IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社大林組の特許一覧

特許7039856杭用鉄筋篭、杭及び地中熱交換配管の施工方法
<>
  • 特許-杭用鉄筋篭、杭及び地中熱交換配管の施工方法 図1
  • 特許-杭用鉄筋篭、杭及び地中熱交換配管の施工方法 図2
  • 特許-杭用鉄筋篭、杭及び地中熱交換配管の施工方法 図3
  • 特許-杭用鉄筋篭、杭及び地中熱交換配管の施工方法 図4
  • 特許-杭用鉄筋篭、杭及び地中熱交換配管の施工方法 図5
  • 特許-杭用鉄筋篭、杭及び地中熱交換配管の施工方法 図6
  • 特許-杭用鉄筋篭、杭及び地中熱交換配管の施工方法 図7
  • 特許-杭用鉄筋篭、杭及び地中熱交換配管の施工方法 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-14
(45)【発行日】2022-03-23
(54)【発明の名称】杭用鉄筋篭、杭及び地中熱交換配管の施工方法
(51)【国際特許分類】
   E02D 5/34 20060101AFI20220315BHJP
   F24T 10/00 20180101ALI20220315BHJP
【FI】
E02D5/34 Z
F24T10/00
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2017084221
(22)【出願日】2017-04-21
(65)【公開番号】P2018178667
(43)【公開日】2018-11-15
【審査請求日】2020-03-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000000549
【氏名又は名称】株式会社大林組
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 剛
(72)【発明者】
【氏名】二宮 勉
(72)【発明者】
【氏名】稲森 芳秋
(72)【発明者】
【氏名】森口 征則
(72)【発明者】
【氏名】水野 勝徳
(72)【発明者】
【氏名】中山 淳一
(72)【発明者】
【氏名】石原 数馬
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】岡本 卓馬
(72)【発明者】
【氏名】柳本 義彦
(72)【発明者】
【氏名】武野 秀紀
【審査官】山崎 仁之
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-124495(JP,A)
【文献】特開2012-077579(JP,A)
【文献】特開2004-332330(JP,A)
【文献】特開2012-037161(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02D 5/34
F24T 10/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
杭芯を囲んで配置される複数の杭主筋と、
前記複数の杭主筋を平面内で保持する保持部材と、を含む篭構造体と、
一端が前記篭構造体に固定され、他端が前記篭構造体の外側まで延出された延出部材と、
前記他端に接続され、前記篭構造体に対して所定間隔を離間させて沿設される沿設部材と、
脚部が前記篭構造体に接続され、
頭部が前記延出部材の前記他端と前記沿設部材との間に介設され、
前記沿設部材を支持する支持部材と、を備えることを特徴とする杭用鉄筋篭。
【請求項2】
杭芯を囲んで配置される複数の杭主筋と、前記複数の杭主筋を平面内で保持する保持部材と、を含む篭構造体と、
一端が前記篭構造体に固定され、他端が前記篭構造体の外側まで延出された延出部材と、
前記他端に接続され、前記篭構造体に対して所定間隔を離間させて沿設される沿設部材と、
脚部が前記篭構造体に接続され、頭部が前記延出部材の前記他端と前記沿設部材との間に介設され、前記沿設部材を支持する支持部材と、を備える杭用鉄筋篭と、
前記杭用鉄筋篭が建て込まれた杭孔に設けられたコンクリートと、を有することを特徴とする杭。
【請求項3】
杭芯を囲んで配置される複数の杭主筋と、
前記複数の杭主筋を平面内で保持する保持部材と、を含む篭構造体と、
一端が前記篭構造体に固定され、他端が前記篭構造体の外側まで延出された延出部材と、
前記他端に接続され、前記篭構造体に対して所定間隔を離間させて沿設される沿設部材と、
脚部が前記篭構造体に接続され、
頭部が前記延出部材の前記他端と前記沿設部材との間に介設され、
前記沿設部材を支持する支持部材と、を備える杭用鉄筋篭を杭孔に建て込み、
前記沿設部材に、地中熱交換配管を締結することを特徴とする地中熱交換配管の施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の基礎杭を利用した地中熱交換を行なう地中熱交換配管が取り付けられる杭用鉄筋篭、杭及び地中熱交換配管の施工方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
外気温度に比べて年間を通して、安定した地中の温度を空調用の熱源として利用することがある。例えば、地中に孔を開けて熱交換パイプを挿入し、孔を充填するボアホール方式がある。しかし、この方式は掘削コストが嵩む。そこで、建物の基礎杭の内部に水等の熱媒体を流す熱交換配管を設置して熱交換を行なう方法もある。
【0003】
図8は、掘削孔10に建て込み、場所打ちの基礎杭を構築するための鉄筋篭20の説明図である。鉄筋篭20は、深さ方向に配置された複数の杭主筋21のまわりに多数のフープ筋22が配筋されている。更に、鉄筋篭20上部側の外周には、外側が狭い台形板状のスペーサ25を備える。このスペーサ25は、掘削孔10において、鉄筋篭20の偏った設置(偏心)を防止するために、掘削孔10と鉄筋篭20との間の空隙11に配置される。
【0004】
この鉄筋篭20(杭主筋21、フープ筋22)の外周側の空隙11に熱交換配管30を配置する。この熱交換配管30は、下部が連なった一対のパイプから成るU字状となっている。そして、掘削孔10にコンクリートを打設して基礎杭を構築する。熱交換配管30が鉄筋篭20の外周側に突出しているため、掘削孔10の内壁面により近い位置に配置させることができ、熱交換を効率的に行なうことができる。
【0005】
この熱交換配管30を鉄筋篭20のスペーサ25により、鉄筋篭20の外周側に設ける技術も検討されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2004-332330号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、熱交換配管30は、ある程度、柔軟性を有する。このため、上記特許文献1に記載されているように、スペーサ25に熱交換配管30を番線等で結束して支持する場合、スペーサ25で固定されていない領域においては、熱交換配管30を円滑に配置することが難しい。また、熱交換配管30が掘削孔10の孔壁と衝突した場合、熱交換配管30内の熱媒体が漏れる原因となることがある。
【0008】
また、U字状の熱交換配管30では、往路と復路とで流れる水温が異なる。従って、2本の配管が接触した場合、地中での適切な熱交換を実現することができない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
・上記課題を解決するための杭用鉄筋篭は、杭芯を囲んで配置される複数の杭主筋と、前記複数の杭主筋を平面内で保持する保持部材とを含む篭構造体と、一端を前記篭構造体に固定され、他端を前記篭構造体の外側まで延出された延出部材と、前記他端に接続され、前記篭構造体に対して所定間隔を離間させて沿設される沿設部材とを備える。これにより、篭構造体の外側で、効率的な熱交換を実現するとともに、地中熱交換配管を沿設部材に沿わせて保持することができる。
【0010】
・上記杭用鉄筋篭においては、前記沿設部材に締結される地中熱交換配管を備えたことが好ましい。これにより、地中熱交換配管の変形を抑制することができる。
・上記杭用鉄筋篭においては、前記篭構造体の補強リングに、前記延出部材を固定したことが好ましい。これにより、地中熱交換配管を強固に固定することができる。
【0011】
・上記杭用鉄筋篭においては、脚部が前記篭構造体に接続され、頭部が前記延出部材の前記他端と前記沿設部材との間に介設され、前記沿設部材を支持する支持部材を備えることが好ましい。これにより、沿設部材を強固に固定することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、建物の基礎杭に設置した熱交換配管を用いて、コンクリートの断面欠損や充填不良を起こすこともなく、また、地中熱交換配管の変形による損傷や配管同士の接触による熱交換効率の低下を抑制しながら、土の近くで効率的かつ的確に熱交換を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施形態における杭用鉄筋篭の説明図であって、(a)は杭用鉄筋篭の全体の平面断面図、(b)は杭用鉄筋篭の要部の平面断面図。
図2】本実施形態における配管支持部の斜視図。
図3】本実施形態における熱交換配管の取付の説明図であって、(a)は側面図、(b)は斜視図。
図4】本実施形態の地中熱交換配管の施工手順の説明図であって、(a)は鉄筋篭の建て込み、(b)は熱交換配管の取付の説明図。
図5】変更例における配管支持部の説明図であって、(a)はTバー、(b)はLアングルを利用した場合の説明図。
図6】変更例における配管支持部の説明図。
図7】変更例における配管支持部の説明図であって、(a)は地中熱交換配管の取付前、(b)は地中熱交換配管の取付後の説明図。
図8】従来例における杭用鉄筋篭の正面断面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図1図4を用いて、杭用鉄筋篭、杭及び地中熱交換配管の施工方法の一実施形態を説明する。本実施形態では、杭芯を囲んだ円筒形状の場所打ち杭を用いる場合を想定する。
【0015】
図1(a)は、掘削孔10に、鉄筋篭20を建て込んだ状態の平面断面図であり、図1(b)は図1(a)の要部の平面断面図である。なお、場所打ちの基礎杭を構築するための工法としては、アースドリル工法、リバースサーキュレーション工法、オールケーシング工法等の工法を用いることができる。
【0016】
図1(a)に示すように、鉄筋篭20は、複数の杭主筋21の回りに多数のフープ筋22(保持部材)が配筋された篭構造体を有する。この鉄筋篭20の外周には、鉄筋篭20の偏心防止用のスペーサ25を設ける。この実施の形態では、スペーサ25は山形板状で、鉄筋篭20の外周に等間隔で設置される。更に、この鉄筋篭20の杭主筋21の内側には、鋼製の平板リング(フラットバー)からなる補強リング23(保持部材)が、深さ方向に所定の間隔で溶接されている。なお、補強リング23には、H型鋼、等辺山形鋼等を用いてもよい。この補強リング23の間隔は、フープ筋22の間隔より広いが、補強リング23はフープ筋22よりも強度が高く、鉄筋篭20の変形を抑止し、鉄筋篭20の形状を保つ。
【0017】
この鉄筋篭20の外周には、複数の熱交換配管30を設ける。熱交換配管30は、下部が連なった一対のパイプから成るU字状である。この熱交換配管30は、後述する配管支持部40により、鉄筋篭20に取り付けて支持される。本実施形態では、この配管支持部40は、スペーサ25の近傍に設ける。
【0018】
(配管支持部40の構成)
図2を用いて、熱交換配管30を支持する配管支持部40を説明する。なお、図2では、鉄筋篭20の杭主筋21、フープ筋22及び熱交換配管30を省略している。
【0019】
補強リング23は、鉄筋篭20の外側に突出する延出部材42を備える。本実施形態では、延出部材42には鉄筋を用いる。
補強リング23に対して深さの上下位置に、フープ筋22と同様な配置及び形状で、杭主筋21に補助鉄筋45を固定する。なお、補助鉄筋45として、フープ筋22そのものを用いることも可能である。
【0020】
延出部材42によって、頂上部の背面(鉄筋篭20側)が支持されたフラットバー支持部材43を設ける。このフラットバー支持部材43は、台形状の鋼製平板で構成されており、フラットバー支持部材43の裾(脚部)は、補助鉄筋45に溶接により固定される。
【0021】
そして、フラットバー支持部材43の頂上部(頭部)の外側面には、鋼製のフラットバー44(沿設部材)が溶接により固定される。このフラットバー44は、掘削孔10において、熱交換配管30が配置される領域に沿設される。
この場合、フラットバー44の外側端部は、スペーサ25の外側端部よりも鉄筋篭20に近くなるように、配管支持部40の突出長さを設計しておく。
【0022】
(熱交換配管30の施工方法)
次に、図3を用いて、配管支持部40への熱交換配管30の施工方法を説明する。図3(a)は、熱交換配管30の途中領域及び最下端の側面図であり、図3(b)は、その斜視図である。図3(b)においても、鉄筋篭20の杭主筋21、フープ筋22を省略している。図3(b)に示すように、一対の熱交換配管30がフラットバー44を挟むように配置される。なお、フラットバー44の最下端は、熱交換配管30のU字部の上方手前までとする。
【0023】
(熱交換配管30の取付手順)
次に、図4を用いて、上述した配管支持部40を設けた鉄筋篭20への熱交換配管30の取付手順を説明する。
【0024】
図4(a)に示すように、鉄筋篭20をクレーン50により吊り下げ、掘削孔10の中に挿入する。この場合、掘削孔10の周囲には、未使用の一対の熱交換配管30が巻き付けられたチューブリール51を配置しておく。
【0025】
図4(b)は、掘削孔10とチューブリール51との配置を示す上面図である。複数の熱交換配管30を鉄筋篭20に固定する場合には、固定数に応じたチューブリール51を準備しておく。そして、一対の熱交換配管30の下端部にU字部を取り付けて、フラットバー44の下方で鉄筋篭20に固定する。そして、一対の熱交換配管30の各配管を、フラットバー44の両側に配置する。
【0026】
具体的には、作業員55が、チューブリール51に巻きつけられた一対の熱交換配管30を引き出しながら、鉄筋篭20の配管支持部40に取り付けていく。
この場合、クレーン50により、所定の長さの鉄筋篭20を降下させながら、熱交換配管30を、所定間隔で、フラットバー44に番線(例えば、針金や結束バンド等)を用いて固定する。
【0027】
更に、必要に応じて、掘削孔10内に建て込んだ鉄筋篭20に、新たな鉄筋篭20を順次、繋げる。この場合にも、チューブリール51から、一対の熱交換配管30を引き出しながら、鉄筋篭20の配管支持部40に取り付けていく。
【0028】
鉄筋篭20が杭天頭レベルに達した場合、鉄筋篭20の降下を停止する。そして、チューブリール51から熱交換配管30を切り離し、熱交換配管30を支持させた鉄筋篭20を建て込んだ掘削孔10内に、コンクリートを打設して基礎杭の本体を構築する。
【0029】
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態においては、熱交換配管30は鉄筋篭20の外周に設置されるので、効率的に熱交換を行なうことができる。熱交換配管30と土(掘削孔10の孔壁)との間にはコンクリートが充填されるが、杭内部に熱交換配管30を設置する場合よりもコンクリート厚は小さく、土により近いため、効率的に熱交換を行なうことができる。更に、また杭本体の内部に設ける場合のように、コンクリートの断面欠損や充填不良を起こすこともない。
【0030】
(2)本実施形態の配管支持部40においては、フラットバー44は、掘削孔10において、熱交換配管30が配置される領域に沿設される。そして、熱交換配管30を、所定間隔で、フラットバー44に番線を用いて固定する。これにより、掘削孔10内において、熱交換配管30に変形があった場合にも、掘削孔10の孔壁への接触や変形による損傷を抑制することができる。更に、一対の熱交換配管30の各配管を、フラットバー44の両側に配置する。これにより、熱交換配管30の往路と復路との配置を、フラットバー44により離間させて、往路配管と復路配管との接触による熱交換効率の低下を抑制することができる。
【0031】
(3)本実施形態の配管支持部40においては、補強リング23には延出部材42が固定される。この延出部材42には、フラットバー支持部材43の頂上部が固定される。そして、フラットバー支持部材43にフラットバー44が固定される。鉄筋篭20の鋼製部材である補強リング23を用いて、熱交換配管30を、掘削孔10の孔壁側に寄せることができる。また、フラットバー支持部材43の変形を、延出部材42により抑止することができる。更に、フラットバー支持部材43により、フラットバー44を面で強固に固定することができる。
【0032】
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、補強リング23に取り付けた配管支持部40により熱交換配管30を支持する。この配管支持部40は、延出部材42、フラットバー支持部材43、フラットバー44、補助鉄筋45により構成される。配管支持部40の構成はこれらに限定されるものではない。例えば、熱交換配管30を覆う形状の沿設部材を用いてもよい。
【0033】
図5(a)に示すように、上記実施形態のフラットバー44に代えて、断面がT字形状のTバー61を用いてもよい。この場合には、Tバー61の両角部に、熱交換配管30を配置する。これにより、熱交換配管30の掘削孔10の孔壁への接触を、より確実に抑制することができる。
【0034】
また、図5(b)に示すように、上記実施形態のフラットバー44に代えて、断面が傘形状の沿設部材を用いることも可能である。この場合には、フラットバー44の上端にL字形上のLアングル62の内側部分を固定する。この場合には、フラットバー44とLアングル62との間に熱交換配管30に固定されるので、熱交換配管30のあばれ(変形)を抑制することができる。
【0035】
・上記実施形態では、フラットバー支持部材43に、フラットバー44を固定する。フラットバー44の固定方法は、これに限定されるものではない。
図6に示すように、フラットバー44を、延出部材42に直接、固定するようにしてもよい。
また、延出部材42の固定先も、補強リング23に限定されるものではなく、鉄筋篭20を構成する部材(杭主筋21やフープ筋22)に固定するようにしてもよい。
【0036】
・上記実施形態では、沿設部材としてのフラットバー44に熱交換配管30を固定する。沿設部材は、熱交換配管30を鉄筋篭20の深さ方向の所定領域で支持するものであれば、フラットバー44に限定されるものではない。
【0037】
図7(a)に示すように、沿設部材としての沿設材66を支持する支持部材65(延出部材)を用いてもよい。この場合には、支持部材65を鉄筋篭20の杭主筋21やフープ筋22に固定する。そして、図7(b)に示すように、熱交換配管30を沿設材66の両側に、番線67を用いて固定する。
【0038】
・上記実施形態では、沿設部材として、鋼製のフラットバー44を用いる。ここで、フラットバー44の素材は、鋼製に限定されるものではない。フラットバー44は熱伝導の悪いもの(例えば、強化プラスティック等)が好ましい。これにより、熱交換配管30の往路と復路とを熱的に分離することができる。
【符号の説明】
【0039】
10…掘削孔、11…空隙、20…鉄筋篭、21…杭主筋、22…フープ筋、23…補強リング、25…スペーサ、30…熱交換配管、40…配管支持部、45…補助鉄筋、42…延出部材、43…フラットバー支持部材、44…フラットバー、50…クレーン、51…チューブリール、55…作業員、61…Tバー、62…Lアングル、65…支持部材、66…沿設材、67…番線。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8