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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-10
(45)【発行日】2022-03-18
(54)【発明の名称】水性除草剤濃縮物
(51)【国際特許分類】
   A01N 25/04 20060101AFI20220311BHJP
   A01N 25/30 20060101ALI20220311BHJP
   A01N 37/40 20060101ALI20220311BHJP
   A01N 39/04 20060101ALI20220311BHJP
   A01N 43/40 20060101ALI20220311BHJP
   A01P 13/00 20060101ALI20220311BHJP
【FI】
A01N25/04 101
A01N25/30
A01N37/40
A01N39/04 A
A01N43/40 101D
A01N43/40 101E
A01N43/40 101H
A01N43/40 101J
A01P13/00
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2019226899
(22)【出願日】2019-12-17
(62)【分割の表示】P 2016521948の分割
【原出願日】2014-10-10
(65)【公開番号】P2020059745
(43)【公開日】2020-04-16
【審査請求日】2020-01-10
(31)【優先権主張番号】61/889,808
(32)【優先日】2013-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】501035309
【氏名又は名称】コルテバ アグリサイエンス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100095360
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 英二
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100126354
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100104282
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 康仁
(72)【発明者】
【氏名】リ,メイ
【審査官】西澤 龍彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05965487(US,A)
【文献】特表2003-506381(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0157855(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0210627(US,A1)
【文献】特開平04-305501(JP,A)
【文献】国際公開第2013/085988(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第102326557(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0105256(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01N
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)総組成物に対して100グラム酸当量/リットル(g ae/L)~625g ae/Lの合成オーキシン除草剤の水溶性塩、
b)総組成物に対して0.1g ae/L~6g ae/Lの第2の除草剤であって、水に不溶性の除草剤であり、25℃以上の融点を有する固体である第2の除草剤、
c)総組成物に対して0g/L~40g/Lのイオン性および非イオン性界面活性剤のうちの少なくとも1種であって、前記非イオン性界面活性剤が、ポリエチレンオキシドの親水性部分およびポリ(12-ヒドロキシステアレート)の疎水性部分を有するABAブロック共重合体である、イオン性およびイオン性界面活性剤のうちの少なくとも1種、
d)総組成物に対して50g/L~450g/Lの、脂肪酸ジアルキルアミドを含む水不混和性有機溶媒、および
e)総組成物に対して200g/L~800g/Lの水
を含む安定な水性除草剤濃縮物組成物であって、
前記合成オーキシン除草剤が、2,4-D、MCPA、クロピラリド、トリクロピル、およびジカンバからなる群から選択され、
前記第2の除草剤が、フルロキシピル-メプチル、ハロウキシフェン-メチル、ハロキシホップエステル、下記式
【化1】
の化合物、またはそのC~C12アルキルもしくはC~C12アリールアルキルエステルもしくは塩、およびはこれらの混合物からなる群から選択され、
前記除草剤濃縮物組成物が、裸眼に対して視覚的に澄んでいる、透明で、かつ均質な除草剤濃縮物組成物を形成し、
前記除草剤濃縮物組成物が、25℃以上の温度で少なくとも2週間、有意な相分離または沈殿を示さず安定である、除草剤濃縮物組成物。
【請求項2】
54℃で2週間の貯蔵後に、目に見える相分離を示さない、請求項1に記載の除草剤濃縮物組成物。
【請求項3】
2週間の24時間毎の-10/40℃の凍結/融解サイクル条件後に、目に見える結晶形成を示さない、請求項1または2に記載の除草剤濃縮物組成物。
【請求項4】
前記合成オーキシン除草剤の水溶性塩が、1つまたは複数の有機アンモニウム陽イオンを含む、請求項1~3のいずれかに記載の除草剤濃縮物組成物。
【請求項5】
前記有機アンモニウム陽イオンが、1~12個の炭素原子を有する、請求項4に記載の除草剤濃縮物組成物。
【請求項6】
前記有機アンモニウム陽イオンが、イソプロピルアンモニウム、ジグリコールアンモニウム、ジメチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、ジメチルエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム、トリイソプロパノールアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、コリン、N,N-ビス-(3-アミノプロピル)メチルアンモニウム、またはこれらの混合物である、請求項4または5に記載の除草剤濃縮物組成物。
【請求項7】
前記有機アンモニウム陽イオンが、ジメチルアンモニウム、コリン、ジグリコールアンモニウム、またはN,N-ビス-(3-アミノプロピル)メチルアンモニウムである、請求項4~6のいずれかに記載の除草剤濃縮物組成物。
【請求項8】
農学的に許容される補助剤または担体をさらに含む、請求項1~7のいずれかに記載の除草剤濃縮物組成物。
【請求項9】
前記第2の除草剤が、ハロウキシフェン-メチルおよびフルロキシピル-メプチルの混合物である、請求項1~のいずれかに記載の除草剤濃縮物組成物。
【請求項10】
望ましくない植生を防除する方法であって、前記植生またはそれに隣接する領域を、a.総組成物に対して100g ae/L~625g ae/Lの、2,4-D、MCPA、クロピラリド、トリクロピル、およびジカンバからなる群から選択される合成オーキシン除草剤の水溶性塩、
b.総組成物に対して0.1g ae/L~6g ae/Lの、フルロキシピル-メプチル、ハロウキシフェン-メチル、ハロキシホップエステル、下記式
【化2】
の化合物、またはそのC~C12アルキルもしくはC~C12アリールアルキルエステルもしくは塩、およびこれらの混合物からなる群から選択される、25℃以上の融点を有する固体である第2の除草剤、
c.総組成物に対して0g/L~40g/Lのイオン性および/または非イオン性界面活性剤のうちの少なくとも1種であって、前記非イオン性界面活性剤が、ポリエチレンオキシドの親水性部分およびポリ(12-ヒドロキシステアレート)の疎水性部分を有するABAブロック共重合体である、イオン性およびイオン性界面活性剤のうちの少なくとも1種、
d.50g/L~450g/Lの、脂肪酸ジアルキルアミドを含む水不混和性有機溶媒、ならびに
e.総組成物に対して200g/L~800g/Lの水を含む除草剤濃縮物組成物であって、
前記除草剤濃縮物組成物が、裸眼に対して視覚的に澄んでいる、透明で、かつ均質な除草剤濃縮物組成物を形成し、
前記除草剤濃縮物組成物が、25℃以上の温度で少なくとも2週間、有意な相分離または沈殿を示さず、安定である、除草剤濃縮物組成物の除草有効量と接触させて、植生の成長の出現を防止することを含む方法。
【請求項11】
前記除草剤濃縮物組成物が、54℃で2週間の貯蔵後に、目に見える相分離を示さない、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記除草剤濃縮物組成物が、2週間の24時間毎の-10/40℃の凍結/融解サイクル条件での貯蔵後に、目に見える結晶形成を示さない、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
前記合成オーキシン除草剤の前記水溶性塩が、1つまたは複数の有機アンモニウム陽イオンを含む、請求項1012のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
前記有機アンモニウム陽イオンが、1~12個の炭素原子を有する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記有機アンモニウム陽イオンが、イソプロピルアンモニウム、ジグリコールアンモニウム、ジメチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、モノエタノールアンモニウム、ジメチルエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム、トリイソプロパノールアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、コリン、N,N-ビス-(3-アミノプロピル)メチルアンモニウム、またはこれらの混合物である、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記有機アンモニウム陽イオンが、ジメチルアンモニウム、コリン、ジグリコールアンモニウム、またはN,N-ビス-(3-アミノプロピル)メチルアンモニウムである、請求項1315のいずれかに記載の方法。
【請求項17】
前記第2の除草剤が、ハロウキシフェン-メチルおよびフルロキシピル-メプチルの混合物である、請求項1016のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
前記除草剤濃縮物組成物が、農学的に許容される補助剤または担体をさらに含む、請求項1017のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
前記除草剤濃縮物組成物が、除草剤安全化剤をさらに含む、請求項1018のいずれかに記載の方法。
【請求項20】
前記望ましくない植生が、除草剤耐性の作物において防除される、請求項1019のいずれかに記載の方法。
【請求項21】
前記除草剤耐性の作物が、単一または複数の作用機序を有する1種または複数の除草剤化学物質および/または阻害剤に対する耐性を付与する、単一の、複数の、または多重の形質を有する、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記望ましくない植生が、除草剤抵抗性または耐性雑草を含む、請求項20または21に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[背景技術]
高強度、例えば、高濃度または高負荷の製剤は、運送費および取扱費の低減を含む様々
な経済的および環境的理由で望ましい。2つまたはそれ以上の活性成分を含有する液体プ
レミックス濃縮物は、多種多様な農業用途で有用である。例えば、個々の活性成分単独と
比較して、より広範囲の有害生物を防除するためにまたは複数の作用機序を利用するため
に、2つまたはそれ以上の殺有害生物活性成分を組み合わせてもよい。
【0002】
通常は、水不溶性殺有害生物剤活性成分は、水性懸濁液濃縮物(SC)として水溶性殺
有害生物剤とともに水中で、または有機溶媒中に水不溶性殺有害生物剤を溶解させること
、および水中油型エマルション(EW)を形成することにより製剤化される。これらの液
体プレミックス濃縮物の調製は、化学的および/または物理的不安定性のため困難となり
得る。これらの組成物を用いた場合の物理的不安定性の例としては、例えば、相分離、結
晶化、沈殿、沈降、ゲル化および凝集が挙げられる。
【0003】
殺有害生物剤の水溶性塩、例えばグリフォセート塩は、水中で溶解されると、油溶性殺
有害生物剤を含有する有機溶液と組み合わせた場合に、通常水中油型エマルションを形成
する高イオン強度溶液を形成する。しかしながら、これらのプレミックス濃縮物組成物は
、水相の高イオン強度に起因して安定化するのが困難となり、界面活性剤および/または
追加の不活性成分の適正な選択を要し得る。液体濃縮物製剤中で、油溶性除草剤を、グリ
フォセートの塩を含有する水溶液と組み合わせるこれまでの努力は、例えばUS6,71
3,433 B2、US6,689,719およびUS6,369,001に開示されて
いる。
【0004】
カルボン酸除草剤の水溶性塩および水不溶性除草剤を含有する安定で均質な除草剤組成
物を調製するためのこれまでの努力は、水不溶性除草剤の選択、物理的特性および/また
は充填において厳しく制限された。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は以下の[1]から[30]を含む。
[1]a)総組成物に対して約100グラム酸当量/リットル(g ae/L)~約625g ae/Lを含む合成オーキシン除草剤の水溶性塩、
b)総組成物に対して約0.1g ae/L~約400g ae/Lの水不溶性除草剤を含む第2の除草剤、
c)総組成物に対して約0g/L~約150g/Lのイオン性および非イオン性界面活性剤のうちの少なくとも1種、
d)総組成物に対して約0g/L~約500g/Lの水不混和性有機溶媒、および e)総組成物に対して約200g/L~約800g/Lの水を含む安定な水性除草剤組成物であって、安定で、透明で、かつ均質な除草剤組成物を形成する除草剤組成物。
2]54℃で2週間の貯蔵後に、目に見える相分離を示さない、上記[1]に記載の除草剤組成物。
3]2週間の24時間毎の-10/40℃の凍結/融解サイクル条件後に、目に見える結晶形成を示さない、上記[1]または[2]に記載の除草剤組成物。
4]上記合成オーキシン除草剤が、2,4-D、2,4-DB、アミノシクロピラクロル、アミノピラリド、クロピラリド、ジカンバ、MCPA、MCPB、ピクロラム、トリクロピル、またはこれらの混合物である、上記[1]~[3]のいずれかに記載の安定な水性除草剤組成物。
5]上記合成オーキシン除草剤が、1つまたは複数の有機アンモニウム陽イオンを含む、上記[1]~[4]のいずれかに記載の安定な水性除草剤組成物。
6]上記有機アンモニウム陽イオンが、1~約12個の炭素原子を有する、上記[5]に記載の安定な水性除草剤組成物。
7]上記有機アンモニウム陽イオンが、イソプロピルアンモニウム、ジグリコールアンモニウム、ジメチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、ジメチルエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム、トリイソプロパノールアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、コリン、N,N-ビス-(3-アミノプロピル)メチルアンモニウム、またはこれらの混合物である、上記
5]または[6]に記載の安定な水性除草剤組成物。
8]上記有機アンモニウム陽イオンが、ジメチルアンモニウム、コリン、ジグリコールアンモニウム、またはN,N-ビス-(3-アミノプロピル)メチルアンモニウムである、上記[5]~[7]のいずれかに記載の安定な水性除草剤組成物。
9]農学的に許容される補助剤または担体をさらに含む、上記[1]~[8]のいずれかに記載の安定な水性除草剤組成物。
10]上記第2の除草剤が、アミノピラリドエステル、カルフェントラゾン、クレトジム、クロピラリドエステル、クロランスラム-メチル、シハロホップ-ブチル、ジカンバエステル、ジクロスラム、フロラスラム、フルミオキサジン、フルロキシピル-メプチル、ハロウキシフェン-メチル、ハロキシホップエステル、ハロキシホップ-Pエステル、ハロキシホップ-P-メチル、イソキサベン、MCPA-EHE、MCPBエステル、メソトリオン、メトスラム、オキシフルオルフェン、ペノキススラム、ピクロラムエステル、プロパニル、ピラスルホトール、ピロキシスラム、キザロホップ-P-エチル、サフルフェナシル、セトキシジム、スルフェントラゾン、テフリルトリオン、トプラメゾン、非液体トリクロピルエステル、下記式
【化1】

を有する化合物、またはそのC ~C 12 アルキルもしくはC ~C 12 アリールアルキルエステルもしくは塩、あるいはこれらの混合物である、上記[1]~[9]のいずれかに記載の安定な水性除草剤組成物。
11]上記合成オーキシン除草剤対上記1種または複数の第2の除草剤の酸当量(ae)に基づく重量比が、約6250:1~約1:4である、上記[1]~[10]のいずれかに記載の除草剤組成物。
12]上記第2の除草剤が、ハロウキシフェン-メチルおよびハロキシホップ-P-メチルの混合物である、上記[1]~[11]のいずれかに記載の除草剤組成物。
13]上記第2の除草剤が、ハロウキシフェン-メチルおよびイソキサベンの混合物である、上記[1]~[11]のいずれかに記載の除草剤組成物。
14]望ましくない植生を防除する方法であって、上記植生またはそれに隣接する領域を、
a.総組成物に対して約100g ae/L]~[約625g ae/Lを含む合成オーキシン除草剤の水溶性塩、
b.総組成物に対して約0.1g ae/L~約400g ae/Lのアミノピラリドエステル、カルフェントラゾン、クレトジム、クロピラリドエステル、クロランスラム-メチル、シハロホップ-ブチル、ジカンバエステル、ジクロスラム、フロラスラム、フルミオキサジン、フルロキシピル-メプチル、ハロウキシフェン-メチル、ハロキシホップエステル、ハロキシホップ-Pエステル、ハロキシホップ-P-メチル、イソキサベン、MCPA-EHE、MCPBエステル、メソトリオン、メトスラム、オキシフルオルフェン、ペノキススラム、ピクロラムエステル、プロパニル、ピラスルホトール、ピロキシスラム、キザロホップ-P-エチル、サフルフェナシル、セトキシジム、スルフェントラゾン、テフリルトリオン、トプラメゾン、非液体トリクロピルエステル、下記式
【化2】

を有する化合物、またはそのC ~C 12 アルキルもしくはC ~C 12 アリールアルキルエステルもしくは塩、あるいはこれらの混合物を含む第2の除草剤、
c.総組成物に対して約0g/L~約150g/Lのイオン性および/または非イオン性界面活性剤のうちの少なくとも1種、
d.約0g/L~約500g/Lの水不混和性有機溶媒、ならびにe.総組成物に対して約200g/L~約800g/Lの水を含む除草剤組成物であって、安定で、透明で、かつ均質な除草剤組成物を形成する除草剤組成物の除草有効量と接触させて、植生の成長の出現を防止することを含む方法。
15]上記除草剤組成物が、54℃で2週間の貯蔵後に、目に見える相分離を示さない、上記[14]に記載の方法。
16]上記除草剤組成物が、2週間の24時間毎の-10/40℃の凍結/融解サイクル条件での貯蔵後に、目に見える結晶形成を示さない、上記[14]または[15]に記載の方法。
17]上記合成オーキシン除草剤の上記水溶性塩が、1つまたは複数の有機アンモニウム陽イオンを含む、上記[14]~[16]のいずれかに記載の方法。
18]上記有機アンモニウム陽イオンが、1~約12個の炭素原子を有する、上記[17]に記載の方法。
19]上記有機アンモニウム陽イオンが、イソプロピルアンモニウム、ジグリコールアンモニウム、ジメチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、モノエタノールアンモニウム、ジメチルエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム、トリイソプロパノールアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、コリン、N,N-ビス-(3-アミノプロピル)メチルアンモニウム、またはこれらの混合物である、上記[17]または[18]に記載の方法。
20]上記有機アンモニウム陽イオンが、ジメチルアンモニウム、コリン、ジグリコールアンモニウム、またはN,N-ビス-(3-アミノプロピル)メチルアンモニウムである、上記[17]~[19]のいずれかに記載の方法。
21]上記合成オーキシン除草剤対上記1種または複数の第2の除草剤のaeに基づく重量比が、約6250:1~約1:4である、上記[14]~[20]のいずれかに記載の方法。
22]上記合成オーキシン除草剤が、2,4-D有機アンモニウム塩であり、上記第2の除草剤が、ハロキシホップ-P-メチルであり、上記2,4-D有機アンモニウム塩対ハロキシホップ-P-メチルのaeに基づく重量比が、約30:1~約1:4である、上記[14]~[21]のいずれかに記載の方法。
23]上記第2の除草剤が、ハロウキシフェン-メチルおよびフルロキシピル-メプチルの混合物である、上記[14]~[22]のいずれかに記載の方法。
24]上記第2の除草剤が、ハロウキシフェン-メチルおよびハロキシホップ-P-メチルの混合物である、上記[14]~[22]のいずれかに記載の方法。
25]上記第2の除草剤が、ハロウキシフェン-メチルおよびイソキサベンの混合物である、上記[14]~[22]のいずれかに記載の方法。
26]農学的に許容される補助剤または担体をさらに含む、上記[14]~[25]のいずれかに記載の方法。
27]除草剤安全化剤をさらに含む、上記[14]~[26]のいずれかに記載の方法。
28]上記望ましくない植生が、除草剤耐性の作物において防除される、上記[14]~[27]のいずれかに記載の方法。
29]上記除草剤耐性の作物が、単一または複数の作用機序を有する1種または複数の除草剤化学物質および/または阻害剤に対する耐性を付与する、単一の、複数の、または多重の形質を有する、上記[28]に記載の方法。
30]上記望ましくない植生が、除草剤抵抗性または耐性雑草を含む、上記[28]または[29]に記載の方法。
a)総組成物に対して約100グラム酸当量/リットル(g ae/L)~約625g ae/Lを含む合成オーキシン除草剤の水溶性塩、
b)総組成物に対して約0.1g ae/L~約400g ae/Lの水不溶性除草剤を含む第2の除草剤、
c)総組成物に対して約0g/L~約150g/Lのイオン性および/または非イオン性界面活性剤のうちの少なくとも1種、d)総組成物に対して約0g/L~約500g/Lの水不混和性有機溶媒、およびe)総組成物に対して約200g/L~約800g/Lの水を含む安定な水性除草剤組成物であって、安定で、透明で、かつ均質な除草剤組成物を形成する除草剤組成物が本明細書において提供される。
【0006】
また、望ましくない植生を防除する方法であって、前記植生またはそれに隣接する領域
を、
a)総組成物に対して約100g ae/L~約625g ae/Lを占める合成オーキ
シン除草剤の水溶性塩、
b)総組成物に対して約0.1g ae/L~約400g ae/Lの水不溶性除草剤を
含む第2の除草剤、
c)総組成物に対して約0g/L~約150g/Lのイオン性および/または非イオン性
界面活性剤のうちの少なくとも1種、
d)総組成物に対して約0g/L~約500g/Lの水不混和性有機溶媒、および
e)総組成物に対して約200g/L~約800g/Lの水
を含む除草剤組成物であって、安定で、透明で、かつ均質な除草剤組成物を形成する除草
剤組成物の除草有効量と接触させて、植生の成長の出現を防止することを含む方法も本明
細書において提供される。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明者らは驚くべきことに、例えば2,4-Dなどの合成オーキシン除草剤の水溶性
塩の水性濃縮物を、任意選択により有機溶媒中に溶解される水不溶性の第2の除草剤と組
み合わせることにより、界面活性剤が存在しなくても良好な貯蔵安定性を示し、また水の
スプレー溶液への希釈時に安定なエマルションを容易に形成する、安定で、透明で、かつ
均質な除草剤組成物が提供されることを本発明において見出した。
【0008】
a)総組成物に対して約100グラム酸当量/リットル(g ae/L)~約625g
ae/Lを占める合成オーキシン除草剤の水溶性塩、
b)総組成物に対して約0.1g ae/L~約400g ae/Lの水不溶性除草剤を
含む第2の除草剤、
c)総組成物に対して約0g/L~約150g/Lのイオン性および非イオン性界面活性
剤のうちの少なくとも1種、
d)総組成物に対して約0g/L~約500g/Lの水不混和性有機溶媒、および
e)総組成物に対して約200g/L~約800g/Lの水
を含む安定な水性除草剤組成物であって、安定で、透明で、かつ均質な除草剤組成物を形
成する除草剤組成物が本明細書において提供される。これらの組成物はまた、54℃で2
週間の貯蔵後に、目に見える相分離を示さず、および/または2週間の24時間毎の-1
0/40℃の凍結/融解サイクル条件後に、目に見える結晶形成を示さない。
【0009】
ある特定の実施形態では、上述の組成物は、任意選択により追加の活性成分および/ま
たは不活性製剤成分を含む。
【0010】
ある特定の実施形態では、上述の組成物は、周囲温度で液体または固体である第2の除
草剤を含む。
【0011】
ある特定の実施形態では、液体の第2の除草剤を含む上述の組成物は、有機溶媒を含ま
ない。
【0012】
ある特定の実施形態では、上述の水性除草剤組成物は、水を含有するスプレー溶液への
希釈時に安定なエマルションを形成する。
【0013】
また、望ましくない植生を防除する方法であって、前記植生またはそれに隣接する領域
を、
a)総組成物に対して約100g ae/L~約625g ae/Lを占める合成オーキ
シン除草剤の水溶性塩、
b)総組成物に対して約0.1g ae/L~約400g ae/Lのアミノピラリドエ
ステル、カルフェントラゾン、クレトジム、クロピラリドエステル、クロランスラム-メ
チル、シハロホップ-ブチル、ジカンバエステル、ジクロスラム、フロラスラム、フルミ
オキサジン、フルロキシピル-メプチル、ハロウキシフェン-メチル、ハロキシホップエ
ステル、ハロキシホップ-Pエステル、ハロキシホップ-P-メチル、イソキサベン、M
CPA-EHE、MCPBエステル、メソトリオン、メトスラム、オキシフルオルフェン
、ペノキススラム、ピクロラムエステル、プロパニル、ピラスルホトール(pyrosulfotol
e)、ピロキシスラム、キザロホップ-P-エチル、サフルフェナシル、セトキシジム、
スルフェントラゾン、テフリルトリオン、トプラメゾン、非液体トリクロピルエステル、
下記式
【0014】
【化1】
を有する化合物、またはそのC~C12アルキルもしくはC~C12アリールアルキ
ルエステルもしくは塩、あるいはそれらの混合物を含む第2の除草剤、
c)総組成物に対して約0g/L~約150g/Lのイオン性および/または非イオン性
界面活性剤のうちの少なくとも1種、
d)総組成物に対して約0g/L~約500g/Lの水不混和性有機溶媒、および
e)総組成物に対して約200g/L~約800g/Lの水
を含む除草剤組成物であり、安定で、透明で、かつ均質な除草剤組成物を形成する除草剤
組成物の除草有効量と接触させて、植生の成長の出現を防止することを含む方法が本明細
書において提供される。
【0015】
A.合成オーキシン除草剤の水溶性塩
除草剤またはその塩に関する「水溶性」という用語は、本明細書において使用する場合
、水溶性活性成分を所望の濃度で組成物の水相中に完全に溶解させることが可能であるの
に十分な20℃での脱イオン水中の溶解度を有することを意味する。幾つかの実施形態で
は、本明細書において記載されている組成物で有用な水溶性活性成分は、約50g/L以
上または約200g/L以上の20℃での脱イオン水中の溶解度を有する。
【0016】
本明細書において記載されている方法および組成物で有用な合成オーキシン除草剤とし
て、例えば、2,4-D(2,4-ジクロロフェノキシ酢酸)、2,4-DB(4-(2
,4-ジクロロフェノキシ)酪酸)、アミノシクロピラクロル、アミノピラリド、クロピ
ラリド、ジカンバ、MCPA、MCPB、ピクロラム、トリクロピル、またはそれらの混
合物が挙げられる。
【0017】
本明細書において記載されている水性組成物中に含有される合成オーキシン除草剤の水
溶性塩として、例えば有機アンモニウム陽イオンの種類から選択される1つまたは複数の
陽イオンを含有する塩が挙げられ、ここで有機アンモニウム陽イオンは、1~約12個の
炭素原子を有し得る。例示的な有機アンモニウム陽イオンとして、例えば、イソプロピル
アンモニウム、ジグリコールアンモニウム(2-(2-アミノエトキシ)エタノールアン
モニウム)、ジメチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、
モノエタノールアンモニウム、ジメチルエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニ
ウム、トリエタノールアンモニウム、トリイソプロパノールアンモニウム、テトラメチル
アンモニウム、テトラエチルアンモニウム、N,N,N-トリメチルエタノールアンモニ
ウム(コリン)、およびN,N-ビス-(3-アミノプロピル)メチルアンモニウム(B
APMA)が挙げられる。
【0018】
幾つかの実施形態では、例えば本明細書において記載されている水性組成物中に含有さ
れる合成オーキシン除草剤の水溶性塩として、例えば、ナトリウムおよび/またはカリウ
ムなどの無機陽イオンから選択される1つまたは複数の陽イオンを含有する塩が挙げられ
る。ある特定の実施形態では、合成オーキシン除草剤の水溶性塩は、2,4-Dジメチル
アンモニウムまたは2,4-D N,N,N-トリメチルエタノールアンモニウム(コリ
ン)である。ある特定の実施形態では、合成オーキシン除草剤の水溶性塩は、アミノピラ
リド、クロピラリドおよび/またはジカンバの水溶性塩である。ある特定の実施形態では
、合成オーキシン除草剤の水溶性塩は、2,4-D、MCPA、ピクロラムおよび/また
はトリクロピルの水溶性塩である。幾つかの実施形態では、合成オーキシン除草剤の水溶
性塩は、ジカンバジメチルアンモニウム、ジカンバジグリコールアンモニウム、ジカンバ
コリン、ジカンバN,N-ビス-(3-アミノプロピル)メチルアンモニウム(BAPM
A)、MCPAジメチルアンモニウム、MCPAイソプロピルアンモニウム、トリクロピ
ルトリエチルアンモニウム、トリクロピルジメチルアンモニウム、および/またはトリク
ロピルコリンである。
【0019】
ある特定の実施形態では、合成オーキシン除草剤の水溶性塩は、総組成物に対して約1
00グラム酸当量/リットル(g ae/L)~約625g ae/L、約100~約6
00g ae/L、約100~約550g ae/L、約200~約550g ae/L
、約200~約500g ae/L、約200~約450g ae/L、約200~約3
50g ae/L、約200~約300g ae/L、約200~約280g ae/L
または約200~約260g ae/Lを占める。ある特定の実施形態では、合成オーキ
シン除草剤の水溶性塩は、総組成物に対して約100~約450g ae/L、約100
~約400g ae/L、約100~約350g ae/L、約100~約300g a
e/L、約100~約250g ae/L、約100~約200g ae/L、または約
100~約150g ae/Lを占める。ある特定の実施形態では、合成オーキシン除草
剤の水溶性塩は、総組成物に対して約250~約550g ae/L、約300~約55
0g ae/L、約300~約525g ae/L、約350~約525g ae/L、
約400~約525g ae/L、約450~約525g ae/L、約480~約51
0g ae/L、約350~約500g ae/L、約340~約450g ae/L、
約340~約400g ae/L、約340~約380g ae/L、約300~約40
0g ae/L、約300~約380g ae/L、約300~約360g ae/L、
約310~約350g ae/L、または約320~約340g ae/Lを示す。
【0020】
上述の水性組成物は、少なくとも1種の溶解された合成オーキシン除草剤塩、例えば2
,4-Dジメチルアンモニウムまたは2,4-Dコリンを含む。本明細書において記載さ
れている組成物の水溶性合成オーキシン除草剤活性成分、例えば除草剤2,4-Dジメチ
ルアンモニウムまたは2,4-Dコリンは、適切な容量の水中での組成物の希釈時に、全
体として十分な組成物中の濃度で存在し、除草有効であるように標的位置へスプレーする
ことにより適用される。
【0021】
幾つかの実施形態では、上述の組成物は、約200~約625g ae/L、約200
~約575g ae/L、約200~約525g ae/L、約200~約475g a
e/L、約200~約425g ae/L、約200~約375g ae/L、約200
~約350g ae/L、約200~約300g ae/L、約200~約280g a
e/Lまたは約220~約260g ae/Lの2,4-Dジメチルアンモニウムおよび
/または2,4-Dコリンを含む。
【0022】
ある特定の実施形態では、上述の組成物は、約250~約625g ae/L、約30
0~約625g ae/L、約300~約575g ae/L、約300~約525g
ae/L、約350~約525g ae/L、約400~約525g ae/L、約45
0~約525g ae/L、約480~約510g ae/L、約350~約625g
ae/L、約350~約575g ae/L、約350~約525g ae/L、約35
0~約475g ae/L、約340~約450g ae/L、約340~約400g
ae/L、約340~約380g ae/L、約300~約400g ae/L、約30
0~約380g ae/L、約300~約360g ae/L、約310~約350g
ae/L、または約320~約340g ae/Lの2,4-Dジメチルアンモニウムお
よび/または2,4-Dコリンを含む。
【0023】
B.第2の除草剤
合成オーキシン除草剤の水溶性塩以外の除草剤活性成分を意味し、周囲温度で固体また
は液体として存在し得る第2の除草剤は、任意選択により水不混和性有機溶媒を用いて、
本明細書において記載されている水性組成物中に含まれ得る。ある特定の実施形態では、
第2の除草剤は、概して水単独中に不溶性であり、これは、約500ミリグラム/リット
ル(mg/L)以下の20℃での脱イオン水中の溶解度を有することを指す。幾つかの実
施形態では、第2の除草剤は、約100mg/L以下の20℃での脱イオン水中の溶解度
を有する。幾つかの実施形態では、第2の除草剤は、約75mg/L以下の20℃での脱
イオン水中の溶解度を有する。幾つかの実施形態では、第2の除草剤は、約50mg/L
以下の20℃での脱イオン水中の溶解度を有する。幾つかの実施形態では、第2の除草剤
は、約25mg/L以下の20℃での脱イオン水での溶解度を有する。ある特定の実施形
態では、第2の除草剤は、約25℃以上の融点を有する固体である。ある特定の実施形態
では、第2の除草剤は、約50℃以上の融点を有する固体である。幾つかの実施形態では
、第2の除草剤は、約100℃以上の融点を有する固体であり、他の実施形態では、第2
の除草剤は、約150℃以上の融点を有する固体である。
【0024】
「液体除草剤」または「液体除草剤活性成分」という用語は、本明細書において使用す
る場合、約25℃の標準的な周囲温度で液体として存在する除草剤または除草剤活性成分
を指し、それは別の言い方をすると、それらが約25℃未満の融点を有することを意味す
る。「非液体フルロキシピルエステル」または「非液体トリクロピルエステル」という用
語は、本明細書において使用する場合、約25℃の標準的な周囲温度で固体として存在す
るフルロキシピルおよびトリクロピルのエステルを指し、それは別の言い方をすると、そ
れらが約25℃以上の融点を有することを意味する。非液体フルロキシピルエステルの例
は、フルロキシピル-メプチルである。幾つかの実施形態では、第2の除草剤は、周囲温
度で液体である。幾つかの実施形態では、第2の除草剤は、周囲温度で液体であり、水不
混和性有機溶媒を用いずに、上述の組成物中に存在する。
【0025】
本明細書において記載されている方法および組成物における使用のための例示的な第2の除草剤は、これらに限定されないが、4-CPA、4-CPB、4-CPP、2,4-D、3,4-DA、2,4-DB、3,4-DB、2,4-DEB、2,4-DEP、3,4-DP、2,4,5-T、2,4,5-TB、および2,3,6-TBAのエステル、アリドクロル、アセトクロル、アシフルオルフェン、アクロニフェン、アラクロール、アロキシジム、アロラック、アメトリジオン、アメトリン、アミブジン、アミカルバゾン、アミドスルフロン、アミノシクロピラクロルエステル、アミノピラリドエステル、アミプロホス-メチル、アミトロール、アニロホス、アニスロン、アシュラム、アトラトン、アトラジン、アザフェニジン、アジムスルフロン、アジプロトリン、バーバン、BCPC、ベフルブタミド、ベナゾリン、ベンカルバゾン、ベンフルラリン、ベンフレセート、ベンスルフロン、ベンスリド、ベンタゾン、ベンザドクス、ベンズフェンジゾン、ベンジプラム、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナプ、ベンゾフルオル、ベンゾイルプロップ、ベンズチアズロン、ビシクロピロン(bicylopyrone)、ビフェノックス、ビラナフォス、ビスピリバック、ブロマシル、ブロモボニル、ブロモブチド、ブロモフェノキシム、ブロモキシニル、ブロムピラゾン、ブタクロール、ブタフェナシル、ブタミホス、ブテナクロール、ブチダゾール、ブチウロン、ブトラリン、ブトロキシジム、ブツロン、ブチレート、カフェンストロール、カフェンストロール、カンベンジクロル、カルバスラム、カルバスラム、カルベタミド、カルボキサゾールクロルプロカルブ、カルフェントラゾン、CDEA、CEPC、クロメトキシフェン、クロランベン、クロラノクリル、クロラジホップ、クロラジン、クロルブロムロン、クロルブファム、クロレツロン、クロルフェナック、クロルフェンプロップ、クロルフルラゾール、クロルフルレノール、クロリダゾン、クロリムロン、クロルニトロフェン、クロロポン、クロロトルロン、クロロクスロン、クロロキシニル、クロルプロファム、クロルスルフロン、クロルタール、クロルチアミド、シニドン-エチル、シンメチリン、シノスルフロン、シスアニリド、クレトジム、クリオジネート、クロジナホップ、クロホップ、クロマゾン、クロメプロップ、クロメプロップ、クロプロップ、クロプロキシジム、クロピラリドエステル、クロランスラム、CPMF、CPPC、クレダジン、クミルロン、シアナトリン、シアナジン、シクロエート、シクロスルファムロン、シクロキシジム、シクルロン、シハロホップ、シペルクアト、シプラジン、シプラゾール、シプロミド、ダイムロン、ダラポン、ダゾメット、デラクロル、デスメジファム、デスメトリン、ジアレート、ジカンバエステル、ジクロベニル、ジクロラルウレア、ジクロルメート、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ-P、ジクロホップ、ジクロスラム、ジエタムクアット、ジエタチル、ジフェノペンテン、ジフェノクスロン、ジフェンゾコート、ジフルフェニカン、ジフルフェンゾピル、ジメフロン、ジメピペレート、ジメタクロル、ジメタメトリン、ジメテナミド、ジメテナミド-P、ジメキサノ、ジミダゾン、ジニトラミン、ジニトラミン、ジノフェネート、ジノプロップ、ジノサム、ジノセブ、ジノテルブ、ジフェナミド、ジプロペトリン、ジクワット、ジスル、ジチオピル、ジウロン、DMPA、DNOC、EBEP、エグリナジン、エンドサル、エプロナズ、エプロナズ、EPTC、エルボン、エスプロカルブ、エタルフルラリン、エタメツルフロン、エチジムロン、エチオレート、エトフメサート、エトキシフェン、エトキシスルフロン、エチノフェン、エトニプロミド、エトニプロミド、エトニプロミド、エトベンザニド、EXD、フェナスラム、フェナスラム、フェナスラム、フェノプロップ、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ-P、フェノキサスルホン、フェンテラコール、フェンチアプロップ、フェントラザミド、フェヌロン、フラムプロップ、フラムプロップ-M、フラザスルフロン、フロラスラム、フルアジホップ、フルアジホップ-P、フルアゾレート、フルカルバゾン、フルセトスルフロン、フルクロラリン、フルフェナセット、フルフェニカン、フルフェンピル、フルメツラム、フルメジン、フルミクロラック、フルミオキサジン、フルミプロピン、フルオメツロン、フルオロジフェン、フルオログリコフェン、フルオロミジン、フルオロニトロフェン、フルオチウロン、フルポキサム、フルポキサム、フルプロパシル、フルプロパネート、フルピルスルフロン、フルリドン、フルロクロリドン、非液体フルロキシピルエステル、フルロキシピル-メプチル、フルルタモン、フルチアセット、フォメサフェン、フォメサフェン、ホラムスルフロン、ホサミン、フリルオキシフェン、ハロウキスフェン(halauxfen)、ハロウキスフェン(halauxfen)-メチル、ハロサフェン、ハロサフェン、ハロスルフロン、ハロキシジン、ハロキシホップ、ハロキシホップ-P、ヘキサジノン、イマザメタベンズ、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、イマゾスルフロン、インダノファン、インダジフラム、ヨードボニル、ヨードスルフロン、イオキシニル、イパジン、イプフェンカルバゾン、イプリミダム、イソカルバミド、イソシル、イソメチオジン、イソノルロン、イソポリネート、イソプロパリン、イソプロツロン、イソウロン、イソキサベン、イソキサクロルトール、イソキサフルトール、イソキサピリホップ、カルブチレート、ケトスピラドックス、ラクトフェン、レナシル、リニュロン、MCPAエステル、MCPA-チオエチル、MCPA-EHE、MCPBエステル、メコプロップ、メコプロップ-P、メジノテルブ、メフェナセット、メフルイジド、メソプラジン、メソスルフロン、メソトリオン、メタム、メタミホップ、メタミホップ、メタミトロン、メタザクロル、メタゾスルフロン、メトフルラゾン、メタベンズチアズロン、メタルプロパリン、メタゾール、メチオベンカルブ、メチオゾリン、メチウロン、メチウロン、メトメトン、メトプロトリン、メチルダイムロン、メトベンズロン、メトブロムロン、メトラクロル、S-メトラクロル、メトスラム、メトキスロン、メトリブジン、メトスルフロン、モリネート、モナリド、モニソウロン、モノリニュロン、モヌロン、モルファムクワット、ナプロアニリド、ナプロパミド、ナプタラム、ネブロン、ニコスルフロン、ニピラクロフェン、ニトラリン、ニトロフェン、ニトロフルオルフェン、ノルフルラゾン、ノルロン、OCH、オルベンカーブ、オルトスルファムロン、オリザリン、オリザリン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサピラゾン、オキサスルフロン、オキサジクロメホン、オキシフルオルフェン、パラフルロン、パラコート、ペブレート、ペラルゴン酸、ペンジメタリン、ペノキススラム、ペンタノクロル、ペントキサゾン、パーフルイドン、ペトキサミド、フェニソファム、フェンメディファム、フェンメディファム-エチル、フェノベンズロン、ピクロラムエステル、ピコリナフェン、ピノキサデン、ピペロホス、プレチラクロール、プリミスルフロン、プロシアジン、プロジアミン、プロジアミン、プロフルアゾール、プロフルラリン、プロホキシジム、プログリナジン、プロメトン、プロメトリン、プロパクロル、プロパニル、プロパキザホップ、プロパジン、プロファム、プロピソクロール、プロポキシカルバゾン、プロピリスルフロン、プロピザミド、プロスルファリン、プロスルホカルブ、プロスルフロン、プロキサン、プリナクロル、ピダノン、ピラクロニル、ピラフルフェン、ピラスルホトール、ピラゾリネート、ピラゾスルフロン、ピラゾキシフェン、ピリベンゾキシム、ピリブチカルブ、ピリクロル、ピリダフォル、ピリデート、ピリフタリド、ピリミノバック、ピリミスルファン、ピリチオバック、ピスルホトール、ピロキサスルホン、ピロキシスラム、キンクロラック、キンメラック、キノクラミン、キノナミド、キザロホップ、キザロホップ-P、ローデタニル、リムスルフロン、サフルフェナシル、セブチラジン、セクブメトン、セトキシジム、シデュロン、シマジン、シメトン、シメトリン、スルコトリオン、スルファレート、スルフェントラゾン、スルホメツロン、スルホスルフロン、スルグリカピン、スエップ、テブタム、テブチウロン、テフリルトリオン、テンボトリオン、テプラロキシジム、ターバシル、テルブカルブ、テルブクロル、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、テトラフルロン、テニルクロール、チアザフルロン、チアゾピル、非液体トリクロピルエステル、チジアジミン、チジアズロン、チジアズロン、チエンカルバゾン-メチル、チフェンスルフロン、チオベンカルブ、チオカルバジル、チオクロリム、トプラメゾン、トラルコキシジム、トリアレート、トリアスルフロン、トリアジフラム、トリベヌロン、トリカンバ、トリジファン、トリエタジン、トリフロキシスルフロン、トリフルラリン、トリフルスルフロン、トリホップ、トリホプシム、トリヒドロキシトリアジン、トリメツロン、トリプロピンダン、トリタック、トリトスルフロン、バーノレート、キシラクロルならびにそれらの混合物および誘導体、ならびに下記式
【0026】
【化2】
(式中、
Arは、ハロゲン、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cアルコキシ
アルキル、C~Cアルキルカルボニル、C~Cアルキルチオ、C~Cハロア
ルキル、C~Cハロアルコキシ、C~Cハロアルコキシアルキル、C~C
ロアルキルカルボニル、C~Cハロアルキルチオ、-OCHCH-、-OCH
CHCH-、-OCHO-または-OCHCHO-から独立して選択される1
個から4個の置換基で置換されているフェニル基を表し、
Rは、HまたはFを表し、
Xは、Clまたはビニルを表し、
Yは、Cl、ビニルまたはメトキシを表す)
の化合物、ならびに例えばUS7314849B2、US7300907B2、US77
86044B2およびUS7642220B2において開示されているそれらの塩および
エステルから選択され得る。
【0027】
幾つかの実施形態において、第2の除草剤は、2,4-Dエステル、2,4-DBエステル、アミドスルフロン、アミノシクロピラクロルエステル、アミノピラリドエステル、アジムスルフロン、ベンスルフロン-メチル、ベンゾフェナプ、ビフェノックス、ブロモブチド、ブロモフェノキシム、ブロモキシニル、カルフェントラゾン、クロメトキシフェン、クロルブロムロン、クロリムロン-エチル、クロルニトロフェン、クロロトルロン、クロルスルフロン、クロルタール-ジメチル、クレトジム、クロジナホップ、クロメプロップ、クロランスラム-メチル、クロピラリドエステル、シクロスルファムロン、シハロホップ、ダイムロン、デスメジファム、ジカンバエステル、ジクロベニル、ジクロスラム、ジフルフェニカン、ジメフロン、ジニトラミン、ジウロン、エタメツルフロン-メチル、エトキシスルフロン、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ-P、フラムプロップ、フラザスルフロン、フロラスラム、フルアジホップ、フルアジホップ-P、フルセトスルフロン、フルメツラム、フルミクロラック-ペンチル、フルミオキサジン、フルポキサム、フルリドン、非液体フルロキシピルエステル、フルロキシピル-メプチル、フルルタモン、ハロウキシフェン-メチル、ハロスルフロン-メチル、ハロキシホップ、ハロキシホップ-P、イマザモックス、イマザピック、イマザキン、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、イオキシニル、イプフェンカルバゾン、イソプロツロン、イソキサベン、イソキサピリホップ、レナシル、リニュロン、MCPAエステル、MCPA EHE、MCPBエステル、メフェナセット、メソスルフロン、メソトリオン、メタミホップ、メタゾスルフロン、メタベンズチアズロン、メトベンズロン、メトスラム、メトスルフロン、ナプロアニリド、ネブロン、ニコスルフロン、ノルフルラゾン、オルトスルファムロン、オリザリン、オキサジアゾン、オキシフルオルフェン、ペノキススラム、フェンメディファム、ピクロラムエステル、ピノキサデン、プリミスルフロン-メチル、プロジアミン、プロメトリン、プロパニル、プロパキザホップ、プロパジン、プロピリスルフロン、プロピザミド、ピラゾリネート、ピラゾスルフロン-エチル、ピリブチカルブ、ピリフタリド、ピリミスルファン、ピスルホトール、ピロキシスラム、キンクロラック、キザロホップ、キザロホップ-P、キザロホップ-P-エチル、リムスルフロン、サフルフェナシル、セトキシジム、シデュロン、シマジン、スルフェントラゾン、テフリルトリオン、テルブチラジン、テルブトリン、チアゾピル、チフェンスルフロン-メチル、トプラメゾン、トラルコキシジム、トリベヌロン、非液体トリクロピルエステル、トリエタジン、ならびにそれらの混合物および誘導体である。
【0028】
ある特定の実施形態では、上述の組成物における使用のための第2の除草剤は、アミノピラリドエステル、カルフェントラゾン、クレトジム、クロピラリドエステル、クロランスラム-メチル、シハロホップ-ブチル、ジカンバエステル、ジクロスラム、フロラスラム、フルミオキサジン、フルロキシピル-メプチル、ハロウキシフェン-メチル、ハロキシホップエステル、ハロキシホップ-Pエステル、ハロキシホップ-P-メチル、イソキサベン、MCPA-EHE、MCPBエステル、メソトリオン、メトスラム、オキシフルオルフェン、ペノキススラム、ピクロラムエステル、プロパニル、ピスルホトール、ピロキシスラム、キザロホップ-P-エチル、サフルフェナシル、セトキシジム、スルフェントラゾン、テフリルトリオン、トプラメゾン、非液体トリクロピルエステル、およびそれらの混合物である。
【0029】
幾つかの実施形態では、上述の組成物における使用のための第2の除草剤は、式
【0030】
【化3】
の化合物、またはそのC~Cアルキルエステルまたは塩、例えば、ハロウキシフェン
-メチルもしくはArylex(商標)Active(Dow AgroScience
s,LLCの商標)として公知であるメチルエステルを含む。幾つかの実施形態では、第
2の除草剤は、下記式
【0031】
【化4】
を有する化合物、あるいはそのC~C12アルキルもしくはC~C12アリールアル
キルエステルまたは塩、例えばベンジルエステルである。
【0032】
ある特定の実施形態では、第2の除草剤は、フルロキシピル-メプチルである。ある特
定の実施形態では、第2の除草剤は、ハロウキシフェン-メチルおよびフルロキシピル-
メプチルの組合せである。ある特定の実施形態では、第2の除草剤は、イソキサベンであ
る。ある特定の実施形態では、第2の除草剤は、イソキサベンおよびハロウキシフェン-
メチルの組合せである。
【0033】
ある特定の実施形態では、上述の組成物は、任意選択により水不混和性有機溶媒ととも
に使用され得る第2の除草剤として、液体トリクロピルエステルまたは液体フルロキシピ
ルエステルではない液体除草剤活性成分を含む。ある特定の実施形態では、上述の組成物
は、2,4-Dエステル、2,4-DBエステル、アセトクロル、アミノシクロピラクロ
ルエステル、アミノピラリドエステル、ブタクロール、カルフェントラゾン-エチル、ク
ロピラリドエステル、ジカンバエステル、ジメテナミド-P、フルアジホップ-Pエステ
ル、ハロキシホップ-Pエステル、MCPAエステル、MCPBエステル、メコプロップ
-Pエステル、メトラクロル、S-メトラクロル、ピクロラムエステル、プレチラクロー
ル、およびそれらの混合物から選択される第2の除草剤としての液体除草剤活性成分を含
む。
【0034】
ある特定の実施形態では、第2の除草剤は、周囲温度で液体であり、ハロキシホップ-
メチルおよび/またはハロキシホップ-P-メチルから選択される。ある特定の実施形態
では、第2の除草剤は、ハロウキシフェン-メチルおよびハロキシホップ-メチルおよび
/またはハロキシホップ-P-メチルの組合せである。
【0035】
幾つかの実施形態では、第2の除草剤は、約0.1g ae/L~約400g ae/
L、約0.1g ae/L~約300g ae/L、約0.1g ae/L~約200g
ae/L、約0.1g ae/L~約150g ae/L、約0.1g ae/L~約
20g ae/L、約0.1g ae/L~約15g ae/L、約0.5g ae/L
~約10g ae/L、約1g ae/L~約10g ae/L、約1g ae/L~約
8g ae/L、約1g ae/L~約7g ae/L、約1g ae/L~約6g a
e/L、約1g ae/L~約5g ae/L、約1g ae/L~約4g ae/L、
約1g ae/L~約3g ae/L、約2g ae/L~約6g ae/L、約3g
ae/L~約6g ae/Lまたは約4g ae/L~約6g ae/Lで、上述の組成
物中に存在する。幾つかの実施形態では、第2の除草剤は、約10g ae/L~約40
0g ae/L、約10g ae/L~約350g ae/L、約10g ae/L~約
300g ae/L、約10g ae/L~約250g ae/L、約10g ae/L
~約200g ae/L、約10g ae/L~約150g ae/L、約10g ae
/L~約130g ae/L、約10g ae/L~約110g ae/L、約10g
ae/L~約100g ae/L、約10g ae/L~約90g ae/L、約10g
ae/L~約80g ae/L、約20g ae/L~約70g ae/L、約20g
ae/L~約60g ae/L、約20g ae/L~約50g ae/Lまたは約3
0g ae/L~約40g ae/Lで、上述の組成物中に存在する。
【0036】
幾つかの実施形態では、上述の組成物は、約0.1g ae/L~約20g ae/L
、約0.1g ae/L~約15g ae/L、約0.1g ae/L~約10g ae
/L、約0.5g ae/L~約10g ae/L、約1g ae/L~約10g ae
/L、約1g ae/L~約8g ae/L、約1g ae/L~約7g ae/L、約
1g ae/L~約5g ae/L、約1g ae/L~約4g ae/L、約1g a
e/L~約3g ae/L、約2g ae/L~約6g ae/L、約3g ae/L~
約6g ae/L、または約4g ae/L~約6g ae/Lのハロウキシフェン-メ
チルを含む。
【0037】
幾つかの実施形態では、上述の組成物は、約20g ae/L~約150g ae/L
、約40g ae/L~約150g ae/L、約60g ae/L~約150g ae
/L、約80g ae/L~約150g ae/L、約100g ae/L~約150g
ae/L、約125g ae/L~約150g ae/L、約40g ae/L~約1
30g ae/L、約50g ae/L~約120g ae/L、約60g ae/L~
約120g ae/L、約70g ae/L~約120g ae/L、約80g ae/
L~約120g ae/L、約10g ae/L~約120g ae/L、約10g a
e/L~約100g ae/L、約10g ae/L~約90g ae/L、約10g
ae/L~約80g ae/L、約10g ae/L~約70g ae/L、約20g
ae/L~約60g ae/L、約20g ae/L~約50g ae/L、約30g
ae/L~約40g ae/L、約30g ae/L~約90g ae/L、約40g
ae/L~約90g ae/L、約50g ae/L~約90g ae/L、約60g
ae/L~約90g ae/L、または約70g ae/L~約85g ae/Lのフル
ロキシピル-メプチルを含む。
【0038】
幾つかの実施形態では、上述の組成物は、約20g ae/L~約400g ae/L
、約50g ae/L~約400g ae/L、約75g ae/L~約400g ae
/L、約100g ae/L~約400g ae/L、約150g ae/L~約400
g ae/L、約200g ae/L~約400g ae/L、約250g ae/L~
約400g ae/L、約300g ae/L~約400g ae/L、または約325
g ae/L~約375g ae/Lのハロキシホップ-メチルおよび/またはハロキシ
ホップ-P-メチルを含む。
【0039】
幾つかの実施形態では、上述の組成物における合成オーキシン除草剤の水溶性塩対1種
または複数の第2の除草剤のaeに基づく重量比は、約6250:1~約1:4、約55
00:1~約1:4、約4000:1~約1:4、約2500:1~約1:4、約150
0:1~約1:4、約500:1~約1:4、約400:1~約1:4、約300:1~
約1:4、約200:1~約1:4、約150:1~約1:4、約125:1~約1:4
、約100:1~約1:4、約75:1~約1:4、約50:1~約1:4、約25:1
~約1:4、約15:1~約1:4、約10:1~約1:4、約8:1~約1:4、約7
:1~約1:4、約6:1~約1:4、約5:1~約1:4、約4:1~約1:4、約3
:1~約1:4、または約2:1~約1:4の範囲であり得る。
【0040】
幾つかの実施形態では、上述の組成物における2,4-D有機アンモニウム塩対ハロウ
キシフェン-メチルのaeに基づく重量比は、約6250:1~約5:1、約4000:
1~約5:1、約2500:1~約5:1、約1500:1~約5:1、約500:1~
約5:1、約400:1~約5:1、約300:1~約5:1、約200:1~約5:1
、約150:1~約5:1、約125:1~約5:1、約100:1~約5:1、約75
:1~約5:1、約50:1~約5:1、約25:1~約5:1、または約15:1~約
5:1の範囲である。
【0041】
幾つかの実施形態では、上述の組成物における2,4-D有機アンモニウム塩対フルロ
キシピル-メプチルのaeに基づく重量比は、約30:1~約2:3、約25:1~約2
:3、約20:1~約2:3、約15:1~約2:3、約10:1~約2:3、約8:1
~約2:3、約7:1~約2:3、約6:1~約2:3、約5:1~約2:3、約4:1
~約2:3、約3:1~約2:3、または約2:1~約2:3の範囲であり得る。
【0042】
幾つかの実施形態では、上述の組成物における2,4-D有機アンモニウム塩対ハロキ
シホップ-メチルおよび/またはハロキシホップ-P-メチルのaeに基づく重量比は、
約30:1~約1:4、約25:1~約1:4、約20:1~約1:4、約15:1~約
1:4、約10:1~約1:4、約8:1~約1:4、約7:1~約1:4、約6:1~
約1:4、約5:1~約1:4、約4:1~約1:4、約3:1~約1:4、または約2
:1~約1:4の範囲であり得る。
【0043】
本明細書において記載されている幾つかの第2の除草剤活性成分は、酸型の官能基を含
有せず、これらの活性成分に関して、「酸当量」および「酸当量基準」という用語は、存
在する第2の除草剤の量を記載するには正確でない。概して、かかる場合では、「活性成
分」または「活性成分基準」という用語は、存在する第2の除草剤活性成分の量を記載す
るのに使用され得る。例えば、グラム活性成分/リットル(g ai/L)は、グラム酸
当量/リットル(g ae/L)の代わりに使用されてもよく、またはグラム活性成分(
g ai/kg)/キログラムは、活性成分が酸当量を有さない場合にグラム酸当量/キ
ログラム(g ae/kg)の代わりに使用されてもよい。
【0044】
C.界面活性剤
幾つかの実施形態では、本明細書において記載されている組成物は、1種または複数の
界面活性剤を含み得る。幾つかの実施形態では、本明細書において記載されている組成物
は、界面活性剤を含まなくてもよい。本明細書において記載されている方法および組成物
で有用な界面活性剤は、例えばリン酸エステル界面活性剤、高分子界面活性剤またはそれ
らの混合物などのイオン性および/または非イオン性界面活性剤を含む。有用な高分子界
面活性剤の例として、ABまたはABAブロック共重合体、ブロックもしくはグラフトの
アクリレートまたはメタクリレート共重合体、およびアルキドポリエチレンオキシド樹脂
が挙げられる。有用な高分子界面活性剤として、(1)エチレンオキシド-プロピレンオ
キシド(EO-PO)ブロック共重合体などのEOおよびPOブロックを含有するABブ
ロック共重合体、および(2)ポリエチレンオキシドの親水性部分およびポリ(12-ヒ
ドロキシステアレート)の疎水性部分を有するABAブロック共重合体が挙げられる。有
用なリン酸エステル界面活性剤の例として、モノおよびジアルキルリン酸エステルの酸ま
たは塩、エトキシ化モノおよびジアルキルリン酸エステルの酸または塩、エトキシ化トリ
スチリルフェノールのモノおよびジアルキルリン酸エステルの酸または塩、エトキシ化フ
ェノールおよびエトキシ化アルキルフェノールのモノおよびジアルキルリン酸エステルの
酸または塩、ならびにそれらの混合物が挙げられる。
【0045】
幾つかの実施形態では、少なくとも1種のイオン性および/または非イオン性界面活性
剤は、Atlox(商標)4912(Croda;Edison、NJ)および/または
Termul(商標)2510(Huntsman International LL
C;The Woodlands、TX)および/またはAtlox DP 13/6で
ある。
【0046】
幾つかの実施形態では、上述の組成物は、総組成物に対して約0g/L~約150g/
L、約0g/L~約125g/L、約0g/L~約100g/L、約0g/L~約75g
/L、約0g/L~約50g/L、約0g/L~約40g/L、約0g/L~約30g/
L、約0g/L~約20g/L、約0g/L~約10g/L、約0g/L~約5g/L、
または約0g/L~約3g/Lの1種または複数の界面活性剤を含む。ある特定の実施形
態では、上述の組成物は、約10g/L~約100g/L、約10g/L~約90g/L
、約10g/L~約80g/L、約10g/L~約70g/L、約10g/L~約60g
/L、約10g/L~約50g/L、約20g/L~約50g/L、約20g/L~約4
0g/L、または約20g/L~約30g/Lの1種または複数の界面活性剤を含む。
【0047】
D.水不混和性有機溶媒
「水不混和性有機溶媒」は、本明細書において規定される場合、等しい容量の水と混合
された場合に、2つの別個の液体層を形成する有機溶媒を意味する。幾つかの実施形態で
は、上述の組成物は、水不混和性有機溶媒を含む。幾つかの実施形態では、水不混和性有
機溶媒は、固体または液体であり得る第2の除草剤用の担体として機能を果たし、上述の
水性除草剤組成物中の第2の除草剤の溶解度の改善、およびかかる組成物に対する貯蔵安
定性の改善を提供する。
【0048】
本明細書において記載されている方法および組成物で特に有用な水不混和性有機溶媒の
例として、例えば植物および動物などの天然の非石油供給源に由来するか、またはそれら
から作製されるものが挙げられ、また植物油、種子油、動物油等が挙げられる。かかる天
然に由来する油、およびそれらに由来するか、またはそれらから作製される有機溶媒は概
して、石油由来の溶媒と比較した場合に、改善された安全性および環境プロファイルを有
する。特に有用な天然に由来する水不混和性有機溶媒として、例えばN,N-ジメチルカ
プリルアミド(N,N-ジメチルオクタンアミド)、N,N-ジメチルカプラミド(N,
N-ジメチルデカンアミド)およびそれらの混合物などの脂肪酸ジアルキルアミドが挙げ
られ、それらは、BASF Corp.(Florham Park、NJ)からAgn
ique(登録商標)AMD 810およびAgnique(登録商標)AMD 10と
して、Clariant(Charlotte、NC)からGenegen(登録商標)
4166、Genegen(登録商標)4231およびGenegen(登録商標)42
96として、Stepan(Northfield、IL)からHallcomid M
-8-10およびHallcomid M-10として、およびAkzoNobel(C
hicago、IL)からのArmid DM10およびDM810として市販されてい
る。天然に由来する有機溶媒のさらなる例としては、カプリル脂肪酸/カプリン脂肪酸(
/C10)のモルホリンアミドが挙げられ、それらは、Huntsman Inte
rnational LLC(The Woodlands、TX)からJEFFSOL
(登録商標)AG-1730 Solventとして市販されている。
【0049】
幾つかの実施形態では、上述の組成物は、これらに限定されないが、芳香族炭化水素、
混合ナフタレンおよびアルキルナフタレン留分、芳香族溶媒、特にキシレンまたはプロピ
ルベンゼン留分などのアルキル置換されたベンゼン等などの石油留分または炭化水素;カ
プロン酸メチル、カプリル酸メチル、カプリン酸メチル、ラウリン酸メチル、ミリスチン
酸メチル、パルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、オレイン酸メチル、リノール酸メ
チル、リノレン酸メチル等などの植物、種子または動物油に由来する脂肪酸のC~C
エステル;イソホロンおよびトリメチルシクロヘキサノン(ジヒドロイソホロン)などの
ケトン;酢酸メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルまたはヘプチル等
などの酢酸エステル;およびHuntsman(The Woodlands、TX)か
らJEFFSOL(登録商標)アルキレンカーボネートとして入手可能なプロピレンカー
ボネートおよびブチレンカーボネート、および同様にHuntsmanからのジブチルカ
ーボネートなどの環状アルキルカーボネート、ならびに本明細書において記載されている
水不混和性有機溶媒のいずれかの混合物のうちの1種または複数から選択される水不混和
性有機溶媒を含む。
【0050】
幾つかの実施形態では、水不混和性有機溶媒は、総組成物に対して0~約60重量パー
セントを占め得る。
【0051】
幾つかの実施形態では、本明細書において記載されている組成物は、約0g/L~約5
00g/L、約10g/L~約500g/L、約10g/L~約450g/L、約10g
/L~約400g/L、約10g/L~約350g/L、約10g/L~約300g/L
、約10g/L~約250g/L、約10g/L~約200g/L、約10g/L~約1
50g/L、約10g/L~約100g/L、約10g/L~約80g/L、約10g/
L~約70g/L、約20g/L~約70g/L、約30g/L~約60g/L、約30
g/L~約50g/L、または約35g/L~約45g/Lの水不混和性有機溶媒を含む
【0052】
幾つかの実施形態では、本明細書において記載されている組成物は、約0g/L~約4
50g/L、約0g/L~約400g/L、約0g/L~約350g/L、約0g/L~
約300g/L、約0g/L~約250g/L、約0g/L~約200g/L、約0g/
L~約150g/L、約0g/L~約100g/L、約0g/L~約80g/L、約0g
/L~約70g/L、約0g/L~約60g/L、約0g/L~約50g/L、約0g/
L~約40g/L、約0g/L~約40g/L、約0g/L~約30g/L、約0g/L
~約20g/L、または約0g/L~約10g/Lの水不混和性有機溶媒を含む。
【0053】
幾つかの実施形態では、本明細書において記載されている組成物は、約50g/L~約
450g/L、約75g/L~約400g/L、約100g/L~約400g/L、約1
25g/L~約375g/L、約150g/L~約350g/L、約170g/L~約3
30g/L、約170g/L~約300g/L、約170g/L~約275g/L、約1
70g/L~約250g/L、約170g/L~約230g/L、約180g/L~約2
30g/L、約190g/L~約230g/L、約200g/L~約230g/L、また
は約210g/L~約230g/Lの水不混和性有機溶媒を含む。
【0054】
E.水
本明細書において記載されている組成物は、約200g/L~約800g/Lの水を含
む。水は、水性溶媒および上述の組成物中の成分用の担体の両方として機能を果たす。幾
つかの実施形態では、本明細書において記載されている組成物は、約200g/L~約7
00g/L、約200g/L~約600g/L、約200g/L~約500g/L、約2
00g/L~約400g/L、約250g/L~約400g/L、約275g/L~約4
00g/L、約300g/L~約400g/L、約325g/L~約400g/L、また
は約325g/L~約375g/Lの水を含む。
【0055】
F.貯蔵安定性
本明細書において使用する場合、「安定な」組成物は、それらが生産、輸送および/ま
たは貯蔵される環境に対して、規定の期間、物理的におよび/または化学的に安定である
組成物である。安定な組成物の態様としては、これらに限定されないが、約0℃~約54
℃の範囲にある温度での物理的安定性、均質性、注ぎ性(pourability)、沈殿固体をほ
とんどもしくは全く形成しないか、または相分離をほとんどもしくは全く示さない液体、
水のスプレータンクへ注がれる場合に容易に溶解または分散して、例えば標的有害生物へ
のスプレー適用により適用される場合にそれらの生物学的有効性を保持する組成物が挙げ
られる。幾つかの実施形態では、組成物は、貯蔵条件下で相分離を示さない安定で均質な
濃縮物を形成する。幾つかの実施形態では、上述の組成物は、貯蔵条件下で、粘度の変化
をほとんど示さない。幾つかの実施形態では、上述の組成物は、貯蔵条件下では、活性成
分の化学的分解をほとんど示さない。
【0056】
本明細書において使用する場合、「透明で均質な除草剤組成物」という用語は、はっき
りと光を通す組成物を意味する。別の言い方をすると、透明で均質な除草剤組成物は、裸
眼に対して視覚的に澄んでいる。
【0057】
幾つかの実施形態では、上述の組成物は、約25℃よりも高いか、またはそれに等しい
温度で、少なくとも2、4、6または8週間安定である。幾つかの実施形態では、上述の
組成物は、約40℃よりも高いか、またはそれに等しい温度で、少なくとも4、6または
8週間安定である。幾つかの実施形態では、上述の組成物は、約54℃よりも高いか、ま
たはそれに等しい温度で、少なくとも約2週間安定である。
【0058】
幾つかの実施形態では、組成物は、低温で、構成成分のいずれかの分離もしくは沈殿(
または結晶化)を示さないか、または有意に示さない。幾つかの実施形態では、上述の組
成物は、約20℃未満、約10℃未満、または約5℃以下、または約0℃以下、または約
-5℃以下、または約-10℃以下の温度で、少なくとも約2週間、均質な濃縮物として
残存する。ある特定の実施形態では、組成物は、これらの温度で、少なくとも約2、4、
6または8週間安定である。
【0059】
幾つかの実施形態では、組成物は、24時間毎に約-10℃から約40℃へと温度が循
環される凍結/融解(F/T)条件に少なくとも約2週間、それらを付した後に、均質な
濃縮物として残存する。
【0060】
G.任意選択の成分
本明細書において開示されている組成物は、これらに限定されないが、分散剤、界面活
性剤および湿潤剤などの不活性製剤成分を任意選択により含有し得る。これらの任意選択
の不活性成分として、とりわけ「McCutcheon's Detergents and Emulsifiers Annual」 M
C Publishing Corp., Ridgewood, New Jersey, 1998に、および「Encyclopedia of Surfa
ctants」 Vol. I-III, Chemical Publishing Co., New York, 1980-81に記載されている
製剤の業界で従来使用される界面活性剤が挙げられ得る。これらの界面活性剤は、性質が
陰イオン性、陽イオン性または非イオン性であってもよく、乳化剤、湿潤剤、沈殿防止剤
として、または他の目的で用いられ得る。
【0061】
上述の特定の方法および組成物に加えて、本明細書において記載されている方法および
組成物はまた、1種または複数の追加の相溶性成分を含有する組成物を含んでもよい。こ
れらの追加の成分としては、例えば、組成物中に溶解または分散させることができ、殺ダ
ニ剤、殺藻剤、摂食抑制物質、殺鳥剤、殺細菌剤、鳥忌避剤、化学不妊薬、落葉剤、乾燥
剤、消毒剤、殺真菌剤、除草剤安全化剤、除草剤、昆虫誘引剤、殺虫剤、昆虫駆除剤、哺
乳動物忌避剤、交配撹乱物質、殺軟体動物剤、殺線虫剤、植物活性化剤、植物成長調節剤
、殺げっ歯類剤、セミオケミカル剤、相乗剤および殺ウイルス剤から選択することができ
る1種または複数の殺有害生物剤または他の成分が挙げられ得る。また、例えば、消泡剤
、抗微生物剤、緩衝剤、腐食阻害剤、分散剤、染料、芳香物、凝固点降下剤、中和剤、付
臭剤、浸透助剤、金属イオン封鎖剤、スプレードリフト軽減剤(spray drift control ag
ent)、拡散剤、安定剤、固着剤、粘度改質添加剤、水溶性溶媒などの機能的有用性を提
供する任意の他の追加の成分も、これらの組成物中に含まれてもよい。
【0062】
上述の組成物が、例えば、除草剤活性成分などの追加の活性成分と併用して使用される
場合、本明細書において記載されている組成物は、プレミックス濃縮物として他の活性成
分(単数)もしくは他の活性成分(複数)と製剤化するか、スプレー適用向けに水中で他
の活性成分(単数)もしくは他の活性成分(複数)とタンクミックスするか、または別個
のスプレー適用で他の活性成分(単数)もしくは他の活性成分(複数)と順次に適用する
ことができる。
【0063】
H.調製および使用の方法
幾つかの実施形態では、本明細書において記載されている組成物は、
(1)有機溶媒中の1種または複数の第2の除草剤の溶液を調製するステップであって、
任意選択により界面活性剤を含むステップ、
(2)澄んだ溶液を形成するように、ステップ(1)で調製される溶液を、良好な混合に
より水中で合成オーキシン除草剤の水溶性塩の濃縮溶液に添加するステップ、および
(3)任意選択により、任意の追加の相溶性活性または不活性成分を添加するステップ
により調製される。
【0064】
幾つかの実施形態では、本明細書において記載されている組成物は、
(1)液体である第2の除草剤を用意し、および任意選択により、それを有機溶媒と混合
するステップであって、任意選択により界面活性剤を含むステップ、
(2)澄んだ溶液を形成するように、ステップ(1)で調製される組成物を、良好な混合
により水中で合成オーキシン除草剤の水溶性塩の濃縮溶液に添加するステップ、ならびに
(3)任意選択により、任意の追加の相溶性活性または不活性成分を添加するステップ
により調製される。
【0065】
上述の組成物に添加され得る例示的な水相溶性成分としては、これらに限定されないが
、水溶性または水不溶性分散性界面活性剤、水不溶性活性成分、および任意選択により、
pH緩衝剤、湿潤剤、不凍剤、消泡剤、殺生物剤等などの他の不活性成分が挙げられる。
【0066】
本明細書において記載されている水性除草剤組成物は、作物畑における、または芝生に
おける雑草防除用などの農業用途用の水性スプレー混合物中で、任意選択により希釈され
得る。かかる組成物は通常、適用前に水などの不活性担体で希釈される。通常、例えば雑
草、雑草の場所または雑草が最終的に出現し得る場所に適用される希釈組成物は、幾つか
の実施形態では、約0.0001~約5重量パーセントの活性成分、または0.001~
約0.1重量パーセントの活性成分を含有する。本発明の組成物は、例えば、従来の地面
または空気噴霧器を用いることで、灌水への添加により、および当業者に公知である他の
従来の手段により、雑草またはそれらの場所へ適用され得る。
【0067】
本明細書において記載されている組成物および方法は、単一または複数の作用機序を有
する1種または複数の除草剤化学物質および/または阻害剤に対する耐性を付与する、単
一の、複数の、または多重のゲノム形質を有する作物において望ましくない植生を防除す
るのに使用され得る。
【実施例
【0068】
下記実施例は、本明細書において記載されている組成物の各種態様を説明するために提
示されるものであり、特許請求の範囲に対する限定と解釈されるべきではない。
【0069】
実施例1:2,4-Dコリン塩水性濃縮物
2,4-Dコリン塩水性濃縮物溶液は、周囲温度で工業用2,4-D酸を等モル量の水
酸化コリンと水中で反応させることにより調製した。次に、45.7wt%の標的2,4
-D酸当量(ae)濃度に達するように、必要であれば、追加の水を添加した。
【0070】
実施例2:2,4-Dジメチルアンモニウム(2,4-D DMA)塩水性濃縮物
2,4-D DMA塩水性濃縮物溶液は、周囲温度で工業用2,4-D酸を等モル量の
ジメチルアミン(40wt%)水溶液と水中で反応させることにより調製した。次に、5
5.3wt%の標的2,4-D酸当量(ae)濃度に達するように、必要であれば、追加
の水を添加した。
【0071】
実施例3~6:2,4-D DMAおよび液体の第2の除草剤であるハロキシホップ-P
-メチルエステルの除草性水性組成物
実施例3~6は、任意選択によりGenagen 4166中に溶解されるハロキシホ
ップ-P-メチルエステルを、2,4-D DMA水性濃縮物に添加することにより調製
されて、以下の表1に記載される組成物を提供した。透明で均質な水性組成物は、手によ
る振とうにより試料を混合することで形成された。(1)凍結融解(F/T)条件(24
時間毎に-10℃/40℃のサイクル)での2週間の貯蔵、および(2)0℃での2週間
の貯蔵後に、結晶形成/成長も相分離も、試料のいずれかを用いた場合に観察されなかっ
た。各試料の融点は、示差走査熱量測定法(DSC)の測定に従って-15℃未満であっ
た。水道水中に各試料の1%試料を希釈することにより、不透明な水中油型エマルション
が得られた。
【0072】
【表1】
【0073】
実施例7:Genagen 4166溶媒中のハロウキシフェン-メチル濃縮物
Genagen 4166溶媒中のハロウキシフェン-メチル濃縮物溶液は、周囲温度
で澄んだ溶液が得られるまで、混合しながらGenagen 4166溶媒(89.58
wt%)中にハロウキシフェン-メチル(10.42活性成分(ai)wt%)を溶解す
ることにより調製された。
【0074】
実施例8:2,4-D DMAおよびハロウキシフェン-メチルの除草性水性組成物
ハロウキシフェン-メチル濃縮物溶液(実施例7、4.5g)、Dowanol DP
M(5.75g)、Atlox 4912(0.25g)、およびAtlox DP 1
3/6(2.0g)を一緒に混合して、均質な有機相を生成し、そこに、2,4-D D
MA水性濃縮物(実施例2、78.0g)および追加の水(9.5g)を添加した。穏や
かな手による混合時に、透明で均質な水溶液が形成され、これは、(1)凍結融解(F/
T)条件(24時間毎に-10℃/40℃のサイクル)での2週間の貯蔵、および(2)
0℃での2週間の貯蔵後に、結晶形成/成長も相分離も伴わずに透明で均質な溶液として
残存した。試料の融点は、示差走査熱量測定法(DSC)の測定に従って-10℃未満で
あった。組成物中の活性成分であるハロウキシフェン-メチルおよび2,4-Dは、54
℃での2週間の貯蔵後に、活性成分残留に関するFAO(国連食糧農業機関)ガイドライ
ンに従って、化学的に安定であることがわかった。
【0075】
実施例9:2,4-Dコリンおよびハロウキシフェン-メチルの除草性水性組成物
ハロウキシフェン-メチル濃縮物溶液(実施例7、4.5g)、Atlox 4912
(0.25g)、およびAtlox DP 13/6(2.0g)を一緒に十分に混合し
て、均質な有機相を生成し、そこに、2,4-Dコリン水性濃縮物(実施例1、87.5
g)および追加の水(5.75g)を添加した。穏やかな手による混合時に、透明で均質
な水溶液が形成され、これは、(1)凍結融解(F/T)条件(24時間毎に-10℃/
40℃のサイクル)での2週の貯蔵、および(2)0℃での2週間の貯蔵後に、結晶形成
/成長も相分離も伴わずに透明で均質な溶液として残存した。試料の融点は、示差走査熱
量測定法(DSC)の測定に従って-10℃未満であった。組成物中の活性成分であるハ
ロウキシフェン-メチルおよび2,4-Dは、54℃での2週間の貯蔵後に、活性成分残
留に関するFAOガイドラインに従って、化学的に安定であることがわかった。342p
pm硬度の水中でこの溶液の1%試料を希釈することにより、裸眼に対して透明な溶液の
形成をもたらした。
【0076】
実施例10:Genagen 4166溶媒中のハロウキシフェン-メチルおよびフルロ
キシピル-MHE濃縮物
Genagen 4166溶媒中のハロウキシフェン-メチル/フルロキシピル-メプ
チル濃縮物溶液は、周囲温度で澄んだ溶液が得られるまで、混合しながらGenagen
4166溶媒(49.39wt%)中にハロウキシフェン-メチル(2.25活性成分
(ai)wt%)およびフルロキシピル-メプチル(48.36 ai wt%)を溶解
することにより調製された。
【0077】
実施例11:2,4-Dコリン、ハロウキシフェン-メチルおよびフルロキシピル-メプ
チルの除草性水性組成物
ハロウキシフェン-メチル/フルロキシピル-メプチル濃縮物溶液(実施例10、13
.33g)、追加のGenagen 4166溶媒(12.42g)、Atlox 49
12(0.25g)、およびAtlox DP 13/6(2.0g)を一緒に混合して
、均質な有機相を生成し、そこに、2,4-Dコリン水性濃縮物(実施例1、72.0g
)を添加した。穏やかな手による混合時に、pH 7.05で透明で均質な水溶液が形成
され、これは、(1)凍結融解(F/T)条件(24時間毎に-10℃/40℃のサイク
ル)での2週間の貯蔵、および(2)54℃での2週間の貯蔵後に、結晶形成/成長も相
分離も伴わすに透明で均質な溶液として残存した。組成物中の活性成分は、54℃での2
週間の貯蔵後に、ハロウキシフェン-メチル、フルロキシピル-メプチルおよび2,4-
Dの95%を上回る残留から明らかであるように化学的に安定であることがわかった。試
料の融点は、示差走査熱量測定法(DSC)の測定に従って-20℃未満であった。34
2ppm硬度の水中でこの溶液の1%試料を希釈することにより、不透明な水中油型エマ
ルション形成をもたらした。
【0078】
実施例12:2,4-Dコリン、ハロウキシフェン-メチルおよびフルロキシピル-メプ
チルの除草性水性組成物
ハロウキシフェン-メチル/フルロキシピル-メプチル濃縮物溶液(実施例10、13
.33g)および追加のGenagen 4166溶媒(14.67g)、を一緒に十分
に混合して、均質な有機相を生成し、そこに、2,4-Dコリン水性濃縮物(実施例1、
72.0g)を添加した。穏やかな手による混合時に、pH 7.3で透明で均質な水溶
液が形成され、これは、(1)凍結融解(F/T)条件(24時間毎に-10℃/40℃
のサイクル)での2週間の貯蔵、および(2)54℃での2週間の貯蔵後に、結晶形成/
成長も相分離も伴わずに透明で均質な溶液として残存した。342ppm硬度の水中でこ
の溶液の5%試料を希釈することにより、不透明な水中油型エマルション形成をもたらし
た。エマルションの液滴サイズは、Mastersizer 2000(Malvern
Instruments、UK)を使用して解析し、3.0ミクロン(D50)である
ことがわかった。エマルションは、周囲温度で24時間後に、クリーム形成も油形成も見
られなかった。
【0079】
実施例13:2,4-D DMA、ハロウキシフェン-メチルおよびフルロキシピル-メ
プチルの除草性水性組成物
ハロウキシフェン-メチル/フルロキシピル-メプチル濃縮物溶液(実施例10、17
.5g)、Dowanol DPM(4.25g)、Atlox 4912(0.25g
)、およびAtlox DP 13/6(2.0g)を一緒に十分に混合して、均質な有
機相を生成し、そこに、2,4-D DMA水性濃縮物(実施例2、76.0g)を添加
した。穏やかな手による混合時に、透明で均質な水溶液が形成され、これは、(1)凍結
融解(F/T)条件(24時間毎に-10℃/40℃のサイクル)での2週間の貯蔵、お
よび(2)54℃での2週間の貯蔵後に、結晶形成/成長も相分離も伴わずに透明で均質
な溶液として残存した。試料の融点は、示差走査熱量測定法(DSC)の測定に従って-
15℃未満であった。342ppm硬度の水中でこの溶液の1%試料を希釈することによ
り、不透明な水中油型エマルション形成をもたらした。
【0080】
実施例14:2,4-D DMA、ハロウキシフェン-メチルおよびフルロキシピル-メ
プチルの除草性水性組成物
ハロウキシフェン-メチル/フルロキシピル-メプチル濃縮物溶液(実施例10、13
.33g)および追加のGenagen 4166溶媒(6.5g)を一緒に十分に混合
して、均質な有機相を生成し、そこに、2,4-D DMA水性濃縮物(実施例2、76
.0g)を添加した。穏やかな手による混合時に、透明で均質な水溶液が形成され、これ
は、(1)凍結融解(F/T)条件(24時間毎に-10℃/40℃のサイクル)での2
週間の貯蔵、および(2)54℃での2週間の貯蔵後に、結晶形成/成長も相分離も伴わ
ずに透明で均質な溶液として残存した。342ppm硬度の水中でこの溶液の5%試料を
希釈することにより、不透明な水中油型エマルション形成をもたらした。エマルションは
、周囲温度で24時間後に、クリーム形成も油形成も見られなかった。
【0081】
実施例15:Genagen 4166およびAgnique ME 1218の溶媒中
のハロウキシフェン-メチル濃縮物
Genagen 4166およびAgnique ME 1218の混合溶媒中のハロ
ウキシフェン-メチル濃縮物溶液は、周囲温度で透明で均質な溶液が得られるまで、Ge
nagen 4166(47.50wt%)およびAgnique ME 1218(4
7.50wt%)の混合物中にハロウキシフェン-メチル(5.00活性成分(ai)w
t%)を溶解することにより調製された。
【0082】
実施例16:Genagen 4166およびAromatic A-200の溶媒中の
ハロウキシフェン-メチル濃縮物
Genagen 4166およびAromatic A-200の混合溶媒中のハロウ
キシフェン-メチル濃縮物溶液は、周囲温度で透明で均質な溶液が得られるまで、Gen
agen 4166(47.50wt%)およびAromatic A-200(47.
50wt%)の混合溶媒中にハロウキシフェン-メチル(5.00活性成分(ai)wt
%)を溶解することにより調製された。
【0083】
実施例17:Genagen 4166の溶媒中のハロウキシフェン-メチル濃縮物
Genagen 4166溶媒中のハロウキシフェン-メチル濃縮物溶液は、周囲温度
で透明で均質な溶液が得られるまで、Genagen 4166(95.00wt%)中
にハロウキシフェン-メチル(5.00活性成分(ai)wt%)を溶解することにより
調製された。
【0084】
実施例18~22:2,4-D DMAおよびハロウキシフェン-メチルの除草性水性組
成物
実施例15で調製される濃縮物2.0g、4.0g、8.0g、12.0gおよび16
.0gの試料を、均質有機相として使用し、そこに、それぞれ、実施例2からの2,4-
D DMA水性濃縮物18.0g、16.0g、12.0g、8.0gおよび4.0gを
添加した。各試料の穏やかな手による混合時に、透明で均質な水溶液が形成され、これは
、周囲温度で少なくとも1週間の貯蔵後に、結晶形成/成長も相分離も伴わずに透明で均
質な溶液として残存した。続いて、水溶液を、周囲温度で1:100(w/w)の比で水
道水中に希釈した。希釈試料を手で混合した後、不透明な水中油型エマルションが形成さ
れ、2時間静置させた後に、油-水分離は観察されなかった。
【0085】
実施例23~27:2,4-D DMAおよびハロウキシフェン-メチルの除草性水性組
成物
実施例16で調製される濃縮物2.0g、4.0g、8.0g、12.0gおよび16
.0gの試料を、均質有機相として使用し、そこに、それぞれ、実施例2からの2,4-
D DMA水性濃縮物18.0g、16.0g、12.0g、8.0gおよび4.0gを
添加した。各試料の穏やかな手による混合時に、透明で均質な水溶液が形成され、これは
、周囲温度で少なくとも1週間の貯蔵後に、結晶形成/成長も相分離も伴わずに透明で均
質な溶液として残存した。続いて、水溶液を、周囲温度で1:100(w/w)の比で水
道水中に希釈した。希釈試料を手で混合した後、不透明な水中油型エマルションが形成さ
れ、2時間静置させた後に、油-水分離は観察されなかった。
【0086】
実施例28:2-メチル-4-クロロフェノキシ酢酸(MCPA)ジメチルアンモニウム
(DMA)塩水性濃縮物
MCPA DMA塩水性濃縮物溶液は、周囲温度で工業用MCPAを等モル量のジメチ
ルアミン(40wt%)溶液と水中で反応させることにより調製した。次に、52.00
wt%の標的MCPA酸当量(ae)濃度に達するように、必要であれば、追加の水を添
加した。
【0087】
実施例29~33:MCPA DMAおよびハロウキシフェン-メチルの除草性水性組成

実施例15で調製される濃縮物2.0g、4.0g、8.0g、12.0gおよび16
.0gの試料を、均質有機相として使用し、そこに、それぞれ、実施例28からのMCP
A DMA水性濃縮物18.0g、16.0g、12.0g、8.0gおよび4.0gを
添加した。各試料の穏やかな手による混合時に、透明で均質な水溶液が形成され、これは
、周囲温度で少なくとも1週間の貯蔵後に、結晶形成/成長も相分離も伴わずに透明で均
質な溶液として残存した。続いて、水溶液を、周囲温度で1:100(w/w)の比で水
道水中に希釈した。希釈試料を手で混合した後、不透明な水中油型エマルションが形成さ
れ、2時間静置させた後に、油-水分離は観察されなかった。
【0088】
実施例34~38:MCPA DMAおよびハロウキシフェン-メチルの除草性水性組成

実施例16で調製される濃縮物2.0g、4.0g、8.0g、12.0gおよび16
.0gの試料を、均質有機相として使用し、そこに、それぞれ、実施例28からのMCP
A DMA水性濃縮物18.0g、16.0g、12.0g、8.0gおよび4.0gを
添加した。各試料の穏やかな手による混合時に、透明で均質な水溶液が形成され、これは
、周囲温度で少なくとも1週間の貯蔵後に、結晶形成/成長も相分離も伴わずに透明で均
質な溶液として残存した。続いて、水溶液を、周囲温度で1:100(w/w)の比で水
道水中に希釈した。希釈試料を手で混合した後、不透明な水中油型エマルションが形成さ
れ、2時間静置させた後に、油-水分離は観察されなかった。
【0089】
実施例39:3,6-ジクロロ-2-ピリジンカルボン酸モノエタノールアミン(クロピ
ラリドオールアミン)塩水性濃縮物
クロピラリドオールアミン塩水性濃縮物溶液は、周囲温度で水中に固体クロピラリドオ
ールアミンを溶解することにより調製して、53.12wt%のクロピラリド酸当量(a
e)濃度を有する澄んだ溶液を形成した。
【0090】
実施例40:クロピラリドオールアミンおよび2,4-D DMA水性濃縮物
クロピラリドオールアミン塩および2,4-D DMA塩水性濃縮物溶液は、周囲温度
で、実施例2で調製される2,4-D DMA塩水性濃縮物を、実施例39で調製される
クロピラリドオールアミン塩水性濃縮物と混合することにより調製された。47.14w
t%の2,4-D酸当量(ae)濃度および7.86wt%のクロピラリド酸当量(ae
)濃度を有する澄んだ溶液が形成された。
【0091】
実施例41~42:クロピラリドオールアミンおよび2,4-D DMAおよびハロウキ
シフェン-メチルの除草性水性組成物
実施例17で調製される濃縮物2.0gおよび4.0gの試料を、均質有機相として使
用し、そこに、それぞれ、実施例40で調製されるクロピラリドオールアミンおよび2,
4-D DMA水性濃縮物18.0gおよび16.0gを添加した。穏やかな手による混
合時に、透明で均質な水溶液が形成され、これは、周囲温度で少なくとも1週間の貯蔵後
に、結晶形成/成長も相分離も伴わずに透明で均質な溶液として残存した。続いて、水溶
液を、周囲温度で1:100(w/w)の比で水道水中に希釈した。希釈試料を手で混合
した後、不透明な水中油型エマルションが形成され、2時間静置させた後に、油-水分離
は観察されなかった。
【0092】
実施例43:クロキントセット酸ジメチルアンモニウム(CQC DMA)塩水性濃縮物
CQC DMA塩水性濃縮物溶液は、周囲温度で工業用CQCを等モル量のジメチルア
ミン(40wt%)溶液と水中で反応させることにより調製した。次に、37.80wt
%の酸当量(ae)濃度の標的CQCに達するように、必要であれば、追加の水を添加し
た。
【0093】
実施例44:クロピラリドオールアミン、2,4-D DMA、ハロウキシフェン-メチ
ルおよびCQC DMAの除草性水性組成物
実施例17で調製される濃縮物の試料2.10gを、均質有機相として使用し、そこに
、実施例2で調製される2,4-D DMA水性濃縮物15.18g、実施例39で調製
されるクロピラリドオールアミン濃縮物2.63g、および実施例43で調製されるCQ
C DMA濃縮物0.20gを添加した。穏やかな手による混合時に、透明で均質な水溶
液が形成され、これは、周囲温度で少なくとも1週間の貯蔵後に、結晶形成/成長も相分
離も伴わずに透明で均質な溶液として残存した。続いて、水溶液を、周囲温度で1:10
0(w/w)の比で水道水中に希釈して、手で混合した後、不透明な水中油型エマルショ
ンが形成され、2時間静置させた後に、油-水分離は観察されなかった。
【0094】
実施例45:3,5,6-トリクロロ-2-ピリジニルオキシ酢酸2-ヒドロキシ-N,
N,N-トリメチルエタノールアンモニウム(トリクロピルコリン)塩水性濃縮物
トリクロピルコリン塩水性濃縮物溶液は、周囲温度で工業用トリクロピルを等モル量の
水酸化コリン水溶液と水中で反応させることにより調製した。次に、480g/Lの標的
トリクロピル酸当量(ae)濃度に達するように、必要であれば、追加の水を添加した。
【0095】
実施例46~47:トリクロピルコリンおよびハロウキシフェン-メチルの除草性水性組
成物
実施例17で調製される濃縮物2.0gおよび4.0gの試料を、均質有機相として使
用し、そこに、それぞれ、実施例45で調製されるトリクロピルコリン水性濃縮物の試料
18.0gおよび12.0gを添加した。穏やかな手による混合時に、透明で均質な水溶
液が形成され、これは、周囲温度で少なくとも1週間の貯蔵後に、結晶形成/成長も相分
離も伴わずに透明で均質な溶液として残存した。続いて、水溶液を、周囲温度で1:10
0(w/w)の比で水道水中に希釈して、手で混合した後、不透明な水中油型エマルショ
ンが形成され、2時間静置させた後に、油-水分離は観察されなかった。
【0096】
実施例48:3,6-ジクロロ-2-メトキシ安息香酸ジメチルアンモニウム(ジカンバ
DMA)塩水性濃縮物
ジカンバDMA塩水性濃縮物溶液は、周囲温度で工業用ジカンバを等モル量のDMA溶
液(40wt%)と水中で反応させることにより調製した。最終的なジカンバ酸当量(a
e)濃度は、65.8wt%であった。
【0097】
実施例49:ジカンバDMAおよびハロウキシフェン-メチルの除草性水性組成物
実施例17で調製される濃縮物の試料2.0gを、均質有機相として使用し、そこに、
実施例48で調製されるジカンバDMA水性濃縮物17.6gおよびAtlox DM
13/6 0.4gを添加した。穏やかな手による混合時に、透明で均質な水溶液が形成
され、これは、周囲温度で少なくとも1週間の貯蔵後に、結晶形成/成長も相分離も伴わ
ずに透明で均質な溶液として残存した。続いて、水溶液を、周囲温度で1:100(w/
w)の比で水道水中に希釈して、手で混合した後、不透明な水中油型エマルションが形成
され、2時間静置させた後に、油-水分離は観察されなかった。
【0098】
本発明は、本明細書において開示されている実施形態により範囲を限定されず、本明細
書において開示されている実施形態は、本発明の数個の態様の説明として意図され、機能
的に等価である任意の実施形態が、本発明の範囲内である。本明細書において図示および
記載されているものに加えて、プロセス、方法および組成物の各種変更が、当業者に明ら
かとなっており、併記の特許請求の範囲の範疇にあると意図される。さらに、本明細書に
おいて開示されているプロセスおよび方法ステップおよび組成物構成成分のある特定の代
表的な組合せのみが、上記実施形態で具体的に論述されている一方で、組成物構成成分お
よびプロセスおよび方法ステップの他の組合せは、当業者に明らかとなっており、同様に
併記の特許請求の範囲の範疇にあると意図される。したがって、構成成分またはステップ
の組合せは、本明細書において明確に言及されてもよいが、明確に言明されていなくても
、構成成分およびステップの他の組合せは包含される。含む(comprising)と
いう用語およびその変形は、本明細書において使用する場合、包含する(includi
ng)という用語およびその変形と同義語として使用され、開いた非限定的な用語である