(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-09
(45)【発行日】2022-03-17
(54)【発明の名称】登記業務依頼通知システム、登記業務依頼通知方法及び、そのプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/18 20120101AFI20220310BHJP
【FI】
G06Q50/18
(21)【出願番号】P 2021206246
(22)【出願日】2021-12-20
【審査請求日】2021-12-20
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】507148490
【氏名又は名称】株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【氏名又は名称】小木 智彦
(72)【発明者】
【氏名】本間 英明
(72)【発明者】
【氏名】成宮 正一郎
【審査官】山内 裕史
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-97493(JP,A)
【文献】特開2015-125483(JP,A)
【文献】特開2009-251921(JP,A)
【文献】特開2006-301814(JP,A)
【文献】特許第6828936(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
司法書士事務所の拠点単位の属性情報を取得する第1取得手段と、
取得した前記属性情報を記憶する第1記憶手段と、
ユーザから、メールアドレスと、購入を決めた不動産の不動産情報と、を取得する第2取得手段と、
取得した前記メールアドレスと、前記不動産情報と、を関連付けて記憶する第2記憶手段と、
取得した前記不動産情報に含まれる住所に応じて、記憶した前記属性情報の中から、前記ユーザと面談可能な司法書士事務所を拠点単位で抽出する抽出手段と、
前記ユーザが、前記メールアドレスを用いてログインした際に、抽出した結果を一覧で表示する表示手段と、
表示した前記一覧の中から、前記ユーザに所望する条件で司法書士事務所を拠点単位で検索させる検索手段と、
前記検索させた結果の中から、前記ユーザに所望する司法書士事務所の拠点をブックマークさせるブックマーク手段と、
前記ブックマークさせた結果の中から、前記ユーザに登記業務を依頼したい司法書士事務所の拠点を所定数だけ選択させる選択手段と、
選択させた前記所定数の前記司法書士事務所の拠点に対して、前記ユーザに順番を付けさせる順番手段と、
前記順番の結果に基づいて、司法書士事務所の拠点に対して、登記業務の依頼を行う依頼手段と、
前記登記業務を依頼したことを、前記ユーザに通知する通知手段と、
を備える登記業務依頼通知システム。
【請求項2】
前記第1記憶手段で記憶した情報をデータベース化して、外部に提供する請求項1に記載の登記業務依頼通知システム。
【請求項3】
前記第1記憶手段で記憶した情報、及び前記依頼した登記業務の情報をデータベース化して、外部に提供する請求項1に記載の登記業務依頼通知システム。
【請求項4】
前記表示手段は、本システムにログインするために必要なログインパスワードを前記ユーザに対して発行し、当該ユーザのメールアドレス宛に前記ログインパスワードを含む招待メールを通知し、前記ユーザが当該メールアドレスとパスワードとを用いてログインした際に、抽出した結果を一覧で表示する請求項1から請求項3の何れか1項に記載の登記業務依頼通知システム。
【請求項5】
前記ブックマーク手段でブックマークさせた司法書士事務所の拠点を一覧として表示するブックマーク表示手段と、
を備える請求項1から請求項4の何れか1項に記載の登記業務依頼通知システム。
【請求項6】
登記業務依頼通知システムに、
司法書士事務所の拠点単位の属性情報を取得するステップと、
取得した前記属性情報を記憶するステップと、
ユーザから、メールアドレスと、購入を決めた不動産の不動産情報と、を取得するステップと、
取得した前記メールアドレスと、前記不動産情報と、を関連付けて記憶するステップと、
取得した前記不動産情報に含まれる住所に応じて、記憶した前記属性情報の中から、前記ユーザと面談可能な司法書士事務所を拠点単位で抽出するステップと、
前記ユーザが、前記メールアドレスを用いてログインした際に、抽出した結果を一覧で表示するステップと、
表示した前記一覧の中から、前記ユーザに所望する条件で司法書士事務所を拠点単位で検索させるステップと、
前記検索させた結果の中から、前記ユーザに所望する司法書士事務所の拠点をブックマークさせるステップと、
前記ブックマークさせた結果の中から、前記ユーザに登記業務を依頼したい司法書士事務所の拠点を所定数だけ選択させるステップと、
選択させた前記所定数の前記司法書士事務所の拠点に対して、前記ユーザに順番を付けさせるステップと、
前記順番の結果に基づいて、司法書士事務所の拠点に対して、登記業務の依頼を行うステップと、
前記登記業務を依頼したことを、前記ユーザに通知するステップと、
を備える登記業務依頼通知方法。
【請求項7】
コンピュータに
司法書士事務所の拠点単位の属性情報を取得するステップ、
取得した前記属性情報を記憶するステップ、
ユーザから、メールアドレスと、購入を決めた不動産の不動産情報と、を取得するステップ、
取得した前記メールアドレスと、前記不動産情報と、を関連付けて記憶するステップ、
取得した前記不動産情報に含まれる住所に応じて、記憶した前記属性情報の中から、前記ユーザと面談可能な司法書士事務所を拠点単位で抽出するステップ、
前記ユーザが、前記メールアドレスを用いてログインした際に、抽出した結果を一覧で表示するステップ、
表示した前記一覧の中から、前記ユーザに所望する条件で司法書士事務所を拠点単位で検索させるステップ、
前記検索させた結果の中から、前記ユーザに所望する司法書士事務所の拠点をブックマークさせるステップ、
前記ブックマークさせた結果の中から、前記ユーザに登記業務を依頼したい司法書士事務所の拠点を所定数だけ選択させるステップ、
選択させた前記所定数の前記司法書士事務所の拠点に対して、前記ユーザに順番を付けさせるステップ、
前記順番の結果に基づいて、司法書士事務所の拠点に対して、登記業務の依頼を行うステップ、
前記登記業務を依頼したことを、前記ユーザに通知するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所望する司法書士事務所に登記業務を依頼するための、登記業務依頼通知システムを提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
不動産売買に係る登記業務は、司法書士によって行われる。近年、司法書士に関するテック技術が注目されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、起業家による起業を支援するために、起業家が会社を承継する際に、会社の承継手続きを行うことができる司法書士を起業家に紹介する技術が提供されている。
【0004】
また、特許文献2では、司法書士業務に欠かせない登記書類を作成し、書き戻し機能により常時最新登記情報を構築格納、及び利用が可能で、物件・法人情報の履歴も参照可能な技術が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2020-052774号
【文献】特開2002-373197号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本来、不動産売買に係る司法書士はエンドユーザが選ぶべきである。しかしながら、エンドユーザはどの司法書士が自分に適しているか判断できる情報を有していない。かつ、司法書士事務所の拠点の予定は流動的で、エンドユーザに指定された事務所の拠点が、必ずしも対応できるとは限らないという問題がある。
【0007】
エンドユーザと対応可能な司法書士事務所の拠点の合致率を上げるために、所望する司法書士事務所を拠点単位で順番を付けて、登記業務を依頼する技術が求められている。
【0008】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の技術では、所望する司法書士事務所を拠点単位で順番を付けて、登記業務を依頼することはできない。
【0009】
従って、本発明は、エンドユーザが所望する司法書士事務所を拠点単位で順番を付けて、登記業務を依頼することが可能な登記業務依頼通知システム、登記業務依頼通知方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0011】
第1の特徴に係る発明は、
司法書士事務所の拠点単位の属性情報を取得する第1取得手段と、
取得した前記属性情報を記憶する第1記憶手段と、
ユーザから、メールアドレスと、購入を決めた不動産の不動産情報と、を取得する第2取得手段と、
取得した前記メールアドレスと、前記不動産情報と、を関連付けて記憶する第2記憶手段と、
取得した前記不動産情報に含まれる住所に応じて、記憶した前記属性情報の中から、前記ユーザと面談可能な司法書士事務所を拠点単位で抽出する抽出手段と、
前記ユーザが、前記メールアドレスを用いてログインした際に、抽出した結果を一覧で表示する表示手段と、
表示した前記一覧の中から、前記ユーザに所望する条件で司法書士事務所を拠点単位で検索させる検索手段と、
前記検索させた結果の中から、前記ユーザに所望する司法書士事務所の拠点をブックマークさせるブックマーク手段と、
前記ブックマークさせた結果の中から、前記ユーザに登記業務を依頼したい司法書士事務所の拠点を所定数だけ選択させる選択手段と、
選択させた前記所定数の前記司法書士事務所の拠点に対して、前記ユーザに順番を付けさせる順番手段と、
前記順番の結果に基づいて、司法書士事務所の拠点に対して、登記業務の依頼を行う依頼手段と、
前記登記業務を依頼したことを、前記ユーザに通知する通知手段と、
を備える登記業務依頼通知システムを提供する。
【0012】
第1の特徴に係る発明によれば、登記業務依頼通知システムにおいて、司法書士事務所の拠点単位の属性情報を取得する第1取得手段と、取得した前記属性情報を記憶する第1記憶手段と、ユーザから、メールアドレスと、購入を決めた不動産の不動産情報と、を取得する第2取得手段と、取得した前記メールアドレスと、前記不動産情報と、を関連付けて記憶する第2記憶手段と、取得した前記不動産情報に含まれる住所に応じて、記憶した前記属性情報の中から、前記ユーザと面談可能な司法書士事務所を拠点単位で抽出する抽出手段と、前記ユーザが、前記メールアドレスを用いてログインした際に、抽出した結果を一覧で表示する表示手段と、表示した前記一覧の中から、前記ユーザに所望する条件で司法書士事務所を拠点単位で検索させる検索手段と、前記検索させた結果の中から、前記ユーザに所望する司法書士事務所の拠点をブックマークさせるブックマーク手段と、前記ブックマークさせた結果の中から、前記ユーザに登記業務を依頼したい司法書士事務所の拠点を所定数だけ選択させる選択手段と、選択させた前記所定数の前記司法書士事務所の拠点に対して、前記ユーザに順番を付けさせる順番手段と、前記順番の結果に基づいて、司法書士事務所の拠点に対して、登記業務の依頼を行う依頼手段と、前記登記業務を依頼したことを、前記ユーザに通知する通知手段と、を備える。
【0013】
第1の特徴に係る発明は、登記業務依頼通知システムのカテゴリであるが、登記業務依頼通知方法、及びプログラムであっても同様の作用、効果を奏する。
【0014】
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明である登記業務依頼通知システムであって、
前記第1記憶手段で記憶した情報をデータベース化して、外部に提供する登記業務依頼通知システムを提供する。
【0015】
第2の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である登記業務依頼通知システムにおいて、前記第1記憶手段で記憶した情報をデータベース化して、外部に提供する。
【0016】
第3の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明である登記業務依頼通知システムであって、
前記第1記憶手段で記憶した情報、及び前記依頼した登記業務の情報をデータベース化して、外部に提供する登記業務依頼通知システムを提供する。
【0017】
第3の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である登記業務依頼通知システムにおいて、前記第1記憶手段で記憶した情報、及び前記依頼した登記業務の情報をデータベース化して、外部に提供する。
【0018】
第4の特徴に係る発明は、第1の特徴から第3の特徴のいずれかに係る発明である登記業務依頼通知システムであって、
前記表示手段は、本システムにログインするために必要なログインパスワードを前記ユーザに対して発行し、当該ユーザのメールアドレス宛に前記ログインパスワードを含む招待メールを通知し、前記ユーザが当該メールアドレスとパスワードとを用いてログインした際に、抽出した結果を一覧で表示する登記業務依頼通知システムを提供する。
【0019】
第4の特徴に係る発明によれば、第1の特徴から第3の特徴のいずれかに係る発明である登記業務依頼通知システムにおいて、前記表示手段は、本システムにログインするために必要なログインパスワードを前記ユーザに対して発行し、当該ユーザのメールアドレス宛に前記ログインパスワードを含む招待メールを通知し、前記ユーザが当該メールアドレスとパスワードとを用いてログインした際に、抽出した結果を一覧で表示する。
【0020】
第5の特徴に係る発明は、第1の特徴から第4の特徴のいずれかに係る発明である登記業務依頼通知システムであって、
前記ブックマーク手段でブックマークさせた司法書士事務所の拠点を一覧として表示するブックマーク表示手段と、
を備える登記業務依頼通知システムを提供する。
【0021】
第5の特徴に係る発明によれば、第1の特徴から第4の特徴のいずれかに係る発明である登記業務依頼通知システムにおいて、前記ブックマーク手段でブックマークさせた司法書士事務所の拠点を一覧として表示するブックマーク表示手段と、を備える。
【0022】
第6の特徴に係る発明は、
登記業務依頼通知システムに、
司法書士事務所の拠点単位の属性情報を取得するステップと、
取得した前記属性情報を記憶するステップと、
ユーザから、メールアドレスと、購入を決めた不動産の不動産情報と、を取得するステップと、
取得した前記メールアドレスと、前記不動産情報と、を関連付けて記憶するステップと、
取得した前記不動産情報に含まれる住所に応じて、記憶した前記属性情報の中から、前記ユーザと面談可能な司法書士事務所を拠点単位で抽出するステップと、
前記ユーザが、前記メールアドレスを用いてログインした際に、抽出した結果を一覧で表示するステップと、
表示した前記一覧の中から、前記ユーザに所望する条件で司法書士事務所を拠点単位で検索させるステップと、
前記検索させた結果の中から、前記ユーザに所望する司法書士事務所の拠点をブックマークさせるステップと、
前記ブックマークさせた結果の中から、前記ユーザに登記業務を依頼したい司法書士事務所の拠点を所定数だけ選択させるステップと、
選択させた前記所定数の前記司法書士事務所の拠点に対して、前記ユーザに順番を付けさせるステップと、
前記順番の結果に基づいて、司法書士事務所の拠点に対して、登記業務の依頼を行うステップと、
前記登記業務を依頼したことを、前記ユーザに通知するステップと、
を備える登記業務依頼通知方法を提供する。
【0023】
第7の特徴に係る発明は、
コンピュータに
司法書士事務所の拠点単位の属性情報を取得するステップ、
取得した前記属性情報を記憶するステップ、
ユーザから、メールアドレスと、購入を決めた不動産の不動産情報と、を取得するステップ、
取得した前記メールアドレスと、前記不動産情報と、を関連付けて記憶するステップ、
取得した前記不動産情報に含まれる住所に応じて、記憶した前記属性情報の中から、前記ユーザと面談可能な司法書士事務所を拠点単位で抽出するステップ、
前記ユーザが、前記メールアドレスを用いてログインした際に、抽出した結果を一覧で表示するステップ、
表示した前記一覧の中から、前記ユーザに所望する条件で司法書士事務所を拠点単位で検索させるステップ、
前記検索させた結果の中から、前記ユーザに所望する司法書士事務所の拠点をブックマークさせるステップ、
前記ブックマークさせた結果の中から、前記ユーザに登記業務を依頼したい司法書士事務所の拠点を所定数だけ選択させるステップ、
選択させた前記所定数の前記司法書士事務所の拠点に対して、前記ユーザに順番を付けさせるステップ、
前記順番の結果に基づいて、司法書士事務所の拠点に対して、登記業務の依頼を行うステップ、
前記登記業務を依頼したことを、前記ユーザに通知するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、エンドユーザが所望する司法書士事務所を拠点単位で順番を付けて、登記業務を依頼することが可能な登記業務依頼通知システム、登記業務依頼通知方法及びそのプログラムを提供することが可能となる。これにより、エンドユーザが自分で司法書士事務所の拠点を選べるようになり、かつ、その司法書士事務所の拠点が対応できないといった事態が起こる可能性を減らして、エンドユーザと司法書士事務所とをマッチングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】登記業務依頼通知システム1の概要を説明する図である。
【
図2】登記業務依頼通知システム1の機能構成を示す図である。
【
図3】登記業務依頼通知システム1が実行する登記業務依頼通知処理を示すフローチャート図である。
【
図4】登記業務依頼通知システム1がブックマーク表示処理を行う場合の機能構成を示す図である。
【
図5】登記業務依頼通知システム1の一覧表示の一例である。
【
図6】登記業務依頼通知システム1のブックマーク表示の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
【0027】
[基本概念/基本構成]
図1は、登記業務依頼通知システム1の概要を説明するための図である。登記業務依頼通知システム1は、エンドユーザであるユーザ3が所望する司法書士事務所2を拠点単位で順番を付けることで、ユーザ3の希望に基づいて所望の司法書士事務所2に登記業務を依頼することが可能な登記業務依頼通知システムである。登記業務依頼通知システム1を制御するコンピュータ100と、司法書士事務所2の司法書士事務所端末200と、ユーザ3のユーザ端末300と、を少なくとも含むシステムである。
図1には図示していないが、コンピュータ100と司法書士事務所端末200とユーザ端末300とは、ネットワーク4を介して通信可能であるものとする。
【0028】
まず、コンピュータ100の第1取得部101は、司法書士事務所2から、司法書士事務所端末200を介して、司法書士事務所の拠点単位の属性情報を取得する(ステップS01)。ここで、司法書士事務所の拠点とは、本店、支店等のことであり、複数の拠点がある場合には、それぞれの拠点についての属性情報を取得するものとする。また、本発明における属性情報には、事務所名、拠点名、住所、司法書士の在籍人数、所員人数、相談可能日時、決済可能種類等を含むものとする。決済可能種類とは、現金、クレジットカード、口座振替、ネットバンキング、コンビニ決済、携帯キャリア決済、電子マネー、ビットコイン決済等である。
【0029】
次に、コンピュータ100の第1記憶部102は、ステップS01で取得した属性情報を記憶する(ステップS02)。
【0030】
次に、コンピュータ100の第2取得部103は、ユーザ3から、ユーザ端末300を介して、ユーザ3のメールアドレスとユーザ3が購入を決めた不動産の不動産情報とを取得する(ステップS03)。ここで、ユーザ3とは、不動産の買主であり、不動産売買のために司法書士を求める人物であるとする。また、本発明における不動産情報には、不動産の物件名、物件住所等を含むものとする。
【0031】
次に、コンピュータ100の第2記憶部104は、ステップS03で取得したユーザ3のメールアドレスと、ユーザ3が購入を決めた不動産情報とを関連付けて記憶する(ステップS04)。
【0032】
次に、コンピュータ100の抽出部105は、ステップS03で取得した不動産情報に含まれる住所に応じて、ステップS02で記憶した属性情報の中から、ユーザ3と面談可能な司法書士事務所2を拠点単位で抽出する(ステップS05)。ここで、抽出部105の抽出方法として、不動産情報に含まれる住所が、属性情報に含まれる司法書士事務所2の住所と、どの程度近隣であるか距離を基に決定してもよいし、予めエリアを設定しておき同じエリア内にあるかどうかをもとに決定してもよいし、最寄駅や最寄バス停と同じ路線にあるかどうかで決定してもよい。また、これらの決定方法を後からユーザ3が指定可能なように、距離を基にした決定方法、同一エリア内にあるかどうかの決定方法、同一路線であるかどうかの決定方法、といったすべての方法を用いて抽出しておいてもよい。
【0033】
次に、コンピュータ100の表示部106は、ユーザ3が、ステップS03で取得したメールアドレスを用いて登記業務依頼通知システム1にログインした際に、ステップS05で抽出した結果を、一覧でユーザ端末300に表示する(ステップS06)。
【0034】
そして、コンピュータ100の検索部107は、ユーザ端末300を介して、ステップS06で表示した一覧の中から、ユーザ3に所望する条件で司法書士事務所2を拠点単位で検索させる(ステップS07)。ここでの所望する条件とは、司法書士事務所2の拠点の住所、相談可能日時、決済可能種類等である。それ以外に、フリーワードで所望する条件を検索させてもよい。検索部107は、ステップS02で記憶した属性情報を基に、ユーザ3の所望する条件と合致する結果を検索する。また、検索部107は、ここで更に各司法書士事務所2の司法書士事務所端末200から、検索時点での相談可能日時を取得して、それを基に合致する結果を求めてもよい。
【0035】
次に、コンピュータ100のブックマーク部108は、ユーザ端末300を介して、ステップS07で検索させた結果の中から、ユーザ3に所望する司法書士事務所2の拠点をブックマークさせる(ステップS08)。
【0036】
次に、コンピュータ100の選択部109は、ユーザ端末300を介して、ステップS08でブックマークさせた結果の中から、ユーザ3に登記業務を依頼したい司法書士事務所2の拠点を所定数だけ選択させる(ステップS09)。ここでの所定数は、登記業務依頼通知システム1側で予め定めてもよいし、ユーザ3に決定させてもよい。
【0037】
次に、コンピュータ100の順番部110は、ユーザ端末300を介して、ステップS09で選択させた所定数の司法書士事務所2の拠点に対して、ユーザ3に順番を付けさせる(ステップS10)。
【0038】
次に、コンピュータ100の依頼部111は、ステップS10で決定した順番の結果に基づいて、司法書士事務所2の拠点に対して、司法書士事務所端末200を介して、ユーザ3の登記業務の依頼を行う(ステップS11)。ここで、依頼部111は、ステップS10で決定した順番が上位の司法書士事務所2の拠点から順番に依頼を行い、依頼が成立した時点で決定とし、依頼が成立しなかった場合には次の順番の司法書士事務所2の拠点に対して依頼を行うものとする。もし、順位付けを行った司法書士事務所2の拠点すべてに対して依頼が成立しなかった場合には、ユーザ3のメールアドレス宛にメールを送るか、ユーザ端末300宛に通知を行い、再度ステップS09に戻り、ブックマーク結果の中から、依頼が成立しなかった司法書士事務所2の拠点を除き、再度ユーザ3に登記業務を依頼したい司法書士事務所2の拠点を所定数だけ選択させ、ステップS10で選択した司法書士事務所2の拠点に対して順番を付けさせる。このように依頼が成立するまで必要に応じて処理を繰り返すものとし、更に、ブックマークさせたなかで成立しなければステップS08まで戻るというように、成立しない場合には、どんどん前のステップまで処理をさかのぼるものとする。また、順位付けを行った司法書士事務所2の拠点すべてに対して依頼が成立しなかった場合には、ステップS03で取得した不動産情報に含まれる住所に設定されている、所定の司法書士事務所2またはランダムな司法書士事務所2に連絡してもよい。
【0039】
最後に、コンピュータ100の通知部112は、ステップS11で依頼が成立した場合、登記業務を依頼したことを、ユーザ3に通知する(ステップS12)。通知部112は、ユーザ3のメールアドレス宛にメールを送ってもよいし、ユーザ端末300宛にその他の方法で通知を行ってもよい。
【0040】
このように、本発明によれば、ユーザ3が所望する司法書士事務所2を拠点単位で順番を付けて、登記業務を依頼することが可能な登記業務依頼通知システム、登記業務依頼通知方法及びそのプログラムを提供することが可能となる。これにより、ユーザ3が自分で所望する条件にあった司法書士事務所2の拠点を選べるようになる。かつ、その司法書士事務所2の拠点が対応できないといった事態が起こる可能性を減らし、ユーザ3と司法書士事務所2とを高確率でマッチングすることができる。
【0041】
[機能構成]
図2に基づいて、登記業務依頼通知システム1の機能構成について説明する。登記業務依頼通知システム1は、コンピュータ100と、このコンピュータ100とネットワーク4を介して通信可能に接続された司法書士事務所端末200と、ユーザ端末300と、を備える。コンピュータ100は、実在する装置に限らず、仮想的な装置であってもよい。
【0042】
コンピュータ100は、登記業務依頼通知システム1を提供する管理者により管理されるサーバ機能を有するコンピュータやパーソナルコンピュータ等であり、上述した司法書士事務所端末200と、ユーザ端末300と、公衆回線網等のネットワーク4を介してデータ通信可能に接続されており、必要なデータの送受信や各種処理を実行する。
【0043】
コンピュータ100は、例えば、1台のコンピュータで実現されてもよいし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されてもよい。本明細書におけるクラウドコンピュータとは、ある特定の機能を果たす際に、任意のコンピュータをスケーラブルに用いるものや、あるシステムを実現するために複数の機能構成を含み、その機能を自由に組み合わせて用いるものの何れであってもよい。コンピュータ100がクラウドコンピュータである場合、司法書士事務所2、ユーザ3がクラウドサービスに参加しているものとする。
【0044】
コンピュータ100は、制御部(非図示)として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部(非図示)として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWi―Fi(Wireless―Fidelity)対応デバイス等を備える。また、コンピュータ100は、記憶部(非図示)として、ハードディスクや半導体メモリ、記憶媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、コンピュータ100は、処理部(非図示)として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
【0045】
コンピュータ100において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、記憶部、処理部と協働して、第1取得部101、第1記憶部102、第2取得部103、第2記憶部104、抽出部105、表示部106、検索部107、ブックマーク部108、選択部109、順番部110、依頼部111、通知部112を実現する。
【0046】
司法書士事務所端末200は、司法書士事務所2の所持するコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等の電子デバイスであり、上述したコンピュータ100と、ネットワーク4を介してデータ通信可能に接続されている。
図1では司法書士事務所端末200として、デスクトップ型のコンピュータを図示したが、これに限るものではない。また、司法書士事務所端末200は1台である必要はなく、複数台あってもよい。
【0047】
司法書士事務所端末200は、端末制御部(非図示)として、上述したコンピュータ100における制御部と同様に、CPU、GPU、RAM、ROM等を備える。司法書士事務所端末200は、通信部(非図示)として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイスを備える。また、司法書士事務所端末200は、入出力部(非図示)として、データや画像や音声等を入出力する入出力デバイス等を備える。また、司法書士事務所端末200は、記憶部(非図示)として、ハードディスクや半導体メモリ、記憶媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、司法書士事務所端末200は、処理部(非図示)として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
【0048】
ユーザ端末300は、ユーザ3の所持するコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等の電子デバイスであり、上述したコンピュータ100と、ネットワーク4を介してデータ通信可能に接続されている。
図1ではユーザ端末300として、ラップトップ型のコンピュータを図示したが、これに限るものではない。また、ユーザ端末300は1台である必要はなく、複数台あってもよい。
【0049】
ユーザ端末300は、端末制御部(非図示)として、上述したコンピュータ100における制御部と同様に、CPU、GPU、RAM、ROM等を備える。ユーザ端末300は、通信部(非図示)として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイスを備える。また、ユーザ端末300は、入出力部(非図示)として、データや画像や音声等を入出力する入出力デバイス等を備える。また、ユーザ端末300は、記憶部(非図示)として、ハードディスクや半導体メモリ、記憶媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、ユーザ端末300は、処理部(非図示)として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
【0050】
[登記業務依頼通知処理]
図3に基づいて、コンピュータ100が実行する登記業務依頼通知処理について説明する。
図3は、登記業務依頼通知システム1が実行する登記業務依頼通知処理を示すフローチャート図である。上述した各部が実行する処理について、本処理にあわせて説明する。
【0051】
初めに、コンピュータ100の第1取得部101は、司法書士事務所2から、司法書士事務所端末200を介して、司法書士事務所の拠点単位の属性情報を取得する(ステップS301)。ここで、司法書士事務所の拠点とは、本店、支店等のことであり、複数の拠点がある場合には、それぞれの拠点についての属性情報を取得するものとする。また、本発明における属性情報には、事務所名、拠点名、住所、司法書士の在籍人数、所員人数、相談可能日時、決済可能種類等を含むものとする。決済可能種類とは、現金、クレジットカード、口座振替、ネットバンキング、コンビニ決済、携帯キャリア決済、電子マネー、ビットコイン決済等である。
【0052】
次に、コンピュータ100の第1記憶部102は、ステップS301で取得した属性情報を記憶する(ステップS302)。
【0053】
ここで、ステップS301からステップS302の処理は、登記業務依頼通知処理と同期せず、司法書士事務所2が拠点単位の属性情報を登録したいタイミングで随時行ってよいものとする。また、ステップS301とステップS302は、登記業務依頼通知システム1を利用する司法書士事務所2の拠点の数だけそれぞれ行われ、第1記憶部102には、司法書士事務所2の拠点の数だけ属性情報が記憶されているものとする。また、第1記憶部102で記憶した属性情報をデータベース化して、金融機関等の外部に提供してもよい。そうすることで、金融機関等の外部機関において、司法書士データベースとして属性情報を活用することが可能になる。
【0054】
コンピュータ100の第2取得部103は、ユーザ3から、ユーザ端末300を介して、ユーザ3のメールアドレスとユーザ3が購入を決めた不動産の不動産情報とを取得する(ステップS303)。ここで、ユーザ3とは、不動産の買主であり、不動産売買のために司法書士を求める人物であるとする。また、本発明における不動産情報には、不動産の物件名、物件住所等を含むものとする。
【0055】
次に、コンピュータ100の第2記憶部104は、ステップS303で取得したユーザ3のメールアドレスと、ユーザ3が購入を決めた不動産情報とを関連付けて記憶する(ステップS304)。
【0056】
次に、コンピュータ100の抽出部105は、ステップS303で取得した不動産情報に含まれる住所に応じて、ステップS302で記憶した属性情報の中から、ユーザ3と面談可能な司法書士事務所2を拠点単位で抽出する(ステップS305)。ここで、抽出部105の抽出方法として、不動産情報に含まれる住所が、属性情報に含まれる司法書士事務所2の住所と、どの程度近隣であるか距離を基に決定してもよいし、予めエリアを設定しておき同じエリア内にあるかどうかをもとに決定してもよいし、最寄駅や最寄バス停と同じ路線にあるかどうかで決定してもよい。また、これらの決定方法を後からユーザ3が指定可能なように、距離を基にした決定方法、同一エリア内にあるかどうかの決定方法、同一路線であるかどうかの決定方法、といったすべての方法を用いて抽出しておいてもよい。また、予め司法書士事務所2に「対応可能な住所(市区町村レベル)」をヒアリングしておき、当該住所と不動産情報に含まれる住所が合致した場合に司法書士事務所2が抽出するようにしてもよい。
【0057】
次に、コンピュータ100の表示部106は、ユーザ3が、ステップS303で取得したメールアドレスを用いて登記業務依頼通知システム1にログインした際に、ステップS305で抽出した結果を、一覧でユーザ端末300に表示する(ステップS306)。登記業務依頼通知システム1にログインするために、必要なログインパスワードをユーザ3に対して発行し、ユーザ3のメールアドレス宛にログインパスワードを含む招待メールを通知しておく。表示部106は、ユーザ3が、当該メールアドレス宛に届いたログインパスワードを用いてログインした際に、抽出した結果を一覧で表示するものとする。
【0058】
そして、コンピュータ100の検索部107は、ユーザ端末300を介して、ステップS306で表示した一覧の中から、ユーザ3に所望する条件で司法書士事務所2を拠点単位で検索させる(ステップS307)。ここでの所望する条件とは、司法書士事務所2の拠点の住所、相談可能日時、決済可能種類等である。それ以外に、フリーワードで所望する条件を検索させてもよい。検索部107は、ステップS302で記憶した属性情報を基に、ユーザ3の所望する条件と合致する結果を検索する。
【0059】
図5は、登記業務依頼通知システム1の一覧表示の一例である。ユーザ端末300の入出力部に、ユーザ3が購入を決めた不動産情報に含まれる住所に応じて抽出した、ユーザ3と面談可能な司法書士事務所2の拠点を一覧で表示し、そこからさらに、ユーザ3の所望する条件で検索した結果を表示するものである。
図5に示すように、対応エリアの絞り込み検索を行えるようにしてもよいし、保証の有無等で絞り込み検索を行えるようにしてもよい。また、ユーザ3からフィードバックされた信頼性等の評価をもとに、高評価から順に表示するようにしてもよい。検索結果とは別に、一覧表示画面に、新着の司法書士事務所2の情報を表示するようにしてもよい。また、一覧表示の画面に、司法書士事務所2の広告を表示する機能を設けてもよいし、ユーザ3の設定で広告は表示できないようにしてもよい。
【0060】
図3にもどり、コンピュータ100のブックマーク部108は、ユーザ端末300を介して、ステップS307で検索させた結果の中から、ユーザ3に所望する司法書士事務所2の拠点をブックマークさせる(ステップS308)。
【0061】
次に、コンピュータ100の選択部109は、ユーザ端末300を介して、ステップS308でブックマークさせた結果の中から、ユーザ3に登記業務を依頼したい司法書士事務所2の拠点を所定数だけ選択させる(ステップS309)。ここでの所定数は、登記業務依頼通知システム1側で予め定めてもよいし、ユーザ3に決定させてもよい。
【0062】
次に、コンピュータ100の順番部110は、ユーザ端末300を介して、ステップS309で選択させた所定数の司法書士事務所2の拠点に対して、ユーザ3に順番を付けさせる(ステップS310)。
【0063】
次に、コンピュータ100の依頼部111は、ステップS310で決定した順番の結果に基づいて、司法書士事務所2の拠点に対して、司法書士事務所端末200を介して、ユーザ3の登記業務の依頼を行う(ステップS311)。ここで、依頼部111は、ステップS310で決定した順番が上位の司法書士事務所2の拠点から順番に依頼を行い、依頼が成立した時点で決定とし、依頼が成立しなかった場合には次の順番の司法書士事務所2の拠点に対して依頼を行うものとする。もし、順位付けを行った司法書士事務所2の拠点すべてに対して依頼が成立しなかった場合には、ユーザ3のメールアドレス宛にメールを送るか、ユーザ端末300宛に通知を行い、再度ステップS309に戻り、ブックマーク結果の中から、依頼が成立しなかった司法書士事務所2の拠点を除き、再度ユーザ3に登記業務を依頼したい司法書士事務所2の拠点を所定数だけ選択させ、ステップS310で選択した司法書士事務所2の拠点に対して順番を付けさせる。このように依頼が成立するまで必要に応じて処理を繰り返すものとし、更に、ブックマークさせたなかで成立しなければステップS308まで戻るというように、成立しない場合には、どんどん前のステップまで処理をさかのぼるものとする。また、順位付けを行った司法書士事務所2の拠点すべてに対して依頼が成立しなかった場合には、ステップS303で取得した不動産情報に含まれる住所に設定されている、所定の司法書士事務所2またはランダムな司法書士事務所2に連絡してもよい。
【0064】
最後に、コンピュータ100の通知部112は、ステップS311で依頼が成立した場合、登記業務を依頼したことを、ユーザ3に通知する(ステップS312)。通知部112は、ユーザ3のメールアドレス宛にメールを送ってもよいし、ユーザ端末300宛にその他の方法で通知を行ってもよい。
【0065】
以上が、登記業務依頼通知処理である。
【0066】
このような登記業務依頼通知システム1によれば、ユーザ3が所望する司法書士事務所2を拠点単位で順番を付けて、登記業務を依頼することが可能となる。これにより、ユーザ3が自分で所望する条件にあった司法書士事務所2の拠点を選べるようになり、かつ、その司法書士事務所2の拠点が対応できないといった事態が起こる可能性を減らすことができる。結果として、ユーザ3と司法書士事務所2とを高確率でマッチングすることができ、ユーザ3と司法書士事務所2の双方に対して便利な、登記業務依頼通知システム、登記業務依頼通知方法及びそのプログラムを提供することが可能となる。
【0067】
[ブックマーク表示処理]
図4は、記業務依頼通知システム1がブックマーク表示処理を行う場合の機能構成を示す図である。コンピュータ100は、
図2の構成に加えて、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、記憶部、処理部と協働して、ブックマーク表示部113を実現する。ブックマーク表示部113は、
図3のステップS308でブックマークさせた司法書士事務所2の拠点を、ユーザ端末300に一覧として表示するものである。
図3のステップS308の後にブックマーク表示を行うことで、ステップS309の選択処理や、ステップS310の順番付け処理を、効率的に行うことが可能となる。
【0068】
図6は、登記業務依頼通知システム1のブックマーク表示の一例である。
図6では、ユーザ端末300の入出力部に、ブックマークした司法処理事務所2の拠点15件をブックマーク表示している例を示している。
図6では、1件目の司法処理事務所2の拠点情報を表示しているが、画面をスクロールすることで2件目から15件目の司法書士事務所2の拠点も表示することができるものとする。ブックマークした司法処理事務所2の拠点の情報として、事務所名、拠点名、住所、司法書士の在籍人数、所員人数、相談可能日時、決済可能種類等の属性情報を基に表示する。その他に、
図6に表示するように、費用、対応エリア、得意分野、保有資格、アクセス、司法書士の名前や写真等の情報を表示してもよい。これらの情報は、属性情報に含めて取得してもよい。また、現在の日時を基にして、対応可能スケジュールを表示してもよい。その場合、司法書士事務所2の司法書士事務所端末200から、表示時点での相談可能日時を取得して、それを基に対応可能スケジュールの表示を行うものとする。また、ユーザ3からフィードバックされた、当該司法書士事務所2の拠点に対する評価を表示してもよい。
図6では、評価結果が、5点満点中4.95点であるという表示例を示している。
【0069】
以上が、ブックマーク表示処理である。ブックマーク表示処理を行うことにより、ブックマークさせた結果の中から、登記業務を依頼したい司法書士事務所2の拠点を所定数だけ選択させる処理や、更に選択させた所定数の司法書士事務所2の拠点に対して順番を付けさせる処理が、ユーザ3にとってより行いやすくなるという利点がある。
【0070】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態やクラウドサービスで提供されてよい。また、プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置又は外部記録装置に転送し記録して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記録装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記録装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0071】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0072】
1 登記業務依頼通知システム
2 司法書士事務所
3 ユーザ
4 ネットワーク
100 コンピュータ
101 第1取得部
102 第1記憶部
103 第2取得部
104 第2記憶部
105 抽出部
106 表示部
107 検索部
108 ブックマーク部
109 選択部
110 順番部
111 依頼部
112 通知部
113 ブックマーク表示部
200 司法書士事務所端末
300 ユーザ端末
【要約】
【課題】ユーザの希望に基づき司法書士事務所とマッチングする。
【解決手段】登記業務依頼通知システム1に、司法書士事務所の拠点単位の属性情報を取得する手段と、取得した属性情報を記憶する手段と、ユーザからメールアドレスと不動産情報とを取得する手段と、メールアドレスと不動産情報とを関連付けて記憶する手段と、不動産情報の住所に応じて、属性情報の中から面談可能な司法書士事務所を拠点単位で抽出する手段と、ユーザがメールアドレスを用いてログインした際に抽出結果を一覧で表示する手段と、表示した一覧の中から所望の条件で検索させる手段と、検索結果の中から所望する司法書士事務所の拠点をブックマークさせる手段と、ブックマーク結果の中から依頼したい拠点を所定数だけ選択させる手段と、選択させた拠点に対して順番を付けさせる手段と、順番に基づいて登記業務の依頼を行う手段と、依頼したことをユーザに通知する手段と、を備える。
【選択図】
図1