(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-10
(45)【発行日】2022-03-18
(54)【発明の名称】固定装置及びパネル構造体
(51)【国際特許分類】
E04D 13/00 20060101AFI20220311BHJP
H02S 20/23 20140101ALI20220311BHJP
E04D 13/18 20180101ALI20220311BHJP
【FI】
E04D13/00 K ETD
H02S20/23 B
E04D13/18
(21)【出願番号】P 2017085915
(22)【出願日】2017-04-25
【審査請求日】2020-04-09
(73)【特許権者】
【識別番号】513009668
【氏名又は名称】ソーラーフロンティア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001564
【氏名又は名称】フェリシテ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】野口 康次
(72)【発明者】
【氏名】白井 哲之
【審査官】河内 悠
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-068193(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0067258(US,A1)
【文献】中国実用新案第204960170(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04D 1/00-3/40
E04D 13/00-15/07
H02S 20/23
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1方向に並んだ複数の瓦を含む瓦屋根に被設置物を設置するための固定装置であって、
前記複数の瓦のうちの1つを取り除いた箇所に設置される瓦状部材と、
前記瓦状部材を支える支持面を有する固定台と、
前記瓦状部材を前記固定台の前記支持面に締結する締結部材と、を有し、
前記瓦状部材は、
前記固定台の前記支持面と当接する被支持部と、
前記第1方向における一方に隣接する前記瓦の下に配置される第1辺と、
前記第1方向における他方に隣接する前記瓦の上に配置される第2辺と、を有し、
前記第1辺が前記一方に隣接する前記瓦の下に配置され、前記第2辺が前記他方に隣接する前記瓦の上に配置され、前記固定台と前記瓦状部材が前記締結部材によって互いに締結されていない状態において
、前記支持面は、
前記第1辺側の端部が前記被支持部に当接し、かつ前記第1辺から前記第2辺の方に向かうにつれて前記被支持部との間の距離が増加するように、前記被支持部に対して傾斜して構成されている、固定装置。
【請求項2】
前記瓦状部材の前記第1辺の上面側と、前記瓦状部材の前記第2辺の下面側の少なくとも一方に設けられた防水部材を有する、請求項1に記載の固定装置。
【請求項3】
前記固定装置は、前記第1方向と交差する第2方向に並んだ複数の瓦を含む瓦屋根に前記被設置物を設置するよう構成されており、
前記瓦状部材は、
前記第2方向における一方に隣接する前記瓦の下に配置される第3辺と、
前記第2方向における他方に隣接する前記瓦の上に配置される第4辺と、を有し、
前記固定装置は、前記瓦状部材の前記第3辺の上面側と、前記瓦状部材の前記第4辺の下面側の少なくとも一方に設けられた防水部材を有する、請求項1又は2に記載の固定装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の固定装置と、
前記固定装置に固定されたパネルと、を有する、パネル構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の瓦を含む瓦屋根に被設置物を設置するための固定装置、及び当該固定装置を含むパネル構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複数の太陽電池モジュールのようなパネルアレイが瓦屋根に設置されることがある。瓦屋根の上に太陽電池モジュールのような被設置物を取り付けた場合、瓦が割れてしまう虞があるため、瓦に直接取り付けることは困難である。
【0003】
特許文献1は、被設置物を固定するための固定装置(架台)を取り付けるため、特別な構造を有する瓦材を使用することを開示する。具体的には、多数の瓦のうちのいくつかを取り除き、野地板にアンカー形状の支持具を取り付け、取り除いた瓦の代わりに特別な構造を有する瓦材が設置される。この瓦材は支持具が挿通する孔を有しているため、支持具は瓦材の孔を通って瓦材よりも上方に延びる。太陽電池モジュールのような被設置物は、瓦材よりも上方に延びた支持具に取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された固定装置では、アンカー状の支持具を野地板に固定した後、瓦材の孔に支持具を挿通させつつ、瓦材を周囲の瓦に挟み込む必要があるため、施工が容易ではない。具体的には、瓦材を周囲の瓦に挟み込む場合、屋根の傾斜面に沿って瓦材をスライドさせる必要があるが、アンカー状の支持具を瓦材の孔に挿通させた状態で瓦材をスライドさせることは困難である。
【0006】
アンカー状の支持具を瓦材の孔に挿通させた状態で瓦材をスライドさせ易くするために、瓦材の孔の大きさをアンカー状の支持具の径よりも大きくすることも考えられる。この場合には、雨水のような液体が瓦の下へ達し易くなり、屋根の防水性が低下する虞がある。
【0007】
したがって、屋根の防水性を損なうことなく、被設置物を瓦屋根に設置し易くする固定装置が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一態様に係る固定装置は、少なくとも第1方向に並んだ複数の瓦を含む瓦屋根に被設置物を設置するための固定装置である。当該固定装置は、前記複数の瓦のうちの1つを取り除いた箇所に設置される瓦状部材と、前記瓦状部材を支える支持面を有する固定台と、前記瓦状部材を前記固定台の前記支持面に締結する締結部材と、を有する。前記瓦状部材は、前記第1方向における一方に隣接する前記瓦の下に配置される第1辺と、前記第1方向における他方に隣接する前記瓦の上に配置される第2辺と、を有する。前記固定台と前記瓦状部材が前記締結部材によって互いに締結されていない状態において、前記固定台は、前記支持面の前記第1辺側の部分で前記瓦状部材と当接し、前記支持面の前記第2辺側の部分で前記瓦状部材から離間するよう構成されている。
【0009】
一態様に係るパネル構造体は、上記固定装置と、当該固定装置に固定されたパネルと、を有する。
【発明の効果】
【0010】
屋根の防水性を損なうことなく、被設置物を瓦屋根に設置し易くする固定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】一実施形態に係るパネル構造体を示す模式図である。
【
図2】
図1の矢印F2方向から見たパネル構造体の断面図である。
【
図3】被設置物を固定する固定装置の分解斜視図である。
【
図4】固定装置を構成する瓦状部材の斜視図である。
【
図5】瓦屋根に瓦状部材を置いた状態を示す斜視図である。
【
図8】瓦状部材を固定台に締結した状態を示す斜視図である。
【
図10】
図8の10A-10A線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。以下の図面において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることがあることに留意すべきである。
【0013】
図1は、一実施形態に係るパネル構造体を示している。
図2は、
図1の矢印F2方向から見たパネル構造体の断面図である。
図3は、被設置物を固定する固定装置の分解斜視図である。なお、
図3では、便宜上、瓦屋根10の瓦12を全て取り除いた屋根が示されている。
図4は、固定装置を構成する瓦状部材の斜視図である。
【0014】
パネル構造体は、傾斜した瓦屋根10上に設置される。パネル構造体は、例えば太陽電池モジュールのようなパネル20と、パネルを支持する支持部材110と、パネル20及び支持部材110のような被設置物を瓦屋根10上に固定する固定装置と、を有する。当該固定装置は、瓦状部材100と、固定台90と、締結部材210と、固定金具200と、を有する。
【0015】
本明細書において、傾斜した瓦屋根10において最大傾斜線に沿って高い方から低い方へ向かう方向を「流れ方向F1」と称する。流れ方向F1の上流側を「水上側」と称する。流れ方向F1の下流側を「水下側」と称する。また、水平面に平行な面内で流れ方向F1と直交する方向を「横方向F2」と称する。
【0016】
瓦屋根10に設けられた複数の瓦12は流れ方向F1と横方向F2とに並んでいる。固定台90は、複数の瓦12のうちの1つを取り除いた箇所において、野地板のような瓦12の下地に例えば締結部材96によって固定される。固定台90は、野地板のような瓦12の下地に接する脚部94と、瓦状部材100を支える支持面92と、を有する。支持面92は、脚部94よりも上方に位置する。支持面92は、瓦状部材100が固定台90に接する部分に相当する。
【0017】
瓦状部材100は、屋根に敷き詰められた複数の瓦12のうちの1つを取り除いた箇所に設けられる。瓦状部材100は、瓦屋根10に設置された瓦12と実質的に同じ又は似た形状を有していてよい。瓦状部材100は、被設置物の荷重に耐えられるよう、板金から構成されていることが好ましい。
【0018】
締結部材210は、瓦状部材100を固定台90の支持面92に締結する。本実施形態では、締結部材210は、瓦状部材100の上に設けられる固定金具200と、瓦状部材100と、固定台90とを締結する。
【0019】
固定金具200は、被設置物を支持可能に構成されていれば、どのような構成を有していてもよい。一例として、本実施形態では、固定金具200は、パネル20及び支持部材110を支持可能に構成されている。また、固定金具200は、瓦状部材100を介して固定台90の支持面92と対向する平板部を有していてよい。
【0020】
固定金具200の瓦状部材100に面する側に、不図示の防水部材が設けられていてもよい。当該防水部材は、固定金具200の、瓦状部材100に向けられた面全体に設けられていても良く、固定金具200の、締結部材210が設けられた領域のみに設けられていても良い。当該防水部材によって、締結部材210を挿通する孔を通って雨水のような液体が瓦状部材の下へ染み込むことを防止することができる。
【0021】
支持部材110は、固定金具200に取り付けられる。支持部材110を固定金具200に取り付けるための構造は特に限定されない。例えば、支持部材110は、不図示の締結部材によって固定金具200に取り付けられてもよい。
【0022】
支持部材110は、パネル20の側端部を保持可能なパネル保持部を有していてよい。パネル20は、パネル20の両端部において一対の支持部材110によって支持されている(
図1及び
図2参照)。
【0023】
瓦状部材100は、流れ方向F1における一方(水上側)に隣接する瓦12の下に配置される第1辺100aと、流れ方向F1における他方(水下側)に隣接する瓦12の上に配置される第2辺100bと、横方向F2における一方に隣接する瓦12の下に配置される第3辺100cと、横方向F2における他方に隣接する瓦12の上に配置される第4辺100dと、を有する。
【0024】
また、瓦状部材100は、固定台90の支持面92と当接する被支持部108を有する。被支持部108は、固定台90の支持面92に密着可能な面を有する。具体的には、固定台90の支持面92は平面に形成されており、被支持部108も支持面92と密着可能な平面であることが好ましい。
【0025】
固定台90と瓦状部材100が締結部材210によって互いに締結されていない状態において、固定台90の支持面92は、第1辺100aから第2辺100bの方に向かうにつれて被支持部108と支持面92との間の距離が増加するように、被支持部108に対して傾斜して構成されている(
図6参照)。この場合、支持面92の第2辺100b側の部分において、瓦状部材100と固定台90との間の隙間Gはより大きくなる。また、固定台90と瓦状部材100が締結部材210によって互いに締結されていない状態において、固定台90の支持面92は、第3辺100cから第4辺100dの方に向かうにつれて被支持部108と支持面92との間の距離が増加するように、被支持部108に対して傾斜して構成されていてもよい(
図7参照)。この場合、支持面92の第4辺100d側の部分において、瓦状部材100と固定台90との間の隙間Gはより大きくなる。
【0026】
具体的な一例として、固定台90の支持面92は、固定台90が野地板のような下地に設置された状態で、流れ方向F1における下地の傾斜角と流れ方向F1における瓦12の傾斜角(被支持部108の傾斜角)との間の角度となるように構成されていてよい。例えば、固定台90の支持面92は、下地の表面と実質的に平行に形成されていてもよい。
【0027】
また、固定台90の支持面92は、固定台90が野地板のような下地に設置された状態で、水上側の瓦12の水下側の端部よりも低く、水下側の瓦12の水上側の端部よりも高い位置になるように構成されていてもよい。
【0028】
瓦状部材100は、特許文献1に記載されたようなアンカー状の支持具を挿通させるための比較的大きな孔を有していない。そのため、雨水のような液体が瓦状部材100の下に浸入することを抑制することができる。
【0029】
第1防水部材120が、瓦状部材100の第1辺100aの上面側に設けられていることが好ましい。第1防水部材120は、瓦状部材100が固定台90に締結された状態で、瓦状部材100の水上側に隣接する瓦12の下面に密着する。
【0030】
また、第2防水部材124が、瓦状部材100の第2辺100bの下面側に設けられていることが好ましい。第2防水部材124は、瓦状部材100が固定台90に締結された状態で、瓦状部材100の水下側に隣接する瓦12の上面に密着する。
【0031】
本実施形態では、第1防水部材120及び第2防水部材124の両方が、瓦状部材100に設けられている。この代わりに、第1防水部材120及び第2防水部材124の一方のみが、瓦状部材100に設けられていてもよい。
【0032】
第3防水部材122が、瓦状部材100の第3辺100cの上面側に設けられていることが好ましい。第3防水部材122は、瓦状部材100が固定台90に締結された状態で、瓦状部材100の横方向F2の一方に隣接する瓦12の下面に密着する。
【0033】
また、第4防水部材126が、瓦状部材100の第4辺100dの下面側に設けられていることが好ましい(
図7及び
図10も参照)。第4防水部材126は、瓦状部材100が固定台90に締結された状態で、瓦状部材100の横方向F2の他方に隣接する瓦12の上面に密着する。
【0034】
本実施形態では、第3防水部材122及び第4防水部材126の両方が、瓦状部材100に設けられている。この代わりに、第3防水部材122及び第4防水部材126の一方のみが、瓦状部材100に設けられていてもよい。
【0035】
第1防水部材120、第2防水部材124、第3防水部材122及び第4防水部材126は、弾性変形可能な弾性部材から構成されていることが好ましい。
【0036】
次に、前述した固定装置の具体的な構成とともに、固定装置を瓦屋根に取り付ける方法について説明する。
【0037】
図5は、瓦屋根に瓦状部材を置いた状態を示す斜視図である。
図6は、
図5の6A-6A線に沿った断面図である。
図7は、
図5の7A-7A線に沿った断面図である。
図8は、瓦状部材を固定台に締結した状態を示す斜視図である。
図9は、
図8の9A-9A線に沿った断面図である。
図10は、
図8の10A-10A線に沿った断面図である。
【0038】
前述した固定装置を瓦屋根10に設置する際、まず、瓦屋根10に設置された複数の瓦12のうちの少なくとも1つを取り除く。取り除いた瓦12の箇所において、固定台90を野地板のような下地に固定する(
図3参照)。
【0039】
次に、固定台90の支持面92の上に瓦状部材100を置く(
図5参照)。これにより、瓦状部材100の第1辺100aが流れ方向F1における一方(水上側)に隣接する瓦12の下に配置され、瓦状部材100の第2辺100bが流れ方向F1における他方(水下側)に隣接する瓦12の上に配置され、瓦状部材100の第3辺100cが、横方向F2における一方に隣接する瓦12の下に配置され、瓦状部材100の第4辺100dが、横方向F2における他方に隣接する瓦12の上に配置される(
図6~
図7参照)。本実施形態では、瓦状部材100を固定台90の支持面92の上に置く際に、瓦状部材100を瓦屋根10の傾斜面に沿った方向にスライドさせることができるため、瓦状部材100を容易に設置できる。
【0040】
固定台90と瓦状部材100が締結部材210によって互いに締結されていない状態において、第1辺100aから第2辺100bの方に向かうにつれて被支持部108と支持面92との間の距離は増加している。すなわち、固定台90の第2辺100b側の部分と支持面92との間により大きな隙間Gが形成される(
図6参照)。
【0041】
さらに、固定台90と瓦状部材100が締結部材210によって互いに締結されていない状態において、第3辺100cから第4辺100dの方に向かうにつれて被支持部108と支持面92との間の距離が増加していてもよい。すなわち、固定台90の第4辺100d側の部分と支持面92との間により大きな隙間Gが形成されてもよい(
図7参照)。
【0042】
次に、締結部材210によって、瓦状部材100を固定台90の支持面92に締結する(
図8参照)。本実施形態では、瓦状部材100の上に固定金具200を置き、固定金具200と瓦状部材100と固定台90とを締結部材210によって締結する。これにより、瓦状部材100が固定台90の支持面92に押しつけられ、瓦状部材100の被支持部108は上述した隙間Gが小さくなる又は無くなるように、固定台90の支持面92に近接又は密着する(
図9及び
図10参照)。
【0043】
締結部材210による締結に伴う瓦状部材100の変形又は動作によって、瓦状部材100の第1辺100aが上方へ動くとともに、瓦状部材100の第2辺100bが下方へ動く。また、瓦状部材100の第3辺100cが上方へ動くとともに、瓦状部材100の第4辺100dが下方へ動く。この瓦状部材100の動きによって、瓦状部材100とその周囲の瓦12との間の隙間が解消される。このようにして、瓦屋根10の防水性を損なうことを抑止することができる。
【0044】
また、前述した瓦状部材100の動きによって、第1防水部材120、第2防水部材124、第3防水部材122及び第4防水部材126が、瓦状部材100と瓦12との間で押しつぶされた状態で、瓦12に密着する。これにより、瓦状部材100を、通常の瓦12よりも水密性の高い状態で設置することができる。
【0045】
以上のようにして、瓦屋根10に固定装置を取り付けることができる。パネル20や支持部材110のような被設置物は、適宜、固定金具200上に取り付ければよい。
【0046】
上述したように、実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替の実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【0047】
例えば、上記実施形態では、瓦屋根に設置される被設置物が太陽電池モジュールのようなパネルであるケースについて説明した。しかしながら、被設置物は、パネルに限定されず、瓦屋根に設置されるものであればよい。
【0048】
また、上記実施形態に係る瓦及び瓦状部材の形状は一例であり、本発明は、和瓦や平板瓦のような瓦の種類に関係なく適用可能である。瓦状部材100は、周囲の瓦12の間に設置可能な形状を有していればよい。
【0049】
また、上記実施形態では、瓦屋根10に設けられた複数の瓦12は流れ方向F1と横方向F2とに並んでいる。しかしながら、複数の瓦12が並ぶ方向は必ずしも当該実施形態で説明した方向に限られない。複数の瓦12は、少なくとも第1方向に並んでいればよく、好ましくは第1方向と、当該第1方向に交差する第2方向とに並んでいればよい。
【符号の説明】
【0050】
10 瓦屋根
12 瓦
90 固定台
92 支持面
100 瓦状部材
200 固定金具
210 締結部材