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特許7038816無線通信ネットワークにおけるユーザ機器、ネットワークノードおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-10
(45)【発行日】2022-03-18
(54)【発明の名称】無線通信ネットワークにおけるユーザ機器、ネットワークノードおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/02 20090101AFI20220311BHJP
   H04W 56/00 20090101ALI20220311BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20220311BHJP
【FI】
H04W24/02
H04W56/00 130
H04W16/28
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020526157
(86)(22)【出願日】2018-11-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-02-12
(86)【国際出願番号】 SE2018051160
(87)【国際公開番号】W WO2019098914
(87)【国際公開日】2019-05-23
【審査請求日】2020-07-31
(31)【優先権主張番号】62/586,925
(32)【優先日】2017-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(72)【発明者】
【氏名】シオミナ, イアナ
(72)【発明者】
【氏名】マーッタネン, ヘルカ-リーナ
(72)【発明者】
【氏名】ダ シルヴァ, イカロ エル.イェー.
【審査官】永田 義仁
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0103784(US,A1)
【文献】特開2019-004342(JP,A)
【文献】Fujitsu,“On remaining details of synchronization signal”,3GPP TSG RAN WG1 Meeting 90bis R1-1717713,[online],2017年10月02日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90b/Docs/R1-1717713.zip>,[検索日2021年6月15日]
【文献】NTT DOCOMO, INC.,“Discussion and evaluation on NR RRM measurement based on SS block”,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #89 R1-1708444,[online],2017年05月06日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1708444.zip>,[検索日2021年6月16日]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のネットワークノード(111)および第3のネットワークノードを備える無線通信ネットワーク(100)において近隣セルの設定をハンドリングするためにユーザ機器(UE)(120)によって実施される方法であって
前記第3のネットワークノードによる複数の同期信号ブロック(SSB)送信の公称タイミングに対応する、測定および/または検知の試みに基づいて、複数のSSBまたはビームの各々が、前記第3のネットワークノードよって実際に送信されたか否かを指示するパターンを含む設定を取得すること(901)と、
前記第1のネットワークノード(111)に前記設定を送ること(902)と、
を含む方法。
【請求項2】
前記パターンが、送信パターンおよびUE測定パターンのいずれかを含む、請求項に記載の方法。
【請求項3】
記パターンが、送信された前記複数のSSBまたはビームの各々がUE測定に実際に利用可能か否かを指示するパターンによって表現される、請求項またはに記載の方法。
【請求項4】
前記取得された設定が、SSB設定およびビーム設定のうちの1つまたは複数を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
第1のネットワークノード(111)、および第3のネットワークノード(113)を備える無線通信ネットワーク(100)における近隣セルの設定をハンドリングするためのユーザ機器(UE)(120)であって、記UE(120)が、
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータ実施可能な指示を記憶するメモリと、を備え、前記コンピュータ実施可能な指示は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実施されると、
前記第3のネットワークノードによる複数のSSB送信の公称タイミングに対応する、測定および/または検知の試みに基づいて、複数のSSBまたはビームの各々が、前記第3のネットワークノード(113)によって実際に送信されたか否かを指示するパターンを含む設定を取得することと
前記設定を前記第1のネットワークノード(111)に送信することと、
を行うように前記UEを設定する、UE(120)。
【請求項6】
前記パターンが、送信パターンおよびUE測定パターンの1つを含む、請求項5に記載のUE(120)。
【請求項7】
記パターンが、送信された前記複数のSSBまたはビームの各々がUE測定のために実際に利用可能か否かを指示するパターンによって表現される、請求項に記載のUE(120)。
【請求項8】
前記取得された設定が、SSB設定およびビーム設定のうちの1つまたは複数を含む、請求項5に記載のUE(120)。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
一般的な無線通信ネットワークでは、無線通信デバイス、移動局、局(STA)および/またはユーザ機器(UE)としても知られている無線デバイスは、Wi-Fiネットワークまたは無線アクセスネットワーク(RAN)などのローカルエリアネットワークを通じて1つまたは複数のコアネットワーク(CN)と通信する。RANがカバーする地理的エリアは、ビームまたはビームグループとも称され得るサービスエリアまたはセルエリアに分割され得、それぞれのサービスエリアまたはセルエリアが、たとえばいくつかのネットワークではたとえばNodeB、eNodeB(eNB)、または5GではgNBとも表され得るWi-Fiアクセスポイントもしくは無線基地局(RBS)といった無線アクセスノードなどの無線ネットワークノードによってサーブされている。サービスエリアまたはセルエリアは、無線ネットワークノードによって無線カバレッジが提供される地理的エリアである。無線ネットワークノードは、無線ネットワークノードの範囲内の無線デバイスを用いて、無線周波上で動作するエアインターフェースを通じて通信する。
【0002】
第4世代(4G)ネットワークとも称されるエボルブドパケットシステム(EPS)の規格は第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)の範囲内で完結しており、この業務は、たとえば5G新無線(NR)とも呼ばれる第5世代(5G)ネットワークを規定するために、次の3GPPのリリースにおいて継続する。EPSは、Long Term Evolution(LTE)無線アクセスネットワークとしても知られているエボルブドユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)と、システムアーキテクチャエボリューション(SAE)コアネットワークとしても知られているエボルブドパケットコア(EPC)とを備える。3GPP無線アクセスネットワークの変形形態であるE-UTRAN/LTEでは、無線ネットワークノードが、3Gネットワークにおいて使用されるRNCではなくEPCコアネットワークに直接接続される。一般に、E-UTRAN/LTEでは、3G RNCの機能は、たとえばLTEにおけるeNodeBといった無線ネットワークノードとコアネットワークとの間に分散している。そのため、EPSのRANは、1つまたは複数のコアネットワークに直接接続された無線ネットワークノードを備える基本的に「フラットな」アーキテクチャを有し、すなわちRNCには接続されない。これを補償するために、E-UTRAN規格は、X2インターフェースと表されている、無線ネットワークノード間の直接インターフェースを規定する。
【0003】
マルチアンテナ技術は、無線通信システムのデータレートおよび信頼性を大幅に向上し得る。送信器と受信器の両方が、多入力多出力(MIMO)通信チャネルをもたらす複数のアンテナを装備していれば、性能が特に改善される。そのようなシステムおよび/または関連技術は、一般にMIMOと称される。
【0004】
5G計画は、より高速のピークインターネット接続速度に加えて、現行の4Gよりも大きい容量で、エリアユニットごとにより多数のモバイルブロードバンドユーザを許容し、ユーザごとに、1か月当たりユーザごとのギガバイト単位で、より大きいかまたは無制限のデータ量の消費を可能にすることを目指すものである。これによって、Wi-Fiホットスポットの届かない距離にいる人々の大部分が、自分のモバイルデバイスで、高精細度メディアに1日当たり長時間ストリーミングすることが可能になるはずである。5Gの研究開発は、4G機器よりも低コスト、より少ないバッテリ消費およびより低いレイテンシを目指して、モノのインターネットとしても知られているマシンツーマシン通信のサポートを改善することも目指している。
【0005】
NRアーキテクチャ
別名5Gアーキテクチャまたは次世代アーキテクチャである新無線(NR)アーキテクチャが3GPPで論じられており、現行の概念は図1に図示され、eNBはLTE eNodeBを表し、gNBおよびng-eNB(またはエボルブドeNB)はNR BS(1つのNR BSが1つまたは複数の送信/受信ポイントに対応し得る)を表し、ノードの間のラインは3GPPにおいて審議中の対応するインターフェースを図示する。図1は、3GPP TS 38.300、v.1.0.1からのNRアーキテクチャを表現するものである。
【0006】
さらに、図2は、3GPPで論じられている、NR BSを用いるNR配備の例示のシナリオを図示するものである。これらの例は、非集中型、共設置型、集中型、および共有型のNR配備に関するものである。
【0007】
NRにおけるマルチアンテナ方式
NRのためのマルチアンテナ方式は、3GPPにおいて現在論じられている。
NRについては100GHzまでの周波数範囲が検討されている。6GHzよりも高い周波数の無線通信は、かなりの伝送損失および侵入損失を被ることが知られている。この問題に対処するための解決策の1つには、大規模アンテナ配列を配備して高いビーム形成利得を達成するものがあり、高周波数信号は波長が短いので適切な解決策である。したがって、NR向けのMIMO方式は大規模MIMOとも呼ばれる。およそ30/70GHzについては、256までのTxアンテナ素子およびRxアンテナ素子が想定される。70GHzにおいて1024のTxアンテナ素子をサポートするための拡張は合意されており、30GHzについては審議中である。サブ6GHz通信については、アンテナ素子の数を増加させて、より高いビーム形成利得および多重化利得を得る傾向もある。
【0008】
大規模MIMOでは、アナログ、デジタル、およびハイブリッド(2つの組合せ)といった、ビーム形成のための3つの手法が論じられている。アナログビーム形成はNRシナリオにおける大きいパスロスを補償するはずであり、デジタルプリコーディングは、サブ6GHzに関する適切なカバレッジを達成するために必要な、MIMOと類似のさらなる性能利得をもたらすはずである。アナログビーム形成の実装形態の多くは簡単な位相シフタに頼るので、デジタルプリコーディングよりもかなり簡単であるが、多方向適応性における制約(すなわち一度に1つのビームしか形成されず、そこで、ビームが時間領域においてスイッチングされる)、広帯域の送信のみであること(すなわちサブバンド上の送信は不可能)、アナログ領域における不可避の不正確さなどの短所がある。今日、LTEでは、(デジタル領域とIF領域との間のコンバータが高くつく)デジタルビーム形成が使用されており、データレートおよび多重化能力(1度に多数のサブバンドにわたって複数のビームが形成され得る)の点で最高の性能をもたらすが、電力消費、統合化、およびコストの点で難易度が高いことに加えて、送信ユニット/受信ユニットの数に対して、利得は直線的に増加するわけではなくコストは急激に増加する。したがって、コスト効率的なアナログビーム形成と高容量のデジタルビーム形成から利益を得るために、NRのためのハイブリッドビーム形成をサポートするのが望ましい。図3にはハイブリッドビーム形成のための一例が示されている。ビーム形成は、ネットワーク側またはUE側の送信ビームおよび/または受信ビーム上でよい。
【0009】
ビーム掃引
サブアレイのアナログビームはそれぞれのOFDMシンボル上の単一方向へ向けられてよく、よって、サブアレイの数が、ビーム方向の数およびそれぞれのOFDMシンボルに対応するカバレッジを決定する。しかしながら、特に個々のビーム幅が狭いとき、全体のサービングエリアをカバーするためのビームの数は、一般的にはサブアレイの数よりも多い。したがって、サービングエリア全体をカバーするために、時間領域によって向きが異なる狭いビームを用いる複数の送信が必要とされることがある。このために多数の狭いカバレッジのビームを用意することは、「ビーム掃引」と呼ばれている。アナログおよびハイブリッドのビーム形成のために、ビーム掃引は、NRにおける基本的なカバレッジをもたらすのに必須であると思われる。この目的のために、複数のOFDMシンボルにおいて、向きの異なるビームがサブアレイを介して送信されてよく、割り当てられて周期的に送信されてよい。図4は2つのサブアレイ上を掃引する送信(Tx)ビームを表現しており、図5は3つのサブアレイ上を掃引するTxビームを表現している。
【0010】
同期信号(SS)ブロック設定
ここでは、他の実施形態において想定され得るSSブロックおよびSSバーストの設定の非限定的な例が説明される。SSブロックに含まれる信号は、周波数内測定、周波数間測定およびRAT間測定(すなわち別のRATからのNR測定)を含むNRキャリア上での測定用に使用され得る。
【0011】
SSブロック(SS/物理的ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロックまたはSSBとも称され得る):NR1次同期信号(PSS)、NR2次同期信号(SSS)および/またはNR-PBCHは、SSブロックの内部で送信され得る。所与の周波数帯域について、SSブロックは、(たとえばデフォルトの、または設定された)1つのサブキャリア間隔に基づくN個の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルに対応し、Nは定数である。UEは、少なくともOFDMシンボルインデックス、無線フレームにおけるスロットインデックスおよびSSブロックからの無線フレーム番号を識別することができるものとする。周波数帯域ごとに、(たとえば無線フレームまたはSSバーストセットに対して)可能なSSブロック時間ロケーションの単一のセットが規定される。少なくともマルチビームの場合には、少なくともSSブロックの時間インデックスがUEに指示される。実際の送信されるSSブロックの位置(複数可)は、CONNECTEDモード/IDLEモードの測定を支援するため、CONNECTEDモードのUEが未使用のSSブロックにおいてDLデータ/制御を受信するのを支援するため、および可能性としてIDLEモードのUEが未使用のSSブロックにおいてDLデータ/制御を受信するのを支援するために通知され得る。
【0012】
SSバースト:1つまたは複数のSSブロックがSSバーストセットを構成する。SSバーストセットの内部のSSブロックの最大数(L)はキャリア周波数に依拠しなくてよく、たとえば、
異なる周波数範囲に関するSSバーストセットの内部のSSブロックの最大数(L)は以下のようになる。
・3GHzまでの周波数範囲については、Lは4である。
・3GHz~6GHzの周波数範囲については、Lは8である。
・6GHz~52.6GHzの周波数範囲については、Lは64である。
【0013】
SSバーストセット:1つまたは複数のSSバーストはSSバーストセット(またはシリーズ)をさらに構成し、SSバーストセットの内部のSSバーストの数は有限である。物理レイヤ規格の観点から、SSバーストセットの少なくとも1つの周期性がサポートされる。UEの観点から、SSバーストセットの送信は周期的である。少なくとも初期のセル選択については、UEは、所与のキャリア周波数に関するSSバーストセット送信のデフォルト周期(たとえば5ミリ秒、10ミリ秒、20ミリ秒、40ミリ秒、80ミリ秒、または160ミリ秒のうちの1つ)を想定してよい。UEは、所与のSSブロックがSSバーストセットの周期で繰り返されると想定してよい。デフォルトで、UEは、gNBが同数の物理ビームを送信することやSSバーストセットの内部の異なるSSブロックにわたって同一の物理ビームを送信することは、想定しなくてよい。特殊なケースでは、SSバーストセットは1つのSSバーストを含み得る。
【0014】
各キャリアについて、SSブロックは時間調整されるかまたは全面的もしくは少なくとも部分的にオーバラップしてよく、または(たとえば別々のセルにおいて送信されるSSブロックの実際の数が異なるとき)SSブロックの先頭が時間調整されてよい。
(最初のNR規格がまだ準備ができていないので、SSブロックの概念に関して3GPP技術仕様書に取り込まれる最終的な用語は、この段落のものと正確に同一ではない可能性があることに留意されたい)。
【0015】
図6は、SSブロック、SSバーストおよびSSバーストセット/シリーズの例示の設定を表現するものである。
バーストセットの内部のすべてのSSブロックは5ミリ秒のウィンドウの範囲内にあるが、そのようなウィンドウの範囲内のSSブロックの数は数秘学に依拠する(たとえば240kHzのサブキャリア間隔ではSSブロックは64までである)。
【0016】
UEは、SSブロックに基づいて、セル識別、無線測定、RLM、システム情報読取りなどを実施してよい。UEは、
・周波数内SSブロックを受信して、サービングセル(複数可)および周波数内隣接セルのために、対応する周波数内動作を実施し(キャリアアグリゲーションまたはデュアルコネクティビティにおいて、UEは1つまたは複数のサービングセルを有し得る)、
・周波数間SSブロックを受信して、周波数間隣接セルのために、対応する周波数間動作を実施する。
【0017】
周波数内測定および周波数間測定は以下のように規定される。
・SSBベースの周波数内測定:測定用に指示されたサービングセルのSSBの中心周波数と隣接セルのSSBの中心周波数とが同一であって、2つのSSBのサブキャリア間隔も同一であれば、測定はSSBベースの周波数内測定であると規定される。
・SSBベースの周波数間測定:測定用に指示されたサービングセルのSSBの中心周波数と隣接セルのSSBの中心周波数とが異なる、または2つのSSBのサブキャリア間隔も異なるものであれば、測定はSSBベースの周波数間測定であると規定される。
【0018】
SSブロックは特定のビームに関連づけられてよく、たとえばSSブロック#xはビーム#yによって送信される。
【発明の概要】
【0019】
本明細書の実施形態の発現の一部分として、最初にビットマップ解決策の問題が識別されて論じられる。
【0020】
SSバーストセットの内部のSSブロックのうちのいくつかは、実際には、あらかじめ規定されたロケーションにおいて送信されないことがある。UEは、サービングセルの実際に送信されたSSブロックを認識し得るが他のセルのものは認識し得ず、他のセルは、同一のキャリア周波数上のものばかりでなく異なるキャリア周波数上のものも、実際に送信されるSSブロックの異なるセットを有し得、これらは今のところUEによって認識され得ない。その上、SSブロックバーストセットは、同一のセルのための複数の周波数上で送信され得る(これらはセルごとの複数のSSブロックと記述されることもある)。
・セルごとの複数のSSブロックの場合、実際に送信されるSSブロックのセットについては、今のところ不明確である。
・UEは、隣接セルを識別するかまたは測定するとき、実際に送信されたSSブロックを認識していなければ、すべての候補のSSブロックのロケーションを通り抜けながら、5ミリ秒のウィンドウの範囲内で盲目的または半盲目的にすべてのSSブロックを検知しなければならない。送信されたSSブロックは、(たとえばSSブロックが反対方向に向かうビームによって送信される場合)信号レベルが低いためにUEによってまだ検知されていないとしても、送信されていないSSブロックの検知を試行することはUEリソースおよび時間の浪費であり、このことは、たとえばより高い周波数範囲においてSSブロックの数が64までと多いときには特に重要である。その上、UEは、すべてのセルにおける同一のSSブロックパターンを想定することができないので、周波数内または周波数間の各セルについて測定するために、検知を試行しなければならないはずである。
・UEにサーブしているBSは、隣接BSのSSブロック送信パターンまたはビーム送信パターンを認識しない。そのゆえに、サービングBSが設定する、セルごとに報告されるべきビームの測定情報の最大数、セルの品質を導出するためのビーム測定の最大数など、検知可能な隣接セルにおけるビーム数の関数であり得る測定設定におけるいくつかのセッティングが、サービングBSによって適切に調整され得ない。BSは、たとえば、UEの複雑さを緩和して測定/検知をより高速にするための、UEによる隣接セルの識別または測定も支援し得ず、
・今のところ、UEは、測位測定を実施するとき、たとえば測位ノードといったコアネットワークから実際に送信されたSSブロックに関する情報を受信することができない。
・コアネットワークノード(測位ノード)は、測位用に使用され得る無線信号を送信している無線BSのSSブロックまたはビームの送信パターンを認識しておらず、よって、隣接セルを包含する測位測定を実施するように要求されたUEがSSブロックの実際の送信の有無を認識するのを、支援することができない。したがって、UEは、測位測定を実施する前にまず信号を正確に検知する必要があり、多くの隣接セルに対して測定しなければならないとき、これは信号品質が低いと複雑になる(たとえば、LTEでは、UEは-13dBまで測定可能であるものとされている)。
【0021】
本明細書の実施形態の目的は、無線通信ネットワークにおける近隣セルの設定を管理するやり方を改善することである。
【0022】
本明細書の実施形態の第1の態様によれば、この目的は、無線通信ネットワークにおける近隣セルの設定を管理するために第1のネットワークノードによって実施される方法によって達成される。第1のネットワークノードおよび第3のネットワークノードは無線通信ネットワークにおいて動作する。第1のネットワークノードは、第3のネットワークノードによって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含む設定を取得する。送信は、同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含む。
第1のネットワークノードは、次いで、受信された設定すなわち取得された設定に基づいて近隣セルの設定を管理する。
【0023】
本明細書の実施形態の別の態様によれば、この目的は、無線通信ネットワークにおける近隣セルの設定をハンドリングするためにユーザ機器(UE)によって実施される方法によって達成される。UE、第1のネットワークノード、および第3のネットワークノードは、無線通信ネットワークにおいて動作する。UEは、第3のネットワークノードによって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含む設定を取得する。送信は、同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含む。UEは、次いで、第1のネットワークノードに設定を送る。
【0024】
本明細書の実施形態の別の態様によれば、この目的は、無線通信ネットワークにおける近隣セルの設定を管理するために第2のネットワークノードによって実施される方法によって達成される。第1のネットワークノード、第2のネットワークノードおよび第3のネットワークノードは無線通信ネットワークにおいて動作する。第2ネットワークノードは、第1のネットワークノードから、第3のネットワークノードによって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含む設定を受信する。送信は、同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含む。
第2のネットワークノードは、次いで、受信した設定に基づいて近隣セルの設定を管理する。
【0025】
本明細書の実施形態の別の態様によれば、この目的は、無線通信ネットワーク通信システムにおける近隣セルの設定を管理するために第1のネットワークノードによって達成される。第1のネットワークノードおよび第3のネットワークノードは無線通信ネットワークにおいて動作可能である。第1のネットワークノードは、第3のネットワークノードによって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含む設定を取得するように設定されており、送信は、同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含むように適合され、第2のネットワークノードに設定を送る。
【0026】
本明細書の実施形態の別の態様によれば、この目的は、無線通信ネットワークにおける近隣セルの設定をハンドリングするためにユーザ機器(UE)によって達成される。UE、第1のネットワークノード、および第3のネットワークノードは、無線通信ネットワークにおいて動作可能である。UE120は、第3のネットワークノードによって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含むように適合された設定を取得するように設定されており、送信は、同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含むように適合され、第1のネットワークノードに設定を送る。
【0027】
本明細書の実施形態の別の態様によれば、この目的は、無線通信ネットワークにおける近隣セルの設定をハンドリングするために第2のネットワークノードによって達成され、第1のネットワークノード、第2のネットワークノードおよび第3のネットワークノードは無線通信ネットワークにおいて動作可能である。第2ネットワークノードは、第1のネットワークノードから、第3のネットワークノードによって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含むように適合された設定を受信するように設定されており、送信は、同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含み、受信された設定に基づいて近隣セルの設定を管理するように適合される。
【0028】
本明細書の実施形態の例が、添付図を参照しながら、より詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】従来技術を図示する概略ブロック図である。
図2】従来技術を図示する概略ブロック図である。
図3】従来技術を図示する概略ブロック図である。
図4】従来技術を図示する概略ブロック図である。
図5】従来技術を図示する概略ブロック図である。
図6】従来技術を図示する概略ブロック図である。
図7】無線通信ネットワークの実施形態を図示する概略ブロック図である。
図8】第1のネットワークノードにおける方法の実施形態を表現する流れ図である。
図9】UEにおける方法の実施形態を表現する流れ図である。
図10】第2のネットワークノードにおける方法の実施形態を表現する流れ図である。
図11】第1のネットワークノードの実施形態を図示する概略ブロック図である。
図12】UEの実施形態を図示する概略ブロック図である。
図13】第2のネットワークノードの実施形態を図示する概略ブロック図である。
図14】中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された電気通信ネットワークの概略図である。
図15】部分的無線接続によって、基地局を通じてユーザ機器と通信するホストコンピュータの一般化されたブロック図である。
図16】ホストコンピュータ、基地局およびユーザ機器を含む通信システムにおいて実施される方法の流れ図である。
図17】ホストコンピュータ、基地局およびユーザ機器を含む通信システムにおいて実施される方法の流れ図である。
図18】ホストコンピュータ、基地局およびユーザ機器を含む通信システムにおいて実施される方法の流れ図である。
図19】ホストコンピュータ、基地局およびユーザ機器を含む通信システムにおいて実施される方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
第1の実施形態によれば、たとえば第1の基地局(BS)といった第1のネットワークノードは、たとえば第2のBS、コアネットワークノード、および/または測位ノードといった第2のネットワークノードに対して、たとえば第1のBSまたは第3のBSといった第3のネットワークノードによって送信されるSSブロックまたはビームのうち、
・実際に送信されたものおよび/または実際には送信されなかったもの(たとえば送信パターン)、ならびに/あるいは
・たとえば、常に同一の送信パターンまたは送信パターンのサブセットのいずれかである測定パターン、UE測定に利用可能なものおよび/または利用不能なもの(すなわち、これが送信されなければSSブロックやビームが測定され得ない)を指示する、1つまたはグループのパターンを含むSSブロックまたはビーム設定を供給するかまたは指示する。たとえば、いくつかのSSブロックまたはビームは送信され得るが、大きな干渉が生じやすく、またはいくつかの他の理由のためにUE測定用に適切ではないことがある。
【0031】
したがって、第1の実施形態によれば、第1のネットワークノードは、第2のネットワークノードに、第3のネットワークノードによって送信されるSSブロックまたはビームのうち、・実際に送信されたものおよび/または実際には送信されなかったもの、ならびに/あるいは、・UE測定用に利用可能なものおよび/または利用不能なもの、を指示する1つまたはグループのパターンを含むSSブロックまたはビーム設定を供給するかまたは指示する。
【0032】
実際に送信されたSSBまたは測定用に利用可能なSSBは、周波数ごとまたはセルごとのものであり得る。
または、SSBの周波数ごとの指示と、追加の、SSBのセルごとの指示との組合せがあり得る。
【0033】
別の実施形態によれば、第1のネットワークノードがUEから受信するSSブロックまたはビーム設定は、SSブロックまたはビームのうちの第3のネットワークノードによって送信されたものを指示する1つまたはグループのパターンを含む。
【0034】
本明細書の実施形態は次の利点を提供し得る。
ネットワークノードなどのサービングBSは、所与のセルおよび/または所与の測定対象のセルに関するSSBおよび/またはビーム設定(たとえば送信ビームの数、使用されている公称のSSB位置など)を知ることにより、セルの品質を導出するために平均化されるビーム測定の最大数または報告されるビームの最大数などの適切なビーム関連パラメータを用いてUEを設定し得る。
【0035】
「測定対象」は、本明細書で使用されたとき、たとえばUEに対する無線リソース管理(RRM)測定に関連したネットワーク設定を意味し、これは、たとえば測定するターゲット周波数および測定を実施するためのある特定の補助情報を記述するものである。
ネットワークが隣接セルにおいて実際に送信されたSSブロックについてUEに通知すれば、UEの複雑さおよびリソース消費がかなり低減され得る。
【0036】
本明細書の例示の実施形態のうちのいくつかは、隣接セルのSSブロック設定を管理するための方法に関するものである。
【0037】
用語
いくつかの実施形態では、「UE」という非限定的な用語が使用される。本明細書のUEは、無線信号によって、ネットワークノードまたは別のUEと通信することができる任意のタイプの無線デバイスでよい。UEは、無線通信デバイス、ターゲットデバイス、デバイスツーデバイス(D2D)UE、マシンタイプUEまたはマシンツーマシン(M2M)通信が可能なUE、センサを装備したUE、iPAD、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップコンピュータを組み込んだ機器(LEE)、ラップトップコンピュータを搭載した機器(LME)、USBドングル、顧客宅内機器など(CPE)でもよい。
また、いくつかの実施形態では、「ネットワークノード」という一般的な用語が使用される。これは、基地局、無線基地局、ベーストランシーバ局、基地局コントローラ、ネットワークコントローラ、マルチスタンダード無線BS、gNB、NR BS、エボルブドノードB(eNB)、ノードB、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、中継ノード、アクセスポイント、無線アクセスポイント、リモートラジオユニット(RRU)のリモート無線ヘッド(RRH)、マルチスタンダードBS(別名MSR BS)、コアネットワークノード(たとえばMME、SONノード、協調ノード、測位ノード、MDTノードなど)、さらには外部ノード(たとえば、サードパーティノード、現行のネットワークの外のノード)、などの無線ネットワークノードからなる任意の種類のネットワークノードでよい。ネットワークノードは試験用機器も備え得る。
「BS」という用語は、たとえばgNBもしくはnr-eNBもしくは中継ノード、または実施形態に準拠している任意のBSを含み得る。
本明細書で使用される「無線ノード」という用語は、UEまたは無線ネットワークノードを表すように使用されてよい。
本明細書で使用される「シグナリング」という用語は、(たとえばRRC等を介しての)上位層シグナリング、(たとえば物理的制御チャネルまたはブロードキャストされるチャネルを介しての)下位層シグナリング、またはその組合せのうちの任意のものを含み得る。シグナリングは暗示的でも明示的でもよい。シグナリングは、さらに、ユニキャスト、マルチキャストまたはブロードキャストでよい。シグナリングは、別のノードに対して直接行われてよく、または第3のノードを介して行われてもよい。
本明細書で使用される「無線測定」という用語は、無線信号に対して実施される任意の測定を指し得る。無線測定は絶対的でも相対的でもよい。無線測定は、信号品質および/または信号強度であり得る信号レベルと称されてよい。無線測定は、たとえば周波数内測定、周波数間測定、RAT間測定、CA測定などでよい。無線測定は一方向(たとえばDLまたはUL)でも双方向(たとえばRTT、Rx-Txなど)でもよい。無線測定のいくつかの例には、タイミング測定(たとえばTOA、タイミングアドバンス、RTT、RSTD、Rx-Tx、伝播遅延など)、角度測定(たとえば到来角)、電力ベースの測定(たとえば、受信信号電力、RSRP、受信信号品質、RSRQ、SINR、SNR、干渉電力、ノイズを加えた全干渉、RSSI、ノイズ電力など)、セル検知またはセル識別、無線リンク監視(RLM)、システム情報(SI)読取りなどがある。
キャリアに対する測定の実施は、キャリア上で動作している1つまたは複数のセルの信号に対する測定の実施、キャリアの信号に対する測定(別名キャリア特有の測定(たとえばRSSI))の実施を示唆し得る。セルの特有の測定またはビーム特有の測定の例には、信号強度、信号品質などがある。
本明細書で使用される測定性能という用語は、無線ノードによって実施される測定の性能を特徴づける任意の基準またはメトリックを指し得る。測定性能という用語は、測定要件、測定性能要件などとも称される。無線ノードは、実施される測定に関連した1つまたは複数の測定性能基準を満たす必要がある。測定性能基準の例には、測定時間、測定時間で測定するべきセルの数、測定報告遅延、測定精度、基準値に対する測定精度(たとえば理想的な測定結果)などがある。測定時間の例には、測定期間、セル検知またはセル識別の期間、評価期間、ビーム検知またはビーム識別の期間などがある。
ここでの数秘学という用語は、サブキャリア間隔、帯域幅内のサブキャリアの数、リソースブロックサイズ、シンボル長、CP長などのうちの任意のものまたはこれらの組合せを含み得る。特定の非限定的な例では、数秘学は、7.5kHz、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、または240kHzのサブキャリア間隔を含む。別の例では、数秘学は、30kHz以上のサブキャリア間隔を伴って使用され得るCP長である。
【0038】
本明細書の実施形態は、一般に無線通信ネットワークに関するものである。図7は無線通信ネットワーク100を表現する概略図である。無線通信ネットワーク100はNRを使用してよいが、少し例を挙げるだけでも、5G、NB-IoT、CAT-M、Wi-Fi、eMTC、Long Term Evolution(LTE)、LTE-Advanced広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、汎欧州デジタル移動電話方式/GSMエボリューション用拡張データレート(GSM/EDGE)、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMax)、またはウルトラモバイルブロードバンド(UMB)など、複数の異なる技術をさらに使用し得る。
【0039】
ネットワークノードは、地理的エリアにわたる無線カバレッジを提供する第1のネットワークノード111、それぞれの地理的エリアにわたる無線カバレッジを提供するセル11、第2のネットワークノード112および第3のネットワークノード113、UEにサーブするセル11、セル12、セル13などの無線通信ネットワーク100において動作する。いくつかの実施形態では、第3のネットワークノード113は第1のネットワークノード111と同一のネットワークノードである。セル11、12および13は、サービスエリア、ビームまたはビームのグループとも称され得る。ネットワークノード111、112、113は、たとえば前述の用語によれば送信および受信のポイントでよい。ネットワークノード111、112、113は、UEへのダウンリンク(DL)送信およびUEからのアップリンク(UL)送信にサーブする任意のUEと通信し得る。
【0040】
たとえばUE120などの無線デバイスは、無線通信ネットワーク100において動作する。UE120は、たとえば、NRデバイス、移動局、無線端末、NB-IoTデバイス、eMTCデバイス、CAT-Mデバイス、Wi-Fiデバイス、LTEデバイス、および非アクセスポイント(非AP)STA、STAなど、上記で言及された用語によるデバイスであり、たとえばネットワークノード111、たとえばRANといった1つまたは複数のアクセスネットワーク(AN)などの基地局を介して、1つまたは複数のコアネットワーク(CN)と通信する。「UE」は、任意の端末、無線通信端末、ユーザ機器、デバイスツーデバイス(D2D)端末、またはたとえばスマートフォン、ラップトップコンピュータ、携帯電話、センサ、中継器、モバイルタブレット、さらにはセルの内部で通信する小さな基地局といったノードを意味する非限定的な用語であることが当業者には理解されるはずである。
【0041】
本明細書の実施形態による方法は、ネットワークノード111によって実施され得る。代替形態として、たとえば図7に示されるようなクラウド140に含まれる分散形ノード(DN)と機能性とが、この方法を実施するかまたは部分的に実施するために使用され得る。
【0042】
次に、たとえばNR通信システムといった無線通信ネットワーク100における隣接セルの、たとえばSSブロック設定などの設定を管理するために、第1のネットワークノード111によって実施される方法の例示的実施形態が、図8に表現された流れ図を参照しながら説明される。第1のネットワークノード111と、第3のネットワークノード113と、いくつかの実施形態では第2のネットワークノード112とが、無線通信ネットワーク100において動作する。いくつかの実施形態では、第3のネットワークノード113は第1のネットワークノード111と同一のネットワークノードであることに留意されたい。
いくつかの関連した実施形態が、この文献において後で説明される。
この方法は、任意の適切な順番で採用され得る以下アクションのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0043】
つまり、この方法は以下のアクションのうちの1つまたは複数を含む。
アクション801において、第1のネットワークノード111は、第3のネットワークノード113によって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含む設定を取得し、送信は、同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含む。
アクション802において、第1のネットワークノード111は第2のネットワークノード112に設定を送る。
【0044】
より詳細には、この方法は以下のアクションのうちの1つまたは複数を含む。アクションは、方法のアクションの後の段落において、またさらに説明される。
【0045】
アクション801
第1のネットワークノード111は、第3のネットワークノード113によって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含む設定を取得する(受信するとも言われる)。送信は、SSブロックまたはビームのいずれかを含む。
パターンは、1つのパターンおよびパターンのグループのいずれかを含み得る。したがって、パターンは、1つのパターンまたはパターンのグループを含み得る。
パターンは、送信パターンおよびUE測定パターンのいずれかを含み得る。したがって、パターンは、送信パターンまたはUE測定パターンであり得る。
1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の送信がUE測定のために実際に利用可能か否かを指示するパターンによって表現され得る。
設定は、SSブロック設定およびビーム設定のうちの任意の1つまたは複数のものであり得る。したがって、設定はSSブロック設定またはビーム設定でよい。
取得される設定は、第1のネットワークノード111によって決定されること、1つまたは複数のUE120から受信されること、および第3のネットワークノード113から受信されること、のいずれかによって取得されてよい。したがって、取得される設定は、第1のネットワークノード111によって決定されること、1つまたは複数のUE120から受信されること、または第3のネットワークノード113から受信されることによって取得され得る。
【0046】
アクション802
第1のネットワークノード111は、次いで、取得された設定とも称され得る受信された設定に基づいて近隣セルの設定を管理する。
受信された設定に基づく近隣セルの設定の管理は、
- 受信された設定のすべてまたは一部分を別のネットワークノードに送ること、
- 受信された設定のすべてまたは一部分を1つまたは複数のUEに送ること、
- 測定ギャップを設定すること、
- 測定サイクルを設定すること、
- 間欠受信(DRX)を設定すること、
- 1つまたは複数の測定対象を更新すること、
- 1つまたは複数のUEに関する設定を報告すること、
- 測定のためにSSBのセットを設定すること、
- 1つまたは複数のUEに関する測定ギャップを設定すること、
- 1つまたは複数の独自の送信を設定すること、
- セルのセットのすべてまたは少なくともN個のセルによって実際に送信されたSSBの共通セットを判定すること、
- セルのセットのうちのセルのいずれによっても送信されなかったSSBの共通セットを判定すること、
- SSBがたとえば干渉する隣接セルにおいて送信されたか否かということに基づいて負荷特性またはメトリックを判定すること、または
- 前述のように無線通信ネットワーク100において動作する第2のネットワークノード112に設定を送ることのうちの1つまたは複数を実施することを含み得る。
【0047】
次に、たとえばNR通信システムといった無線通信ネットワーク100における隣接セルの、たとえばSSブロック設定などの設定をハンドリングするために、UE120によって実施される方法の例示的実施形態が、図9に表現された流れ図を参照しながら説明される。UE120、第1のネットワークノード111、および第3のネットワークノード113は、無線通信ネットワーク100において動作する。
いくつかの関連した実施形態が、この文献において後で説明される。
この方法は、任意の適切な順番で採用され得る以下のアクションのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0048】
つまり、この方法は以下のアクションのうちの1つまたは複数を含む。
アクション901において、UE120は、同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含む、第3のネットワークノード113によって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含む設定を取得する。
アクション902において、UE120は第1のネットワークノード112に設定を送る。
【0049】
より詳細には、この方法は以下のアクションのうちの1つまたは複数を含む。アクションは、方法のアクションの後の段落において、またさらに説明される。
【0050】
アクション901
UE120は、第3のネットワークノード113によって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含む設定を取得する。送信は、SSブロックおよびビームのいずれかを含む。
取得された設定は、UE120によって決定されること、および第3のネットワークノード113から受信されることのいずれかによって取得され得る。したがって、設定は、UE120によって決定されるかまたは第3のネットワークノード113から受信されることによって取得され得る。
パターンは、1つのパターンおよびパターンのグループのいずれかを含み得る。したがって、パターンは、1つのパターンまたはパターンのグループを含み得る。
パターンは、送信パターンおよびUE測定パターンのいずれかを含み得る。したがって、パターンは、送信パターンまたはUE測定パターンであり得る。
1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の送信がUE測定のために実際に利用可能か否かを指示するパターンによって表現され得る。
設定は、SSブロック設定およびビーム設定のうちの任意の1つまたは複数であり得る。したがって、設定はSSブロック設定またはビーム設定でよい。
【0051】
アクション902
UE120は、次いで、第1のネットワークノード111に設定を送る。
【0052】
次に、たとえば新無線(NR)通信システムといった無線通信ネットワーク100における隣接セルの、たとえばSSブロック設定などの設定を管理するために、第2のネットワークノード112によって実施される方法の例示的実施形態が、図10に表現された流れ図を参照しながら説明される。第1のネットワークノード111、第2のネットワークノード112および第3のネットワークノード113は、無線通信ネットワーク100において動作する。
いくつかの関連した実施形態が、この文献において後で説明される。
この方法は、任意の適切な順番で採用され得る以下のアクションのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0053】
つまり、この方法は以下のアクションのうちの1つまたは複数を含む。
アクション1001において、第2のネットワークノード112は、第1のネットワークノード111から、同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含む、第3のネットワークノード113によって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含む設定を受信する。
アクション1002において、第2のネットワークノード112は、受信した設定に基づいて近隣セルの設定を管理する。
【0054】
より詳細には、この方法は以下のアクションのうちの1つまたは複数を含む。以下のアクションは、方法のアクションの後の段落において、またさらに説明される。
【0055】
アクション1001
第2のネットワークノード112は、第1のネットワークノード111から設定を受信する。設定は、第3のネットワークノード113によって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含む。送信は、SSブロックおよびビームのいずれかを含む。したがって、送信はSSブロックまたはビームを含む。
パターンは、1つのパターンおよびパターンのグループのいずれかを含み得る。したがって、パターンは、1つのパターンまたはパターンのグループを含み得る。
パターンは、送信パターンおよびUE測定パターンのいずれかを含み得る。したがって、パターンは、送信パターンまたはUE測定パターンであり得る。
1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の送信がUE測定のために実際に利用可能か否かを指示するパターンによって表現され得る。
設定は、SSブロック設定およびビーム設定のうちの任意の1つまたは複数であり得る。したがって、受信される設定はSSブロック設定またはビーム設定でよい。
【0056】
アクション1002
第2のネットワークノード112は、次いで、受信した設定に基づいて近隣セルの設定を管理する。
受信された設定に基づく近隣セルの設定の管理は、
- 受信された設定のすべてまたは一部分を別のネットワークノードに送ること、
- 受信された設定のすべてまたは一部分を1つまたは複数のUEに送ること、
- 測定ギャップを設定すること、
- 測定サイクルを設定すること、
- DRXを設定すること、
- 1つまたは複数の測定対象を更新すること、
- 1つまたは複数のUEに関する設定を報告すること、
- 測定のためにSSBのセットを設定すること、
- 1つまたは複数のUEに関する測定ギャップを設定すること、
- 1つまたは複数の独自の送信を設定すること、
- セルのセットのすべてまたは少なくともN個のセルによって実際に送信されたSSBの共通セットを判定すること、
- セルのセットのうちのセルのいずれによっても送信されなかったSSBの共通セットを判定すること、
- 隣接セルにおいてSSBが送信されたか否かということに基づいて負荷特性またはメトリックを判定すること、および
- 隣接セルにおいてSSBが送信されたか否かということに基づいて負荷特性またはメトリックを判定すること、のうちの1つまたは複数を実施することを含み得る。
【0057】
次に、本明細書の実施形態がさらに説明され、例示される。
【0058】
SSブロックおよびビーム設定の通信。
ネットワークノード間で
いくつかの第1の実施形態によれば、第1のネットワークノード111(たとえば第1のBS)は、第2のネットワークノード112(たとえば第2のBS、コアネットワークノード、測位ノード)に対して、第3のネットワークノード113(たとえば第1のBSまたは第3のBS)によって送信されるSSブロックまたはビームのうち、
・実際に送信されたものおよび/または実際には送信されなかったもの(たとえば送信パターン)、ならびに/あるいは
・UE測定に利用可能なものおよび/または利用不能なもの(たとえば、常に同一の送信パターンまたは送信パターンのサブセットのいずれかである測定パターン(すなわち、これが送信されなければSSブロックやビームが測定され得ない)であり、たとえば、いくつかのSSブロックまたはビームは送信され得るが、大きな干渉が生じやすく、またはいくつかの他の理由のためにUE測定用に適切ではないことがある)を指示する、1つまたはグループのパターンを含むSSブロックまたはビーム設定を取得して、たとえば供給するかまたは指示する。
したがって、第1の実施形態によれば、第1のネットワークノード111は、第2のネットワークノード112に、第3のネットワークノード113によって送信されるSSブロックまたはビームのうち、
・実際に送信されたものおよび/または実際には送信されなかったもの、ならびに/あるいは、・UE測定用に利用可能なものおよび/または利用不能なもの、を指示する1つまたはグループのパターンを含むSSブロックまたはビーム設定を供給するかまたは指示する。
【0059】
一例では、第3のネットワークノード113は第1のネットワークノードと同一でよい。別の例では、第3のネットワークノード113は、第1のネットワークノード111や第2のネットワークノード112とは異なるものでよく、この場合、第1のネットワークノード111は、上記の設定を、第2のネットワークノード112に、(たとえば第2のネットワークノードに対して透過的または非透過的に)転送するか、中継するか、または再送信してよい。
【0060】
この設定は、上記の例において、第3のネットワークノード113に関する設定の判定がUE測定に基づくとき、第1のネットワークノード111が当てにする、たとえばSSブロック#0、#1、および#3といった実際のSSブロックの送信も指示し得る。
【0061】
第1のネットワークノード111、第2のネットワークノード112および第3のネットワークノード113のさらにいくつかの例には、たとえば運用および保守(O&M)または自己組織化ネットワーク(SON)、測位ノードといった、BS、中継器、コアネットワークノードがあり、たとえば設定を、
・たとえばXnインターフェースを介して、BSから送るか、またはBSへ中継する、
・BSから送るか、または中継器へ中継する、
・BSから送るか、またはコアネットワークノードへ中継する、
・BSまたはコアネットワークノードから測位ノードへ送る、
・コアネットワークノードから測位ノードへ送る、
・サービングBSからハンドオーバターゲットBSへ送る、
・サービングBSからコアネットワークノードまたは測位ノードへ送る。
【0062】
いくつかの実施形態では、設定は、UEに特有のもの、またはUEに特有の状況に関連したものであり得る。これは、特に、セルにおいて複数のSSブロックがたとえば異なる周波数で送信される可能性があるとき、ターゲットBSが、ハンドオーバにおいて、たとえば古いBSにおいてUE測定向けに設定された特定のSSブロックの設定を認識し得るので、役に立つ。
【0063】
別の実施形態では、たとえばセルにおいて複数のSSブロックが送信されないとき、または、セルにおいて複数のSSブロックが送信される場合には、このセルにおけるすべての周波数に対して、実際に送信されるSSブロックの同一のパターンが設定されるとき、設定はセルに特有であっていかなる特定のUEにも関連しないものでよい。
【0064】
さらに別の実施形態では、設定などの情報がセルと周波数とに関連づけられ、たとえば、セルにおいて複数のSSブロックが送信されるとき、セルにおいて異なる周波数で実際に送信されるSSブロックの異なるパターンが可能になる。
【0065】
第2のネットワークノード112から、第1のネットワークノード111に、第2のネットワークノード112が、セルに関連したSSBおよび/またはビーム設定ならびに/あるいは第1のネットワークノード111の周波数を知りたがっていることを指示する「要求メッセージ」があり得る。
- 「要求メッセージ」は1つまたは複数の物理的セルアイデンティティ(PCI)も含み得、そのため、第1のネットワークノード111は、第2のネットワークノード112がどのPCIまたはセルのグローバルアイデンティティ(CGI)および/または周波数についてSSBおよび/またはビーム設定を知りたがっているのかが分かる。
- 「要求メッセージ」は1つまたは複数の測定対象も含み得、そのため、第1のネットワークノード111は、第2のネットワークノード112がどの測定対象についてSSBおよび/またはビーム設定を知りたがっているのかが分かる。
- 「要求メッセージ」は、1つまたは複数の測定対象および/またはPCIもしくはCGIの組合せも含み得、そのため、第1のネットワークノード111は、第2のネットワークノード112がどの測定対象および/またはPCIもしくはCGIおよび/または周波数についてSSBおよび/またはビーム設定を知りたがっているのかが分かる。
第1のネットワークノード111から、第2のネットワークノード112に、PCIもしくはCGIおよび/または周波数ごとのSSBおよび/またはビーム設定を指示する「応答メッセージ」があり得る。
- このことは、第1のネットワークノード111に関連した、またはサブセットのみに関連した、すべての測定対象について行われてよい。
- このことは、第1のノードに関連した、またはサブセットのみに関連した、すべてのPCIもしくはCGIおよび/または周波数について行われてよい。
- このことは、第1のネットワークノード111に関連した、またはサブセットのみに関連した、測定対象および/またはPCIもしくはCGIおよび/または周波数の組合せについて行われてよい。
【0066】
第2のネットワークノード112から、第1のネットワークノード111に、第2のネットワークノード112が、セルに関連したSSBおよび/またはビーム設定の更新ならびに/あるいは第1のネットワークノードの周波数を取得したがっていることを指示する「更新要求メッセージ」があり得る。
- 「更新要求メッセージ」は1つまたは複数のPCIもしくはCGIおよび/または周波数も含み得、そのため、第1のネットワークノード111は、第2のネットワークノード112がどのセルおよび/または周波数についてSSBおよび/またはビーム設定を知りたがっているのかが分かる。
- 「更新要求メッセージ」は1つまたは複数の測定対象も含み得、そのため、第1のネットワークノード111は、第2のネットワークノード112がどの測定対象についてSSBおよび/またはビーム設定を知りたがっているのかが分かる。
- 「更新要求メッセージ」は、1つまたは複数の測定対象および/またはPCIもしくはCGIおよび/または周波数の組合せも含み得、そのため、第1のネットワークノード111は、第2のネットワークノード112がどの測定対象および/またはPCIもしくはCGIおよび/または周波数についてSSBおよび/またはビーム設定を知りたがっているのかが分かる。
【0067】
第1のネットワークノード111から、第2のネットワークノード112に、PCIもしくはCGIおよび/または周波数ごとのSSBおよび/またはビーム設定が変化したことを指示する「更新メッセージ」があり得る。
- このことは、第1のネットワークノード111に関連した、またはサブセットのみに関連した、すべての測定対象について行われてよい。
- このことは、第1のネットワークノード111に関連した、またはサブセットのみに関連した、すべてのPCIもしくはCGIおよび/または周波数について行われてよい。
- このことは、第1のネットワークノード111に関連した、またはサブセットのみに関連した、測定対象および/またはPCIもしくはCGIおよび/または周波数の組合せについて行われてよい。
別の実施形態では、SSBおよび/またはビーム設定は、たとえばサービングセルおよび/またはターゲットセルにおける設定といった、ハンドオーバ関連のメッセージに含まれ得る。
【0068】
UE120とネットワークノードの間で
別の実施形態によれば、第1のネットワークノード111がUE120から受信するSSブロックまたはビーム設定は、第3のネットワークノード113によって送信されたSSブロックまたはビームを指示する1つまたはグループのパターンを含む。
【0069】
第1のネットワークノード111および/または第3のネットワークノード113の例には以下のものがある。
・サービングBSおよび/または隣接BSあるいはSSブロックを送信する任意のタイプの無線ネットワークノード
・コアネットワークノードおよび/またはBSあるいはSSブロックを送信する任意のタイプの無線ネットワークノード
・測位ノード(たとえばエボルブドサービングモバイルロケーションセンタ(E-SMLC)等)および/またはBS、あるいはSSブロックを送信する任意のタイプの無線ネットワークノード
【0070】
UE120は、たとえば判定することによって設定を取得してよく、自発的なやり方で、または第1のネットワークノードからの明示的または暗示的な要求があったとき設定を送り、かつ/または報告し得る。設定が含み得る公称SSブロック位置のすべてまたはサブセットの各々についての指示は、対応するSSブロックが実際に送信されたか否かを指示する。サブセットは第1のノードによって要求されてよく、あるいはあらかじめ規定されたルールもしくは条件または信号の強度もしくは品質に基づいて判定され得る。
【0071】
判定することなどの取得することは、第3のネットワークノード113からの公称の測位におけるSSブロックのUE測定/検知の試み、あるいは第3のネットワークノード113からのたとえばシステム情報といったメッセージを読み取ることに基づき得る。
【0072】
一例では、第1のネットワークノード111が、そのような設定を、たとえば測定設定またはシステム情報においてUE120に供給しなかったとき、UE120は、判定された設定などの取得されたものを第1のネットワークノード111に送ってよく、第1のネットワークノード111は、たとえばUE120から受信することによって設定を取得する。
【0073】
別の例では、第1のネットワークノード111は、たとえば任意の検知されたセルまたは(たとえばセルアイデンティティによって識別された)特定のセルに関する設定を判定することを明示的に要求してよい。
別の例では、UE120は、第1のネットワークノード111により(たとえばPCIを用いて設定することによって)、送信されるSSBの数や使用される公称の位置などのSSブロックパターンまたは少なくとも1つの隣接セルのビーム設定を検知して第1のネットワークノード111に報告するように設定される。設定するためのやり方の1つには、UE120にPCIが供給されるようにCGI報告設定を拡張することによるものがある。UE120は、これを基にSSBパターンおよび/またはビーム設定を取得する。これは、たとえば供給されたPCIに関連づけたセルからシステム情報メッセージを読み取ることによって実施され得る。UE120は、測定報告を、たとえばセルグローバル識別子、コアネットワーク情報、PLMN情報などの他の情報と一緒に第1のネットワークノード111に送る。ネットワークは、これらの情報を得ることにより、たとえばgNodeBの間のXnインターフェースといったノード間インターフェースのセットアップをトリガし得る。UE120に対する設定手順は、第1のネットワークノード111が、所与のPCIについてのSSBおよび/またはビーム設定に関する情報を記憶していないと識別することにより、第1のネットワークノード111によって、UE120から所与のPCIに関連した測定報告を受信したときトリガされる。
【0074】
ネットワークという語は、本明細書で使用されたとき、第1のネットワークノード111、第2のネットワークノード112、第3のネットワークノード113のうちの任意の1つまたは複数を指し得る。ネットワークという語は、第1のネットワークノード111、第2のネットワークノード112、第3のネットワークノード113のうちの任意の1つまたは複数と区別なく使用される。
【0075】
UE120が、すべての公称のロケーションにおけるSSブロックを検知することを試行して、この結果を報告するとき(たとえば、UE120は、うまく検知した各SSブロックに関する測定を報告してよく、検知されなかったSSブロックについては報告しなくてよく、または、この公称のロケーションにおいてSSブロックが検知されなかったことを指示する、検知されなかったSSブロックに関するあらかじめ規定された値を報告してもよい)、SSブロックは、送信されないため、またはUE120のロケーションにおける信号品質が低すぎるために、検知されない可能性がある。第1のネットワークノード111は、そのようなUE120の結果を受信することにより、少なくとも、送信されて測定結果が受信されたSSブロックは認識する。第1のネットワークノード111は、2つ以上のUE120からの結果を組み合わせて、セルおよび/または周波数において実際に送信されたSSブロックを判定してもよい。
例:
・UE120がSSブロック#0およびSSブロック#3を検知して報告し、別のUEが同一のセルおよび/または周波数に関してSSブロック#1を検出して報告し、このことから、第1のネットワークノード111は、少なくともSSブロック#0、#1、および#3が送信され、SSブロック#2はまだ不確かであって、第3のネットワークノード113によって送信されていない可能性があると結論を出してよい。したがって、第1のネットワークノード111は、SSブロック#2が送信されていないと想定するUE測定を設定してよい。
【0076】
別の実施形態では、SSBおよび/またはビーム設定は、たとえばUE120に通信された、またはUE120から通信された、サービングセルおよび/またはターゲットセルにおける設定といった、ハンドオーバ関連のメッセージに含まれ得る。
【0077】
さらに別の例示的実施形態は、現在のSSBの周波数ごとの指示および/または測定に含めるべきSSBと、前述の追加のセルごとの指示との組合せを含むことが想定される。情報は、たとえば、A)存在するSSB、および存在するSSBのうちの周波数ごとの測定において考慮に入れるべきものの指示(一種のデフォルト値であり(他の実施形態のものと同一あり得)、加えて部分を有する)と、B)同一の情報であるがセル特有のものであり、適用されるセルのリストであるが、存在するさらなるSSBおよび/または測定において考慮に入れるべきSSBを表すものとを含む。
このことは、周波数上に2つのタイプのセルがあり得、すべてが、周波数ごとのSSB指示を満たすが、いくつかのセルはさらなる存在するSSBを有することを意味する。第1のネットワークノード111または第3のネットワークノード113などのネットワークは、UE120に対して、この情報を、周波数ごとのSSBタイミング設定と、セルのリストに適用可能な第2のタイミング設定に関するセルごとのSSB指示とにおいて指示してよい。
前述のA)およびB)の情報は、上記で言及されたようにUE120に与えられ得る。先験的技術として、周波数ごとにSSBタイミングがあって情報Aが追加される。次いで、セルのリストごとのSSBタイミング(周波数ごとのタイミングを満たす必要があるが、さらなるSSB機会があり得る)があって情報Bが追加される。
SSBタイミング設定は、たとえば、サブフレーム番号、無線フレーム番号、スロット番号、たとえばSFN0またはフレーム境界もしくはサブフレーム境界といった基準時間に対するオフセットを含み得る。
【0078】
SSブロックおよびビーム設定の使用
第2のネットワークノード112または第1のネットワークノード111
SSブロックまたはビーム設定は、第2のネットワークノード112によって第1のネットワークノード111から受信され、または、第1のネットワークノード111により、たとえば1つまたは複数のUE120から受信することによって取得される。第2のネットワークノード112または第1のネットワークノード111は、受信された設定に基づき、たとえば以下のことの1つまたは任意の組合せを実施することによって近隣セルの設定を管理する。
・受信された設定のすべてまたは一部分を、たとえばBS、コアネットワークノード、測位ノードといった別のネットワークノードに送る。
・(たとえばブロードキャスト、マルチキャスト、または専用の上位レイヤもしくは下位レイヤのシグナリングによって)たとえばUE測定のための支援データ、またはUE120の測定測位もしくはUE120のロケーション判定のための測位支援データにおいて、受信された設定のすべてまたは一部分を1つまたは複数のUE120に送る。
・測定ギャップを設定する(たとえば、測定ギャップが実際に送信されるSSBのすべてまたは特定のグループをカバーする一方で、ギャップの内部の送信されないSSBの数を最小限にするように測定ギャップ長を設定する)。
・たとえば非活性に設定されたCC上での測定用に使用される測定サイクルを(たとえば、測定サイクルの測定部分が、実際に送信されるSSBのすべてまたは特定のグループをカバーするように)設定する。
・DRXを設定する(たとえば、実際に送信されたSSBを用いてDRX ON期間を調整する)。
・1つまたは複数のUE120について、1つまたは複数の測定対象および/または報告設定を更新する。
- 更新され得るパラメータの1つは、測定対象(measObject)において、たとえばN個のビーム測定結果の平均をとることによってセルの品質を導出するために使用される、ビームの最大数Nである。ネットワークは、所与のmeasObject-xに関連した隣接セルのみがK個のビームを送信することを知っていれば、パラメータNをKよりも大きく設定するべきでないことが分かる。
- 更新され得る別のパラメータには、セルごと報告され、セルの測定にL3フィルタを適用する、ビームの最大数Xがある。ネットワークは、所与のmeasObject-xに関連した隣接セルのみがK個のビームを送信することを認識していれば、パラメータXをKよりも大きく設定するべきでないことを知っている。このことは、特定の測定対象および/またはセルについてはKよりも多くのL3フィルタセットアップするべきでないことをUE120が知るのを支援する。
- さらに別の例では、UE120の複雑さおよびリソース消費を低減するとともに測定時間を短縮するために、隣接セルのSSBおよび/またはビーム設定がUE120に提供され得る。
・たとえばモビリティ測定、無線リンク監視(RLM)、測位測定、RRM測定、SON測定、運転テスト最小化(MDT)測定などの測定のためにSSBのセットを設定する。
・受信された設定に基づいて、UE120などの1つまたは複数のUEに関する測定ギャップを設定する。たとえば、第1の設定が与えられると第1の測定ギャップ長および/または第1の測定ギャップ周期が設定され、第2の設定が与えられると第2の測定ギャップ長および/または第2の測定ギャップ周期が設定される。
- たとえば、時間的に連続した一定数のSSブロックが送信されないかまたはUE測定に利用不能であれば、より短いギャップが使用され得る。
・1つまたは複数の独自の送信を設定する。たとえば、
- 受信された設定において指示されたSSブロックまたはビームの送信とオーバラップする時間における独自のSSブロックまたはビームの送信の数を減少する。
- 受信された設定において指示されたSSブロックまたはビームの送信とオーバラップする時間における独自のSSブロックまたはビームの送信の送信電力を変化させる。たとえば、後者からの干渉を低減するように電力を低減するか、後者から干渉に打ち勝つように電力を増大する。
・セルのセットのすべてまたは少なくともN個のセルにより、それらのセルに関して実際に送信されたSSBについての情報に基づき、実際に送信されたSSBの共通セットを判定する。
・セルのセットのうちのセルのいずれによっても送信されなかったSSBの共通セットを判定する。
・SSBがたとえば干渉する隣接セルといった隣接セルにおいて送信されたか否かということに基づいて負荷特性またはメトリックを判定する。たとえば、SSBが送信されなければ負荷はより小さく、SSBが送信されると負荷はより大きい。
【0079】
UE120
UE120は、測定手順を適合させるため、受信器性能またはバッテリ寿命を向上させるため、たとえば、さらに具体的には、以下のことのいずれか1つまたは複数のために、たとえば隣接セルの受信されたSSBおよび/またはビーム設定などの取得されたものを使用してよい。
・サービングセル、合計の放射電力(TRP)、または他の隣接セルから信号を受信するときの受信器性能を向上するために、隣接セルからの干渉を軽減するかまたは相殺する。
・SSBが実際に送信されたか否かのブラインド検知を回避する。
・測定を実施して、送信されたことが知られているチャネル/信号を受信するために、システム情報(たとえばSSBにも含まれているPBCH)のSSBベースの測定および受信を促進する。
・この情報を別のネットワークノードまたは別のUEに送る。
・たとえば、期間(たとえばスロットまたはサブフレーム)中に、関心のあるSSBが送信されないとき、UE120の活動パターンを、有効である必要がないものに適合させる。
・SSBが実際には送信されないとき、UE120の受信器のビームを、別の方向の他の信号および/またはチャネルを受信するように切り換える。
・半二重のUE120(たとえばHD-FDD)は、ある特定の時間単位において関心のあるSSBが送信されない場合、したがって受信する必要がない場合には、ULにおいて、またはたとえばD2Dまたは路車間(V2X)のような側で、送信してよい。
・所与のキャリア周波数上で、関心のあるSSBが実際には送信されないとき、別のキャリア周波数に切り換える。
・隣接セルまたは隣接周波数において実際に送信されたSSB上で測位測定を実施する。
【0080】
SSブロックおよびビーム設定の例
さらなる例では、SSブロックまたはビーム設定は、特定のタイプの無線信号(たとえば測位用に使用される無線信号)を送信するために使用されるビームに関係し得る。
【0081】
別の例では、SSブロックまたはビーム設定は、以下のいずれか1つまたは組合せをさらに含み得る。
・実際に送信されたSSブロックまたはSSブロックの1つもしくは複数のグループを指示するセル固有および/または周波数固有のビットマップ
・第1のセルのうちの1つまたは複数(たとえば隣接セルのうちの1つ、いくつかまたはすべて)に関するSSブロックまたはビーム設定が、参照セルおよび/または基準周波数(たとえばサービングセルおよび/または特定の周波数)に関して同一であるという指示
・セルの第1のグループに関するSSブロックまたはビーム設定が、セルの第2のグループ(セルのグループは、あらかじめ規定されたルールに基づいて判定されてよく、または全体のグループを特徴づける同一の特性で特徴づけられたセルのグループを含み得、またはセルのリストを含み得る)に関して同一であるという指示
・SSブロックまたはビームの送信されるものおよび/または送信されないもの、ならびに/あるいはセルの中で利用可能なもの/利用不能なものの数
・SSブロックまたはビームのうち、セルのグループまたは1つもしくは複数のキャリア周波数上で、送信されるものおよび/または送信されないもの、ならびに/あるいは利用可能なもの/利用不能なものの最小数および/または最大数
・SSブロックまたはビームの共通セットの、セルのグループ内のすべてのセルまたは1つもしくは複数のキャリア周波数上で送信されるものおよび/または送信されないもの、ならびに/あるいは利用可能なもの/利用不能なもの
【0082】
SSブロックまたはビーム設定は、セルごとでよく、あるいはセルのグループおよび/または1つもしくは複数のキャリア周波数についてでよい。
【0083】
たとえば新無線(NR)通信システムといった無線通信ネットワーク(100)において、たとえば隣接セルのSSブロック設定などの設定を管理するための方法を実施するために、第1のネットワークノード111は、図11に表現された機構を備え得る。第1のネットワークノード111は、たとえば取得回路、管理回路および送信回路を備え得る。
たとえば隣接セルのSSブロック設定などの設定をたとえば管理するための方法のアクションを実施するために、第1のネットワークノード111は、いくつかの実施形態では、たとえば取得モジュール1110、管理モジュール1120および送信モジュール1130を備え得る。
当業者なら、前述の第1のネットワークノード111におけるモジュールおよび回路は、アナログ回路とデジタル回路の組合せ、ならびに/あるいはたとえば第1のネットワークノード111に記憶されたソフトウェアおよび/またはファームウェアを用いて設定された1つまたは複数のプロセッサを指し得ることも理解するであろう。ソフトウェアおよび/またはファームウェアは、前述のプロセッサなどそれぞれの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき。これらのプロセッサのうちの1つまたは複数、ならびに他のデジタルハードウェアは、単一の特定用途向け集積回路(ASIC)に含まれてよく、あるいは、いくつかのプロセッサおよび様々なデジタルハードウェアが、個々にパッケージ化されるかまたはシステムオンチップ(SoC)へと組み立てられて、いくつかの別個の構成要素の間に分配されてもよい。
第1のネットワークノード111は、たとえばUE120といったUEと通信するように設定された入出力インターフェース1100を備え得る。入出力インターフェースは、無線受信器(図示せず)および無線送信器(図示せず)を備え得る。
本明細書の実施形態は、本明細書の実施形態の機能およびアクションを実施するためのそれぞれのコンピュータプログラムコードとともに、図11に表現された第1のネットワークノード111における処理サーキットリのプロセッサ1140などそれぞれのプロセッサまたは1つまたは複数のプロセッサによって実施され得るものである。前述のプログラムコードは、たとえば第1のネットワークノード111にロードされたとき本明細書の実施形態を実施するためのコンピュータプログラムコードを担持するデータキャリアの形態のコンピュータプログラム製品として提供され得る。そのようなキャリアの1つはCD ROMディスクの形態でよい。しかしながら、そのようなキャリアはメモリスティックなど他のデータキャリアで実現可能である。コンピュータプログラムコードは、さらに、サーバ上の純粋なプログラムコードとして提供され、第1のネットワークノード111にダウンロードされ得る。
第1のネットワークノード111は、1つまたは複数のメモリユニットを備えた記憶装置1150をさらに備え得る。記憶装置は第1のネットワークノード111のプロセッサによって実行可能な命令を含む。記憶装置は、たとえばデータ、設定、指示、および第1のネットワークノード111において実行されたとき本明細書の方法を実施するアプリケーションを記憶するために使用されるように構成されている。
いくつかの実施形態では、それぞれのコンピュータプログラム1160が含む命令がそれぞれの少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、第1のネットワークノード111の少なくとも1つのプロセッサに上記のアクションを実施させる。
いくつかの実施形態では、それぞれのキャリア1170がそれぞれのコンピュータプログラムを含み、キャリアは、電子信号、光信号、電磁気信号、磁気信号、電気信号、無線信号、マイクロ波信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである。
【0084】
たとえば新無線(NR)通信システムといった無線通信ネットワーク(100)において、たとえば隣接セルのSSブロック設定などの設定を管理するための方法のアクションを実施するために、UE120は、図12に表現された機構を備え得る。UE120は、たとえば取得回路および送信回路を備え得る。
たとえば隣接セルのSSブロック設定などの設定をたとえば管理するための方法のアクションを実施するために、UE120は、いくつかの実施形態では、たとえば取得モジュール1210、および送信モジュール1220を備え得る。
当業者なら、前述のUE120におけるモジュールおよび回路は、アナログ回路とデジタル回路の組合せ、および/またはたとえばUE120に記憶されたソフトウェアおよび/またはファームウェアを用いて設定された1つまたは複数のプロセッサを指し得ることも理解するであろう。ソフトウェアおよび/またはファームウェアは、前述のプロセッサなどそれぞれの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき。これらのプロセッサのうちの1つまたは複数、ならびに他のデジタルハードウェアは、単一の特定用途向けの集積回路設計(ASIC)に含まれてよく、あるいは、いくつかのプロセッサおよび様々なデジタルハードウェアが、個々にパッケージ化されるかまたはシステムオンチップ(SoC)へと組み立てられて、いくつかの別個の構成要素の間に分配されてもよい。
UE120は、たとえばネットワークノード111と通信するように設定された入出力インターフェース1200を備え得る。入出力インターフェースは、無線受信器(図示せず)および無線送信器(図示せず)を備え得る。
本明細書の実施形態は、本明細書の実施形態の機能およびアクションを実施するためのそれぞれのコンピュータプログラムコードとともに、図12に表現されたUE120における処理サーキットリのプロセッサ1230などそれぞれのプロセッサまたは1つまたは複数のプロセッサによって実施され得るものである。前述のプログラムコードは、たとえばUE120にロードされたとき本明細書の実施形態を実施するためのコンピュータプログラムコードを担持するデータキャリアの形態のコンピュータプログラム製品として提供され得る。そのようなキャリアの1つはCD ROMディスクの形態でよい。しかしながら、そのようなキャリアはメモリスティックなど他のデータキャリアで実現可能である。コンピュータプログラムコードは、さらに、サーバ上の純粋なプログラムコードとして提供され、UE120にダウンロードされ得る。
UE120は、1つまたは複数のメモリユニットを備えた記憶装置1240をさらに備え得る。記憶装置はプロセッサによって実行可能な命令を含む。記憶装置は、たとえばデータ、設定、指示、およびUE120において実行されたとき本明細書の方法を実施するアプリケーションを記憶するために使用されるように構成されている。
いくつかの実施形態では、それぞれのコンピュータプログラム1250が含む命令がそれぞれの少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、UE120の少なくとも1つのプロセッサに上記のアクションを実施させる。
いくつかの実施形態では、それぞれのキャリア1260がそれぞれのコンピュータプログラムを含み、キャリアは、電子信号、光信号、電磁気信号、磁気信号、電気信号、無線信号、マイクロ波信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである。
【0085】
たとえば新無線(NR)通信システムといった無線通信ネットワーク(100)において、たとえば隣接セルのSSブロック設定などの設定を管理するための方法のアクションを実施するために、第2のネットワークノード112は、図13に表現された機構を備え得る。ネットワークノード111は、たとえば受信回路および管理回路を備え得る。
たとえば隣接セルのSSブロック設定などの設定をたとえば管理するための方法のアクションを実施するために、第2ネットワークノード112は、いくつかの実施形態では、たとえば受信モジュール1310、および管理モジュール1320を備え得る。
当業者なら、前述の第2のネットワークノード112におけるモジュールおよび回路は、アナログ回路とデジタル回路の組合せ、および/またはたとえば第2のネットワークノード112に記憶されたソフトウェアおよび/またはファームウェアを用いて設定された1つまたは複数のプロセッサを指し得ることも理解するであろう。ソフトウェアおよび/またはファームウェアは、前述のプロセッサなどそれぞれの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき。これらのプロセッサのうちの1つまたは複数、ならびに他のデジタルハードウェアは、単一の特定用途向けの集積回路設計(ASIC)に含まれてよく、あるいは、いくつかのプロセッサおよび様々なデジタルハードウェアが、個々にパッケージ化されるかまたはシステムオンチップ(SoC)へと組み立てられて、いくつかの別個の構成要素の間に分配されてもよい。
第2のネットワークノード112は、たとえばUE120と通信するように設定された入出力インターフェース1300を備え得る。入出力インターフェースは、無線受信器(図示せず)および無線送信器(図示せず)を備え得る。
本明細書の実施形態は、本明細書の実施形態の機能およびアクションを実施するためのそれぞれのコンピュータプログラムコードとともに、図12に表現された第2のネットワークノード112における処理サーキットリのプロセッサ1330などそれぞれのプロセッサまたは1つまたは複数のプロセッサによって実施され得るものである。前述のプログラムコードは、たとえば第2のネットワークノード112にロードされたとき本明細書の実施形態を実施するためのコンピュータプログラムコードを担持するデータキャリアの形態のコンピュータプログラム製品として提供され得る。そのようなキャリアの1つはCD ROMディスクの形態でよい。しかしながら、そのようなキャリアはメモリスティックなど他のデータキャリアで実現可能である。コンピュータプログラムコードは、さらに、サーバ上の純粋なプログラムコードとして提供され、第2のネットワークノード112にダウンロードされ得る。
第2のネットワークノード112は、1つまたは複数のメモリユニットを備えた記憶装置1340をさらに備え得る。記憶装置1340は第2のネットワークノード112のプロセッサによって実行可能な命令を含む。記憶装置は、たとえばデータ、設定、指示、および第2のネットワークノード112において実行されたとき本明細書の方法を実施するアプリケーションを記憶するために使用されるように構成されている。
いくつかの実施形態では、それぞれのコンピュータプログラム1350が含む命令がそれぞれの少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、第2のネットワークノード112の少なくとも1つのプロセッサに上記のアクションを実施させる。
いくつかの実施形態では、それぞれのキャリア1360がそれぞれのコンピュータプログラムを含み、キャリアは、電子信号、光信号、電磁気信号、磁気信号、電気信号、無線信号、マイクロ波信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである。
【0086】
27~46と番号づけされたいくつかの第1の例示的装置の実施形態が以下で説明される。以下の実施形態は、たとえば図11図13に関係するものである。
【0087】
実施形態27。無線通信ネットワーク100の通信システムにおいて近隣セルの設定を管理するための第1のネットワークノード111であって、第1のネットワークノード111および第3のネットワークノード113が、無線通信ネットワーク100において動作可能であり、
第1のネットワークノード111が、プロセッサ1140と、プロセッサによって実行可能な命令を含有している記憶装置1150とを備えることにより、第3のネットワークノード113によって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含む設定を取得するように設定されており、
送信が、同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含み、受信された設定に基づいて近隣セルの設定を管理するように適合されている、第1のネットワークノード111。
【0088】
実施形態28。パターンが、1つのパターンおよびパターンのグループのいずれかを含むように適合されている、実施形態27に記載の第1のネットワークノード111。
【0089】
実施形態29。パターンが、送信パターンおよびUE測定パターンのいずれかを含むように適合されている、実施形態27または28に記載の第1のネットワークノード111。
【0090】
実施形態30。1つまたは複数の送信が実際に送信されたかどうかを指示するパターンが、1つまたは複数の送信がUE測定のために実際に利用可能か否かを指示するパターンによって表現されるように適合されている、実施形態27から29のいずれか1つに記載の第1のネットワークノード111。
【0091】
実施形態31。設定が、SSブロック設定およびビーム設定のうちの任意の1つまたは複数であるように適合されている、実施形態27から30のいずれか1つに記載の第1のネットワークノード111。
【0092】
実施形態32。取得された設定が、第1のネットワークノード111によって決定されること、1つまたは複数のユーザ機器(UE)120から受信されること、および第3のネットワークノード113から受信されること、のいずれかによって取得されるように適合されている、実施形態27から31のいずれか1つに記載の第1のネットワークノード111。
【0093】
実施形態33。第3のネットワークノード113が、第1のネットワークノード111と同一のネットワークノードであるように適合されている、実施形態27から32のいずれか1つに記載の第1のネットワークノード111。
【0094】
実施形態34。受信された設定に基づき、
- 受信された設定のすべてまたは一部分を別のネットワークノードに送ること、
- 受信された設定のすべてまたは一部分を1つまたは複数のUEに送ること、
- 測定ギャップを設定すること、
- 測定サイクルを設定すること、
- 間欠受信(DRX)を設定すること、
- 1つまたは複数の測定対象を更新すること、
- 1つまたは複数のUEに関する設定を報告すること、
- 測定に関するSSBのセットを設定すること、
- 1つまたは複数のUEに関する測定ギャップを設定すること、
- 1つまたは複数の独自の送信を設定すること、
- セルのセットのうちのすべてまたは少なくともN個のセルによって、実際に送信されたSSBの共通セットを判定すること、
- セルのセットのうちのセルのいずれによっても送信されなかったSSBの共通セットを判定すること、
- 隣接セルにおいてSSBが送信されたか否かということに基づいて負荷特性またはメトリックを判定すること、および
- 無線通信ネットワーク100において動作する第2のネットワークノード112に設定を送ることのうちの1つまたは複数を実施することによって近隣セルの設定を管理するようにさらに設定されている実施形態27から33のいずれか1つに記載の第1のネットワークノード111。
【0095】
実施形態35。無線通信ネットワーク100における近隣セルの設定をハンドリングするためのユーザ機器(UE)120であって、UE120、第1のネットワークノード111、および第3のネットワークノード113が、無線通信ネットワーク100において動作可能であり、
UE120が、プロセッサ1230と、プロセッサによって実行可能な命令を含有している記憶装置1240とを備えることにより、第3のネットワークノード113によって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含むように適合された設定を取得するように設定されており、
送信が、同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含み、第1のネットワークノード111に設定を送るように適合されている、UE120。
【0096】
実施形態36。パターンが、1つのパターンおよびパターンのグループのいずれかを含むように適合されている、実施形態35に記載のUE120。
【0097】
実施形態37。パターンが、送信パターンおよびUE測定パターンのいずれかを含むように適合されている、実施形態35または36に記載のUE120。
【0098】
実施形態38。1つまたは複数の送信が実際に送信されたかどうかを指示するパターンが、1つまたは複数の送信がUE測定のために実際に利用可能か否かを指示するパターンによって表現されるように適合されている、実施形態35から37のいずれか1つに記載のUE120。
【0099】
実施形態39。設定が、SSブロック設定およびビーム設定のうちの任意の1つまたは複数であるように適合されている、実施形態35から38のいずれか1つに記載のUE120。
【0100】
実施形態40。設定が、UE120によって決定されること、および第3のネットワークノード113から受信されることのいずれかによって取得されるように適合されている、実施形態35から39のいずれか1つに記載のUE120。
【0101】
実施形態41。無線通信ネットワーク100において近隣セルの設定をハンドリングするための第2のネットワークノード112であって、第1のネットワークノード111、第2のネットワークノード112および第3のネットワークノード113が、無線通信ネットワーク100において動作可能であり、
第2のネットワークノード112が、プロセッサ1330と、プロセッサによって実行可能な命令を含有している記憶装置1340とを備えることにより、第1のネットワークノード111から、第3のネットワークノード113によって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含むように適合された設定を受信するように設定されており、
送信が、同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含み、受信された設定に基づいて近隣セルの設定を管理するように適合されている、第2のネットワークノード112。
【0102】
実施形態42。パターンが、1つのパターンおよびパターンのグループのいずれかを含むように適合されている、実施形態41に記載の第2のネットワークノード112。
【0103】
実施形態43。パターンが、送信パターンおよびUE測定パターンのいずれかを含むように適合されている、実施形態41または42に記載の第2のネットワークノード112。
【0104】
実施形態44。1つまたは複数の送信が実際に送信されたかどうかを指示するパターンが、1つまたは複数の送信がUE測定のために実際に利用可能か否かを指示するパターンによって表現されるように適合されている、実施形態41から43のいずれか1つに記載の第2のネットワークノード112。
【0105】
実施形態45。設定が、SSブロック設定およびビーム設定のうちの任意の1つまたは複数であるように適合されている、実施形態41から44のいずれか1つに記載の第2のネットワークノード112。
【0106】
実施形態46。近隣セルの設定を管理するようにさらに設定されている第2のネットワークノード112であって、受信された設定に基づいて、
- 受信された設定のすべてまたは一部分を別のネットワークノードに送ること、
- 受信された設定のすべてまたは一部分を1つまたは複数のUEに送ること、
- 測定ギャップを設定すること、
- 測定サイクルを設定すること、
- 間欠受信(DRX)を設定すること、
- 1つまたは複数の測定対象を更新すること、
- 1つまたは複数のUEに関する設定を報告すること、
- 測定に関するSSBのセットを設定すること、
- 1つまたは複数のUEに関する測定ギャップを設定すること、
- 1つまたは複数の独自の送信を設定すること、
- セルのセットにおけるすべてまたは少なくともN個のセルによって、実際に送信されたSSBの共通セットを判定すること、
- セルのセットのうちのセルのいずれによっても送信されなかったSSBの共通セットを判定すること、および
- 隣接セルにおいてSSBが送信されたか否かということに基づいて負荷特性またはメトリックを判定することのうちの1つまたは複数を実施する、実施形態41から45のいずれか1つに記載の第2のネットワークノード112。
【0107】
27から46と番号づけされたいくつかの第2の例示的装置の実施形態が以下で説明される。以下の実施形態は、たとえば図11図13に関係するものである。
【0108】
実施形態27。無線通信ネットワーク100の通信システムにおいて近隣セルの設定を管理するための第1のネットワークノード111であって、第1のネットワークノード111および第3のネットワークノード113が無線通信ネットワーク100において動作可能であり、第1のネットワークノード111が、
第3のネットワークノード113によって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含む設定を取得するように設定された取得回路1110であって、送信が、同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含むように適合されている、取得回路1110と、
受信された設定に基づいて、近隣セルの設定を管理するように設定された管理回路1120とを備える第1のネットワークノード111。
【0109】
実施形態28。パターンが、1つのパターンおよびパターンのグループのいずれかを含むように適合されている、実施形態27に記載の第1のネットワークノード111。
【0110】
実施形態29。パターンが、送信パターンおよびUE測定パターンのいずれかを含むように適合されている、実施形態27または28に記載の第1のネットワークノード111。
【0111】
実施形態30。1つまたは複数の送信が実際に送信されたかどうかを指示するパターンが、1つまたは複数の送信がUE測定のために実際に利用可能か否かを指示するパターンによって表現されるように適合されている、実施形態27から29のいずれか1つに記載の第1のネットワークノード111。
【0112】
実施形態31。設定が、SSブロック設定およびビーム設定のうちの任意の1つまたは複数であるように適合されている、実施形態27から30のいずれか1つに記載の第1のネットワークノード111。
【0113】
実施形態32。取得される設定が、第1のネットワークノード111によって決定されること、1つまたは複数のユーザ機器(UE)120から受信されること、および第3のネットワークノード113から受信されること、のいずれかによって取得されるように適合されている、実施形態27から31のいずれか1つに記載の第1のネットワークノード111。
【0114】
実施形態33。第3のネットワークノード113が、第1のネットワークノード111と同一のネットワークノードであるように適合されている、実施形態27から32のいずれか1つに記載の第1のネットワークノード111。
【0115】
実施形態34。受信された設定に基づき、
- 受信された設定のすべてまたは一部分を別のネットワークノードに送ること、
- 受信された設定のすべてまたは一部分を1つまたは複数のUEに送ること、
- 測定ギャップを設定すること、
- 測定サイクルを設定すること、
- 間欠受信(DRX)を設定すること、
- 1つまたは複数の測定対象を更新すること、
- 1つまたは複数のUEに関する設定を報告すること、
- 測定に関するSSBのセットを設定すること、
- 1つまたは複数のUEに関する測定ギャップを設定すること、
- 1つまたは複数の独自の送信を設定すること、
- セルのセットのすべてまたは少なくともN個のセルによって実際に送信されたSSBの共通セットを判定すること、
- セルのセットのうちのセルのいずれによっても送信されなかったSSBの共通セットを判定すること、
- 隣接セルにおいてSSBが送信されたか否かということに基づいて負荷特性またはメトリックを判定すること、および
- 送信回路1130によって、無線通信ネットワーク100において動作する第2のネットワークノード112に設定を送ることのうちの1つまたは複数を実施することによって近隣セルの設定を管理するようにさらに設定されている、実施形態27から33のいずれか1つに記載の第1のネットワークノード111。
【0116】
実施形態35。無線通信ネットワーク100における近隣セルの設定をハンドリングするためのユーザ機器UE120であって、UE120、第1のネットワークノード111、および第3のネットワークノード113が、無線通信ネットワーク100において動作可能であり、UE120が、
第3のネットワークノード113によって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含むように適合された設定を取得するように設定された取得回路1210であって、送信が、同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含むように適合されている、取得回路1210と、
第1のネットワークノード111に設定を送るように設定された送信回路1220とを備えるUE120。
【0117】
実施形態36。パターンが、1つのパターンおよびパターンのグループのいずれかを含むように適合されている、実施形態35に記載のUE120。
【0118】
実施形態37。パターンが、送信パターンおよびUE測定パターンのいずれかを含むように適合されている、実施形態35または36に記載のUE120。
【0119】
実施形態38。1つまたは複数の送信が実際に送信されたかどうかを指示するパターンが、1つまたは複数の送信がUE測定のために実際に利用可能か否かを指示するパターンによって表現されるように適合されている、実施形態35から37のいずれか1つに記載のUE120。
【0120】
実施形態39。設定が、SSブロック設定およびビーム設定のうちの任意の1つまたは複数であるように適合されている、実施形態35から38のいずれか1つに記載のUE120。
【0121】
実施形態40。設定が、UE120によって決定されること、および第3のネットワークノード113から受信されることのいずれかによって取得されるように適合されている、実施形態35から39のいずれか1つに記載のUE120。
【0122】
実施形態41。無線通信ネットワーク100において近隣セルの設定をハンドリングするための第2のネットワークノード112であって、第1のネットワークノード111、第2のネットワークノード112および第3のネットワークノード113が、無線通信ネットワーク100において動作可能であり、第2のネットワークノード112が、
第1のネットワークノード111から、第3のネットワークノード113によって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含むように適合された設定を受信するように設定された受信回路1310であって、送信が、同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含むように適合されている、受信回路1310と、
受信された設定に基づいて、近隣セルの設定を管理するように設定された管理回路1320とを備える第2のネットワークノード111。
【0123】
実施形態42。パターンが、1つのパターンおよびパターンのグループのいずれかを含むように適合されている、実施形態41に記載の第2のネットワークノード112。
【0124】
実施形態43。パターンが、送信パターンおよびUE測定パターンのいずれかを含むように適合されている、実施形態41または42に記載の第2のネットワークノード112。
【0125】
実施形態44。1つまたは複数の送信が実際に送信されたかどうかを指示するパターンが、1つまたは複数の送信がUE測定のために実際に利用可能か否かを指示するパターンによって表現されるように適合されている、実施形態41から43のいずれか1つに記載の第2のネットワークノード112。
【0126】
実施形態45。設定が、SSブロック設定およびビーム設定のうちの任意の1つまたは複数であるように適合されている、実施形態41から44のいずれか1つに記載の第2のネットワークノード112。
【0127】
実施形態46。近隣セルの設定を管理するようにさらに設定されている第2のネットワークノード112であって、受信された設定に基づいて、
- 受信された設定のすべてまたは一部分を別のネットワークノードに送ること、
- 受信された設定のすべてまたは一部分を1つまたは複数のUEに送ること、
- 測定ギャップを設定すること、
- 測定サイクルを設定すること、
- 間欠受信(DRX)を設定すること、
- 1つまたは複数の測定対象を更新すること、
- 1つまたは複数のUEに関する設定を報告すること、
- 測定に関するSSBのセットを設定すること、
- 1つまたは複数のUEに関する測定ギャップを設定すること、
- 1つまたは複数の独自の送信を設定すること、
- セルのセットにおけるすべてまたは少なくともN個のセルによって、実際に送信されたSSBの共通セットを判定すること、
- セルのセットのうちのセルのいずれによっても送信されなかったSSBの共通セットを判定すること、および
- 隣接セルにおいてSSBが送信されたか否かということに基づいて負荷特性またはメトリックを判定することのうちの1つまたは複数を実施する、実施形態41から45のいずれか1つに記載の第2のネットワークノード112。
【0128】
1~44と番号づけされたいくつかのさらなる実施形態が以下で説明される。以下の実施形態は、たとえば図7図13に関係するものである。
【0129】
実施形態1。たとえば新無線(NR)通信システムといった無線通信ネットワーク100における隣接セルの、たとえばSSブロック設定などの設定を管理するために、第1のネットワークノード111によって実施される方法であって、第1のネットワークノード111、第2のネットワークノード112および第3のネットワークノード113が、無線通信ネットワーク100において動作する方法において、
第3のネットワークノード113によって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含む設定を取得すること(801)であって、送信が、同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含む、設定を取得すること(801)と、
受信された設定に基づき、たとえば、- 受信された設定のすべてまたは一部分を別のネットワークノードに送ること、- 受信された設定のすべてまたは一部分を1つまたは複数のUEに送ること、- 測定ギャップを設定すること、- 測定サイクルを設定すること、- DRXを設定すること、- 1つまたは複数のUEについて、1つまたは複数の測定対象および/または報告設定を更新すること、- 測定のためにSSBのセットを設定すること、- 1つまたは複数のUEに関する測定ギャップを設定すること、- 1つまたは複数の独自の送信を設定すること、- セルのセットのすべてまたは少なくともN個のセルによって実際に送信されたSSBの共通セットを判定すること、- セルのセットのうちのセルのいずれによっても送信されなかったSSBの共通セットを判定すること、および- 干渉する隣接セルにおいてSSBが送信されたか否かということに基づいて負荷特性またはメトリックを判定することのうちの1つまたは複数を実施することによって隣接セルの設定を管理すること(802)、
たとえば第2のネットワークノード112に設定を送ることなど、とを含む方法。
【0130】
実施形態2。パターンが、1つのパターンおよびパターンのグループのいずれかを含む、実施形態1に記載の方法。
【0131】
実施形態3。パターンが、送信パターンおよびUE測定パターンのいずれかを含む、実施形態1または2に記載の方法。
【0132】
実施形態4。1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンが、1つまたは複数の測定がUE測定のために実際に利用可能か否かを指示する測定パターンによって表現される、実施形態1から3のいずれか1つに記載の方法。
【0133】
実施形態5。設定がSSブロックおよびビームのうちの任意の1つまたは複数のものである、実施形態1から4のいずれか1つに記載の方法。
【0134】
実施形態6。設定が、第1のネットワークノード111によって決定されること、1つまたは複数のユーザ機器(UE)120から受信されること、および第3のネットワークノード113から受信されること、のいずれかによって取得される、実施形態1から5のいずれか1つに記載の方法。
【0135】
実施形態7。第3のネットワークノード113が第1のネットワークノード111と同一のネットワークノードである、実施形態1から6のいずれか1つに記載の方法。
【0136】
実施形態8。プロセッサによって実行されたとき、プロセッサに、実施形態1から7のいずれか1つに記載のアクションを実施させる命令を含むコンピュータプログラム。
【0137】
実施形態9。実施形態8に記載のコンピュータプログラムを含むキャリアであって、電子信号、光信号、電磁気信号、磁気信号、電気信号、無線信号、マイクロ波信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つであるキャリア。
【0138】
実施形態10。たとえば新無線(NR)通信システムといった無線通信ネットワーク100における隣接セルの、たとえばSSブロック設定などの設定をハンドリングするために、ユーザ機器(UE)120によって実施される方法であって、UE120、第1のネットワークノード111、および第3のネットワークノード113が、無線通信ネットワーク100において動作する、方法において、
同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含む、第3のネットワークノード113によって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含む設定を取得すること(901)と、
第1のネットワークノード112に設定を送ること(902)とを含む方法。
【0139】
実施形態11。パターンが、1つのパターンおよびパターンのグループのいずれかを含む、実施形態10に記載の方法。
【0140】
実施形態12。パターンが、送信パターンおよびUE測定パターンのいずれかを含む、実施形態10または11に記載の方法。
【0141】
実施形態13。1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンが、1つまたは複数の測定がUE測定のために実際に利用可能か否かを指示する測定パターンによって表現される、実施形態10から12のいずれか1つに記載の方法。
【0142】
実施形態14。設定がSSブロックおよびビームのうちの任意の1つまたは複数のものである、実施形態10から13のいずれか1つに記載の方法。
【0143】
実施形態15。設定が、UE120によって決定されること、および第3のネットワークノード113から受信されることのいずれかによって取得される、実施形態10から14のいずれか1つに記載の方法。
【0144】
実施形態16。プロセッサによって実行されたとき、プロセッサに、実施形態10から15のいずれか1つに記載のアクションを実施させる命令を含むコンピュータプログラム。
【0145】
実施形態17。実施形態16に記載のコンピュータプログラムを含むキャリアであって、電子信号、光信号、電磁気信号、磁気信号、電気信号、無線信号、マイクロ波信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つであるキャリア。
【0146】
実施形態18。たとえば新無線(NR)通信システムといった無線通信ネットワーク100における隣接セルの、たとえばSSブロック設定などの設定を管理するために、第2のネットワークノード112によって実施される方法であって、第1のネットワークノード111、第2のネットワークノード112および第3のネットワークノード113が、無線通信ネットワーク100において動作する、方法において、
第1のネットワークノード111から、第3のネットワークノード113によって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含む設定を受信すること(1001)であって、送信が、同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含む、設定を受信すること(1001)と、
受信された設定に基づき、たとえば
- 受信された設定のすべてまたは一部分を別のネットワークノードに送ること、
- 受信された設定のすべてまたは一部分を1つまたは複数のUEに送ること、
- 測定ギャップを設定すること、
- 測定サイクルを設定すること、
- DRXを設定すること、
- 1つまたは複数のUEについて、1つまたは複数の測定対象および/または報告設定を更新すること、
- 測定のためにSSBのセットを設定すること、
- 1つまたは複数のUEに関する測定ギャップを設定すること、
- 1つまたは複数の独自の送信を設定すること、
- セルのセットのすべてまたは少なくともN個のセルによって実際に送信されたSSBの共通セットを判定すること、
- セルのセットのうちのセルのいずれによっても送信されなかったSSBの共通セットを判定すること、および
- 干渉する隣接セルにおいてSSBが送信されたか否かということに基づいて負荷特性またはメトリックを判定することのうちの1つまたは複数を実施することによって隣接セルの設定を管理すること(1002)とを含む方法。
【0147】
実施形態19。パターンが、1つのパターンおよびパターンのグループのいずれかを含む、実施形態18に記載の方法。
【0148】
実施形態20。パターンが、送信パターンおよびUE測定パターンのいずれかを含む、実施形態18または19に記載の方法。
【0149】
実施形態21。1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンが、1つまたは複数の測定がUE測定のために実際に利用可能か否かを指示する測定パターンによって表現される、実施形態18から20のいずれか1つに記載の方法。
【0150】
実施形態22。設定がSSブロックおよびビームのうちの任意の1つまたは複数のものである、実施形態18から21のいずれか1つに記載の方法。
【0151】
実施形態23。プロセッサによって実行されたとき、プロセッサに、実施形態18から22のいずれか1つに記載のアクションを実施させる命令を含むコンピュータプログラム。
【0152】
実施形態24。実施形態23に記載のコンピュータプログラムを含むキャリアであって、電子信号、光信号、電磁気信号、磁気信号、電気信号、無線信号、マイクロ波信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つであるキャリア。
【0153】
実施形態25。たとえば新無線(NR)通信システムといった無線通信ネットワーク100における隣接セルの、たとえばSSブロック設定などの設定を管理するための第1のネットワークノード111であって、第1のネットワークノード111、第2のネットワークノード112および第3のネットワークノード113が、無線通信ネットワーク100において動作可能であり、第1のネットワークノード111が、
取得回路1110および/またはモジュールによって、第3のネットワークノード113によって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含む設定を取得することであって、送信が、同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含むように適合されている、設定を取得することと、
たとえば送信回路1130および/またはモジュールによって、第2のネットワークノード112に設定を送ることとを行うように設定されている第1のネットワークノード111。
【0154】
実施形態26。パターンが、1つのパターンおよびパターンのグループのいずれかを含むように適合されている、実施形態25に記載の第1のネットワークノード111。
【0155】
実施形態27。パターンが、送信パターンおよびUE測定パターンのいずれかを含むように適合されている、実施形態25または26に記載の第1のネットワークノード111。
【0156】
実施形態28。1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンが、1つまたは複数の測定がUE測定のために実際に利用可能か否かを指示する測定パターンによって表現されるように適合されている、実施形態25から27のいずれか1つに記載の第1のネットワークノード111。
【0157】
実施形態29。設定が、SSブロックおよびビームのうちの任意の1つまたは複数のものであるように適合されている、実施形態25から28のいずれか1つに記載の第1のネットワークノード111。
【0158】
実施形態30。設定が、第1のネットワークノード111によって決定されること、1つまたは複数のユーザ機器(UE)120から受信されること、および第3のネットワークノード113から受信されること、のいずれかによって取得されるように適合されている、実施形態25から29のいずれか1つに記載の第1のネットワークノード111。
【0159】
実施形態31。第3のネットワークノード113が、第1のネットワークノード111と同一のネットワークノードであるように適合されている、実施形態25から30のいずれか1つに記載の第1のネットワークノード111。
【0160】
実施形態32。たとえば新無線(NR)通信システムといった無線通信ネットワーク100における隣接セルの、たとえばSSブロック設定などの設定をハンドリングするためのユーザ機器(UE)120であって、UE120、第1のネットワークノード111、および第3のネットワークノード113が、無線通信ネットワーク100において動作可能であり、UE120が、
取得回路および/またはモジュールによって、第3のネットワークノード113によって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含むように適合された設定を取得することであって、送信が、同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含むように適合されている、設定を取得することと、
たとえば送信回路および/またはモジュールによって、この設定を第2のネットワークノード112に送ることとを行うように設定されているUE120。
【0161】
実施形態33。パターンが、1つのパターンおよびパターンのグループのいずれかを含むように適合されている、実施形態32に記載のUE120。
【0162】
実施形態34。パターンが、送信パターンおよびUE測定パターンのいずれかを含むように適合されている、実施形態32または33に記載のUE120。
【0163】
実施形態35。1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンが、1つまたは複数の測定がUE測定のために実際に利用可能か否かを指示する測定パターンによって表現されるように適合されている、実施形態32から34のいずれか1つに記載のUE120。
【0164】
実施形態36。設定が、SSブロックおよびビームのうちの任意の1つまたは複数のものであるように適合されている、実施形態32から35のいずれか1つに記載のUE120。
【0165】
実施形態37。設定が、UE120によって決定されること、および第3のネットワークノード113から受信されることのいずれかによって取得されるように適合されている、実施形態32から36のいずれか1つに記載のUE120。
【0166】
実施形態38。たとえば新無線(NR)通信システムといった無線通信ネットワーク100における近隣セルの、たとえば設定を管理するための第2のネットワークノード112であって、第1のネットワークノード111、第2のネットワークノード112および第3のネットワークノード113が、無線通信ネットワーク100において動作可能であり、第2のネットワークノード112が、
受信回路および/またはモジュールによって、第1のネットワークノード111から、第3のネットワークノード113によって送信された1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンを含むように適合された設定を受信することであって、送信が、同期信号(SS)ブロックおよびビームのいずれかを含むように適合される、設定を受信することと、
たとえば受信された設定に基づき、管理回路および/またはモジュールによって、- 受信された設定のすべてまたは一部分を別のネットワークノードに送ること、- 受信された設定のすべてまたは一部分を1つまたは複数のUEに送ること、- 測定ギャップを設定すること、- 測定サイクルを設定すること、- DRXを設定すること、- 1つまたは複数のUEについて、1つまたは複数の測定対象および/または報告設定を更新すること、- 測定のためにSSBのセットを設定すること、- 1つまたは複数のUEに関する測定ギャップを設定すること、- 1つまたは複数の独自の送信を設定すること、- セルのセットのすべてまたは少なくともN個のセルによって実際に送信されたSSBの共通セットを判定すること、- セルのセットのうちのセルのいずれによっても送信されなかったSSBの共通セットを判定すること、および- 干渉する隣接セルにおいてSSBが送信されたか否かということに基づいて負荷特性またはメトリックを判定することのうちの1つまたは複数を実施することによって隣接セルの設定を管理することとを備える、第2のネットワークノード112。
【0167】
実施形態39。パターンが、1つのパターンおよびパターンのグループのいずれかを含むように適合されている、実施形態38に記載の第2のネットワークノード112。
【0168】
実施形態40。パターンが、送信パターンおよびUE測定パターンのいずれかを含むように適合されている、実施形態38または39に記載の第2のネットワークノード112。
【0169】
実施形態41。1つまたは複数の送信が実際に送信されたか否かを指示するパターンが、1つまたは複数の測定がUE測定のために実際に利用可能か否かを指示する測定パターンによって表現されるように適合されている、実施形態38から40のいずれか1つに記載の第2のネットワークノード112。
【0170】
実施形態42。設定が、SSブロックおよびビームのうちの任意の1つまたは複数のものであるように適合されている、実施形態38から41のいずれか1つに記載の第2のネットワークノード112。
【0171】
さらなる拡張および変形形態
図14を参照して、一実施形態によれば、通信システムが含む、たとえば3GPPタイプセルラーネットワークなどのNRネットワークといった無線通信ネットワーク100などの電気通信ネットワーク3210は、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク3211およびコアネットワーク3214を含む。アクセスネットワーク3211には、第1のネットワークノード111、第2のネットワークノード112、および第3のネットワークノード113など複数の基地局3212a、3212b、3212c、アクセスノード、AP STA NB、eNB、gNB、または他のタイプの無線アクセスポイント3213a、3213b、3213cが備わっており、それぞれが、対応するカバレッジエリアを規定する。各基地局3212a、3212b、3212cは、有線または無線の接続3215を通じてコアネットワーク3214に接続可能である。たとえばカバレッジエリア3213cに配置された非AP STA 3291などのUE120といった第1のユーザ機器(UE)は、対応する基地局3212cに無線で接続するか、または基地局3212cによってページングされるように設定される。たとえばカバレッジエリア3213aにおける非AP STAなどのUE120といった第2のUE3292は、対応する基地局3212aに対して無線で接続可能である。この例では複数のUE3291、3292が図示されているが、開示された実施形態は、カバレッジエリアにUEが単独である状況や、単独のUEが対応する基地局3212に接続されている状況にも同様に適用可能である。
電気通信ネットワーク3210自体がホストコンピュータ3230に接続されており、このことは、ハードウェアおよび/またはスタンドアロンのサーバ、クラウドで実施されたサーバ、分散型サーバのソフトウェア、もしくはサーバファームにおける処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ3230は、サービスプロバイダに所有されるかもしくは制御されてよく、またはサービスプロバイダによって、もしくはサービスプロバイダのために運営されてよい。電気通信ネットワーク3210とホストコンピュータ3230の間の接続3221、3222は、コアネットワーク3214からホストコンピュータ3230に直接届いてよく、または任意選択の中間ネットワーク3220を介してもよい。中間ネットワーク3220は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、ホスティングされたネットワークのうちの1つでよく、または2つ以上の組合せでもよく、存在する場合には、バックボーンネットワークまたはインターネットでよく、詳細には、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
全体としての図14の通信システムは、接続されたUE3291、3292のうちの1つとホストコンピュータ3230の間の接続を可能にする。接続はオーバーザトップ(OTT)接続3250として説明され得る。ホストコンピュータ3230および接続されたUE3291、3292は、仲介物としてアクセスネットワーク3211、コアネットワーク3214、任意の中間ネットワーク3220および可能なさらなるインフラストラクチュア(図示せず)を使用して、OTT接続3250を通じてデータおよび/またはシグナリングと通信するように設定されている。OTT接続3250は、OTT接続3250を通して関与する通信デバイスがアップリンク通信やダウンリンク通信のルーティングを認識しないという意味で透過的であり得る。たとえば、基地局3212は、接続されたUE3291に転送される(たとえばハンドオーバされる)、ホストコンピュータ3230由来のデータを伴う入来ダウンリンク通信の過去のルーティングに関して通知されなくてよく、通知される必要もない。同様に、基地局3212は、UE3291由来の出力の、ホストコンピュータ3230へのアップリンク通信の将来のルーティングを認識する必要はない。
【0172】
次に、前節において論じられた一実施形態によるUE、基地局、およびホストコンピュータの例示の実装形態が、図15を参照しながら説明される。通信システム3300において、ホストコンピュータ3310が備えるハードウェア3315に含まれる通信インターフェース3316は、通信システム3300の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線または無線の接続をセットアップして維持するように設定されている。ホストコンピュータ3310がさらに備える処理サーキットリ3318は、記憶能力および/または処理能力を有し得る。詳細には、処理サーキットリ3318は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイまたはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ3310がさらに含むソフトウェア3311は、ホストコンピュータ3310による記憶またはアクセスが可能であり、処理サーキットリ3318によって実行可能である。ソフトウェア3311はホストアプリケーション3312を含む。ホストアプリケーション3312は、UE3330およびホストコンピュータ3310において終結するOTT接続3350を介して接続するUE3330などの遠隔ユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。遠隔ユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション3312は、OTT接続3350を使用して送信されるユーザデータを供給してよい。
【0173】
通信システム3300がさらに備える基地局3320は、電気通信システムに用意され、ホストコンピュータ3310およびUE3330との通信を可能にするハードウェア3325を備える。ハードウェア3325は、通信システム3300の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線または無線の接続をセットアップして維持するための通信インターフェース3326、ならびに、少なくとも基地局3320によってサーブされたカバレッジエリア(図15には示されていない)にあるUE3330との無線接続3370をセットアップして維持するための無線インターフェース3327を含み得る。通信インターフェース3326は、ホストコンピュータ3310に対する接続3360を容易にするように設定されてよい。接続3360は直接的でよく、あるいは、電気通信システムのコアネットワーク(図15には示されていない)および/または電気通信システムの外部の1つまたは複数の中間のネットワークを介してもよい。示された実施形態では、基地局3320のハードウェア3325がさらに含む処理サーキットリ3328は、命令を実行するように適合された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイまたはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局3320がさらに有するソフトウェア3321は、内部に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセスされ得る。
通信システム3300は、既に言及されたUE3330をさらに備える。UE3330のハードウェア3335が含み得る無線インターフェース3337は、UE3330が今のところ位置するカバレッジエリアをサーブしている基地局との無線接続3370をセットアップして維持するように設定されている。UE3330のハードウェア3335がさらに含む処理サーキットリ3338は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイまたはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE3330がさらに含むソフトウェア3331は、UE3330による記憶またはアクセスが可能であり、処理サーキットリ3338によって実行可能である。ソフトウェア3331はクライアントアプリケーション3332を含む。クライアントアプリケーション3332は、ホストコンピュータ3310の支援の下に、UE3330を介して、人間または人間以外のユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ3310において実行中のホストアプリケーション3312は、UE3330およびホストコンピュータ3310において終結するOTT接続3350を介して、実行中のクライアントアプリケーション3332と通信し得る。クライアントアプリケーション3332は、ユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション3312から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを供給してよい。OTT接続3350は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション3332は、ユーザと相互作用して、供給するユーザデータを生成し得る。図15に図示されたホストコンピュータ3310、基地局3320およびUE3330は、それぞれ図14のホストコンピュータ3230、基地局3212a、3212b、3212cのうちの1つ、およびUE3291、3292のうちの1つと同一でよいことが注意される。つまり、これらのエンティティの内部作用は図15に示された通りでよく、独立して、周囲のネットワークトポロジは図14のものでよい。
【0174】
図15において、OTT接続3350は、基地局3320を介したホストコンピュータ3310とユーザ機器3330の間の通信を、いかなる中間デバイスも、これらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングも、明示的に参照することなく抽象的に図示するものである。ネットワークインフラストラクチャは、ネットワークインフラストラクチャの設定が、UE3330、またはホストコンピュータ3310を運営するサービスプロバイダ、または両方から隠すように設定され得るルーティングを判定してよい。OTT接続3350がアクティブである間に、ネットワークインフラストラクチャは(たとえばネットワークのロードバランシングの検討または再設定を基に)ルーティングを動的に変更することをさらに決定してよい。
【0175】
UE3330と基地局3320の間の無線接続3370は、本開示の全体にわたって説明された実施形態の教示によるものである。様々な実施形態のうちの1つまたは複数が、最後のセグメントが無線接続3370で形成されているOTT接続3350を使用してUE3330に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、データレート、レイテンシ、および電力消費を改善することにより、ユーザ待ち時間、ファイルサイズに対する制限の緩和、応答性の改善、バッテリ寿命の延長などの利益を提供するものである。
【0176】
データレート、レイテンシならびに1つまたは複数の実施形態が改善する他の要因を監視するための測定手順が提供され得る。測定結果の変化に応答してホストコンピュータ3310とUE3330の間のOTT接続3350を再設定するための任意選択のネットワーク機能がさらにあってよい。OTT接続3350を再設定するための測定手順および/またはネットワーク機能は、ホストコンピュータ3310のソフトウェア3331、またはUE3330のソフトウェア3311、または両方で実施されてよい。実施形態では、センサ(図示せず)が、OTT接続3350を通す通信デバイスの中に、または同デバイスに関連して配備されてよく、センサは、上記の例の監視された量の値または他の物理量の値を供給することによって測定手順に関与してよく、ソフトウェア3311、3331は、これらの値から、監視された量を計算するかまたは推定してよい。OTT接続3350の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、望ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局3320に影響を及ぼす必要はなく、基地局3320が分からない、または感知できないものでよい。そのような手順および機能性は、当技術において既知の実施され得るものである。ある特定の実施形態では、測定は専用のUEシグナリングを包含し得、ホストコンピュータ3310の測定のスループット、伝播時間、レイテンシなどを容易にする。実施され得る測定では、ソフトウェア3311、3331が、伝播時間、エラーなどを監視しながら、OTT接続3350を使用して、メッセージ、詳細には空すなわち「ダミー」のメッセージを送信する。
【0177】
図16は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。通信システムは、ホストコンピュータ、AP STAなどの基地局、および非AP STAなどのUEを含み、これらは図32および図33を参照しながら説明されたものでよい。本開示の簡単さのために、この段落で参照されるのは図16のみである。この方法の第1のアクション3410において、ホストコンピュータはユーザデータを供給する。第1のアクション3410の任意選択のサブアクション3411において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを供給する。第2のアクション3420において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに搬送する送信を開始する。本開示の全体にわたって説明された実施形態の教示により、任意選択の第3のアクション3430において、基地局は、ホストコンピュータが開始した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。任意選択の第4のアクション3440において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連したクライアントアプリケーションを実行する。
【0178】
図17は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。通信システムは、ホストコンピュータ、AP STAなどの基地局、および非AP STAなどのUEを含み、これらは図14および図15を参照しながら説明されたものでよい。本開示の簡単さのために、この段落で参照されるのは図17のみである。この方法の第1のアクション3510において、ホストコンピュータはユーザデータを供給する。任意選択のサブアクション(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを供給する。第2のアクション3520において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに搬送する送信を開始する。送信は、本開示を通じて説明された実施形態の教示により、基地局を介したものでよい。任意選択の第3のアクション3530において、UEは、送信で搬送されたユーザデータを受信する。
【0179】
図18は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。通信システムは、ホストコンピュータ、AP STAなどの基地局、および非AP STAなどのUEを含み、これらは図14および図15を参照しながら説明されたものでよい。本開示の簡単さのために、この段落で参照されるのは図18のみである。この方法の任意選択の第1のアクション3610において、UEは、ホストコンピュータによって供給された入力データを受信する。それに加えて、またはその代わりに、UEは、任意選択の第2のアクション3620においてユーザデータを供給する。第2のアクション3620の任意選択のサブアクション3621において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを供給する。第1のアクション3610のさらなる任意選択のサブアクション3611において、UEは、ホストコンピュータによって供給された受信入力データに反応してユーザデータを供給するクライアントアプリケーションを実行する。実行されるクライアントアプリケーションは、ユーザデータを供給するとき、ユーザから受け取ったユーザ入力をさらに考慮に入れてよい。ユーザデータが供給された特定のやり方に関係なく、UEは、任意選択の第3のサブアクション3630において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を開始する。この方法の第4のアクション3640において、本開示の全体にわたって説明された実施形態の教示により、ホストコンピュータはUEから送信されたユーザデータを受信する。
【0180】
図19は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。通信システムは、ホストコンピュータ、AP STAなどの基地局、および非AP STAなどのUEを含み、これらは図14および図15を参照しながら説明されたものでよい。本開示の簡単さのために、この段落で参照されるのは図19のみである。この方法の任意選択の第1のアクション3710において、本開示の全体にわたって説明された実施形態の教示により、基地局はUEからユーザデータを受信する。任意選択の第2のアクション3720において、基地局は、受信したユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。第3のアクション3730において、ホストコンピュータは、基地局が開始した送信で搬送されたユーザデータを受信する。
【0181】
「備える」または「備えている」という語を使用するとき、非限定的に解釈されるものとし、すなわち「少なくとも~から成る」を意味する。
【0182】
本明細書の実施形態は、前述の望ましい実施形態に限定されない。様々な代替形態、修正形態および均等物が使用され得る。
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