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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-07
(45)【発行日】2022-03-15
(54)【発明の名称】粘着部材の切断装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 35/07 20060101AFI20220308BHJP
【FI】
B65H35/07 N
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018007471
(22)【出願日】2018-01-19
(65)【公開番号】P2019123622
(43)【公開日】2019-07-25
【審査請求日】2020-12-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】594159445
【氏名又は名称】南開工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中谷 昭彦
(72)【発明者】
【氏名】米山 明寿
【審査官】佐藤 秀之
(56)【参考文献】
【文献】実開昭60-165349(JP,U)
【文献】特開2007-030905(JP,A)
【文献】登録実用新案第3172037(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 35/00
B65H 45/00-47/00
G03G 15/00
B41J 11/00
B65B 67/00
B65B 51/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の面が粘着面である長尺状の粘着部材の非粘着面に接触し、接触部分の非粘着面が凸となるように該接触部分を粘着部材の幅方向に二つ折りにする屈曲した折り曲げ面、
該折り曲げ面に対して粘着部材の厚さ方向に並んで配置され、該折り曲げ面によって二つ折りにされた該接触部分の非粘着面に接触して、該接触部分の粘着面同士を粘着させて粘着部分とする互いに対向した一対の対向面、
及び、該厚さ方向から見て、一対の該対向面に対して交差し、かつ、一対の該対向面を跨ぐように形成された交差面であって、一対の該対向面を跨ぐ部分には他の部分と比して凹んでいる凹部が形成されている該交差面、
を備える折り部と、
一対の該対向面を跨ぐように該交差面に取り付けられ、該粘着部分と離間した部分粘着部材を該幅方向に切断する切断部と、
を備えた粘着部材の切断装置。
【請求項2】
前記折り部を前記粘着部材に対して前記粘着部材の厚さ方向に相対移動させる移動部を備えいる請求項に記載の粘着部材の切断装置。
【請求項3】
前記折り部は、前記粘着部材が貼り付けられた対象部材から延びた部分の前記粘着部材の非粘着面に接触し、接触部分を前記粘着部材の厚さ方向に押すことで、前記接触部分の粘着面同士を粘着させて前記粘着部分とし、
前記折り部に対して前記対象部材の反対側に配置され、前記対象部材から延びた部分の前記粘着部材の粘着面を粘着させ、前記折り部が前記粘着部材を押すときに前記粘着部材に張力を生じさせる張力発生部を備える請求項1又は2に記載の粘着部材の切断装置。
【請求項4】
前記張力発生部は、前記粘着部材の粘着面が粘着する粘着台と、前記粘着台との間で前記粘着部材を挟む挟み部とを備える請求項に記載の粘着部材の切断装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着部材の切断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のテープカッターのカット部には、テープ支持部から引き出したテープを押し下げることによってテープが幅方向に二つ折りされる折曲げ間隙部が形成されている。また、折曲げ間隙部には、切刃の刃先が傾斜した状態で配置されている。このように、テープが幅方向に二つ折りされることで、引出用の折返し部が、テープの端部に形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実用新案登録第3172037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、切断刃に対して一方側の粘着部材の部分だけに、粘着部材を幅方向に二つ折りして粘着面同士を粘着させた粘着部分を形成させることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の態様に係る粘着部材の切断装置は、一方の面が粘着面である長尺状の粘着部材の非粘着面に接触し、接触部分を粘着部材の幅方向に二つ折りして該接触部分の粘着面同士を粘着させて粘着部分とする折り部と、該粘着部分の端側を該幅方向に切断する切断部と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
本発明の態様に係る粘着部材の切断装置は、態様に記載の粘着部材の切断装置において、前記切断部は、前記粘着部分と離間した部分の前記粘着部材を前記幅方向に切断することを特徴とする。
【0007】
本発明の態様に係る粘着部材の切断装置は、態様に記載の粘着部材の切断装置において、前記折り部を前記粘着部材に対して前記粘着部材の厚さ方向に相対移動させる移動部を備えており、前記折り部は、前記粘着部材の非粘着面に接触して、前記接触部分の非粘着面が凸となるように前記接触部分を幅方向に二つ折りにする、屈曲した折り曲げ面と、前記折り曲げ面に対して前記厚さ方向に並んで配置され、前記折り曲げ面によって二つ折りにされた前記接触部分の非粘着面に接触して、前記接触部分の粘着面同士を粘着させて前記粘着部分とする、互いに対向した一対の対向面と、前記厚さ方向から見て、一対の前記対向面に対して交差し、かつ、一対の前記対向面を跨ぐように形成された交差面であって、一対の前記対向面を跨ぐ部分には他の部分と比して凹んでいる凹部が形成されている前記交差面と、を備え、前記切断部は、一対の前記対向面を跨ぐように前記交差面に取り付けられていることを特徴とする。
【0008】
本発明の態様に係る粘着部材の切断装置は、1~3態様の何れか1態様に記載の粘着部材の切断装置において、前記折り部は、前記粘着部材が貼り付けられた対象部材から延びた部分の前記粘着部材の非粘着面に接触し、接触部分を前記粘着部材の厚さ方向に押すことで、前記接触部分の粘着面同士を粘着させて前記粘着部分とし、前記折り部に対して前記対象部材の反対側に配置され、前記対象部材から延びた部分の前記粘着部材の粘着面を粘着させ、前記折り部が前記粘着部材を押すときに前記粘着部材に張力を生じさせる張力発生部を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の態様に係る粘着部材の切断装置は、態様に記載の粘着部材の切断装置において、前記張力発生部は、前記粘着部材の粘着面が粘着する粘着台と、前記粘着台との間で前記粘着部材を挟む挟み部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の態様の切断装置によれば、切断刃に対して一方側の粘着部材の部分だけに、粘着部材を幅方向に二つ折りして粘着面同士を粘着させた粘着部分を形成させることができる。
【0011】
本発明の態様の切断装置によれば、粘着部分の端部を切断する場合と比して、切断刃に対して、粘着部分が形成された一方側に対して反対の他方側の粘着面同士が粘着してしまうのを抑制することができる。
【0012】
本発明の態様の切断装置によれば、折り部と粘着部材とを相対移動させるだけで粘着部分を切断することができる。
【0013】
本発明の態様の切断装置によれば、作業者が切断刃に対して対象部材とは反対側の部分の粘着部材を把持することなく、粘着部材を切断することができる。
【0014】
本発明の態様の切断装置によれば、粘着部材の粘着面を粘着台に粘着させるだけで粘着部材に張力を生じさせる場合と比して、粘着部材を確実に切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態に係る切断装置を備えた貼付ユニットであって、作業を開始する前の状態を示した斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係る切断装置を備えた貼付ユニットであって、ワークを取り付けた状態を示した斜視図である。
図3】本発明の実施形態に係る切断装置を備えた貼付ユニットであって、粘着部材の先端をワークに貼り付けた状態を示した斜視図である。
図4】本発明の実施形態に係る切断装置を備えた貼付ユニットであって、ワークを一回転させた後の状態を示した斜視図である。
図5】本発明の実施形態に係る切断装置であって、折り部が初期位置に配置されている状態を示した斜視図である。
図6】本発明の実施形態に係る切断装置であって、挟み部が閉塞位置に配置されている状態を示した斜視図である。
図7】本発明の実施形態に係る切断装置であって、折り部が初期位置から切断位置へ向かって移動する途中の状態を示した斜視図である。
図8】本発明の実施形態に係る切断装置であって、折り部が初期位置から切断位置へ向かって移動する途中の状態を示した斜視図である。
図9】本発明の実施形態に係る切断装置であって、折り部が切断位置へ移動した状態を示した斜視図である。
図10】本発明の実施形態に係る切断装置であって、折り部が初期位置へ移動した状態を示した斜視図である。
図11】本発明の実施形態に係る切断装置であって、挟み部が開放位置に配置されている状態を示した斜視図である。
図12】本発明の実施形態に係る切断装置に備えられた折り部を示した拡大斜視図である。
図13】(A)(B)本発明の実施形態に係る切断装置に備えられた折り部を示した平面図、及び正面図である。
図14】本発明の実施形態に係る切断装置に備えられた折り部を示した平面図である。
図15】本発明の実施形態に係る切断装置を備えた貼付ユニットの制御部の制御系を示したブロック図である。
図16】(A)(B)本発明の実施形態に係る切断装置によって切断される、粘着部材がり付けられるワークを示した斜視図、及び分解斜視図である。
図17】本発明の実施形態に係る切断装置によって切断される、粘着部材がり付けられたワークを示した斜視図である。
図18】本発明の実施形態に対する変形形態に係る切断装置に備えられた折り部を示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態に係る粘着部材の切断装置の一例を図1図18に従って説明する。なお、図中に示す矢印Hは装置上下方向(鉛直方向)を示し、矢印Wは装置幅方向(水平方向)を示し、矢印Lは装置奥行方向(水平方向)を示す。先ず、粘着部材の切断装置を備えた貼付ユニットの全体構成を説明する。
【0017】
(全体構成)
貼付ユニット100は、図1図2に示されるように、ワーク150を把持するワーク把持部110と、粘着部材の切断装置10(以下「切断装置10」)と、粘着部材180を保持するロール保持部120とを備えている。さらに、貼付ユニット100は、各部を制御する制御部130(図15参照)を備えている。ワーク150は、対象部材の一例である。
【0018】
なお、貼付ユニット100は、ワーク把持部110によって把持されたワーク150に、ロール保持部120によって保持された長尺状の粘着部材180を貼り付けて、粘着部材180を切断装置10によって切断するユニットである。
【0019】
〔ワーク150〕
先ず、ワーク把持部110によって把持されるワーク150について説明する。なお、ワーク150については、ワーク150をワーク把持部110に把持させた状態での姿勢で説明する。ワーク150は、電子写真方式の画像形成装置に用いられる排トナーボックス160(図17参照)の筐体である。
【0020】
ワーク150は、内部が空洞とされており、図16(A)に示されるように、装置奥行方向に延びている直方体状で、長手方向に直交する方向の断面は、装置上下方向に延びている矩形状とされている。そして、ワーク150には、排トナーを内部に受け入れる図示せぬ受入口が形成されている。
【0021】
具体的には、ワーク150は、装置幅方向の一方側(図中左側)を向いた底板150Aと、装置幅方向の他方側(図中右側)を向いた天板150Bと、装置奥行方向の手前側を向いた側板150Cと、上方を向いた側板150Dとを有している。さらに、ワーク150は、装置奥行方向の奥側を向いた側板150Eと、下方を向いた側板150Fとを有している。
【0022】
そして、ワーク150は、図16(B)に示されるように、装置幅方向に二分割されるようになっており、装置幅方向の一方側(図中左側)の筐体152と、装置幅方向の他方側(図中右側)の筐体154とを備えている。筐体152、154は、互いに対向する側が開口した箱状とされており、筐体152と筐体154の間には、互いの縁部が接触した合せ部156(図16(A)参照)が形成されている。
【0023】
合せ部156は、図16(A)に示されるように、ワーク150の側板150C、150D、150E、150Fを一周するように形成されている。そして、図17に示されるように、この合せ部156に粘着部材180を貼り付けることで、排トナーボックス160が形成されている。このように、粘着部材180は、排トナーボックス160の内部から排トナーが合せ部156を通って外部に漏れないように、ワーク150の合せ部156を外部から覆うように筐体152および筐体154を跨がって貼り付けられている。
【0024】
なお、排トナーボックス160とは、画像形成装置の内部に着脱可能に配置されており、排トナーを内部に受け入れるものである。そして、排トナーボックス160の内部に排トナーが規定以上に溜まると、排トナーボックス160は、ユーザを介して市場から回収され、内部の排トナーが処分された後、再利用(リサイクル)される部品である。具体的には、回収された排トナーボックス160から粘着部材180を剥がし取り、筐体152と筐体154とを分離させることで、内部の排トナーを処分する。そして、再度、筐体152と筐体154とを合わせてワーク150とし、このワーク150に粘着部材180を貼り付けることで、回収された排トナーボックス160が再利用される。
【0025】
〔粘着部材180〕
粘着部材180は、基材となる樹脂フィルムの一方の面に粘着層が形成された長尺状の部材であって、図1図2に示されるように、巻物とされている。そして、粘着部材180が巻物とされることで、粘着ロール182が形成されており、粘着ロール182の中心側には、装置幅方向に粘着ロール182を貫通する貫通孔182Aが形成されている。さらに、粘着部材180の粘着面は、粘着ロール182の径方向の内側を向き、粘着部材180の非粘着面は、粘着ロール182の径方向の外側を向いている。なお、本実施形態の粘着部材180は、厚さ0.07〔mm〕、幅8〔mm〕とされている。また、粘着部材180の幅については、各図で誇張して記載することがある。
【0026】
〔ロール保持部120〕
ロール保持部120は、図示せぬフレーム部材に保持されており、図1図2に示されるように、貼付ユニット100において装置奥行方向の手前側(図中左側)の部分に配置されている。そして、ロール保持部120は、装置幅方向に延びている円柱状とされており、粘着ロール182の貫通孔182Aを貫通している。このようにして、ロール保持部120は、粘着部材180を保持している。
【0027】
また、このロール保持部120には、予め決められたトルクが付与されており、無負荷状態では、ロール保持部120は回転しないようになっている。そして、粘着ロール182から粘着部材180を引き出すことで、粘着ロール182と、ロール保持部120とが一緒に回転するようになっている。
【0028】
〔ワーク把持部110〕
ワーク把持部110は、図示せぬフレーム部材に保持されており、図1図2に示されるように、貼付ユニット100において装置奥行方向の奥側(図中右側)の部分に配置されている。そして、ワーク把持部110は、ワーク150を装置幅方向の他方側から把持する把持部110Aと、先端が把持部110Aに連結され、装置幅方向に延びている円柱状のロッド110Bとを備えている。また、ワーク把持部110は、ロッド110Bをロッド110Bの周方向に回転させるモータ110Cを備えている。
【0029】
把持部110Aは、ワーク150の側板150Dと側板150Fとに接触してワーク150を上下方向から挟むことで、ワーク150を把持するようになっている。また、把持部110Aがワーク150を把持した状態では、ワーク150の合せ部156と把持部110Aの端部とは、装置幅方向に離間している。
【0030】
この構成において、モータ110Cの回転力がロッド110Bに付与される前の把持部110Aの初期位置で、把持部110Aは、側板150Cが装置奥行方向の手前側を向き、側板150Dが上方を向くように、ワーク150を把持する。そして、モータ110Cがロッド110Bに回転力を付与することで、ワーク150がロッド110Bを回転軸として回転する(図4の矢印R1方向)。
【0031】
〔切断装置10〕
切断装置10は、図示せぬフレーム部材に保持されており、図1図2に示されるように、装置奥行方向において、ロール保持部120とワーク把持部110との間に配置されている。そして、切断装置10は、粘着部材180を切断するための切断部12と、粘着部材180に張力を生じさせるための張力発生部14とを備えている。
【0032】
張力発生部14と切断部12は、ロール保持部120側からワーク把持部110に向かってこの順番で、装置奥行方向に並んでいる。
【0033】
<切断部12>
切断部12は、粘着部材180と接触して接触した部分(接触部分)を二つ折りする折り部16と、粘着部材180を切断する切断刃18と、折り部16を上下方向に移動させる移動部20とを備えている。なお、切断刃18は、切断部の一例である。
【0034】
-折り部16-
折り部16は、粘着部材180を切断する前の初期位置で、図5に示されるように、粘着部材180において切断する部分の上方に配置されている。この折り部16は、図12図13(A)に示されるように、上方から見て、各辺が装置奥行方向又は装置幅方向に沿った矩形状とされている。また、折り部16は、図12図13(B)に示されるように、装置奥行方向から見て、装置上下方向に延びている矩形から下方側の部分がV字状に切り欠かれた形状とされている。
【0035】
そして、折り部16は、一部品とされており、装置幅方向に分離した一対の本体部材22、24と、一対の本体部材22、24を連結する連結部材26とを備えている。本体部材22が、装置幅方向の一方側(図中左側)に配置され、本体部材24が、装置幅方向の他方側(図中右側)に配置されている。
【0036】
また、一対の本体部材22、24は、折り部16の中心C1(装置上下方向、装置奥行方向、及び装置幅方向の中心)を通り装置幅方向を向いた面(仮想面)M1に対して互いに対称の形状とされている。さらに、一対の本体部材22、24の下面22A、24Aは、図13(B)に示されるように、装置奥行方向から見て、装置幅方向の内側(面M1に近づく側)の部分が、装置幅方向の外側(面M1から遠ざかる側)の部分と比して上方に位置するように、装置幅方向に対して傾斜している。
【0037】
この下面22Aと下面24Aとで、装置奥行方向から見てV字状に屈曲した折り曲げ面30が構成されている。詳細は後述するが、この折り曲げ面30は、粘着部材180の厚さ方向から粘着部材180の非粘着面に接触して、接触した部分の非粘着面が凸となるように接触した部分を幅方向に二つ折りにするようになっている。ここで、本実施形態では、折り曲げ面30に接触した部分の粘着部材180を二つ折りしたが、粘着部材180を二つ折りすればよく、粘着部材180の幅方向の両端部だけと接触することで、粘着部材180の幅方向の中央部が凸となるように粘着部材180を二つ折りしてもよい。
【0038】
なお、V字状に屈曲した折り曲げ面30の角度(装置奥行方向から見たときの下面22Aと下面24Aの成す角度)については、粘着部材180を折り曲げるために、100度以下45度以上が好ましく、90度以下80度以上がより好ましい。
【0039】
さらに、一対の本体部材22、24には、折り曲げ面30の上方に配置されていると共に、装置幅方向の内側(面M1に近づく側)を向く対向面22B、24Bが夫々形成されている。なお、一対の対向面22B、24Bの間の隙については、各図で容易に理解できるように誇張して示しているが、本実施形態では、一対の対向面22B、24Bの隙は、0.05~0.30〔mm〕とされている。詳細は後述するが、この一対の対向面22B、24Bは、折り曲げ面30によって二つ折りにされた粘着部材180の非粘着面に接触して、接触した部分の粘着面同士を粘着させて粘着部分180A(図17参照)とするようになっている。なお、一対の対向面22B、24Bの隙については、粘着部材180の厚さの2倍以下が好ましく、粘着部材180の厚さの2倍から一層の粘着層の厚さを減じた値がより好ましい。
【0040】
さらに、一対の本体部材22、24には、図13(A)に示されるように、上方(粘着部材180の厚さ方向)から見て、一対の対向面22B、24Bに対して交差し、かつ、装置奥行方向の手前側を向いた交差面22C、24Cが夫々形成されている。そして、一対の交差面22C、24Cは、一対の対向面22B、24Bを跨いでいる。ここで、交差とは、対向面22B、24Bの延長面と、交差面22C、24Cで構成される平面とが交わることである。また、跨ぐとは、装置幅方向において、一対の交差面22C、24Cの間に、対向面22B、24Bが配置されていることである。
【0041】
また、一対の交差面22C、24Cにおいて装置幅方向の内側の部分には、装置幅方向の内側に向かうに従って装置奥行方向の奥側に位置するように装置幅方向に対して傾斜する傾斜面32、34が上下方向の全域に亘って夫々形成されている。なお、傾斜面32、34については、上下方向の全域に亘って夫々形成されているのが好ましく、少なくとも、切断刃18が取り付けられている位置に対して下側の部分に形成されていなければならない。
【0042】
そして、一対の交差面22C、24Cには、この傾斜面32、34によって、他の部分と比して凹んでいる凹部36が形成されている。換言すれば、一対の交差面22C、24Cにおいて、一対の対向面22B、24Bを跨いでいる部分は、他の部分と比して凹んでいる凹部36が形成されている。なお、凹部36については、各図で容易に理解できるように誇張して示しているが、本実施形態では、凹部36の幅は、10〔mm〕とされており、凹部36の深さは、2〔mm〕とされている。なお、凹部36については、他の部分と比して凹んでいればよく、例えば、一対の交差面22C、24Cと、一対の対向面22B、24Bとによって形成される角部を丸めることで、他の部分と比して凹んだ凹部を形成してもよい。
【0043】
さらに、一対の本体部材22、24には、図12に示されるように、上方を向いた天面22D、24Dが夫々形成されている。この天面22D、24Dの装置奥行方向の奥側の部分に、一対の本体部材22、24を連結する連結部材26が配置されている。
【0044】
連結部材26は、矩形板状の部材で、天面22D、24Dの装置奥行方向の奥側の部分と板面で接触しており、図示せぬ固定具によって天面22D、24Dに夫々固定されている。このようにして、連結部材26は、一対の本体部材22、24を連結している。
【0045】
-切断刃18-
切断刃18は、図12図13(A)(B)に示されるように、折り部16に対して装置奥行方向の手前側で、凹部36及び一対の対向面22B、24Bを跨ぐように配置されている。
【0046】
具体的には、切断刃18は、装置奥行方向から見て、本体部材22側の部分が本体部材24側の部分に対して下方に位置するように装置幅方向に対して傾斜している。また、切断刃18において本体部材22側の部分が、図示せぬ固定具によって交差面22Cに固定されている。そして、本実施形態では、切断刃18において一対の対向面22B、24Bを跨いている部分の下端と、一対の対向面22B、24Bの下端までの距離(図13(B)のD1)は、6〔mm〕とされている。さらに、切断刃18において一対の対向面22B、24Bを跨いている部分の下端と、一対の対向面22B、24Bの上端までの距離(図13(B)のD2)は、8〔mm〕とされている。なお、切断刃18において一対の対向面22B、24Bを跨いている部分の下端と、一対の対向面22B、24Bの下端までの距離については、粘着部分180Aを形成させるために、粘着部材180の幅の半分以上であることが好ましい。
【0047】
-移動部20-
移動部20は、図示せぬフレーム部材に保持されており、図5に示されるように、折り部16に対して装置幅方向の一方側(図中左側)に配置されている。そして、移動部20は、装置上下方向に延びていると共に折り部16を上下移動させる移動機構40(図15参照)を備えている。この移動機構40は、例えば、周知のボールネジ機構とモータとを備えた一軸ロボットなどで折り部16を上下方向に移動させるようになっている。
【0048】
この構成において、移動機構40は、折り部16を、粘着部材180を切断する前の初期位置(図5参照)と、粘着部材180を切断した後の切断位置(図9参照)との間を上下方向に移動させる。
【0049】
<張力発生部14>
張力発生部14は、図示せぬフレーム部材に保持されており、図1図2に示されるように、粘着ロール182から引き出された粘着部材180の粘着面を粘着させる粘着台50と、粘着台50との間で粘着部材180を挟む、挟み部56とを備えている。さらに、張力発生部14は、挟み部56を回転させるモータ62を備えている。
【0050】
粘着台50は、把持部110Aに把持されたワーク150の側板150Cの上下方向の中央部と装置奥行方向で対向するように配置されており、装置幅方向に延びている直方体状とされている。そして、粘着台50において上方を向いた上面50Aに、粘着部材180の粘着面を粘着させるようになっている。
【0051】
挟み部56は、粘着台50の装置幅方向の他方側(図中右側)に配置されている。そして、挟み部56は、挟み部56に形成された軸部56Aを中心に回転して、粘着台50の上面50Aを開放する開放位置(図5参照)と、粘着台50の上面50Aを閉塞して粘着台50との間で粘着部材180を挟む閉塞位置(図6参照)との間を移動するようになっている。
【0052】
〔制御部130〕
制御部130は、図15に示されるように、ワーク把持部110のモータ110C、移動部20の移動機構40、及び張力発生部14のモータ62を制御するようになっている。なお、各部を制御する制御部130の構成については、後述する作用と共に説明する。
【0053】
〔その他〕
貼付ユニット100は、制御部130による各部の制御を開始させるための開始ボタン136(図15参照)を備えている。そして、作業者が、この開始ボタン136を押すことで、制御部130による各部の制御が開始されるようになっている。
【0054】
(作用)
次に、貼付ユニット100を用いて、ワーク150に粘着部材180を貼り付ける作業について説明する。ワーク150に粘着部材180を貼り付ける作業の前の状態では、図1に示されるように、ワーク把持部110の把持部110A、及び折り部16は、初期位置に配置さており、張力発生部14の挟み部56は、開放位置に配置されている。さらに、粘着ロール182から引き出された粘着部材180の粘着面が、粘着台50の上面50Aに粘着されている。そして、粘着部材180の先端は、粘着台50からワーク把持部110側に突出している。
【0055】
先ず、作業者は、図2に示されるように、ワーク150をワーク把持部110の把持部110Aに把持させる。この状態で、ワーク150の側板150Cが装置奥行方向の手前側を向き、ワーク150の側板150Dが上方を向いている。
【0056】
次に、作業者は、図3に示されるように、粘着部材180を粘着台50の上面50Aから剥がし、粘着部材180の先端を、ワーク150の側板150Cにおいて合せ部156の上端部分に貼り付ける。そして、作業者は、開始ボタン136(図15参照)を押し、制御部130による各部の制御を開始させる。
【0057】
開始ボタン136が押されると、制御部130は、モータ110Cを制御して、図4に示されるように、ロッド110Bを介して把持部110Aを一回転(図中矢印R1参照)させる。具体的には、制御部130は、モータ110Cを制御して、ワーク150の合せ部156一周に粘着部材180を貼り付けるように、ロッド110Bを回転中心としてワーク150を一回転させる。
【0058】
合せ部156一周に粘着部材180が貼り付けられると(ワーク150が一回転すると)、制御部130は、切断装置10における張力発生部14のモータ62を制御して、図5図6に示されるように、開放位置の挟み部56を閉塞位置へ移動させる。これにより、挟み部56は、粘着台50との間で粘着部材180を挟む。
【0059】
挟み部56が閉塞位置へ移動すると、制御部130は、切断装置10における移動部20の移動機構40を制御して、図6図7図8図9に示されるように、初期位置に配置された折り部16を、切断位置(図9参照)へ移動させる。
【0060】
以下、初期位置に配置された折り部16を、切断位置(図9参照)まで下方へ移動させる一連の動作を具体的に説明する。
【0061】
初期位置に配置された折り部16を下方へ移動させると、図6図7に示されるように、折り部16が、ワーク150と張力発生部14との間の部分の粘着部材180を上方から押す。これにより、折り部16の折り曲げ面30が、粘着部材180の厚さ方向から粘着部材180の非粘着面に接触して、接触した部分の非粘着面が凸となるように接触した部分を粘着部材180の幅方向に二つ折りにする。さらに、折り部16が粘着部材180を上方から押すことで、ワーク150の側板150Cの上側部分に粘着部材180がり付けられる。
【0062】
具体的には、張力発生部14においては、挟み部56が、粘着台50の上面50Aに粘着されている部分の粘着部材180を粘着台50との間で挟んでいる。このため、張力発生部14は、折り部16が粘着部材180を押すときに粘着部材180に張力(5~10N/8mm)を生じさせる。これにより、粘着部材180の非粘着面が屈曲した曲げ面30に沿うように接触して、曲げ面30が、接触した部分の非粘着面が凸となるように接触した部分を粘着部材180の幅方向に二つ折りにする。
【0063】
さらに折り部16を下方へ移動させると、図7図8に示されるように、折り部16の一対の対向面22B、24Bは、折り曲げ面30によって二つ折りにされた粘着部材180の非粘着面に接触して、接触した部分の粘着面同士を粘着させる。これにより、粘着面同士を粘着された粘着部分180A(図10参照)が形成される。
【0064】
さらに折り部16を下方へ移動させると、図8図9に示されるように、一対の対向面22B、24Bを跨ぐように配置された切断刃18が、粘着部分180Aと離間した部分の粘着部材180を粘着部材180の幅方向に切断する。このようにして、折り部16が切断位置へ移動する。
【0065】
具体的には、図14に示されるように、折り部16には、一対の対向面22B、24Bを跨ぐように、他の部分と比して凹んでいる凹部36が形成されているため、切断刃18と一対の対向面22B、24Bとが装置奥行方向で離間している。これにより、切断刃18が、粘着部分180Aと離間した部分の粘着部材180を粘着部材180の幅方向に切断する。
【0066】
ここで、変形形態に係る切断装置510の折り部516の構成、及びこの折り部516の作用について説明する。先ず、折り部516の構成について、折り部16と異なる部分を主に説明する。図18に示されるように、折り部516には、凹部36が形成されておらず、一対の対向面522B、524Bは、装置奥行方向の手前側を向く交差面522C、524Cまで延びている。
【0067】
このため、切断刃18は、粘着部分180Aの端部(図中J部)を切断する。そこで、切断刃18に対して粘着部分180Aが形成された一方側に対して反対の他方側の粘着面同士が粘着してしまうことがある。
【0068】
これに対して、本実施形態の折り部16には、図14に示されるように、一対の対向面22B、24Bを跨ぐように、他の部分と比して凹んでいる凹部36が形成されている。このため、切断刃18と一対の対向面22B、24Bとが装置奥行方向で離間することで、切断刃18が、粘着部分180Aと離間した部分の粘着部材180を粘着部材180の幅方向に切断する。そこで、切断刃18に対して粘着部分180Aが形成された一方側に対して反対の他方側の粘着面同士が粘着してしまうのが抑制される。
【0069】
このようにして、粘着部材180を粘着部材180の幅方向に切断すると(折り部16が切断位置に至ると)、制御部130は、切断装置10における移動部20の移動機構40を制御して、図9図10に示されるように、切断位置に配置された折り部16を、初期位置へ移動させる。これにより、粘着部材180の粘着部分180Aが、一対の対向面22B、24Bの間から抜け、折り部16と上下方向で離間する。なお、粘着部分180Aについては、粘着面同士が粘着されているため、ワーク150には粘着しない。
【0070】
折り部16が初期位置まで移動すると、制御部130は、切断装置10における張力発生部14のモータ62を制御して、図10図11に示されるように、閉塞位置の挟み部56を開放位置へ移動させる。これにより、粘着台50の上面50Aに粘着されている部分の粘着部材180が、外部に開放される。
【0071】
閉塞位置の挟み部56が開放位置へ移動すると、作業者は、ワーク150をワーク把持部110の把持部110Aから取出し、一連の作業を終了させる。引き続き、他のワーク150に粘着部材180を貼り付ける場合は、前述した作業を繰り返すことで、他のワーク150に粘着部材180が貼り付けられる。
【0072】
一方、市場から回収された排トナーボックス160から粘着部材180を剥がし取る場合には、作業者が粘着部分180Aを摘まんで粘着部材180を引くことで、容易に(粘着部分180Aが形成されていない場合と比して短時間に)粘着部材180が排トナーボックス160から剥がし取られる。
【0073】
(まとめ)
以上説明したように、切断装置10では、切断刃18に対してワーク150側(一方側)の粘着部材180の部分だけに、粘着部材180を幅方向に二つ折りして粘着面同士を粘着させた粘着部分180Aが形成される。
【0074】
また、折り部16には、一対の対向面22B、24Bを跨ぐように、他の部分と比して凹んでいる凹部36が形成されており、切断刃18と一対の対向面22B、24Bとが装置奥行方向で離間している。このため、前述したように、折り部516に凹部36が形成されていない変形形態に係る切断装置510と比して、切断刃18に対して粘着部分180Aが形成された一方側に対して反対の他方側の粘着面同士が粘着してしまうのが抑制される。
【0075】
また、切断装置10では、折り部16を初期位置から切断位置に移動させるだけで、粘着部材180が切断される。
【0076】
また、折り部16には、粘着部材180を二つ折りするための折り曲げ面30と、折り曲げ面30によって二つ折りにされた粘着部材180の非粘着面に接触して、接触した部分の粘着面同士を粘着させる一対の対向面22B、24Bとが形成されている。このため、折り曲げ面30と対向面22B、24Bとが別個の部品に夫々形成されている場合と比して、部品点数が削減される。
【0077】
また、折り部16の交差面22C、24Cに切断刃18を取り付け、交差面22C、24Cに凹部36が形成されていることで、切断刃18と一対の対向面22B、24Bとが装置奥行方向で離間するようになっている。このため、切断刃18を折り部16とは別個の部品に取り付けることで、切断刃18と一対の対向面22B、24Bとを離間させる場合と比して、部品点数が削減される。
【0078】
また、折り部16が粘着部材180を押すときに粘着部材180に張力を生じさせる張力発生部14が備えられている。このため、作業者が切断刃18に対してワーク150側とは反対側の部分を把持することなく、粘着部材180が切断される。
【0079】
また、粘着部材180が粘着台50と挟み部56との間に挟まれることで、粘着部材180に張力が生じるようになっている。このため、粘着部材180の粘着面を粘着台50に粘着させるだけで粘着部材180に張力を生じさせる場合と比して、粘着部材180が確実に切断される。
【0080】
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。上記実施形態では、ワーク150の合せ部156に粘着部材180を貼り付けたが、例えば、蓋がされたビンと蓋との境界に粘着部材180を貼り付けるのに切断装置10を用いてもよい。
【0081】
また、上記実施形態では、折り部16に凹部36が形成されたが、変形形態のように凹部36が形成されていなくてもよい。しかし、この場合には、凹部36が形成されることで奏する作用は奏しない。
【0082】
また、上記実施形態では、折り曲げ面30を構成する下面22A、及び下面24Aは、平面とされたが、粘着部材を徐々に折り曲げるために、下面22A、及び下面24Aが、装置奥行方向から見て凸状の湾曲面であってもよい。
【0083】
また、上記実施形態では、折り部16を初期位置から切断位置に移動させるだけで、粘着部材180が切断させたが、折り部16と粘着部材180とを相対移動させればよく、例えば、移動機構40がボールねじ機構から構成され、作業者が折り部16を把持して移動させてもよい。また、折り部16を図示せぬフレーム部材に固定し、粘着部材180、張力発生部14およびワーク150を上下方向に移動させても良い。
【0084】
また、上記実施形態では、特に説明しなかったが、粘着部材180の非粘着面に接触した面が可動することで、粘着部材180の折り曲げと粘着とを行ってもよい。
【0085】
また、上記実施形態では、切断刃18が、粘着部分180Aと離間した部分の粘着部材180を粘着部材180の幅方向に切断したが、切断刃18が、粘着部分180Aの端側(粘着部分180Aとは異なる部分)を切断すればよい。
【符号の説明】
【0086】
10 切断装置
14 張力発生部
16 折り部
18 切断刃(切断部の一例)
20 移動部
22B 対向面
22C 交差面
24B 対向面
24C 交差面
30 折り曲げ面
36 凹部
50 粘着台
56 挟み部
150 ワーク(対象部材の一例)
180 粘着部材
180A 粘着部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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