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特許7038792指導適性評価システム、指導適性評価方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-10
(45)【発行日】2022-03-18
(54)【発明の名称】指導適性評価システム、指導適性評価方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220311BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20220311BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/06 312
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2020217795
(22)【出願日】2020-12-25
【審査請求日】2020-12-25
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】詫間 亮平
(72)【発明者】
【氏名】桑原 理宏
(72)【発明者】
【氏名】山口 由紀
(72)【発明者】
【氏名】貞廣 圭介
【審査官】塩澤 如正
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-134915(JP,A)
【文献】特開2008-129081(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第111510659(CN,A)
【文献】特開2003-316246(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
指導者が指導した被指導者の指導前のスキル及び指導後のスキルを示す指導前後スキルデータに基づいて、複数のスキル項目のうちの少なくとも1つについての当該指導者の指導力を示す指導力データを生成する指導力データ生成手段と、
指導希望者について着目する前記スキル項目である着目スキル項目を特定する着目スキル項目特定手段と、
前記指導力データと、前記着目スキル項目と、に基づいて、前記指導者の前記指導希望者への指導適性を評価する指導適性評価手段と、
を含むことを特徴とする指導適性評価システム。
【請求項2】
前記指導力データ生成手段は、前記指導前後スキルデータが示す、前記複数の前記スキル項目についての指導前後における前記スキルの向上度に基づいて、前記指導者が指導を得意とする前記スキル項目である得意スキル項目を示す前記指導力データを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の指導適性評価システム。
【請求項3】
前記指導力データ生成手段は、前記指導前後スキルデータが示す、1回の指導あたりにおける前記スキルの向上度に基づいて、前記得意スキル項目を示す前記指導力データを生成する、
ことを特徴とする請求項2に記載の指導適性評価システム。
【請求項4】
前記着目スキル項目特定手段は、前記指導希望者のスキルを示す希望者スキルデータに基づいて当該指導希望者が苦手であることが特定される前記スキル項目を前記着目スキル項目として特定する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の指導適性評価システム。
【請求項5】
前記着目スキル項目特定手段は、前記指導希望者によって指定される前記スキル項目を前記着目スキル項目として特定する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の指導適性評価システム。
【請求項6】
前記被指導者による入力に基づいて、前記指導前後スキルデータを生成する指導前後スキルデータ生成手段、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の指導適性評価システム。
【請求項7】
前記被指導者を撮影した画像の解析結果に基づいて、前記指導前後スキルデータを生成する指導前後スキルデータ生成手段、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の指導適性評価システム。
【請求項8】
前記指導適性評価手段による評価結果に基づいて、複数の前記指導者のうちから選択される少なくとも1人の指導者に関する情報を前記指導希望者に提示する指導者情報提示手段、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の指導適性評価システム。
【請求項9】
前記指導者情報提示手段は、前記指導力データが示す指導力に応じた情報を提示する、
ことを特徴とする請求項8に記載の指導適性評価システム。
【請求項10】
複数の前記指導者の情報が提示される前記指導希望者による指導者の選択操作に応じて、選択される前記指導者による指導の申込を受け付ける指導申込受付手段、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の指導適性評価システム。
【請求項11】
前記申込の受付に応じて、選択される前記指導者に前記指導希望者を撮影した画像を送信する画像送信手段、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の指導適性評価システム。
【請求項12】
前記指導適性評価手段は、前記指導希望者の年齢又は年代と、前記被指導者の年齢又は年代と、に基づいて、前記指導者の前記指導希望者への指導適性を評価する、
ことを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の指導適性評価システム。
【請求項13】
前記指導適性評価手段は、前記指導希望者の性別と、前記被指導者の性別と、に基づいて、前記指導者の前記指導希望者への指導適性を評価する、
ことを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の指導適性評価システム。
【請求項14】
前記指導適性評価手段は、前記着目スキル項目に対応付けられるゴルフクラブの種類と、当該種類に係る前記指導前後スキルデータに基づいて生成される前記指導力データと、に基づいて、前記指導者の前記指導希望者への指導適性を評価する、
ことを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の指導適性評価システム。
【請求項15】
前記指導適性評価手段は、前記指導前後スキルデータが示す、前記着目スキル項目以外の前記スキル項目についての指導前後におけるスキルの低下度に基づいて、前記指導者の前記指導希望者への指導適性を評価する、
ことを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の指導適性評価システム。
【請求項16】
指導力データ生成手段が、指導者が指導した被指導者の指導前のスキル及び指導後のスキルを示す指導前後スキルデータに基づいて、複数のスキル項目のうちの少なくとも1つについての当該指導者の指導力を示す指導力データを生成するステップと、
着目スキル項目特定手段が、指導希望者について着目する前記スキル項目である着目スキル項目を特定するステップと、
指導適性評価手段が、前記指導力データと、前記着目スキル項目と、に基づいて、前記指導者の前記指導希望者への指導適性を評価するステップと、
を含むことを特徴とする指導適性評価方法。
【請求項17】
指導者が指導した被指導者の指導前のスキル及び指導後のスキルを示す指導前後スキルデータに基づいて、複数のスキル項目のうちの少なくとも1つについての当該指導者の指導力を示す指導力データを生成する手順、
指導希望者について着目する前記スキル項目である着目スキル項目を特定する手順、
前記指導力データと、前記着目スキル項目と、に基づいて、前記指導者の前記指導希望者への指導適性を評価する手順、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、指導適性評価システム、指導適性評価方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、指導者の実戦成績に基づいて、指導を希望する指導希望者の技術レベルに応じて好適な指導者をマッチングするマッチングシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-3405号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、指導者の実戦成績のよさが当該指導者の指導スキルの高さと一致するとは限らない。そのため、特許文献1に記載されているような指導者の実戦成績と指導希望者の技術レベルに応じたマッチングでは、指導者と指導希望者との間でのミスマッチが生じるおそれがある。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的の1つは、指導者と指導希望者とを的確にマッチングさせることができる指導適性評価システム、指導適性評価方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る指導適性評価システムは、指導者が指導した被指導者の指導前のスキル及び指導後のスキルを示す指導前後スキルデータに基づいて、複数のスキル項目のうちの少なくとも1つについての当該指導者の指導力を示す指導力データを生成する指導力データ生成手段と、指導希望者について着目する前記スキル項目である着目スキル項目を特定する着目スキル項目特定手段と、前記指導力データと、前記着目スキル項目と、に基づいて、前記指導者の前記指導希望者への指導適性を評価する指導適性評価手段と、を含む。
【0007】
本発明の一態様では、前記指導力データ生成手段は、前記指導前後スキルデータが示す、前記複数の前記スキル項目についての指導前後における前記スキルの向上度に基づいて、前記指導者が指導を得意とする前記スキル項目である得意スキル項目を示す前記指導力データを生成する。
【0008】
この態様では、前記指導力データ生成手段は、前記指導前後スキルデータが示す、1回の指導あたりにおける前記スキルの向上度に基づいて、前記得意スキル項目を示す前記指導力データを生成してもよい。
【0009】
また、本発明の一態様では、前記着目スキル項目特定手段は、前記指導希望者のスキルを示す希望者スキルデータに基づいて当該指導希望者が苦手であることが特定される前記スキル項目を前記着目スキル項目として特定する。
【0010】
あるいは、前記着目スキル項目特定手段は、前記指導希望者によって指定される前記スキル項目を前記着目スキル項目として特定する。
【0011】
また、本発明の一態様では、前記被指導者による入力に基づいて、前記指導前後スキルデータを生成する指導前後スキルデータ生成手段、をさらに含む。
【0012】
あるいは、前記被指導者を撮影した画像の解析結果に基づいて、前記指導前後スキルデータを生成する指導前後スキルデータ生成手段、をさらに含む。
【0013】
また、本発明の一態様では、前記指導適性評価手段による評価結果に基づいて、複数の前記指導者のうちから選択される少なくとも1人の指導者に関する情報を前記指導希望者に提示する指導者情報提示手段、をさらに含む。
【0014】
この態様では、前記指導者情報提示手段は、前記指導力データが示す指導力に応じた情報を提示してもよい。
【0015】
また、複数の前記指導者の情報が提示される前記指導希望者による指導者の選択操作に応じて、選択される前記指導者による指導の申込を受け付ける指導申込受付手段、をさらに含んでもよい。
【0016】
この態様では、前記申込の受付に応じて、選択される前記指導者に前記指導希望者を撮影した画像を送信する画像送信手段、をさらに含んでもよい。
【0017】
また、本発明の一態様では、前記指導適性評価手段は、前記指導希望者の年齢又は年代と、前記被指導者の年齢又は年代と、に基づいて、前記指導者の前記指導希望者への指導適性を評価する。
【0018】
また、本発明の一態様では、前記指導適性評価手段は、前記指導希望者の性別と、前記被指導者の性別と、に基づいて、前記指導者の前記指導希望者への指導適性を評価する。
【0019】
また、本発明の一態様では、前記指導適性評価手段は、前記着目スキル項目に対応付けられるゴルフクラブの種類と、当該種類に係る前記指導前後スキルデータに基づいて生成される前記指導力データと、に基づいて、前記指導者の前記指導希望者への指導適性を評価する。
【0020】
また、本発明の一態様では、前記指導適性評価手段は、前記指導前後スキルデータが示す、前記着目スキル項目以外の前記スキル項目についての指導前後におけるスキルの低下度に基づいて、前記指導者の前記指導希望者への指導適性を評価する。
【0021】
また、本発明に係る指導適性評価方法は、指導力データ生成手段が、指導者が指導した被指導者の指導前のスキル及び指導後のスキルを示す指導前後スキルデータに基づいて、複数のスキル項目のうちの少なくとも1つについての当該指導者の指導力を示す指導力データを生成するステップと、着目スキル項目特定手段が、指導希望者について着目する前記スキル項目である着目スキル項目を特定するステップと、指導適性評価手段が、前記指導力データと、前記着目スキル項目と、に基づいて、前記指導者の前記指導希望者への指導適性を評価するステップと、を含む。
【0022】
また、本発明に係るプログラムは、指導者が指導した被指導者の指導前のスキル及び指導後のスキルを示す指導前後スキルデータに基づいて、複数のスキル項目のうちの少なくとも1つについての当該指導者の指導力を示す指導力データを生成する手順、指導希望者について着目する前記スキル項目である着目スキル項目を特定する手順、前記指導力データと、前記着目スキル項目と、に基づいて、前記指導者の前記指導希望者への指導適性を評価する手順、をコンピュータに実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態に係る指導管理システムの全体構成の一例を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係るサーバの機能の一例を示す機能ブロック図である。
図3】アカウントデータの一例を示す図である。
図4】アカウントデータの一例を示す図である。
図5】指導者データの一例を示す図である。
図6】スコア登録画面の一例を示す図である。
図7】スコアデータの一例を示す図である。
図8】動画像登録画面の一例を示す図である。
図9】ユーザスキルデータの一例を示す図である。
図10】ユーザスキルデータの一例を示す図である。
図11】ユーザスキルデータの一例を示す図である。
図12】指導前後スキルデータの一例を示す図である。
図13】指導力データの一例を示す図である。
図14】推薦指導者ページの一例を示す図である。
図15】本発明の一実施形態に係るサーバで行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
図16】本発明の一実施形態に係るサーバで行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態に係る指導管理システム1の全体構成の一例を示す図である。
【0026】
図1に示すように、本実施形態に係る指導管理システム1には、サーバ10、ユーザ端末12、指導者端末14が含まれる。サーバ10、ユーザ端末12、指導者端末14は、インターネットなどのコンピュータネットワーク16に接続されており、サーバ10、ユーザ端末12、指導者端末14は、互いに通信可能となっている。
【0027】
本実施形態に係るサーバ10は、例えば、ゴルフレッスン等での指導における指導者、被指導者、指導希望者、などに関する情報を管理するサーバコンピュータである。図1に示すように、サーバ10は、プロセッサ10a、記憶部10b、及び、通信部10cを含む。なお、図1には、サーバ10が1台示されているが、サーバ10は複数台あってもよい。
【0028】
プロセッサ10aは、例えば、サーバ10にインストールされるプログラムに従って動作するマイクロプロセッサ等のプログラム制御デバイスである。記憶部10bは、例えばROMやRAM等の記憶素子や、ソリッドステートドライブ(SSD)などである。記憶部10bには、プロセッサ10aによって実行されるプログラムなどが記憶される。通信部10cは、例えば、有線通信又は無線通信用の通信インタフェースであり、コンピュータネットワーク16を介して、ユーザ端末12や指導者端末14との間でデータを授受する。
【0029】
本実施形態に係るユーザ端末12は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機(スマートフォンを含む)、携帯情報端末(タブレット型コンピュータを含む)などのコンピュータである。本実施形態に係るユーザ端末12は、被指導者又は指導希望者である指導管理システム1のユーザによって使用される。本実施形態に係る指導管理システム1のユーザは、ユーザ端末12を介して、ゴルフレッスン等のレッスンでの指導を申し込むことができるようになっている。
【0030】
図1に示すように、ユーザ端末12は、プロセッサ12a、記憶部12b、通信部12c、タッチパネル12d、及び、センサ部12eを含む。
【0031】
プロセッサ12aは、例えば、ユーザ端末12にインストールされるプログラムに従って動作するマイクロプロセッサ等のプログラム制御デバイスである。記憶部12bは、例えばROMやRAM等の記憶素子や、ソリッドステートドライブ(SSD)などである。記憶部12bには、プロセッサ12aによって実行されるプログラムなどが記憶される。通信部12cは、例えば、有線通信又は無線通信用の通信インタフェースであり、コンピュータネットワーク16を介して、サーバ10や指導者端末14との間でデータを授受する。
【0032】
タッチパネル12dは、例えば、プロセッサ12aから入力される指示に従って情報を表示出力したり、ユーザが行った操作の内容をプロセッサ12aに出力したりする。
【0033】
センサ部12eは、例えば、GPSモジュール、加速度センサ、モーションセンサ、デジタルカメラなどのセンシングデバイスである。なお、本実施形態では、センサ部12eがユーザ端末12に含まれる場合を説明するが、センサ部12eは、ユーザ端末12の外部にあってもよい。
【0034】
本実施形態に係る指導者端末14は、コーチ等の指導者が使用するパーソナルコンピュータ、携帯電話機(スマートフォンを含む)、携帯情報端末(タブレット型コンピュータを含む)などの、コンピュータである。
【0035】
図1に示すように、指導者端末14は、プロセッサ14a、記憶部14b、通信部14c、タッチパネル14d、及び、センサ部14eを含む。
【0036】
プロセッサ14aは、例えば、指導者端末14にインストールされるプログラムに従って動作するマイクロプロセッサ等のプログラム制御デバイスである。記憶部14bは、例えばROMやRAM等の記憶素子や、ソリッドステートドライブ(SSD)などである。記憶部14bには、プロセッサ14aによって実行されるプログラムなどが記憶される。通信部14cは、例えば、有線通信又は無線通信用の通信インタフェースであり、コンピュータネットワーク16を介して、サーバ10やユーザ端末12との間でデータを授受する。
【0037】
タッチパネル14dは、例えば、プロセッサ14aから入力される指示に従って情報を表示出力したり、ユーザが行った操作の内容をプロセッサ14aに出力したりする。
【0038】
センサ部14eは、例えば、GPSモジュール、加速度センサ、モーションセンサ、デジタルカメラなどのセンシングデバイスである。なお、本実施形態では、センサ部14eが指導者端末14に含まれる場合を説明するが、センサ部14eは、指導者端末14の外部にあってもよい。
【0039】
なお、記憶部10b、12b、14bに記憶されるものとして説明するプログラム及びデータは、ネットワークを介して他のコンピュータから供給されるようにしてもよい。また、サーバ10、ユーザ端末12、及び、指導者端末14のハードウェア構成は、上記の例に限られず、種々のハードウェアを適用可能である。例えば、サーバ10やユーザ端末12や指導者端末14に、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)が含まれていてもよい。また、例えば、サーバ10やユーザ端末12や指導者端末14に、外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)が含まれていてもよい。例えば、情報記憶媒体に記憶されたプログラムやデータが読取部や入出力部を介してサーバ10やユーザ端末12や指導者端末14に供給されるようにしてもよい。
【0040】
本実施形態では例えば、複数の指導者に関する情報がサーバ10で管理されている。そして、指導を申し込む指導希望者への指導に適した1又は複数の指導者に関する情報が当該指導希望者に提示される。そして、当該指導希望者は、提示された指導者のなかから指導を希望する指導者を選択してレッスンによる指導を申し込む。すると、サーバ10は、指導に必要な各種の処理を実行する。
【0041】
ここで本実施形態では、指導希望者のスキルと、指導者による過去の指導における被指導者の指導前後のスキルと、に基づいて、当該指導者の当該ユーザへの指導適性が評価される。そして、サーバ10において情報が管理されている複数の指導者のうちから、指導適性の評価結果に基づいて、当該指導希望者への指導に適した1又は複数の指導者が特定される。そして特定された1又は複数の指導者に関する情報が当該指導希望者に提示される。
【0042】
本実施形態では、指導者による過去の指導における被指導者の指導前後のスキルを踏まえた指導適性の評価が行われるので、本実施形態によれば、指導者と指導希望者とを的確にマッチングさせることが可能となる。
【0043】
以下、指導適性の評価を中心に、本実施形態に係るサーバ10の機能、及び、本実施形態に係るサーバ10で実行される処理についてさらに説明する。
【0044】
図2は、本実施形態に係るサーバ10で実装される機能の一例を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態に係るサーバ10で、図2に示す機能のすべてが実装される必要はなく、また、図2に示す機能以外の機能が実装されていても構わない。
【0045】
本実施形態に係るサーバ10は、指導者への指導適性を評価する指導適性評価システムとしての機能を有する。そして、図2に示すように、本実施形態に係るサーバ10には、機能的には例えば、アカウントデータ記憶部20、指導者データ記憶部22、スコアデータ受付部24、スコアデータ記憶部26、動画像受付部28、動画像記憶部30、ユーザスキルデータ生成部32、ユーザスキルデータ記憶部34、指導前後スキルデータ生成部36、指導前後スキルデータ記憶部38、指導力データ生成部40、指導力データ記憶部42、着目スキル項目特定部44、指導適性評価部46、指導者情報生成部48、指導者情報提示部50、指導申込受付部52、指導処理実行部54、が含まれる。
【0046】
アカウントデータ記憶部20、指導者データ記憶部22、スコアデータ記憶部26、動画像記憶部30、ユーザスキルデータ記憶部34、指導前後スキルデータ記憶部38、指導力データ記憶部42は、記憶部10bを主として実装される。スコアデータ受付部24、動画像受付部28、指導者情報提示部50、指導申込受付部52は、通信部10cを主として実装される。ユーザスキルデータ生成部32、指導前後スキルデータ生成部36、指導力データ生成部40、着目スキル項目特定部44、指導適性評価部46、指導者情報生成部48は、プロセッサ10aを主として実装される。指導処理実行部54は、プロセッサ10a及び通信部10cを主として実装される。
【0047】
以上の機能は、コンピュータであるサーバ10にインストールされた、以上の機能に対応する指令を含むプログラムをプロセッサ10aで実行することにより実装されてもよい。また、このプログラムは、例えば、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を介して、あるいは、インターネットなどを介してサーバ10に供給されてもよい。
【0048】
アカウントデータ記憶部20は、本実施形態では例えば、図3、及び、図4に例示されているアカウントデータを複数記憶する。
【0049】
アカウントデータは、例えば、指導管理システム1のユーザ、すなわち、指導を申し込む指導希望者や、指導を受けた被指導者に対応付けられるデータである。図3には、本実施形態に係る指導希望者であるユーザAのアカウントデータが示されており、図4には、本実施形態に係る被指導者であるユーザBのアカウントデータが示されている。なお、本実施形態では、既にレッスンにおける指導を受けて被指導者となったユーザBも、指導希望者として、同じ指導者あるいは異なる指導者によるレッスンを再度申し込むことが可能である。
【0050】
図3、及び、図4に示すように、アカウントデータには、ユーザID、氏名データ、住所データ、性別データ、年齢データ、メールアドレスデータ、などが含まれる。
【0051】
ユーザIDは、例えば、当該ユーザの識別情報である。氏名データは、例えば、当該ユーザの氏名を示すデータである。住所データは、例えば、当該ユーザの住所を示すデータである。性別データは、例えば、当該ユーザの性別を示すデータである。年齢データは、例えば、当該ユーザの年齢を示すデータである。メールアドレスデータは、例えば、当該ユーザのメールアドレスを示すデータである。
【0052】
指導者データ記憶部22は、本実施形態では例えば、図5に例示されている指導者データを複数記憶する。指導者データは、例えば、指導管理システム1のユーザを指導するコーチ等の指導者に対応付けられるデータである。なお、本実施形態に係る指導は、指導者から改善ドリル等の教材が提供される通信指導であってもよいし、対面で行われる対面指導であってもよい。図5に示すように、指導者データには、例えば、指導者ID、氏名データ、性別データ、年齢データ、メールアドレスデータ、などが含まれる。
【0053】
指導者IDは、例えば、当該指導者の識別情報である。氏名データは、例えば、当該指導者の氏名を示すデータである。性別データは、例えば、当該指導者の性別を示すデータである。年齢データは、例えば、当該指導者の年齢を示すデータである。メールアドレスデータは、例えば、当該指導者のメールアドレスを示すデータである。
【0054】
スコアデータ受付部24は、本実施形態では例えば、指導管理システム1のユーザがゴルフのラウンド等のゴルフプレイを行った際のスコアや各ショットの結果を示すスコアデータを受け付ける。
【0055】
本実施形態では例えば、ユーザ端末12に予めインストールされているスコア管理アプリケーションを実行して、所定の操作を行うことで、ユーザ端末12のタッチパネル12dに、図6に例示されているスコア登録画面が表示できるようになっている。
【0056】
ユーザは、スコア登録画面に、例えば、スコア、各ショットで使用したゴルフクラブの番手、各ショットの飛距離、各ショットでフェアウェイをキープできたか否か、各ショットでフック又はスライスが発生したか否か、各ショットでグリーンオンしたか否か、各ショットでのOB回数、などを入力できるようになっている。なお、ゴルフクラブのカテゴリ(ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティー、ロングアイアン、ミドルアイアン、ショートアイアン、ウェッジ、パター等)や番手毎に入力可能な項目が異なっていてもよい。
【0057】
そして、ユーザが上記の項目を入力してから登録ボタン60をタップすると、ユーザ端末12は、図7に例示されているスコアデータを生成して、サーバ10に送信する。そして、サーバ10のスコアデータ受付部24は、ユーザ端末12から送信されるスコアデータを受信する。
【0058】
図7に示すように、スコアデータには、例えば、スコア登録画面に入力された内容を示すデータの他に、ユーザID、ゴルフ場名称データ、プレイ日データ、ホール番号データ、ホールスコアデータ、が含まれている。スコアデータのユーザIDには、例えば、スコア等の入力を行ったユーザのユーザIDが設定される。ゴルフ場名称データは、例えば、ゴルフプレイが行われたゴルフ場の名称を示すデータである。プレイ日データは、例えば、ゴルフプレイが行われたプレイ日を示すデータである。ホール番号データは、例えば、スコア等が入力されたホールのホール番号を示すデータである。ホールスコアデータは、例えば、当該ホールのスコアを示すデータである。
【0059】
なお、図6に示すスコア登録画面や図7に示すスコアデータは、ホールに対応付けられるものとなっているが、スコア登録画面やスコアデータは、例えば、ラウンドに対応付けられるものであってもよい。例えば、1ラウンドの終了後にユーザが全ホールのスコア等をスコア登録画面に入力できるようになっていても構わない。なお、図6に示されているすべての項目が入力されなくてもよい。また、スコア登録画面に図6に示されていない項目が入力可能であってもよい。そして、1ラウンドにおける全ホールにおけるスコア等を示すスコアデータが、ユーザ端末12からサーバ10に送信されるようにしてもよい。
【0060】
スコアデータ受付部24は、スコアデータを受信すると、受信したスコアデータをスコアデータ記憶部26に記憶させる。
【0061】
スコアデータ記憶部26は、本実施形態では例えば、スコアデータ受付部24が受け付けるスコアデータを記憶する。
【0062】
動画像受付部28は、本実施形態では例えば、ゴルフ練習場やゴルフコースなどでユーザのゴルフスイングを撮影した動画像を受け付ける。
【0063】
本実施形態では例えば、ユーザ端末12に予めインストールされているスイング解析アプリケーションを実行して、所定の操作を行うことで、ユーザ端末12のタッチパネル12dに、図8に例示されている動画像登録画面が表示されるようになっている。そして、動画像登録画面には、ユーザ端末12のカメラを用いて撮影された動画像を関連付けることができるようになっている。
【0064】
そして、ユーザが動画像を動画像登録画面に関連付けてから登録ボタン62をタップすると、ユーザ端末12は、当該動画像を、動画像の登録を行ったユーザのユーザID、及び、撮影日時に関連付けて、サーバ10に送信する。そして、サーバ10の動画像受付部28は、ユーザ端末12から送信される当該動画像を受信する。
【0065】
また、動画像受付部28は、動画像を受信すると、受信した動画像を動画像記憶部30に記憶させる。
【0066】
動画像記憶部30は、本実施形態では例えば、動画像受付部28が受け付ける、ユーザID、及び、撮影日時に関連付けた動画像を記憶する。
【0067】
ユーザスキルデータ生成部32は、本実施形態では例えば、図9図11に例示されている、特定の時点におけるユーザのスキルを示すユーザスキルデータを生成する。ここで例えば、ユーザによって登録された上述のスコアデータ又は動画像の少なくとも一方に基づいて、当該ユーザのユーザスキルデータが生成されてもよい。本実施形態に係るスキルは、数値化できる指標に対応付けられるものであってもよいし、高低、良し悪しなどといった、数値化できない指標に対応付けられるものであってもよい。
【0068】
例えば、指導管理システム1は、指導の開始時や終了時などの所定のタイミングに、ユーザにスコアデータ及び動画像の送信を要求するようにしてもよい。そして、ユーザスキルデータ生成部32は、要求に応じて送信されたスコアデータ及び動画像に基づいて、ユーザスキルデータを生成してもよい。
【0069】
また例えば、ユーザスキルデータ生成部32が、所定の時間間隔で、各ユーザについて、当該ユーザによって登録された最新のスコアデータ及び最新の動画像に基づいて、当該ユーザのユーザスキルデータを生成してもよい。
【0070】
図9には、指導を申し込む際に生成されたユーザAのユーザスキルデータが示されている。図10には、指導を申し込む際に生成されたユーザBのユーザスキルデータが示されている。図11には、当該指導が終了した後に生成されたユーザBのユーザスキルデータが示されている。
【0071】
図9図11に示すように、本実施形態に係るユーザスキルデータには、例えば、ユーザID、日付データ、クラブ種類データ、評価データが含まれる。
【0072】
ユーザスキルデータに含まれるユーザIDには、例えば、当該ユーザスキルデータに対応付けられるユーザのユーザIDが設定される。ユーザスキルデータに含まれる日付データは、例えば、当該ユーザスキルデータの生成日を示すデータである。ユーザスキルデータに含まれるクラブ種類データは、例えば、当該ユーザスキルデータによってスキルが示されているゴルフクラブの種類を示すデータである。なお、本実施形態に係るゴルフクラブの種類が、図9図11に示されているような、ゴルフクラブのカテゴリを指すものでなくてもよい。例えば、クラブ種類データが、当該ユーザスキルデータによってスキルが示されているゴルフクラブの番手を示していてもよい。
【0073】
ユーザスキルデータに含まれる評価データは、例えば、複数のスキル項目についての、当該ユーザのスキルの高さの評価値を示すデータである。図9図11に示すように、本実施形態に係る評価データには、それぞれスキル項目に対応付けられる、複数の項目評価値データが含まれている。
【0074】
図9図11の例では、評価データには、スキル項目「スコア」に対応付けられるスコア評価値データ、スキル項目「ティーショット非スライス」に対応付けられるティーショット非スライス評価値データ、スキル項目「ティーショット非フック」に対応付けられるティーショット非フック評価値データ、スキル項目「OB率」に対応付けられるOB率評価値データ、スキル項目「飛距離」に対応付けられる飛距離評価値データ、スキル項目「打球軌道」に対応付けられる打球軌道評価値データ、スキル項目「フェース向き」に対応付けられるフェース向き評価値データ、スキル項目「クラブ軌道」に対応付けられるクラブ軌道評価値データ、スキル項目「ヘッドスピード」に対応付けられるヘッドスピード評価値データ、が含まれている。なお、これらのスキル項目は一例にすぎず、評価データに、これら以外のスキル項目(例えばミート率など)についての項目評価値データが含まれていてもよい。
【0075】
本実施形態に係る項目評価値データには、例えば、1以上10以下の整数である値が設定される。図9図11の例では、スキルが高いほど大きな値が項目評価値データに設定されている。
【0076】
ユーザスキルデータ生成部32は、例えば、予め定められた規則に従って、複数の項目評価値データのそれぞれの値を決定する。
【0077】
例えば、ユーザスキルデータ生成部32は、直近のラウンドにおける18ホールのスコアデータに基づいて、ドライバーの平均飛距離を算出してもよい。そして、ユーザスキルデータ生成部32は、算出された平均飛距離に応じた値を飛距離評価値データに設定してもよい。例えば、平均飛距離が240ヤード以上である場合は評価値「10」、平均飛距離が230ヤード以上240未満である場合は評価値「9」、平均飛距離が220ヤード以上230未満である場合は評価値「8」、などのようにして、飛距離評価値データの値が設定されてもよい。
【0078】
また、ユーザスキルデータ生成部32は、例えば、直近のラウンドにおける18ホールのスコアデータが示すスコアの合計が、70台である場合は評価値「10」、80台である場合は評価値「9」、90台である場合は評価値「8」、などのようにして、スコア評価値データの値を設定してもよい。
【0079】
また、ユーザスキルデータ生成部32は、動画像記憶部30に記憶されている、ドライバーのスイングを撮影した最新の動画像に対して動画像解析を実行してもよい。そして、ユーザスキルデータ生成部32は、動画像の動画像解析の結果に応じた、飛距離評価値データの値、打球軌道評価値データの値、フェース向き評価値データの値、クラブ軌道評価値データの値、ヘッドスピード評価値データの値、などの項目評価値データの値を設定してもよい。
【0080】
また、図9には、ドライバーについてのユーザスキルデータが示されているが、同様にして、他の種類のゴルフクラブについても、当該種類についてのユーザスキルデータが生成されてもよい。なお、他の種類のゴルフクラブにおけるスキル項目は、ドライバーにおけるスキル項目と異なっていてもよい。
【0081】
例えば、ユーザスキルデータ生成部32は、直近のラウンドにおける18ホールのスコアデータに基づいて、ゴルフクラブの種類毎に、当該種類に対応するスキル項目についての項目評価値データの値を決定してもよい。そして、当該種類を示すクラブ種類データ、及び、このようにして値が決定される項目評価値データを含むユーザスキルデータが、ゴルフクラブの種類毎に複数生成されてもよい。ここで、上述のように、本実施形態に係るゴルフクラブの種類の例としては、ゴルフクラブのカテゴリや、ゴルフクラブの番手、などが挙げられる。
【0082】
なお、スコア評価値データのように、ゴルフクラブの種類によらない項目評価値データについては、ゴルフクラブの種類毎に生成されるすべてのユーザスキルデータに共通の値が設定されてもよい。
【0083】
また、指導管理システム1は、複数のゴルフクラブの種類についての動画像の送信をユーザに要求してもよい。そして、それぞれのゴルフクラブの種類について動画像解析が実行され、ゴルフクラブの種類毎に、当該種類に対応するユーザスキルデータが生成されてもよい。
【0084】
また、ユーザスキルデータが、ゴルフクラブの種類に対応づけられていない、ユーザの全体的なゴルフのスキルを示すものであってもよい。
【0085】
また、すべての項目評価値データについて値が設定される必要はない。例えば、スコアデータや動画像に示されている情報が不足している場合やスコアデータ又は動画像のうちの一方しか得られない場合などにおいては、一部の項目評価値データについて値が設定されなくてもよい。
【0086】
ユーザスキルデータ生成部32は、ユーザスキルデータを生成すると、生成したユーザスキルデータをユーザスキルデータ記憶部34に記憶させる。
【0087】
ユーザスキルデータ記憶部34は、本実施形態では例えば、ユーザスキルデータ生成部32が生成するユーザスキルデータを記憶する。
【0088】
指導前後スキルデータ生成部36は、本実施形態では例えば、図12に例示されている、被指導者の指導前のスキル及び指導後のスキルを示す指導前後スキルデータを生成する。
【0089】
指導前後スキルデータ生成部36は、例えば、被指導者による入力に基づいて、指導前後スキルデータを生成してもよい。より具体的には例えば、指導前後スキルデータ生成部36は、被指導者による入力に基づいて生成されるスコアデータに基づいて、指導前後スキルデータを生成してもよい。こうすれば、被指導者の自己申告に基づくスキルの登録が可能となる。
【0090】
また、指導前後スキルデータ生成部36は、例えば、被指導者を撮影した画像の解析結果に基づいて、指導前後スキルデータを生成してもよい。より具体的には例えば、指導前後スキルデータ生成部36は、被指導者を撮影した動画像である、動画像記憶部30に記憶されている動画像の解析結果に基づいて、指導前後スキルデータを生成してもよい。このように、被指導者による入力に頼ることなくスキルの登録を行うことが可能であってもよい。
【0091】
また、指導前後スキルデータ生成部36は、例えば、ユーザスキルデータ記憶部34に記憶されている、スコアデータと動画像の解析結果の少なくとも一方に基づいて生成されるユーザスキルデータに基づいて、指導前後スキルデータを生成してもよい。
【0092】
例えば、図5に指導者データが示されている指導者によるユーザBに対するレッスンが、2020年10月1日から10月15日まで行われたとする。そして、指導開始日である2020年10月1日に、図10に示されているユーザスキルデータが生成され、ユーザスキルデータ記憶部34に記憶されたとする。また、指導終了日である2020年10月15日に、図11に示されているユーザスキルデータが生成され、ユーザスキルデータ記憶部34に記憶されたとする。
【0093】
この場合、当該レッスンにおける指導の終了に応じて、指導前後スキルデータ生成部36が、図10に示されているユーザスキルデータと、図11に示されているユーザスキルデータと、に基づいて、図12に示されている指導前後スキルデータを生成してもよい。
【0094】
図12に示すように、本実施形態に係る指導前後スキルデータには、レッスンID、指導者ID、ユーザID、指導前日付データ、指導後日付データ、クラブ種類データ、評価データが含まれる。図12に例示されている指導前後スキルデータは、1回のレッスンに対応付けられるデータである。
【0095】
指導前後スキルデータに含まれるレッスンIDは、例えば、当該レッスンの識別情報である。指導前後スキルデータに含まれる指導者IDには、例えば、当該レッスンの指導者の指導者IDが設定される。指導前後スキルデータに含まれるユーザIDには、例えば、当該レッスンの被指導者のユーザIDが設定される。指導前後スキルデータに含まれる指導前日付データは、例えば、当該レッスンでの指導以前の日付(例えば、指導開始日)を示すデータである。指導前後スキルデータに含まれる指導後日付データは、例えば、当該レッスンでの指導以後の日付(例えば、指導終了日)を示すデータである。指導前後スキルデータに含まれるクラブ種類データは、例えば、当該指導前後スキルデータによってスキルが示されているゴルフクラブの種類を示すデータである。
【0096】
指導前後スキルデータに含まれる評価データは、複数のスキル項目についての、当該レッスンの被指導者の指導前及び指導後のスキルの高さの評価値を示すデータである。図12に示すように、本実施形態に係る評価データには、それぞれスキル項目に対応付けられる、複数の項目評価値データが含まれている。また、項目評価値データには、当該スキル項目の指導前のスキルの高さの評価値を示す指導前項目評価値データと、当該スキル項目の指導後のスキルの高さの評価値を示す指導後項目評価値データと、当該スキル項目の向上度を示す項目向上度データと、が含まれる。
【0097】
例えば、指導前後スキルデータ生成部36は、各スキル項目について、レッスンの開始日に生成された被指導者のユーザスキルデータに示されている当該スキル項目の項目評価値データの値を、指導前後スキルデータに含まれる当該スキル項目の指導前項目評価値データの値に設定する。また、指導前後スキルデータ生成部36は、各スキル項目について、レッスンの終了日に生成された被指導者のユーザスキルデータに示されている当該スキル項目の項目評価値データの値を指導前後スキルデータに含まれる当該スキル項目の指導後項目評価値データの値に設定する。そして、指導前後スキルデータ生成部36は、各スキル項目について、当該スキル項目の指導後項目評価値データの値から当該スキル項目の指導前項目評価値データの値を引いた値を当該スキル項目の項目向上度データの値に設定する。
【0098】
なお、レッスンの終了日に生成された被指導者のユーザスキルデータに示されている項目評価値データの値が指導前後スキルデータに含まれる指導後項目評価値データの値に設定される必要はない。例えば、当該被指導者が指導希望者として次回のレッスンを申し込む際に上述のように、指導管理システム1が、当該被指導者にスコアデータ及び動画像の送信を要求するようにしてもよい。そして、当該要求に応じて送信されたスコアデータ及び動画像に基づいて生成されるユーザスキルデータに示されている項目評価値データの値が指導前後スキルデータに含まれる指導後項目評価値データの値に設定されてもよい。このように、指導後の何らかのタイミングにおける被指導者のスキルが指導後項目評価値データの値に反映されればよい。
【0099】
図12の例では、評価データには、スキル項目「スコア」について、指導前のスキルに対応付けられる指導前スコア評価値データ、指導後のスキルに対応付けられる指導後スコア評価値データ、及び、向上度を示すスコア向上度データ、が含まれている。また、評価データには、その他のスキル項目についても、同様に、図10及び図11に示されているスキル項目に対応付けられる、指導前項目評価値データと、指導後項目評価値データと、項目向上度データと、が含まれる。
【0100】
また、指導前後スキルデータ生成部36は、指導前後スキルデータを生成すると、生成した指導前後スキルデータを指導前後スキルデータ記憶部38に記憶させる。
【0101】
指導前後スキルデータ記憶部38は、本実施形態では例えば、指導前後スキルデータ生成部36が生成する指導前後スキルデータを記憶する。
【0102】
指導力データ生成部40は、本実施形態では例えば、指導者が指導した被指導者の指導前のスキル及び指導後のスキルを示す指導前後スキルデータに基づいて、複数のスキル項目のうちの少なくとも1つについての当該指導者の指導力を示す指導力データを生成する。
【0103】
指導力データ生成部40は、指導前後スキルデータが示す、複数のスキル項目についての指導前後におけるスキルの向上度に基づいて、当該指導者が指導を得意とするスキル項目である得意スキル項目を示す指導力データを生成してもよい。例えば、指導力データ生成部40は、指導前後スキルデータの項目向上度データの値が所定値以上であるスキル項目を得意スキル項目として特定してもよい。そして、指導力データ生成部40は、このようにして特定される得意スキル項目を示す指導力データを生成してもよい。例えば、所定値が5であるとすると、図12の例では、「ティーショット非スライス」が得意スキル項目として特定される。このようにすれば、指導前後で向上したスキル項目を、当該指導者が指導を得意とする得意スキル項目として特定できることとなる。
【0104】
また、例えば、指導前項目評価値データの値が所定値未満であり、指導後項目評価値データの値が所定値以上であるスキル項目が、得意スキル項目として特定されてもよい。また、例えば、項目向上度データの値が最も大きなスキル項目が、得意スキル項目として特定されてもよい。
【0105】
また、特定の指導者に対応付けられる複数の指導前後スキルデータ(指導者IDの値が同じである複数の指導前後スキルデータ)に基づいて、当該指導者の得意スキル項目が特定されてもよい。
【0106】
例えば、特定の指導者に対応付けられる複数の指導前後スキルデータについての、項目向上度データの値の平均値等の代表値が特定されてもよい。そして、特定された代表値に基づいて、得意スキル項目が特定されてもよい。例えば、項目向上度データの値の平均値が所定値以上であるスキル項目が、得意スキル項目として特定されてもよい。
【0107】
また、例えば、指導前項目評価値データの値の平均値が所定値未満であり、指導後項目評価値データの値の平均値が所定値以上であるスキル項目が、得意スキル項目として特定されてもよい。
【0108】
指導力データ生成部40は、1つのスキル項目を得意スキル項目として特定する必要はなく、複数のスキル項目を得意スキル項目として特定してもよい。
【0109】
指導力データ生成部40は、例えば、図13に例示されている、当該指導者の指導者IDと、当該指導者について特定される得意スキル項目を示す得意スキル項目データと、を含む指導力データを生成してもよい。そして、指導力データ生成部40は、生成される指導力データを、指導力データ記憶部42に記憶させてもよい。
【0110】
指導力データ記憶部42は、本実施形態では例えば、指導力データ生成部40が生成する指導力データを記憶する。
【0111】
着目スキル項目特定部44は、本実施形態では例えば、指導希望者について着目するスキル項目である着目スキル項目を特定する。
【0112】
ここで、着目スキル項目特定部44は、指導希望者のスキルを示すユーザスキルデータである希望者スキルデータに基づいて、当該指導希望者が苦手であることが特定されるスキル項目を、着目スキル項目として特定してもよい。例えば、項目評価値データの値が所定値以下であるスキル項目が着目スキル項目として特定されてもよい。例えば、当該所定値が2であり、ユーザAが指導希望者であるとする。この場合、図9に示すユーザスキルデータにおいて、項目評価値データの値が2であるティーショット非スライス評価値データに対応付けられる「ティーショット非スライス」がユーザAの着目スキル項目として特定される。
【0113】
着目スキル項目特定部44は、1つのスキル項目を着目スキル項目として特定する必要はなく、複数のスキル項目を着目スキル項目として特定してもよい。例えば、上述の所定値が3であるとする。この場合、図9に示すユーザスキルデータにおいて、項目評価値データの値が2であるティーショット非スライス評価値データに対応付けられる「ティーショット非スライス」、及び、項目評価値データの値が3であるフェース向き評価値データに対応付けられる「フェース向き」がユーザAの着目スキル項目として特定されてもよい。
【0114】
また、着目スキル項目特定部44は、項目評価値データの値が最も小さなスキル項目を、着目スキル項目として特定してもよい。
【0115】
指導適性評価部46は、本実施形態では例えば、指導力データ生成部40によって生成される指導力データと、着目スキル項目特定部44によって特定される着目スキル項目と、に基づいて、指導者の指導希望者への指導適性を評価する。
【0116】
例えば、指導適性評価部46は、指導希望者の着目スキル項目と指導者の得意スキル項目とが一致する場合に当該指導者を指導適性ありと評価し、そうでない場合に当該指導者を指導適性なしと評価してもよい。
【0117】
なお、指導希望者の着目スキル項目や指導者の得意スキル項目が複数存在することがある。この場合には、例えば、指導希望者の着目スキル項目の一部と指導者の得意スキル項目の一部とが一致する場合に当該指導者を指導適性ありと評価し、そうでない場合に当該指導者を指導適性なしと評価してもよい。また例えば、指導希望者の着目スキル項目が指導者の得意スキル項目に含まれる場合に当該指導者を指導適性ありと評価し、そうでない場合に当該指導者を指導適性なしと評価してもよい。また例えば、指導希望者の着目スキル項目と指導者の得意スキル項目とが完全に一致する場合に当該指導者を指導適性ありと評価し、そうでない場合に当該指導者を指導適性なしと評価してもよい。
【0118】
また、指導適性評価部46は、複数の指導者のうちから、指導希望者への指導適性ありと評価される1又は複数の指導者を特定してもよい。ここで、指導適性評価部46は、特定される指導者をランク付けしてもよい。例えば、指導者の得意スキル項目によってカバーされている指導希望者の着目スキル項目の数が多いほど、当該指導者が高いランクとなるよう、指導者のランク付けが行われてもよい。
【0119】
また、本実施形態において、指導適性評価部46が、着目スキル項目に対応付けられるゴルフクラブの種類と、当該種類に係る指導前後スキルデータに基づいて特定される得意スキル項目と、に基づいて、指導者の指導希望者への指導適性を評価してもよい。
【0120】
例えば、着目スキル項目が、ドライバーにおける「ティーショット非スライス」である場合に、指導力データ生成部40が、ドライバーについての指導前後スキルデータに基づいて、各指導者の指導力データを生成してもよい。
【0121】
そして、このようにして生成されるドライバーについての指導力データと、ドライバーに関する着目スキル項目と、に基づいて、上述のようにして、指導者の指導希望者への指導適性が評価されてもよい。
【0122】
こうすれば、着目スキル項目に対応するゴルフクラブの種類を加味した指導希望者と指導者とのマッチングを行うことができることとなる。
【0123】
指導者情報生成部48は、本実施形態では例えば、指導適性評価部46による評価結果に基づいて、複数の指導者のうちから選択される少なくとも1人の指導者に関する情報を生成する。ここで例えば、指導適性評価部46によって上述のようにして指導希望者への指導適性ありと評価される指導者に関する情報を生成してもよい。
【0124】
図14には、本実施形態に係る推薦指導者ページの一例が示されている。図14に例示されている推薦指導者ページは、このようにして生成される指導者に関する情報の一例に相当する。
【0125】
図14に例示されている推薦指導者ページには、指導希望者への指導適性ありと評価される指導者にそれぞれ対応付けられる推薦指導者画像64が複数配置されている。ここで、指導者のランク付けが行われる場合は、ランクに応じた順序で、各指導者に対応付けられる推薦指導者画像64が推薦指導者ページに配置されるようにしてもよい。例えば、各指導者に対応付けられる推薦指導者画像64が、当該指導者のランクが上位であるほど上に配置されるようにしてもよい。
【0126】
推薦指導者画像64には、当該指導者の氏名、性別、年齢、などが示されている。また、推薦指導者画像64には、指導力データが示す指導力に応じた情報(例えば、指導者の得意スキル項目に応じた情報)が示されている。例えば、得意スキル項目が「ティーショット非スライス」である指導者の推薦指導者画像64には、「得意スキル:スライス修正」との文字列が示されている。また、得意スキル項目が「フェース向き」である指導者の推薦指導者画像64には、「得意スキル:フェース向き修正」との文字列が示されている。
【0127】
推薦指導者画像64には、その他に、例えば、当該指導者の自己紹介文、ベストスコア、ゴルフ歴などが含まれていてもよい。また、推薦指導者ページに、各指導者の指導動画が配置されていてもよい。
【0128】
また、推薦指導者画像64には、当該推薦指導者画像64に対応付けられる指導者の指導者IDが関連付けられている。また、推薦指導者画像64には、申込ボタン66が含まれている。
【0129】
指導者情報提示部50は、本実施形態では例えば、指導者情報生成部48によって生成される情報を指導希望者に提示する。例えば、指導者情報提示部50は、指導希望者から受け付ける要求に応じて、図14に示す推薦指導者ページを指導希望者のユーザ端末12に送信する。すると、ユーザ端末12は、サーバ10から受信した推薦指導者ページをタッチパネル12dに表示させる。
【0130】
本実施形態では、指導希望者が苦手であることが特定される着目スキル項目と、指導力データと、に基づいて選択される指導者の情報が当該指導希望者に提示される。そのため、本実施形態によれば、指導希望者が苦手とするスキルの指導力が高い指導者を指導希望者に推薦できることとなる。
【0131】
指導申込受付部52は、本実施形態では例えば、複数の指導者の情報が提示される指導希望者による指導者の選択操作に応じて、選択される指導者による指導の申込を受け付ける。ここで例えば、推薦指導者ページにおいて、指導希望者が指導を希望する指導者の推薦指導者画像64に含まれる申込ボタン66をタップするなどの所定の操作を行ったとする。すると、ユーザ端末12は、申込ボタン66がタップされた推薦指導者画像64に対応付けられる指導者の指導者IDに関連付けられた指導申込要求をサーバ10に送信する。そして、サーバ10の指導申込受付部52は、当該指導申込要求を受信する。
【0132】
本実施形態では、指導者の得意スキル項目に応じた情報が指導希望者に提示されるので、指導希望者は、指導者が指導を得意とするスキル項目を確認した上で、指導を申し込む指導者を選択できることとなる。
【0133】
また、本実施形態によれば、指導希望者は、指導者を選択するという簡易な操作を行うだけで、指導の申し込みを行うことができることとなる。
【0134】
指導処理実行部54は、本実施形態では例えば、指導の申込の受付に応じて、指導に必要な各種の処理を実行する。ここで、指導処理実行部54は、例えば、指導申込の受付に応じて、選択される指導者に、当該指導者に指導を申し込んだ指導希望者を撮影した画像(例えば、動画像記憶部30に記憶されている動画像)を送信してもよい。このとき、当該指導希望者の最新のユーザスキルデータが併せて送信されてもよい。こうすれば、指導希望者によって選択された指導者は、指導に先立って、当該指導希望者のスイングなどといった、当該指導希望者の現状を確認できることとなる。
【0135】
ここで、本実施形態に係るサーバ10で行われる、指導希望者であるユーザAが、指導を申し込む際に行われる処理の流れの一例を、図15に例示するフロー図を参照しながら説明する。
【0136】
なお、以下の処理例に示す処理の開始時において、ユーザAの少なくとも1回のラウンドに係るスコアデータがスコアデータ記憶部26に記憶されていることとする。また、指導者データが登録されている複数の指導者のそれぞれについて、当該指導者の指導力データが予め指導力データ記憶部42に記憶されていることとする。
【0137】
まず、動画像受付部28が、ユーザAのユーザID、及び、撮影日時に関連付けられた、ユーザAのゴルフスイングを撮影した動画像を受信する(S101)。
【0138】
すると、動画像受付部28が、S101に示す処理で受信された動画像を動画像記憶部30に記憶させる(S102)。
【0139】
そして、ユーザスキルデータ生成部32が、スコアデータ記憶部26に記憶されている最新の1ラウンドに係るスコアデータと、S101に示す処理で受信された動画像と、に基づいて、ユーザAのユーザスキルデータを生成する(S103)。S103に示す処理では、それぞれ互いに異なるゴルフクラブの種類に対応付けられる複数のユーザスキルデータが生成されてもよい。あるいは、S103に示す処理では、S101に示す処理で受信された動画像においてユーザAがスイングしているゴルフクラブの種類に対応付けられるユーザスキルデータが生成されてもよい。あるいは、ユーザAが指導を希望するゴルフクラブの種類に対応付けられるユーザスキルデータが生成されてもよい。
【0140】
そして、ユーザスキルデータ生成部32が、S103に示す処理で生成されたユーザスキルデータをユーザスキルデータ記憶部34に記憶させる(S104)。
【0141】
そして、着目スキル項目特定部44が、S104に示す処理で記憶されたユーザスキルデータに基づいて、着目スキル項目を特定する(S105)。
【0142】
そして、指導適性評価部46が、S105に示す処理で特定された着目スキル項目と、指導力データ記憶部42に記憶されている指導力データと、に基づいて、ユーザAへの指導適性がある1又は複数の指導者を特定する(S106)。
【0143】
そして、指導者情報生成部48が、S106に示す処理で特定された指導者のそれぞれに対応付けられる推薦指導者画像64が配置された推薦指導者ページを生成する(S107)。
【0144】
そして、指導者情報提示部50が、S107に示す処理で生成された推薦指導者ページをユーザAが使用するユーザ端末12に送信する(S108)。すると、ユーザ端末12は、この推薦指導者ページを、ユーザAが使用するユーザ端末12のタッチパネル12dに表示させる(S109)。
【0145】
そして、ユーザAが、指導を希望する指導者の推薦指導者画像64に含まれる申込ボタン66をタップすると、ユーザ端末12は、指導申込要求をサーバ10に送信する。この指導申込要求には、申込ボタン66がタップされた推薦指導者画像64に対応付けられる指導者の指導者IDが関連付けられている。そして、サーバ10の指導申込受付部52は、ユーザ端末12から送信された指導申込要求を受信する(S110)。
【0146】
そして、指導処理実行部54が、指導申込要求に関連付けられている指導者IDに基づいて特定される指導者が使用する指導者端末14に、S101に示す処理で受信した動画像を送信する(S111)。
【0147】
そして、指導処理実行部54が、ユーザAが使用するユーザ端末12に申込完了通知を送信して(S112)、本処理例に示す処理は終了される。
【0148】
以後、ユーザAと指導が申し込まれた指導者との間でのメッセージや動画像のやりとりが行われることで、ユーザAを被指導者とした指導が行われる。そして、所定の指導が行われた後に、サーバ10で所定のレビュー処理が行われる。
【0149】
ここで、本実施形態に係るサーバ10で行われるレビュー処理の流れの一例を、図16に例示するフロー図を参照しながら説明する。
【0150】
まず、動画像受付部28が、ユーザAのユーザID、及び、撮影日時に関連付けられた、ユーザAのゴルフスイングを撮影したレビュー用の動画像を受信する(S201)。
【0151】
すると、動画像受付部28が、S201に示す処理で受信された動画像を動画像記憶部30に記憶させる(S202)。
【0152】
そして、ユーザスキルデータ生成部32が、スコアデータ記憶部26に記憶されている最新の1ラウンドに係るスコアデータと、S201に示す処理で受信された動画像と、に基づいて、ユーザAのユーザスキルデータを生成する(S203)。S203に示す処理では、それぞれ互いに異なるゴルフクラブの種類に対応付けられる複数のユーザスキルデータが生成されてもよい。あるいは、S203に示す処理では、S201に示す処理で受信された動画像においてユーザAがスイングしているゴルフクラブの種類に対応付けられるユーザスキルデータが生成されてもよい。あるいは、ユーザAが指導を受けたゴルフクラブの種類に対応付けられるユーザスキルデータが生成されてもよい。
【0153】
そして、ユーザスキルデータ生成部32が、S203に示す処理で生成されたユーザスキルデータをユーザスキルデータ記憶部34に記憶させる(S204)。
【0154】
そして、指導前後スキルデータ生成部36が、当該レッスンの開始時にS104に示す処理で記憶されたユーザAのユーザスキルデータと、S204に示す処理で記憶されたユーザAのユーザスキルデータと、に基づいて、指導前後スキルデータを生成する(S205)。なお、S205に示す処理で、それぞれ互いに異なるゴルフクラブの種類に対応付けられる複数の指導前後スキルデータが生成されてもよい。
【0155】
S205に示す処理で生成される指導前後スキルデータのレッスンIDには、当該レッスンのレッスンIDが設定される。また、当該指導前後スキルデータの指導者IDには、当該レッスンでの指導者の指導者IDが設定される。また、当該指導前後スキルデータのユーザIDには、当該レッスンでの被指導者(ここでは例えばユーザA)のユーザIDが設定される。
【0156】
また、当該指導前後スキルデータの指導前日付データの値には、S104に示す処理で記憶されたユーザAのユーザスキルデータの日付データの値が設定される。また、当該指導前後スキルデータの指導後日付データの値には、S204に示す処理で記憶されたユーザAのユーザスキルデータの日付データの値が設定される。
【0157】
また、当該指導前後スキルデータのクラブ種類データの値には、S204に示す処理で記憶されたユーザAのユーザスキルデータのクラブ種類データの値が設定される。
【0158】
また、複数のスキル項目について、当該指導前後スキルデータの指導前項目評価値データの値には、S104に示す処理で記憶されたユーザAのユーザスキルデータの当該スキル項目の項目評価値データの値が設定される。また、複数のスキル項目について、当該指導前後スキルデータの指導後項目評価値データの値には、S204に示す処理で記憶されたユーザAのユーザスキルデータの当該スキル項目の項目評価値データの値が設定される。また、複数のスキル項目について、当該指導前後スキルデータの項目向上度データの値には、設定された当該スキル項目の指導後項目評価値データの値から設定された当該スキル項目の指導前項目評価値データの値を引いた値が設定される。
【0159】
そして、指導前後スキルデータ生成部36が、S205に示す処理で生成された指導前後スキルデータを指導前後スキルデータ記憶部38に記憶させる(S206)。
【0160】
そして、指導力データ生成部40が、S206に示す処理で記憶された指導前後スキルデータに基づいて、当該指導者の指導力データを生成する(S207)。
【0161】
そして、指導力データ生成部40が、指導力データ記憶部42に記憶されている当該指導者の指導力データを、S207に示す処理で生成された指導力データに更新する(S208)。
【0162】
そして、指導処理実行部54が、当該指導者が使用する指導者端末14に、S201に示す処理で受信した動画像を送信する(S209)。
【0163】
そして、当該指導者は、当該動画像を閲覧し、被指導者であるユーザAにフィードバックされるメッセージや評価(合格、不合格など)を指導者端末14に入力して所定の操作を行う。すると、指導者端末14が、入力されたメッセージや評価を示すフィードバックデータを生成して、サーバ10に送信する。すると、サーバ10は、指導者端末14から送信されたフィードバックデータを受信する(S210)。
【0164】
そして、指導処理実行部54は、S210に示す処理で受信されたフィードバックデータをユーザAのユーザ端末12に送信して(S211)、本処理例に示す処理は終了される。ユーザAは、このフィードバックデータが示すメッセージや評価を閲覧することが可能となる。
【0165】
以上で説明した被指導者への指導者からのフィードバックによって、本実施形態に係る1回のレッスンは終了となる。
【0166】
本実施形態において、着目スキル項目が、ユーザスキルデータに基づいて特定される必要はない。例えば、着目スキル項目特定部44は、指導の申込時等に、指導希望者によって指定されるスキル項目(例えば、向上させたいスキル項目)を示すデータをユーザ端末12から受け付けてもよい。そして、着目スキル項目特定部44は、指導希望者によって指定されるスキル項目を着目スキル項目として特定してもよい。こうすれば、指導希望者が向上させたいスキルの指導力の高い指導者を当該指導希望者に推薦することが可能となる。
【0167】
また、本実施形態において、指導前後スキルデータ生成部36が、特定の被指導者に対する複数回の指導における指導前のスキル、当該複数回の指導における指導後のスキル、及び、指導回数を示す指導前後スキルデータを生成してもよい。そして、指導力データ生成部40が、指導前後スキルデータが示す、1回の指導あたりにおけるスキルの向上度に基づいて、得意スキル項目を示す指導力データを生成してもよい。
【0168】
例えば、指導前後スキルデータ生成部36によって生成される指導前後スキルデータにおいて、指導前項目評価値データが、当該スキル項目の複数回の指導における指導前のスキルの高さの評価値を示していてもよい。また、生成される指導前後スキルデータにおいて、指導後項目評価値データが、当該スキル項目の複数回の指導における指導後のスキルの高さの評価値を示していてもよい。また、生成される指導前後スキルデータに、当該スキル項目の指導回数を示す指導回数データが含まれていてもよい。また、生成される指導前後スキルデータにおいて、項目向上度データが、当該スキル項目の1回の指導あたりの向上度を示していてもよい。ここで、項目向上度データの値には、指導後項目評価値データの値から指導前項目評価値データの値を引いた値を指導回数データの値で割った値が設定されてもよい。そして、指導力データ生成部40が、このようにして値が設定される項目向上度データの値が所定値以上であるスキル項目を得意スキル項目として特定してもよい。そして、指導力データ生成部40は、このようにして特定される得意スキル項目を示す指導力データを生成してもよい。
【0169】
この場合、例えば、所定値が5であるとすると、1回の指導によって評価値を5以上向上させたスキル項目は得意スキル項目として特定されるが、2回以上の指導で評価値を5だけ向上させたスキル項目は得意スキル項目として特定されないこととなる。
【0170】
こうすれば、少ない指導回数で被指導者を向上させたスキルが得意スキル項目として特定されるので、得意スキル項目を精度よく特定できることとなる。
【0171】
また、本実施形態において、指導適性評価部46は、指導希望者と属性が類似するユーザを指導したことがある指導者を指導適性ありと評価してもよい。
【0172】
例えば、指導適性評価部46は、各指導者について、指導希望者の年齢又は年代と、当該指導者が指導した被指導者の年齢又は年代と、に基づいて、当該指導者の当該指導希望者への指導適性を評価してもよい。例えば、指導前後スキルデータに基づいて、指導希望者との年齢の差を示す値が所定値以下である、あるいは、指導希望者と年代が同じである被指導者を指導したことがある指導者が特定されてもよい。そして、このようにして特定された指導者のうちから、当該指導者の指導力データと、指導希望者の着目スキル項目と、に基づいて、上述のようにして、当該指導希望者への指導に適した1又は複数の指導者が特定されてもよい。
【0173】
また、例えば、指導適性評価部46は、各指導者について、指導希望者の性別と、当該指導者が指導した被指導者の性別と、に基づいて、当該指導者の当該指導希望者への指導適性を評価してもよい。例えば、指導前後スキルデータに基づいて、指導希望者と性別が同じである被指導者を指導したことがある指導者が特定されてもよい。そして、このようにして特定された指導者のうちから、当該指導者の指導力データと、指導希望者の着目スキル項目と、に基づいて、上述のようにして、当該指導希望者への指導に適した1又は複数の指導者が特定されてもよい。
【0174】
また、例えば、指導前後スキルデータに、当該指導において指導したスキル項目を示す指導項目データが含まれるようにしてもよい。そして、指導適性評価部46は、指導前後スキルデータに基づいて、指導希望者の着目スキル項目を指導したことがある指導者を特定してもよい。そして、このようにして特定された指導者のうちから、当該指導者の指導力データと、指導希望者の着目スキル項目と、に基づいて、上述のようにして、当該指導希望者への指導に適した1又は複数の指導者が特定されてもよい。
【0175】
以上のようにして、指導希望者と属性が類似するユーザを指導したことがある指導者が指導適性ありと評価されるようにすれば、指導希望者と似たユーザの指導経験に基づく指導者の推薦が可能となる。
【0176】
また、特にゴルフにおいては、あるスキル項目のスキルが向上すると他のスキル項目のスキルが落ちることがある。例えば、飛距離についての指導を受けて被距離が伸びると、スライス又はフックが起こりやすくなることがある。また例えば、ドライバーのスキルが向上すると、ウェッジのスキルが落ちることがある。このようなトレードオフを踏まえ、例えば、指導適性評価部46が、指導前後スキルデータが示す、着目スキル項目以外のスキル項目についての指導前後におけるスキルの低下度に基づいて、指導者の指導希望者への指導適性を評価してもよい。
【0177】
例えば、指導適性評価部46は、上述のようにして得意スキル項目と着目スキル項目とに基づいて特定される複数の指導者を、着目スキル項目以外のスキル項目についての指導前後におけるスキルの低下度に基づいてランク付けしてもよい。また、この場合、着目スキル項目に対応するクラブの種類とは異なるクラブの種類についてのスキル項目についての指導前後におけるスキルの低下度に基づいて指導者がランク付けされてもよい。
【0178】
例えば指導適性評価部46は、各指導者について、着目スキル項目以外の複数のスキル項目についての指導後項目評価値データの値から指導前項目評価値データの値を引いた値の平均値等の代表値を計算してもよい。ここで、指導適性評価部46は、着目スキル項目に対応するクラブの種類とは異なるクラブの種類についての複数のスキル項目についての指導後項目評価値データの値から指導前項目評価値データの値を引いた値の平均値等の代表値を計算してもよい。そして、指導適性評価部46は、計算された値が高い(すなわちスキルの低下度が小さい)指導者が上位となるよう、各指導者をランク付けしてもよい。
【0179】
あるいは、計算された値が所定値以下(すなわちスキルの低下度が大きい)指導者については、適性なしと評価されるようにしてもよい。
【0180】
このようにすれば、着目スキル項目以外のスキル項目を低下させない指導者が高く評価されるので、より指導力が高い指導者を指導希望者に推薦できることとなる。
【0181】
また、指導力データは、上述のような得意スキル項目を示すものでなくてもよい。例えば、指導力データ生成部40が、複数のスキル項目についての上述の向上度を示す指導力データを生成してもよい。そして、指導適性評価部46は、指導力データが示す向上度と、着目スキル項目と、に基づいて、指導者の指導希望者への指導適性を評価してもよい。例えば、指導力データが示す、着目スキル項目についてのスキルの向上度の高さに基づいて、指導希望者への指導に適した1又は複数の指導者が特定されてもよい。例えば、着目スキル項目についてのスキルの向上度を示す値が所定値以上である指導者が、指導希望者への指導に適した指導者として特定されてもよい。あるいは、指導力データが示す、着目スキル項目についてのスキルの向上度の高さに基づいて、指導者がランク付けされてもよい。
【0182】
また、指導適性評価部46による指導適性の評価方法は上述のものに限定されない。例えば、各ユーザについて、ユーザスキルデータにおけるn個のスキル項目の評価値がn次元空間内の点にマッピングされるようにしてもよい。そして、これらの点のうちから、指導希望者に対応付けられる点からの距離が所定値以下である点が特定されてもよい。
【0183】
そして、特定された点が指導前のスキルの評価値に対応する指導前後スキルデータが特定されてもよい。そして、当該指導前後スキルデータに示されている指導前のスキルに対応する点を始点として指導後のスキルに対応する点を終点とするベクトルが上述のn次元空間内にマッピングされてもよい。
【0184】
そして、マッピングされたベクトルのうちから、着目スキル項目に対応する方向に沿った成分の大きさが所定の大きさより大きいものが特定されてもよい。そして、特定されたベクトルに対応付けられる指導前後スキルデータにおける指導者が、指導希望者への指導適性がある指導者として特定されてもよい。また、着目スキル項目に対応する方向に沿った成分の大きさの順に、指導者がランク付けされてもよい。
【0185】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【0186】
例えば、サーバ10、ユーザ端末12、指導者端末14の役割分担は、以上で説明したものに限定されない。例えば、図2に示されている機能の一部又は全部がユーザ端末12に実装されていてもよい。例えば、動画像の解析がユーザ端末12で実行されて、解析結果を示すデータがユーザ端末12からサーバ10に送信されてもよい。そして、ユーザ端末12から送信される解析結果を示すデータに基づいて、サーバ10がユーザスキルデータを生成してもよい。
【0187】
また、本実施形態に係る指導は、ゴルフの指導には限定されない。例えば、野球、サッカー、テニスなどの他のスポーツの指導にも本発明は適用可能である。また、スポーツ以外の指導においても本発明は適用可能である。
【0188】
また、上記の具体的な文字列や数値及び図面中の具体的な文字列や数値は例示であり、これらの文字列や数値には限定されない。
【符号の説明】
【0189】
1 指導管理システム、10 サーバ、10a プロセッサ、10b 記憶部、10c 通信部、12 ユーザ端末、12a プロセッサ、12b 記憶部、12c 通信部、12d タッチパネル、12e センサ部、14 指導者端末、14a プロセッサ、14b 記憶部、14c 通信部、14d タッチパネル、14e センサ部、16 コンピュータネットワーク、20 アカウントデータ記憶部、22 指導者データ記憶部、24 スコアデータ受付部、26 スコアデータ記憶部、28 動画像受付部、30 動画像記憶部、32 ユーザスキルデータ生成部、34 ユーザスキルデータ記憶部、36 指導前後スキルデータ生成部、38 指導前後スキルデータ記憶部、40 指導力データ生成部、42 指導力データ記憶部、44 着目スキル項目特定部、46 指導適性評価部、48 指導者情報生成部、50 指導者情報提示部、52 指導申込受付部、54 指導処理実行部、60 登録ボタン、62 登録ボタン、64 推薦指導者画像、66 申込ボタン。
【要約】
【課題】指導者と指導希望者とを的確にマッチングさせることができる指導適性評価システム、指導適性評価方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】指導力データ生成部40は、指導者が指導した被指導者の指導前のスキル及び指導後のスキルを示す指導前後スキルデータに基づいて、複数のスキル項目のうちの少なくとも1つについての当該指導者の指導力を示す指導力データを生成する。着目スキル項目特定部44は、指導希望者について着目するスキル項目である着目スキル項目を特定する。指導適性評価部46は、指導力データと、着目スキル項目と、に基づいて、指導者の指導希望者への指導適性を評価する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16