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特許7038098ベンゾ[D]チアゾール誘導体またはその塩、およびそれを含む医薬組成物
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  • 特許-ベンゾ[D]チアゾール誘導体またはその塩、およびそれを含む医薬組成物 図1
  • 特許-ベンゾ[D]チアゾール誘導体またはその塩、およびそれを含む医薬組成物 図2
  • 特許-ベンゾ[D]チアゾール誘導体またはその塩、およびそれを含む医薬組成物 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-09
(45)【発行日】2022-03-17
(54)【発明の名称】ベンゾ[D]チアゾール誘導体またはその塩、およびそれを含む医薬組成物
(51)【国際特許分類】
   C07D 277/82 20060101AFI20220310BHJP
   A61K 31/428 20060101ALI20220310BHJP
   A61P 35/04 20060101ALI20220310BHJP
【FI】
C07D277/82 CSP
A61K31/428
A61P35/04
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019500456
(86)(22)【出願日】2017-07-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-07-18
(86)【国際出願番号】 KR2017007201
(87)【国際公開番号】W WO2018008989
(87)【国際公開日】2018-01-11
【審査請求日】2020-07-02
(31)【優先権主張番号】10-2016-0086957
(32)【優先日】2016-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】500309919
【氏名又は名称】ユーハン・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】YUHAN Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100077012
【弁理士】
【氏名又は名称】岩谷 龍
(72)【発明者】
【氏名】オ,セウン
(72)【発明者】
【氏名】ホ,ユン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジンフィ
(72)【発明者】
【氏名】チュ,ジェウン
(72)【発明者】
【氏名】カン,ホウン
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ヒョクジュン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ウィチョル
(72)【発明者】
【氏名】パク,チャンソン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ドンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジョンギョン
(72)【発明者】
【氏名】ナム,スヨン
【審査官】西澤 龍彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2006/074262(WO,A1)
【文献】国際公開第2010/024903(WO,A1)
【文献】国際公開第2003/074495(WO,A1)
【文献】国際公開第2009/126635(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/043001(WO,A1)
【文献】COMESS, KM et al.,Discovery and Characterization of Non-ATP Site Inhibitors of the Mitogen Activated Protein (MAP) Kinases,ACS Chemical Biology,2011年,Vol. 6,pp. 234-244
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式1の化合物:
【化1】
{式中、
、R、およびRは、互いに独立して、水素;ハロゲン基;ニトロ基;アミノ基;ハロゲンで置換されていてもよいC~Cアルキル基;またはヒドロキシカルボニル基であり(ただし、R、R、およびRが同時に水素であることはない)、
、R、およびRは、互いに独立して、水素;ハロゲン基;C~Cアルキル基;C~Cシクロアルキルで置換されていてもよいC~Cアルコキシ基;C~Cアルキルスルファニル基;またはモノ-またはジ-C~Cアルキルアミノ基であり、
およびRは、互いに独立して、水素;ヒドロキシ基;ハロゲン基;またはヒドロキシカルボニル基であり(ただし、RおよびRが同時に水素であることはない)、かつ
は、水素またはC~Cアルキル基である}、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項2】
、R、およびRが、互いに独立して、水素;またはハロゲン基であり(ただし、R、R、およびRが同時に水素であることはない)、
、R、およびRが、互いに独立して、水素;ハロゲン基;またはC~Cアルコキシ基であり(ただし、R、R、およびRが同時に水素であることはない)、
およびRが、互いに独立して、水素;またはヒドロキシカルボニル基であり(ただし、RおよびRが同時に水素であることはない)、かつ
が、水素またはC~Cアルキル基である、
請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項3】
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-(((2-クロロフェニルエチル)(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ)メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-フルオロフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[[2-(4-クロロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[[2-(3-クロロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-(((7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)(4-メチルフェニルエチル)アミノ)メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-フルオロフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[[2-(4-エトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-プロポキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-イソプロポキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-(メチルスルファニル)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[3-(メチルスルファニル)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸;
4-({[2-(2,5-ジメトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(2-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-メチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-イソブトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[[2-(4-シクロプロピルメトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-(メチルアミノ)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[{2-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]エチル}(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)(2-フェニルエチル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[[2-(4-シクロヘキシルメトキシフェニル)エチル]-(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[[2-(4-シクロブチルメトキシフェニル)エチル]-(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-({[2-(4-エトキシ-3-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(2-フルオロ-4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(2,4-ジメトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(3-クロロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[[2-(4-sec-ブトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[[2-(4-エチルアミノフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-({[2-(4-エチルフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸;
4-({[2-(2,3-ジフルオロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(2,5-ジフルオロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(2,4-ジクロロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(2,4-ジフルオロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(2-フルオロフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
-({[2-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-メトキシ-2-メチル-5-(プロパン-2-イル)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸;
4-({[2-(2,5-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(2-クロロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,3-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,5-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-3-メチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}プロピル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,4-ジフルオロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,3-ジフルオロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,4-ジクロロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,5-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-{1-[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-メトキシ-2-メチル-5-(プロパン-2-イル)フェニル]エチル}アミノ]エチル}安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,3-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,5-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-3-メチルフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}プロピル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,5-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}プロピル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2-クロロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}プロピル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,3-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}プロピル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,5-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}プロピル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-3-メチルフェニル)エチル]アミノ}プロピル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)エチル]アミノ}プロピル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}プロピル)安息香酸;
4-{1-[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-メトキシ-2-メチル-5-(プロパン-2-イル)フェニル]エチル}アミノ]プロピル}安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)-2-ヒドロキシ安息香酸;
3-クロロ-4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル](6-ニトロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル](7-ニトロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(6-アミノ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-アミノ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(6-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(5-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(5,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[[2-(4-メトキシフェニル)エチル](5,6,7-トリフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-({(6-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[[2-(4-メトキシフェニル)エチル](7-トリフルオロメチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-({(6,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(5-ブロモ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(6-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(5,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロ-6-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(4,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル](7-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル](6-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル](5-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-(1-{(5,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(5,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル](5,6,7-トリフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(6-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(5-ブロモ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(6,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロ-6-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル][7-(トリフルオロメチル)-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(5-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(6-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル](7-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル](6-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル](5-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(5-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(4,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-({(6-ブロモ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-(1-{(6-ブロモ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
2-{(4-カルボキシベンジル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}ベンゾ[d]チアゾール-6-カルボン酸;
2-{(4-カルボキシベンジル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}ベンゾ[d]チアゾール-7-カルボン酸;
4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル][6-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル][5-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[7-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル][2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-(1-{(5,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル][6-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル][5-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル]アミノ}エチル)安息香酸;および
4-(1-{[7-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル][2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項4】
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-(((2-クロロフェニルエチル)(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ)メチル)安息香酸;
4-(((7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)(4-メチルフェニルエチル)アミノ)メチル)安息香酸;
4-{[[2-(4-エトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-(メチルスルファニル)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[3-(メチルスルファニル)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸;
4-({[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[[2-(4-シクロプロピルメトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-(メチルアミノ)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[{2-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]エチル}(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(2-フルオロ-4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(3-クロロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(4-エチルフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(2,5-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,5-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-3-メチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}プロピル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,5-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,3-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,5-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-3-メチルフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}プロピル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)-2-ヒドロキシ安息香酸;
3-クロロ-4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル](6-ニトロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル](7-ニトロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(6-アミノ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-アミノ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(6-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(5-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(5,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[[2-(4-メトキシフェニル)エチル](5,6,7-トリフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-({(6-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[[2-(4-メトキシフェニル)エチル](7-トリフルオロメチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-({(6,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(5-ブロモ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(6-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(5,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロ-6-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(4,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-(1-{(7-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル][5-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-(1-{(5,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;および
4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル][5-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル]アミノ}エチル)安息香酸
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項5】
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;および
4-({(5,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の治療有効量、および薬学的に許容可能な担体を含む、がん細胞の転移に関連する疾患の予防用または治療用の医薬組成物。
【請求項7】
前記がん細胞の転移に関連する疾患が、大腸がん、肺がん、肝がん、胃がん、食道がん、膵臓がん、胆嚢がん、腎臓がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣がん、子宮頚部がん、子宮内膜がん、絨毛がん、卵巣がん、乳がん、甲状腺がん、脳腫瘍、頭頚部がん、悪性黒色腫、リンパ腫、および再生不良性貧血からなる群から選択される、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項8】
請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の治療有効量を有効成分として含む、がん細胞転移抑制剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベンゾ[d]チアゾール誘導体またはその薬学的に許容可能な塩、その製造方法、およびそれを含む医薬組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、正常な細胞は、体内で自体の分裂および成長を精密に調節している。しかし、細胞がその調節機能を失ったり、制御不能なまま分裂や成長を行ったりした場合、異常な過剰増殖の結果として悪性腫瘍を形成する。また、がん細胞は身体の他の部位にも広がることがある。すなわち、原発がんで成長したがん細胞が隣接する組織に直接浸潤したり、あるいは血管やリンパ管に沿って、身体のより離れた部分に転移したりすることもある。がん細胞は、リンパ系および静脈系のいずれをも通って自由に移動することができるため、血管の広がりによって広範囲に転移する。血液に運ばれるがん細胞は、凝集および浸潤によって血管内皮細胞を通り抜け、血流に入る。
【0003】
一方、67kDaのラミニン受容体(LR)は、原形質膜に存在する非インテグリン型の受容体であり、がんの浸潤および転移に関与している(Nelson,J. et al. The 67 kDa laminin receptor: structure,function and role in disease. Biosci. Rep. 28、33-48(2008))。LRは、様々ながんにおいて、しばしば高レベルで観察されている(Nelson,J.et al.The 67kDa laminin receptor:structure,function and role in disease.Biosci.Rep.28,33-48(2008);Menard,S.,Castronovo,V.,Tagliabue,E.&Sobel,M.E.New insights into the metastasis-associated 67kD laminin receptor.J.Cell.Biochem.67,155-165(1997))。LRに媒介されるラミニンシグナルは、Gタンパク質、FAK、MAPK、ホスファターゼ、ホスホリパーゼDなどに関連する様々なシグナル伝達経路を介して、がんの進行および転移を誘発することが報告されている(Cancer Letter,2005)。
【0004】
最近、アミノアシルtRNAシンテターゼ(ARS)の一つであるリジルtRNAシンテターゼ(KRS)が、ラミニン受容体(LR)と結合してラミニン受容体(LR)を安定化することが明らかになった。すなわち、KRSがラミニン受容体を安定化することにより細胞の移動およびがんの転移を促進すること、また、KRSの過剰発現が転移を増加させることが報告された(WO2011/056021)。また、KRSとLRタンパク質との結合を阻害すると、LRタンパク質が分解することによって細胞移動が抑制され、動物モデルにおいてがんの転移が抑制されたことが報告されている(Nature Chemical Biology,2014,10:29-34)。
【0005】
したがって、KRSとLRとの相互作用を阻害または遮断する物質は、がんの転移を阻害または遮断することが可能であることから、がんの予防および治療に有用に適用されることが期待される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らは、ベンゾ[d]チアゾール誘導体またはその薬学的に許容可能な塩が、KRSとLRとのタンパク質-タンパク質相互作用を選択的に阻害することによってがん細胞の移動を阻害することから、がん細胞の転移に関連する疾患の予防または治療に有用に適用できることを見出した。
【0007】
したがって、本発明は、前記ベンゾ[d]チアゾール誘導体またはその薬学的に許容可能な塩、その製造方法、およびそれを含む医薬組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によって、ベンゾ[d]チアゾール誘導体またはその薬学的に許容可能な塩が提供される。
【0009】
本発明の別の一態様によって、前記化合物またはその薬学的に許容可能な塩の製造方法が提供される。
【0010】
本発明のさらにまた別の一態様によって、前記化合物またはその薬学的に許容可能な塩を有効成分として含む、がん細胞の転移に関連する疾患の予防用または治療用の医薬組成物が提供される。
【発明の効果】
【0011】
本発明の化合物、すなわち、ベンゾ[d]チアゾール誘導体またはその薬学的に許容可能な塩は、KRSの本来の機能(すなわち、KRSのタンパク質合成機能)に影響を及ぼすことなくKRSとLRとのタンパク質-タンパク質相互作用を選択的に阻害することにより、がん細胞の転移を阻害することができる。したがって、前記ベンゾ[d]チアゾール誘導体またはその薬学的に許容可能な塩は、がん細胞の転移に関連する疾患の予防または治療に有用に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施例1の化合物を所定の濃度で使用し、KRSとLRとのタンパク質-タンパク質相互作用に対する阻害をウェスタンブロット分析により測定して得られた結果を示す。
図2】実施例83の化合物を所定の濃度で使用し、KRSとLRとのタンパク質-タンパク質相互作用に対する阻害をウェスタンブロット分析により測定して得られた結果を示す。
図3】実施例93の化合物を所定の濃度で使用し、KRSとLRとのタンパク質-タンパク質相互作用に対する阻害をウェスタンブロット分析により測定して得られた結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書において、用語「アルキル」は、直鎖状または分枝鎖状の脂肪族炭化水素ラジカルをいう。例えば、C-Cアルキルは、メチル、エチル、プロピル、n-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、イソプロピル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ネオペンチル、およびイソペンチルなどの、1~6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状の脂肪族炭化水素ラジカルを意味する。
【0014】
また、用語「アルコキシ」は、ヒドロキシル基の水素原子をアルキルで置換して形成されたラジカルをいう。例えば、C-Cアルコキシは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、n-ブトキシ、n-ペンチルオキシ、イソプロポキシ、sec-ブトキシ、tert-ブトキシ、ネオペンチルオキシ、およびイソペンチルオキシを含む。
【0015】
本発明は、式1の化合物:
【化1】
{式中、
、R、およびRは、互いに独立して、水素;ハロゲン基;ニトロ基;アミノ基;ハロゲンで置換されていてもよいC~Cアルキル基;またはヒドロキシカルボニル基であり(ただし、R、R、およびRが同時に水素であることはない)、
、R、およびRは、互いに独立して、水素;ハロゲン基;C~Cアルキル基;C~Cシクロアルキルで置換されていてもよいC~Cアルコキシ基;C~Cアルキルスルファニル基;またはモノ-またはジ-C~Cアルキルアミノ基であり、
およびRは、互いに独立して、水素;ヒドロキシ基;ハロゲン基;またはヒドロキシカルボニル基であり(ただし、RおよびRが同時に水素であることはない)、かつ
は、水素またはC~Cアルキル基である}、またはその薬学的に許容可能な塩を提供する。
【0016】
前記本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩は、
、R、およびRが、互いに独立して、水素;またはハロゲン基であり(ただし、R、R、およびRが同時に水素であることはない)、
、R、およびRが、互いに独立して、水素;ハロゲン基;またはC~Cアルコキシ基であり(ただし、R、R、およびRが同時に水素であることはない)、
およびRが、互いに独立して、水素;またはヒドロキシカルボニル基であり(ただし、RおよびRが同時に水素であることはない)、かつ
が、水素またはC~Cアルキル基である
化合物またはその薬学的に許容可能な塩であってもよく、そのような化合物またはその薬学的に許容可能な塩であることが好ましい。
【0017】
本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩における、好ましい化合物またはその塩の例としては、
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-(((2-クロロフェニルエチル)(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ)メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-フルオロフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[[2-(4-クロロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[[2-(3-クロロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-(((7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)(4-メチルフェニルエチル)アミノ)メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-フルオロフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[[2-(4-エトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-プロポキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-イソプロポキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-(メチルスルファニル)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[3-(メチルスルファニル)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸;
4-({[2-(2,5-ジメトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(2-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-メチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-イソブトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[[2-(4-シクロプロピルメトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-(メチルアミノ)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[{2-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]エチル}(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)(2-フェニルエチル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[[2-(4-シクロヘキシルメトキシフェニル)エチル]-(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[[2-(4-シクロブチルメトキシフェニル)エチル]-(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-({[2-(4-エトキシ-3-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(2-フルオロ-4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(2,4-ジメトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(3-クロロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[[2-(4-sec-ブトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[[2-(4-エチルアミノフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-({[2-(4-エチルフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸;
4-({[2-(2,3-ジフルオロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(2,5-ジフルオロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(2,4-ジクロロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(2,4-ジフルオロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(2-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(2-フルオロフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-メトキシ-2-メチル-5-(プロパン-2-イル)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸;
4-({[2-(2,5-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(2-クロロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,3-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,5-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-3-メチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}プロピル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,4-ジフルオロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,3-ジフルオロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,4-ジクロロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,5-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-{1-[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-メトキシ-2-メチル-5-(プロパン-2-イル)フェニル]エチル}アミノ]エチル}安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,3-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,5-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-3-メチルフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}プロピル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,5-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}プロピル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2-クロロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}プロピル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,3-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}プロピル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,5-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}プロピル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-3-メチルフェニル)エチル]アミノ}プロピル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)エチル]アミノ}プロピル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}プロピル)安息香酸;
4-{1-[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-メトキシ-2-メチル-5-(プロパン-2-イル)フェニル]エチル}アミノ]プロピル}安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)-2-ヒドロキシ安息香酸;
3-クロロ-4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル](6-ニトロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル](7-ニトロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(6-アミノ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-アミノ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(6-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(5-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(5,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[[2-(4-メトキシフェニル)エチル](5,6,7-トリフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-({(6-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[[2-(4-メトキシフェニル)エチル](7-トリフルオロメチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-({(6,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(5-ブロモ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(6-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(5,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロ-6-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(4,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル](7-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル](6-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル](5-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-(1-{(5,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(5,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル](5,6,7-トリフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(6-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(5-ブロモ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(6,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロ-6-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル][7-(トリフルオロメチル)-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(5-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(6-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル](7-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル](6-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル](5-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(5-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(4,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-({(6-ブロモ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-(1-{(6-ブロモ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
2-{(4-カルボキシベンジル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}ベンゾ[d]チアゾール-6-カルボン酸;
2-{(4-カルボキシベンジル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}ベンゾ[d]チアゾール-7-カルボン酸;
4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル][6-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル][5-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[7-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル][2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-(1-{(5,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル][6-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル][5-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル]アミノ}エチル)安息香酸;および
4-(1-{[7-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル][2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
が挙げられる。
【0018】
本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩における、さらに好ましい化合物またはその塩の例としては、
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-(((2-クロロフェニルエチル)(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ)メチル)安息香酸;
4-(((7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)(4-メチルフェニルエチル)アミノ)メチル)安息香酸;
4-{[[2-(4-エトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-(メチルスルファニル)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[3-(メチルスルファニル)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸;
4-({[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[[2-(4-シクロプロピルメトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-(メチルアミノ)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸;
4-{[{2-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]エチル}(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(2-フルオロ-4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(3-クロロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(4-エチルフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(2,5-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,5-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-3-メチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}プロピル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,5-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,3-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,5-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-3-メチルフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸;
4-(1-{[2-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}プロピル)安息香酸;
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)-2-ヒドロキシ安息香酸;
3-クロロ-4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル](6-ニトロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル](7-ニトロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(6-アミノ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-アミノ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(6-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(5-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(5,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[[2-(4-メトキシフェニル)エチル](5,6,7-トリフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-({(6-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-{[[2-(4-メトキシフェニル)エチル](7-トリフルオロメチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸;
4-({(6,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(5-ブロモ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(6-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(5,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-フルオロ-6-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(4,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-(1-{(7-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;
4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル][5-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-(1-{(5,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸;および
4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル][5-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル]アミノ}エチル)安息香酸
が挙げられる。
【0019】
本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩における、特に好ましい化合物またはその塩の例としては、
4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;
4-({(7-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸;および
4-({(5,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
が挙げられる。
【0020】
式1の化合物またはその薬学的に許容可能な塩は、不斉炭素を含む置換基を有していてもよく、したがって、ラセミ混合物(RS)の形態、または(R)もしくは(S)異性体のような光学異性体の形態をとりうる。特に記載がない限り、前記式1の化合物またはその薬学的に許容可能な塩は、ラセミ混合物(RS)の形態および(R)、(S)異性体のような光学異性体の形態をいずれも含む。
【0021】
本発明の式1の化合物は、薬学的に許容可能な塩の形態であってもよい。前記塩は、酸付加塩の形態であってもよく、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、またはリン酸などの無機酸から誘導される塩;およびクエン酸、酢酸、乳酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、ギ酸、プロピオン酸、シュウ酸、トリフルオロ酢酸、安息香酸、グルクロン酸、メタンスルホン酸、グリコール酸、コハク酸、p-トルエンスルホン酸、グルタミン酸、またはアスパラギン酸などの有機酸から誘導される塩を含む。また、前記薬学的に許容可能な塩は、例えば、リチウム、ナトリウム、またはカリウムのようなアルカリ金属;または、カルシウムやマグネシウムなどのアルカリ土類金属から誘導される塩を含む、金属塩の形態であってもよい。前記金属塩の形態は、クロム塩も含む。また、前記薬学的に許容可能な塩は、有機配位子由来の塩、例えば4級アンモニウム塩;アミン塩、例えばジシクロヘキシルアミン塩もしくはN-メチル-D-グルカミン塩;または、アルギニン、リジンなどから誘導されるアミノ酸塩であってもよい。
【0022】
本発明はまた、下記反応スキーム1に示すような、式2の化合物を式3の化合物と反応させて式4の化合物を得る工程;式4の化合物を式5の化合物と反応させて式1aの化合物を得る工程;および任意選択で、式1aの化合物を加水分解して式1bの化合物を得る工程を含む、式1aもしくは1bの化合物またはその薬学的に許容可能な塩の製造方法を提供する。
【化2】
【0023】
反応スキーム1において、R、R、R、R、R、R、およびRは、先に定義されたものと同一である。R’およびR’’は、水素;ヒドロキシ基;またはハロゲン基であり、R’は、C~Cアルコキシカルボニル基であり、R’’は、ヒドロキシカルボニル基である。
【0024】
前記式2の化合物は、市販されている。また、式2の化合物は、公知の方法(例えば、Armitage、Bruce A. et al.、Journal of the American Chemical Society、2007(129)、5710;Gavin W. Stewart、Journal of Organic Chemistry、2009(74)、3229)によって製造することができる。また、前記式3の化合物も、市販されている。
【0025】
式2の化合物と式3の化合物との反応は、塩基の存在下で行われてもよい。該塩基は、アルカリ金属塩または有機塩基を含む。アルカリ金属塩は、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、重炭酸ナトリウムなどを含む。有機塩基は、ピリジン、トリエチルアミン、N,N-ジメチルアニリン、ジイソプロピルエチルアミン、DBU(1,8-ジアザビシクロウンデカ-7-エン)などを含む。前記塩基の使用量は、特に限定されるものではない。例えば、前記塩基は、式2の化合物1当量に対して1~3当量の割合で使用することができる。また、式3の化合物は、式2の化合物1当量に対して1~5当量の割合で使用することがあるが、これに限定されるものではない。前記反応は、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミドなどの溶媒中、0℃~80℃で、10分~12時間行われてもよい。また、前記反応、すなわち、C-N結合形成反応は、カップリング反応、付加反応、バックワルド・ハートウィグ反応、または置換反応のような公知の方法(例えば、Verma、Sanjeev K.,RCS advances,2013(3),8783)に従って行われてもよい。
【0026】
式4の化合物と式5の化合物との反応は、求核置換反応である。該反応は、塩基の存在下で行われてもよく、塩基の存在下で行われることが好ましい。該塩基は、炭酸カリウム(KCO)、炭酸セシウム(CsCO)、ナトリウムtert-ブトキシド(tert-BuONa)、カリウムtert-ブトキシド(tert-BuOK)、または水素化ナトリウム(NaH)などの無機塩基を含む。前記反応は、ベンゼン、トルエンなどの非極性有機溶媒;またはN,N-ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどの極性有機溶媒を含む溶媒中で実行されてもよい。通常、前記反応は、0~150℃、好ましくは40~120℃で行われてもよい。
【0027】
式1aの化合物の加水分解は、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウムなどを使用して、アルカリ条件で行われてもよい。また、該加水分解は、水または水と極性溶媒(テトラヒドロフラン、エタノールなど)との混合溶媒である溶媒中で行われてもよい。通常、該反応は、室温~50℃で行われてもよい。
【0028】
本発明はまた、治療有効量の式1の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を有効成分として含む、がん細胞転移抑制剤を提供する。該治療有効量は、がん細胞の転移に対する阻害活性を提供するのに十分な量をいう。例えば、該治療有効量は、1日あたり約1mg/kg~約300mg/kgであってもよい。当然のことながら、該治療有効量は、患者の年齢、体重、感受性、症状や化合物の活性に応じて変更されうる。
【0029】
また、本発明は、治療有効量の式1の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、および薬学的に許容可能な担体を含む、がん細胞の転移に関連する疾患の予防用または治療用の医薬組成物を提供する。前記がん細胞の転移に関連する疾患は、大腸がん、肺がん、肝がん、胃がん、食道がん、膵臓がん、胆嚢がん、腎臓がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣がん、子宮頚部がん、子宮内膜がん、絨毛がん、卵巣がん、乳がん、甲状腺がん、脳腫瘍、頭頚部がん、悪性黒色腫、リンパ腫、および再生不良性貧血からなる群から選択されてもよいが、これらに限定されるものではない。
【0030】
本発明の医薬組成物は、希釈剤、崩解剤、甘味剤、滑沢剤、または香味剤などの薬学的に許容可能な担体を含んでもよい。該医薬組成物は、通常の方法によって、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、懸濁剤、乳剤またはシロップ剤などの経口投与用製剤;または注射剤等の非経口投与用製剤に製剤化することができる。該剤形は様々な形態であってよく、例えば、単回投与用の剤形であってもよく、反復投与用の剤形であってもよい。
【0031】
本発明の医薬組成物は、例えば、乳糖、トウモロコシデンプンなどの希釈剤;ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤;乳化剤;懸濁化剤;安定化剤;および/または等張化剤などを含むことができる。必要に応じて、該組成物は、甘味剤および/または香味剤をさらに含むことができる。
【0032】
本発明の組成物は、経口で投与してもよく、静脈内、腹腔内、皮下、直腸および局所等の経路により非経口で投与してもよい。したがって、本発明の組成物は、錠剤、カプセル剤、水性液剤または懸濁剤などの様々な形態に製剤化できる。経口投与用錠剤の場合、乳糖、トウモロコシデンプンなどの担体およびステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤が通常使用される。経口投与用カプセル剤の場合には、乳糖および/または乾燥トウモロコシデンプンを希釈剤として使用できる。経口投与用の水性懸濁剤が必要とされる場合、活性成分に乳化剤および/または懸濁化剤を配合することができる。必要に応じて、特定の甘味剤および/または香味剤を使用できる。筋肉内、腹腔内、皮下および静脈内投与の場合、通常、活性成分の滅菌溶液が調製されるが、該溶液のpHは、適切に調節して緩衝化しなければならない。静脈内投与の場合は、製剤を等張化するために、溶質の総濃度を調整する必要がある。本発明の組成物は、7.4のpH値を有する生理食塩水のような薬学的に許容される担体を含む水性液剤の形態とすることができる。この溶液は、局所ボーラス注射によって患者の筋肉内の血流に導入することができる。
【0033】
式1の化合物またはその薬学的に許容可能な塩は、患者に1日あたり約1mg/kg~約300mg/kgの範囲の治療上有効な量で投与できる。当然のことながら、該投与量は、患者の年齢、体重、感受性、症状や化合物の活性に応じて変更されうる。
【0034】
下記実施例および試験例は、本発明を例示するためのものに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
【0035】
下記の実施例で製造された化合物の分析は、以下のように行った。核磁気共鳴(NMR)スペクトル分析にはBruker 400MHz分光計を使用し、化学シフトはppmとして分析した。LCMS分析にはAgilent 1260 Infinityを使用した。カラムクロマトグラフィーにはシリカゲル(Merck、70-230メッシュ)を使用した(W.C.Still,J.Org.Chem.,1978(43),2923-2925)。各実施例の出発物質は、公知の化合物であり、これらは文献に従って合成するか、またはSigma-Aldrich社から購入した。
【0036】
実施例1:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
工程1:7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-チオール
2,3-ジフルオロアニリン(100.0g、0.774mol)およびエチルキサントゲン酸カリウム(273.0g、1.702mol)を無水ジメチルホルムアミド(1000ml)に溶解した後、95℃で4時間撹拌した。TLC分析を通じて出発物質が消失したことを確認した後、反応混合物を室温に冷却した。水(750ml)および3N塩酸(750ml)を反応混合物に加えて、固体沈殿物を生成させた。反応混合物をさらに30分間攪拌した後、減圧濾過した。生成した固体沈殿物を水で洗浄し、トルエン(900ml)に溶解した後、ディーン・スターク蒸留を終夜行った。得られた溶液を室温に冷却した。減圧濾過して得られた白色固体を乾燥して、標題化合物(95g)を得た。
【0037】
工程2:2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾール
フラスコに塩化スルフリル(120ml)を入れ、氷浴内で攪拌した。反応混合物の温度を室温以下に調節しながら、工程1で製造した7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-チオール(90.0g)を徐々に添加した。添加後、反応混合物の温度を室温に上げて、2時間攪拌した。TLC分析を通じて出発物質が消失したことを確認した後、反応混合物を氷水に注ぎ、さらに2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出した後、塩水で洗浄した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濾過した。得られた有機溶液を濃縮して得た液体を、さらなる精製は行わずに、次の工程で使用した。
【0038】
工程3:7-フルオロ-2-((4-メトキシフェニルエチル)アミノ)ベンゾ[d]チアゾール
4-メトキシフェニルエチルアミン(32.2g)をジメチルホルムアミド(40ml)に溶解した後、DBU(32.4mmol)を加えた。反応混合物を30分間攪拌した後、工程2で製造した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾール(40g、0.213mol)を、滴下漏斗を用いて徐々に加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した後、反応混合物に水(150ml)を注ぎ、次いで3N塩酸(300ml)を添加した。得られた水性懸濁液を減圧濾過した後、ジイソプロピルエーテルで洗浄した。得られた固体を50℃の真空オーブンで乾燥して、白色固体状の標題化合物(63g)を得た。
【0039】
工程4:メチル4-(((7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)(4-メトキシフェニルエチル)アミノ)メチル)ベンゾエート
工程3で製造した7-フルオロ-2-((4-メトキシフェニルエチル)アミノ)ベンゾ[d]チアゾール(6.3g、19.6mmol)をジメチルホルムアミド(100ml)に溶解した後、炭酸セシウム(30.0g)およびメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエート(5.4g)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌し、酢酸エチルで希釈した後、水で洗浄した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濾過した後、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル/n-ヘキサン=1/4、v/v)で精製して、淡黄色固体状の標題化合物5.5gを得た。
Rf=0.55(EA:Hex=1:3)
【0040】
工程5:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-[2-(4-メトキシフェニル)-エチル]-アミノ}-メチル)-安息香酸
工程4で製造したメチル4-(((7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)(4-メトキシフェニルエチル)アミノ)メチル)ベンゾエート(5.0g)をテトラヒドロフラン(7.5ml)とメタノール(7.5ml)との混合溶媒に溶解した後、1N水酸化ナトリウム溶液(15.0ml)を徐々に加えた。反応混合物を室温で終夜攪拌した。水(10.0ml)を反応混合物に加え、濃縮して有機溶媒を除去した後、ジエチルエーテルで洗浄した。有機層は廃棄した。1N塩酸を徐々に加えて、水層のpHを約3に調節した。得られた水層を酢酸エチルで2回抽出した。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濾過し、濃縮した後、ジイソプロピルエーテルで再結晶して、白固体状の標題化合物3.0gを得た。
H NMR(400MHz、CDCl)8.07(d、2H)、7.35(t、3H)、7.26(m、1H)、7.11(d、2H)、6.84(d、3H)、4.72(s、2H)、3.79(t、3H)、3.67(t、2H)、2.95(t、2H)
【0041】
実施例2:4-(((2-クロロフェニルエチル)(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ)メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、2-クロロフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、CDCl)8.01-8.11(m、2H)、7.56(br d、J=7.83Hz、2H)、7.50(br t、J=8.84Hz、1H)、7.25-7.42(m、7H)、6.84(t、J=8.72Hz、1H)、4.73(s、2H)、3.76(br t、J=7.45Hz、2H)、3.08(br t、J=7.45Hz、2H)
【0042】
実施例3:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-フルオロフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、3-フルオロフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、CDOD)7.90(d、2H)、7.30(d、3H)、7.21(m、3H)、6.85(m、4H)、4.71(s、2H)、3.70(t、2H)、2.94(t、2H)
【0043】
実施例4:4-{[[2-(4-クロロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-クロロフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、CDOD)8.01(d、2H)、7.41(d、2H)、7.28(m、3H)、6.88(t、1H)、4.82(s、2H)、3.80(t、2H)、3.04(t、2H)
【0044】
実施例5:4-{[[2-(3-クロロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、3-クロロフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、CDOD)8.02(d、2H)、7.41(d、2H)、7.27(m、5H)、6.87(t、1H)、4.83(s、2H)、3.82(t、2H)、3.04(t、2H)
【0045】
実施例6:4-(((7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)(4-メチルフェニルエチル)アミノ)メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-メチルフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、CDCl)8.04(d、J=8.34Hz、2H)、7.31-7.52(m、3H)、7.27-7.31(m、1H)、7.00-7.18(m、4H)、6.83(t、J=8.72Hz、1H)、4.73(s、2H)、3.68(t、J=7.58Hz、2H)、2.97(t、J=7.58Hz、2H)、2.33(s、3H)
【0046】
実施例7:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、3-メトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)437.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDOD)8.01(d、2H)、7.35(m、4H)、7.16(d、2H)、6.86(m、3H)、4.79(s、2H)、3.75(m、5H)、2.97(t、2H)
【0047】
実施例8:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-フルオロフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-フルオロフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、CDOD)8.00(d、2H)、7.33(m、4H)、7.21(t、1H)、6.83(m、4H)、4.78(s、2H)、3.78(m、5H)、3.00(t、2H)
【0048】
実施例9:4-{[[2-(4-エトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-エトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)451.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)12.05(br.s、1H)、7.98-8.11(m、2H)、7.22-7.44(m、4H)、7.03-7.15(m、2H)、6.77-6.89(m、3H)、4.71(s、2H)、3.95-4.15(m、2H)、3.67(t、J=7.33Hz、2H)、2.94(t、J=7.33Hz、2H)、1.33-1.47(m、3H)
【0049】
実施例10:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-プロポキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-(n-プロポキシ)フェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)465.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)12.14(br.s、1H)、8.04(m、2H)、7.20-7.40(m、4H)、7.08(m、2H)、6.83(m、3H)、4.71(m、2H)、3.88(m、2H)、3.67(m、2H)、2.94(br.s、2H)、1.77(m、2H)、1.02(m、3H)
【0050】
実施例11:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-イソプロポキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-イソプロポキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)465.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)12.36(br.s、1H)、7.98-8.07(m、2H)、7.40(m、1H)、7.20-7.35(m、3H)、7.03-7.13(m、2H)、6.76-6.86(m、3H)、4.72(m、2H)、4.48(m、1H)、3.63-3.72(m、2H)、2.93(m、2H)、1.23-1.35(m、6H)
【0051】
実施例12:4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-(メチルスルファニル)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-メチルチオフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)453 (M+H)+;
H NMR(400MHz、CDOD)7.99(d、J=8.34Hz、2H)、7.38(d、J=8.34Hz、2H)、7.24-7.35(m、2H)、7.10-7.23(m、4H)、6.85(t、J=8.41Hz、1H)、4.78(s、2H)、3.75(t、J=7.45Hz、2H)、2.98(t、J=7.33Hz、2H)、2.42(s、3H)
【0052】
実施例13:4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[3-(メチルスルファニル)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、3-メチルチオフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)453(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDOD)、8.00(d、J=8.08Hz、2H)、7.38(d、J=8.34Hz、2H)、7.26-7.34(m、2H)、7.18-7.24(m、1H)、7.08-7.14(m、2H)、7.01(d、J=7.58Hz、1H)、6.81-6.89(m、1H)、4.78(s、2H)、3.79(t、J=7.33Hz、2H)、3.00(t、J=7.20Hz、2H)、2.41(s、3H)
【0053】
実施例14:4-({[2-(2,5-ジメトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、2,5-ジメトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)、12.95(s、1H)、7.93(d、2H)、7.43(d、2H)、7.31(d、2H)、6.81-6.72(m、2H)、4.87(s、2H)、3.75(s、3H)、3.66(s、5H)、2.92(t、2H)
【0054】
実施例15:4-({[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、3,4-ジメトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)、12.95(s、1H)、7.93(d、2H)、7.43(d、2H)、7.37-7.25(m、2H)、7.01-6.91(m、1H)、6.90-6.83(m、2H)、6.77(d、1H)、4.86(s、2H)、3.88-3.58(m、8H)、2.91(t、2H)
【0055】
実施例16:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(2-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、2-メトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)437.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)7.97(d、J=8.08Hz、2H)、7.29-7.34(m、1H)、7.11-7.24(m、3H)、7.05(d、J=7.33Hz、1H)、6.71-6.84(m、3H)、4.74(s、2H)、3.74(s、3H)、3.42-3.65(m、2H)、2.95(br t、J=7.58Hz、2H)
【0056】
実施例17:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-メチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、3-メチルフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、CDCl)8.03(br d、J=7.83Hz、2H)、7.16-7.41(m、5H)、6.95-7.07(m、3H)、6.82(t、J=8.72Hz、1H)、4.73(s、2H)、3.69(br t、J=7.45Hz、2H)、2.96(br t、J=7.58Hz、2H)、2.32(s、3H)
【0057】
実施例18:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-イソブトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-イソブトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)479.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)7.96-8.13(m、2H)、7.21-7.44(m、5H)、7.09(m、2H)、6.74-6.94(m、3H)、4.72(s、2H)、3.60-3.78(m、4H)、2.88-3.04(m、2H)、2.00-2.18(m、1H)、0.97-1.08(m、6H)
【0058】
実施例19:4-{[[2-(4-シクロプロピルメトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-シクロプロピルメトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)477.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)10.26(br.s、1H)、8.00-8.09(m、2H)、7.40(m、1H)、7.22-7.36(m、3H)、7.04-7.13(m、2H)、6.79-6.88(m、3H)、4.72(s、2H)、3.64-3.83(m、4H)、2.94(m、2H)、1.20-1.31(m、1H)、0.54-0.73(m、2H)、0.28-0.41(m、2H)
【0059】
実施例20:4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-(メチルアミノ)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-メチルアミノフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)12.97(s、1H)、7.92(d、2H)、7.43(d、2H)、7.34-7.29(m、2H)、7.02-6.91(m、3H)、6.47(d、2H)、4.85(s、2H)、3.65(t、2H)、2.81(t、2H)、2.63(s、3H)
【0060】
実施例21:4-{[{2-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]エチル}(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-ジメチルアミノフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)12.95(s、1H)、7.92(d、2H)、7.43(d、2H)、7.36-7.25(m、2H)、7.07(d、2H)、7.01-6.91(m、1H)、6.67(d、2H)、4.86(s、2H)、3.67(t、2H)、2.91-2.79(m、6H)
【0061】
実施例22:4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)(2-フェニルエチル)アミノ]メチル}安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、フェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)12.95(s、1H)、7.93(d、2H)、7.44(d、2H)、7.38-7.25(m、6H)、7.23(d、1H)、6.95(q、1H)、4.87(s、2H)、3.77(t、2H)、2.99(t、2H)
【0062】
実施例23:4-{[[2-(4-シクロヘキシルメトキシフェニル)エチル]-(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-シクロヘキシルメトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)519.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.04(m、2H)、7.22-7.41(m、4H)、7.03-7.13(m、2H)、6.77-6.87(m、3H)、4.72(br s、2H)、3.63-3.78(m、4H)、2.94(m、2H)、1.86(m、2H)、1.71-1.80(m、4H)、1.13-1.36(m、3H)、0.98-1.10(m、2H)
【0063】
実施例24:4-{[[2-(4-シクロブチルメトキシフェニル)エチル]-(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-シクロブチルメトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)491.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)10.49(br s、1H)、8.03(m、2H)、7.22-7.43(m、4H)、7.03-7.15(m、2H)、6.78-6.89(m、3H)、4.71(s、2H)、3.89(m、2H)、3.67(m、2H)、2.88-3.00(m、2H)、2.69-2.81(m、1H)、2.07-2.18(m、3H)、1.80-2.06(m、4H)
【0064】
実施例25:4-({[2-(4-エトキシ-3-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-エトキシ-3-メトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)481(M+H)+;
H NMR(400MHz、DMSO-d)12.93(br s、1H)、7.93(d、J=8.08Hz、2H)、7.43(d、J=8.34Hz、2H)、7.25-7.38(m、2H)、6.90-7.02(m、1H)、6.82-6.89(m、2H)、6.75(d、J=8.08Hz、1H)、4.85(s、2H)、3.86-4.03(m、2H)、3.66-3.80(m、5H)、2.91(br t、J=7.33Hz、2H)、1.29(t、J=6.95Hz、3H)
【0065】
実施例26:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(2-フルオロ-4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、2-フルオロ-4-メトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)、12.94(s、1H)、7.93(d、2H)、7.47-7.40(m、2H)、7.36-7.13(m、3H)、6.96(ddd、1H)、6.83-6.68(m、2H)、4.87(s、2H)、3.75-3.67(m、5H)、2.95(t、2H)
【0066】
実施例27:4-({[2-(2,4-ジメトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、2,4-ジメトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400 MHz、DMSO-d)、12.93(s、1H)、7.93(d、2H)、7.42(d、2H)、7.35-7.27(m、2H)、7.05(d、1H)、7.01-6.89(m、1H)、6.53(d、1H)、6.44(dd、1H)、4.85(s、2H)、3.79(s、3H)、3.72(s、3H)、3.62(t、2H)、2.87(t、2H)
【0067】
実施例28:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、3-フルオロ-4-メトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)12.94(s、1H)、7.93(d、2H)、7.44(d、2H)、7.38-7.27(m、2H)、7.20-7.12(m、1H)、7.11-7.00(m、2H)、6.96(ddd、1H)、4.87(s、2H)、3.80(s、5H)、2.94(t、2H)
【0068】
実施例29:4-({[2-(3-クロロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、3-クロロ-4-メトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)12.93(s、1H)、7.93(d、2H)、7.44(d、2H)、7.39-7.23(m、3H)、7.20(dd、1H)、7.06(d、1H)、7.01-6.86(m、1H)、4.87(s、2H)、3.81(s、3H)、3.76(t、2H)、2.93(t、2H)
【0069】
実施例30:4-{[[2-(4-sec-ブトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-sec-ブトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)479.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.04(m、2H)、7.22-7.41(m、5H)、7.08(m、2H)、6.77-6.87(m、2H)、4.75(s、2H)、4.18-4.35(m、1H)、3.67(m、2H)、2.94(m、2H)、1.54-1.78(m、2H)、1.21-1.31(m、3H)、0.83-1.04(m、3H)
【0070】
実施例31:4-{[[2-(4-エチルアミノフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-エチルアミノフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)450.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDOD)、7.96-8.07(m、2H)、7.35-7.55(m、3H)、7.22-7.35(m、3H)、7.05(m、1H)、6.73-6.89(m、1H)、4.79-4.84(m、2H)、3.78(m、2H)、3.13-3.28(m、2H)、3.02(m、2H)、1.15-1.40(m、3H)
【0071】
実施例32:4-({[2-(4-エチルフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-エチルフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、CDCl)8.04(br d、J=8.08Hz、2H)、7.31-7.42(m、3H)、7.02-7.25(m、4H)、6.83(br t、J=8.46Hz、1H)、4.75(s、2H)、3.69(br t、J=7.33Hz、2H)、2.98(br t、J=7.45Hz、2H)、2.63(q、J=7.33Hz、2H)、1.22(t、J=7.58Hz、3H)
【0072】
実施例33:4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-イソプロピルフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)7.03(br d、J=8.08Hz、2H)、6.32-6.47(m、4H)、6.19-6.29(m、4H)、5.94(br t、J=8.97Hz、1H)、3.84(s、2H)、2.82(br t、J=7.20Hz、2H)、2.01-2.12(m、2H)、1.95(td、J=7.07、14.15Hz、1H)、0.30(br d、J=6.82Hz、6H)
【0073】
実施例34:4-({[2-(2,3-ジフルオロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、2,3-ジフルオロフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、CDCl)8.06(d、J=8.08Hz、2H)、7.38(br d、J=8.08Hz、3H)、7.27-7.33(m、1H)、6.91-7.14(m、3H)、6.83(t、J=8.97Hz、1H)、4.79(s、2H)、3.75(br t、J=7.45Hz、2H)、3.09(br t、J=7.58Hz、2H)
【0074】
実施例35:4-({[2-(2,5-ジフルオロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、2,5-ジフルオロフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、CDCl)8.06(d、J=8.08Hz、2H)、7.38(d、J=8.08Hz、3H)、7.27-7.33(m、1H)、6.74-7.06(m、4H)、4.79(s、2H)、3.74(br t、J=7.20Hz、2H)、3.03(br t、J=7.45Hz、2H)
【0075】
実施例36:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、3,4,5-トリフルオロフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、CDCl)8.08(d、J=8.08Hz、2H)、7.34-7.44(m、3H)、7.26-7.34(m、1H)、6.78-6.92(m、3H)、4.74(s、2H)、3.74(br t、J=7.45Hz、2H)、2.88-3.05(m、2H)
【0076】
実施例37:4-({[2-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、3-ブロモ-4-メトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、CDCl)8.06(d、J=8.08Hz、2H)、7.31-7.47(m、3H)、7.23-7.29(m、2H)、7.13-7.23(m、1H)、6.79-6.90(m、3H)、4.87(s、2H)、3.70(br t、J=7.33Hz、2H)、3.09(br t、J=7.45Hz、2H)
【0077】
実施例38:4-({[2-(2,4-ジクロロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、2,4-ジクロロフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、CDCl)、8.06(d、J=7.83Hz、2H)、7.34-7.42(m、4H)、7.23-7.31(m、1H)、7.12-7.22(m、2H)、6.84(t、J=8.72Hz、1H)、4.75(s、2H)、3.73(br t、J=7.33Hz、2H)、3.13(br t、J=7.33Hz、2H)
【0078】
実施例39:4-({[2-(2,4-ジフルオロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、2,4-ジフルオロフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、CDCl)8.06(d、J=8.08Hz、2H)、7.38(br d、J=8.34Hz、3H)、7.22-7.32(m、1H)、7.10-7.21(m、1H)、6.81(quin、J=8.15Hz、3H)、4.78(s、2H)、3.71(br t、J=7.45Hz、2H)、2.94-3.09(m、2H)
【0079】
実施例40:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(2-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、2-メトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)437.1(M+H)+
【0080】
実施例41:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(2-フルオロフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、2-フルオロフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)425.1(M+H)+
【0081】
実施例42:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、3-メトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)437.2(M+H)+
【0082】
実施例43:4-({[2-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)473.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.05(br d、J=8.08Hz、3H)、7.32-7.48(m、3H)、7.26(br d、J=5.05Hz、2H)、6.84(br d、J=8.08Hz、2H)、6.65(s、2H)、4.78(s、2H)、3.86(s、3H)、3.72(br t、J=7.20Hz、2H)、3.02(br t、J=7.33Hz、2H)
【0083】
実施例44:4-{[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-メトキシ-2-メチル-5-(プロパン-2-イル)フェニル]エチル}アミノ]メチル}安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-メトキシ-2-メチル-5-イソプロピルフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)493.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.05(br d、J=8.08Hz、2H)、7.29-7.44(m、4H)、7.25(s、1H)、6.90(s、1H)、6.82(s、1H)、6.63(s、1H)、4.73(s、2H)、3.79(s、3H)、3.62(br s、2H)、3.19-3.45(m、1H)、2.96(br d、J=7.58Hz、2H)、2.28(s、3H)、1.16(d、J=6.82Hz、6H)
【0084】
実施例45:4-({[2-(2,5-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、2,5-ジフルオロ-4-メトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)473.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.05(br d、J=8.08Hz、2H)、7.38(br d、J=8.08Hz、3H)、7.19-7.33(m、3H)、6.75-7.02(m、2H)、6.58-6.75(m、2H)、4.79(s、2H)、3.84(s、3H)、3.70(br t、J=7.33Hz、2H)、2.96(br t、J=7.45Hz、2H)
【0085】
実施例46:4-({[2-(2-クロロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、2-クロロ-4-メトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)471.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.05(br d、J=8.08Hz、2H)、7.38(br d、J=8.08Hz、3H)、7.26(s、3H)、7.12(d、J=8.34Hz、1H)、6.91(d、J=2.27Hz、1H)、6.79-6.87(m、1H)、6.75(br d、J=8.59Hz、1H)、4.76(s、2H)、3.78(s、3H)、3.69(br t、J=7.33Hz、3H)、3.09(br t、J=7.33Hz、2H)
【0086】
実施例47:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,3-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-メトキシ-2,3-ジメチルフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)465.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDOD)、7.94-8.05(m、2H)、7.26-7.43(m、4H)、6.95(d、J=8.34Hz、1H)、6.87(ddd、J=1.52、7.58、9.35Hz、1H)、6.71(d、J=8.59Hz、1H)、4.70-4.78(m、2H)、3.77(s、3H)、3.59-3.69(m、2H)、3.01(br t、J=7.45Hz、2H)、2.21(s、3H)、2.14(s、3H)
【0087】
実施例48:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,5-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-メトキシ-2,5-ジメチルフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)465.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDOD)、8.01(d、J=8.34Hz、1H)、7.96-8.05(m、1H)、7.39(br d、J=8.34Hz、2H)、7.26-7.36(m、2H)、6.82-6.92(m、2H)、6.68(s、1H)、4.72-4.80(m、2H)、3.78(s、3H)、3.66(br t、J=7.45Hz、2H)、2.94(br t、J=7.58Hz、2H)、2.27(s、3H)、2.10(s、3H)
【0088】
実施例49:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-3-メチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-メトキシ-3-メチルフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)451.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDOD)、8.01(d、J=8.34Hz、2H)、7.39(d、J=8.08Hz、2H)、7.26-7.36(m、2H)、6.95-7.05(m、2H)、6.77-6.91(m、2H)、4.74-4.81(m、2H)、3.79(s、3H)、3.74(br t、J=7.45Hz、2H)、2.94(t、J=7.45Hz、2H)、2.16(s、3H)
【0089】
実施例50:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、4-メトキシ-2-メチルフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)451.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDOD)、8.01(d、J=7.82Hz、2H)、7.40(d、J=8.59Hz、2H)、7.28-7.37(m、2H)、7.06(d、J=8.34Hz、1H)、6.87(ddd、J=1.52、7.52、9.41Hz、1H)、6.73(s、1H)、6.70(d、J=8.05Hz、1H)、4.74-4.82(m、2H)、3.75(s、3H)、3.64-3.72(m、2H)、2.93-3.03(m、2H)、2.29(s、3H)
【0090】
実施例51:4-({[2-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した4-メトキシフェニルエチルアミンの代わりに、2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニルエチルアミンを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)473.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDOD)、7.92-8.07(m、2H)、7.41(d、J=8.34Hz、2H)、7.22-7.35(m、2H)、6.80-6.89(m、1H)、6.45-6.58(m、2H)、4.83-4.86(m、2H)、3.68-3.78(m、5H)、3.04(br t、J=6.82Hz、2H)
【0091】
実施例52:4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例1の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモエチル)ベンゾエートを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)451.0(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.09(d、J=8.34Hz、2H)、7.49(d、J=8.34Hz、2H)、7.40(dd、J=0.76、8.08Hz、1H)、7.26-7.34(m、1H)、6.93-7.06(m、2H)、6.73-6.89(m、3H)、5.82(br d、J=6.82Hz、1H)、3.77(s、3H)、3.31-3.52(m、2H)、2.84-2.96(m、1H)、2.59-2.73(m、1H)、1.70(d、J=7.07Hz、3H)
【0092】
実施例53:4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}プロピル)安息香酸
実施例1の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモプロピル)ベンゾエートを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)12.99(s、1H)、7.97(d、2H)、7.62(d、2H)、7.44-7.29(m、2H)、7.06(d、2H)、6.99(t、1H)、6.91-6.78(m、2H)、5.38(s、1H)、3.71(s、3H)、3.53-3.41(m、1H)、3.37-3.32(m、1H)、2.86-2.73(m、1H)、2.36(td、1H)、2.27-2.15(m、2H)、0.96(t、3H)
【0093】
実施例54:4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例28の工程4で使用したメチル 4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモエチル)ベンゾエートを使用し、実施例28と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)469.0(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.04-8.15(m、J=8.34Hz、2H)、7.45-7.54(m、J=8.34Hz、2H)、7.41(dd、J=0.88、7.96Hz、1H)、7.26-7.31(m、1H)、6.72-6.90(m、4H)、5.68-5.81(m、1H)、3.85(s、3H)、3.32-3.56(m、2H)、2.82-3.02(m、1H)、2.53-2.74(m、1H)、1.70(d、J=7.07Hz、3H)
【0094】
実施例55:4-(1-{[2-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸
実施例37の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモエチル)ベンゾエートを使用し、実施例37と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)530.0(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.06(d、J=8.34Hz、2H)、7.49(d、J=8.08Hz、2H)、7.41(d、J=8.08Hz、1H)、7.26-7.32(m、1H)、7.09-7.21(m、1H)、6.75-6.90(m、3H)、5.87(br d、J=6.82Hz、1H)、3.45-3.60(m、1H)、3.29-3.45(m、1H)、2.90-3.10(m、2H)、1.74(d、J=7.07Hz、3H)
【0095】
実施例56:4-(1-{[2-(2,4-ジフルオロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸
実施例39の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモエチル)ベンゾエートを使用し、実施例39と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)457.0(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.03-8.15(m、J=8.34Hz、2H)、7.45-7.53(m、J=8.34Hz、2H)、7.41(dd、J=0.76、8.08Hz、1H)、7.27-7.32(m、1H)、7.09(dt、J=6.32、8.46Hz、1H)、6.69-6.89(m、3H)、5.74(br d、J=6.57Hz、1H)、3.45-3.59(m、1H)、3.30-3.45(m、1H)、2.91-3.05(m、1H)、2.70-2.83(m、1H)、1.72(d、J=7.07Hz、3H)
【0096】
実施例57:4-(1-{[2-(2,3-ジフルオロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸
実施例34の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモエチル)ベンゾエートを使用し、実施例34と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)457(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.08(d、J=8.34Hz、2H)、7.38-7.53(m、3H)、7.27-7.31(m、1H)、6.81-7.05(m、4H)、5.72(br d、J=6.82Hz、1H)、3.50-3.62m、1H)、3.36-3.50(m、1H)、2.95-3.10(m、1H)、2.77-2.95(m、1H)、1.73(d、J=7.07Hz、3H)
【0097】
実施例58:4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例36の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモエチル)ベンゾエートを使用し、実施例36と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)475(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.06-8.15(m、2H)、7.39-7.54(m、3H)、7.28-7.33(m、1H)、6.65-6.91(m、2H)、5.51-5.63(m、1H)、3.33-3.58(m、2H)、2.81-2.99(m、1H)、2.55-2.76(m、1H)、1.63-1.78(m、3H)
【0098】
実施例59:4-(1-{[2-(2,4-ジクロロフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸
実施例38の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモエチル)ベンゾエートを使用し、実施例38と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)490(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.07(d、J=8.34Hz、2H)、7.37-7.53(m、3H)、7.26-7.34(m、2H)、7.05-7.22(m、2H)、6.85(t、J=8.72Hz、1H)、5.70(br d、J=6.57Hz、1H)、3.37-3.56(m、2H)、3.10(ddd、J=5.81、10.42、13.07Hz、1H)、2.92(ddd、J=5.81、10.23、13.01Hz、1H)、1.71(d、J=7.07Hz、3H)
【0099】
実施例60:4-(1-{[2-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸
実施例43の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモエチル)ベンゾエートを使用し、実施例43と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)487.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.07(m、2H)、7.35-7.57(m、3H)、7.20-7.35(m、2H)、6.71-6.98(m、3H)、6.56-6.71(m、1H)、5.73(m、1H)、3.86(s、3H)、3.35-3.61(m、2H)、2.80-3.14(m、2H)、1.72(m、2H)
【0100】
実施例61:4-(1-{[2-(2,5-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸
実施例45の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモエチル)ベンゾエートを使用し、実施例45と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)487.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.07(m、2H)、7.35-7.57(m、3H)、7.19-7.35(m、2H)、6.78-6.93(m、2H)、6.62(m、1H)、5.72(m、1H)、3.83(s、3H)、3.49(m、1H)、3.18-3.43(m、1H)、2.83-3.06(m、1H)、2.75(m、1H)、1.72(d、J=7.07Hz、3H)
【0101】
実施例62:4-{1-[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-メトキシ-2-メチル-5-(プロパン-2-イル)フェニル]エチル}アミノ]エチル}安息香酸
実施例44の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモエチル)ベンゾエートを使用し、実施例44と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)507.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.10(d、J=8.08Hz、2H)、7.52(m、2H)、7.41(m、1H)、7.07-7.35(m、2H)、6.84(m、1H)、6.75(s、1H)、6.58(s、1H)、5.79(m、1H)、3.77(s、3H)、3.27-3.53(m、2H)、3.10-3.27(m、1H)、2.94(m、1H)、2.60(m、1H)、2.21(s、3H)、1.71(d、J=6.82Hz、3H)、1.17(t、J=7.07Hz、6H)
【0102】
実施例63:4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,3-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例47の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモエチル)ベンゾエートを使用し、実施例47と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)479.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDOD)、8.03(d、J=8.34Hz、2H)、7.51(d、J=8.08Hz、2H)、7.35-7.41(m、1H)、7.27-7.35(m、1H)、6.87(t、J=8.72Hz、1H)、6.78(d、J=8.34Hz、1H)、6.65(d、J=8.34Hz、1H)、5.64(br d、J=6.57Hz、1H)、3.75(s、3H)、3.35-3.48(m、2H)、2.94(ddd、J=5.81、10.61、13.39Hz、1H)、2.61(ddd、J=5.81、10.48、13.26Hz、1H)、2.07(d、J=6.32Hz、6H)、1.68(d、J=7.07Hz、3H)
【0103】
実施例64:4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,5-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例48の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモエチル)ベンゾエートを使用し、実施例48と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)479.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDOD)、8.05(d、J=8.34Hz、2H)、7.55(d、J=8.08Hz、2H)、7.28-7.42(m、2H)、6.83-6.94(m、1H)、6.68(s、1H)、6.61(s、1H)、5.67(br d、J=7.07Hz、1H)、3.76(s、3H)、3.35-3.52(m、2H)、2.84-2.97(m、1H)、2.47-2.60(m、1H)、2.16(s、3H)、2.09(s、3H)、1.70(d、J=7.07Hz、3H)
【0104】
実施例65:4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-3-メチルフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例49の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモエチル)ベンゾエートを使用し、実施例49と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)465.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDOD)、8.06(d、J=7.83Hz、2H)、7.55(br d、J=7.58Hz、2H)、7.27-7.43(m、2H)、6.84-6.94(m、2H)、6.73-6.84(m、2H)、5.67(br d、J=6.82Hz、1H)、3.79(s、3H)、3.41-3.59(m、2H)、2.89(br s、1H)、2.54(br s、1H)、2.14(s、3H)、1.72(d、J=7.07Hz、3H)
【0105】
実施例66:4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例50の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモエチル)ベンゾエートを使用し、実施例50と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)465.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDOD)、8.06(d、J=8.34Hz、2H)、7.56(d、J=8.08Hz、2H)、7.28-7.41(m、2H)、6.84-6.95(m、2H)、6.62-6.70(m、2H)、5.66(br d、J=6.82Hz、1H)、3.74(s、3H)、3.35-3.56(m、2H)、2.88-3.02(m、1H)、2.53-2.66(m、1H)、2.17(s、3H)、1.71(d、J=7.07Hz、3H)
【0106】
実施例67:4-(1-{[2-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸
実施例51の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモエチル)ベンゾエートを使用し、実施例51と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)487.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDOD)、8.01(d、J=8.34Hz、2H)、7.50(d、J=8.08Hz、2H)、7.27-7.42(m、2H)、6.89(t、J=8.84Hz、1H)、6.49(d、J=9.60Hz、2H)、5.71(br d、J=7.07Hz、1H)、3.77(s、3H)、3.51-3.63(m、1H)、3.48(br dd、J=6.06、8.84Hz、1H)、2.80-3.00(m、2H)、1.71(d、J=6.82Hz、3H)
【0107】
実施例68:4-(1-{[2-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}プロピル)安息香酸
実施例43の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモプロピル)ベンゾエートを使用し、実施例43と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)501.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)7.99-8.14(m、2H)、7.53(br d、J=7.83Hz、2H)、7.35-7.47(m、1H)、7.22-7.34(m、1H)、6.71-6.96(m、3H)、6.56-6.69(m、1H)、5.45(br s、1H)、3.77-3.93(m、3H)、3.36-3.55(m、2H)、2.80-3.04(m、1H)、2.53-2.70(m、1H)、2.09-2.26(m、2H)、1.06(br t、J=6.95Hz、3H)
【0108】
実施例69:4-(1-{[2-(2,5-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}プロピル)安息香酸
実施例45の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモプロピル)ベンゾエートを使用し、実施例45と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)501.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.08(br d、J=8.08Hz、2H)、7.53(br d、J=8.08Hz、2H)、7.41(br d、J=8.08Hz、1H)、7.20-7.34(m、1H)、6.78-7.00(m、2H)、6.53-6.71(m、1H)、5.44(br s、1H)、3.75-3.91(m、3H)、3.42(br t、J=7.96Hz、2H)、2.85(br d、J=13.14Hz、1H)、2.58(br s、1H)、2.12-2.39(m、2H)、1.07(br t、J=7.07Hz、3H)
【0109】
実施例70:4-(1-{[2-(2-クロロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}プロピル)安息香酸
実施例46の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモプロピル)ベンゾエートを使用し、実施例46と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)499.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)7.97-8.16(m、2H)、7.54(br d、J=8.08Hz、2H)、7.35-7.49(m、1H)、7.16-7.33(m、1H)、7.06(br d、J=8.34Hz、1H)、6.77-6.94(m、2H)、6.71(br d、J=8.34Hz、2H)、5.53(br s、1H)、3.70-3.82(m、3H)、3.33-3.58(m、2H)、2.88-3.14(m、1H)、2.66-2.86(m、1H)、2.16-2.29(m、1H)、1.07(br t、J=7.07Hz、3H)
【0110】
実施例71:4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,3-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}プロピル)安息香酸
実施例47の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモプロピル)ベンゾエートを使用し、実施例47と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)493.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDOD)、8.02(d、J=8.34Hz、2H)、7.55(br d、J=8.34Hz、2H)、7.25-7.38(m、2H)、6.86(t、J=8.89Hz、1H)、6.73(d、J=8.34Hz、1H)、6.62(d、J=7.60Hz、1H)、5.40(br s、1H)、3.73(s、3H)、3.25-3.31(m、2H)、2.86(ddd、J=6.32、10.23、13.01Hz、1H)、2.39(ddd、J=6.19、10.29、13.33Hz、1H)、2.11-2.26(m、2H)、2.06(s、6H)、1.02(t、J=7.33Hz、3H)
【0111】
実施例72:4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2,5-ジメチルフェニル)エチル]アミノ}プロピル)安息香酸
実施例48の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモプロピル)ベンゾエートを使用し、実施例48と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)493.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDOD)7.96-8.11(m、J=8.08Hz、2H)、7.50-7.63(m、J=8.08Hz、2H)、7.26-7.40(m、2H)、6.86(br t、J=8.72Hz、1H)、6.62(s、1H)、6.56(s、1H)、5.41(br s、1H)、3.73(s、3H)、3.32-3.45(m、2H)、2.71-2.91(m、1H)、2.24-2.36(m、1H)、2.14-2.24(m、2H)、2.12(s、3H)、2.06(s、3H)、1.02(br t、J=7.20Hz、3H)
【0112】
実施例73:4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-3-メチルフェニル)エチル]アミノ}プロピル)安息香酸
実施例49の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモプロピル)ベンゾエートを使用し、実施例49と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)479.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、メタノール-d4)8.04(d、J=8.34Hz、2H)、7.58(d、J=8.08Hz、2H)、7.34-7.42(m、1H)、7.31(dt、J=5.81、8.08Hz、1H)、6.78-6.90(m、2H)、6.69-6.78(m、2H)、5.43(br s、1H)、3.76(s、3H)、3.43(ddd、J=3.41、6.25、9.79Hz、2H)、2.70-2.87(m、1H)、2.13-2.32(m、3H)、2.11(s、3H)、1.02(t、J=7.33Hz、3H)
【0113】
実施例74:4-(1-{(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)エチル]アミノ}プロピル)安息香酸
実施例50の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモプロピル)ベンゾエートを使用し、実施例50と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)479.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDOD)8.05(s、1H)、8.03(s、1H)、7.59(d、J=8.08Hz、2H)、7.26-7.40(m、2H)、6.81-6.93(m、2H)、6.56-6.69(m、2H)、5.43(br s、1H)、3.71(s、3H)、3.34-3.44(m、2H)、3.25-3.33(m、6H)、2.86(td、J=3.57、6.76Hz、1H)、2.35(td、J=3.63、6.63Hz、1H)、2.16-2.27(m、2H)、2.15(s、3H)、1.04(t、J=7.33Hz、3H)
【0114】
実施例75:4-(1-{[2-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)エチル](7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}プロピル)安息香酸
実施例51の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモプロピル)ベンゾエートを使用し、実施例51と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)501.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、DMSO-d)12.97(br s、1H)、7.92(d、J=8.08Hz、2H)、7.54(d、J=8.34Hz、2H)、7.30-7.41(m、2H)、7.00(ddd、J=1.77、7.33、9.35Hz、1H)、6.64(d、J=9.60Hz、2H)、5.36(br s、1H)、3.73(s、3H)、3.36-3.50(m、2H)、2.75-2.87(m、1H)、2.52-2.60(m、1H)、2.05-2.23(m、2H)、0.94(t、J=7.20Hz、3H)
【0115】
実施例76:4-{1-[(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル){2-[4-メトキシ-2-メチル-5-(プロパン-2-イル)フェニル]エチル}アミノ]プロピル}安息香酸
実施例44の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-(1-ブロモプロピル)ベンゾエートを使用し、実施例44と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)521.2(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.11(br d、J=8.34Hz、1H)、7.57(br d、J=8.34Hz、2H)、7.40(br d、J=8.08Hz、1H)、7.21-7.35(m、1H)、6.83(br t、J=8.59Hz、1H)、6.75(s、1H)、6.61-6.69(m、1H)、6.57(s、1H)、5.53(br s、1H)、3.74-3.86(m、3H)、3.45(br d、J=7.07Hz、1H)、3.27-3.40(m、2H)、3.22(br dd、J=6.44、13.26Hz、1H)、2.85-3.05(m、1H)、2.29-2.49(m、2H)、2.14-2.29(m、4H)、1.12-1.32(m、8H)、1.02-1.12(m、2H)
【0116】
実施例77:4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)-2-ヒドロキシ安息香酸
実施例1の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-ブロモメチル-2-ヒドロキシベンゾエートを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)11.37(s、1H)、7.80-7.72(m、1H)、7.37-7.23(m、2H)、7.20(d、2H)、6.96(ddd、1H)、6.94-6.83(m、4H)、4.79(s、2H)、3.72(d、5H)、2.92(t、2H)
【0117】
実施例78:3-クロロ-4-({(7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程4で使用したメチル4-(ブロモメチル)ベンゾエートの代わりに、メチル4-ブロモメチル-3-クロロベンゾエートを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)471(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.08(d、J=1.52Hz、1H)、7.88(dd、J=1.52、8.08Hz、1H)、7.38(d、J=8.08Hz、1H)、7.32(d、J=8.08Hz、1H)、7.26-7.30(m、1H)、7.14(d、J=8.59Hz、2H)、6.79-6.92(m、3H)、4.86(s、2H)、3.79(s、3H)、3.71(br t、J=7.45Hz、2H)、3.00(t、J=7.58Hz、2H)
【0118】
実施例79:4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル](6-ニトロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-6-ニトロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)12.93(s、1H)、8.81(d、1H)、8.21-8.11(m、1H)、7.93(d、2H)、7.56(d、1H)、7.44(d、2H)、7.23-7.16(m、2H)、6.87(d、2H)、4.92(s、2H)、3.72(s、5H)、2.94(t、2H)
【0119】
実施例80:4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル](7-ニトロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-7-ニトロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)12.94(s、1H)、8.14(d、1H)、8.01(d、1H)、7.93(d、2H)、7.51(d、2H)、7.25-7.16(m、3H)、6.87(d、2H)、4.91(s、2H)、3.92-3.62(m、5H)、2.95(t、2H)
【0120】
実施例81:4-({(6-アミノ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-6-アミノベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)7.90(d、2H)、7.40(d、2H)、7.20-7.12(m、3H)、6.92-6.82(m、3H)、6.56(dd、1H)、4.75(s、2H)、3.71(s、3H)、3.60(t、2H)、2.86(t、2H)
【0121】
実施例82:4-({(7-アミノ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-7-アミノベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)7.92(d、2H)、7.45(d、2H)、7.19(d、2H)、6.95-6.75(m、4H)、6.55(d、1H)、4.82(s、2H)、3.72(s、3H)、3.66(t、2H)、2.90(t、2H)
【0122】
実施例83:4-({(7-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-7-クロロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)453(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.05(d、J=8.08Hz、2H)、7.46(d、J=8.08Hz、1H)、7.34(br d、J=8.08Hz、2H)、7.23(s、1H)、7.00-7.15(m、3H)、6.85(d、J=8.34Hz、2H)、4.71(s、2H)、3.79(s、3H)、3.68(br t、J=7.45Hz、2H)、2.96(br t、J=7.33Hz、2H)
【0123】
実施例84:4-({(6-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-6-クロロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)453(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.04(d、J=8.34Hz、2H)、7.57(d、J=2.27Hz、1H)、7.48(d、J=8.59Hz、1H)、7.33(d、J=8.34Hz、2H)、7.27(d、J=2.27Hz、1H)、7.04-7.15(m、2H)、6.78-6.90(m、2H)、4.71(s、2H)、3.79(s、3H)、3.66(t、J=7.45Hz、2H)、2.94(t、J=7.45Hz、2H)
【0124】
実施例85:4-({(5-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-5-クロロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)453(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)7.99-8.10(m、J=8.08Hz、2H)、7.57(d、J=2.02Hz、1H)、7.49(d、J=8.59Hz、1H)、7.30-7.40(m、J=8.08Hz、2H)、7.01-7.16(m、3H)、6.78-6.90(m、2H)、4.71(s、2H)、3.79(s、3H)、3.58-3.74(m、2H)、2.94(t、J=7.45Hz、2H)
【0125】
実施例86:4-({(5,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-5,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)455.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.05(d、J=8.08Hz、2H)、7.27-7.43(m、4H)、6.99-7.24(m、2H)、6.84(d、J=8.34Hz、2H)、4.69(s、2H)、3.79(s、3H)、3.65(br t、J=7.33Hz、2H)、2.93(br t、J=7.45Hz、2H)
【0126】
実施例87:4-{[[2-(4-メトキシフェニル)エチル](5,6,7-トリフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-5,6,7-トリフルオロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)473.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.05(d、J=8.08Hz、2H)、7.28-7.53(m、2H)、7.00-7.25(m、3H)、6.85(d、J=8.34Hz、2H)、4.69(s、2H)、3.79(s、3H)、3.66(br t、J=7.33Hz、2H)、2.94(br t、J=7.33Hz、2H)
【0127】
実施例88:4-({(6-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2,6-ジクロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)471.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.05(d、J=8.08Hz、2H)、7.28-7.41(m、4H)、6.99-7.25(m、2H)、6.85(d、J=8.34Hz、2H)、4.71(s、2H)、3.79(s、3H)、3.67(br t、J=7.20Hz、2H)、2.95(br t、J=7.20Hz、2H)
【0128】
実施例89:4-{[[2-(4-メトキシフェニル)エチル](7-トリフルオロメチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ]メチル}安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-7-トリフルオロメチルベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)487.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.05(br d、J=8.08Hz、2H)、7.72(br d、J=8.08Hz、1H)、7.28-7.52(m、4H)、7.00-7.25(m、2H)、6.85(br d、J=8.59Hz、2H)、4.74(s、2H)、3.79(s、3H)、3.69(br t、J=7.20Hz、2H)、2.96(br t、J=7.33Hz、2H)
【0129】
実施例90:4-({(6,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-6,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)455.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.05(d、J=7.58Hz、2H)、7.28-7.45(m、3H)、7.00-7.25(m、3H)、6.85(d、J=8.34Hz、2H)、4.70(s、2H)、4.12(d、J=7.33Hz、1H)、3.79(s、3H)、3.66(br t、J=7.45Hz、2H)、2.95(br t、J=7.45Hz、2H)、2.12(s、1H)、2.05(s、1H)、1.26(t、J=7.07Hz、2H)
【0130】
実施例91:4-({(5-ブロモ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-5-ブロモベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)499.1(M+H)+;
H NMR (400MHz、CDCl)8.04(m、2H)、7.73(s、1H)、7.44(m、1H)、7.34(m、2H)、7.20(m、1H)、7.10(m、2H)、6.84(d、J=8.08Hz、2H)、4.71(s、2H)、3.79(s、2H)、3.67(m、2H)、2.95(m、2H)
【0131】
実施例92:4-({(6-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-6-フルオロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)437.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.04(m、2H)、7.50(m、2H)、7.29-7.40(m、3H)、6.99-7.25(m、3H)、6.84(m、2H)、4.71(s、2H)、3.79(s、3H)、3.65(m、2H)、2.94(m、2H)
【0132】
実施例93:4-({(5,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-5,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)455.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.05(m、2H)、7.27-7.52(m、3H)、7.00-7.25(m、3H)、6.85(m、2H)、6.62(m、1H)、4.71(s、2H)、3.79(s、3H)、3.67(m、2H)、2.95(m、2H)
【0133】
実施例94:4-({(7-フルオロ-6-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-7-フルオロ-6-メチルベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)451.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.03(d、J=8.08Hz、3H)、7.28-7.54(m、3H)、6.99-7.25(m、3H)、6.84(d、J=8.34Hz、2H)、4.71(s、2H)、3.79(s、3H)、3.66(br t、J=7.58Hz、2H)、2.95(br t、J=7.58Hz、3H)、2.33(s、3H)
【0134】
実施例95:4-({(4,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-4,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)455.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.05(m、2H)、7.28-7.56(m、3H)、7.00-7.25(m、3H)、6.74-6.97(m、3H)、4.72(s、2H)、3.79(s、3H)、3.66(m、2H)、2.94(m、2H)
【0135】
実施例96:4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル](7-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-7-メチルベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、CDCl)7.68-7.90(m、2H)、7.38(br d、J=7.83Hz、1H)、7.16(br t、J=7.71 Hz、1H)、6.98(br d、J=8.08Hz、4H)、6.78-6.86(m、1H)、6.73(br d、J=7.83Hz、2H)、4.48(br s、2H)、3.68(s、3H)、3.46-3.65(m、2H)、2.80(br t、J=7.07Hz、2H)、2.37(s、3H)
【0136】
実施例97:4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル](6-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-6-メチルベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、CDCl)8.02(d、J=7.83Hz、2H)、7.49(d、J=8.34Hz、1H)、7.41(s、1H)、7.32(d、J=7.83Hz、2H)、7.04-7.14(m、3H)、6.83(d、J=7.58Hz、2H)、5.64(br s、1H)、4.71(s、2H)、3.78(s、3H)、3.65(br t、J=7.45Hz、2H)、2.94(br t、J=7.33Hz、2H)、2.40(s、3H)
【0137】
実施例98:4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル](5-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-5-メチルベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、CDCl)8.03(br d、J=7.58Hz、2H)、7.44(d、J=8.08Hz、1H)、7.33(br d、J=7.83Hz、2H)、7.24(s、1H)、7.11(br d、J=7.58Hz、2H)、6.91(br d、J=7.33Hz、1H)、6.84(br d、J=7.33Hz、2H)、4.72(s、2H)、3.79(s、3H)、3.68(br t、J=7.33Hz、2H)、2.96(br t、J=7.33Hz、2H)、2.46(s、3H)、1.26(s、1H)
【0138】
実施例99:4-(1-{(5,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-5,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)469(M+H)+;
H NMR(600MHz、CDCl)8.09(br d、J=8.22Hz、2H)、7.49(br d、J=8.22Hz、2H)、7.13(br d、J=9.39Hz、1H)、7.00(br d、J=8.22Hz、2H)、6.81(br d、J=8.22Hz、2H)、6.63(br t、J=9.39Hz、1H)、5.78(br s、1H)、3.77(s、3H)、3.41-3.52(m、1H)、3.29-3.41(m、1H)、2.88(dt、J=5.58、12.18Hz、1H)、2.57-2.69(m、1H)、1.71(d、J=6.46Hz、3H)
【0139】
実施例100:4-(1-{(5,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-5,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)469(M+H)+;
H NMR(600MHz、CDCl)8.08(d、J=8.22Hz、2H)、7.48(d、J=8.22Hz、2H)、7.33-7.44(m、2H)、7.00(d、J=8.22Hz、2H)、6.81(d、J=8.22Hz、2H)、5.73(br d、J=7.04Hz、1H)、3.77(s、3H)、3.41-3.49(m、1H)、3.29-3.39(m、1H)、2.82-2.91(m、1H)、2.58-2.68(m、1H)、1.69(d、J=7.04Hz、3H)
【0140】
実施例101:4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル](5,6,7-トリフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-5,6,7-トリフルオロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)487(M+H)+;
H NMR(600MHz、CDCl)8.10(d、J=8.22Hz、2H)、7.48(d、J=8.22Hz、2H)、7.20(br dd、J=5.58、10.27Hz、1H)、7.00(d、J=8.80Hz、2H)、6.81(d、J=8.80Hz、2H)、5.71(br s、1H)、3.78(s、3H)、3.41-3.52(m、1H)、3.30-3.41(m、1H)、2.87(dt、J=5.87、12.03Hz、1H)、2.57-2.67(m、1H)、1.80(br d、J=7.63Hz、1H)、1.70(d、J=6.46Hz、3H)
【0141】
実施例102:4-(1-{(6-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2,6-ジクロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)485(M+H)+;
H NMR(600MHz、CDCl)8.10(d、J=8.22Hz、2H)、7.48(d、J=8.22Hz、2H)、7.20(br dd、J=5.58、10.27Hz、1H)、7.00(d、J=8.80Hz、2H)、6.81(d、J=8.80Hz、2H)、5.71(br s、1H)、3.78(s、3H)、3.41-3.52(m、1H)、3.30-3.41(m、1H)、2.87(dt、J=5.87、12.03Hz、1H)、2.57-2.67(m、1H)、1.80(br d、J=7.63Hz、1H)、1.70(d、J=6.46Hz、3H)
【0142】
実施例103:4-(1-{(5-ブロモ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-5-ブロモベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)512(M+H)+;
H NMR(600MHz、CDCl)8.08(d、J=8.22Hz、2H)、7.75(s、1H)、7.44-7.53(m、3H)、7.17-7.25(m、1H)、6.97-7.04(m、J=8.22Hz、2H)、6.76-6.86(m、J=8.22Hz、2H)、5.77(br s、1H)、3.77(s、3H)、3.41-3.51(m、1H)、3.27-3.40(m、1H)、2.87(dt、J=5.58、12.18Hz、1H)、2.58-2.69(m、1H)、1.70(br d、J=7.04Hz、3H)
【0143】
実施例104:4-(1-{(6,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-6,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)469(M+H)+;
H NMR(600MHz、CDCl)8.08(d、J=8.22Hz、2H)、7.45-7.52(m、J=8.22Hz、2H)、7.29(d、J=9.00Hz、1H)、7.12-7.18(m、1H)、6.98-7.03(m、J=8.22Hz、2H)、6.78-6.84(m、2H)、5.74(br d、J=6.46Hz、1H)、3.77(s、3H)、3.43-3.52(m、2H)、3.30-3.40(m、1H)、2.88(dt、J=5.87、12.33Hz、1H)、2.64(dt、J=4.70、12.03Hz、1H)、1.70(d、J=7.04Hz、3H)
【0144】
実施例105:4-(1-{(7-フルオロ-6-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-7-フルオロ-6-メチルベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)465(M+H)+;
H NMR(600MHz、CDCl)8.07(d、J=8.22Hz、2H)、7.48(d、J=8.22Hz、2H)、7.30(d、J=8.22Hz、1H)、7.12(t、J=7.92Hz、1H)、7.01(d、J=8.80Hz、2H)、6.81(d、J=8.80Hz、2H)、5.79(br d、J=6.46Hz、1H)、3.77(s、3H)、3.42-3.50(m、1H)、3.29-3.38(m、1H)、2.85-2.94(m、1H)、2.60-2.69(m、1H)、2.34(s、3H)、2.05(s、1H)、1.69(d、J=7.04Hz、3H)
【0145】
実施例106:4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル][7-(トリフルオロメチル)-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-7-トリフルオロメチルベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)501(M+H)+;
H NMR(600MHz、CDCl)8.08(d、J=8.22Hz、2H)、7.75(d、J=7.63Hz、1H)、7.49(d、J=8.22Hz、2H)、7.39-7.44(m、1H)、7.35-7.39(m、1H)、7.01(d、J=8.22Hz、2H)、6.81(d、J=8.22Hz、2H)、5.81(br s、1H)、3.77(s、3H)、3.44-3.54(m、1H)、3.34-3.43(m、1H)、2.84-2.94(m、1H)、2.61-2.69(m、1H)、1.71(d、J=7.04Hz、3H)
【0146】
実施例107:4-(1-{(5-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2,5-ジクロロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)467(M+H)+;
H NMR(600MHz、CDCl)8.08(d、J=8.22Hz、2H)、7.60(s、1H)、7.52(d、J=8.22Hz、1H)、7.48(d、J=8.22Hz、2H)、7.07(dd、J=1.47、8.51Hz、1H)、7.01(d、J=8.80Hz、2H)、6.81(d、J=8.22Hz、2H)、5.78(br d、J=6.46Hz、1H)、3.74-3.81(m、3H)、3.42-3.51(m、1H)、3.29-3.40(m、1H)、2.87(dt、J=5.87、12.33Hz、1H)、2.64(dt、J=4.99、12.18Hz、1H)、1.70(d、J=7.04Hz、3H)
【0147】
実施例108:4-(1-{(6-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2,6-ジクロロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)467(M+H)+;
H NMR(600MHz、CDCl)8.08(br d、J=8.22Hz、2H)、7.60(s、1H)、7.43-7.53(m、3H)、7.28(d、J=8.76Hz、1H)、7.00(d、J=8.22Hz、2H)、6.77-6.83(m、2H)、5.77(br d、J=7.04Hz、1H)、3.77(s、3H)、3.41-3.49(m、1H)、3.29-3.39(m、1H)、2.83-2.92(m、1H)、2.58-2.68(m、1H)、1.69(d、J=7.04Hz、3H)
【0148】
実施例109:4-(1-{(7-クロロ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2,7-ジクロロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)467(M+H)+;
H NMR(600MHz、CDCl)8.08(d、J=7.63Hz、1H)、8.04-8.06(m、1H)、7.49(d、J=8.22Hz、3H)、7.26-7.29(m、1H)、7.08(d、J=8.22Hz、1H)、6.97-7.04(m、J=8.22Hz、2H)、6.75-6.88(m、J=8.22Hz、2H)、5.81(br s、1H)、3.77(s、3H)、3.41-3.52(m、1H)、3.30-3.41(m、1H)、2.90(dt、J=5.87、12.33Hz、1H)、2.62-2.71(m、1H)、1.70(d、J=7.04Hz、3H)
【0149】
実施例110:4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル](7-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-7-メチルベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)447(M+H)+;
H NMR(600MHz、CDCl)8.07(d、J=8.22Hz、2H)、7.43-7.54(m、3H)、7.26-7.30(m、1H)、7.02(d、J=8.22Hz、2H)、6.92(d、J=7.63Hz、1H)、6.81(d、J=8.80Hz、2H)、5.85(br d、J=6.46Hz、1H)、3.77(s、3H)、3.42-3.53(m、1H)、3.30-3.42(m、1H)、2.90(dt、J=5.87、12.33Hz、1H)、2.63-2.73(m、1H)、2.49(s、3H)、1.69(d、J=7.04Hz、3H)
【0150】
実施例111:4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル](6-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-6-メチルベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)447(M+H)+;
H NMR(600MHz、CDCl)8.06(d、J=8.22Hz、2H)、7.46-7.53(m、3H)、7.45(s、1H)、7.14(d、J=8.22Hz、1H)、7.01(d、J=8.22Hz、2H)、6.80(d、J=8.22Hz、2H)、5.81(br d、J=7.04Hz、1H)、3.77(s、3H)、3.39-3.49(m、1H)、3.27-3.38(m、1H)、2.84-2.93(m、1H)、2.59-2.70(m、1H)、2.42(s、3H)、1.68(d、J=7.04Hz、3H)
【0151】
実施例112:4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル](5-メチル-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-5-メチルベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)447(M+H)+;
H NMR(600MHz、CDCl)8.07(d、J=8.22Hz、2H)、7.44-7.55(m、4H)、7.01(d、J=8.80Hz、2H)、6.94(d、J=8.22Hz、1H)、6.80(d、J=8.22Hz、2H)、5.82(br d、J=6.46Hz、1H)、3.77(s、3H)、3.41-3.52(m、1H)、3.25-3.38(m、1H)、2.82-2.95(m、1H)、2.61-2.70(m、1H)、2.43(s、3H)、1.68(d、J=7.04Hz、3H)
【0152】
実施例113:4-(1-{(5-フルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-5-フルオロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)451(M+H)+;
H NMR(600MHz、CDCl)8.08(d、J=8.22Hz、2H)、7.46-7.56(m、3H)、7.35(dd、J=2.64、7.92Hz、1H)、6.97-7.08(m、3H)、6.81(d、J=8.80Hz、2H)、5.76(q、J=7.04Hz、1H)、3.77(s、3H)、3.40-3.50(m、1H)、3.28-3.39(m、1H)、2.83-2.92(m、1H)、2.60-2.70(m、1H)、1.69(d、J=7.04Hz、3H)
【0153】
実施例114:4-(1-{(4,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-4,6-ジフルオロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)469(M+H)+;
H NMR(600MHz、CDCl)8.09(d、J=8.22Hz、2H)、7.49(d、J=7.63Hz、2H)、7.16(br d、J=7.04Hz、1H)、7.01(d、J=8.22Hz、2H)、6.87(br t、J=9.98Hz、1H)、6.81(d、J=8.80Hz、2H)、5.81(br d、J=6.46Hz、1H)、3.77(s、3H)、3.41-3.52(m、1H)、3.28-3.41(m、1H)、2.87(dt、J=5.87、12.03Hz、1H)、2.64(dt、J=4.70、12.33Hz、1H)、1.70(d、J=7.04Hz、3H)
【0154】
実施例115:4-({(6-ブロモ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-6-ブロモベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、CDCl)8.04(d、J=8.34Hz、2H)、7.70(s、1H)、7.42(q、J=8.59Hz、2H)、7.33(d、J=8.08Hz、2H)、7.04-7.14(m、J=8.34Hz、2H)、6.78-6.89(m、J=8.34Hz、2H)、4.71(s、2H)、3.78(s、3H)、3.66(br t、J=7.45 Hz、2H)、2.93(t、J=7.33Hz、2H)
【0155】
実施例116:4-(1-{(6-ブロモ-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-6-ブロモベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)512(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.08(d、J=8.59Hz、2H)、7.74(d、J=1.77Hz、1H)、7.37-7.53(m、4H)、6.94-7.05(m、J=8.59Hz、2H)、6.74-6.84(m、J=8.59Hz、2H)、5.68-5.83(m、1H)、3.77(s、3H)、3.28-3.52(m、2H)、2.76-2.94(m、1H)、2.55-2.72(m、1H)、1.69(d、J=7.07Hz、3H)
【0156】
実施例117:2-{(4-カルボキシベンジル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}ベンゾ[d]チアゾール-6-カルボン酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-6-ヒドロキシカルボニルベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)12.76(brs、2H)、8.36(s、1H)、7.94(d、2H)、7.88(d、1H)、7.51(d、1H)、7.44(d、2H)、7.19(d、2H)、6.87(d、2H)、4.87(s、2H)、3.71(m、5H)、2.93-2.90(m、2H)
【0157】
実施例118:2-{(4-カルボキシベンジル)[2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}ベンゾ[d]チアゾール-7-カルボン酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-7-ヒドロキシカルボニルベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)13.04(brs、1H)、7.94(m、2H)、7.71(m、2H)、7.47-7.42(m、3H)、7.20(m、2H)、6.89(m、2H)、4.86(s、2H)、3.80-3.72(m、5H)、2.93(m、2H)
【0158】
実施例119:4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル][6-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-6-トリフルオロメチルベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)487.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.05(br d、J=8.08Hz、2H)、7.86(s、1H)、7.51-7.66(m、2H)、7.34(br d、J=7.83Hz、2H)、7.26(s、1H)、7.10(br d、J=8.59Hz、2H)、6.84(br d、J=8.34Hz、2H)、4.73(s、2H)、3.79(s、3H)、3.69(br t、J=7.20Hz、3H)、2.95(br t、J=7.45Hz、2H)
【0159】
実施例120:4-({[2-(4-メトキシフェニル)エチル][5-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-5-トリフルオロメチルベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)487.1(M+H)+
【0160】
実施例121:4-({[7-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル][2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}メチル)安息香酸
実施例1の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-7-フルオロ-6-トリフルオロメチルベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例1と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)505.2(M+H)+
【0161】
実施例122:4-(1-{(5,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)[2-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-5,7-ジフルオロベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)487.1(M+H)+;
H NMR(400MHz、CDCl)8.10(m、2H)、7.48(m、2H)、7.13(d、J=9.60Hz、1H)、6.72-6.98(m、3H)、6.64(m、1H)、5.71(m、1H)、3.85(s、3H)、3.32-3.58(m、2H)、2.74-3.02(m、1H)、2.51-2.74(m、1H)、1.54-1.82(m、3H)
【0162】
実施例123:4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル][6-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-6-トリフルオロメチルベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)501.2(M+H)+
【0163】
実施例124:4-(1-{[2-(4-メトキシフェニル)エチル][5-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-5-トリフルオロメチルベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)501.2(M+H)+
【0164】
実施例125:4-(1-{[7-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル][2-(4-メトキシフェニル)エチル]アミノ}エチル)安息香酸
実施例52の工程3で使用した2-クロロ-7-フルオロベンゾ[d]チアゾールの代わりに、2-クロロ-7-フルオロ-6-トリフルオロメチルベンゾ[d]チアゾールを使用し、実施例52と同様の手順に従って、標題化合物を製造した。
LCMS(m/z)519.2(M+H)+
【0165】
試験例1:KRSタンパク質とラミニン受容体(LR)との結合に対する阻害活性
KRSタンパク質とラミニン受容体(LR)の結合に対する本発明の化合物の効果を、共免疫沈降法によって評価した。Myc-タグKRS発現ベクターを、リポフェクタミン試薬(invitrogen社)を用いて、ヒト肺がん細胞株A549(韓国細胞バンク)にトランスフェクトし、10%FBSを含むRPMI1640培地中で24時間培養した。トランスフェクトしたA549細胞株を無血清RPMI1640培地に接種し、ラミニン(10μg/mL)で処理した後、2時間培養した。細胞株を所定の濃度の本発明の化合物(すなわち、実施例1、83および93の化合物)で処理し、6時間培養した後、冷リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で3回洗浄した。RIPA緩衝液(Sigma)を使用して、得られた細胞を溶解した後、アガロースを含む抗myc抗体(Santacruz)と4℃で2時間反応させた。KRSタンパク質とLRタンパク質との結合の阻害を、SDS-PAGEおよびウェスタンブロット分析を通じて確認した。myc-KRSタンパク質と結合して沈殿したLRタンパク質の量を測定して得られた結果を図1図3に示す。
【0166】
KRSとLRとが互いに結合している場合、myc-KRSと共沈殿しているLRタンパク質も存在し、LR抗体(Santacruz)を用いたウェスタンブロット分析により確認することができる。図1図3の結果から分かるように、KRSタンパク質とLRタンパク質との結合は、本発明の化合物を用いた処理によって濃度依存的に弱くなるが、これはウェスタンブロット分析においてLRバンドが不鮮明になることよって確認できる。したがって、本発明の化合物がKRSとLRとの結合を強力に阻害することが、分かる。
【0167】
試験例2:細胞移動分析
上部チャンバーの底にポリカーボネート膜(孔径8.0μm、Costar)を有する24-ウェルのトランスウェルを用いて、細胞移動を測定した。無血清RPMI1640培地に加えて、ラミニン(10μg/mL)および所定濃度(0.39~100μM)の試験物質で、下部ウェルのそれぞれを処理した。A549細胞(韓国細胞バンク)を1×10個/mLの濃度で無血清RPMI1640培地中に懸濁した後、試験物質を所定の濃度で添加した。得られた溶液(100μL)のそれぞれを上部チャンバーに添加した。37℃のCO培養器内で6時間、細胞を培養した。上部チャンバーを取り出し、70%メチルアルコールを含むPBSで10分間、細胞を固定した後、PBSで2回洗浄した。細胞をヘマトキシリン(Sigma)で10分間染色した後、蒸留水で洗浄した。移動せずにポリカーボネート膜上に残った細胞を、綿棒を用いて除去した。膜を切ってチャンバーから分離した後、ゲルマウント剤(Biomeda、USA)を使用して、スライドにマウントした。移動した細胞(膜の下面に付着)を、顕微鏡下(×20)、ランダムに選択した3ヵ所で計数した。細胞の計数には、Image Jプログラムを用いた。得られた細胞数から、「GraphPad Prism」プログラムを用いた非線形回帰曲線適合によって、それぞれのIC50値を計算した。結果を以下の表1に示す。
【0168】
【表1】
【0169】
細胞は、下部チャンバーに存在するラミニンに引かれ、ポリカーボネート膜を通過して、膜の下面に付着する。表1に示すように、本発明の化合物は、効率的に細胞移動を阻害することによって、がん細胞の転移に関連する疾患に対する優れた活性を示す。
図1
図2
図3