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▶ ジェンサーム ゲーエムベーハーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-08
(45)【発行日】2022-03-16
(54)【発明の名称】送風機の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H02K 5/00 20060101AFI20220309BHJP
   H02K 11/33 20160101ALI20220309BHJP
   H02K 15/14 20060101ALI20220309BHJP
【FI】
H02K5/00 B
H02K11/33
H02K15/14 Z
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2019561259
(86)(22)【出願日】2018-05-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-07-02
(86)【国際出願番号】 IB2018000568
(87)【国際公開番号】W WO2018207018
(87)【国際公開日】2018-11-15
【審査請求日】2019-12-26
(31)【優先権主張番号】62/503,860
(32)【優先日】2017-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】514185921
【氏名又は名称】ジェンサーム ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100095614
【弁理士】
【氏名又は名称】越川 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】チャド ヴィンセント パチリ
(72)【発明者】
【氏名】スティーヴン パトリック セガン
(72)【発明者】
【氏名】ナディム ラマダン
(72)【発明者】
【氏名】ジェイソン トラウト
(72)【発明者】
【氏名】マシュー ジェローム ウィンサット
【審査官】三島木 英宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-98817(JP,A)
【文献】特開2002-151864(JP,A)
【文献】特開2002-354772(JP,A)
【文献】特開平7-122314(JP,A)
【文献】特開2008-181746(JP,A)
【文献】特開2005-354858(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第102015211800(DE,A1)
【文献】中国実用新案第204200621(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 5/00
H02K 11/33
H02K 15/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
a. i.一つ以上の磁石と、
ii.前記一つ以上の磁石を受け入れるカップを有する羽根車と、
を含むロータと、
b. i.ベアリングを支持するアーバと、
ii.モータ巻線と、
を含むステータと、
c.前記アーバとは別体のハウジングに取り付けられたプリント回路基板と、
d.前記アーバを受け入れる前記プリント回路基板の中央領域に位置する中央口と、
e.アーバが前記中央口を通して延ばされたときに前記アーバを接地するために前記アーバが一つ以上のコンタクトばねに接触するように、前記プリント回路基板に接続され、前記プリント回路基板から前記中央口の上に延びる一つ以上のコンタクトばねと、
を含む、送風機の製造方法であって、前記アーバが前記中央口を通して延ばされて一つ以上のコンタクトばねに接触することにより追加の設置ステップなしで前記アーバを接地する送風機の製造方法。
【請求項2】
前記一つ以上のコンタクトばねは、前記一つ以上のコンタクトばねを前記アーバに接続する一つ以上のばねコンタクトを含む、請求項1に記載の送風機の製造方法
【請求項3】
前記一つ以上のコンタクトばねは、前記一つ以上のコンタクトばねを前記プリント回路基板に接続するために前記プリント回路基板内に延びる一つ以上のアンカー脚部を含む、請求項1または請求項2に記載の送風機の製造方法
【請求項4】
前記一つ以上のアンカー脚部は、前記プリント回路基板を通って延びる、請求項3に記載の送風機の製造方法
【請求項5】
前記一つ以上のコンタクトばねは、前記プリント回路基板、前記アーバまたはその両方に対して前記一つ以上のコンタクトばねを付勢する一つ以上のバイアスバンプを含む、請求項1~4に記載の送風機の製造方法
【請求項6】
前記一つ以上のコンタクトばねは、前記一つ以上のコンタクトばねを前記アーバに接続する一つ以上のばねコンタクト、及び前記一つ以上のコンタクトばねを前記プリント回路基板に接続するために前記プリント回路基板内に延びる一つ以上のアンカー脚部を有し、前記一つ以上のばねコンタクトと前記一つ以上のアンカー脚部との間に位置する前記一つ以上のバイアスバンプを含む、請求項5に記載の送風機の製造方法
【請求項7】
前記一つ以上のコンタクトばねは、一つ以上のバイアスバンプを含まない、請求項1~4のいずれか一項に記載の送風機の製造方法
【請求項8】
前記一つ以上のコンタクトばねは、前記一つ以上のコンタクトばねを前記プリント回路基板に接続するために前記プリント回路基板内に延びる一つ以上のアンカー脚部、前記一つ以上のコンタクトばねを前記アーバに接続する一つ以上のばねコンタクト、及び前記一つ以上のコンタクトばねの本体であって、前記プリント回路基板と電気接続を作製する一つ以上の接続パッドを有する本体を有し、前記一つ以上のアンカー脚部は、前記一つ以上の接続パッドと前記一つ以上のばねコンタクトとの間に位置する、請求項3~7のいずれか一項に記載の送風機の製造方法
【請求項9】
前記一つ以上のコンタクトばねは、前記一つ以上のコンタクトばねを前記アーバに接続する一つ以上のばねコンタクトを有し、前記一つ以上のばねコンタクトは、ばねアームに対してある角度で、前記中央口を通って延びる前記アーバの方向に延びる、請求項3~8のいずれか一項に記載の送風機の製造方法
【請求項10】
前記ばねアームは、前記一つ以上のコンタクトばねの本体に接続され、前記本体と片持ち接続を形成する、請求項9に記載の送風機の製造方法
【請求項11】
前記ばねアームは、前記ばねアームが前記アーバと接触しているときに曲げられる、請求項9または請求項10に記載の送風機の製造方法
【請求項12】
前記ばねアームと前記一つ以上のコンタクトばねの本体は、前記ばねアームが前記アーバと接触しているときに単一の平面内に延びる、請求項9または請求項10に記載の送風機の製造方法
【請求項13】
前記一つ以上のコンタクトばねは、単一のコンタクトばねである、請求項1~12のいずれか一項に記載の送風機の製造方法
【請求項14】
前記一つ以上のばねアームに対する前記一つ以上のばねコンタクトの前記角度は、約25°以上および約105°以下である、請求項9に記載の送風機の製造方法
【請求項15】
前記一つ以上のコンタクトばねは、前記一つ以上のコンタクトばねを前記プリント回路基板に接続するために前記プリント回路基板内に延びる一つ以上のアンカー脚部を有し、前記一つ以上のばねコンタクトが延びる前記方向は、前記一つ以上のアンカー脚部とは反対方向である、請求項9に記載の送風機の製造方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本教示は、接地が改良されたエアムーバに関する。
【背景技術】
【0002】
エアムーバは、ロータおよびステータを含む。一般に、ロータの羽根車シャフトがステータを通って延び、ロータはステータの周りを回転する。アーバの周りのロータの移動の間に、システム内で電磁放射が生成されうる。電磁放射はシステム内に蓄積し得、ラジオなどの車両の一つ以上の構成要素の性能に干渉しうる。エアムーバの様々な部分を接地する試みが行われている。
【0003】
ファンを接地する試みのいくつかの例は、特許文献1、特許文献2および特許文献3ならびに特許文献4および特許文献5に見られ、これらの教示はあらゆる目的のために参照により本明細書に明示的に組み込まれる。プリント回路基板の設置の間にプリント回路基板を通して接地されるモータを有することが望ましいであろう。追加の設置ステップを一切用いずにモータを接地する一つ以上のコンタクトばねが必要である。アーバとプリント回路基板とに接触し、電磁放射が周囲の電気要素に干渉しないようにシステムから電磁放射を除去する一つ以上のコンタクトばねを有することが望ましいであろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許第6,452,298号
【文献】米国特許第8,183,727号
【文献】米国特許第8,314,522号
【文献】米国特許出願公開第2011/0050011号
【文献】米国特許出願公開第2015/0180301号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の教示は、(a)(i)一つ以上の磁石と(ii)一つ以上の磁石を受け入れるカップを有する羽根車とを含むロータと、(b)(i)アーバと(ii)モータ巻線とを含むステータと、(c)プリント回路基板と、(d)アーバを接地するためにアーバとプリント回路基板との間に延びる一つ以上のコンタクトばねとを含む送風機を提供することによって、本明細書に論じられる利点を提供する。
【0006】
本教示は、プリント回路基板の設置の間にプリント回路基板を通して接地されるモータを提供する。本教示は、追加の設置ステップを一切用いずにモータを接地する一つ以上のコンタクトばねを提供する。本教示は、アーバとプリント回路基板とに接触し、電磁放射が周囲の電気要素に干渉しないようにシステムから電磁放射を除去する一つ以上のコンタクトばねを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A】送風機の斜視図である。
図1B】I-I線に沿った送風機の断面図である。
図2A】一つ以上のコンタクトばねおよびプリント回路基板の平面図である。
図2B】一つ以上のコンタクトばねおよびプリント回路基板の平面図である。
図3A】ステータの間隙に近接する一つ以上のコンタクトばねの拡大図である。
図3B】ステータの間隙を通した一つ以上のコンタクトばねの拡大図である。
図4A】一つ以上のコンタクトばねおよびプリント回路基板の拡大図である。
図4B】一つ以上のコンタクトばねおよびプリント回路基板の拡大図である。
図5】プリント回路基板および一つ以上のコンタクトばねの平面図である。
図6A】一つ以上のコンタクトばねの平面図である。
図6B図6Aの一つ以上のコンタクトばねの側面図である。
図6C図6Aの一つ以上のコンタクトばねの端面図である。
図7A】一つ以上のコンタクトばねの平面図である。
図7B図7Aの一つ以上のコンタクトばねの側面図である。
図7C図7Aの一つ以上のコンタクトばねの端面図である。
図8】プリント回路基板に接続された非設置状態の一つ以上のコンタクトばねの平面図である。
図9】設置状態の一つ以上のコンタクトばねの側面斜視図である。
図10】設置状態の一つ以上のコンタクトばねの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書に提示される説明および図は、本発明、その原理、およびその実際の応用例を他の当業者に知らせることを意図する。当業者は、本発明を特定の用途の要件に最も適しうるようにその多数の形態で適合および応用しうる。したがって、記載される本発明の特定の実施形態は、網羅的であることまたは本教示を限定することを意図しない。したがって、本教示の範囲は、以上の記載に照らして判断されてはならず、代わりに添付の特許請求の範囲ならびにそのような特許請求の範囲が権利を有する等価物の全範囲に照らして判断されねばならない。特許出願および公報を含む全ての論文および参考文献の開示は、あらゆる目的のために参照により組み込まれる。以下の特許請求の範囲から探知される他の組み合わせも可能であり、これらも参照により本明細書に組み込まれる。
【0009】
本教示は、任意のファン、送風機、エアムーバ、空気を移動させるか、モータコイルを備えたモータを含むかまたはこれらの組み合わせである類似のデバイスに使用されうる。本明細書に記載するように、ファン、送風機およびエアムーバは互換可能に使用され、ファンという用語の使用は、送風機、エアムーバもしくは空気などの流体を移動させる任意の他のデバイス、またはこれらの組み合わせを包含することを意図する。ファンは、熱を提供するか、熱を除去するか、冷却を提供するかまたはこれらの組み合わせを行うために第一の場所から第二の場所に空気を移動させるために機能しうる。ファンは構成要素内で空気を移動させうる。例えばファンは、機器、電気構成要素またはその両方を含む冷却キャビネットまたはハウジング内に空気を移動させうる。ファンは車両内に位置しうる。好ましくは、ファンは車両シートに接続されうる。ファンは、シートの床尾、シートの後部またはその両方に取り付けられるか、これらの下に位置するかまたはその両方でありうる。ファンは、ファンが車両シート内に位置するように車両シートのクッション内に延びうる。ファンは、使用中に(例えばインサートから、シートクッションから、シートフレームからまたはこれらの組み合わせで)吊るされうる。好ましくは、ファンは車両バッテリに接続されうる。ファンは、車両シートを通して流体を移動させるために車両内で使用されうる。より好ましくは、ファンはロープロファイルファンでありうる。
【0010】
本教示は、ハウジングと、羽根車と、モータと制御器械類(例えば電気回路構成要素)とを含むファン(すなわち送風機)を提供することに基づく。ハウジングは、ファンの構成要素を部分的におよび/もしくは完全に囲むか、空気が移動させられるように圧力差を生成するか、電気回路構成要素を保護するかまたはこれらの組み合わせを行うように機能しうる。ハウジングは、ファンの全ての機能構成要素を囲みうる。ハウジングは、ファンをチャネル、空気源、熱電デバイスに接続しうるか、熱電デバイスを含みうるかまたはこれらの組み合わせでありうる。ハウジングは、ファンがデバイスおよび/またはシステム内に保持されるようにファンを一つ以上のデバイスに接続しうる。例えばファンは、ファンがシートを通して空気を移動させうるようにハウジングによってシートに接続しうる。ステータがロータを支持するように、ステータがハウジングに接続されうる。
【0011】
ロータは、空気を回転および移動させるように機能しうる。ロータは、軸、シャフトまたはその両方の周りを回転しうる。ロータは、羽根車シャフトの周りを回転しうる。ロータは、低摩擦回転を有するように一つ以上のベアリング内に位置し得、および/または一つ以上のベアリングを含みうる。ロータは、一つ以上の磁石、カップ、羽根車またはこれらの組み合わせを含みうる。ロータは、羽根車であるかまたは空気を移動させるように機能する羽根車を含みうる。羽根車は、空気を押すか、空気を引くかまたはその両方を行いうる。羽根車は、空気を移動させるように任意の材料で作られうる。羽根車は、プラスチックまたは軽量材料で作られるのが好ましい。羽根車は、成形材料、射出成形材料またはその両方で作られうる。羽根車は、金属で作られうる。羽根車は、乗員、ユーザ、目的の場所またはこれらの組み合わせを加熱および/または冷却するために十分な量の空気を移動させるように十分に大きくてもよい。羽根車は、ロータが構成要素内および好ましくは車両構成要素内に収まるように十分に小さくてもよい。好ましくは、羽根車は、射出成形および/またはオーバーモールドによって形成されうる。羽根車は、ロータを形成するカップ、羽根車シャフト、一つ以上の磁石、複数の磁石またはこれらの組み合わせの周りに成形されうる。
【0012】
カップは、ステータを実質的に取り囲むか、一つ以上の磁石を収容するか、羽根車シャフトに接続するかまたはこれらの組み合わせを行うように機能しうる。カップは、羽根車の一体的部分でありうる。カップは、羽根車の平衡が保たれるか、羽根車が羽根車シャフトに対して位置決めされるかまたはその両方となるように羽根車との接続を形成しうる。カップは、羽根車シャフトに固定接続されうる。カップは、羽根車シャフトを羽根車に接続しうる。カップは、羽根車シャフトに恒久的に接続されうる。カップは、一つ以上の磁石が羽根車に直接接続されないか、一つ以上の磁石が羽根車をステータの周りで移動させるかまたはその両方となるように、一つ以上の磁石に固定接続しうる。カップは、少なくとも部分的に羽根車に成形されるか、羽根車に圧入されるかまたはその両方でありうる。カップは、単一の環状磁石に接続されうる。カップは、一つ以上の磁石に、さらには複数の磁石に接続されるのが好ましい。
【0013】
一つ以上の磁石は、ファンの動作中にロータを移動させるように機能しうる。一つ以上の磁石は、固体環状磁石でありうる。一つ以上の磁石は、リングを形成するようにカップに接続される磁石のセグメントでありうる。一つ以上の磁石は、巻線が作動されたときにステータの周りを回転しうる。磁石が羽根車を移動させるように、電磁場が磁石に作用しうる。ロータは、ロータが回転するか、空気が移動させられるかまたはその両方となるように十分な量の一つ以上の磁石を含みうる。一つ以上の磁石は、カップの位置により、一つ以上の磁石のカップに対する接続により、またはその両方により、ステータに対して位置決めされうる。
【0014】
カップの位置は、羽根車シャフトとの接続によって決定されうる。羽根車シャフトは、ロータが可動であるようにステータとの可動接続を形成するように機能しうる。羽根車シャフトは、羽根車とともに回転するがロータをステータに接続するように一つ以上のベアリングに圧入されうる。ベアリング表面が作製されるように、羽根車シャフトの端がベアリングを越えて延びうる。ベアリング表面は、ロータが回転するときにハウジングの一部分と接触する羽根車シャフトの端にありうる。羽根車シャフトの端は、ハウジングと接触しなくてもよい。羽根車シャフトの端は、羽根車シャフトがハウジングと接触する時と羽根車シャフトがハウジングと接触しない時とがあるようにハウジングに対して移動しうる。ベアリング表面は、ロータが第一方向に軸方向に移動しないようにロータを支持するためにハウジングに接触する低摩擦表面でありうる。羽根車シャフトは、羽根車シャフトとカップ、羽根車またはその両方との間に接続が形成されるように羽根車に成形されうる。羽根車シャフトは、接続が形成されるようにカップ、羽根車またはその両方に圧入されうる。羽根車シャフトは、接続が形成されるようにカップに溶接されるのが好ましい。羽根車シャフトとカップとは、固定接続が形成されるように任意の溶接方法によって一緒に溶接されうる。羽根車シャフトとカップとは、レーザ溶接、超音波溶接、摩擦溶接、アーク溶接、ティグ溶接、ソリッドステート溶接またはこれらの組み合わせによって一緒に溶接されうる。羽根車シャフトとカップとは、接続が完了されたときにカップの周りでカップの平衡が保たれるように任意の方法によって溶接されうる。溶接により、接続を形成するために追加の材料が加えられうる。溶接は、接続を形成するために追加の材料を含まなくてもよい。羽根車シャフトがカップに圧入されてから、溶接部が形成されうる。溶接部は、カップの外側のみに、またはカップの内側のみにありうる。溶接部は、羽根車シャフトの外周の周りの連続した溶接部でありうる。溶接部は、羽根車シャフトの周りに断続的に位置しうる。羽根車シャフト、カップまたはその両方は、カップと羽根車シャフトとの間の接続を形成するのを助けるテーパ部分を含まなくてもよい。カップは、羽根車シャフトに対して実質的に垂直な方向に延び得、テーパ部分を使用せずにカップと羽根車シャフトとが実質的に垂直のままであるように接続が形成されうる。羽根車シャフトは、ロータをステータと位置合わせしうる。
【0015】
ステータは、ロータをハウジングに接続するか、ロータを回転させるかまたはその両方を行うように機能しうる。ステータは、実質的に回転軸の周りでロータを回転させうる。ステータは、ハウジング、一つ以上のベアリング、一つ以上のプリント回路基板またはこれらの組み合わせに接続されうる。ステータは、ロータの一つ以上の磁石を介してロータを移動させる一つ以上の巻線を有しうる。一つ以上の巻線は、電力が供給されると、空気が移動させられるようにロータと羽根車とを移動させる電場を生み出しうる。ロータは、ステータに圧入されるかまたはステータに圧入される部分(例えば羽根車シャフト)を含みうる。ロータの羽根車シャフトが一つ以上のベアリングに接続されてから、一つ以上のベアリングおよび羽根車シャフトがステータ内に置かれうる。ステータは、一つ以上のモータコイル、一つ以上のアーバ、一つ以上のステータ足部またはこれらの組み合わせを含みうる。
【0016】
一つ以上のモータコイルは、コイルが通電されたときにロータを移動させる電場を生み出すように機能する。一つ以上のモータコイルは、アーバの周りに延びる複数のコイルであり得、電力が供給されたときにロータを移動させる電磁場を生み出し、これによって電磁放射も生み出されうる。一つ以上のモータコイルは、複数のモータコイルでありうる。一つ以上のモータコイルは、磁石の数と同じ数でありうる。磁石よりも一つ以上のモータコイル、またはモータコイルよりも一つ多い磁石が存在しうる。一つ以上のモータコイルは、プリント回路基板に電気的に接続されうる。一つ以上のモータコイルはそれぞれ、複数のワイヤ(例えば銅線)を含みうる。一つ以上のモータコイルは、一つ以上のアーバに接続されるかまたは一つ以上のアーバに近接して位置しうる。
【0017】
一つ以上のアーバは、ステータを機械的に接地するかまたはステータをハウジングに接続するように機能する。一つ以上のアーバは、ステータをハウジングに接続しうる。一つ以上のアーバは、金属、誘電体またはその両方で作られうる。一つ以上のアーバは、一つ以上のモータコイルを支持しうる。一つ以上のアーバは、一つ以上のベアリングに接続されうる。一つ以上のベアリングは、アーバが一つ以上のベアリング、羽根車シャフトまたはその両方を支持するように、アーバに圧入されうる。一つ以上の羽根車シャフトは、一つ以上のアーバ内に延びうる。一つ以上のアーバは、プリント回路基板の中央凹部内に延びうる。一つ以上のアーバは、プリント回路基板が一つ以上のアーバの周りに設置されたときに一つ以上のコンタクトばねに接触しうる。一つ以上のアーバは、電磁放射を集中させうるか、モータコイルを接地しうるかまたはその両方を行いうる。一つ以上のアーバ、一つ以上のモータコイル、モータコイルハウジングまたはこれらの組み合わせは、一つ以上のステータ足部を含みうる。
【0018】
一つ以上のベアリングは、アーバが静止したままである間にアーバに対するロータの回転を可能にするように機能しうる。一つ以上のベアリングは、ロータが回転軸の周りを回転する間にロータ、羽根車シャフトまたはその両方を回転可能に支持しうる。一つ以上のベアリングは、ローラベアリング、ニードルベアリング、ベアリング表面、羽根車シャフトの回転移動を可能にし羽根車シャフトの軸方向移動を防ぐ低摩擦表面、またはこれらの組み合わせでありうる。一つ以上のベアリングは、一つ以上のベアリングがステータ足部の間の間隙をブロックしないように、一つ以上のステータ足部の上方または半径方向内方に位置しうる。
【0019】
一つ以上のステータ足部は、一つ以上の巻線を受け入れるか、巻線をプリント回路基板に接続するか、一つ以上の巻線を支持するかまたはこれらの組み合わせを行うように機能しうる。一つ以上のステータ足部は、アーバから半径方向外方に延びてアーバに一体的に接続されうる。一つ以上のステータ脚部がアーバに接続されてアーバからステータ足部へと外方に延びうる。一つ以上の脚部、一つ以上の足部またはその両方は、アーバとの直接接触、アーバへの近接性またはその両方を通して電磁放射を伝達しうる。一つ以上の巻線は、ステータアームの周りに巻かれうる。一つ以上のステータ足部は、プリント回路基板に接触しうる。一つ以上のステータ足部は、プリント回路基板に近接するがプリント回路基板に触れないように位置しうる。一つ以上のステータ足部は、間隙によって離間されうる。一つ以上のコンタクトばねが、一つ以上のアーバとプリント回路基板との間の間隙に近接する場所で延びうる。好ましくは、一つ以上のコンタクトばねは、ステータ足部の間の間隙に近接して位置し、ステータ足部から離れるように延びてアーバと接触しうる。
【0020】
一つ以上のコンタクトばねは、ファンモータ(すなわち一つ以上のモータコイル)によって生成された電磁エネルギーを散逸させてそれによりファンと周囲の電気デバイスとの間の電磁干渉を低減もしくは防止するか、電力を散逸させるか、一つ以上のアーバを接地するか、電磁放射を散逸させるか、接地経路/トレースを作製するかまたはこれらの組み合わせを行うように機能する。一つ以上のコンタクトばねは、一つ以上のアーバを電気接地(例えば車両接地回路および/またはシャーシ)に接続しうる。一つ以上のコンタクトばねは、ファンコネクタ、接地またはその両方への電気経路を作製しうる。一つ以上のコンタクトばねは、ファンコネクタ(例えば一つ以上の電力線または電力リード)に接続されたプリント回路基板に接続しうる。一つ以上のばねは、一つ以上のばねがプリント回路基板の上を中央口内に延びるように、プリント回路基板と片持ち接続を有しうる。一つ以上のコンタクトばねは、プリント回路基板の中央開口部の中心に向かって半径方向内方に延びうる。一つ以上のコンタクトばねは、プリント回路基板が一つ以上のアーバの周りに置かれたときに非設置状態から設置状態に移動しうる。一つ以上のコンタクトばねは、一つ以上のアーバが中央口内に置かれたときに一つ以上のコンタクトばねが一つ以上のアーバに接触するように、プリント回路基板の中央口内に延びうる。例えば、プリント回路基板は、アーバを受け入れるプリント回路基板の中央領域の中央口を含み得、一つ以上のコンタクトばねは、プリント回路から中央口内および/または中央口上方に延びてアーバに接触しうる。一つ以上のコンタクトばねは、非設置状態で一つ以上のアーバに接触して撓み、その結果接地経路/トレースが作製されるように十分に長くてもよい。一つ以上のコンタクトばねは、一つ以上のアーバと接触するように移動させられたときに塑性変形するか、弾性変形するか、曲がるか、撓むかまたはこれらの組み合わせを行いうる。一つ以上のコンタクトばねは、アーバと接触しているときに変形または撓みがなくてもよい。一つ以上のコンタクトばねは、一つ以上のアーバを接地されたプリント回路基板に接続しうる。一つ以上のコンタクトばねは、一つ以上のばねコンタクトを含みうる。
【0021】
一つ以上のばねコンタクトは、PCBを一つ以上のアーバに電気的に接続するように機能する。一つ以上のばねコンタクトは、固定接続を形成しうる。一つ以上のばねコンタクトは、可動接続を形成しうる。一つ以上のばねコンタクトは、ロータの一つ以上のアーバに接触する曲面でありうる。一つ以上のばねコンタクトは、設置方向とは反対の方向にばねアームから離れるように角度をなしうる。一つ以上のばねコンタクトは、一つ以上のコンタクトばねの本体に対してある角度を有しうる。例えば一つ以上のばねコンタクトは、一つ以上のばねコンタクトが一つ以上のアーバに接続するかまたは一つ以上のアーバと接触できるように、本体に対して約25°以上、約45°以上、約60°以上、約75°以上、または約90°以上の角度で湾曲しうる。一つ以上のばねコンタクトは、約105°以下の角度で湾曲しうる。一つ以上のばねコンタクトは、ある長さを有しうる。一つ以上のばねコンタクトの長さは、一つ以上のアーバと接触しうる。ばねコンタクトは、設置位置でアーバと接触しなくてもよい。一つ以上のばねコンタクトは、設置中にアーバが中央口を通して置かれるのを助けうる。一つ以上のばねコンタクトは、設置中にばねアーム、一つ以上のコンタクトばねまたはその両方の損傷を防ぎうる。一つ以上のばねコンタクトは、設置中にばねアームが凹部、チャネル、バンプまたはこれらの組み合わせに接触した場合にばねアームが変形されるのを防ぎうる。一つ以上のばねコンタクトは、ばねアームの遠位端(例えばアーバに最も近い端)に、一つ以上のバイアスバンプに近接して、またはその両方に位置しうる。
【0022】
一つ以上のばねアームは、プリント回路基板とアーバとの間、本体と一つ以上のばねコンタクトとの間に延びるか、中央口の上に延びるかまたはこれらの組み合わせを行うように機能する。一つ以上のばねアームは、アーバが移動する際にアーバとともに移動しうる。一つ以上のばねアームは、プリント回路基板がアーバに対して設置される際に一つ以上のばねアームが移動してアーバとの接続を作製するように、屈曲可能であるのが好ましい。一つ以上のばねアームは、本体から離れるように延びてアーバとの接続を形成しうる。一つ以上のばねアームは、一つ以上のばねアームがアーバとの接続を作製するか、アーバとの接続を維持するかまたはその両方を行うのを助ける一つ以上のバイアスバンプを含みうる。
【0023】
一つ以上のバイアスバンプは、ばねをプリント回路基板と接触して、一つ以上のアーバと接触して、またはその両方の状態に維持するように機能する。一つ以上のバイアスバンプは、長手方向に(例えば一つ以上のコンタクトばねの長さに沿って)または垂直方向に(例えば羽根車シャフトの回転軸に平行な方向に)付勢しうる。一つ以上のバイアスバンプは、湾曲部分、隆起部分、半円状部分またはこれらの組み合わせでありうる。一つ以上のバイアスバンプは可撓性でありうる。一つ以上のバイアスバンプは、平坦化された(すなわち押し下げられた)ときに一つ以上のコンタクトばねを長手方向に付勢しうる。一つ以上のバイアスバンプは、一つ以上のバイアスバンプが付勢されたときに一つ以上のコンタクトばねの全長が一つ以上のバイアスバンプが曲げられているのに比べて増加するように、一つ以上のコンタクトばねの全長を減少させる一つ以上のコンタクトばねの曲げ部でありうる。好ましくは、一つ以上のバイアスバンプは、一つ以上のばねコンタクトと一つ以上のアンカー脚部との間に位置しうる。一つ以上のバイアスバンプは、一つ以上のばねコンタクトと接続パッドとの間に位置しうる。一つ以上のバイアスバンプは、一つ以上のアンカー脚部と接続パッドとの間に位置しうる。好ましくは、一つ以上のバイアスバンプは、ばねアーム上に位置しうる。一つ以上のばねアームは、バイアスバンプを含まなくてもよい。一つ以上のバイアスバンプは、一つ以上のばねコンタクトと一つ以上のアンカー脚部との間に位置しうる。
【0024】
一つ以上のアンカー脚部は、プリント回路基板に接触または接続するように機能する。一つ以上のアンカー脚部は、プリント回路基板内に(例えばアンカー脚部凹部内に)延びうる。一つ以上のアンカー脚部は、プリント回路基板を通って延びうる。一つ以上のアンカー脚部は、プリント回路基板との表面実装接続を作製しうる。一つ以上のアンカー脚部は、一つ以上のコンタクトばねをプリント回路基板と物理的に接続するのが好ましい。一つ以上のアンカー脚部は、プリント回路基板との固定機械接続、電気接続またはその両方を形成しうる。一つ以上のアンカー脚部は、接地に接触しうる。一つ以上のコンタクトばねは、複数のアンカー脚部を含むのが好ましい。一つ以上のコンタクトばねは、二つ以上のアンカー脚部を含みうる。一つ以上のアンカー脚部は、脚部間隙によって離間されうる。一つ以上のアンカー脚部は脚部間隙によって分離され得、各アンカー脚部は、個別に接地されるか、プリント回路基板に接続されるかまたはその両方でありうる。一つ以上のアンカー脚部は、一つ以上のアーバ、一つ以上のコンタクトばねまたはその両方を接地するのを助けうるが、プリント回路基板との機械接続は接続パッドを通しうる。一つ以上のアンカー脚部は、プリント回路基板上のトレースに接触しうる。一つ以上のアンカー脚部は、本体の近位側、本体の遠位側またはその両方から延びうる。例えば、ばねアームは本体の遠位側から延び得、一つ以上のアンカー脚部は本体の遠位側から延びうる。一つ以上のアンカー脚部は、本体のばねアームとは反対の側および/またはエッジから延びうる。一つ以上のアンカー脚部は、一つ以上のコンタクトばねの本体から延びうる。
【0025】
一つ以上のコンタクトばねの本体は、一つ以上のアンカー脚部、一つ以上のばねアームを支持するか、固定接続を作製するか、一つ以上のトレースに接触するか、電気接続を作製するか、またはこれらの組み合わせを行うように機能しうる。本体は、一つ以上のアンカー脚部とばねアームとの間に位置しうる。本体は、電気接続を作製するか、一つ以上のばねアーム、一つ以上のアンカー脚部を支持するかまたはこれらの組み合わせを行う任意の形状を有しうる。本体の全部または一部分は、プリント回路基板に対して可動でありうる。本体はプリント回路基板に接続され、それらの間に電気接続を作製するのが好ましい。本体は、プリント回路基板と一つ以上のコンタクトばね、本体を支持するための一つ以上の支持アームまたはその両方との間に電気接続を作製する一つ以上の接続パッドを含みうる。
【0026】
一つ以上の支持アームは、本体が回転すること、ねじれることまたはその両方を防ぐように機能しうる。一つ以上の支持アームは、ばねアームが回転すること、ねじれることまたはその両方を防ぐように機能しうる。一つ以上の支持アームは、ばねアームに対してある角度で延びうる。一つ以上の支持アームは、ばねアームに対して垂直に延びるのが好ましい。一つ以上の支持アームは、本体、ばねアームまたはその両方から延びうる。支持アームは、全体的にプリント回路基板の第一の側に位置しうる。一つ以上の支持アームは、本体の両側から延びうる。一つの本体は、支持アームを含まなくてもよい。一つ以上の支持アームは、一つ以上の接続パッドが機械接続、電気接続またはその両方を維持するのを助けうる。
【0027】
一つ以上の接続パッドは、一つ以上のコンタクトばねをプリント回路基板に機械的に、電気的にまたはその両方で接続するように機能しうる。一つ以上の接続パッドは、伝導グリースを含むかまたは伝導グリースでありうる。一つ以上の接続パッドは、はんだ部、溶接部またはその両方でありうる。一つ以上の接続パッドは、恒久的な接続を形成しうる。一つ以上の接続パッドは、プリント回路基板、トレース、接地経路またはこれらの組み合わせと接触する一つ以上のコンタクトばねの本体の領域でありうる。一つ以上の接続パッドは、ばねアームがプリント回路基板の上方に延びるようにプリント回路基板から本体を持ち上げうる。一つ以上の接続パッドは、ばねアーム、本体またはその両方とともに平面状でありうる。一つ以上の接続パッドは、トレースまたはプリント回路基板と接触して電気接続および/または機械接続を作製する一つ以上のコンタクトばねの場所であるのが好ましい。一つ以上の接続パッドは、表面実装、スルーホール接続またはその両方を介して接続されうる。一つ以上の接続パッドは、接地経路/トレースの一部を形成しうる。一つ以上の接続パッドは、プリント回路基板に接続しうる。
【0028】
一つ以上のプリント回路基板(PCB)は接地されうる。一つ以上のPCBは、システム内の一つ以上の回路要素(例えば送風機)に電力、信号、接地またはこれらの組み合わせを提供するように機能しうる。一つ以上のPCBは、一つ以上の構成要素を電気的に、機械的に、またはその両方で一緒にまたはシステムに接続しうる。一つ以上のPCBは、一つ以上のコンタクトばねに電気的に接続されるか、物理的に接続されるかまたはその両方で接続されうる。一つ以上のPCBは、一つ以上のモータコイルによって生み出された電磁放射が消散されるように一つ以上のコンタクトばねを接地に接続しうる。一つ以上のPCBは、一つ以上のコンタクトばねに接続する接続プレートを含みうる。
【0029】
プリント回路基板の一つ以上の接続プレートは、一つ以上のコンタクトばねから電力または信号を提供および/または受信するように機能する。一つ以上の接続プレートは、プリント回路基板と一つ以上のコンタクトばねとを電気的に接続しうる。一つ以上の接続プレートは、プリント回路基板と一つ以上のコンタクトばねとを物理的に接続しうる。一つ以上の接続プレートは、一つ以上のコンタクトばねで表面実装されうる。接続プレートは、一つ以上のコンタクトばねに接続するための一つ以上のスルーホールを含みうる。接続プレートは、接地経路/トレース、一つ以上の接地、接地経路またはこれらの組み合わせに接続されうる。一つ以上の接続プレートは、プリント回路基板を通る一つ以上のアンカー脚部凹部と位置合わせされうる。
【0030】
一つ以上のアンカー脚部凹部は、一つ以上のコンタクトばねの一つ以上のアンカー脚部の全部または一部分を受け入れるように機能しうる。一つ以上のアンカー脚部凹部は、一つ以上のアンカー脚部を受け入れ、非設置位置から設置位置に移動させられる一つ以上のコンタクトばねからの力またはトルクを受け取りうる。一つ以上のアンカー脚部凹部は、一つ以上のアンカー脚部との接触時に、接続パッド、接続プレート、接続材料、はんだ部またはこれらの組み合わせに応力がかけられるのを防ぎうる。アンカー脚部凹部のそれぞれは、一つのアンカー脚部に接続しうる。アンカー脚部凹部は、設置中に一つ以上のコンタクトばねが損傷されないように一つ以上のコンタクトばねをアーバから所定の距離だけ離間しうる。一つ以上のアンカー脚部凹部は、一つ以上のアンカー脚部と摩擦嵌合を形成しうる。
【0031】
図1Aは、送風機2を示す。送風機2は、羽根車6を取り囲むハウジング4を含む。
【0032】
図1Bは、I-I線に沿った送風機2の断面図である。送風機2は、羽根車6と、ロータ10とステータ30とを取り囲むハウジング4を含む。ロータ10は、一つ以上の磁石14を収容するカップ12を備えた羽根車6を含む。カップ12は、ステータ30内に延びる羽根車シャフト16に接続される。羽根車シャフト16は、一つ以上のベアリング38によってステータ30および一つ以上のアーバ34から分離される。ステータ30は、動作中に電磁放射(EMR)88を生成する一つ以上のモータコイル32を含む。EMR88は、一つ以上のアーバ34を通して受け取られ、一つ以上のコンタクトばね50によって、ファンコネクタ91を介して接地92に接続された一つ以上のプリント回路基板(PCB)70上の接地経路/トレース90に導通される。
【0033】
図2Aは、プリント回路基板70およびプリント回路基板70上の一つ以上のコンタクトばね50の上面図である。
【0034】
図2Bは、プリント回路基板70およびプリント回路基板70上で離間された一つ以上のコンタクトばね50のうちの三つの上面図である。
【0035】
図3A図3B図4Aおよび図4Bは、ステータ30およびステータ足部40の拡大図である。ステータ足部40は、間隙42によって分離される。一つ以上のコンタクトばね50が間隙42を通して見え、プリント回路基板70に接続される。
【0036】
図5は、二つの離間された一つ以上のコンタクトばね50を含むプリント回路基板70を示す。一つ以上のコンタクトばね50は、第一の側が角度(α)によって、第二の側が角度(β)によって分離される。一つ以上のコンタクトばね50は、一つ以上のアーバ(図示せず)が通過する中央口51の半径方向内方へ延びて中央口51の上に一端が飛び出す(cantilever over)。
【0037】
図6A図6Bおよび図6Cは、第一端の一つ以上のばねコンタクト52と第二端の一つ以上のアンカー脚部56を含む一つ以上のコンタクトばね50を示す。一つ以上のばねコンタクト52は、ばねアーム62に対して角度γで延びる。ばねアーム62は、一つ以上のばねコンタクト52と本体57との間に延びる。一つ以上のアンカー脚部56は、一つ以上のプリント回路基板(図示せず)の相補的なアンカー脚部凹部(図示せず)に受け入れられて締着される。一つ以上のアンカー脚部56の間に脚部間隙60が位置する。一つ以上のコンタクトばね50の本体57は接続パッド58を含む。一つ以上のコンタクトばね50上に一つ以上のバイアスバンプ54が位置する。本体は、本体から横方向外方に延びる支持アーム64を含む。
【0038】
図7A図7Bおよび図7Cは、第一端の一つ以上のばねコンタクト52と第二端の本体57とを含む一つ以上のコンタクトばね50を示す。一つ以上のばねコンタクト52は、ばねアーム62に対して角度γで延びる。ばねアーム62は、一つ以上のばねコンタクト52と本体57との間に延びる。一つ以上のコンタクトばね50の本体57は接続パッド58と一つ以上のアンカー脚部56とを含む。一つ以上のアンカー脚は、本体57の一つ以上のばねコンタクト52に向いた側に位置する。一つ以上のアンカー脚部56は、一つ以上のプリント回路基板(図示せず)の相補的なアンカー脚部凹部(図示せず)に受け入れられて締着される。一つ以上のアンカー脚部56の間に脚部間隙60が位置する。
【0039】
図8は、非設置状態100の一つ以上のコンタクトばね50のうちの二つを含むプリント回路基板70の平面図を示す。一つ以上のコンタクトばね50は、一つ以上のアンカー脚部56、接続パッド58、および一つ以上のばねコンタクト52を含む。一つ以上のアンカー脚部56は、接続パッド58がプリント回路基板70と接触しながらプリント回路基板70内に延びる。一つ以上のばねコンタクト52は、プリント回路基板70の中央口51内に一端が飛び出して延びる。
【0040】
図9は、設置状態110の一つ以上のコンタクトばね50の側面斜視図を示す。一つ以上のコンタクトばね50は、プリント回路基板70から一つ以上のアーバ34に向かって延びて一つ以上のアーバ34に接触する一つ以上のばねコンタクト52を含む。プリント回路基板70は、アンカー脚部凹部74を有し、アンカー脚部凹部74を通って一つ以上のアンカー脚部56が延びる。
【0041】
図10は、設置状態110の一つ以上のコンタクトばね50の側面図を示す。一つ以上のコンタクトばね50は、プリント回路基板70が一つ以上のアーバ34の周りに設置されたときに一つ以上のばねコンタクト52で一つ以上のアーバ34に接触することによって曲げられる。
【0042】
本明細書に記載の任意の数値は、任意のより低い値と任意のより高い値との間に少なくとも二単位の解離がある場合には一単位刻みで下方値から上方値までの全ての値を含む。一例として、例えば温度、圧力、時間などの成分の量またはプロセス変数の値が、例えば1~90であり、20~80であるのが好ましく、30~70であるのがより好ましいと述べられた場合には、15~85、22~68、43~51、30~32などの値が本明細書において明示的に列挙されていることが意図される。一未満の値の場合には、一単位は、適宜0.0001、0.001、0.01、または0.1と見なされる。これらは具体的に意図されたものの例に過ぎず、列挙された最低値と最高値との間の数値の全ての可能な組み合わせが、本明細書に類似の様式で明示的に記載されたものとみなされるものとする。
【0043】
特許出願および公報を含む全ての論文および参考文献の開示は、あらゆる目的のために参照により組み込まれる。組み合わせを説明するための「から基本的になる(consisting essentially of)」という用語は、特定された要素、成分、構成要素またはステップ、および組み合わせの基本的かつ新規な特性に実質的に影響を与えない他の要素、成分、構成要素またはステップを含むものとする。本明細書における要素、成分、構成要素またはステップの組み合わせを説明するための「備える(comprising)」または「含む(including)」という用語の使用は、要素、成分、構成要素またはステップから基本的になる実施形態も想定する。本明細書における「うる(may)」という用語の使用は、含まれ「うる」いずれの記述された属性も任意であることを意図する。
【0044】
単一の統一された要素、成分、構成要素またはステップにより、複数の要素、成分、構成要素またはステップが提供されることができる。あるいは、単一の統一された要素、成分、構成要素またはステップは、別々の複数の要素、成分、構成要素またはステップに分割されうる。要素、成分、構成要素またはステップを説明するための「ある(a)」または「一つの(one)」の開示は、追加の要素、成分、構成要素またはステップを除外することを意図したものではない。
【符号の説明】
【0045】
2 送風機
4 ハウジング
6 羽根車
10 ロータ
12 カップ
14 磁石
16 羽根車シャフト
30 ステータ
32 モータコイル
34 アーバ
38 ベアリング
40 ステータ足部
42 間隙
50 コンタクトばね
51 中央口
52 ばねコンタクト
54 バイアスバンプ
56 アンカー脚部
57 本体
58 接続パッド
60 脚部間隙
62 ばねアーム
64 支持アーム
70 プリント回路基板(PCB)
72 接続プレート
74 アンカー脚部凹部
88 電磁放射(EMR)
90 接地経路/トレース
91 ファンコネクタ
92 接地
100 非設置
110 設置
α 角度
β 角度
γ 角度
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図8
図9
図10