錠パスワードに対して検証を行うように、前記解錠情報を前記PMSに送信するために用いられる。
【0028】
第4の側面において、本開示の実施例は、ホテル管理システムPMSを提供する。前記PMSは、
サーバが送信した注文情報及び客室解錠パスワードを受信するための受信モジュールと、
前記注文情報に対応する客室IDと前記客室解錠パスワードの対応関係を保存するための保存モジュールと、
前記客室解錠パスワードを前記客室IDに対応するドアロックに送信するための送信モジュールとを含む。
【0029】
第4の側面を結合して、本開示の実施例は、上記の第4の側面の第1の可能な実現方式を提供する。前記受信モジュールは、更に、サーバが送信した、客室解錠パスワードと、客室情報とを含む解錠情報を受信するために用いられ、
前記送信モジュールは、更に、前記ドアロックが前記客室解錠パスワードに対して検証を行うように、前記客室解錠パスワードを前記客室情報に対応するドアロックに送信するために用いられる。
【0030】
第4の側面を結合して、本開示の実施例は、上記の第4の側面の第2の可能な実現方式を提供する。前記PMSは、
ユーザがホテルに到達してチェックイン手続きを行う時、前記注文情報に対応する客室IDに応じて、保存された客室IDと客室解錠パスワードの対応関係から客室解錠パスワードを取得し、前記客室解錠パスワードを表示するための取得モジュールを更に含む。
【0031】
第4の側面を結合して、本開示の実施例は、上記の第4の側面の第3の可能な実現方式を提供する。
【0032】
前記受信モジュールは、更に、前記サーバが送信した前記客室解錠パスワードに対応する有効期間を受信するために用いられ、
前記送信モジュールは、更に、前記ドアロックが前記有効期間を保存するように、前記有効期間を前記客室IDに対応するドアロックに送信するために用いられる。
【0033】
本開示の実施例が提供する方法、装置、サーバ及びPMSにおいて、部屋予約要求情報を受信し、部屋予約要求情報に応じて相応する注文情報を生成し、注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成し、注文情報に対応する客室IDと客室解錠パスワードの対応関係を保存し、前記客室解錠パスワードを前記客室IDに対応するドアロックに送信する。本開示において、ユーザによる部屋予約の注文情報に応じて客室解錠パスワードを生成し、客室IDと客室解錠パスワードの対応関係を保存することにより、ドアロックに対するネットワーク制御を実現し、且つ客室解錠パスワードをユーザに告知するだけで、ユーザは、当該客室解錠パスワードにより対応する客室ドアを開けることができ、ドアロック制御過程における手動介入成分を減らし、ドアロック制御の効率を向上させる。そして、客室解錠パスワードに実体的なキャリアが無いため、客室解錠パスワードを失う可能性を低下させ、ドアロック制御の安全性を向上させる。
【0034】
本開示の上記の目的、特徴及び利点を明らかにし、且つ、分かりやすくするために、以下では、特に実施例を挙げ、添付された図面を結合しながら詳細に説明する。
【0035】
本開示の実施例の技術方案をより明確に説明するために、以下では、実施例において使用すべき図面を簡単に紹介する。理解すべきことは、以下の図面は、ただ本開示の一部の実施例を示すものであるため、範囲に対する限定として見なすべきではなく、当業者にとって、創造的労働をせずに、これらの図面により他の関連する図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1A】本開示の実施例1が提供するドアロック制御のネットワークアーキテクチャ図を示す。
【
図1B】本開示の実施例1が提供するドアロックのネットワーク制御方法のフローチャートを示す。
【
図2A】本開示の実施例2が提供するドアロック制御のネットワークアーキテクチャ図を示す。
【
図2B】本開示の実施例2が提供するドアロックネットワーク制御のシグナリング相互作用図を示す。
【
図3A】本開示の実施例3が提供するドアロックのネットワーク制御装置のハードウエア構造模式図を示す。
【
図3B】本開示の実施例3が提供するドアロックのネットワーク制御装置の論理構造模式図を示す。
【
図4A】本開示の実施例4が提供するサーバのハードウエア構造模式図を示す。
【
図4B】本開示の実施例4が提供するサーバの論理構造模式図を示す。
【
図5】本開示の実施例5が提供するホテル管理システムPMSの構造模式図を示す。
【
図6】本開示の実施例6が提供する他のホテル管理システムPMSの構造模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本開示の実施例における図面を結合しながら、本開示の実施例における技術方案を明確で完全に説明する。明らかに、説明される実施例は、ただ本開示の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。一般的に、ここでの図面で説明及び図示される本開示の実施例のアセンブリは、様々な異なる構成に配置及び設計されることが可能である。従って、下記の図面において提供される本開示の実施例に対する詳細な説明は、保護を請求する本開示の範囲を限定することを旨とせず、ただ本開示の選定実施例を示すものである。本開示の実施例に基づいて、当業者により創造的労働をせずに取得されたすべての他の実施例は、全部本開示の保護の範囲に属する。
【0038】
客室毎に少なくとも1枚の磁気カードを備えることを配慮し、すべての客室の磁気カードに対して管理及び割り当てを行うには、多すぎる手動介入が関連される可能性があり、ドアロックに対する管理及び制御効率がかなり低い。そして、磁気カードがあるだけて、当該磁気カードに対応する客室ドアを開けることができ、若し磁気カードを不注意で失ってしまうと、潜在的安全問題を招く可能性があるため、磁気カードにより客室ドアロックを制御するのは、安全性がかなり低い。これに基づいて、本開示の実施例は、ドアロックのネットワーク制御方法及び装置を提供する。以下、実施例により説明する。
【0039】
実施例1
本開示の実施例は、ドアロックのネットワーク制御方法を提供する。本方法は、ドアロックのネットワーク制御装置に適用され、当該ドアロックのネットワーク制御装置は、ホテルのPMS(Property Management System、ホテル管理システム)であって可能である。当該方法に対応するネットワークアーキテクチャは、
図1Aに示すようであり、当該ネットワークアーキテクチャは、ユーザの端末1001と、ドアロックのネットワーク制御装置1002と、ドアロック制御ボックス1003と、ドアロックとを含むことができる。ユーザ端末は、ユーザの携帯電話、PC(Personal Computer、パソコン)又はPAD(Portable Android Device、タブレットPC)等であって可能であり、ドアロック制御ボックスは、ドアロックのネットワーク制御装置とドアロックの間でネットワーク通信を行う中継ネットワーク素子であり、一つのドアロック制御ボックスは、一つ又は複数のドアロックとネットワーク通信を行うことが可能である。
図1Aには、一つのドアロック制御ボックス及び当該ドアロック制御ボックスに対応する複数のドアロックであるドアロック1、ドアロック2、…、ドアロックNが模試的に描かれている。ユーザがユーザ端末を介してドアロックのネットワーク制御装置でホテル客室を予約する時、本開示の実施例が提供する方法により客室ドアロックに対するネットワーク制御を実現することが可能であり、客室ドアロック制御の効率及び安全性を向上させる。
【0040】
図1Bを参照すると、当該方法は、具体的には、下記のステップを含む。
ステップ101で、部屋予約要求情報を受信し、部屋予約要求情報に応じて相応する注文情報を生成することが可能である。
【0041】
上記の部屋予約要求情報は、ユーザの個人情報と、ホテル情報と、ユーザの部屋予約ニーズ情報とを含むことができる。ユーザの個人情報は、ユーザの氏名、連絡先及び身分証明書番号等を含むことができる。ホテル情報は、ユーザが予約したがるホテルの名称を含むことができる。ユーザの部屋予約ニーズ情報は、ユーザが予約すべき客室の類型及び入居時間等の情報を含むことができる。客室の類型は、シングル客室、デラックススイート客室又は標準室等を含むことができる。入居時間は、ユーザの入居開始時間及び終了時間を含むことができる。
【0042】
ユーザは、ユーザの端末を介してドアロックのネットワーク制御装置にログインし、ユーザの端末を介して上記の部屋予約要求情報をドアロックのネットワーク制御装置に送信することが可能である。ドアロックのネットワーク制御装置は、ユーザの端末が送信した部屋予約要求情報を受信した時、当該部屋予約要求情報に応じて、ユーザのために注文情報を生成することが可能である。
【0043】
また、上記の部屋予約要求情報を、ドアロックのネットワーク制御装置に手動で入力し、ドアロックのネットワーク制御装置は、当該部屋予約要求情報に応じて、ユーザのために注文情報を生成しても良い。
【0044】
ドアロックのネットワーク制御装置は、ユーザのために注文情報を生成する時、部屋予約要求情報に含まれる部屋予約ニーズ情報に応じて、ユーザにユーザ部屋予約ニーズを満たす客室を割り当て、割り当てられた客室に対応する客室IDを記録することが可能であり、客室IDは、客室の部屋番号であって可能である。
【0045】
上記の生成された注文情報は、注文番号と、ユーザ情報と、ホテル情報と、客室情報とを含む。当該ユーザ情報は、上記の部屋予約要求情報に含まれるユーザの個人情報であって可能であり、ホテル情報は、ユーザが予約すべきホテルの名称及び住所等であって可能であり、客室情報は、上記のユーザのために割り当てられた客室に対応する客室ID及び入居時間等を含む。
【0046】
ドアロックのネットワーク制御装置は、部屋予約要求情報に対応する注文情報を生成した後、更に、当該注文情報を保存する。
【0047】
ステップ102で、注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成することが可能である。
【0048】
本開示の実施例において、ドアロックのネットワーク制御装置に、パスワード生成ルールが予め設定されている。予め設定されたパスワード生成ルールは、生成される客室解錠パスワードの桁及び適用するパスワード生成アルゴリズム等を規定することが可能である。
【0049】
また、ホテルの日常管理において、清掃等ホテルの日常メインテナーが客室を清掃及び客室の安全を管理する時、客室ドアを開けるべきであり、ホテルマネージャー等のホテル管理者がホテル管理を行う過程でも客室ドアを開けるべきである場合があるので、ユーザのために解錠用の客室解錠パスワードを生成する必要があることはもちろん、清掃等のホテル日常メインテナー及びホテルマネージャー等のホテル管理者のためにも、対応する客室解錠パスワードを生成する必要がある。本開示の実施例において、ドアロックのネットワーク制御装置に、事前設定パスワードレベルを予め設定することが可能であり、当該事前設定パスワードレベルは、ユーザレベルと、クリーニングレベルと、管理レベルとを含む。ユーザは、ユーザレベルの客室解錠パスワードを使って客室ドアを開けることが可能であり、清掃等のホテル日常メインテナーは、クリーニングレベルの客室解錠パスワードを使って客室ドアを開けることが可能であり、ホテルマネージャー等の管理者は、管理レベルの客室解錠パスワードにより客室ドアを開けることが可能である。
【0050】
客室解錠パスワードを生成する時、予め設定されたパスワード生成ルール及び事前設定パスワードレベルに応じて、注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成することが可能である。客室解錠パスワードを生成する時、パスワードランダム生成アルゴリズムを適用することが可能である。
【0051】
上記の客室解錠パスワードを生成する方式以外に、生成された注文情報に含まれる内容に応じて、客室解錠パスワードを生成しても良い。具体的には、予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベル及び注文情報に応じて、当該注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成することが可能である。
【0052】
事前設定パスワードレベルがユーザレベルである場合、予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベルに含まれるユーザレベル、注文情報に含まれるユーザ情報及び客室情報に応じて、ユーザに対応する客室解錠パスワードを生成することが可能である。
【0053】
事前設定パスワードレベルがクリーニングレベルである場合、予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベルに含まれるクリーニングレベル及び注文情報に含まれる客室情報に応じて、清掃員に対応する客室解錠パスワードを生成することが可能である。
【0054】
事前設定パスワードレベルが管理レベルである場合、予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベルに含まれる管理レベル、注文情報に含まれるホテル情報及び客室情報に応じて、ホテル管理者に対応する客室解錠パスワードを生成することが可能である。
【0055】
ユーザレベルの客室解錠パスワードを生成した後、更に、ユーザの端末が当該客室解錠パスワードを保存できるように、当該注文情報及びユーザレベルの客室解錠パスワードをユーザ端末に送信することが可能である。同様に、当該注文情報に対応する管理レベルの客室解錠パスワードをホテルマネージャー等の管理者の端末に送信し、及び、クリーニングレベルの客室解錠パスワードを清掃員等のホテル日常メインテナーの端末に送信することが可能である。
【0056】
本開示の実施例において、注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成する時、部屋予約要求情報に応じて、客室解錠パスワードに対応する有効期間を生成し、客室解錠パスワードと当該有効期間の対応関係を生成しても良い。その中で、部屋予約要求情報に含まれる入居時間を当該客室解錠パスワードに対応する有効期間として確定することが可能であり、即ち、当該有効期間は、ユーザの入居開始時間から終了時間までであることが可能である。
【0057】
ステップ103で、注文情報に対応する客室IDと客室解錠パスワードの対応関係を保存することが可能である。
【0058】
客室解錠パスワードを生成した後、ユーザに割り当てられた客室に対応する客室IDと各レベルの客室解錠パスワードの対応関係を保存することが可能である。後続的に、ユーザがホテルに到達してチェックイン手続きを行う時、ユーザは、ホテル従業員に身分証明書又は注文情報を提示し、ホテル従業員は、ユーザが提示する身分証明書又は注文情報に応じて、保存された注文情報からユーザが予約した客室に対応する客室IDを取得した後、当該客室IDに応じて、保存された客室IDと客室解錠パスワードの対応関係から対応するユーザレベルの客室解錠パスワードを取得し、客室解錠パスワードをユーザに告知することが可能である。
【0059】
また、本開示の実施例において、ステップ102で部屋予約要求情報に対応する注文情報及びユーザレベルの客室解錠パスワドを生成した後、ネットワークを介してユーザレベルの客室解錠パスワードをユーザ端末に送信しても良い。
【0060】
ステップ104で、客室解錠パスワードを客室IDに対応するドアロックに送信することが可能である。
【0061】
本開示の実施例において、ドアロック制御ボックスは、一つ又は複数のドアロックとネットワーク通信を行うことが可能であり、ドアロック制御ボックスに、ネットワーク通信を行うことが可能なドアロックに対応する客室IDが保存されており、且つ、ドアロック制御ボックス毎に、ドアロックのネットワーク制御装置にも、ドアロック制御ボックスのID及びネットワーク通信を行うことが可能なドアロックに対応する客室IDが保存されていることが可能である。
【0062】
ドアロックのネットワーク制御装置は、客室IDと客室解錠パスワードの対応関係を保存した後、当該客室IDに応じて、当該客室IDに対応するドアロックとネットワーク通信を行うドアロック制御ボックスを確定し、当該客室ID、当該客室IDに対応する客室解錠パスワード、当該客室解錠パスワードのパスワードレベル及び有効期間を、確定されたドアロック制御ボックスに送信することが可能である。当該ドアロック制御ボックスは、当該客室ID、対応する客室解錠パスワード、パスワードレベル及び有効期間を受信した後、受信した客室解錠パスワード、パスワードレベル及び有効期間を、当該客室IDに対応するドアロックに送信することが可能である。当該ドアロックは、ドアロック制御ボックスが送信した客室解錠パスワード、パスワードレベル及び有効期間を受信した後、当該客室解錠パスワード、パスワードレベル及び有効期間を保存することが可能である。
【0063】
上記のステップ101~104の操作により、ユーザによる部屋予約の注文情報とホテル客室のドアロック制御を関連付け、当該注文情報に対応する各レベルの客室解錠パスワードを生成することが可能であり、後続的に、ユーザ、ホテル日常メインテナー及びホテル管理者は、各々に対応するレベルの客室解錠パスワードにより客室ドアを開けることが可能である。
【0064】
本開示の実施例において、客室解錠パスワードに応じて客室ドアを開ける方式は、ユーザがユーザレベルの客室解錠パスワードを把握する方式と関連する。ホテル日常メインテナーがクリーニングレベルの客室解錠パスワードに応じて客室ドアを開ける方式及びホテル管理者が管理レベルの客室解錠パスワードに応じて客室ドアを開ける方式は、いずれもユーザが客室ドアを開ける方式と類似しており、以下では、ユーザがユーザレベルの客室解錠パスワードにより客室ドアを開ける過程のみを詳細に説明する。
【0065】
ユーザがチェックイン手続きを行う時、ホテル管理者によりそのユーザレベルの客室解錠パスワードを告知された場合、ユーザによる解錠過程は、以下の通りである。ユーザが予約した客室戸口に到達し、客室の部屋の戸のドアロック毎にパスワード入力パネルが装着されており、ユーザは、当該パスワード入力パネルにユーザレベルの客室解錠パスワードを入力し、ドアロックは、当該パスワード入力パネルから、ユーザが入力した客室解錠パスワードを取得し、その保存されたユーザレベルの客室解錠パスワードと、ユーザが入力した客室解錠パスワードとが同一であるか否かを検証し、同一である場合、現在時間が当該客室解錠パスワードの有効期間内であるか否かを検証し、有効期間内である場合、ドアロックは、自動に解錠され、ユーザが当該客室に入ることを許可し、有効期間内でない場合、ドアロックを解錠せず、音声により現在まだ入居時間になっていないとユーザに注意を与えることが可能である。保存されたユーザレベルの客室解錠パスワードと、ユーザが入力した客室解錠パスワードとが同一でないと検証される場合、検証に失敗し、ドアロックは、解錠されず、パスワードが間違っているとユーザに注意を与え、ユーザは、客室解錠パスワードの入力を再度試み、或いは、ホテル従業員に正確な客室解錠パスワードを問い合わせることが可能である。
【0066】
本開示の実施例において、ユーザの端末に、ドアロック制御用のAPP(Application、アプリケーション)がインストールされており、当該APPは、ユーザに解錠トリガーキーを提供し、ユーザは、当該解錠トリガーキーを介して遠隔解錠を実現することが可能である。
【0067】
ユーザがネット上で客室を予約する時、ユーザの端末を介してドアロックのネットワーク制御装置が送信したユーザレベルの客室解錠パスワードを受信した場合、ユーザは、ユーザの端末を介して遠隔解錠を実現することが可能である。遠隔解錠の具体的な過程は、
ユーザは、上記のAPPに表示される解錠インターフェースから解錠すべき客室に対応する、当該客室に対応する客室IDを含む客室情報を選択した後、解錠トリガーキーをクリックするステップと、ユーザの端末は、ユーザが解錠トリガーキーをクリックしたと検出した時、ユーザが選択した客室情報及び当該客室情報に対応する客室解錠パスワードを取得し、当該客室情報及び客室解錠パスワードを解錠情報に構成し、当該解錠情報をドアロックのネットワーク制御装置に送信することが可能であるステップと、ドアロックのネットワーク制御装置は、ユーザ端末が送信した解錠情報を受信し、当該客室情報に応じて、対応するドアロック制御ボックスを介して、当該客室解錠パスワードを当該客室情報に対応するドアロックに転送することが可能であるステップと、ドアロックは、当該客室解錠パスワードを受信した後、予め保存された客室解錠パスワードに応じて、受信した当該客室解錠パスワードに対して検証を行うことが可能であり、検証にパスした場合、客室ドアを開け、検証に失敗した場合、客室ドアを開けないステップとを含む。
【0068】
ホテル日常メインテナー及びホテル管理者が各々に対応するレベルの客室解錠パスワードによる解錠過程は、上記のユーザによる解錠過程と類似しており、同様に、ドアロックのパスワード入力パネルに客室解錠パスワードを入力する方式により解錠しても良く、ホテル日常メインテナーの端末及びホテル管理者の端末に、上記のドアロック制御用のAPPをインストールして遠隔解錠を実現しても良く、具体的な解錠過程は、同一であり、使われる客室解錠パスワードだけが異なるので、ここでは、重複する説明を省略する。
【0069】
本開示の実施例は、注文情報とドアロック制御を関連付けて、ホテル客室ドアロックのネットワーク制御を実現でき、ドアロック制御過程における手動介入を大幅に減らし、ドアロック制御の効率を向上させる。そして、本開示の実施例は、解錠パスワード入力及び遠隔解錠のドアロック解錠方式を提供し、ユーザは、自分のニーズによって解錠方式をフレキシブルに選択でき、ドアロック制御の融通性を向上させ、ユーザ体験を改善する。また、客室解錠パスワードにより解錠することにより、客室解錠パスワードを失う可能性を大幅に低下させ、ドアロック制御の安全性を向上させる。
【0070】
本開示の実施例において、部屋予約要求情報を受信し、部屋予約要求情報に応じて相応する注文情報を生成し、注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成し、注文情報に対応する客室IDと客室解錠パスワードの対応関係を保存し、前記客室解錠パスワードを前記客室IDに対応するドアロックに送信することが可能である。本開示において、ユーザによる部屋予約の注文情報に応じて客室解錠パスワードを生成し、客室IDと客室解錠パスワードの対応関係を保存することにより、ドアロックに対するネットワーク制御を実現し、且つ客室解錠パスワードをユーザに告知するだけで、ユーザは、当該客室解錠パスワードにより対応する客室ドアを開けることができ、ドアロック制御過程における手動介入成分を減らし、ドアロック制御の効率を向上させる。そして、客室解錠パスワードに実体的なキャリアが無いため、客室解錠パスワードを失う可能性を低下させ、ドアロック制御の安全性を向上させる。
【0071】
実施例2
本開示の実施例は、ドアロックのネットワーク制御方法を提供する。本方法において、サーバ及びPMS(Property Management System、ホテル管理システム)を設立することにより、連携してドアロックのネットワーク制御を実現することが可能である。
図2Aに示すように、本方法によるネットワークアーキテクチャは、ユーザの端末2001と、サーバ2002と、PMS2003と、ドアロック制御ボックス2004と、ドアロックとを含む。ユーザの端末は、ユーザの携帯電話、PC又はPAD等であって可能であり、サーバは、共同購買サイトのサーバ又はホテルのネットワークサーバ等であって可能であり、ドアロック制御ボックスは、PMSとドアロックの間でネットワーク通信を行う中継ネットワーク素子であり、一つのドアロック制御ボックスは、一つ又は複数のドアロックとネットワーク通信を行うことが可能である。
図2Aには、一つのドアロック制御ボックス及び当該ドアロック制御ボックスに対応する複数のドアロックであるドアロック1、ドアロック2、…、ドアロックNが模試的に描かれている。ユーザがユーザの端末を介してサーバでホテル客室を予約する時、本開示の実施例が提供する方法により客室ドアロックに対するネットワーク制御を実現することが可能であり、客室ドアロック制御の効率及び安全性を向上させる。
【0072】
図2Bを参照すると、当該方法は、具体的に、下記のステップを含む。
ステップ201で、サーバは、部屋予約要求情報を受信し、当該部屋予約要求情報に応じて相応する注文情報を生成することが可能である。
【0073】
上記の部屋予約要求情報は、ユーザの個人情報と、ホテル情報と、ユーザの部屋予約ニーズ情報とを含むことが可能である。ユーザの個人情報は、ユーザの氏名、連絡先及び身分証明書番号等を含むことができる。ホテル情報は、ユーザが予約したがるホテルの名称を含むことができる。ユーザの部屋予約ニーズ情報は、ユーザが予約すべき客室の類型及び入居時間等の情報を含むことができる。客室の類型は、シングル客室、デラックススイート客室又は標準室等を含むことができる。入居時間は、ユーザの入居開始時間及び終了時間を含むことができる。
【0074】
ユーザは、ユーザの端末を介してサーバにログインし、ユーザの端末を介して、上記の部屋予約要求情報をサーバに送信することが可能である。サーバは、ユーザの端末が送信した部屋予約要求情報を受信した時、当該部屋予約要求情報に応じて、ユーザのために注文情報を生成することが可能である。
【0075】
サーバがユーザのために注文情報を生成する時、部屋予約要求情報に含まれる部屋予約ニーズ情報に応じて、ユーザにユーザ部屋予約ニーズを満たす客室を割り当てることが可能である。本開示の実施例において、サーバは、直接ユーザに客室を割り当てる代わりに、部屋予約要求情報に含まれる部屋予約ニーズ情報を、ネットワークを介してユーザが予約すべきのホテルのPMSに送信し、当該ホテルのPMSがユーザの部屋予約ニーズ情報に応じて、ユーザに客室を割り当てた後、割り当てられた客室に対応する客室IDをサーバにフィードバックしても良い。客室IDは、客室の部屋番号であって可能である。
【0076】
上記の生成された注文情報は、注文番号と、ユーザ情報と、ホテル情報と、客室情報とを含むことができる。当該ユーザ情報は、上記の部屋予約要求情報に含まれるユーザの個人情報であって可能であり、ホテル情報は、ユーザが予約すべきホテルの名称及び住所等であって可能であり、客室情報は、上記のユーザに割り当てられた客室に対応する客室ID及び入居時間等を含むことができる。
【0077】
本開示の実施例において、ユーザは、サーバを介してホテル客室を予約する以外に、直接ホテルのPMSにログインしてホテル客室を予約しても良く、この場合、ユーザの端末は、部屋予約要求情報をホテルのPMSに送信することが可能であり、PMSは、当該部屋予約要求情報を受信した後、当該部屋予約要求情報に応じて、ユーザに客室を割り当て、当該部屋予約要求情報に対応する注文情報を生成することが可能である。PMSは、当該注文情報を生成した後、更に、当該注文情報を保存し、サーバが当該注文情報に応じて対応する客室解錠パスワードを生成するように、当該注文情報をサーバに送信することが可能である。
【0078】
ステップ202で、サーバは、当該注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成することが可能である。
【0079】
本開示の実施例において、サーバに、パスワード生成ルールが予め設定されている。予め設定されたパスワード生成ルールは、生成される客室解錠パスワードの桁及び適用するパスワード生成アルゴリズム等を規定することが可能である。
【0080】
また、ホテル日常管理において、清掃等のホテル日常メインテナーが客室を清掃及び客室の安全を管理する時、客室ドアを開けるべきであり、ホテルマネージャー等のホテル管理者がホテル管理を行う過程でも客室ドアを開けるべきである場合があるので、ユーザのために解錠用の客室解錠パスワードを生成する必要があることはもちろん、清掃等のホテル日常メインテナー及びホテルマネージャー等のホテル管理者のためにも、対応する客室解錠パスワードを生成する必要がある。本開示の実施例において、サーバに、事前設定パスワードレベルが予め設定されており、当該事前設定パスワードレベルは、ユーザレベルと、クリーニングレベルと、管理レベルとを含む。ユーザは、ユーザレベルの客室解錠パスワードを使って客室ドアを開けることが可能であり、清掃等のホテル日常メインテナーは、クリーニングレベルの客室解錠パスワードを使って客室ドアを開けることが可能であり、ホテルマネージャー等の管理者は、管理レベルの客室解錠パスワードにより客室ドアを開けることが可能である。
【0081】
サーバは、客室解錠パスワードを生成する時、予め設定されたパスワード生成ルール及び事前設定パスワードレベルに応じて、注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成することが可能である。客室解錠パスワードを生成する時、パスワードランダム生成アルゴリズムを適用することが可能である。
【0082】
上記の客室解錠パスワードを生成する方式以外に、サーバは、生成された注文情報に含まれる内容に応じて、客室解錠パスワードを生成しても良い。例えば、予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベル及び注文情報に応じて、当該注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成することが可能である。
【0083】
事前設定パスワードレベルがユーザレベルである場合、サーバは、予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベルに含まれるユーザレベル、注文情報に含まれるユーザ情報及び客室情報に応じて、ユーザに対応する客室解錠パスワードを生成することが可能である。
【0084】
事前設定パスワードレベルがクリーニングレベルである場合、サーバは、予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベルに含まれるクリーニングレベル及び注文情報に含まれる客室情報に応じて、清掃員に対応する客室解錠パスワードを生成することが可能である。
【0085】
事前設定パスワードレベルが管理レベルである場合、サーバは、予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベルに含まれる管理レベル、注文情報に含まれるホテル情報及び客室情報に応じて、ホテル管理者に対応する客室解錠パスワードを生成することが可能である。
【0086】
サーバは、上記の方式により各レベルの客室解錠パスワードを生成した後、当該注文情報と客室解錠パスワードの間の対応関係を保存することが可能である。更に、注文情報と客室解錠パスワードの対応関係を保存する時、注文情報に対応する各々のレベルの客室解錠パスワードを区別して保存することが可能である。
【0087】
本開示の実施例において、サーバは、ユーザの端末が当該客室解錠パスワードを保存するように、当該注文情報及びユーザレベルの客室解錠パスワードをユーザの端末に送信することが可能である。同様に、サーバは、当該注文情報に対応する管理レベルの客室解錠パスワードをホテルマネージャー等の管理者の端末に送信し、及び、クリーニングレベルの客室解錠パスワードを清掃員等のホテル日常メインテナーの端末に送信することが可能である。
【0088】
本開示の実施例において、サーバは、注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成する時、部屋予約要求情報に応じて、客室解錠パスワードに対応する有効期間を生成することが可能である。その中で、部屋予約要求情報に含まれるユーザ入居時間を、客室解錠パスワードに対応する有効期間として確定することが可能である。即ち、当該有効期間は、ユーザの入居開始時間から終了時間までである。当該注文情報と客室解錠パスワードの間の対応関係を保存する時、更に、当該客室解錠パスワードに対応する有効期間を保存することが可能である。
【0089】
上記のステップ201及び202の操作により注文情報及び客室解錠パスワードを生成した後、サーバは、下記のようなステップ203の操作により、当該注文情報及対応する客室解錠パスワードをホテルのPMSに同期化することが可能である。
【0090】
ステップ203で、サーバは、注文情報及び客室解錠パスワードを、部屋予約要求情報に対応するPMSに送信することが可能である。
【0091】
本開示の実施例において、サーバとホテルのPMSとは、インターネットを介してネットワーク通信を行うことが可能である。サーバは、ホテルのPMSとのネットワーク接続により当該注文情報及び対応する客室解錠パスワードをホテルのPMSに送信することが可能である。サーバは、更に、当該客室解錠パスワードに対応する有効期間をホテルのPMSに送信することが可能である。また、サーバは、更に、客室解錠パスワードに対応する有効期間をPMSに送信することが可能である。
【0092】
ステップ204で、PMSは、サーバが送信した注文情報及び客室解錠パスワードを受信し、注文情報に対応する客室IDと客室解錠パスワードの対応関係を保存することが可能である。
【0093】
ホテルのPMSが、サーバが送信した注文情報、客室解錠パスワード及び客室解錠パスワードに対応する有効期間を受信した時、PMSは、当該注文情報に対応する客室IDと各レベルの客室解錠パスワードの対応関係を保存することが可能である。また、PMSは、更に、客室解錠パスワードに対応する有効期間を保存することが可能である。
【0094】
後続的に、ユーザがホテルに到達してチェックイン手続きを行う時、ユーザは、ホテル従業員に身分証明書又は注文情報を提示することが可能であり、ホテル従業員は、ユーザが提示する身分証明書又は注文情報に応じて、PMSに保存された注文情報と客室IDの対応関係からユーザが予約した客室に対応する客室IDを取得した後、当該客室IDに応じて、PMSに保存された客室IDと客室解錠パスワードの対応関係から対応するユーザレベルの客室解錠パスワードを取得し、客室解錠パスワードをユーザに告知することが可能である。
【0095】
また、本開示の実施例において、チェックイン手続きを行わない時、ホテル従業員によりユーザに客室解錠パスワードを告知する代わりに、ステップ102でサーバがユーザレベルの客室解錠パスワードを生成する時、サーバによりネットワークを介してユーザレベルの客室解錠パスワードをユーザの端末に送信しても良い。
【0096】
ステップ205で、PMSは、客室解錠パスワードを客室に対応するドアロックに送信することが可能である。
【0097】
本開示の実施例において、ドアロック制御ボックスは、一つ又は複数のドアロックとネットワーク通信を行うことが可能であり、ドアロック制御ボックスに、ネットワーク通信を行うことが可能なドアロックに対応する客室IDが保存されており、且つ、ドアロック制御ボックス毎に、ホテルのPMS中にも、ドアロック制御ボックスのID及びネットワーク通信を行うことが可能なドアロックに対応する客室IDが保存される。
【0098】
ホテルのPMSが注文情報に対応する客室IDと客室解錠パスワードの対応関係を保存した後、PMSは、当該客室IDに応じて当該客室IDに対応するドアロックとネットワーク通信を行うドアロック制御ボックスを確定することが可能であり、PMSは、当該客室ID、当該客室IDに対応する客室解錠パスワード及び当該客室解錠パスワードの有効期間を、確定されたドアロック制御ボックスに送信することが可能である。当該ドアロック制御ボックスは、当該客室ID、対応する客室解錠パスワード及び有効期間を受信した後、受信した客室解錠パスワード及び有効期間を、当該客室IDに対応するドアロックに送信することが可能である。当該ドアロックは、ドアロック制御ボックスが送信した客室解錠パスワード及び有効期間を受信した後、当該客室解錠パスワード及び有効期間を保存することが可能である。
【0099】
本開示の実施例において、ユーザレベル、クリーニングレベル及び管理レベルの客室解錠パスワードに対して、ホテルのPMSは、いずれも上記の方式により各レベルの客室解錠パスワードを対応するドアロックに送信し、ドアロックは、受信した各レベルの客室解錠パスワードを保存する。
【0100】
上記のステップ201~205の操作により、ユーザによる部屋予約の注文情報とホテル客室のドアロック制御と関連付けて、当該注文情報に対応する各レベルの客室解錠パスワードを生成し、後続的に、ユーザ、ホテル日常メインテナー及びホテル管理者は、各々に対応するレベルの客室解錠パスワードにより客室ドアを開けることが可能である。
【0101】
本開示の実施例において、客室解錠パスワードに応じて客室ドアを開ける方式は、ユーザがユーザレベルの客室解錠パスワードを把握する方式と関連する。ホテル日常メインテナーがクリーニングレベルの客室解錠パスワードに応じて客室ドアを開ける方式及びホテル管理者が管理レベルの客室解錠パスワードに応じて客室ドアを開ける方式は、いずれもユーザが客室ドアを開ける方式と類似しており、以下では、ユーザがユーザレベルの客室解錠パスワードにより客室ドアを開ける過程のみを詳細に説明する。
【0102】
ユーザがチェックイン手続きを行う時、ホテル管理者によりそのユーザレベルの客室解錠パスワードを告知された場合、ユーザによる解錠過程は、以下の通りである。ユーザが予約した客室戸口に到達し、客室の部屋の戸のドアロック毎にパスワード入力パネルが装着されており、ユーザは、当該パスワード入力パネルにユーザレベルの客室解錠パスワードを入力し、ドアロックは、当該パスワード入力パネルから、ユーザが入力した客室解錠パスワードを取得し、その保存されたユーザレベルの客室解錠パスワードと、ユーザが入力した客室解錠パスワードとが同一であるか否かを検証し、同一である場合、現在時間が当該客室解錠パスワードの有効期間内であるか否かを検証し、有効期間内である場合、ドアロックは、自動に解錠され、ユーザが当該客室に入ることを許可し、有効期間内でない場合、ドアロックを解錠せず、音声により現在まだ入居時間になっていないとユーザに注意を与えることが可能である。保存されたユーザレベルの客室解錠パスワードと、ユーザが入力した客室解錠パスワードとが同一でないと検証される場合、検証に失敗し、ドアロックは、解錠されず、パスワードが間違っているとユーザに注意を与え、ユーザは、客室解錠パスワードの入力を再度試み、或いは、ホテル従業員に正確な客室解錠パスワードを問い合わせることが可能である。
【0103】
本開示の実施例において、ユーザの端末に、ドアロック制御用のAPP(Application、アプリケーション)がインストールされており、当該APPは、ユーザに解錠トリガーキーを提供し、ユーザは、当該解錠トリガーキーを介して遠隔解錠を実現することが可能である。
【0104】
ユーザがネット上で客室を予約する時、ユーザの端末を介してサーバが送信したユーザレベルの客室解錠パスワードを受信した場合、ユーザは、ユーザの端末を介して遠隔解錠を実現することが可能である。遠隔解錠の具体的な過程は、
ユーザは、上記のAPPに表示される解錠インターフェースから、解錠すべき客室に対応する、当該客室に対応する客室IDを含む客室情報を選択した後、解錠トリガーキーをクリックすることが可能であるステップと、ユーザの端末は、ユーザが解錠トリガーキーをクリックしたと検出した時、ユーザが選択した客室情報及び当該客室情報に対応する客室解錠パスワードを取得し、当該客室情報及び客室解錠パスワードをサーバに送信することが可能であるステップと、サーバは、ユーザの端末が送信した当該客室情報及び当該客室解錠パスワードを受信し、当該客室情報に応じて、対応するドアロック制御ボックスを介して、当該客室解錠パスワードを当該客室情報に対応するドアロックに転送することが可能であるステップと、ドアロックは、当該客室解錠パスワードを受信した後、予め保存された客室解錠パスワードに応じて、受信した当該客室解錠パスワードに対して検証を行い、検証にパスした場合、客室ドアを開け、検証に失敗した場合、客室ドアを開けないステップとを含む。
【0105】
ホテル日常メインテナー及びホテル管理者が各々に対応するレベルの客室解錠パスワードによる解錠過程は、上記のユーザによる解錠過程と類似しており、同様に、ドアロックのパスワード入力パネルに客室解錠パスワードを入力する方式により解錠しても良く、ホテル日常メインテナーの端末及びホテル管理者の端末に、上記のドアロック制御用のAPPをインストールして遠隔解錠を実現しても良く、具体的な解錠過程は、同一であり、使われる客室解錠パスワードだけが異なるので、ここでは、重複する説明を省略する。
【0106】
本開示の実施例は、注文情報とドアロック制御を関連付けて、ホテル客室ドアロックのネットワーク制御を実現でき、ドアロック制御過程における手動介入を大幅に減らし、ドアロック制御の効率を向上させる。そして、本開示の実施例は、解錠パスワード入力及び遠隔解錠のドアロック解錠方式を提供し、ユーザは、自分のニーズによって解錠方式をフレキシブルに選択でき、ドアロック制御の融通性を向上させ、ユーザ体験を改善する。また、客室解錠パスワードにより解錠することにより、客室解錠パスワードを失う可能性を大幅に低下させ、ドアロック制御の安全性を向上させる。
【0107】
本開示の実施例において、サーバは、部屋予約要求情報を受信し、部屋予約要求情報に応じて相応する注文情報を生成し、注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成し、注文情報及び及客室解錠パスワードを、部屋予約要求情報に対応するPMSに送信し、PMSは、注文情報に対応する客室IDと客室解錠パスワードの対応関係を保存し、当該客室解錠パスワードを当該客室IDに対応するドアロックに送信することが可能である。本開示において、サーバは、ユーザによる部屋予約の注文情報に応じて客室解錠パスワードを生成することが可能であり、PMSは、客室IDと客室解錠パスワードの対応関係を保存することにより、ドアロックに対するネットワーク制御を実現し、且つ客室解錠パスワードをユーザに告知するだけで、ユーザは、当該客室解錠パスワードにより対応する客室ドアを開けることができ、ドアロック制御過程における手動介入成分を減らし、ドアロック制御の効率を向上させる。そして、客室解錠パスワードに実体的なキャリアが無いため、客室解錠パスワードを失う可能性を低下させ、ドアロック制御の安全性を向上させる。
【0108】
実施例3
図3Aを参照すると、本開示の実施例は、ドアロックのネットワーク制御装置30を提供する。当該装置は、上記の実施例1が提供するドアロックのネットワーク制御方法を実行するために用いられる。当該装置は、プロセッサ311と、不揮発性性記憶媒体312と、ネットワークインターフェース313と、内部バス314とを含み、プロセッサ311、不揮発性記憶媒体312及びネットワークインターフェース313は、内部バス314を介して通信することが可能である。プロセッサ311は、不揮発性記憶媒体312に記憶された機械実行可能命令を読み取って実行することにより、実施例1で説明されたドアロックのネットワーク制御方法を実現することが可能である。
図3Bは、アロックのネットワーク制御装置30の論理構造模式図である。当該ドアロックのネットワーク制御装置30の機能は、論理的に、
部屋予約要求情報を受信し、部屋予約要求情報に応じて相応する注文情報を生成するための受信モジュール301と、
注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するための生成モジュール302と、
注文情報に対応する客室IDと客室解錠パスワードの対応関係を保存するための保存モジュール303と、
当該客室解錠パスワードを当該客室IDに対応するドアロックに送信するための送信モジュール304とにより実現することが可能である。
【0109】
上記の生成モジュール302は、第1の生成ユニット又は第2の生成ユニットにより、各レベルに対応する客室解錠パスワードを生成することが可能である。
【0110】
第1の生成ユニットは、予め設定されたパスワード生成ルール及び事前設定パスワードレベルに応じて、注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するために用いられ、或いは、
第2の生成ユニットは、予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベル及び注文情報に応じて、注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するために用いられる。
【0111】
本開示の実施例において、事前設定パスワードレベルは、ユーザレベルと、クリーニングレベルと、管理レベルとを含み、注文情報は、ユーザ情報と、ホテル情報と、客室情報とを含む。
【0112】
上記の第2の生成ユニットは、
予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベルに含まれるユーザレベル、注文情報に含まれるユーザ情報及び客室情報に応じて、ユーザに対応する客室解錠パスワードを生成するための第1の生成サブユニットと、
予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベルに含まれるクリーニングレベル及び注文情報に含まれる客室情報に応じて、清掃員に対応する客室解錠パスワードを生成するための第2の生成サブユニットと、
予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベルに含まれる管理レベル、注文情報に含まれるホテル情報及び客室情報に応じて、ホテル管理者に対応する客室解錠パスワードを生成するための第3の生成サブユニットとを含む。
【0113】
本開示の実施例において、生成モジュール302は、客室解錠パスワードを生成した後、更に、有効期間生成モジュールにより当該客室解錠パスワードに対応する有効期間を生成する。有効期間生成モジュールは、部屋予約要求情報に応じて、客室解錠パスワードに対応する有効期間を生成し、ドアロックが客室解錠パスワードに対応する有効期間を保存するように、有効期間を客室IDに対応するドアロックに送信するために用いられる。
【0114】
本開示の実施例において、当該装置が生成モジュール302により注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成した後、送信モジュール304は、更に、ユーザ端末が客室解錠パスワードを保存するように、客室解錠パスワードをユーザ端末に送信するために用いられる。
【0115】
或いは、当該装置は、取得モジュールにより客室解錠パスワードを取得し、客室解錠パスワードをユーザに表示する。取得モジュールは、ユーザがホテルに到達してチェックイン手続きを行う時、注文情報に対応する客室IDに応じて、保存された客室IDと客室解錠パスワードの対応関係から客室解錠パスワードを取得し、客室解錠パスワードを表示するために用いられる。
【0116】
本開示の実施例において、受信モジュール301は、更に、ユーザの端末が送信した、客室解錠パスワードと、客室情報とを含む解錠情報を受信するために用いられ、
送信モジュール304は、更に、ドアロックが当該客室解錠パスワードに対して検証を行うように、客室解錠パスワードを客室情報に対応するドアロックに送信するために用いられる。
【0117】
本開示の実施例において、部屋予約要求情報を受信し、部屋予約要求情報に応じて相応する注文情報を生成し、注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成し、注文情報に対応する客室IDと客室解錠パスワードの対応関係を保存し、客室解錠パスワードを客室に対応するドアロックに送信する。本開示において、ユーザによる部屋予約の注文情報に応じて客室解錠パスワードを生成し、客室IDと客室解錠パスワードの対応関係を保存することにより、ドアロックに対するネットワーク制御を実現し、且つ客室解錠パスワードをユーザに告知するだけで、ユーザは、当該客室解錠パスワードにより対応する客室ドアを開けることができ、ドアロック制御過程における手動介入成分を減らし、ドアロック制御の効率を向上させる。そして、客室解錠パスワードに実体的なキャリアが無いため、客室解錠パスワードを失う可能性を低下させ、ドアロック制御の安全性を向上させる。
【0118】
実施例4
図4Aを参照すると、本開示の実施例は、サーバ40を提供する。当該サーバは、上記の実施例2が提供するドアロックのネットワーク制御方を実行するために用いられる。当該サーバは、プロセッサ411と、不揮発性性記憶媒体412と、ネットワークインターフェース413と、内部バス414とを含み、プロセッサ411、不揮発性記憶媒体412及びネットワークインターフェース413は、内部バス414を介して通信することが可能である。プロセッサ411は、不揮発性記憶媒体412に記憶された機械実行可能命令を読み取って実行することにより、実施例2で説明されたドアロックのネットワーク制御方法を実現することが可能である。
図4Bは、当該サーバ40の論理構造模式図である。当該サーバ40の機能は、論理的に、
部屋予約要求情報を受信し、部屋予約要求情報に応じて相応する注文情報を生成するための受信モジュール401と、
注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するための生成モジュール402と、
PMSが客室解錠パスワードに応じて注文情報に対応するドアロックに対して制御を行うように、注文情報及び客室解錠パスワードを部屋予約要求情報に対応するホテル管理システムPMSに送信するための送信モジュール403とにより実現することが可能である。
【0119】
上記の生成モジュール402は、
予め設定されたパスワード生成ルール及び事前設定パスワードレベルに応じて、注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するための第1の生成ユニット、或いは、
予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベル及び注文情報に応じて、注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するための第2の生成ユニットを含む。
【0120】
本開示の実施例において、事前設定パスワードレベルは、ユーザレベルと、クリーニングレベルと、管理レベルとを含み、注文情報は、ユーザ情報と、ホテル情報と、客室情報とを含み、
第2の生成ユニットは、
予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベルに含まれるユーザレベル、注文情報に含まれるユーザ情報及び客室情報に応じて、ユーザに対応する客室解錠パスワードを生成するための第1の生成サブユニットと、
予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベルに含まれるクリーニングレベル及び注文情報に含まれる客室情報に応じて、清掃員に対応する客室解錠パスワードを生成するための第2の生成サブユニットと、
予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベルに含まれる管理レベル、注文情報に含まれるホテル情報及び客室情報に応じて、ホテル管理者に対応する客室解錠パスワードを生成するための第3の生成サブユニットとを含む。
【0121】
当該サーバは、
部屋予約要求情報に応じて、客室解錠パスワードに対応する有効期間を生成するための有効期間生成モジュールを更に含み、
送信モジュール403は、更に、PMSが当該有効期間を注文情報に対応するドアロックに送信するように、有効期間をPMSに送信するために用いられる。
【0122】
客室解錠パスワードを生成した後、送信モジュール403は、更に、ユーザ端末が客室解錠パスワードを保存するように、客室解錠パスワードをユーザ端末に送信するために用いられる。
【0123】
本開示の実施例において、ユーザが客室解錠パスワードにより解錠を行う時、当該サーバは、ユーザ端末が送信した、客室解錠パスワードと、客室情報とを含む解錠情報を受信するための受信モジュールを更に含み、
送信モジュール403は、更に、PMSが客室情報に対応するドアロックを制御して、客室解錠パスワードに対して検証を行うように、解錠情報をPMSに送信するために用いられる。
【0124】
本開示の実施例において、サーバは、部屋予約要求情報を受信し、部屋予約要求情報に応じて相応する注文情報を生成し、注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成し、PMSが客室解錠パスワードに応じて注文情報に対応するドアロックに対して制御を行うように、注文情報及び客室解錠パスワードを部屋予約要求情報に対応するホテル管理システムPMSに送信する。本開示において、サーバは、ユーザによる部屋予約の注文情報に応じて客室解錠パスワードを生成し、PMSは、客室解錠パスワードに応じてドアロックに対するネットワーク制御を実現し、且つ客室解錠パスワードをユーザに告知するだけで、ユーザは、当該客室解錠パスワードにより対応する客室ドアを開けることができ、ドアロック制御過程における手動介入成分を減らし、ドアロック制御の効率を向上させる。そして、客室解錠パスワードに実体的なキャリアが無いため、客室解錠パスワードを失う可能性を低下させ、ドアロック制御の安全性を向上させる。
【0125】
実施例5
図5を参照すると、本開示の実施例は、ホテル管理システムPMSを提供する。当該PMSは、上記の実施例2が提供するドアロックのネットワーク制御方法を実行するために用いられる。当該PMSは、具体的には、
サーバが送信した注文情報及び客室解錠パスワードを受信するための受信モジュール501と、
注文情報に対応する客室IDと客室解錠パスワードの対応関係を保存するための保存モジュール502と、
客室解錠パスワードを客室IDに対応するドアロックに送信するための送信モジュール503とを含む。
【0126】
ユーザが客室解錠パスワードにより解錠を行う時、上記の受信モジュール501は、更に、サーバが送信した、客室解錠パスワードと、客室情報とを含む解錠情報を受信するために用いられ、
送信モジュール503は、更に、ドアロックが客室解錠パスワードに対して検証を行うように、客室解錠パスワードを客室情報に対応するドアロックに送信するために用いられる。
【0127】
本開示の実施例において、当該PMSは、下記のような取得モジュールにより客室解錠パスワードをユーザに提供しても良い。
【0128】
当該取得モジュールは、ユーザがホテルに到達してチェックイン手続きを行う時、注文情報に対応する客室IDに応じて、保存された客室IDと客室解錠パスワードの対応関係から客室解錠パスワードを取得し、当該客室解錠パスワードを表示するために用いられる。
【0129】
本開示の実施例において、受信モジュール501は、更に、サーバが送信した客室解錠パスワードに対応する有効期間を受信するために用いられ、
送信モジュール503は、更に、ドアロックが当該有効期間を受信するように、有効期間を客室IDに対応するドアロックに送信するために用いられる。
【0130】
本開示の実施例において、PMSは、サーバが送信した注文情報及び客室解錠パスワードを受信し、注文情報に対応する客室IDと客室解錠パスワードの対応関係を保存し、客室解錠パスワードを客室IDに対応するドアロックに送信する。本開示において、サーバは、ユーザによる部屋予約の注文情報に応じて客室解錠パスワードを生成し、PMSは、客室IDと客室解錠パスワードの対応関係を保存することにより、ドアロックに対するネットワーク制御を実現し、且つ客室解錠パスワードをユーザに告知するだけで、ユーザは、当該客室解錠パスワードにより対応する客室ドアを開けることができ、ドアロック制御過程における手動介入成分を減らし、ドアロック制御の効率を向上させる。そして、客室解錠パスワードに実体的なキャリアが無いため、客室解錠パスワードを失う可能性を低下させ、ドアロック制御の安全性を向上させる。
【0131】
実施例6
図6を参照すると、本開示の実施例は、ホテル管理システムPMSを提供する。当該PMSは、上記の実施例1が提供するドアロックのネットワーク制御方法を実行するために用いられる。
【0132】
当該PMSは、部屋予約要求情報を受信し、部屋予約要求情報に応じて相応する注文情報を生成し、注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成し、注文情報に対応する客室IDと客室解錠パスワードの対応関係を保存し、客室解錠パスワードを客室IDに対応するドアロックに送信するために用いられる。
【0133】
図6が示すように、当該PMSは、
予め設定されたパスワード生成ルール及び事前設定パスワードレベルに応じて、注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成し、或いは、予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベル及び注文情報に応じて、注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成するためのパスワード生成素子601を含む。
【0134】
上記の事前設定パスワードレベルは、ユーザレベルと、クリーニングレベルと、管理レベルとを含み、注文情報は、ユーザ情報と、ホテル情報と、客室情報とを含む。
【0135】
パスワード生成素子601は、予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベルに含まれるユーザレベル、注文情報に含まれるユーザ情報及び客室情報に応じて、ユーザに対応する客室解錠パスワードを生成し、予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベルに含まれるクリーニングレベル及び注文情報に含まれる客室情報に応じて、清掃員に対応する客室解錠パスワードを生成し、予め設定されたパスワード生成ルール、事前設定パスワードレベルに含まれる管理レベル、注文情報に含まれるホテル情報及び客室情報に応じて、ホテル管理者に対応する客室解錠パスワードを生成するために用いられる。
【0136】
図6が示すように、当該PMSは、部屋予約要求情報に応じて、客室解錠パスワードに対応する有効期間を生成し、ドアロックが客室解錠パスワードに対応する有効期間を保存するように、有効期間を客室IDに対応するドアロックに送信するための有効期間生成素子602を更に含む。
【0137】
当該PMSは、更に、ユーザの端末が客室解錠パスワードを保存するように、客室解錠パスワードをユーザの端末に送信するために用いられ、或いは、更に、ユーザがホテルに到達してチェックイン手続きを行う時、注文情報に対応する客室IDに応じて、保存された客室IDと客室解錠パスワードの対応関係から客室解錠パスワードを取得し、客室解錠パスワードを表示するために用いられる。
【0138】
当該PMSは、更に、ユーザの端末が送信した、客室解錠パスワードと、客室情報とを含む解錠情報を受信し、ドアロックが当該客室解錠パスワードに対して検証を行うように、当該客室解錠パスワードを当該客室情報に対応するドアロックに送信するために用いられる。
【0139】
本開示の実施例において、部屋予約要求情報を受信し、部屋予約要求情報に応じて相応する注文情報を生成し、注文情報に対応する客室解錠パスワードを生成し、注文情報に対応する客室IDと客室解錠パスワードの対応関係を保存し、客室解錠パスワードを客室に対応するドアロックに送信する。本開示において、ユーザによる部屋予約の注文情報に応じて客室解錠パスワードを生成し、客室IDと客室解錠パスワードの対応関係を保存することにより、ドアロックに対するネットワーク制御を実現し、且つ客室解錠パスワードをユーザに告知するだけで、ユーザは、当該客室解錠パスワードにより対応する客室ドアを開けることができ、ドアロック制御過程における手動介入成分を減らし、ドアロック制御の効率を向上させる。そして、客室解錠パスワードに実体的なキャリアが無いため、客室解錠パスワードを失う可能性を低下させ、ドアロック制御の安全性を向上させる。
【0140】
本開示の実施例が提供するドアロックのネットワーク制御装置及びネットワーク制御器は、設備における特定ハードウエア、或いは設備にインストールされたソフトウエア又はファームウエア等であって可能である。当業者は、説明の便宜性及び簡潔性のために、前述されたシステム、装置及びユニットの具体的な作業過程は、いずれも上記の方法実施例における対応する過程を参考することが可能であることを明らかに理解できる。
【0141】
本出願が提供する幾つかの実施例において、理解すべきことは、開示された装置及び方法は、他の態様により実現することが可能である。上記の装置実施例は、ただ模式的なものであり、例えば、前記ユニットの区画は、ただ論理機能区画であり、実際に実現される時、他の区画方式を有することが可能である。また、例えば、複数のユニット又はアセンブリは、結合されたり、或いは、他のシステムに集積されることが可能であり、或いは、一部の特徴は、無視されたり、又は実行されなくても良い。もう一つの点は、表示又は討論された相互間の結合、直接結合又は通信接続は、幾つかの通信インターフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であって可能であり、電気的、機械的又は他の形態であって可能である。
【0142】
前記分離部品として説明されたユニットは、物理的に分かれていてもいなくても良く、ユニットとして表示された部品は、物理ユニットであってもなくても良く、一つの場所に位置されても良く、或いは、複数のネットワークユニットに分布されていても良い。実際の必要に応じて、そのうちの一部の又は全部のユニットを選んで本実施例の方案の目的を実現することが可能である。
【0143】
また、本開示の各々の実施例における各機能ユニットは、一つの処理ユニットに集積されていても良く、各々のユニットの個別の物理的存在であっても良く、二つ又は以上のユニットが一つのユニットに集積されていても良い。
【0144】
前記機能が、ソフトウエア機能ユニットの形態として実現され、且つ独立した製品として販売又は使用され場合、一つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されることが可能である。このような理解に基づいて、本開示の技術方案は、本質的又は先行技術に対して貢献をする部分或いは当該技術方案の部分は、ソフトウエア製品の形態で具現されることが可能であり、当該コンピューターソフトウエア製品は、一つの記憶媒体に記憶されており、1台のコンピュータ設備(個人用コンピュータ、サーバ又はネットワーク設備等であって可能)に本開示の各々の実施例に記載された方法の全部又は一部のステップを実行させるための幾つかの命令を含む。前述した記憶媒体は、USBディスク、ポータブルハードディスク、ROM(Read-Only Memory、リードオンリーメモリ)、RAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)、ディスク又は光ディスク等の様々なプログラムコードを記憶可能な媒体を含む。
【0145】
上記は、ただ本開示の具体的な実施の形態であり、本開示の保護範囲は、これらに限定されない。当業者により、本開示が開示する技術範囲内で容易に想到することができる変化又は置き換えは、全部本開示の保護範囲内に含まれるべきである。このため、本開示の保護範囲は、前記特許請求の範囲に準ずるべきである。