(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-10
(45)【発行日】2022-03-18
(54)【発明の名称】表面実装インタフェースを備えたRF PCBコネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 24/44 20110101AFI20220311BHJP
H01R 24/50 20110101ALI20220311BHJP
【FI】
H01R24/44
H01R24/50
(21)【出願番号】P 2020502215
(86)(22)【出願日】2018-07-05
(86)【国際出願番号】 EP2018068205
(87)【国際公開番号】W WO2019015978
(87)【国際公開日】2019-01-24
【審査請求日】2021-04-21
(32)【優先日】2017-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514298472
【氏名又は名称】シュピナー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】SPINNER GmbH
【住所又は居所原語表記】Erzgiessereistr. 33, D-80335 Muenchen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】マーティン グラッスル
(72)【発明者】
【氏名】ヴォルフガング ツィスラー
【審査官】鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05897384(US,A)
【文献】米国特許第06053744(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0245110(US,A1)
【文献】特開平11-283707(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R12/00-12/91
H01R24/00-24/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
PCBインタフェースを備えたRF PCBコネクタであって、ハウジング、同軸RFコネクタインタフェースおよびPCBコンタクト部を有し、
当該RF PCBコネクタは、実装平面を規定しており、
前記同軸RFコネクタインタフェースは、外側導体および中心導体を有し、前記外側導体は、前記ハウジングと前記中心導体とに接続されており、
前記ハウジングは、前記RF PCBコネクタを取り付け可能なPCB上に配置される本体を有し、前記本体は、空間的に別個の第1および第2の反対側に位置する表面を有し、
前記第1および第2の反対側に位置する表面は、前記本体の互いに反対の側に位置する2つの側面であり、
前記RF PCBコネクタは、2つの表面実装部を有し、前記2つの表面実装部は、前記2つの表面実装部のうちの第1の表面実装部が、前記第1の反対側に位置する表面に直接取り付けられ、前記2つの表面実装部のうちの第2の表面実装部が、前記第2の反対側に位置する表面に直接取り付けられるように、前記第1および第2の反対側に位置する表面に対称に配置され、前記本体は、前記第1の表面実装部と前記第2の表面実装部との間にあり、
前記2つの表面実装部のうちの少なくとも1つはさらに、複数の表面実装スタッドを有し、各表面実装スタッドは、前記実装平面内に平らな端面を有し、
前記PCBコンタクト部は、
前記中心導体に電気的に接続し、前記本体の孔を貫通し、かつ前記実装平面内にコンタクト範囲を有する内側導体と、
前記本体から前記内側導体の2つの側を延びる一対の整合ブロックであって、各整合ブロックは、前記実装平面内にコンタクト面を有し、前記ハウジングに電気的に接続され、かつ、前記PCBコンタクト部に適したインピーダンスを提供する、一対の整合ブロックと、
を有する、
RF PCBコネクタ。
【請求項2】
前記一対の整合ブロックのうちの少なくとも1つは、前記一対の整合ブロックと前記内側導体との間の距離が、前記ハウジングからの距離にしたがって増加するように寸法決めされている、請求項1記載のRF PCBコネクタ。
【請求項3】
前記ハウジングは、直方体形状を有する金属ブロックを有する、請求項1または2記載のRF PCBコネクタ。
【請求項4】
前記表面実装部は、前記ハウジングの厚さよりも小さな厚さを有する、請求項1から3までのいずれか1項記載のRF PCBコネクタ。
【請求項5】
前記表面実装スタッドは、矩形または正方形の断面を有する、請求項1から4までのいずれか1項記載のRF PCBコネクタ。
【請求項6】
前記表面実装部は、前記実装平面の上側で直方体の形状をしており、前記実装平面に向かって延びる前記表面実装スタッドを有する、請求項1から5までのいずれか1項記載のRF PCBコネクタ。
【請求項7】
前記2つの表面実装部のうちの少なくとも1つの複数の表面実装スタッドは、少なくとも1つの行と少なくとも1つの列に配置されている、請求項1から6までのいずれか1項記載のRF PCBコネクタ。
【請求項8】
前記PCBコンタクト部は、前記ハウジングの、前記同軸RFコネクタインタフェースを備えた第1の側とは反対の側の出口側に位置している、請求項1から7までのいずれか1項記載のRF PCBコネクタ。
【請求項9】
請求項1から8までのいずれか1項記載のRF PCBコネクタおよびプリント回路基板(PCB)を有するRFコネクタシステムであって、
前記PCBは、少なくとも1つの前記表面実装スタッドに整合された少なくとも1つのコンタクトパッドと、少なくとも1つの前記内側導体に整合された少なくとも1つのストリップラインと、前記一対の整合ブロックのうちの少なくとも1つに整合された、前記PCBの少なくとも1つの接地平面とを有する、
RFコネクタシステム。
【請求項10】
前記少なくとも1つのストリップラインは、前記少なくとも1つの接地平面の上側または下側のPCB層において、該PCB層から絶縁されている、請求項9記載のRFコネクタシステム。
【請求項11】
前記少なくとも1つのコンタクトパッドは、前記少なくとも1つの接地平面から電気的に絶縁されている、請求項9または10記載のRFコネクタシステム。
【請求項12】
前記2つの表面実装部のそれぞれは、対応する複数の表面実装スタッドを有し、各表面実装スタッドは、前記実装平面内で平らな端面を有する、請求項1から8までのいずれか1項記載のRF PCBコネクタ。
【請求項13】
前記少なくとも1つの表面実装部の複数の表面実装スタッドは、二次元アレイ状に配置されている、請求項1から8までのいずれか1項記載のRF PCBコネクタ。
【請求項14】
前記第1および第2の表面実装部は、それぞれ対応する前記第1および第2の反対側に位置する表面から、互いに反対方向に突出している、請求項1から8までのいずれか1項記載のRF PCBコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミリメートル波用に使用可能であると共にプリント回路基板(PCB)用の表面実装インタフェースを有する、RF PCBコネクタアセンブリに関する。
【0002】
関連技術の説明
RFコネクタアセンブリは、米国特許第6607400号明細書に開示されている。プリント回路基板の切除部内に、コネクタが実装される。接地平面および信号線路に対するはんだパッドにより、電気的なコンタクトが生ぜしめられる。このようなコネクタはその設計に基づき、最大1GHzの大きさのオーダの周波数にのみ適している。このコネクタは、小型プッシュボタンコネクタである。より大きな重さを有する、より大型のコネクタは、開示されたPCBインタフェースによっては実装され得ない。
【0003】
マイクロストリップ回路と外部回路とを接続するためのミリメートル波コネクタが、米国特許第4669805号明細書に開示されている。このコネクタは、コネクタに接続されるマイクロストリップ基板も含まれているハウジング内に保持されている。組立中に、コネクタのフレキシブルな中心導体を、マイクロストリップ回路に適合させるように曲げねばならない。中心導体を曲げることにより、コネクタの電気的な特性を低下させる非対称を生ぜしめる恐れがある。
【0004】
発明の概要
本発明により解決される課題は、複雑で高価な実装ツールを必要とすること無しにプリント回路基板(PCB)または他のあらゆるマイクロストリップ基板に実装可能なミリメートル波コネクタを提供することにある。このコネクタは、自動化されたツールにより実装され得るように設計されることが望ましい。
【0005】
前記課題の解決手段は、各独立請求項に記載されている。従属請求項はそれぞれ、本発明の別の改良に関する。
【0006】
プリント回路基板用のミリメートル波またはRFコネクタは、ハウジング、RFコネクタインタフェース、およびプリント回路基板インタフェースを有している。RF PCBコネクタは、実装平面を規定する。実装平面は、コネクタの全ての表面実装コンポーネントの、1つの共通の平面であり、コネクタを取り付け可能なPCBの平面でもある。
【0007】
RFコネクタインタフェースは、SMA型の2.92mm、1.85mmまたは1.0mmのような、如何なる規格のRFコネクタインタフェースであってもよい。RFコネクタインタフェースは、好適には外側導体と内側導体とを有する同軸コネクタインタフェースを提供する。同軸RFコネクタインタフェースは、ハウジングに取付けまたは接続可能である。好適には、外側導体はハウジングの一部であり、外側導体は、ハウジングと一体になっている。
【0008】
ハウジングは、直方体形状を有する金属ブロックを有していてよい。金属ブロックは少なくとも1つ、好適には2つの表面実装部を有しており、表面実装部は、ハウジングの一部であってよく、好適にはハウジングと一体になっている。表面実装部は、ハウジングに対するサイドウイングとして形成され得るため、所要のスペースおよび材料が少ない。さらに、サイドウイングは、低い熱容量を提供する。少なくとも1つの表面実装部は、複数の表面実装スタッドを有しており、これらの表面実装スタッドは、好適には表面実装部と一体になっておりかつ平らな端面を実装平面内に有している。表面実装スタッドは、その端面でもってプリント回路基板の表面にはんだ付けされてよい。表面実装スタッドの端面は、接地平面のような連続的な金属表面にはんだ付けされ得る。表面実装スタッドが、それぞれ整合するコンタクトパッドにはんだ付けされていると、好適である。これらのコンタクトパッドは、互いにかつ/またはシステム接地部から絶縁されていてよい。それというのも、接地接続は、PCBコンタクト部の一部でありかつハウジングの内側導体出口付近に配置された整合ブロックにより行うことができるからである。コンタクトパッドはさらに、コネクタ接地用に使用されてもよい。最も好適なのは、表面実装スタッドに整合するコンタクトパッドを使用した場合、各表面実装スタッドの、対応するコンタクトパッドに対するセンタリングが、はんだ付け金属の表面張力により自動的に行われる点である。このようなはんだ付け金属は、従来技術から周知の、すなわちすず、鉛、銀およびその他の如何なる金属または金属の組合せであってもよい。個々の表面実装スタッドがセンタリングされる結果として、RFコネクタの全体的な位置合わせが行われることになる。さらにRFコネクタは、自動ピックアンドプレースシステムにより容易に処理可能であり、追加的な処理ステップを必要としない。
【0009】
ハウジングは、好適には導電材料を有しており、最も好適には金属を有している。
【0010】
RFコネクタ外側導体は、ハウジングに接続されているかまたはハウジングの一部であるため、外側コネクタは、表面実装スタッドによりプリント回路基板に接触接続され得る。
【0011】
同軸RFコネクタインタフェースの中心導体(内側導体とも言う)は、反射を最小限にすることで同軸構造を維持するために、ハウジングを通り、好適には同軸の孔内を案内されている。内側導体は、PCBコンタクト部において、好適には同軸RFコネクタインタフェースの側とは反対の側においてハウジングから出ており、実装平面内にコンタクト範囲を有している。ハウジングの出口側において内側導体付近には、少なくとも1つの整合ブロックがハウジングと電気的に接触接続されており、整合ブロックは、出口側の範囲における内側導体のキャパシタンスおよびインダクタンスに対応するプリント回路基板のストリップラインとの接触接続を保ち、これにより、特性インピーダンスが常に一定になると共に、反射が最小限になる。好適には2つの整合ブロックが対称に配置されている。最も好適には、2つの整合ブロックは、プリント回路基板の接地平面に接触接続することができるように、実装平面内にコンタクト面を有している。好適には、整合ブロックは、プリント回路基板の接地平面に対する電気的な接続部を提供するために、はんだ付けパッドとしても働く。
【0012】
ハウジングを着座させるために、プリント回路基板には切除部が設けられてよい。好適には、切除部は少なくともハウジングよりもやや大きく、これにより切除部とハウジングとの間にはギャップが存在する。切除部をハウジングに正確に整合させてハウジングを保持することは不要である。それというのも、ハウジング自体は表面実装スタッドにより正確にセンタリングされており、表面実装スタッドはさらに、コンタクトパッドに対してセンタリングされているからである。このような正確な位置合わせは、内側導体の出口側における、ストリップラインとの完全な整合をもたらすために必要であり、さらにその結果、高周波数において最小の反射が生じることになる。
【0013】
1つの好適な実施形態では、少なくとも1つの上述したようなRFコネクタと、やはり上述したような、適合するプリント回路基板とを有するRFコネクタシステムが提供されている。プリント回路基板に対するRFコネクタの自動的な位置合わせをもたらすために、プリント回路基板のコンタクトパッドは、好適にはRFコネクタの表面実装スタッドに整合するようになっている。好適には、コンタクトパッドおよび表面実装スタッドは矩形の断面を有しており、最も好適には正方形の断面を有している。コンタクトパッドの寸法が、表面実装スタッドの寸法よりも0.05~0.15mm大きいと、さらに好適である。表面実装スタッドは、円形または楕円形を有していてもよい一方で、矩形または円形または楕円形を有していてよいコンタクトパッドの寸法は、好適には0.05~0.15mmの範囲内で、スタッドよりも大きくなっている。
【0014】
好適にはハウジングと、最も好適には表面実装スタッドと整合ブロックとは、容易にはんだ付けされ得る表面を有している。好適には、表面は電気めっきされている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
以下に本発明を、図面を参照して実施形態の例に基づき、本発明の全体的な構想を限定すること無く例として説明する。
【
図1】PCBインタフェースを備えたRFコネクタを示す斜視図である。
【
図5】PCBインタフェースを備えたRFコネクタを上から見た図である。
【
図6】PCBインタフェースを備えたRFコネクタを示す断面図である。
【0016】
図1には、PCBインタフェースを備えたRFコネクタ100の斜視図が示されている。RFコネクタは、ハウジング120を有しており、ハウジング120は、同軸RFコネクタインタフェース110を有している、好適には保持しているか、またはその一部である。
【0017】
同軸RFコネクタインタフェース110は、外側導体111と、この外側導体111に対して同軸の中心導体112とを有している。ここでは中心導体112を見ることはできないが、後で詳細に示す。同軸RFコネクタインタフェースは如何なるタイプであってもよく、雄型、雌型または無性の場合がある。
【0018】
好適には金属を含み、かつ好適には直方体形状を有するハウジング120は、さらに、好適にはハウジングの互いに反対の側に位置する2つの側に対称に配置された少なくとも1つの表面実装部130,140を有している。表面実装部が、サイドウイングの形状を有していると、さらに好適である。表面実装部は、ハウジングよりも小さな厚さを有していてよいため、所要材料が少なく、低い熱容量を提供し、このことは、はんだ付けに有利であり得る。少なくとも1つの表面実装部は、複数の表面実装スタッド150を有している。これらの表面実装スタッドは、そこにプリント回路基板を取り付けることができるように、1つの共通の実装平面内に配置されている。表面実装スタッドは、好適には矩形または正方形の断面を有しているが、円形または楕円形の断面のような、他の如何なる形状を有していてもよい。
【0019】
ハウジング120は、好適には同軸RFコネクタインタフェースを備えた第1の側121と、好適には第1の側とは反対の側に位置する、PCBコンタクト部180を支持する出口側122とを有している。出口側は、中心導体112に接続されたまたは中心導体112の一部である内側導体をプリント回路基板に接触接続するために用いられ、このことは、以下でより詳細に説明する。
【0020】
さらにこの図面には、表面実装スタッドと合致した複数のコンタクトパッド230を有するプリント回路基板200が示されている。さらに、プリント回路基板はストリップライン220と、このストリップラインから絶縁された、少なくとも1つ(ここでは2つ)の接地平面部210とを有している。これらの接地平面部は共に、プリント回路基板内の下側の電気的な層に通じる複数のスルーホール211を介して電気的に接続されている(ここには図示せず)。前記層は、ストリップラインの下側(または上側)の接地平面部同士を接続する。
【0021】
表面実装部130(
図1のIIの部分)の詳細図である
図2には、表面実装部130が、複数の表面実装スタッド150を有していることが示されており、表面実装スタッド150は整合する、プリント回路基板200のコンタクトパッド230にはんだ付けされている。
【0022】
図3には、内側導体160の接続部(
図1のIIIの部分)の詳細が示されている。内側導体160は、ハウジングの出口側122から孔165を通って出て行き、ストリップライン220にはんだ付けされてよい。最小限の反射を有する内側導体160の端部を保つために、好適には1つの、最も好適には2つの整合ブロック171,172が設けられている。これらの整合ブロックも、好適にはプリント回路基板にはんだ付けされていることにより、ハウジング120をプリント回路基板の接地平面210に接触接続させるために用いられる。
【0023】
図4には、整合するコンタクトパッド230にはんだ付けされた表面実装スタッド150の詳細が示されている。この場合、スタッドおよびパッドは、矩形の断面、好適には正方形の断面を有している。表面実装スタッド150は、第1の辺の長さ151および第2の辺の長さ152を有している。コンタクトパッド230は、第1の辺の長さ231および第2の辺の長さ232を有している。表面実装スタッドの第1の辺の長さ151が、コンタクトパッド230の第1の辺の長さ231よりも0.05~0.15mm小さくなっていると、好適である。表面実装スタッドの第2の辺の長さ152が、コンタクトパッド230の第2の辺の長さ232よりも0.05~0.15mm小さくなっていると、好適である。
【0024】
図5には、プリント回路基板に取り付けられた、PCBインタフェースを備えたRFコネクタ100を上から見た図が示されている。コンタクトパッド230と接地平面210とが、ストリップライン220と共に示されている。ハウジングを着座させるために、プリント回路基板には切除部250が設けられてよい。
【0025】
好適には、切除部は少なくともハウジングよりもやや大きく、これにより切除部とハウジングとの間にはギャップが存在する。切除部をハウジングに正確に整合させてハウジングを保持することは不要である。それというのも、ハウジング自体は表面実装スタッドにより正確にセンタリングされており、表面実装スタッドはさらに、コンタクトパッドに対してセンタリングされているからである。このような正確な位置合わせは、内側導体の出口側における、ストリップラインとの完全な整合をもたらすために必要であり、さらにその結果、高周波数において最小の反射が生じることになる。
【0026】
図6には、PCBインタフェースを備えたRFコネクタの断面図が示されている。この図面には、中心導体の接続経路が示されている。同軸RFコネクタインタフェースの中心導体112は、内側導体160として、出口側122に設けられた孔165を通って案内されている。内側導体160は、中心導体112と一体であってよい。また、線材または他の金属構造体が、中心導体112に電気的にかつ好適には機械的に接続されてもよい。中心導体112および/または内側導体160は、外側導体部125により保持されたスペーサ123により、機械的に支持され得る。この図面では、同軸RFコネクタインタフェース110は、ハウジング120に形成されたねじ山124により保持されている。よって同軸RFコネクタインタフェース110は交換され得る、または同軸RFコネクタインタフェース110は、同一ハウジングに嵌め込まれる多数の異なるコネクタインタフェースを有するモジュラシステムの一部であってよい。
【0027】
図7には、RFコネクタの側面図が示されている。この側面図が示す実装平面280は、この図面では、表面実装スタッドおよび他のコンタクト部分の底部と、プリント回路基板200の上面とを規定する平面である。またこの図面には、表面実装スタッド150の端部における平らな表面154も示されている。平らな表面154は、実装平面内にある。また、整合ブロック171の整合ブロックコンタクト面175も示されている。この表面も、実装平面内にある。
【0028】
図8には、コネクタの底面図が示されている。この場合、平らな表面154が示されている。また、整合ブロックコンタクト面175も示されている。さらに、内側導体のコンタクト範囲162が示されている。
【0029】
【符号の説明】
【0030】
100 PCBインタフェースを備えたRFコネクタ
110 同軸RFコネクタインタフェース
111 外側導体
112 中心導体
120 ハウジング
121 ハウジングの同軸RFコネクタインタフェース(第1)の側
122 ハウジングの出口側
123 スペーサ
124 ねじ山
125 外側導体部
130,140 表面実装部
150 表面実装スタッド
151 第1の辺の長さ
152 第2の辺の長さ
154 平らな端面
160 内側導体
162 コンタクト範囲
165 孔
171,172 整合ブロック
175 整合ブロックコンタクト面
180 PCBコンタクト部
200 プリント回路基板(PCB)
210 接地平面
211 スルーホール
220 ストリップライン
230 コンタクトパッド
231 第1の辺の長さ
232 第2の辺の長さ
250 切除部
280 実装平面