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  • 特許-伸縮式波形ホース及びその製造方法 図1a)
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-14
(45)【発行日】2022-03-23
(54)【発明の名称】伸縮式波形ホース及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   F16L 11/112 20060101AFI20220315BHJP
   F16L 11/115 20060101ALI20220315BHJP
   B32B 1/08 20060101ALI20220315BHJP
   B32B 3/28 20060101ALI20220315BHJP
   B29C 73/18 20060101ALI20220315BHJP
【FI】
F16L11/112
F16L11/115
B32B1/08 B
B32B3/28 C
B32B1/08 A
B29C73/18
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019521053
(86)(22)【出願日】2017-10-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-12-12
(86)【国際出願番号】 IB2017056724
(87)【国際公開番号】W WO2018078597
(87)【国際公開日】2018-05-03
【審査請求日】2020-09-25
(31)【優先権主張番号】PCT/IB2016/056531
(32)【優先日】2016-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IB
(73)【特許権者】
【識別番号】519138438
【氏名又は名称】アデガ エス.アール.エル.ウニペルソナーレ
【氏名又は名称原語表記】ADEGA S.R.L.UNIPERSONALE
【住所又は居所原語表記】Via Zambon 29,36051 Creazzo,Vicenza,Italy
(74)【代理人】
【識別番号】100180781
【弁理士】
【氏名又は名称】安達 友和
(72)【発明者】
【氏名】カネバ,ルイジーノ
(72)【発明者】
【氏名】カネバ,ジャンマルコ
【審査官】岩瀬 昌治
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/098063(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/128940(WO,A1)
【文献】特開平10-122448(JP,A)
【文献】特開昭53-050271(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 11/112
F16L 11/115
B32B 1/08
B32B 3/28
B29C 73/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮式波形ホースであって、
弾性伸縮可能な第1のポリマー材料から成る第1の支持層(1)と、
前記第1の支持層(1)に巻き付けられた補強材(2)と、
前記第1の支持層(1)と共に単式管状体(4)を画定するため、弾性伸縮可能な第2のポリマー材料から成り、前記補強材(2)を被覆する第2の安定化層(3)と、
を備え、
前記単式管状体(4)が波形加工され、前記波形単式管状体(4)を被覆するため、前記第2の安定化層(3)に配置された第3の被覆層(5)が更に設けられることを特徴とする、ホース。
【請求項2】
前記補強材(2)が網状、編組状、又は螺旋状に巻き付けられた、請求項1に記載のホース。
【請求項3】
前記補強材(2)が、単式又は複式の一連の第1のヤーンによって形成される、請求項2に記載のホース。
【請求項4】
前記波形単式管状体(4)が複数の隆起(6)を有し、前記第3の被覆層(5)が前記隆起(6)と堅牢に接続されている、請求項1~3のいずれか一項に記載のホース。
【請求項5】
前記第3の被覆層(5)が、伸縮後に波形加工されないように、前記波形管状体(4)よりも厚い、請求項4に記載のホース。
【請求項6】
伸縮式波形ホース(10)の製造方法であって、
a)弾性伸縮可能な第1のポリマー材料から成る第1の層(1)を作製するステップと、
b)前記内側層(1)に補強材(2)を配置するステップと、
c)弾性伸縮可能な第2のポリマー材料から成り、前記補強材(2)を被覆して、前記第1の層(1)と共に単式管状体(4)を画定する第2の安定化層(3)を配置するステップと、
d)前記第2の層(3)の上に前記単式管状体(4)を被覆する第3の被覆層(5)を貼付するステップと、
e)前記単式管状体(4)を波形加工するステップと、
を備える方法。
【請求項7】
前記波形加工ステップ(e)が、前記第3の層(5)の貼付ステップd)のすぐ上流で実行される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記波形加工ステップe)が、前記第1の内側層(1)に、所定ピッチで非弾性糸状プラスチックコイルを貼付するステップe’)を含む、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の層(1)を作製するステップa)が、前進スピンドル(101)のヘッドの近傍に前記第1のポリマー材料を押出成形するステップa’)と、所定の速度及びピッチの併進運動又は回転併進運動で前記第1の層(1)を前進させるステップa”)とを含み、前記前進が前記スピンドル(101)によって促進される、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記波形加工ステップe)では、前記第1の層(1)が、第1の長手部分では第1のピッチで、及び第1の部分の下流の第2の長手部分では第1のピッチよりも小さい第2のピッチで長手方向に前進して、前記第1の部分を放射方向に拡張させ、前記第1の部分が、前記波形隆起(6)を生成するための非弾性要素によって放射方向に局所的に拘束される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記波形加工ステップe)が、少なくとも前記第1の層(1)を冷却するステップf)を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記冷却ステップf)が、前記プラスチック糸状コイルを貼付するステップe)の下流で実行される、請求項11に記載の方法。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、ホース及びポリマー材料の処理方法の分野に役立ち、特に、ガーデニングに使用されるように構成された補強型の伸縮式波形ホースに関する。
【0002】
また、本発明は、上記波形ホースの製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
いくつかの既知の可撓性伸縮式ホースは、ガーデニングに適し、圧力下で引き伸ばした後、無圧力下で収縮静止状態から、内部の流体圧に応じて幾分伸長した動作状態まで移動させることを特徴とする。
【0004】
US8479776及びUS8291941は、静止状態のホースよりも約2~3倍長い繊維シースに挿入される加硫ゴムホースを開示している。加圧水の通過時、ホースは膨張及び伸長して、繊維シースを充填する。しかしながら、連続的使用のせいで、シースはホースに一様には分散されず、そのためにゴムホースは、破裂するまで部分的に広がる。また、シースは、汚れて、清掃しにくい。
【0005】
WO2015177664は、上述のホースと同様のホースを開示しており、テキスタイルシースの代わりに、電線を保護するために使用されるシースと似た波形シースが設けられている。このホースは、伸張しにくく、圧力下で回転し易く、比較的低圧で破裂する。この場合も、外側のシースは多量の汚れを溜め込む。
【0006】
WO2016128940は、超弾性シースで被覆される波形半剛体ホースを開示している。波形ホースは、解放後の復帰を促進するように外側シースが外側ホースを滑らかに進める間、圧力下で拡張する。しかしながら、ホースは伸長しにくく、圧力に弱く、圧力が破裂圧力に近づく場合、ダメージを負って収縮能力を失う。
【0007】
WO2016098063は、約100%の伸び率を有する厚い内側層が、メッシュで補強され、テキスタイルスパイラルを巻かれた後、薄プラスチックシースで被覆されたホースを開示している。ラインの出口で、ホースは、内側層にかかる張力のため、内側層の当初の長に合致するように収縮する。ホースは、3バールの標準的圧力で伸張が制限されることを特徴とする。
【0008】
外側シースは非常に薄く、腐食し易く、補強部に損傷を及ぼす。更に、ホースの外面は滑らかではなく、ホースが収縮したときに汚れを溜める。最後になったが重要な点として、圧力を高く維持することが制限される場合は水流速度が遅くなり、ホースの伸びが制限される。
【0009】
最終的に、既知の技術による伸縮式ガーデニングホースは、破損し易さ、汚れの堆積、低い破裂圧力、低流速の際の伸張しにくさなどの制約を受け、容器から地面に拡散されるときには高圧となって、テラスや庭における注水に適さない。
【発明の概要】
【0010】
本発明の目的は、効率が良く、費用対効果が比較的高い伸縮式波形ホースを提供することによって、上記の欠点を克服することである。
【0011】
具体的な目的は、好ましくは25バール以上の高い破裂圧力と、3バールで100%以上の比較的高い伸び率とを有する伸縮式波形ホースを提供することである。
【0012】
更に別の目的は、限定的な最大伸び率を有し、破裂圧力よりもかなり低い所定圧力、例えば、最大3バールの圧力まで拡張させて、破裂圧力までほぼ安定させておくことができる伸縮式波形ホースを提供することである。
【0013】
更に別の目的は、外面に汚れの粒子を堆積させない伸縮式波形ホースを提供することである。
【0014】
更に別の目的は、良好な水流速度(水流量)を有する伸縮式ホースを提供することである。
【0015】
更に別の目的は、比較的薄く、軽量で、省スペースの伸縮式ホースを提供することである。
【0016】
以下より明確になる上記の目的及び別の目的は、弾性伸縮可能な第1のポリマー材料から成る第1の支持層と、上記第1の支持層に巻き付けられる補強材と、弾性伸縮可能な第2のポリマー材料から成り、上記補強材を被覆して、上記第1の支持層と共に単式管状体を画定する第2の安定化層と、を備える請求項1による伸縮式波形ホースによって達成される。
【0017】
本発明の特定の特徴によると、上記単式管状体は波形であり、上記第2の安定化層上に配置され、上記波形単式管状体を被覆する第3の被覆層が設けられる。
【0018】
これらの特徴の組み合わせのおかげで、ホースは外側に広がって汚れの堆積を回避するとともに、弾性と内側層の補強材のおかげで、伸縮性及び破裂強度がより高くなる。
【0019】
本発明の別の側面によると、請求項6による波形ホースの製造方法が提供される。
【0020】
本発明の有効な実施形態は、従属請求項により達成される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本発明の別の特徴と利点は、添付図面を使用して非限定的実施例によって例示される本発明のホース及びその製造方法の好適だが非排他的な実施形態に関する詳細な説明を参照することで、より明確になるであろう。
図1】2つの変形による第1の製造順序におけるホースを示す正面図である。
図2】製造順序の別のステップにおけるホースを示す正面図である。
図3】静止状態におけるホースを示す断面図である。
図4】内部を加圧水が流れた後に伸長した状態のホースを示す断面図である。
図5】本発明によるホースを実現するラインを示す側面図である。
図6図5のラインの変形を示す側面図である。
図7図5及び6のラインの詳細を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
添付図面を参照すると、全体が10で示される本発明のホースの好適だが非排他的構造は、ガーデニングなどの分野、特に、テラス、バルコニー、小規模な庭などの限られた空間状況において、特に、だが非排他的に適用される。
【0023】
図1は、ホース10の実施形態の製造順序の第1の部分を示し、第1の弾性伸縮可能なポリマー材料から成る第1の薄層の押出成形は、第1の管状内側層1(図1a)を実現するために実行される。
【0024】
続いて、既知の方法によると、好ましくはポリマー材料から成り、網状(図1b)又は編組状(図1c)に形成することができるテキスタイル補強材2が、加圧されたときのホース10の安定性を高め、破裂圧力を増大させる目的で設けられる。
【0025】
次に、第2の伸縮可能なポリマー材料から成る第2の薄層3が、例えば押出成形によって補強材2に設けられて補強材を安定化させ、多層単式管状体4を取得する。
【0026】
波形構造を得るために後者は適切な手順を経て、そのうちの1つの例を後述する。
【0027】
例えば、管状体4の波形は任意で、図示しない閉込め要素構造を備えてもよく、該閉込め要素は、図2に示す形状を前提として、安定化層3の周囲に巻き付けられた螺旋状スパイラルであってもよく、又は環状などの様々な形状であってもよく、管状体4を放射方向に拡張させて波形加工する。波形の度合いを変更することによって、ホース10の最大伸び率を修正することができる。
【0028】
最後に、波形管状体4の上には、超軟性かつ弾性プラスチック材料から作製される第3の管状被覆層5が、波形隆起6に貼付され固定される。
【0029】
被覆層5は、ホース10の弾性復帰を促進するが、第3の層5自体が波形加工されて汚れ堆積領域を形成するのを防ぐために下の層よりも厚い。
【0030】
弾性復帰は、波形の外面に弾性糸を挿入することによって強化することができる。
【0031】
第3の外側被覆層5は、適切には、使用後にホース10を通常のサイズに復帰させるように非常に弾性的であり軟らかい。
【0032】
波形加工ステップを含む工程全体は、好ましくは、だが非排他的に、ライン上で実行される。
【0033】
したがって、用いられる具体的な工程に関係なく、最も基本的な形状のホース10は、内側から外側にかけて、
弾性伸縮可能な第1のポリマー材料から成る第1の層1と、
第1の内側層1に巻き付けられた網状又は編組状の補強材2と、
弾性伸縮可能な第2のポリマー材料から成り、補強材2を被覆する第2の安定化層3と、
3つの層1、2、及び3が波形加工ステップを経て、弾性波形管状体4を取得し、
波形管状体4を被覆する第3の被覆層5と、を備える。
【0034】
いくつかの層の材料の選択は、層1及び3の波形加工を促進し、第3の層5の波形加工を回避するように要求される弾性特徴の限度内で、本発明では限定されない。
【0035】
非限定的な例として、第1及び第2のポリマー材料は、エラストマ及び熱可塑性エラストマ(TPE)から成る群から選択されてもよい。具体的には、PP/SEBS、PP/EPDMなどのTPE-S、又はエチレン-オクテンコポリマーなどのTPE-0を使用することができる。追加の適切なエラストマ材料は、ゴム又はラテックスであってもよい。
【0036】
管状体4は、ASTM02240(3”)規格に従って測定される、30ShA~80ShA、好ましくは、40ShA~60ShAの全体ショア硬さAを有していてもよい。
【0037】
例えば、補強材2は、ポリエステル、ナイロン、PE、PP、PVA、アラミド、パラアラミド、メタアラミド繊維、レーヨン(登録商標)から作製される多繊維材料から選択されてもよい。
【0038】
図5は、本発明の方法によるホースの製造システムの好適だが非排他的な実施形態を示す。
【0039】
全体が100で示されるシステムは、第1のステーションとして、押出成形された第1の管状層1を支持し、スピンドル101の軸と同方向の併進運動、及び起こり得るスピンドル101の軸を中心とした回転運動により管状層1を先へ進めるスピンドル101を備える。
【0040】
第1の管状層1のため、既知の構造を有するため詳述しない第1の押出機102がスピンドル101の下流に設けられ、該押出機のタスクは明らかに、第1の内側層1を形成するように、スピンドル101上に第1のポリマー材料を蒸着させることである。
【0041】
よって、1又は2セットの糸で第1の層1を補強し、上記補強材2を作製するのに適した第1の複式スパイラル機103が設けられる。
【0042】
例示的だが非限定的な方法で、第1のスパイラル機103は、2セットのヤーンを支持する2つの回転体から構成されてもよい。これらの回転体は、相互に異なる速度で回転し、ヤーンから得られる波形補強材2を第1の層1に蒸着させることができる。
【0043】
第1のスパイラル機103の下流に、後述の方法により、第1の層1の螺旋状波形のピッチを設定するために使用される1セットの糸を備えた第2のスパイラル機104が設けられる。
【0044】
第2のスパイラル機104は、1セットのヤーンスプールと、1つ以上の近接ヤーンを蒸着して、第1の管状層1を波形加工させ、ヤーン蒸着の近傍に、前進軸に最も近い波形ホースの部分を形成するのに適切な速度で回転する回転体と、を備えてもよい。
【0045】
第2のスパイラル機104の下流には、第1の層1に付着させてテキスタイル補強材2を包含する弾性伸縮可能なポリマー材料製の第2の管状層3を追加することによって、補強材2を第1のホース内側層1に固定するための第2の押出機105が設けられる。
【0046】
第1の冷却容器106が、第2の押出機105のすぐ下流に配置されて、軽い冷水噴流によって第1の補強層1を冷却し、スピンドル101の波形化を促進する。
【0047】
この時点で、第3の被覆層5は、第3の押出機107を用いて波形単式管状体4に貼付される。
【0048】
好適には、単式管状体4は、第3の押出機107の押出ヘッドに入る直前に波形加工する必要がある。
【0049】
第3の押出機107は、波形体4の隆起6上に第3の弾性管状層5を蒸着し、この管状層5の機能は、波形体4を保護して、流体圧の非存在下で圧縮形状を保持し、伸縮式ホース10の外面を平滑化することである。
【0050】
第2の冷却容器108は、牽引109から引き出され、押出ライン10の外に置かれる前に、ホース10を冷却する機能を有する。
【0051】
ライン10の最後には、後の段階でホース10を切断することが好ましい場合、ホースを所定長の片に切断する図示しないカッター又はワインダーを設けてもよい。
【0052】
図6の実施形態は、第2のスパイラル機104が第1の冷却容器106の下流に配置されるという点で、先の実施形態と異なる。
【0053】
スピンドル101は、第1の層1、補強材2、及び第2の安定化層3の蒸着によって波形ホース4を作製する機能を有する。
【0054】
続いて、第2のスパイラル機104を用いて、非弾性糸状プラスチックコイルが蒸着されて、第1の層1の外面の一部をスピンドル101に付着させたままにする。
【0055】
プラスチックコイルは、補強材3と同じ材料が使用されるが、モノフィラメント又はその他のプラスチック材料も使用することができ、金属材料のワイヤなどの更に剛体の材料を使用することもできる。
【0056】
また、スパイラルは、波形管状体内に埋め込まれてもよいし、埋め込まれなくてもよい。
【0057】
このように、速度及び/又は第1の内側層1の前進ピッチを変化させることによって、内側層は、放射方向に拡張できないため、波形加工させられる。
【0058】
一動作モードによると、スピンドル101には、図7に示すように、ライン10の長手方向全体に延びて、内側層1を前進させる支持シャフト110が設けられる。
【0059】
上記シャフト110は、第2のスパイラル機104の上流部分と第2のスパイラル機104の下流部分とで異なるピッチを付与するように、既知な様式で適切に外側を成形され、第2のピッチは上流のピッチよりも小さいため、第1の層1の第1のポリマー材料は、小さな繰出し量で前進させられる。
【0060】
したがって、材料が堆積する結果、ピッチの変化が生じるシャフト110の領域のすぐ上流の部分では、第2のスパイラル機104から与えられる非弾性スパイラルの存在のため、第1の層1を均一に放射方向に拡張させることができない。
【0061】
よって、第1の層1は、プラスチックスパイラルと接触しない領域でのみ放射方向に拡張して、波形を形成する。
【0062】
図8は、好適な実施形態によるスピンドル101の更なる詳細を示し、支持シャフト110が、中心管状要素111と、中心要素111の周囲に巻き付けられた周縁可撓シャフト112とを備え、周縁可撓シャフト112は、第2のスパイラル機104の上記部分と第2のスパイラル機104の下流部分との間の経路においてピッチが可変である螺旋状路を有する。
【0063】
本発明によるホース及び製造方法には、添付の請求項に記載される発明の概念に属する様々な変更及び変形を加えてもよい。さらに、細部はすべて他の技術上等価な構成要素と置き換えてもよく、材料も本発明の保護範囲から逸脱せずに、要件に応じて変更してもよい。

図1a)】
図1b)】
図1c)】
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8