(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-14
(45)【発行日】2022-03-23
(54)【発明の名称】ワンピース型のスプレーノズル・クイックディスコネクト保持キャップを有するスプレーノズルアセンブリ
(51)【国際特許分類】
B05B 1/20 20060101AFI20220315BHJP
B05B 7/00 20060101ALI20220315BHJP
B05B 15/658 20180101ALI20220315BHJP
【FI】
B05B1/20 101
B05B7/00
B05B15/658
(21)【出願番号】P 2019515371
(86)(22)【出願日】2017-09-19
(86)【国際出願番号】 US2017052235
(87)【国際公開番号】W WO2018053494
(87)【国際公開日】2018-03-22
【審査請求日】2020-09-16
(32)【優先日】2016-09-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595170502
【氏名又は名称】スプレイング システムズ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ボルマン, バート アール.
【審査官】河内 浩志
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2005/0045752(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0069047(US,A1)
【文献】特開2015-100720(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 1/00- 3/18
7/00- 9/08
12/16-12/36
14/00-16/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スプレーブーム(10)と、複数のスプレーノズルアセンブリ(11)と、前段オリフィスインサート(60)と、を備える液体噴霧装置において、
前記スプレーブーム(10)は、液体供給源に接続されるようになっており、
前記複数のスプレーノズルアセンブリ(11)は、前記スプレーブーム(10)に取り付けられており、
前記スプレーノズルアセンブリ(11)の各々が、前記スプレーブーム(10)の一側を通って連通する中央液体通路(15)を有する液体流入ステム(12)を含み、
前記スプレーノズルアセンブリの各々が、上流側のキャップ部(21)、下流側のノズル部(22)、前記キャップ部(21)および前記ノズル部(22)と一体化される中間部(24)を有するワンピース型のスプレーノズル・保持キャップ(20)を含み、
前記キャップ部(21)には、前記液体流入ステム(12)上に向かって前記キャップ部(21)が回転するのにともなって前記キャップ部(21)を前記液体流入ステム(12)上に引き込んで固定位置まで引き込むためのカム固定溝(25)が形成されており、
前記ノズル部(22)が、前記固定位置にあるときに前記液体流入ステム
の中央液体通路(15)と連通する液体流入路(41)
を有し、前記ノズル部(22)からの液体吐出物を導く
液体噴霧装置であって、
前記
ワンピース型のスプレーノズル・保持キャップ(20)の各々の為の前記ノズル部(22)は、前記ノズル部の液体流入路(41)と連通する横方向チャンバ(42)を有し、前記ノズル部(22)は、各々が、前記横方向チャンバ(42)と連通する前記ノズル部(22)の端部でそれぞれのクロススロット(44)によって形成される、複数の吐出オリフィス(40)を有し、前記クロススロット(44)は、各々が、前記ノズル部(22)から液体噴霧を導く為の偏向面(45,46)を形成し、
前記一体型スプレーノズル・保持キャップの前記中間部(24)内に取り付けられた前記前段オリフィスインサート(60)は、前記液体流入ステム(12)と連通する前段オリフィスの中央液体流路(61)を有し、前記前段オリフィス中央液体流路(61)が、前記ノズル部(21)への液体流を加速する小径のノズル作用通路部(64)を含み、
前記ワンピース型のスプレーノズル・保持キャップ(20)が、前記前段オリフィスインサート(60)の前記ノズル作用通路部(64)の下流側の前記前段オリフィスの中央液体流路(61)と、前記スプレーノズル・保持キャップ(20)外の大気との間で連通する複数の大気通路(66)を有し、複数の大気通路(66)が前記前段オリフィスの小径の前記ノズル作用通路部(64)を液体が通過するのにともなって、前記大気通路(66)を通じて大気が液体中に吸引され、前記吐出オリフィス(40)からの吐出の際に液体霧化を容易にするようになっており、
前記前段オリフィスインサート(60)の前記中央液体流路(61)が、前記前段オリフィスインサート(60)の前記ノズル作用通路部(64)と連通する液体流入部(62)と、前記前段オリフィスインサート(60)の前記ノズル作用通路部(64)と下流側で連通する下流側円錐吐出部(65)とを含み、
前記ワンピース型のスプレーノズル・保持キャップ(20)の前記ノズル部(22)が、前記横方向チャンバ(42)と連通する前記前段オリフィスインサート(60)の下流側にあって前記前段オリフィスインサート(60)の下流側円錐吐出部(65)よりも直径が大きい膨張チャンバを形成していることを特徴とする、液体噴霧装置。
【請求項2】
環状シール(28)が、前記液体流入ステム(12)の端部と封止係合状態で配置されるよう、前記ワンピース型のスプレーノズル・保持キャップ(20)内に配置される、請求項1に記載の液体噴霧装置。
【請求項3】
前記ワンピース型のスプレーノズル・保持キャップ(20)の前記キャップ部(21)が、前記液体流入ステム(12)に対する前記ワンピース型のスプレーノズル・保持キャップ(20)の組み付けおよび取り外しを容易にする、外方に延びる互いに正対する1対の把持用耳状片(27)を有する、請求項1に記載の液体噴霧装置。
【請求項4】
前記ワンピース型のスプレーノズル・保持キャップ(20)の前記中間部(24)が、前記キャップ部(21)よりも直径が小さい半円筒壁部(30)によって部分的に形成され、前記ワンピース型のスプレーノズル・保持キャップ(22)の前記ノズル部(22)が、前記ノズル部(22)の下流側の端部から見て細長く、前記中間部(24)の端壁(36)から外方に延びる矩形部材(35)である、請求項1に記載の液体噴霧装置。
【請求項5】
前記液体流入ステム(12)の端部と封止係合状態で配置されるよう、前記ワンピース型のスプレーノズル・保持キャップ(20)内に配置される環状シール(28)を備え、前記前段オリフィスインサート(60)が、前記環状シール(28)と前記ワンピース型のスプレーノズル・保持キャップ(20)との間に挟まれる大径の取り付けフランジ(63)を有する、請求項1に記載の液体噴霧装置。
【請求項6】
前記大気通路(66)は、前記中間部(24)を介して連通する、請求項5に記載の液体噴霧装置。
【請求項7】
前記下流側円錐吐出部(65)は、外に向かって開いている円錐形状を有する、請求項5に記載の液体噴霧装置。
【請求項8】
前記前段オリフィスインサート(60)と、前記ワンピース型のスプレーノズル・保持キャップ(20)の前記中間部とが、前記スプレーノズル・保持キャップ(20)外の大気と、前記前段オリフィスインサートの大気通路(66)との間で連通する環状チャンバを形成している、請求項6に記載の液体噴霧装置。
【請求項9】
各クロススロット(44)によって形成される偏向面面(45,46)は、垂直に向く上流側の面と、上流側の偏向面(45)に対して鋭角で配向されている下流側の偏向面とを含む、請求項1に記載の液体噴霧装置。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の参照】
【0001】
[0001]本願は2017年9月19日に出願された米国特許出願第62/396,641号の利益を主張する。当該米国特許出願は参照によって本願に援用される。
【技術分野】
【0002】
[0002]本発明はスプレーノズルアセンブリに関し、特に、複数の吐出オリフィスを有し、クイックディスコネクト組み立てを行ない易く、液体供給ブームなどから取り外しし易いスプレーノズルアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]多岐に渡る農業用途にクイックディスコネクトスプレーノズルアセンブリが用いられている。一般的に、農業用スプレーヤはブームに沿って離間した関係を持って取り付けられた複数のスプレーノズルアセンブリを有する長尺の液体供給ブームを備える。クリーニングまたは特定のスプレー用途のための交換のために、スプレーノズルを素早く容易に組み立て、ブームから取り外し、交換することを可能にすることが望ましい。これを行なうために、スプレーノズルを保持キャップに組み立てることが知られており、これは、ブームと流体連通して取り付けられる液体供給ステムにクイックディスコネクト取り付けするのに好適である。一般的に、スプレーノズルと保持キャップとはプラスチック射出成形によって個別に製造される。
【0004】
[0004]複雑に構成される多数の吐出オリフィスを含むことが多くの場合に望ましいスプレーノズルと、一般的に内部カム固定要素を含むクイックディスコネクト保持キャップとが複雑であるので、多数の部品の製造と煩雑な取り扱いとを最小にすることが多くの場合に望ましいが、出願人の先行米国特許第4,527,745号明細書、先行米国特許第5,190,222号明細書、先行米国特許第5,275,340号明細書、先行米国特許第5,333,794号明細書、先行米国特許第6,749,134号明細書、先行米国特許第5,333,794号明細書および先行米国特許第7,380732号明細書を含む先行技術で長らく教示されたように、従来、このような部品を別々に設けることが行なわれていた。
【発明の概要】
【0005】
[0005]本発明の目的は、より簡単に取り扱い、より安価に製造するのに好適なクイックディスコネクトスプレーノズルアセンブリを提供することである。
【0006】
[0006]別の目的は、プラスチック射出成形によって安価に製造し易いワンピース型のスプレーノズル・保持キャップ(エアキャップともいう)を有する、上記を特徴とするスプレーノズルアセンブリを提供することである。
【0007】
[0007]さらなる目的は、複雑に構成される多数の液体霧吐出オリフィスを有する上記の種類のクイックディスコネクトスプレーノズルアセンブリを提供することである。
【0008】
[0008]さらに別の目的は、噴霧中に液体霧化を容易にするための空気吸引前段オリフィスインサートを受け入れるために設計された前述のタイプのワンピース型スプレーノズル・保持キャップを提供することである。
【0009】
[0009]本発明の他の目的および利点は、以下の詳細な説明を理解し図面を参照すれば、明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】スプレーブームに沿って横方向に離間する関係を持って取り付けられている本発明を具体化する複数のスプレーノズルアセンブリの部分図解である。
【
図2】スプレーブームに対して取り付けられる関係を持つスプレーノズルアセンブリの1つの拡大部分断面図である。
【
図3】スプレーノズルアセンブリの1つの拡大斜視図である。
【
図4】線4-4の平面で切断した
図3に示されているスプレーノズルアセンブリの縦断面図である。
【
図5】線5-5の平面で切断した
図3に示されているスプレーノズルアセンブリの縦断面図である。
【
図6】
図3に示されているスプレーノズルアセンブリの空気吸引前段オリフィスインサートの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0016]本発明では様々な修正および代替構成が可能であるが、その例示的実施形態が図面に示されており、詳細に以下で説明する。ただし、本発明を開示されている特定の形態に限定する意図はなく、それ以上に、その意図は、本発明の精神および範囲に含まれるすべての修正、代替構成および均等物をカバーすることであると理解されたい。
【0012】
[0017]以下、特に図面を参照して、図中、農業用スプレーヤのブームなどのスプレーブーム10が示されており、スプレーブーム10には、本発明による複数のスプレーノズルアセンブリ11が取り付けられている。この例のブーム10は、供給液体を導く管部材である。各スプレーノズルアセンブリ11は、ブーム10の一方の側にある開口を通ってブーム10内まで延びるニップル14を有する液体流入ステム12を含む。ブーム10に供給される加圧液体は、ニップル14を通ってステム12に流入し、その外側末端部にて取り付けられたスプレーノズルアセンブリ11を通りそこから吐出されるよう、ステム12内の中央流体通路15を流通する。ステム12はブーム10にクランプ16のような適切な手段によって固定され、外側端部の近傍にある径方向に互いに正対する1対の固定ラグ18を有する。
【0013】
[0018]本発明に係れば、スプレーノズルアセンブリ11は、簡単に取り扱うことができ、安価に樹脂射出成形するのに好適なワンピーススプレーノズル・保持キャップ20を含む。図示のスプレーノズル・保持キャップ20は、上流側のキャップ部21と、下流側のノズル部22と、キャップ部とノズル部21,22との間にあり、これらと一体化されている中間部24とを含む。
【0014】
[0019]キャップ部21は円筒形状であり、液体流入ステム12の外側端部を覆うように入れ子式に配置するよう構成された上流側の開放端部を有する。キャップ部21は、本願と同じ出願人に譲渡された米国特許第4,527,745号明細書(当該米国特許の開示は参照によって本明細書に援用される)で開示されているように、ステム21の固定ラグ18を覆うように配置するための、内部に形成された軸線方向に向いた進入スロット23と、ステム12上でキャップ部21を回転させるのにともなって固定状態になるまでキャップ部21をステム12上に引き込むための環状のカム式固定溝25とを有する。キャップ部21をステム12上でこのように回転取付けをするのにともなって、ステム12の軸線方向の端部が引き込まれて、中間部24の上流側の端部に設けられた座ぐり部29に設置されている環状シール28と封止関係になる。環状ストレーナ27が、従来の手法で環状シール28とステム12の端部との間に挟まれた関係で保持される。キャップ部21をステム12上で回転取付けするのを容易にするために、キャップ部21は、外方に延びる互いに正対する1対の把持用耳状片(gripping ear)27を有する。
【0015】
[0020]この例のワンピーススプレーノズル・保持キャップ20の中間部24は、キャップ部21の外壁よりも直径が小さい、互いに対向する半円筒壁部30によって形成され、キャップ部21と一体化されている内側に向かってテーパが付けられた互いに対向する円錐台壁部31によってキャップ部21の下流で支持されている。この場合、中間部21の半円筒壁部30とキャップ部21の大径の外壁部との間に円周方向に離間する1対の空隙34が形成される。
【0016】
[0021]この例の一体化されたスプレーノズル・保持キャップ20のノズル部22は、ノズル部22の下流側の端部から見て細長い略矩形部材35の形態にあり、中間部24の端壁部36に対して横切る関係で一体的に形成されている。この場合、中間部の端壁部36は、ノズル部の矩形部材35の互いに対向する細長い側面から半円筒状に延びる。
【0017】
[0022]本発明を実施する際、ノズル部22には、ノズル部22からのスプレーのカバー範囲の同時性が完全性が高くなるために、複数の液体吐出オリフィス40が形成される。図示のノズル部22には、細長い矩形部材35の両端に隣接して1対の吐出オリフィス40が形成されている。ノズル部22は、液体供給ステム12と連通して、そして明らかであろうが、下流側の横方向チャンバ42と連通する流入路41を有する。図示の吐出オリフィス40は、矩形部材35の両端の隣接の横方向チャンバ42と交差関係になるよう、矩形部材35内に延びるクロススロット(横方向スロット)44によって形成されている。
【0018】
[0023]図示の吐出オリフィス40の各々は、垂直に向く上流側の面45と、垂直に対して僅かな角度、たとえば30°で配置されている下流側の面すなわち偏向面46とを有する。吐出オリフィスが形成するクロススロット44の各々は、偏向面46の下流側に独特なポケットすなわち凹所48を形成するように、横方向チャンバ42の対応の端部の上流側に配置されている。図示の吐出オリフィスが形成するクロススロット44については、水平チャンバの半径よりも僅かに短い距離で水平チャンバ内に延びている。ノズル部22のプラスチック射出成形を容易にするために、一端で開いている横方向チャンバ42をノズル部22に形成してもよく、その後、超音波溶接によって固定されるプラスチックプラグ49によって閉じることができることは当業者であれば理解されよう。
【0019】
[0024]ノズル部の矩形部材35は、クロススロット42を形成する吐出オリフィスに対して平行関係で形成された中央横方向のクロススロット51を有する半円筒端面50を有する。ノズル部の中央クロススロット51内にノズルマーキングサイズ表示53などを設けてもよい。
【0020】
[0025]本実施形態のさらなる特徴を実施する際、液体霧化を容易にするために、一体化スプレーノズル・保持キャップ20の中間部24の中央キャビティ内には、最適液体霧化のために調節した大気流を吸引しつつノズル部への液体流を加速するために設計された前段オリフィスインサート60が収容される。前段オリフィスインサート60(
図6)には、ステム12からの液体供給と連通する中央液体流路61が形成されている。中間部24内で前段オリフィスインサート60を支持するために、前段オリフィスインサート60は、前段オリフィスインサート60の両端間の中間にあり、中間部24においてシールガスケット28と座ぐり部との間に取り付けられる広い環状フランジ63と、中間部24の内部キャビティーの小径部内に取り付けられる下流側の環状ハブ62とを有し、内部キャビティーの小径部と下流側の環状ハブ62との間に環状シールリング
62aが挟まれる。前段オリフィスインサートの中央液体流路61は、液体流入部
61aと、比較的小径のノズル作用部64と、外に向かって開いている円錐吐出部65とを含む。
【0021】
[0026]前段オリフィスインサート60のノズル作用部64を通る加速された液体流に導入される所定量の大気を計測するために、前段オリフィスインサート60は、保持フランジ63と下流側のハブ62との間において前段オリフィスインサート60まわりで中間部24のキャビティー内に形成されている環状空気チャンバ68と、ノズル作用通路部64との間で、ノズル作用部64のすぐ下流で連通する複数の径方向空気通路66を有する。環状空気キャビティー68は、複数の径方向通路69を通った後、スプレーノズルアセンブリの中心軸線に平行であって中間部24の端面36を通って延びる長手方向通路70を通って大気と連通する。
【0022】
[0027]スプレー動作中、前段オリフィスインサート60内に導かれる液体流がノズル作用部64で加速されることで、インサート60のすぐ下流のノズル部21の膨張チャンバ75内に吐出する際の霧化を強めるための低圧が、液体流中に大気を吸引するための横方向空気通路66で生じるのが分かる。その際、霧化された液体粒子は、流入路41、横方向チャンバ42および吐出オリフィス40を通って、液体粒子がさらに霧化しながら進行する。スプレーされる農作物群などの範囲の同期性が高くなり、完成度が高くなることを可能にするために、この例の吐出オリフィス40からの吐出霧はスプレーノズルアセンブリの長手方向軸線から僅かに外方に向けられる。ノズル作用部64、円錐部65、膨張チャンバ75、横方向チャンバ42および吐出オリフィス40は、好ましからざる液滴の影響を受けるきわめて細かい粒子のない吐出霧を生成するように設計してもよいことが分かる。
【0023】
[0028]上記から、安価に製造し、簡単に取り扱うのに好適な一体化スプレーノズルおよび一体化キャップ構成を有するクイックディスコネクトスプレーノズルアセンブリが提供されることが分かるであろう。スプレーノズルアセンブリは、複雑に構成される多数の吐出オリフィスを有してもよく、所望の大気吸引液体霧化のための内蔵前段オリフィスインサートとともに用いてもよい。図示されている実施形態では、ノズル部には2つの吐出オリフィスが形成されているが、これの代わりに、異なる構成のより多数の吐出オリフィスをノズル部に形成することができる。