(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-11
(45)【発行日】2022-03-22
(54)【発明の名称】用紙発行装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0482 20130101AFI20220314BHJP
B41J 3/36 20060101ALI20220314BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20220314BHJP
【FI】
G06F3/0482
B41J3/36 Z
B41J29/42 F
(21)【出願番号】P 2021016513
(22)【出願日】2021-02-04
(62)【分割の表示】P 2019173091の分割
【原出願日】2014-12-25
【審査請求日】2021-03-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】特許業務法人英知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 広輝
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 伸恵
【審査官】日比野 可奈子
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-257739(JP,A)
【文献】特開平11-073264(JP,A)
【文献】特開2013-258483(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048-3/0489
B41J 3/36
B41J 29/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の機能を割り当てた操作キー
をアクティブ状態または非アクティブ状態
で表示する表示手段と、
前記操作キーに対する操作を受け付ける操作受付手段と、
前記操作受付手段により操作された操作キー
につきアクティブ状態または非アクティブ状態を切替える情報を
操作がされた領域に対応して出力する処理を行う制御手段と、を備え
、
前記表示手段は、非アクティブ状態をアクティブ状態へ切替える情報として
、接続先となる他の機器に対して行うべき操作に関する情報
を表示する
ことを特徴とする用紙発行装置。
【請求項2】
前記制御手段は、アクティブ状態または非アクティブ状態を切替える情報を、画面のタイトルの階層情報と、最下層画面で行うべき操作と、で構成される表示画面として前記表示手段に表示する処理を行う
ことを特徴とする請求項1
に記載の用紙発行装置。
【請求項3】
表示手段と操作キーを備える用紙発行装置のコンピュータを、
所定の機能を割り当てた操作キーをアクティブ状態または非アクティブ状態で表示制御する表示出力手段、
前記操作キーに対する操作を受け付ける操作受付手段、
前記操作受付手段により操作された操作キーにつきアクティブ状態または非アクティブ状態を切替える情報を操作がされた領域に対応して出力する表示出力手段、
非アクティブ状態をアクティブ状態へ切替える情報として、接続先となる他の機器に対して行うべき操作に関する情報を表示する表示出力手段、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙発行装置に関する。
【背景技術】
【0002】
操作キーなどを表示するタッチパネル式の表示部を有し、その操作キーが操作された場合、印刷などに関する所定の処理を行うプリンタなどの情報処理装置が知られている。例えば、特許文献1には、操作可能な操作キーと、状況に応じて規定される操作不可能な操作キー(網掛け表示された操作キー)とをタッチパネル式の表示部に表示する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザが所望の操作キーを操作した場合、例えば、その操作キーに関する情報をポップアップ表示させたい場合がある。しかしながら、単純にポップアップ表示した場合、どの操作キーに対するポップアップ表示なのかユーザにとって分かりにくい。
【0005】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、操作された操作キーを操作した領域を識別表示するとともに、その領域の近傍に操作キーに関連する情報、例えば、操作キーをアクティブ状態または非アクティブ状態に切替える情報やヘルプ等を簡単に表示することができる用紙発行装置を提供すること、などを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような目的を達成するために、本発明の用紙発行装置は、以下の構成を少なくとも具備するものである。
所定の機能を割り当てた操作キーをアクティブ状態または非アクティブ状態で表示する表示手段と、
前記操作キーに対する操作を受け付ける操作受付手段と、
前記操作受付手段により操作された操作キーにつきアクティブ状態または非アクティブ状態を切替える情報を操作がされた領域に対応して出力する処理を行う制御手段と、を備え、
前記表示手段は、非アクティブ状態をアクティブ状態へ切替える情報として、接続先となる他の機器に対して行うべき操作に関する情報を表示する
ことを特徴とする。
識別表示する領域(識別表示部)は、例えば、印、マーク、文字、記号、規定の色を他の色に変更する処理を施した所定領域、などであってもよい。
用紙発行装置は、例えば、ラベルプリンタ、包装装置、秤、レジスターなどの装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、操作された操作キーを操作した領域を識別表示するとともに、その領域の近傍に操作キーに関連する情報、例えば、操作キーをアクティブ状態または非アクティブ状態に切替えるための条件やヘルプなどを簡単に表示することができる用紙発行装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態に係る用紙発行装置としてのラベルプリンタ(印刷装置)の構成の一例を示す模式図、(a)はその左側面図、(b)はその正面図、(c)はその右側面図。
【
図2】本発明の実施形態に係る用紙発行装置としてのラベルプリンタ(印刷装置)の構成の一例を示す模式図、(a)はその平面図、(b)はその底面図、(c)はその背面図。
【
図3】本発明の実施形態に係る用紙発行装置としてのラベルプリンタの電気的構成の一例を示すブロック図。
【
図4】表示部に表示される表示画面の一例を示す図。
【
図6】非アクティブ状態の操作キーをアクティブ状態とする情報(ヘルプ)を表示した画面表示の一例を示す図。
【
図7】ポップアップ表示領域のスタート位置を画面左端部とした画面表示の一例を示す図。
【
図8】非アクティブ状態の操作キーをアクティブ状態とする情報を表示した画面表示の一例を示す図。
【
図9】ポップアップ表示領域のエンド位置を印位置とした画面表示の一例を示す図。
【
図10】ポップアップ表示領域のスタート位置を画面左端部とした画面表示の一例を示す図。
【
図11】非アクティブ状態の操作キーをアクティブ状態とする情報を表示した画面表示の一例を示す図。
【
図12】数字入力した場合のポップアップ表示の一例を示す図。
【
図13】本発明の実施形態に係る用紙発行装置の操作者(ユーザ)毎の権限レベルの一例を示す図。
【
図14】本発明の実施形態に係る用紙発行装置の状態遷移の一例を示す図。
【
図15】用紙発行装置の動作の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態に係る用紙発行装置は、所定の機能を割り当てた操作キーに対して、アクティブ状態または非アクティブ状態を示す設定情報を設ける設定手段と、所定の機能を割り当てた操作キーを表示する表示手段と、操作キーに対する操作を受け付ける操作受付手段と、操作受付手段により操作された操作キーを操作した領域を識別表示するとともにアクティブ状態または非アクティブ状態を切替える情報を前記領域に対応して出力する処理を行う制御手段と、などを有する。
【0010】
以下、本発明の実施形態に係る用紙発行装置を採用したラベルプリンタを、図面を参照して説明する。
【0011】
図1、
図2は本発明の実施形態に係る用紙発行装置としてのラベルプリンタ(印刷装置)の構成の一例を示す模式図である。詳細には、
図1(a)はその左側面図、
図1(b)はその正面図、
図1(c)はその右側面図、
図2(a)はその平面図、
図2(b)はその底面図、
図2(c)はその背面図である。
図3は本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100の電気的構成の一例を示すブロック図である。
【0012】
ラベルプリンタ100は本体部1を有する。ラベルプリンタ100の本体部1は、前面に、印字機構部3(印字手段)と、操作部5(操作手段)と、などを有する。印字機構部3は、ラベルの印字を行い、印字したラベルを排出する。
印字機構部3は、詳細には、ドット印字を行うサーマルヘッドと、1ドットライン分のデータを蓄積してサーマルヘッドに供給するシフトレジスタと、ラベルを1ドットラインずつ移動させるステッピングモータと、などを有しており、用紙ロールから用紙を繰り出した用紙に、サーマルヘッドにより任意の文字、数字、画像などを印字し、その用紙を切断手段などにより枚葉状のラベルにして発行する。
【0013】
操作部5(操作手段)は、操作キーや表示部に表示された操作キー等に対する操作を受け付ける。詳細には、操作手段としての操作部5は、キー操作部7と、表示操作部としての表示部9と、を備える。キー操作部7はテンキーや印字キーなどを備える。テンキーは数字の入力を受け付ける。印字キーは印字指示の入力を受け付ける。本実施形態では、表示部9は、液晶表示器などの表示部9bの上面にタッチパネル9aを積層した構造となっており、同一面でデータの表示と入力とができるようになっている。
表示部9bは、制御部20の制御により、本発明に係る各画像の表示を行う。
【0014】
タッチパネル9aは、透明のパネルであり、液晶表示器などの表示部9bの上面に設けられている。タッチパネル9aは、操作者の指がパネルに触れる又はパネルに近づくと、その位置を検出し、検出した位置に応じた信号を制御部に出力する。
【0015】
図3に示したように、ラベルプリンタ100は、制御回路部200を有する。制御回路部200は、制御手段としての制御部20(CPU)と、ロードセル制御部21と、印字制御部22と、スキャナ制御部23と、操作制御部24と、表示制御部25と、RAM30やROM40などの記憶手段と、などを備える。制御部20(CPU)は、バスなどの通信線を介して、制御回路部200が備える各構成要素と、互いにデータ入出力可能な状態で接続している。
【0016】
制御部20は、例えば、ROM40に記憶する制御プログラムとRAM30に記憶する各種情報を読み出し、読み出した制御プログラムと各種情報とに基づいて、各構成要素の制御を行う。また、制御部20は、必要な情報をRAM30に記憶させる。
【0017】
ロードセル制御部21は、はかり2のロードセル2aの制御を行う。印字制御部22は、印字機構部3の制御を行う。スキャナ制御部23は、イメージスキャナ14の制御を行う。操作制御部24は、キー操作部7と、タッチパネル9aの制御を行う。表示制御部25は、表示部9bの制御を行う。
【0018】
RAM30、ROM40などの記憶手段は、操作者毎に割り当てた識別情報と、ラベルプリンタ(用紙発行装置)の備える機能などについて操作者毎に使用可能か否かを規定する権限情報とを関連付けて記憶する。また、記憶手段は、操作者ごとに割り当てられた識別情報と、操作キーに対してアクティブ状態または非アクティブ状態を示す前記設定情報とを関連付けて記憶する。
また、記憶手段は、ラベル発行画面に表示される、ラベルの発行に関する設定値を変更可能か否かを規定する可否情報を、識別情報と関連付けて権限情報に記憶する。
【0019】
詳細には、RAM30は、制御部20(CPU)が用いる情報を記憶する一時記憶領域である。ROM40は制御プログラムを記憶する。
【0020】
制御部20(CPU)は、プログラム(制御プログラム)を実行することにより、本発明に係る各機能を実現する。詳細には、制御部20は、設定手段、操作受付手段、制御手段などを有する。
【0021】
制御部20は、操作手段により操作された操作キーを示す印を表示するとともに当該操作キーに関連する情報を印の近傍に表示する処理を行う。
また、制御部20は、印の位置と、操作キーに関連する情報の情報量とに基づいて、当該操作キーに関連する情報の表示開始位置または表示終了位置を規定する。
また、制御部20は、操作キーに関連する情報としてヘルプ情報を、ヘルプ画面のタイトルの階層情報として表示する処理を行う。
【0022】
また、制御部20は、設定手段として、所定の機能を割り当てた操作キーに対して、アクティブ状態または非アクティブ状態を示す設定情報を設ける。
【0023】
また、制御部20は、識別情報入力手段として、操作部5のタッチパネル9aやキー操作部7などにより、識別情報を受け付ける。
【0024】
また、制御部20は、操作受付手段として、操作キーに対する操作を受け付ける。
【0025】
また、制御部20は、制御手段として、操作受付手段により操作された操作キーを操作した領域を識別表示するとともにアクティブ状態または非アクティブ状態を切替える情報を前記領域に対応して出力する処理を行う。
【0026】
また、制御部20は、非アクティブ状態に設定された操作キーに対して、操作手段により操作を受け付けた場合、該非アクティブ状態に設定された操作キーをアクティブ状態にするための情報を表示部に表示する処理を行う。
【0027】
制御部20は、位置取得手段として、操作キーを操作した領域を特定した位置を取得する。
【0028】
また、制御部20は、識別情報入力手段により入力された識別情報に関連付けられた設定情報に基づいて、操作手段により操作を受け付けた、非アクティブ状態に設定された操作キーに対して、操作キーをアクティブ状態にするための情報の表示制御を行う。
【0029】
また、制御部20は、非アクティブ状態に設定された操作キーをアクティブ状態にするための情報に含まれる一つまたは複数の条件のうち、条件を満たした部分を非表示または通常と異なる表示とし、条件を満たさない部分を表示する処理を行う。
【0030】
また、制御部20は、非アクティブ状態に設定された操作キーをアクティブ状態にするための情報と、操作キーに関する設定画面を表示部に表示する処理を行う。
また、情報表示処理装置は、操作者(ユーザ)毎に、権限を設定することができ、ログインユーザ別に操作を制限してもよい。詳細には、情報表示処理装置は、第1権限レベル、第2権限レベル、第3権限レベル、第4権限レベル、・・・、などの権限レベルを操作者毎に設定することができる。
【0031】
図4は表示部9および表示部9に表示される表示画面の一例を示す図である。
図5は表示画面の一例を示す図である。
図6は非アクティブ状態の操作キーをアクティブ状態とする情報(ヘルプ)を表示した画面表示の一例を示す図である。尚、以下、出力として表示処理を示したが、出力として印字処理を行ってもよい。
表示画面は、各機能が割り当てられた複数の操作キー901、902などを有する。
制御部は、操作手段により操作された操作キー902を操作した領域を示す印81などの識別表示部を表示するとともに、その操作キー902に関連する情報をその印81の近傍に表示する処理を行う。例えば、印81は、ユーザの指などによりタッチパネルにタッチされた位置を示している。印81は、例えば、マーク、記号、図形、規定された色などであってもよい。
制御部は、ポップアップ表示枠内に、操作キー902に関連する情報903を表示する。
図6に示した例では、印81の下部位置が、ポップアップ表示枠内の左上端部に規定されている。つまり、印81の下部位置が、操作キー902に関連する情報の開始位置に規定している。
【0032】
また、
図6に示した例では、表示画面には、アクティブ状態の操作キー901と、非アクティブ状態の操作キー902とが設けられている。
【0033】
アクティブ状態の操作キー901は、通常表示されている。この操作キー901の操作を受け付けた場合、操作キーに割り当てられた機能が実行される。
【0034】
非アクティブ状態の操作キー902は、通常と異なる表示がなされている。通常と異なる表示とは、例えば、網掛け表示、半透明表示、非アクティブ状態を示す色による表示、取り消し線表示、アンダーライン表示、などを挙げることができる。低い権限で、この非アクティブ状態の操作キー902の操作を受け付けた場合、操作キーに割り当てられた機能は実行されなくてもよい。
また、本実施形態では、非アクティブ状態の操作キー902の操作を受け付けた場合、その操作キー902をアクティブ状態にするための情報903を表示部に表示する(
図6参照)。尚、このアクティブ状態にするための情報は、高い権限の操作者(管理者など)による認証後、表示されるように構成してもよい。
図6に示した例では、タッチパネルで、非アクティブ状態の操作キー902を操作された場合、制御手段は、その操作キー902をアクティブ状態にするための情報903を、その操作キー902の近傍、または、操作キー902の表示領域に一部分重なるようにポップアップ表示する。表示体系はスケルトン表示であっても良い。
【0035】
また、制御手段は、アクティブ状態または非アクティブ状態を切替える情報を画面のタイトルの階層情報として表示手段に表示する処理を行う。
例えば、制御手段は、この非アクティブ状態に設定された操作キーをアクティブ状態にするための情報903に含まれる一つまたは複数の条件のうち、条件を満たした部分を非表示または通常と異なる表示とし、条件を満たさない部分を表示する処理を行う。また、制御手段は、非アクティブ状態である旨を示す情報も表示部に表示させてもよい。
具体的には、
図6に示した例では、「設定1>包装機>包装機接続:[あり]」、「包装機電源:[電源ON]」などと表示部に表示されている。操作者などによる作業により、「設定1>包装機>包装機接続:[あり]」の条件が満たされた場合、この条件が非表示、または、通常と異なる表示となる。通常と異なる表示としては、例えば、網掛け表示、半透明表示、非アクティブ状態を示す色による表示、取り消し線表示、アンダーライン表示、などを挙げることができる。
【0036】
つまり、用紙類発行装置の表示部に表示される各ページ(設定画面など)、操作キーそれぞれには、規定の番号などの識別子が割り当てられている。本実施形態では、各ページの所定位置、例えば、右下位置などに各ページの識別子が表示されている(例えば、
図5などの識別子表示領域905を参照)。尚、A,B,Cは規定の番号(数字)などを示す。
例えば、「設定1>包装機>包装機接続:[あり]」の場合、「10 >20 > 30 :1」などと割り当てられている。詳細には、「設定1」に「10」、「包装機」に「20」、「包装機接続:[あり]」に「30」がそれぞれ割り当てられている。
【0037】
また、例えば、
図6に示した「メニュー1のページの包装機」のキーには、番号500が割り振られており、番号500には、10>20>30:1(あり)or0(なし)が関連付けられている。
このため、「メニュー1のページの包装機」のキー(番号500)を押下すると、それに関連付けられた「設定1;10>包装機;20>包装機接続;30:1;あり」をアクティブにする為の情報がページタイトルの階層情報として表示される。
以上の構成にすることにより、各キーに対するヘルプ情報をテキストとしてメモリに記憶しておく必要がなくなるメリットと、キーの追加や削除による作業の低減のメリットがある。
尚、上記実施例では、操作キーに関して非アクティブ状態からアクティブ状態(有効)にするための情報を表示しているが、この形態に限られるものではなく、例えば、キーの現在の設定情報を読み込み比較した結果、変更しないといけない情報だけを階層情報として表示するようにしても良い。
また、接続情報(現在の情報)を階層情報と共に表示する用にしても良い。
また、操作キーに関して、非アクティブ状態からアクティブ状態(有効)にするための情報をテキストとして出力してもよい良い。
【0038】
図7はポップアップ表示領域のスタート位置を画面左端部とした画面表示の一例を示す図である。
制御部は、識別表示部としての印の位置と、操作キーに関連する情報(例えば、アクティブ状態または非アクティブ状態を切替える情報)の情報量とに基づいて、当該操作キーに関連する情報の表示開始位置や表示終了位置を規定する。
図7に示した例では、操作キーに関連する情報を表示する領域の幅が、印81の位置から表示画面の右端部までの長さよりも大きいので、制御部は、操作キーに関連する情報の表示開始位置を、表示画面の左端部に規定している。
【0039】
図8は非アクティブ状態の操作キーをアクティブ状態とする情報を表示した画面表示の一例を示す図である。
図8に示した例では、操作された操作キー902が画面中央よりも右側に位置している。例えば、この操作キーに関連する情報を表示する領域の幅が、印81の位置から表示画面の右端部までの長さよりも小さいので、制御部は、操作キーに関連する情報の表示開始位置を、印81の下部位置として処理する。
【0040】
図9はポップアップ表示領域のエンド位置を印位置とした画面表示の一例を示す図である。
図9に示した例では、操作された操作キー902が画面中央よりも右側に位置している。例えば、この操作キーに関連する情報を表示する領域の幅が、印81の位置から表示画面の右端部までの長さよりも大きいので、制御部は、操作キーに関連する情報の表示終了位置を、印81の下部位置として処理している。詳細には、この操作キーに関連する情報を表示する領域の幅が、印81の位置から表示画面の右端部までの長さよりも大きく、印81の位置から表示画面の左端部までの長さよりも小さいので、制御部は、操作キーに関連する情報の表示終了位置を、印81の下部位置として処理する。
【0041】
図10はポップアップ表示領域のスタート位置を画面左端部とした画面表示の一例を示す図である。
図10に示した例では、例えば、この操作キーに関連する情報を表示する領域の幅が、印81の位置から表示画面の右端部までの長さよりも大きく、印81の位置から表示画面の左端部までの長さよりも大きいので、制御部は、操作キーに関連する情報の表示終了位置を、表示画面左側端部として処理する。
【0042】
図11は非アクティブ状態の操作キーをアクティブ状態とする情報を表示した画面表示の一例を示す図である。
図11に示した例では、原料原産地の設定に関する操作キー902が非アクティブ状態に設定されており、操作できないように規定されている。
その非アクティブ状態の操作キー902を操作された場合、制御部は、操作位置を示す印81と、その操作キー902をアクティブ状態にするための情報903を、その操作キー902の近傍、または、操作キー902の表示領域に一部分重なるようにポップアップ表示などにより表示する。
【0043】
図12は数字入力した場合のポップアップ表示の一例を示す図である。
設定手段は数値による入力を可能とし、制御手段は、数値による入力値に関連する項目の候補を選択可能に表示手段に表示する処理を行う。
例えば、制御部は、設定手段による入力値(数値)に関連する項目の候補を選択可能に表示手段(表示部)に表示する処理を行う。
詳細には、制御部は、表示欄701に、入力された数値を表示する。制御部は、その入力値(数値)に関連する項目の候補の近傍に、少なくとも該項目の上限値または下限値のいずれかを表示する処理を行う。
図12に示した例では、制御部は、入力された数値に関連する項目として、商品欄の近傍にポップアップ表示領域703に、商品コードの上限値と下限値を表示する処理を行う。
また、制御部は、入力された数値に関連する項目として、店名欄の近傍にポップアップ表示領域703に、店名コードの上限値と下限値を表示する処理を行う。
また、制御部は、入力された数値に関連する項目として、パック数欄の近傍にポップアップ表示領域703に、パック数の上限値と下限値を表示する処理を行う。
図示していないが、数値に関する項目を目立たせるように大きく表示、点滅表示、色を変えて表示するようにしてもよい。
【0044】
表示欄701に数値が入力された状態で、所定の項目、例えば、店名欄が操作された場合、制御部は、操作位置に印81を表示するとともに、入力された数値と操作された項目を関連付ける処理を行う。
図12に示した例では、制御部は、入力された数値を店名コードとみなし、数値に対応する店名コードや店名を記憶部から読み出して表示部の所定の項目欄に表示する。
【0045】
図13は本発明の実施形態に係る情報表示処理装置の操作者(ユーザ)毎の権限レベルの一例を示す図である。
情報表示処理装置は、操作者(ユーザ)毎に、権限を設定することができ、ログインユーザ別に操作を制限することができる。
図13に示した例では、情報表示処理装置は、第1権限レベル、第2権限レベル、第3権限レベル、第4権限レベル、・・・、などの権限レベルを操作者毎に設定することができる。
【0046】
例えば、第1権限レベルは、装置(ラベルプリンタや包装装置など)の全ての機能を実行する権限を有する。第2権限レベルは、第1権限レベルと比べて、装置の全ての機能のうち、特定の機能を実行することができ、それ以外の機能については実行することができないように設定されている。第3権限レベルは、第2権限レベルと比べて、少ない特定の機能を実行することができ、それ以外の機能については実行することができないように設定されている。第4権限レベルは、第3権限レベルと比べて、少ない特定の機能を実行することができ、それ以外の機能については実行することができないように設定されている。ゲストモード(非ログイン状態)は、「極めて限られた機能しか実行できない値付モード」、「トレーニングモード」のみ操作可能、または、実行可能に設定されている。トレーニングモードは、実際のラベル発行を行うことを禁止しており、ラベルを発行する際の操作をトレーニングするための機能である。なお、第1権限レベルは、第2権限レベル以降の低い権限レベルの操作者に対して、ある特定の機能の実行あるいは表示または変更を許可(第1権限レベル)に設定することも可能になっている。
【0047】
上記例では、権限レベルの番号が小さいほど、機能制限が小さいように設定されている。
また、上位の権限レベルの操作者(ユーザ)は下位の権限レベルの操作者(ユーザ)の機能権限テーブルの設定内容を追加したり変更することが可能である(例えば、特定の機能を操作可能にしたり禁止したりすることができる)が、下位の権限レベルの操作者は上位の権限レベルの操作者の設定を変更することができないように、制御部20が処理を行う。
また、上位の権限レベルの操作者(ユーザ)は下位の権限レベルの操作者(ユーザ)のアカウントを削除することができるが、下位の権限レベルの操作者は上位の権限レベルの操作者のアカウントを削除できないように、制御部20が処理を行う。
【0048】
図13に示した例では、操作者(ユーザ)として、管理者、マネージャー、リーダー、オペレータなどが、それぞれの識別情報(識別番号など)と、パスワードと関連付けられて、ラベルプリンタ(情報表示処理装置)の記憶手段(RAM30、ROM40など)に記憶されている。
制御部は、操作入力部により、操作者(ユーザ)として管理者の識別情報(ID)が入力された場合、予め記憶手段に記憶されている管理者の識別情報を正しく認識するか否かを判断し、認識された場合、装置へのログインを許可し、管理者の識別情報(ID)に関連付けられている第1権限レベルに基づいて、各種機能を実行可能に処理する。制御手段は、識別情報が一致しない場合、装置へのログインを不許可とする。
【0049】
また、操作者の識別情報とパスワードにより認証を行ってもよい。詳細には、制御手段は、操作入力部により、操作者(ユーザ)として管理者の識別情報(ID)が入力され、且つ、パスワードが入力された場合、予め記憶手段に記憶されている管理者の識別情報に関連づけられたパスワードと、入力部から入力されたパスワードとが一致するか否かを判断し、それが一致した場合、装置へのログインを許可し、管理者の識別情報(ID)に関連付けられている第1権限レベルに基づいて、各種機能を実行可能に処理する。制御部20は、上記パスワードが一致しない場合、装置へのログインを不許可とする。
【0050】
また、制御部20は、操作入力部により、操作者(ユーザ)としてマネージャーの識別情報(ID)が選択され、且つ、パスワードが入力された場合、予め記憶手段に記憶されているマネージャーの識別情報に関連づけられたパスワードと、入力部から入力されたパスワードとが一致するか否かを判断し、それが一致した場合、装置へのログインを許可し、管理者の識別情報(ID)に関連付けられている第2権限レベルに基づいて、各種機能を実行可能に処理する。制御部20は、上記パスワードが一致しない場合、装置へのログインを不許可とする。また、制御部20は、他のユーザに関しても、同様の処理を行う。
【0051】
また、制御部20は、全ユーザがログアウトした状態であるゲストモードでは、「すべての複数の機能のうち、ほとんどの機能について不許可として制限し、僅かな機能のみを許可した値付けモード」、「実際に値付処理を行うことなく、模擬的に値付処理の操作をトレーニング可能なトレーニングモード」など、機能制限した状態で使用可能に処理する。なお、トレーニングモードにおいてラベル発行を禁止するとしているが、権限が制限されている場合にラベル発行を許可するときには、発行されるラベルにトレーニングモードで発行された事を示す印や文字等を印字させるようにしてもよい。
【0052】
図14は、本発明の実施形態に係るラベルプリンタの状態遷移の一例を示す図である。
操作者(ユーザ)がログインしていない状態、すなわち、非ログイン時、制御部20は、ゲストモードに設定し、ラベルプリンタのすべての複数の機能のうち、ほとんどの機能について不許可として制限し、僅かな機能のみを許可した値付けモードなどを許可する。
制御部20は、ユーザログイン画面で、ログオフボタンが操作された場合など、ゲストモードに設定する。
ユーザログイン画面において、操作者の識別情報とパスワードが入力され、ユーザ認証が正しく行われた場合、制御部20は、ログインした操作者の権限に応じた操作キーを有する画面やメインメニューなどを表示する。
各権限でログインした状態で、ログインボタン(BT)が操作された場合、ユーザログイン画面(ユーザ選択画面)に移行する。
また、各権限でログインした状態で、ログアウトした場合、非ログイン状態(ゲストモード)に移行する。尚、ゲストモードを設けなくともよい。
【0053】
図15は情報表示処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図15および上記図面などを参照しながら、情報表示処理装置の動作の一例を説明する。
例えば、低い権限の操作者(ユーザ)がログインした状態における動作を説明する。制御部20は、一つまたは複数の操作キーを表示部に表示する。
操作者により操作キーが押下などにより操作された場合(ステップST1)、その操作キーが有効(アクティブ状態)か否か(非アクティブ状態)を判別する(ステップST2)。
操作キーが有効(アクティブ状態)の場合、制御部は、その操作キーに割り当てられた機能に応じた所定の処理を行う(ステップST8)。
【0054】
ステップST2の判別において、その操作キーが有効(アクティブ状態)でない、つまり無効(非アクティブ状態)である場合、非アクティブ状態に設定された操作キーをアクティブ状態にするための情報を表示部に表示する処理を行い(ステップST3)、ステップST4の処理に進む。制御部は、入力された識別情報を、記憶手段に記憶されている識別情報に照らし合わせて認証処理を行い、正しく認証された場合に、設定変更方法を表示する処理を行ってもよい。
【0055】
ステップST4において、制御部は、操作手段からの信号に基づいて、その操作キーを有効にするか否かを判別し、キーを有効にする場合、ステップST5の処理に進み、それ以外の場合にステップST1の処理に進む。
【0056】
ステップST5において、制御部の識別情報入力手段により、例えば、高い権限の操作者(管理者など)の識別情報が入力される。具体的には、例えば、制御部20は、表示部に識別情報入力欄を表示し、操作者の操作により操作手段から識別情報が入力される。
尚、各操作者が、識別情報を記憶するICカードや磁気カードなどの記憶媒体を携帯し、情報表示処理装置が、その記憶媒体に記憶されている識別情報を読み取ることにより、により、上述した認証処理を行ってもよい。
【0057】
ステップST6において、制御部は、設定モードへ移行する。設定モードでは、権限の高い操作者(管理者など)により操作される設定画面が表示され、情報表示処理装置の各種設定などを変更することができる。
尚、制御部は、非アクティブ状態に設定された操作キーをアクティブ状態にするための情報を表示部に表示すると共に、操作キーに関する設定画面を表示部に表示する処理を行ってもよい。
【0058】
ステップST7において、制御部20は、上記設定処理を行い、各種操作キーをアクティブ化する設定処理(設定作業)などを行う。
【0059】
以上、説明したように、本発明の実施形態に係る用紙発行装置は、所定の機能を割り当てた操作キーに対して、アクティブ状態または非アクティブ状態を示す設定情報を設ける設定手段(タッチパネル9a、キー操作部7、制御部20など)と、所定の機能を割り当てた操作キーを表示する表示手段(表示部)と、操作キーに対する操作を受け付ける操作受付手段(タッチパネル9a、キー操作部7、制御部20など)と、操作受付手段により操作された操作キーを操作した領域を識別表示するとともにアクティブ状態または非アクティブ状態を切替える情報を前記領域に対応して出力する処理を行う制御手段(制御部20)と、を有する。
識別表示される識別表示部は、例えば、印、マーク、文字、記号、所定領域の色反転などであってもよい。用紙発行装置は、例えば、ラベルプリンタ、包装装置、秤、レジスターなどの装置である。
【0060】
このため、操作受付手段により操作された操作キーを操作した領域を識別表示するとともにアクティブ状態または非アクティブ状態を切替える情報をその領域に対応して出力することができる用紙発行装置を提供することができる。
【0061】
また、本実施形態では、制御手段は、操作キーを操作した領域の特定した位置を取得する位置取得手段を有し、位置取得手段による特定位置と、操作キーに関連する情報の情報量に基づいて、当該操作キーに関連する情報の表示開始位置または表示終了位置を規定する。
例えば、本発明の実施形態では、制御部は、印の位置と、操作キーに関連する情報の情報量とに基づいて、当該操作キーに関連する情報の表示開始位置または表示終了位置を規定する。このため、印の位置に対して、操作キーに関連する情報を最適な位置に表示することができる。
【0062】
また、本発明の実施形態では、制御部は、操作キーに関連する情報としてヘルプ情報(設定情報)を、ヘルプ画面(設定情報)のタイトルの階層情報として表示する処理を行う。つまり、本実施形態では、ヘルプ情報(設定情報)は階層構造を有し、記憶部に記憶されている。
このため、ユーザは表示部に表示された階層情報に基づいて、ヘルプ画面(設定情報)のタイトルを順に選択して、ヘルプ画面(設定画面)を遷移していくだけで、所望の情報を得ることができ、簡単に所定の設定を行うことができる。
【0063】
また、本実施形態では、情報表示処理装置は、所定の機能を割り当てた操作キーに対して、アクティブ状態または非アクティブ状態を示す設定情報を設ける設定手段と、操作キーに対する操作を受け付ける操作手段(タッチパネル9aやキー操作部7など)と、非アクティブ状態に設定された操作キーに対して、操作手段により操作を受け付けた場合、その非アクティブ状態に設定された操作キーをアクティブ状態にするための情報を表示部9に表示する処理を行う制御部20と、を有する。
このように、制御部20により、非アクティブ状態の操作キーを、アクティブ状態にするための情報を表示することができる情報表示処理装置を提供することができる。
すなわち、操作者は、使用したくても使用できない非アクティブ状態の操作キーを、アクティブ状態にするための情報を見てその方法を確認して、その操作キーをアクティブ状態とする作業を容易に行うことができる。
【0064】
また、本発明の実施形態に係る情報表示処理装置は、操作者ごとに割り当てられた識別情報と、操作キーに対してアクティブ状態または非アクティブ状態を示す前記設定情報とを関連付けて記憶する記憶手段(RAM30やROM40など)と、識別情報を受け付ける識別情報入力手段を有する。制御部は、識別情報入力手段により入力された識別情報に関連付けられた設定情報に基づいて、操作手段により操作を受け付けた、非アクティブ状態に設定された操作キーに対して、操作キーをアクティブ状態にするための情報の表示制御を行う。
詳細には、制御部は、入力された識別情報を記憶手段に記憶されているデータと照合し、高い権限の操作者(管理者など)の識別番号であり、その操作キーに対してアクティブ状態とする権限を有していると判別した場合、操作キーをアクティブ状態にするための情報を表示部に表示する処理を行い、それ以外の場合、アクティブ状態にするための情報を表示しなくても良い。
このため、高い権限の操作者(管理者など)は、その表示部に表示された情報を見ながら、操作キーをアクティブ状態とするための作業を容易に行うことができる。
【0065】
また、本発明の実施形態に係る情報表示処理装置の制御部は、非アクティブ状態に設定された操作キーをアクティブ状態にするための情報に含まれる一つまたは複数の条件のうち、条件を満たした部分を非表示または通常と異なる表示とし、条件を満たさない部分を表示する処理を行う。
このため、高い権限の操作者は、その条件を満たしていない部分を確認しながら、その操作キーをアクティブ状態とする作業を行うことで、簡単にその操作キーをアクティブ状態とすることができる。
【0066】
また、本発明の実施形態に係る情報表示処理装置は、非アクティブ状態に設定された操作キーをアクティブ状態にするための情報と、操作キーに関する設定画面を表示部に表示する。
このため、操作者は、アクティブ状態にするための情報を見ながら、操作キーに関する設定画面にて、その操作キーをアクティブ状態とする作業を容易に行うことができ、短時間で操作キーをアクティブ状態とすることができる。
【0067】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
【0068】
例えば、制御部は、規定された所定時間だけ、上記ポップアップを表示した後、そのポップアップを消す処理を行ってもよい。
また、制御部は、上記ポップアップを表示した状態で、そのポップアップに対し操作が行われた場合(ポップアップをタッチする等の操作を検出した場合など)に、そのポップアップを消す処理を行ってもよいし、設定変更画面に移行するようにしても良い。
【0069】
尚、本発明に係る情報表示処理装置は、上述したようにラベルプリンタに適用することができるが、この形態に限られるものではなく、例えば、包装装置、ラベル貼付装置、秤、商品情報処理装置などに適用することができる。
【0070】
本発明の実施形態に係る情報表示処理装置は、例えば、高い権限の操作者(管理者など)に対して、ほとんど全ての操作キーに割り当てられた所定の機能を実行させることができる。また、この情報表示処理装置は、低い権限の操作者(一般ユーザなど)に対して、所定の操作キーを非アクティブ状態に設定することで、所定の機能の実行を防止することができる。
【0071】
また、この情報表示処理装置は、非アクティブ状態に設定された操作キーに対して、操作手段により操作を受け付けた場合、該非アクティブ状態に設定された操作キーをアクティブ状態にするための情報を表示部に表示することができる。
詳細には、例えば、情報表示処理装置は、低い権限の操作者(一般ユーザなど)によりログインした状態で、非アクティブ状態に設定された操作キーに対して、操作手段により操作を受け付けた場合、高い権限の操作者(管理者など)の識別情報などの入力を求め、高い権限の操作者であることを認証した後、この操作キーをアクティブ状態にするための情報を表示させるようにしても良い。
【0072】
操作キーが非アクティブ状態であることを示すには、例えば、網掛け表示、半透明表示、非アクティブ状態を示す色による表示、取り消し線表示、アンダーライン表示、などにより表示部に表示する。
【0073】
非アクティブ状態に設定された操作キーをアクティブ状態にするための情報の表示方法としては、例えば、ポップアップ表示、別ウィンドウ表示、表示画面の下辺、上辺、左辺、または、右辺などの近傍に設けられた帯状などの情報表示領域での表示、などを採用することができる。
【0074】
高い権限の操作者(管理者など)は、このアクティブ状態にするための情報に基づいて所定の操作を行う。
情報表示処理装置は、アクティブ状態にするための情報に含まれる一つまたは複数の条件のうち、条件を満たした部分を非表示または通常と異なる表示とし、条件を満たさない部分を表示する処理を行う。
高い権限の操作者は、条件を満たしていない部分を確認しながら、その操作キーをアクティブ状態とする作業を行うことで、簡単に操作キーをアクティブ状態とすることができる。
【0075】
本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100は、ラベルプリンタの機能や操作に関して、操作者(ユーザ)毎に権限を規定することができ、詳細には、使用できる範囲と使用できない範囲を規定することができる。
また、ラベルプリンタ100は、ラベルの発行に関する情報の設定やその情報の表示を行うラベル発行画面であるラベル操作画面(値付け画面)に、ログインユーザを切り替える機能を有する。
また、ラベルプリンタ100は、全ユーザがログアウトした状態であるゲストモードでは、「すべての複数の機能のうち、ほとんどの機能について不許可として制限し、僅かな機能のみを許可した値付けモード」など、機能制限した状態で処理を行う。
【0076】
操作者(ユーザ)毎に設定する機能とは、例えば、画面毎に表示する操作キー夫々の表示(アクティブ状態)または非表示(非アクティブ状態)、操作キーに対する操作のアクティブ状態または非アクティブ状態、商品データの各項目毎に入力や変更(修正)の可否、商品データや印刷フォーマット等のデータ呼出しの変更可否、メンテナンス画面やデータ設定画面あるいは作業履歴画面等の画面表示の可否、入力操作に応じて表示する入力補助画面の表示・非表示、画面を構成する各表示項目に重ねて表示するアイコンの表示・非表示、一連の工程における或る工程の操作の禁止や、あるいは特定の工程の実施を許可する等を示し、データ各項目に対する入力または修正の可否、画面に表示するボタン1つ1つに対する表示・非表示および操作の可否、一連の工程における或る工程の実行禁止あるいは実行許可、等を操作者(ユーザ)毎に細かく設定することができる。
本実施形態のラベルプリンタ100は、ゲストモードでは、例えば、値付け画面を表示部に表示させて見ることはできるが、実際のラベル発行の操作を禁止するように制御する。
【0077】
尚、上記実施形態では、操作キーに関して、非アクティブ状態からアクティブ状態に設定する例を記載したが、この形態に限られるものではなく、例えば、操作キーに関して、アクティブ状態から非アクティブ状態に設定するようにしてもよい。
この場合、制御手段は、キーに関する設定変更キーを押下した後にアクティブキーを押下で変更する為の情報を表示してもよい。そして、制御手段は、アクティブキーを長押しするとポップアップ表示し、ポップアップを押下で変更する為の情報を表示してもよい。
また、この場合、タッチパネルなどの操作入力部で所定箇所を、例えば、長押しなどの所定の操作を行うことで、所定の操作キーに関して、アクティブ状態から非アクティブ状態に設定するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0078】
1…本体部、3…印字機構部(印字手段)、5…操作部、7…キー操作部、9…表示部(表示操作部)、9a…タッチパネル、9b…表示部(液晶表示器)、20…制御部(制御手段)、21…ロードセル制御部、22…印字制御部、23…スキャナ制御部、24…操作制御部、25…表示制御部、30…RAM(記憶手段)、40…ROM(記憶手段)、81…印(識別表示部)、100…ラベルプリンタ(用紙発行装置)、200…制御回路部