IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 北京小米移動軟件有限公司の特許一覧

特許7037635データ送信方法、デバイス、およびコンピュータ可読記憶媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-08
(45)【発行日】2022-03-16
(54)【発明の名称】データ送信方法、デバイス、およびコンピュータ可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20220309BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20220309BHJP
【FI】
H04W72/04 132
H04W72/12 150
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020505843
(86)(22)【出願日】2017-08-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-10-01
(86)【国際出願番号】 CN2017096012
(87)【国際公開番号】W WO2019024084
(87)【国際公開日】2019-02-07
【審査請求日】2020-02-25
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】朱 ▲亞▼▲軍▼
【審査官】深津 始
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/122751(WO,A1)
【文献】特表2013-504942(JP,A)
【文献】Samsung,RAN2 consideration for bandwidth part in NR,3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_06_NR R2-1706427,2017年06月16日,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_06_NR/Docs/R2-1706427.zip>
【文献】vivo,Discussion on NR resource allocation,3GPP TSG RAN WG1 #89 R1-1707238,2017年05月06日,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1707238.zip>
【文献】Intel Corporation,Open issues for wider bandwidth operations[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1710583,2017年06月17日,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1710583.zip>
【文献】Samsung,RAN2 consideration for bandwidth part in NR,3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_06_NR R2-1706427,2017年06月16日
【文献】vivo,Discussion on NR resource allocation,3GPP TSG RAN WG1 #89 R1-1707238,2017年05月06日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 -H04B 7/26
H04W 4/00 -H04W 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局によってターゲット帯域幅部分で送信されたスケジューリング信号を受信するステップであって、該スケジューリング信号は、周波数ドメインのリソース指示情報およびパラメータ指示情報を搬送し、該ターゲット帯域幅部分は、複数の構成された帯域幅部分の中で、該スケジューリング信号を送信できる帯域幅部分であり、前記周波数ドメインのリソース指示情報は、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を含み、該周波数ドメイン送信ユニットは、1つまたは複数の物理リソース・ブロック(PRB)を含み、前記周波数ドメインのリソース指示情報は、帯域幅番号指示情報をさらに含み、前記帯域幅番号指示情報は、予定帯域幅部分の帯域幅番号を示すように構成され、該複数の構成された帯域幅部分は、相異なるキャリア上の帯域幅部分であるステップと、
該周波数ドメインのリソース指示情報および予め格納された構成情報に基づいて、該ターゲット帯域幅部分が予定帯域幅部分ではないと判断すると、該周波数ドメインのリソース指示情報および該構成情報に基づいて、該複数の構成された帯域幅部分から該予定帯域幅部分を決定するステップと、
該パラメータ指示情報に関連付けられた構成パラメータに従って、該予定帯域幅部分を介してデータを送信するステップとを含む、データ送信方法。
【請求項2】
前記パラメータ指示情報は、前記構成パラメータまたは前記構成パラメータを示すスクランブル・シーケンスである、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記パラメータ指示情報に関連付けられた構成パラメータに従って、前記予定帯域幅部分を介してデータを送信する前記ステップは、
前記パラメータ指示情報が前記スクランブル・シーケンスであり、スクランブル・シーケンスと該スクランブル・シーケンスに基づく構成パラメータとの間の予め格納された対応関係から、対応する構成パラメータを取得するステップと、
該取得した構成パラメータに従って、前記予定帯域幅部分を介してデータを送信するステップとを含む、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記スケジューリング信号は、ダウンリンク制御情報(DCI)を使って送信され、該DCIは、前記周波数ドメイン送信ユニットの前記指示情報を格納するための第1の情報フィールドを含み、前記パラメータ指示情報が構成パラメータであり、該DCIは、該構成パラメータを格納するための第2の情報フィールドをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記第2の情報フィールドは、前記DCI内の第1のプリセット位置にあり、前記第2の情報フィールドは、第1のプリセット長を有する、請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記スケジューリング信号は、ダウンリンク制御情報(DCI)を使って送信され、該DCIは、前記周波数ドメイン送信ユニットの前記指示情報を格納するための第1の情報フィールドを含み、前記パラメータ指示情報が前記構成パラメータを示す前記スクランブル・シーケンスであり、該スクランブル・シーケンスはスクランブルすることによって該DCIで搬送される、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記スケジューリング信号は、ダウンリンク制御情報(DCI)を使って送信され、該DCIは、前記周波数ドメイン送信ユニットの前記指示情報を格納するための第1の情報フィールドと、前記帯域幅番号指示情報を格納するための第3の情報フィールドとを含み、前記パラメータ指示情報が前記構成パラメータである場合、該DCIは、前記パラメータ指示情報を格納するための第2の情報フィールドをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記第2の情報フィールドは前記DCI内の第1のプリセット位置にあり、前記第3の情報フィールドは前記DCI内の第2のプリセット位置にあり、前記第2の情報フィールドは第1のプリセット長を有し、前記第3の情報フィールドは第2のプリセット長を有する、請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記スケジューリング信号は、ダウンリンク制御情報(DCI)を使って送信され、該DCIは、前記周波数ドメイン送信ユニットの前記指示情報を格納するための第1の情報フィールド、および前記帯域幅番号指示情報を格納するための第3の情報フィールドを含み、
前記パラメータ指示情報が前記構成パラメータを示す前記スクランブル・シーケンスであり、かつ、該スクランブル・シーケンスはスクランブルすることによって該DCIで搬送される、請求項1記載の方法。
【請求項10】
基地局によって送信されたスケジューリング信号を受信する前記ステップの前に、
該基地局によって送信された前記構成情報を受信および格納するステップであって、前記構成情報は、前記複数の帯域幅部分の周波数ドメインの位置、サポートされる構成パラメータのセット、および含まれるPRBの番号を含む、ステップをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記構成情報は、前記複数の帯域幅部分の帯域幅番号をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
基地局によって送信されたスケジューリング信号を受信する前記ステップの前に、
該基地局によって送信されたトリガ信号を受信するステップであって、該トリガ信号は、帯域幅部分を跨がるスケジューリングがトリガされたことを示すよう構成される、ステップをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項13】
基地局によってターゲット帯域幅部分で送信されたスケジューリング信号を受信するよう構成される第1の受信モジュールであって、該スケジューリング信号は、周波数ドメインのリソース指示情報およびパラメータ指示情報を搬送し、該ターゲット帯域幅部分は、複数の構成された帯域幅部分の中で、該スケジューリング信号を送信できる帯域幅部分であり、前記周波数ドメインのリソース指示情報は、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を含み、該周波数ドメイン送信ユニットは、1つまたは複数の物理リソース・ブロック(PRB)を含み、前記周波数ドメインのリソース指示情報は、帯域幅番号指示情報をさらに含み、前記帯域幅番号指示情報は、予定帯域幅部分の帯域幅番号を示すように構成され、該複数の構成された帯域幅部分は、相異なるキャリア上の帯域幅部分である第1の受信モジュールと、
該周波数ドメインのリソース指示情報および予め格納された構成情報に基づいて、該ターゲット帯域幅部分が予定帯域幅部分ではないと判断すると、該周波数ドメインのリソース指示情報および該構成情報に基づいて、該複数の構成された帯域幅部分から該予定帯域幅部分を決定するよう構成される決定モジュールと、
該パラメータ指示情報に関連付けられた構成パラメータに従って、該予定帯域幅部分を介してデータを送信するよう構成される送信モジュールとを備える、データ送信デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信技術分野に関し、詳細には、データ送信方法、デバイス、およびコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の通信システムは、通常、複数のサービス・タイプをサポートする必要がある。しかし、相異なるサービス・タイプには、無線通信技術に関する相異なる要件がある。たとえば、拡張モバイル・ブロードバンド(eMBB:enhanced mobile broadband)サービス・タイプは、主に広帯域、高速などに焦点を当てており、超高信頼低遅延通信(URLLC:ultra-reliable low latency communication)サービス・タイプは、主に比較的高信頼性および低遅延に焦点を当てており、大量マシン・タイプ通信(mMTC:massive machine type communication)サービス・タイプは、主に大量の接続数に焦点を当てている。したがって、ユーザのサービス要求および様々なサービスの様々な性能要件を満たすため、通信システムは、複数のサービス・タイプを送信する場合、複数のサービス・タイプの効率的な送信をサポートするための、柔軟で構成変更可能な設計を有する必要がある。
【0003】
関連技術分野において、複数のサービス・タイプの柔軟な構成をサポートするために、端末は、同じヌメロロジ(エア・インタフェース送信の基本構成パラメータと理解することができる)を使用する複数のキャリアで構成され得る。たとえば、直交周波数分割多重化(OFDM:orthogonal frequency division multiplexing)に基づく設計では、複数のキャリアで使用されるサブキャリア間隔、シンボル長、巡回プレフィックス(CP:cyclic prefix)長などは同じである。技術が進化するにつれて、さらに、複数の帯域幅部分を1つのキャリアで構成することができ、ここで帯域幅部分とは、キャリアの周波数ドメインでのリソースを指す。データが送信されるとき、キャリアまたはキャリアの帯域幅部分がスケジューリングされ得る。次いで、対応するヌメロロジに基づいてデータが送信される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
関連技術分野で既存の問題を克服するために、本開示は、データ送信方法、デバイス、およびコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0005】
第1の態様では、
基地局によってターゲット帯域幅部分で送信されたスケジューリング信号を受信するステップであって、ここでスケジューリング信号は、周波数ドメインのリソース指示情報およびパラメータ指示情報を搬送し、ターゲット帯域幅部分は、複数の構成された帯域幅部分の中で、スケジューリング信号を送信できる帯域幅部分である、ステップと、
周波数ドメインのリソース指示情報および予め格納された構成情報に基づいて、ターゲット帯域幅部分が予定帯域幅部分ではないと判断された場合、周波数ドメインのリソース指示情報および構成情報に基づいて、複数の帯域幅部分から予定帯域幅部分を決定するステップと、
パラメータ指示情報に関連付けられた構成パラメータに従って、予定帯域幅部分を介してデータを送信するステップと
を含む、データ送信方法が提供される。
【0006】
任意選択で、パラメータ指示情報は、構成パラメータまたは構成パラメータを示すスクランブル・シーケンスである。
【0007】
任意選択で、パラメータ指示情報に関連付けられた構成パラメータに従って、予定帯域幅部分を介してデータを送信するステップは、
パラメータ指示情報がスクランブル・シーケンスである場合、スクランブル・シーケンスとスクランブル・シーケンスに基づく構成パラメータとの間の予め格納された対応関係から、対応する構成パラメータを取得するステップと、
取得した構成パラメータに従って、予定帯域幅部分を介してデータを送信するステップと
を含む。
【0008】
任意選択で、周波数ドメインのリソース指示情報は、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を含み、周波数ドメイン送信ユニットは、1つまたは複数の物理リソース・ブロック(PRB:physical resource block)を含む。
【0009】
任意選択で、スケジューリング信号は、ダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を使って送信され、DCIは、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を格納するための第1の情報フィールドを含む。また、パラメータ指示情報が構成パラメータである場合、DCIは、構成パラメータを格納するための第2の情報フィールドをさらに含む。
【0010】
任意選択で、第2の情報フィールドは、DCI内の第1のプリセット位置にあり、第2の情報フィールドは、第1のプリセット長を有する。
【0011】
任意選択で、スケジューリング信号は、ダウンリンク制御情報(DCI)を使って送信され、DCIは、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を格納するための第1の情報フィールドを含む。また、パラメータ指示情報が構成パラメータを示すスクランブル・シーケンスである場合、スクランブル・シーケンスはスクランブルすることによってDCIで搬送される。
【0012】
任意選択で、周波数ドメインのリソース指示情報は、帯域幅番号指示情報をさらに含む。
【0013】
任意選択で、スケジューリング信号は、ダウンリンク制御情報(DCI)を使って送信され、DCIは、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を格納するための第1の情報フィールドと、帯域幅番号指示情報を格納するための第3の情報フィールドとを含む。また、パラメータ指示情報が構成パラメータである場合、DCIは、パラメータ指示情報を格納するための第2の情報フィールドをさらに含む。
【0014】
任意選択で、第2の情報フィールドはDCI内の第1のプリセット位置にあり、第3の情報フィールドはDCI内の第2のプリセット位置にあり、第2の情報フィールドは第1のプリセット長を有し、第3の情報フィールドは第2のプリセット長を有する。
【0015】
任意選択で、スケジューリング信号は、ダウンリンク制御情報(DCI)を使って送信され、DCIは、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を格納するための第1の情報フィールド、および帯域幅番号指示情報を格納するための第3の情報フィールドを含み、パラメータ指示情報が構成パラメータを示すスクランブル・シーケンスである場合、スクランブル・シーケンスはスクランブルすることによってDCIで搬送される。
【0016】
任意選択で、方法は、基地局によって送信されたスケジューリング信号を受信するステップの前に、
基地局によって送信された構成情報を受信および格納するステップであって、構成情報は、複数の帯域幅部分の周波数ドメインの位置、サポートされる構成パラメータのセット、および含まれるPRBの番号を含む、ステップ
をさらに含む。
【0017】
任意選択で、構成情報は、複数の帯域幅部分の帯域幅番号をさらに含む。
【0018】
任意選択で、方法は、基地局によって送信されたスケジューリング信号を受信するステップの前に、
基地局によって送信されたトリガ信号を受信するステップであって、ここでトリガ信号は、帯域幅部分を跨がる(cross-bandwidth part)スケジューリングがトリガされたことを示すよう構成される、ステップ
をさらに含む。
【0019】
第2の態様では、
基地局によってターゲット帯域幅部分で送信されたスケジューリング信号を受信するよう構成される第1の受信モジュールであって、ここでスケジューリング信号は、周波数ドメインのリソース指示情報およびパラメータ指示情報を搬送し、ターゲット帯域幅部分は、複数の構成された帯域幅部分の中で、スケジューリング信号を送信できる帯域幅部分である、第1の受信モジュールと、
周波数ドメインのリソース指示情報および予め格納された構成情報に基づいて、ターゲット帯域幅部分が予定帯域幅部分ではないと判断された場合、周波数ドメインのリソース指示情報および構成情報に基づいて、複数の帯域幅部分から予定帯域幅部分を決定するよう構成される決定モジュールと、
パラメータ指示情報に関連付けられた構成パラメータに従って、予定帯域幅部分を介してデータを送信するよう構成される送信モジュールと
を備えるデータ送信デバイスが提供される。
【0020】
任意選択で、パラメータ指示情報は、構成パラメータまたは構成パラメータを示すスクランブル・シーケンスである。
【0021】
任意選択で、送信モジュールは以下を備える。
【0022】
パラメータ指示情報がスクランブル・シーケンスである場合、スクランブル・シーケンスとスクランブル・シーケンスに基づく構成パラメータとの間の予め格納された対応関係から、対応する構成パラメータを取得するよう構成される取得サブモジュールと、
取得した構成パラメータに従って、予定帯域幅部分を介してデータを送信するよう構成される送信サブモジュール。
【0023】
任意選択で、周波数ドメインのリソース指示情報は、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を含み、周波数ドメイン送信ユニットは、1つまたは複数の物理リソース・ブロック(PRB)を含む。
【0024】
任意選択で、スケジューリング信号は、ダウンリンク制御情報(DCI)を使って送信され、DCIは、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を格納するための第1の情報フィールドを含む。また、パラメータ指示情報が構成パラメータである場合、DCIは、構成パラメータを格納するための第2の情報フィールドをさらに含む。
【0025】
任意選択で、第2の情報フィールドは、DCI内の第1のプリセット位置にあり、第2の情報フィールドは、第1のプリセット長を有する。
【0026】
任意選択で、スケジューリング信号は、ダウンリンク制御情報(DCI)を使って送信され、DCIは、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を格納するための第1の情報フィールドを含む。また、パラメータ指示情報が構成パラメータを示すスクランブル・シーケンスである場合、スクランブル・シーケンスはスクランブルすることによってDCIで搬送される。
【0027】
任意選択で、周波数ドメインのリソース指示情報は、帯域幅番号指示情報をさらに含む。
【0028】
任意選択で、スケジューリング信号は、ダウンリンク制御情報(DCI)を使って送信され、DCIは、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を格納するための第1の情報フィールドと、帯域幅番号指示情報を格納するための第3の情報フィールドとを含む。また、パラメータ指示情報が構成パラメータである場合、DCIは、パラメータ指示情報を格納するための第2の情報フィールドをさらに含む。
【0029】
任意選択で、第2の情報フィールドはDCI内の第1のプリセット位置にあり、第3の情報フィールドはDCI内の第2のプリセット位置にある。また、第2の情報フィールドは第1のプリセット長を有し、第3の情報フィールドは第2のプリセット長を有する。
【0030】
任意選択で、スケジューリング信号は、ダウンリンク制御情報(DCI)を使って送信され、DCIは、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を格納するための第1の情報フィールド、および帯域幅番号指示情報を格納するための第3の情報フィールドを含む。また、パラメータ指示情報が構成パラメータを示すスクランブル・シーケンスである場合、スクランブル・シーケンスはスクランブルすることによってDCIで搬送される。
【0031】
任意選択で、デバイスは以下をさらに備える。
【0032】
基地局によって送信された構成情報を受信および格納するよう構成される第2の受信モジュールであって、ここで構成情報は、複数の帯域幅部分の周波数ドメインの位置、サポートされる構成パラメータのセット、および含まれるPRBの番号を含む、第2の受信モジュール。
【0033】
任意選択で、構成情報は、複数の帯域幅部分の帯域幅番号をさらに含む。
【0034】
任意選択で、デバイスは、
基地局によって送信されたトリガ信号を受信するよう構成される第3の受信モジュールであって、ここでトリガ信号は、帯域幅部分を跨がるスケジューリングがトリガされたことを示すよう構成される、第3の受信モジュール
をさらに備える。
【0035】
第3の態様では、
プロセッサと、
プロセッサで実行可能な命令を格納するメモリと
を備えるデータ送信デバイスであって、プロセッサは、第1の態様による方法のいずれかのステップを実行するよう構成される、データ送信デバイスが提供される。
【0036】
第4の態様では、プロセッサによって実行されているとき、第1の態様による方法のいずれかのステップを実施する、命令を格納したコンピュータ可読記憶媒体を備える、データ送信デバイスを提供する。
【0037】
本開示の実施形態で提供する技術的解決策は、以下の有益な効果を含み得る。
【0038】
本開示の実施形態では、複数のサービス・タイプの多重化を実現させるために、端末は、データ送信のための帯域幅部分を跨がるスケジューリングを柔軟にサポートする必要がある。実際の実施態様では、複数の帯域幅部分の中で、一部の帯域幅部分は制御情報を送信でき、他は制御情報を送信できないので、端末は、基地局によってターゲット帯域幅部分で送信されたスケジューリング信号を受信し、ここでスケジューリング信号は、周波数ドメインのリソース指示情報およびパラメータ指示情報を搬送し、そして端末は、周波数ドメインのリソース指示情報および予め格納された構成情報に基づいて、ターゲット帯域幅部分が予定帯域幅部分であるかどうかを判断する。ターゲット帯域幅部分が予定帯域幅部分ではない場合、端末は、周波数ドメインのリソース指示情報および構成情報に基づいて、複数の帯域幅部分から予定帯域幅部分を決定する必要があり、次いで、パラメータ指示情報に関連付けられた構成パラメータに基づいて、予定帯域幅部分を介してデータを送信する。したがって、他の帯域幅部分は、ターゲット帯域幅部分で送信されるスケジューリング信号によってスケジューリングされ、それによって帯域幅部分を跨がるスケジューリングが実現される。
【0039】
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明の両方は、例示的かつ説明的なものにすぎず、本開示を限定するのを意図するものではないことを理解されたい。
【0040】
本明細書に組み入れられ、本開示の一部を成す添付図面は、本開示と一貫する実施形態を示し、説明と共に本開示の原理を説明するように働く。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1A】1つの例示的な実施形態に従って提供するシステム・アーキテクチャの図である。
図1B】1つの例示的な実施形態に従って示す、データ送信方法の流れ図である。
図2A】別の例示的な実施形態に従って示す、データ送信方法の流れ図である。
図2B図2の実施形態に関連する、端末上に構成される4つの帯域幅部分の概略図である。
図3A】1つの例示的な実施形態に従って示す、データ送信デバイスの構成図である。
図3B】別の例示的な実施形態に従って示す、データ送信デバイスの構成図である。
図4】別の例示的な実施形態に従って示す、データ送信デバイスの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
ここで、例示的な実施形態を詳細に参照して、その例を添付図面に示すこととする。以下の説明は添付図面を参照しており、図面では、相異なる図面の同じ番号は、特に示さない限り、同じまたは類似の要素を表す。例示的な実施形態の以下の説明で示す実施態様は、本開示と一貫するすべての実施態様を表すものではない。そうではなくて、それらは、添付の請求の範囲に列挙されている本開示に関連する態様と一貫するデバイスおよび方法の例にすぎない。
【0043】
本開示の実施形態を詳細に説明する前に、本開示の実施形態に関連する用語(noun)、適用例のシナリオ、およびシステム・アーキテクチャについて最初に簡単に紹介する。
【0044】
最初に、本開示の実施形態に関連する用語について簡単に説明する。
【0045】
パラメータ指示情報は、本開示の実施形態で定義され、基地局が端末に送信するスケジューリング信号で搬送される指示情報であり、構成パラメータまたは構成パラメータを示すスクランブル・シーケンスであり得る。構成パラメータおよびスクランブル・シーケンスの両方とも、帯域幅部分の構成パラメータを決定するためのものである。構成パラメータは、ヌメロロジである。
【0046】
帯域幅部分は、キャリア上の周波数ドメインのリソースであり、ここで1つのキャリアは、複数の相異なる周波数ドメインのリソース、つまり複数の相異なる帯域幅部分を含む。
【0047】
第2に、本開示の実施形態に関連する適用例のシナリオを簡単に紹介する。
【0048】
現在、拡張現実(AR:augmented reality)/仮想現実(VR:virtual reality)などの新しいインターネット応用例が次々と登場するにつれて、無線通信技術は急速に開発され、応用例の需要を満たすように進化している。実際上の適用例のシナリオにおいて、相異なるサービス・タイプには、無線通信技術に関して相異なる需要がある。新世代の通信技術の重要な特性の1つは、複数のサービス・タイプの柔軟な構成をサポートすることである。関連技術分野では、端末が複数のキャリアで構成されるか、または1つのキャリアが複数の帯域幅部分で構成される場合、相異なるキャリアまたは帯域幅部分は、同じ構成パラメータを使用する。しかし、通信量およびサービス要件が増加すると、データ送信のために相異なるキャリアまたは帯域幅部分で相異なる構成パラメータを使用する必要が生じることが多い。したがって、データ送信のために、相異なるキャリアまたは帯域幅部分に相異なる構成パラメータが使用される場合、データを送信する端末が、いかに柔軟にキャリアを跨がる、または帯域幅部分を跨がるスケジューリングをサポートするかが、研究での論点となる。このために、本開示の実施形態はデータ送信方法を提供する。このデータ送信方法は、端末による帯域幅部分を跨がるスケジューリングを柔軟にサポートする方法に関する課題を解決する。データ送信方法の具体的な実施態様については、図1Bおよび図2Aに示す実施形態を参照されたい。
【0049】
最後に、本開示の実施形態に関連するシステム・アーキテクチャを簡単に紹介する。
【0050】
図1Aは、1つの例示的な実施形態に従って提供するシステム・アーキテクチャの図である。図1Aに示すように、システム・アーキテクチャは、主に端末110および基地局120を含む。端末110は、無線通信ネットワークを通じて基地局120にアクセスすることができる。
【0051】
基地局120は、主に構成情報、トリガ信号、およびスケジューリング信号を端末110へ送信するよう構成される。構成情報には、複数の帯域幅部分の周波数ドメインの位置、サポートされる構成パラメータのセット、および含まれるPRBの番号が含まれる。トリガ信号は、帯域幅部分を跨がるスケジューリングがトリガされたことを示すように構成される。スケジューリング信号は、帯域幅部分を跨がるスケジューリングを実行するよう端末110に通知するように構成される。
【0052】
端末110は、主に、本開示の実施形態で提供する、データ送信方法を実施するように構成される。すなわち、端末110は、基地局120によって送信された構成情報を受信および格納するよう構成される。ここでは、一例として、基地局120が端末110に送信する構成情報を示している。別の実施形態では、構成情報も予め定義することができ、これは本開示の実施形態に限定されない。加えて、端末110はさらに、帯域幅部分を跨がるスケジューリングをトリガするために、基地局120によって送信されたトリガ信号を受信するよう構成される。
【0053】
さらに、端末110は、基地局120によって送信されたスケジューリング信号を受信すると、スケジューリング信号で搬送される周波数ドメインのリソース指示情報および予め格納された構成情報に従って、ターゲット帯域幅部分が予定帯域幅部分ではないと判断した後に、基地局120によって示される予定帯域幅部分を、複数の帯域幅部分から決定する。さらに、端末110は、スケジューリング信号で搬送されるパラメータ指示情報に関連付けられた構成パラメータに基づいて、予定帯域幅部分を介してデータを送信する。端末の具体的な実施態様の過程については、図1Bおよび図2Aに示す実施形態を参照されたい。
【0054】
実際に実施する際に、端末110は、無線通信を実行することができるどんなデバイスであってもよいことに留意されたい。端末110は、たとえば、本開示の実施形態において限定されない携帯電話などであってもよい。
【0055】
本開示の実施形態に関連する用語、適用例のシナリオ、およびシステム・アーキテクチャを紹介した後、本開示の実施形態を以下で詳細に説明する。
【0056】
図1Bは、1つの例示的な実施形態に従って示す、データ送信方法の流れ図である。図1Bに示すように、この方法は端末に適用され、以下のステップを含む。
【0057】
ステップ101で、基地局によってターゲット帯域幅部分で送信されたスケジューリング信号が受信され、ここでスケジューリング信号は、周波数ドメインのリソース指示情報およびパラメータ指示情報を搬送し、ターゲット帯域幅部分は、複数の構成された帯域幅部分の中で、スケジューリング信号を送信できる帯域幅部分である。
【0058】
ステップ102で、周波数ドメインのリソース指示情報および予め格納された構成情報に基づいて、ターゲット帯域幅部分が予定帯域幅部分ではないと判断すると、予定帯域幅部分は、周波数ドメインのリソース指示情報および構成情報に基づいて、複数の帯域幅部分から決定される。
【0059】
ステップ103で、パラメータ指示情報に関連付けられた構成パラメータに従って、予定帯域幅部分を介してデータが送信される。
【0060】
本開示の実施形態では、複数のサービス・タイプの多重化を実現させるために、端末は、データ送信のための帯域幅部分を跨がるスケジューリングを柔軟にサポートする必要がある。実際の実施態様では、複数の帯域幅部分の中で、一部の帯域幅部分は制御情報を送信でき、他は制御情報を送信できないので、端末は、基地局によってターゲット帯域幅部分で送信されたスケジューリング信号を受信し、ここでスケジューリング信号は、周波数ドメインのリソース指示情報およびパラメータ指示情報を搬送し、そして端末は、周波数ドメインのリソース指示情報および予め格納された構成情報に基づいて、ターゲット帯域幅部分が予定帯域幅部分であるかどうかを判断する。ターゲット帯域幅部分が予定帯域幅部分ではない場合、端末は、周波数ドメインのリソース指示情報および構成情報に基づいて、複数の帯域幅部分から予定帯域幅部分を決定する必要があり、次いで、パラメータ指示情報に関連付けられた構成パラメータに基づいて、予定帯域幅部分を介してデータを送信する。したがって、他の帯域幅部分は、ターゲット帯域幅部分で送信されるスケジューリング信号によってスケジューリングされ、それによって帯域幅部分を跨がるスケジューリングが実現される。
【0061】
任意選択で、パラメータ指示情報は、構成パラメータまたは構成パラメータを示すスクランブル・シーケンスである。
【0062】
任意選択で、パラメータ指示情報に関連付けられた構成パラメータに従って、予定帯域幅部分を介してデータが送信されるステップは、以下を含む。
【0063】
パラメータ指示情報がスクランブル・シーケンスである場合、スクランブル・シーケンスとスクランブル・シーケンスに基づく構成パラメータとの間の予め格納された対応関係から、対応する構成パラメータが取得されるステップと、
取得した構成パラメータに従って、予定帯域幅部分を介してデータが送信されるステップ。
【0064】
任意選択で、周波数ドメインのリソース指示情報は、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を含み、周波数ドメイン送信ユニットは、1つまたは複数のPRBを含む。
【0065】
任意選択で、スケジューリング信号はDCIを使って送信される。DCIは、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を格納するための、第1の情報フィールドを含む。パラメータ指示情報が構成パラメータである場合、DCIは、構成パラメータを格納するための第2の情報フィールドをさらに含む。
【0066】
任意選択で、第2の情報フィールドは、DCI内の第1のプリセット位置にあり、第2の情報フィールドは、第1のプリセット長を有する。
【0067】
任意選択で、スケジューリング信号はDCIを使って送信される。DCIは、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を格納するための、第1の情報フィールドを含む。パラメータ指示情報が構成パラメータを示すスクランブル・シーケンスである場合、スクランブル・シーケンスは、DCIでスクランブルすることによって搬送される。
【0068】
任意選択で、周波数ドメインのリソース指示情報は、帯域幅番号指示情報をさらに含む。
【0069】
任意選択で、スケジューリング信号はダウンリンク制御情報(DCI)を使って送信される。DCIは、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を格納するための第1の情報フィールド、および帯域幅番号指示情報を格納するための第3の情報フィールドを含む。パラメータ指示情報が構成パラメータである場合、DCIは、パラメータ指示情報を格納するための第2の情報フィールドをさらに含む。
【0070】
任意選択で、第2の情報フィールドは、DCI内の第1のプリセット位置にあり、第3の情報フィールドは、DCI内の第2のプリセット位置にある。第2の情報フィールドは、第1のプリセット長を有し、第3の情報フィールドは、第2のプリセット長を有する。
【0071】
任意選択で、スケジューリング信号はダウンリンク制御情報(DCI)を使って送信される。DCIは、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を格納するための第1の情報フィールド、および帯域幅番号指示情報を格納するための第3の情報フィールドを含む。パラメータ指示情報が構成パラメータを示すスクランブル・シーケンスである場合、スクランブル・シーケンスは、DCIでスクランブルすることによって搬送される。
【0072】
任意選択で、方法は、基地局によって送信されたスケジューリング信号が受信されるステップの前に、以下のステップをさらに含む。
【0073】
基地局によって送信された構成情報を受信および格納するステップであって、ここで構成情報は、複数の帯域幅部分の周波数ドメインの位置、サポートされる構成パラメータのセット、および含まれるPRBの番号を含む、ステップ。
【0074】
任意選択で、構成情報は、複数の帯域幅部分の帯域幅番号をさらに含む。
【0075】
任意選択で、方法は、基地局によって送信されたスケジューリング信号が受信されるステップの前に、以下のステップをさらに含む:
基地局によって送信されたトリガ信号を受信するステップであって、ここでトリガ信号は、帯域幅部分を跨がるスケジューリングがトリガされたことを示すよう構成される、ステップ。
【0076】
上記の任意選択の技術解決策はすべて、任意に組み合わせたやり方で本開示の任意選択の実施形態を形成することができ、本明細書でこれ以上の説明はしない。
【0077】
図2Aは、1つの例示的な実施形態に従って示す、データ送信方法の流れ図である。図2Aに示すように、このデータ送信方法は、図1Aに示すシステム・アーキテクチャに適用することができ、以下のいくつかの実施態様のステップを含み得る。
【0078】
ステップ201では、基地局によって送信された構成情報が受信および格納され、ここで、構成情報は、複数の帯域幅部分の周波数ドメインの位置、サポートされる構成パラメータのセット、および含まれるPRBの番号を含む。
【0079】
本開示の実施形態を実施する前に、基地局は、構成情報を端末に送信することができる。それに対応して、端末は、構成情報を受信した後に、続いて構成情報に基づいて帯域幅部分のスケジューリングができるように、構成情報を局所的に格納することができる。詳細については、以下のステップを参照されたい。
【0080】
構成情報は、システム情報、高いレイヤでの信号送信、または物理層での信号送信によって、基地局から端末に送信され得ることに留意されたい。高いレイヤでの信号送信には、無線リソース制御(RRC:radio resource control)での信号送信、メディア・アクセス制御(MAC:media access control)での信号送信などが含まれ得る。もちろん、実際の適用例では、構成情報は、他のモードでも送信することができる。
【0081】
構成情報は、複数の帯域幅部分の周波数ドメインの位置、サポートされる構成パラメータのセット、および含まれるPRBの番号を含むことができ、キャリア上で複数の帯域幅部分を設定するよう構成されるので、端末は、構成情報を受信すると、構成情報を格納することができる。この時点で、複数の帯域幅部分が構成されたと見なされ得る。
【0082】
複数の帯域幅部分が、同じキャリア上の帯域幅部分であり得ることに留意されたい。もちろん、複数の帯域幅部分は、相異なるキャリア上の帯域幅部分である場合がある。つまり、その後のスケジューリングの際に、同じキャリアの帯域幅部分を使って、または相異なるキャリアの帯域幅部分を使って、帯域幅部分を跨がるスケジューリングが実行され得る。加えて、複数の帯域幅部分は、周波数ドメインで連続的または不連続的であってもよい。
【0083】
複数の帯域幅部分のPRBは、連続的に番号を付けることができる。つまり、複数の帯域幅部分のPRBの番号は重複しない。たとえば、帯域幅部分1には3つのPRBが含まれ、それぞれ1、2、および3の番号が付される。帯域幅部分2には2つのPRBが含まれ、それぞれ4および5の番号が付される。帯域幅部分3には2つのPRBが含まれ、それぞれ6および7の番号が付される。そして帯域幅部分4には3つのPRBが含まれ、それぞれ8、9、および10の番号が付される。この場合、端末は、PRBの番号を使って相異なる帯域幅部分を明確に区別し、それによって帯域幅を跨るスケジューリングを実施することができる。ただし、実際の適用例では、複数の帯域幅部分のPRBが連続的に番号を付されていない場合がある。このとき、場合によっては、複数の帯域幅部分のPRBが同じ番号を付されている。たとえば、帯域幅部分1には3つのPRBが含まれ、それぞれ1、2、および3の番号が付される。帯域幅部分2には2つのPRBが含まれ、それぞれ1および2の番号が付される。帯域幅部分3には2つのPRBが含まれ、それぞれ1および3の番号が付される。そして帯域幅部分4には3つのPRBが含まれ、それぞれ1、3、および4の番号が付される。このとき、端末は、PRBの番号を使って相異なる帯域幅部分を区別することができない。したがってこの場合、基地局から端末に送信される構成情報には、複数の帯域幅部分の帯域幅番号がさらに含まれ得る。その結果、端末は、PRBの番号および帯域幅番号に基づいて、相異なる帯域幅部分を区別することができる。
【0084】
実際の適用例では、基地局によって送信される構成情報は、複数の帯域幅部分のスケジューリング指示情報をさらに含む場合があり、ここでスケジューリング指示情報は、複数の帯域幅部分の中で、どの帯域幅部分が制御情報を送信するよう機能し、どの帯域幅部分が制御情報を送信できないかを示すよう構成される。したがって、制御情報を送信するよう機能し得る帯域幅部分については、こうした帯域幅部分で制御情報を送信することができ、またこうした帯域幅部分を、データを送信するためにスケジューリングすることもできる。制御情報を送信できない帯域幅部分については、こうした帯域幅部分は、データを送信するために制御情報を送信するよう機能し得る、他の帯域幅部分で受信されたスケジューリング信号だけを使ってスケジューリングされ得る。この現象は、帯域幅部分を跨がるスケジューリングと呼ばれる。
【0085】
たとえば、図2Bに示すように、それぞれ帯域幅部分1、帯域幅部分2、帯域幅部分3、および帯域幅部分4である、4つの帯域幅部分が1つのキャリア上に構成される。構成情報のスケジューリング指示情報を使って、帯域幅部分1および帯域幅部分3は制御情報を送信するよう機能することができ、帯域幅部分2および帯域幅部分4は制御情報を送信できないと判断されるかもしれない。したがって、帯域幅部分2および帯域幅部分4は、データを送信するために、帯域幅部分1または帯域幅部分3で送信される制御情報を使ってスケジューリングされ得る。
【0086】
本開示の実施形態では、基地局によって端末に送信される構成情報は、例として示しているにすぎないことに留意されたい。実際上の実施態様では、構成情報は予め定義することができ、これは本開示の実施形態に限定されない。
【0087】
上記のステップ201によって複数の帯域幅部分が構成された後、帯域幅部分がスケジューリングされるとき、以下のステップ202によって帯域幅部分を跨がるスケジューリングがトリガされ得る。
【0088】
ステップ202では、基地局によって送信されたトリガ信号が受信され、ここでトリガ信号は、帯域幅部分を跨がるスケジューリングがトリガされたことを示すよう構成される。
【0089】
実際の適用例では、サービス量が増大する場合など、端末が帯域幅を跨がるスケジューリングを実行する必要がある、多くの場合がある。つまり、様々な場合で、端末が帯域幅を跨がるスケジューリングを実行するタイミングは異なる。したがって、帯域幅部分を跨がるスケジューリングが必要な場合、端末に帯域幅部分を跨がるスケジューリングを実行するよう通知するために、基地局は端末にトリガ信号を送信することができる。つまり、トリガ信号は、帯域幅部分を跨がるスケジューリングがトリガされたことを示すよう構成される。
【0090】
トリガ信号は、RRCでの信号送信、システム情報、MACでの信号送信、または物理層での信号送信によって送信できることに留意されたい。
【0091】
加えて、上記のステップ202は、本開示の実施形態を実施するのに必ずしも必要なステップではない。すなわち、本開示の実施形態では、複数の帯域幅部分が構成された後、帯域幅部分を跨がるスケジューリングが直接トリガされ得る。このとき、帯域幅部分を跨がるスケジューリングは、上記のステップ202なしに実行することができる。
【0092】
ステップ203で、基地局によってターゲット帯域幅部分で送信されたスケジューリング信号が受信され、ここでスケジューリング信号は、周波数ドメインのリソース指示情報およびパラメータ指示情報を搬送し、ターゲット帯域幅部分は、複数の構成された帯域幅部分の中で、スケジューリング信号を送信できる帯域幅部分である。
【0093】
上記のように、端末と基地局との両方が、構成情報に基づいて、複数の帯域幅部分の周波数ドメインの位置、サポートされる構成パラメータのセット、および含まれるPRBの番号を正確に取得することができる。基地局は、帯域幅部分をスケジューリングする必要がある場合、複数の帯域幅部分から、制御情報を送信できるターゲット帯域幅部分を決定することができる。このとき、スケジューリング信号は、ターゲット帯域幅部分で送信され得る。
【0094】
周波数ドメインのリソース指示情報は、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を含むことに留意されたい。周波数ドメイン送信ユニットは、周波数ドメインで情報を送信するための基本単位であり、1つまたは複数のPRBを含む。周波数ドメイン送信ユニットの指示情報は、1つまたは複数のPRBの番号を示すよう構成され得る。さらに、複数の帯域幅部分のPRBが同じ番号を有する場合、周波数ドメインのリソース指示情報は、予定帯域幅部分の帯域幅番号を示すために、帯域幅番号指示情報をさらに含むことができる。加えて、パラメータ指示情報は、予定帯域幅部分がデータを送信するときに使用される構成パラメータを示すよう構成される。任意選択で、パラメータ指示情報は、構成パラメータまたは構成パラメータを示すスクランブル・シーケンスであってもよい。
【0095】
加えて、スケジューリング信号はダウンリンク制御情報(DCI)を使って送信される。周波数ドメインのリソース指示情報が周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を含む場合、DCIが周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を格納するための1つの情報フィールドを元々有しているので、つまり、DCI内の第1の情報フィールドは、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を格納するよう構成される。このとき、DCIでパラメータ指示情報を搬送するために、パラメータ指示情報が構成パラメータである場合、1つの情報フィールド、つまり第2の情報フィールドがDCI内で定義され、第2の情報フィールドは、構成パラメータを格納するよう構成される。または、パラメータ指示情報が構成パラメータを示すスクランブル・シーケンスである場合、スクランブル・シーケンスは、DCIでスクランブルすることによって搬送される。つまり、スクランブル・シーケンスは、DCIでスクランブルすることができ、それによって構成パラメータを示す。
【0096】
さらに、周波数ドメインのリソース指示情報が、上記の情報フィールドに加えて、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報および帯域幅番号指示情報を含む場合、1つの情報フィールド、すなわち第3の情報フィールドをDCI内で定義することができ、第3の情報フィールドは、帯域幅番号指示情報を格納するよう構成される。
【0097】
第2の情報フィールドは、DCI内の第1のプリセット位置にあり、第2の情報フィールドは、第1のプリセット長を有する。第3の情報フィールドは、DCI内の第2のプリセット位置にあり、第3の情報フィールドは、第2のプリセット長を有する。
【0098】
第2の情報フィールド長および第3の情報フィールド長は、固定ビット長に設定してもよいことに留意されたい。もちろん、実際の適用例では、第2の情報フィールド長および第3の情報フィールド長は、実際の状況に応じて設定してもよい。特定の第2の情報フィールド長および第3の情報フィールド長は、端末上に構成された帯域幅部分の帯域幅番号およびサポートされる構成パラメータの番号に関連する。たとえば、端末が4種類の構成パラメータをサポートしている場合、DCI内にパラメータ指示情報を格納するための第2の情報フィールドは、「00」、「01」、「10」、または「11」などの、2ビットの長さを有することができる。
【0099】
ステップ204で、周波数ドメインのリソース指示情報および予め格納された構成情報に基づいて、ターゲット帯域幅部分が予定帯域幅部分ではないと判断すると、予定帯域幅部分は、周波数ドメインのリソース指示情報および構成情報に基づいて、複数の帯域幅部分から決定される。
【0100】
前述の説明から、基地局によってターゲット帯域幅部分で送信されるスケジューリング信号は、データ送信のために、ターゲット帯域幅部分をスケジューリングすることを目的とし得ることがわかる。もちろん、データ送信のために、ターゲット帯域幅部分で他の帯域幅部分をスケジューリングすることも目的とすることができる。したがって、基地局によってターゲット帯域幅部分で送信されたスケジューリング信号を受信すると、スケジューリング信号の周波数ドメインのリソース指示情報および予め格納された構成情報に基づいて、ターゲット帯域幅部分が予定帯域幅部分であるかどうかを判断することができる。ターゲット帯域幅部分が予定帯域幅部分ではない場合、予定帯域幅部分は、周波数ドメインのリソース指示情報および構成情報に基づいて、複数の帯域幅部分から決定される。たとえば図2Bに示すように、1つのキャリアは、4つの帯域幅部分で構成される。端末は、周波数ドメインのリソース指示情報および予め格納された構成情報に基づいて、これら4つの帯域幅部分から予定帯域幅部分を決定することができる。
【0101】
複数の帯域幅部分のPRBの番号は重複しない場合、構成情報には、複数の帯域幅部分の周波数ドメインの位置、サポートされる構成パラメータのセット、および含まれるPRBの番号が含まれるので、周波数ドメインのリソース指示情報が示すPRBの番号が、ターゲット帯域幅部分のPRBの番号と比較され得る。そしてPRBの番号が同じ場合、ターゲット帯域幅部分は予定帯域幅部分であると判断され、PRBの番号が相異なる場合、ターゲット帯域幅部分は予定帯域幅部分ではないと判断される。ターゲット帯域幅部分が予定帯域幅部分ではない場合、構成情報に従って、周波数ドメインのリソース指示情報で示されるPRBの番号と同じPRBの番号の帯域幅部分が、複数の帯域幅部分から選択され、選択された帯域幅部分が、予定帯域幅部分として決定される。
【0102】
同じ理由によって、複数の帯域幅部分のPRBが、もしかして同じ番号を有している場合、構成情報には、複数の帯域幅部分の周波数ドメインの位置、サポートされる構成パラメータのセット、含まれるPRBの番号、および帯域幅番号が含まれるので、周波数ドメインのリソース指示情報が示すPRBの番号、および帯域幅番号指示情報が示す帯域幅番号が、ターゲット帯域幅部分のPRBの番号および帯域幅番号とそれぞれ比較され得る。そしてPRBの番号および帯域幅番号がそれぞれ同じ場合、ターゲット帯域幅部分は予定帯域幅部分であると判断され、異なる場合、ターゲット帯域幅部分は予定帯域幅部分ではないと判断される。ターゲット帯域幅部分が予定帯域幅部分ではない場合、構成情報に従って、周波数ドメインのリソース指示情報が示すPRBの番号、および帯域幅番号指示情報が示す帯域幅番号と、それぞれ同じPRBの番号および帯域幅番号の帯域幅部分が、複数の帯域幅部分から選択され、選択された帯域幅部分が、予定帯域幅部分として決定される。
【0103】
ステップ205で、パラメータ指示情報に関連付けられた構成パラメータに従って、予定帯域幅部分を介してデータが送信される。
【0104】
前述の説明に基づいて、構成情報には、複数の帯域幅部分でサポートされる構成パラメータのセットが含まれる。つまり、各帯域幅部分は、複数の構成パラメータをサポートすることができ、パラメータ指示情報に関連付けられた構成パラメータは、複数の構成パラメータのうちの1つであり得る。したがって、予定帯域幅部分が決定された後、パラメータ指示情報に関連付けられた構成パラメータに従って、予定帯域幅部分の周波数ドメインの位置で、データを送信することができる。
【0105】
加えて、上記のパラメータ指示情報は、構成パラメータまたは構成パラメータを示すスクランブル・シーケンスであってもよい。したがって、パラメータ指示情報がスクランブル・シーケンスである場合、スクランブル・シーケンスとスクランブル・シーケンスに基づく構成パラメータとの間の予め格納された対応関係から、対応する構成パラメータを取得する必要があり、次いで、取得した構成パラメータに従って、予定帯域幅部分の周波数ドメインの位置でデータを送信することができる。
【0106】
スクランブル・シーケンスと構成パラメータとの間の対応関係は、システム信号送信、RRCでの信号送信、MACでの信号送信、または物理層での信号送信によって、基地局から端末に送信され得ることに留意されたい。もちろん、これも予め定義することができ、本開示の実施形態に限定されない。
【0107】
本開示の実施形態では、複数のサービス・タイプの多重化を実現させるために、端末は、データ送信のための帯域幅部分を跨がるスケジューリングを柔軟にサポートする必要がある。実際の実施態様では、複数の帯域幅部分の中で、一部の帯域幅部分は制御情報を送信でき、他は制御情報を送信できないので、端末は、基地局によってターゲット帯域幅部分で送信されたスケジューリング信号を受信し、ここでスケジューリング信号は、周波数ドメインのリソース指示情報およびパラメータ指示情報を搬送し、そして端末は、周波数ドメインのリソース指示情報および予め格納された構成情報に基づいて、ターゲット帯域幅部分が予定帯域幅部分であるかどうかを判断する。ターゲット帯域幅部分が予定帯域幅部分ではない場合、端末は、周波数ドメインのリソース指示情報および構成情報に基づいて、複数の帯域幅部分から予定帯域幅部分を決定する必要があり、次いで、パラメータ指示情報に関連付けられた構成パラメータに基づいて、予定帯域幅部分を介してデータを送信する。したがって、他の帯域幅部分は、ターゲット帯域幅部分で送信されるスケジューリング信号によってスケジューリングされ、それによって帯域幅部分を跨がるスケジューリングが実現される。
【0108】
図3は、1つの例示的な実施形態に従って示す、データ送信デバイス300の構成図である。図3に示すように、デバイス300は以下を備える。
【0109】
基地局によってターゲット帯域幅部分で送信されたスケジューリング信号を受信するよう構成される第1の受信モジュール301であって、ここでスケジューリング信号は、周波数ドメインのリソース指示情報およびパラメータ指示情報を搬送し、ターゲット帯域幅部分は、複数の構成された帯域幅部分の中で、スケジューリング信号を送信できる帯域幅部分である、第1の受信モジュール301と、
周波数ドメインのリソース指示情報および予め格納された構成情報に基づいて、ターゲット帯域幅部分が予定帯域幅部分ではないと判断すると、周波数ドメインのリソース指示情報および構成情報に基づいて、複数の帯域幅部分から予定帯域幅部分を決定するよう構成される決定モジュール302と、
パラメータ指示情報に関連付けられた構成パラメータに従って、予定帯域幅部分を介してデータを送信するよう構成される送信モジュール303。
【0110】
任意選択で、パラメータ指示情報は、構成パラメータまたは構成パラメータを示すスクランブル・シーケンスである。
【0111】
任意選択で、図3Bに示すように、送信モジュール303は以下を備える。
【0112】
パラメータ指示情報がスクランブル・シーケンスである場合、スクランブル・シーケンスとスクランブル・シーケンスに基づく構成パラメータとの間の予め格納された対応関係から、対応する構成パラメータを取得するよう構成される取得サブモジュール3031と、
取得した構成パラメータに従って、予定帯域幅部分を介してデータを送信するよう構成される送信サブモジュール3032。
【0113】
任意選択で、周波数ドメインのリソース指示情報は、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を含み、周波数ドメイン送信ユニットは、1つまたは複数のPRBを含む。
【0114】
任意選択で、スケジューリング信号はダウンリンク制御情報(DCI)を使って送信される。DCIは、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を格納するための、第1の情報フィールドを含む。パラメータ指示情報が構成パラメータである場合、DCIは、構成パラメータを格納するための第2の情報フィールドをさらに含む。
【0115】
任意選択で、第2の情報フィールドは、DCI内の第1のプリセット位置にあり、第2の情報フィールドは、第1のプリセット長を有する。
【0116】
任意選択で、スケジューリング信号はダウンリンク制御情報(DCI)を使って送信される。DCIは、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を格納するための、第1の情報フィールドを含む。パラメータ指示情報が構成パラメータを示すスクランブル・シーケンスである場合、スクランブル・シーケンスは、DCIでスクランブルすることによって搬送される。
【0117】
任意選択で、周波数ドメインのリソース指示情報は、帯域幅番号指示情報をさらに含む。
【0118】
任意選択で、スケジューリング信号はダウンリンク制御情報(DCI)を使って送信される。DCIは、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を格納するための第1の情報フィールド、および帯域幅番号指示情報を格納するための第3の情報フィールドを含む。パラメータ指示情報が構成パラメータである場合、DCIは、パラメータ指示情報を格納するための第2の情報フィールドをさらに含む。
【0119】
任意選択で、第2の情報フィールドは、DCI内の第1のプリセット位置にあり、第3の情報フィールドは、DCI内の第2のプリセット位置にある。第2の情報フィールドは、第1のプリセット長を有し、第3の情報フィールドは、第2のプリセット長を有する。
【0120】
任意選択で、スケジューリング信号はダウンリンク制御情報(DCI)を使って送信される。DCIは、周波数ドメイン送信ユニットの指示情報を格納するための第1の情報フィールド、および帯域幅番号指示情報を格納するための第3の情報フィールドを含む。パラメータ指示情報が構成パラメータを示すスクランブル・シーケンスである場合、スクランブル・シーケンスは、DCIでスクランブルすることによって搬送される。
【0121】
任意選択で、デバイス300は、さらに以下を備える。
【0122】
基地局によって送信された構成情報を受信および格納するよう構成される第2の受信モジュールであって、ここで構成情報は、複数の帯域幅部分の周波数ドメインの位置、サポートされる構成パラメータのセット、および含まれるPRBの番号を含む、第2の受信モジュール。
【0123】
任意選択で、構成情報は、複数の帯域幅部分の帯域幅番号をさらに含む。
【0124】
任意選択で、デバイスは、さらに以下を備える。
【0125】
基地局によって送信されたトリガ信号を受信するよう構成される第3の受信モジュールであって、ここでトリガ信号は、帯域幅部分を跨がるスケジューリングがトリガされたことを示すよう構成される、第3の受信モジュール。
【0126】
本開示の実施形態では、複数のサービス・タイプの多重化を実現させるために、端末は、データ送信のための帯域幅部分を跨がるスケジューリングを柔軟にサポートする必要がある。実際の実施態様では、複数の帯域幅部分の中で、一部の帯域幅部分は制御情報を送信でき、他は制御情報を送信できないので、端末は、基地局によってターゲット帯域幅部分で送信されたスケジューリング信号を受信し、ここでスケジューリング信号は、周波数ドメインのリソース指示情報およびパラメータ指示情報を搬送し、そして端末は、周波数ドメインのリソース指示情報および予め格納された構成情報に基づいて、ターゲット帯域幅部分が予定帯域幅部分であるかどうかを判断する。ターゲット帯域幅部分が予定帯域幅部分ではない場合、端末は、周波数ドメインのリソース指示情報および構成情報に基づいて、複数の帯域幅部分から予定帯域幅部分を決定する必要があり、次いで、パラメータ指示情報に関連付けられた構成パラメータに基づいて、予定帯域幅部分を介してデータを送信する。したがって、他の帯域幅部分は、ターゲット帯域幅部分で送信されるスケジューリング信号によってスケジューリングされ、それによって帯域幅部分を跨がるスケジューリングが実現される。
【0127】
上記の実施形態のデバイスについて、各モジュールが動作を実行する特定のモードは、関連する方法の実施形態で詳細に説明してきており、ここでこれ以上詳細には説明しない。
【0128】
図4は、例示的な実施形態によるデバイス400の構成図である。たとえば、デバイス400は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージング・デバイス、ゲーム機用コンソール、タブレット・デバイス、医用デバイス、フィットネス機器、個人向け携帯情報端末などであり得る。
【0129】
図4を参照すると、デバイス400は、1つまたは複数の以下の部品を備え得る。処理部品402、メモリ404、電力部品406、マルチメディア部品408、音声部品410、入出力(I/O:input/output)インタフェース412、センサ部品414、および通信部品416。
【0130】
処理部品402は、典型的には、表示、電話通話、データ通信、カメラ動作、および記録動作に関連する動作など、デバイス400の全体的な動作を制御する。処理部品402は、上述の方法におけるステップの全部または一部を遂行するための命令を実行する、1つまたは複数のプロセッサ420を備え得る。さらに、処理部品402は、処理部品402と他の部品との間で容易に相互作用する、1つまたは複数のモジュールを備え得る。たとえば、処理部品402は、マルチメディア部品408と処理部品402との間で容易に相互作用するマルチメディア・モジュールを備え得る。
【0131】
メモリ404は、デバイス400の動作をサポートするために、様々な種類のデータを格納するよう構成される。かかるデータの例には、デバイス400上で動作するあらゆる適用例または方法のための命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、写真、ビデオなどが含まれる。メモリ404は、静的ランダム・アクセス・メモリ(SRAM:static random access memory)、電気的に消去可能でプログラム可能な読取専用メモリ(EEPROM:electrically erasable programmable read-only memory)、消去可能でプログラム可能な読取専用メモリ(EPROM:erasable programmable read-only memory)、プログラム可能な読取専用メモリ(PROM:programmable read-only memory)、読取専用メモリ(ROM:read-only memory)、磁気メモリ、フラッシュ・メモリ、磁気または光ディスクなど、任意の種類の揮発性または不揮発性のメモリデバイス、あるいはその組合せを使用して実現され得る。
【0132】
電力部品406は、デバイス400の様々な部品に電力を供給する。電力部品406は、電力管理システム、1つまたは複数の電源、ならびにデバイス400における電力の生成、管理、および分配に関連する他の任意の部品を備え得る。
【0133】
マルチメディア部品408は、デバイス400とユーザとの間の出力インタフェースを提供する画面を備える。いくつかの実施形態では、画面は、液晶ディスプレイ(LCD:liquid crystal display)およびタッチ・パネル(TP:touch panel)を備え得る。画面がタッチ・パネルを備える場合、画面は、ユーザからの入力信号を受信するためのタッチ・スクリーンとして実現され得る。タッチ・パネルは、タッチ・パネル上でタッチ、スワイプ、およびジェスチャを検知する、1つまたは複数のタッチ・センサを備える。タッチ・センサは、タッチまたはスワイプ動作の範囲を検知するだけでなく、タッチまたはスワイプ動作に関する持続時間および圧力も検知することができる。いくつかの実施形態では、マルチメディア部品408は、前面カメラおよび/または背面カメラを備える。前面カメラおよび背面カメラは、デバイス400が写真撮影モードまたはビデオ・モードなどの動作モードにある間に、外部マルチメディア・データを受信することができる。前面カメラおよび背面カメラはそれぞれ、固定光学レンズ・システムであってもよく、または焦点および光学ズーム機能を有していてもよい。
【0134】
音声部品410は、音声信号を出力および/または入力するよう構成される。たとえば、音声部品410は、デバイス400が通話モード、録音モード、および音声認識モードなどの動作モードにあるとき、外部音声信号を受信するよう構成されるマイク(MIC:microphone)を備える。受信された音声信号は、メモリ404にさらに格納されてもよく、または通信部品416を介して送信されてもよい。いくつかの実施形態では、音声部品410は、音声信号を出力するためのスピーカをさらに備える。
【0135】
I/Oインタフェース412は、処理部品402と、キーボード、クリック・ホイール、ボタンなどの周辺インタフェース・モジュールとの間のインタフェースを提供する。ボタンには、ホームボタン、音量ボタン、開始ボタン、およびロックボタンが含まれ得るが、これらに限定されるものではない。
【0136】
センサ部品414は、デバイス400の様々な態様の状態評価を可能にする1つまたは複数のセンサを備える。たとえば、センサ部品414は、デバイス400のオン/オフ状態、たとえばデバイス400の表示デバイスおよびミニ・キーボードなどの部品の相対的な位置を検出することができる。またセンサ部品414は、デバイス400またはデバイス400の部品の位置の変化、ユーザのデバイス400との接触の有無、デバイス400の向きまたは加速/減速、およびデバイス400の温度変化も検出することができる。センサ部品414は、どんな物理的接触もなしに、近くの物体の存在を検出するよう構成される近接センサを備え得る。センサ部品414は、撮像用途に使用されるCMOSまたはCCD画像センサなどの光センサも備え得る。いくつかの実施形態では、センサ部品414は、加速度計センサ、ジャイロスコープ・センサ、磁気センサ、圧力センサ、または温度センサも備え得る。
【0137】
通信部品416は、デバイス400と他のデバイスとの間で、容易に有線または無線で通信するよう構成される。デバイス400は、Wi-Fi、2Gもしくは3G、またはその組合せなどの通信規格に基づいて、無線ネットワークにアクセスすることができる。例示的な実施形態では、通信部品416は、放送チャネルを通じて、外部放送管理システムから放送信号または放送関連情報を受信する。例示的な実施形態では、通信部品416は、容易に短距離通信を行うために、近距離通信(NFC:near field communication)モジュールをさらに備える
【0138】
例示的な実施形態では、デバイス400は、上記の方法を実行するための、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、デジタル信号処理デバイス(DSPD:digital signal processing device)、プログラム可能な論理デバイス(PLD:programmable logic device)、現場でプログラム可能なゲートアレイ(FPGA:field programmable gate array)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品で実現され得る。
【0139】
例示的な実施形態では、上述の方法を実行するための、デバイス400のプロセッサ420によって実行可能な命令を有するメモリ404などの、命令を有する非一時的コンピュータ可読記憶媒体も提供する。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、たとえば、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピ・ディスク、光学データ記憶デバイスなどであってもよい。
【0140】
非一時的コンピュータ可読記憶媒体内の命令が、携帯端末のプロセッサで実行されると、携帯端末は、図1Bおよび図2Aに示す実施形態で提供する方法を実行することができる。
【0141】
本開示の他の実施形態は、本明細書の考察および本開示の実践から、当業者には明らかであろう。本出願は、本開示の一般的な原理に従い、本明細書に開示されていない一般的な知識または一般的に使用される技術的手段を含む、本開示のどんな変形形態、使用法、または適合形態も包含することを意図している。本明細書および実施形態は、例示としてのみ考慮されるべきであり、本開示の真の範囲および精神は、添付の請求の範囲によって示す。
【0142】
本開示は、上記で説明し、添付の図面に示してきた正確な構造に限定されるものではなく、その範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更を行うことができることが理解されよう。本開示の範囲は、添付の請求の範囲でしか制限されないことを意図している。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4