(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-14
(45)【発行日】2022-03-23
(54)【発明の名称】通気靴
(51)【国際特許分類】
A43B 7/06 20060101AFI20220315BHJP
【FI】
A43B7/06
(21)【出願番号】P 2021159356
(22)【出願日】2021-09-29
【審査請求日】2021-10-04
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】390010571
【氏名又は名称】株式会社リーガルコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100144749
【氏名又は名称】小林 正英
(74)【代理人】
【識別番号】100076369
【氏名又は名称】小林 正治
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 敦史
【審査官】遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-228991(JP,A)
【文献】特開2014-094198(JP,A)
【文献】特表2010-524531(JP,A)
【文献】特開2002-345503(JP,A)
【文献】特開2000-166606(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A43B 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本底と甲部材を備えた通気靴において、
前記本底にその肉厚方向に貫通する通気孔及び本底エアホール
が設けられ、
前記本底の上面側であって前記通気孔を覆う位置に防水透湿材が設けられ、
前記本底の裏面側に踵部材が設けられ、
前記防水透湿材
及び前記本底の上面側に中入れ底が設けられ、
前記踵部材
に有底の踵部材エアホール
が設けられ、
前記中入れ底に
その肉厚方向に貫通するエア通路が設けら
れ、
前記エア通路は、踵側の位置に形成された中入れ底エアホールと、当該中入れ底エアホールに連通する貫通長孔を備え、
前記貫通長孔は前記中入れ底エアホールからつま先側の防水透湿材の上にかかる位置に亘って設けられ、
前記踵部材エアホール、前記本底エアホール、前記中入れ底エアホール及び前記貫通長孔が連通した、
ことを特徴とする通気靴。
【請求項2】
請求項
1記載の通気靴について、
本底、防水透湿材及び中入れ底が一体に接合された、
ことを特徴とする通気靴。
【請求項3】
請求項
1又は請求項
2記載の通気靴において、
貫通長孔は中入れ底エアホールと連通する長孔と、当該長孔のつま先側に設けられた分岐長孔を備え、
前記中入れ底エアホール及び長孔を覆う位置に
、踵側のエアをつま先側に誘導するエア誘導部材が設けられた、
ことを特徴とする通気靴。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通気靴に関する。
【背景技術】
【0002】
蒸れた靴の中は雑菌が繁殖しやすく、においやカビの原因となることから、靴の開発においては、靴内の通気性の高さが求められる。従来、通気性の向上を目的として、表底にエア導入路を備えたものが提案されている(特許文献1)。
【0003】
前記特許文献1の靴は、ヒールの中央部に、ヒールとは別体に成型されたダイヤフラムが設けられ、歩行に伴うダイヤフラムの圧縮と復元(上下動)によって、エア室内のエアを、エア導入路を通じて靴内へ送り出し、通気性を向上させようとするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、前記特許文献1の靴は、エア室にエアを取り込むためのエア入口が靴の内部に設けられているため、着用者の足でエア入口がふさがれた場合にエアを取り込みにくいという難点がある。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その解決課題は、靴内にエアを取り込みやすく、通気性に優れる通気靴を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の通気靴は、本底と甲部材を備えた通気靴であって、本底に肉厚方向に貫通する通気孔及び本底エアホールが設けられ、本底の上面側であって通気孔を覆う位置に防水透湿材が設けられ、本底の裏面側に踵部材が設けられ、防水透湿材及び前記本底の上面側に中入れ底が設けられ、踵部材に有底の踵部材エアホールが設けられ、中入れ底にその肉厚方向に貫通するエア通路が設けられ、エア通路は、踵側の位置に形成された中入れ底エアホールと、当該中入れ底エアホールに連通する貫通長孔を備え、貫通長孔は中入れ底エアホールからつま先側の防水透湿材の上にかかる位置に亘って設けられ、踵部材エアホール、前記本底エアホール、前記中入れ底エアホール及び前記貫通長孔が連通したものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の通気靴は、本底に肉厚方向に設けられた通気孔からエアを取り込むことができるため、靴の踵部にエア入口が設けられた従来の靴に比べて靴内にエアを取り込みやすく、通気性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2】(a)は
図1に示す通気靴の化粧の斜視図、(b)は(a)の化粧の裏面側の説明図、(c)は(b)のIIc-IIc断面図。
【
図3】(a)は
図1に示す通気靴の縦方向の断面図、(b)は
図1に示す通気靴のつま先側の横方向の断面図。
【
図4】(a)は可動部の上側が平坦な化粧の断面図、(b)は底面側が平坦な可動部を備えた化粧の断面図、(c)は積上げを省略した化粧の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施形態)
本発明の通気靴の実施形態の一例を、図面を参照して説明する。一例として
図1に示す通気靴は、グッドイヤーウェルト製法で製造された革靴であり、踵部材10と、踵部材10の上側に設けられた本底20と、本底20の上側に設けられた防水透湿材30と、防水透湿材30及び本底20の上側に設けられた中入れ底40と、中入れ底40の上側に設けられた中物50と、中物50の上側の踵側に設けられたシャンク60と、中物50及びシャンク60の上側に設けられた中底70と、中底70の上方に設けられた甲部材80を備えている。
【0011】
前記踵部材10は通気靴のヒールを構成する部材である。この実施形態の踵部材10は、地面に接触する化粧11と、化粧11の上に重ねて接合された積上げ12を備えている。この実施形態の化粧11と積上げ12は接着剤で接合されている。両者は接着剤以外の方法で接合することもできる。
【0012】
図2(a)(b)に示すように、この実施形態の化粧11は平面視略半楕円状であり、ベース部11aと、ベース部11aの内側に設けられた平面視円形状の可動部11bを備えている。ベース部11aと可動部11bは一体に成形されている。
図2(c)に示すように、可動部11bの上面は凹状に窪ませてあり、その凹状の窪み部分にエアが溜まるようにしてある。
【0013】
可動部11bの底面はベース部11aの底面よりも下側にドーム状に突出するようにしてある。可動部11bの底面をベース部11aの底面よりも下側に突出させることにより、着用者が踵を地面につけると可動部11bが変形し、地面から離すと可動部11bが復帰するため、その動きによって後述する踵部材エアホール10a及び本底エアホール20b内のエアが押し出され、そのエアが靴内に流れる。
【0014】
ベース部11a及び可動部11bは、たとえば、天然ゴム(NR)やポリブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)に、補強用のホワイトカーボン(二酸化珪素と炭素を混合したもの)を混合した材料製とすることができる。SBR(合成ゴム)としては、たとえば、旭化成ケミカルズ株式会社製のアサプレン(登録商標。スチレンとブタジエンのブロックコポリマー。)を用いることができる。ベース部11a及び可動部11bの材料はこれ以外であってもよい。
【0015】
ベース部11aと可動部11bの硬度は、前記素材の混合比率や素材の硬度等を変えることによって調節することができる。たとえば、ベース部11aの硬度をJIS A規格 84度(HS84)、可動部11bの硬度をJIS A規格 50度(HS50)としたり、これとは逆にベース部11aの硬度をJIS A規格 50度(HS50)、可動部11bの硬度をJIS A規格84度(HS84)としたりすることもできる。この数値は一例であり、硬度はこれ以外であってもよい。
【0016】
前記積上げ12は、化粧11の上側に設けられる部材である。この実施形態の積上げ12は、化粧11と同形状の平面視略半楕円状の部材である。積上げ12の中央部には肉厚方向に貫通する平面視円形状の踵部材エアホール10aが設けられている。踵部材エアホール10aの形状は円形以外であってもよい。
【0017】
積上げ12は各種材質製とすることができ、たとえば、革やEVAスポンジ、ポリウレタン(PU)、サーモプラスチックラバー(TPR)、ABS(強化プラスチック)製とすることができる。積上げ12は接着剤や両面テープ、ステープル、釘といった各種固定手段によって本底20の底面に固定することができる。
【0018】
前記本底20は、地面に接触する部分である。一例として
図1に示す本底20は前後方向に長い瓢箪形であり、その長手方向半分よりも前側の位置には本底20の肉厚方向に貫通する通気孔20aが複数設けられている。本底20の踵部分には本底肉厚方向に貫通した本底エアホール20bが設けられている。
【0019】
本底20は各種材質製とすることができ、革、EVAスポンジ、ポリウレタン(PU)、サーモプラスチックラバー(TPR)製、ゴム製等とすることができる。なお、図示する本底20は裏面側と内面側の双方がフラットな薄板状であるが、本底20には踵部分が裏面側に突出したユニットソールを用いることもできる。この場合、踵部材は省略することもできる。
【0020】
前記防水透湿材30は、本底20の通気孔20aから水が浸入するのを防止する防水性と、靴内の湿気を靴外に排出する透湿性を兼ね備えた機能性部材である。この実施形態の防水透湿材30は、本底20に形成されたすべての通気孔20aを覆うことができる大きさ及び形状としてある。防水透湿材30には、既存の各種メンブレンを用いることができる。防水透湿材30は、その機能を阻害しないように本底20に接着剤などで貼り付けられている。
【0021】
前記中入れ底40は、本底20及び防水透湿材30の上側に配置される部材である。この実施形態の中入れ底40は、本底20と同様の形状の部材である。中入れ底40には、踵部材エアホール10a及び本底エアホール20bに連通するエア通路41が設けられている。
【0022】
この実施形態のエア通路41は、踵部に形成された丸孔(中入れ底エアホール)41aと、丸孔41aからつま先側に向けて形成された貫通長孔(長孔41bと、長孔41bからつま先側に向けて形成された三本の分岐長孔41c)を備えている。丸孔41a、長孔41b及び分岐長孔41cは相互に連通するようにしてある。分岐長孔41cは三本より多くても少なくてもよい。
【0023】
丸孔41aは踵部材エアホール10a及び本底エアホール20bと連通する位置に、分岐長孔41cは通気孔20a及びその上に配置された防水透湿材30の上側の位置に設けられている。この実施形態の本底20、防水透湿材30及び中入れ底40は接着剤などで一体に接合されている。
【0024】
踵部材エアホール10a及び本底エアホール20bから送り出されるエアは、丸孔41aから靴内に流れるほか、長孔41b及び分岐長孔41cを通過して靴内に流れる。また、通気孔20aから取り込まれたエアは、防水透湿材30及び分岐長孔41cを通過して靴内に靴内に流れる。
【0025】
前記中物50は荷重を受けるクッション材である。この実施形態の中物50は本底20や中入れ底40などと同様の瓢箪型であり、後述するリブ70bの内側に収まるサイズのものである。この実施形態では、中物50として肉厚のメッシュ材を用いている。メッシュ材としては、たとえば、株式会社ユニチカテクノス製のキュービックアイ(登録商標)や東洋紡株式会社製のBREATHAIR(登録商標)、旭化成株式会社製のFUSION(登録商標)などを用いることができる。
【0026】
中物50は、メッシュ材のほか、コルクやフェルトといった緩衝作用のある各種弾性素材で構成することができる。いずれの場合も、中物50には、通気孔20a及び防水透湿材30を通ったエアが通過できる大きさの通孔を備えたものを用いるのが好ましい。
【0027】
前記シャンク60は、足のふまずアーチ部の荷重を支持して形状を保持するものである。シャンク60は、中物50と中底70の間の踵側の位置に配置されている。この実施形態では、シャンク60として鉄製のものを用いている。シャンク60には、鉄製のほか、木製や皮革製、プラスチック製のものなど、既存のものを用いることができる。
【0028】
前記中底70は着用者の足を直接支える部材である。この実施形態の中底70は、本底20や中入れ底40などと同様の瓢箪型であり、踏み込み部には、通気用の小孔70aが複数個設けられている。小孔70aの数、大きさ、形状は中底70の大きさや形状などに応じて任意に設計することができる。小孔70aは踏み込み部のみならず踵側にも設けることができる。小孔70aの代わりに貫通溝などを設けることもできる。中底70には豚革製のものなど、各種材質製のものを用いることができる。
【0029】
中底70の裏面側であって中底70の外周縁よりも若干内側の位置には、ウェルト(細革)71(
図3(b))を縫い付けるための断面視T字状のリブ70bが貼り付けられている。この実施形態のリブ70bは、中底70の全周に設けられているが、リブ70bは踵側を除く部分のみに設けることもできる。
【0030】
図3(b)に示すように、中底70の裏面のリブ70bにはウェルト71が縫い付けられている。ウェルト71は本底20と甲部材80とを縫い合わせるために用いる部材である。リブ70b及び甲部材80が縫い付けられたウェルト71は、中入れ底40と本底20に重ねられて出し縫いされている。これら三つの部材が出し縫いされることで、本底20と中入れ底40と甲部材80とが一体に接合される。
【0031】
前記甲部材80は、足の甲側を覆う部材である。この実施形態の甲部材80は、複数の革製パーツ(甲革や裏革)などを縫い合わせて構成されている。この実施形態では、甲部材80として革製のものを用いているが、甲部材80は合成皮革やその他の材質のものであってもよい。
【0032】
本実施形態では説明を省略しているが、本発明の通気靴には、先芯や月型芯(カウンタ)といった各種パーツが設けられている。
【0033】
(作用)
次に、本実施形態の通気靴の作用について説明する。この実施形態の通気靴では、歩行に伴い通気孔20aから靴内にエアが入り込む。入り込んだエアは防水透湿材30を通過し、分岐長孔41c、中物50及び中底70を通って靴内に排出される。また、歩行に伴い踵部材エアホール10a及び本底エアホール20bから丸孔41aに送られたエアは中物50及び中底を通過して靴内に排出される。
【0034】
本実施形態の通気靴の特徴の一つは、本底20に通気孔20aを形成し、履き口のほか、本底20側からもエアを靴内に取り入れられるようにした点にある。本底20に通気孔20aを設ける場合、通気孔20aから雨水などが浸入するおそれがあるが、通気孔20aを覆う位置に防水透湿材30を設けてあるため、通気孔20aからの雨水の浸入を確実に防止することができる。
【0035】
本実施形態の通気靴の特徴の他の一つは、単に本底20に通気孔20aを備えているだけでなく、本件出願人が従来開発した通気靴(特許第6342607号)の機能を備えている点にある。ただし、従来の通気靴では、本底に通気孔及び通気溝が設けられているため、本底に通気孔を設けたのでは、雨水が浸入して着用者の足が濡れてしまう。また、浸入した雨水は通気溝を通って通気孔や積上げのエアホールにたまり、靴内に水が残り続けるという問題がある。
【0036】
この実施形態の通気靴では、従来の通気靴の通気孔及び通気溝に相当する構成を本底20に設けるのではなく、本底20とは別体の中入れ底40に貫通孔として形成し、且つ、通気孔20aを形成した本底20と中入れ底40との間に防水透湿材30を設けることで、前記問題が生じないようにした。
【0037】
このような工夫をすることで、本底20の通気孔20aからもエアを取り込めると共に、取り込んだエアを従来の通気靴と同様の機構によって靴全体に送り込めるため、従来の通気靴以上に通気性に優れた通気靴を提供することができる。
【0038】
(その他の実施形態)
前記実施形態では説明を省略しているが、中入れ底40の丸孔41a及び長孔41bを覆う位置には、エア誘導部材90(
図1)を設けることができる。エア誘導部材90は、踵部材エアホール10a及び本底エアホール20bから丸孔41aに送られたエアを長孔41b及び分岐長孔41c側に効率よく誘導するための部材である。
【0039】
丸孔41a及び長孔41bを覆う位置にエア誘導部材90を設けることで、丸孔41a及び長孔41bからのエアの抜けが減り、長孔41cに流れるエアが増えるため、つま先側の通気性を高めることができる。エア誘導部材90は必要に応じて設ければよく、不要な場合には省略することができる。
【0040】
前記実施形態の化粧11は、可動部11bの上面側がドーム状に窪んだ場合を一例としているが、可動部11bの上面側は
図4(a)のように平坦にすることもできる。前記実施形態の化粧11は、可動部11bの底面側がドーム状に突出した場合を一例としているが、可動部11bの底面側は
図4(b)のように平坦な状態で突出させることもできる。
【0041】
前記実施形態では、化粧11と積上げ12を組み合わせた踵部材10を一例としているが、積上げ12は省略することもできる。この場合、踵部材エアホール10aと本底エアホール20bと同等の空間を確保するため、
図4(c)のように、ベース部11aの上部を可動部11bの表面側よりも上方に突出させ、その突出部分の間の空隙を踵部材エアホール10aとすることもできる。
【0042】
前記実施形態では、グッドイヤーウェルト製法で製造された紳士靴を一例として説明しているが、前記実施形態の各構成は、他の製法(たとえば、ウェルトセメント製法、マッケイ製法、ステッチダウン製法、ノルウェージャン製法、セメント製法、バルカナイズド製法など)で製造される靴の構造として採用することができる。
【0043】
前記実施形態の構成は一例であり、本発明の通気靴は前記構成に限定されるものではない。本発明の通気靴は、所期の目的を達成できる範囲で、構成の追加や省略、入替え等の変更を加えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明の通気靴の構成は、各種靴の構成として採用することができ、特に、革靴(紳士服のほか、婦人靴や子供靴などを含む)の構成として好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0045】
10 踵部材
10a 踵部材エアホール
11 化粧
11a ベース部
11b 可動部
12 積上げ
20 本底
20a 通気孔
20b 本底エアホール
30 防水透湿材
40 中入れ底
41 エア通路
41a 丸孔(中入れ底エアホール)
41b 長孔
41c 分岐長孔
50 中物
60 シャンク
70 中底
70a 小孔
70b リブ
71 ウェルト(細革)
80 甲部材
90 エア誘導部材
【要約】
【課題】 靴内にエアを取り込みやすく、通気性に優れる通気靴を提供する。
【解決手段】 本発明の通気靴は、本底20と甲部材80を備えた通気靴であって、本底20に肉厚方向に貫通する通気孔20aが設けられ、本底20の上面側であって通気孔20aを覆う位置に防水透湿材30が設けられたものである。本発明の通気靴は、本底20の裏面側に踵部材10が設けられ、踵部材10は有底の踵部材エアホール10aを備え、本底20に本底エアホール20aが設けられ、防水透湿材30の上面側に中入れ底40が設けられ、中入れ底40に踵部材エアホール10a及び本底エアホール20bに連通するエア通路41が設けられたものとすることもできる。
【選択図】
図1