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特許7036322材料供給装置、材料供給装置の制御方法および材料供給装置の制御プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-07
(45)【発行日】2022-03-15
(54)【発明の名称】材料供給装置、材料供給装置の制御方法および材料供給装置の制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   B29C 64/209 20170101AFI20220308BHJP
   B29C 64/393 20170101ALI20220308BHJP
   B29C 64/329 20170101ALI20220308BHJP
   B29C 64/241 20170101ALI20220308BHJP
   B29C 64/236 20170101ALI20220308BHJP
   B33Y 10/00 20150101ALI20220308BHJP
   B33Y 30/00 20150101ALI20220308BHJP
   B33Y 50/02 20150101ALI20220308BHJP
【FI】
B29C64/209
B29C64/393
B29C64/329
B29C64/241
B29C64/236
B33Y10/00
B33Y30/00
B33Y50/02
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020508878
(86)(22)【出願日】2018-03-30
(86)【国際出願番号】 JP2018013885
(87)【国際公開番号】W WO2019187110
(87)【国際公開日】2019-10-03
【審査請求日】2021-03-30
(73)【特許権者】
【識別番号】391064429
【氏名又は名称】シーメット株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】514227988
【氏名又は名称】技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構
(74)【代理人】
【識別番号】100134430
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 卓士
(72)【発明者】
【氏名】宮野 英昭
(72)【発明者】
【氏名】大場 好一
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 幸吉
(72)【発明者】
【氏名】諏訪 光範
【審査官】関口 貴夫
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-217336(JP,A)
【文献】特開2015-178245(JP,A)
【文献】国際公開第2016/135975(WO,A1)
【文献】特開平08-119455(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 64/00-64/40
B33Y 10/00、30/00、40/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
3次元積層造形物の材料を貯留するホッパーと、
回転軸を有する柱状部材のリコータであって、外周面において、前記ホッパーから供給された材料を一時的に貯留する溝であり、前記回転軸に沿った方向の溝を複数有するリコータと、
前記リコータを前記回転軸に垂直な方向であって、かつ水平な方向に移動させつつ回転させる駆動手段と、
前記リコータによる前記材料の複数のリコート量と、前記複数のリコート量のそれぞれを達成する、前記リコータの異なる構成と前記異なる構成に応じた前記リコータの動作とを含む設定パラメータと、を対応付けて記憶するリコートパターンテーブルと、
前記リコータの構成および前記材料のリコート量が入力された場合に、前記リコートパターンテーブルを参照して、入力された前記リコート量となるように前記リコータの動作を制御する制御手段と、
を備える材料供給装置。
【請求項2】
前記設定パラメータは、前記リコータの動作としての前記リコータの回転速度および前記リコータの移動速度とのうち少なくとも1つと前記リコータの構成としての前記溝の容積、前記溝の形状、前記柱状部材の直径および前記柱状部材の長さのうち少なくとも1つを含む請求項に記載の材料供給装置。
【請求項3】
リコートされた前記材料の最上層の厚みを検知する厚み検知手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記厚み検知手段で検知した厚みに応じて、さらに、記回転速度を制御する請求項に記載の材料供給装置。
【請求項4】
前記溝は、それぞれ等しい容積を有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の材料供給装置。
【請求項5】
前記回転軸に垂直な面で切断した前記溝の断面において、前記溝の開口部の幅が前記溝の底部の幅よりも広い請求項1乃至4のいずれか1項に記載の材料供給装置。
【請求項6】
前記回転軸に垂直な面で切断したそれぞれの前記溝の断面形状は、台形、半円形または三角形である請求項に記載の材料供給装置。
【請求項7】
前記リコータを振動させる振動手段をさらに備えた請求項1乃至のいずれか1項に記載の材料供給装置。
【請求項8】
請求項1乃至のいずれか1項に記載の材料供給装置を有する3次元積層造形装置。
【請求項9】
3次元積層造形物の材料を貯留するホッパーと、
回転軸を有する柱状部材のリコータであって、外周面において、前記ホッパーから供給された材料を一時的に貯留する溝であり、前記回転軸に沿った方向の溝を複数有するリコータと、
前記リコータを前記回転軸に垂直な方向であって、かつ水平な方向に移動させつつ回転させる駆動手段と、
を備える材料供給装置の制御方法であって、
前記リコータによる前記材料の複数のリコート量と、前記複数のリコート量のそれぞれを達成する、前記リコータの異なる構成と前記異なる構成に応じた前記リコータの動作とを含む設定パラメータと、を対応付けたリコートパターンテーブルを記憶する記憶ステップと、
前記リコータの構成および前記材料のリコート量の入力を受け付ける入力ステップと、
前記構成および前記リコート量が入力された場合に、前記リコートパターンテーブルを参照して、入力された前記リコート量となるように前記リコータの動作を制御する制御ステップと、
を含む材料供給装置の制御方法。
【請求項10】
3次元積層造形物の材料を貯留するホッパーと、
回転軸を有する柱状部材のリコータであって、外周面において、前記ホッパーから供給された材料を一時的に貯留する溝であり、前記回転軸に沿った方向の溝を複数有するリコータと、
前記リコータを前記回転軸に垂直な方向であって、かつ水平な方向に移動させつつ回転させる駆動手段と、
を備える材料供給装置の制御プログラムであって、
前記リコータによる前記材料の複数のリコート量と、前記複数のリコート量のそれぞれを達成する、前記リコータの異なる構成と前記異なる構成に応じた前記リコータの動作とを含む設定パラメータと、を対応付けたリコートパターンテーブルを記憶する記憶ステップと、
前記リコータの構成および前記材料のリコート量の入力を受け付ける入力ステップと、
前記構成および前記リコート量が入力された場合に、前記リコートパターンテーブルを参照して、入力された前記リコート量となるように前記リコータの動作を制御する制御ステップと、
をコンピュータに実行させる材料供給装置の制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、材料供給装置、材料供給装置の制御方法および材料供給装置の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
上記技術分野において、特許文献1には、シャフトに継ぎ目のある不連続な貫通孔を設けて材料供給路とし、この材料供給路から材料をリコートする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2016/135974号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記文献に記載の技術では、材料リコート量を正確に制御することができなかった。
【0005】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る材料供給装置は、
3次元積層造形物の材料を貯留するホッパーと、
回転軸を有する柱状部材のリコータであって、外周面において、前記ホッパーから供給された材料を一時的に貯留する溝であり、前記回転軸に沿った方向の溝を複数有するリコータと、
前記リコータを前記回転軸に垂直な方向であって、かつ水平な方向に移動させつつ回転させる駆動手段と、
前記リコータによる前記材料の複数のリコート量と、前記複数のリコート量のそれぞれを達成する、前記リコータの異なる構成と前記異なる構成に応じた前記リコータの動作とを含む設定パラメータと、を対応付けて記憶するリコートパターンテーブルと、
前記リコータの構成および前記材料のリコート量が入力された場合に、前記リコートパターンテーブルを参照して、入力された前記リコート量となるように前記リコータの動作を制御する制御手段と、
を備える
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る材料供給装置の制御方法は、
3次元積層造形物の材料を貯留するホッパーと、
回転軸を有する柱状部材のリコータであって、外周面において、前記ホッパーから供給された材料を一時的に貯留する溝であり、前記回転軸に沿った方向の溝を複数有するリコータと、
前記リコータを前記回転軸に垂直な方向であって、かつ水平な方向に移動させつつ回転させる駆動手段と、
を備える材料供給装置の制御方法であって、
前記リコータによる前記材料の複数のリコート量と、前記複数のリコート量のそれぞれを達成する、前記リコータの異なる構成と前記異なる構成に応じた前記リコータの動作とを含む設定パラメータと、を対応付けたリコートパターンテーブルを記憶する記憶ステップと、
前記リコータの構成および前記材料のリコート量の入力を受け付ける入力ステップと、
前記構成および前記リコート量が入力された場合に、前記リコートパターンテーブルを参照して、入力された前記リコート量となるように前記リコータの動作を制御する制御ステップと、
を含む。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る材料供給装置の制御プログラムは、
3次元積層造形物の材料を貯留するホッパーと、
回転軸を有する柱状部材のリコータであって、外周面において、前記ホッパーから供給された材料を一時的に貯留する溝であり、前記回転軸に沿った方向の溝を複数有するリコータと、
前記リコータを前記回転軸に垂直な方向であって、かつ水平な方向に移動させつつ回転させる駆動手段と、
を備える材料供給装置の制御プログラムであって、
前記リコータによる前記材料の複数のリコート量と、前記複数のリコート量のそれぞれを達成する、前記リコータの異なる構成と前記異なる構成に応じた前記リコータの動作とを含む設定パラメータと、を対応付けたリコートパターンテーブルを記憶する記憶ステップと、
前記リコータの構成および前記材料のリコート量の入力を受け付ける入力ステップと、
前記構成および前記リコート量が入力された場合に、前記リコートパターンテーブルを参照して、入力された前記リコート量となるように前記リコータの動作を制御する制御ステップと、
をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、材料リコート量を正確に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第1実施形態に係る材料供給装置の構成を示すブロック図である。
図2A】本発明の第2実施形態に係る材料供給装置の構成を示す図である。
図2B】本発明の第2実施形態に係る材料供給装置のリコータの構成を説明する斜視図である。
図2C】本発明の第2実施形態に係る材料供給装置のリコータの構成を説明する上面図である。
図2D】本発明の第2実施形態に係る材料供給装置のリコータの溝の形状を説明する断面図である。
図3】本発明の第2実施形態に係る材料供給装置が有するリコートパターンテーブルの一例を示す図である。
図4】本発明の第2実施形態に係る材料供給装置のハードウェア構成を説明する図である。
図5】本発明の第2実施形態に係る材料供給装置の処理手順を説明するフローチャートである。
図6】本発明の第3実施形態に係る材料供給装置の構成を説明する図である。
図7】本発明の第4実施形態に係る材料供給装置のリコータの溝の形状を説明する断面図である。
図8】本発明の第5実施形態に係る材料供給装置のリコータの溝の形状を説明する断面図である。
図9】本発明の第6実施形態に係る材料供給装置のリコータの溝の形状を説明する断面図である。
図10】本発明の第7実施形態に係る材料供給装置のリコータの溝の形状を説明する断面図である。
図11A】本発明の第8実施形態に係る材料供給装置のリコータの溝の形状の一例を説明する断面図である。
図11B】本発明の第8実施形態に係る材料供給装置のリコータの溝の形状の他の例を説明する断面図である。
図12】本発明の第9実施形態に係る材料供給装置のリコータの溝の形状を説明する断面図である。
図13】本発明の第10実施形態に係る材料供給装置の構成を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して、例示的に詳しく説明記載する。ただし、以下の実施の形態に記載されている、構成、数値、処理の流れ、機能要素などは一例に過ぎず、その変形や変更は自由であって、本発明の技術範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
【0012】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての材料供給装置100について、図1を用いて説明する。材料供給装置100は、3次元積層造形装置などに用いられ、3次元積層造形物の材料を造形台上や造形面上に供給する装置である。
【0013】
図1に示すように、材料供給装置100は、ホッパー101と、リコータ102と、駆動部103と、を含む。
【0014】
ホッパー101は、3次元積層造形物の材料111を貯留する。リコータ102は、回転軸122を有する。駆動部103は、リコータ102を回転軸122に垂直な方向であって、かつ水平な方向に移動させつつ回転させる。
【0015】
リコータ102は、外周面において、ホッパー101から供給された材料111を一時的に貯留する溝123であって、回転軸122に沿った方向の溝123を複数有する。
【0016】
本実施形態によれば、材料リコート量を正確に制御することができる。
【0017】
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態に係る材料供給装置200について、図2A乃至図5を用いて説明する。図2Aは、本実施形態に係る材料供給装置200の構成を示す図である。材料供給装置200は、ホッパー201と、リコータ202と、駆動部203と、制御部204と、を有する。なお、材料供給装置200は、3次元積層造形物を造形する3次元積層造形装置に取り付けられ、3次元積層造形物の材料を造形台上や造形面上に供給する装置である。また、造形される3次元積層造形物は、砂型であるが、造形される3次元積層造形物は、これには限定されない。
【0018】
ホッパー201は、3次元積層造形物の材料211を一時的に貯留する。ホッパー201は、貯留された材料をリコータ202へと供給する。3次元積層造形物の材料211は、砂であるが、これには限定されない。材料211は、例えば、アルミニウムや鉄、銅などの金属粉末、プラスチック粉末、樹脂粉末などであってもよい。
【0019】
リコータ202は、ホッパー201の下方に配置され、設置されている。また、リコータ202は、外周面がホッパー201の底面側に設けられている。リコータ202は、ホッパー202から供給された材料211を造形台上へとリコートする。また、リコータ202は、ホッパー201から供給された材料211を一時的に貯留する。
【0020】
リコータ202は、柱状部材である。具体的には、リコータ202は、円柱状部材である。なお、リコータ202は、多角形の柱状部材であってもよい。そして、リコータ202(材料供給装置200)は、図2Aの矢印で示した移動方向221(図2Aの左右方向)に移動しながら、材料211をリコートする。リコータ202は、移動方向221に対して垂直な回転軸222(中心軸)を中心に回転する。円柱状部材であるリコータ202は、外周面に回転軸222に沿った方向(回転軸222と平行な方向)の溝223を有している。ホッパー201からリコータ202に供給された材料211は、リコータ202の溝223に供給され、収容される。溝223は、リコータ202から供給された材料211を一時的に貯留する。溝223には、溝223の容積分の材料211(小分けされた材料211)が収容され、溝223に材料211が充填される。なお、溝223の汚れや、溝223に詰まった材料211などを除去するためのエアクリーナーやブラシ、刷毛などを設けてもよい。また、溝223の清掃は、複数の溝223をまとめて清掃しても、溝223を1つずつ清掃してもよいが、溝223の清掃方法はこれらには限定されない。
【0021】
駆動部203は、リコータ202を回転軸222に垂直な方向であって、かつ水平な方向に移動させつつ回転させる。駆動部203は、リコータ202を、時計回りおよび反時計回りに回転させる。つまり、リコータ202の移動方向221に合わせて、リコータ202を駆動部203により回転させることにより、リコータ202の進行方向に材料211をリコートすることができる。例えば、材料供給装置200が図2Aの右方向に移動している場合、駆動部203は、リコータ202を時計回りに回転させる。また、例えば、材料供給装置200が図2Aの左方向に移動している場合、駆動部203は、リコータ202を反時計回りに回転させる。なお、材料供給装置200の移動方向221と、リコータ202の回転方向との関係は、ここに示した関係には限定されず、ここに示した関係とは反対であってもよい。
【0022】
また、リコータ202には、リコータ202の回転により、溝223に充填された材料211がこぼれ落ちることを防止するための落下防止部材224が取り付けられている。落下防止部材224は、円柱状部材であるリコータ202の上半分の左右の1/4円の部分を覆っている。なお、落下防止部材224は、ホッパー201とリコータ202とが近接または当接する部分においては、リコータ202を覆ってはいない。この部分に落下防止部材224があると、ホッパー201からの材料211の供給が阻害されるからである。
【0023】
落下防止部材224は、例えば、フェルトやウレタン、布などの柔らかい部材であるが、これらには限定されない。落下防止部材224を柔らかい部材とすることにより、落下防止部材224と回転する溝223に収容される材料211との摩擦により、材料211の形状の変形や、材料211が変質することを防止することができる。
【0024】
さらに、リコータ202が、ホッパー201の底面に当接する位置に配置された場合、リコータ202の回転による振動がホッパー201に伝わり、ホッパー201の底面の排出口からの材料211の排出が促進される。
【0025】
制御部204は、駆動部203によるリコータ202の回転を制御して、材料211のリコート量を制御する。制御部204は、例えば、リコータ202による材料211のリコート量と、リコータ202の構成と動作とを関連付けたデータである設定パラメータとを対応付けて記憶するテーブルを参照して、リコータ202による材料211のリコート量を制御する。制御部204は、1層分の材料層の厚みが、例えば、0.28mmとなるように材料211のリコート量を制御する。また、1層分の材料層の厚みは、0.28mmには限定されず、様々な条件等を考慮して決定される。なお、制御部204による材料211のリコート量の制御方法は、ここに示した方法には限定されない。
【0026】
図2Bは、本実施形態に係る材料供給装置200のリコータ202の構成を説明する斜視図である。図2Cは、本実施形態に係る材料供給装置200のリコータ202の構成を説明する上面図である。
【0027】
図2Bおよび図2Cに示したように、リコータ202は、長い円柱状(長い棒状)の部材(円柱部材、棒状部材)であり、全長は約1.8mmである。なお、リコータ202の全長は、これには限定されない。リコータ202の全長は、例えば、材料供給装置200が取り付けられる3次元積層造形装置の大きさに合わせた長さとしてもよい。また、リコータ202の直径は、例えば、35mmであるが、リコータ202の直径はこれには限定されない。
【0028】
リコータ202の外周面には、回転軸222に沿った方向(回転軸222と平行な方向)に複数の溝223が彫られている。すなわち、リコータ202の外周面全体に回転軸222に沿った方向に、継ぎ目のない、連続した溝223が複数設けられている。リコータ202は、外周面に溝223が彫られた、溝223付きの棒状(シャフト状)の部材となっている。つまり、リコータ202は、円柱部材(シャフト)の表面(外周面)に凹凸がある形状(歯車状の形状)となっている。そして、リコータ202は、回転軸222の周りに時計回りおよび反時計回りに回転する。継ぎ目のない溝223としたので、溝223に収容される材料211の量が1.8mm全域において均一となる。なお、リコータ202として、様々なサイズや形状の溝223を有するリコータ202を用意しておけば、3次元積層造形物の造形条件などに応じて、リコータ202を交換することができる。
【0029】
図2Dは、本実施形態に係る材料供給装置200のリコータ202の溝223の形状を説明する断面図である。図2Dは、回転軸222に垂直な方向から見たリコータ202の断面図である。図2Dには、リコータ202に設けられた溝223の一部が示されており、溝223の断面形状を示している。溝223は、溝223の開口部225の幅が、溝223の底部226の幅よりも広くなっている。溝223の断面形状は、台形形状である。複数設けられた溝223は、それぞれ等しい容積を有している。
【0030】
図3は、本実施形態に係る材料供給装置200が有するリコートパターンテーブル301の一例を示す図である。リコートパターンテーブル301は、リコート量311と設定パラメータ312とを関連付けて記憶する。リコート量311は、材料211をリコートする量である。設定パラメータ312は、さらに、構成と動作とを含む。構成は、リコータ202の溝223の容積、溝223の形状、リコータ202の直径や長さなどである。また、動作は、リコータ202の回転速度や移動速度などである。回転速度は、例えば、リコータ202の単位時間当たりの回転数(rpm)などで定義されるが、回転速度の定義はこれには限定されない。なお、リコータ202の回転速度(回転数)は、500rpm前後、例えば、450~550rpmであるが、これらには限定されない。
【0031】
そして、制御部204は、例えば、リコートパターンテーブル301を参照してリコータ202を制御し、材料211のリコート量を制御する。例えば、材料211のリコート量は、リコータ202の回転速度を速くすれば増え、リコータ202の回転速度を遅くすれば減る。そのため、リコータ202の移動速度、つまり、リコータ202が、造形台上や造形面上を移動する速度(リコート速度)が速い場合には、例えば、リコータ202の回転速度を速くして、材料211のリコート量を増やしてもよい。このように制御すれば、材料211のリコートを短時間で速やかに行うことができる。
【0032】
また、リコータ202の移動速度が遅い場合には、リコータ202の回転速度を遅くして、材料211のリコート量を減らしてもよい。このように制御すれば、材料211のリコート時間は増えるが、確実に材料211をリコートすることができる。以上のように、制御部204により、材料211のリコート量を自在に調整することができる。
【0033】
図4は、本実施形態に係る材料供給装置200のハードウェア構成を説明する図である。CPU(Central Processing Unit)410は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図2Aの材料供給装置200の機能構成部を実現する。ROM(Read Only Memory)420は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびその他のプログラムを記憶する。また、ネットワークインタフェース430は、ネットワークを介して他の装置などと通信する。なお、CPU410は1つに限定されず、複数のCPUであっても、あるいは画像処理用のGPU(Graphics Processing Unit)を含んでもよい。また、ネットワークインタフェース430は、CPU410とは独立したCPUを有して、RAM(Random Access Memory)440の領域に送受信データを書き込みあるいは読み出しするのが望ましい。また、RAM440とストレージ450との間でデータを転送するDMAC(Direct Memory Access Controller)を設けるのが望ましい(図示なし)。さらに、入出力インタフェース460は、CPU410とは独立したCPUを有して、RAM440の領域に入出力データを書き込みあるいは読み出しするのが望ましい。したがって、CPU410は、RAM440にデータが受信あるいは転送されたことを認識してデータを処理する。また、CPU410は、処理結果をRAM440に準備し、後の送信あるいは転送はネットワークインタフェース430やDMAC、あるいは入出力インタフェース460に任せる。
【0034】
RAM440は、CPU410が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM440には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。リコート量441は、リコートする材料211の量である。構成442は、リコータ202の直径や長さ、溝223の容積、溝223の形状などのデータである。動作443は、リコータ202の回転速度や移動速度などである。これらのデータは、例えば、リコートパターンテーブル301から読み出される。
【0035】
入出力データ444は、入出力インタフェース460を介して入出力されるデータである。送受信データ445は、ネットワークインタフェース430を介して送受信されるデータである。また、RAM440は、各種アプリケーションモジュールを実行するためのアプリケーション実行領域446を有する。
【0036】
ストレージ450には、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。ストレージ450は、リコートパターンテーブル301を格納する。リコートパターンテーブル301は、図3に示した、リコート量と設定パラメータとの関係を管理するテーブルである。ストレージ450は、さらに、駆動モジュール451と制御モジュール452とを格納する。
【0037】
駆動モジュール451は、リコータ202を回転軸222に垂直な方向であって、かつ水平な方向に移動させつつ回転させるモジュールである。制御モジュール452は、リコータ202による材料211のリコート量を制御するモジュールである。これらのモジュール451~452は、CPU410によりRAM440のアプリケーション実行領域446に読み出され、実行される。制御プログラム453は、材料供給装置200の全体を制御するためのプログラムである。
【0038】
入出力インタフェース460は、入出力機器との入出力データをインタフェースする。入出力インタフェース460には、表示部461、操作部462、が接続される。また、入出力インタフェース460には、さらに、記憶媒体463が接続されてもよい。なお、図4に示したRAM440やストレージ450には、材料供給装置200が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関するプログラムやデータは図示されていない。
【0039】
図5は、本実施形態に係る材料供給装置200の処理手順を説明するフローチャートである。このフローチャートは、CPU410がRAM440を使用して実行し、図2Aの材料供給装置200の機能構成部を実現する。ステップS501において、材料供給装置200は、リコートパターンテーブル301を記憶する。ステップS503において、材料供給装置200は、ユーザからリコータ202の構成および材料211のリコート量の入力を受け付ける。ステップS505において、材料供給装置200は、リコートパターンテーブル301を参照して、リコータ202の回転速度、リコータ202(材料供給装置200)の移動速度を決定する。ステップS507において、材料供給装置200は、決定した回転速度、移動速度で材料211をリコートする。ステップS509において、材料供給装置200は、材料211のリコートが終了したか否かを判定する。材料のリコートが終了していない場合(ステップS509のNO)、材料供給装置200は、ステップS507に戻り、材料211のリコートを継続する。材料のリコートが終了した場合(ステップS509のYES)、材料供給装置200は、処理を終了する。
【0040】
本実施形態によれば、材料リコート量を正確に制御することができる。また、リコータに設けられた溝の容積を等しくしているので、一定量の材料供給することができる。また、一定量の材料を供給することができるので、廃棄される材料(排砂)を減らすことができる。一定量の材料を供給することができるので、造形面上に材料をフラットに敷き詰める(撒く)ことができる。また、リコータの回転速度や移動速度を調整できるので、材料のリコート量を調整することができる。
【0041】
[第3実施形態]
次に本発明の第3実施形態に係る材料供給装置について、図6を用いて説明する。図6は、本実施形態に係る材料供給装置の構成を説明するための図である。本実施形態に係る材料供給装置は、上記第2実施形態と比べると、振動部をさらに有する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0042】
材料供給装置600は、振動部606をさらに有する。振動部606は、リコータ202を振動させる。リコータ202の溝223に収容された材料211は、自由落下により造形台上や造形面上に供給される。しかしながら、材料211の状態(湿度、粒形、粒径など)によっては、材料211の自由落下による供給状態が変化する可能性がある。材料211の供給状態が変化した場合、材料211の自由落下では、溝223に収容された材料211を溝223から確実に排出することができなくなることがある。このような場合に、振動部606により、リコータ202を振動させることにより、溝223に収容された材料211を確実に排出させることができる。そして、材料211を確実に排出できるので、材料211のリコートをより促進させることができる。
【0043】
材料供給装置600は、ホッパー201を振動させる振動部を有していてもよい。ホッパー201を振動させる振動部を設けることにより、ホッパー201からリコータ202への材料211の供給を促進させることができる。つまり、ホッパー201からリコータ202への材料211の供給は、材料211の自由落下により行われるが、例えば、材料211の状態(湿度、粒形、粒径など)により、材料211の供給状態が変化する可能性がある。材料211の供給状態が変化した場合、材料211の自由落下では、所定量の材料211を供給することできないことがある。このような場合に、振動部によりホッパー201を振動させることにより、材料211の供給を促進させることができる。
【0044】
本実施形態によれば、ホッパーの振動部およびリコータの振動部を設けたので、材料の供給や材料のリコートをより確実に行うことができる。また、材料の供給や材料のリコートが滞った場合でも、振動部によりホッパーおよびリコータを振動させれば、材料の供給や材料のリコートの滞りを確実に解消することができる。
【0045】
[第4実施形態]
次に本発明の第4実施形態に係る材料供給装置のリコータについて、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態に係る材料供給装置のリコータ702の溝723の形状を説明する断面図である。本実施形態に係る材料供給装置のリコータ702は、上記第2実施形態および第3実施形態と比べると、溝723が波形形状である点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態および第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0046】
図7は、回転軸222に垂直な方向から見たリコータ702の断面図である。リコータ702の溝723は、波形の形状をしている。つまり、溝723は、丸い山と丸い谷とが交互に現れる形状となっている。リコータ702には、このような形状の溝723が複数設けられている。
【0047】
溝723の形状を波形とすると、角になる部分がないので、材料211が角の部分に詰まって堆積したりすることがない。そのため、溝723に収容された材料211を確実に溝723の外部に排出することができ、所定量の材料211を確実にリコートできる。
【0048】
本実施形態によれば、溝の角部分に材料が詰まったり、堆積したりすることがないので、材料のリコート量をより正確に制御することができる。また、溝に材料が詰まることがないので、溝の清掃などのメンテナンスの手間が省ける。
【0049】
[第5実施形態]
次に本発明の第5実施形態に係る材料供給装置のリコータについて、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態に係る材料供給装置のリコータ802を説明するための図である。本実施形態に係る材料供給装置のリコータ802は、上記第2実施形態乃至第4実施形態と比べると、溝823が三角形形状である点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態乃至第4実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0050】
図8は、回転軸222に垂直な方向から見たリコータ802の断面図である。リコータ802の溝823は、三角形の形状をしている。リコータ802には、このような形状の溝823が複数設けられている。
【0051】
溝823の形状を三角形形状とすると、角となる部分が、三角形の頂点部分の1か所になるので、角に詰まる材料211を減らすことができる。また、角となる部分が、三角形の頂点部分の1か所なので、溝823が下に向けば、自由落下により溝823に収容された材料211を溝823から排出することができる。なお、ここでは、溝823と溝823との間には、台形形状の部分が存在しているが、この台形形状部分をなくして、三角形形状の溝823が連続する形状としてもよい。
【0052】
本実施形態によれば、溝の形状を三角形形状としたので、材料が詰まる角の部分を減らしたので、材料のリコート量をより正確に制御することができる。また、溝の形状を三角形という単純な形状としたので、リコータの溝の加工を容易に行うことができる。
【0053】
[第6実施形態]
次に本発明の第6実施形態に係る材料供給装置のリコータについて、図9を用いて説明する。図9は、本実施形態に係る材料供給装置のリコータ902を説明するための図である。本実施形態に係る材料供給装置のリコータ902は、上記第2実施形態乃至第5実施形態と比べると、溝923が半円形形状である点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態乃至第5実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0054】
図9は、回転軸222に垂直な方向から見たリコータ902の断面図である。リコータ902の溝923は、半円形の形状をしている。リコータ902には、このような形状の溝923が複数設けられている。
【0055】
溝923の形状を半円形の形状とすると、角になる部分がないので、材料211が角の部分に詰まって堆積したりすることがない。そのため、溝923に収容された材料211を確実に溝923の外部に排出することができ、材料211を確実にリコートできる。なお、ここでは、溝923と溝923との間には台形形状の部分が存在しているが、この台形形状部分をなくして、半円形形状の溝923が連続する形状としてもよい。
【0056】
本実施形態によれば、溝の角部分に材料が詰まったり、堆積したりすることがないので、材料のリコート量をより正確に制御することができる。また、溝の形状を半円形形状という単純な形状としたので、リコータの溝の加工を容易に行うことができる。
【0057】
[第7実施形態]
次に本発明の第7実施形態に係る材料供給装置のリコータについて、図10を用いて説明する。図10は、本実施形態に係る材料供給装置のリコータ1002を説明するための図である。本実施形態に係る材料供給装置のリコータ1002は、上記第2実施形態乃至第6実施形態と比べると、台形形状の溝1023同士の間隔が狭い点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態乃至第6実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0058】
図10は、回転軸222に垂直な方向から見たリコータ1002の断面図である。リコータ1002の溝1023は、溝1023の開口部の幅が溝1023の底部の幅よりも少し広い台形の形状をしている。リコータ1002には、このような形状の溝1023が、複数設けられている。また、リコータ1002においては、溝1023と溝1023との間が狭くなっており、溝1023と溝1023との間には、細長い三角形形状の仕切のようなものが配置されている。
【0059】
本実施形態によれば、溝の容積が大きくなるので、材料のリコート量を増やすことができ、また、材料のリコート量をより正確に制御することもできる。
【0060】
[第8実施形態]
次に本発明の第8実施形態に係る材料供給装置のリコータについて、図11Aおよび図11Bを用いて説明する。図11Aは、本実施形態に係る材料供給装置のリコータ1102の溝1123の形状の一例を説明する断面図である。図11Bは、本実施形態に係る材料供給装置のリコータ1103の溝1133の形状の他の例を説明する断面図である。本実施形態に係る材料供給装置のリコータ1102,1103は、上記第2実施形態乃至第7実施形態と比べると、半円形形状の溝が連続している点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態乃至第7実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0061】
図11Aおよび図11Bは、回転軸222に垂直な方向から見たリコータ1102,1103の断面図である。リコータ1102の溝1123およびリコータ1103の溝1133は、いずれも半円形の形状の溝1123,1133が連続して、複数設けられている。溝1123と溝1133とでは、溝1123,1133の開口部の幅および底部の幅が異なり、溝1133の方が、溝1123よりも開口部の幅および底部の幅が広い。また、溝1123の深さは、溝1133の深さよりも深くなっている。なお、溝1123の容積と溝1133の容積とは、同じであっても、異なっていてもよい。
【0062】
本実施形態によれば、溝の大きさを変えることにより、様々な分量で材料211をリコートすることができる。また、溝には角になる部分がないので、角の部分で材料が詰まったり、堆積したりすることがないので、材料のリコート量をより正確に制御することができる。また、溝の形状を半円形形状という単純な形状としたので、リコータの溝の加工を容易に行うことができる。
【0063】
[第9実施形態]
次に本発明の第9実施形態に係る材料供給装置について、図12を用いて説明する。図12は、本実施形態に係る材料供給装置のリコータを説明するための図である。本実施形態に係る材料供給装置のリコータ1202は、上記第2実施形態乃至第8実施形態と比べると、複数の溝の大きさが異なる点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態乃至第8実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0064】
図12は、回転軸222に垂直な方向から見たリコータ1202の断面図である。リコータ1202は、複数設けられた台形形状の溝1223の大きさがそれぞれ異なっている。つまり、複数の溝1223それぞれの容積は、異なっている。
【0065】
本実施形態によれば、様々なリコート量や様々なパターンで材料をリコートすることができる。また、材料のリコート量をより正確に制御することができる。
【0066】
[第10実施形態]
次に本発明の第10実施形態に係る材料供給装置について、図13を用いて説明する。図13は、本実施形態に係る材料供給装置を説明するための図である。本実施形態に係る材料供給装置は、上記第2実施形態乃至第9実施形態と比べると、厚み検知部を有する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態乃至第9実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0067】
材料供給装置1300は、厚み検知部1301を有する。厚み検知部1301は、リコートされた材料211の最上層の厚みを検知する。厚み検知部1301は、例えば、赤外線センサや超音波センサなどである。厚み検知部1301は、例えば、材料211の最上層と材料211の最上層よりも1層下の層とに赤外線を照射し、照射した赤外線が材料211のある位置で反射して戻ってくるまでの時間差などにより厚みを検知する。制御部204は、厚み検知部1301で検知した厚みに応じてリコータ202の回転速度を制御する。
【0068】
本実施形態によれば、検知した厚みに応じて、材料のリコート量を制御することにより、目標とする厚みに調整することができる。
【0069】
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
【0070】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の範疇に含まれる。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12
図13