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特許7038806物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースを変更すること
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-10
(45)【発行日】2022-03-18
(54)【発明の名称】物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースを変更すること
(51)【国際特許分類】
   H04L 1/16 20060101AFI20220311BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20220311BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220311BHJP
【FI】
H04L1/16
H04W28/04 110
H04W72/04 136
【請求項の数】 36
(21)【出願番号】P 2020519268
(86)(22)【出願日】2018-10-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-12-17
(86)【国際出願番号】 IB2018057781
(87)【国際公開番号】W WO2019073357
(87)【国際公開日】2019-04-18
【審査請求日】2020-06-04
(31)【優先権主張番号】62/570,244
(32)【優先日】2017-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(72)【発明者】
【氏名】バルデメイレ, ロベルト
(72)【発明者】
【氏名】チェン ラーソン, ダニエル
【審査官】吉江 一明
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第02262340(EP,A1)
【文献】国際公開第2016/017356(WO,A1)
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,PUCCH Resource Allocation[online],3GPP TSG RAN WG1 #90b R1-1718311,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90b/Docs/R1-1718311.zip>,2017年10月02日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 1/16
H04W 28/04
H04W 72/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を介して基地局にハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを送信するための、無線デバイスによって実施される方法であって、前記方法は、
前記無線デバイスが、HARQフィードバックを送信するための第1のPUCCHリソースを割り振られたと決定すること(604)であって、前記第1のPUCCHリソースが、セットにグループ化される複数のPUCCHリソースから割り振られる、決定すること(604)と、
前記無線デバイスが送る準備をしているペイロードのサイズに応じて、前記第1のPUCCHリソースから第2のPUCCHリソースに変更すること(608)であって、前記第2のPUCCHリソースが、前記第1のPUCCHリソースと同じセットに属し、前記第1のPUCCHリソースよりも大きいかまたは小さいペイロード容量を有する前記第2のPUCCHリソースに変更すること(608)と、
前記第2のPUCCHリソースを介して前記基地局に前記HARQフィードバックを送信すること(610)と
を含む、方法。
【請求項2】
前記複数のPUCCHリソースが暗黙的にグループ化される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のPUCCHリソースが明示的にグループ化される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記基地局からセットインデックスを受信すること(602)
をさらに含み、前記複数のPUCCHリソースが、前記セットインデックスに従ってグループ化される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のPUCCHリソースが、デフォルトグループ化に従ってグループ化される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のPUCCHリソースがPUCCHリソースの複数のセットに属し、前記第2のPUCCHリソースが前記複数のセットのうちの少なくとも1つに属する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記基地局から、前記PUCCHリソースを変更するための指示を受信すること(606)
をさらに含み、
前記第1のPUCCHリソースから前記第2のPUCCHリソースに変更することが、前記基地局から前記指示を受信したことに応答して実施される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記基地局に前記HARQフィードバックを送信することが、当初、前記第1のPUCCHリソース上で送信されることを意図されたHARQフィードバックを、前記第2のPUCCHリソース上で送信されることを意図されたHARQフィードバックとともに、前記第2のPUCCHリソース上で送信することを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のPUCCHリソースと前記第2のPUCCHリソースとが、時間領域において少なくとも部分的に重複する、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
基地局にHARQフィードバックを送信するための無線デバイス(QQ110)であって、前記無線デバイスは、
前記無線デバイスに電力を供給するように設定された電力供給回路要素(QQ137)と、
前記無線デバイスが、HARQフィードバックを送信するための第1のPUCCHリソースを割り振られたと決定することであって、前記第1のPUCCHリソースが、セットにグループ化される複数のPUCCHリソースから割り振られる、決定することと、
前記無線デバイスが送る準備をしているペイロードのサイズに応じて、前記第1のPUCCHリソースから第2のPUCCHリソースに変更することであって、前記第2のPUCCHリソースが、前記第1のPUCCHリソースと同じセットに属し、前記第1のPUCCHリソースよりも大きいかまたは小さいペイロード容量を有する前記第2のPUCCHリソースに変更することと、
前記第2のPUCCHリソースを介して前記基地局に前記HARQフィードバックを送信することと
を行うように設定された処理回路要素(QQ120)と
を備える、無線デバイス(QQ110)。
【請求項11】
前記複数のPUCCHリソースが暗黙的にグループ化される、請求項10に記載の無線デバイス。
【請求項12】
前記複数のPUCCHリソースが明示的にグループ化される、請求項10に記載の無線デバイス。
【請求項13】
前記処理回路要素が、
前記基地局からセットインデックスを受信すること
を行うようにさらに設定され、前記複数のPUCCHリソースが、前記セットインデックスに従ってグループ化される、請求項10に記載の無線デバイス。
【請求項14】
前記複数のPUCCHリソースが、デフォルトグループ化に従ってグループ化される、請求項10に記載の無線デバイス。
【請求項15】
前記第1のPUCCHリソースがPUCCHリソースの複数のセットに属し、前記第2のPUCCHリソースが前記複数のセットのうちの少なくとも1つに属する、請求項10から14のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項16】
前記処理回路要素が、
前記基地局から、前記PUCCHリソースを変更するための指示を受信すること
を行うようにさらに設定され、
前記第1のPUCCHリソースから前記第2のPUCCHリソースに変更することが、前記基地局から前記指示を受信したことに応答して実施される、請求項10から15のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項17】
前記基地局に前記HARQフィードバックを送信するために、前記処理回路要素が、当初、前記第1のPUCCHリソース上で送信されることを意図されたHARQフィードバックを、前記第2のPUCCHリソース上で送信されることを意図されたHARQフィードバックとともに、前記第2のPUCCHリソース上で送信することを行うように設定された、請求項10から16のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項18】
前記第1のPUCCHリソースと前記第2のPUCCHリソースとが、時間領域において少なくとも部分的に重複する、請求項10から17のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項19】
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を介してハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックをスケジュールするための、基地局によって実施される方法であって、前記方法は、
無線デバイスが送る準備をしているペイロードのサイズに応じて、前記無線デバイスが、前記HARQフィードバックを送信するために使用されるPUCCHリソースを、割り振られた第1のPUCCHリソースから前記第1のPUCCHリソースよりも大きいかまたは小さいペイロード容量を有する第2のPUCCHリソースに変更するべきであると決定すること(704)と、
前記無線デバイスに、前記PUCCHリソースを変更するための指示を送ること(706)であって、PUCCHリソースがセットにグループ化され、前記指示が、前記第1のPUCCHリソースから同じセット中の前記第2のPUCCHリソースに変更するように指示する、指示を送ること(706)と
を含む、方法。
【請求項20】
前記PUCCHリソースが暗黙的にグループ化される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記PUCCHリソースが明示的にグループ化される、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記無線デバイスにセットインデックスを送ること(702)
をさらに含み、前記PUCCHリソースが、前記セットインデックスに従ってグループ化される、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記PUCCHリソースが、デフォルトグループ化に従ってグループ化される、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記第1のPUCCHリソースがPUCCHリソースの複数のセットに属し、前記第2のPUCCHリソースが前記複数のセットのうちの少なくとも1つに属する、請求項19から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記第2のPUCCHリソースを介して前記HARQフィードバックを受信すること(708)
をさらに含む、請求項19から24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記第2のPUCCHリソースを介して受信された前記HARQフィードバックが、当初、前記第1のPUCCHリソース上で受信されることを意図されたHARQフィードバックを、前記第2のPUCCHリソース上で受信されることを意図されたHARQフィードバックとともに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1のPUCCHリソースと前記第2のPUCCHリソースとが、時間領域において少なくとも部分的に重複する、請求項19から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を介してハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックをスケジュールするための基地局(QQ160)であって、前記基地局は、
前記基地局に電力を供給するように設定された電力供給回路要素(QQ187)と、
無線デバイスが送る準備をしているペイロードのサイズに応じて、前記無線デバイスが、前記HARQフィードバックを送信するために使用されるPUCCHリソースを、割り振られた第1のPUCCHリソースから前記第1のPUCCHリソースよりも大きいかまたは小さいペイロード容量を有する第2のPUCCHリソースに変更するべきであると決定することと、
前記無線デバイスに、前記PUCCHリソースを変更するための指示を送ることであって、PUCCHリソースがセットにグループ化され、前記指示が、前記第1のPUCCHリソースから同じセット中の前記第2のPUCCHリソースに変更するように指示する、指示を送ることと
を行うように設定された処理回路要素(QQ170)と
を備える、基地局(QQ160)。
【請求項29】
前記PUCCHリソースが暗黙的にグループ化される、請求項28に記載の基地局。
【請求項30】
前記PUCCHリソースが明示的にグループ化される、請求項28に記載の基地局。
【請求項31】
前記処理回路要素が、
前記無線デバイスにセットインデックスを送ること
を行うようにさらに設定され、前記PUCCHリソースが、前記セットインデックスに従ってグループ化される、請求項28に記載の基地局。
【請求項32】
前記PUCCHリソースが、デフォルトグループ化に従ってグループ化される、請求項28に記載の基地局。
【請求項33】
前記第1のPUCCHリソースがPUCCHリソースの複数のセットに属し、前記第2のPUCCHリソースが前記複数のセットのうちの少なくとも1つに属する、請求項28から32のいずれか一項に記載の基地局。
【請求項34】
前記処理回路要素が、
前記第2のPUCCHリソースを介して前記HARQフィードバックを受信すること
を行うようにさらに設定された、請求項28から33のいずれか一項に記載の基地局。
【請求項35】
前記第2のPUCCHリソースを介して受信された前記HARQフィードバックが、当初、前記第1のPUCCHリソース上で受信されることを意図されたHARQフィードバックを、前記第2のPUCCHリソース上で受信されることを意図されたHARQフィードバックとともに含む、請求項34に記載の基地局。
【請求項36】
前記第1のPUCCHリソースと前記第2のPUCCHリソースとが、時間領域において少なくとも部分的に重複する、請求項28から35のいずれか一項に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示のいくつかの実施形態は、無線ネットワークに関し、より詳細には、PUCCHリソースを変更することに関する。
【背景技術】
【0002】
キャリアアグリゲーション
キャリアアグリゲーション(CA)では、複数のコンポーネントキャリア(CC)が1つのユーザ機器(UE)のために設定される。コンポーネントキャリアは、PUCCHグループに設定され得る。PUCCHグループのすべてのコンポーネントキャリアのためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックが、同じアップリンク(UL)上でPUCCHを使用して、または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上のアップリンク制御情報(UCI)を使用して送信される。
【0003】
HARQコードブック
単一のPUCCH上で報告されるべきである肯定応答/否定応答(ACK/NACK)ビットが、HARQコードブックに構成される。HARQコードブックは、同じまたは異なるコンポーネントキャリアからのACK/NACKビットと、1つまたは複数の時間インスタンスからのACK/NACKビットとを含んでいることがある。新しい無線(NR)が1つのキャリア上に複数のヌメロロジーのミニスロットおよび混合を規定し、両方の特徴は、不規則送信タイミングをもたらし、HARQコードブック設計を複雑にすることがある。NRはまた、トランスポートブロックのコードブロックのグループごとのHARQフィードバック、コードブロックグループ(CBG)フィードバックと呼ばれる特徴を導入する。CBGサイズは、CBGごとに1つのコードブロックからトランスポートブロックごとに1つのCBG(long term evolution(LTE)の場合と同じ)に及ぶことがある。CBGベースのHARQフィードバックは、HARQフィードバックシグナリングの量を大幅に増加させることがある。
【0004】
半静的に設定されたHARQコードブック
半静的に設定されたHARQコードブックでは、少なくともコンポーネントキャリア次元におけるビット数は、一般に固定される。UEが任意のコンポーネントキャリア上で少なくとも1つのダウンリンク(DL)割り振りを検出するとすぐに、UEは、すべての設定されたまたはアクティブ化されたコンポーネントキャリアのHARQフィードバックを含んでいるフィードバックビットマップを準備する。DL割り振りが検出されなかったコンポーネントキャリアのためのフィードバックは、NACKにセットされる。1つのコンポーネントキャリアのために必要とされるフィードバックビットの数は、そのコンポーネントキャリアの多入力多出力(MIMO)設定、およびそのコンポーネントキャリアのCBG設定によって与えられる。すべての設定された/アクティブ化されたコンポーネントキャリアのために必要とされるHARQフィードバックビットの数は、コンポーネントキャリアごとに必要とされるフィードバックビットのすべての設定された/アクティブ化されたコンポーネントキャリアにわたる合計である。
【0005】
時間領域におけるエントリの数も固定され得るか、またはフィードバックが、(設定された/アクティブ化されたコンポーネントキャリアのうちのいずれか上で)少なくとも1つのDL割り振りが検出された時間インスタンスのためにのみ報告される。後者の場合、DL割り振りの消失から保護するために、DAI(ダウンリンク割り振りインデックスまたはダウンリンク割り振りインジケータ)が必要とされる。DAIは、好ましくはすべてのDL割り振り中に含まれており、現在のスロットまでの(現在のスロットを含む)スケジュールされた時間インスタンス(たとえば、スロット)の数を含んでいる。
【0006】
半静的に設定されたHARQコードブックは、単純でロバストであるが、特に、多くのコンポーネントキャリアがあり、しばしばそれらのコンポーネントキャリアのすべてがスケジュールされるとは限らず、および/またはいくつかのコンポーネントキャリアにCBGが設定される場合、高いオーバーヘッドをもたらすことがある。
【0007】
動的HARQコードブック
LTE Rel-13は、極めて多数のアグリゲートされたコンポーネントキャリアをサポートする。以前のキャリアアグリゲーションにおいて使用されていたような(コンポーネントキャリア次元において)半静的に設定されたHARQコードブックは、半静的に設定されたHARQコードブックのために、すべての設定された/アクティブ化されたコンポーネントキャリアのフィードバックが常に含まれるので、準最適である。多数の設定された/アクティブ化されたコンポーネントキャリアがあるが、ほんのいくつかのスケジュールされたコンポーネントキャリアがある場合、HARQコードブックサイズは不必要に大きくなる。Rel-13では、(コンポーネントキャリア次元と時間次元の両方における)動的HARQコードブックが導入された。ここで、各DL割り振り(一般に、DL割り振りはダウンリンク制御情報(DCI)中で搬送される)は、カウンタDAIフィールドおよび総DAIフィールドを含んでいる。カウンタDAIフィールドは、現在のHARQコードブックのためにこれまでスケジュールされた(現在のDL割り振りを含む)DL割り振りの数をカウントする。コンポーネントキャリアは、(たとえば、キャリア周波数に従って)順序付けられ、カウンタDAIはこの順序でDL割り振りをカウントする。時間軸に沿って、カウンタDAIはリセットされない(カウンタは、スロット境界において連続的に増加される)。各DL割り振り中の総DAIは、現在のHARQコードブックのためにこれまでスケジュールされた(現在のスロットを含む)DL割り振りの総数にセットされる。したがって、スロット中の総DAIは、スロットの最も高いカウンタDAIにセットされる。オーバーヘッドを省くために、モジュロ演算(しばしば、mod2)が、しばしばカウンタDAIおよび総DAIに適用され、その場合、カウンタDAIおよび総DAIは、数個のビット、たとえば、mod2では2ビットで表され得る。カウンタDAI/総DAI機構は、受信機がHARQコードブックサイズを復元すること、ならびに隣接するDL割り振りがほとんど消失しなかった場合にHARQコードブックにインデックス付けすることを可能にする。図1は、カウンタDAIおよび総DAIの一例を提供する。簡単のために、モジュロ演算はその例示に適用されていない。
【0008】
PUCCH
PUCCHは、ACK/NACK(HARQに関係するフィードバック)、アップリンク制御情報(UCI)、スケジューリング要求(SR)、またはビーム関係情報を搬送することができる。NRは、様々な異なるPUCCHフォーマットを規定する。利用可能なPUCCHフォーマットは、ショートPUCCHフォーマットとロングPUCCHフォーマットとにグループ化され得る。
【0009】
ショートPUCCH
いくつかのタイプのショートPUCCHは≦2ビットであり、他のタイプのショートPUCCHは>2ビットである。ショートPUCCHは、スロット内の任意のシンボルにおいて設定され得る。ショートPUCCHリソースは、一般に、スロットベースの送信のためのスロット間隔の終端の方へ設定されるが、スロットにわたって、またはスロット間隔内で早期に分散されたPUCCHリソースは、ミニスロットに応じた、スケジューリング要求またはPUCCHシグナリングのために使用され得る。
【0010】
≦2ビットの場合のPUCCHは、シーケンス選択を使用する。シーケンス選択では、(1つまたは複数の)入力ビットが、利用可能なシーケンスのうちの1つを選択し、入力情報が、選択されたシーケンスによって提示され、たとえば、2つのシーケンスが1ビットのために必要とされ、4つのシーケンスが2ビットのために必要とされる。このPUCCHは、1つのシンボルまたは2つのシンボルのいずれかにわたり得る。2つのシンボルの場合、同じ情報が、第2のシンボル中で、潜在的に、シーケンスの別のセットとともに(干渉をランダム化するためのシーケンスホッピング)、および(周波数ダイバーシティを達成するために)別の周波数において、送信される。
【0011】
>2ビットの場合のPUCCHは、1つまたは2つのシンボルを使用する。1つのシンボルの場合、復調用参照信号(DM-RS)と、サブキャリアを搬送するアップリンク制御情報(UCI)ペイロードとがインターリーブされる。UCIペイロードは、(ペイロードに応じて、リードマラーコード(Reed Muller code)またはポーラコード(Polar code)のいずれかを使用して)符号化されるサブキャリアへの事前マッピングである。2つのシンボルの場合、符号化されたUCIペイロードは両方のシンボルにマッピングされる。2シンボルPUCCHでは、一般に、コードレートが1/2にされ(2つのシンボル中で、2倍の数のコード化ビットが利用可能である)、第2のシンボルが(周波数ダイバーシティを達成するために)異なる周波数において送信される。
【0012】
ロングPUCCH
いくつかのタイプのロングPUCCHは≦2ビットであり、他のタイプのロングPUCCHは>2ビットである。両方の変形態は、4から14までの範囲の可変長を伴って存在し、複数のスロットにわたってアグリゲートされることさえある。ロングPUCCHは、スロット内の複数の位置において発生することがある。ロングPUCCHのために可能である配置は、PUCCH長に応じて増加または減少することがある。ロングPUCCHは、周波数ホッピングを用いてまたは用いずに設定され得る(後者は、周波数ダイバーシティという利点を有する)。
【0013】
≦2ビットの場合のロングPUCCHは、DM-RSが別様に配置されること、および可変長性質を除いて、LTEにおけるPUCCHフォーマット1a/1bと同様である。
【0014】
>2ビットの場合のロングPUCCHは、復調用参照信号(DM-RS)とUCI搬送シンボルとの間の時分割多元接続(TDMA)を使用する。UCIペイロードは、(ペイロードに応じて、リードマラーコードまたはポーラコードのいずれかを使用して)符号化され、変調シンボルにマッピングされ(一般に4位相シフトキーイング(QPSK)またはπ/2 2位相シフトキーイング(BPSK))、ピーク対平均電力比(PAPR)を低減するために離散フーリエ変換(DFT)プリコーディングされ、直交周波数分割多重(OFDM)送信のための割り当てられたサブキャリアにマッピングされる。
【0015】
UEは、複数のPUCCHフォーマットが設定され得、PUCCHフォーマットは、同じまたは異なるタイプのものであり得る。UEが、1つまたは2つのDL割り振りのみでスケジュールされる場合、小さいペイロードPUCCHフォーマットが必要とされるが、UEが複数のDL割り振りでスケジュールされる場合、大きいペイロードフォーマットが必要とされる。また、ロングPUCCHフォーマットが、より良好なカバレッジのために必要とされる。たとえば、UEは、≦2ビットの場合にショートPUCCHが設定され、>2ビットの場合にロングPUCCHが設定され得る。極めて良好なカバレッジ中のUEは、>2ビットの場合にさえショートPUCCHフォーマットを使用することができるが、あまり良好でないカバレッジ中のUEは、(≦2ビットの場合にさえ)ロングPUCCHフォーマットを必要とする。図2は、UEに設定されたPUCCHフォーマットの一例を示す。図2中のUEは、複数のロングPUCCHフォーマットと、複数のショートPUCCHフォーマットとが設定される。リソースPR4は、リソースPR4がPR2およびPR6と重複することを指示するために、わずかに外側に示されている。
【0016】
PUCCHリソース割り振り
NRは、PUCCHリソースと時間との動的指示をサポートする。上述されたように、PUCCHによって搬送されるHARQコードブックは、複数の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)からの(複数の時間インスタンスおよび/またはコンポーネントキャリアからの)HARQフィードバックを含んでいることがある。PUCCHリソースおよび時間は、動的なスケジュールされた送信の場合、スケジューリングDL割り振り中で指示される。PDSCHとPUCCHとの間の関連付けは、スケジューリングDCI中で指示されるPUCCHリソース(PR)および時間(ΔT)とすべてのPDSCHのHARQフィードバックとに基づき得、そのスケジューリングDCIは、同じPUCCHリソースおよび時間が同じHARQコードブック中で一緒に報告されることを指示する。含まれ得る最新のPDSCHは、UEがHARQフィードバックを準備するために必要とする処理時間によって制限される。図3は、HARQフィードバック関連付けの一例を提供する。図3の例では、キャリアアグリゲーションなしの事例が示されている。図3は、UEが、同じスロット中のショートPUCCH上でHARQフィードバックを報告することができることを示している。所与のPUCCHリソースのための、HARQコードブック中に含めるべき最も早期のPDSCHは、最後に送信された同じPUCCHリソースの時間ウィンドウが満了した後の最初にスケジュールされたPDSCHである(図3では、スロットn-1のPDSCHが、スロットn-1のPUCCHリソースm上で報告され、したがって、スロットnからのPDSCHは、スロットn+4中のPUCCHリソースm上で送信される、HARQコードブック中に含めるべき最初のPDSCHである)。
【0017】
間違ったHARQコードブックサイズ、およびHARQコードブックへの間違ったインデックス付けを回避するために、現在のDL割り振りまでの(現在のDL割り振りを含む)DL割り振りをカウントするDAIが、各DL割り振り中に含まれる。キャリアアグリゲーションの場合、カウンタDAIおよび総DAIは、動的HARQコードブックの説明に関して上記で略述したように必要とされる。
【発明の概要】
【0018】
現在、(1つまたは複数の)ある課題が存在する。たとえば、図3では、スロットn+4中で使用されるべきであるPUCCHリソースは、このPUCCHを使用するべきである最初のDL割り振りが、示されている例ではスロットn中でスケジュールされるときに決定される必要がある。スケジューリング中にそのように前方を見ることは、スケジューラ動作を複雑にする。スケジューラが、スロットn中の必要とされるPUCCHフォーマット/サイズを間違って「推測した」場合(たとえば、あまりに大きく推測することは、悪い性能を引き起こすが、あまりに小さく推測することは、スケジューラが望むようにスケジュールすることができないことを意味する)、現在、割り振られたPUCCHリソースを変更する可能性がない。図3では、新しいPUCCHリソースが(たとえば、スロットn+3中で)指示される場合、UEは、スロットnおよびn+1のためのHARQフィードバックも、新しいPUCCHリソース上で送られるべきであることを知らないであろう。したがって、ひとたび指示されたPUCCHリソースが変更され得ないことは、問題である。
【0019】
本開示のいくつかの態様およびそれらの実施形態は、これらまたは他の課題のソリューションを提供し得る。たとえば、いくつかの実施形態によれば、PUCCHリソースは(暗黙的にまたは明示的にのいずれかで)グループ化され、割り振られたPUCCHリソースは、同じセット中の別のPUCCHリソースに変更され得る。PUCCHリソースが同じセット中にある場合、UEは気づいており、すなわち、当初指示されたPUCCHリソースのためにすでに収集されたHARQフィードバックを、新しいPUCCHリソースをも含んでいる現在のDL割り振りのためのHARQフィードバックとともに報告するべきである。
【0020】
いくつかの実施形態は、UEが、初期に、異なるPUCCHリソース指示を受信した後に、UEが、新しいPUCCHリソースに切り替えることができる方法を開示する。それらの提供される方法は、当初、第1のPUCCHリソース上で送信されることを意図されたHARQフィードバックが、新しいPUCCHリソース上で送信されることを意図されたHARQフィードバックとともに、新しいPUCCHリソース上で送信されることを確実にする。
【0021】
本明細書で開示される問題点のうちの1つまたは複数に対処する様々な実施形態が、本明細書で提案される。
【0022】
いくつかの実施形態によれば、PUCCHを介して基地局にHARQフィードバックを送信するための方法が、無線デバイスによって実施される。本方法は、無線デバイスが、HARQフィードバックを送信するための第1のPUCCHリソースを割り振られたと決定することを含む。第1のPUCCHリソースは、セットにグループ化される複数のPUCCHリソースから割り振られる。本方法は、第1のPUCCHリソースから第2のPUCCHリソースに変更することをさらに含む。第2のPUCCHリソースは、第1のPUCCHリソースと同じセットに属する。いくつかの実施形態では、第1のPUCCHリソースから第2のPUCCHリソースに変更することは、基地局から、PUCCHリソースを変更するように指示する指示を受信したことに応答して実施される。本方法は、第2のPUCCHリソースを介して基地局にHARQフィードバックを送信することを続ける。いくつかの実施形態では、第2のPUCCHリソースを介して送信されたHARQフィードバックは、当初、第1のPUCCH上で送信されることを意図されたHARQフィードバックと、第2のPUCCHリソース上で送信されることを意図されたHARQフィードバックとを含む。
【0023】
いくつかの実施形態によれば、無線デバイスが開示される。本無線デバイスは、本無線デバイスに電力を供給するように設定された電力供給回路要素と、PUCCHを介して基地局にHARQフィードバックを送信するように設定された処理回路要素とを備える。たとえば、処理回路要素は、本無線デバイスが、HARQフィードバックを送信するための第1のPUCCHリソースを割り振られたと決定するように設定される。第1のPUCCHリソースは、セットにグループ化される複数のPUCCHリソースから割り振られる。処理回路要素は、第1のPUCCHリソースから第2のPUCCHリソースに変更するようにさらに設定される。第2のPUCCHリソースは、第1のPUCCHリソースと同じセットに属する。いくつかの実施形態では、第1のPUCCHリソースから第2のPUCCHリソースに変更することは、基地局から、PUCCHリソースを変更するように指示する指示を受信したことに応答して実施される。処理回路要素は、第2のPUCCHリソースを介して基地局にHARQフィードバックを送信するようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、第2のPUCCHリソースを介して送信されたHARQフィードバックは、当初、第1のPUCCH上で送信されることを意図されたHARQフィードバックと、第2のPUCCHリソース上で送信されることを意図されたHARQフィードバックとを含む。
【0024】
いくつかの実施形態によれば、PUCCHを介してHARQフィードバックをスケジュールするための方法が、基地局によって実施される。本方法は、無線デバイスが、HARQフィードバックを送信するために使用されるPUCCHリソースを変更するべきであると決定することと、無線デバイスに、PUCCHリソースを変更するための指示を送ることとを含む。PUCCHリソースはセットにグループ化され、指示は、割り振られたPUCCHリソースから同じセット中の異なるPUCCHリソースに変更するように指示する。いくつかの実施形態では、本方法は、異なるPUCCHリソースを介してHARQフィードバックを受信することをさらに含む。いくつかの実施形態では、異なるPUCCHリソースを介して受信されたHARQフィードバックは、当初、割り振られたPUCCHリソース上で受信されることを意図されたHARQフィードバックを、異なるPUCCHリソース上で受信されることを意図されたHARQフィードバックとともに含む。
【0025】
いくつかの実施形態によれば、基地局が開示される。本基地局は、本基地局に電力を供給するように設定された電力供給回路要素と、PUCCHを介してHARQフィードバックをスケジュールするように設定された処理回路要素とを備える。処理回路要素は、無線デバイスが、HARQフィードバックを送信するために使用されるPUCCHリソースを変更するべきであると決定することと、無線デバイスに、PUCCHリソースを変更するための指示を送ることとを行うように設定される。PUCCHリソースはセットにグループ化され、指示は、割り振られたPUCCHリソースから同じセット中の異なるPUCCHリソースに変更するように指示する。いくつかの実施形態では、処理回路要素は、異なるPUCCHリソースを介してHARQフィードバックを受信するようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、異なるPUCCHリソースを介して受信されたHARQフィードバックは、当初、割り振られたPUCCHリソース上で受信されることを意図されたHARQフィードバックを、異なるPUCCHリソース上で受信されることを意図されたHARQフィードバックとともに含む。
【0026】
上記で説明された無線デバイス、基地局、および/またはそれらにおいて実施される方法のいくつかの実施形態は、1つまたは複数の追加の特徴を含み得る。たとえば、いくつかの実施形態では、複数のPUCCHリソースが暗黙的にグループ化される。他の実施形態では、複数のPUCCHリソースは明示的にグループ化される。いくつかの実施形態では、複数のPUCCHリソースは、デフォルトグループ化に従ってグループ化される。いくつかの実施形態では、複数のPUCCHリソースは、基地局によって送られ、無線デバイスによって受信される、セットインデックスに従ってグループ化される。いくつかの実施形態では、第1のPUCCHリソースはPUCCHリソースの複数のセットに属し、第2のPUCCHリソースは、第2のPUCCHが複数のセットのうちの少なくとも1つに属する場合、第1のPUCCHリソースと同じセットに属する。いくつかの実施形態では、第1のPUCCHリソースのペイロード容量が、第2のPUCCHリソースのペイロード容量よりも小さい。他の実施形態では、第1のPUCCHリソースのペイロード容量は、第2のPUCCHリソースのペイロード容量よりも大きい。いくつかの実施形態では、第1のPUCCHリソースと第2のPUCCHリソースとは、時間領域において少なくとも部分的に重複する。
【0027】
いくつかの実施形態は、(1つまたは複数の)以下の技術的利点のうちの1つまたは複数を提供し得る。たとえば、いくつかの実施形態によれば、スケジューラが、UEがマルチプルスケジューリング中に使用するべきであるPUCCHリソースを変更する(および、それによって、PUCCHリソースを採用する)ことができる。これは、gNB(NRにおける基地局)が、割り振られたPUCCHリソースを動的に変更することができるので、必要とされるPUCCHリソース(UCIまたはACK/NACKペイロードサイズ)に関して、gNBが極めて精密な予測を行うための要件を緩和する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】ダウンリンク割り振りインデックスの一例を示す図である。
図2】ロングPUCCHフォーマットおよびショートPUCCHフォーマットが設定された無線デバイスの一例を示す図である。
図3】物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、HARQフィードバックのために使用され得るPUCCHとの間の関連付けの一例を示す図である。
図4】いくつかの実施形態による、ロングPUCCHフォーマットおよびショートPUCCHフォーマットが設定された無線デバイスの一例を示す図である。
図5】いくつかの実施形態による、PDCCHと、HARQフィードバックのために使用され得るPUCCHとの間の関連付けの一例を示す図である。
図QQ1】いくつかの実施形態による、無線ネットワークの一例を示す図である。
図QQ2】いくつかの実施形態による、ユーザ機器の一例を示す図である。
図QQ3】いくつかの実施形態による、仮想化環境の一例を示す図である。
図QQ4】いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークの一例を示す図である。
図QQ5】いくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータの一例を示す図である。
図QQ6】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法の一例を示す図である。
図QQ7】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法の一例を示す図である。
図QQ8】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法の一例を示す図である。
図QQ9】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法の一例を示す図である。
図VV0】いくつかの実施形態による、方法の一例を示す図である。
図VV1】いくつかの実施形態による、方法の一例を示す図である。
図WW】いくつかの実施形態による、仮想化装置の一例を示す図である。
図6】いくつかの実施形態による、PUCCHを介して基地局にHARQフィードバックを送信するための、無線デバイスによって実施される方法の一例を示す図である。
図7】いくつかの実施形態による、PUCCHを介してHARQフィードバックをスケジュールするための、基地局によって実施される方法の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
添付の図面を参照しながら、次に、本明細書で企図される実施形態のうちのいくつかがより十分に説明される。しかしながら、他の実施形態は、本明細書で開示される主題の範囲内に含まれており、開示される主題は、本明細書に記載される実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、当業者に主題の範囲を伝達するために、例として提供される。
【0030】
いくつかの実施形態によれば、UEのために設定されるPUCCHリソースは、異なるセットにグループ化される。図4は、UEに、グループ化された複数のロングPUCCHリソースおよびショートPUCCHリソースが設定された一例を示す。グループ化がどのように達成され得るかは以下でさらに説明され、当面は、このグループ化がどのように達成されたかは重要ではない。わかるように、図4は、図2に基づき、PUCCHフォーマットPR1、PR2、PR6、およびPR7が同じセットS0中でグループ化される修正を伴う。他のPUCCHリソースは他のPUCCHセット(図示せず)に属することがあり、PR1および/またはPR2および/またはPR6および/またはPR7さえ、他のセット(図示せず)のメンバーであり得る。すなわち、1つのPUCCHリソースが複数のセット中のメンバーであり得る。図4では、PUCCHリソースPR4は、PUCCHリソースPR4がPR2およびPR6と重複することを指示するために、わずかに外側にあるように示されている。PR1は、≦2ビットの場合のショートPUCCHリソースであり、PR2は、>2ビットの場合のショートPUCCHリソースである。
【0031】
図5は、いくつかの実施形態による、PDCCHと、HARQフィードバックのために使用され得るPUCCHとの間の関連付けの一例を示す。図5は、異なるPUCCHリソースを除いて、図3と同様である。図5では、スロットnおよびn+1は、ショートPUCCHリソースPR1(≦2ビット)を指示するが、スロットn+3以降は、確認応答される必要がある(スロットn、n+1、およびn+3からの)3つのDL割り振りがすでにあるので、PUCCHフォーマットPR2(>2ビット)を指示する。図5の例はショートPUCCHフォーマット間で切り替えるが、その切替えは、ショート(またはロング)PUCCHフォーマット内での切替えに限定される必要がない。すなわち、いくつかの実施形態は、異なる長さのPUCCHリソース間でも切り替えることができる。
【0032】
PUCCHリソースのグループ化
いくつかの実施形態は、以下でさらに説明されるように、設定、時間位置、および/またはPUCCHペイロードに従って、PUCCHリソースをグループ化し得る。
【0033】
設定:PUCCHリソース設定の一部として、セットインデックスが、PUCCHリソースが属する1つまたは複数のセットを指示するために提供され得る。提供されない場合、PUCCHリソースは、いずれにも属さないか、またはデフォルトセットに属する。PUCCHリソースは複数のセットにも属することができることに留意されたい。
【0034】
時間位置。例は以下の通りである。
・ 時間領域において(少なくとも部分的に)重複するPUCCHリソースが、同じグループに属する。
・ 同じスロット内のすべてのPUCCHが1つのセット内にある、すなわち、スロット内のすべてのPUCCHリソースが交換され得る。より一般的には、設定された時間間隔内のすべてのPUCCHリソース(たとえば、スロット中の最初のN個のシンボル、スロット中のシンボルn0...n0+N-1など)は、同じPUCCHセットに属する。時間範囲は、完全なPUCCHが、提供された時間範囲内にあること、あるいは開始位置または終了位置のみを必要とすることがある。
・ ロングPUCCHフォーマット、ただし、異なる開始位置をもつ。UEの処理能力に応じて、UEは、PUCCHがスロット始端において開始しないが、そのスロット中で数シンボル後に開始する場合、現在のスロット中で、前のスロットからのHARQフィードバックを送信することが可能であり得る。gNBが、当初、PUCCHスロットの前のスロット中でDLをスケジュールしないことを意図した場合、gNBは、ULスロット中の早期に開始するロングPUCCHを指示し得る。次いで、ULスロットの前の最後のDLスロットもスケジュールされる場合、当初のPUCCHリソースは機能せず、この場合、最後のDL割り振りは、スロット中の後の開始位置をもつロングPUCCHフォーマットを指示し得る。
・ スロット内の異なる位置におけるショートPUCCHフォーマット。上記の黒丸と同じ動機づけ。
【0035】
PUCCHペイロード。例は以下の通りである。
・ 同じフォーマットの、ただし、異なる設定されたペイロードをもつ複数の/すべてのPUCCHリソース。
・ ≦2ビットをもつショートPUCCHが、>2ビットをもつショートPUCCHと同じセット中にある。これは図5に示されている(PR1とPR2とがS0に属する)。
・ ≦2ビットをもつロングPUCCHが、>2ビットをもつロングPUCCHと同じセット中にある。
・ ≦2ビットをもつショートPUCCHが、>2ビットをもつロングPUCCHと同じセット中にある。
・ PUCCHリソースは、フォーマットにかかわらず、それらのPUCCHリソースが同じスロット中にある場合、同じセット中にあり、後続のDL割り振り中で、指示されたPUCCHリソースのペイロード容量が増加する(あるいは、増加するかまたは一定のままである)。たとえば、スロットnおよびn+1中のDL割り振りが、ペイロード能力PL1をもつ、スロットm中のPR1を指示する。スロットn+4中のDL割り振りが、ペイロードPL2をもつ、スロットm中のPR2を指示する。PL2>PL1。この場合、UEは、スロットm中のPR1の代わりに、スロットm中のPUCCHリソースPR2が使用されるべきであると決定する。このルールを使用して、gNBは、始めに、小さいペイロードをもつPUCCHリソースを指示し、その後、同じPUCCHリソースを使用するべきであるDL割り振りの数が増加するにつれて、より大きいペイロード能力をもつPUCCHリソースに切り替えることができる。
・ 上記と同じルール、減少するPUCCHペイロードを伴う。ここでは、gNBは、最初に、大きいPUCCHフォーマットを指示し、そのような大きいフォーマットが必要とされないことが明らかであると、より小さいPUCCHリソースを指示する。
【0036】
上記は、自動的にまたはセットへの設定を介してどのようにPUCCHをグループ化すべきかの、考えられる例のリストにすぎない。また、例の組合せが想定され得る。
【0037】
本明細書で説明される主題は、任意の好適な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムにおいて実装され得るが、本明細書で開示される実施形態は、図QQ1に示されている例示的な無線ネットワークなど、無線ネットワークに関して説明される。簡単のために、図QQ1の無線ネットワークは、ネットワークQQ106、ネットワークノードQQ160およびQQ160b、ならびにWD QQ110、QQ110bおよびQQ110cのみを図示する。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間の通信、あるいは無線デバイスと、固定電話、サービスプロバイダ、または任意の他のネットワークノードもしくはエンドデバイスなどの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに好適な任意の追加のエレメントをさらに含み得る。示されている構成要素のうち、ネットワークノードQQ160および無線デバイス(WD)QQ110は、追加の詳細とともに図示される。無線ネットワークは、1つまたは複数の無線デバイスに通信および他のタイプのサービスを提供して、無線デバイスの、無線ネットワークへのアクセス、および/あるいは、無線ネットワークによってまたは無線ネットワークを介して提供されるサービスの使用を容易にし得る。
【0038】
無線ネットワークは、任意のタイプの通信、通信、データ、セルラー、および/または無線ネットワーク、あるいは他の同様のタイプのシステムを含み、および/またはそれらとインターフェースし得る。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格あるいは他のタイプのあらかじめ規定されたルールまたはプロシージャに従って動作するように設定され得る。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、Long Term Evolution(LTE)、ならびに/あるいは他の好適な2G、3G、4G、または5G規格などの通信規格、IEEE802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/あるいは、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMax)、Bluetooth、Z-Waveおよび/またはZigBee規格など、任意の他の適切な無線通信規格を実装し得る。
【0039】
ネットワークQQ106は、1つまたは複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にするための他のネットワークを備え得る。
【0040】
ネットワークノードQQ160およびWD QQ110は、以下でより詳細に説明される様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークにおいて無線接続を提供することなど、ネットワークノードおよび/または無線デバイス機能性を提供するために協働する。異なる実施形態では、無線ネットワークは、任意の数の有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、ならびに/あるいは有線接続を介してかまたは無線接続を介してかにかかわらず、データおよび/または信号の通信を容易にするかまたはその通信に参加し得る、任意の他の構成要素またはシステムを備え得る。
【0041】
本明細書で使用されるネットワークノードは、無線デバイスと、ならびに/あるいは、無線デバイスへの無線アクセスを可能にし、および/または提供する、および/または、無線ネットワークにおいて他の機能(たとえば、アドミニストレーション)を実施するための、無線ネットワーク中の他のネットワークノードまたは機器と、直接または間接的に通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、限定はしないが、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、エボルブドノードB(eNB)およびNRノードB(gNB))を含む。基地局は、基地局が提供するカバレッジの量(または、言い方を変えれば、基地局の送信電力レベル)に基づいてカテゴリー分類され得、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれることもある。基地局は、リレーを制御する、リレーノードまたはリレードナーノードであり得る。ネットワークノードは、リモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがある、集中型デジタルユニットおよび/またはリモートラジオユニット(RRU)など、分散型無線基地局の1つまたは複数(またはすべて)の部分をも含み得る。そのようなリモートラジオユニットは、アンテナ統合無線機としてアンテナと統合されることも統合されないこともある。分散型無線基地局の部分は、分散型アンテナシステム(DAS)において、ノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのまたさらなる例は、マルチ規格無線(MSR)BSなどのMSR機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえば、モバイルスイッチングセンター(MSC)、モビリティ管理エンティティ(MME))、運用保守(O&M:Operation and Maintenance)ノード、運用サポートシステム(OSS)ノード、自己最適化ネットワーク(SON:Self-Optimized Network)ノード、測位ノード(たとえば、エボルブドサービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC))、および/あるいはドライブテスト最小化(MDT:minimization of drive test)ノードを含む。別の例として、ネットワークノードは、以下でより詳細に説明されるように、仮想ネットワークノードであり得る。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線ネットワークへのアクセスを可能にし、および/または無線デバイスに提供し、あるいは、無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを提供することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
【0042】
図QQ1では、ネットワークノードQQ160は、処理回路要素QQ170、デバイス可読媒体QQ180、インターフェースQQ190、補助機器QQ184、電源QQ186、電力回路要素QQ187、およびアンテナQQ162を含む。図QQ1の例示的な無線ネットワーク中に示されているネットワークノードQQ160は、ハードウェア構成要素の示されている組合せを含むデバイスを表し得るが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せをもつネットワークノードを備え得る。ネットワークノードが、本明細書で開示されるタスク、特徴、機能および方法を実施するために必要とされるハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の好適な組合せを備えることを理解されたい。その上、ネットワークノードQQ160の構成要素が、より大きいボックス内に位置する単一のボックスとして、または複数のボックス内で入れ子にされている単一のボックスとして図示されているが、実際には、ネットワークノードは、単一の示されている構成要素を組成する複数の異なる物理構成要素を備え得る(たとえば、デバイス可読媒体QQ180は、複数の別個のハードドライブならびに複数のRAMモジュールを備え得る)。
【0043】
同様に、ネットワークノードQQ160は、複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から組み立てられ得、これらは各々、それら自体のそれぞれの構成要素を有し得る。ネットワークノードQQ160が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS構成要素およびBSC構成要素)を備えるいくつかのシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つまたは複数が、いくつかのネットワークノードの間で共有され得る。たとえば、単一のRNCが、複数のノードBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各一意のノードBとRNCとのペアは、いくつかの事例では、単一の別個のネットワークノードと考えられ得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノードQQ160は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は複製され得(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体QQ180)、いくつかの構成要素は再利用され得る(たとえば、同じアンテナQQ162がRATによって共有され得る)。ネットワークノードQQ160は、ネットワークノードQQ160に統合された、たとえば、GSM、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、LTE、NR、WiFi、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための様々な示されている構成要素の複数のセットをも含み得る。これらの無線技術は、同じまたは異なるチップまたはチップのセット、およびネットワークノードQQ160内の他の構成要素に統合され得る。
【0044】
処理回路要素QQ170は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定される。処理回路要素QQ170によって実施されるこれらの動作は、処理回路要素QQ170によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報に変換することによって、処理すること、取得された情報または変換された情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報または変換された情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
【0045】
処理回路要素QQ170は、単体で、またはデバイス可読媒体QQ180などの他のネットワークノードQQ160構成要素と併せてのいずれかで、ネットワークノードQQ160機能性を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。たとえば、処理回路要素QQ170は、デバイス可読媒体QQ180に記憶された命令、または処理回路要素QQ170内のメモリに記憶された命令を実行し得る。そのような機能性は、本明細書で説明される様々な無線特徴、機能、または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路要素QQ170は、システムオンチップ(SOC)を含み得る。
【0046】
いくつかの実施形態では、処理回路要素QQ170は、無線周波数(RF)トランシーバ回路要素QQ172とベースバンド処理回路要素QQ174とのうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路要素QQ172とベースバンド処理回路要素QQ174とは、別個のチップ(またはチップのセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあり得る。代替実施形態では、RFトランシーバ回路要素QQ172とベースバンド処理回路要素QQ174との一部または全部は、同じチップまたはチップのセット、ボード、あるいはユニット上にあり得る。
【0047】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNBまたは他のそのようなネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書で説明される機能性の一部または全部は、デバイス可読媒体QQ180、または処理回路要素QQ170内のメモリに記憶された、命令を実行する処理回路要素QQ170によって実施され得る。代替実施形態では、機能性の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路要素QQ170によって提供され得る。それらの実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路要素QQ170は、説明される機能性を実施するように設定され得る。そのような機能性によって提供される利益は、処理回路要素QQ170単独に、またはネットワークノードQQ160の他の構成要素に限定されないが、全体としてネットワークノードQQ160によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
【0048】
デバイス可読媒体QQ180は、限定はしないが、永続記憶域、固体メモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))を含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリ、ならびに/あるいは、処理回路要素QQ170によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを備え得る。デバイス可読媒体QQ180は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路要素QQ170によって実行されることが可能であり、ネットワークノードQQ160によって利用される、他の命令を含む、任意の好適な命令、データまたは情報を記憶し得る。デバイス可読媒体QQ180は、処理回路要素QQ170によって行われた計算および/またはインターフェースQQ190を介して受信されたデータを記憶するために使用され得る。いくつかの実施形態では、処理回路要素QQ170およびデバイス可読媒体QQ180は、統合されていると考えられ得る。
【0049】
インターフェースQQ190は、ネットワークノードQQ160、ネットワークQQ106、および/またはWD QQ110の間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信において使用される。示されているように、インターフェースQQ190は、たとえば有線接続上でネットワークQQ106との間でデータを送るおよび受信するための(1つまたは複数の)ポート/(1つまたは複数の)端末QQ194を備える。インターフェースQQ190は、アンテナQQ162に結合されるか、またはいくつかの実施形態では、アンテナQQ162の一部であり得る、無線フロントエンド回路要素QQ192をも含む。無線フロントエンド回路要素QQ192は、フィルタQQ198と増幅器QQ196とを備える。無線フロントエンド回路要素QQ192は、アンテナQQ162および処理回路要素QQ170に接続され得る。無線フロントエンド回路要素は、アンテナQQ162と処理回路要素QQ170との間で通信される信号を調節するように設定され得る。無線フロントエンド回路要素QQ192は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路要素QQ192は、デジタルデータを、フィルタQQ198および/または増幅器QQ196の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナQQ162を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナQQ162は無線信号を収集し得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路要素QQ192によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路要素QQ170に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
【0050】
いくつかの代替実施形態では、ネットワークノードQQ160は別個の無線フロントエンド回路要素QQ192を含まないことがあり、代わりに、処理回路要素QQ170は、無線フロントエンド回路要素を備え得、別個の無線フロントエンド回路要素QQ192なしでアンテナQQ162に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路要素QQ172の全部または一部が、インターフェースQQ190の一部と考えられ得る。さらに他の実施形態では、インターフェースQQ190は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つまたは複数のポートまたは端末QQ194と、無線フロントエンド回路要素QQ192と、RFトランシーバ回路要素QQ172とを含み得、インターフェースQQ190は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路要素QQ174と通信し得る。
【0051】
アンテナQQ162は、無線信号を送り、および/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得る。アンテナQQ162は、無線フロントエンド回路要素QQ192に結合され得、データおよび/または信号を無線で送信および受信することが可能な任意のタイプのアンテナであり得る。いくつかの実施形態では、アンテナQQ162は、たとえば、2GHzと66GHzとの間の無線信号を送信/受信するように動作可能な1つまたは複数の全方向の、セクタまたはパネルアンテナを備え得る。全方向アンテナは、任意の方向に無線信号を送信/受信するために使用され得、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するために使用され得、パネルアンテナは、比較的直線ラインで無線信号を送信/受信するために使用される見通し線アンテナであり得る。いくつかの事例では、2つ以上のアンテナの使用は、MIMOと呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、アンテナQQ162は、ネットワークノードQQ160とは別個であり得、インターフェースまたはポートを通してネットワークノードQQ160に接続可能であり得る。
【0052】
アンテナQQ162、インターフェースQQ190、および/または処理回路要素QQ170は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作および/またはいくつかの取得動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナQQ162、インターフェースQQ190、および/または処理回路要素QQ170は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
【0053】
電力回路要素QQ187は、電力管理回路要素を備えるか、または電力管理回路要素に結合され得、本明細書で説明される機能性を実施するための電力を、ネットワークノードQQ160の構成要素に供給するように設定される。電力回路要素QQ187は、電源QQ186から電力を受信し得る。電源QQ186および/または電力回路要素QQ187は、それぞれの構成要素に好適な形式で(たとえば、各それぞれの構成要素のために必要とされる電圧および電流レベルにおいて)、ネットワークノードQQ160の様々な構成要素に電力を提供するように設定され得る。電源QQ186は、電力回路要素QQ187および/またはネットワークノードQQ160中に含まれるか、あるいは電力回路要素QQ187および/またはネットワークノードQQ160の外部にあるかのいずれかであり得る。たとえば、ネットワークノードQQ160は、電気ケーブルなどの入力回路要素またはインターフェースを介して外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能であり得、それにより、外部電源は電力回路要素QQ187に電力を供給する。さらなる例として、電源QQ186は、電力回路要素QQ187に接続された、または電力回路要素QQ187中で統合された、バッテリーまたはバッテリーパックの形態の電力源を備え得る。バッテリーは、外部電源が落ちた場合、バックアップ電力を提供し得る。光起電力デバイスなどの他のタイプの電源も使用され得る。
【0054】
ネットワークノードQQ160の代替実施形態は、本明細書で説明される機能性、および/または本明細書で説明される主題をサポートするために必要な機能性のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能性のいくつかの態様を提供することを担当し得る、図QQ1に示されている構成要素以外の追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノードQQ160は、ネットワークノードQQ160への情報の入力を可能にするための、およびネットワークノードQQ160からの情報の出力を可能にするための、ユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ユーザが、ネットワークノードQQ160のための診断、メンテナンス、修復、および他の管理機能を実施することを可能にし得る。
【0055】
本明細書で使用される無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能なデバイスを指す。別段に記載されていない限り、WDという用語は、本明細書ではユーザ機器(UE)と互換的に使用され得る。無線で通信することは、空中で情報を伝達するのに好適な、電磁波、電波、赤外波、および/または他のタイプの信号を使用して無線信号を送信および/または受信することを伴い得る。いくつかの実施形態では、WDは、直接人間対話なしに情報を送信および/または受信するように設定され得る。たとえば、WDは、内部または外部イベントによってトリガされたとき、あるいはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。WDの例は、限定はしないが、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーミングコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ内蔵機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE:customer premise equipment)、車載無線端末デバイスなどを含む。WDは、たとえばサイドリンク通信、車両対車両(V2V)、車両対インフラストラクチャ(V2I)、車両対あらゆるモノ(V2X)のための第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)規格を実装することによって、デバイス間(D2D)通信をサポートし得、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。また別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、WDは、監視および/または測定を実施し、そのような監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。WDは、この場合、マシン間(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、3GPPコンテキストではMTCデバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、WDは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、あるいは家庭用または個人用電気器具(たとえば、冷蔵庫、テレビジョンなど)、個人用ウェアラブル(たとえば、時計、フィットネストラッカーなど)である。他のシナリオでは、WDは車両または他の機器を表し得、車両または他の機器は、その動作ステータスを監視することおよび/またはその動作ステータスに関して報告すること、あるいはその動作に関連付けられた他の機能が可能である。上記で説明されたWDは無線接続のエンドポイントを表し得、その場合には、デバイスは無線端末と呼ばれることがある。さらに、上記で説明されたWDはモバイルであり得、その場合には、デバイスはモバイルデバイスまたはモバイル端末と呼ばれることもある。
【0056】
示されているように、無線デバイスQQ110は、アンテナQQ111、インターフェースQQ114、処理回路要素QQ120、デバイス可読媒体QQ130、ユーザインターフェース機器QQ132、補助機器QQ134、電源QQ136、および電力回路要素QQ137を含む。WD QQ110は、WD QQ110によってサポートされる、たとえば、ほんの数個を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための示されている構成要素のうちの1つまたは複数の複数のセットを含み得る。これらの無線技術は、WD QQ110内の他の構成要素と同じまたは異なるチップまたはチップのセットに統合され得る。
【0057】
アンテナQQ111は、無線信号を送り、および/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得、インターフェースQQ114に接続される。いくつかの代替実施形態では、アンテナQQ111は、WD QQ110とは別個であり、インターフェースまたはポートを通してWD QQ110に接続可能であり得る。アンテナQQ111、インターフェースQQ114、および/または処理回路要素QQ120は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作または送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信され得る。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路要素および/またはアンテナQQ111は、インターフェースと考えられ得る。
【0058】
示されているように、インターフェースQQ114は、無線フロントエンド回路要素QQ112とアンテナQQ111とを備える。無線フロントエンド回路要素QQ112は、1つまたは複数のフィルタQQ118と増幅器QQ116とを備える。無線フロントエンド回路要素QQ112は、アンテナQQ111および処理回路要素QQ120に接続され、アンテナQQ111と処理回路要素QQ120との間で通信される信号を調節するように設定される。無線フロントエンド回路要素QQ112は、アンテナQQ111に結合されるか、またはアンテナQQ111の一部であり得る。いくつかの実施形態では、WD QQ110は別個の無線フロントエンド回路要素QQ112を含まないことがあり、むしろ、処理回路要素QQ120は、無線フロントエンド回路要素を備え得、アンテナQQ111に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路要素QQ122の一部または全部が、インターフェースQQ114の一部と考えられ得る。無線フロントエンド回路要素QQ112は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路要素QQ112は、デジタルデータを、フィルタQQ118および/または増幅器QQ116の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナQQ111を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナQQ111は無線信号を収集し得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路要素QQ112によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路要素QQ120に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
【0059】
処理回路要素QQ120は、単体で、またはデバイス可読媒体QQ130などの他のWD QQ110構成要素と併せてのいずれかで、WD QQ110機能性を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。そのような機能性は、本明細書で説明される様々な無線特徴または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。たとえば、処理回路要素QQ120は、本明細書で開示される機能性を提供するために、デバイス可読媒体QQ130に記憶された命令、または処理回路要素QQ120内のメモリに記憶された命令を実行し得る。
【0060】
示されているように、処理回路要素QQ120は、RFトランシーバ回路要素QQ122、ベースバンド処理回路要素QQ124、およびアプリケーション処理回路要素QQ126のうちの1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理回路要素は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。いくつかの実施形態では、WD QQ110の処理回路要素QQ120は、SOCを備え得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路要素QQ122、ベースバンド処理回路要素QQ124、およびアプリケーション処理回路要素QQ126は、別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。代替実施形態では、ベースバンド処理回路要素QQ124およびアプリケーション処理回路要素QQ126の一部または全部は1つのチップまたはチップのセットになるように組み合わせられ得、RFトランシーバ回路要素QQ122は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。さらに代替の実施形態では、RFトランシーバ回路要素QQ122およびベースバンド処理回路要素QQ124の一部または全部は同じチップまたはチップのセット上にあり得、アプリケーション処理回路要素QQ126は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。また他の代替実施形態では、RFトランシーバ回路要素QQ122、ベースバンド処理回路要素QQ124、およびアプリケーション処理回路要素QQ126の一部または全部は、同じチップまたはチップのセット中で組み合わせられ得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路要素QQ122は、インターフェースQQ114の一部であり得る。RFトランシーバ回路要素QQ122は、処理回路要素QQ120のためのRF信号を調節し得る。
【0061】
いくつかの実施形態では、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される機能性の一部または全部は、デバイス可読媒体QQ130に記憶された命令を実行する処理回路要素QQ120によって提供され得、デバイス可読媒体QQ130は、いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体であり得る。代替実施形態では、機能性の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路要素QQ120によって提供され得る。それらの特定の実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路要素QQ120は、説明される機能性を実施するように設定され得る。そのような機能性によって提供される利益は、処理回路要素QQ120単独に、またはWD QQ110の他の構成要素に限定されないが、全体としてWD QQ110によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
【0062】
処理回路要素QQ120は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定され得る。処理回路要素QQ120によって実施されるようなこれらの動作は、処理回路要素QQ120によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報に変換することによって、処理すること、取得された情報または変換された情報をWD QQ110によって記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報または変換された情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
【0063】
デバイス可読媒体QQ130は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路要素QQ120によって実行されることが可能な他の命令を記憶するように動作可能であり得る。デバイス可読媒体QQ130は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、処理回路要素QQ120によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路要素QQ120およびデバイス可読媒体QQ130は、統合されていると考えられ得る。
【0064】
ユーザインターフェース機器QQ132は、人間のユーザがWD QQ110と対話することを可能にする構成要素を提供し得る。そのような対話は、視覚、聴覚、触覚など、多くの形式のものであり得る。ユーザインターフェース機器QQ132は、ユーザへの出力を作り出すように、およびユーザがWD QQ110への入力を提供することを可能にするように動作可能であり得る。対話のタイプは、WD QQ110にインストールされるユーザインターフェース機器QQ132のタイプに応じて変化し得る。たとえば、WD QQ110がスマートフォンである場合、対話はタッチスクリーンを介したものであり得、WD QQ110がスマートメーターである場合、対話は、使用量(たとえば、使用されたガロンの数)を提供するスクリーン、または(たとえば、煙が検出された場合)可聴警報を提供するスピーカーを通したものであり得る。ユーザインターフェース機器QQ132は、入力インターフェース、デバイスおよび回路、ならびに、出力インターフェース、デバイスおよび回路を含み得る。ユーザインターフェース機器QQ132は、WD QQ110への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路要素QQ120が入力情報を処理することを可能にするために、処理回路要素QQ120に接続される。ユーザインターフェース機器QQ132は、たとえば、マイクロフォン、近接度または他のセンサー、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つまたは複数のカメラ、USBポート、あるいは他の入力回路要素を含み得る。ユーザインターフェース機器QQ132はまた、WD QQ110からの情報の出力を可能にするように、および処理回路要素QQ120がWD QQ110からの情報を出力することを可能にするように設定される。ユーザインターフェース機器QQ132は、たとえば、スピーカー、ディスプレイ、振動回路要素、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、または他の出力回路要素を含み得る。ユーザインターフェース機器QQ132の1つまたは複数の入力および出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、WD QQ110は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、エンドユーザおよび/または無線ネットワークが本明細書で説明される機能性から利益を得ることを可能にし得る。
【0065】
補助機器QQ134は、概してWDによって実施されないことがある、より固有の機能性を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行うための特殊化されたセンサー、有線通信などのさらなるタイプの通信のためのインターフェースなどを備え得る。補助機器QQ134の構成要素の包含およびタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて変化し得る。
【0066】
電源QQ136は、いくつかの実施形態では、バッテリーまたはバッテリーパックの形態のものであり得る。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光起電力デバイスまたは電池など、他のタイプの電源も使用され得る。WD QQ110は、電源QQ136から、本明細書で説明または指示される任意の機能性を行うために電源QQ136からの電力を必要とする、WD QQ110の様々な部分に電力を配信するための、電力回路要素QQ137をさらに備え得る。電力回路要素QQ137は、いくつかの実施形態では、電力管理回路要素を備え得る。電力回路要素QQ137は、追加または代替として、外部電源から電力を受信するように動作可能であり得、その場合、WD QQ110は、電力ケーブルなどの入力回路要素またはインターフェースを介して(電気コンセントなどの)外部電源に接続可能であり得る。電力回路要素QQ137はまた、いくつかの実施形態では、外部電源から電源QQ136に電力を配信するように動作可能であり得る。これは、たとえば、電源QQ136の充電のためのものであり得る。電力回路要素QQ137は、電源QQ136からの電力に対して、その電力を、電力が供給されるWD QQ110のそれぞれの構成要素に好適であるようにするために、任意のフォーマッティング、変換、または他の修正を実施し得る。
【0067】
図QQ2は、本明細書で説明される様々な態様による、UEの一実施形態を示す。本明細書で使用されるユーザ機器またはUEは、必ずしも、関連のあるデバイスを所有し、および/または動作させる人間のユーザという意味におけるユーザを有するとは限らない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる動作を意図されるが、特定の人間のユーザに関連付けられないことがあるか、または特定の人間のユーザに初めに関連付けられないことがある、デバイス(たとえば、スマートスプリンクラーコントローラ)を表し得る。代替的に、UEは、エンドユーザへの販売、またはエンドユーザによる動作を意図されないが、ユーザに関連付けられるか、またはユーザの利益のために動作され得る、デバイス(たとえば、スマート電力計)を表し得る。UE QQ200は、NB-IoT UE、マシン型通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEであり得る。図QQ2に示されているUE QQ200は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のGSM、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、LTE、および/または第5世代(5G)規格など、3GPPによって公表された1つまたは複数の通信規格による通信のために設定されたWDの一例である。前述のように、WDおよびUEという用語は、互換的に使用され得る。したがって、図QQ2はUEであるが、本明細書で説明される構成要素は、WDに等しく適用可能であり、その逆も同様である。
【0068】
図QQ2では、UE QQ200は、入出力インターフェースQQ205、無線周波数(RF)インターフェースQQ209、ネットワーク接続インターフェースQQ211、ランダムアクセスメモリ(RAM)QQ217と読取り専用メモリ(ROM)QQ219と記憶媒体QQ221などとを含むメモリQQ215、通信サブシステムQQ231、電源QQ213、および/または他の構成要素、あるいはそれらの任意の組合せに動作可能に結合された、処理回路要素QQ201を含む。記憶媒体QQ221は、オペレーティングシステムQQ223と、アプリケーションプログラムQQ225と、データQQ227とを含む。他の実施形態では、記憶媒体QQ221は、他の同様のタイプの情報を含み得る。いくつかのUEは、図QQ2に示されている構成要素のすべてを利用するか、またはそれらの構成要素のサブセットのみを利用し得る。構成要素間の統合のレベルは、UEごとに変化し得る。さらに、いくつかのUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信機、受信機など、構成要素の複数のインスタンスを含んでいることがある。
【0069】
図QQ2では、処理回路要素QQ201は、コンピュータ命令およびデータを処理するように設定され得る。処理回路要素QQ201は、(たとえば、ディスクリート論理、FPGA、ASICなどにおける)1つまたは複数のハードウェア実装状態機械など、機械可読コンピュータプログラムとしてメモリに記憶された機械命令を実行するように動作可能な任意の逐次状態機械、適切なファームウェアと一緒のプログラマブル論理、適切なソフトウェアと一緒のマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)など、1つまたは複数のプログラム内蔵、汎用プロセッサ、あるいは上記の任意の組合せを実装するように設定され得る。たとえば、処理回路要素QQ201は、2つの中央処理ユニット(CPU)を含み得る。データは、コンピュータによる使用に好適な形式での情報であり得る。
【0070】
図示された実施形態では、入出力インターフェースQQ205は、入力デバイス、出力デバイス、または入出力デバイスに通信インターフェースを提供するように設定され得る。UE QQ200は、入出力インターフェースQQ205を介して出力デバイスを使用するように設定され得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用し得る。たとえば、UE QQ200への入力およびUE QQ200からの出力を提供するために、USBポートが使用され得る。出力デバイスは、スピーカー、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せであり得る。UE QQ200は、ユーザがUE QQ200に情報をキャプチャすることを可能にするために、入出力インターフェースQQ205を介して入力デバイスを使用するように設定され得る。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサー、マウス、トラックボール、方向パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含み得る。プレゼンスセンシティブディスプレイは、ユーザからの入力を検知するための容量性または抵抗性タッチセンサーを含み得る。センサーは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、チルトセンサー、力センサー、磁力計、光センサー、近接度センサー、別の同様のセンサー、またはそれらの任意の組合せであり得る。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光センサーであり得る。
【0071】
図QQ2では、RFインターフェースQQ209は、送信機、受信機、およびアンテナなど、RF構成要素に通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク接続インターフェースQQ211は、ネットワークQQ243aに通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワークQQ243aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワークQQ243aは、Wi-Fiネットワークを備え得る。ネットワーク接続インターフェースQQ211は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って通信ネットワーク上で1つまたは複数の他のデバイスと通信するために使用される、受信機および送信機インターフェースを含むように設定され得る。ネットワーク接続インターフェースQQ211は、通信ネットワークリンク(たとえば、光学的、電気的など)に適した受信機および送信機機能性を実装し得る。送信機および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、または、代替的に、別個に実装され得る。
【0072】
RAM QQ217は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなど、ソフトウェアプログラムの実行中に、データまたはコンピュータ命令の記憶またはキャッシングを提供するために、バスQQ202を介して処理回路要素QQ201にインターフェースするように設定され得る。ROM QQ219は、処理回路要素QQ201にコンピュータ命令またはデータを提供するように設定され得る。たとえば、ROM QQ219は、不揮発性メモリに記憶される、基本入出力(I/O)、起動、またはキーボードからのキーストロークの受信など、基本システム機能のための、不変低レベルシステムコードまたはデータを記憶するように設定され得る。記憶媒体QQ221は、RAM、ROM、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、取外し可能カートリッジ、またはフラッシュドライブなど、メモリを含むように設定され得る。一例では、記憶媒体QQ221は、オペレーティングシステムQQ223と、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェットまたはガジェットエンジン、あるいは別のアプリケーションなどのアプリケーションプログラムQQ225と、データファイルQQ227とを含むように設定され得る。記憶媒体QQ221は、UE QQ200による使用のために、多様な様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せのうちのいずれかを記憶し得る。
【0073】
記憶媒体QQ221は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、Blu-Ray光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータ記憶(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュールまたはリムーバブルユーザ識別情報(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、またはそれらの任意の組合せなど、いくつかの物理ドライブユニットを含むように設定され得る。記憶媒体QQ221は、UE QQ200が、一時的または非一時的メモリ媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、またはデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを利用する製造品などの製造品は、記憶媒体QQ221中に有形に具現され得、記憶媒体QQ221はデバイス可読媒体を備え得る。
【0074】
図QQ2では、処理回路要素QQ201は、通信サブシステムQQ231を使用してネットワークQQ243bと通信するように設定され得る。ネットワークQQ243aとネットワークQQ243bとは、同じ1つまたは複数のネットワークまたは異なる1つまたは複数のネットワークであり得る。通信サブシステムQQ231は、ネットワークQQ243bと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。たとえば、通信サブシステムQQ231は、IEEE802.QQ2、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)、WiMaxなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って、無線アクセスネットワーク(RAN)の別のWD、UE、または基地局など、無線通信が可能な別のデバイスの1つまたは複数のリモートトランシーバと通信するために使用される、1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。各トランシーバは、RANリンク(たとえば、周波数割り当てなど)に適した送信機機能性または受信機機能性をそれぞれ実装するための、送信機QQ233および/または受信機QQ235を含み得る。さらに、各トランシーバの送信機QQ233および受信機QQ235は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、または、代替的に、別個に実装され得る。
【0075】
示されている実施形態では、通信サブシステムQQ231の通信機能は、データ通信、ボイス通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの短距離通信、ニアフィールド通信、ロケーションを決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などのロケーションベース通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含み得る。たとえば、通信サブシステムQQ231は、セルラー通信と、Wi-Fi通信と、Bluetooth通信と、GPS通信とを含み得る。ネットワークQQ243bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワークQQ243bは、セルラーネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および/またはニアフィールドネットワークであり得る。電源QQ213は、UE QQ200の構成要素に交流(AC)または直流(DC)電力を提供するように設定され得る。
【0076】
本明細書で説明される特徴、利益および/または機能は、UE QQ200の構成要素のうちの1つにおいて実装されるか、またはUE QQ200の複数の構成要素にわたって分割され得る。さらに、本明細書で説明される特徴、利益、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアの任意の組合せで実装され得る。一例では、通信サブシステムQQ231は、本明細書で説明される構成要素のうちのいずれかを含むように設定され得る。さらに、処理回路要素QQ201は、バスQQ202上でそのような構成要素のうちのいずれかと通信するように設定され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかは、処理回路要素QQ201によって実行されたとき、本明細書で説明される対応する機能を実施する、メモリに記憶されたプログラム命令によって表され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの機能性は、処理回路要素QQ201と通信サブシステムQQ231との間で分割され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの非計算集約的機能が、ソフトウェアまたはファームウェアで実装され得、計算集約的機能がハードウェアで実装され得る。
【0077】
図QQ3は、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る、仮想化環境QQ300を示す概略ブロック図である。本コンテキストでは、仮想化することは、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイスおよびネットワーキングリソースを仮想化することを含み得る、装置またはデバイスの仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用される仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局または仮想化された無線アクセスノード)に、あるいはデバイス(たとえば、UE、無線デバイスまたは任意の他のタイプの通信デバイス)またはそのデバイスの構成要素に適用され得、機能性の少なくとも一部分が、(たとえば、1つまたは複数のネットワークにおいて1つまたは複数の物理処理ノード上で実行する、1つまたは複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシンまたはコンテナを介して)1つまたは複数の仮想構成要素として実装される、実装形態に関する。
【0078】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明される機能の一部または全部は、ハードウェアノードQQ330のうちの1つまたは複数によってホストされる1つまたは複数の仮想環境QQ300において実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される、仮想構成要素として実装され得る。さらに、仮想ノードが、無線アクセスノードではないか、または無線コネクティビティ(たとえば、コアネットワークノード)を必要としない実施形態では、ネットワークノードは完全に仮想化され得る。
【0079】
(代替的に、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることがある)機能は、本明細書で開示される実施形態のうちのいくつかの特徴、機能、および/または利益のうちのいくつかを実装するように動作可能な、1つまたは複数のアプリケーションQQ320によって実装され得る。アプリケーションQQ320は、処理回路要素QQ360とメモリQQ390-1とを備えるハードウェアQQ330を提供する、仮想化環境QQ300において稼働される。メモリQQ390-1は、処理回路要素QQ360によって実行可能な命令QQ395を含んでおり、それにより、アプリケーションQQ320は、本明細書で開示される特徴、利益、および/または機能のうちの1つまたは複数を提供するように動作可能である。
【0080】
仮想化環境QQ300は、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路要素QQ360を備える、汎用または専用のネットワークハードウェアデバイスQQ330を備え、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路要素QQ360は、商用オフザシェルフ(COTS:commercial off-the-shelf)プロセッサ、専用の特定用途向け集積回路(ASIC)、あるいは、デジタルもしくはアナログハードウェア構成要素または専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路要素であり得る。各ハードウェアデバイスはメモリQQ390-1を備え得、メモリQQ390-1は、処理回路要素QQ360によって実行される命令QQ395またはソフトウェアを一時的に記憶するための非永続的メモリであり得る。各ハードウェアデバイスは、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)QQ370を備え得、ネットワークインターフェースコントローラ(NIC)QQ370は物理ネットワークインターフェースQQ380を含む。各ハードウェアデバイスは、処理回路要素QQ360によって実行可能なソフトウェアQQ395および/または命令を記憶した、非一時的、永続的、機械可読記憶媒体QQ390-2をも含み得る。ソフトウェアQQ395は、1つまたは複数の(ハイパーバイザとも呼ばれる)仮想化レイヤQQ350をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシンQQ340を実行するためのソフトウェア、ならびに、それが、本明細書で説明されるいくつかの実施形態との関係において説明される機能、特徴および/または利益を実行することを可能にする、ソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含み得る。
【0081】
仮想マシンQQ340は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想記憶域を備え、対応する仮想化レイヤQQ350またはハイパーバイザによって稼働され得る。仮想アプライアンスQQ320の事例の異なる実施形態が、仮想マシンQQ340のうちの1つまたは複数上で実装され得、実装は異なるやり方で行われ得る。
【0082】
動作中に、処理回路要素QQ360は、ソフトウェアQQ395を実行してハイパーバイザまたは仮想化レイヤQQ350をインスタンス化し、ハイパーバイザまたは仮想化レイヤQQ350は、時々、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることがある。仮想化レイヤQQ350は、仮想マシンQQ340に、ネットワーキングハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを提示し得る。
【0083】
図QQ3に示されているように、ハードウェアQQ330は、一般的なまたは特定の構成要素をもつスタンドアロンネットワークノードであり得る。ハードウェアQQ330は、アンテナQQ3225を備え得、仮想化を介していくつかの機能を実装し得る。代替的に、ハードウェアQQ330は、多くのハードウェアノードが協働し、特に、アプリケーションQQ320のライフサイクル管理を監督する、管理およびオーケストレーション(MANO)QQ3100を介して管理される、(たとえば、データセンターまたは顧客構内機器(CPE)の場合のような)ハードウェアのより大きいクラスタの一部であり得る。
【0084】
ハードウェアの仮想化は、いくつかのコンテキストにおいて、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、データセンターおよび顧客構内機器中に位置し得る、業界標準高ボリュームサーバハードウェア、物理スイッチ、および物理記憶域上にコンソリデートするために使用され得る。
【0085】
NFVのコンテキストでは、仮想マシンQQ340は、プログラムを、それらのプログラムが、物理的な仮想化されていないマシン上で実行しているかのように稼働する、物理マシンのソフトウェア実装形態であり得る。仮想マシンQQ340の各々と、その仮想マシンに専用のハードウェアであろうと、および/またはその仮想マシンによって仮想マシンQQ340のうちの他の仮想マシンと共有されるハードウェアであろうと、その仮想マシンを実行するハードウェアQQ330のその一部とは、別個の仮想ネットワークエレメント(VNE)を形成する。
【0086】
さらにNFVのコンテキストでは、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャQQ330の上の1つまたは複数の仮想マシンQQ340において稼働する固有のネットワーク機能をハンドリングすることを担当し、図QQ3中のアプリケーションQQ320に対応する。
【0087】
いくつかの実施形態では、各々、1つまたは複数の送信機QQ3220と1つまたは複数の受信機QQ3210とを含む、1つまたは複数の無線ユニットQQ3200は、1つまたは複数のアンテナQQ3225に結合され得る。無線ユニットQQ3200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノードQQ330と直接通信し得、無線アクセスノードまたは基地局など、無線能力をもつ仮想ノードを提供するために仮想構成要素と組み合わせて使用され得る。
【0088】
いくつかの実施形態では、何らかのシグナリングが、ハードウェアノードQQ330と無線ユニットQQ3200との間の通信のために代替的に使用され得る制御システムQQ3230を使用して、実現され得る。
【0089】
図QQ4を参照すると、一実施形態によれば、通信システムが、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワークQQ411とコアネットワークQQ414とを備える、3GPPタイプセルラーネットワークなどの通信ネットワークQQ410を含む。アクセスネットワークQQ411は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局QQ412a、QQ412b、QQ412cを備え、各々が、対応するカバレッジエリアQQ413a、QQ413b、QQ413cを規定する。各基地局QQ412a、QQ412b、QQ412cは、有線接続または無線接続QQ415上でコアネットワークQQ414に接続可能である。カバレッジエリアQQ413c中に位置する第1のUE QQ491が、対応する基地局QQ412cに無線で接続するか、または対応する基地局QQ412cによってページングされるように設定される。カバレッジエリアQQ413a中の第2のUE QQ492が、対応する基地局QQ412aに無線で接続可能である。この例では複数のUE QQ491、QQ492が示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア中にある状況、または唯一のUEが対応する基地局QQ412に接続している状況に等しく適用可能である。
【0090】
通信ネットワークQQ410はそれ自体で、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散型サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る、ホストコンピュータQQ430に接続される。ホストコンピュータQQ430は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダに代わって動作され得る。通信ネットワークQQ410とホストコンピュータQQ430との間の接続QQ421およびQQ422は、コアネットワークQQ414からホストコンピュータQQ430に直接延びるか、または随意の中間ネットワークQQ420を介して進み得る。中間ネットワークQQ420は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワークQQ420は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワークQQ420は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0091】
図QQ4の通信システムは全体として、接続されたUE QQ491、QQ492とホストコンピュータQQ430との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続QQ450として説明され得る。ホストコンピュータQQ430および接続されたUE QQ491、QQ492は、アクセスネットワークQQ411、コアネットワークQQ414、任意の中間ネットワークQQ420、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続QQ450を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続QQ450が通過する参加する通信デバイスが、アップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、OTT接続QQ450は透過的であり得る。たとえば、基地局QQ412は、接続されたUE QQ491にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータQQ430から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、通知されないことがあるかまたは通知される必要がない。同様に、基地局QQ412は、UE QQ491から発生してホストコンピュータQQ430に向かう発信アップリンク通信の将来ルーティングに気づいている必要がない。
【0092】
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたUE、基地局およびホストコンピュータの例示的な実装形態が、図QQ5を参照しながら説明される。通信システムQQ500では、ホストコンピュータQQ510が、通信システムQQ500の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェースQQ516を含む、ハードウェアQQ515を備える。ホストコンピュータQQ510は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路要素QQ518をさらに備える。特に、処理回路要素QQ518は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、命令を実行するように適応されたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータQQ510は、ホストコンピュータQQ510に記憶されるかまたはホストコンピュータQQ510によってアクセス可能であり、処理回路要素QQ518によって実行可能である、ソフトウェアQQ511をさらに備える。ソフトウェアQQ511は、ホストアプリケーションQQ512を含む。ホストアプリケーションQQ512は、UE QQ530およびホストコンピュータQQ510において終端するOTT接続QQ550を介して接続するUE QQ530など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーションQQ512は、OTT接続QQ550を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
【0093】
通信システムQQ500は、通信システム中に提供される基地局QQ520をさらに含み、基地局QQ520は、基地局QQ520がホストコンピュータQQ510およびUE QQ530と通信することを可能にするハードウェアQQ525を備える。ハードウェアQQ525は、通信システムQQ500の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェースQQ526、ならびに基地局QQ520によってサーブされるカバレッジエリア(図QQ5に図示せず)中に位置するUE QQ530との少なくとも無線接続QQ570をセットアップおよび維持するための無線インターフェースQQ527を含み得る。通信インターフェースQQ526は、ホストコンピュータQQ510への接続QQ560を容易にするように設定され得る。接続QQ560は直接であり得るか、あるいは、接続QQ560は、通信システムのコアネットワーク(図QQ5に図示せず)を、および/または通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。図示の実施形態では、基地局QQ520のハードウェアQQ525は、処理回路要素QQ528をさらに含み、処理回路要素QQ528は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、命令を実行するように適応されたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局QQ520は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェアQQ521をさらに有する。
【0094】
通信システムQQ500は、すでに言及されたUE QQ530をさらに含む。UE QQ530のハードウェアQQ535は、UE QQ530が現在位置するカバレッジエリアをサーブする基地局との無線接続QQ570をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェースQQ537を含み得る。UE QQ530のハードウェアQQ535は、処理回路要素QQ538をさらに含み、処理回路要素QQ538は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、命令を実行するように適応されたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE QQ530は、UE QQ530に記憶されるかまたはUE QQ530によってアクセス可能であり、処理回路要素QQ538によって実行可能である、ソフトウェアQQ531をさらに備える。ソフトウェアQQ531は、クライアントアプリケーションQQ532を含む。クライアントアプリケーションQQ532は、ホストコンピュータQQ510のサポートのもとに、UE QQ530を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータQQ510では、実行しているホストアプリケーションQQ512は、UE QQ530およびホストコンピュータQQ510において終端するOTT接続QQ550を介して、実行しているクライアントアプリケーションQQ532と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーションQQ532は、ホストアプリケーションQQ512から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続QQ550は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーションQQ532は、クライアントアプリケーションQQ532が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0095】
図QQ5に示されているホストコンピュータQQ510、基地局QQ520およびUE QQ530は、それぞれ、図QQ4のホストコンピュータQQ430、基地局QQ412a、QQ412b、QQ412cのうちの1つ、およびUE QQ491、QQ492のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、図QQ5に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、図QQ4のものであり得るということである。
【0096】
図QQ5では、OTT接続QQ550は、仲介デバイスおよびこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングへの明示的言及なしに、基地局QQ520を介した、ホストコンピュータQQ510とUE QQ530との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、UE QQ530からまたはホストコンピュータQQ510を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続QQ550がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する決定を行い得る。
【0097】
UE QQ530と基地局QQ520との間の無線接続QQ570は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続QQ570が最後のセグメントを形成するOTT接続QQ550を使用して、UE QQ530に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、アップリンク上でのHARQフィードバックのスケジューリングを改善し、それにより、ダウンリンク上で送信されるデータに関する低減されたユーザ待ち時間などの利益を提供し得る。
【0098】
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータQQ510とUE QQ530との間のOTT接続QQ550を再設定するための随意のネットワーク機能性がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続QQ550を再設定するためのネットワーク機能性は、ホストコンピュータQQ510のソフトウェアQQ511およびハードウェアQQ515でまたはUE QQ530のソフトウェアQQ531およびハードウェアQQ535で、またはその両方で実装され得る。実施形態では、OTT接続QQ550が通過する通信デバイスにおいてまたはそれに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、またはソフトウェアQQ511、QQ531が監視された量を計算または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続QQ550の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局QQ520に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、基地局QQ520に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのようなプロシージャおよび機能性は、当技術分野において知られ、実施され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータQQ510の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェアQQ511およびQQ531が、ソフトウェアQQ511およびQQ531が伝搬時間、エラーなどを監視する間にOTT接続QQ550を使用して、メッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
【0099】
図QQ6は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図QQ4および図QQ5を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図QQ6への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップQQ610において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップQQ610の(随意であり得る)サブステップQQ611において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップQQ620において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。(随意であり得る)ステップQQ630において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが始動した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。(また、随意であり得る)ステップQQ640において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
【0100】
図QQ7は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図QQ4および図QQ5を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図QQ7への図面参照のみがこのセクションに含まれる。本方法のステップQQ710において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップQQ720において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して進み得る。(随意であり得る)ステップQQ730において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0101】
図QQ8は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図QQ4および図QQ5を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図QQ8への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップQQ810において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、ステップQQ820において、UEはユーザデータを提供する。ステップQQ820の(随意であり得る)サブステップQQ821において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップQQ810の(随意であり得る)サブステップQQ811において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UEは、(随意であり得る)サブステップQQ830において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を始動する。方法のステップQQ840において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0102】
図QQ9は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図QQ4および図QQ5を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図QQ9への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップQQ910において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。(随意であり得る)ステップQQ920において、基地局は、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動する。(随意であり得る)ステップQQ930において、ホストコンピュータは、基地局によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0103】
図VV0は、特定の実施形態による、無線デバイスにおいて使用するための方法を示す。本方法は、ステップVV02において開始し、基地局から、HARQフィードバックを送信するために無線デバイスが使用するPUCCHリソースを変更するための指示を受信する。本方法はステップVV04に進み、PUCCHリソースを変更する。本方法は、ステップVV06において、当初、当初のPUCCHリソース上で送信されることを意図されたHARQフィードバックを、新しいPUCCHリソース上で送信されることを意図されたHARQフィードバックとともに、新しいPUCCHリソース上で送信することで終了する。
【0104】
図VV1は、特定の実施形態による、基地局において使用するための方法を示す。本方法は、ステップVV12において開始し、マルチプルスケジューリング中に、無線デバイスが、HARQフィードバックを送信するために無線デバイスが使用するPUCCHリソースを変更するべきであると決定する。本方法はステップVV14に進み、無線デバイスに指示を送り、指示は、無線デバイスがPUCCHリソースを変更するべきであることを指示する。本方法は、ステップVV16において、当初、当初のPUCCHリソース上で送信されることを意図されたHARQフィードバックを、新しいPUCCHリソース上で送信されることを意図されたHARQフィードバックとともに、新しいPUCCHリソース上で受信することで終了する。
【0105】
図WWは、無線ネットワーク(たとえば、図QQ1に示されている無線ネットワーク)における装置WW00の概略ブロック図を示す。本装置は、無線デバイスまたはネットワークノード(たとえば、図QQ1に示されている無線デバイスQQ110またはネットワークノードQQ160)において実装され得る。装置WW00は、図VV0または図VV1に関して説明された例示的な方法、および、場合によっては、本明細書で開示される任意の他のプロセスまたは方法を行うように動作可能である。また、図VV0または図VV1の方法は、必ずしも装置WW00のみによって行われるとは限らないことを理解されたい。その方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実施され得る。
【0106】
仮想装置WW00は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る、処理回路要素、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを備え得る。処理回路要素は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得るメモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路要素は、アップリンク設定ユニットWW02、HARQフィードバックユニットWW04、および装置WW00の任意の他の好適なユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。
【0107】
図WWに示されているように、装置WW00は、アップリンク設定ユニットWW02とHARQフィードバックユニットWW04とを含む。アップリンク設定ユニットWW02およびHARQフィードバックユニットが、無線デバイスにおいて実装されるときなど、いくつかの実施形態では、アップリンク設定ユニットWW02は、基地局から、HARQフィードバックを送信するために無線デバイスが使用するPUCCHリソースを変更するための指示を受信するように設定される。その指示を受信したことに応答して、アップリンク設定ユニットWW02は、PUCCHリソースを変更するようにさらに設定される。HARQフィードバックユニットWW04は、当初、当初のPUCCHリソース上で送信されることを意図されたHARQフィードバックを、新しいPUCCHリソース上で送信されることを意図されたHARQフィードバックとともに、新しいPUCCHリソース上で送信するように設定される。
【0108】
アップリンク設定ユニットWW02およびHARQフィードバックユニットが、基地局において実装されるときなど、いくつかの実施形態では、アップリンク設定ユニットWW02は、マルチプルスケジューリング中に、無線デバイスが、HARQフィードバックを送信するために無線デバイスが使用するPUCCHリソースを変更するべきであると決定するように設定される。その決定に応答して、アップリンク設定ユニットWW02は、無線デバイスに指示を送るようにさらに設定され、指示は、無線デバイスがPUCCHリソースを変更するべきであることを指示する。HARQフィードバックユニットWW04は、当初、当初のPUCCHリソース上で送信されることを意図されたHARQフィードバックを、新しいPUCCHリソース上で送信されることを意図されたHARQフィードバックとともに、新しいPUCCHリソース上で受信するように設定される。
【0109】
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野での通常の意味を有し得、たとえば、本明細書で説明されるものなど、それぞれのタスク、プロシージャ、算出、出力、および/または表示機能などを行うための、電気および/または電子回路要素、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/または個別デバイス、コンピュータプログラムまたは命令などを含み得る。
【0110】
実施形態
グループAの実施形態
1.基地局にHARQフィードバックを送信するための、無線デバイスによって実施される方法であって、
- HARQフィードバックを送信するために無線デバイスが使用するPUCCHリソースを変更することであって、PUCCHリソースが、第1のPUCCHリソースから第2のPUCCHリソースに変更される、PUCCHリソースを変更すること
を含む、方法。
2.PUCCHリソースがセットにグループ化され、第1のPUCCHリソースと第2のPUCCHリソースとが同じセットに属する、実施形態1に記載の方法。
3.PUCCHリソースが暗黙的にグループ化される、実施形態2に記載の方法。
4.PUCCHリソースが明示的にグループ化される、実施形態2に記載の方法。
5.基地局からセットインデックスを受信することをさらに含み、PUCCHリソースが、セットインデックスに従ってグループ化される、実施形態2に記載の方法。
6.PUCCHリソースが、デフォルトグループ化に従ってグループ化される、実施形態2に記載の方法。
7.少なくとも1つのPUCCHリソースが、PUCCHリソースの2つ以上のセットに属する、実施形態1から6のいずれか1つに記載の方法。
8.基地局から、PUCCHリソースを変更するための指示を受信することをさらに含み、第1のPUCCHリソースから第2のPUCCHリソースに変更することが、基地局から指示を受信したことに応答して実施される、実施形態1から7のいずれか1つに記載の方法。
9.基地局に、当初、第1のPUCCHリソース上で送信されることを意図されたHARQフィードバックを、第2のPUCCHリソース上で送信されることを意図されたHARQフィードバックとともに、第2のPUCCHリソース上で送信することをさらに含む、実施形態1から8のいずれか1つに記載の方法。
10.
- ユーザデータを提供することと、
- 基地局への送信を介してホストコンピュータにユーザデータをフォワーディングすることと
をさらに含む、実施形態1から9のいずれか1つに記載の方法。
【0111】
グループBの実施形態
11.無線デバイスからのHARQフィードバックをスケジュールするための、基地局によって実施される方法であって、方法は、
- 無線デバイスに指示を送ることであって、指示は、HARQフィードバックを送信するために無線デバイスが使用するPUCCHリソースを、第1のPUCCHリソースから第2のPUCCHリソースに変更するように指示する、指示を送ること
を含む、方法。
12.PUCCHリソースがセットにグループ化され、第1のPUCCHリソースと第2のPUCCHリソースとが同じセットに属する、実施形態11に記載の方法。
13.PUCCHリソースが暗黙的にグループ化される、実施形態12に記載の方法。
14.PUCCHリソースが明示的にグループ化される、実施形態12に記載の方法。
15.無線デバイスにセットインデックスを送ることをさらに含み、PUCCHリソースが、セットインデックスに従ってグループ化される、実施形態12に記載の方法。
16.PUCCHリソースが、デフォルトグループ化に従ってグループ化される、実施形態2に記載の方法。
17.少なくとも1つのPUCCHリソースが、PUCCHリソースの2つ以上のセットに属する、実施形態11から16のいずれか1つに記載の方法。
18.マルチプルスケジューリング中に、無線デバイスがPUCCHリソースを変更するべきであると決定することをさらに含み、指示を送ることが、そのような決定に応答して実施される、実施形態11から17のいずれか1つに記載の方法。
19.当初、第1のPUCCHリソース上で送信されることを意図されたHARQフィードバックを、第2のPUCCHリソース上で送信されることを意図されたHARQフィードバックとともに、第2のPUCCHリソース上で受信することをさらに含む、実施形態11から18のいずれか1つに記載の方法。
20.
- ユーザデータを取得することと、
- ホストコンピュータまたは無線デバイスにユーザデータをフォワーディングすることと
をさらに含む、実施形態11から19のいずれか1つに記載の方法。
【0112】
グループCの実施形態
21.基地局にHARQフィードバックを送信するための無線デバイスであって、無線デバイスが、
- グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された処理回路要素と、
- 無線デバイスに電力を供給するように設定された電力供給回路要素と
を備える、無線デバイス。
22.無線デバイスからのHARQフィードバックをスケジュールするための基地局であって、基地局が、
- グループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された処理回路要素と、
- 基地局に電力を供給するように設定された電力供給回路要素と
を備える、基地局。
23.基地局にHARQフィードバックを送信するためのユーザ機器(UE)であって、UEは、
- 無線信号を送り、受信するように設定されたアンテナと、
- アンテナおよび処理回路要素に接続され、アンテナと処理回路要素との間で通信される信号を調節するように設定された、無線フロントエンド回路要素と、
- グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された処理回路要素と、
- 処理回路要素に接続され、UEへの情報の入力が処理回路要素によって処理されることを可能にするように設定された、入力インターフェースと、
- 処理回路要素に接続され、処理回路要素によって処理されたUEからの情報を出力するように設定された、出力インターフェースと、
- 処理回路要素に接続され、UEに電力を供給するように設定された、バッテリーと
を備える、ユーザ機器(UE)。
24.ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、
- ユーザデータを提供するように設定された処理回路要素と、
- ユーザ機器(UE)への送信のためにユーザデータをセルラーネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースと
を備え、
- セルラーネットワークが、無線インターフェースと処理回路要素とを有する基地局を備え、基地局の処理回路要素が、グループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
25.基地局をさらに含む、実施形態24に記載の通信システム。
26.UEをさらに含み、UEが、基地局と通信するように設定された、実施形態24または25に記載の通信システム。
27.
- ホストコンピュータの処理回路要素が、ホストアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定され、
- UEが、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定された処理回路要素を備える、
実施形態24から26のいずれか1つに記載の通信システム。
28.ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、
- ホストコンピュータにおいてユーザデータを提供することと、
- ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラーネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を始動することと
を含み、基地局が、グループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施する、方法。
29.基地局においてユーザデータを送信することをさらに含む、実施形態28に記載の方法。
30.ユーザデータが、ホストコンピュータにおいて、ホストアプリケーションを実行することによって提供され、方法が、UEにおいて、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行することをさらに含む、実施形態28または29に記載の方法。
31.基地局と通信するように設定されたユーザ機器(UE)であって、UEが、実施形態28から30のいずれか1つを実施するように設定された、無線インターフェースと処理回路要素とを備える、ユーザ機器(UE)。
32.ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、
- ユーザデータを提供するように設定された処理回路要素と、
- ユーザ機器(UE)への送信のためにユーザデータをセルラーネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースと
を備え、
- UEが、無線インターフェースと処理回路要素とを備え、UEの構成要素が、グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
33.セルラーネットワークが、UEと通信するように設定された基地局をさらに含む、実施形態32に記載の通信システム。
34.
- ホストコンピュータの処理回路要素が、ホストアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定され、
- UEの処理回路要素が、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定された、
実施形態32または33に記載の通信システム。
35.ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、
- ホストコンピュータにおいてユーザデータを提供することと、
- ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラーネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を始動することと
を含み、UEが、グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施する、方法。
36.UEにおいて基地局からユーザデータを受信することをさらに含む、実施形態35に記載の方法。
37.ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、
- ユーザ機器(UE)から基地局への送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェース
を備え、
- UEが、無線インターフェースと処理回路要素とを備え、UEの処理回路要素が、グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
38.UEをさらに含む、実施形態37に記載の通信システム。
39.基地局をさらに含み、基地局が、UEと通信するように設定された無線インターフェースと、UEから基地局への送信によって搬送されるユーザデータをホストコンピュータにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備える、実施形態37または38に記載の通信システム。
40.
- ホストコンピュータの処理回路要素が、ホストアプリケーションを実行するように設定され、
- UEの処理回路要素が、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定された、
実施形態37から39のいずれか1つに記載の通信システム。
41.
- ホストコンピュータの処理回路要素が、ホストアプリケーションを実行し、それにより要求データを提供するように設定され、
- UEの処理回路要素が、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行し、それにより要求データに応答してユーザデータを提供するように設定された、
実施形態37から40のいずれか1つに記載の通信システム。
42.ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、
- ホストコンピュータにおいて、UEから基地局に送信されたユーザデータを受信すること
を含み、UEが、グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施する、方法。
43.UEにおいて基地局にユーザデータを提供することをさらに含む、実施形態42に記載の方法。
44.
- UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行し、それにより、送信されるべきユーザデータを提供することと、
- ホストコンピュータにおいて、クライアントアプリケーションに関連するホストアプリケーションを実行することと
をさらに含む、実施形態42または43に記載の方法。
45.
- UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行することと、
- UEにおいて、クライアントアプリケーションへの入力データを受信することであって、入力データが、ホストコンピュータにおいて、クライアントアプリケーションに関連するホストアプリケーションを実行することによって提供される、入力データを受信することと
をさらに含み、
- 送信されるべきユーザデータが、入力データに応答してクライアントアプリケーションによって提供される、実施形態42から44のいずれか1つに記載の方法。
46.ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、ユーザ機器(UE)から基地局への送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え、基地局が、無線インターフェースと処理回路要素とを備え、基地局の処理回路要素が、グループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
47.基地局をさらに含む、実施形態46に記載の通信システム。
48.UEをさらに含み、UEが、基地局と通信するように設定された、実施形態46または47に記載の通信システム。
49.
- ホストコンピュータの処理回路要素が、ホストアプリケーションを実行するように設定され、
- UEが、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行し、それにより、ホストコンピュータによって受信されるべきユーザデータを提供するように設定された、
実施形態46から48のいずれか1つに記載の通信システム。
50.ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法は、
- ホストコンピュータにおいて、基地局から、基地局がUEから受信した送信から発生したユーザデータを受信すること
を含み、UEが、グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施する、方法。
51.基地局においてUEからユーザデータを受信することをさらに含む、実施形態50に記載の方法。
52.基地局において、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動することをさらに含む、実施形態50または51に記載の方法。
【0113】
図6は、いくつかの実施形態による、上記で説明された無線デバイスQQ110など、無線デバイスによって実施される方法の一例を示す。いくつかの実施形態では、本方法は、ステップ602において開始し得、基地局からセットインデックスを受信する。セットインデックスは、セットにグループ化される複数のPUCCHリソースのためのセット情報を指示する。PUCCHリソースがどのようにグループ化され得るかの例については、上記の「PUCCHリソースのグループ化」を参照されたい。ステップ604において、本方法は、無線デバイスが、HARQフィードバックを送信するための第1のPUCCHリソースを割り振られたと決定する。第1のPUCCHリソースは、セットにグループ化される複数のPUCCHリソースから割り振られる。
【0114】
いくつかの実施形態では、本方法は、基地局から、PUCCHリソースを変更するための指示が受信される、ステップ606を含む。本方法はステップ608に進み、第1のPUCCHリソースから、第1のPUCCHと同じセット中の第2のPUCCHリソースに変更する。いくつかの実施形態(たとえば、ステップ606を含む実施形態)では、第1のPUCCHリソースから第2のPUCCHリソースに変更することは、ステップ606において、PUCCHリソースを変更するための指示を受信したことに応答して実施され得る。他の実施形態では、第1のPUCCHリソースから第2のPUCCHリソースに変更することは、無線デバイスによって行われた決定に基づき得る。一例として、無線デバイスは、無線デバイスが送る準備をしているペイロードのサイズに応じて、第1のPUCCHよりも大きいかまたは小さいペイロード容量を有する第2のPUCCHに変更することを決定し得る。
【0115】
上記で説明されたように、第2のPUCCHは、第1のPUCCHリソースと同じセットに属する。第1のPUCCHリソースが複数のセット(たとえば、X、Y、およびZ)に属する場合、第2のPUCCHリソースは、第2のPUCCHリソースが複数のセットのうちの少なくとも1つ(たとえば、Xおよび/またはYおよび/またはZ)に属する場合、第1のPUCCHリソースと同じセットに属すると考えられ得る。いくつかの実施形態(たとえば、ステップ602を含む実施形態)では、第2のPUCCHは、ステップ602において基地局から受信されるセットインデックスに基づいて、同じセットに属すると決定され得る。他の実施形態は、デフォルトグループ化、あるいは、無線デバイスによって明示的にまたは暗黙的にのいずれかで取得される他の情報に基づいて、グループ化を決定し得る。
【0116】
ステップ610において、本方法は、第2のPUCCHリソースを介して基地局にHARQフィードバックを送信することに進む。HARQフィードバックは、当初、第1のPUCCHリソースのために意図されたHARQフィードバックを、第2のPUCCHリソースのために意図されたHARQフィードバックとともに含み得る。
【0117】
図7は、いくつかの実施形態による、上記で説明された基地局QQ160など、基地局によって実施される方法の一例を示す。いくつかの実施形態では、本方法は、ステップ702において開始し得、無線デバイスにセットインデックスを送る。セットインデックスは、セットにグループ化される複数のPUCCHリソースのためのセット情報を指示する。PUCCHリソースがどのようにグループ化され得るかの例については、上記の「PUCCHリソースのグループ化」を参照されたい。図6に関して上記で説明されたように、他の実施形態では、無線デバイスは(デフォルトグループ化に基づいてなど)別の様式でグループ化情報を取得し得、その場合、基地局はセットインデックスを送る必要がなく、ステップ702は省略され得る。ステップ704において、本方法は、無線デバイスが、HARQフィードバックを送信するために使用されるPUCCHリソースを変更するべきであると決定する。ステップ706において、本方法は、無線デバイスに、PUCCHリソースを変更するための指示を送る。指示は、無線デバイスに、当初のPUCCHリソースと同じセット中の別のPUCCHリソースに変更するように促す(たとえば、図6のステップ608を参照されたい)。いくつかの実施形態では、本方法は、ステップ708において、異なるPUCCHリソースを介してHARQフィードバックを受信することを含み得る。HARQフィードバックは、当初、当初のPUCCHリソースのために意図されたHARQフィードバックを、新しいPUCCHリソースのために意図されたHARQフィードバックとともに含み得る。
【0118】
概して、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が、明確に与えられ、および/またはその用語が使用されるコンテキストから暗示されない限り、関連する技術分野における、それらの用語の通常の意味に従って解釈されるべきである。1つの(a/an)/その(the)エレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどへのすべての言及は、別段明示的に述べられていない限り、そのエレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの事例に言及しているものとしてオープンに解釈されるべきである。本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、ステップが、別のステップに後続するかまたは先行するものとして明示的に説明されない限り、および/あるいはステップが別のステップに後続するかまたは先行しなければならないことが暗黙的である場合、開示される厳密な順序で実施される必要はない。本明細書で開示される実施形態のうちのいずれかの任意の特徴は、適切であればいかなる場合も、任意の他の実施形態に適用され得る。同じように、実施形態のうちのいずれかの任意の利点は、任意の他の実施形態に適用され得、その逆も同様である。同封の実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになろう。
図1
図2
図3
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図QQ1
図QQ2
図QQ3
図QQ4
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図QQ6
図QQ7
図QQ8
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図VV1
図WW
図6
図7