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特許7038880ユーザが提供する商品の表示を当該商品の販売者にマッチングさせること
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-10
(45)【発行日】2022-03-18
(54)【発明の名称】ユーザが提供する商品の表示を当該商品の販売者にマッチングさせること
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20220311BHJP
【FI】
G06Q30/06 340
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021129556
(22)【出願日】2021-08-06
(62)【分割の表示】P 2020076918の分割
【原出願日】2016-05-11
(65)【公開番号】P2021184287
(43)【公開日】2021-12-02
【審査請求日】2021-08-06
(31)【優先権主張番号】62/160,456
(32)【優先日】2015-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】14/726,929
(32)【優先日】2015-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】14/964,307
(32)【優先日】2015-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512038078
【氏名又は名称】ピンタレスト,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003018
【氏名又は名称】特許業務法人IPアドバンス
(72)【発明者】
【氏名】ワン チャオ
(72)【発明者】
【氏名】ヤマーティーノ マイケル
(72)【発明者】
【氏名】タティパマラ スリダッタ カウスツブ
(72)【発明者】
【氏名】ウエイ ユアン
【審査官】岸 健司
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-525664(JP,A)
【文献】米国特許第08719104(US,B1)
【文献】特開2014-215929(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理サービスから独立した1つ以上の販売者の商品を購入するための管理サービスのコンピュータ実装方法であって、この方法は、
クライアントデバイスを操作するユーザからネットワークを介して要求を受信して、前記管理サービスによって管理されている画像データストア内に格納されているユーザ提供画像を表示し、
前記管理サービスのプロセッサを使用し、
前記ユーザ提供画像をセグメント化して、前記ユーザ提供画像の複数の画像セグメントを特定し、
前記複数の各画像セグメントを処理して、要求された前記ユーザ提供画像内に表示される複数の商品を特定し、
前記ユーザ提供画像内に表される前記複数の商品のうち少なくとも1つの商品を、前記1つ以上の販売者の販売者によって販売のために提供される複数の商品のうちの対応する商品とマッチングし、
前記ユーザが対応する商品を購入する要求を表示するために、前記ユーザ提供画像に表示された複数の商品のうちの少なくとも1つの商品の購入コントロールを含む前記ユーザ提供画像の提示を、ネットワークを介して、前記ユーザによって操作される前記クライアントデバイスに提供し、
前記販売者から前記複数の商品のうち少なくとも1つの商品を購入するために、前記クライアントデバイスを操作するユーザからネットワークを介して要求を受信し、
前記要求が前記販売者によってユーザから直接受信されたかのように、前記ユーザに少なくとも1つの商品の購入を完了のため、ネットワークを介して前記販売者に購入情報を送信し、
前記販売者から購入確認を受信し、
前記販売者からの前記少なくとも1つの商品の購入が完了したことを表示する通知を、前記ネットワークを介して前記クライアントデバイスを操作している前記ユーザに提供する、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
前記販売者から前記ネットワークを介して商品バリアント情報を受信し、前記商品バリアント情報は、少なくとも1つの商品の価格、少なくとも1つの商品のサイズ、または少なくとも1つの商品の色のうち、少なくとも1つを特定することをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記要求された画像の提示は、前記要求された画像で表示される複数の商品のうちの少なくとも1つの商品の購入コントロールを含み、前記購入コントロールが少なくとも1つの対応する前記販売者を特定する販売者情報を表示することをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項4】
少なくとも1つの商品を購入するための前記ユーザからの要求が、少なくとも1つの商品の支払いを処理するために使用される支払いクレデンシャルの指示を含み、
前記購入情報が前記支払いクレデンシャルを管理する支払いクレデンシャル保管庫を通してネットワークを介して前記販売者に送信され、
前記購入情報が、前記支払いクレデンシャルの表示として前記支払いクレデンシャル保管庫によって提供された一意の支払トークンを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項5】
少なくとも1つの商品を購入するためのユーザからの前記要求は、少なくとも1つの商品の支払いを処理するために使用される前記支払いクレデンシャルの表示を含み、
前記方法はさらに、
前記支払いクレデンシャルを管理する前記支払いクレデンシャル保管庫によって提供され、前記支払いクレデンシャルを表示する支払トークンを判定し、
前記購入情報の前記支払トークンを含み、
前記販売者への前記支払トークンの送信を含む前記購入情報を送信する、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項6】
前記支払トークンが前記販売者に送信されたとき、前記販売者が少なくとも1つの商品の支払いを処理するために使用できるように、前記販売者が前記支払いクレデンシャル保管庫に関連付けられていることを判定する、請求項5に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項7】
命令を格納する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、管理サービスに実装されたプロセッサによって実行されるときの命令は、前記プロセッサに、
複数のユーザ提供画像を格納する画像データストアを管理させ、
クライアントデバイスを操作するユーザからネットワークを介して前記画像データストア内に格納された前記複数のユーザ提供画像の画像を表示する要求を受信させ、
要求された前記ユーザ提供画像をセグメント化して、前記要求された画像内の複数の画像セグメントを特定させ、
前記複数の各画像セグメントを処理して、前記ユーザ提供画像内に表示される複数の商品を特定し、
前記ユーザ提供画像内に表示される前記複数の商品のうちの少なくとも1つの商品を、複数の独立した販売者の1つの販売者によって販売のために提供される対応商品とマッチングさせ、
ネットワークを介してユーザのクライアントデバイスに要求された前記ユーザ提供画像に表示された複数の商品のうちの少なくとも1つの商品に関連し且つ少なくとも1つの商品を販売する複数の独立した販売者の販売者を特定する販売者情報を含む画像の提示を提供させ、
少なくとも1つの商品の前記販売者から少なくとも1つの商品を購入するために、ユーザによって操作されるクライアントデバイスからネットワークを介して前記要求を受信させ、
前記要求が前記管理サービスから独立している前記販売者によって直接受け取られたかのように、前記管理サービスがユーザに代わり前記販売者との少なくとも1つの商品の購入を完了するために必要なユーザの購入情報を取得させ、
前記販売者からネットワークを介して、少なくとも1つの個別の商品の購入が完了したことを確認する購入確認を受信させ、
前記販売者からの少なくとも1つの商品の購入が完了したという通知を前記ユーザの前記クライアントデバイスに送信させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項8】
前記命令はさらに、少なくともプロセッサに、
ネットワークを介して前記販売者から、前記販売者が販売可能な複数の商品を表示する商品カタログを受信させ、前記販売者はまた、管理サービスから直接かつ独立して、複数の各商品を販売する、請求項7に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項9】
前記命令はさらに、少なくともプロセッサに、
複数の商品の各在庫数が最新になるように、ネットワークを介して前記販売者から前記商品カタログの定期的な更新を受信させる、請求項8に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項10】
前記命令はさらに、少なくともプロセッサに、
前記ユーザからの前記要求の受信に応答させ、前記ユーザの少なくとも1つの商品の購入の実行に使用用に少なくとも1つの商品のユニットを予約するように、ネットワークを介して前記販売者に予約要求を送信させる、請求項7に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
前記命令はさらに、少なくともプロセッサに、
前記ユーザからの少なくとも1つの商品を購入する要求の受信に応答して、ネットワークを介して少なくとも1つの商品に対応する商品バリアント情報を取得させる、請求項7に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
前記商品バリアント情報が、ネットワークを介して前記販売者から定期的に受信され、管理サービスによって管理される、請求項11に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
前記命令はさらに、少なくともプロセッサに、
前記販売者からネットワークを介して、前記管理サービスを通して前記販売者が前記ユーザに販売するために提供される複数の各商品の商品情報を含む商品カタログを受信させ、
前記複数の各商品について、前記商品は、前記管理サービスとは独立して、前記販売者によって直接販売するために提供され、前記商品情報に、前記商品の表示画像、前記商品に関連付けられたソースロケーション識別子、または商品バリアント情報の少なくとも1つを含み、
前記管理サービスが管理する商品カタログデータストア内に前記商品カタログを格納させる、請求項7に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
前記命令はさらに、少なくともプロセッサに、
1つ以上の画像処理アルゴリズムを用いて、前記管理サービスによって管理される前記画像データストアに管理される前記複数のユーザ提供画像を処理させ、
前記複数の各画像のために、
前記画像で表示される商品の特徴ベクトル表示を判定させ、
前記特徴ベクトルを、商品カタログデータストアで管理されている格納された特徴ベクトルと比較し、
少なくとも一部の比較に基づいて、前記商品及び前記商品の販売者を判定し、
前記画像を前記商品と戦記商品の販売者に関連付ける、請求項7に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
前記命令はさらに、少なくともプロセッサに、
前記ユーザに要求された画像の提示において、要求された画像で表示される複数の商品のうちの少なくとも1つの商品の購入コントロールを含み、前記購入コントロールは、ユーザにより選択可能であって、前記販売者から少なくとも1つの商品を購入する要求を開始する、請求項7に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
実行時に管理サービスを実装するコンピューティングシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサに接続され、プログラム命令を格納するメモリとを備え、
前記1つ以上のプロセッサが実行されたときに、前記1つ以上のプロセッサに、
ユーザが提供した複数の画像を格納する画像データストアを保持させ、
前記管理サービスを通じて販売者によって販売のために提供され、前記販売者によって直接販売され、且つ前記管理サービスから独立している複数の商品の商品情報を、ネットワークを介して1つ以上の販売者から受信させ、
前記複数の商品の前記商品情報を、前記管理サービスが管理する商品カタログデータストアに格納させ、
クライアントデバイスを操作する第1のユーザからネットワークを介して、前記画像データストア内に格納され、且つ1つ以上の前記販売者によって販売のために提供された複数の商品の表示を含む複数のユーザ提供画像を表示する要求を受信させ、要求された前記ユーザ提供画像は、第2のユーザによって前記画像データストアに提供され、
要求された前記ユーザ提供画像をセグメント化し、要求された前記ユーザ提供画像を複数の画像セグメントに特定させ、
前記複数の各画像セグメントを処理して、前記画像セグメントの商品を1つ以上の前記販売者の販売によって提供される商品に一致させ、
前記第1のユーザの前記クライアントデバイスにネットワークを介して要求された前記ユーザ提供画像の提示と、要求された前記ユーザ提供画像に表示されている前記各商品に対応する前記商品情報を含む提示とを提供させ、
要求された前記ユーザ提供画像に表示されている前記商品を購入させるため、前記第1のユーザの前記クライアントデバイスからネットワークを介して要求を受信させ、
前記第1のユーザと前記商品に対応する購入情報を取得させ、
前記販売者が直接要求を受け取ったかのように、前記販売者が前記第1のユーザの商品の購入を完了できるよう、前記販売者にネットワークを介して前記購入情報を送信させ、
前記第1のユーザへ前記商品の購入が完了したことを確認する購入確認を前記販売者からネットワークを介して受信させ、
第1のユーザのクライアントデバイスにネットワークを介して、前記販売者からの商品の購入が完了したという通知を送信させ、コンピューティングシステム。
【請求項17】
前記1つ以上のプロセッサが、前記管理サービスから独立している複数の販売者によって販売のために提供された複数の商品の商品情報をさらに保持させる、請求項16に記載のコンピューティングシステム。
【請求項18】
前記1つ以上のプロセッサがさらに、前記販売者からネットワークを介して、前記商品の価格、前記商品のサイズ、または前記商品の色の少なくとも1つを特定する商品バリアント情報を受信させる、請求項16に記載のコンピューティングシステム
【請求項19】
前記商品の購入要求が、前記商品の支払いを処理するために使用される支払いクレデンシャルの表示を含み、
前記購入情報が、支払いクレデンシャルを管理する支払いクレデンシャル保管庫を介してネットワークを介して前記販売者に送信され、
前記購入情報が、前記支払いクレデンシャルの表示として前記支払いクレデンシャル保管庫によって提供された一意の支払トークンを含む、請求項16に記載のコンピューティングシステム
【請求項20】
前記商品の購入要求が、前記商品の支払いを処理するために使用される支払いクレデンシャルの表示を含み、
前記1つ以上のプロセッサは、
前記支払いクレデンシャルを表示する支払トークンを判定し、
前記購入情報に前記支払トークンを含め、
前記購入情報の送信が、ネットワークを介して前記販売者に支払トークンを送信する、請求項16に記載のコンピューティングシステム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2015年6月1日に出願された「Matching User Provided Representations Of Items With Sellers Of Those Items」と題された米国特許出願第14/726,929号の継続出願である、2015年12月9日に出願された「Item Selling On Multiple Websites」と題された米国出願第14/964,307号の利益を主張し、かつ2015年5月12日に出願された「Matching User Provided Representations Of Items With Sellers Of Those Items」と題された米国仮出願第62/160,456号の利益を主張するものであり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
人々は、新規かつ興味深い方法で、ますますコンピュータ及び他の電子デバイスと相互作用している。電子デバイスは、処理能力、接続性及び位置追跡が増進するにつれて普及し、多数の日常活動に使用されるようになってきた。例えば、ほんの数例を挙げると、人々は、製品を探す、ビデオを見る、音楽を聴く、調査する、デジタル製品及び物理的製品の両方を買う(「電子商取引」)ならびにニュースを受信するために電子デバイスを使用することが多い。他の使用として、ソーシャルコミュニティ、友人及び家族との通信、写真撮影及びその他多くのことを含む。
【0003】
電子商取引市場の販売者は、典型的には、販売者が販売する製品に関する製品情報を含むウェブサイトを構築し、ユーザはそのウェブサイトを訪問してウェブサイト内の種々のウェブページを閲覧し得る。ユーザは、典型的には、製品の詳細、他のユーザが投稿した製品のレビューを取得する、及び/または製品の販売者から商品を購入することがある。製品の購入時に、販売者は商品を梱包して、ユーザ指定の配達先に商品を配送する。
【0004】
詳細な説明は、添付の図面を参照して記述される。図面において、参照番号の最も左の数字(複数可)は、その参照番号が初めて出現する図面を特定する。異なる図面における同じ参照番号の使用は、同様のまたは同じアイテムを示す。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】ネットワークを介して通信可能に接続されたサーバシステム及びクライアントデバイスを含む例示的な環境の図である。
図2】一実装による、販売者の販売商品を複数のウェブサイト上で掲載する実装例のブロック図である。
図3】一実装による、商品の販売者をユーザが提供する商品の表示にマッチングさせる実装例のブロック図である。
図4】一実装による、商品の販売者をユーザが提供する商品の表示にマッチングさせる実装例のブロック図である。
図5】一実装による、ユーザによる表示商品の購入を支援する実施例のブロック図である。
図6】一実装による、ユーザによる表示商品の購入を支援する実施例のブロック図である。
図7】一実装による、購入プロセスのブロック図である。
図8】一実装による、購入プロセスの別のブロック図である。
図9】一実装による、セグメント化された画像の表示である。
図10】一実装による、1つ以上の販売者から購入可能な表示商品に関連付けられた購入コントロールを伴うセグメント化された画像の表示である。
図11】一実装による、商品の販売者から利用可能な商品及び商品バリアントの表示である。
図12】一実装による、商品の購入確認の表示である。
図13】一実装による、販売者とユーザが提供する商品の表示とをマッチングさせるプロセス例を例示する。
図14】一実装による、ユーザが提供する画像を処理して、画像内に表示される商品と商品の販売者とをマッチさせるプロセス例を例示する。
図15】一実装による、購入要求プロセスの一例を例示する。
図16】一実装による、購入実行プロセスの一例を例示する。
図17】種々の実装に使用され得るサーバシステムの例示的な実装の図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
例として実装を本明細書に説明するが、当業者は、当該実装が、説明する例または図面に限定されないことを認識する。図面及びその詳細な記載は、開示される特定の形態に実装を限定する意図はなく、それとは逆に、添付の請求項で定義される精神及び範囲に入る全ての修正、均等物及び代替案を含める意図があることを理解されたい。本明細書で使用される見出しは、本明細書を構成する目的でのみ使用され、明細書または請求項の範囲を限定するために使用されることを意図しない。本出願を通して使用される単語「may(し得る)」は、義務的な意味(つまり、「するべきである」という意味)ではなく、許容的な意味(つまり、「する可能性がある」という意味)で使用される。同様に、単語「include(含む)」、「including(含む)」、及び「includes(含む)」は「含む」ことを意味するが、その対象を限定しない。
【0007】
本開示は、販売者が商品を直接販売し、さらに管理サービスで個別の在庫及び/または購入処理情報を保持することなく、管理サービスを通じてこれらの商品を業者として販売することが可能なシステム及び方法を説明する。
【0008】
現在、多数の電子商取引の販売者が、自身のウェブサイトまたはアプリケーションを通じて商品を宣伝及び販売しており、これらのウェブサイトまたはアプリケーションは販売者によってホストされるか、電子商取引の「買い物カート」プラットフォーム(例えば、MAGENTO、SHOPIFY、BIGCOMMERECE)で実行され得る。ユーザによる商品購入を可能にするために、販売者は買い物カートを所有し、ユーザから販売者に資金が送られるよう、商品の支払いを実際に処理する支払いプロセッサ(例えば、AUTHORIZE.NET、PAYPAL、STRIPE、BALANCED)と連動する。
【0009】
電子商取引の急成長に伴い、販売者は、潜在的な顧客からの認知を増やす必要があるとしばしば考えており、例えば、管理サービスが保持する第三者ウェブサイトまたはアプリケーション上に業者として参加し、管理サービスを通じて販売商品を販売する。業者は、通常、各販売に対する分け前または手数料及び/または管理サービスを通じて販売商品を販売する権利を所有するために継続的に発生する費用を管理サービスに払う必要がある。同様に、業者は管理サービスの業者アカウントを保持しなければならず、管理サービスでは、商品の在庫数の更新、販売商品の投稿、価格調整、配送管理及び受注処理等が手動で行われる。係る独立した業者アカウントは管理サービスを知るきっかけになる一方、販売者にはさらなる労力が必要となり、数例を挙げると、在庫管理及び受注処理に問題が発生する。
【0010】
例えば、販売者が販売しようとする商品Aが5ユニットある場合、販売者はそれぞれ異なる販売経路に個別の在庫数を割り当てるか(例えば、3ユニットを販売者自身からの直売、2ユニットを管理サービスでの販売)、商品が注文されるたびに在庫の数量を更新するかのいずれかを行わなければならない。例えば、販売者が在庫の5ユニットを自身のウェブサイトに掲載し、管理サービスを通じて在庫の5ユニットを掲載する場合、販売者は、ユニットが販売者経由で直接売れるたびに、業者アカウントにアクセスし、管理サービスを通じて在庫の数量を更新する必要があるだろう。同様に、管理サービスを通じてユニットが売れるたびに、販売者は自身のウェブサイトにアクセスし、在庫の数量を更新しなければならないだろう。
【0011】
同様に、管理サービス及び販売者は独立しているため、ホストは、受注処理、支払い及び注文管理を管理サービスで直接行うよう要求する。これにより、販売者は、販売者用の第1支払い認証エンティティと連携し、管理サービスにおいて業者アカウント用の第2支払い認証エンティティと連携する必要があり得る。これらの二重の労力により販売者にはさらなる作業が発生し、ユーザが注文を行うときに、販売者の手元にユニットが全くないという不快な顧客体験が生じる可能性がある。
【0012】
以下にさらに述べる通り、説明される実装では、販売者は、個別の在庫の保持、管理サービスへの情報の手動更新及び/または管理サービスからの注文の管理を行うことなく、管理サービスを通じて業者として販売商品を直接販売することができる。管理サービスで行われる各取引は、ユーザが販売者から商品を直接購入しているかのように、処理及び完了のために販売者に送信される。
【0013】
例えば、管理サービスと販売者との情報交換が認証されるよう、販売者は管理サービスに業者アカウントを作成し得る。販売者は商品カタログを管理サービスに送信し、この商品カタログは、販売者が販売しユーザが販売者から購入し得る商品を特定する。商品カタログは、各商品に対して、商品、商品の閲覧及び/または販売者からの商品購入が行われ得るウェブページのユニフォームリソースロケータ(「URL」)などのソースロケーション識別子、商品の画像、商品情報、画像情報等を特定し得る。
【0014】
管理サービスは、ユーザによる画像の投稿、画像の閲覧、画像の共有、他のユーザとのやり取り、商品の購入等が可能なサービスであり得る。管理サービスは、販売者が提供した商品カタログからの情報を使用し、管理サービスのユーザによってアクセス可能な画像のいずれかが、販売者の販売商品の表示を含むかどうか判定し得る。例えば、いくつかの例では、管理サービスのユーザは、販売者のウェブサイトのウェブページなどの別のウェブページから取得した画像を管理サービスに投稿し得る。係る例では、投稿された画像は、別名メタデータともいう画像情報を含むことがあり、メタデータは画像が取得されたURLを含み得る。ユーザ提供画像のURLが商品カタログに含まれるURLに一致する場合、ユーザが管理サービスに提供した画像は、販売者から販売可能な商品の表示を含み、ユーザ提供画像は商品及び/または商品の販売者に関連付けられると判定され得る。
【0015】
別の例では、ユーザ提供画像がURLを含まない場合、または画像情報に含まれるURLが商品カタログからのURLと一致しない場合、1つ以上の画像処理アルゴリズムを使用して画像が処理され、画像内に表示された商品が検出され得る。処理された画像は、その後、販売者が提供した商品カタログに含まれる画像及び/または画像情報と比較され、販売者の販売商品が画像内に表示されているかどうか判定され得る。販売者の販売商品がユーザの提供画像内に表示されていると判定されると、ユーザ提供画像は、商品及び/または商品の販売者に関連付けられる。
【0016】
ユーザまたは管理サービスの別のユーザが、販売者の販売商品の表示に含まれていると判定されたユーザ提供画像の閲覧を要求するとき、ユーザ提供画像に購入コントロールが提示される。追加的には、販売者及び/または商品を特定する販売者情報は、ユーザ提供画像の提示に同様に提示され得る。ユーザは画像を閲覧して購入コントロールを選択可能であり、画像内に表示される商品に関するバリアント情報を取得する及び/または画像内に表示される商品を販売者から購入する。「バリアント情報」というアイテムは、本明細書で使用する場合、商品及び/または商品の販売に関する追加情報である。例えば、商品バリアント情報は、販売者が販売可能な商品の数量、商品の価格、商品のサイズ、商品の色、商品を配送するための配送料、配送時間及び/または他の情報を含み得る。
【0017】
ユーザが、ユーザ提供画像内に表示される商品を、表示された商品を販売すると決定された販売者から購入することを要求するとき、管理サービスは、ユーザと販売者との間の購入を支援する。例えば、管理サービスは商品予約要求を販売者に送信し、商品を閲覧しているユーザが購入できるよう、商品の1つ以上のユニットを予約し得る。ユーザが商品を購入するよう選択した場合、業者アカウントで支払い認証サービスを保持するよう業者に要求することなく、購入情報が管理サービスから販売者に提供される。いくつかの実装では、暗号化されたクレジットカード情報は、商品情報の一部として販売者に送信され得る。他の実装では、ユーザに関連付けられたクレジットカードは、保管サービスが管理する一意のトークンとして表示され得る。保管サービスは、安全な形態で、クレジットカード情報である。保管プロバイダはトークンをクレジットカードに置換し、認証のために購入情報を販売者に提供する。販売者は、購入を認証する時に、認証確認を管理サービスに送信し、管理サービスは、販売者からの商品の購入が完了したことをユーザに通知する。
【0018】
購入情報を販売者に提供することかつ購入認証のために販売者が自身の支払いプロセッサと連携することを可能にすることにより、販売者は支払いプロセッサとの単一関係を保持するだけでよく、全ての在庫を1つの場所で管理でき、異なる業者アカウントを別々に更新する必要はない。
【0019】
別の例では、購入要求に応じて、管理サービスは商品識別子、商品情報(例えば、選択されたバリアント)、ユーザ識別子等を提供し得る。いくつかの実装では、管理サービスは同様に、例えば、第三者支払いプロセッサを通じて、ユーザによる商品の支払いを支援し得る。代替的には、商品の支払い処理のために支払い情報が販売者に提供され得る。最後に、商品の購入が完了し、販売者は商品をユーザに配送し得る。
【0020】
「商品」は表示及び販売が可能なあらゆるものであり得る。例えば、商品は、物理的な物品(衣服、ハードウェア、絵画等)、デジタル商品(例えば、音声、ビデオ、画像)、サービス(例えば、造園、銀行取引、家の塗装)であり得る。
【0021】
図1は、ネットワーク108を介して通信可能に接続された、ユーザ101(1)、101(2)~101(N)などのユーザ101、1つ以上のサーバコンピュータ100(1)、100(2)~100(N)を含むサーバシステム100、クライアントデバイス104(1)、104(2)、104(3)~104(N)などの1つ以上のクライアントデバイス104、販売者A106(1)、販売者B106(2)~販売者C106(N)などの1つ以上の販売者106を含む例示的な環境の図である。理解されるように、任意の数及び/または種類のサーバシステム100、クライアントデバイス104及び/または販売者106が環境に含まれてよく、図1に例示するものは単なる例示にすぎない。同様に、任意の数のユーザ101が環境内に含まれ得る。議論の目的上、「ユーザ」という用語は、管理サービス110(後述する)と相互作用し、画像を投稿するまたは別様には画像を提供する、画像を閲覧する、画像を共有する、他のユーザとやり取りする、閲覧画像内に表示される商品を購入する等を行う個人を指すものとして本明細書に使用される。
【0022】
ネットワーク108は、ローカルエリアネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)などのワイドエリアネットワーク、ケーブルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、ネットワークの集合、公衆インターネットプロトコルネットワーク、プライベートインターネットプロトコルネットワークまたはそれらの組み合わせを含み得る。さらに、ネットワーク108は、有線、無線またはその2つの組み合わせであり得る。サーバシステム100は、マッピングデータストア111、画像データストア113、商品カタログデータストア115及び/またはユーザプロファイルデータストア117をさらに含み得る。さらに後述する通り、データストアは、データの記憶及び検索のために使用されるリスト、アレイ、データベース及び他のデータ構造を含み得る。同様に、本開示は、複数のデータストアを説明するが、いくつかの実装では、データストアは、単一のデータストアまたは複数のデータストアとして構成され得る。
【0023】
マッピングデータストア111、画像データストア113、商品カタログデータストア115及びユーザプロファイルデータストア117は、サーバシステム100に統合されてよく、または別様にはサーバシステム100と通信可能に連結されてよい。例えば、マッピングデータストア111、画像データストア113、商品カタログデータストア115及び/またはユーザプロファイルデータストア117のうち1つ以上は、遠隔計算リソース(図示せず)に配置され、サーバシステム100と通信可能に連結され得る。いくつかの実装では、マッピングデータストア111、画像データストア113、商品カタログデータストア115及び/またはユーザプロファイルデータストア117は、1つ以上のCD-RW/DVD-RWドライブ、ハードディスクドライブ、テープドライブまたはデジタルコンテンツ及び情報を記憶するのに利用される他のストレージデバイスを含み得る。サーバシステム100は、個別に、またはマッピングデータストア111、画像データストア113、商品カタログデータストア115及び/またはユーザプロファイルデータストア117と共に、ユーザ101による、画像の投稿、画像の閲覧、画像の共有、他のユーザとのやり取り、画像内に表示された商品の商品バリアント情報の閲覧などを支援する管理サービス110を提供し得る。同様に、管理サービス110は、ユーザが、画像内に表示された商品を、決定された商品の販売者から購入することを支援し得る。
【0024】
サーバシステム100はさらに、1つ以上の販売者106と情報交換するように構成され得る。販売者106は、販売商品を販売する任意の種類のエンティティ及び/または個人(複数可)を含み得る。例えば、販売者106は、商品を販売及び配達する電子商取引ウェブサイト、サービスの提供、従来の小売店または卸売店等を含み得る。
【0025】
いくつかの実装では、販売者106は、管理サービス110と相互作用して、販売者の販売商品を掲載している商品カタログを提供及び/または更新し得る。商品カタログは、販売者が販売する各商品に関する商品情報を含み得る。例えば、商品情報は、商品名、商品の価格、商品を閲覧及び/または販売者から購入できる販売者のウェブページのURL、販売者の地理的位置、商品を宣伝するため及び/またはユーザ提供画像を商品に関連付けるために販売者が支払おうとする宣伝費等を含み得る。例えば、販売者は自身の電子商取引ウェブサイトを介して数千もの商品を販売してよく、これらの商品はそれぞれ販売者のウェブサイトの1つ以上のウェブページに関連付けられるか、1つ以上のウェブページ上に表示されてよい。販売者106は販売者が販売する1つの商品、いくつかの商品または全ての商品を掲載している商品カタログを管理サービス110に提供し得る。以下にさらに述べる通り、管理サービス110は、販売者が提供した商品カタログを商品カタログデータストア115に記憶し、画像データストア113に保持されているユーザ提供画像のいずれかが、販売者が提供した商品カタログに掲載されている商品の表示を含むかどうか判定し得る。画像データストア113に保持されている画像は販売者が商品カタログで特定する商品の表示を含み、これらの画像は商品及び/または販売者に関連付けられる。関連付けはマッピングデータストア111に保持される。
【0026】
宣伝費は、商品の販売促進のため、商品の表示を含むユーザ提供画像に商品を関連付けるため、などに販売者が支払おうとする金額を指し得る。いくつかの実装では、宣伝費は、商品が管理サービスのユーザから受ける閲覧または印象の数に基づき得る。別の実装では、宣伝費は、規定の期間等であり得る。実装では、2つ以上の販売者が同じまたは類似する商品を販売する場合、どの販売者(複数可)を商品の表示を含むユーザ提供画像に関連付けるか判定する要素として宣伝費を利用し得る。
【0027】
販売者106はさらに、販売者が販売する余分な商品を特定して商品を商品カタログから削除すること、商品カタログで特定された商品に対して更新されたバリアント情報を提供すること、及び/または商品の宣伝費を変えることによって、提供された商品カタログを定期的に更新し得る。これらの最新情報は、商品カタログデータストア115に反映され、ユーザに画像を提示するときに管理サービス110により使用され得る。
【0028】
図1に戻ると、クライアントデバイス104は、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、電子ブックリーダデバイス、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ネットブック、携帯情報端末(PDA)、ポータブルゲーム機、スマートフォンもしくは携帯電話機などの無線通信デバイス、セットトップボックス、ゲームコンソール、カメラ、オーディオレコーダ/プレーヤまたはそれらの任意の組み合わせを含み得る。本明細書に示す実装に関して説明する通り、サーバシステム100は、ユーザ、画像、販売者、商品、商品バリアント及び他の類似情報を含むデータ及び情報を、クライアントデバイス104と交換するように構成される。例えば、管理サービス110は、画像をユーザ101に提示するようにサーバシステム100を介して相互作用すること、商品バリアント情報をユーザ101に提示すること、ユーザと商品の販売者との間の商品購入を支援することなどを行い得る。
【0029】
同様に、ユーザ101は、クライアントデバイス104を介して管理サービス110と相互作用し、画像の提供、画像の閲覧、画像の共有、他のユーザとのやり取り、商品の販売者から商品の購入を開始する等を行い得る。本明細書で説明される通り、商品の表示を含む画像を提供するユーザは、画像内に表示される商品の販売者とは異なる人物またはエンティティであり得る。
【0030】
マッピングデータストア111はユーザ提供画像内に表示される商品と、販売者の販売商品との間の関連付けに関する情報を記憶する。例えば、商品は、ユーザ提供画像内に表示されており、3つの異なる販売者から販売可能である(商品カタログに掲載されている)と判定され得る。係る例では、マッピングデータストア111は、画像データストア113に保持されているユーザ提供画像と、それぞれの販売者が提供した商品カタログに掲載されている一致商品との関連付けを保持することになる。
【0031】
ユーザプロファイルデータストア117は管理サービス110のユーザ101に関する情報を記憶する。あらゆる種類の情報がユーザプロファイルデータストア117に記憶され得る。例えば、属性、氏名、住所、性別、閲覧履歴、購入履歴、請求先情報、配送情報、購入情報、ソーシャルネットワーク及び/またはユーザ101がやり取りする友人などのユーザプロファイル情報は、ユーザプロファイルデータストア117に記憶され得る。ユーザプロファイル情報は、管理サービス110と相互作用するとき(例えば、ユーザが管理サービス110を探索するときのクリックストリームデータ)、画像を投稿、閲覧及び/または共有するとき、ユーザと販売者との間の購入を支援するときなどに、クライアントデバイス104のユーザ101から直接提供される及び/またはユーザ101から収集され得る。いくつかの実装では、管理サービス110のユーザは自身のユーザプロファイルに含まれる情報量を制限すること、自身のユーザプロファイル情報へのアクセスを制限すること、及び/または自身のユーザプロファイル情報から共有する情報(もしあれば)を制限することを選択し得る。ユーザプロファイルデータストア117で保持されるユーザプロファイル情報は管理サービス110で使用され、ユーザが販売者から商品を購入することを支援し得る。
【0032】
マッピング、商品カタログ、画像及びユーザに関する情報を保持することに加え、管理サービス110は使用情報をユーザ101及び/または販売者106に返送し得る。例えば、管理サービス110は、サーバシステム100とクライアントデバイス104との間の通信を通じて、使用及び/または購入情報(例えば、購入履歴)をユーザ101に返送し得る。係る情報は、最近閲覧、提供または共有された画像の特定、ユーザが投稿した画像を閲覧した他者の特定、ユーザの商品購入などを含み得る。同様に、管理サービス110は、サーバシステム100と販売者106との間の通信を通じて、情報を販売者106に提供し得る。係る情報は、各商品の表示を含むユーザ提供画像の数、商品の購入履歴等など、販売者の販売商品に関する分析を含み得る。
【0033】
図2は、一実装による、複数の経路を通じて販売者の販売商品を掲載する実装例のブロック図である。販売者206が販売者の販売商品を作成することで実装例は開始し、ユーザは販売可能な商品を販売者から直接購入できる。例えば、販売者は自身の電子商取引ウェブサイトを作成してよく、SHOPIFY、MAGENTO、BIGCOMMERCE、VOLUSION、BIGCARTEL、3DCART等などの電子商取引プラットフォームプロバイダによりホストされるウェブサイトを作成してよい。商品の購入を可能にするために、販売者は、ユーザからの購入要求を処理及び認証するAUTHORIZE.NET、STRIPE、PAYPAL、BALANCEDなどの支払いプロセッサに関連付けられる。
【0034】
販売者の直接的な販売を確立することに加え、販売者206は、本明細書では業者アカウントと呼ばれるアカウントを管理サービス210に作成する。業者アカウントにより、管理サービス210と販売者206は情報を共有することができる。一例では、販売者206は業者アカウントを作成し、販売者との情報共有を認証するよう管理サービス210に要求するダイアログを提示する。認証を受信すると、管理サービス210は、ネットワーク208を介して販売者にトークンを送信し、販売者及び管理サービス210が通信リンクを確立してネットワーク208上で情報交換できるよう、販売者からの販売者情報を要求する。トークンは販売者206が使用し、管理サービス210が送信した情報を、販売者206に関連付けられるものとして特定し得る。これに応答して、販売者は販売者情報を管理サービス210に送信し、管理サービス210はその販売者情報を使用して、販売者から受信した情報を、販売者206に関連付けられるものとして特定し、販売者206が管理サービスを通じて商品を販売することを認証する。例えば、販売者206を認証するために必要な販売者情報は、取引履歴情報、支払い拒否率、販売者の商品販売期間、販売者の連絡先情報等を含み得るが、これらに限定されない。
【0035】
管理サービス210により販売者206が承認されると、販売者と管理サービスとの間にリンクが確立され、これにより、販売者が管理サービス210に情報を送信することができ、管理サービス210は販売者に情報を送信することができる。追加的には、販売者206により商品カタログが作成される。商品カタログは、管理サービス210により保持されるホストサイトを通じて販売者206が販売したい各商品を特定する。商品カタログは、各商品に対して、商品、商品の閲覧及び/または販売者からの商品購入が行われ得る、販売者のウェブサイトのウェブページのユニフォームリソースロケータ(「URL」)などのソースロケーション識別子、商品の画像、商品情報、画像情報、販売可能な数量、価格、配送情報、商品の説明、商品のカテゴリー情報、商品のサイズ、商品の形状、商品の色等を特定し得る。
【0036】
後述の通り、商品カタログ及び/またはその一部は、販売者により定期的に更新されてよく、これにより、管理サービスは、販売者が管理サービスを通じて販売する商品に関して現在の情報を所有する。例えば、ある商品のユニットが販売者により直接販売される場合、商品カタログは自動的に更新されてよく、これにより、管理サービスを通じて販売可能なユニットが正確になる。これは、販売者が介入することなく行われ得る。
【0037】
ここで図3を参照すると、販売者306は商品カタログを管理サービス310に提供する。商品カタログはネットワーク308上で管理サービス310に送られ、管理サービス310は商品カタログを商品カタログデータストア315に記憶する。管理サービス310は、販売者306から商品カタログを受信すると、記憶画像と呼ばれる、画像データストア313に記憶されているユーザ提供画像を処理し、いずれかの記憶画像が販売者の販売商品として商品カタログに特定されている商品の表示を含むかどうか判定する。
【0038】
記憶画像の処理は段階的に行われ得る。例えば、初期処理では、商品カタログに掲載された商品のURLなどのソースロケーション識別子と、記憶画像の画像情報に含まれるソースロケーション識別子とを比較し、ソースロケーション識別子のいずれかが同じまたは類似するかどうか判定することを含み得る。例えば、ソースロケーション識別子がURLのとき、既存画像のソースロケーション識別子と商品カタログに掲載されているソースロケーション識別子の2つのURLが同じ場合、これらは同じと判定され得る。同様に、記憶画像のソースロケーション識別子と商品カタログに掲載されているソースロケーション識別子の2つのURLが(同じウェブサイトまたはドメインからの)同じドメインアドレスを有する場合、これらは類似していると判定され得る。
【0039】
ソースロケーション識別子が同じ場合、記憶画像は販売者の販売商品の表示を含むと判定され得る。記憶画像が、商品カタログに含まれるソースロケーション識別子と類似するソースロケーション識別子を含むとき、記憶画像はさらに、1つ以上の画像処理アルゴリズムを使用して処理され、記憶画像が、商品カタログに含まれており類似するソースロケーション識別子に対応する画像または画像情報に類似するかどうか判定され得る。例えば、記憶画像に対してハッシュ値を決定し、商品カタログに含まれるハッシュ値と比較してよい。代替的には、エッジ検出アルゴリズム、オブジェクト検出アルゴリズム等などの1つ以上の画像処理アルゴリズムを利用し、特徴ベクトルとして表現され得る記憶画像の特徴を判定してよい。商品カタログに提供される画像は、同様に、特徴ベクトルを生成するために処理され得る(あるいは商品カタログに特徴ベクトルが提供され得る)。記憶画像の特徴ベクトルは、その後、商品カタログ内で類似するソースロケーション識別子を有すると特定された商品(複数可)の特徴ベクトルと比較されてよく、特徴ベクトルが類似する場合、記憶画像には販売者の販売商品の表示が含まれると判定されてよい。いくつかの実装では、同じソースロケーション識別子を有する画像に追加の画像処理を同様に行ってよい。
【0040】
ソースロケーション識別子は、物理的または仮想的ないずれかの位置であってよく、商品及び/または商品を特定するために使用可能な任意の他の識別子に関連付けられる。例えば、前述の通り、ソースロケーション識別子は、商品に関する情報が取得できるウェブページのURLであり得る。別の実装では、ソースロケーション識別子は、商品を閲覧及び/または購入できる1つ以上の物理的な位置(例えば、販売者の物理的な店舗)の物理座標を含み得る。係る実装では、ユーザ提供画像は、全地球測位システム(GPS)座標などの位置情報を含んでよく、この位置情報は商品カタログに含まれる座標と比較される。さらに別の実装では、ソースロケーション識別子は、商品に関連付けられる統一商品コード(UPC)、バーコード、ボーコード等を含み得る。
【0041】
いくつかの実装では、初期の処理の一環として、商品カタログの商品とマッチしない記憶画像はさらに処理され得る。例えば、処理された記憶画像の特徴ベクトルを使用して、商品が画像内に表示されているか判定してよく、表示されている場合、商品のカテゴリーが判定されてよい。例えば、管理サービスは商品カテゴリー及び対応する特徴ベクトルの一覧を保持してよく、対応する特徴ベクトルとは、商品カテゴリーに関連付けられた商品の典型を示すものである。商品カテゴリーは、あらゆる種類の商品の分類またはカテゴリー化であり得る。例えば、商品カテゴリーは、シューズ、シャツ、バッグ、スポーツ用品、衣服、帽子、車等を含み得る。各商品カテゴリーに対して、そのカテゴリーに関連付けられた商品の特徴ベクトル、色、形状及び/または他の特徴が保持され、記憶画像の特徴ベクトル及び/または他の情報と比較するために使用され得る。商品カテゴリーに関連付けられた特徴ベクトル及び/または他の情報と、記憶画像の特徴ベクトル及び/または他の情報との間に類似性がある場合、記憶画像はその商品カテゴリーに関連付けられ得る。
【0042】
同様に、販売者及び/または販売者の販売商品として商品カタログに特定された商品は、商品カテゴリーにさらに関連付けられ得る。販売者が、カテゴリーへの関連として特定した商品をカテゴリーに関連付けることは、記憶画像のカテゴリーへの関連付けに関して上述したのと類似する方式で行われ得る。代替的または追加的には、販売者は、例えば、商品カタログに掲載された各商品の商品カテゴリーを特定することにより、商品のカテゴリーを特定し得る。
【0043】
記憶画像に対して判定されたカテゴリー、販売者306及び/または販売者の販売商品に関連付けられたカテゴリーを基に、提供された商品カタログに掲載された商品の表示が記憶画像に含まれる可能性があるかどうか判定する。例えば、記憶画像に対して判定された商品カテゴリーが、販売者及び/または販売者が提供した商品カタログに関連付けられた商品カテゴリーに一致する場合、記憶画像は販売者の販売商品の表示を含む可能性があると判定され得る。商品カタログに掲載されている可能性のある商品の表示が記憶画像に含まれる場合、追加処理を行い、画像内に表示される商品を判定し得る。追加処理は、記憶画像の追加分析及び/または、記憶画像と、同じ商品カテゴリーに関連付けられた商品カテゴリーの商品との間の特徴ベクトル及び/または他の画像情報の比較を含んでよい。別の例では、人が手動で記憶画像をレビューして、同じ商品カテゴリーを有する商品カタログに掲載されている商品と比較してよく、画像内に表示された商品が、商品カタログに掲載されている商品に一致するかどうか判定してよい。人は、管理サービス310の従業員、独立した評価者、管理サービス310のユーザ(またはユーザグループ)、販売者306の代表者または従業員等であり得る。
【0044】
販売者306の提供する商品カタログに掲載されている商品の表示が記憶画像に含まれると判定されると、管理サービスは、商品カタログに掲載している商品と記憶画像との間の関連付けを確立し、関連付けをマッピングデータストア311に記憶する。同様に、管理サービスは記憶画像と販売者306との間の関連付けを確立し、その関連付けをマッピングデータストア311に保持し得る。以下にさらに述べる通り、ユーザが記憶画像の閲覧を要求するとき、管理サービス310は記憶画像と販売者の販売商品との間の関連付けを判定し、販売者情報及び/または購入コントロールを商品の画像提示に提示する。
【0045】
ここで図4に注目すると、ユーザ401はさらに、販売者の販売商品にマッチし得る画像を提供し得る。この例では、ユーザ401は、クライアントデバイス404を使用し、ネットワーク408を介して、画像を管理サービス410に提供する。管理サービスは、画像を受信すると、画像を画像データストア413に記憶し、提供された画像を処理し、処理された画像を商品カタログデータストア415で特定された商品と比較し、ユーザ提供画像が販売者の販売商品の表示を含むかどうか判定する。ユーザ提供画像の処理は、図3に関して上述したのと類似する段階的方式で行われ得る。例えば、ユーザ提供画像のソースロケーション識別子と、商品カタログデータストア415に保持されるソースロケーション識別子と比較してよく、ユーザ提供画像を処理して商品カタログデータストア415で特定された商品の特徴ベクトルとを比較する特徴ベクトルを生成してよく、ユーザ提供画像に関連付けられた画像情報と商品カタログデータストア415からの画像情報とを比較してよい、などである。
【0046】
ユーザ提供画像が、商品カタログデータストア415に掲載された商品の表示を含むと判定された場合、ユーザ提供画像は商品及び/または商品を販売する販売者に関連付けられ、その関連付けはマッピングデータストア411に記憶される。
【0047】
図5図6は、一実装による、ユーザによる表示商品の購入を支援する実施例のブロック図である。まず図5に注目すると、ユーザ501がクライアントデバイス504を通じて画像を閲覧するよう要求することにより実装例は開始し、その画像は、ユーザ(ユーザ501または任意の他のユーザ)が管理サービス510に提供し、画像データストア513に記憶されるものである。要求は、ネットワーク508を通じて、クライアントデバイス504から管理サービス510に送信される。管理サービス510は、ユーザの要求を受信すると、マッピングデータストア511に問い合わせ、要求された画像と、販売者の販売商品との間に何らかの関連付けがあるか判定する。ユーザが要求した画像と、商品カタログデータストア515で特定された販売者の販売商品との間に関連付けが存在する場合、管理サービス510は要求された画像及びユーザに提示される購入コントロールを提供する。以下にさらに述べる通り、購入コントロールはユーザにより選択可能であり、要求された画像内に表示される商品に関する追加の詳細を取得するため及び/または商品を販売する販売者からの商品購入を開始するためのものである。いくつかの実装では、管理サービス510は、画像内に表示される商品の販売者を特定する販売者情報をさらに提供し得る。
【0048】
ユーザ501に提示するための画像及び購入コントロールを提供することに加え、管理サービス510はさらに、画像内に表示され販売者506から購入可能な商品に関する商品バリアントの要求を販売者506に送信し得る。販売者506は、商品バリアントの要求を受信することに応答して、画像内に表示され販売者506から購入可能な商品に対して、現在の商品バリアントを提供し得る。別の実装では、管理サービス510が販売者506に要求を送信するのではなく、あるいは管理サービス510が販売者506に要求を送信することに加えて、販売者は、商品バリアントの更新情報を管理サービス510に定期的に送信し得る。例えば、販売者506は、更新間隔(例えば、毎時、毎日、毎週)を指定し、商品カタログ及び/または商品バリアントの最新情報を管理サービスに送信してよく、商品カタログ及び/または商品バリアントの最新情報は管理サービス510により保持及び使用される。いくつかの実装では、販売者506は、商品バリアントが変わるときに(例えば、価格変更、在庫の数量の変化)、商品バリアントの最新情報を管理サービス510に送信するように構成され得る。係る実装では、管理サービス510は、商品バリアント情報の要求を販売者506に送信するのではなく、管理サービス510は、要求画像内に表示される商品に対して事前に提供かつ記憶された商品バリアント情報を利用し得る。
【0049】
ここで図6に注目すると、画像に提供された購入コントロールをユーザ601が選択するか、別様には起動すると、管理サービス610に要求が送信される。例えば、要求された画像及び対応する購入コントロールは、管理サービス610によりネットワーク608を介してクライアントデバイス604に送信され、クライアントデバイス604のディスプレイ上でユーザ601に提示され得る。ユーザが購入コントロールを選択すると、クライアントデバイス604により、ネットワーク608を介して管理サービス610に要求が送信される。
【0050】
要求を受信することに応答して、管理サービス610は、画像内に表示されており、選択された購入コントロールに関連付けられた商品に対応する商品バリアント情報を、クライアントデバイス604に送信する。いくつかの実装では、商品バリアント情報は、商品の別の画像(複数可)、販売者及び/または商品の販売に関する追加の詳細と共に送信され得る。追加的には、管理サービス610は、ユーザ601に対して販売可能な商品の数量が存在するよう、販売者606が一時的に商品を予約する予約要求を、ネットワークを介して販売者606に送信し得る。
【0051】
販売者が商品の購入を選択するとき、図6に例示する通り、購入要求がクライアントデバイス604から管理サービス610に送信され、管理サービス610は商品の販売者606とユーザ601との間の商品の購入を支援する。いくつかの実装では、ユーザ601が販売者606にリダイレクトされることなく、商品の購入を完了してよい。例えば、管理サービス601は購入を完了するために必要な情報を取得または所有して、その情報を販売者606に送信し得る。例えば、購入の一環として、ユーザは、商品の詳細(例えば、サイズ、色)、数量、配達の詳細(例えば、配送スピード、配達先)、支払いクレデンシャル(例えば、クレジットカード番号、銀行口座番号)及び/または他の情報などの購入情報を提供し得る。図7に関して以下にさらに述べる通り、管理サービスは購入情報を販売者に提供してよく、販売者はユーザのために商品の購入を完了してよい。係る実装では、購入認証のために支払いプロセッサと通信すること、販売用に在庫数を更新すること等を含む全ての購入の態様が販売者606によって行われてよいか、または販売者606の代わりに行われてよい。購入が認証されると、購入確認が販売者606から管理サービス610に返送される。
【0052】
別の例では、管理サービスは、販売者の代わりに、(例えば、第三者支払いプロセッサを介して)ユーザによる商品の支払いを支援して、販売者に支払い確認を提供し得る。支払い確認に加え、管理サービス610は、ユーザが選択した商品バリアント(例えば、サイズ、色、配送オプション)、ユーザが指定した配達先等を販売者に提供し得る。
【0053】
販売者606は、購入の完了時及び/または購入確認の受信時に、ユーザへの商品の配達を開始する。例えば、商品が物理的な物品の場合、販売者606はユーザが指定した配達地に商品を配達し得る。同様に、商品がデジタル物品の場合、例えば、ネットワーク608を介して、商品を販売者からユーザ601に送信し得る。管理サービス610は、販売者606からの商品の購入が完了したという確認メッセージをユーザ601に提供し得る。
【0054】
説明の通り、実装は、ユーザ提供画像内に表示される商品を判定し、これらの商品と商品を販売する販売者とをマッチさせることができる。本明細書に説明した例では、単一の販売者が商品を販売すると言及したが、別の実装では、ユーザ提供画像内に表示される商品は複数の販売者から販売可能であり得る。例えば、画像内に表示される商品がスポーツシューズの場合、この商品は複数の異なるスポーツシューズの販売者から入手可能になり得る。係る実装では、商品のユーザ提供画像はそれぞれの販売者に関連付けられてよく、管理サービスによってマッピングがマッピングデータストアに保持される。いくつかの実装では、ユーザ提供画像及び対応する購入コントロールが要求ユーザに送信されるとき、単一の販売者を購入コントロールに関連付けてよい。単一の販売者はランダムに選択されてよく、価格を基に選択されてよく、ユーザの過去の購入履歴、ユーザ及び販売者の位置及び/または他の要素を基に選択されてよい。代替的には、購入コントロールの起動時に、販売者の一覧をユーザに提供し得る。
【0055】
図7は、一実装による、購入プロセスのブロック図である。上述の通り、管理サービス710は、ユーザ701と販売者706との間の商品購入を支援し得る。本明細書に述べる実装では、管理サービスのユーザは、管理サービスのウェブサイトを一度も離れることなく、管理サービス以外の販売者から商品を購入し得る。同時に、販売者は、販売者及び/または管理サービスとは独立した管理サービスのユーザが提供した画像を使用したとしても、管理サービスを介して、自身の物品を販売促進及び販売することができる。
【0056】
ユーザ701が、所望する商品バリアントを選択して商品の購入を開始するとき、管理サービス710は購入要求及び選択された商品バリアントを受信する。管理サービスはさらに、ユーザの購入情報(例えば、クレジットカード、請求先情報及び配達情報)をユーザプロファイルデータストアに保持してよく、及び/またはユーザは係る情報を購入要求の一部として提供してよい。
【0057】
図7に例示する例では、管理サービス710は、販売者706が商品の購入を完了できるために必要な全ての情報を取得する。購入情報は、ユーザ名または識別子、住所、請求先住所、商品情報、選択された商品バリアント、配送情報、価格、支払いクレデンシャル等を含み得る。いくつかの実装では、購入情報の一部は管理サービスのデータストアに保持され得る。例えば、ユーザが管理サービスでユーザアカウントを確立すると、ユーザのプロファイルには、ユーザ名または識別子、住所、配送情報、請求先住所及び/または支払いクレデンシャルが含まれ得る。いくつかの実装では、クレジットカードなどの支払いクレデンシャルは、支払いクレデンシャル保管庫703に記憶されてよく、保管庫は、AUTHORIZE.NET、STRIPE、BRAINTREE等などの第三者により保持されてよい。ユーザの支払いクレデンシャルが支払いクレデンシャル保管庫703に記憶されると、管理システムに提供されてユーザプロファイルに保持される支払いクレデンシャルにトークンが関連付けられてよい。
【0058】
ユーザが新規の支払いクレデンシャルを提供している場合、提供された支払いクレデンシャルは管理サービス710によって支払いクレデンシャル保管庫703に送信されてよく、支払いクレデンシャル保管庫703は支払いクレデンシャルを表すトークンを管理サービスに返送してよい。
【0059】
管理サービスにより購入情報が送信されると、支払いクレデンシャル保管庫によって提供されたトークンは、実際の支払いクレデンシャルを含むことなく、購入情報に含まれる。いくつかの実装では、実際の支払いクレデンシャルではなくトークンを含む購入情報は、管理サービス710から販売者706に直接送信され得る。例えば、支払いを処理するために販売者706が使用する支払いプロセッサ702が支払いクレデンシャル保管庫703と同じエンティティの場合、トークンを伴う購入情報は販売者706に直接送信されてよく、販売者は次に、支払い処理及び認証のためにトークンを支払いプロセッサ702に送信してよい。支払いプロセッサ702は、トークンとトークンに関連付けられた支払いクレデンシャルとの両方の情報を有するため、関連付けられた支払いクレデンシャルを基に、支払いを処理及び認証することができる。
【0060】
別の実装では、販売者706は受信したトークンを支払いクレデンシャル保管庫703に転送してよく、支払いクレデンシャル保管庫は、支払いクレデンシャルを販売者及び/または販売者に関連付けられた支払いプロセッサに送信し、これにより、購入商品の支払いの処理及び認証が可能になる。係る実装では、支払いクレデンシャル保管庫は、支払いクレデンシャルの対象となる受信者が、ペイメント・カード・インダストリ(PCI)コンプライアンス基準などの、1つ以上の基準に準拠していることを判定し得る。追加的には、支払いクレデンシャルの送信は、安全な接続を使用して送信され得る。係る実装では、購入を特定する購入識別子及び/または商品の販売者を特定する販売者識別子をトークンに含め、支払いクレデンシャル保管庫703に送信し得る。同様に、購入情報は、購入識別子と共に販売者706に送信され得る。購入識別子はその後、購入の支払いを調整及び確認するために、販売者706及び支払いクレデンシャル保管庫703により使用される。
【0061】
代替的には、トークンを備える購入情報は、支払い情報が転送される対象の販売者を示す販売者識別子と共に、管理サービスから支払いクレデンシャル保管庫703に送信され得る。支払いクレデンシャル保管庫は、購入情報の受信時に、トークンを支払いクレデンシャルに置換し、購入情報と実際の支払いクレデンシャルを販売者706に送信する。係る実装では、支払いクレデンシャル保管庫は、支払いクレデンシャルの対象となる受信者が、PCIコンプライアンス基準などの、1つ以上の基準に準拠していることを判定し得る。追加的には、支払いクレデンシャルの送信は安全な接続を使用して送信され得る。販売者は、支払いクレデンシャルの受信時に、処理及び認証のために、関連する支払いプロセッサ702に支払いクレデンシャルを提供する。
【0062】
支払いプロセッサ702は処理を行い、支払いが認証されたことを確認し、支払い取引識別子及び支払いが認証されたという指示を販売者706に返送する。販売者は、これに応答して、購入が完了したことを確認する購入確認を管理サービス710に返送し得る。いくつかの実装では、販売者706から管理サービス710に送信される購入確認は、販売者706から管理サービス710に直接送信される。代替的には、購入確認は、支払いクレデンシャル保管庫703を介して、販売者706から管理サービス710に送信され得る。管理サービス710は、購入確認を受信すると、販売者が商品の購入を確認したことを確認する通知をユーザに送信し得る。販売者が商品の配達を開始するとき、支払いプロセッサから資金が回収されて取引が完了してよい。
【0063】
支払いプロセッサが支払いを認証できない場合、支払いプロセッサは、支払が認証されないという通知を販売者に返送する。支払いが認証されない場合、1つ以上の理由(例えば、支払い情報が無効)を支払いが認証されないという通知に提供してよい。販売者706はその後、失敗の理由を管理サービス710に送信してよく、管理サービス710は支払いを完了させるためにユーザから必要な情報を取得してよい。
【0064】
図7に関して説明される実装では、ユーザは、管理サービス710を通じて、商品を販売者706から直接購入することができ、このとき管理サービスは支払いクレデンシャルを販売者に送信する必要はない。同様に、販売者との直接的な購入が発生しているかのように、販売者及び関連する支払いプロセッサ702によって購入が処理される。係る構成では、販売者と管理サービスとの両方が利用可能な在庫が自動的に更新され、販売者等により全ての注文の詳細が統合され保持される。
【0065】
図8は、一実装による、別の購入プロセスのブロック図である。上述の通り、管理サービス810は、ユーザ801と販売者806との間の商品購入を支援し得る。本明細書に述べる実装では、管理サービスのユーザは、管理サービスのウェブサイトを一度も離れることなく、管理サービス以外の販売者から商品を購入し得る。同時に、販売者は、販売者及び/または管理サービスとは独立した管理サービスのユーザが提供した画像を使用したとしても、管理サービスを介して、自身の物品を販売促進及び販売することができる。
【0066】
ユーザ801が所望する商品バリアントを選択し、商品の購入を開始するとき、管理サービス810は購入要求及び選択された商品バリアントを受信する。管理サービスはさらに、ユーザの購入情報(例えば、クレジットカード、請求先情報及び配達情報)をユーザプロファイルデータストアに保持してよく、及び/またはユーザは係る情報を購入要求の一部として提供してよい。
【0067】
管理サービスと商品の販売者との間の関係を基に、商品の支払いは別々に完了し得る。1つの実装では、商品の販売者は、第三者支払いプロセッサ802での支払いアカウントを保持してよく、第三者支払いプロセッサ802は管理サービス810により支援される購入の支払いを承認する。係る構成では、ユーザの購入の詳細は販売者806に提供されず、販売者は記録上の販売者のままとなる。購入が行われると、第三者支払いプロセッサ802により支払いが処理され、支払いは、第三者支払いプロセッサ802により保持される販売者のアカウントに対して行われる。別の構成では、販売者が自分自身の支払いプロセッサであり得る。係る構成では、ユーザの購入の詳細は管理サービス810から販売者806に提供されてよく、販売者は商品の支払いを処理してよい。
【0068】
いずれの構成でも、管理サービス810がユーザ801からの購入要求を受信すると、購入に対する総費用(例えば、価格、税金、配送)、購入取引を特定する支払いトークン及び販売者の識別子が支払いプロセッサ802(第三者支払いプロセッサまたは販売者の支払いプロセッサのいずれか)に送信される。支払いプロセッサ802は処理を行い、支払いが認証されたことを確認し、支払い取引識別子及び支払いが認証されたという指示を管理サービス810に返送する。
【0069】
管理サービスは、支払い取引識別子を受信すると、購入が認証されたことを確認する支払い取引識別子を販売者806に送信する。販売者は、これに応答して、購入が完了したことを確認する購入確認を管理サービス810に返送し得る。同様に、管理サービスは、販売者が商品の購入を確認したことを確認する通知をユーザに送信してよい。販売者が商品の配達を開始するとき、支払いプロセッサから資金が回収されて取引が完了してよい。
【0070】
さらに別の実装では、管理サービス810は、購入する商品、商品バリアント情報(例えば、数量、色、サイズ)、配送情報、販売者がユーザに対する商品の販売を完了するために必要なユーザ情報(例えば、ユーザ情報、支払い情報)などを含む、全てが設定された注文を準備し得る。全てが設定された注文は、その後、販売者806に直接送信され得る。販売者806は、管理サービス810から全てが設定された注文を受信すると、注文を処理し、購入確認または1つ以上の理由(例えば、支払い情報が無効)により購入が完了しなかったことを示すエラーのいずれかを管理サービス810に返送する。管理サービス810は、販売者が商品の購入を確認したことまたは購入要求にエラーがあったことを確認する通知をユーザ801に送信し得る。エラーが発生すると、管理サービス810は、エラーを解決するために必要な情報をユーザから取得し、その情報を販売者806に提供することによって、販売者からの商品購入が完了可能となり得る。
【0071】
管理サービスが画像内に表示される商品に対して複数の販売者を決定することに加え、いくつかの実装では、複数の商品が単一のユーザ提供画像内に表示され得る。係る例では、表示された商品の種々の位置を基に画像がセグメント化されてよく、様々な商品に対して販売者が決定されてよく、様々な購入コントロールがこれらの商品のそれぞれに提示されてよい。
【0072】
例えば、図9を参照すると、一実装による、様々な販売者から販売される複数の商品を含む、セグメント化されたユーザ提供画像の表示が例示されている。画像900などの画像は、画像セグメント化技法を使用してセグメント化され得る。例えば、画像の背景は(例えば、焦点から外れた領域及び/または類似色を基に)決定されて処理から除外され得る。同様に、6つのオブジェクトが特定され、画像は6つの異なる領域にセグメント化された。具体的には、身体オブジェクト902、頭部オブジェクト904、シャツオブジェクト906、ズボンオブジェクト908、バッグオブジェクト910及びシューズオブジェクト912である。セグメント化の一環として、この例では身体オブジェクト902であるルートオブジェクトが決定され、他のオブジェクト904~912の位置はこれらの他のオブジェクトを特定するときに検討された。画像のセグメント化は、「Image Based Search」と題する米国特許出願第14/279,871にさらに詳細が説明されており、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0073】
他の実装において、他のセグメント化技法及び特定化技法を使用して、画像をセグメント化してよい。例えば、クラウドソーシング技法を使用して、画像をセグメント化してよい。例えば、ユーザが画像を閲覧するとき、オブジェクトを含む画像領域を選択してよく、画像内のオブジェクトの位置を基に画像をセグメント化してよい。より多くのユーザが画像内のオブジェクトを特定するほど、これらのオブジェクトの識別の信頼性が向上する。ユーザが提供したセグメント化及び特定化に基づいて、画像内のオブジェクトが特定可能となり、オブジェクトが販売者の販売商品かどうかに関して判定が行われる。
【0074】
例えば、各セグメントは、セグメント内に表示される商品に対して特徴ベクトルを生成するために処理されてよく、これらの特徴ベクトルは商品カタログデータストアで特定された商品に関連付けられた特徴ベクトルと比較されてよい。代替的または追加的には、画像のセグメントを処理し、商品を1つ以上のカテゴリーに分類してよい。例えば、画像900のシャツオブジェクト906は、シャツオブジェクト906を含むセグメント内に表示されるオブジェクト(シャツ)を検出するために処理されてよく、セグメントはシャツを表すカテゴリー(または別の関連カテゴリー)に関連付けられてよい。上述の通り、オブジェクト(シャツ)の表示は、シャツのカテゴリーに関連付けられた販売者の販売商品と比較されてよく、及び/またはシャツのカテゴリーに関連付けられた販売商品と比較されてよく、画像のセグメント内に表示されたオブジェクトが販売者の販売商品に一致するかどうか判定される。この処理は、画像の各オブジェクト及び/またはセグメントに対して行われ、画像内に表示される1つ以上の販売者が販売する商品を判定し得る。
【0075】
図10は、一実装による、クライアントデバイス1004のディスプレイ上に提示されるセグメント化された画像1000の表示であり、1つ以上の販売者の販売する商品であると判定された画像のオブジェクトに購入コントロールが関連付けられている。セグメント化された画像内で1つ以上の販売者から購入可能であると判定された各商品に対して、ユーザが選択可能であると判定された商品の近くに購入コントロールが提示され得る。この例では、シャツ1006が画像1000の第1セグメント1005内で判定されており、シャツの提示の近くに購入コントロール1026が提示されている。同様に、バッグ1010が画像の第2セグメント1009内で判定されており、バッグの提示の近くに購入コントロール1020が提示されている。ズボン1008が画像1000の第3セグメント1007内で判定されており、ズボン1008の提示の近くに購入コントロール1028が提示されている。最後に、シューズ1012が画像1000の第4セグメント1011内で判定されており、シューズ1012の提示の近くに購入コントロール1022が提示されている。
【0076】
画像1000の大半のセグメントは、販売者の販売商品の表示を含むと判定されているが、人物の頭部のオブジェクトを含むセグメント1003は販売者の販売商品を含まないと判定される。セグメント1003内に表示される当該オブジェクト(人物の頭部)は販売者の販売商品ではないと判定されるため、当該オブジェクトの提示の近くに購入コントロールは提示されていない。
【0077】
ユーザはクライアントデバイス1004上で画像1000を閲覧して1つ以上の購入コントロールと選択的に相互作用し、購入コントロールに関連付けられた商品に関する追加の詳細を取得し得る。例えば、図11は、一実装による、シャツ商品の商品及び商品バリアントの表示である。クライアントデバイス1104のディスプレイ上に提示される情報1100は、ユーザがシャツ商品に関連付けられた購入コントロール1026(図10)を選択することに応答して生成される。この例では、購入コントロール1026の選択時に、商品の販売者の名前1106、この例では販売者Aと共に、シャツ商品の追加ビュー1110がユーザに提示され、商品は販売者Aから購入されてよい。提示された情報1100には商品名「レディース夏用カジュアルシャツ」1108がさらに含まれてよい。管理サービスはさらに、上述の通り、サイズ、フィット、色、配送方法及び/またはシャツの数量などの商品バリアント情報1112を取得及び提供し得る。ユーザは、例えば、商品バリアント情報の提示と相互作用することによって、商品バリアント情報を変更または選択し得る。追加的には、購入及び/または配送情報1114をユーザにさらに提示してよく、購入及び/または配送情報1114は、クライアントデバイス1104のユーザに現在関連付けられており、ユーザが「今すぐ購入する」コントロール1116を選択すると、管理サービスが商品の購入を支援するために使用される。ユーザは、「編集」コントロール1118を選択して別の情報を提供または選択することにより、購入及び/または配送情報1114を変更し得る。支払い方法の種類または形態は、本明細書に述べる実装で使用され得る。例えば、管理サービスにより保持される、ユーザに関連付けられたユーザプロファイルは、例示の通り、クレジットカード情報を含んでよく、ユーザと商品の販売者との間の購入を支援するために使用されてよい。別の実装では、銀行振替、電子商取引支払いプロセッサ等などの他の支払い形態を同様に利用してよい。
【0078】
いくつかの実装では、割引コード1119または他の宣伝を追加ビュー1110内に表示された商品に関連付けてよい。例えば、受信した商品に対して販売者A1106が販売促進を行っており、割引コード1119が清算プロセスの一環として提供される場合、割引コード1119が自動的に特定され、クライアントデバイス1104のディスプレイ上に提示される情報1100内に含まれてよい。いくつかの実装では、割引コード1119は商品の商品バリアントとして販売者により提供される。別の実装では、ユーザは、割引コード1119を選択すること及び係る情報を提供することにより、割引コード1119を変更、更新または提供し得る。
【0079】
商品の追加ビュー1110はデジタル静止画、ビデオファイル、アニメーション.gifファイル等の形式であり得る。例えば、追加ビュー1110は、ユーザが商品の提示されたビューを変更するために操作可能なアニメーション.gifファイルの提示を含み得る。例えば、クライアントデバイス1104がタッチベースディスプレイを含む場合、ユーザは、タッチベースディスプレイ上で自身の指を動かすことによって.gifファイルの提示を操作または制御し、提示された商品の別のビューを取得し得る。1つの実装では、ユーザは画像の提示の制御及び画像の回転を行い、画像の正面、背面、側面及び/または他のビューを取得してよく、これにより画像の360度のビューを効果的に提供する。
【0080】
いくつかの実装では、ユーザは、追加ビュー1110内に表示された商品に関するコメント、レビュー、評価及び/または他の情報を閲覧及び/または提供し得る。いくつかの実装では、追加ビュー1110内に表示された商品と共に閲覧または購入されることが多い、関連商品の特定をさらにユーザに提示し得る。関連商品は、商品と共に購入されることが多い商品または追加ビュー1110内に表示された商品を閲覧するときにユーザが閲覧することが多い商品である。例えば、管理サービスの他のユーザが商品「レディース夏用カジュアルシャツ」を販売者Aから購入し、似合う半ズボンをさらに購入することが多い場合、情報1100は、追加ビュー1110内に表示された商品と共に購入されることが多い商品として、似合う半ズボンをユーザに対してさらに特定し得る。ユーザは、特定された似合う半ズボンを選択することにより、似合う半ズボンに関する追加情報を取得し得る。
【0081】
ユーザが「今すぐ購入する」コントロール1116を選択すると、管理サービスはユーザと販売者との間の商品購入を支援する。商品の購入支援は、図7及び図8に関して上述している。購入を支援することに加え、管理サービスはさらに、図12に例示する通り、ユーザに確認メッセージを送信し得る。本例では、管理サービスは確認メッセージ1202をクライアントデバイス1204に送信し、確認メッセージ1202は、商品の販売者がユーザから商品の注文を受信したこと及び販売者が確認用の電子メールをユーザに送信することを確認するものである。
【0082】
図13は、一実装による、販売者と商品をマッチングさせるプロセス例1300を例示する。本明細書に説明するプロセス例1300及び他のプロセスのそれぞれは論理的なフロー図におけるブロックの集合として例示される。ブロックのうちのいくつかは、ハードウェア、ソフトウェアまたはこれらの組み合わせにおいて実施可能な動作を表す。ソフトウェアに関しては、ブロックは、1つ以上のコンピュータ可読媒体上に記憶され、かつ1つ以上のプロセッサにより実行されると詳述された動作を実行するコンピュータ実行可能命令を表す。一般に、コンピュータ実行可能命令には、特定の機能を実行する、または特定の抽象データタイプを実施するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等が含まれる。
【0083】
コンピュータ可読媒体には、ハードドライブ、フロッピーディスケット、光ディスク、CD-ROM、DVD、読出専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、磁気もしくは光カード、ソリッドステートメモリデバイス、または電子命令を記憶するのに好適な他の種類の記憶媒体を含み得る、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が含まれ得る。追加的には、いくつかの実装では、コンピュータ可読媒体には、一時的コンピュータ可読信号(圧縮または非圧縮形)が含まれ得る。コンピュータ可読信号の例は、搬送波を使用して変調されていようとなかろうと、インターネットまたは他のネットワークを通じてダウンロードまたはアップロードされる信号を含む、コンピュータプログラムをホストまたは実行するコンピュータシステムがアクセス可能に構成される信号を含むが、これに限定されない。最終的に、動作が説明される順序は制限として解釈される意図はなく、任意の数の説明動作は、プロセスを実施するために、任意の順序で、及び/または並行して組み合わせられることが可能である。同様に、本明細書に説明した種々の実装には、これらの説明より多いまたは少ない動作を利用してよい。
【0084】
プロセス例1300は、1302において、ユーザ提供画像の画像情報に含まれる、URL、GPS座標、バーコード等などのソースロケーション識別子があるかどうか判定することにより開始する。上述の通り、ユーザ提供画像は管理サービスの画像データストアに既に記憶されてよいか、またはユーザにより管理サービスに提供されてよい。ユーザ提供画像は、ユーザが管理サービスに提供するオブジェクトのあらゆる画像または表示であり得る。例えば、ユーザ提供画像はユーザのクライアントデバイスの画像取込デバイスで取得した画像、別のウェブサイトからコピーした画像、電子メッセージからの画像等であり得る。
【0085】
画像は、画像がインターネットなどのネットワーク上の別の場所(例えば、ウェブサイト)から取得される場合、URLなどのソースロケーション識別子を含み得る。別の例では、ソースロケーション識別子は画像取込デバイス(カメラ)により取り込まれた画像の物理的な位置を特定し得る。例えば、カメラが画像を取得するときに、画像が取得されたときの画像取込デバイスの位置を特定するGPS座標(緯度及び経度)が画像情報に含まれ得る。
【0086】
ユーザ提供画像がソースロケーション識別子を含まないと判定されると、プロセス例1300は図14に後述するプロセス例1400に進む。しかしながら、ユーザ提供画像がソースロケーション識別子を含むと判定されると、ユーザ提供画像のソースロケーション識別子は、1304において、商品カタログデータストアに保持されるソースロケーション識別子と比較される。上述の通り、商品カタログデータストアは1つ以上の販売者が販売する商品の一覧を保持する。ソースロケーション識別子が比較されると、1306において、ユーザ提供画像のソースロケーション識別子が、商品カタログで特定された商品のソースロケーション識別子とマッチするかどうかに関して判定が行われる。
【0087】
ユーザ提供画像のソースロケーション識別子が、商品カタログデータストア内の商品のいずれのソースロケーション識別子ともマッチしないと判定される場合、プロセス例1300は、図14に関して後述するプロセス例1400に進む。ユーザ提供画像のソースロケーション識別子が、商品カタログデータストア内の商品のソースロケーション識別子とマッチする場合、1308において、ユーザ提供画像は、商品カタログデータストアからの一致商品及び/または当該商品を販売する販売者に関連付けられる。管理サービスによって、この関連付けはマッピングデータストアに保持される。
【0088】
ユーザ提供画像と商品カタログデータストア内で特定された商品及び/または商品の販売者との間の関連付けに基づき、ユーザがユーザ提供画像の閲覧を要求するなど、ユーザ提供画像がユーザに提示されるたびに、1310において、画像の提示には購入コントロール及び/または販売者情報が含まれることになる。購入コントロールは、上述の通り、ユーザ提供画像内に表示される商品に関する追加情報を取得するため及び/または商品購入を開始するために、ユーザが選択可能であり得る。販売者情報は、画像内に表示される商品の販売者を特定する。複数の販売者が画像内に表示される商品に関連付けられているとき、販売者情報は販売者のうちの1つ、商品に提供された宣伝費を基に決定された1つの販売者、複数の販売者を特定すること、2つ以上の販売者がユーザ提供画像内に表示される商品を販売しているという指示を提供すること等を行ってよい。ユーザ提供画像の閲覧を要求するユーザは、画像を提供したユーザであってよく、または管理サービスの任意の他のユーザであってよい。
【0089】
図13に例示した例では、ユーザ提供画像のソースロケーション識別子が商品カタログデータストアに掲載されている商品のソースロケーション識別子にマッチする場合における、ユーザ提供画像の販売者へのマッチングを説明したが、いくつかの実装では、ユーザ提供画像が販売者の販売商品の表示を含むと判定する前に、追加の分析を行ってよい。例えば、ユーザ提供画像を処理して、画像が、商品カタログ内でマッチするソースロケーション識別子を有すると特定された商品に含まれる画像または画像情報に類似またはマッチするかどうか判定してよい。別の実装では、作成日、ファイルサイズ、ハッシュ値、色ヒストグラム等などの追加の画像情報を比較して、ユーザ提供画像が販売者の販売商品の表示を含むという追加の確認を取得してよい。いくつかの実装では、図14の全てまたは一部がプロセス例1300と並行して行われてよい。
【0090】
図14は、一実装による、ユーザ提供画像を処理して、画像内に表示される商品と商品の販売者とをマッチさせるプロセス例1400を例示する。プロセス例1400は、1402において、ユーザから画像を受信することにより開始する。受信した画像は、その後、1404において、エッジ検出、オブジェクト検出、グレースケール分析等などの1つ以上の画像処理アルゴリズムを使用して処理され、画像内に表示されるオブジェクトを判定する。いくつかの実装では、画像及び/または画像内のオブジェクトを表す特徴ベクトルをさらに生成してよい。
【0091】
画像を処理することに加え、1406において、ソースロケーション識別子、画像を提供したユーザが追加するコメント、画像を閲覧及び/または共有したユーザが追加するコメント、時間、日付及び/または画像に関連する位置等などの画像情報をさらに検討し得る。処理された画像及び画像情報を基に、1408において、画像内に表示されたオブジェクトに対する商品カテゴリーが判定可能かどうかに関して判定が行われる。いくつかの実装では、管理サービスは、様々な販売者から販売される商品に対して商品カテゴリーの一覧を保持し得る。各商品カテゴリーは、説明、商品カテゴリーに関連付けられた商品の典型的な画像、商品カテゴリーに関連付けられ得る商品の典型的な形状、サイズ及び/または色等の1つ以上の商品特徴を含み得る。同様に、販売者の販売商品の種類を基に、販売者は商品カテゴリーに関連付けられ得る。同様に、商品の種類を基に、販売商品は1つ以上の商品カテゴリーに関連付けられ得る。
【0092】
ユーザ提供画像内に表示されるオブジェクトが商品カテゴリーに関連付けられ得るかどうか判定する際には、処理された画像及び/または画像情報を各商品カテゴリーの特徴と比較し、画像内に表示されるオブジェクトが商品カテゴリーに類似するかどうか判定する。例えば、判定されたオブジェクトのサイズ、形状及び/または色を、商品カテゴリーのサイズ(複数可)、形状(複数可)及び色(複数可)の特徴と比較して、オブジェクトと商品カテゴリーとの間の類似性を判定してよい。
【0093】
ユーザ提供画像内に表示されるオブジェクトが商品カテゴリーに関連付けることができない場合、1410において、画像は手動レビュー及びカテゴリー化のために送信される。手動レビュー及びカテゴリー化は、1人以上の人がユーザ提供画像をレビューして、画像内に表示されるオブジェクトのカテゴリーを判定することを含み得る。人(複数可)は管理サービスの従業員、管理サービスのユーザ、販売者等であり得る。
【0094】
画像内に表示されるオブジェクトがカテゴリーに関連付けることができると判定される場合、または手動によるカテゴリー化のときに、1412において、ユーザ提供画像内に表示されるオブジェクトと、判定されたカテゴリーに関連付けられる商品カタログの画像との間の類似性が判定される。例えば、ユーザ提供画像から処理された画像の情報(例えば、特徴ベクトル、ヒストグラム)を、商品カタログで特定された商品に一致する画像に関する画像情報と比較して、これらの画像の間の類似性を判定してよい。
【0095】
1414において、ユーザ提供画像と記憶画像との間の類似性を基に、ユーザ提供画像に対して最も高い類似性を有する記憶画像の確率が決定され、これは、記憶画像がユーザ提供画像に一致する可能性を示すものである。確率は、決定された類似スコア間の差に基づき得る。例えば、最も高い類似スコアが95%、次に高い類似スコアが45%及び34%のとき、最も高い類似スコアを有する記憶画像とユーザ提供画像とが一致する確率は高くなり得る。これと比べて、最も高い類似スコアが95%、次に高い類似スコアが94%及び93%のとき、画像は類似しているが、これらの画像のいずれかがユーザ提供画像内に表示される商品を実際に含み得るため、最も高い類似スコアを有する記憶画像とユーザ提供画像とが一致する確率は低くなる。
【0096】
1416において、最も高い類似性を有する記憶画像の確率スコアを基に、確率が信頼性閾値を超えるかどうかに関して判定が行われる。信頼性閾値とは、確率スコアが閾値を超えて達しなければならない任意の数、スコアまたは他の指標であり得る。信頼性閾値は、異なる画像、異なるユーザ、異なる時間等によって変わり得る。
【0097】
確率スコアが閾値を超えない場合、1418において、画像は、1人以上の人が手動で関連付けを行うために送信される。いくつかの実装では、同じカテゴリーに対応する商品カタログ内の商品に関連付けられた画像、画像データ、記憶画像及び/または最も高い類似スコアを有する記憶画像は、1人以上の人が手動で関連付けを行うために送信されることができ得る。1人以上のユーザは、管理サービスの従業員、商品の潜在的な販売者の従業員、管理サービスのユーザ等であり得る。
【0098】
確率スコアが閾値を超えると判定される場合または手動の関連付けのとき、1420において、ユーザ提供画像は商品カタログで特定された商品及び/または商品カタログで特定された商品の販売者に関連付けられる。管理サービスによって、その関連付けはマッピングデータストアに保持される。
【0099】
ユーザ提供画像と商品カタログデータストア内で特定された商品及び/または商品の販売者との間の関連付けに基づき、ユーザがユーザ提供画像の閲覧を要求するなど、ユーザ提供画像がユーザに提示されるたびに、1422において、画像の提示には購入コントロール及び/または販売者情報が含まれることになる。購入コントロールは、上述の通り、ユーザ提供画像内に表示される商品に関する追加情報を取得するため及び/または商品購入を開始するために、ユーザが選択可能であり得る。販売者情報は、画像内に表示される商品の販売者を特定する。複数の販売者が画像内に表示される商品に関連付けられているとき、販売者情報は販売者のうちの1つ、商品に提供された宣伝費に基づく1つの販売者、複数の販売者を特定すること、2つ以上の販売者がユーザ提供画像内に表示される商品を販売しているという指示を提供すること等を行ってよい。ユーザ提供画像の閲覧を要求するユーザは、画像を提供したユーザであってよく、または管理サービスの任意の他のユーザであってよい。
【0100】
図15は、一実装による、購入要求プロセス例1500を例示する。プロセス例1500は、1502において、ユーザが購入コントロールを選択するときに開始する。上述の通り、購入コントロールは、ユーザ提供画像に販売者の販売商品の表示が含まれていると判定されるときに、ユーザ提供画像に提示される。
【0101】
購入コントロールの選択を受信すると、1504において、販売者は画像内に表示される商品に対応する現在の商品バリアント情報の問い合わせを受ける。上述の通り、いくつかの実装では、購入コントロールの選択に応答して、販売者は商品バリアント情報の問い合わせを受けてよく、販売者は商品バリアント情報を管理サービスに定期的に送信してよく、及び/または販売者は商品バリアントの変更時に商品バリアント情報の最新情報を提供してよい。
【0102】
プロセス例1500はさらに、1506において、ユーザに提示するために、商品の詳細及び現在の商品バリアント情報をユーザのクライアントデバイスにさらに送信する。図11に関して例示及び上述した通り、ユーザへの提示は、商品の追加ビュー、現在の商品バリアント情報、購入の詳細等を含んでよい。同様に、上述の通り、ユーザは商品に対する特定の商品バリアントを修正及び/または選択してよく、これを使用して商品の購入を完了してよい。例えば、ユーザは商品の特定のサイズ、色及び/または他の情報を選択してよく、これは商品の購入時及び/または配達時に使用されてよい。
【0103】
その後、1508において、購入要求が受信されたかどうかに関して判定が行われる。例えば、ユーザは、所望のバリアントの選択時及び購入の詳細(例えば、配達先、クレジットカード情報、配達時間)の提供時に商品の購入を選択してよい。購入要求が受信されない場合、プロセス例は1509で完了する。しかしながら、購入要求が受信されたと判定される場合、1510において、選択された商品バリアント、配達情報及びユーザが購入を開始するためのユーザ情報が商品の販売者に送信される。
【0104】
選択された商品バリアント、配達情報及びユーザ情報を販売者に送信することに応答して、プロセス例1500は、1512において、購入取引及び購入の詳細(例えば、送料、識別タグ、配送時間)を特定する購入識別子を販売者から受信する。
【0105】
ユーザの提供情報及び販売者が提供する購入情報に基づき、プロセス例1500は、1514において、ユーザと販売者との間の商品購入を支援する。ユーザと商品の販売者との間の商品購入を支援するための追加の詳細は、図7及び図8に関して上述している。最後に、購入が完了すると、1516において、購入確認がユーザに送信される。購入確認は、ユーザのクライアントデバイス上での提示、電子メッセージ(「電子メール」)、テキストメッセージ等の形式で送信され得る。
【0106】
図16は、一実装による、購入実行プロセス例1600を例示する。プロセス例1600は、ボックス1514(図15)に対応する追加の詳細を提供する。プロセス例1600は、1604において、購入情報及び支払いトークンを取得することにより開始する。上述の通り、購入情報は、商品の識別、所望の数量、配送の詳細(例えば、配達先の住所、配送スピード)、選択された商品バリアント(例えば、サイズ、色等)を含み得る。支払いトークンは、支払いクレデンシャル保管庫により提供される一意の識別子であり、商品を購入するユーザにより選択される支払いクレデンシャルに関連付けられ、購入を認証するために使用される。支払いトークンがまだ記憶されていない場合、支払いクレデンシャルはユーザから取得され、購入クレデンシャル保管庫に提供され、支払いトークンが取得され得る。
【0107】
購入情報及び支払いトークンを取得すると、1606において、支払いクレデンシャルを伴わない購入情報及び支払いトークンは、ユーザが購入する商品を販売する販売者に送信される。上述の通り、購入情報及び支払いトークンは、支払いクレデンシャル保管庫を介して、管理サービスから販売者に送信され得る。支払いクレデンシャル保管庫は、購入情報及び支払いトークンを受信すると、購入情報及びトークンにより表示される支払いクレデンシャルを販売者に提供し、これにより、商品の購入を処理することができる。
【0108】
上述の通り、販売者は、自身の支払いプロセッサまたは関連する支払いプロセッサを使用して、購入が販売者により直接行われているかのように、支払いを処理する。支払いプロセッサは、支払いクレデンシャル保管庫と同じまたは異なるエンティティであり得る。支払いプロセッサ及び支払いクレデンシャル保管庫が同じエンティティの例では、支払いクレデンシャル保管庫は支払いクレデンシャルを販売者に提供するのではなく、管理サービスから受信したトークンを基に商品の支払いを処理し得る。
【0109】
販売者が支払いプロセッサで購入を確認すると、販売者は購入確認を管理サービスに返送する。購入確認は、販売者によって管理サービスに直接送信されてよい、及び/または支払いクレデンシャル保管庫を介して管理サービスに送信されてよい。購入が確認できなかった場合、販売者は失敗及び/または追加情報の要求を管理サービスに返送する。
【0110】
プロセス例1600に戻ると、1608において、購入情報及び支払いトークンを送信した後、購入確認を受信したかどうかに関して判定が行われる。購入確認を受信したと判定される場合、1610において、販売者からの商品購入が成功及び完了したことをユーザに確認する通知がユーザに提供される。購入確認は、ユーザのクライアントデバイス上での提示、電子メッセージ(「電子メール」)、テキストメッセージ等の形式で送信され得る。
【0111】
購入確認が受信されなかったと判定される場合、1612において、不足情報または必要な追加情報がユーザから取得される。例えば、請求先住所または支払いクレデンシャルの有効期限が切れていると、ユーザは係る情報を更新するよう要求され得る。ユーザから情報を取得すると、1614において、更新された購入情報が販売者に送信され、プロセス例は判定プロック1608に戻って続く。
【0112】
図17は、本明細書に述べた実装で使用し得るサーバシステム1700などのサーバシステムの例示的な実装の図である。サーバシステム1700は、1つ以上の冗長プロセッサなどのプロセッサ1701、ビデオディスプレイアダプタ1702、ディスクドライブ1704、入出力インターフェース1706、ネットワークインターフェース1708及びメモリ1712を含み得る。プロセッサ1701、ビデオディスプレイアダプタ1702、ディスクドライブ1704、入出力インターフェース1706、ネットワークインターフェース1708及びメモリ1712は、通信バス1711によって互いに通信可能に連結し得る。
【0113】
ビデオディスプレイアダプタ1702は、ディスプレイ信号をローカルディスプレイ(図17には図示せず)に提供し、サーバシステム1700の操作者がサーバシステム1700の動作を監視及び設定できるようにする。入出力インターフェース1706も同様に、マウス、キーボード、スキャナまたはサーバシステム1700の操作者によって操作することができる他の入出力デバイスなどの図17に示さない外部入出力デバイスと通信する。ネットワークインターフェース1708は、他のコンピューティングデバイスと通信するためのハードウェア、ソフトウェアまたはそれらの任意の組み合わせを含む。例えば、ネットワークインターフェース1708は、図1に示す通り、サーバシステム1700とクライアントデバイス104などの他のコンピューティングデバイスとの間のネットワーク108を介した通信を提供するように構成され得る。
【0114】
メモリ1712は、一般的に、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ及び/または他の揮発性もしくは永続メモリを備える。メモリ1712は、サーバシステム1700の動作を制御するためのオペレーティングシステム1714を記憶するように示される。サーバシステム1700の低レベル動作を制御するためのバイナリ入出力システム(BIOS)1716も、メモリ1712に記憶される。
【0115】
メモリ1712は、さらに、クライアントデバイス及び販売者が情報及びデータファイルをサーバシステム1700及び/または管理サービス1710と交換することができるネットワークサービスを提供するためのプログラムコード及びデータを記憶する。データストアマネジャアプリケーション1720は、マッピングデータストア1711、画像データストア1713、商品カタログデータストア1715及び/またはユーザプロファイルデータストア1717と、図1に示すクライアントデバイス104などのクライアントデバイス及び/または図1に示す販売者106などの販売者との間のデータ交換及びマッピングを支援する。
【0116】
本明細書に使用される「データストア」という用語は、データを記憶、アクセス及び検索することができる任意のデバイスまたはデバイスの組み合わせを指し、任意の標準的な分散化またはクラスタ化された環境において、任意の組み合わせ及び数のデータサーバ、データベース、データストレージデバイス及びデータ記憶媒体を含み得る。サーバシステム1700は、必要に応じて、クライアントデバイス、販売者及び/または管理サービス1710のための1つ以上のアプリケーションの態様を実行するデータストア1711、1713、1715、1717と統合するための任意の適切なハードウェア及びソフトウェアを含んでよい。サーバシステム1700は、データストア1711、1713、1715、1717と協働してアクセス制御サービスを提供し、クライアントデバイス及び/または販売者に転送されるテキスト、グラフィックス、音声、ビデオ及び/または画像などのコンテンツを生成することができる。
【0117】
データストア1711、1713、1715、1717は、特定の態様に関するデータを記憶するための、いくつかの個別のデータテーブル、データベースまたは他のデータストレージ機構及び媒体を含んでよい。例えば、例示するデータストア1711、1713、1715、1717は、画像、ユーザ情報、マッピング及び商品の販売者からの商品カタログを記憶するための機構を含み、これらを使用して、コンテンツ(例えば、ユーザ提供画像及び購入コントロール)を生成してクライアントデバイス及び/または販売者に送り、実行されるアクションを制御することができる。
【0118】
データストア1711、1713、1715、1717に記憶され得るアクセス権情報、好みの販売者等などの多くの他の態様が存在できることを理解すべきである。これらは、必要に応じて上記の機構のいずれか、またはデータストア1711、1713、1715、1717のいずれかの追加の機構に記憶させることができる。データストア1711、1713、1715、1717は、それに関連する論理を通じて、サーバシステム1700からの命令を受信し、その命令に応じてデータを取得、更新または別様には処理するように動作可能である。
【0119】
メモリ1712はさらに、上述の管理サービス1710を含み得る。管理サービス1710は、サーバシステム1700の機能の1つ以上を実施するようにプロセッサ1701によって実行可能であり得る。1つの実装において、管理サービス1710は、メモリ1712に記憶された1つ以上のソフトウェアプログラムにおいて具現化された命令を表し得る。別の実装において、管理サービス1710は、ハードウェア、ソフトウェア命令またはそれらの組み合わせを表すことができる。
【0120】
サーバシステム1700は、1つの実装において、1つ以上のコンピュータネットワークまたは直接接続を使用した通信リンクを介して相互接続された、いくつかのコンピュータシステム及びコンポーネントを利用する分散環境である。しかしながら、係るシステムが、図17に例示するより少ないまたは多い数のコンポーネントを有するシステムでも同様に良好に動作できることが当業者によって認識される。ゆえに、図17の描写は、事実上例示であるとみなされ本開示の範囲を制限するとみなされるべきではない。
【0121】
主題は、構造的特徴及び/または方法的行為に固有の文言で記載されたが、添付の特許請求の範囲に規定される主題は、必ずしも説明された特定の特徴または行為に限定されるものではないことは理解するべきである。むしろ、特定の機能及び行為は特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示される。
【0122】
本開示の実装は以下の条項を考慮して説明することができる。
1.商品の表示を含む画像を管理サービスのユーザから受信することと、
前記商品に関する商品情報を判定するために、前記画像を処理することと、
前記商品情報に少なくとも部分的に基づき、前記画像を商品カテゴリーに関連付けることと、
前記画像内に表示される前記商品の複数の潜在的な販売者を決定することと、
前記潜在的な販売者のそれぞれから、前記商品が販売されるかどうかに関する確認を要求することと、
前記複数の潜在的な販売者から、前記販売者が前記商品を販売することを確認する確認を受信することと、
前記画像を前記販売者に関連付けることと、
前記画像と、第2ユーザが前記画像内に表示された前記商品を前記販売者から購入することができる購入コントロールとを前記第2ユーザに提示することと
を備える、コンピュータ実装方法。
【0123】
2.商品バリアント情報を前記販売者から受信することをさらに備え、前記商品バリアント情報は、前記商品の価格、前記商品のサイズまたは前記商品の色のうちの少なくとも1つを特定する、条項1に記載のコンピュータ実装方法。
【0124】
3.前記画像及び前記購入コントロールを提示することは、前記商品の前記販売者を特定する販売者情報を提示することをさらに含む、条項1に記載のコンピュータ実装方法。
【0125】
4.前記管理サービスによって保持される画像データストアに前記画像を記憶することと、
前記画像を、前記管理サービスによって保持される商品カタログに保持される商品情報に関連付けることと、
をさらに備える、条項1に記載のコンピュータ実装方法。
【0126】
5.プロセッサによる実行時に、
第1商品の表示を含む第1画像を管理サービスの第1ユーザから受信することと、
前記第1画像内に表示される前記第1商品を判定することと、
前記第1ユーザとは異なる、前記第1商品を販売する販売者を決定することと、
前記第1画像を前記販売者に関連付けることと、
前記第1画像と、前記第1画像内に表示される前記第1商品の前記販売者を特定する販売者情報とを第2ユーザに提示することと、
を前記プロセッサに少なくとも行わせる命令を記憶する、一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0127】
6.前記命令は、前記プロセッサによる実行時に、前記販売者からの前記第1商品の購入を開始するために、前記第2ユーザによって選択可能な購入コントロールを提示することをさらに前記プロセッサに少なくとも行わせる、条項5に記載の一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0128】
7.前記命令は、前記プロセッサによる実行時に、
前記購入コントロールの選択を前記第2ユーザから受信することと、
前記商品の配送料、前記商品の配送時間、前記商品の配送方法、前記商品のサイズ、前記商品の色または前記商品の数量のうちの少なくとも1つを含む商品バリアント情報を、前記第2ユーザに提示することと、
をさらに前記プロセッサに少なくとも行わせる、条項6に記載の一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0129】
8.前記商品バリアント情報は、前記購入コントロールの前記選択の受信に応答して、前記販売者から取得される、条項7に記載の一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0130】
9.前記商品バリアント情報は、前記販売者から定期的に受信され、前記管理サービスによって保持される、条項7に記載の一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0131】
10.前記命令は、前記プロセッサによる実行時に、
前記販売者の複数の販売商品のそれぞれに対する商品情報を含む商品カタログを、前記販売者から受信することであり、
前記複数の商品のそれぞれに対して、前記商品情報は、前記商品を表す第2画像、前記商品に関連付けられるソースロケーション識別子または商品バリアント情報のうちの少なくとも1つを含む、前記商品カタログを前記販売者から受信することと、
前記管理サービスによって保持される商品カタログデータストアに前記商品カタログを記憶することと
をさらに前記プロセッサに少なくとも行わせる、条項5に記載の一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0132】
11.前記命令は、前記プロセッサによる実行時に、前記プロセッサに前記第1商品を判定させ、さらに、
前記第1画像に関連付けられる第1ソースロケーション識別子と、前記商品カタログデータストアに保持される前記商品情報とを比較することと、
前記第1ソースロケーション識別子と、前記商品カタログデータストアに保持される記憶されたソースロケーション識別子との間の一致を基に、前記第1商品を判定することと、
を前記プロセッサに少なくとも行わせる命令を含む、条項10に記載の一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0133】
12.前記命令は、前記プロセッサによる実行時に、前記プロセッサに前記第1商品を判定させ、
前記第1画像を画像処理アルゴリズムで処理し、前記画像内に表示される前記商品を表す第1特徴ベクトルを判定することと、
前記第1特徴ベクトルと、前記商品カタログデータストアに保持される前記商品情報とを比較することと、
前記第1特徴ベクトルと、前記商品カタログデータストアに保持される記憶された特徴ベクトルとの間の類似性を基に、前記第1商品を判定することと、
を前記プロセッサに少なくとも行わせる命令をさらに含む、条項10に記載の一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0134】
13.前記命令は、前記プロセッサによる実行時に、
前記管理サービスの画像データストアに保持される複数の画像を画像処理アルゴリズムで処理することと、
前記複数の画像のそれぞれに対して、
前記画像内に表示される商品を表す特徴ベクトルを判定することと、
前記特徴ベクトルと、前記商品カタログデータストアに保持される記憶された特徴ベクトルとを比較することと、
前記比較に少なくとも部分的に基づき、前記商品及び前記商品の販売者を決定することと、
前記画像を前記商品及び前記商品の前記販売者に関連付けることと
をさらに前記プロセッサに少なくとも行わせる、条項10に記載の一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0135】
14.前記第1画像は第2商品の表示を含み、
前記命令は、前記プロセッサによる実行時に、
前記第1画像内に表示される前記第2商品を判定することと、
前記第2商品を販売する第2販売者を決定することと、
前記第1画像と、前記画像内に表示される前記第2商品の前記第2販売者を特定する第2販売者情報とを前記第2ユーザに提示することと、
をさらに前記プロセッサに少なくとも行わせる、条項5に記載の一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0136】
15.前記命令は、前記プロセッサによる実行時に、
前記販売者からの前記第1商品の第1購入を開始するために、前記第2ユーザが選択可能な第1購入コントロールを提示することと、
前記第2販売者からの前記第2商品の第2購入を開始するために、前記第2ユーザが選択可能な第2購入コントロールを提示することと、
をさらに前記プロセッサに少なくとも行わせる、条項14に記載の一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0137】
16.1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサに連結され、前記1つ以上のプロセッサによる実行時に、
第1販売者から、前記第1販売者の販売商品に対する商品情報を受信することと、
前記商品に対する前記商品情報を、管理サービスによって保持される商品カタログデータストアに記憶することと、
前記販売者とは異なる第1ユーザから、第1商品の表示を含む第1画像を受信することと、
前記第1画像を前記商品に対する前記商品情報と比較することと、
前記比較に少なくとも部分的に基づき、前記第1画像内に表示される前記第1商品が、前記第1販売者が販売する前記商品と一致するか判定することと、
前記第1画像を前記商品に関連付けることと、
前記第1ユーザに、前記第1画像と、前記第1販売者の識別子と、前記第1販売者からの前記商品の購入を開始するために前記第1ユーザが選択可能である販売コントロールとを提示することと、
を備える方法を前記1つ以上のプロセッサに行わせるプログラム命令を記憶するメモリと
を備える、コンピューティングシステム。
【0138】
17.前記方法は、
前記商品は第2販売者から購入可能であると判定することと、
前記第1販売者または前記第2販売者から前記商品を購入することを選択させるオプションを、前記ユーザに提示することと、
をさらに備える、条項16に記載のコンピューティングシステム。
【0139】
18.前記方法は、
前記第1画像に前記商品の表示が含まれることを前記第1販売者が確認するよう要求することと、
前記第1画像に前記商品の表示が含まれるという確認を受信することとをさらに備え、
前記第1画像内に表示される前記第1商品が前記商品に一致すると判定することは、さらに前記確認に少なくとも部分的に基づく、
条項16に記載のコンピューティングシステム。
【0140】
19.前記第1画像の比較は、
前記第1画像のソースに対応するソースロケーション識別子を含む第1画像情報と、前記商品情報とを比較すること
を含む、条項16に記載のコンピューティングシステム。
【0141】
20.前記方法は、
前記購入コントロールの選択を受信することと、
前記商品の購入を支援することであり、前記購入は前記第1ユーザと前記第1販売者との間で行われ、前記第1販売者は前記商品を前記第1ユーザに配達する、前記商品の購入を支援することと
をさらに備える、条項16に記載のコンピューティングシステム。
図1
図2
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図5
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図10
図11
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