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特許7037831節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレート
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-09
(45)【発行日】2022-03-17
(54)【発明の名称】節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレート
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/20 20060101AFI20220310BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20220310BHJP
   G09G 3/34 20060101ALI20220310BHJP
   H04B 1/3822 20150101ALI20220310BHJP
【FI】
G09G3/20 611A
G09F9/00 347
G09F9/00 350Z
G09G3/34 J
G09G3/20 612B
G09G3/20 611B
H04B1/3822
【請求項の数】 8
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020029200
(22)【出願日】2020-02-25
(65)【公開番号】P2021128319
(43)【公開日】2021-09-02
【審査請求日】2020-05-01
(31)【優先権主張番号】202020159894.X
(32)【優先日】2020-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519048997
【氏名又は名称】智佳電子股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZEALIO ELECTRONICS CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】鄭 家保
(72)【発明者】
【氏名】郭 寶麟
(72)【発明者】
【氏名】▲トウ▼ 安村
【審査官】斎藤 厚志
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3195493(JP,U)
【文献】特開2014-116819(JP,A)
【文献】米国特許第10538198(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/20
G09F 9/00
G09G 3/34
H04B 1/3822
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
節電メカニズムを備える情報表示変換可能な無線スカッフプレートであって、
回路板が設けられた基板と、
前記基板に設けられ、前記回路板と電気的に接続され、電力を発生する電池モジュールと、
前記回路板に設けられ、起動信号を受信して無線信号を生成する高周波モジュールと、
前記回路板に対応しながらその上方に設けられ、前記電池モジュールと接続されるバックライトユニットを備える表示モジュールと、
前記回路板に設けられ、前記電池モジュールと電気的に接続され、前記無線信号を受信して前記電池モジュールで発生する電力を制御し、前記バックライトユニットをオンにする省エネモジュールと、
前記省エネモジュールと接続される無線受発信モジュールを備え、
前記省エネモジュールは、前記無線受発信モジュールからの無線通信信号を受信することで前記表示モジュールをオンさせ、前記バックライトユニットの輝度を低下させる、情報表示変換可能な無線スカッフプレート。
【請求項2】
前記基板に設けられた起動ユニットをさらに備え、前記高周波モジュールは、前記起動ユニットで生成した起動信号を受信する、請求項1に記載の情報表示変換可能な無線スカッフプレート。
【請求項3】
前記起動ユニットは、外部電子装置に設けられ、前記外部電子装置は、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチを含む、請求項2に記載の情報表示変換可能な無線スカッフプレート。
【請求項4】
前記起動ユニットは、さらに表示信号を生成し、前記表示モジュールは、前記表示信号を受信して、前記表示信号に基づいて情報を表示し、前記情報は、文字、図形及びその組み合わせを含む、請求項3に記載の情報表示変換可能な無線スカッフプレート。
【請求項5】
前記バックライトユニットは、一定時間オンされたあと、スリープモードになり、待機信号を生成し、前記高周波モジュール、前記表示モジュール及び前記バックライトユニットも、前記待機信号によって待機モードになる、請求項1に記載の情報表示変換可能な無線スカッフプレート。
【請求項6】
前記バックライトユニットは、30秒オンされた後にスリープモードになる、請求項5に記載の情報表示変換可能な無線スカッフプレート。
【請求項7】
記無線受発信モジュールは、ブルートゥース(Bluetooth、登録商標)通信モジュール、高周波(Radio Frequency)識別モジュール、Wi-Fi(登録商標)無線受発信モジュール、WiMax(登録商標)無線受発信モジュールを含む、請求項1に記載の情報表示変換可能な無線スカッフプレート。
【請求項8】
前記電池モジュールは、ボタン電池である、請求項1に記載の情報表示変換可能な無線スカッフプレート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示変換可能な無線スカッフプレートであって、詳細には、電力を安定に出力でき、かつ節電効果を達成できる節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートに関する。
【背景技術】
【0002】
現代社会において、自動車は、交通手段として広く用いられている。交通手段に使用される発光装置は、装飾のほか、とりわけ昼間と夜間の警告表示及び照明として適用される。したがって、自動車には別途、例えば、警告ランプ、ウェルカムペダルなどの発光装置が搭載される。近年、前方の自動車の運転手が後続車または歩行人を注意できず、車のドアを不当に開くことで起こる衝突が交通事故の原因になるケースがある。ゆえに、黄昏時に車ドアの発光装置が特に重要となっており、台湾の一部の運転手は車ドアの内側に反射材または反射衝突防止材を自主的に粘着することで、後方車及び歩行人の注意を喚起するものの、顕著な効果がみられなかった。よって、多くのメーカは、車用警告ランプやウェルカムペダルを売り出している。
【0003】
現在の市場にあるウェルカムペダルは、薄型化のためにボタン電池を使用せざるを得ず、ウェルカムペダルの体積を縮小させて作動させている。しかし、ウェルカムペダルの無線モジュール、表示モジュール、及び発光モジュールが同時に作動する場合、その電力はボタン電池が耐えうる負荷をはるかに超過し、ゆえにウェルカムペダルの起動異常、さらには起動不可をもたらす。
【0004】
さらに、一般的には、ウェルカムペダルには文字または図形が表示されるが、出荷時に印刷されるか、または、レーザーカットによって固定形態のレタリングを形成するため、使用者は購入後に修正できず、使用上に不便が生じる。また、製造者にとって、メーカによってマークが異なるため、同一の製造金型を使用できなく、製造コストを抑えることができない。
【0005】
上記の技術課題を解決することは、本願発明人を含む当業者が研究、改善の目的とするところである。
【発明の概要】
【0006】
上記の技術課題を解決するために、本発明の主な目的は、電力を安定に出力できる節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、電池モジュールを正常に使用できるようにした、節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートを提供することにある。
【0007】
本発明のさらなる目的は、節電効果を達成できる、節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、節電メカニズムを備える情報表示変換可能な無線スカッフプレートであって、回路板が設けられた基板と、前記基板に設けられ、前記回路板と電気的に接続され、電力を発生する電池モジュールと、前記回路板に設けられ、起動信号を受信して無線信号を生成する高周波モジュールと、前記回路板に対応しながらその上方に設けられ、前記電池モジュールと接続されるバックライトユニットを備える表示モジュールと、前記回路板に設けられ、前記電池モジュールと電気的に接続され、前記無線信号に基づいて前記電池モジュールで発生する電力を低下させ、前記バックライトユニットをオンにする省エネモジュールと、を備える。
【0008】
こうした構成によれば、回路板に設けられた省エネモジュールによって起動ユニットが起動されることで、情報表示変換可能な無線スカッフプレートが起動されると、起動信号を生成し、高周波モジュールは起動信号を受信するとオンされて無線信号を生成し、次いで省エネモジュールは無線信号を受信して前記無線信号に基づいて電池モジュールで発生する電力を低下させ、表示モジュールのバックライトユニットをオンにする。これによって、電力を安定的に出力でき、電池モジュールを正常に使用でき、如何なる状況においても全体の電力負荷を20mA以下に制御でき、節電効果を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1実施形態による節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートの構造模式図。
図2】第1実施形態による節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートのブロック模式図。
図3】第1実施形態による節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートのフロー模式図。
図4】第2実施形態による節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートのブロック模式図。
図5】第2実施形態による節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートのフロー模式図。
図6】第3実施形態による節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートのブロック模式図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の上記目的、構造、効果の特徴は、図の望ましい実施例の説明を参考にしながら説明される。
本発明は、節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートを提供する。本発明の構成によれば、電力を安定に出力でき、電池を正常に使用でき、さらには節電効果を有する。以下に本願の例示としての各実施形態を、図面を参照しながら詳細に述べる。これらの実施例以外に、本願発明は広く他の実施形態で用いられることができ、如何なる実施形態の代替、修正、均等物は、本発明に包含され、特許請求の範囲に基づいて判断される。明細書の記述においては、本発明を十分に理解できるように、多くの詳細を述べているが、本発明はこれらを一部または全部省略しても実施可能である。また、周知のステップや部品については、本発明を限定することを避けるため、詳細には述べられない。図面において同一または類似の部品については同一または類似の符号を付している。図面は模式図であり、実際の寸法または数量を表現するものではなく、図面の簡潔さのために関連性がない細部に関しては完全には示されていない。
【0011】
図1,2は、第一実施形態による節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートの構造模式図及びブロック模式図である。図示のように、節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレート1は、基板10と、電池モジュール12と、高周波モジュール13と、表示モジュール14と、省エネモジュール15と、を備える。以下にそれぞれの構成要素の詳細を述べる。
【0012】
前記基板10は、上面100と、下面101とを備え、回路板11が基板10の上面100に設けられている。一実施形態では、基板10は、凹溝102を備えるが、回路板11が凹溝102内に設けられることで、全体の厚さが低減される。さらに、一実施形態においては、薄型化のために、回路板11は、フィルム型回路板11であってよい。
【0013】
前記電池モジュール12は、基板10の上面100に設けられ、回路板11と電気的に接続されている。電池モジュール12は、電力を発生して、情報表示変換可能な無線スカッフプレート1が必要とする電力を提供する。本実施形態においては、電池モジュール12は、情報表示変換可能な無線スカッフプレート1の薄型化を達成するために、ボタン電池を採用しており、高周波モジュール13、表示モジュール14及び省エネモジュール15がそれぞれ回路板11に設けられている。
【0014】
前記高周波モジュール13は、起動信号を受信して、無線信号を生成する。表示モジュール14は、電池モジュール12と電気的に接続されているバックライトユニット140を備えている。省エネモジュール15は、電池モジュール12と電気的に接続され、無線信号を受信して、電池モジュール12で発生する電力を制御することで、バックライトユニット140をオンにする。このため、表示モジュール14のバックライトユニット140は、常時オン状態又は常時オフ状態ではなく、省エネモジュール15によって無線信号に応じて知能的にオン又はオフ時間が調整される。一実施形態において、表示モジュール14は、発光ダイオードパネル、有機発光ダイオードパネル、液晶ディスプレイパネル、または電子ペーパーパネルが挙げられるが、これらに限られない。
【0015】
一実施形態において、情報表示変換可能な無線スカッフプレート1は、さらに、基板10に設けられ、電池モジュール12を覆う上蓋板2と、高周波モジュール13と、省エネモジュール15とを含む。上蓋板2は、透光のために表示モジュール14の上方に位置するレタリング部20を有する。一実施形態においては、上蓋板2は、防水効果を高めるために、防水接着剤を用いて基板10の一部に設けられてよい。
【0016】
一実施形態においては、情報表示変換可能な無線スカッフプレート1は、さらに起動ユニット3を備えている。起動ユニット3は、基板10に対応して設けられ、前記起動信号を生成するが、情報表示変換可能な無線スカッフプレート1の起動装置として用いられる。図3を共に参照すると、高周波モジュール13は、起動ユニット3によって生成された起動信号を受信すると、作動して無線信号を生成する。次いで、省エネモジュール15は、無線信号を受信し、前記無線信号に基づいて電池モジュール12で発生する電力を低下させ、表示モジュール14のバックライトユニット140をオンにする。バックライトユニット140は、一定時間オンされたあと、スリープモードに入り、待機信号を生成する。本実施例において、バックライトユニット140は、30秒オンされた後にスリープモードに入るように設定されているが、実際の実施において、これに限定されず、使用者のニーズに応じて時間を調整してもよい。高周波モジュール13、表示モジュール14及びバックライトユニット140は、待機信号によって待機モードに入り、起動ユニット3が再び起動されるまで待機することで、節電メカニズムを有するシステムを形成する。このようにして、情報表示変換可能な無線スカッフプレート1は、電力を安定して出力でき、電池モジュール12を正常に使用できるだけではなく、如何なる状況においても全体の電力負荷を20mA以下に抑えることができ、節電効果を達成できる。
【0017】
図4,5は、第2実施形態による節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートのブロック模式図及びフロー模式図である。本実施形態における節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートは、第1実施形態における節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートに対して、その一部の部品及び部品間の相対関係が同一であるため、ここでその説明を省略する。本実施形態による節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートは、第1実施形態における節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートに対して、主に、さらに省エネモジュール15と接続される無線受発信モジュール4を備えることで相違している。省エネモジュール15は、前記無線受発信モジュール4からの無線通信信号を受信することで、無線受発信モジュール4によって表示モジュール14をオンさせ、バックライトユニット140の輝度を低下させ、かつ電力の消耗を抑える。このため、使用者は、バックライトユニット140の輝度の変化によって、無線受発信モジュール4が省エネモジュール15と接続されたことを確認できる。一実施形態においては、無線受発信モジュール4として、ブルートゥース(Bluetooth、登録商標)通信モジュール、高周波(Radio Frequency)識別モジュール、Wi-Fi(登録商標)無線受発信モジュール、WiMax(登録商標)無線受発信モジュールが挙げられるが、これに限られない。
【0018】
図6は、第3実施形態による節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートのブロック模式図である。節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートは、第1実施形態における節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートに対して、その一部の部品及び部品間の相対関係が同一であるため、ここでその説明を省略する。本実施形態による節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートは、第1実施形態における節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレートに対して、主に、前記起動ユニット3が外部電子装置5に設置されていることで相違している。前記外部電子装置5は、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチその他の均等物であってよい。起動ユニット3は、さらに表示信号を生成するが、表示モジュール14は、当該表示信号を受信して、表示信号に基づいて、表示モジュール14に情報を表示させる。情報は、文字、図形及びその組み合わせでもよいが、これに限られない。このため、本発明の構成によれば、使用者が外部電子装置5を使用してアプリケーションをダウンロードしてインストールできる。節電メカニズムを有する情報表示変換可能な無線スカッフプレート1の表示モジュール14は、表示信号を受信して、表示モジュール14に表示される文字、図形あるいは色彩を変更できる。
【0019】
上記のように、本願発明は、従来技術に比べて以下の点で優れる。
1、電力を安定に出力でき、電池モジュールを正常に使用できる。
2、節電効果を達成できる。
【0020】
上記のように本願発明を詳細に説明したが、上記説明は、本願発明の一実施例であり、本願発明を限定するものではない。本願発明の特許請求の範囲の均等物又は代替例は、全て本願発明に含まれる。
【符号の説明】
【0021】
無線スカッフプレート 1
基板 10
上面 100
下面 101
凹溝 102
回路板 11
電池モジュール 12
高周波モジュール 13
表示モジュール 14
バックライトユニット 140
省エネモジュール 15
上蓋板 2
レタリング部 20
起動ユニット 3
無線受発信モジュール 4
外部電子装置 5
図1
図2
図3
図4
図5
図6