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  • 特許-プルリング及びボトルキャップ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-11
(45)【発行日】2022-03-22
(54)【発明の名称】プルリング及びボトルキャップ
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/36 20060101AFI20220314BHJP
【FI】
B65D47/36 210
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020195810
(22)【出願日】2020-11-26
【審査請求日】2020-11-26
(73)【特許権者】
【識別番号】516011486
【氏名又は名称】扶桑産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100211052
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 大輔
(72)【発明者】
【氏名】西野 公宏
【審査官】家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-301391(JP,A)
【文献】実開昭49-078344(JP,U)
【文献】特開2006-335370(JP,A)
【文献】国際公開第2010/143685(WO,A1)
【文献】特開2005-170430(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 39/00-55/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボトルキャップの注出口を封止する中栓を開栓するためのプルリングであって、
前記中栓に連結された支柱部と、
前記支柱部に接続された第1リング部と、
その一部分が前記第1リング部に接続された第2リング部と、
を備え、
前記第1リング部及び前記第2リング部の各々は連結部及び非連結部を含み、
前記第1リング部及び前記第2リング部の前記連結部は互いに連結され、前記第1リング部及び前記第2リング部の前記非連結部は互いに遊離しており、
前記支柱部は、前記第1リング部の前記非連結部に接続され、
前記第1リング部及び前記第2リング部の前記連結部には、前記第1リング部及び前記第2リング部を周方向に分断するスリットが形成され、
前記スリットによって分断された前記第1リング部及び前記第2リング部の前記連結部を仮止めする仮止め部を更に備える、プルリング。
【請求項2】
前記第1リング部及び前記第2リング部が、ポリエチレンによって一体的に形成されている、請求項1に記載のプルリング。
【請求項3】
前記第1リング部及び前記第2リング部の軸線に平行な方向において、前記第1リング部及び前記第2リング部の前記連結部の幅の合計は、前記第1リング部及び前記第2リング部の前記非連結部の幅の合計よりも大きい、請求項1又は2に記載のプルリング。
【請求項4】
前記第1リング部の周方向における前記連結部の長さが、前記周方向における前記第1リング部の全長の6分の1以上である、請求項1~の何れか一項に記載のプルリング。
【請求項5】
前記第1リング部及び前記第2リング部の前記非連結部は、円弧状の第1端面及び第2端面をそれぞれ有し、
前記第1リング部及び前記第2リング部の前記連結部の側面は、前記第1端面及び前記第2端面に接続する湾曲面を有する、請求項1~の何れか一項に記載のプルリング。
【請求項6】
注出口を封止する中栓を有するキャップ本体と、
中栓を開栓するためのプルリングと、を備え、
前記プルリングは、
前記中栓に連結された支柱部と、
前記支柱部に接続された第1リング部と、
その一部分が前記第1リング部に接続された第2リング部と、
を備え、
前記第1リング部及び前記第2リング部の各々は連結部及び非連結部を含み、
前記第1リング部及び前記第2リング部の前記連結部は互いに連結され、前記第1リング部及び前記第2リング部の前記非連結部は互いに遊離しており、
前記支柱部は、前記第1リング部の前記非連結部に接続され、
前記第1リング部及び前記第2リング部の前記連結部には、前記第1リング部及び前記第2リング部を周方向に分断するスリットが形成され
前記プルリングは、前記スリットによって分断された前記第1リング部及び前記第2リング部の前記連結部を仮止めする仮止め部を更に備える、ボトルキャップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プルリング及びボトルキャップに関する。
【背景技術】
【0002】
ボトル容器用の蓋であるボトルキャップが広く利用されている。例えば、特許文献1には、注出口を封止する除去部を含むキャップ本体と当該除去部に連結されたプルリングとを含み、プルリングに指を掛けて引き抜くことで開栓するボトルキャップが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-006446号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したプルリングはキャップ本体の内部に収容されるので、プルリングの内径はキャップ本体の内径の範囲内に制限される。したがって、キャップ本体が小さい場合には、プルリングの内径も小さくなるのでプルリングに指を差し入れて開栓することが難しくなることがある。
【0005】
したがって、指を差し入れやすいプルリングを提供することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様では、ボトルキャップの注出口を封止する中栓を開栓するためのプルリングが提供される。このプルリングは、中栓に連結された支柱部と、支柱部に接続された第1リング部と、その一部分が第1リング部に接続された第2リング部と、を備え、第1リング部及び第2リング部の各々は連結部及び非連結部を含み、第1リング部及び第2リング部の連結部は互いに連結され、第1リング部及び第2リング部の非連結部は互いに遊離しており、支柱部は、第1リング部の非連結部に接続され、第1リング部及び第2リング部の連結部には、第1リング部及び第2リング部を周方向に分断するスリットが形成されている。
【0007】
上記態様に係るプルリングは、第1リング部の連結部及び第2リング部の連結部が互いに連結され、且つ、第1リング部及び第2リング部の連結部を周方向に分断するスリットが形成されている。このプルリングの第2のリング部が引き上げられると、第1リング部及び第2リング部がスリットを中心に押し広げられ、第1リング部及び第2リング部が連結された一つのリングが形成される。この一つのリングは、第1リング部及び第2リング部の個々の直径よりも大きな直径を有する。この一つのリングが更に引き上げられることで中栓が開栓される。上記のように、このプルリングは、開栓時に第1リング部及び第2リング部が連結されて直径の大きな一つのリングが形成されるので、キャップ本体が小さい場合であっても容易に指を差し入れることができる。
【0008】
一実施形態では、第1リング部及び第2リング部が、ポリエチレンによって一体的に形成されていてもよい。ポリエチレンは高い耐久性と可撓性を有しているので、プルリングの強度を高めることができると共に、第1リング部及び第2リング部を変形させて上記一つのリングを容易に形成することができる。
【0009】
一実施形態では、第1リング部及び第2リング部の軸線に平行な方向において、第1リング部及び第2リング部の連結部の幅の合計は、第1リング部及び第2リング部の非連結部の幅の合計よりも大きくてもよい。第1リング部及び第2リング部の連結部の幅を厚くすることによって、当該連結部の強度を高めることができる。
【0010】
一実施形態では、スリットによって分断された第1リング部及び第2リング部の連結部を仮止めする仮止め部を更に備えていてもよい。第1リング部及び第2リング部の連結部を仮止めすることで、開栓前のプルリングのサイズを抑制することができる。
【0011】
一実施形態では、第1リング部の周方向における連結部の長さが、周方向における第1リング部の全長の6分の1以上であってもよい。連結部の長さを第1リング部の全長の6分の1以上にすることで、連結部の強度が高まり、連結部の破断を抑制することができる。
【0012】
一実施形態では、第1リング部及び第2リング部の非連結部は、円弧状の第1端面及び第2端面をそれぞれ有し、第1リング部及び第2リング部の連結部の側面は、第1端面及び第2端面に接続する湾曲面を有していてもよい。第1リング部及び第2リング部の連結部の側面が第1端面及び第2端面に接続する湾曲面を有することによって、第2リング部に引き上げたときに当該側面に引き裂き力が局所的に作用することが抑制されるので、第1リング部及び第2リング部の連結部が破断することを抑制することができる。
【0013】
一態様のボトルキャップは、注出口を封止する中栓を有するキャップ本体と、中栓を開栓するためのプルリングと、を備え、前記プルリングは、前記中栓に連結された支柱部と、前記支柱部に接続された第1リング部と、その一部分が前記第1リング部に接続された第2リング部と、を備え、前記第1リング部及び前記第2リング部の各々は連結部及び非連結部を含み、前記第1リング部及び前記第2リング部の前記連結部は互いに連結され、前記第1リング部及び前記第2リング部の前記非連結部は互いに遊離しており、前記支柱部は、前記第1リング部の前記非連結部に接続され、前記第1リング部及び前記第2リング部の前記連結部には、前記第1リング部及び前記第2リング部を周方向に分断するスリットが形成されている。
【0014】
上述したように、このボトルキャップでは、キャップ本体が小さい場合であってもプルリングに容易に指を差し入れることができるので、中栓を容易に開封することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の一態様及び種々の実施形態によれば、キャップ本体が小さい場合であっても指を差し入れやすいプルリングを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】一実施形態に係るボトルキャップの斜視図である。
図2】ボトルキャップの平面図である。
図3】キャップ本体の断面図である。
図4】ボトルキャップを一部破断して示す側面図である。
図5】ボトルキャップを一部破断して示す背面図である。
図6】プルリングの使用方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本開示の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は繰り返さない。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
【0018】
図1は、一実施形態に係るプルリングを含むボトルキャップ1の斜視図である。図2は、ボトルキャップ1の平面図である。ボトルキャップ1は、調味料、飲料、酒類等の内容物を収容するボトル容器100に分離可能に装着される。
【0019】
図1及び図2に示すように、ボトルキャップ1はキャップ本体10、蓋20及びプルリング30を備えている。キャップ本体10は、軸線Zを中心とする略円筒形状を有し、ボトル容器100の口部110に取り付けられる(図3参照)。キャップ本体10には、ヒンジ部22を介して蓋20が接続され、ヒンジ部22を中心に蓋20が回動することでキャップ本体10が開閉される。
【0020】
図3は、キャップ本体10の断面図である。図3に示すように、キャップ本体10は、環状基部11、内筒部12、外筒部13、内側突起部14及び外側突起部15を含む。これら環状基部11、内筒部12、外筒部13、内側突起部14及び外側突起部15は、合成樹脂によって一体的に形成され得る。
【0021】
環状基部11は、略円環形状を有し、軸線Zに対して垂直な平面に沿って延在する。内筒部12は、軸線Zを中心とする略円筒形状を有し、環状基部11から下方に延在している。外筒部13は、軸線Zを中心とする略円筒形状を有し、内筒部12を囲むように配置されている。内筒部12と及び外筒部13は間隙を介して離間しており、当該間隙にはボトル容器100の口部110が嵌合される。図3に示すように、外筒部13の内周面には、径方向内側に突出する螺旋状の凸部13aが形成されている。この凸部13aは、ボトル容器100の口部110の外周面に形成された溝112に対して係合することでキャップ本体10をボトル容器100に固定する。
【0022】
内側突起部14は、軸線Zを中心とする略円筒形状を有し、環状基部11から上方に突出している。外側突起部15は、軸線Zを中心とする略円筒形状を有し、内側突起部14を囲むように配置されている。内筒部12及び外筒部13は間隙を介して離間している。内筒部12と外筒部13との間に形成された間隙には、ヒンジ部22を中心に蓋20が回動したときに蓋20の縁部が嵌合される。内側突起部14と外側突起部15との間に蓋20の縁部が嵌合されることでキャップ本体10が閉じられる。
【0023】
図3に示すように、内側突起部14の内側には、ボトル容器100の内容物を注出するための注出口16が形成されている。この注出口16は、中栓18によって封止されている。一実施形態では、中栓18と内側突起部14との境界部には、切り込み19が形成されている。ボトルキャップ1の開封時には切り込み19に沿って中栓18が引き裂かれることで当該中栓18が除去される。
【0024】
プルリング30は、中栓18を開栓するためのものであり中栓18上に設けられている。以下、図4及び図5を参照してプルリング30について詳細に説明する。図4はボトルキャップ1を一部破断して示す側面図であり、図5図4に示すボトルキャップ1の背面図である。
【0025】
図4及び図5に示すように、プルリング30は、支柱部31、第1リング部32及び第2リング部33を備えている。これら支柱部31、第1リング部32及び第2リング部33は、可撓性を有する合成樹脂によって一体的に形成されている。支柱部31、第1リング部32及び第2リング部33を構成する合成樹脂としては、例えばポリプロピレン又はポリエチレンが挙げられる。
【0026】
支柱部31は、中栓18に連結されている。支柱部31は、例えば切り込み19に近接する位置に設けられている。第1リング部32は、軸線Zを中心とする略円環形状を有し、支柱部31に接続されている。第1リング部32は、連結部32a及び非連結部32bを含んでいる。連結部32aは、第1リング部32の周方向の一部分を構成し、軸線Zに沿った方向から見て円弧状に湾曲している。第1リング部32の周方向において連結部32aの占める角度範囲θは、60°以上、180°以下であってもよい(図2参照)。言い換えれば、第1リング部32の周方向における連結部32aの長さは、周方向における第1リング部32の全長の6分の1以上、2分の1以下であってもよい。
【0027】
非連結部32bは、第1リング部32の周方向の他の一部分を構成し、軸線Zに沿った方向から見て円弧状に湾曲している。非連結部32bには、上述した支柱部31が接続されている。非連結部32bは、円弧状に延在する上端面(第1端面)32c及び下端面32dを有している。第1リング部32は、連結部32aの周方向における両端部と非連結部32bの周方向における両端部とが互いに連結されることによって、軸線Zを中心とする円環形状をなしている。
【0028】
第2リング部33は、第1リング部32上に設けられ、軸線Zを中心とする略円環形状を有している。第2リング部33は、第1リング部32と同一の形状及び寸法を有していてもよい。第1リング部32と同様に、第2リング部33は、連結部33a及び非連結部33bを含んでいる。連結部33aは、第2リング部33の周方向の一部分を構成し、軸線Zに沿った方向から見て円弧状に湾曲している。第2リング部33の周方向において連結部33aの占める角度範囲θは、60°以上、180°以下であってもよい(図2参照)。言い換えれば、第2リング部33の周方向における連結部33aの長さは、周方向における第2リング部33の全長の6分の1以上、2分の1以下であってもよい。
【0029】
非連結部33bは、第2リング部33の周方向の他の一部分を構成し、軸線Zに沿った方向から見て円弧状に湾曲している。非連結部33bは、円弧状に延在する上端面33c及び下端面(第2端面)33dを有している。プルリング30に外力が加えられていない状態においては、非連結部33bの下端面33dは、非連結部32bの上端面32cに対向して配置される。第2リング部33は、連結部33aの周方向における両端部と非連結部33bの周方向における両端部とが互いに連結されることによって、軸線Zを中心とする円環形状をなしている。
【0030】
第1リング部32の連結部32a及び第2リング部33の連結部33aは互いに連結されている。図4に示すように、連結部32a及び連結部33aは、一体的に形成され、軸線Zに平行な方向において幅W1を有している。なお、以下の説明では、特に区別する必要がない場合には連結部32a及び連結部33aをまとめて連結部38と称するものとする。
【0031】
図5に示すように、連結部38には、スリット35が形成されている。スリット35は、連結部38の幅方向(軸線Zに平行な方向)に延在し、連結部38を第1部分38A及び第2部分38Bに分割している。すなわち、スリット35は、第1リング部32及び第2リング部33を周方向に分断している。第1部分38A及び第2部分38Bの各々は、連結部32a及び33aを含んでいる。
【0032】
一方、第1リング部32の非連結部32b及び第2リング部33の非連結部33bは、互いに接続されていない。すなわち、非連結部32b及び非連結部33bは、互いに遊離している。図4に示すように、非連結部32bは軸線Zに平行な方向において幅W2を有し、非連結部33bは軸線Zに平行な方向において幅W3を有している。一実施形態では、上述した第1リング部32の連結部32a及び第2リング部33の連結部33aの幅の合計W1は、第1リング部32の非連結部32bの幅W2と第2リング部33の非連結部33bの幅W3との合計よりも大きくてもよい。連結部38の幅W1を相対的に厚く形成することによって、当該連結部38の強度を高めることができる。
【0033】
また、連結部38の側面は内側に凹む湾曲面44を含み、非連結部32bの上端面32cと非連結部33bの下端面33dとが当該湾曲面44を介して接続されていてもよい。後述するように、プルリング30によって中栓18を引き抜くときに連結部38の側面の一部には引き裂き力が作用する。これに対し、上端面32cと下端面33dとを湾曲面44を介して接続することで、湾曲面44によって連結部38に作用する引き裂き力が分散されるので、連結部38の破断を抑制することができる。
【0034】
一実施形態では、プルリング30は、第1部分38A及び第2部分38Bを仮止めする仮止め部40を更に備えていてもよい(図5参照)。仮止め部40を用いて第1部分38Aと第2部分38Bとを仮止めすることによって、スリット35を中心として第1リング部32及び第2リング部33が広がることが防止されるので、開栓前のプルリング30のサイズを抑制することができる。また、プルリング30は、上端面32c及び下端面33dを仮止めする仮止め部42を更に備えていてもよい(図4参照)。これら仮止め部40,42は、使用者によって第2リング部33が引き上げられることで容易に切断されるように構成されている。
【0035】
次に、図6を参照して、プルリング30を用いて中栓18を開栓する方法について説明する。プルリング30によって中栓18を開栓するときには、使用者は第2リング部33の非連結部33bに指を掛けて上方に引き上げる。図6に示すように、第2リング部33が引き上げられると、スリット35を中心として第1リング部32及び第2リング部33が押し広げられて、第1リング部32及び第2リング部33が連結された一つのリングが形成される。この一つのリングは、第1リング部32及び第2リング部33の直径よりも大きな直径を有しているので、容易に指を差し入れることが可能である。そして、当該一つのリングを更に引き上げることで、支柱部31を介して中栓18に力が作用し当該中栓18が開栓される。
【0036】
このとき、連結部38の側面には引き裂き力が作用するが、湾曲面44によって連結部38に作用する引き裂き力が分散されるので、連結部38の破断を抑制することができる。
【0037】
以上、種々の実施形態に係るボトルキャップ1及びプルリング30について説明してきたが、上述した実施形態に限定されることなく発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形態様を構成可能である。
【0038】
例えば、上述したボトルキャップ1は、キャップ本体10にヒンジ部22を介して蓋20が接続されたヒンジキャップであるが、プルリング30は、中栓18を有する任意のボトルキャップに適用することが可能である。例えば、プルリング30は、スクリュー式の蓋を有するボトルキャップに適用されてもよい。また、ボトルキャップ1は、必ずしも蓋20を備えていなくてもよい。
【符号の説明】
【0039】
1…ボトルキャップ、16…注出口、18…中栓、30…プルリング、31…支柱部、32…第1リング部、32a…連結部、32b…非連結部、32c…上端面(第1端面)、33…第2リング部、33a…連結部、33b…非連結部、33d…下端面(第2端面)、35…スリット、40,42…仮止め部、44…湾曲面、Z…軸線。
【要約】
【課題】指を差し入れやすいプルリングを提供する。
【解決手段】
一態様のプルリングは、中栓に連結された支柱部と、支柱部に接続された第1リング部と、その一部分が第1リング部に接続された第2リング部と、を備え、第1リング部及び第2リング部の各々は連結部及び非連結部を含み、第1リング部及び第2リング部の連結部は互いに連結され、第1リング部及び第2リング部の非連結部は互いに遊離しており、支柱部は、第1リング部の非連結部に連結され、第1リング部及び第2リング部の連結部を周方向に分断するスリットが形成されている。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6