(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-07
(45)【発行日】2022-03-15
(54)【発明の名称】UV LEDを使用した携帯式クリーニング歯ブラシケース及び消毒滅菌方法
(51)【国際特許分類】
A61L 2/10 20060101AFI20220308BHJP
A46B 17/06 20060101ALI20220308BHJP
【FI】
A61L2/10
A46B17/06
(21)【出願番号】P 2019570370
(86)(22)【出願日】2017-07-03
(86)【国際出願番号】 CN2017091503
(87)【国際公開番号】W WO2019006596
(87)【国際公開日】2019-01-10
【審査請求日】2020-01-22
(73)【特許権者】
【識別番号】519291180
【氏名又は名称】東莞励国照明有限公司
【氏名又は名称原語表記】NATIONAL STATE INDUSTRIES LTD.
【住所又は居所原語表記】XinXing Group,WuLian Village,FengGang Town Dongguan, Guangdong 523695 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】文大承
(72)【発明者】
【氏名】文相弼
【審査官】岡田 三恵
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第206213534(CN,U)
【文献】特開2005-111034(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-0922253(KR,B1)
【文献】特開2014-023796(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0094557(KR,A)
【文献】特開平05-184423(JP,A)
【文献】特開平11-318566(JP,A)
【文献】中国実用新案第203089945(CN,U)
【文献】中国実用新案第202961249(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 2/10
A46B 17/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯ブラシケースを含む、UV LEDを使用した携帯式クリーニング歯ブラシケースであって、前記歯ブラシケース内に第1のPCBが設置され、第1のPCBの一端には、第2のPCBが直交する方向に嵌挿接続され、第2のPCBの他端に電池が設置され、前記電池の一端側の第2のPCBの端には、第1の電池ばねが設置され、前記第1の電池ばねの反対側の端には第2の電池ばねが設置され、第1の電池ばねと第2の電池ばねとの間に電池が挟まれて設置され、第2の電池ばねと第2のPCBとは電線を介して接続され、前記第1のPCBにLEDが設置され、
前記第2のPCBには、第1のスイッチユニットと第2のスイッチユニットとが設置され、前記第1のスイッチユニットには、第1の磁石が設置され、前記第2のスイッチユニットには、第2の磁石が設置され、
UV LED室の上に安全を確保するための遮光蓋が設置され、前記遮光蓋における第2のPCBの第1のスイッチユニットに対向する位置に第3の磁石が設置され、
前記歯ブラシケースの天面に上部蓋がピン接合され、前記上部蓋における第2のPCBの第2のスイッチユニットに対向する位置に第4の磁石が設置され、
前記遮光蓋をUV LED室の上に取り付けると、前記第3の磁石が同極反発の原理により前記第1の磁石を押し下げることにより、前記第1のスイッチユニットをONにし、
前記上部蓋を閉じると、前記第4の磁石が同極反発の原理により前記第2の磁石を押し下げることにより、前記第2のスイッチユニットをONにし、
前記第1のスイッチユニットと前記第2のスイッチユニットを同時にONにする場合、第2のPCBは、LEDを発光させ消毒滅菌するように駆動することを特徴とする、携帯式クリーニング歯ブラシケース。
【請求項2】
第1のPCプラスチック蓋が前記
第1のスイッチユニットの伸縮柱を覆うように設置され、
第2のPCプラスチック蓋が前記第2のスイッチユニットの伸縮柱を覆うように設置され、前記
第1のPCプラスチック蓋の
第1の凹穴に
第1の磁石が設置され、
前記第2のPCプラスチック蓋の第2の凹穴に第2の磁石が設置されることを特徴とする、請求項1に記載のUVLEDを使用した携帯式クリーニング歯ブラシケース。
【請求項3】
前記遮光蓋の第2のPCBの第1のスイッチユニットに対向する位置に第3の凹穴が設置され、第3の凹穴内に第3の磁石が設置され、前記第1のPCBのLEDとUV LED室との間には光透過板が挟まれることを特徴とする、請求項1に記載のUV LEDを使用した携帯式クリーニング歯ブラシケース。
【請求項4】
前記歯ブラシケースは、電池室と遮光シリコーンシートで分割された歯ブラシ室と、UVLED室とで構成され、歯ブラシケースの底部が水が電池室に入るのを防ぐための底部蓋で覆われ、底部蓋における電池室に位置する部位に電池蓋がピン接合され、前記上部蓋における第2のPCBの第2のスイッチユニットに対向する位置に第4の凹穴が設置され、第4の凹穴内に第4の磁石が設置され、上部蓋には、歯ブラシ消毒ケースが作業しているかを観察するための貫通穴が設置され、前記貫通穴内に光透過プラグが設置され、前記第1のスイッチユニットと前記第2のスイッチユニットにそれぞれ第1のPCプラスチック蓋と第2のPCプラスチック蓋が設置され、第1のPCプラスチック蓋と第2のPCプラスチック蓋内には第1の凹穴と第2の凹穴が設置され、第1の凹穴と第2の凹穴内にそれぞれ第1の磁石と第2の磁石が設置され、歯ブラシケースは、ネジで底部蓋に取り付けられることを特徴とする、請求項1に記載のUV LEDを使用した携帯式クリーニング歯ブラシケース。
【請求項5】
前記歯ブラシケースの底部には、2つの角形溝が設置され、その上部に歯ブラシを固定するためのシリコーンパッドが設置され、前記シリコーンパッドは、それぞれ前記角形溝に嵌合する角形ブロックと、二つの角形ブロックの隣接する端から突き出すドームとからなることを特徴とする、請求項4に記載のUV LEDを使用した携帯式クリーニング歯ブラシケース。
【請求項6】
前記遮光蓋と歯ブラシケースとは、歯ブラシ室に位置する歯ブラシケースの側壁に設けられる留め金と留め溝によって固定され、前記遮光蓋の下側の空間に、歯ブラシをLEDに向けるように配置して、上部蓋を閉じると、歯ブラシの自動
的な消毒滅菌作業を開始することを特徴とする、請求項4に記載のUV LEDを使用した携帯式クリーニング歯ブラシケース。
【請求項7】
前記上部蓋は、一端が歯ブラシケースと蝶番を介してピン接合し、他端が歯ブラシケースと留め金を介して接続し、歯ブラシケースの底部と底部蓋には、UV光の外への出射を極小化させかつ貫通するドレーンが設置され、ドレーンにおいて歯ブラシケースと底部蓋との間に防水リングが設置されることを特徴とする、請求項4に記載のUV LEDを使用した携帯式クリーニング歯ブラシケース。
【請求項8】
前記第1のPCBが、UV LED室の外壁と、電池室に設けられる止めブロックとに挟まれて固定されることを特徴とする、請求項1に記載のUV LEDを使用した携帯式クリーニング歯ブラシケース。
【請求項9】
UV LEDを使用した携帯式クリーニング歯ブラシケースにより消毒滅菌する方法であって、
(1)遮光蓋をUV LED室の上に取り付け、遮光蓋における第3の磁石が同極反発の原理により第2のPCBにおける第1のスイッチユニットにおける第1の磁石を押し下げ、第1のスイッチユニットにおける第1の磁石及び第1のPCプラスチック蓋が歯ブラシケースにおける凹穴1内に下向きに摺動することにより、第1のスイッチの伸縮柱を圧縮して第1のスイッチユニットをONにすることと、
(2)
前記歯ブラシケースの天面に上部蓋がピン接合され、上部蓋を閉じると、上部蓋における第4の磁石が同極反発の原理により第2のPCBにおける第2のスイッチユニットにおける第2の磁石を押し下げ、第2のスイッチユニットにおける第2の磁石及び第2のPCプラスチック蓋が歯ブラシケースにおける凹穴2内に下向きに摺動することにより、第2のスイッチの伸縮柱を圧縮して更に第2のスイッチユニットをONにし、2つのスイッチユニットを同時にONにすることにより、第2のPCBは、LEDを発光させ消毒滅菌するように駆動することと、
(3)上部蓋を開くと、第2のPCBにおける第2のスイッチユニットにおける第2の磁石に付与した圧力がなくなり、第2のスイッチの伸縮柱が自体の弾性力により第2のスイッチユニットにおける第2の磁石及び第2のPCプラスチック蓋を歯ブラシケースにおける凹穴内に上向きに摺動して元の位置に戻るように押し上げることにより、第2のスイッチユニットをOFFにし、第2のPCBは、LEDの発光を停止させ消毒滅菌作業を停止するように駆動することと、
(4)遮光蓋を取り外すと、第2のPCBにおける第1のスイッチユニットにおける第1の磁石に付与した圧力がなくなり、第1のスイッチの伸縮柱が自体の弾性力により第1のスイッチユニットにおける第1の磁石及び第1のPCプラスチック蓋を歯ブラシケースにおける凹穴内に上向きに摺動して元の位置に戻るように押し上げることにより、第1のスイッチユニットをOFFにし、第2のPCBは、LEDの発光を停止させ消毒滅菌作業を停止するように駆動することと、
(5)前記ステップ(3)とステップ(4)のいずれかが発生する場合、第2のPCBはLEDの発光が停止して消毒滅菌作業が停止するように駆動し、遮光蓋がUV LED室の上に取り付けられると共に、上部蓋が閉じられる場合のみ、第2のPCBはLEDを発光させ消毒滅菌作業を開始するように駆動し、作業者の安全確保に有利であることと、
を含むことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、UV LEDを使用した携帯式クリーニング歯ブラシケース及び消毒滅菌方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通常の歯ブラシの使用方法として、毎回歯を磨いた後に水で洗浄し、そのままカップに入れて、次回に再使用することが挙げられる。専門家の分析によると、このような使い方は、目に見えない細菌が歯ブラシに大量に発生するため、非常に非衛生的で、体の健康に良くない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、歯ブラシをより良く洗浄し、殺菌し、乾燥させるための携帯式歯ブラシ消毒ケースを提供することである。本発明の他の目的は、遮光蓋が歯ブラシケースを覆うと共に、上部蓋を閉じる場合のみ、LEDがUV光を発射し、歯ブラシの自動洗浄を開始する消毒滅菌方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の技術案は、歯ブラシケースを含むUV LEDを使用した携帯式クリーニング歯ブラシケースであって、前記歯ブラシケース内に第1のPCBが設置され、第1のPCBの一端に第2のPCBが直交する方向に嵌挿接続され、第2のPCBの他端に電池が設置され、前記電池の一端側の第2のPCBの端には、第1の電池ばねが設置され、前記第1の電池ばねの反対側の端には、第2の電池ばねが設置され、第1の電池ばねと第2の電池ばねとの間に電池が挟まれて設置され、第2の電池ばねと第2のPCBとは電線を介して接続され、前記第1のPCBには、LEDが設置され、前記第2のPCBには、複数のスイッチユニットが設置されることを特徴とする、携帯式クリーニング歯ブラシケースである。
【0005】
好ましくは、PCプラスチック蓋が前記スイッチユニットの伸縮柱を覆うように設置され、前記PCプラスチック蓋の内部凹み室に磁石が設置される。
【0006】
好ましくは、UV LED室の上に安全を確保するための遮光蓋が設置され、前記遮光蓋の底部の第2のPCBの第1のスイッチユニットに対向する位置に第3の凹穴が設置され、第3の凹穴内に第3の磁石が設置され、前記第1のPCBのLEDとUV LED室との間には光透過板が挟まれる。
【0007】
好ましくは、前記歯ブラシケースが、電池室と、遮光シリコーンシートで分割された歯ブラシ室及びUV LED室とで構成され、歯ブラシケースの底部によって水が電池室に入るのを防ぐための底部蓋で覆われ、底部蓋における電池室に位置する部位に電池蓋がピン接合され、歯ブラシケースの天面に上部蓋がピン接合され、上部蓋における第2のPCBの第2のスイッチユニットに対向する位置に第4の凹穴が設置され、第4の凹穴内に第4の磁石が設置され、上部蓋には、歯ブラシ消毒ケースが作業しているかを観察するための貫通穴が設置され、前記貫通穴内に光透過プラグが設置され、第2のPCBには、第1のスイッチユニットと第2のスイッチユニットとが設置され、前記2つのスイッチユニットにそれぞれ第1のPCプラスチック蓋と第2のPCプラスチック蓋が設置され、第1のPCプラスチック蓋と第2のPCプラスチック蓋内には第1の凹穴と第2の凹穴が設置され、第1の凹穴と第2の凹穴内にそれぞれ第1の磁石及び第2の磁石が設置され、歯ブラシケースは、ネジで底部蓋に取り付けられる。
【0008】
好ましくは、前記歯ブラシケースの底部には、2つの角形溝が設置され、その上部に歯ブラシを固定するためのシリコーンパッドが設置され、前記シリコーンパッドが、それぞれ前記角形溝に嵌合する角形ブロックと、二つの角形ブロックの隣接する端から突き出すドームとからなる。
【0009】
好ましくは、前記遮光蓋と歯ブラシケースとは、歯ブラシ室に位置する歯ブラシケースの側壁に設けられる留め金と留め溝によって固定され、前記遮光蓋の下側の空間に、歯ブラシをLEDに向けるように配置して、上部蓋を閉じると、歯ブラシの自動洗浄を開始する。
【0010】
好ましくは、前記第1のPCBが、UV LED室の外壁と、電池室に設けられる止めブロックとに挟まれて固定される。
【0011】
本発明の他の技術案は、前記UV LEDを使用した携帯式クリーニング歯ブラシケースにより消毒滅菌する方法であって、
(1)遮光蓋をUV LED室の上に取り付け、遮光蓋における第3の磁石が同極反発の原理により第2のPCBにおける第1のスイッチユニットにおける第1の磁石を押し下げ、第1のスイッチユニットにおける第1の磁石及び第1のPCプラスチック蓋が歯ブラシケースにおける凹穴1内に下向きに摺動することにより、第1のスイッチの伸縮柱を圧縮して第1のスイッチユニットをONにすることと、
(2)上部蓋を閉じると、上部蓋における第4の磁石が同極反発の原理により第2のPCBにおける第2のスイッチユニットにおける第2の磁石を押し下げ、第2のスイッチユニットにおける第2の磁石及び第2のPCプラスチック蓋が歯ブラシケースにおける凹穴2内に下向きに摺動することにより、第2のスイッチの伸縮柱を圧縮して更に第2のスイッチユニットをONにし、2つのスイッチユニットを同時にONにすることにより、第2のPCBは、LEDを発光させ消毒滅菌するように駆動することと、
(3)上部蓋を開くと、第2のPCBにおける第2のスイッチユニットにおける第2の磁石に付与した圧力がなくなり、第2のスイッチの伸縮柱が自体の弾性力により第2のスイッチユニットにおける第2の磁石及び第2のPCプラスチック蓋を歯ブラシケースにおける凹穴2内に上向きに摺動して元の位置に戻るように押し上げることにより、第2のスイッチユニットをOFFにし、第2のPCBは、LEDの発光を停止させ消毒滅菌作業を停止するように駆動することと、
(4)遮光蓋を取り外すと、第2のPCBにおける第1のスイッチユニットにおける第1の磁石に付与した圧力がなくなり、第1のスイッチの伸縮柱が自体の弾性力により第1のスイッチユニットにおける第1の磁石及び第1のPCプラスチック蓋を歯ブラシケースにおける凹穴1内に上向きに摺動して元の位置に戻るように押し上げることにより、第1のスイッチユニットをOFFにし、第2のPCBは、LEDの発光を停止させ消毒滅菌作業を停止するように駆動することと、
(5)上記ステップ(3)とステップ(4)のいずれかが発生する場合、第2のPCBはLEDの発光が停止して消毒滅菌作業が停止するように駆動し、遮光蓋がUV LED室の上に取り付けられると共に、上部蓋が閉じられる場合のみ、第2のPCBがLEDを発光させ消毒滅菌作業を開始するように駆動し、作業者の安全確保に有利であることと、を含む。
【発明の効果】
【0012】
(1)本発明の上部蓋には、内部を見える透明な筐体が設置され、上部蓋の下には、歯ブラシを収容する歯ブラシケースが設置され、歯ブラシケースは、ベースにネジで取り付けられるため、水がその上から流れ落ちても、内部に浸入することはない。
(2)本発明のLEDが第1のPCBに設置され、光透過板がUV LED室における第1のPCBのLEDに対向する位置の開口部に貼り付けられることにより、水と異物がLEDに浸入することを回避し、LEDからの光がよりよく内部に照射するようにする。
(3)LEDが作動する際に、発射されるUV光が人間の皮膚や目に傷つける可能性がある。そのため、安全上の理由から、上部蓋を完全に閉じないままに磁石がスイッチを押し、LEDが上部蓋が閉じられていない場合に発光して作動することにより人の皮膚や目を傷つけることがないように、本発明には、特別に遮光蓋を設置する。上記状況が発生する場合、遮光蓋がUV光を遮断し、UV光が人間の皮膚や目に直接照射されて傷つけることを回避できる。そして、遮光蓋が取り外された後、遮光蓋の下にある第2のPCBにおける第1のスイッチの伸縮柱は、磁石に付与した圧力がなくなることにより突き出し、LED電源を切断するとともに、安全保護の役割を果たす。同じように、上部蓋を開けると、第2のPCBにおける第2のスイッチの伸縮柱は、磁石に付与した圧力がなくなることにより突き出し、LED電源を切断する。つまり、遮光蓋が歯ブラシケースに取り付けられると共に、上部蓋を閉じる場合のみ、LEDがUV光を発射し、歯ブラシの自動洗浄を開始する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明による携帯式クリーニング歯ブラシケースの構造の分解図である。
【
図2】本発明による携帯式クリーニング歯ブラシケースの概略構造組立図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明をさらに詳細に説明する。
【0015】
図1、
図2、
図3、
図4及び
図7に示すように、前記UV LEDを使用した携帯式クリーニング歯ブラシケースは、前記歯ブラシケース1内に第1のPCB21が設置され、前記第1のPCB21の一端には、第2のPCB22が直交する方向に嵌挿接続され、第2のPCB22の他端に電池23が設置され、前記電池23の一端側の第2のPCB22の端には、第1の電池ばね41が設置され、前記第1の電池ばね41の反対側の端には、第2の電池ばね42が設置され、第1の電池ばね41と第2の電池ばね42の間に電池23が挟まれて設置され、第2の電池ばね42と第2のPCB22とが電線5を介して接続され、前記第1のPCB21には、LED6が設置され、前記第2のPCB22には、第1のスイッチユニット71と第2のスイッチユニット72が取り付けられ、前記2つのスイッチユニットにそれぞれ第1のPCプラスチック蓋711と第2のPCプラスチック蓋721が設置され、第1のPCプラスチック蓋711と第2のPCプラスチック蓋721内には、第1の凹穴712と第2の凹穴722が備えられ、第1の凹穴712と第2の凹穴722内にそれぞれ第1の磁石713及び第2の磁石723が設置され、第1のPCプラスチック蓋711は、前記第1のスイッチユニット71の伸縮柱714を覆うように設置され、第2のPCプラスチック蓋721は、前記第2のスイッチユニット72の伸縮柱724を覆うように設置され、前記第1のPCプラスチック蓋711の第1の凹穴712内に第1の磁石713が設置され、前記第2のPCプラスチック蓋721の第2の凹穴722に第2の磁石723が設置される。
【0016】
この実施形態では、UV LED室11の上に安全を確保するための遮光蓋8が設置され、前記遮光蓋8の第2のPCB22の第1のスイッチユニット71に対向する位置に第3の凹穴81が設置され、第3の凹穴81内に第3の磁石82が設置され、前記第1のPCB21のLED6とUV LED室11との間に光透過板3が挟まれる。
【0017】
図3、
図4、
図5、
図6及び
図7に示すように、前記歯ブラシケース1は、電池室112と、遮光シリコーンシート13で分割された歯ブラシ室111及びUV LED室11とで構成され、歯ブラシケース1の底部が水が電池室112に入るのを防ぐための底部蓋12で覆われ、底部蓋12における電池室112に位置する部位に電池蓋121がピン接合され、歯ブラシケース1の天面に上部蓋14がピン接合され、上部蓋14には、歯ブラシ消毒ケースが作業しているかを観察するための貫通穴113が設置され、前記貫通穴内に光透過プラグ15が設置され、歯ブラシケース1は、ネジ122で底部蓋12に取り付けられる。
【0018】
図3に示すように、前記歯ブラシケース1の底部には、2つの角形溝124が設置され、その上部には歯ブラシを固定するためのシリコーンパッド123が設置され、前記シリコーンパッド123は、それぞれ前記角形溝124内に嵌合する角形ブロックと、二つの角形ブロックの隣接する端から突き出すドームとからなる。
【0019】
図5に示すように、前記遮光蓋8と歯ブラシケース1とは、歯ブラシ室111に位置する歯ブラシケース1の側壁に設けられる留め金114と留め溝115によって固定され、前記遮光蓋8の下側の空間に、歯ブラシをLED6に向けるように配置して、上部蓋14を閉じると、歯ブラシの自動洗浄を開始する。
【0020】
図4、
図5、
図6及び
図7に示すように、前記上部蓋14は、一端が歯ブラシケース1と蝶番16を介してピン接合し、他端が歯ブラシケース1と留め金17を介して接続する。前記上部蓋14の一端における第2のPCB22の第2のスイッチユニット72に対向する位置には、第4の凹穴144が設置され、第4の凹穴144内に第4の磁石145が設置される。遮光蓋8の底部における第2のPCB22の第1のスイッチユニット71に対向する位置には、第3の凹穴81が設置され、第3の凹穴81内に第3の磁石82が設置される。歯ブラシケース1の底部と底部蓋12には、UV光の外への出射を極小化させかつ貫通するドレーン19が設置され、ドレーン19において歯ブラシケース1と底部蓋12との間に防水リング191が設置される。電池蓋121は、底部蓋12の電池室112側にピン接合される。
図5に示すように、前記第1のPCB21が、UV LED室11の外壁と、電池室112内に設けられた止めブロック43とに挟まれて固定される。
【0021】
図1~
図7に示すように、前記UV LEDを使用した携帯式クリーニング歯ブラシケースにより消毒滅菌する方法は、下記のステップを含む。
(1)遮光蓋8をUV LED室11の上に取り付け、遮光蓋8における第3の磁石82が、同極反発の原理により第2のPCB22における第1のスイッチユニット71における第1の磁石713を押し下げ、第1のスイッチユニット71における第1の磁石713及び第1のPCプラスチック蓋711が、歯ブラシケース1における凹穴内に下向きに摺動することにより、第1のスイッチの伸縮柱714を圧縮して第1のスイッチユニット71をONにする。
(2)上部蓋14を閉じると、上部蓋14における第4の磁石145が、同極反発の原理により第2のPCB22における第2のスイッチユニット72における第2の磁石723を押し下げ、第2のスイッチユニット72における第2の磁石723及び第2のPCプラスチック蓋721が歯ブラシケース1における凹穴内に下向きに摺動することにより、第2のスイッチの伸縮柱724を圧縮して第2のスイッチユニット72をONにし、2つのスイッチユニットを同時にONにすることにより、第2のPCB22はLED6を発光させ消毒滅菌するように駆動する。
(3)上部蓋14を開くと、第2のPCB22における第2のスイッチユニット72における第2の磁石723に付与した圧力がなくなり、第2のスイッチの伸縮柱724が自体の弾性力により第2のスイッチユニット72における第2の磁石723及び第2のPCプラスチック蓋721を歯ブラシケース1における凹穴内に上向きに摺動して元の位置に戻るように押し上げることにより、第2のスイッチユニット72をOFFにし、第2のPCB22はLED6の発光を停止させ消毒滅菌作業を停止するように駆動する。
(4)遮光蓋8を取り外すと、第2のPCB22における第1のスイッチユニット71における第1の磁石713に付与した圧力がなくなり、第1のスイッチの伸縮柱714が自体の弾性力により第1のスイッチユニット71における第1の磁石713及び第1のPCプラスチック蓋711を歯ブラシケースにおける凹穴内に上向きに摺動して元の位置に戻るように押し上げることにより、第1のスイッチユニット71をOFFにし、第2のPCB22はLED6の発光を停止さえ消毒滅菌作業を停止するように駆動する。
(5)上記ステップ(3)とステップ(4)のいずれかが発生する場合、第2のPCB22はLED6の発光が停止して消毒滅菌作業が停止するように駆動し、遮光蓋8がUV LED室11の上に取り付けられると共に、上部蓋14が閉じられる場合のみ、第2のPCB22はLED6を発光させ消毒滅菌作業が開始するように駆動し、作業者の安全確保に有利である。
【産業上の利用可能性】
【0022】
上記の説明は、本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明の特許請求の範囲に従って行われる同等の変更及び修正は、いずれも本発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0023】
1...歯ブラシケース
11...UV LED室
111...歯ブラシ室
112...電池室
113...貫通穴
114...留め金
115...留め溝
12...底部蓋
121...電池蓋
122...ネジ
123...シリコーンパッド
124...角形溝
13...遮光シリコーンシート
14...上部蓋
144...第4の凹穴
145...第4の磁石
15...光透過プラグ
16...蝶番
17...留め金
19...ドレイン
191...防水リング
21...第1のPCB
22...第2のPCB
23...電池
3...光透過板
41...第1の電池ばね
42...第2の電池ばね
43...止めブロック
5...電線
6...LED
71...第1のスイッチユニット
711...第1のPCプラスチック蓋
712...第1の凹穴
713...第1の磁石
714...第1の伸縮柱
72...第2のスイッチユニット
721...第2のPCプラスチック蓋
722...第2の凹穴
723...第2の磁石
724...第2の伸縮柱
8...遮光蓋
81...第3の凹穴
82...第3の磁石