(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-08
(45)【発行日】2022-03-16
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/69 20140101AFI20220309BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20220309BHJP
【FI】
A63F13/69 510
A63F13/53
A63F13/69 520
(21)【出願番号】P 2021042280
(22)【出願日】2021-03-16
(62)【分割の表示】P 2019095000の分割
【原出願日】2019-05-21
【審査請求日】2021-09-14
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社ミクシィ
(72)【発明者】
【氏名】池田 早縁子
【審査官】松山 紗希
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-039399(JP,A)
【文献】特開2014-140571(JP,A)
【文献】特開2014-161527(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24、13/00-13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームの利用者の端末と通信可能な情報処理装置であって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、前記利用者に提供する1以上のオブジェクトを抽選し、
前記プロセッサは、
前記抽選の結果を表示する画面において、前記1以上のオブジェクトのそれぞれが交換対象オブジェクトであるか否かを前記端末に識別可能に表示させ、
前記プロセッサは、
前記画面が表示された後であって確認指示を受け付ける前に、前記1以上のオブジェクトのそれぞれに対して交換対象オブジェクトとするか否かの
切り替えの指定を受け付け可能であり、
前記プロセッサは、前記確認指示を受け付けると、前記1以上のオブジェクトのうち交換対象オブジェクト
を他のオブジェクトと交換する、
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記プロセッサは、前記1以上のオブジェクトのそれぞれが他のオブジェクトを合成する処理の対象となる合成対象オブジェクトであるか否かを前記端末に識別可能に表示させ、
前記プロセッサは、前記確認指示を受け付ける前に、前記1以上のオブジェクトのそれぞれに対して合成対象オブジェクトとするか否かの指定を受け付け可能であり、
前記プロセッサは、前記確認指示を受け付けると、前記1以上のオブジェクトのうち合成対象オブジェクトを他のオブジェクトと合成する、
情報処理装置。
【請求項3】
ゲームの利用者の端末と通信可能なコンピュータに、
前記利用者に提供する1以上のオブジェクトを抽選させ、
前記抽選の結果を表示する画面において、前記1以上のオブジェクトが交換対象オブジェクトであるか否かを前記端末に識別可能に表示させ、
前記画面が表示された後であって確認指示を受け付ける前に、前記1以上のオブジェクトのそれぞれに対して交換対象オブジェクトとするか否かの
切り替えの指定を受け付け可能とし、
前記確認指示を受け付けると、前記1以上のオブジェクトのうち交換対象オブジェクト
を他のオブジェクトと交換する処理を実行させるためのプログラム。
【請求項4】
ゲームの利用者の端末と通信可能なコンピュータによる情報処理方法であって、
コンピュータが、前記利用者に提供する1以上のオブジェクトを抽選し、
コンピュータが、
前記抽選の結果を表示する画面において、前記1以上のオブジェクトが交換対象オブジェクトであるか否かを前記端末に識別可能に表示させ、
コンピュータが、
前記画面が表示された後であって確認指示を受け付ける前に、前記1以上のオブジェクトのそれぞれに対して交換対象オブジェクトとするか否かの
切り替えの指定を受け付け可能であり、
コンピュータが、前記確認指示を受け付けると、前記1以上のオブジェクトのうち交換対象オブジェクト
を他のオブジェクトと交換する、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータゲームやビデオゲーム等のゲームにおいては、ゲーム内の要素、例えば、キャラクタやアイテム等を抽選により利用者に提供する「ガチャ」や、キャラクタやアイテム等の合成、キャラクタやアイテム等の売却(ゲーム内の売却であって、実質的には、他のゲーム内の要素、例えば、ゲーム内の通貨への交換)といった様々なイベントが行われる(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ゲーム内で様々なイベントが生じると、ゲームの利用者にとってはルーティンワークにも等しい繰り返しの作業が生じることがある。このような作業は、ゲームの楽しみを半減させる要因にもなりかねない。
【0005】
本発明は、かかる事情を鑑みてなされたものであり、ゲーム内における利用者の繰り返し操作の手間を低減させることのできる情報処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、ゲームの利用者の端末と通信可能な情報処理装置であって、抽選処理部と、提供部と、交換処理部とを備え、前記抽選処理部は、有償提供を含む方法で前記利用者に提供された第1のアイテムと引き換えにオブジェクトを抽選し、前記提供部は、前記抽選処理部により抽選されたオブジェクトである抽選オブジェクトに関する情報を前記端末に表示可能に提供し、前記交換処理部は、前記抽選オブジェクトのうち所定条件を満たす交換対象オブジェクトと第2のアイテムとを交換する交換処理を実行可能に構成される、情報処理装置が提供される。
【0007】
本発明の情報処理装置によれば、利用者の操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態に係る情報処理装置1を含めたシステム100の構成を示した図である。
【
図2】情報処理装置1と端末3の機能的な構成を示すブロック図である。
【
図3】抽選処理を実行する際の処理の流れを示すアクティビティ図である。
【
図4】抽選後処理の流れを示すアクティビティ図である。
【
図5】抽選結果を表示する画面の例を示した図である。
【
図6】アイコン321に付されるマークを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。特に、本明細書において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報(プログラム、各コンテンツ等)を取り扱うが、これら情報は、0又は1で構成される2進数のビット集合体として信号値の高低によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0010】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0011】
1.全体構成
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理装置1を含めたシステム100の構成を示した図である。同図に示すように、システム100は、情報処理装置1と複数の端末である、端末3-1~端末3-nを含んで構成される。情報処理装置1と端末3-1~端末3-nは、インターネット等のネットワーク2を介して相互に通信可能となっている。
【0012】
同図に示すように、情報処理装置1は、処理部11と、記憶部12と、一時記憶部13と、外部装置接続部14と、通信部15を有しており、これらの構成要素が情報処理装置1の内部において通信バス10を介して電気的に接続されている。
【0013】
処理部11は、例えば、中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)により実現されるもので、記憶部12に記憶された所定のプログラムに従って動作し、種々の機能を実現する。
【0014】
記憶部12は、様々な情報を記憶する不揮発性の記憶媒体である。これは、例えばハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)やソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスにより実現される。なお、記憶部12は、情報処理装置1と通信可能な別の装置に配するようにすることも可能である。
【0015】
一時記憶部13は、揮発性の記憶媒体である。これは、例えばランダムアクセスメモリ
(Random Access Memory:RAM)等のメモリにより実現され、処理部11が動作する際に一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶する。
【0016】
外部装置接続部14は、例えばユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus:USB)や高精細度マルチメディアインターフェース(High-Definition Multimedia Interface:HDMI)といった規格に準じた接続部であり、キーボード等の入力装置やモニタ等の表示装置を接続可能としている。
【0017】
通信部15は、例えばローカルエリアネットワーク(Local Area Network:LAN)規格に準じた通信手段であり、情報処理装置1とネットワーク2の間の通信を実現する。
【0018】
なお、情報処理装置1には、汎用のサーバ向けのコンピュータ等を利用することが可能であり、複数のコンピュータを用いて情報処理装置1を構成することも可能である。
【0019】
また、端末3-1~端末3-nは、それぞれ、スマートフォンやタブレット端末等の通信手段を有する端末である。これらは、汎用のものであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0020】
2.情報処理装置1の機能
図2は、情報処理装置1と端末3の機能的な構成を示すブロック図である。同図に示す端末3は、
図1に示した端末3-1~端末3-nのうちの任意のものである。この
図2に示す各部は、情報処理装置1と端末3のそれぞれでプログラムを実行することにより実現される。
【0021】
同図に示すように、情報処理装置1は、受付部101と、ゲーム処理部102と、設定確認部103と、設定保持部104と、提供部105とを有している。また、ゲーム処理部102は、抽選処理部102Aと、交換処理部102Bと、合成処理部102Cとを有している。
【0022】
また、端末3は、ゲーム実行部31と、画面表示部32と、操作入力部33とを有している。
【0023】
受付部101は、端末3に入力された指示や端末3で実行されたゲームの結果等を受信して受け付ける。
【0024】
ゲーム処理部102は、ゲームを進行させるための様々な処理を行うための処理部を有するが、以下では、主要な処理部として、抽選処理部102Aと、交換処理部102Bと、合成処理部102Cについて説明する。
【0025】
抽選処理部102Aは、有償提供を含む方法で利用者に提供された第1のアイテムと引き換えにオブジェクトを抽選する。具体的には、抽選処理部102Aは、受付部101が端末3からの抽選実行の指示を受け付けた場合に、抽選処理を実行する。
【0026】
第1のアイテムは、ゲーム内の要素であるアイテムのうち、ゲーム内での景品等として利用者が入手可能であるとともに、現実の通貨で購入可能なものである。この第1のアイテムは、例えば、宝石等をモチーフとしたものが用いられる。
【0027】
抽選処理部102Aにより抽選されるオブジェクトは、ゲーム内の要素であるキャラクタや第1のアイテムとは異なるアイテムである。キャラクタは、例えば、人や動物、仮想生物等をモチーフとしたもので、利用者がゲームをプレイする際に利用するものである。
【0028】
なお、抽選処理部102Aによる抽選は、確率計算に基づいて行われる。
【0029】
交換処理部102Bは、抽選処理部102Aにより抽選されたオブジェクトである抽選オブジェクトのうち所定条件を満たす交換対象オブジェクトと第2のアイテムとを交換する交換処理を実行可能に構成される。交換処理部102Bによる交換処理は、ゲーム内では、「売却」と称されるもので、第2のアイテムは、例えば、ゲーム内の通貨に相当するものである。
【0030】
また、交換処理部102Bは、抽選オブジェクトのうちレア度が予め定めた値以上のオブジェクトを交換対象オブジェクトから除外する。レア度とは、抽選処理部102Aによる抽選による出現率を含め、ゲーム内で入手することの困難度を示すもので、レア度が高いオブジェクトほど、入手が困難なものである。このため、ゲーム利用者の多くは、レア度が高いオブジェクトを交換対象として望まないことが多いため、交換処理部102Bは、レア度が一定値以上のオブジェクトを除外して交換処理を行うこととなる。
【0031】
さらに、交換処理部102Bは、抽選オブジェクトのうち利用者が一度も所持したことのない未所持オブジェクトを交換対象オブジェクトから除外する。具体的には、交換処理部102Bは、利用者が初めて所持することとなるオブジェクト、つまり、初獲得となるオブジェクトを交換対象から除外する。初獲得となるオブジェクトは、どのようなオブジェクトであるかを利用者が知らないことが一般的であり、また、利用者によっては、様々なオブジェクトを集めている可能性もある。このため、交換処理部102Bは、利用者が一度も所持したことのない未所持オブジェクトを除外して交換処理を行うこととなる。利用者が所持したことのあるオブジェクトであるか否かは、設定保持部104に記憶保持されている。
【0032】
合成処理部102Cは、複数のオブジェクト、例えば、複数のキャラクタを合成させて、そのキャラクタの有するパラメータを変更させたりする合成処理を行う。
【0033】
設定確認部103は、ゲーム処理部102がゲームに関する様々な処理を実行する際に、設定保持部104が記憶保持する設定を確認するとともに、ゲーム処理部102による処理の結果に応じて変更が必要となる設定を変更し、その結果を設定保持部104に記憶保持させる。
【0034】
設定確認部103が確認する設定は、例えば、利用者によりされる設定であって、複数のオブジェクトを合成する処理の対象とするオブジェクトの条件の指定を含む第1の設定である。具体的には、第1の設定は、抽選処理部102Aにより抽選された抽選オブジェクトであるキャラクタ等のうち、合成処理部102Cにより自動で合成を行わせる条件の指定を含む設定である。
【0035】
設定確認部103が第1の設定を確認した場合には、交換処理部102Bは、抽選オブジェクトのうち第1の設定で指定された条件を満たすオブジェクトを交換対象オブジェクトから除外して、交換処理を行う。
【0036】
設定確認部103が確認する他の設定は、例えば、ゲームの提供側による設定であって、交換処理から除外するオブジェクトの条件の指定を含む第2の設定である。具体的には、第2の設定は、ゲームの提供側、つまり、ゲームの運営主体が意図的に交換処理対象から除外したいとするオブジェクトの指定を含むもので、例えば、提供を開始してから一定期間が経過していないオブジェクトや、特別なイベントで提供するオブジェクトである。
【0037】
設定確認部103が第2の設定を確認した場合には、交換処理部102Bは、抽選オブジェクトのうち第2の設定で指定された条件を満たすオブジェクトを交換対象オブジェクトから除外して、交換処理を行う。
【0038】
設定保持部104は、第1の設定と第2の設定の他、利用者が所持したことのあるオブジェクトであるか否かといった情報、利用者が所持しているアイテムの種類や数、利用者が所持しているオブジェクトの種類や数、利用者のゲームの進行度など、ゲームに関する様々な情報を記憶保持する。なお、設定保持部104は、これらの情報をゲームの利用者毎に、利用者の数だけ記憶保持している。
【0039】
提供部105は、ゲーム処理部102が処理した結果を端末3に提供する。抽選処理部102Aが抽選処理を行った場合には、提供部105は、抽選処理部102Aにより抽選されたオブジェクトである抽選オブジェクトに関する情報を端末3に表示可能に提供する。
【0040】
ゲーム実行部31は、提供部105から提供された情報に基づいて、ゲームを実行するための処理を行い、画面表示部32にゲーム画面を表示する。また、操作入力部33から入力された操作に基づいてゲームを進行させるとともに、その結果を受付部101に通知する。
【0041】
画面表示部32は、ゲーム実行部31により処理されたゲーム画面を表示する。
【0042】
操作入力部33は、利用者による操作入力を受け付け、その操作内容をゲーム実行部31に通知する。
【0043】
3.抽選処理
次に、抽選処理部102Aによる抽選処理を実行する際の処理の流れについて説明する。
図3は、抽選処理を実行する際の処理の流れを示すアクティビティ図である。
【0044】
(A201)
抽選処理は、ゲームの利用者が端末3を操作して、抽選の実行を指示することで開始される。なお、抽選処理を実行する条件を満たしていない場合、例えば、利用者が第1のアイテムを所持していない場合は、抽選実行の指示を行うことはできないようにゲーム実行部31が動作する。
【0045】
(A202)
情報処理装置1は、受付部101が端末3からの抽選実行の指示を受け付けると、抽選処理部102Aが抽選処理を実行する。
【0046】
(A203)
抽選処理部102Aが抽選処理を実行すると、ゲーム処理部102と設定確認部103が抽選後処理を実行する。
【0047】
ここで、抽選後処理について説明する。
図4は、抽選後処理の流れを示すアクティビティ図である。
【0048】
(A231)
抽選後処理では、まず、設定確認部103が設定保持部104に記憶保持されている交換に関する設定を確認する。この交換の設定は、利用者により予めなされている設定である。確認の結果、交換に関する設定が未設定の場合は、そのまま抽選後処理を終了する。
【0049】
(A232)
一方、交換に関する設定の確認の結果、交換設定がなされていれば、処理対象となる抽選オブジェクト毎に、設定確認部103が設定保持部104に記憶保持されている第1の設定を確認する。
【0050】
(A233)
第1の設定の確認の結果、処理対象の抽選オブジェクトが合成処理の対象でなかった場合は、設定確認部103が設定保持部104に記憶保持されている第2の設定を確認する。
【0051】
(A234)
第2の設定の確認の結果、処理対象の抽選オブジェクトが除外指定の対象でなかった場合は、設定確認部103が設定保持部104に記憶保持されている処理対象の抽選オブジェクトのレア度を確認する。
【0052】
(A235)
レア度の確認の結果、処理対象の抽選オブジェクトが所定のレア度未満のオブジェクトであれば、設定確認部103が設定保持部104に記憶保持されている利用者が所持したことのあるオブジェクトであるか否かの情報を確認する。
【0053】
(A236)
確認の結果、処理対象の抽選オブジェクトが利用者により既に所持されている種別のオブジェクトであった場合には、ゲーム処理部102は、処理対象のオブジェクトを、自動交換対象に指定する。
【0054】
一方、処理対象となる抽選オブジェクトが、合成処理の対象であった場合、除外指定の対象であった場合、所定のレア度以上のオブジェクトであった場合、利用者が未所持のオブジェクトであった場合は、ゲーム処理部102は、処理対象のオブジェクトを、自動交換対象に指定しない。
【0055】
これらA232からA236の処理は、抽選オブジェクトの全てに対して行われ、全ての抽選オブジェクトに対してA232からA236の処理が終了すると、抽選後処理を終了する。
【0056】
(
図3のA204)
抽選後処理が終了すると、提供部105が抽選後処理の結果を、抽選オブジェクトに関する情報として端末3に提供し、端末3では、ゲーム実行部31が、画面表示部32に抽選オブジェクトに関する情報を抽選結果として表示する。
【0057】
図5は、抽選結果を表示する画面の例を示した図である。同図に示すように、端末3には、抽選結果として、画面320が表示される。画面320には、抽選オブジェクトが、そのシンボルとして、アイコン321により表示される。
【0058】
アイコン321は、そのアイコン321が示す抽選オブジェクトが抽選後処理により自動交換対象に指定された場合や、第1の設定により合成対象に指定されていた場合には、画面320には、アイコン321にマークが付されて表示される。
【0059】
図6は、アイコン321に付されるマークを説明するための図である。同図に示すように、アイコン321が示す抽選オブジェクトが抽選後処理により自動交換対象に指定されたものであれば、アイコン321に交換マーク322が付されて表示される。また、アイコン321が示す抽選オブジェクトが第1の設定により合成対象に指定されたものであれば、アイコン321に合成マーク323が付されて表示される。
【0060】
交換マーク322と合成マーク323は、いずれも、利用者が操作することで付加と非付加とを切り替えることができ、その操作は、操作入力部33により受け付けられ、ゲーム実行部31の処理により画面表示部32に表示される画面320の表示も切り替えられる。なお、交換マーク322と合成マーク323は、いずれも、アイコン321のそれぞれに付加することができる、つまり、利用者は、抽選オブジェクトに同一種別の抽選オブジェクトが存在した場合であっても、個別に交換マーク322または合成マーク323を付加することが可能である。
【0061】
(
図3のA205)
利用者が画面320に対する操作を行い、または、操作を行わずにそのままの状態で、抽選結果の確認を指示すると、その操作結果は、ゲーム実行部31を介して受付部101により受け付けられる。つまり、受付部101は、抽選オブジェクトに関する情報に応じて為された操作結果を端末3から受け付ける。
【0062】
(A206)
受付部101が抽選結果の確認の指示を受け付けると、ゲーム処理部102は、その操作結果に従って、合成処理と交換処理とを行う。合成マーク323が付されたアイコン321が示す抽選オブジェクトは、合成処理部102Cが合成処理を行う。このとき、アイコン321に対して合成マーク323が非付加の状態から付加の状態に切り替えられていた場合でも、第1の設定自体は、変更されない。なお、アイコン321に対して合成マーク323が非付加の状態から付加の状態に切り替えられていた場合に、第1の設定自体を変更するようにしてもよく、また、第1の設定自体を変更するか否かを利用者に設定させるようにしてもよい。また、交換マーク322が付されたアイコン321が示す抽選オブジェクトは、交換処理部102Bが交換処理を行う。その結果、交換処理部102Bは、端末3による操作結果に除外指定が含まれていた場合に、除外指定で指定されたオブジェクトを前記交換対象オブジェクトから除外することとなる。
【0063】
(A207)
合成処理と交換処理が終了すると、その結果は、提供部105を介してゲーム実行部31に提供され、ゲーム実行部31が画面表示部32に抽選が終了した旨の表示を行い、処理を終了する。
【0064】
<その他>
本発明は、以下の態様でも実施可能である。コンピュータをゲームの利用者の端末と通信可能な情報処理装置として動作させるプログラムであって、前記情報処理装置は、抽選処理部と、提供部と、交換処理部とを備え、前記抽選処理部は、有償提供を含む方法で前記利用者に提供された第1のアイテムと引き換えにオブジェクトを抽選し、前記提供部は、前記抽選処理部により抽選されたオブジェクトである抽選オブジェクトに関する情報を前記端末に表示可能に提供し、前記交換処理部は、前記抽選オブジェクトのうち所定条件を満たす交換対象オブジェクトと第2のアイテムとを交換する交換処理を実行可能に構成される、プログラム。
【0065】
また、上述のプログラムを格納する、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として提供してもよい。
【符号の説明】
【0066】
1 :情報処理装置
2 :ネットワーク
3 :端末
3-1 :端末
3-n :端末
10 :通信バス
11 :処理部
12 :記憶部
13 :一時記憶部
14 :外部装置接続部
15 :通信部
31 :ゲーム実行部
32 :画面表示部
33 :操作入力部
100 :システム
101 :受付部
102 :ゲーム処理部
102A :抽選処理部
102B :交換処理部
102C :合成処理部
103 :設定確認部
104 :設定保持部
105 :提供部
320 :画面
321 :アイコン
322 :交換マーク
323 :合成マーク