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▶ 大西 美恵の特許一覧

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  • 特許-組み立て式パズル 図1
  • 特許-組み立て式パズル 図2
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  • 特許-組み立て式パズル 図4
  • 特許-組み立て式パズル 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-10
(45)【発行日】2022-03-18
(54)【発明の名称】組み立て式パズル
(51)【国際特許分類】
   A63F 9/12 20060101AFI20220311BHJP
【FI】
A63F9/12 B
A63F9/12 H
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2018078739
(22)【出願日】2018-03-28
(65)【公開番号】P2019170991
(43)【公開日】2019-10-10
【審査請求日】2021-03-24
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511313938
【氏名又は名称】大西 美恵
(72)【発明者】
【氏名】大西 美恵
【審査官】宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-500302(JP,A)
【文献】国際公開第2012/150776(WO,A2)
【文献】特開2001-104659(JP,A)
【文献】特開平07-299247(JP,A)
【文献】特開2006-136632(JP,A)
【文献】西独国特許出願公開第03711694(DE,A1)
【文献】特開2018-113233(JP,A)
【文献】特開平10-235009(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/10 - 9/12
A63H 33/00 - 33/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
棒状のピースと棒状のピースをはめ込む収納体とを備え、前記収納体は前記棒状のピースをはめ込む溝を両端に設けており、前記溝の一端に底部を形成し他端に開口を形成し、複数の前記棒状のピースに組み合わせたときに完成する図柄の一部が付されている前記棒状のピースを前記開口から前記溝にはめ込んで前記溝に沿って前記底部から順番にはめ込んで、組み立てながら前記図柄を完成させるようにしたことを特徴とする組み立て式パズル。
【請求項2】
前記棒状のピースは角柱状であり、複数の面に図柄の一部が付されており、組み立て方に応じて複数の図柄を完成できるようにした請求項1に記載の組み立て式パズル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、棒状のピースを溝にはめ込んで組み立てながら図柄を完成させるようにした組み立て式パズルに関する。
【背景技術】
【0002】
棒パズルは、特許文献1の提案に係る棒パズルが公知である。この棒パズルは、特許文献1の図2に示すように平面板を同方向に一定の幅で切断した複数の棒状のピース2を形成し、特許文献1の図3に示すように、その複数の棒状のピース2を押え縁1にはめ込んで平面板の図柄を完成させるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実開平6-492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記の棒パズルによれば、完成させたパズルは平面に置くことはできるが、立てて置くとピースがばらばらになってしまうという問題があり、室内を装飾する室内装飾品としての十分な機能は有していなかった。
【0005】
本発明は、前記のような従来の問題を解決するものであり、棒状のピースを安定させることができ、パズルを立てて置くことが可能となり、室内を装飾する室内装飾品としての機能に優れた組み立て式パズルを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る棒パズルは、上記の目的を達するために、棒状のピースと棒状のピースをはめ込む収納体とを備え、前記収納体は前記棒状のピースをはめ込む溝を両端に設けており、複数の棒状のピースに組み合わせたときに完成する図柄の一部が付されており、前記棒状のピースを前記溝にはめ込んで組み立てながら前記図柄を完成させるようにしたことを特徴とする。
【0007】
前記本発明の組み立て式パズルにおいては棒状のピースが角柱状であり、複数の面に図柄の一部が付されており、組み立て方に応じて複数の図柄が完成できるようにしたことが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明においては、上記の構成により、棒状のピースをはめ込む収納体は棒状のピースをはめ込む溝を両端に設けており、上記棒状のピースを前記溝にはめ込んで組み立てることができるので、棒状のピースが安定しており図柄がずれることがなく、また、立てて置くことができ室内を装飾する室内装飾品としての機能に優れている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の組み立て式パズルの直方体の棒状のピースの斜視図である。
図2】本発明の組み立て式パズルの収納体の斜視図である。
図3】完成途中の本発明の組み立て式パズルの斜視図である。
図4】完成後の本発明の組み立て式パズルの斜視図である。
図5】完成後の本発明の組み立て式パズルの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の組み立て式パズルの一実施例を図面を参照して説明する。本図は概念図であり、実際の商品では、図1に示したよりも棒状のピース1~10の数が増減することがある。図1は組み立て式パズルの棒状のピースを示している。この棒状のピース1~10は例えば木等からなり、直方体であり、複数面に図柄を付す。この棒状のピース1~10の複数の図柄は例えば犬、三角形、花、星を施してなる。
【0011】
図2は組み立て式パズルの収納体20を示している。この収納体20は例えば木等からなり、背面板11と底部12、底部12と棒状のピース1~10をはめ込む溝14を両端に設けた側板15を有しており、側板15は両端の前面にもなっている。本実施例では背面板11は側板15に設けられた溝13に組み込まれているが、背面板の取り付け方法はこの限りではない。
【0012】
この実施例における組み立て式パズルは、以上の如き構成からなり、以下その使用例について説明する。本実施例では犬と三角形の2種類の図柄の完成が可能であり、2つの図柄の中から完成させようとする図柄を一つ選び、選んだ図柄の棒状のピース1~10を表に向ける。
【0013】
例えば犬の図柄を選んだ場合について説明する。ばらばらにした犬の図柄の棒状のピース1~10を完成状態の犬の図柄になるように並べ直し、図1のように上から棒状のピース1,2,3,4,5,6,7,8,9,10の順番にする。
【0014】
収納体20の右側の溝に棒状のピースの右側が、収納体20の左側の溝に棒状のピースの左側がくるように、並べ直した棒状のピース1~10を収納体20の溝14に沿って、底部からピース10,9,8,7,6,5,4,3,2,1の順番にはめ込んでいくと組み立て式パズル図4が完成する。
【0015】
上記のように収納体20の溝14に沿って棒状のピース1~10をはめ込んでいくことは、棒状のピース1~10の揺れを防ぎ、棒状のピース1~10が前後左右に移動することを妨げ、棒状のピース1~10が安定して収納体20に収納されることを可能としたことで室内を装飾する、室内装飾品としての機能を有する。
【0016】
上記で示した組み立て式パズルは直方体の棒状のピース1~10に最大4面の図柄を付すことができるので、一度完成した組み立て式パズルの棒状のピースを取り外し、上記同様に他の図柄を完成することもでき、一つのパズルで最大4種類の絵柄を楽しむことができる組み立て式パズルである。
【0017】
本発明は上記のような構成により、棒状のピースをはめ込む収納体は棒状のピースをはめ込む溝を両端に設けており、上記棒状のピースを前記溝にはめ込んで組み立てることができるので、棒状のピースが安定しており図柄がずれることがなく、また、立てて置くことができ室内を装飾する室内装飾品としての機能に優れている。
【0018】
本実施例では二つの図柄を用いているが、1つでもよいし、複数でもよく、4面全てに図柄を付せば最大4つの図柄を完成させることができる。
【符号の説明】
【0019】
1~10 棒状のピース
11 背面板
12 底部
13,14 溝
20 収納体
図1
図2
図3
図4
図5