(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-14
(45)【発行日】2022-03-23
(54)【発明の名称】フィールドデバイススイッチモニタ
(51)【国際特許分類】
G05B 19/042 20060101AFI20220315BHJP
G05B 19/048 20060101ALI20220315BHJP
【FI】
G05B19/042
G05B19/048
(21)【出願番号】P 2020548912
(86)(22)【出願日】2019-01-29
(86)【国際出願番号】 US2019015556
(87)【国際公開番号】W WO2019177701
(87)【国際公開日】2019-09-19
【審査請求日】2020-10-21
(32)【優先日】2018-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515231553
【氏名又は名称】ローズマウント インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】ウィーンホールド、ニコラス アーロン
(72)【発明者】
【氏名】ツィングスハイム、ジャスティン タイ
【審査官】黒田 暁子
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-110546(JP,A)
【文献】特開2012-199115(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0178825(US,A1)
【文献】実開平04-102127(JP,U)
【文献】特開平01-166425(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/042
G05B 19/048
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセスパラメータを感知するように構成されているセンサと、工業プロセスのプロセスを制御するように構成されている制御デバイスとからなる群から選択されるアクティブコンポーネントと、
第1端子および第2端子に電気的に結合され、閉状態にあるときに前記第1端子および第2端子を電気的に接続し、開状態にあるときに前記第1端子および第2端子を電気的に切断するように構成されているスイッチと、
前記開状態および閉状態の一方に対応する前記スイッチの現在状態を検出し、前記現在状態を示す状態出力を生成するように構成されているスイッチモニタと、
前記開状態および閉状態の一方に前記スイッチを設定し、前記スイッチの現在状態および前記スイッチの状況の少なくとも一方を示す前記状態出力に基づいて通知を生成するように構成されているコントローラと、
第1入力が前記コントローラと前記スイッチとの間の位置に電気的に接続され、第2入力が前記コントローラと前記スイッチモニタとの間の位置に電気的に接続され、出力が前記コントローラに電気的に接続されている比較回路と、
を含
み、
前記スイッチモニタは、前記スイッチにわたる電圧および前記スイッチを流れる電流からなる群から選択される前記スイッチの現在状態を示す電気パラメータを検出し、検出された前記電気パラメータに基づいて前記状態出力を生成するように構成され、
前記コントローラは、スイッチ駆動信号を使用して前記スイッチを前記開状態または閉状態に設定するように構成され、
前記コントローラは、前記比較回路によって行われた前記スイッチ駆動信号と前記状態出力との比較に基づいて前記通知を生成する、
工業プロセスのフィールドデバイス。
【請求項2】
前記通知は、アラーム、ディスプレイ上のステータスレポート、アナログまたはデジタル通信、およびプロセス制御ループのループ電流設定からなる群から選択される通知を含むか、またはトリガする、請求項
1に記載のフィールドデバイス。
【請求項3】
前記電気パラメータは、直流(DC)電圧および交流(AC)電圧を含む、請求項
1に記載のフィールドデバイス。
【請求項4】
前記電気パラメータは、交流電圧を含み、
前記スイッチモニタは、前記交流電圧を、前記スイッチモニタのノードにおける直流電圧に変換するように構成されている電圧整流器を含む、
請求項
1に記載のフィールドデバイス。
【請求項5】
前記コントローラは、前記状態出力と、前記スイッチの意図された状態を示すスイッチ設定との比較に基づいて、前記通知を生成する、
請求項
1に記載のフィールドデバイス。
【請求項6】
前記コントローラは、スイッチ駆動信号を使用して前記スイッチを前記開状態または閉状態に設定するように構成され、
前記アクティブコンポーネントは、感知されたプロセスパラメータに対応するパラメータ出力を有する前記センサを含み、
前記コントローラは、前記スイッチ駆動信号を使用して、前記パラメータ出力に基づいて、前記開状態および閉状態の一方に前記スイッチを設定するように構成されている、
請求項
1に記載のフィールドデバイス。
【請求項7】
前記センサは、圧力センサ、レベルセンサ、流量センサ、および温度センサからなる群から選択され、
前記フィールドデバイスは、前記パラメータ出力に基づいてパラメータ値を生成するように構成されている測定回路を含み、
前記コントローラは、通信回路を使用して、前記パラメータ値および通知を遠隔位置に通信するように構成されている、
請求項
6に記載のフィールドデバイス。
【請求項8】
前記コントローラは、スイッチ駆動信号を使用して前記スイッチを前記開状態または閉状態に設定するように構成され、
前記アクティブコンポーネントは、アクチュエータ、バルブ、およびソレノイドからなる群から選択される前記制御デバイスを含み、
前記制御デバイスは、少なくとも2つの異なる状態を含み、
前記コントローラは、前記スイッチ駆動信号を使用して前記制御デバイスの前記状態に基づいて、前記スイッチを前記開状態及び閉状態の一方に設定するように構成されている、
請求項
1に記載のフィールドデバイス。
【請求項9】
プロセスパラメータを感知するように構成されているセンサと、プロセスを制御するように構成されている制御デバイスとからなる群から選択されるアクティブコンポーネントと、
第1端子および第2端子に電気的に結合され、閉状態にあるときに前記第1端子および第2端子を電気的に接続し、開状態にあるときに前記第1端子および第2端子を電気的に切断するように構成されているスイッチと、
前記閉状態および開状態の一方に対応するスイッチの現在状態を検出し、前記現在状態を示す状態出力を生成するように構成されているスイッチモニタと、
前記開状態と閉状態との間で前記スイッチを設定し、前記スイッチの現在状態および前記スイッチの状況のうちの少なくとも一方を示す前記状態出力に基づいて通知を生成するように構成されているコントローラと、
を含む、フィールドデバイスと、
前記第1端子を介して前記スイッチに電気的に結合されている外部デバイスと、
前記第2端子を介して前記スイッチに電気的に結合され、前記スイッチを介して前記外部デバイスに電力を供給するように構成されている電源と、
を含み、
前記スイッチが前記閉状態のときは前記外部デバイスに電力が供給され、前記スイッチが前記開状態のときは前記外部デバイスへの電力が切断さ
れ、
前記フィールドデバイスは、第1入力が前記コントローラと前記スイッチとの間の位置に電気的に接続され、第2入力が前記コントローラと前記スイッチモニタとの間の位置に電気的に接続され、出力が前記コントローラに電気的に接続されている比較回路を含み、
前記スイッチモニタは、前記スイッチにわたる電圧および前記スイッチを流れる電流からなる群から選択される前記スイッチの現在状態を示す電気パラメータを検出し、検出された前記電気パラメータに基づいて前記状態出力を生成するように構成され、
前記コントローラは、スイッチ駆動信号を使用して前記スイッチを前記開状態または閉状態に設定するように構成され、
前記コントローラは、前記比較回路によって行われた前記スイッチ駆動信号と前記状態出力との比較に基づいて前記通知を生成する、
工業プロセス制御システム。
【請求項10】
前記通知は、アラーム、ディスプレイ上のステータスレポート、アナログまたはデジタル通信、およびプロセス制御ループのループ電流設定からなる群から選択される通知を含むか、またはトリガする、請求項
9に記載の工業プロセス制御システム。
【請求項11】
前記外部デバイスが、ポンプ、ソレノイド、およびコンプレッサからなる群から選択される、請求項
9に記載の工業プロセス制御システム。
【請求項12】
前記コントローラは、前記状態出力と、前記スイッチの意図された状態を示すスイッチ設定との比較に基づいて、前記通知を生成する、請求項
9に記載の工業プロセス制御システム。
【請求項13】
前記アクティブコンポーネントは、感知されたプロセスパラメータに対応するパラメータ出力を有する前記センサを含み、
前記コントローラは、前記スイッチ駆動信号を使用して、前記パラメータ出力に基づいて、前記開状態および閉状態の一方に前記スイッチを設定するように構成されている、
請求項
9に記載の工業プロセス制御システム。
【請求項14】
前記センサは、圧力センサ、レベルセンサ、流量センサ、および温度センサからなる群から選択され、
前記フィールドデバイスは、前記パラメータ出力に基づいてパラメータ値を生成するように構成されている測定回路を含み、
前記コントローラは、通信回路を使用して、前記パラメータ値および通知を遠隔位置に通信するように構成されている、
請求項
13に記載の工業プロセス制御システム。
【請求項15】
工業プロセスのプロセスパラメータを感知し、または、フィールドデバイスのアクティブコンポーネントを使用して工業プロセスを制御し、
前記フィールドデバイスのコントローラによって生成されるスイッチ駆動信号を使用して、外部電源からの電力が外部デバイスから切断されている開状態、および、前記外部電源からの電力が前記外部デバイスに接続されている閉状態の一方に対応する現在状態に前記フィールドデバイスのスイッチを設定し、
前記フィールドデバイスのスイッチモニタを使用して前記スイッチの前記現在状態を示す電気パラメータを検出し、
前記スイッチモニタを使用して、検出された前記電気パラメータに基づいて前記現在状態を示す状態出力を生成し、
前記スイッチの前記現在状態および前記スイッチの状況の少なくとも一方を示す通知を、前記コントローラを使用して、前記状態出力に基づいて生成
し、
前記フィールドデバイスは、第1入力が前記コントローラと前記スイッチとの間の位置に電気的に接続され、第2入力が前記コントローラと前記スイッチモニタとの間の位置に電気的に接続され、出力が前記コントローラに電気的に接続されている比較回路を含み、
前記スイッチモニタは、前記スイッチにわたる電圧および前記スイッチを流れる電流からなる群から選択される前記スイッチの現在状態を示す電気パラメータを検出し、検出された前記電気パラメータに基づいて前記状態出力を生成するように構成され、
前記コントローラは、スイッチ駆動信号を使用して前記スイッチを前記開状態または閉状態に設定するように構成され、
前記コントローラは、前記比較回路によって行われた前記スイッチ駆動信号と前記状態出力との比較に基づいて前記通知を生成する、
工業プロセスフィールドデバイスを使用して外部デバイスを制御する方法。
【請求項16】
前記通知は、アラーム、ディスプレイ上のステータスレポート、アナログまたはデジタル通信、およびプロセス制御ループのループ電流設定からなる群から選択される通知を含むか、またはトリガする、
請求項
15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、工業プロセス制御システムに関する。より具体的には、本開示の実施形態は、フィールドデバイスのスイッチの状態を監視するスイッチモニタを有する工業プロセスフィールドデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
工業環境においては、制御システムは工業および化学プロセスの現況を監視および制御するために使用される。典型的には、制御システムは、工業プロセス内の主要な位置に分散され、プロセス制御ループによって制御システム内の制御回路に結合された工業プロセスフィールドデバイスを使用して、これらの機能を実行する。用語「フィールドデバイス」は、分散制御またはプロセス監視システムにおいて機能を実行する任意のデバイスを指し、工業プロセスの測定、制御、および/または監視に使用される、現在知られている、またはまだ知られていないすべてのデバイスを含む。
【0003】
典型的なフィールドデバイスは、フィールドデバイスが、1つまたは複数のセンサを使用するプロセスパラメータ監視および測定、および/または1つまたは複数の制御デバイスを使用するプロセス制御動作などの従来のフィールドデバイスタスクを実行することを可能にするデバイス回路を含む。例示的なセンサは、工業プロセスで使用される圧力センサ、レベルセンサ、温度センサ、および他のセンサを含む。例示的な制御デバイスは、アクチュエータ、ソレノイド、バルブ、および他の制御デバイスを含む。
【0004】
フィールドデバイスのデバイス回路はまた、センサ及び/又は制御デバイスを制御するために使用され、例えば4~20mAプロセス制御ループのようなプロセス制御ループを介してプロセス制御システム、又は他の回路と通信するコントローラを含むことができる。一部の設備では、プロセス制御ループは、現場デバイスに電力を供給するために、調節された電流および/または電圧を現場デバイスに供給するために使用される。プロセス制御ループは、感知されたプロセスパラメータに対応するプロセスパラメータ値などのデータを搬送することもできる。このデータは、プロセス制御ループを介してアナログ信号として、又はデジタル信号として通信することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スイッチが適切に動作しているか示す。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施形態は、工業プロセス、工業プロセス制御システム、および工業プロセスフィールドデバイスを使用して外部デバイスを制御する方法のためのフィールドデバイスを対象としている。フィールドデバイスの一実施形態は、アクティブコンポーネントと、スイッチと、スイッチモニタと、コントローラとを含む。アクティブコンポーネントは、プロセスパラメータを感知するように構成されたセンサであってもよいし、工業プロセスのプロセスを制御するように構成された制御デバイスであってもよい。好ましくは、スイッチは、第1端子および第2端子に電気的に結合され、閉状態にあるときに第1端子および第2端子を電気的に接続し、開状態にあるときに第1端子および第2端子を電気的に切断するように構成される。スイッチモニタは、閉状態または開状態に対応するスイッチの現在状態を検出し、現在状態を示す状態出力を生成するように構成される。コントローラは、スイッチを開状態または閉状態に設定し、スイッチの現在状態およびスイッチの状況のうちの少なくとも1つを示す状態出力に基づいて通知を生成するように構成される。
【0007】
工業プロセス制御システムの一実施形態は、上述のフィールドデバイスと、外部デバイスと、電源とを含む。外部デバイスは、第1端子を介してスイッチに電気的に結合される。電源は、第2端子を介してスイッチに電気的に結合され、スイッチを介して外部デバイスに電力を供給するように構成される。スイッチが閉状態のときは外部デバイスに電力が供給され、開状態のときは外部デバイスから電力が切断される。
【0008】
本方法の一実施形態では、工業プロセスのプロセスパラメータが感知されるか、または工業プロセスがフィールドデバイスのアクティブコンポーネントを使用して制御される。フィールドデバイスのスイッチは、フィールドデバイスのコントローラによって生成されるスイッチ駆動信号を用いて、外部電源からの電力が外部デバイスから切断される開状態、または外部電源からの電力が外部デバイスに接続される閉状態に対応する現在状態に設定される。スイッチの現在状態を示す電気的パラメータは、フィールドデバイスのスイッチモニタを使用して検出される。検出された電気的パラメータに基づいて、スイッチモニタを使用して現在状態を示す状態出力が生成される。スイッチの現在状態およびスイッチの状況のうちの少なくとも1つを示す通知が、コントローラを使用して状態出力に基づいて生成される。
【0009】
上記概要は、以下の詳細な説明でさらに説明される概念の選択を簡略化された形態で紹介するために提供される。この発明の概要は、特許請求される主題の重要な特徴または本質的な特徴を識別することを意図するものではなく、特許請求される主題の範囲を決定する際の補助として使用されることを意図するものでもない。特許請求される主題は、背景技術で言及される任意のまたはすべての欠点を解決する実装形態に限定されない。
【発明の効果】
【0010】
スイッチが適切に動作しているか示すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の実施形態による、例示的なプロセス制御システムの簡略図である。
【
図2】本開示の実施形態による、例示的なプロセス制御システムの簡略図である。
【
図3】本開示の実施形態による、工業プロセスフィールドデバイスの例示的なスイッチモニタの回路図である。
【
図4】本開示の実施形態による、工業プロセスフィールドデバイスの例示的なスイッチモニタの回路図である。
【
図5】本開示の実施形態による、フィールドデバイスのスイッチに送達される交流電圧のチャート、および工業プロセスフィールドデバイスの例示的なスイッチモニタによって生成される状態出力のチャートを示す図である。
【
図6】本開示の実施形態による、工業プロセスフィールドデバイスを使用して外部デバイスを制御する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の実施形態は、添付の図面を参照して、以下でより完全に説明される。同一または類似の参照符号を使用して識別される要素は、同一または類似の要素を参照する。しかしながら、本開示の様々な実施形態は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載された実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が完全であり、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように提供される。
【0013】
本開示の実施形態は、一般に、工業プロセスフィールドデバイス、フィールドデバイスを含む工業プロセス制御システム、およびフィールドデバイスを使用して外部デバイスを制御する方法を対象とする。
図1および
図2は、本開示の実施形態による、例示的なプロセス測定または制御システム100の簡略図である。
【0014】
システム100は、工業プロセス104とインタラクションすることができる工業プロセスフィールドデバイス102を含む。いくつかの実施形態では、プロセス104は、パイプ105(
図1)などのパイプを介して輸送される流体などの材料、および/またはシステム100によって処理されるタンクなどに含まれる材料を含む。材料のこの処理は、一般に、材料をより価値の低い状態から、石油、化学物質、紙、食品などのより価値があり有用な製品に変換する。例えば、製油所は、原油をガソリン、燃料油、および他の石油化学物質に加工することができる工業プロセスを実施する。
【0015】
フィールドデバイス102は、フィールドデバイス102を制御するように構成され得るコンピュータ化された制御ユニット106と通信し得る。制御ユニット106は、
図1に示すように、システム100の制御室のように、フィールドデバイスから離れて配置されてもよい。
【0016】
制御ユニット106は、適切な物理通信リンクまたは無線通信リンクを介してフィールドデバイス102に通信可能に結合され得る。例えば、制御ユニットは、制御ループ107を介してフィールドデバイスに結合されてもよい。制御ユニット106とフィールドデバイス102との間の通信は、従来のアナログおよび/またはデジタル通信プロトコルに従って、制御ループ107を介して実行され得る。いくつかの実施形態では、プロセス制御ループ107は、プロセス制御ループ4~20ミリアンペアのプロセス制御ループを含み、プロセス変数は、プロセス制御ループ107を流れるループ電流I(
図2)のレベルによって表すことができる。例示的なデジタル通信技術は、HART(登録商標)通信規格のような2線式プロセス制御ループ107のアナログ電流レベルに変調されるデジタル信号を含む。FieldBusおよびProfibus通信プロトコルを含む、他の純粋にデジタルの技法を使用することもできる。制御ユニット106は、制御ループ107を介してフィールドデバイス102に電力を供給する電源を含むことができる。
【0017】
いくつかの実施形態では、フィールドデバイス100は、
図2の簡略図に示すように、コントローラ108、1つまたは複数のセンサまたは制御デバイス110の形態のアクティブコンポーネント、測定または制御回路112、デジタル-アナログ変換器(DAC)114、通信回路115、および/または端子ブロック116を含む。コントローラ108は、デバイス100の非一時的な特許主題として適格なコンピュータ可読媒体またはメモリ118にローカルに格納され得る命令の実行に応答して、本明細書で説明される1つまたは複数の機能を実行するようにフィールドデバイス100の構成要素を制御する1つまたは複数のプロセッサ(すなわち、マイクロプロセッサ、中央処理装置など)を表すことができる。いくつかの実施形態では、コントローラ108のプロセッサは、1つまたは複数のコンピュータベースのシステムの構成要素である。いくつかの実施形態では、コントローラ108は、1つまたは複数の制御回路、マイクロプロセッサベースのエンジン制御システム、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの1つまたは複数のプログラマブルハードウェア構成要素を含み、これらは、本明細書で説明する1つまたは複数の機能を実行するためにデバイス100の構成要素を制御するために使用される。コントローラ108は、他の従来のフィールドデバイス回路を表すこともできる。
【0018】
フィールドデバイス102は、
図2のブロック110によって表される1つまたは複数のセンサを使用して、プロセス104の温度、レベル、圧力、流量、または別のパラメータなどのプロセス104のパラメータを感知または測定するために使用され得る。例示的なセンサ110は、圧力センサ、温度センサ、レベルセンサ、流量センサ、および/またはプロセスパラメータを感知または測定するために使用される他のセンサを含む。
【0019】
フィールドデバイス100はまた、
図2のブロック110によって表される1つ以上の制御デバイスを使用して、プロセス104の態様を制御するように構成されてもよい。例示的な制御デバイス110は、プロセスを制御するために現場デバイスで使用されるアクチュエータ、ソレノイド、バルブ、および他の従来のプロセス制御デバイスを含む。
【0020】
測定回路又は制御回路112は、センサ又は制御デバイス110と相互作用する回路を表す。例えば、回路112は、フィールドデバイスのコントローラ108が使用するためにセンサ110からの出力を測定する測定回路を含むことができる。DAC114は、例えば、センサ110によって感知されるプロセスパラメータの値を示すようにループ電流Iを調整することによって、2線式プロセス制御ループ107を介してなど、通信回路115を使用して制御ユニット106に通信されるデジタル信号をアナログ信号に変換するために、コントローラ108によって使用されてもよい。回路112は、例えば、制御ユニット106からのコマンド、又は、例えば通信回路115を通して制御デバイス108によって受け取られる他の場所に応答して、制御デバイス110を制御するために使用することもできる。
【0021】
本開示の実施形態は、スイッチ120を含むフィールドデバイス102を対象とする。スイッチ120は、端子ブロック116を介するなどしてフィールドデバイス102の外部にある電源124およびデバイス126に電気的に結合されてもよい。したがって、電源124およびデバイス126の実施形態は、フィールドデバイス102とは別個である。コントローラ108は、スイッチ120を制御して、電源124からデバイス126への電力を電気的に接続または切断する。デバイス126の例示的な実施形態は、例えば、ポンプ、コンプレッサ、ソレノイド、またはシステム100と共に使用するのに適し得る別のデバイスを含む。
【0022】
スイッチ120は、任意の適切な形態をとることができる。例えば、スイッチ120は、ラッチリレーまたは別の適切なスイッチを含んでもよい。加えて、単一のスイッチ120のみが図示されているが、フィールドデバイス102は、例えば、端子ブロック116に結合されてもよく、コントローラ108によってそれぞれ制御される複数のスイッチ120を含んでもよいことが理解される。
【0023】
いくつかの実施形態では、コントローラ108は、スイッチ120がデバイス126を電源124からの電力に接続する閉状態と、スイッチ120がデバイス126を電源124から切り離す開状態との間で、スイッチ120を選択的に設定(すなわち、制御、作動、またはトグル)する。したがって、デバイス126は、スイッチ120が閉状態に設定されている間、またはそれに応答して起動されてもよく、デバイス126は、スイッチ120が開状態に設定されていることに応答して停止される。いくつかの実施形態では、スイッチ120の状態の設定は、コントローラ108からのスイッチ駆動信号128に応答して生じる。
【0024】
ある実施形態では、コントローラ108は、1つ以上の設定に基づいてプロセッサ実行命令に応答して、スイッチ120を開状態または閉状態のいずれかに設定するように構成される。設定およびプログラムされた命令は、設定130として、メモリ118、制御ユニット106のメモリ、および/または別の適切な場所に記憶されてもよい。設定130は、閾値および/または他のスイッチ制御パラメータなどのユーザ定義設定を含むことができる。
【0025】
一実施形態では、コントローラ108は、センサ110によって検出される感知されたパラメータ(例えば、圧力、レベル、流れ、温度など)に応答して、スイッチ120を開または閉状態に設定する。例えば、コントローラ108は、センサ110から出力されたパラメータに基づいて回路112から出力された感知されたパラメータ値を、ユーザ定義の閾値などの設定130と比較し、感知されたパラメータ値が閾値との所定の関係を満たすときに、駆動信号128を使用してスイッチ120を所定の開または閉状態に設定することができる。
【0026】
あるいは、制御ユニット106は、フィールドデバイス102から感知されたパラメータ値を受信し、感知されたパラメータ値が、ユーザ定義のしきい値などの設定130との所定の関係を満たす場合に、スイッチ120を所望の状態に設定するように、制御ループ107を介してなど、コントローラ108にコマンドを発行することができる。次に、制御デバイス108は、制御ユニット106からのコマンドに応答して、スイッチ120を所望の状態に設定するための駆動信号128を生成する。
【0027】
一例では、フィールドデバイス102は、タンク内のレベルを感知するレベルセンサ110を含み、感知されたレベルを通信回路115を用いて制御ユニット106に通信することができる。センサ110によって生成されたレベル出力が、閾値(例えば、設定130)を下回る検知レベルを示す場合、制御デバイス108は、外部ポンプ(デバイス126)を作動させ、追加の材料をタンク内に駆動するために、スイッチ120を閉状態に設定するように構成されてもよく、または制御ユニット106によって命令されてもよい。センサ110によって感知されたレベルが、タンクが満杯であることを示すものなどの別の閾値レベル(設定130)に達した後、制御デバイス108は、スイッチ120を開いてポンプを非作動にするように構成または指令されてもよい。
【0028】
別の実施形態では、コントローラ108は、スイッチ駆動信号128を使用して、制御デバイス110の状態に応答してスイッチ120を開または閉状態に設定する。あるいは、制御ユニット106は、制御デバイス110の状態に基づいて、スイッチ120を開状態または閉状態のいずれかに設定するように、コントローラ108にコマンドを発行してもよい。ここで、制御デバイス110は、例えば、弁の開状態または閉状態、アクチュエータまたはソレノイドの位置、または制御デバイス110の別の状態など、少なくとも2つの異なる状態を含む。例えば、制御デバイス110が弁であり、デバイス126がポンプである場合、コントローラ108は、弁が開いてポンプを作動させ、弁を通る材料の流れを駆動するときに、スイッチ120を閉位置に設定するように構成または命令されてもよく、コントローラ108は、弁が閉じてポンプを停止させるときに、スイッチ120を開位置に設定するように構成または命令されてもよい。
【0029】
スイッチ120は、意図された開状態または閉状態を達成することによって適切に動作することが重要である。制御デバイス108によって設定された所望の状態に入るためのスイッチ120の検出されない故障は、例えば、安全問題、規制問題、プロセス品質問題、および他の可能性のある問題を含む、プラントの停止および長時間のトラブルシューティングおよび修理手段につながる多重の問題につながる可能性がある。例えば、制御デバイス108が、流体をタンクに充填するポンプ(デバイス126)を不活性化するために、スイッチ120を閉状態から開状態に遷移させるために駆動信号128を送出するが、スイッチ120が開状態に遷移しない場合、ポンプは作動し続けることがあり、その結果、流体が、他の潜在的な問題のある結果の中で、タンクを溢れ出させる可能性がある。このようなスイッチの故障は、一般に、潜在的な損傷を軽減するために直ちに注意を払う必要がある。残念ながら、故障したスイッチまたは故障したスイッチ120を識別するために工業用システム内のフィールドデバイス102の十分な手動監視を提供するには、一般に時間がかかり、費用がかかりすぎる。
【0030】
本開示によるフィールドデバイス102の実施形態は、フィールドデバイス102のスイッチ120が意図した通りに動作していることを確認するために使用され得るスイッチモニタ140(
図2)を含む。スイッチモニタ140は、例えば、
図2に示すように、端子ブロック116を介して電源124及びデバイス126に電気的に結合することができる。いくつかの実施形態では、スイッチモニタ140は、直流(DC)または20~60VDCなどのDC電圧、または交流(AC)または20~250VACなどのAC電圧を提供する電源124を取り扱うように構成される。
【0031】
いくつかの実施形態では、スイッチモニタ140は、スイッチ120の現在状態(すなわち、開または閉)を検出(例えば、感知または測定)し、スイッチ120の現在状態を示す状態出力142を生成するように構成される。コントローラ108は、状態出力142に基づいて通知144を生成するように構成される。通知144は、例えば、通信回路115を使用して、有線(例えば、制御ループ107)または無線通信リンクを使用して、制御ユニット106または別の場所に送信されてもよい。
【0032】
通知144の実施形態は、スイッチ120の現在状態、および/またはスイッチ120が適切に動作しているか否か(すなわち、スイッチ120の状況)を示す。通知144は、任意の適切な形態をとることができる。例示的な通知144は、アラーム(可聴および/または可視)、制御ユニット106のディスプレイ上などのディスプレイ上に提示されるステータスレポート、プロセス制御ループ107を介して配信される通信または設定などの無線または有線通信リンクを介したアナログまたはデジタル通信またはメッセージ、または別の通知を含むか、またはトリガする。例えば、通知144は、通信回路115を用いて、ループ電流Iを、異なる通知を示す所定のレベル、または複数の所定のレベルのうちの1つに設定することによって送信されてもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、コントローラ108は、状態出力142とスイッチ駆動信号128との間の比較に基づいて通知144を生成し、これは、上述したように、検知されたパラメータ、コマンド、および/または制御デバイスの状態に基づいてスイッチ120の状態を設定する。この比較は、状態出力142とスイッチ駆動信号128とを比較し、その比較に基づいて信号148を出力する比較回路146を用いて行うことができる。信号148は、スイッチ駆動信号128が開状態にスイッチ120を設定するように構成され、状態出力142がスイッチ120が開状態にあることを示す場合など、スイッチ駆動信号128と状態出力142との間の対応を示すことができる。この場合、スイッチ120は正常に動作していると推定される。あるいは、信号148は、スイッチ駆動信号128がスイッチ120を開状態に設定するように構成され、状態出力142がスイッチ120が閉位置にあることを示す場合など、スイッチ駆動信号128と状態出力142との間の競合を示してもよい。この場合、スイッチ120は、不適切に動作していると推定される。通知144は、スイッチ120の適切または不適切な動作を示すために、信号148に応答してコントローラ108によって生成されてもよい。さらに、通知144は、スイッチ出力142によって示されるスイッチ120の現在状態、および/またはスイッチ駆動信号128に対応するスイッチ120の意図された状態を示すことができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、コントローラ108は、状態出力142とスイッチ設定150との間の比較に基づいて通知144を生成し、これは、例えば、
図2に示されるように、メモリ118に記憶され得る。スイッチ設定150は、スイッチ120の意図されたまたは所望の開状態または閉状態を示す。したがって、スイッチ設定150は、一般に、スイッチ120の状態を設定するスイッチ駆動信号128に対応し、上述のように、感知されたパラメータ、制御デバイスの状態、および/またはコマンドに基づくことができる。コントローラ108は、スイッチ設定150と状態出力142との間に、スイッチ120が適切に動作していることを示す対応関係があるかどうか、またはスイッチ設定150と状態出力142との間に、スイッチ120が不適切に動作していることを示す競合があるかどうかを判定する。通知144は、スイッチ120の適切または不適切な動作を示すために、コントローラ108によって生成される。さらに、通知144は、スイッチ出力142によって示されるスイッチ120の現在状態、および/またはスイッチ設定150によって示されるスイッチ120の意図された状態を示すことができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、スイッチモニタ140は、スイッチ120の現在状態(すなわち、開または閉)を示す電気パラメータを検出(すなわち、感知または測定)し、検出された電気パラメータに基づいて状態出力142を生成する回路を備える。電気パラメータの実施形態は、スイッチ120にわたる電圧(ACまたはDC)、スイッチ120を通る電流(ACまたはDC)、または別の適切な電気パラメータを含む。いくつかの実施形態では、スイッチモニタ140は、スイッチ120の現在状態を示す検出された電気パラメータに基づいて状態出力142を生成する。
【0036】
図3および
図4は、本開示の実施形態による例示的なスイッチモニタ140Aおよび140Bの回路図である。例示的なスイッチモニタ140Aは、スイッチ120の両端間の電圧(ACまたはDC)に基づいて状態出力142を生成するように構成され、例示的なスイッチモニタ140Bは、スイッチ120を通る電流I
S(ACまたはDC)に基づいて状態出力142(すなわち、アナログ電圧)を生成するように構成される。スイッチモニタ140A及び140Bは、それぞれ、
図2に示すように、端子ブロック116の端子であり得る端子152及び154に結合される。電源124は、一般に、端子152に結合されたACまたはDC電圧供給器156および抵抗158によって表される。デバイス126は、端子154及びDC電圧供給器156又は電気的接地/共通部に電気的に結合される。
【0037】
いくつかの実施形態では、スイッチモニタ140Aは、電源124によって供給されるAC波形の負の波サイクルの間にスイッチモニタ140Aが動作することを可能にする電圧整流器160を含む。例示的な一実施形態では、整流器160は、ダイオード162およびキャパシタ164を含む。ダイオード162は、電源124によって生成されるAC波形の負のサイクル部分をブロックする。キャパシタ164は、AC波形の正のサイクル中に充電し、ダイオード162が波形をブロックしている間、AC波形の負のサイクル中にゆっくり減衰する。キャパシタ164は、AC波形の負のサイクルの間にAC波形の正のサイクルの間に達成される電圧充電を実質的に維持するように適切な大きさにされる。
【0038】
スイッチモニタ140Aは、電源電圧Vsに結合された正の電源入力と、電気接地175に結合された負の電源入力とを有する、抵抗器166、168、170および172と、演算増幅器(オペアンプ)174とを含んでもよい。抵抗器166および170と、抵抗器168および172との比は、スイッチ120の両端間および端子152および154の間の電圧差を検出するために、オペアンプ174のための利得を設定し、これは、出力176によって示される。抵抗器166、168、170及び172の抵抗は、高電流がスイッチ120を通って流れることによって、いかなる低電圧電子デバイスにもダメージを与えないようにするために、高抵抗である。
【0039】
また、スイッチモニタ140Aは、電源電圧Vsに結合された正の電源入力と、電気接地175に結合された負の電源入力とを有するオペアンプ178を含む。オペアンプ178は、出力176によって示されるスイッチ120の両端の電圧差を、抵抗180および182によって形成される分圧器によって設定される閾値電圧と比較し、その比較に基づいて状態出力142を出力する。閾値電圧は、スイッチ120によって切り換えられる電圧の範囲にわたって正しくトリガするように調節されてもよい。
【0040】
オペアンプ178からの状態出力142は、アプリケーション(例えば、通常開対通常閉スイッチアプリケーション)に応じて、スイッチ120の開状態または閉状態に対して論理ハイとなるように構成することができる。追加の回路を使用して、例えば、コントローラ108のマイクロプロセッサによる処理の前に、出力142を処理したり、出力142を絶縁したりしてもよい。
【0041】
図5は、スイッチ120に送達された電源124からのAC電圧と、
図3の例示的なスイッチモニタ140Aによって生成された状態出力142とを比較する2つのチャートを示す。t
0-t
1の間、スイッチ120は開いており、スイッチ120の両端の電圧は、電源124によって供給される交流電圧を反映する。この例では、スイッチモニタ140Aは、スイッチ120の開状態のための論理ロー状態出力142を生成する。期間t
1において、交換機120は閉じられている。これにより、スイッチ120およびデバイス126に電流が流れる。加えて、スイッチ120の両端の電圧は、実質的にゼロ近くに低下する。スイッチ120にわたる電圧のこの変化は、結果として、スイッチモニタ140Aが論理ハイ状態出力142を生成することになる。
【0042】
例示的なスイッチモニタ140B(
図4)は、スイッチ120を通る電流I
S(交流または直流)に基づいて状態出力142を生成するように構成される。スイッチ140Bは、
図2に示すように、例えば、端子ブロック116の端子であり得る端子152及び154に結合される。スイッチモニタ140Bは、ダイオード162とキャパシタ164によって形成される電圧整流器160を含んでもよく、これらの電圧整流器は、上述したように動作する。
【0043】
スイッチモニタ140Bは、抵抗器186、188、190および192と、電源電圧Vsに結合された正の電源入力と、電気接地195に結合された負の電源入力とを有するオペアンプ194とを含んでもよい。抵抗器186および190、ならびに抵抗器188および192の比は、スイッチ120と直列である抵抗器196の両端の電圧差を検出するために、オペアンプ194のための利得を設定する。抵抗器186、188、190及び192の抵抗は非常に大きく設定されており、スイッチ120を通って高電流が流れていかなる低電圧電子デバイスにもダメージを与えないようにしている。オペアンプ194は、電流ISに応じて、抵抗196の両端電圧に基づいて状態出力142を出力する。
【0044】
スイッチモニタ140Bのオペアンプ194からの状態出力142は、抵抗器196を通る電流に比例するアナログ電圧である。抵抗器196の既知の値と状態出力142のアナログ電圧とを用いて、制御器108は電流ISを決定することができる。次に、電流ISを設定と比較して、スイッチ102(例えば、通常開または通常閉スイッチ)が開状態か閉状態かを判断することができる。追加の回路を使用して、例えば、コントローラ108のマイクロプロセッサによる処理の前に、出力142を処理したり、出力142を絶縁したりしてもよい。
【0045】
本開示のさらなる実施形態は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態に従って形成される工業プロセスフィールドデバイス102を使用して外部デバイス126を制御する方法を対象とする。
図6は、本方法の一実施形態を示すフローチャートである。
【0046】
この方法の200では、工業プロセス104のプロセスパラメータが検知されるか、またはフィールドデバイス102のアクティブコンポーネント110を使用してプロセス104が制御される。従って、アクティブコンポーネントは、上述したように、プロセスパラメータを感知するセンサ、又はプロセスを制御する制御デバイスの形態であってもよい。
【0047】
202において、フィールドデバイス102のスイッチ120は、外部電源124からの電力が外部デバイス126から切断される開状態、または外部電源124からの電力が外部デバイス126に接続される閉状態のいずれかに対応する現在状態に設定される。いくつかの実施形態では、スイッチ120は、上述したように、フィールドデバイス102のコントローラ108によって生成されたスイッチ駆動信号128に応答して現在状態に設定される。
【0048】
204において、スイッチ120の現在状態を示す電気パラメータが、フィールドデバイス102のスイッチモニタ140を使用して検出(すなわち、感知または測定)される。上述のように、電気パラメータの実施形態は、スイッチ120の両端の電圧(ACまたはDC)と、スイッチ120を通る電流(ACまたはDC)とを含む。
【0049】
206において、検出された電気的パラメータに基づいて現在状態を示す状態出力142が、スイッチモニタ140を使用して生成される。次に、208において、コントローラ108を使用して状態出力142に基づいて通知が生成される。上述したように、通知144は、スイッチ120の現在状態、及び/又はスイッチ120が適切に動作しているか否かを示すことができる。
【0050】
本開示の実施形態は、好ましい実施形態を参照して説明されてきたが、発明は、本開示の思想および範囲から逸脱することなく、形態および詳細において変更がなされ得ることを認識するであろう。