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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-09
(45)【発行日】2022-03-17
(54)【発明の名称】セントルのフォーム吊り上げ用の金具
(51)【国際特許分類】
   E21D 11/10 20060101AFI20220310BHJP
【FI】
E21D11/10 B
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019064021
(22)【出願日】2019-03-28
(65)【公開番号】P2020165109
(43)【公開日】2020-10-08
【審査請求日】2020-11-05
(73)【特許権者】
【識別番号】315014567
【氏名又は名称】有限会社 伊藤
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】土田 実
【審査官】松本 泰典
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-082470(JP,A)
【文献】特開2004-332522(JP,A)
【文献】実開平06-056357(JP,U)
【文献】特開2005-330042(JP,A)
【文献】登録実用新案第3155227(JP,U)
【文献】特開平08-208176(JP,A)
【文献】特開2001-123540(JP,A)
【文献】特開2005-282097(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第02472057(EP,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E21D 11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セントルのフォームにおける開口の内部の開口枠内に収容可能にした本体の両端部には、前記開口枠に固定される固定部を設け、前記本体の上部には吊り上げ部材を掛止め可能にした掛止部を設けたセントルのフォーム吊り上げ用の金具であって、
前記本体は、厚さ方向において相互に重ねられる複数の部材と、それらの部材間を固定する固定手段とを備え、前記掛止部を上部側の部材に設け、
前記固定手段を、一方の部材に設けた複数のナットと、各部材に透設された複数の孔に挿通されるとともに、前記ナットに螺合して、各部材間を固定する複数のボルトとにより構成し、少なくとも1つの部材の前記孔を一方向に延びる長孔形状にしたセントルのフォーム吊り上げ用の金具
【請求項2】
金具の長さ方向の中央部に位置する孔を長孔に、それ以外の孔をバカ孔にした請求項に記載のセントルのフォーム吊り上げ用の金具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネル覆工コンクリート成形するためのセントルのフォームをクレーンなどによって吊り上げることができるようにしたセントルのフォーム吊り上げ用の金具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばセントルの天フォームを搬送や姿勢変更などのために吊り上げる場合は、天フォームの開口の内縁部における開口枠に取り付けられたボルトをクレーンなどによって吊り上げるようにしている。このようにすれば、天フォームを吊り上げることができる。ところが、開口枠の前記ボルトの部分に対して天フォームの重量による荷重が集中的に作用して、開口枠が変形することが多い。このような場合は、開口枠内に対する蓋の開閉に支障をきたすことが多い。すなわち、開口枠には前記開口を塞ぐ蓋が設けられ、コンクリートの打設状態の点検などの際には蓋が開放される。従って、開口枠が変形されて、蓋の開閉に支障をきたすと、天フォームをコンクリート成形用に使用できなくなるおそれがあるという問題があった。
【0003】
ところで、特許文献1においては、天フォームの開口の部分に取り付けられる金具が開示されている。そして、この金具のピンにクレーンのフックが掛けられることにより、天フォームが吊り上げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-82470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1の金具において、前記ピンは開口の奥部に位置する。このため、ストックヤードなどにおいて横倒し状態の天フォームを吊り上げて起立させる場合などにおいては、フックを有するクレーンのチェーンが金具に対して斜めになって金具に干渉する。従って、このような場合においては、天フォームの吊り上げにこの金具を使用し得ない。このため、このような場合は、依然として前記のように開口枠にボルトを取り付けて、そのボルトにチェーンなどが連結されて天フォームが吊り上げられ、よって、開口枠が変形する結果となる。
【0006】
本発明の目的は、開口枠が変形することなく、天フォームなどのフォームを吊り上げることができるセントルのフォーム吊り上げ用の金具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明においては、セントルのフォームにおける開口の内部の開口枠内に収容可能な本体の両端部には、前記開口枠に着脱可能にした固定部を設け、前記本体の上部には吊り上げ部材を掛止め可能にした掛止部を設けたことを特徴とする。
【0008】
このように構成すれば、クレーンのフックなどを金具の掛止部に掛けて金具を吊り上げることができて、フォームを吊り上げることができる。従って、開口枠が変形することを回避できて、開口の蓋の開閉に問題が生じないようにできる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、開口枠が変形することなく、天フォームなどのフォームを吊り上げることができる効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】(a)はトンネル内におけるセントルを示す側面図、(b)はトンネル内におけるセントルを示す正面図。
図2】頂部天フォームを示す断面図。
図3】頂部天フォームを示す底面図。
図4】蓋をした状態における頂部天フォームの開口部分を示す断面図。
図5】被吊り上げ金具の部分を示す頂部天フォームの底面図。
図6】被吊り上げ金具の部分を示す頂部天フォームの断面図。
図7】同じく被吊り上げ金具の部分を示す図6とは異なる部分で切断した頂部天フォームの断面図。
図8】(a)は被吊り上げ金具の底面図、(b)は同じく断面図。
図9】被吊り上げ金具の斜視図。
図10】被吊り上げ金具の分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施形態)
以下、本発明を具体化した実施形態について説明する。
はじめに、吊り上げ用の金具(以下、被吊り上げ金具という)40が使用されるセントル11のフォームなどの構成について説明する。
【0012】
図1(a)及び図1(b)に示すように、トンネルとなる掘削部101内の地面102には支持枠12が設置される。支持枠12には、フォーム組体13が支持される。このフォーム組体13は、掘削部101の延長方向に並設された複数枚の天フォーム14と、その各天フォーム14の両側下部に位置する複数枚の側フォーム15と、各側フォーム15の下部に位置するインバートフォーム16とを備えている。前記天フォーム14は、頂部天フォーム141と、その頂部天フォーム141の両側に位置する側部天フォーム142とを備えている。本実施形態においては、被吊り上げ金具40が頂部天フォーム141に取り付けられて使用されることを例にとって説明するが、被吊り上げ金具40を側部天フォーム142などの他のフォームの吊り上げに用いてもよい。
【0013】
図2及び図3に示すように、頂部天フォーム(以下、単にフォームという)141は、全体として側面円弧状をなし、図1(b)に示す覆工コンクリート103の成形面を形成する面板21と、その面板21の裏面側に位置し、フォーム141全体を補強するための補強枠22とを備えている。補強枠22は、両幅端の幅端枠221と、長さ方向の両端の端部板222と、幅端枠221間に位置し、幅方向に延びる複数の第1,第2中間枠223,第2中間枠224及び第3中間枠225とを備えている。第2中間枠224及び第3中間枠225はフォーム141の頂部の裏面に位置している。
【0014】
図2図4及び図5に示すように、前記フォーム141の頂部である面板21の中央部には四角形の開口23が形成されている。この開口23は前記第2中間枠224間及び第3中間枠225間に位置している。開口23の対向する2辺には、第3中間枠225の端部に接合するとともに、第2中間枠224間に位置する一対の板状の開口枠24が固定されている。開口枠24には開口23を開閉する蓋27が軸28を介して図2及び図4に示す開口23の閉鎖位置と、その閉鎖位置から下方へ垂下して開口23を開放する開放位置との間において回動可能に支持されている。そして、軸28を抜き出すことにより、蓋27は開口枠24から取り外される。なお、蓋27は、図示しない着脱可能なピンにより閉
鎖位置に保持される。
【0015】
図5図7に示すように、前記両開口枠24間には、蓋27を取り外すことにより、前記被吊り上げ金具40が取り付けられる。図10に示すように、この被吊り上げ金具40は、平面長方形状の第1部材41と、その第1部材41の上面に重ねられた同じく平面長方形状の第2部材42とを備えている。なお、本実施形態においては、図6及び図7の上側を被吊り上げ金具40の上側とする。
【0016】
図9及び図10に示すように、第1部材41及び第2部材42により被吊り上げ金具40の本体43が構成されている。
図8(a),図8(b),図9及び図10に示すように、第1部材41は上板部431と、その上板部431の両側から下方へ折り曲げられた側板部432とを有して、断面チャンネル状をなしており、一端部には固定部としての端板44が溶接されている。上板部431の下面には被吊り上げ金具40の長さ方向に延在する補強板45が溶接されている。前記上板部431には前記補強板45の両側に位置する一対のボルト挿通孔46と、2対のボルト挿通孔47とが透設されている。一対のボルト挿通孔46は2対のボルト挿通孔47間に位置し、被吊り上げ金具40の長さ方向に長い長孔になっている。2対のボルト挿通孔47は、後述のボルト61のネジ部より大径で、いわゆるバカ孔になっている。端板44には一対のボルト挿通孔49が透設されている。
【0017】
前記第2部材42は、上板部511と、その上板部511の両側から下方へ折り曲げられた側板部512とを有して、断面チャンネル状をなしている。上板部511の一端部には固定部としての端板52がその脚521において溶接固定されている。上板部511には前記ボルト挿通孔46,47に対応するボルト挿通孔53が透設されている。上板部511の上面のボルト挿通孔53の部分には固定手段としてのナット54が溶接されている。ボルト挿通孔53とナット54のネジ孔とは連通されている。上板部511の上面には、掛止孔55を有する掛止部としての掛止板56が溶接されている。図8(b)に示すように、端板52には一対のボルト挿通孔57が透設されている。
【0018】
図8(a)に示すように、第1部材41の側板部432と第2部材42の側板部512との間には隙間60が形成されている。
図8(a),図8(b),図9及び図10に示すように、第1部材41及び第2部材42の上板部431,511のボルト挿通孔46,47には固定手段としてのボルト61が下側から挿通され、そのボルト61は前記ナット54に螺合される。そして、ボルト61が第1部材41の上板部431の下面に締め付けられることにより、第1部材41の上板部431と第2部材42の上板部511とが重ねられた状態で固定される。端板44,52のボルト挿通孔49,57と、開口枠24のボルト挿通孔26にはボルト62が挿通され、そのボルト62にはナット63が螺合される。
【0019】
なお、前記ボルト61の頭部が前記ボルト挿通孔46,47より小さい場合は、図8(a)及び図10に2点鎖線で示すように、ボルト61の頭部と第1部材41の上板部431の下面との間に、ボルト61の頭部より大径の座金59が介在される。
【0020】
以上のように構成された被吊り上げ金具40は、以下のように使用される。
すなわち、被吊り上げ金具40のナット54に螺合されているボルト61を緩める。このようにすれば、長孔状のボルト挿通孔46の長さの範囲内及びバカ孔状のボルト挿通孔47の内径の範囲内で第1部材41の端板44と第2部材42の端板52との間の間隔が調節可能になる。また、ボルト挿通孔47の内径の範囲内で、中央部のボルト61を中心にして第1部材41と第2部材42との角度,すなわち前記端板44,52間の角度を平行あるいはそれ以外の角度に調節できる。なお、端板44,52間の角度を平行以外の角
度にする場合は、その位置関係が第1部材41の側板部432と第2部材42の側板部512との間の隙間60によって許容される。
【0021】
従って、フォーム141の開口23の蓋27を取り外し、前記のように、ボルト61を緩めた状態で、フォーム141の面板21の開口23部分の開口枠24の内部に被吊り上げ金具40を収容する。この状態で、第1部材41及び第1部材41の端板44,52のボルト挿通孔49,57と、開口枠24のボルト挿通孔26(図2参照)にボルト62を挿通して、ナット63を締め付ける。このようにすれば、開口枠24間の間隔に応じて第1部材41の端板44と第2部材42の端板52との間の間隔,言い換えれば被吊り上げ金具40の長さが調節される。
【0022】
また、開口枠24の平行度に応じて第1部材41と第2部材42とのなす角度が調節される。従って、この状態で、第1部材41及び第2部材42の上板部431,511のボルト挿通孔46,47,53を挿通するボルト61をナット54に締め付ければ、第1部材41及び第2部材42が相互に固定されるとともに、第1部材41の端板44及び第2部材42の端板52が開口枠24に対して隙間のない状態で密着固定される。この状態においては、被吊り上げ金具40の掛止板56がフォーム141の面板21から開口23を介して上方に突出する。
【0023】
従って、この状態で、面板21から外方に突出した掛止板56の掛止孔55にクレーンのフックなどを掛ければ、被吊り上げ金具40を介してフォーム141を吊り上げたり、向きを変えたりすることができる。そして、この場合、開口枠24間に、開口枠24間の間隔及び平行度に対応した長さ及び形状を有する被吊り上げ金具40が密着状態で嵌合固定されている。このため、開口枠24の一部分に荷重が集中することを回避できるとともに、開口枠24の変形が被吊り上げ金具40によって拘束される。従って、開口枠24が変形することを抑えることができる。よって、被吊り上げ金具40の両端のボルト62を外して、被吊り上げ金具40を開口枠24間から離脱させて、開口枠24間に蓋27を取り付けた場合、その蓋27の開口枠24間に対する取り付けと、開口枠24間における開閉を支障なく行うことができる。
【0024】
ちなみに、被吊り上げ金具40を用いることなく、フォーム141を吊り上げる場合は、開口枠24のボルト挿通孔26にボルトを挿通してナットを螺合し、そのボルトをクレーンなどで吊り上げる。このようにすれば、フォーム141の荷重が前記ボルト挿通孔26の部分に集中して作用する。従って、吊り上げられる開口枠24がフォーム141の荷重によって変形され、蓋27の開閉などに支障をきたす。
【0025】
本実施形態においては、以下の効果がある。
(1)フォーム141の開口枠24の内部に収容可能な被吊り上げ金具40の両端部に、開口枠24に対してボルト62及びナット63により着脱可能に固定される端板44,52が設けられている。また、被吊り上げ金具40の上面には掛止板56が固定されている。このため、被吊り上げ金具40の端板44,52を開口枠24に固定することにより、被吊り上げ金具40による吊り上げ荷重が開口枠24のほぼ全体に対して作用するとともに、開口枠24の変形が被吊り上げ金具40の端板44,52によって拘束される。従って、開口枠24の変形を防止できて、蓋27を開口23に設けた場合に、蓋27を支障なく開閉できる。
【0026】
(2)被吊り上げ金具40の第1部材41と第2部材42との位置関係を調節すれば、被吊り上げ金具40が開口枠24の形状や大きさの相違に対応できて、開口枠24の変形を適切に回避できる。
【0027】
(3)第1部材41及び第2部材42は、厚さ方向に重ねられるため、被吊り上げ金具40が高強度になる。
(4)第1部材41と第2部材42とが、第1部材41の長孔状のボルト挿通孔46及びバカ孔状のボルト挿通孔47を通り、第2部材42のナット54に螺合されるボルト61によって連結される。従って、ボルト挿通孔46,47の形状や大きさ及び側板部432,512間の隙間60の広さの範囲内において、被吊り上げ金具40全体の長さや形状を調節できる。従って、被吊り上げ金具40は開口枠24間の間隔や平行度に応じて形状を対応させることができて、開口枠24の変形をより確実に防止できる。
【0028】
(5)第1部材41及び第2部材42が、それぞれ上板部431,511と両側の側板部432,512とにより構成されている。従って、第1部材41及び第2部材42は、断面チャンネル状に形成されており、それぞれ高強度に形成される。
【0029】
(変更例)
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、以下のような態様で具体化してもよい。
【0030】
・前記実施形態においては、第1部材41の中央部のボルト挿通孔46を長孔としたが、このボルト挿通孔46をバカ孔とすること。従って、全てのボルト挿通孔46,47をバカ孔とすること。
【0031】
・前記とは逆に、すべてのボルト挿通孔46,47を長孔とすること。この場合は、被吊り上げ金具40は、長さのみが調節される。
・前記実施形態とは逆に、第1部材41の下面にナット54を固定し、第2部材42にボルト挿通孔46,47を設けること。
【0032】
・前記実施形態においては、被吊り上げ金具40が単一の第1部材41と単一の第2部材42とを備え、掛止板56を第2部材42に設けた。これに対し、掛止板56を有する単一の第2部材42と、その第2部材42の下面両端部に重ねられる一対の第1部材41とを設けること。従って、一対の第1部材41は、それぞれ単独で第2部材42に対して位置調節される。この場合、ナット54は第2部材42側に設けられ、第1部材41には、第2部材42が被吊り上げ金具40の長さ方向及び長さ方向と交差する方向に移動できるように、ボルト挿通孔46,47あるいはボルト挿通孔47が設けられる。
【0033】
・被吊り上げ金具40の第1部材41及び第2部材42の側板部432,512を省略し、第1部材41及び第2部材42を単純な板状にすること。
・被吊り上げ金具40の第1部材及び第2部材を一体化して、被吊り上げ金具40を1枚の板材によって構成するとともに、その両端にボルト挿通孔を有する端板を設けること。
【0034】
・被吊り上げ金具40の第2部材42の上面の幅方向の中央部にその長さ方向に延びる補強板を設けること。この場合、第1部材41の下面に前記実施形態のように補強板45を設けても、あるいは、その補強板45を省略してもよい。
【0035】
(他の技術的思想)
前記実施形態から把握される技術的思想は以下の通りである。
(A)前記第1部材41及び第2部材42が断面チャンネル形状である請求項1~4のうちのいずれか一項に記載のセントルのフォーム吊り上げ用の金具。
【0036】
(B)前記第1部材41及び第2部材42の少なくとも一方の幅方向の中央部に補強部
を設けた請求項1~4のうちのいずれか一項に記載のセントルのフォーム吊り上げ用の金具。
【0037】
(C)請求項1~4,前記技術的思想(A)項及び(B)のうちのいずれか一項に記載のセントルのフォーム吊り上げ用の金具をフォームの開口枠に固定して、フォームを吊り上げるセントルのフォーム吊り上げ方法。
【符号の説明】
【0038】
11…セントル、14…フォーム、23…開口、24…開口枠、40…被吊り上げ金具、41…第1部材、42…第2部材、43…本体、61…ボルト、54…ナット、56…掛止部、141…フォーム。
図1
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図8
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