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特許7038755システム、方法、無人航空機、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-10
(45)【発行日】2022-03-18
(54)【発明の名称】システム、方法、無人航空機、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B64D 45/00 20060101AFI20220311BHJP
   B64C 39/02 20060101ALI20220311BHJP
   G01S 17/95 20060101ALI20220311BHJP
【FI】
B64D45/00 A
B64C39/02
G01S17/95
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020093439
(22)【出願日】2020-05-28
(65)【公開番号】P2021187258
(43)【公開日】2021-12-13
【審査請求日】2021-02-09
(73)【特許権者】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】今井 弘道
【審査官】林 政道
(56)【参考文献】
【文献】特開平05-341042(JP,A)
【文献】特開2004-101265(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64D 45/00
B64C 39/02
G01S 17/95
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1無人航空機と、
第2無人航空機と、
を備え、
前記第1無人航空機は、
第1ドップラーLiDARを搭載する第1搭載部と、
空間の風況の観測を指示し、前記空間の中心位置及び前記中心位置からの距離を含む、観測指示を飛行体から受信する第1受信部と
前記観測指示に基づいて、前記中心位置から前記距離の第1観測位置を決定する第1決定部と、
前記第2無人航空機に前記第1観測位置を送信する第1通信部と、
記観測指示に応じて前記第1ドップラーLiDARによって観測された第1観測結果を前記飛行体に送信する第1送信部と、
を有し、
前記第2無人航空機は、
第2ドップラーLiDARを搭載する第2搭載部と、
前記観測指示を前記飛行体から受信する第2受信部と
前記第1無人航空機から前記第1観測位置を受信する第2通信部と、
前記観測指示及び前記第1観測位置に基づいて、前記中心位置から前記距離の第2観測位置であって、前記第1観測位置とは異なる、第2観測位置を決定する第2決定部と、
記観測指示に応じて前記第2ドップラーLiDARによって観測された第2観測結果を前記飛行体に送信する第2送信部と、
を有し
記第1無人航空機は、前記第1観測位置から前記中心位置を観測し、
前記第2無人航空機は、前記第2観測位置から前記中心位置を観測する、
システム。
【請求項2】
前記第1無人航空機は、前記第1ドップラーLiDARを有し、
前記第2無人航空機は、前記第2ドップラーLiDARを有する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1無人航空機は、前記中心位置と前記第2観測位置とを結ぶ直線に対して垂直な直線上にある前記第1観測位置から前記中心位置を観測する、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1無人航空機は、前記第2無人航空機が前記中心位置を観測している間に前記中心位置を観測する、請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1無人航空機は、前記第2無人航空機が前記中心位置を観測した後に前記中心位置を観測する、請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1無人航空機は、前記第2無人航空機が前記中心位置を観測する前に前記中心位置を観測する、請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1送信部は、前記第1観測結果をストリーミング方式で前記飛行体に送信し、
前記第2送信部は、前記第2観測結果をストリーミング方式で前記飛行体に送信する、
請求項1から6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記システムは、前記飛行体を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
前記飛行体は、前記第1無人航空機から受信した前記第1観測結果と、前記第2無人航空機から受信した前記第2観測結果とに基づいて、前記空間の3次元の風況を導出する、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記飛行体は、前記第1無人航空機及び前記第2無人航空機を搭載する、請求項8又は9に記載のシステム。
【請求項11】
前記飛行体は、前記第1無人航空機及び前記第2無人航空機を着脱することができる着脱部を有し、
前記飛行体は、前記第1無人航空機が前記着脱部に取り付けられることを要求する第1取付要求を前記第1無人航空機から受信したことに応じて、前記着脱部に前記第1無人航空機を取り付けさせ、
前記飛行体は、前記第2無人航空機が前記着脱部に取り付けられることを要求する第2取付要求を前記第2無人航空機から受信したことに応じて、前記着脱部に前記第2無人航空機を取り付けさせる、
請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記着脱部は、電磁石によって、前記第1無人航空機及び前記第2無人航空機を着脱する、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
第1無人航空機が、空間の風況の観測を指示し、前記空間の中心位置及び前記中心位置からの距離を含む、観測指示を飛行体から受信するステップと
前記第1無人航空機が、前記観測指示に基づいて、前記中心位置から前記距離の第1観測位置を決定するステップと、
前記第1無人航空機が、第2無人航空機に前記第1観測位置を送信するステップと、
記第1無人航空機が、前記観測指示に応じて前記空間の風況を第1ドップラーLiDARによって観測するステップと、
前記第1無人航空機が、前記第1ドップラーLiDARによって観測された第1観測結果を前記飛行体に送信するステップと
前記第2無人航空機が、前記観測指示を前記飛行体から受信するステップと
前記第2無人航空機が、前記第1無人航空機から前記第1観測位置を受信するステップと、
前記第2無人航空機が、前記観測指示及び前記第1観測位置に基づいて、前記中心位置から前記距離の第2観測位置であって、前記第1観測位置とは異なる、第2観測位置を決定するステップと、
記第2無人航空機が、前記観測指示に応じて前記空間の風況を第2ドップラーLiDARによって観測するステップと、
前記第2無人航空機が、前記第2ドップラーLiDARによって観測された第2観測結果を前記飛行体に送信するステップと、
を備え
記第1無人航空機は、前記第1観測位置から前記中心位置を観測し、
前記第2無人航空機は、前記第2観測位置から前記中心位置を観測する、
方法。
【請求項14】
無人航空機であって、
ドップラーLiDARを搭載する搭載部と、
空間の風況の観測を指示し、前記空間の中心位置及び前記中心位置からの距離を含む、観測指示を飛行体から受信する受信部と
他の無人航空機から、前記中心位置から前記距離の第1観測位置を受信する通信部と、
前記観測指示及び前記第1観測位置に基づいて、前記中心位置から前記距離の第2観測位置であって、前記第1観測位置とは異なる、第2観測位置を決定する決定部と、
記観測指示に応じて前記ドップラーLiDARによって観測された観測結果を前記飛行体に送信する送信部と、
を備え
記無人航空機は、前記第2観測位置から前記中心位置を観測する、
無人航空機。
【請求項15】
コンピュータを請求項14に記載の無人航空機として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示に係る発明は、システム、方法、無人航空機、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、航空機に搭載されるドップラーLiDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)方式の光学式の遠隔気流計測装置が記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2019-100943号公報
【発明の概要】
【0003】
本開示に係る発明の一実施態様によれば、第1無人航空機と、第2無人航空機とを備えるシステムが提供される。第1無人航空機は、第1ドップラーLiDARを搭載する第1搭載部を有してよい。第1無人航空機は、空間の風況の観測を指示する観測指示を飛行体から受信する第1受信部を有してよい。第1無人航空機は、上記観測指示に応じて上記第1ドップラーLiDARによって観測された第1観測結果を上記飛行体に送信する第1送信部を有してよい。第2無人航空機は、第2ドップラーLiDARを搭載する第2搭載部を有してよい。第2無人航空機は、上記観測指示を上記飛行体から受信する第2受信部を有してよい。第2無人航空機は、上記観測指示に応じて上記第2ドップラーLiDARによって観測された第2観測結果を上記飛行体に送信する第2送信部を有してよい。上記観測指示は、上記空間の中心位置及び上記中心位置からの距離を含んでよい。上記第1無人航空機は、上記中心位置から上記距離の第1観測位置から上記中心位置を観測してよい。上記第2無人航空機は、上記中心位置から上記距離の第2観測位置であって、上記第1観測位置とは異なる、第2観測位置から上記中心位置を観測してよい。
【0004】
上記第1無人航空機は、上記第1ドップラーLiDARを有してよい。上記第2無人航空機は、上記第2ドップラーLiDARを有してよい。上記第1無人航空機は、上記中心位置と上記第2観測位置とを結ぶ直線に対して垂直な直線上にある上記第1観測位置から上記中心位置を観測してよい。上記第1無人航空機は、上記第2無人航空機が上記中心位置を観測している間に上記中心位置を観測してよい。上記第1無人航空機は、上記第2無人航空機が上記中心位置を観測した後に上記中心位置を観測してよい。上記第1無人航空機は、上記第2無人航空機が上記中心位置を観測する前に上記中心位置を観測してよい。
【0005】
上記第1送信部は、上記第1観測結果をストリーミング方式で上記飛行体に送信してよい。上記第2送信部は、上記第2観測結果をストリーミング方式で上記飛行体に送信してよい。上記第1無人航空機は、上記観測指示に基づいて、上記第1観測位置を決定する第1決定部を有してよい。上記第2無人航空機は、上記観測指示に基づいて、上記第2観測位置を決定する第2決定部を有してよい。上記第1無人航空機は、上記第2無人航空機と通信する第1通信部を有してよい。上記第2無人航空機は、上記第1無人航空機と通信する第2通信部を有してよい。上記第1通信部は、上記第2無人航空機から上記第2観測位置を受信してよい。上記第1決定部は、上記第2観測位置に基づいて、上記第1観測位置を決定してよい。上記観測指示は、上記第1観測位置及び上記第2観測位置を含んでよい。
【0006】
上記システムは、上記飛行体を備えてよい。上記飛行体は、上記第1無人航空機から受信した上記第1観測結果と、上記第2無人航空機から受信した上記第2観測結果とに基づいて、上記空間の3次元の風況を導出してよい。上記飛行体は、上記第1無人航空機及び上記第2無人航空機を搭載してよい。上記飛行体は、上記第1無人航空機及び上記第2無人航空機を着脱することができる着脱部を有してよい。上記飛行体は、上記第1無人航空機が上記着脱部に取り付けられることを要求する第1取付要求を上記第1無人航空機から受信したことに応じて、上記着脱部に上記第1無人航空機を取り付けさせてよい。上記飛行体は、上記第2無人航空機が上記着脱部に取り付けられることを要求する第2取付要求を上記第2無人航空機から受信したことに応じて、上記着脱部に上記第2無人航空機を取り付けさせてよい。上記着脱部は、電磁石によって、上記第1無人航空機及び上記第2無人航空機を着脱してよい。
【0007】
本開示に係る発明の一実施態様によれば、第1無人航空機及び第2無人航空機により実行される方法が提供される。方法は、第1無人航空機が、空間の風況の観測を指示する観測指示を飛行体から受信するステップを備えてよい。方法は、上記第1無人航空機が、上記観測指示に応じて上記空間の風況を第1ドップラーLiDARによって観測するステップを備えてよい。方法は、上記第1無人航空機が、上記第1ドップラーLiDARによって観測された第1観測結果を上記飛行体に送信するステップを備えてよい。方法は、第2無人航空機が、上記観測指示を上記飛行体から受信するステップを備えてよい。方法は、上記第2無人航空機が、上記観測指示に応じて上記空間の風況を第2ドップラーLiDARによって観測するステップを備えてよい。方法は、上記第2無人航空機が、上記第2ドップラーLiDARによって観測された第2観測結果を上記飛行体に送信するステップを備えてよい。上記観測指示は、上記空間の中心位置及び上記中心位置からの距離を含んでよい。上記第1無人航空機は、上記中心位置から上記距離の第1観測位置から上記中心位置を観測してよい。上記第2無人航空機は、上記中心位置から上記距離の第2観測位置であって、上記第1観測位置とは異なる、第2観測位置から上記中心位置を観測してよい。
【0008】
本開示に係る発明の一実施態様によれば、無人航空機が提供される。無人航空機は、ドップラーLiDARを搭載する搭載部を備えてよい。無人航空機は、空間の風況の観測を指示する観測指示を飛行体から受信する受信部を備えてよい。無人航空機は、上記観測指示に応じて上記ドップラーLiDARによって観測された観測結果を上記飛行体に送信する送信部を備えてよい。上記観測指示は、上記空間の中心位置及び上記中心位置からの距離を含んでよい。上記無人航空機は、上記中心位置から上記距離の第1観測位置であって、他の無人航空機が上記中心位置を観測する上記中心位置から上記距離の第2観測位置とは異なる、第1観測位置から上記中心位置を観測してよい。
【0009】
本開示に係る発明の一実施態様によれば、コンピュータを上記無人航空機として機能させるためのプログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】システム10の一例を概略的に示す。
図2】クロス観測の一例を説明するための説明図である。
図3】無人航空機100の構成の一例を概略的に示す。
図4】制御装置140の機能構成の一例を概略的に示す。
図5】制御装置350の機能構成の一例を概略的に示す。
図6】クロス観測の処理の流れの一例を説明するための説明図である。
図7】制御装置140として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、発明の実施の形態を通じて本開示に係る発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0012】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。一実施形態に係るシステム10は、無人航空機100及び無人航空機200を備えてよい。システム10は、飛行体300を備えてもよい。
【0013】
無人航空機100は、いわゆるドローンであってよい。無人航空機100は、ドップラーLiDAR110を搭載してよい。
【0014】
ドップラーLiDAR110は、例えば、レーザ光を出射してから反射光を受光するまでの時間と周波数の変位とを観測することによって、観測対象までの距離及び観測対象の相対的な移動速度を観測してよい。ドップラーLiDAR110は、例えば、レーザ光を出射して、大気中に浮遊するエアロゾルからの反射光を検出することによって、エアロゾルが浮遊している位置の風向及び風速を観測してよい。これにより、ドップラーLiDAR110は、空間の風況を観測することができる。ドップラーLiDAR110は、例えば、レーザ光として赤外線レーザを出射してよい。
【0015】
無人航空機100は、例えば、ヨーイングをしながら、ドップラーLiDAR110による観測を実行してよい。ヨーイングとは、物体が上下を軸として回転することである。無人航空機100は、ジンバルによってドップラーLiDAR110のレーザ光の仰俯角を調整しつつヨーイングをしながらドップラーLiDAR110による観測を実行してよい。
【0016】
無人航空機100は、例えば、移動しつつドップラーLiDAR110による観測を実行してよい。無人航空機100は、複数の緯度、経度、及び高度の組み合わせのそれぞれに対して、ジンバルによってドップラーLiDAR110のレーザ光の仰俯角を調整しつつヨーイングをしながら観測を実行してよい。
【0017】
無人航空機100は、ヨーイングをすることに代えて、ドップラーLiDAR110を回転させてもよい。無人航空機100は、例えば、ドップラーLiDAR110の中心軸を中心にドップラーLiDAR110を回転させながら、ドップラーLiDAR110による観測を実行してよい。無人航空機100は、ヨーイングとドップラーLiDAR110の回転とを組み合わせて、観測を実行してもよい。
【0018】
無人航空機100は、無人航空機200との通信機能を備えてよい。無人航空機100は、例えば、無人航空機200と無線通信してよい。無人航空機100は、例えば、無人航空機200と直接無線通信する。無人航空機100と無人航空機200との間の無線通信は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、及びZigBee(登録商標)等の無線通信システムに準拠してよい。
【0019】
無人航空機200は、いわゆるドローンであってよい。無人航空機200は、無人航空機100と同様の機能を有してよい。
【0020】
飛行体300は、ヘリコプターであってよい。飛行体300は、例えば、有人ヘリコプターであってよい。飛行体300は、無人ヘリコプターであってもよい。また、飛行体300は、例えば、救急医療用の医療機器等を搭載したドクターヘリであってよい。
【0021】
飛行体300は、制御装置350を備えてよい。制御装置350は、無人航空機100及び無人航空機200を制御することができる。制御装置350は、例えば、無人航空機100及び無人航空機200のそれぞれと無線通信することによって、無人航空機100及び無人航空機200を制御してよい。制御装置350と無人航空機100及び無人航空機200との間の無線通信は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、及びZigBee(登録商標)等の無線通信システムに準拠してよい。
【0022】
制御装置350は、例えば、無人航空機100及び無人航空機200がクロス観測を実行するように、無人航空機100及び無人航空機200を制御してよい。クロス観測とは、2基のドップラーLiDARが異なる方向から観測対象を観測することであってよい。
【0023】
制御装置350は、例えば、観測対象の空間の風況の観測を指示する観測指示を無人航空機100及び無人航空機200に送信することによって、無人航空機100及び無人航空機200にクロス観測を実行させてよい。観測指示は、観測対象の空間の中心位置を含んでよい。観測指示は、中心位置からの距離を含んでよい。観測指示は、無人航空機100が観測を実行する位置を示す無人航空機100の観測位置を含んでもよい。観測指示は、無人航空機200が観測を実行する位置を示す無人航空機200の観測位置を含んでもよい。観測指示は、飛行体300の位置情報を含んでもよい。位置情報は、緯度、経度、及び高度を含んでよい。
【0024】
制御装置350は、空間の3次元の風況を導出することができる。制御装置350は、例えば、無人航空機100から受信したドップラーLiDAR110による観測結果と、無人航空機200から受信したドップラーLiDAR210による観測結果とに基づいて、観測対象の空間の3次元の風況を導出してよい。
【0025】
制御装置350は、ドップラーLiDAR110の視線方向の観測結果を1次元風況として導出してよい。また、制御装置350は、ドップラーLiDAR110の視線方向と異なる方向において、ドップラーLiDAR210の視線方向の観測結果をさらに異なる1次元風況として導出してよい。そして、制御装置350は、これら2つの1次元風況を組み合わせた情報を2次元風況として導出してよい。この場合、無人航空機100及び無人航空機200は、機体の水平角度又は高度を変更しながら観測を行ってよい。すなわち、観測中において、ドップラーLiDAR110及びドップラーLiDAR210の少なくとも一方は、視線方向を変更させてよい。具体的には、無人航空機100及び無人航空機200は、ヨーイング、ジンバルの稼働又は高度の変更などによってドップラーLiDARの視線方向を変更させてよい。制御装置350は、視線方向ごとに1次元風況を導出してよい。すなわち、制御装置350は、複数の2次元風況を導出してよい。制御装置350は、複数の2次元風況を組み合わせた情報を3次元風況として導出してよい。また、無人航空機100及び無人航空機200は、観測対象の空間全体をカバーするようにドップラーLiDARの視線方向を変更させて観測してよい。この場合、制御装置350は、観測対象の空間全体の3次元の風況を導出することができる。これにより、一実施形態に係るシステム10は、飛行体300のパイロットに対して、観測対象の空間の風況を提示することができる。この場合、パイロットは、比較的安全に飛行体300を操縦し得る。なお、視線方向とは、ドップラーLiDAR110又はドップラーLiDAR210のレーザ光の照射方向であってよい。また、無人航空機100及び無人航空機200は、観測対象の空間において、ドップラーLiDAR110とドップラーLiDAR210の視線方向が交差するように観測を行ってよい。
【0026】
制御装置350は、ドップラーLiDAR110の観測結果に基づいて2次元風況を導出してもよい。例えば、ある高度において、無人航空機100は、ヨーイングをしながら観測対象の空間を観測してよい。この場合、制御装置350は、ドップラーLiDAR110の視線方向に対して垂直な方向において、複数の1次元風況を導出することができる。制御装置350は、導出した複数の1次元風況を組み合わせた情報をドップラーLiDAR110の視線方向に垂直な方向の2次元風況として導出してよい。そして、無人航空機100は、ヨーイングと異なる方向にドップラーLiDAR110の視線方向を変化させて観測を行ってよい。この場合、制御装置350は、視線方向ごとに2次元風況を導出してよい。制御装置350は、複数の2次元風況を組み合わせた情報を、ドップラーLiDAR110の観測による3次元風況として導出してよい。なお、無人航空機100は、観測対象の空間全体をカバーするようにヨーイング及びドップラーLiDAR110の視線方向の変更を行ってよい。これにより、制御装置350は、観測対象の空間全体の3次元の風況を導出することができる。
【0027】
制御装置350は、ドップラーLiDAR210の観測結果に基づいて2次元風況を導出してもよい。例えば、ある高度において、無人航空機200は、無人航空機100とは異なる観測位置でヨーイングをしながら観測対象の空間を観測してよい。この場合、制御装置350は、ドップラーLiDAR210の視線方向に対して垂直な方向において、複数の1次元風況を導出することができる。制御装置350は、導出した複数の1次元風況を組み合わせた情報をドップラーLiDAR210の視線方向に垂直な方向の2次元風況として導出してよい。そして、無人航空機200は、ヨーイングと異なる方向にドップラーLiDAR210の視線方向を変化させて観測を行ってよい。この場合、制御装置350は、視線方向ごとに2次元風況を導出してよい。制御装置350は、複数の2次元風況を組み合わせた情報を、ドップラーLiDAR210の観測による3次元風況として導出してよい。なお、無人航空機200は、観測対象の空間全体をカバーするようにヨーイング及びドップラーLiDAR210の視線方向の変更を行ってよい。これにより、制御装置350は、観測対象の空間全体の3次元の風況を導出することができる。
【0028】
制御装置350は、ドップラーLiDAR110の観測による3次元風況とドップラーLiDAR210の観測による3次元風況を同時に導出してよい。これにより、飛行体300のパイロットは、観測したい空間がより見やすい風況によって観測することができる。すなわち、一実施形態に係るシステム10は、利便性を向上させることができる。なお、制御装置350は、飛行体300のパイロットの選択によって、ドップラーLiDAR110の観測による3次元風況とドップラーLiDAR210の観測による3次元風況のいずれかをパイロットに提示してもよい。この場合、一実施形態に係るシステム10によれば、パイロットが複数のモニタを注視する必要がないため、安全性を確保しやすくなる。
【0029】
また、観測指示が飛行体300の位置情報を含む場合、無人航空機100及び無人航空機200は、飛行体から受信した観測指示に従ってそれぞれの観測位置に移動することができる。すなわち、第1飛行体及び第2飛行体は、観測位置に移動するために観測位置を決定する決定部を必ずしも備えなくともよい。これによれば、一実施形態に係るシステム10は、簡易な構成の飛行体を用いてクロス観測を実行することができる。
【0030】
飛行体300は、着脱部380を備えてよい。飛行体300は、例えば、テール部分に着脱部380を備えてよい。飛行体300は、その他の任意の部分に着脱部380を備えてもよい。
【0031】
着脱部380は、無人航空機100を着脱することができる。着脱部380は、例えば、電磁石によって、無人航空機100を着脱してよい。着脱部380は、電磁石に電流を流すことによって、無人航空機100を取り付けてよい。着脱部380は、電磁石に流れる電流を切断することによって、無人航空機100を放出してよい。着脱部380は、同様に、無人航空機200を着脱することができる。着脱部380は、既存の飛行体300に搭載可能であってよい。飛行体300は、着脱部380によって、無人航空機100及び無人航空機200を搭載してよい。
【0032】
ここで、図1を用いて、救助対象400を救出する場合における無人航空機100、無人航空機200、及び飛行体300の動作の一例を説明する。救助対象400は、例えば、人であってよい。救助対象400は、人以外であってもよい。救助対象400は、例えば、動物であってよい。
【0033】
飛行体300は、救助対象400の救助要請に応じて、着脱部380に無人航空機100及び無人航空機200を取り付けてヘリポートから現場に移動してよい。飛行体300が現場に到着すると、制御装置350は、無人航空機100に観測指示を送信してよい。制御装置350は、着脱部380に無人航空機100を放出させてよい。制御装置350は、同様に、無人航空機200に観測指示を送信して、着脱部380に無人航空機200を放出させてよい。
【0034】
制御装置350は、例えば、着脱部380から無人航空機100及び無人航空機200を異なるタイミングで放出させてよい。制御装置350は、例えば、まず着脱部380から無人航空機100を放出させて、無人航空機100に救助対象400の周辺の状況を観測させた後に、着脱部380から無人航空機200を放出させてよい。制御装置350は、着脱部380から無人航空機100及び無人航空機200を同時に放出させてもよい。
【0035】
無人航空機100は、着脱部380から放出されると、観測指示に基づいて無人航空機100の観測位置を決定し、当該観測位置に移動してよい。無人航空機200は、同様に、無人航空機200の観測位置を決定し、当該観測位置に移動してよい。なお、観測位置の決定は、無人航空機100及び無人航空機200がそれぞれ着脱部380から放出される前に実行してもよい。
【0036】
無人航空機100は、観測位置への移動が完了したことに応じて、移動が完了したことを通知する移動完了通知を飛行体300に送信してよい。無人航空機200は、同様に、無人航空機200の観測位置への移動が完了したことに応じて、移動完了通知を飛行体300に送信してよい。
【0037】
制御装置350は、無人航空機100及び無人航空機200から移動完了通知を受信したことに応じて、クロス観測の実行開始を指示する開始指示を無人航空機100及び無人航空機200に送信してよい。無人航空機100は、制御装置350から開始指示を受信したことに応じて、ドップラーLiDAR110による観測を開始してよい。無人航空機200は、同様に、制御装置350から開始指示を受信したことに応じて、ドップラーLiDAR210による観測を開始してよい。
【0038】
無人航空機100は、ドップラーLiDAR110による観測結果を飛行体300に送信してよい。無人航空機200は、同様に、ドップラーLiDAR210による観測結果を飛行体300に送信してよい。
【0039】
制御装置350は、ドップラーLiDAR110による観測結果及びドップラーLiDAR210による観測結果に基づいて、救助対象400の周辺の空間の3次元の風況を導出してよい。制御装置350は、導出した空間の3次元の風況を飛行体300に搭載されたディスプレイに表示してよい。飛行体300のパイロットは、空間の3次元の風況を確認し、飛行困難な領域を避けるように飛行体300を操縦することができる。例えば、飛行体300のパイロットは、空間内の乱流等を避けながら飛行体300を救助対象400に接近させてよい。
【0040】
救助隊員は、救助可能な位置まで飛行体300が救助対象400に接近したことに応じて、救助対象400の救助を行ってよい。飛行体300のパイロットは、救助隊員による救助対象400の救助が完了したことに応じて、飛行体300を救助対象400の周辺の空間から移動させてよい。飛行体300のパイロットは、空間の3次元の風況を確認し、空間内の乱流等を避けながら飛行体300を救助対象400の周辺の空間から移動させてよい。制御装置350は、飛行体300が安全な地点まで移動したことに応じて、無人航空機100及び無人航空機200に飛行体300への帰還指示を送信してよい。帰還指示は、例えば、飛行体300の位置情報を含んでよい。
【0041】
無人航空機100は、飛行体300から帰還指示を受信したことに応じて、ドップラーLiDAR110による観測を終了して飛行体300に向かって移動を開始してよい。無人航空機100は、着脱部380に取り付けられることが可能な位置まで移動したことに応じて、着脱部380に取り付けられることを要求する取付要求を飛行体300に送信してよい。無人航空機200は、同様に、ドップラーLiDAR210による観測を終了して飛行体300に向かって移動を開始して、飛行体300に取付要求を送信してよい。
【0042】
制御装置350は、無人航空機100から取付要求を受信したことに応じて、着脱部380に無人航空機100を取り付けさせてよい。制御装置350は、同様に、無人航空機200から取付要求を受信したことに応じて、着脱部380に無人航空機200を取り付けさせてよい。飛行体300は、着脱部380に無人航空機100及び無人航空機200が取り付けられた後、ヘリポートに移動してよい。これによれば、観測が完了した無人航空機100及び無人航空機200は、飛行を継続する必要がない。したがって、無人航空機100及び無人航空機200は、より少ない電力で観測を実行することができる。
【0043】
一実施形態に係るシステム10によれば、無人航空機100及び無人航空機200のそれぞれが観測結果を飛行体300に送信するのではなく、いずれか一方が、他方の観測結果を受信して、自身の観測結果とともに飛行体300に送信してもよい。例えば、無人航空機100が、無人航空機200からドップラーLiDAR210による観測結果を受信して、ドップラーLiDAR110による観測結果及びドップラーLiDAR210による観測結果を飛行体300に送信してよい。これによれば、飛行体300が無人航空機100及び無人航空機200のそれぞれと通信する必要がないため、一実施形態に係るシステム10は、通信速度の低下あるいは通信の遅延などの通信品質の低下を低減することができる。
【0044】
一実施形態に係るシステム10によれば、無人航空機100及び無人航空機200は、着脱部380に取り付けられた状態でヘリポートから現場に移動しなくてもよい。無人航空機100及び無人航空機200は、例えば、飛行体300に追従してヘリポートから現場まで移動してよい。これによれば、無人航空機100及び無人航空機200は、飛行体300が現場に到着したときに、観測位置まで移動して観測を開始するまでの時間を短縮することができる。また、無人航空機100及び無人航空機200は、現場周辺に待機していてもよい。この場合、制御装置350は、現場周辺に待機している無人航空機100及び無人航空機200に観測指示を送信することによって、現場周辺に待機している無人航空機100及び無人航空機200にクロス観測を実行させてよい。これによれば、一実施形態に係るシステム10は、無人航空機100及び無人航空機200の運用効率を向上させることができる。
【0045】
一実施形態に係るシステム10によれば、無人航空機100及び無人航空機200は、クロス観測後、着脱部380に取り付けられなくてもよい。無人航空機100及び無人航空機200は、例えば、飛行体300に追従してヘリポートまで移動してよい。これによれば、無人航空機100及び無人航空機200を飛行体300が回収する必要がないため、救助対象400を迅速に搬送することができる。また、無人航空機100及び無人航空機200は、例えば、任意の着陸可能な地点に着陸してよい。無人航空機100及び無人航空機200は、例えば、現場に船舶等が存在する場合、船舶等に着陸してよい。無人航空機100及び無人航空機200は、現場に船舶等が存在しない場合、現場周辺の着陸可能な地点に着陸してもよい。この場合、作業員が無人航空機100及び無人航空機200を後で回収してよい。これによれば、無人航空機100及び無人航空機200は、観測に使用する電力を確保しやすくなる。また、無人航空機100及び無人航空機200をモニタリングする必要がないため、飛行体300のパイロットは、救助対象400の搬送に集中することができる。
【0046】
図2は、クロス観測の一例を説明するための説明図である。無人航空機100は、例えば、飛行体300から観測指示を受信したことに応じて、観測対象の空間の中心位置500から距離550離れた位置からドップラーLiDAR110のレーザ光112を出射して、観測対象の空間を観測してよい。無人航空機100は、例えば、観測対象の空間の中心位置500を観測してよい。無人航空機200は、同様に、空間の中心位置500から距離550離れた位置からドップラーLiDAR210のレーザ光212を出射して、観測対象の空間を観測してよい。
【0047】
無人航空機100は、例えば、無人航空機200の観測位置とは異なる観測位置から観測対象の空間を観測してよい。無人航空機100は、例えば、中心位置500と無人航空機200の観測位置とを結ぶ直線に対して垂直な直線上にある観測位置から観測対象の空間を観測してよい。
【0048】
無人航空機100は、例えば、無人航空機200が観測対象の空間を観測している間に観測対象の空間を観測してよい。無人航空機100は、無人航空機200が観測対象の空間を観測した後に観測対象の空間を観測してもよい。無人航空機100は、無人航空機200が観測対象の空間を観測する前に観測対象の空間を観測してもよい。
【0049】
図3は、無人航空機100の構成の一例を概略的に示す。無人航空機100は、本体部102、プロペラ104、脚部106、搭載部108、ドップラーLiDAR110、及び取付部180を備えてよい。
【0050】
搭載部108は、ドップラーLiDAR110を搭載することができる。搭載部108は、例えば、無人航空機100の製造時からドップラーLiDAR110を搭載してよい。搭載部108は、無人航空機100の製造時にはドップラーLiDAR110を搭載せず、無人航空機100の製造後にドップラーLiDAR110を搭載してもよい。例えば、ドップラーLiDAR110を搭載していない無人航空機100を購入した無人航空機100の利用者が、別途購入したドップラーLiDAR110を無人航空機100に搭載してもよい。
【0051】
搭載部108は、ドップラーLiDAR110を固定的に搭載してよい。また、搭載部108は、ドップラーLiDAR110を回転可能に搭載してもよい。搭載部108は、ドップラーLiDAR110を、ドップラーLiDAR110の中心軸を中心に回転可能に搭載してよい。搭載部108は、ドップラーLiDAR110を水平方向に回転可能であってよい。
【0052】
搭載部108は、ドップラーLiDAR110を伸縮可能に搭載してもよい。例えば、搭載部108は、未使用時にはドップラーLiDAR110を縮めて、使用時にドップラーLiDAR110を伸ばしてよい。ドップラーLiDAR110の伸縮は、例えば、スライド構造によって実現されてよい。
【0053】
具体例として、搭載部108は、未使用時に、脚部106の先端よりも内側に位置するようにドップラーLiDAR110を縮めてよい。これにより、ドップラーLiDAR110が、無人航空機100の着陸等を妨害する可能性を低減できる。
【0054】
また、具体例として、搭載部108は、使用時に、ドップラーLiDAR110の先端が脚部106の先端よりも外側に位置するようにドップラーLiDAR110を伸ばしてよい。これにより、ドップラーLiDAR110による観測を脚部106が妨害する可能性を低減できる。
【0055】
取付部180は、着脱部380に取り付けられることができる。取付部180は、例えば、着脱部380が有する電磁石の磁力によって、着脱部380に取り付けられることができる。取付部180は、例えば、鉄等の金属を含むプレートであってよい。
【0056】
GNSSユニット121は、無人航空機100の位置を特定して、位置情報を出力してよい。加速度センサ122は、加速度を検出してよい。ジャイロセンサ123は、角速度を検出してよい。
【0057】
通信装置130は、無人航空機200との通信を実行することができる。通信装置130は、例えば、無人航空機200と無線通信してよい。通信装置130は、例えば、無人航空機200と直接無線通信してよい。通信装置130は、飛行体300を介して無人航空機200と無線通信してもよい。
【0058】
通信装置130は、飛行体300との通信を実行することができる。通信装置130は、例えば、飛行体300と無線通信してよい。通信装置130は、例えば、飛行体300と直接無線通信してよい。通信装置130は、無人航空機200を介して飛行体300と無線通信してもよい。
【0059】
制御装置140は、各種制御を実行してよい。制御装置140は、例えば、センサ群120から出力される情報を用いて無人航空機100の飛行制御を実行してよい。また、制御装置140は、通信装置130が飛行体300から観測指示を受信したことに応じて、ドップラーLiDAR110に空間の風況の観測を実行させてよい。
【0060】
図4は、制御装置140の機能構成の一例を概略的に示す。制御装置140は、受信部142、決定部144、飛行制御部146、送信部147、観測制御部148、及び通信部152を備えてよい。なお、制御装置140がこれらの全ての構成を備えることは必須とは限らない。
【0061】
受信部142は、飛行体300から各種情報を受信することができる。受信部142は、例えば、飛行体300から観測指示を受信してよい。
【0062】
決定部144は、無人航空機100の観測位置を決定することができる。決定部144は、例えば、飛行体300からの観測指示に基づいて、無人航空機100の観測位置を決定してよい。なお、無人航空機100は不図示のカメラを備えてもよく、決定部144は、カメラによって撮像される画像にさらに基づいて、無人航空機100の観測位置を決定してもよい。決定部144は、飛行体300からの観測指示に無人航空機100の観測位置が含まれる場合、観測指示に従って、無人航空機100の観測位置を決定してもよい。
【0063】
決定部144は、例えば、無人航空機100の観測位置が中心位置500から距離550離れた位置となるように、無人航空機100の観測位置を決定してよい。決定部144は、例えば、無人航空機100の観測位置が無人航空機200の観測位置とは異なるように、無人航空機100の観測位置を決定してよい。決定部144は、例えば、無人航空機100の観測位置の緯度、経度、及び高度の少なくともいずれかが、無人航空機200の観測位置の緯度、経度、及び高度の少なくともいずれかとは異なるように、無人航空機100の観測位置を決定してよい。決定部144は、例えば、無人航空機100の観測位置が、中心位置500と無人航空機200の観測位置とを結ぶ直線に対して垂直な直線上に位置するように、無人航空機100の観測位置を決定してよい。
【0064】
決定部144は、例えば、無人航空機100の観測位置が飛行体300の位置とは異なるように、無人航空機100の観測位置を決定してよい。決定部144は、例えば、無人航空機100の観測位置の緯度、経度、及び高度の少なくともいずれかが、飛行体300の位置の緯度、経度、及び高度の少なくともいずれかとは異なるように、無人航空機100の観測位置を決定してよい。決定部144は、例えば、無人航空機100の観測位置と飛行体300の位置との間の距離が予め定められた距離より長い距離となるように、無人航空機100の観測位置を決定してもよい。
【0065】
決定部144は、例えば、無人航空機100が障害物への接近を回避するように、無人航空機100の観測位置を決定してよい。決定部144は、例えば、無人航空機100の観測位置と障害物との間の距離が予め定められた距離より長い距離となるように、無人航空機100の観測位置を決定してよい。障害物は、例えば、断崖であってよい。障害物は、ビル等の建築物であってもよい。
【0066】
飛行制御部146は、無人航空機100の飛行を制御することができる。飛行制御部146は、例えば、決定部144によって決定された無人航空機100の観測位置に無人航空機100が移動するように、無人航空機100の飛行を制御してよい。
【0067】
飛行制御部146は、センサ群120によって検知される各種情報に基づいてプロペラ104を制御することによって、無人航空機100の飛行を制御してよい。飛行制御部146は、例えば、無人航空機100にホバリングを行わせたり、ヨーイングを行わせたりしてよい。飛行制御部146は、カメラによって撮像される画像にさらに基づいて、無人航空機100の飛行を制御してもよい。
【0068】
送信部147は、飛行体300に各種情報を送信することができる。送信部147は、例えば、無人航空機100が観測位置に移動したことに応じて、飛行体300に移動完了通知を送信してよい。
【0069】
観測制御部148は、ドップラーLiDAR110による観測を制御することができる。観測制御部148は、例えば、受信部142が飛行体300から開始指示を受信したことに応じて、ドップラーLiDAR110に観測を実行させてよい。
【0070】
観測制御部148は、例えば、無人航空機200が中心位置500を観測している間に中心位置500を観測するように、ドップラーLiDAR110に観測を実行させてよい。観測制御部148は、無人航空機200が中心位置500を観測した後に中心位置500を観測するように、ドップラーLiDAR110に観測を実行させてよい。観測制御部148は、無人航空機200が中心位置500を観測する前に中心位置500を観測するように、ドップラーLiDAR110に観測を実行させてよい。
【0071】
観測制御部148は、例えば、飛行制御部146に無人航空機100をヨーイングさせながら、ドップラーLiDAR110に観測を実行させてよい。観測制御部148は、ジンバルにドップラーLiDAR110のレーザ光112の仰俯角を調整させつつ飛行制御部146に無人航空機100をヨーイングさせながら、ドップラーLiDAR110に観測を実行させてもよい。
【0072】
搭載部108がドップラーLiDAR110を回転可能に搭載している場合、観測制御部148は、例えば、搭載部108にドップラーLiDAR110を回転させながら、ドップラーLiDAR110に観測を実行させてよい。観測制御部148は、ジンバルにドップラーLiDAR110のレーザ光112の仰俯角を調整させつつ搭載部108にドップラーLiDAR110を回転させながら、ドップラーLiDAR110に観測を実行させてもよい。
【0073】
観測制御部148は、例えば、飛行制御部146に無人航空機100を移動させながら、ドップラーLiDAR110に観測を実行させてよい。観測制御部148は、例えば、飛行制御部146に無人航空機100の緯度、経度、及び高度の少なくともいずれかを変更させながら、ドップラーLiDAR110に観測を実行させてよい。
【0074】
送信部147は、ドップラーLiDAR110による観測結果を飛行体300に送信してよい。送信部147は、例えば、ドップラーLiDAR110による観測結果をストリーミング方式で飛行体300に送信してよい。
【0075】
観測結果には、観測対象までの距離が含まれてよい。観測結果には、観測対象の相対的な移動速度が含まれてよい。観測結果には、無人航空機100の観測位置、ドップラーLiDAR110の向き、及び観測時刻が含まれてもよい。
【0076】
通信部152は、無人航空機200と通信することができる。通信部152は、例えば、無人航空機200との無線通信接続を介して無人航空機200と無線通信してよい。
【0077】
通信部152は、無人航空機200に各種情報を送信することができる。通信部152は、例えば、無人航空機100の観測位置を無人航空機200に送信してよい。
【0078】
通信部152は、無人航空機200から各種情報を受信することができる。通信部152は、例えば、無人航空機200の観測位置を無人航空機200から受信してよい。決定部144は、例えば、通信部152が無人航空機200から受信した無人航空機200の観測位置にさらに基づいて、無人航空機100の観測位置を決定してもよい。
【0079】
観測制御部148は、例えば、受信部142が飛行体300から帰還指示を受信したことに応じて、ドップラーLiDAR110に観測を終了させてよい。飛行制御部146は、ドップラーLiDAR110による観測が終了したことに応じて、無人航空機100が飛行体300に向かって飛行するよう無人航空機100の飛行を制御してよい。
【0080】
送信部147は、無人航空機100が着脱部380に取り付けられることが可能な位置にまで移動したことに応じて、飛行体300に取付要求を送信してよい。送信部147は、例えば、無人航空機100の位置と飛行体300の位置との間の距離が予め定められた距離より短くなった場合に、飛行体300に取付要求を送信してよい。
【0081】
図5は、制御装置350の機能構成の一例を概略的に示す。制御装置350は、取得部352、生成部354、通信部356、格納部358、及び導出部360、及び制御部362を備えてよい。なお、制御装置350がこれらの全ての構成を備えることは必須とは限らない。
【0082】
取得部352は、各種情報を取得することができる。取得部352は、例えば、飛行体300に搭載された不図示の入力デバイスがオペレータ等の入力を受け付けることによって、各種情報を取得してよい。取得部352は、通信端末等から各種情報を受信してもよい。
【0083】
取得部352は、例えば、空間の中心位置500の位置情報を取得してよい。取得部352は、空間の中心位置500からの距離550の長さ情報を取得してよい。取得部352は、無人航空機100の観測位置の位置情報を取得してよい。取得部352は、無人航空機200の観測位置の位置情報を取得してよい。
【0084】
生成部354は、各種指示を生成することができる。生成部354は、例えば、取得部352が取得した情報に基づいて、観測指示を生成してよい。
【0085】
通信部356は、無人航空機100と通信することができる。通信部356は、例えば、無人航空機100との無線通信接続を介して無人航空機100と無線通信してよい。通信部356は、同様に、無人航空機200と通信することができる。
【0086】
通信部356は、無人航空機100に各種情報を送信することができる。通信部356は、例えば、生成部354によって生成された観測指示を無人航空機100に送信してよい。通信部356は、同様に、無人航空機200に各種情報を送信することができる。
【0087】
通信部356は、無人航空機100から各種情報を受信することができる。通信部356は、例えば、無人航空機100から移動完了通知を受信してよい。通信部356は、同様に、無人航空機200から各種情報を受信することができる。
【0088】
生成部354は、例えば、通信部356が無人航空機100及び無人航空機200から移動完了通知を受信したことに応じて、開始指示を生成してよい。通信部356は、生成部354によって生成された開始指示を無人航空機100及び無人航空機200に送信してよい。
【0089】
通信部356は、例えば、ドップラーLiDAR110による観測結果を無人航空機100から受信してよい。通信部356は、例えば、ドップラーLiDAR210による観測結果を無人航空機200から受信してよい。
【0090】
格納部358は、各種情報を格納することができる。格納部358は、例えば、ドップラーLiDAR110による観測結果を格納してよい。格納部358は、例えば、ドップラーLiDAR210による観測結果を格納してよい。
【0091】
導出部360は、空間の3次元の風況を導出することができる。導出部360は、例えば、ドップラーLiDAR110による観測結果と、ドップラーLiDAR210による観測結果とに基づいて、空間の3次元の風況を導出してよい。例えば、導出部360は、ドップラーLiDAR110の観測結果に基づいて、ドップラーLiDAR110からみた手前から奥に吹く風及び奥から手前に吹く風の少なくともいずれかの風況を導出してよい。導出部360は、ドップラーLiDAR210の観測結果に基づいて、当該風況の詳細を導出してよい。
【0092】
生成部354は、例えば、取得部352がクロス観測の終了命令を取得したことに応じて、帰還指示を生成してよい。通信部356は、生成部354によって生成された帰還指示を無人航空機100及び無人航空機200に送信してよい。
【0093】
制御部362は、着脱部380を制御することができる。制御部362は、例えば、着脱部380に無人航空機100を放出させてよい。制御部362は、例えば、着脱部380に無人航空機100を取り付けさせてよい。
【0094】
制御部362は、例えば、無人航空機100を放出する放出命令を取得部352が取得したことに応じて、着脱部380に無人航空機100を放出させてよい。制御部362は、同様に、着脱部380に無人航空機200を放出させてよい。
【0095】
制御部362は、例えば、無人航空機100を取り付ける取付命令を取得部352が取得したことに応じて、着脱部380に無人航空機100を取り付けさせてよい。制御部362は、例えば、無人航空機100から取付要求を通信部356が受信したことに応じて、着脱部380に無人航空機100を取り付けさせてよい。制御部362は、同様に、着脱部380に無人航空機200を取り付けさせてよい。
【0096】
図6は、クロス観測の処理の流れの一例を説明するための説明図である。図6は、無人航空機100及び無人航空機200が着脱部380に取り付けられている状態を開始状態として説明する。
【0097】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102では、通信部356が、生成部354によって生成された観測指示を無人航空機100に送信してよい。制御装置350が、着脱部380に無人航空機100を放出させてよい。S104では、通信部356が、S102と同様に、観測指示を無人航空機200に送信してよい。制御装置350が、S102と同様に、着脱部380に無人航空機200を放出させてよい。
【0098】
S106では、決定部144が、S102において受信部142が飛行体300から受信した観測指示に基づいて、無人航空機100の観測位置を決定してよい。S108では、無人航空機200が、S106と同様に、S104において無人航空機200が飛行体300から受信した観測指示に基づいて、無人航空機200の観測位置を決定してよい。
【0099】
S110では、飛行制御部146が、S106において決定部144が決定した無人航空機100の観測位置に無人航空機100が移動するように、無人航空機100の飛行を制御してよい。送信部147が、無人航空機100が当該観測位置に移動したことに応じて、飛行体300に移動完了通知を送信してよい。S112では、無人航空機200が、S110と同様に、S108において決定された無人航空機200の観測位置に移動してよい。無人航空機200は、当該観測位置に移動したことに応じて、飛行体300に移動完了通知を送信してよい。
【0100】
S114では、生成部354が、S110において通信部356が無人航空機100から移動完了通知を受信し、S112において通信部356が無人航空機200から移動完了通知を受信したことに応じて、開始指示を生成してよい。通信部356が、生成部354によって生成された開始指示を無人航空機100に送信してよい。S116では、通信部356が、S114と同様に、開始指示を無人航空機200に送信してよい。
【0101】
S118では、観測制御部148が、S114において受信部142が飛行体300から開始指示を受信したことに応じて、ドップラーLiDAR110による観測を実行するよう制御してよい。S120では、無人航空機200が、S118と同様に、S116において無人航空機200が飛行体300から受信した開始指示に応じて、ドップラーLiDAR210による観測を実行してよい。
【0102】
S122では、送信部147が、S118において観測されたドップラーLiDAR110による観測結果を飛行体300に送信してよい。S124では、無人航空機200が、S122と同様に、S120において観測されたドップラーLiDAR210による観測結果を飛行体300に送信してよい。
【0103】
S126では、導出部360が、S122において通信部356が無人航空機100から受信したドップラーLiDAR110による観測結果と、S124において通信部356が無人航空機200から受信したドップラーLiDAR210による観測結果とに基づいて、空間の3次元の風況を導出してよい。
【0104】
図7は、制御装置140として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0105】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されてよい。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されてよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されてよい。
【0106】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御してよい。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにしてよい。
【0107】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信してよい。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納してよい。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込んでよい。
【0108】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納してよい。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0109】
プログラムは、ICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供されてよい。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行されてよい。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらしてよい。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0110】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込んでよい。
【0111】
また、CPU1212は、記憶装置1224、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0112】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックしてよい。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0113】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供してよい。
【0114】
一実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0115】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになってよい。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0116】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0117】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含んでよい。
【0118】
以上、本開示に係る発明を実施の形態を用いて説明したが、本開示に係る発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0119】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0120】
10 システム、100 無人航空機、102 本体部、104 プロペラ、106 脚部、108 搭載部、110 ドップラーLiDAR、112 レーザ光、120 センサ群、121 GNSSユニット、122 加速度センサ、123 ジャイロセンサ、130 通信装置、140 制御装置、142 受信部、144 決定部、146 飛行制御部、147 送信部、148 観測制御部、152 通信部、180 取付部、200 無人航空機、210 ドップラーLiDAR、212 レーザ光、300 飛行体、350 制御装置、352 取得部、354 生成部、356 通信部、358 格納部、360 導出部、362 制御部、380 着脱部、400 救助対象、500 中心位置、550 距離、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7